【ガルパン】×【古畑任三郎】 殺意の装填 (72)

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【ガルパン】×【古畑任三郎】生徒会長の仕事
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※やっぱりSMAPやイチローの話みたいな「登場人物が本人の役を演じているドラマ」
 だと思ってください。

※今回は優花里が犯人で梓が被害者の話です(百合要素有り)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1475677615

古畑『昔、アメリカ軍が兵士に対してアンケート調査をしたのですが、「軍に同性愛者を入れるべきではない」
という回答をした割合が一番多かったのが戦車の搭乗員だったそうです。まあ気持ちはわかりますね』




桃「ではこれより来月行われるヨーグルト学園との試合について、資料の検討会を始める。秋山、始めてくれ」

優花里「はい、では部屋を暗くしてください」


『不肖・秋山優花里のヨーグルト学園潜入レポート!』


杏「相変わらず無駄に凝ってるねえ」

みほ「あはは…」

優花里「あの…、エルヴィン殿、ちょっと…」

エルヴィン「ん?どうした?」

優花里「ちょっとトイレに行きたくなって…、長くなりそうなので解説を求められたら代わりにお願いします。
こっちのノートに全部まとめてあるんで」

エルヴィン「腹でも痛いのか?」

優花里「いや、あの…、アレが始まったみたいで…」

エルヴィン「ああ、わかった。任しとけ」

優花里「すみません、よろしくお願いします」

あや「ねえ、今日は久しぶりにルクレールでも寄っていかない?新作のケーキ入ったんだって」

桂利奈「いいねえ!行こう行こう!」

あゆみ「あれ?梓どこ行くの?」

梓「ごめん、ちょっと用事があって、すぐ戻ってくるから。もし帰って来なかったら先に行ってて」

戦車格納庫…

優花里「やあ、時間ぴったりですね」

梓「あの…、秋山先輩、なんで機関科の作業服なんて着てるんですか?」

優花里「ちょっと訳ありで。まあ気にしないでください」

梓「あの…、西住隊長のことだったら本当に悪かったと思ってます!普段からあれだけ良くしてくれた
秋山先輩を裏切ったようになってしまって…」

優花里「もういいんです、心変わりは仕方ないですし、なにより澤殿は可愛い後輩で、大事な友達だと思ってますから」

梓「本当にごめんなさい…」

優花里「でもね、大事な友達だと思ってたからこそ許せないこともあるんです」

梓「ひっ…!」

梓「うぐぅっ…」

ごきっ

優花里、梓を素手で扼殺。死体を担いで戦車に向かう。



エルヴィン「グデーリアン、もういいのか?」

優花里「ええ、問題は解決しました」

つづく

向島「あっ、古畑さんこちらです」

古畑「えーっと、佃島くんだっけ?今ここに勤務してるの?」

向島「向島です、先月の異動で学園艦の駐在所の主任になりました」

古畑「そうなんだ、まあ頑張ってね。現場は?」

向島「こちらになります」

向島「ご存知のように、学園艦の中は生徒会の風紀委員が治安維持を担当していて、正規の警察官は
我々数名の駐在員だけです。交通違反の取り締まりやケンカの仲裁程度ならそれでもいいんですが、
今回のように人死にが出るような事態には対応が難しくて…」

古畑「それで、どんな状況なの?」

向島「状況は事故のようなのですが、犯罪の可能性がないか調査が必要だと思いまして…、学園艦が
出港すれば管轄が陸の警察から水上警察や海上保安庁に移行するのでそれまでになんとか…」

古畑「んー、素晴らしい。いい判断だねえ、君、駐在やめて刑事にならない?西園寺くんとコンビ
組んでくれたらあのデコッパチよりよっぽど役に立つと思うよ。人事に口利いてあげるからさあ」

向島「いやあ、私は地域課の仕事の方が性に合ってますから」

今泉「古畑さーん!こっちこっち!」

西園寺「亡くなったのは澤梓さん16歳、状況から見てあの戦車の砲塔から転落したものと思われます」

古畑「首の骨が折れてるみたいだねえ」

西園寺「あのM3リーは3m以上あってここでは一番車高が高いそうですからね、床はコンクリートですから
打ちどころが悪かったんでしょう」

今泉「車内に被害者の財布が落ちてました。おそらく忘れ物を取りにきて誤って足を踏み外したものと思われます」

西園寺「こちら、第一発見者の大野さんと宇津木さんです」

古畑「あ、どうも、捜査1課の古畑と申します。この度はとんだことで…、2~3お話しを聞きたいのですが…」

優季「はい…」

あや「どうしてこんなことに…」

古畑「彼女を最後に見たのはいつですか?」

優季「5時半ごろです」

あや「先輩たちは会議してたんだけど私たちは上がりだったのでみんなでお茶でも飲もうかって…」

優季「それで、梓がちょっと用事があるって言って、すぐ戻るって言ってたけど、20分経っても帰って来ないから
あやと2人で見に行ったらこんなことに…」

みほ「梓ちゃん!」

優季「あ…、西住隊長…」

みほ「なんで!どうしてこんなことに!」

杏「西住ちゃん!落ち着いて!」

優花里「そうですよ!落ち着いてください!」

古畑「生徒会長の角谷さんですね、私、捜査1課の古畑と申します。お話を聞こうと思ったのですが、
みなさん動揺が激しいようなのでもう少し時間を置いてから伺いますので、その時はよろしくお願いします」

杏「うん…、悪いけどそうしてもらえるかなあ。武部ちゃん、秋山ちゃん、西住ちゃんのこと頼むね」

みほ「私のせいだ…、私が全員を集めなかったからこんなことに…」

優花里「誰のせいでもありませんよ!あれは事故だったんです!澤殿は忘れ物を取りに行って転落したんです!」

古畑「じゃあ皆さん、また後程」

西園寺「古畑さん、これはやっぱり事故なのでは」

今泉「そうですよ、我々の出る幕じゃありませんよ。向島巡査に任せて帰りましょうよ」

古畑「うーん、事故かなあ、どうも引っかかるんだよねえ」

西園寺「何か不審な点でも…」

古畑「彼女、どうして砲塔に登ったりしたのかなあ」

今泉「そりゃ、忘れ物を取りに…」

古畑「私が言いたいのは何故砲塔の上の車長用ハッチから入ろうとしたのかってことだよ」

今泉「彼女が戦車長だからじゃないですか?」

古畑「別に試合や訓練じゃないんだからわざわざ高いところに登る必要はないだろう。鍵が掛かってた
わけじゃないんだから車体側の装填手ハッチから入ればよかったはずだ」

西園寺「じゃあ古畑さんはこれが殺人だと仰るんですか?」

古畑「おそらくね。他の子たちの反応も気になるし、取りあえず司法解剖にまわすように手配しといて」

西園寺「わかりました」

古畑「松本里子さんですね、私、捜査1課の古畑と申します。ちょっとよろしいでしょうか」

エルヴィン「あの…、何か…」

古畑「あの事件があった日のことについて伺いたいのですが」

エルヴィン「事件?事故じゃないんですか?」

古畑「それについてもご説明差し上げますので。お手間は取らせませんから」

エルヴィン「あの日は来月行われる試合のための会議があって、あ、会議といっても本会議じゃなくて、
本会議に向けての資料の検討会で、隊長車の搭乗員のあんこうチームと、運営責任者である生徒会の
カメさんチームの8人だけで、あと、グデーリア…秋山さんに頼まれて私が進行を手伝ってたんですけど…」

古畑「秋山さんが席を外したのはいつ頃ですか?」

エルヴィン「会議が始まってすぐだったから5時半くらいか…あの、なんであいつが中座したこと知ってるんですか?」

古畑「いえ、なんとなく」

古畑「で、彼女はどのくらい席を外してました?」

エルヴィン「すぐに戻ってきましたよ。10分くらいかなあ」

古畑「うーん、その程度かあ」

エルヴィン「もしかしてあいつのこと疑ってるんですか?あいつはそんなやつじゃありませんよ!」

古畑「それなんですがねえ、秋山さんと、亡くなった澤さんの間に何があったんですか?」

エルヴィン「…私から聞いたってことを伏せてくれるなら…」

古畑「ええ、秘密は守りますよ」

エルヴィン「事の発端は西住隊長だったんです、西住隊長ってすごくモテるんです。
でも、本人はそのことに自覚がなくて…」

エルヴィン「その上、彼女ってすごく親切で周りに気を遣う性質で、それが自分でも気がつかないうちに
思わせぶりな態度になってたみたいで…、秋山さんは隊長のことが好きだったんだけど、隊長は仲のいい
友人としか思っていなかったみたいで、梓が隊長に告白して、そのまま付き合うようになったらチームの
仲がギクシャクするようになって…」

古畑「そんなことが…」

エルヴィン「でも、最近は元通りになってましたよ。本当です。あいつはそんなことは絶対にしませんよ!」

古畑「ありがとうございました、大変参考になりました。またお話を聞きにくるかもしれませんのでその時はお願いします」

古畑「彼女、松本さんだけどね、秋山さんのことが好きみたいだねえ」

西園寺「女子校ってどこもこんな感じなんですかねえ」

つづく

杏「この間の事故で聞きたいことがあるっていうけどなんなの?」

古畑「ええ、会長さんや西住隊長にもお話を伺いたかったのですが…、西住さんは?」

柚子「彼女、ショックで寝込んでて…、武部さんや五十鈴さんも付き添ってるので代理で秋山さんに…」

古畑「それならそっちの方が好都合ですねえ」

杏「なんで?」

古畑「まあ追々話しますよ」

古畑「先ほど会長は事故と仰いましたが、いくつか不審な点がありまして…、
澤さんにはなにか持病がありましたか?例えば貧血とか、てんかんのような
急に意識を消失するような…」

杏「うーん、聞いたことないなあ、小山、なにか聞いてる?」

柚子「私も知らないです、第一、戦車道履修者は履修の際に健康診断の受診と
診断書の提出を義務付けられていますし、その後も定期検診を受けることに
なってますから、なにか持病ががあれば我々に報告されたはずです」

優花里「あの…、澤殿になにか?」

古畑「彼女の死因は頸椎の骨折なんですが、体にそれ以外の傷がほとんどないんですよ。
普通、あのくらいの高さから落ちると、受け身を取ろうとして手をついて手や肩に打撲を
負うことが多いんですが、彼女の場合それが全く見られないんです。ということは、彼女は
意識を失った状態で転落したか、もしくは床に叩きつけられる前に既に死んでいたか…」

杏「ちょっと待ってよ!事故じゃなくて殺人だったってこと!?」

古畑「ええ、我々はそう睨んでます」

古畑「跡を残さずに首の骨を折って殺したということは、おそらく犯人は素手でやったんでしょう。
かなり腕力のある人物です」

優花里「まあ、本当に事故じゃなかったらの話ですけどね」

今泉「古畑さん!僕、犯人わかりました!」

古畑「んー?言ってごらん、たぶん違うと思うけど」

今泉「モルグ街の殺人って知ってます?」

古畑「知ってるよ、ポーの小説だろう?」

西園寺「

西園寺「あの…、それが何か…」

今泉「ここまで言えばわかるだろう!犯人はきっとオランウータンかなにか、大きな猿だよ!
船便に紛れてやって来たんだよ!」

杏「ええ…、それはどうかなあ…」

古畑「皆さん、バカの言うことですから聞き流してください」

今泉「なに言ってるんですか!こうしてる間にも被害が拡大するかもしれないんですよ!
会長!ここに果物屋はありますか!?」

杏「えーっと、町に何軒かあったと思うけど…」

今泉「ちょっとバナナ買ってきます!罠を仕掛けるんですよ!」

古畑「まあ頑張ってね」



杏「古畑さん、あの人本当に刑事なの?」

古畑「それ、よく聞かれるんですよねえ。残念ながら刑事です」

西園寺「…」

古畑「バカは放っておいて話を戻しましょう。さっきも言ったように、犯人はとても腕力のある
人物です。例えば…、装填手とか」

優花里「ちょっと待ってください!まさか私がやったとでも!?」

古畑「んー、どうでしょう、そうなんですか?」

優花里「そんなわけないでしょう!力が強いってだけで犯人にされちゃたまらないですよ!さっきの刑事さんを
笑えませんね!それに、百歩譲って装填手が犯人だったとして、なんで私なんですか!装填手は他に8人もいますよ!」

古畑「でも、動機らしきものがある装填手はあなただけです」

優花里「西住殿のことですか…、誰から何を聞いたのか知りませんがあれはもうすんだことです!これ以上付き合って
られません!犯人扱いするなら確たる証拠を持ってきてください!失礼します!」

西園寺「あっ!ちょっと待って!」

杏「あのさあ、古畑さん、刑事なんて疑うのが商売なのかもしれないけど、秋山ちゃんはそんな子じゃないよ」

柚子「そうですよ、そもそもあの事故があった時間、秋山さんは私たちと一緒にいたんですから」

古畑「今日はありがとうございました、またお話を聞くことがあると思いますので、その時はよろしくお願いします。
じゃあ失礼します」



西園寺「これからどうしますか?」

古畑「ちょっと風紀委員のところに行ってみよう、確認したいことがいくつかあるから」

西園寺「今泉さんはどうします?」

古畑「放っておきなさい、どうせいてもいなくても同じなんだから」

つづく

そど子「陸の学校で凶悪な事件が多発してるから、学園艦でも校内に防犯カメラを設置するようになったんだけど…」

ゴモヨ「この風紀委員の総合警備室で集中管理してます」

古畑「ありがとうございます、それで、あの日の記録なんですが…」

そど子「会議室から一番近いトイレの前の廊下ね」

古畑「秋山さんがトイレに入った時間が…17時31分、出てきたのが…17時44分か」

西園寺「松本さんの証言通りですね」

西園寺「でも、彼女は本当にトイレの中にいたんでしょうか?窓から出たとか…」

パゾ美「それはないと思う。あの時間、前の広場でマーチングバンド部が練習してたから、
窓から人が出てきたらかなり人目についたと思う」

古畑「うーん、西園寺くん、ちょっと頼めるかなあ」

西園寺「はぁ…、はぁ…、何分でしたか?」

古畑「えーっと、19分43秒。会議室の前から戦車格納庫まで行って帰ってくるだけで20分弱かあ。
君、警察学校時代から足には自信あったよねえ、その君でもこれかあ」

西園寺「大きな建物を3つも挟んで通路がすごく入り組んでる上に、演習場を横断しなきゃいけませんからね」

古畑「うーん、澤さんを殺害して、現場に細工をする時間も考えると、30分近くかかることになるねえ」

西園寺「その上、防犯カメラの映像が正しいとしたら、彼女はその時間トイレから一歩も出ていないことになります」

古畑「生きている澤さんが最後に目撃されたのが17時30分頃、宇津木さんたちが遺体を発見したのが
17時50分、移動の時間を考慮に入れても殺害されたのは17時35分から40分の間か…、うーん…」

西園寺「13分じゃ片道移動するだけで精一杯ですよ」

古畑「いやあ、悪かったねえ、普段はこういう仕事は今泉くんの担当なんだけど、あのバカ、どこをほっつき歩いてんだか」

西園寺「やっぱり違うんじゃないでしょうか」

古畑「いや、これは彼女の犯行だよ。それは間違いない。でもこのアリバイがねえ…」

西園寺「なぜ彼女の犯行だと確信してるんですか?」

古畑「ああ、それはね…」

今泉「古畑さーん!戻りました!」

古畑「ああ、ようやく戻ったか。今泉くん、猿は見つかったかい?」

今泉「いいえ!でも向島巡査に頼んでバナナを置いて見張りをやってもらってますからじきに見つかりますよ!」

古畑「あとで謝りに行かないとなあ、『バカに付き合わせてごめんなさい』って」

今泉「絶対にいますって!なにしろこれだけ大きな船ですから隠れるところ一杯ありますよ!」

古畑「今泉くん、君今なんて言った?」

今泉「いや、これだけ大きな船ですから…」

古畑「お手柄だよ、謎が解けた」

古畑『皆さん、腕利きの潜入工作員である彼女でも、完全犯罪というのは難しいようです。彼女が
どうやってアリバイ工作をしたのか…、回答は解決編で』

次回解決編に続く

優花里「いきなり呼びつけて何なんですか、忙しいんで手短に頼みます」

古畑「そうですか、じゃあこちらも早く済ませましょう。澤さんを殺したのはあなたですね?」

優花里「何を言い出すかと思えばまたそれですか、いい加減にしてください。あの時間、私は
みんなと一緒に会議室にいたんです」

古畑「それなんですがねえ、あなたのアリバイは崩れました」

古畑「私、みなさんが普通にしてるからすっかり忘れてましたよ、ここが学園艦だってことを。
この学校も、演習場も、あの街も、全部大きな船の甲板の上に建ってるんですよ」

古畑「あなたが入ったトイレを調べてみました。一番奥の個室の壁と一体になってる柱のようなもの、
あれは柱じゃなくて大昔の非常路の名残だったんです」

古畑「最近パネルを開けた形跡がありました。中に入ったら地下…この場合地下という言い方は正しくない
ですね、甲板下の広大な空間に繋がっていました。調べたらそこは非常用の注水区画で、普段は機関科の管轄
で倉庫や重量物の搬入路に使用しているそうです。移動用の電動バイクや輸送用のターレットや軽トラックが
自由に使えるようになっていました」

古畑「あなたは甲板下に降りてから、機関科の生徒になりすまして移動用のバイクを拝借した。
潜入工作員としても優秀なあなたなら簡単なことだったでしょう。早いはずです、甲板上の順路
や建物を全てショートカットしてバイクで移動したんだから。西園寺くんに試してもらったら
往復で6分しかかかりませんでした。これなら13分で澤さんを殺害して行って帰ることが可能です」

優花里「そんなことが可能だったとして、私がやったって証拠はないでしょう!そもそも本当に殺人
だったかも怪しいもんです!いいですか!あれは事故だったんです!澤殿は忘れ物を取りに言って戦車
から転落したんです!」

古畑「今泉くん、西園寺くん、2人とも今の聞いたね?」

今泉「はい」

西園寺「聞きました」

優花里「え…」

古畑「秋山さん、あなた、初めてお会いした時から自分がやったって白状してたんですよ。
あなた、何故澤さんが忘れ物を取りに行ったって知ってるんですか?」

優花里「あっ…」

古畑「あの時、澤さんは大野さんたちに、用事があるとだけ言って現場に向かいました。その後も
戦車から転落したらしいとだけしか発表されていません。忘れ物を取りに行ったということを知って
いるのは、我々捜査関係者と、そう見えるように工作した人物、つまり犯人だけです」

古畑「何か言うことはありますか?」

優花里「彼女は…澤殿はいい友達だと思ってました。だからこそどうしても許せなくて…」

古畑「それは自白と判断してよろしいでしょうか?」

優花里「…」

古畑「友達だと思っていたなら許してあげるべきでした。それに、友達を殺人のアリバイ工作に
利用しちゃいけません、あなたを信じていた松本さんや他の皆さんは悲しむと思います」

優花里「古畑さん、私、いままで全然友達ができなくて…、友達付き合いって難しいですね」

古畑「そうですねえ、私もこの年になるまでほとんど友達ができなくて」

優花里「でしょうねえ、見てればわかりますよ」



                  終

次回はVS西絹代を予定しています。

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