高木「ティンと来た!」ランス「ガハハ!俺様に任せろー!」春香「ひんひん」 (299)


 成年指定のゲーム・ランスシリーズとアイドルマスターのクロスオーバーSSです。
 基本的にアイマスの世界にランス一行が迷い込んだという形でお送りします。エロSSでは無いので、アイドルたちとの性描写はありませんが、ランスシリーズでは切って離せない明け透けな下ネタは満載なので、ご安心&ご容赦ください。
 ランスシリーズからは5Dからランス・クエストの設定から掻い摘んで引用してるので、粗が出てくるかも知れませんが其の際は優しく指摘してくださると助かります。
 アイマスからはアニマスベースに二次創作の偏った知識に基いて書こうと思ってるのでキャラ崩壊とまでは行かないにせよ、かなり砕けた感じになると思うのでご理解お願いします。こちらも粗がありましたら指摘してくださると助かります。
 ランスシリーズのキャラは膨大なので、どのキャラを出そうか明確に決めてるわけではないので、レスに忍ばせて仄めかしてもらえたら反映させるかもしれません。

以上の前置きを以って、拙いながら執筆させていただきたいと思います。少しの間ですが(もしかしたら長丁場になるかも知れませんが)、どうぞよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361203742

シィルの呪いを解くための手がかりを探しに、事件の発端の地であるJAPANに再び訪れたランス一行。

しかし、その道中。謎の光に包まれ、気づけば知らぬ土地に佇んでいた。ランスが不思議そうに辺りを見回していると、やけに黒い初老の男性に声を掛けられる。

男の話に寄ると、彼はランスにアイドルのプロデュースを任せたいとのことだ。ランスでもアイドルの存在くらいは知っている。可愛い女の子を自分好みにプロデュース出来るとなれば願ったりかなったりである。
行く宛もなかったし何だか面白そうだったので、話半ばに快諾するランス。そんなこんなで初老の男性、765プロ社長・高木順二朗に連れられ、ランスは765プロ事務所へ訪れた。

高木「というわけで小鳥君。本日から765プロにプロデューサーとして勤めてくれるランス君だ。悪いがアイドルへの挨拶は各自で済ませてくれるかい?私は少し野暮用があってね」

ランス「ガハハ、任せておけー。俺様に任せてオッサンはどこへとも行くがいい」

高木「ははは、頼もしい限りだね。では、私はこれで……」

ランス(ぐふふ、よくわからないまま連れて来られたが、アイドルをプロデュースなんて面白エロいこと目白押しではないか。敏腕もといビンビンプロデューサー・ランス様のハイパー枕営業を魅せつけてやるぜ)

小鳥「それでは、ランスさん。簡単に説明させていただきますね。私は事務員をしている音無小鳥です」

ランス「いや、細かい説明は面倒だからいいや。俺様に全て任せておけ」

小鳥「は、はぁ……うふふ、自信たっぷりですね」

「ところで小鳥さん。年齢は?あと、スリーサイズ」

小鳥「ぴよ!?」

ランス「あ、それと処女だったりする?だとしたら俺様は優しくするぞー。俺の方が手取り足取り指導してあげるぞー。ガハハ!」

小鳥「しょ、しょ、しょ、処女ちゃうわーー!!こ、こちとら(妄想で)抱かれた人数は2万は軽いわーー!!」

ランス「ほう?ということは、ビッチでエロエロなわけだな?それはそれで好都合だーー!!早速、お手並み拝見と行こうではないか!出よ!ハイパー兵器!!」ジャキーン!ペシーン!

小鳥「くぁwwせdrftgyふじこ!!??」

鈴女「にょほほ〜。ランス、相変わらずブレぬでござるな」

ランス「ん?鈴女か。お前いたのか。だったら早く出てこいバカタレめ」

鈴女「いやー、面白そうだったので見守っていたんでござるが……ちなみに、その女。処女でござるぞ。しかも、28年モノと見た。”修行”はそれなりにやってるようでござるがのーwwwwww」

小鳥「な!!??」

ランス「げ、賞味期限ギリギリか。その歳で処女は色々と面倒くさそうだな……。見た目は若いし太ももムチムチでエロイが保留しておくか。今はもっと若くてピチピチなアイドルがいい」

小鳥「ぴよっ!?」ガーン

ランス「早くアイドル来ないかなー」

小鳥「私が、一体なにをしたっていうのよ……(あ、でも男の人のってあんなに大きいのね。プロデューサーさんのもきっと……///)」

春香「おはようございまーす!あれ、小鳥さん……と、どちらさまですか?」のワの?

ランス「お、噂をすれば。あ〜、おっほん。俺様はランス。新しく765プロでプロデューサーをすることになったハイパーナイスガイだ。俺様に任せておけばアイドルの天下はとったようなものだ。安心してプロデュースされるといいぞ。ガハハ」ドーン

春香「は、はぁ……?(なんだか口が大きい人だなぁ。色んな意味で)」

鈴女「にょほほ〜、アシスタントの鈴女でござるよ〜」

春香「あ、どうも。私、天海春香って言います。いつも元気なのが取り柄で……」ペコペコ

ランス「とーーーーっ!!」シュバー!!

ぷにゅ

春香「へ?」

ランス「ふむふむ、うむ。そこそこあるがまだ成長途中といった感じだな。だが、若い子はこうでなければいけない。グッドだ」モミモミ

春香「な、な、な!?!?何スルんですかー!!??」ヴァーイ!!

ランス「ガハハ、これは挨拶がてらのボディーチェックなのだ。これでアイドルの才能があるかどうか見極めている。未熟だが誇っていいぞ春香。グッドだー」

春香「へ?そ、そうなんですか?あはは、照れちゃうな〜……ってそんなわけないじゃないですかーー!!ちょっと小鳥さ〜ん!!?この人、痴漢ですよ!痴漢!」

小鳥「……え〜っと、たしかこんな感じだったわね。今のうちにスケッチして次の作品に活かさないと……」カキカキ

春香「」

ランス「というわけだ。喜べ春香。まずはお前からプロデュースしてやる。大船に乗ったつもりでいろ!ガハハ」

春香「ひ、ひぃいいいいい!!?」

鈴女「諦めるでござるよ。直ぐに取って食われたりしないでござる。にょほほ」

春香「そ、そんなぁ……ぷ、プロデューサーさぁん……」ガクブル

P「おはようございまーす。ん?どうした春香?そちらの方は……?」

春香「あ!プロデューサーさん!こ、この人、痴漢なんです!やっつけちゃってください!」

P「な、なんだってー!!??よ、よくもうちのアイドルに……!!」

ランス「男は[ピーーー]ーーーーっ!!」ズバー!!

P「ギャーーーー!!??」バターン!チーン!

※Pヘッドなので大丈夫です

春香「ぷ、プロデューサーさぁああああん!!??」

ランス「この世にプロデューサーは二人もいらんのだ。おめでとう。これで俺様だけがお前のプロデューサーだ」

春香「えっ///……って喜べるわけないじゃないですかーー!!そ、そんなことよりプロデューサーさんが……!!け、警察に電話しなきゃ……」アワアワ

ランス「チッ!おーい、かなみー?いるんだろー?降りてこーい」

かなみ「……」スタッ

春香「ひっ!?え!?に、忍者?くのいち?」

ランス「こいつの死体どっかに捨ててこーい。というか、お前も居るならさっさと出てこいアホ」

かなみ「……うっさいわね。リア様の命令がなければあんたとは一緒に行動すらしたくないのよ」

ランス「ガハハ照れおって。どれ?お前の乳も揉んでやる」もみもみ

かなみ「な!?やめてよっ!!」

ランス「やめんわー!!この乳は俺様のもんだー!ふむふむ、お前のオッパイは将来性なしだなー。喜べ春香。お前のオッパイはかなみよりはマシだぞーガハハー」グリグリ

かなみ「ま、まだ成長途中よ!!っていうか、離しなさいよ!い、痛っ!……あっ///」

春香「あわわわわ……何かいけないことにぃ……///」

かなみ「あん!もう離しなさいってばこの変態!」シュバッ

鈴女「にょほほ、なかなかのすり抜けでござる。腕を上げたでござるな」

ランス「ガハハー満足満足ー」ペカー

かなみ「で、この妖怪みたいな奴を片付けとけばいいのね?ったく、余計な手間を増やすんじゃないわよ……」

ランス「うむ」

春香「あ、あの……プロデューサーさんをどうするんですか?」プルプル

かなみ「あ!ご、ごめんね。傷は浅いからこっちで手当しておくから。安心して」

春香「ほ、本当ですか!!よ、よかった……(この人は比較的まともみたい)」ホッ

ランス「ええい、モタモタするな(尻を蹴飛ばす)」ゲシッ

かなみ「きゃんっ!」

春香「だ!?大丈夫ですか!?ランスさん!女の子に手を上げるなんて最低ですよ!」

ランス「手ではない足だー!それに、こいつは俺の女だから別にいいのだ。ガハハー」

かなみ「……なんで、なんで、こんな男が私の運命の……間違いよ。これは何かの間違いなのよ……!!」

春香「あ、あの?大丈夫ですか?かなみさん」

かなみ「ええ、ありがとう。でも、あなたも気の毒ね。アイツはいっつもああなのよ。あなたも気をつけなさいね。いざっていうときは助けてあげるから(代わりに私が酷い目に合うんだけどね……)」

春香「あ、ありがとうございます!私、春香って言います!よろしくおねがいしますね!かなみさん」

かなみ「うん。よろしくね。春香ちゃん。じゃあね」シュタッ

ランス「よし、証拠隠滅。では、さっそくプロデュース開始だ!ついてこい!春香!」ガシッ

春香「え、え?きゃぁああああああ!!!!」

鈴女「にょほほほ〜wwwwww」スタタタッ

春香(私、これからどうなっちゃうんだろ?ひんひん……)

天海春香を含めたランス一行はレッスン場へと足を運んでいた。

ランス「ほう。ここがレッスン場というのか?壁が一面鏡張りでラブホテルみたいだな。ガハハ」

春香「ラブ!?…‥もう、ランスさんってそういう人なんですね」

ランス「ん?俺様の魅力に気がついたか?ガハハ惚れても構わんぞ」

春香「……遠慮しておきます」

ランス「ふん。照れやがって。ところで春香。ここではどういうことをするんだ?」

春香「えっと、講師の先生方にダンスの振り付けを教わったり、発声練習をして歌のお仕事や舞台のお仕事に備えて一生懸命頑張ったりするところ……ですかね?」

ランス「ふむ。天才の俺様には不要だな。見ろ!華麗なターン!!」グルグル

春香(すごい回ってるけど、なんか……違う……)


真「おっはよーございまーす!」ドバーン

春香「ま、真!!あの、今はちょっと……逃げたほうが……」

真「あ!春香!僕より先に来てるなんて珍しいねー?で、そっちの人たちは……って!!?」

ランス「ん?新しいアイドルか?」

真(外国の人?それに鎧にマント、腰には剣を差してる?まるでファンタジーの世界の……それに、口は大きいけど顔は結構イケメンだし……)

春香「あ、あのね真。この人は、その新しくプロデューサーをすることに……なってしまったランスさん。……あんまり関わりあいに成らないほうがいいよ」ボソッ

ランス「ほう、真ちゃんか。ボーイッシュで可愛い女の子ではないか。うむ、グッドだ」

真「!!??」

春香「……真?」

真(そ、そんな僕のことひと目で女の子ってわかってくれた!それに、可愛いなんて……///やっぱりそうだ!こんなファンタジーな格好してるし、イケメンだし、この人は、この人はきっと……!!)

ランス「ん?どうかしたのか?」ズイズイ

真「わ、わわわわ……お、王子様……」キラキラ

ランス「ん?王子。違うな。俺様はこれでも一国の主でありランス上の当主。つまり王様なのだ!ランス様と呼ぶが良い!ガハハ」

春香「えええええ!!?お、王様ぁぁああ!!?」

鈴女「本当でござるよ。あんまり慕われてはおらんでござるが」

春香「……ですよねー」

真「……様」ボソッ

春香「……真?どうしたの?さっきから変だよ。熱でも……」

真「ランス様ぁぁああああああん!!!」マッコマコリーン

春香「」

ランス「ガハハ!近う寄れ近う寄れ」グイッ

真「……えっ?」

真(こ、こんな僕でも迷いなくリードしてくれるなんて……やっぱり、これが王様の器なんだ……も、もしランス様と結婚することになったら、僕、お、おひ、お姫様!!?)

ランス「早速ボディーチェックだ」プニプニ

真「……ランス様ぁ」ウットリ

春香「真。胸、触られて……聞いちゃいないね」

ランス「さて、戯れはこれまでだ。早速、俺様が直々にレッスンしてやる」

真「はいっ!僕、ランス様のレッスンならなんだってこなしてみせますよ!!」メラメラ

春香「……」

ランス「うむ、その意気だ。では、さっそく……何すればいいんだ?」

春香「そんなこったろうと思いましたよ!」

真「あ、あの!ランス様!」キョシュッ

ランス「はい、真ちゃん」ズビシッ

真「あの、その、僕!男の子っぽいのがコンプレックスで、本当はお姫様みたいにキラキラしたアイドルになりたいんです!僕、もっと女らしくなりたいんです!」

ランス「ううむ、充分に可愛い女の子だけどなぁ……」

真「ら、ランス様」ウットリ

ランス「あ、そうだ。おい鈴女。アイツ連れてこい」ゴニョゴニョ

鈴女「にょほほ、了解でござるー」シュバッ

〜〜30分後〜〜

ランス「そこで、俺様はこうズバーッっとやって、お仕置きとしてウハウハの……」

真「ランス様……王様だけじゃなくて英雄でもあるんですね……」ウットリ

春香「いや、それレ○プじゃ……」

鈴女「連れてきたでござるよー」シュタッ

ランス「ん、遅いぞ。遅いのか?結局、どこなんだここは。JAPANだよな?」

春香「はぁ……日本ですけど……」

サーナキア「こ、ここはいったいどこなんだ!!?どうした僕はここに連れて来られたんだ!!」

ランス「よう、サーナキアちゃん。今日も可愛いな」

サーナキア「ランス!?僕は可愛くなど無い!誇り高き騎士として……」

春香「うわぁ……忍者の次は騎士が出てきたよ。ランスさんの格好も大概だけど、この人はまたコッテコテの鎧だなぁ……」

ランス「見ろ!真ちゃん!このサーナキアちゃんを!」

真「はいっ!なんだか親近感を覚えます!!」

サーナキア「ん?君は……?は!君も、まさか女性なのか?僕と同じで女であることにコンプレックスを……」

ランス「だが、見てみろ!サーナキアちゃんの溢れ出る隠し切れない女の子らしさを!」

真「!?確かに、鎧では隠し切れない女性らしいボディラインが……!?いや、鎧という無骨なものを身に纏うことで逆に女性らしさが引き立っているような……」

サーナキア「な!?き、貴様!僕を侮辱するのか!僕のどこが女らしいっていうんだ!!」

ランス「その通りだ真ちゃん。あんなガチガチな格好をしてるようで男を誘っているエロエロな女の子なのだ。真ちゃんもアレほど露骨ではないが、そのボーイッシュさが却って女の子らしさを強調しているぞ!グッドだ」

真「そ、そんな///は、恥ずかしいですランス様」モジモジ

サーナキア「ぼ、僕はそんなつもりは!おいランス!いったいどうすればいいんだ!!?男らしい格好とは一体何なんだ!?」

ランス「そこでだサーナキアちゃん。鎧を着て却って女らしさが際立つなら、逆に女の子の格好をすれば男らしく見えるという寸法だ!俺様はそんなサーナキアちゃんを輝かせる衣装をさっき事務所で(小鳥のロッカーから)発見したのだ!それをサーナキアちゃんに授けよう!」

サーナキア「!?……なるほど。ランスにしては尤もな意見だな。よし、僕を男にしてくれ!!そして、お前の城の騎士団長にふさわしいことを証明してみせる!!」

春香「嫌な予感しかしない……」

〜〜数分後〜〜

サーナキア「ど、どうだ!ランス!男らしいか!?」モジモジ

ランス「ぐふふ、ああ。男らしいぞ。男でもそんな格好をできるやつはなかなかいないくらいだ」

サーナキア「そ、そうか。少し気恥ずかしいが、確かに鎧で固めた格好では経験し得ない潔さを感じるぞ!心が洗われるようだ!」

春香「うわぁ……これは確かに、ある意味では男らしいけど……」

真「うん!あれぞ日本男児だね!僕も小学生までは町内のお祭りで来てたよ」

春香「……真ェ」

ランス「さて、これからが本番だ。とーーーー!!」パシーン!!

サーナキア「痛っ!!?ランス!いきなり何をするんだ!いきなり尻を叩くなんて!」

ランス「まだわからんのかサーナキアちゃん。その”フンドシ”がお尻丸出しの意味が……」

サーナキア「なんだって!!??」

ランス「JAPANの祭ではその格好で太鼓を叩くことで神を敬い祭り上げる慣習があるのだ。だが、太鼓の数も限られる。そこで、太鼓を持たぬ者はフンドシで丸出しのお尻を叩いて祭りに参加し共に祭り盛り上げるのだ!!それ!祭りは始まったばかりだーー!!そーれそれそれ!!」ペシーン!ペシーン!

サーナキア「痛っ!そういうことなら仕方ないが、なぜお前が叩くんだランス!叩くなら自分で叩く!」

ランス「ガハハー!痛みに耐えてこその男らしさなのだー!!」ペシペシペシペシ!!

サーナキア「ぐっ!これも男らしくなるため……」

ランス「ガハハハハハハ!!!」

春香「‥‥」

鈴女「拙者もフンドシでござるが、叩くでござるか?」ペンペン

春香「鈴女さん……」

〜〜数分後〜〜

ランス「んー、飽きた」ポイッ

サーナキア「ギャッ」ドサーッ

真「お疲れ様です!サーナキアさん!参考になりました!」

ランス「わかったか?真ちゃん?こうやってフンドシ姿でお尻丸出しにして露出を増やせば、嫌でも女らしいエロエロな感じが出るわけだ。ま、あんな恥ずかしいことしない方が恥じらいがあって女の子らしいかもな。ガハハ」

サーナキア「んなっ!!??」

真「はいっ!息が上がって、汗ばんで、お尻も赤く腫れて、そのサーナキアさんとってもセクシーですよ!!」

サーナキア「」

ランス「うむ。ご苦労だった。サーナキアちゃん。よし、では腫れたお尻をナデナデしてやろう」スリスリ

サーナキア「ら、ランスぅうううううううう!!!!!貴様っ!!○す!!絶対に○す!!」

ランス「ガハハハハ!!腫れた尻を丸出しの奴に言われても怖くないわー!!」スリスリモニモニ

サーナキア「痛っ!!こらあまり乱暴に……やめろというのに……って、そこは……あっ///」

ランス「ん?痛みで感じ始めたか?サーナキアちゃんはエッチだなー」

サーナキア「あ、ああぁぁ・・」ワナワナ

真「す、凄い。ランス様……ぼ、僕もあんな風に……キャー!!」マッコマコリーン

春香「鈴女さんのフンドシってこうなってるんですね」マジマジ

鈴女「あんまり触ると毒針が飛び出るでござるよ」

春香「ひっ」バッ

サーナキア「う、うわぁあああああああ!!!!」ドタバタドタバタドンガラガッシャーン!!

ランス「む、逃げたか。ま、いいか。あー面白かった」

春香「……あの格好のまま行っちゃいましたね(というか今、私のアイデンティティが……)」

メール欄sageになっとるで

ランス「さて、充分遊んだし、一度事務所に戻るぞ」

春香「レッスンとは一体なんだったのか……?」テテーン

真「んー、僕はせっかくなので女らしさの特訓をしてますね!ランス様!」

ランス「おう、その調子で俺好みのエロエロな女の子になるのだー!」

真「もうランス様ったら///(バシーン!)じゃあ春香!先に行ってて!あ!?……僕、負けないからね!」ヒソッ

春香「……真。あんたとは一度ちゃんと話し合わないといけないようね」ゴゴゴゴ

ランス「何してる?ほら、いくぞ。いざ我が城へー!ガハハハハ……」グイッ

鈴女「にょほほ〜」スタコラスタコラ

春香「」ズサー

>>19
普段の書き込み癖で……。でも、試験的なものだから、たまたま見つけてくれた人たちに判断を委ねようかな……今日はパーフェクトサンまで書くつもりです。良ければお付き合いくだしあ

ランス「おーっす。帰ったぞー」

小鳥「あ、お帰りなさーい」

春香(もう馴染んでる……!?さすが……)

やよい「あ!新しいプロデューサーさんですかー?」

ランス「ん?なんだこの子は?」

春香「やよいちゃん!近づいちゃダメよ!見てもダメだよ!」ワタワタ

やよい「うっうー!私、高槻やよいっていいます!よろしくお願いします!」

ランス「ガハハ!俺様はランス様だ!で、”うっうー”とはなんだ?”うっぴー”の仲間か何かか?」

やよい「あー、これは元気な時に自然に出ちゃうって口癖みたいなもので、あんまり気にしないで欲しいかなーって」

ランス「そうか。まぁ、いいや。よろしくな。やよいちゃん!」

やよい「うっうー!よろしくお願いしますね!ランスさん!はい!たーっち!」スッ

ランス「ガハハ!やよいは面白いなー」パチーン

春香「あれ?意外と普通……?」

鈴女「ランスはロリコンではないでござるからなー。と言っても、あの子もあと5年もすればランスの餌食になるでござろうな」

春香「一刻も早くランスさんには765プロを辞めてもらわないと……」ゴゴゴゴ

小鳥「あ、ランスさん。お客さんが来てますよー」

ランス「おう?誰だ?」

香姫「あ、ランス兄様!良かった……やっと会えました」

春香「兄様!?」

鈴女「実の兄妹ではないでござるよ。まぁ、疚しい関係ではないでござる」

春香「はぁ……しかし、お姫様みたいな子ですねー。かなみさんと言いサーナキアさんと言い、ランスさんの知り合いって綺麗な人ばかりですね……自信なくしそう……」

ランス「おう、香ちゃんじゃないか。どうしたこんなところで?」

香姫「はい。実は……」


〜〜説明〜〜

ランス「なるほど。香ちゃんも気づいたらこっちの変なJAPANに居て、困っているところをやよいちゃんに助けてもらったのだな」

やよい「特売セールの帰りに家の前に居たので、困ったときはお互い様かなーって」

香姫「ありがとうございます。やよいさん。この一宿一飯の御恩は決して忘れません」

やよい「ううん!気にしないで!うち、貧乏で大したおもてなしは出来ないけど、大家族だから1人くらい増えても全然大丈夫だよ!それと、同い年くらいなんだから、さん付けしなくてもいいよ!私も香ちゃんって呼ぶねっ!」

香姫「あっ……えっと……その……」チラッ

ランス(ふむ、同い年の男のガキはまだ無理だろうが、女の子ならリハビリにもなるか……)

ランス「良かったな。香ちゃん。やよいちゃんは面白くて良い奴だぞ。俺様も友達になったばかりだ。だから、安心してお世話になれ」

香姫「ランス兄様……うん、やよい……ちゃん。よろしくね」

やよい「うっうー!よろしくね!香ちゃん!長介たちも喜ぶよー!」

香姫「あの、その……」

ランス「やよいちゃん。その長介ってのは男か?」

やよい「え?はい!長介は私の弟で、妹が1人居て”かすみ”って言うんです!それに、こうたろう、こうじ、こうぞうの弟が居て全員で6人兄妹なんです!とっても賑やかなんですよー!」

鈴女「にょほほ、ご両親は随分と頑張られたようでござるな」

香姫「……」フルフル

ランス(ううむ……ガキンチョとは言え男はまだ厳しそうだな……)

ランス「やよいちゃん。その長介とやらは、朝早くに1人で起きてパンツを洗ったりしてるか?」

やよい「え!?そんなことしてませんよ?もう高学年だしオネショは卒業してますよー?」

ランス「よし、まだか。安心しろ。香ちゃん。だが、一応保険を掛けておくか。おい、鈴女。やよいちゃんの弟のをちょん切ってこい」

鈴女「いいのでござるか?遅らせるくらいの操作なら出来るでござるよ?代償にそっちに目覚め兼ねないでござるが、こう尻穴にズブリと……」

香姫「に、兄様!だ、大丈夫です。長介くんは、その、私の様子を察して気を遣ってくれてるみたいでしたので……それに、やよいちゃんの弟君ですから、その大丈夫だと思います……」

ランス「ううむ、香ちゃんがそういうなら……。というわけで、やよいちゃん。よろしく頼むぞ!香ちゃんは繊細だからな!」

やよい「うっうー!じゃあ、いっぱい食べて元気だそー!今夜ももやし祭りだよ!香ちゃん!」

香姫「う、うん。ありがとう。やよいちゃん……」

春香「なんか、複雑な事情があるみたいですね……」

小鳥「あれは鬱イベだったわ……だが、アレがなければランスじゃない」

春香「小鳥さん?」

ランス(とりあえず香ちゃんの安全は確保されたが、このままでは元気になるものもならないな。何か手は……って、ん?ガハハ!さすが俺様、天才だな)

香姫「ランス兄様はこの後、どうなさるのですか?私は家臣や民のことが気がかりで……」

ランス「そうだなぁ。せっかく765プロに来たんだ。香ちゃんもアイドルデビューするか?そしたら、あの妖怪爺もパッとしない家来どもも群がってくるだろう。」

香姫「な!そんなことできません!私、そんな器じゃありません……」

ランス「JAPAN統一を果たした織田家当主が何を言ってるんだ。今度はアイドルで天下統一だ。俺様に任せればオールオッケーだぞ?ガハハ」

香姫「い、いえ、私自身には大した力はありません。それに大衆の前に妄りに姿を晒すのは端ないと爺やに叱られてしまいます」

ランス「うーむ、あの妖怪爺……退治にしにいくか……」

やよい「香ちゃん!やってみよーよ!アイドル!」

香姫「……え?やよいちゃん?」

やよい「だって、香ちゃんすっごい可愛いから、きっとみんな大好きになるよ!それにアイドルってすっごく楽しいんだよ!私達が一生懸命歌ったり踊ったりすると、みんなが笑ってくれて、私もとっても楽しい気持ちになれるよ!」

香姫「でも、私じゃ……こんな私じゃ……」

やよい「ううん!そんな香ちゃんだからこそ、アイドルになれば良いって思うの!……だって、そしたらきっと、香ちゃんも元気になれると思う!」

香姫「……やよいちゃん?」

やよい「アイドルってね。成れる人しか成れないわけじゃないんだよ?どっちかっていうとね。なりたい自分になるためにアイドルになるんじゃないなー?って私は思うんだ!だから、アイドルになったら、きっと香ちゃんも成りたい自分になれると思うの!」

香姫「……」

やよい「香ちゃん、誰かの為になりたいって思ってるのに、自分じゃどうにもできないって思ってる。だったら、出来る自分になっちゃえばいいんだよ!誰かを元気にできる、そんなアイドルに!だから、ね?一緒に頑張ってみよ?香ちゃん……!」

ランス「……」

春香「……やよいちゃん」

香姫「……昔、兄様が吹いてくれる笛の音が大好きでした。それに合わせて姉様が舞を踊るんです……」

ランス「……香ちゃん」

香姫「そしたら、爺やに家臣の皆が集まって。それに連れて次第に民の方々も集まって、とても賑やかな宴が催されるんです。私は、それが大好きでした。人が、国が、みんなが幸せになっていくような気がして、とても暖かい気持ちになりました。……私にも、私にも同じ事が出来るでしょうか?」

やよい「出来るよ!香ちゃんなら絶対にできるよ!」

春香「うん!香ちゃんなら大丈夫だよ!……って、私が偉そうに言えることじゃないけど……」のワの;

香姫「……ランス兄様はどう思われますか?」

ランス「ああ、香ちゃんは可愛いからバッチグーだ。俺様が保証する。おかしな奴らが寄ってきても、俺様がズバババーっとやっつけてやるから安心しろ」

小鳥「ふふふ、早速プロデューサーらしいこと言っちゃってますね。社長の目に狂いはなかったのかも知れませんね」

春香「適応の早さで言えば小鳥さんもいい勝負ですよ……」

香姫「……ありがとうございます。私、少しだけ頑張ってみたいと思います。少しでも兄様に近づけるように、少しでも民の為になるように、そして、私自身の為にも!」

やよい「うっうー!香ちゃん!これから一緒にがんばろーね!はい!たーっち!」スッ

香姫「ふふふ、はい!やよいちゃん!はい!たーっち!」パチン!

ランス「ガハハ!そうと決まれば早速プロデュースだー!!目指すはJAPANアイドル天下統一!俺様に任せておけー!!」




 こうして、ランス一行は謎のJAPANで繰り広げられるアイドル合戦へ身を投じることになる。やるといったらどこまでも。散り散りになった仲間たちを集め、更なるアイドル達との出会いを求め、ランスは再びJAPANの統一を目指し立ち上がった。




一方その頃……

美希「あふぅ……眠っちゃってたの……あれ?ここはどこなの?……んっしょっと、ハニー!どこなのー?」

???「はにほー」




続く。

今夜はここまで。というか、ここまでしか書いていない。
ご覧の通りパーフェクトサン勢の紹介までを目安にプロローグ的な部分を書いてみました。
765プロのアイドルに絡ませると面白そうなランスパーティたちのSSを書きたいという衝動で書き始めたので、
せめてアイドル全員登場させるまでは書き上げたいと思うので暫くお付き合いください。
使いたいアイデアを消化しつつ、無駄に広げた風呂敷を畳めれるように頑張りたいと思います。
では、おやすみなさい。

少し女の子扱いされたからって真がこんなんになるとは思えんのぉ

自分で粗探ししたら春香がやよいのことを”ちゃん”付けで読んどる……。指摘される前に自戒。

>>30
い、一応笑いどころやねん(震え声)わかりやすくする為に、やりすぎたことは否めないかも……。毎度おなじみの、女の敵であるランスにべた惚れするポジションが欲しくてね。

アイドルJAPAN統一を掲げたランス一行。しかし、その道程は遠く険しかった。

ランス「ずずーっ……ぷはーっ!やよいちゃんの淹れるお茶は香ちゃんに負けず劣らず美味いなー」

やよい「うっうー!ありがとうございまーす!でも、雪歩さんはもっと上手なんですよ?」

ランス「へぇ……それはぜひご馳走にならんとな。ガハハ」

香姫「あの!私、お茶受けにコレ作ったんですけど……」

ランス「げ!」

春香「わぁ!おいしそう!1つもらっちゃうね!」ヒョイパクッ

バターン

小鳥「春香ちゃん!?」

ランス「相変わらずの殺傷力だな……おい、鈴女。早いところ処分し……」

やよい「わー!おいしそー!私ももらうね!香ちゃん!」ヒョイパクッ

ランス「しまった!よせ!やよいちゃん!それは劇物だ!!」

香姫「ひ、酷い!」ガビーン

やよい「んぐんぐ、うん!とっても美味しいよ!香ちゃん!」

ランス「へ?」

香姫「ほ、ほんとう!?嬉しい!まだまだ一杯あるからね!」

やよい「うっうー!いただきまーす!これ、長介たちにも食べさせてあげたいなー!」

香姫「……はい!私、一生懸命作ります!」

ランス「……可笑しいな?」

鈴女「何か特殊な訓練を受けてるのかも知れんでござるな。にんにん」

小鳥「春香ちゃん!?春香ちゃーん!!?」

春香「」ブクブク

かなみ「はい解毒剤」ポトッ

小鳥「ぴよっ!?」ビクッ

亜美「やっほ→!」

真美「兄(c)いる→?」

亜美真美「亜美真美!華麗に登場だよ→ん!!」

ランス「ん?なんだ?このチンチクリンどもは?」

亜美「ん?誰この?外人さん?それはともかく聞き捨てなりませんな→」

真美「そうですなー亜美さん。この外人の兄(c)の目は節穴のようですな→」

ランス「ふん、ガキにチンチクリンと言って何が悪い?お前らもここのアイドルか?」

亜美「いえっさ→!双海亜美で→す!よろちくね→ん!」

真美「双海真美だよ→ん!真美たち双子でアイドルやってんだ!」

ランス「ん?言われてみれば同じ顔だ。面白いな。ガハハ」

真美「むーっ!同じじゃないよ!ちょっと違うんだよ!髪型だって変えたんだもん!」

亜美「でも実際、真美が変えるまで兄(c)もたまに間違えてたよね→亜美的にはそっちのが悪戯がバレなくて便利だったんだけどな→」

真美「だって、それは兄(c)にちゃんと真美ってわかってもらいたかったから……///」

亜美「はは→ん?なにやら訳ありのようですな→?ほら、亜美に教えてご覧。むっふっふ〜」ニヤニヤ

真美「もう!亜美のバカ!!」ワーキャー

ランス「……やかましいやつらだ」

亜美「で?兄(c)いないの?」

真美「そ→そ→!今日は付き添ってくれるって約束だったじゃん!」

ランス「その兄(c)とは誰だ?」

亜美「プロデューサーの兄(c)だよ、こう頭がPの形してるんだ→」

ランス「ああ、そいつか。俺が直々に鉄槌を下してやった。この事務所にプロデューサーは俺様だけで充分なのだー」

真美「なっ!?」サー

亜美「どゆこと?ぴよちゃん?」

小鳥「あー、その。そうね。生きているとは思うんだけど……」

亜美「そんな→!じゃあ、今日のお仕事どうするの?」

真美「ねぇねぇ?兄(c)本当に大丈夫なの?」

ランス「心配いらん。俺様がすべて完璧にこなしてやる」

亜美「自信満々ですな→面白そうだしいいんじゃない?」

真美「んー……」ブスッ

小鳥「代わりに律子さんにお願いしようかと思ったんだけど、連絡がつかなくて……」

亜美「じゃあ、本当にこの兄(c)しかプロデューサーいないの?」

真美「真美、なんか嫌だなー」

ランス「む、さっきから生意気だな。このランス様の魅力をたっぷり教えてやらんといけんようだ」

亜美「むっふっふ→亜美たちに敵うと思ってんの→?」

真美「ね→亜美ー?それより兄(c)のことが心配だよ→」

ランス「隙有り!とーーーー!」シュバッ

亜美「!?甘いっ!」カワリミッ

真美「へ?」キョトン

ぷにっ

ランス「ふむ。やっぱりチンチクリンではないか。俺様の相手になろうなど10年早いわーガハハ」

真美「うぎゃぁああああ!!!なにすんの!!?バカー!エッチ!!あ、亜美ぃいい……!!」

亜美「許せ真美。この戦いに犠牲は付き物なのだよ!それ逃げろ→い!」

真美「待て→!!私のファーストタッチ返せ→!!」

やよい「ランスさーん?春香さんが目覚めましたよー?どうして急に眠っちゃんですかねー?」

ランス「ん?起きたか。おい、何か茶菓子を買ってこい。」

春香「……目覚めて早々にこの扱いですか?」

〜〜暫くして〜〜

亜美「だから、ごめんてば→」

真美「ふん!それよりあのランスって外人だよ→!兄(c)を病院送りにしたなんて許せないよ→」

亜美「んー?兄(c)のことだし別にだいじょぶっしょ→?」

真美「そういうこと言ってんじゃないの!これはフクシュ→!だよホ→フクだよ!」

亜美「そういうことなら協力するぜい!でも、ランスっちって一筋縄じゃいかなそうだよね→」

真美「う……!確かに、あの身のこなし、只者じゃないみたいだね→……」

鈴女「にょほほ〜呼ばれて無くてもじゃじゃじゃーんでござるよ」ドロン

亜美真美「!!?」

鈴女「ランスにイタズラするでござるか?拙者も混ぜてほしいでござるよ」

亜美「真美!すごいよ!忍者だよ!ござるござる言ってるよ!」

真美「すごいセクチーなカッコ……兄(c)もこういうの好きなのかな?」

鈴女「拙者、イタズラのスペシャリストでござるよ。小童程度のものから大人もビックリの玄人仕様、にょほほでむふふなものまで多種多様でござるよー」

亜美「おお!師匠と呼ばせてください!」

真美「エッチぃのは嫌だな……もっと、こうギャフンと言わしてやりたいよ→!」

鈴女「ギャフンでござるな?ならば良い物があるでござるよ……」ゴニョゴニョ

〜〜作戦会議〜〜

ランス「……と、俺様のテクに限ればどんな奴もトロトロになるのだ」

やよい「うー?知らない言葉ばかりで難しいですー?」

香姫「に、兄様……」アタフタ

小鳥「今!私の目の前に!リアル調教ストーリー!!」

春香?「ただいま戻りましたー。はい、ランスさん。これお茶受けです」

ランス「お、早かったな。でかしたぞ春香。どれ、褒美に乳を揉んでやる」モミモミ

春香?「キャー、ランスさんのエッチー」棒読

ランス「ガハハ……さて、ん?なんだこれ?」

やよい「うっうー!お寿司ですー!」

香姫「ず、随分と豪勢なお茶受けですね」

春香?「にょはは、何言ってるんですか?緑茶に寿司は欠かせないでしょ?」

ランス「ふーん、じゃ、このピンク色のから」ヒョイパクッ

亜美(んっふっふ→作戦成功だね→)

真美(本当にいきなりお寿司出しても怪しまれなかったね……あの外人、さては相当お馬鹿さん?)

〜〜回想〜〜

鈴女「ぺけぽこん!『ギャフンウニ』〜!」プァ~プァ~プァ~

亜美「なにこれ鈴女っち→?」

真美「ウニだね……しかも、綺麗に桐箱に並べられた」

鈴女「これは食べた人間がギャフンとかしか言えなくなる神秘の海鮮でござるよ」

亜美「え→?さすがにそれはないっしょ→?」

真美「何のためにそんなものが……?」

鈴女「にょほほ、JAPANの忍者嘘ツカナイ。にんにん。では、実験するでござる」

春香「はぁ……じゃあ、コンビニまで一っ走りしてきますねー?……なんで私がこんなことを……」ブツクサ

鈴女「ちぇいっ!」ヒュッ

春香「んぐっ!」ウニューン

亜美真美「……」ゴクリ

春香「ギャフンッ!(なんですかー!!もー!!)」

亜美真美「!?」

鈴女「の?事実でござろう?」ドヤァ

亜美「すごいよ→!鈴女っち→!こんな面白いもの持ってるなんて!改めて師匠と呼ばせてくだせ→!」

真美「くくく、これであのえろえろ大魔人にホ→フクしてやんだかんね!」

春香「ギャフン!(ちょっと!なにこれ!?戻してよー!って、あ!)」ドンガラガッシャーン

鈴女「早速、状況開始でござるよ」

亜美真美「いえす!あい!まむ!」

〜〜回想終了〜〜

ランス「お、いけるな」モグモグ

香姫「ランス兄様。お茶淹れました」コトッ

ランス「うむ」ズビーッ

やよい「うー……」グゥ

ランス「ん?やよいちゃんも食うか?香ちゃんも。ほら、好きなのとれ」スイッ

やよい「えっ!いいんですか?でも、お寿司って高いですし……」

ランス「気にするな。春香のおごりだ」ズズーッ

亜美(これは不味いことになりましたな→ウニという限定的な食材が裏目に出たね)

真美(どうしよ、やよいっちに被害が!メディーック!メディーック!)

やよい「ええと、じゃあお言葉に甘えちゃいまーす!」

香姫「じゃあ、私も少しだけ……」

春香?「その甘エビが絶品でござるよ」ササッ

亜美真美(ナイス!師匠!)

やよい「うっうー!いっただきまーす!んー!おいしーい!」

ランス「よかったな。やよいちゃん。俺も食うぞー!お?これは貝か?グッドだー!」ガツガツ

真美(すごい勢いで食べてるけど、なかなかウニを食べないね……ぐぬぬ)

亜美(その都度、師匠がフォローを入れてやよいっちにウニは渡ってないけど)

ランス「んー、やよいちゃん。後は食っていいぞ?」ゲフッ

やよい「うっうー!もうお腹いっぱいですー」ポンポン

小鳥「あ、あの!じゃあ私がっ……!(ウニ!ウニが残ってるわ!)」ギラギラ

亜美「!?」

ランス「ああ、いいぞ。なんかコレ、ナメクジみたいで気持ち悪いし」

真美「!?」

小鳥「じゃあ、いただきまーす!」ルンルン

春香?「ちょいや!」パシーン

小鳥「痛っ!な、なにするの!?春香ちゃん」

春香?「今後の展開上、小鳥殿にギャフンされると進行に支障が出るでござる。各なる上は」シュタッ

小鳥「!?春香ちゃんが天井裏に!?」

やよい「わー!春香さん忍者みたいでカッコいいですー!」キラキラ

春香?「御免っ!」

かなみ「ふあっ!?……んぐっ!?」パクモグ

鈴女「任務完了でござる」シュタッ

ランス「お、鈴女。どこに行ってたんだ?今、春香が天井裏にいったぞ?」

鈴女「そのうち戻ってくるでござるよ」

ランス「ふーん。おーい、かなみーコレ捨ててこーい」

かなみ「ギャフンッ!(ちょっとー!何よコレー!!)」シュタッ

亜美真美((ノ∀`)アチャー)

ランス「ん?何いってんだ?お前?」

かなみ「ギャフンっ!ギャフンっ!(どうせあんたの仕業でしょ!なんとかしないさよ!)」プンスコ

鈴女「にょほほ〜」シレーッ

ランス「ガハハ!よくわからんが面白いぞかなみ!うりゃ!」グリグリ

かなみ「ギャフン!ギャフン!(いやぁあああ!!)」ドタバタ

ランス「ガハハハハハ!!」ズビズバー

香姫「ら、ランス兄様……」オロオロ

真美「……なんだか、どんなイタズラしても無駄な気がしてきたよ……」

亜美「他の誰かが酷い目に合うみたいだね→でも、面白いから別にいっか→」

鈴女「いやぁー、失敗でござるな。ま、こんなことになる気はしてたでござるよ」

亜美「でも、こんなイタズラ初めてだよ→!引き続きご指導お願いします!師匠!」

真美「あの、エッチぃイタズラがあったら個人的にちょっとご教示を……これで兄(c)を」ボソッ

鈴女「にょほほ〜任せるでござるよ〜」

一方その頃。

春香「ギャフン(すいません。のど飴ありますか?)」

店員「はい?」

真「ただいま戻りましたー!」

小鳥「あ、真くん。おかえりなさい」

やよい「あ!真さん!おはようございまーす!」

亜美真美「まこちん!おっはよ→!」

真「みんなおはよう!っと、はじめましての人もいるね」

香姫「……あ、どうも初めまして。香と申します」ビクビク

真「こちらこそ!よろしくね香!」

香姫(と、殿方?)

ランス「安心しろ。香ちゃん。こいつは女だ」

真「!?ら、ランス様!またボクのこと女って……///」

ランス「おう。真ちゃんお疲れさん」

真「はい!あ、どうですか!?ボク、さっきより女の子らしくなりましたか!?」シャキーン

ランス「あー……真ちゃんらしくていいんじゃないか?」

真(そ、それって女性云々を抜きにしてボクが魅力的ってこと……///)

亜美「こっちはこっちでなんだから面白いことになってんね→」

真美「うげ→まこちんセンスわる→」

ランス「聞こえてるぞチンチクリンども」ガシッ

亜美「うひゃ→!捕まった→!!」ジタジタ

真美「うぎゃ→!離せ→!!」バタバタ

ランス「ガハハ大人の力を見せつけてくれるわー!」グルグル

亜美真美「うわ→→→い!!」キャッキャッ

鈴女「にょほほ、すっかり仲良しでござるな」

真「亜美真美を両手に抱えても全く苦じゃないなんて、なんて逞しいんだろう……」ウットリ

小鳥「ふむふむ、真ちゃんを性転換させた設定でラン×マコで1冊いけそうね……」カキカキ

雪歩「あの、おはようございまーす」コソコソ

やよい「あ、雪歩さん!おはようございまーす!」

雪歩「おはよう。やよいちゃん。なんだか賑やかだね」

やよい「はい!今日から新しいプロデューサーさんがお勤めすることになったんです!雪歩さんのこともお話したんですよー」

雪歩「そうなんだ。プロデューサーさんみたいに優しそうな人だといいなぁ……」チラッ

ランス「ガハハ!スピードアップだー!!」グルングルン

亜美真美「ちょっ!早すぎ→!?」

香姫「ら、ランス兄様!そのへんで……」オロオロ

雪歩「」

やよい「雪歩さん?」

ランス「ガハハ、これくらいにしといてやる……ん?やよいちゃん、その子は誰だ?」

やよい「あ!この人がさっき言ってた雪歩さんですよー!」

ランス「おう、お茶を淹れるのが得意という子か。ふむふむ、清楚で良い感じではないか」

雪歩「」

ランス「おう、雪歩ちゃん。話に聞いてるぞ。俺様はランス様だ。よろしく。では、早速……」ワキワキ

真美「あ!!ゆきぴょん逃げて→!」

ランス「ボディーチェックだーー!!」

雪歩「いやぁあああああああああああああ!!!!!!」スコップーン!!

ランス「ぬぉおおおおおお!!!!!!!!!????」ガキィーン!!

鈴女「ほう、見事な太刀筋でござるな」

亜美「さすが、ゆきぴょん。スコップ捌きは天下一品ですな→」

香姫「す、すごい。ランス兄様を怯ませるなんて……!」

ランス「んぐぐぐ!な、なんだこの子は、リック並の気迫だぞ!?」

小鳥「その子は萩原雪歩ちゃん。普段は大人しくて良い子なんだけど、男性恐怖症の嫌いがあって……」

雪歩「ひぃ!お、男の人!しかもワンワンみたいにお口が大きくて怖いですーー!!」ガクブル

ランス「誰がワンワンだーー!!」バウワウ

やよい「ダメですよー!喧嘩は良くないかなーって……」

小鳥「落ち着いて、雪歩ちゃん。この人は別に……その……とりあえず離れましょ?」

亜美「ぴよちゃん言い訳に困ってるね→」

真美「実際エロエロ大魔人だし。そこんところはサイテーだよね→」

ランス「お前ら、人のこと好き勝手言いやがって……」

雪歩「あ、あの、ごめんなさい!初対面の人にいきなり手を上げるなんて、私、穴掘って埋まってますー!」ザクザク

鈴女「にょほほ、見事な土遁でござるな」

小鳥「雪歩ちゃん!?や、やめてー!また修繕費がー!?」アタフタ

雪歩「うぅ……でも、でもぉ……」ウルウル

真「雪歩、大丈夫だよ。安心して」スッ

雪歩「あ、真ちゃん……」ホッ

真「怖がらなくてもいいよ!ランス様はとっても素敵な男性だよ!ねっ!ランス様///」

ランス「ガハハ、真ちゃんはよくわかってるなー」ナデナデ

真「あっ……へへっ、やっりぃ〜///」ニヘラー

雪歩「」

ランス「さて、雪歩ちゃん。早速だが、君の淹れるお茶を飲んでみたい」

やよい「雪歩さんのお茶はとっても美味しいですよー!」

香姫「あの、私も是非ご馳走になりたいです」

雪歩「」スッ

真「雪歩?」

雪歩「」テキパキ

ランス「おお、見事な手際だ」

雪歩「」コトッ

ランス「ガハハ!いっただきまーす」ズビーッ

バターン

香姫「ら、ランス兄様ーっ!?」

真「ランス様!?雪歩っ!何を入れたの!?……雪歩?」

雪歩「真ちゃんを誑かして唆して弄んで……許せない許せない許せない許せない……」ブツブツ

亜美「これはドロドロな修羅場ですな→」

真美「ふんっ!いい気味だよ→!い→っだ!」

鈴女「ちょいと失礼するでござる」ペロッ

香姫「あの、鈴女さん?これは一体?」

鈴女「ううむ……毒ではござらんな。成分的には普通の茶と変わらないようでござるが、香殿の団子と同じく突然変異したようでござる。しかも特定の人物を狙って発動するなんて、一種の呪いでござるな」

香姫「の、呪いって!」ガビーン

鈴女「この手の無意識の呪術は本人の怒りが収まったと同時に解けるものでござるから心配いらんでござるよ」

やよい「うっうー!やっぱり雪歩さんのお茶はおいしいですねー!でも、ランスさんいきなり眠っちゃいましたけど、疲れてたんですかねー?」

真「い、いくら男の人が怖いからってこういうのはダメだよ雪歩……」

雪歩「真ちゃん、でも、でも私!」ウルウル

真「大丈夫だよ!悪い男の人が来てもボクが守ってあげるから!でも、ランスさんは悪い人じゃないから安心してもいいよ!」

雪歩「真ちゃんがそういうなら……」チラッ

ランス「」ピクピク

雪歩「あの?埋めておきましょうか?」ザクザク

小鳥「だから雪歩ちゃん!事務所に穴を掘っちゃダメー!」

春香「ただいギャ戻りましフーン」

やよい「あ、春香さん!お帰りなさーい」

真「やぁ、春香。どこか出かけてたの?」

春香「ふん、ちょっと酷い目にギャってね。親切な人に助ギャてもらってフンとかなったけど」

真「な、なんか口調が変だよ?」

春香「ぎゃふん……」



ロッキー「ランス様ー!会いたかっただすー!」ドドドド



ランス「……ハッ!男が俺に近寄るんじゃねー!」ゲシーッ

ロッキー「あぁぁあーーーれぇえええーーー!」パリーンヒューン

真美「ちょっ!ここ二階だよ!?」

亜美「ありゃー生きちゃいないね。兄(c)もあんな扱いだったのかもね→」

小鳥「ああ、今度は窓ガラスがぁ……」デンタク

春香「ろ、ロッキーふん!ちょっとランスふん!ギャんてことするんですか!」

ランス「ふん、あいつはアレでいいのだ。というか、なんだお前の喋り方はかなみのバカが映ったか?」

かなみ「ギャんたに言われたくないわふーん!!!」キシャー

春香「ギャなみふんまで……」シクシク

ロッキー「ひ、酷いですだランス様ー!!」ドドドド

亜美「あ、生きてたね→」

真美「兄(c)も大丈夫なのかな→?」

ランス「ええい、近寄るな鬱陶しい」ゲシゲシ

ロッキー「お会いしたかっただす」スリスリ

ランス「うぜー!!」ゲシゲシ

真「ランス様、こちらの方は?」

ランス「ああ、こいつは石ころだ。それ以外でもなんでもない」

ロッキー「酷いだす!あ、みなさん初めましてだす。ロッキーと申しますだ。ランス様の従者をしてるだす」ペコペコ

やよい「うっうー!よろしくお願いしまーす!」

春香「私が困ってたところを助けてもらったんです。荷物までもってもらって……あ、元に戻った」

ロッキー「お役に立てて良かっただす」

春香「ランスさん達みたいな格好してるからもしかしたら知り合いなのかと思ったんですけど、やっぱりそうなんですね」

ランス「ちっ!余計なことをしやがって。そんなヤツはこうだー!」グリグリ

春香「あ!ちょっ!リボン引っ張らないでくださいよー!」

???「穢らわしい手を退けろ愚民が……」ゴゴゴゴ

ランス「!?」バッ

鈴女「む……!」

ランス「なんだ、今、目の前が真っ暗に……」

鈴女「ランス。あれはヤバイでござるよ。ヤマタノオロチに負けず劣らずの邪気を感じるでござる。特に害はないようでござるから。迂闊に触らんほうが良いでござる」

春香「もう!女の子の髪を乱暴に扱っちゃダメですよー!」プンプン

ランス「なにもんなんだこいつは?」

雪歩「うぅ……また男の人が来ちゃった……ランスさんよりもゴツゴツしてて怖いよー」プルプル

ロッキー「はじめましてだす。ん?どうかしただすか?」

雪歩「ひっ」ビクッ

ランス「こら、石ころ。雪歩ちゃんは俺みたいなハイパーイケメン以外はダメなほどの男嫌いなのだ。お前のような奴が話しかけるんじゃない」ゲシッ

雪歩「ひぃぃぃいいいい!!」ズササササ

春香「既になんかあったみたいだね」シレーッ

真美「おっぱい触ろうとしたんだよ→!真美も触られたし、サイテーだよね→!」

春香「え?それだけ?」

真美「えっ?」

春香「えっ?」

亜美「はるるん、既に感覚が麻痺してるね→」

ロッキー「そ、そうとは知らず、すみませんだ」

雪歩「いえ、こちらこそ、初対面の人にいきなり……」

ロッキー「気にしないで欲しいだ。おらみたいな下男には慣れっこですだ。あ、これ気分が落ち着く薬草ですだ。煎じてお茶にすると美味しいですだ」スッ

雪歩「あ、ありがとうございます……」

ロッキー「こっちが怖がらせてしまっただすから気にしないで欲しいですだ」

ランス「おい、ロッキー。肩揉め」

ロッキー「はいですだー」タッタッタッ

真「マッサージならボクも得意ですよー!」

ランス「そうか。ロッキー。帰れ」ゲシッ

ロッキー「酷いですだー!!」

春香「気の利く良い人だよねー。なんでランスさんに仕えてるんだろう?」

雪歩「うん、ランスさんよりは、怖くないかも……」

雪歩(あ、良い香り……ロッキーさんか……)

伊織「なんだか騒がしいわね。何かあったの?」

やよい「あ!伊織ちゃん!おはよー!はい!たーっち!」スッ

伊織「ふふ、おはよう。やよい。はい、たーっち!」パチン

真「ランス様!どうですか!ボクのマッサージ!」

ロッキー「おらも負けられないですだー!」

ランス「ガハハ、極楽極楽。やはりマッサージは男の方が力があっていいな」グテー

真「え?」

ランス「いや、なんでもない。……ん?また新しいアイドルか?」

伊織「やよい。この人は?」

やよい「この人はランスさんって言って、新しいプロデューサーさんだよ!」

伊織「へぇ。アイツはどうしたの?まさかリストラ?だ、だったらうちの執事として雇ってあげてもいいかもね……///」

ランス「どれどれ?新しい子は……って、またガキか。チンチクリンしかいないのかこの事務所は?もっとこうバインボインの子はいないのか?あのオッサン騙しやがったな……」

伊織「ちょっと!誰がチンチクリンですって!このスーパー美少女アイドル伊織ちゃんを拝んでそんな感想しか出ないなんて!あんたの目は節穴!?」

ランス「む、ガキにガキと言って何が悪い」

伊織「あら?幼さを理由に女性の魅力に目を瞑るなんて思考の停止ね!そっちの方がガキじゃない!」

ランス「うがーっ!言わせておけばこのデコッパチぃーー!!」グワーッ

伊織「だ、誰がデコッパチよ!この原始人!」ピカーッ

やよい「け、喧嘩はダメだよ伊織ちゃん!」アタフタ

香姫「ランス兄様、ここは押さえて……」オロオロ

ランス・伊織「……むぅ」

伊織「……ふん!やよいに感謝しなさいよね」

ランス「はん!そっちこそ香ちゃんに感謝するんだな」

春香「これは……」

亜美「こりゃー似たもの同士のハンソクケンポウってやつですな→」

真美「いおりんもあのエロエロ大魔神と同じユウアヒクソンって感じだもんね」

春香「二人とも間違ってるよ。偏った方向に」

伊織「ふん!ところで小鳥。律子は?今日は竜宮小町の打ち合わせでしょ?」

小鳥「ええと、それが。今日はドタバタしてて気づくのに遅れたんだけど、まだ出勤してないの。電話も掛けたんだけど出なくって……」

伊織「ちょっと!それ大丈夫なの?あずさならまだしも律子が行方不明って一大事じゃない!」

春香「ランスさん達みたいな変な人があちらこちらに居るみたいですし、律子さんも巻き込まれちゃったんですかね?」

伊織「春香?それどういうこと?詳しく話して」

春香「うん。なんだか、今日会った人たち全員異色揃いでね。忍者に騎士に王様にお姫様に従者に……まるでお伽話みたいな人たちばかりで……」

亜美「まるでゲームみたいだね→亜美たちがするファンタジーRPGって感じ」

春香「だから、その線で行くと、もう怪物とか出ても可怪しくないかな?って」

伊織「怪物って、そんなもんいるわけないでしょ?」

亜美「怪物ってかモンスター?雑魚を倒してレベルアップできそうだね!」

伊織「あんたは黙ってなさいよ!」

亜美「あ→ん!面白そうなのにー!亜美も竜宮小町だから律っちゃんが心配だよ→」

香姫「……あの、よろしいですか?」

伊織「ん?あなたは……?あの原始人の連れ?」

香姫「はい。香と申します」

伊織「あら、こっちは礼儀がなってるようね。私は水瀬伊織。よろしくね。香で良いかしら?無礼な奴は許せないけど、堅苦しい礼儀はあまり好きじゃないの。私も伊織でいいわ」

香姫「はい。では、伊織さん。私の話しを聞いてもらえないでしょうか?」

伊織「ええ、お願いするわ」

香姫「では、お話しいたします。私達は、JAPANという国から来ました。いえ、飛ばされたと言ったほうが正しいかも知れません」

伊織「JAPAN?日本……ではないようね」

香姫「はい。ところどころ似通う文化は見受けられますが、私達のJAPANはもっとこう……そう、あちらの部屋のような建築様式が主で、この世界みたいに文明は発展していません」

春香「あっちって和室?で、文明が発達していない?って、それってタイムスリップ!?」

伊織「だとしたら、あの西洋鎧をしてる原始人の説明がつかないでしょ?普通に日本語話してるし、妙にこちらの文化にも適応してるし、異世界と割りきって考えたほうが良さそうね」

香姫「そう考えてもらっても構わないと思います。私達の世界にも、あちらのラレラレ石……こちらではテレビとおっしゃるそうですね。そちらほど高機能ではありませんが、似たものが私たちの世界にもあります。他にも大陸を旅した際に見覚えのある絡繰が幾つも……」

伊織「なるほどね。で、その異世界からあなた達は何しに来たの?」

香姫「それは私にもわかりません。気づいたらやよいさんのお宅の前に佇んでいました。彼女には大変お世話になりました」

伊織「あの子はそういう子なのよ。にひひっ」

香姫「その後、ランス兄様達と合流できたのは幸いでした。ランス兄様ならきっと、この不可解な現象を解決してくれると信じていますから」

伊織「随分と信用してるのね?あの原始人がそんな器とは思えないけど?」

香姫「いえ、ランス兄様は立派な方です。その……少しエッチですけど、決して悪い人ではないんです。たくさんの人がランス兄様に救われました。これは事実です。行動を共にすれば自ずと解って頂けるとおもいます」

伊織「慕っているのね。わかったわ。とりあえずあの原始人のことは頭の片隅に置いといてあげる。で?具体的な解決策の目処は立っているの?」

香姫「……いえ、ランス兄様は、その無鉄砲ですから」

伊織「……ええ、ごめんなさい。見りゃわかるわ」

春香「あの人、思ってる寄りもヤバイからね?」

伊織「じゃあ、質問を変えるわ。あの男は今、何をしようとしてるの?」

香姫「……そう、ですね。私をアイドルとしてJAPAN統一させると仰ってくれました」

伊織「なるほどね。そうなると、ちゃっかりプロデューサーになってるのも偶然ではないのかも知れないわね」

春香「どういうこと?」

伊織「この騒動の中心にはあの原始人が居て、その解決への糸口もアイツが握ってる。だとしたら、香がここに居る理由も偶然とは思えないわ。やよいの家の前に居たのがいい証拠よ。まるで誂えたように765プロへ道筋を敷かれてるわ」

香姫「す、凄いです!伊織さん!言われてみれば確かに!偶然にしては出来過ぎています!」

伊織「ふんっ!当たり前でしょ!私を誰だと思ってるの?このピカピカのオデコは閃きの輝きなのよ!」

春香「伊織、それ自虐ネタ?」

伊織「うっさいわね!」

香姫「うふふ」ニコ

伊織「表情が少し緩んだわね」

香姫「えっ?」

伊織「あんた、凄く思いつめた顔してるんだもの。やよいが家の前で見つけたらそりゃ招き入れるのも無理ないわ。でも、あまりやよいに心配かけないで欲しいわね」

香姫「す、すみません」

伊織「バカね。迷惑をかけるなとは言ってないわ。それに心配させるならやよいだけじゃなく、765プロ全員に任せろって言ってんのよ。あんた達がここに来たってことは、私達も何かしろってことなのよ。それがアイドルとして天下統一しろってなら、私たちも力になれるでしょ?」

香姫「伊織さん……」

伊織「765プロへようこそ香。一緒に頑張りましょ!」

香姫「……はい!」



 ランス一行にアイドルの面々が集まり、賑わいを増していく765プロ。そこから輪郭が見え始めたこの一件。アイドルJAPAN統一の決意を新たに、ランス一行はその遠く険しい道にまた一つ歩を進めるのであった。

伊織「って、なに纏めようととしてんのよ!そんなことより律子はどうなったのよ?すっかり話が逸れちゃったわ」

香姫「す、すみません!あの、やっぱりこの異変に巻き込まれて何か問題が起きてるんじゃないかと思うんです!もしかしたら、危ない人たちもこっちに来てるかも知れませんので!」

春香「ど、どうしよう〜!ランスさんがアレで悪人じゃないってなら、どれだけ酷いことする人がいるかわからないよ!」

伊織「こうなったら水瀬財閥のSPを総動員させて捜索させて……」

亜美「いおり→ん!リッちゃんからファックスが来てるよ→!」

伊織「なんですって!?」

小鳥「あの、これなんだけど……」スッ



「みき と いっしょに 821プロに いせき します。 さがさないでください。 りつこ」



伊織「……」

春香「……これ、どうなの?」

香姫「‥‥とりあえず、身の安全は保証されてると思います」

一方その頃。

律子「こらーっ!あんた達!こんなことして許されると思ってんのー!?」ジタバタ

821プロ社長・エーサク「……いいね」

821プロプロデューサー・トビー「すごくいいね」

821プロ事務員・マーシィ「たまらないね」

821プロ清掃員・アンディー「うっ……ふぅ」

美希「あ、律子、さん。おはようなの」

律子「ちょっと美希!あんたどういう状況かわかってんの!?誘拐よ!誘拐!なにのんびりオニギリ食べてんの!」

美希「違うよ。律子、さん。これハニめしっていうの。なかなか癖になる味なの」

エーサク「美希ちゃんはいい子だねー。いい子にしてたらもっとハニめしあげるよー」ニゴリ

トビー「ところで美希ちゃん、眼鏡かけてみない?とっても似合うと思うな」ハァハァ

マーシィ「うひょー!これで眼鏡っ娘パラダイスだー!」ドンドコドンドコ

アンディー「ハニーフラッシュ!」カシャ

美希「別に要らないの。美希、視力良いし」

ハニー達「……」シューン

律子「もう、いったいなんなのよ……目的はなに!言っとくけど、うちの事務所には身代金を用意できるほどの余裕はないんですからね!」

エーサク「目的……?それはだね。ティンときたんですよ。ええ……」

トビー「この世界でメガネっ娘だけのアイドルユニットをつくるんだ!」

マーシィ「そこであなたですよ。律子ちゃん。アイドル事務所へと足を踏み入れたあたな以外に考えられないんですよ!」

アンディー「め・が・ね!め・が・ね!」

律子「……どういうこと?」

美希「この子たちね。アイドルに興味があるみたいなの。でも、よくわかんないみたいだったから、律子を紹介したの」

ハニー達「うん!よろしくね律子ちゃん!」

律子「もう、一体なんなのよ……!!プロデューサー殿ぉーー!!!」



続く。

今日はここまで。呼んでくださった方お疲れ様です。引き続きご指導ご鞭撻お願いします。

おつん

遅ればせながら今日の分も書き終えたけど、この時間帯で読んでくれてる人いるのかなぁ……?
ランスとアイマスというニッチなSSだから深夜がお似合いとは思うけど、ちょい寂しい。投稿時間を改めようかな……

更新分まとめて読む人とかもいるんでない?
ROM専もいるだろうし

>>66
そう言ってもらえると気が楽になる。弱音吐いちゃってごめんね。

では、本日の分、投下します。

賑わいが増す一方、一人二人と欠ける765プロ。この騒動の中心にはランスがおり、その解決の鍵を握るもまたランス。異変に気づいた少数名はランスに光明を見出し道を探る。当面の目的はアイドルJAPAN統一。その先に待っているものは一体?

伊織「ちょっと、原始人」

ランス「なんだ?デコスケ」

伊織「デコって言うな!私には伊織ちゃんって言う可愛い名前があるんだからね!」ペカー

ランス「あー、で、伊織。なんだ?俺様の魅力に気づいたか?悪いがガキンチョに興味はないぞ?」

伊織「そんなわけないでしょ。あんた、仮にも765プロのプロデューサーなんでしょ?これからの仕事どうすんのよ?」

ランス「なんとかなるだろ」

伊織「なんとかって…‥そもそもあんた、プロデューサーって何するかわかってんの?」

ランス「そういうお前はわかるのか?」

伊織「う……そう聞かれると答えづらいわね」

言えませんが、プロデューサーさんならではの役割は、如何に女の子を魅力的に輝かせてあげれるかが重要だと思います。この子にはどんな仕事が向いてるだろう?あの子にはどんな衣装が似合うだろう?と、言った具合ですね。うちは人出が少ないので、スケジュールの管理やアイドル達のケアなど、マネージメント業務も兼任することになっちゃいますけど;」

ランス「んー、ややこしいなー。要するに、俺様好みのアイドルに仕上げればいいんだろ?」

小鳥「まぁ、ランスさん好みと言うよりは世間一般的に受け入れられるアイドルなんですけど」

ランス「誰もが羨む美少女にする。それを俺様が美味しくいただく。それで問題ないだろ」

小鳥「引っかかりますけど、利害は一致するんですかね?でも、アイドルに手を出しちゃダメですよ!いくらランスさんと言え御法度です」

ランス「ふん、こんなガキンチョどもに手を出すほど飢えておらんわ。だが、今のうちに仕込んでいくのはグッドアイデアだ。光源氏計画とはこのことだーガハハ」

伊織「さっきから聞き捨てならなすぎるわよ」

ランス「ふん、安心しろ。俺様は女を見る目だけは確かだ」

伊織「どうだか」

あ、ミスった。>>69もう一回。

小鳥「じゃ、私が代わりに……。ええと、直接的な指導や企画は、講師の先生方や企画側のディレクターさんとの話し合いなので一概には言えませんが、プロデューサーさんならではの役割は、如何に女の子を魅力的に輝かせてあげれるかが重要だと思います。この子にはどんな仕事が向いてるだろう?あの子にはどんな衣装が似合うだろう?と、言った具合ですね。うちは人出が少ないので、スケジュールの管理やアイドル達のケアなど、マネージメント業務も兼任することになっちゃいますけど;」

ランス「んー、ややこしいなー。要するに、俺様好みのアイドルに仕上げればいいんだろ?」

小鳥「まぁ、ランスさん好みと言うよりは世間一般的に受け入れられるアイドルなんですけど」

ランス「誰もが羨む美少女にする。それを俺様が美味しくいただく。それで問題ないだろ」

小鳥「引っかかりますけど、利害は一致するんですかね?でも、アイドルに手を出しちゃダメですよ!いくらランスさんと言え御法度です」

ランス「ふん、こんなガキンチョどもに手を出すほど飢えておらんわ。だが、今のうちに仕込んでいくのはグッドアイデアだ。光源氏計画とはこのことだーガハハ」

伊織「さっきから聞き捨てならなすぎるわよ」

ランス「ふん、安心しろ。俺様は女を見る目だけは確かだ」

伊織「どうだか」

小鳥「では、早速。今日のお仕事を確認しましょうか」

・竜宮小町の打ち合わせ
・亜美真美のティーンズ雑誌のグラビア撮影
・千早と春香の番組収録

小鳥「他の子達は運良くレッスンだけなので、今日の仕事らしい仕事はこれくらいですね」

真「じゃあ、ボクたちも早速レッスンに向かいますね!いこ!雪歩!あ、ランス様!ボク、頑張ってランス様好みのアイドルになりますね」

雪歩「……」ギロッ

ランス「お、おう。ファイトだ。真ちゃん。雪歩ちゃん(おっかねー)」

やよい「うっうー!じゃあ私も行ってきまーす!香ちゃん!良かったら見学しにくる?真さん、ダンスがとっても上手だし、雪歩さんは歌も上手なんだよー!」

香姫「はい。お世話になります!」

ランス「頑張れよ。香ちゃん。やよいちゃん、よろしく頼むぞ」

やよい「うっうー!いこ!香ちゃん」グイッ

香姫「あ、やよいちゃん。待ってください……!」トテトテ

伊織「竜宮小町は私たちだけでなんとかするわ。この原始人に任せたらどうなるか知れないわ。あずさもまだ来てないし、とりあえず待機しておくわ。律子の手がかりも探さないと」

亜美「亜美たちも二人で平気だよ→ん!」

真美「エロエロ大魔神なんて居なくても平気だもんね→」

小鳥「とは言うけど、撮影スタジオまでは車で移動しなきゃいけないし困りましたね。ランスさん、車の免許は……持ってませんよねぇ……」

伊織「うちの車を出しても良いけど?」

鈴女「にょほほ?拙者が連れて行っても良いでござるよ?」

亜美「師匠!一生に来てくれるの→!?」

真美「鈴女っちが一緒ならイタズラも捗りますな→」

伊織「あんたたち、イタズラしに現場いってんじゃないわよ……」

小鳥「でも、車で30分は掛かりますし……」

鈴女「車とは外を縦横無尽に走ってる鉄の馬でござるか?」

小鳥「鉄の馬って……ええ、プロデューサーさんの車を借りる形になりますけど、鈴女さん運転はなされるんですか?」

鈴女「不要でござるよ。あれしきの速度なら4日続けて走れるでござる」

亜美「すごいよ→!師匠!完全に忍者だよ→!」

真美「確かに鈴女っちならそんくらいはやっちゃいそ→だね→」

ランス「うむ、曲がりなりにもくのいちだからな。俺様が保証してやる」

小鳥「そこまで言うなら、鈴女さん。引率お願い出来ますか?」

鈴女「にょほほ、心得たでござる」

小鳥「まだ1時間ほどの余裕がありますが、念には念を入れて、今のうちに出発していただけますか?ええと、地図は……」ペラッ

鈴女「ふむふむ、随分と入り組んでるでござるな。まぁ、どれだけの迷路であろうと、ひとっ飛びでござるよ」

小鳥「はい?」

鈴女「では、亜美、真美。行くでござる」

亜美真美「ラジャ→!!」

鈴女「では、失礼して。しっかり掴まるでござるよ」ヒョイ

亜美真美「へっ?」ポイン

鈴女「にんにん」シュンッ

小鳥「ええ!?窓から!?」

鈴女「にょほほほほほほほ……」エコー

亜美真美「うぎゃあああああああ→→→→→!!??」キラリン

小鳥「屋根伝いに駆け抜けていった……」

ランス「よし、グッドだ。さて……あとはなんだっけ?」

伊織「本当に異世界人って感じね……頭痛くなってきたわ……」ペカー

春香「大丈夫?磨こうか?」

伊織「あんた、喧嘩売ってんの?」

ランス「おい春香。千早と言う奴はまだこんのか?」

小鳥「千早ちゃんはマンションが収録スタジオに近いので直接現場に向かうそうです」

春香「あっ!私もそろそろいかないと……」

ランス「よし、いくか」

春香「……ランスさん、来るんですか?」

ランス「当たり前だろ。お前を一番最初にプロデュースしてやると言ったろ」

春香「いや、別に私じゃなくても……真とかに付いて上げた方が喜ぶんじゃ」

ランス「雪歩ちゃんが怖いからなー。それにレッスンより収録の方が面白そうだ」

春香「そんなことだろうと思いましたよ……」

ランス「そうと決まればレッツゴーだ!ガハハ……」ガシッ

春香「……いってきまーす」ズルズル

小鳥「頑張ってね。春香ちゃん……」ケイレイ

伊織「とりあえず、律子が居ない分はあんたが働きなさいよ」

小鳥「ぴよっ!?」ガビーン

ロッキー「お手伝いしますだ」チャッカリ

小鳥「!?ろ、ロッキーさん……///」ポッ

某収録スタジオ

ランス「ここか。なんだか思ってたよりショボイな」

春香「ローカル局ですからねー。こんなものですよ?」

ランス「ふーん。で、千早とやらはどこだ?今度こそ俺様好みのバインボインなんだろうな?」

春香「……じゃ、行きましょうか」スルー

ランス「おい」

〜〜スタジオ内〜〜


春香「おはようございまーす!765プロ所属、天海春香です!今日はよろしくお願いします!」

ディレクター「あらーっ!765プロさん。今日もよろしくね!」ムキーン

ランス「げっ!」

D「あら?Pちゃんの代役ってのがあなた?ふーん……」ジロジロ

春香(うっ!やっぱり怪しまれてる……っていうか、この人、鎧のままだった……)

D「んー、なかなかの男前だけど、タイプじゃないわ。Pちゃんみたいな誠実さがないわね。ごめんなさいね」

ランス「うがーっ!」ジャキーン

春香「ら、ランスさんっ!お、落ち着いて!」アセアセ

ランス「くっそ!なんでこんな俺様がホモにフラれなければならんのだ!」ムキーッ

D「あら、随分と元気がいいのね。そのくらいの方がやり甲斐があるわ。私、そういうの好きよ」

ランス「好かれたくもないわー!氏ねーっ!」ズオッ

D「ふん!」バインッ!

春香(胸板で弾き返した!?)

ランス「んなっ!?」

D「ふふふ、相手をして欲しかったら夜に来なさい。はい、これアドレス」スッ

ランス「いるかーっ!」ペシーン

D「ふふっ、本当に面白い子ね。これなら面白い番組が出来そうだわ。よろしくね。ランスちゃん」サワリ

ランス「ひっ!」ゾワッ

春香(ランスさんが怯えている……なるほど……)

D「早速だけど、ちょっと問題が起きてね。お宅の千早ちゃんなんだけど……」

春香「千早ちゃんがどうかしたんですか?」

D「それがねぇ、早めに来たから衣装合わせ済ませちゃおうって話になったんだけど、どうも気に入らないみたいでね……なんとか説得してもらえないかしら?」

春香「あー、毎度のことすみません……千早ちゃん恥ずかしがり屋ですから……」

D「いいのよ。あの子の歌唱力が欲しくてオファーしたのは私だし、衣装も上からの指示でね。もっとあの子に似合う衣装はいくらでもあるんだけど、今から準備するのは骨が折れるのよね」

ランス「んー、なんだかわがままなやつだなー」

春香「ランスさんがそれを言いますか……?」

〜〜楽屋〜〜

春香「千早ちゃん。入るよー」ガチャ

千早「春香!プロデューサーが怪我をしたって……!」

春香「ん……ま、まぁね。大丈夫だと思うよ。それより、衣装のことなんだけど……」

千早「……ごめんなさい。プロデューサーのこともあって少しナーバスになってたから、つい突っぱねちゃって……でも、やっぱりああいう衣装は私……」

春香「気にしないで千早ちゃん。ところで、その衣装って……」

『フリル地獄の甘ロリドレス』

春香「……うわぁ。これは酷い」ヒキッ

千早「ごめんさい。私、こういうのは……どうしても……どうしてもっ……」ワナワナ

春香「うん。コレは仕方ないよ。こんなの真しか着れないよ。似合いはしないけど」マッコマッコリーン

ランス「ふーん、こんなん着てる奴、リアぐらいしか見たこと無いな」デーン

千早「!?……この人が、例の臨時のプロデューサー?」ケイカイ

春香「先に謝っておくね。千早ちゃん。絶対に反りが合わないと思う」フカブカ

ランス「おう、俺様がランス様だ。よろしくな。千早。というわけで恒例の……」ワキワキ

千早「っ!?」

ランス「ボディーチェックだーー!!」グワッ!

すかっ

ランス「72っ!?躱された!?」ハッ

千早「……」ビドウダニセズ

春香「……ち、千早ちゃん。よ、良かったね!セクハラ回避だよ!」

ランス「なぜだ!ここにあるはずのものがないぞ!」スカッスカッ

千早「……」ウゴカザルコトヤマノゴトシ

春香「ランスさん。それ以上いけない」ゴロー

ランス「幻覚魔法の一種か?うーむ、仕方ない諦めるか……」

千早「……春香」

春香「!?……なぁに?千早ちゃん?」ビクッ

千早「私、この衣装はどうしても着れないの。ここは着るべきじゃないと思うの!」

春香「おーっと!?なんか変な方向に覚醒したみたいだぞーっ!?」

ランス「んー、別にいいんじゃないか?俺はもっとエロエロな方が好みだが」

千早「……ええと、ランスさん?どうして良いと思うんですか?なぜですか!?わかりません!?」

春香「ち、千早ちゃん落ち着いて……」オロオロ

ランス「ん?いや、千早は可愛いからな。別に可愛い女の子が可愛い服を着ても問題ないだろう」

千早「んな!?///」カァッ

春香「こういう人なんだよ。千早ちゃん」シレーッ

ランス「ま、もっとシンプルな方がいいな。この手の服は脱がせづらい。あ、でも破き甲斐はあって楽しいかもな。ガハハ」

千早「……最低ですね」ジトー

春香「うん!正しいよ!正しいよ!千早ちゃん!」キラキラ

ランス「要は、服を着ている女の子が可愛ければ、何を着ていようが構わん。服に負けてしまうような女には興味ないからな。美女は素っ裸が一番だ」

千早「……服に負ける……ですか?」

ランス「うむ。俺様はそんじょそこらの美女では満足できん。一癖も二癖もあるほうが良い。そっちのがヤる時が楽しいからな。ガハハ」

春香「一言多いなぁ……」

ランス「千早。お前には無いのか?服に負けないぐらい誇れるものは?もしあるなら俺様の女にしてやるぞ?ガハハ」

千早「衣装に負けないもの……衣装に囚われない私の誇り……それは、歌です」

ランス「うむ、グッドだ。じゃあ、聴かせてもらおうか。千早の歌を」

AD「765プロさーん!スタンバイお願いしまーす!」

春香「!?千早ちゃん!急ごう!って、私もこれ着るんだった……」ガックリ

千早「心配かけてごめんね春香。それにランスさん。ありがとうございます。私、衣装に負けないように頑張ってみます!」

ランス「よし!その意気だ!ガハハ」

春香「……」

千早「……」

ランス「……」

春香「あの、ランスさん。着替えられないので出て行ってもらえません?」

ランス「ん?」

千早「私、ディレクターを呼んでくるわ」テクテク

D「その必要はないわ。はい、ランスちゃん。こっちはこっちで最終確認よ」ホムーン

ランス「げっ!……うおっ!こら離せ!俺は千早の触れないオッパイの秘密を暴くのだー!」

千早「……」ワナワナ

ランス「というか、男が俺様に触るなー!!」ウガー

D「心は淑女よ。安心なさい」ムキムキ

ランス「できるかーっ!」ズルズル

春香「本当に騒がしい人だなぁ……」

千早「ふふっ」プッ

春香「千早ちゃん?」

千早「いいえ、なんでもないわ。じゃ、着替えましょ」イソイソ

春香「うん!頑張ろうね!千早ちゃん……色んな意味で……」マッコマッコリーン

〜〜収録後〜〜

D「はい、おつかれ〜!二人とも良かったわよ〜!」

ランス「うむ、グッドだ。ガハハ」

春香「ちょっと!ランスさん!なんで私のドレスだけこんなに丈が短いんですか!!これじゃパンツ見えちゃいますよ!」ビリビリ

ランス「ガハハ!あの手の服は破くのが楽しいからな!」

D「ワイルド&セクシーって感じ素敵よ!新たな一面を発見できたのは収穫だったわ!でも、もっとこう……女王様みたいな感じにすると更に魅力的になるかも知れないわね」

春香「えっ!?ほ、本当ですか!!‥‥だとしても、大切な何かを失ってしまったような……」ズーン

D「千早ちゃんも素敵だったわよ。クールな千早ちゃんにはあの衣装は合わないかと思ってたけど、意外といけるじゃないの!これも新発見ね!」

千早「あ、ありがとうございます……あの歌の方はどうでしたか?」

D「そっちは勿論完璧よ!さすが千早ちゃんね!今日はガーリーな曲だったから、むしろ相乗効果を生んで印象的になったんじゃないかしら?上のロリコン親父共もたまには役に立つわね〜」

千早「いえ、こちらこそ今日は迷惑を掛けてしまってすみませんでした……」

D「うふふ、また次もよろしくね。今度は無茶はさせないから」ニコッ

ランス「おう、千早。可愛かったぞ」

千早「ランスさん……その、ありがとうございます」

ランス「うむ、千早は歌が巧いな。あれだけの声を出せるのは大したものだ」

千早「……衣装に、負けないくらいですか?」

ランス「うむ。千早の圧勝だぞ。ガハハ」

千早「……ありがとうございます!私、これからも胸を張って誇れるように頑張ります!」

春香(……私はツッコまないよ。千早ちゃん)

ランス「アレだけの声だ!ベッドでもさぞ大きな声で喘いでくれるだろうな……ぐふふ」

千早「もう、ランスさん。セクハラですよ」ビシッ

ランス「ガハハ!セクハラは男の呼吸なのだー」ドヤァ

千早「ふふっ、もうランスさんったら」ホホエミ

春香「……あれ?千早ちゃん、意外と下ネタ平気?」

収録を終え、一同765プロ事務所へ。

ランス「……」

春香「?……ランスさん、どうかしたんですか?急に黙りこんで」

ランス「うがー!セッ○スしてー!」バギャーン

春香「へ?え、えぇぇええええ!!?な、何いってんですかいきなり!」

ランス「くっそ!こっちはウハウハでエロエロな展開を期待してプロデューサーになったっていうのに、出てくるアイドルはガキばっかりだ!千早の胸は触れず終いだし、もっとバインボインの女を出せー!!」

千早「……」ペタペタ

春香「も、もうランスさん。そ、外ですから、早く事務所に戻りましょ!」

ランス「いやだー!もう我慢ならん!そこら辺で適当なバインボインでエッチさせてくれそうな美女を探す!!」

春香「そんな都合の良い人いるわけないじゃないですかーっ!もー!!」

千早「……」ペタペタ

ランス「ん!?あっちだ!」スタコラスタコラ

春香「あ!ランスさん、待ってくださいよー!」ドタバタ

千早「……くっ」

ランス「そこだぁ!!」ズササササ

あずさ「あら?」

春香「あ、あずささん!に、逃げてぇ!」

ランス「セッ○スさせろー!!」ドバー

???「炎の矢」ボウッ

ランス「うおっ!あぶねっ!」

春香「ギャー!!」メラメラ

千早「春香!?」バシバシッ

???「この世界でも相変わらずクズね」

ランス「ぐ、その声は……志津香!!」

志津香「ごきげんよう。ランス。会いたくなかったわ」

あずさ「あらあら、志津香さんのお知り合い?」

志津香「いいえ、あずささん。こんな変態知りません」

ランス「おのれ志津香……」

春香「わ、私の髪がぽわぽわヘアーに!?」

千早(リボンは燃えないのね……)

あずさ「あら、春香ちゃんに千早ちゃん。おはよう」

ランス「ん?知り合いか?(乳でけーな)」

あずさ「あら?春香ちゃんたちの知り合いなの?」

志津香「あんたまさか……そんな若い子達まで……」

ランス「ふん、まだ俺様好みじゃない。それに今やると面倒だから保留してるんだ」

春香「わ、私たちちゃっかり狙われてたんだ……胸触られたし……」

千早(これでも、一応そういう目で見られはするのね……)ペタペタ

ランス「そんなことより今はこの美女だ!」ズビシッ

あずさ「あらあらお世辞が上手ですね」

ランス「ふん。俺様は本当のことしか言わん」

あずさ「まぁ!あなたも素敵ですよ」ニコ

ランス「ガハハ。気づいてしまったか俺様の魅力に」

志津香「それこそお世辞ってやつよバカ」

ランス「あずささんと言ったか?どうだ?俺様とセッ○スしないか?」

あずさ「えっ?あらあら……」

志津香「……慣れっこだけど、頭痛くなってきたわ……」

ランス「俺様はテクニシャンだぞ?最高の時間を約束しよう」

あずさ「あの、それはプロポーズということでよろしいんですか?」

ランス「……ん、いや。結婚はしない。俺様は世界の美女のものだから独り占めはできんのだ」

あずさ「あら、そうなんですか……。私、これでも独占欲つよいので、独り占めできる男性がいいんですよ」

ランス「安心しろ。俺様とセッ○スすればそんなことも言えなくなるだろう!さぁ、レッツプレイ!」

あずさ「あらあら……」

志津香「だから止しなさいって言ってんのよ!」ボウッ

ランス「あづっ!!ええい、邪魔をするな志津香!!」

志津香「私の目が黒い内はあんたにふざけた真似はさせないわよ」

ランス「ちっ!……って、隙有りぃ!ボディーチェーック!!」グワー

志津香「あっ!コラ……」

ぐるりん……ばたん

ランス「へ?」ドターン

あずさ「おいたはダメですよ?」

春香「お、おお……」パチパチ

千早「護身術……ですね」パチパチ

ランス「な、なにが起きたんだ?」

あずさ「これも花嫁修業の1つなんですよ?」

志津香「意外とやるじゃない」

ランス「うがー!なんか知らんが、やらせろー!もませろー!」ジタバタ

あずさ「あらあら、困りましたね……」

春香「あー、いいんですよ。あずささん。ランスさん、そういう人ですから」ジトー

千早(そういえば男の人に揉んでもらうと大きくなるって……)ペタペタ

あずさ「ええと、ランスさん?私、三浦あずさと申します。その、いけませんよ。お巡りさんのお世話になってしまいますから」ナデナデ

ランス「ええい!そんな…こと…しる……か……」ボケーッ

志津香(ん?これは……)

あずさ「あら?おねむかしら?困ったわね。事務所に運びましょうか?」ナデナデ

ランス「ぐがー……すぴー……」

春香「いったい?……何が?」

志津香「驚いたわね。スリープの魔法と同じ波動を手のひらから出しているわ」

千早「魔法……ですか?春香、なんのことかわかる?」

春香「今度は魔法使いなんだ……いよいよおとぎ話の世界になってきたね」

志津香「今度は?あなた、他に私たちの仲間を知ってるの?」

春香「あ、はい。うちの事務所に色々いますよ?忍者とか……」

千早「……忍者?」

志津香「そう。と言うことは、やっぱりあずさとの出会いも何かしらの因果関係がありそうね。」

春香「……あはは、魔法使いさんが言うと説得力ありますね」

志津香「志津香でいいわ。それじゃ、私もお邪魔するわね」スタスタ

春香「あ、はい。どうぞ」ソソクサ

あずさ「千早ちゃん。ランスさんの右肩支えてくれる?」ヨッコラショ

千早「あ、はい……う、重いですね……」ヨロヨロ

あずさ「介護は力の使い方が大切なのよー」カルガル

ランス「むにゃむにゃ……左側がポヨポヨで右側が……うぅむ‥‥」スピー

千早「くっ!」

春香「はぁ……またややこしいことに……」ガックシ


〜〜事務所〜〜

春香「ただいま戻りましたー」

千早「おはようございます」

あずさ「おはようございまーす。遅れてすみませーん」

小鳥「あ、お帰りなさーい。ってランスさんどうしたの?あら?そちらの方は?」

志津香「失礼するわ。私は志津香。認めたくないけどコイツの知り合いよ」

伊織「あずさ。やっと来たのね。アイツがいないとどうしても遅刻するのね。アイツ、いつもどうやって探りあててるのかしら?」ペカー

志津香「いきなり目の前に現れたときは驚いたわよ。道に迷ってるみたいだから探知魔法で嗅ぎつけたけど、気づいたら知らない場所に居るのよね。随分と時間が掛かったわ。この人、呪われてるの?

あずさ「とりあえずランスさんをソファーに……」ヨイショ

ランス「むにゃむにゃ……うはは、よきかなよきかな」スピー

千早(すごい筋肉だった……ランスさん、只者じゃないわね……)

小鳥「あ!そうそう!律子さんから連絡があったんです!ファックスの通り、美希ちゃんも一緒みたいなんですけど……」

春香「ですけど?」

小鳥「それが、やっぱり妙なことに巻き込まれてるみたいで、暫く帰れそうにないそうです。やっぱり警察に連絡した方が」

伊織「もう!埒があかないわね!いったい何処のどいつよ!こんなふざけた真似するのわ!」

千早(拉致されて埒があかない……ブフッ)

春香「千早ちゃん?」

志津香「ちょっと良いかしら?」スッ

小鳥「はい?」

志津香「これが連絡機器?見たことないわね。まぁ、いいわ……逆探知」ポワー

小鳥「ぴよっ!?」

伊織「これって!……どうやらあんたも異世界人ってわけね」

志津香「あら?話せる子もいるのね」ポワー

千早「さっきからどういうことなの?手のひらが光ってるけど?」

春香「千早ちゃん。ええとね……(説明中)」

ロッキー「どうぞ、お茶ですだ」コトッ

志津香「……ダメね。魔法が効かないみたい。でも、手がかりはつかめたわ。多分、マリアも……」

伊織「どういうこと?」

志津香「ええ、魔法が効かないってことは、恐らくハニーの仕業ね。基本的に害は無いんだけど、中には妙な行動力を持つのが居てね。鬱陶しい魔法生物よ」

伊織「それが、どうして律子が攫われるの?あと美希も」

志津香「その子たち、メガネはしてる?」

伊織「?……ええ、律子はしてるわね。美希はしてないわ。別に視力が悪いわけでもなかったはずよ……」

志津香「あの生き物、メガネっ娘が好きなのよ。あと、気の合う人間には普通に懐くわね。ずる賢いから言い包められてる可能性もあるけど……」

伊織「……」

志津香「私の親友もメガネでね。恐らく、そいつらに捕まってる可能性が高いわね。他に何か向こうからアクションはなかった?」

伊織「……そう。あなたも大変ね。そうね、ファックスが届いたけど、どうかしら?」

志津香「……ハニーね。間違いなく。でも、”いせき”って何かしら」

伊織「所属を変えることよ。アイドルの事務所移籍なんて珍しくないわ」

志津香「なるほどね。ということは、アイドル活動自体は続けるってことね」

伊織「そうなるわね。……メガネっ娘のユニットでも作るのかしら?」

志津香「でしょうね。でも、それなら話が早いわ。いずれ向こうもアイドルとして表舞台に立つって言うなら、その時に助けだせばいいだけよ」

伊織「……なるほどね。他に手はないようね。小鳥。今後、律子が請けそうなオーディションやイベントを確認してくれる?そこに竜宮小町をぶつけるわよ」

小鳥「は、はい!ええと……」

ランス「話は聞かせてもらったぞ!」ヌッ

伊織「きゃっ!……いきなり割り込んでくるんじゃ無いわよ原始人!」

志津香「あら?素敵な呼び名。気が合いそうね」

ランス「そのイベントに、俺たちも参加する!」

伊織「俺たちってあんた……もしかして香のこと?」

ランス「うむ、香ちゃんをアイドルとしてJAPAN統一させると約束したからな!!」

志津香「……そんな話になってるの?」

伊織「……ええ、困ったことにね。でも、この異変の解決の糸口はそこじゃないかって思ってるわ。あなたも気づいてるんじゃないの?」

志津香「……ふふ、本当に気が合いそうね」

ランス(ぐふふ、アイドルと言えばオーディション。可愛い女の子達がいっぱい集まってウハウハに違いない。出来れば審査員として味見したかったが、この際なんでもいいわー!)

伊織「……ろくでもないこと考えてるわね」

志津香「ええ、気をつけたほうがいいわよ。アイツ、やるときはどんな手を遣ってもやるから……あなたも気をつけてね」ハァ

伊織「わ、私がそんなヘマするわけないでしょ!」ペカー

志津香「あら?初心なのね?アイツにはそういうのが一番の対処法だから忘れないことね」

伊織「……ふんっ!」

志津香(この子が一番危ないんじゃないかしら……)

ランス「よしっ!そうと決まれば特訓だー!いくぞ春香!香ちゃんはどこだー!」ガシッ

春香「やよい達と一緒じゃないですかねー」ズルズル

千早「高槻さん!香さんって方にも挨拶したいわ」トコトコ

あずさ「伊織ちゃん?律子さんは?まさか迷子?」

伊織「……あんたも少しは話を聞きなさいよ。あと、律子もあんたにだけは言われたくないでしょうね」

あずさ「あらあら」

志津香「……さてと、かなみ。いるんでしょ?ちょっといいかしら」

かなみ「……なに?」スタッ

志津香「ええ、ちょっと調べて欲しいことがあるの。この事務所、いえアイドル業界とでも言うのかしら?少し洗ってもらえる?」

かなみ「ハニー達じゃなくて?」

志津香「……ま、それもあるけど。もっと裏に何かあるわね。こんな大ごとになってるんだから」

かなみ「そう、わかったギャ」キリッ

志津香「ギャ?」

かなみ「な、なんでもないわよ!フンッ!」シュタッ

志津香(……また何かされたのね)

初めてプロデューサーとしての仕事をこなした(?)ランス。
千早、あずさも加わり賑わいを増す一方、異世界からの客人・志津香の協力もあって謎は輪郭を表す。……と同時に底知れぬ闇も垣間見せる。
アイドルJAPAN統一に向けた本格的な方針も決まり、765プロとランス一行はまた1つ歩を進めるのであった。



一方その頃……。



〜〜821プロ本社〜〜

律子「とりあえず、縄。解いてくれない?」

エーサク「逃げない?」

律子「美希を置いて帰るわけにもいかないからね」

トビー「本当に?」

律子「ええ、頼まれたからにはそれなりに仕事を果たすわ」

マーシィ「逃げちゃダメだよ!絶対だよ!」

律子「はいはい、わかりました。早く解いて」

アンディー「緊縛プレイも終わりかー」

律子「今すぐ解けーっ!!」

ハニーたち「わーい!怒ったー!」

美希「ハニめしうまいの」

ハニ子「はい、おかわりよ」

美希「ありがとうなの」

???「あの、私の縄も解いてくれないかな?」

美希「ハニ……うま……」



続く。

おつ〜

今日はここまで。ここまで読んでくださった方お疲れ様です。

地元が記録的な大雪でヤバイ。普通に更新するとは思いますが、もし滞ったら…・・察して。

おつです

これは期待したいSSだ…

ところで、メール欄のとこに「saga」って入れると変なフィルターに引っかからずに投下出来ますよ
Pがランスにやられるシーンとかなってるっぽいし、演出でわざとやったのではないのならいれといた方がいいかも

今晩は。深夜アニメ待機で書くので、やっぱりこの時間が投下しやすいのよね。

>>105
あれは偶然演出として成立しちゃったww アドバイス感謝。シリアスなシーンで「ピー」や「氏ね」じゃ台無しだもんね。参考にします。

それでは、今夜の分を投下します。お付き合いだください。

〜〜レッスン場〜〜

ランス「香ちゃん居るかー!!」ドバーン

香姫「あ、ランス兄様。お疲れ様です」

真「あ!ランス様!おかえりなさい!」

雪歩「!?……びっくりしたぁ……」ビクッ

やよい「うっうー!ランスさんおかえりなさい!あ、そうそう!香ちゃん凄いんですよー!とってもお歌が上手なんですー!」

真「うん!とっても可愛い声だね!運動神経もなかなかだよ!これならダンスもすぐに覚えることができるんじゃないかな?」

香姫「きょ、恐縮です……」モジモジ

ランス「ほう、運動は空っきしと思っていたが……戦闘であんな鎧着てるからか?」

春香「鎧?お姫様なのに?」

千早「高槻さん!おはよう!」

やよい「千早さん!おはようございまーす!」

真「やぁ。千早。事務所に来たんだね。お疲れ様」

雪歩「千早ちゃん。お疲れ様。あとでお茶入れるね」

千早「ありがとう。真。萩原さん」

真「春香もおつかれ?収録はどうだった?」

春香「んー、それが意外にも大成功って感じでね……納得いかないけど」

ランス「ガハハ、だから言ったろう?俺様に任せておけば完璧なのだー!」

真「さすがランス様です!ボクの時もよろしくお願いします!」

雪歩「ほ、本当かなぁ……?」

香姫「ところでランス兄様。どうかなさいましたか?」

ランス「お。そうだそうだ。お前ら、特訓だ!!」ジャジャーン

春香「唐突ですねー」

真「特訓……ですか?いい響きですね!」

雪歩「なにさせられるんだろう……。私、あんまりハードなのは……」

やよい「特訓って、なんの特訓ですかー?」

香姫「どういうことでしょうか?」

春香「律子たちの手がかりが掴めたの」

真「そうなんだ?それで、大丈夫なの?」

春香「うん、そういう心配はいらないみたいだよ。でも、やっぱりどこに居るかわからないみたい」

千早「伊織曰く、律子が別の事務所でアイドルユニットをプロデュースするみたいなの」

やよい「えーっ!律子さん、765プロからいなくなっちゃうんですかー!?」

千早「いいえ。一時的によ。安心して高槻さん」

やよい「ほっ、安心しましたー」

真「それで?これからどうするの」

春香「うん。律子がアイドルのプロデュースをするって言うなら。自ずとどこかのイベントやオーディションに参加すると思うの。そこを狙って私達も参加するらしいよ」

ランス「うむ、ついでに香ちゃんの本格デビューだ。チンケなイベントじゃなくドカーンとデカいところがいいなー」

香姫「あの、ランス兄様……あまり大仰なものは……」オロオロ

春香「そういうわけで、特訓ってことらしいよ……で、なにするんですか?ランスさん?」

ランス「ぐふふ……それはだな……男のハートを掴む俺様好みの女になるべく、ムフフな大人のレッスンだー!!」

伊織「却下よ」

ランス「なにーーっ!?」

春香「あ、伊織!」

伊織「ったく、目を離すとすぐにこれなんだから……おおよそ見当が付いたわよ。律子が選びそうなイベント……というか、出ないわけにはいかないイベントがね」

千早「どういうことかしら?」

伊織「コレよ」ペラッ

千早「961プロ主催 No.1 アイドル決定戦 JAPAN戦国大合戦……?」

春香「これは……また随分と露骨なイベントが……」

伊織「見ての通りよ。それにココ、見て頂戴」

春香「ええーっと‥‥優勝賞金……1億!?」ワ

真「ど、どうしよう!優勝したらボク……ボク……!!」

やよい「一億って……三食もやし祭りでも……もやしが……」プスプス

千早「高槻さん!?考えちゃダメよ!」

雪歩「あの……これ、円じゃなくてG(ゴールド)って書いてますけど……」

伊織「この賞金の真偽はともかく、アイドルのイベントでこれだけの賞金なんて異常だわ。これだけ大仰なイベントよ。各界のVIPに招待状も送られてるみたいね。うちのお父様ももらったみたいよ。既にマスコミへのリークも終わって明日には国民全員が知ることになるでしょうね」

香姫「ううーん……これに私が……」バターン

春香「香ちゃん!?」

伊織「それに、この優勝賞品よ。横の写真を見て」

千早「……トロフィーかしら?なんだか変な形ね」

やよい「玩具の剣みたいですねー。長介もこういうの欲しがってましたよー?」

春香「うわぁ、黒井社長の趣味悪いなぁ……」

伊織「見てくれはともかく、かの歴史的芸術家秘蔵の彫刻だの言われて注目されてるわ。中には正真正銘の”伝説の剣”なんて言ってるところもあるみたいよ?」

香姫「!?ランス兄様!これ……!!」

ランス「ん?……お、カオスじゃん」

千早「カオス?」

ランス「おう、俺様の剣だ。剣だが喋るスケベ爺でな。セルさんに預けたはずだが……」

春香「ちょっと……なにいってるわかんないですね……」

志津香「……それについては私が説明するわ」

香姫「志津香さん!ご無事でしたか!?」

志津香「香ちゃんこそ無事で良かったわ。この変態に変なことされてない?」

ランス「誰が変態だ」

伊織「あんたでしょうね」

ランス「やかましいわこのデコッパチ!」

伊織「むきーっ!デコって言うんじゃないわよ!」

ギャーギャー

真「この人は?」

春香「志津香さんって言って、ランスさんの知り合い……らしいよ?」

雪歩「なんで言い淀んだんだろう……?」

やよい「うっうー!今日はたくさん人が来て楽しいですねー!」

志津香「魔想志津香よ。よろしくね。早速だけど説明に入らせてもらうわ」

香姫「はい。お願いします」

志津香「この魔剣カオス。聞いてそのままの通り、人の心を惑わす魔剣よ。しかも飛び切りのね。力のないものが持つと心を喰われるわ。”伝説の剣”ってのもあながち間違いじゃないわね」

春香「ランスさんの剣って言ってましたけど……やっぱり、心を惑わされて、その、こんなんなんですか……?」

志津香「……それは元々よ。なぜかアイツは持っても正気なのよね。いっそ狂って欲しいくらいだけど……。そのカオスなんだけど、魔剣らしく人格あってね。こいつと同じ下種な性格でね。それもあってかコイツの手元に収まってるわ」

香姫「あの、魔剣と言っても決して悪い方では無いんです。我が国でも聖剣・日光に対を成す神器として畏敬の対象になってますし……」

志津香「今言ったように、並の使い手や普通の人間では、先ず間違いなく心を喰われるわ。恐らくこの大会に関わる誰かも既にね……」

春香「うへぇ……怖いなぁ……」

千早「そのカオスさんが優勝賞品だとして、それが律子がこのイベントを選ぶことにどう繋がるんですか?律子ってこういうイベント好きなじゃないと思うんですけど……」

志津香「恐らくだけど、私の知り合いもハニーどもに捕まってるわ。その子ならカオスのことも気づくはず。そのイベントに私たちみたいな人間が集まるだろうってこともね」

香姫「もしかしてマリアさんですか?」

志津香「ええ。私たち、ココに来た直後は意識も疎らでね。隙を突かれて捕まっていてもおかしくないわ」

春香「あの、なんでカオスさんは優勝賞品にされてるですかね?」

志津香「単純に考えれば、私たち。この世界から見た異世界人を集める為でしょうね。それに伝説の剣ですもの。価値を知ってるものなら何としても手に入れようとするでしょう。世界を救う勇者にかぎらずね。それにここを見て」ピッ

千早「協賛……コパ商会。リーザス王国。魔法大国ゼス……聞いたことないわね」

志津香「あなた達ならそうでしょうけど、私たちの世界なら知らない人はいないわ。なんせ私たちの世界で大きな権力を持つ国家や企業ばかりだからね」

春香「え?大会の企画者はカオスさんの力によって気が狂っちゃってるんですよね?その人に協力するってことは、この大会って世界ぐるみの陰謀か何かなんですか!?」

志津香「いいえ、それは単純にある特定の人物を探すためでしょうね。その為ならなんだってするような子たちばかりだから……」

ランス「ん?コパンドンにリアにマジックあたりも来てるのか?あいつら、居るんだったらさっさと俺様に会いにくればいいものを……」

千早「……ランスさんの知り合いなんですか?」

ランス「おう、みんな俺の女だ」エッヘン

春香「え?ランスさんの女……異世界の権力者の人たちが?それって地味に……どころか、とんでもなく凄くないですか!?」

志津香「認めたくないけど、全員この男に惚れてる……というか、我が物にしなければいけない使命感に燃えてるわね」

千早「……どういうことですか?」

志津香「簡単に言えば、責任を取ってもらおうとしてるのね。どんな理由があろうと私には理解できない心境よ」

春香「あ、あの。それって……///」

真「え、それって複数のお姫様が……ランス様を……それって浮気じゃ……でも、やっぱり王様は一夫多妻制……ううん……でも、ボクだけの王子様……」ブツブツ

雪歩「迷わなくていいよ!戻ってきて真ちゃん!!」ガシガシ

やよい「なんだかよくわかりませんけど、ランスさんって凄い人なんですねー!ね!?香ちゃん!」

香姫「は、はい。あの、本当にご立派な方なんです……よ?」オロオロ

志津香「ちなみに、香ちゃんも私たちの世界で大きな力を持つ国家の1つ・JAPANを統一した織田家のお姫様。そして現JAPANの当主よ」

春香「えぇえええええ!!?お姫様とか国の為とか聞いてましたけど、そんなレベルのお姫さまなんですかー!?」

志津香「この子もランスを慕ってるみたいだからね。私たちの世界の半分はこの男の手にあると言っても過言ではないわ。はぁ、自分で言ってて頭痛くなってきた……」

香姫「も、もう志津香さん!私は、ランス兄様は……そういうんじゃ……」

ランス「安心しろ。香ちゃんも5年後はめでたく俺の女にしてやる。どうだ?見なおしたか?ガハハ」

伊織「事実がどうであろうとあんたが原始人……いえ、猿ってことに変わりはないわね。最低」

春香「きっとみなさん苦労されてるんでしょうね……」

千早「ランスさん。もっと誠実であるべきだと思います!」

真「ランス……さ……ん。ボク。やっぱりボクだけを見てくれる王子様が……」

雪歩「その調子だよ!真ちゃん!あんな人、王子様じゃないよ!むしろ魔王さまだよ!やっつけちゃえ!」

あずさ「あらあら、あんまりお痛するとめっ!ですよ?うふふ、みんな離れて行っちゃいますよ?ランスさん♪」

やよい「あ!あずささん。おはようございまーす!」

ランス「……」

志津香「みんな男を見る目があるようで安心したわ。やっぱりお金を持つと人格って歪むのかしら?あの子も発明で稼いでるみたいだし……」

伊織「ちょっと、聞き捨てならないわね?」

志津香「少しでも自覚があるなら気をつけることね。割りと本気で」

伊織「……肝に命じておくわ」

ランス「……もういい」

春香「……ランスさん?」

ランス「うがー!もう知らん!俺様の魅力がわからん貴様らなぞこっちから願い下げだー!バーカバーカ!うんこたれー!」ドタバタドタバタドンガラガッシャーン

香姫「ら、ランス兄様ー!?」オロオロ

春香「ちょ!?いっちゃいましたよ!?どうするんですか!?そして私のアイデンティティーがまたっ!?」

志津香「放っておいても大丈夫よ。どうせ直ぐに忘れて戻ってくるから」

あずさ「あらあら、なんだか知った仲って感じですね♪」

志津香「!?……べ、べつにそんなんじゃないわよ!」

あずさ「あらー?私、なにかおかしなこといいましたー?」

志津香「……あずさ、あんたも食えないやつね」

あずさ「うふふ♪」

伊織「……というわけで、このイベントは異世界オールスターなわけ。律子たちも間違いなくここにくるわ。そして、私たちも勿論ね」

春香「うぅ……なんだか思ったよりも大げさなことになっちゃったね」

真「特訓ってのも方針としては間違ってないね!よーっし!やる気でてきたーっ!」

雪歩「それでこそ真ちゃんだよっ!私も一生懸命応援するね!」

千早「色々と事情があるみたいだけど、私個人としてもどこまで通用するか挑戦してみたいわ」

あずさ「私もみんなに負けないように頑張らなくちゃ♪」

やよい「うっうー!私も頑張りまーす!香ちゃんも一緒に頑張ろう!」

香姫「その、未熟者ですけど。皆さんのご協力を、よろしくお願いしますっ!!」

伊織「その意気よ香。私達と指導を受ければ完璧よ!ビシバシ行くから覚悟しないさいよね!にひひっ!」

春香「伊織。それ、ランスさんみたいだよ……」

伊織「な!?アイツと一緒にしないでよっ!」

真「よーっし!特訓だー!!」

みんな「「「「おーーーーっ!!」」」」

志津香「……ふふ、いい子たちね。後はあの子たちも予測通りに動いてくれると良いんだけど……」

あずさ「もう、なにしてるんですか?志津香さん。汗掻いちゃいますから早く着替えてくださいね♪」

志津香「へ?いや、ちょ、私はそんなつもりじゃ……って力強っ!?ちょ、いや……待っ!?」

あずさ「うふふ、うふふふ……」

〜〜事務所〜〜

小鳥「ぴよぉ……みんな盛り上がってるなぁ……私も混ざりたい……」カキカキ

ロッキー「小鳥さん。書類整理終わりましただ。あと、今後必要になりそうな資料もまとめて置きましただ。それと、この報告書間違ってたので訂正をお願いしますだ。それと……」テキパキ

小鳥「ぴ、ぴよぉ!?」

ランス「くっそ〜。あいつら、どいつもこいつも〜。お願いされても戻ってやらんからな」プンスカ

???「……ーい、……子〜……自分……悪か……ったぞー。戻っ……だぞー」

ランス「ん?騒がしいな」

響「もう……一体どこに行ったんだ?せっかくのオフだから家族で過ごそうと思ったのに……」

ランス「おい、そこのお前」

響「ん?……うわっ!外国人!?」

ランス「外国人ではない。俺様はランス様だ」

響「なんだ、日本語大丈夫なのか。はいさーい!自分が我那覇響……って、一般人に普通に自己紹介しちゃったぞ……」

ランス「ふーん、響か。はいさーいってなんだ?……そんなことより、どうかしたのか?」

響「あれ?‥‥まぁ、いいか。えっと、実は家族が……じゃなくて、飼ってるペットが脱走しちゃって探してるんだ。」

ランス「家出なぁ……ん?ほう、ぐふふ……。よし、暇だから手伝ってやる」

響「え?本当か!?助かるぞー!」

ランス「まずは、そこに居ないか確かめさせてもらおうかー!!」ガバー

響「んなっ!」

ぷにっ

ランス「おお、チンチクリンかと思ったら結構あるじゃないか。これは将来、大変なことになるかも知れんな。ガハハ」

ハム蔵「ぢゅーい!!」ジタバタ

ランス「は?」

響「ぎゃー!!何するさー!!ハム蔵!大丈夫かー!?」

ハム蔵「ぢゅっ!ぢゅっ!」

ランス「んなっ!?なにーっ!?」

響「ランス、家出したのはこの子じゃないぞ!いきなりとっ捕まえるなんて酷いじゃないかー!」

ランス「ね、ねずみか。なんでそんなところに……」

響「ねずみじゃないぞ、こいつはハムスターのハム蔵だぞ!他にも……って、今はそれどころじゃないぞ、早く探さないと……ほら、いくぞ!ランス!」タッタッタッ

ランス「んー、揉み損ねた……ま、後でいいか。おい、待て」ドタドタ

〜〜森林公園〜〜

響「ん〜、いないぞ〜?ここにいるかと思ったんだけどなぁ……」

ランス「ええい、足の速いやつだ。ところで、それはどんな動物なんだ?」

響「ん?そうだな。可愛い女の子だぞ!」

ランス「バカ。オスかメスなんてどうでもいい。どういう種類かを聞いているんだ」

響「そんなこと言われても……ん?うわっ!ランス危ないぞ!」

ランス「は?」

???「ぐるうるるうぅ……がうーっ!!」グワーッ

ランス「ちっ!うおらっ!」ガシッ

響「うおっ!動物並みの動体視力だぞ!?」

ランス「この野郎!大人しくしろっ!」

???「ぐぅっ!!がるぅっ!……んス!!ランスっ!」

ランス「ん?あ、え?……キバ子?」

響「こらっ!キバ子!いきなり人に飛びかかったらダメだぞっ!」

キバ子「ランスっ!ランスっ!がうーっ!!ゴロゴロ……」

ランス「お前、なんでこんなところに……いや、そんなことより。なんで響が……?」

響「あれ?なんでランスがキバ子のこと知ってるんだ?」

ランス「こっちのセリフだ。なんでコイツがキバ子だとわかるんだ?見ず知らずの人間とは話さないはずだぞ?」

響「なんでって、自分で名乗ったぞ?な?キバ子!」

キバ子「……がうーっ」

響「あ!ご、ごめんな。用意したご飯が美味しそうで、ついツマミ食いしちゃったぞ。謝るから許しておくれよー」

キバ子「がうっ!がうーっ!がうっがうっ!」

響「だって、しょうがないんだぞ!キバ子は見た目が人間っぽいし、ご飯も自分用の食材を遣ってやりくりしたから、普通に美味しそうな料理になっちゃったんだから!」

キバ子「がうっ!がーうっ!がうがう!がうーっ!がう!!」

響「うっ、確かにペットのご飯に手を出すこと自体が可笑しいってのはわかるけど、自分はペット用のじゃなくみんなに合ったご飯を……」

ランス「ええい、さっぱりわからん」

響「でも、キバ子が見つかって良かったぞー!ごめんなー!」ヨシヨシ

キバ子「うーっ、がうがう」

ランス「おい、キバ子。お前、どうしてこんなところにいる?」

キバ子「ランス!がうっ‥‥がうっ。がーうっ?がう、がうがう!」

ランス「……って、聞いても答えが帰ってくるはずないか」

響「『ランス様。私も気づいたらこの地に居りまして……こちらが聞きたいくらいですわ。どこなんですのここは?それはともかく、ようやく会えて嬉しいですわ!』って言ってるぞ」

ランス「は?いや……この際、動物の言葉がわかるのは良い。なんだその口調は?」

響「ん?こんな上等なドレスを来てるんだから、お嬢様口調でも別におかしくないぞ?」

ランス「いや、でも。コイツ野生児だし……」

響「動物にだって生まれや育ちがあるぞ。ライオンだって百獣の王に相応しい偉そうな奴も居れば、窓際社員みたいな哀愁漂うヤツだっているぞ」

ランス「んなアホな」

キバ子「がうっ!がうがう……がうー……がうがう!」

ランス「今度はなんて?」

響「『響。いいのよ別に……人間世界では私たちの常識は通用しないってことはよくわかってるから……ランス様に相応しい女になる為に、一生懸命勉強してるのよ!』だってさ。ランス、なかなか隅に置けないなー。このこの!」

ランス「……ちょ、調子狂うな」

キバ子「ランス……がう、がうがう……ごろごろ……」

響「え?「ランス様……忘れはしません。あなたの男らしいキバに見初めて、気が狂いそうな程に焦がれたあの瞬間を……あなたはそんな私を激しく愛してくれました……」……って、うわわわっ///ランスとキバ子ってそういう……外国にはそういう人も居るって聞いたけど……うう、世界は広いぞ」

ランス「こいつ……人間と動物の区別ついてんのか?」

キバ子「が、がう……ひび、ひびき!」

響「うおっ!?キバ子が自分の名前を呼んだぞ!!……お前、もしかして」

ランス「おっ?ようやく気づいたか……」

響「ものすごく賢いんじゃないかーっ!?こんな特技があるなんて、ぽちたまに応募できるぞー!!」

ランス「なんでやねーんっ!」

キバ子「がうっ!がうー!がうがう!!がうがうがう!」

響「うん!わかったぞキバ子!じゃ、一度事務所に行ってみるか!」

ランス「事務所?まさか、お前もアイドルなのか?」

響「ん?やっぱり知らなかったのか?自分、765プロ所属のアイドルなんだぞ?」

キバ子「がうっ!がうーっ!がうがう!」

響「キバ子には話してたんだけど、どうやらアイドルに興味があるみたいなんだ!だから、今から事務所に遊びにいこうかなーって」

ランス「なんだ。お前も765プロのアイドルだったのか。俺は今日からそこでプロデューサーをしているんだ」

響「おおーっ!そうなのかーっ!じゃあ、これからよろしくだなっ!ランス!」

キバ子「がうーっ!がうがうっ!がうーーー!!」

ランス「……なんて?」

響「『ランス様がプロデュースしてくださるなんて、私、やっぱりアイドルになりたいですわ!』だって、よーし、そうと決まれば事務所へレッツゴーだぞー!」ダダダダッ

キバ子「がうーーーー!!」ダダダダッ

ランス「……帰るか」

〜〜某撮影スタジオ〜〜

亜美真美「お疲れ様でした→!!」

カメラマン「お疲れちゃーん。またよろしくねーい!!」

亜美「やー、疲れましたな→」

真美「まったくですな→」

メイクさん「二人共、今度はああいうイタズラしちゃダメよ?商売道具なんだから。プロデューサーさんには黙っといてあげるからね」

亜美真美「は→い!」

鈴女「にょほほ、お疲れでござる」

亜美「あ、師匠!どうだった?亜美たちチョ→可愛かったっしょっ→!?」

真美「鈴女っちも一緒にグラビアに参加すればよかったのに→」

鈴女「にょほほ、腐っても忍の身。写真に収められては名折れでござるよ」

亜美「プロですな→」

真美「イタズラに関してもね→今日のスタッフさん目が飛び出てたよ→?」

鈴女「アレはコメカミのツボを突くことで眼球が飛び出るようになってるのでござる」

亜美「痛そ→だったね→」

真美「照明さんがムスカみたいになってたよ→?」

鈴女「イタズラゆえ、痛覚は遮断してるでござるよ。その気になれば尋問に応用できるでござるが……」

真美「うわ→ん!そういうグロいのは辞めてよ→」

亜美「じゃ、エロエロなのはいいんですかな→?」

真美「そ、そんなこと言ってないもん!!」

鈴女「にょほほ、二人は将来有望でござるなー」

亜美「それにしてもお腹すいた→!ね→、お昼は外で食べようよ→」

真美(鈴女っち。今度、二人の時に詳しくね……)

鈴女(あいや承知したでござる)

亜美「早く行こ→よ→!!」

真美鈴女「はーい!(でござるー)」

〜〜中華街〜〜

亜美「ここの点心がどれも絶品でさ→」

真美「小籠包とかマジやばいよね→」

鈴女「こりゃまた不思議な雰囲気でござるな」

亜美「師匠って和食しか食べないの?それとも忍者っぽいもの食べるの?トカゲとかカエルとか?」

鈴女「いや、そんなこと無いでござるよ?この前、ハリボーのグミ食ったでござる」

真美「ぐ、グミ?しかも輸入菓子……」

亜美「ん?なに?あの人だかり?」

真美「え?本当だ→?なんだろうねアレ?」

鈴女「店が繁盛してるわけではないでござるな?」

亜美「も→!中で何が起きているかわかんないよ→」

真美「う→、真美たちにも見せろ→!!」

鈴女「では、ちょいと……にんにん!」ドロン

亜美真美「!?」ドロン

〜〜飯店内〜〜

鈴女「ほいや」ドロン

亜美真美「!?」ドロン

店主「!?」ドンガラガッシャーン

亜美「なに?ワープ?」

真美「あ、ありのまま(略)」

貴音「亜むぃ?真むぃ?……ゴクリ。どうしたのですか?こんなところで」

亜美真美「お姫ちん?」

鈴女(にょほほ……驚いておるでござるな)

貴音「それと、そこの曲者。出てきてはどうですか?」

鈴女(にょわっ!?)

亜美「お姫ちんどうしたの→?それにこの人だかり……」

真美「凄い山積みのお皿……これ、全部お姫ちんが食べたの→?」

貴音「いいえ……これは私だけでなく……はっ!いけません!?」ハシッ

亜美「お姫ちん?」

貴音「遅れを取りました。しかし、負けるわけにはいかないのですっ!いざっ!」モリモリムシャムシャ

真美「ど、どうしのたお姫ち……!?」

亜美「ん?どうしたの真m……!?」

鈴女「おや、あの御仁は……」シュタッ

謙信「もぐもぐもぐもぐもぐ……」ムシャコラムシャコラ

貴音「くっ!あむあむ……!!」バリバリモフモフ

亜美「……亜美は……夢でも見ているのか?」

真美「お姫ちんと……互角……いや、それ以上!!」

鈴女「どちらも大したもんでござるな」

貴音・謙信「おかわりっ!!」

店主「……あの、すいません。もう食材がありません……」

ギャラリー「うおーーーーーーーー!!!!!!」

男「二人共よくやったぞー!!」

女「私もあれだけ食べても太らない体質が欲しい……」

俺「貴音は俺の嫁」

亜美「な、なんか凄いことになっちゃったね→」

真美「ただご飯を食べてるだけなのにね→」

鈴女「にょほほ」

貴音「ふふっ、引き分け……ということになりますね」

謙信「ああ、いい勝負だった」

二人「……」

貴音・謙信「」ガシッ

ギャラリー「うおぉぉおおおおおおお!!!!」ガヤガヤ

店主「あの、お会計なんですけど……」チラッ

貴音・謙信「……」

亜美「どれどれ……?」

真美「ふむふむ……?」

亜美真美・貴音謙信「(ノ∀`)アチャー」

鈴女「にょほほほほほほ」

〜〜再び中華街へ〜〜

亜美「いやー、熱い戦いでしたな→」

真美「見ててお腹いっぱいになっちゃうね。いや、これから食べるけど……」

貴音「ええ、私も久々に満たされた気分になりました。ふふっ、らいばるとはこういうことを言うのでしょうか?」

謙信「ああ、私も食事で競うのは初めてだ。最強を目指す身ゆえ、どのような戦いでも好敵手は有難い」

鈴女「にょほほ、謙信殿と食べ比べの出来るに御仁がいるなんて、世界は広いでござるな」

謙信「鈴女殿ではないか。ようやく知り合いに会えた。今はどういう状況なんだ?」

鈴女「かくかくしかじか」

謙信「なんと、ランス殿もこちらへ///」

亜美「やっぱりランスっちの知り合いなんだ→武者っぽいもんね→」

真美「う、改めて見ると凄い美人……」

貴音「そのようなことになっていたのですか。らんす殿……どのような殿方なのでしょうか?」

真美「サイテ→だよ!真美のおっぱい触ったんだよ!?」

亜美「お姫ちんも気をつけたほういいよ→?真美と違っておっぱい大きいしね→」

真美「む→!亜美のほうがちっちゃいくせに→!」

亜美「真美みたいにエッチじゃないからね→!」

ギャーギャー

鈴女「というわけで、当面は香殿をアイドルにすべくサポートするでござるよ」

謙信「心得た。香姫殿の意志はJAPANの意志。私も助太刀いたそう」

貴音「私も微力ながら協力させてもらいます」

鈴女「きっと喜ぶでござるよ。ところで、貴音殿。おぬし、何者でござるか……?」

貴音「……というと?」

鈴女「大陸へと渡り見聞を広め、魔王も拝見した身でござるが、そなたほど機会な気配を感じたことはなかったでござるよ。戦闘能力は感じられんでござるが、それを抜きにした”力”を感じるでござる。おぬしはいったい?」

謙信「それは私も感じていた。貴音。あなたは一体?」

貴音「ふふっ、”とっぷ・しぃくれっと”でございます。それに、今こうしている私は、アイドルを目指すただの女の子ですよ?」

鈴女「……そうでござるか。そうでござるね。失礼したでござる」

謙信「私も無礼を働いた。許して欲しい」

貴音「お気にせず。女の子に秘密の1つや2つはつきものです」

亜美「ね→!亜美たちもいい加減にお腹空いたから何か食べようよ→!」

謙信「承知した」

真美「って、まだ食べるの→!?」

鈴女「あっちの饅頭が美味そうでござった。お先に失礼するでござる。にんにん」シュタッ

亜美真美「あ→!!待ってよ→!!」ダダダダッ

謙信「ん」テクテク

貴音「・・そう、秘密は”つきもの”ですよ。ふふっ」

〜〜事務所〜〜

小鳥「はい、こちら765プロです……はい?食事のお代?……72万円!?」ピヨッ

ロッキー「小鳥さん。原稿の仕上げ終わっただ。あと、ここなんだすが、どっちも右手でしただ」

小鳥「ぴ、ぴよぉぉおおおおおおお!!?」

一方その頃……



マリア「……はぁ、助かりました」

律子「いえいえ、お互い様です。ところで、この子ら一体何なんですか?」

マリア「ええ、無害っていえば無害なんだけど、こういう生き物だから」

律子「はぁ……?ま、ともかくこれからどうするか……」

マリア「チューリップもどっかやっちゃったから、倒すこともできないし……何か適当なもので割るしか……」

律子「割るって……!?いくらこんな生き物だからって暴力はいけませんよ!」

マリア「ん?んん……そうね。あはは」

律子「この子たちはアイドルに興味あるみたいですけど……」

マリア「んー、満足させてあげたら開放してもらえると思うよ?」

律子「はぁ……やるしかないか。……マリアさん。よく見たら美人ですね。これは意外と良い線いけるかも……」

マリア「えっ!?……そんな私なんて///

律子「いいえ!なんだか燃えてきたわー!!やるからには徹底的にやりますからねー!ええと、とりあえずレッスン場を押さえて、どこか小さなイベントでも……」ペラペラ

ハニ子「はい。これどうぞ」スッ

律子「ん?なにこれ?うわ……なんだか俗っぽい企画ねー。こんなところにいきなり出たところで、この業界はそんなに甘くありませんからねー」

マリア「……ちょっと待って!これ、カオス!それにこの協賛って……!」

律子「マリアさん?どうかしました……?」

マリア「律子ちゃん。私、このイベントに出たい。多分、ここなら志津香とも合流できる」

律子「あ!そうか、あの子たちと合流できるイベントにしなくちゃいけないわね……危うくいつもの調子でいくところだったわ。そうですね。やるならドカンと行きましょうか!」

マリア「その、アイドルってよくわからないけど。よろしくね律子ちゃん!」

律子「はい!任せてください!そうと決まれば特訓よーっ!!」



エーサク「いいね……メガネっ娘同士の談笑」

トビー「これは1冊書けるねー」

マーシィ「お布団しいておきました」

アンディー「ちゅーう!!ちゅーう!!」

ホシイー「お布団は美希がつかうのー」

一同「!?」



続く。

今日はここまで。ここまで読んでくださった方お疲れ様でした。

幕開けと幕引きの地の文はただのあらすじでしかなく、わざわざ書くこともない……というか、巧い言い回しが思いつかないので撤廃する!!

とりあえず765プロの面々は全員登場したはず。同時にアイドルと絡ませたいランス一行も出し終えたので、こっからは風呂敷を畳に入ります。
作中でご都合主義の大会を設けましたが、そこに登場して欲しいランスキャラを募集しようかと思います。なければ思い切り自分好みの布陣にしますけど。
モブというか噛ませ犬もいいところですけど、個性豊かならランスキャラなので、書いてて楽しくなったら思いの外に活躍できるかも?

では、おやすみなさい。

乙!
俺は五十六欲しいな!


俺は千姫ちゃん!

あと大道寺小松は出るよな…?

こんばんは。リクエストは戦国ランスのキャラが人気ね。散々JAPAN推ししてるから仕方ないけど、大陸キャラでもいいのよ?

それでは、今日の分を投下します。お付き合いください。




〜〜765プロ事務所ビル前〜〜

響「ここが765プロだぞ!キバ子!」

キバ子「がうっ!」

ランス「ぜぇぜぇ……お前ら、どんだけスタミナあるんだ?」

響「ランスはだらしないなー。そんなんじゃダメだぞー?」

ランス「むかっ!ガハハ、先に事務所に入ったほうが勝者だ!」ダダダダッ

響「あ!?ずるいぞ!こらー!」ダダダダッ

キバ子「がうーっ!」ダダダダッ

〜〜765プロ事務所〜〜

ランス「1っちゃーく!!ガハハ!さすが俺様」

響「うーっ!ランス大人気ないぞ!」

ランス「ふん、勝者が全てなのだ」

キバ子「がうっ!がうっ!」

響「キバ子の裏切り者ー!」

小鳥「あ、ランスさん。おかえりなさい。みなさんと一緒じゃなかったんですか?」

ランス「ん、少し出かけていた。あれ?なんで出かけてたんだっけ?」

響「はいさーい!小鳥!紹介したい子がいるぞ!」
小鳥「あら?響ちゃん?オフなのにランスさんと会ったの?偶然ってあるのね」

キバ子「がうーっ!」

小鳥「あら、紹介したいってこの子のこと?なんだか、随分とワイルドだけど……」

キバ子「……」

小鳥「……ぴよっ?」

キバ子「ふしゃーっ!!」ガバー

小鳥「ぴ、ぴよぉっ!?」

響「ワーッ!ダメだぞキバ子!小鳥は鳥っぽいけど人間だぞ!あー!自分がご飯を食べちゃったからお腹をすかせて……」

ランス「そこも不確かなのかよ……」

小鳥「……はぁはぁ……熟れ頃だからって、物理的に食べられては困ります!」

響「ダメだぞキバ子。お腹壊しちゃうぞ!」

キバ子「ぺっぺっ」

小鳥「……腐り始めが一番おいしんだもん……」

ランス「んあ?なんか言ったか……」ホジホジ

キラリンッ!!ヒューン!ガシャーンパリーン!

亜美真美「たっだいま→!」シュタッ

鈴女「ただいま帰ったでござるよ。二人共コツを掴むのが早いでござるな」シュタッ

亜美「亜美たちもびっくりだよ→」

真美「体の使い方でこんなに違ってくるんだね→」

小鳥「ま、また窓ガラスが……」

ランス「おう。よく帰ってきたな。抱きついても構わんぞ?」

真美「なんで真美がそんなことしなくちゃいけないの?べ→っだ!」

亜美「イタズラしても良いなら抱きついてあげてもいいよ→?」

ランス「ガハハ。ならば俺もイタズラ仕返してくれるわー!」

真美「ぎゃ→!触るな→!あ、亜美!?助けてよ→!!」

亜美「むっふっふ→!そう言われて助ける亜美じゃないんだな→これが」

鈴女「にょほほ」

真美「鈴女っち!お前もか→!!」

響「はいさーい!亜美!真美!お疲れだぞ!」

亜美「あり?ひびきん来てたの?」

響「そうだぞ!この子をアイドルにしようと思って連れてきたんだ!」

キバ子「がう」

真美「なにこの子?野生児って感じだけど……」

鈴女「およ?キバ子でござるか?よしよし、ごろにゃーご」ワシャワシャ

キバ子「ごろごろ」

響「ランス?この人は?」

ランス「鈴女。俺のアシスタントだ」

亜美「忍者なんだよ!イタズラもすっごいんだよ→!」

響「はいさい!自分、我那覇響だぞ!よろしくな!鈴女!」

鈴女「むむ?お主、魔物使いの素養があるようでござるな」

ランス「ほう?言われてみればオノハっぽいな」

響「なんのことだー?」

真美「そういえば、お姫ちんと会ったよー。あと、武者のお姉ちゃんも一緒にいたんだー」

響「武者?そういや今、忍者とか魔物使いだとか……ゲームの話かー?」

鈴女「謙信殿と会ったでござるよ。まもなく来る頃合いでござる」

ランス「え?謙信ちゃんも来てるのか……」

ガチャ……ガチャガチ……バキッ!ドゴッ!

謙信「む、壊れてしまった……」

小鳥「ど、ドアがーっ!?」

貴音「……驚きました。あのような早さで動ける人間。我が郷でも稀でございます」

ランス「お!バインボインの美女ではないか!!この子もアイドルなのか?グッドだー」

貴音「はて?ばいんぼいん?あなたがランス殿ですか?初めまして。私、四条貴音と申します」ペコリ

ランス「貴音ちゃんか。言い名だ。では早速だが……ボディーチェーックっ!!」グワーッ

真美「させるか→っ!!」ガシッ

ランス「んがっ!離せこのチンチクリンがーっ!!」ブルンブルン

真美「亜美も手伝ってよ→!!」グルングルン

亜美「仕方ないね→?師匠も協力して→!」ガシッ

鈴女「可愛い弟子の頼みなら断れんでござるな」ガシッ

ランス「うがーっ!離れろ貴様らー!!俺様は貴音ちゃんのバインボインをボディーチェックせねばならんのだーっ!!」

貴音「……ふふふ、聞いていた通り。賑やかな殿方ですね」

謙信「あの、ランス殿……」モジモジ

ランス「あ……お、おう。謙信ちゃん。元気にしてたか?」

謙信「ああ……私は元気だっ……その……っ……」ウッ

亜美「あれ?謙信お姉ちゃんどうかしたの?」

真美「どうせこのお猿さんに酷いことされたに決まってるよ→」

謙信「……いや、失礼した。見知らぬ土地に飛ばされ、不慣れな常識の中でなんとかやってきたが、ランス殿に会った瞬間に気が抜けてしまった……情けない女ですまない‥‥」ウルウル

真美「」ポカーン

ランス「……あー、そのご苦労だったな。俺様も会えて嬉しいぞ。謙信ちゃん」

謙信「……本当か?突然訪ねてきて迷惑ではなかっただろうか?もし、ランス殿に嫌われてしまったら、私は、私は…‥もう生きて行けぬ……こんな女でも、また側に置いてもらえるか?」オヨオヨ

ランス「ああ。俺様は大歓迎だぞ。だから、その元気を出すんだ謙信ちゃん。ほら、飴ちゃんあげるから」ポテッ

謙信「……かたひけない」モゴモゴ

亜美「……ランスっち、なんだかタジタジだね→」ジトー

真美「真美、なにが起きてるのかさっぱりわからないよ……」ズツ-

鈴女「ランスはああいう一途なタイプが苦手でござるよ」

亜美「あ→……普段があんなんだからか→」

真美「あれでセクハラをガード出来るとしても、真美にはあんな真似は無理だな→」

貴音「ふふふ、男女の愛とは美しいですね……」ホロリ

響「うー……よぐわがんないけど……よがったな゛ー」ズビーッ

小鳥「二人とも、泣き所じゃないわよアレ」

ランス「……ええい、乳を揉むどころではなくなってしまった」

貴音「ところで小鳥。他の皆はどうしたのですか?」

小鳥「あ、皆さんならレッスン場にいますよー」

響「みんなにもキバ子のこと紹介したいぞー!」

キバ子「がうっ!」

謙信「香姫殿がいらっしゃると聞いたのだが、私も挨拶を済ませたい」

亜美「じゃ→みんなで行こっ→」

貴音「お供します」

真美「おっけ→!お猿さんは来なくていいよ→?」

ランス「ちっ!ええい、俺様も行くに決まってるだろうが!いくぞ!」ドカドカ

小鳥「……じゃ、私も休憩がてら一緒に……」

ロッキー「待つだ。早くしないと脱稿できないですだ。オラがペン入れもしますからせめてネームだけでも仕上げてくださいだ」

小鳥「……お世話になります」シクシク

〜〜レッスン場〜〜

真「香!回りきれてないよ!軸足を意識して!」クルリンパッ

香姫「は、はいっ!」ヨロヨロタッ

伊織「育ちが良いからバランス感覚は良いみたいだけど、どうも瞬発力に欠けるわね」

春香「バランスかぁ……私にもあれば転ばなくて済むのかなぁ?」

やよい「香ちゃん!もっとこう、えーいっ!ってやって、わっ!ってやって、ぐんっ!ってやるといいよ!」

千早「高槻さん!的確よ!とっても的確なアドバイスよっ!!」キラキラ

雪歩「あの、あの、私にも出来たから、きっと香ちゃんも出来るようになるよ!」

香姫「……みなさん、ありがとうございますっ!私、頑張りますっ!」ハァハァ

あずさ「あらあら♪香ちゃん頑張り屋さんねー。志津香さんも頑張らないとっ♪」

志津香「待って……私、ソーサラーだから……運動は……」ゼェゼェ

あずさ「あらあら……♪」

ランス「おーい、ランス様が帰ったぞ-。喜べお前ら」ドカドカ

春香「げっ、戻ってきた……」ジトー

伊織「本当にケロっとしてるわね。泣き喚いて出て行った癖に……」

真「あ……ランス……さん。その、おかえりなさい……」キマズ-

雪歩「真ちゃん!若さに過ちは付き物だよ!そして若さとは振り向かないことだよ!真ちゃん!」ハッスル

やよい「あ!ランスさん!おかえりさーい!」

香姫「あ……ランス兄様……お帰りなさい」

ランス「うむ。頑張っているようだな。偉いぞ香ちゃん。お前らもよくやってくれてるようだな」

あずさ「うふふ、志津香さんも頑張ってるのよー♪」

志津香「ぜぇ……ぜぇ……なんで私がこんな目に……」

ランス「ほう?ガハハ!ジャージ姿もなかなか様になってるじゃないか!……汗ばんでエロいな。ぐふふ」

志津香「ジロジロ見てんじゃないわよ……燃やすわよ……」ゼェゼェ

響「はいさーい!みんな頑張ってるなー!自分も体を動かしたくなってきたぞー!」

キバ子「がうがう!」

雪歩「ひっ!?」ガクブル

真「やぁ、響。来たんだね!それに貴音も。これで今いるメンバーは揃ったのかな?」

亜美「みんな→ただいま→!あ!あずさお姉ちゃん事務所に辿りつけたんだね→」

あずさ「遅れちゃってごめんね。いつもお騒がせしてます」テヘペロ

伊織「ようやく竜宮小町が揃ったわね。さ、私達もこれから合わせるわよ!」

真美「あ!千早お姉ちゃんも来てたんだ→」

千早「ええ。おはよう。亜美。真美。そちらの方は?」

鈴女「にんにん。鈴女でござる。ランスのアシスタントをしてるでござる」

香姫「謙信さん!よくぞご無事で!」

謙信「香姫殿もご健在で何よりだ。ところで、あいどるとは一体何をするのだろうか?」

やよい「貴音さん!おはようございまーす!みんな揃ってとっても賑やかですねー!」

貴音「はて?律子と美希が見当たりませんが?それに、随分と気合を入れて稽古をしていますね?」

春香「あー、それはね……」カクカクシカジカ

貴音「なるほど……そのような催しが……」

響「うおー!!自分、なんだか燃えてきたぞ-!一緒に頑張ろうな!キバ子!」

キバ子「がう!がうがう!がうーっ!」

謙信「なんと、あいどるとはそのような……歌に舞を……愛。私にも出来るだろうか」

香姫「あの、謙信さん。お綺麗ですし、運動神経も良いですから……」アセアセ

亜美「りっちゃんを助ける為には仕方ないね→」

真美「ミキミキは大丈夫そうだけどね→」

伊織「あんたら少しは真面目になさい!二人とも絶対に取り戻すんだからっ!」

あずさ「まぁまぁ伊織ちゃん。律子さんもきっと大丈夫よ♪志津香さんも居るしね」

志津香「今直ぐ抜け出したい気分よ」

雪歩「あうー!!真ちゃん!あの子、犬みたいで怖いよーー!?」

真「犬じゃなくて猫よりだと思うよ?それにしてもあの体のバネは……」

千早「みんな個性があって、私よりアイドルに向いてるんじゃないかしら?」

春香「あはは、千早ちゃんもいい勝負だと思うよ?」

ランス「んー、こんだけ女がいるのに……なぜかうまくいかない……」

鈴女「いつものことでござるよ」

かなみ「志津香」シュタッ

志津香「……かなみ。戻ったのね。で、どうだった?」

ランス「お、かなみか。すっかり忘れてた。どうかしたか?」

かなみ「そのまま忘れ去ってくれたらどれだけ有難いか……それより、手がかりになるかわからないけど」ペラッ

志津香「これは?」

かなみ「この大会の企画書。961プロってところに忍びこんで来たの。随分と厳重な警備だったわ。平和ボケしたこの世界のセキュリティとは思えないくらいね」

志津香「やっぱり癌はそこにあるようね。主賓の紹介は……、やっぱりあの子たちの名前もあるわ。実際に会えた?」

かなみ「いいえ。どうやらそれぞれ別のホテルに泊まってるみたい。とりあえず一度事務所に戻ってからリア様に報告しに行こうと思っていたところ」

志津香「そう。良い情報が手に入ったわ。ありがとう。かなみも気をつけてね」

かなみ「困ったときはお互い様よ。それじゃ私、リア様に会ってくるわ」シュタッ

志津香「さてと……」

伊織「?……志津香、なにそれ?」

志津香「ん?ああ、今回のイベントの企画書だそうよ」ペラリ

伊織「!?なんですって?そんなものどこから……って、今更ね。いちいち驚いてらんないわ」

ランス「ええい。俺様にも見せろ」

志津香「ふん……はい」バラッ

ランス「うおっ!」パシパシパシパシ

伊織「猿並みの動体視力ね」

ランス「お前ら……」イライラ

志津香「いいから読むならさっさと読みなさいよ」

ランス「ちっ……なになに、プロダクション対抗の団体戦?……ええい、ややこしいわ!もっと一発で決まるような奴にすればいいものを……」

伊織「ったく、貸しなさいよ」バシッ

ランス「んが!……ふん、どうであろうと俺様のプロデュースさえあれば無敵だ」

志津香「あんたって本当にバカよね」

伊織「なになに?それぞれのプロダクションから3人1組のユニットを参加させ、各種目の合計点数で優勝を決める。そのプロダクションに賞金が送られ、MVPになった子に魔剣カオスを贈与……ね。まんまアイドル運動会って感じね」

志津香「なるほどね。シンプルでいいんじゃない?」

伊織「問題は種目ね。この企画書を見る限り、私たちの見知ったものもあるけど、全く覚えのないものも幾つかあるわ。どの参加ユニットにどの種目が当てられるかは当日に判断らしいわ。明らかに向こう側に有利な采配になりそうね」

志津香「それらの種目は私たちにはある程度なじみがあるわね。それをこの世界のアイドルの子たちにさせるのは酷でしょうけど」

伊織「やっぱり、異世界の人間の為の催しってわけね。ふん、上等じゃない。例え異世界のどんな障害が待ち受けていても、私たちに掛かれば問題ないわ。765プロ舐めんじゃないわよ!」

志津香「逆に舐めておいてもらったほうが好都合なんだけどね。警戒されたら動きづらいだろうし、それにこの961プロって、あなた達765プロの敵役なんでしょ?」

伊織「ええ、社長同士で因縁があるそうよ。まったくこっちからしたらいい迷惑よ。ま、そこも含めて私たち765プロは765プロなんだけどね」

ランス「ええい、さっきからゴチャゴチャと……誰が来ようと俺様が全員ぶちのめしてくれるわー!!」

伊織「アイドルをぶちのめしてどうすんのよっ!女の子相手に手を上げるつもり!!」

志津香「そうも言ってられないわ。場合に寄っては手荒な真似をする子はいくらでも居るからね。それこそ、ランスに恨みのある子は容赦ないでしょうね」

伊織「くっ!こいつのせいでハードルがどんどん高くなってんじゃないのよ!!」

志津香「私に言わないでよ。許されるなら私自身の手で仕留めたいくらいなんだから」

ランス「お前ら……さっきから……いい加減に」イライラ

鈴女「ランス。ちょいちょい」クイクイ

ランス「ん?どうした……」

鈴女「どうやら、かなみ、付けられていたようでござるな。始末しておくでござるか?」

ランス「ふーん。ま、別にいいや。言っただろ?なにがあろうと俺様が万事解決オールオッケーだ」

鈴女「にょほほ。頼もしいでござるな」

ランス「そうだろ?ガハハ」

伊織「みんな聞いて。とある筋からイベントの情報を入手したわ。今から説明するわね」

〜〜説明中〜〜

真「なるほどね。じゃあ、誰一人として手を抜くわけにはいかないね」

雪歩「ど、どうしよう……私、足引っ張っちゃったりしないかなぁ……」

伊織「事態が事態だからね。もしかしたら、命の危険もあるかも知れないわ」

春香「命って……!?そんな危険なことになるの!?」

伊織「種目自体より参加者が異世界人ってところがネックね。私たちには考えもつかないような妨害があるかもしれない。競技中に限らず、もっと直接的な手段を執るかもしれないわ」

響「うぅ……そう言われると不安だぞ。自分がどうにかなったら、家族のご飯はどうすれば……」

貴音「響。それが当たり前なのですよ。私も少なからず恐怖を感じております」

やよい「うぅ……怖いです。でも、香ちゃんの為に頑張りたいです!」

千早「高槻さん大丈夫よ。何かあったら私が……」

あずさ「千早ちゃんも自分を大切にしなきゃダメよ?」

伊織「そう、だから今回の企画。無理強いは出来ないわ。辞退してもそれを誰も責めはしない。みんな、よく考えてちょうだい」

香姫「あの!私のために皆さんが身の危険を冒すことは無いです!」

春香「香ちゃん……」

全員「……」

ランス「……おい、お前ら」

香姫「……ランス兄様?」

ランス「さっきから聞いていれば。なにを辛気臭い顔をしてるんだ。その程度で怖気づいてどうする」

伊織「!?……あんたねぇ!こちとら一般人なのよ?命の危険があれば自分が可愛く思えても無理ないでしょ!!」

ランス「ふん……伊織。お前もそうなのか?」

伊織「……ええ、そうよ。怖いわ。どれだけ意気がっても私一人じゃただの女の子よ。命の危険なんて自分で対処しようもないわ」

やよい「伊織ちゃん……」

伊織「でも、そんなの香だって同じでしょ!」

香姫「……伊織……さん?」

伊織「例え、異世界の人間で身を守る術があっても、私たちと一緒の小さな女の子よ!?怖くないわけがないわ!それでも、香は私たちの身を案じてくれてる。そんな香に一人で怖い想いさせるわけにはいかないでしょ!」

春香「伊織……」

伊織「香、言ったでしょ?一緒に頑張るって。私たちに任せなさいって。だから、遠慮することなんてないのよ?」

香姫「でも、それでも……!命には代えられませんっ!皆さんに何かあったら、私……私……!」

ランス「……だから、言ってるだろ」ポンポン

香姫「ランス……兄様……?」

ランス「俺様に全て任せれば完璧で無敵なのだ。お前らに寄り付く輩がいたら全てぶちのめす。お前らは俺様の女になる予定だからな。指一本触れさせん」

千早「ランスさん……」

真「ら、ランス‥‥様……///」マコマコ……

雪歩「ま、真ちゃん!?しっかりして!!」ガッシガッシ

鈴女「にょほほ!そのランスのアシスタントとして役目は果たすでござる。みな安心するでござるよ」

真美「……鈴女っちぃ」ウルウル

亜美「し、師匠!!」ダバァ

志津香「ええ。こっちの都合もあって付き合わせてるんだから。例え軍勢が襲ってきても、私の魔法で焼き尽くしてあげるわ。だから安心しなさい」

あずさ「志津香さん……うふふ♪私も自分の身くらい自分で守らなくちゃね」

キバ子「がう!がうがう!」

響「そうだな!キバ子!自分も頑張るさー!なんたって自分、完璧だからなっ!!」

謙信「香姫殿のご友人であれば守るべき民。私も尽力しよう。765プロに毘沙門天の加護あるぞ」

貴音「ふふ、私たちも怖気づいては居られませんね……もしもの時は”とっぷ・しぃくれっと”を打ち明けることになりましょう」

やよい「うっうー!香ちゃん!一緒に頑張ろう!……少し怖いけど、それ以上にみなさんが頼もしいから、きっと大丈夫だよ!」

伊織「悔しいけど、お父様に頼んで水瀬財閥のSPを総動員して皆の警護に当たらせるわ。ふん、感謝なさい!」

香姫「皆さん……」

伊織「……だから香。私たちに命じなさい。あなた、織田家の当主なんでしょ?だったらもっとらしくなさい!聞かせてくれる?あなた野望を!!」

香姫「……あの、その……私……!」

ランス「ほれ、香ちゃん」ポンポン

香姫「……皆さん、お願いします!!……私が”なりたい自分”になれるように、今一度、力を貸してください!」

やよい「香ちゃん……!」

香姫「……そして、私と一緒になってくれますか?……民を、国を、JAPANを笑顔で統一できる”天下一アイドル”に!!」

伊織「……にひひっ!私を誰だと思ってるの?スーパー美少女アイドル伊織ちゃんよ!?任せなさい!!」

春香「うんうん!私も頑張るよ!私たちだってなりたいもん!”天下一のアイドル”!」

千早「香さん!歌うくらいしか出来ない私だけど、協力するわ!!」

真「そうと決まればこれからもっとビシビシいくよ!瞬発力を養うために筋トレだー!」

雪歩「あの、香ちゃん!もし、怖い人に妨害されて、コンクリに埋められても、穴掘って掘って堀り抜けてやりますぅ!」

亜美「いや→青春ですな→亜美、感動しちゃったよ→?今日から愛をこめて”香ち……」

真美「それ以上いけない!!香ちゃん!真美たちも頑張るよ→!」

あずさ「うふふ、”天下一のアイドル”になったら、どんな素敵な男性でも私のいいなりですね♪かかあ天下ってやつですね♪」

響「自分も沖縄の家族にまで笑顔を届けることの出来るアイドルになるぞー!……あれ?戦国時代に沖縄ってあったっけ?」

貴音「うふふ、響。きっと届きますよ。そう、海を超え、空を超え、全ての郷へと……民の元へと!ええ、きっと……」

やよい「うっうー!香ちゃんならなれるよ!”天下一のアイドルに”一緒になろう!はい、たーっち!」スッ

香姫「ふふふ。はい、たーっち!!」パチン

ランス「ガハハ!!盛り上がってきたな!!それでこそ俺様がプロデュースするアイドルだ!!何度だって言ってやる!!俺様に全て任せろー!!」

全員「「「「はい!!プロデューサー!!」」」」

鈴女「にょほほ。これでこそランスでござる」

志津香「……本当、肝心な時にだけ役に立つ男ね」

謙信「……ランス殿///」

キバ子「がうっ!がうっ!」

志津香「……さて、私たちもしっかり準備しなくちゃね」

謙信「うむ、私が力になれるかどうかはわからぬが、尽力しよう」

志津香「何言ってるの?謙信なら誰よりも心強いじゃない?」

キバ子「がうー!がうがう!」

鈴女「拙者。舞は得意でござるが、エロエロなことになるのが問題でござる」

謙信「私も武術と馬術ばかりで、女子の嗜みは……」

志津香「え?そっち……?本当に私たちも参加するの?」

鈴女「有事に備えて各組に一人ずつ付くのが良いでござろうな」

謙信「うむ、そこは任せて欲しい。我が刀は今、765プロの為に」

キバ子「がうがう!!うーっ!がうー!!」

鈴女「拙者たちも目指すは”天下一のアイドル”でござる!!」

志津香「……マリアぁ……」グスッ

一方その頃……。



律子「というわけで、ちょうど3人しか居ないから不本意ながら私も参加するわ。そうしなきゃこの子たちも許してくれないでしょうし……」

エーサク「わーい!メガネっ娘ユニットだぁ!!」

トビー「美希ちゃんもメガネ掛けてくれないかなぁ……」

ホシイー「んー、なぜだかメガネも悪くない気がしてきたの」

マーシィ「わーい!じゃあ、レンズが6枚になるねー!!」

アンディー「……一枚に付きご飯1杯か。今夜は眠れそうにないぜ」

マリア「でも、大丈夫かな?この企画書を見る限り、向こうの世界の文化も入り乱れちゃってるけど……多分、危険よ?」

律子「んー、そこら辺はマリアさんに一存したいんですけど……」

マリア「軽い防御魔法しか……あ、でもこの大会の舞台装置に使われてるこれって……なんとかなるかな?」

ハニ子「追加情報ですよー」ペラッ

律子「ありがと。あ、ハニ子さん、この3人で登録するので応募書類出してもらえますか?」スッ

ハニ子「はーい、わかりましたー」トコトコ

律子「働き者ね〜。うちの事務所で雇いたいくらいだわ」

マリア「でも、どこからこの情報仕入れてくるんだろうね?」

エーサク「……なんだか忙しそうだね−。邪魔すると真っ赤になって怒るよね。僕みたいに」

トビー「緑色のブラウスに想いを馳せるしかない」

マーシィ「ところで、僕とマリアちゃんの相性どうかな?髪色的に?」

アンディー「黒いスーツに底はかとないエロスを感じる」ハァハァ

ホシイー「……そろそろ遊んでられないの」カッ

エーサク「!?」

トビー「光った……!?」

マーシィ「ハニーフラッシュ?」

アンディー「金髪ロングがみるみる……!?」



覚醒ホシイー「はにほー」



ハニーたち「ただのハニーじゃねぇか!!」



続く。

今日はここまで。ここまで読んでくださった方お疲れ様でした。

はい。決戦前といった感じです。”アイドルJAPAN統一”という微妙な語呂の悪さが気に食わなかったので、新たに”天下一のアイドル”というキャッチフレーズに変えたい。「目指せ!トップアイドル!」のノリで。

次回から修行編……も書いてみたけど、それしたら某ジャンプ然りバトルもの以降に寄る惰性になりかねないので、大会は一般人のアイドルも活躍できる範疇に収めるつもり。申し訳程度のバトル要素でランスキャラを立たせるためにもね。

3人1組という設定をでっち上げたなので、敵側961プロの刺客。あるいは単なる興味本位であのキャラを出せたりするかもなので、引き続き登場希望のランスキャラのリクエストを募集。大陸系がいいな。

では、おやすみなさい。

乙!
じゃあリセットで

こんばんは。風呂敷を畳むために話を吟味してるので、今日は少なめ。リクエストキャラも練り込むのでご容赦ください。

それでは今日の分を投下します。お付き合いください。




”天下一のアイドル”を目指して決意を新たにしたランス一行と765プロのアイドルたちは、来るべき時に備え猛特訓していた。その内容は主に香姫を仕上げることであった。

〜〜ダンスレッスン〜〜

香姫「……はぁ……はぁ」

真「よしっ!なんとか振り付けは間に合ったね!よく頑張ったね!香!」

貴音「ですが、本番はこれからです。今度は踊りや歌で感情を表現できるようにならねばいけません。さぁ、香。私と共に舞うのです……!!」

響「貴音はいちいち大げさだぞ……。香!大切なのは自分が楽しむことだぞ!そしたらみんなにも楽しいって気持ちが伝わるさ−!だから、この程度で息が上がってるようじゃまだまだだぞ!」

やよい「うっうー!香ちゃん!あと少しだけど、一生懸命がんばろー!!」

〜〜ボーカルレッスン〜〜

香姫「あー→あー↓あー↑あー↓あー→」

千早「まだ少し声が震えてるわね。でも、腹式呼吸をものにしないと踊りながら歌うなんて先ず無理よ。頑張ってね香さん」

雪歩「香ちゃん!その……あんまり力まなくてもいいんだよ?どちらかっていうと、お腹に力が溜まるような感じで、似ているようで違うから……」

春香「しょうがないなー。いい?香ちゃん。私がお手本を……」

千早・雪歩「春香(ちゃん)は黙ってて!!」

春香「な、なんでー!?」

〜〜ビジュアルレッスン〜〜

香「こ、香でーす!……あ、あの!こうでしょうか!?」キャルーン

伊織「まだ恥じらいが残ってるわよ!いい?あざとく猫かぶってりゃ男なんてイチコロなんだから!!」

亜美「いや→いおりんが言うと説得力あるね→」

真美「問題発言だと思うけどね→」

あずさ「あらあら、私も頑張らなくちゃ!……あずさだぴょーん♪」ドタプーン

伊織「……そうよ。生まれ持ったものじゃどうしようもできなくても、女は飾れば輝くのよ!!」

〜〜ランス一行〜〜

鈴女「にょほほほ……ちょいやっ!」クルリンシュタッ

謙信「はっ!てぇええええい!!」スバッシューン

キバ子「うーっ!!がう!がうがうー!」グルグルビョンビョン

志津香「そんな動きできるわけないでしょーっ!!」ムキー

〜〜事務所〜〜

ロッキー「小鳥さん!ここのパース狂ってるだ!!もう自分がやるから枠線の清書でもやっといてくださいだ!」

小鳥「ぴよっ!?す、すみませぇん……」ピヨォ

ランス「ぐがー……すぴー……ガハハ。この大会のアイドルは全て俺様のものだー!!……むにゃむにゃ」

〜〜961プロ本社〜〜

黒井「いやぁー、麗しい姫君に囲まれて私は幸せものだ」

リア「あら?お上手ね?でも、お世辞を言ってるうちは二流よ……?」

黒井「……ふん。猫をかぶった小娘に言われたくないな」

コパンドン「はいはい、喧嘩はそこまでやでー。ほんじゃ、予算の最終確認やけど……まぁ、こんなもんやな」

マジック「……この世界でも怪しまれない魔法はこの程度ね。まったく……舞台装置に魔法を使うなんて」

リア「あら?まだそんなこといってるの?ゼスの姫君は随分と非協力的ね」

マジック「……ふん、任されたことはきっちりするわ。あなたこそマリスさんに任せっぱなしで随分とお暇そうですけど?」

リア「……あら?うちのマリスは有能でね。それにうちの国は姫自らが働くほど困窮していないの」

マジック「……なんですって!!平和ボケしたあなたの国とちがって我が国はマジノラインで魔界に牽制してるから……!!」

ウルザ「マジック。そのくらいにしときましょう」

マリス「姫様。いけませんよ」

リア・マジック「……ふんっ!」

コパンドン「はいはい!あんたらもチャキチャキ働く−!お姫さんでも内職くらいできるやろー?」ドッチャリ

マジック「……なによこれ?」

コパンドン「大会のグッズや。増産が決まってなー。ココとココくっ付けると出来上がりや。ほんなら頼むで−」

リア「ふん!私にかかればこの程度の些事よ。オデコよりたくさん仕上げてあげるわ!!」ササササ

マジック「ふんっ!あんたみたいなお飾り君主と違って、こちとら普通に女学生やってきたんだから!こういう細かいのは得意なのよ!!」チャキチャキ

黒井「……ふん、小娘に国を任せるとは、異世界人は何を考えているのか……」

マリス「黒井社長。こちらのアイドル達のエントリーを済ませておきました」

ウルザ「……本当に彼女たちでいいんですか?」

黒井「ふんっ!貴様らが紹介した娘どもはなかなかの逸材ぞろいだ。高木の選んだ娘どもは負けんさ!格の違いを見せてくれる」

マリス「では、以降もセキュリティに関してはこちらにお任せください」

ウルザ「ええ。一般人に危害が及んではお互い困りますからね」

黒井「我が961プロの権威に傷が付いては困るからな。しかし、魔法だのモンスターだの。つくづく摩訶不思議な話だ」

マリス「それは私たちも同じ事ですよ。この世界の文化はどれも新鮮で、実に興味深いものばかりです」

ウルザ「私たちがここへ来た理由もあるでしょうから、せっかくなので楽しませてもらいますね」

黒井「まぁいい。こちらとしても滅多に無い面白い機会だ。こちらはこちらで存分に利用させてもらおう」

コパンドン「はいはい。あんたらも暇なら手伝ってやー。あ、マリスとウルザはちょっと設営で確認しなきゃならんから一緒に来てなー。黒井の社長さんもあの子たちと一緒にグッズ作っといてー」

黒井「ふん!馬鹿馬鹿しい。なぜ私がそのようなことを……」

コパンドン「あらー?もしかして社長さん不器用なんか?それともあの子たちに負けるのが怖いとか?いい大人が子供っぽいこと考えますなー?」

黒井「……ふっ、いいだろう!かつてアイドルたちの衣装を縫ったハイセンスな手芸の腕を見せてくれるわ−!!」オラオラオラ

コパンドン「……あのオッサンもガキやなー。まったく……誰かを思い出すわ」

ウルザ「ええ、今頃どこでなにをしているのか……」

マリス「リア様の為にも、どうにかこの大会で見つけねばなりませんね」

???「そう、あの男ににはなんとしてでも来てもらわないと」

カオス「……」ズオッ!

ウルザ「くっ……!?」チャキッ

マリス「……」スッ

コパンドン「……なんや?随分といきなり登場してくれるな。言っとくけど、手荒い真似は勘弁やで?それがうちらが協力する条件やったろ?」

???「もちろん。感謝してますよ。……大会が楽しみですね。ええ、本当に」カッカッカッ

カオス「……」ゴゴゴゴ

ウルザ「……ふぅ、楽しんでもいられませんね」

マリス「……ええ、そうですね。こちらも生かされてる立場ですから……」

コパンドン(ちっ……なんとかせんと不味いで?早いとこ来てぇな……ランス!!)

一方その頃……。

〜〜821プロ事務所〜〜

エーサク「燃え上がる恋を君にお届け!」ギュイーン

トビー「芽生える気持ちは爽やかミント!」チャンチャンチャン

マーシィ「真夏のビーチでつかまえちゃうよ!」ベンベン

アンディー「素敵な夜にしようね……♪」ドッツッカッツシャーン

「「「「僕たち『HANIHO』をよろしくね!!」」」」

律子「はーい!いいわよー!あんた達、なかなか様になってるじゃない!」

エーサク「わーい!ほめられたー!」

トビー「ご褒美にメガネをクイッってしてー!」

マーシィ「僕たち、結構いけそうじゃない?」

アンディー「俺の歌をきけぇえええ!!!」

マリア「なんでこんなことに?……どうやって楽器弾いてるんだろう……?」

律子「出場条件は老若男女に色物も問わずよ?だったらこの子たちも使わないと勿体無いじゃない?」

HANIHO「それじゃあ聞いてください!はにはに時間(タイム)!!」ジャカジャカッジャッジャッ

律子「それにしても参ったわね。プロデュースに夢中で、自分のことをすっかり忘れてたわ……」

マリア「律子って、たまに抜けてるところあるよね。それより働き詰めなんだから、少しは休憩しないと……」

律子「それを言ったらマリアさんだって、この短期間で随分とものになりましたね。本当に素質あるんじゃないですか?」

マリア「いや、私は別にそんな大したものじゃ……それにしてもどうしよう?美希……ちゃん?も、あの調子だし」

律子「美希はぶっつけ本番でもやってのけるから大丈夫なんだけど、なんとかやる気にしてあげないといけないわね……。まずは自分の心配をしないと……あーっ!もーっ!……あ!そうだ!代わりにハニ子ちゃんを!」」

マリア「り、律子!落ち着いて……!!」ポンポン

ハニ子「ただいま戻りました−」

ホシイー「ん?あの人……なんだか良い感じなの〜」トコトコ

リズナ「……マリアさん?」

マリア「……!?リズナさん?どうしてここに!?」

ホシイー「とにもかくにも、なんだか良い感じなの−」スリスリ

律子「……」ジーッ

リズナ「ええ、ハニーの里に遊びに来てたんですけど、ハニ子ちゃんに連れられて来てみれば……ここどこですか?」

マリア「え?それって、ここってハニーの里に繋がってるの?だったらいっそここから……」

律子「あなた!!アイドルになる気はないっ!!」フンスー

リズナ「え?え?あの、こちらの方は……」

マリア「はぁ……こりゃ帰れそうにないなぁ……」

律子「なんなの!この子からにじみ出る艶やかさは!私の流儀に反するけどこの子の素質を活かすためにもお色気路線で……」

リズナ「え!……そんな、私、いやらしいことは……そんな、人様の前でなんて……///」

ホシイー「ポカポカあったかくて気持ちいいの〜」スリスリ

〜〜765プロ事務所〜〜

春香「……いよいよ明日だね。緊張してきたーっ!」

千早「ええ。香ちゃんの指導で、私たちも基礎を確認できたわ。後は私たち自身の実力を発揮するだけ」

真「香。今日までよく頑張ったね!後はイベントで出しきるだけだよ!ボクも精一杯サポートするからね!」

雪歩「あの、あまり役に立てなかったかも知れないけど、でも!香ちゃんは一生懸命やったと思うよ!私も足を引っ張らないように頑張るね!!」

亜美「まさか香ちゃんがあんなにあざとくなるとわね→」

真美「さすがのいおりんもやり過ぎってNG出したもんね→」

あずさ「あらあら……私も頑張ったんだけど、伊織ちゃんに怒られちゃったから我慢するわね……」

伊織「うっ、うるさいわね!ああして演技力をつけることで、本当の自分を引き立たせるのよ!それと……あずさ。亜美。会場で律子を見つけたら直ぐに捕まえるのよっ!」

貴音「焦りは禁物ですよ。でも、私も少し緊張しているようです。お昼も替え玉いたしませんでした」

響「それ、緊張してるのか……?ま、自分はいつも通り完璧だぞ!……自分は完璧。自分は完璧。自分は完璧」ブツブツ

やよい「香ちゃん!今日まで頑張ったんだもん!みんなと一緒なら絶対にうまくいくよー!私も頑張るね!」

香姫「みなさん……ありがとうございます!!明日もよろしくお願いします!!」

春香「よーしっ!それじゃ、皆行くよー?せーの……」

「「「「「目指せ!”天下一のアイドル”ッ!」」」」」

鈴女「にょほほ、みな緊張してるようでござるなー」

謙信「やるべきことはすべてした。武者っ娘アイドル・びしゃもんてん☆に隙はない!」

貴音「面妖な……。”せぇらぁむぅん”の類でしょうか……?」

キバ子「がうーっ!がうがう!!」キラリーン

響「大会前に綺麗にしようとトリマーさんのところに連れて行ったら、なぜか美少女になって帰ってきたぞ?」

志津香「……なんで、どうして私が……あんなことを……こんな目に……」

あずさ「志津香さん、とっても可愛かったわよ−?」

香姫「あれ?ランス兄様は……?」

鈴女「にょほ?事務所ではござらんか?」

香姫「私、ちょっと探してきますね……!」

亜美「ね→ね→師匠→!明日、こういうの試したらどうかなー?」

真美「修行のせいかい試してやるもんね→!」

鈴女「にょほほ、ナイスアイデアでござるな」

〜〜765プロ事務所ビル屋上〜〜

ランス「……」

香姫「あ、ランス兄様、ここに居たんですね」

ランス「お、香ちゃん。レッスン終わったのか?」ポンポン

香姫「はい。本当に、皆さんにはお世話になりました」

ランス「ガハハ、みんな香ちゃんのことが好きなのだ。当然だろう」

香姫「ら、ランス兄様……///……はい。私も、みなさんのことが大好きです。だから、明日は必ず!!」

ランス「よし。それでこそ俺様の女だ。……さて、悪いな香ちゃん。ちょっと出かけてくる」

香姫「え?ランス兄様?どちらへ……」

ランス「ガハハハ!それは言えんのだ!さらばだーっ!」ドダダダ

香姫「ランス兄様……?」



大会前夜。それぞれの想いを胸にランス一行と765プロの面々は”天下一のアイドル”を目指す。明日に備え、今この時だけは少女たちに安らぎを。例えそれが、嵐の前の静けさだとしても……



ロッキー「今夜は徹夜ですだー!!明日8時に会場にオフセット本が搬入ですから、それまでに色紙の書き溜めとおまけ本を準備しないといけないだ……!小鳥さんの落とした原稿はうちに置くって宣伝しちゃったんですから、きっちりコピ本として6時迄に準備しておくだ!?その代わり、ちゃんと売り子お願いしますだ!」

小鳥「ぴよぉーー!?これ壁サークルじゃないですかーー!!」



続く。

今日はここまで。ここまで読んでくださった方お疲れ様でした。

大会前夜。次回から大会編。リクエストキャラも出すつもり。むしろ、リクエストなしの場合、誰を出せばいいかちょっと悩みどころ。引き続きリクエスト募集。男でもネタキャラでも構いませんよ。

では、おやすみなさい。

乙です。

小鳥とロッキー、本職どっちだ。
つーか本職どれだ(笑)

そういえば鬼畜王ランスにはカパーラ・ウーチというアイドルがいたな・・・

こんばんは。風呂敷を畳むバリエーションに迷って難産になっちゃった。そのくせ、ようやく書き始めたら思いの外たっぷり書いちゃってこんな時間に……
自分も疲れたので、投下は睡眠をとった後にしようかな……?楽しみにしてくれてる奇特な方がいたらご容赦ください。おやすみなさい。

こんばんは。待たせてすまぬ。投下します。 




〜〜大会当日〜〜


 ……今回の大会に際して新設された会場は、各アイドルのファンの他、一般客をも招き入れられるよう、収容人数20万人という世界最大規模の施設となった。

 また、今大会はチケット不要。地方や各国への配慮も有り、各地にチャーター便を飛ばすという徹底ぶり。世界の様々なトップがVIPとして招かれ、ニュースの一面は間接的ながら全てこの大会に纏わるものとなっている。

 急ピッチで進められた施設とはいえ、その作りは現代建築では説明の付かない造りになっており、アイドルそのものに興味のない人間すらこの一大イベントを一目見ようとこの大会に来場した。その数、会場が間もない今現在ですら既に想定収容人数を大きく上回っていた。

 スタジアムの他に施設内部には様々な店舗や食事処・宿泊施設が軒を連ね、売買される土産物もまた現代技術や文化とは趣向が違ったものが流通し、観客の中には人外とも思える仮装をした人々も疎らに見られ、その賑わう様はまるで外国の祭典……いや、異世界に迷い込んだかのように錯覚させるほどだった。

 大会は2日に渡り開催され、1日目はABCDの4ブロックに分けられ予選を行い、2日目に本戦が行われる。競技は未だ不明であり、主催である961プロを除いた各有名プロダクションへのリークもなく、大会の規模も相まって、いかにやらせ無しのガチンコ勝負かを物語っていた。

 この大会で現代のトップアイドルが決まる。それが形だけのものになるのか、紛うことない誇りとなるかは、アイドル次第。それは参加者たるアイドルたちも理解しており、今回の大会に掛ける意気込みは並々ならぬものがあった。

〜〜運営本部〜〜

コパンドン「かっかっかっ!ぼろ儲けやで−!!現時点で既に60%を回収や!これなら出資額を大きく上回る収入が期待できそうやな!!優勝賞金1億Gどころか10億Gだってお茶の子さいさいや−!」

マジック「本当に凄い賑わいね。私たちの国でもここまで大規模な催しはできそうにないわ」

ウルザ「ええ。治安が良く貧富の差が激しくないこの国ならではの動員人数ですね。我が国もいずれはこのような平和な国になれば良いのですが……」

リア「あーん!もう!いっぱい居すぎよ−!これじゃダーリンがどこにいるのかわからないじゃない!!」

マリス「探知魔法を掛けていますが、結構な数のハニーも来場しているようで、波動がジャミングされ正確な情報が掴めそうにありません」

黒井「くくく、いいではないか!まさに961プロ主催の企画に相応しい様ではないか!!この施設は961ドームとして歴史に名を刻むのだ−!!」

マジック「あー……それなんですけど、これ一種の幻覚魔法に基づいた施設ですので、大会が終わったら人々の記憶と共になくなりますよ?そうでもしないとこの短い間にこの規模の施設は作れませんから」

黒井「……」

リア「ぷーっ!黒ちゃん残念だったわね。あやうく歴史に汚名を残すところね」プププ

黒井「……この小娘共が−!!私を謀りおって−!!」ムキー

マジック「最初の説明したでしょっ!いくら魔法とは言えそれなりにお金が掛かるんですからね!!」

コパンドン「まぁ、その点についてはしっかりうちが補償したるさかい安心してな。そのためにもがっぽり稼ぐでー!」

ギャーギャー

マリス「ふふ、こちらもお祭り騒ぎになって参りましたね」

ウルザ「マリスさん。セキュリティの方はきちんと作動していますか?」

マリス「はい。ゼスから提供していただいた魔物を鎮静化する装置は問題なく。素晴らしい技術です。是非、我が国にも導入したいものです」

ウルザ「ええ、マジノラインに導入されているものですけれど、それを抜きにしても比較的穏やかな魔物しかいないようで助かりました。やはり、全てがこの世界に飛ばされたわけではないようです。何かしらの理由があって厳選されたようにさえ感じます」

マリス「この大会が無事に執り行われることを祈りましょう」

ウルザ「……ええ、本当に」チラッ

〜〜別室〜〜

???「始まった始まった……ふふふ、楽しみだなぁ……」

カオス「……」ゴゴゴゴ

〜〜会場内部〜〜

やよい「うわー!すっごい大きいですねー!?」キラキラ

千早「高槻さん。はぐれるといけないから手を繋ぎましょう」ハァハァ

亜美「すごいね→!亜美、こんなに人がいっぱい集まってるところ初めてみたよ→!」

伊織「……つくづくぶっ飛んでるわね。異世界の技術……。こんなのこの前までなかったわよ。本当に日本なの?」

露天商「はーい、よっといでー!珍しいものも色んな意味で危ないものもあるよー!!」

雪歩「あ、これ。この前ロッキーさんがくれた薬草?他にもいっぱい……って、惚れ薬!?これを使えば……」

真「うわー!!すっごい可愛い子がいるよ!!まるでファンタジーの世界の住人だぁ!!」

コロボックル「……やめてくだせい。お嬢さん。カタギが近づいちゃ火傷しますぜ……?」

響「うわー!見たことのない子たちがいっぱいだぞー!!ん?君、迷子か?よーし、一緒にお母さんを探してあげるぞー!」

ローパー「ろべしっ!」

真美「ねー!亜美ー!すごいよこれ!今日の大会で使ったらどうかな?……ってあれ?亜美→?どこー?」

ナンパ「お姉さん美人だね?どう?これから僕たちと一緒に観戦しない?」

あずさ「あらあら。実は私、出場者なんですよ?応援してくださいね♪」

貴音「……焼きイカマン。なんほ、めんひょうな味なのでひょう……ん?あひらからも芳ひい香ひが……」もぐもぐ

春香「み、みんなー!バラバラに行動しちゃダメだよー!!……って、あ!?」ドンガラガッシャーン

鈴女「にょほほ、みんな楽しんでるようでござるな。それに、なんとなく懐かしい町並みでござる」

志津香「……まるっきりCITYね」

キバ子「がう!がう!」

謙信「もぐもぐ……美味だ」

香姫「あの?ランス兄様を見ませんでしたか……」

伊織「……あの猿!!あんだけ格好つけておいてどこをほっつき歩いてんのよ!!」

鈴女「いやー、会場をざっと見て回ったでござるが見当たらんでござるな。ナンパでもしてるのではないでござるか?」

志津香「この世界の女の子にまで魔の手が及んだらどうするのよ?そうでなくても、いったい何を企んでいるかわからないわ……」

香姫「み、みなさん……そこまで邪推しなくても……」

ロッキー「小鳥さん。おらは挨拶回りしてくるだ。あ、荷物になるから本以外のおみやげはお断りするだ。それは打ち上げの時までのお楽しみにしておくだ。間違ってもこっそり自分が贔屓にしてるサークルにでもいったら……」ジトー

小鳥「ぴよっ!……とほほ、せっかくサークル入場できたのに……え?あ、はい。って、このサークルは!?こちらこそよろしくお願いします!!これ、うちの新刊です!……良ければ私のコピ本も是非……え?あ、はい……そうですか……」ピヨォ

律子「んー、すごい人ね。どんだけ大規模なイベントなのよ……うふふ、でも燃えてきたわ!秋月律子プロデュースのアイドルの力を思い知らせてあげるわ!!」

マリア「あの、律子?竜宮小町って子たちのことは……って、聞いちゃいないね」

エーサク「僕、みんなとここまでこれただけでも嬉しいよ」

トビー「それはこっちのセリフさ。もう思い残すことはない」

マーシィ「ばか!これからだろ!みんな待ってるって!」

アンディー「……最高のステージにしようぜ?」

リズナ「あ、あの律子さん……本当に私が?この衣装で?///」

律子「何言ってるんですかリズナさん?あなたにこそ、いいえ!あなたにしかできないことよ!これは!さぁ!世の男性をカラッカラのカッピカピにしてきなさい!!」フンスー

マリア「あ、そうだ。少しでも安全に競技を行えるように、今のうちに舞台装置を少し弄らせてもらって。ええと、これはゼスの魔法建築ね?あら?こんなものも?……って、これは最新鋭の!?……ふふふ、ふふふふ」

HANIHO「よーし、がんばるぞー!みんなー!いくよー!」

律子「ええと、私たちは予選Bブロックで第2スタジアムね。控え室はあっちだから……ほら!美希もぼーっとしてないで行くわよ!」カツカツカツ

ゴールデンハニー「はにほー」テペテペ

〜〜第3スタジアム控え室〜〜

伊織「いい?みんな揃ってるわね」

亜美「いおりーん!はるるんがいないよ→?」

伊織「……まぁ、いいわ。そのうちくるでしょ?」

真美「いいんだ……」

伊織「あの猿がどっかに行った以上、私たちでなんとか……つっても、もともとアイツなんにもしてないけどね」

千早「言われてみれば……。なんにもしないことが当たり前のことと見なしてたわ」

あずさ「ほとんど寝てましたねー♪」

真「……ランスさんはきっともっと大事な役目があるんだよ!」

雪歩「真ちゃん、もう無理しなくてもいいんだよ?」

響「いやー、大会の前にいっぱい友達ができたぞー!みんな応援してくれるってさ!」

貴音「……この会場の出店を全て回るには一体どうすればよいのでしょうか……?」

伊織「あんたら、もっと緊張感を持ちなさいよ……」

伊織「話を戻すわよ。私たちがエントリーした予選Cブロック。競技内容が定かでない以上、誰がどうなるかもわからないわ。この参加人数だもの。半端なアイドルは一気にふるい落とされるでしょうね」

やよい「うー、なんだか怖いね……」

伊織「安心しなさい。この私が一緒ならどんな競技だって必ず勝ち抜いてみせるわ」

千早「そうよ。高槻さん。私たちはそう簡単に負けたりしない。それに、私たちではどうにでも出来ないことも、みなさんなら……」

謙信「ああ、その点に関しては安心してほしい。みなの安全は保証しよう」

響「そうだぞ!もし体力テストがあっても、自分とキバ子なら1,2フィニッシュさー!」

キバ子「がうーー!!がうがう!!」

志津香「さすがに予選で何か仕掛けてくるとは思えないけどね。この大会自体が一般人への配慮が行き届いてるし、少なくとも命の危険はないわ。問題は本戦ね……」

あずさ「あらー?みんな怪我なく無事だといいのだけど……」

真「うー!!緊張してきたー!!雪歩。大丈夫?怖くない?」

雪歩「怖くないって言ったら嘘になるけど、真ちゃんや皆と一緒なら大丈夫だよ……!」

亜美「真美?場合に寄っては……わかってるね?」

真美「うん!修行の成果、見せてやるもんね→!にんにん!」

鈴女「二人共、バレてはいかんでござるよ?忍とはそういうものでござる。つまり、バレなきゃなんでもアリでござる……にょほほほほほ」

貴音「みなさんの力添えに甘えず、私達は自らの役目を果たしましょう」

伊織「そろそろ開会式ね。いくわよ!あんた達!……って、本当に春香はどうしたのよ?あの子が居ないと締まらないじゃない。じゃ、私が代わりに……せーの!」

「「「「「目指せ!!天下一のアイドルっ!!」」」」」

香姫(ランス兄様もいったいどちらへ……?)

〜〜会場某所〜〜

春香「うー、お手洗い探してたらすっかり道に迷っちゃったよ……ええと、第3スタジアムは」オロオロ

???「お前にはここで眠っていてもらおう」カッ

春香「うっ……」ドサッ

???「これで準備は整った……くくく、さぁ、祭りの始まりだ……!!」

〜〜第3スタジアム予選Cブロック会場メインコート〜〜

パーッ!パラッパーパラパー!

……ドヨドヨ……ワーキャー!ジャジャンッ!!

???「アイドル。……とは何か?その答えは、それぞれの心の中にある……」

「「……」」シーン

???「だが、トップアイドルはどうだろう?その答えは……今ここにある!!」

「「……!?」」ガヤガヤ

???「みんなーー!アイドルは好きか−ー!?」

「「「「お、お!うぉおおおおおおおお!!!!」」」

???「ならばよしっ!これより、961プロ主催!No.1アイドル決定戦・JAPANアイドル大合戦の開催を、ここに宣言いたしまーす!!」

バシュゥ……ピカーッ!ドーンッ!バババババババ!

「「「「わぁぁああああああああああああああ!!!!」」」」

???「本日、予選Cブロック司会進行を務めさせていただきますは私……」

女ランス「謎の美少女!ラン子ちゃんでーす!!キャハハ」キャルーン

志津香「」

伊織「!?ちょ……あ、あれ!?」

真「どうしたの?伊織?あの司会のお姉さんがどうかした?」

雪歩「え??あれ、もしかして……」

やよい「わぁー!あのお姉さん綺麗ですねー!!」

千早「本当。とても綺麗な人ね……あの人もアイドルかしら?」

響「いよーし!!ついに始まったぞ−!!……あれ?みんなどうしたんだ?」

キバ子「がうっ!がうっ!」

貴音「……面妖な。……いえ、あの方ならこれしきのこと、些事なのでしょう」

謙信「例え姿がどうであろうと、私がお慕いする気持ちは微塵も変わらない」

あずさ「あらあら……?うふふ、あべこべも出来るのかしら……♪」

亜美「ね→師匠→?あれ、ど→いう仕組み→?」

鈴女「にょほほ、島津の方にその手の神殿がござってな……」

真美「う、真美より大きい……」ポヨポヨ

香姫「帰蝶……義姉様……?」

???(さすがに生き返るのは不味いかなぁ?ま、こっちに本物いるしね)

ラン子「今大会の出場者は、老若男女色物問わず参加可能ですので、参加者のそのなんと2000人!その内、プロダクションとしての参加は152社と、史上で稀に無い超大規模のアイドル大会となっております!このCブロックにも500人のアイドルの皆さんが参加しています!みんなの好きな子はこの中にいるかなー?」

観客「いえぇええええええええええいい!!」

ラン子「……どうやら居るみたいですねー?みなさん応援してあげてくださいねー!はーい!それでは早速、この予選で行われる競技を発表したいと思いまーす!」

志津香「不味いわね。あいつがあのポジションに居るってことは、絶対にろくでもないことを考えてるに決まってるわ……」

伊織「もう、どうにでもなればいいわ……ええい!絶対に私たちが勝つんだからねッ!」

ラン子「さて、アイドルに必要な物はなにか?色々ありますよねー?でも、今大会で決めるのはそんじょそこらのアイドルではありません!類を見ない魅力が必要となりましょう!だーかーら?理屈云々よりも形から!というわけで……水着審査でーーーーす!!」

観客「うぉ、うぉおおおおおおおおおおお!!??」

志津香「……思ったより普通ね。もっととんでもないことをしでかすと思ったけど……」

伊織「この規模の水着審査なんて聞いたことないわよ」

あずさ「あらー?でも、水着なんて持ってきてないですよー?」どたぷーん

千早「……私、みんなに会えて良かった。だから、今日が最期になっても私、悔いはない……!!」

真美「千早お姉ちゃん……お、落ち着いて……」

雪歩「」バターン

真「雪歩!?雪歩!!雪歩−ー!!」

亜美「いや→!ようやく亜美のセクチ→さを披露する時が来たようですな→」

鈴女「にょほほ、拙者もお色気なら負けぬでござるよー」

キバ子「がう?がうがう……」ヌギヌギ

響「うー……水着なんて慣れっこなのに、どうして審査だと恥ずかしくなるんだー?……って、キバ子!脱いじゃダメだぞ−!?」

貴音「しんぷる・いず・ざ・べすと……ふふ、単純明快ですね」

謙信「むう……、ふんどしではダメなのだろうか?」

香姫「あ、あう……」カーッ

やよい「よーし!!がんばるぞー!!えいえいおー!!」

ラン子「もちろん、水着の心配はいりませーん!えー?なぜかってー?それでは実際にご覧いれましょー!!レッツ!ショーターイムッ!!」

伊織「な、なに?地面が揺れて……?」

ゴウンゴウンゴウン……ピカーンッ!……ぼうんっ!

伊織「ごほっ!ごほっ!もう、なによコレ!!……って、へ……?」

観客「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

やよい「わぁ!伊織ちゃんの水着かわいいねー!!」

香姫「……あ、本当。やよいちゃんのも可愛い」

雪歩「ひ、ひうううううん……っ」シャガミッ!

真「雪歩の水着、ちゃんと可愛くてよかったね……。ボトムがボクサータイプなのはいいよ?でも、上がTシャツだけってどういうこと!?ちゃんとトップも用意してよっ!!」

貴音「……ふふ、随分と大胆な水着ですね」

響「た、貴音!か、貝殻っ!?……自分は、普通のビキニ……って、これバナナの葉っぱじゃないかー!?」

キバ子「がうがうー」ただの布切れ

あずさ「あらあら、これ懐かしいわね−♪」

亜美「あずさお姉ちゃんのは、ここに穴が空いてるんだね→?亜美のにはないよー?」

鈴女「にょほほ、Vでござる!!」

謙信「動きやすいが、これでは迂闊に動けんな……」

亜美(わ、凄い大人っぽい……なんで真美はこんなに子供っぽいんだろう……)

志津香「ふぅ……なんとかレジストが間に合ったわ……」普通のワンピース

伊織「……ったく、これ?大丈夫なの?どっからどう見ても魔法でしょ?」

男1「すげー凝った演出だなー」

男2「見ろよ!すげーエロい水着だぜ!」

女「な、なんで私も水着になってるの?」

志津香「認識改変の結界があるから、別に可笑しいとも思わないわよ?」

伊織「なるほどね……ようやく納得したわ」

ラン子「はーい!みなさん見事に水着になりましたー!みなさんとっても可愛いですよー!でも、困ったなー。こんなに可愛い子ばかりじゃ水着審査で決められないよー」(棒)

伊織「……来るわね」

志津香「ええ、わかってきたじゃないの」

ラン子「というわけで、水着と言ったらポロリもあるよ!!みなさん相手の水着を奪い合ってくださーい!!水着をたくさん持ってるプロダクションが本戦へ進めまーす!!キャハハ!」

観客「うおああああああああああああ!!!!!!!!」

アイドルたち「……」ドヨドヨザワザワ

伊織「さすがにみんな動揺してるようね……」

ラン子「ちなみに、他の人の水着を一枚でも取らないと、自分の水着が消滅しちゃいますので気をつけてくださいね−!!さぁ、奪え奪え−!!キャハハ!!」

アイドル達「!!??」

雪歩「あわわわわ、真ちゃん!!真ちゃん!だ、誰かに真ちゃんの花園を暴かれるくらいなら、いっそ私が−っ!!」

真「ちょ!?雪歩!ボク、Tシャツの下、何も着てないからっ!?」

千早「ワンピースの人は取られづらいけど、いざ取られたら大惨事ね……」

あずさ「あらあら……お嫁にいけなくなっちゃうわ♪」

響「た、貴音!気をつけるんだぞ!自分たちはもう既に色々と危ないんだから!!って、行った側からー!?」

貴音「はて?どうしましたか?」ポロリーン

亜美「むっふっふ→♪こりゃ→楽しいことになってまいりましたな→」

真美「ぜ、絶対に負けられないよ→!!」

やよい「……ど、どうしよう香ちゃん!?」

香姫「み、みなさん落ち着いてください!」アワテフタメク

キャー!!イヤーン!!ウワー!!ノー!!

ラン子「おーっと!?早速始まったようだ−!!体力のある男性が優位かと思われましたが、さすがに倫理観が邪魔をして苦戦しているぞー!むしろ女性の方が自分だけは助かろうと必死です!!中には男性が男性を狙って……うおぇ、気持ち悪……」

伊織「みんな気をつけなさいっ!!一人でも欠けちゃダメよ!!」

真美「でもでも、いおりーん!!こんなのどうすればいいかわからないよ→!!」

やよい「うー……怖いですー……」

雪歩「え?……きゃーー!!」

男アイドル「お、俺、実は雪歩ちゃんのこと……!!こんな形で申し訳ないけど!!」

真「雪歩!?……ぬおおおおっりゃあああああ!!!」トビゲリィ!!

男アイドル「っ!!ぐふっ!?……色々終わった。俺の人生……」

女アイドル「ま、待ちなさい!あなた見られて困るようなものないでしょー!!」

千早「……!!……絶対に負けられない戦いがここにあるっ!!」

あずさ「あらあら?ダメですよ?こういうのはお付き合いしてからでないと……」

男アイドル2「うおっ!!」ドターン

男アイドル3「ぐわっ!」グルーン

男アイドル4「……つ、強いっ!せめて、パイタッチだけでもっ!……ぬわーっ!?」メラゾーッマッ!

響「地獄絵図だぞ……」

貴音「まさに生命の神秘ですね……!!私も生まれたままの姿に!!」

響「だからダメだってばー!?」

亜美「てりゃりゃりゃっ!!うりゃ→→!!」スポポポポポーン!!

女アイドル2「キャー!!」ペローン

女アイドル3「いやーん!」プリーン

女アイドル4「き、消えたっ!?って、あはーん///」ヌベロチュワッフワーン

亜美「ふっ……またつまらぬものを揉んでしまった……」

ラン子(さて、俺様もどさくさにまぐれて……ハイパー兵器がないのは心もとないが、俺様のテクでウハウハのエロエロにしてくれる!!とーーーーーーっ!!)

伊織「くっ!!なんかやけに私たちのところに集まってない!?ああんもう!!うっとうしいわねっ!ピカーンッ!

男アイドル5「うおっ!まぶしっ……」

真「へへっ!それだけ人気アイドルってことじゃないかな!!ごめんねっ!お姉さんっ!!」

女アイドル5「いやーん!!真くんのエッチー!!」ペロリーン!!

真「……なんで男の人こないんだろう?ボク、Tシャツだけなんですよー??」

やよい「……はぁ、はぁ、あれ?香ちゃん?……香ちゃん!?」

少年アイドル「……悪いな。こんなところで恥を晒したら、アイドル以前に人間として終わっちまうよ……!」

香「あ、あう……」ガタガタ

伊織「香!!くっ!!このままじゃ……!!」

志津香「火爆破(弱)」キィーン……カッ

……ドゴォオオオオオオオン!!!

他アイドル「うぎゃーーーーーー!!!!!!!」

ラン子「おおーっっと!なんだーー!!突然、会場で爆発が!!アイドルたちは大丈夫かぁ−−!?……って、うがー!!男が私に触るんじゃないわよ−ー!!」

マッチョアイドル「あうっ!!そんないけずなところも……すてきっ!!」

ラン子「うわーーん!!あっちいけーっ!!」ゲシゲシ

伊織「志津香!!ちょっと、やりすぎじゃない?」

志津香「死にやしないわよ。水着も燃えて一石二鳥でしょ?ていうか、私たちが着ていた服どうなったのよ?」

伊織「……まぁ、いいわ。ありがとう。助かったわ」

やよい「香ちゃん!!大丈夫!!」

香姫「やよいちゃん……ご、ごめんね……私、私……ううっ……」ポロポロ

伊織「やよい、香の側についてあげて……ここからは私たちの番よ……後悔させてあげるんだからっ!!」

謙信「すまぬが、しばし眠ってもらうぞ……!!」ギュオオオオオオオ

アイドルたち「うぎゃああああーーーー!!!」チュドーン

バタバタバタ

キバ子「がうがうがうーー!!」ドドドドド!!

男アイドル「うわー!!パンツが噛み千切られたーー!?……え?ちょっと君、ちがう、それはソーセージじゃっ!!」ブツンッ

鈴女「んー、一人一人を脱がせるのもひと苦労でござるな……ならば、これはどうでござるか?」ヒラリヒラリ……プワーン

女アイドル「あれ?……なんだか、体が急に熱く……っ!?んっ……」ヌギヌギ

男アイドル「うぉ……体が勝手に……ムハーーーー!!」ビリビリ

鈴女「にょほほ、ちょっとだけでござるよー」パララパララパララララーン

響「う、うわーっ///あんな犬みたいな……///」

真美「え、え→!あんな風になるの→?、に、兄(c)との時に備えて……」ゴクリ

あずさ「あらあら……あらあら……うふふ、うふふふふふふ……」

ラン子「おおーっと!?急にアイドルの数が減ってきたぞ−!!これは一方的な展開だ−−っ!!あのアイドルたちはなにものだー!!?……って、離せコラー−!!いやーーーー!!」

オッサンアイドル「なぁ?……オッサンと……スケベしようや……?」

伊織「にひひっ!どう?これが私たち765プロよっ!!」

真「すごい。ボクじゃ2,3人が精一杯だったのに……」

雪歩「真ちゃん……複数人を相手に立ち回れるだけでも充分すごいと思うよ?」

貴音「スルメの……ビキニ……!?」グゥウウウ……

やよい「わぁ、みなさん……すごいですねー!!」

千早「ええ、本当に……!?高槻さん危ないっ!!」ドンッ

???「ふんっ!!」シュバッ!!

伊織「やよい!?大丈夫っ!?」

やよい「うん……千早さん!!大丈夫ですかっ!?」

千早「ええ、大丈夫……間一髪で躱せたわ……」

???「いや、私が外したんだ。可笑しいな。乳をもぎ取るつもりでやったんだが……あるはずのものがなかった」

千早「くっ……!!」

香姫「……あなたは!?」

千姫「おや、お前は織田の……?」

伊織「香、知り合い?と言うことは……とうとう来たのね。向こう側の人間が……!!」

千姫「ん?なんだ?お前たちは私たちの世界を知っているのか?」

真「ええ、なんだか楽しそうなところみたいですけど……」

千姫「ああ、あちらはいいぞ。こちらの世界のように温くない。本当はこのようなくだらない戦ではなく、血沸き肉踊る殺し合いをしたいんだがな」ゴゴゴゴ

やよい「うう、怖いよぅ……」

千早(この人、本当に私の胸を……!?)ゾワッ

香姫「千姫さんがなぜここに……?」

千姫「さぁ?お前は知っているのか?織田の姫。私たちがこんなところにいる理由を……?」

香姫「いいえ。それを知るためにここに来ました」

千姫「そうか。私もそうだ。ここに強者どもの気配を感じた。いずれ黒幕でも見つかると思ってな」

香姫「そうでしたか……では、私たちの目的は同じですね。でしたら、共闘しませんか?それに、既に私たちは本戦へ進むだけの成果は得たはずです」

千姫「……そうかもしれないない。だが、それは聞けぬ頼みだ」

香姫「なぜですかっ!?コレ以上の争いは……」

千姫「だって、仕方ないだろう?強き者を前にすれば、体の疼きが収まらない。なぁ……上杉の?」

謙信「徳川の千姫とお見受けする。あなたもここへ来ていたのか」

香姫「謙信さんっ!?いけません……!!」

千姫「無駄だよ。織田の姫。上杉のも私と同じ、戦いに狂った修羅だ。そうだろ?」

謙信「……目の前に居わすはJAPANの当主だぞ?千姫殿……」

千姫「徳川は織田に下ったつもりはないけどな」

謙信「飽くまで戦うと申すか?」

千姫「お前がそれを問うのか?」

謙信「……!!」

千姫「……!!」

ガキィイイイイイイン!!

キンッ!キンッ!バッ!シュタタタッ!!キンッ!キンッ!

伊織「きゃっ!!ちょっ、なによこれ……!?」ブワッ

香姫「危険です!離れてください!!あのお二人の戦えばただでは済みません!!」

千早「……金属音?どうして……」

鈴女「にょほほ、達人同士の戦いでござるからな。その体は鋼のごとくでござるよ」

真「……!?あれが、達人同士の戦い……!?」

雪歩「真ちゃん?……なんか変なスイッチ入ったね……」

響「うー!早くて目で追えなくなってきたぞ−ー!!」

貴音「響。見るのではなく感じるのです。さすれば見えてくるものもあるでしょう」

志津香「ふぅ、だいたい燃やし尽くしてきたわよ。で、あとはアレなわけね……」

あずさ「志津香さん凄いわねぇ……あれって?手品?」

亜美「あずさお姉ちゃん。未だにわかってないんだね……」

真美「ね→ね→?謙信お姉ちゃん大丈夫?あの人すっごい強いよ?」

香姫「……JAPANの当主でありながら家臣を御することもできないなんて」ギュッ

やよい「香ちゃん……」

伊織「あんたが気に病むことじゃないわ。それに、偉い人間の言うことばかり聞く奴なんてただの下僕よ。部下とはそういうものではないわ」

謙信「くっ!?」ガギィン

千姫「どうした!?謙信!!腕が鈍ったかっ!!」ガンガン

謙信「……はぁあああ!!!」ズオッ

千姫「当るか!!」トシュッ

謙信「……はぁはぁ」

千姫「失望したよ。謙信。いつからそんな腑抜けになった?」

謙信「私は、変わってなどいない……」

千姫「いいや。腑抜けたよ。やはり、あの異人か?」

謙信「ランス殿は、関係ない……」

千姫「本当にか?前のお前はそんな顔をしていなかった。男を敵どころか虫けらとしてしか見なさぬ修羅だった。それがこの様とは、毘沙門天の名が無くわ!!」ブオッ!!

謙信「くっ!!」ガギッ……パァンッ

千姫「終わりだ……謙信」ギュオオオオ……!!




ラン子「水着、ゲーーーーっト!!」ペロリーン!!

千姫「なっ!?なんだお前はっ!!」

ラン子「あ、千姫ちゃんじゃない。私、私、ランスだよー!!キャハハ」

千姫「異人だとっ!?貴様、男だったろ……!?」

ラン子「キャハハ、とある神殿のお試しコースよ?最近、みんな練習ばかりで全然構ってくれないし、アイドルの大会なんだから、女の子になって参加してみたいなーって」キャルーン

千姫「ふんっ!馬鹿馬鹿しい。男のままでも構わんだろう?さっきも向こうで男同士が……」

ラン子「だから、その手の話は聞かなーい!!っていうか、千姫ちゃんそっちの気あるんじゃないの!?」

千姫「ええい。ともかく邪魔をするな。貴様のせいで鈍った謙信に引導を渡すところだ。引っ込んでろ」

ラン子「あら、そうなの?……でも、もう水着とったから失格なのよねー♪残念だったね千姫ちゃん」

千姫「ふんっ、知ったことか。この体がある限り、私は戦い続ける」

ラン子「んー、強情だなぁ……765プロに負けられちゃ困るし、やっちゃえ謙信ちゃん!キャハハ」

謙信「ランス殿……ああ、わかった。あなたが言うなら……」キリッ

千姫(……面構えが変わった?)

謙信「千姫殿……あなたは言ったな。男のせいで私は鈍ったと……」

千姫「……ああ、その通りだ。その男の前で良いところを見せたいのか?その程度の理由で私には勝てんぞっ!!」ギュワッ

謙信「……はぁっ!!」パキィン!!

千姫「……なにっ!?」

謙信「たぁぁぁぁあああ!!」ガガッガガッ

千姫(なんだ?さっきまでとはまるで違う?……これぞ謙信……いや、これは以前より!?)ググググ

謙信「……千姫殿の言うとおりだ。私は、ランス殿と出会って弱さを知った。今朝もランス殿の姿が見えず気が滅入っていたところだ」

千姫「それ見たことか!!心ここに非ぬ状態で戦など出来ぬ!!戦は常に生きるか死ぬか![ピーーー]か殺されるかのみを考えるべきだっ!!」

謙信「だが、この予選でランス殿を見つけ、そして今。貴殿を倒せと命じてもらった。それだけで私は、いくらでも強くなれるっ!!」

千姫「くっ!戯言を……!!ぐ、はぁああああああ!!」

謙信「ランス殿と出会って、戦は生死だけではないと気づけた。大切な人を”守りたい”と思う心だっ!!」クルン……

千姫「なっ!?」クルッ

謙信「……車懸かりの剣!!」ダダダダダダダダッ!!

千姫「……ぐぁっ!!」ゴフッ

謙信「千姫殿。あなたには守るべき人がいない。それは後ろに何もないこと。振り向かぬことだ。前だけを見据える貴女は強い。故に背中が脆い。千姫殿。あなたは”男”に負けたのだ」

千姫「……ふんっ!”男”か……」ドサッ

謙信「……”男”を知れば強くなれる。それが、この体に生まれながら武将なんぞをやってる私たちの”女の武器”だよ。千姫殿……」

伊織「……終わったの?」

志津香「そのようね……」

鈴女「にょほほ、良い物を見せてもらったでござる……」

真「謙信さん。そういう”女らしさ”もあるんですね……よーっし!!ボクももっと鍛えるぞ−!!」

雪歩「真ちゃん、そういうことじゃないと思うよ……」

千早「謙信さん……。どうしたのかしら?今、プロデューサーの顔が……」

真美「……兄(c)。今頃どうしてるかなぁ……」

亜美「おやぁ……亜美殿→?すっかり影響されっちゃのかな→?」

あずさ「うふふ、勉強になったわぁ♪早く私にも運命の人が現れないかしら?」

響「ううっ!……ずびーっ!イイハナシダナー……!!」ボロボロ

キバ子「がうーがうがう」ウンウン

貴音「美しき愛の剣。謙信殿。お見事でした……」

やよい「うっうー!!私も、家族のみんなが居るから頑張れるのかな−?って!」

香姫「謙信さん。お疲れ様でした……すみません。私が不甲斐ないばかりに手間を掛けさせてしまって」

謙信「いや、千姫殿もわかっておられるはずだ。彼女にもあったはずだなのだから。失ってしまった故の強さもある。人が変わるには時間が掛かる。だが、きっかけが来るまでだ。そしたら、ものの一瞬で変われるよ」

香姫「……はいっ!!」

ラン子「んー?なんか知らないけどが決着がついたようね。えー、この予選Cブロック水着審査兼ポロリもあるよ見過ぎ強奪戦は、圧倒的な力によってアイドルを全滅させた765プロの一人勝ちでーす!!そして、765プロは明日の本戦への出場権を得ました−!!みなさん拍手−!!」パチパチ

観客「……う、うおおおおおおおおおおおおお!!!!」パチパチパチパチ……

伊織「……どんな説明よ。ルール変わってるじゃない。まぁ、みんな納得してるみたいだけど……」

志津香「ね?言ったでしょ?燃えようが人が飛ぼうが瑣末な問題よ」

やよい「うっうー!!予選突破しましたー!!やったね香ちゃん!!」

香姫「はい。でも、私、何もできなくて……」

千早「この大会、テレビ中継されてるのよね?……放送できるのかしら?」

響「沖縄の家族も家で見てるはずだぞっ!……うう、でもバナナの葉っぱは見られたくない……」

キバ子「がうがう!!」

貴音「ええ。生憎、私の郷への交通手段はないようでしたので、みな衛星放送で見ているかと……」

亜美「いや→、亜美ってば大活躍だったね→!もう誰でも来い!って感じだよ→」

鈴女「にょほほ、亜美はもう1人前でござるな。いや、むしろ大人数相手で余裕でござるな」

真美「ま、真美は兄(c)にしかああいうことしないもん!!」

真「……そういえば春香は?ランスさんも結局どこにいるんだろう?」

雪歩「あ、真ちゃん。やっぱり気づいてないんだね……でも、春香ちゃんは本当にどうしたんだろう?」

あずさ「迷子かしらねぇ?もう、仕方ないんだから……♪」

伊織「あんたが言うんじゃないわよ……律子たちもCブロックにはいなかったようね……あの子たちも本戦に上がってくれば良いんだけど……」

〜〜予選Bブロック会場 第2スタジアム〜〜



律子「……死ぬかと思ったわ」

マリア「ええ、まさかアニスさんが出てくるなんて。参加者全滅でしたね。ウルザさんとマジックも気の毒に……」

律子「それにしても、この子たちのおかげでなんとかなったわね。ありがとう。あんたたち」

HANIHO「はにほー」

マリア「リズナさんがマジックキャンセルを持ってたのも幸いだったね」

律子「え?リズナさんってハニーなの?」

リズナ「いえ、そういうわけでは……それより私、この衣装で出場する意味あったんでしょうか?みなさん、その厭らしい目で見て……」

律子「もちろんよ!あなたがその言葉に言い表せられないような衣装のおかげで、老若男女の参加者どころか観客ま問わず撃沈しましたからねっ!!2つの意味で第二スタジアムが血の海になりましたよ……ふふふ、やっぱり私の見立ては間違ってなかったわ!!」ダラリ

マリア「律子。鼻血でてるよ?」フキフキ

律子「はて……んんっ!あの子たちはBブロックにはいなかったようね。マリアさんの知り合いもいなかったみたいですし」

マリア「んー……いたような、いなかったような……ううん、忘れて」

律子「とりあえず、明日の本戦に出れば見つけてくれるでしょう。あの子たちのことだから、本戦への権利を勝ち取っていても可怪しくないわ」

マリア「ふふふ、信頼してるのね」

律子「ええ、私の大切な仲間ですから。それと、美希。ありがとうね。あなたの巨体に隠れたおかげであの核爆弾みたいな魔法からも命拾いしたわ」

ゴールデンハニー「それほどでもないよー?」

リズナ「あの、律子さん。この子は美希ちゃんじゃ……」アセアセ

 こうして、1日目の予選は終わり、765プロと821プロは本戦への切符を手に入れた。ただそれは、AブロックとDブロックの予選を勝ち抜けた強力なライバルたちとの避けられぬ戦いを意味していた。だが、彼女たちなら必ずやりとげてくれるだろう。そして、その先に待つ真実へと辿りつくのも、そう先ではないはずだ。




ロッキー「完売でーす!!ありがとうございましただー!!」

パチパチパチパチ

小鳥「ぴよぅ……あれだけお客さんが来たのに誰も私のラン×マコ本を買ってくれない……ただで配ってももらってくれない……」シクシク

???「ひとつ、もらおうか……」

小鳥「ぴよっ!!は、はいっ!!懇親の出来ですよ!!それはもう男の肉体がぶつかり合うドギツイやつですよ!!」

???「ああ、こんな私でも”男”の魅力がわかるかな……?なぁ、謙信……」



続く。

今日はここまで。ここまで読んでくださった方お疲れ様でした。

……うわぁああああ!!シリアスシーンでsage忘れて”ピー”しちまったーー!!プロデューサーのバカぁぁああああああ!!

というわけで、リクエストの千姫を活躍させましたけど、記憶が曖昧な上にイベントも消化してなかったので、ぶっちゃけキャラを掴み損ねてます。イメージと違ったらごめんなさい。

では、まだ寝るわけじゃないけど、おやすみなさい。

おつおつ
面白いー支援!!後、さげ じゃなくてsaga ですよー

こんばんは。

>>218
sageじゃなくてsagaだと……?伝説?それとも性?性の伝説?ま、今日はそんなお話。

それでは、今日の分を投下します。




辛くも予選を突破したランス一行と765プロ。時同じくして律子率いる821プロも予選を突破。波乱が波乱を呼ぶ展開に2000人も居た参加者は瞬く間にその数を減らした。
 驚くことに厳選された本戦出場者のほとんどは、普段私たちがテレビで見かけないニューフェイスであったことだ。また、その姿、能力、そして説明しがたい雰囲気。それはまるで異世界から来たかのような異様さを醸し出していた。
 その中でも各ブロックを1位通過したアイドル達にインタビューを行った。どの出場アイドルも情熱的な意気込みを語っている。



Aブロック本戦出場者・961プロ ジュピター

 みなさんご存知。主催の961プロからのエントリー。奇天烈な参加者に埋もれない圧倒的なカリスマ性は今大会でも顕在。予選で行われた即興ライブという変わり種の種目も抜群のコンビネーションでこなし、見事1胃突破を果たした。

天ヶ瀬冬馬「ふん、そんじょそこらの奴らに負けやしねぇよ。こっちは本職でアイドルやってんだ」

伊集院北斗「チャオ♪今日はアイドル同士の戦いだったけど、、可愛い子ちゃんには少し可哀想なことをしちゃったかな?でも、それだけ僕たちが本気ってことさ♪」

御手洗翔太「みんなー!応援ありがとうねー!本戦も頑張るから、よろしくねー!優勝は僕たちジュピターだよ!」

Bブロック本戦出場者・821プロ HANIHO

 会場が強烈な発光現象に見舞われた後、悠然と立ち尽くしていた様は神々しさのようなものさえあった。困惑する観客をよそマイペースな態度を崩さず、そのまま種目とは関係なくバンド演奏を行い大いに会場を盛り上げてくれた。
 そのどことなく愛くるしくコミカルな姿に老若男女問わない人気を集めている。既に運営本部は彼らのグッズ・マスコットの制作に取り掛かっている。本戦でも注目したいアイドルだ。

エーサク「世界のメガネっ娘に届けました!おっと、ファンレターは勘弁な?俺達が受け取るのはチョクで熱い歓声だけだからよぉ!!」

トビー「ありがとうございます。とても緊張しました。僕たちの歌、ちゃんと届きましたか……?だとしたら幸いです。本戦でも応援よろしくお願いします」

マーシィ「みんなー!!ありがとー!!マーシィ、とーっても楽しかったよ!?みんなも最高だったよー!!本戦でも応援してねー!!」

アンディー「ヒャッハー!!本戦のステージではてめぇらの脳みそをレ○プしてやるぜー!!!その悲鳴で俺達の空っぽのボディを満たしてやがれぇぇえええ!ヴォオオオオオオオ!!!!」

Cブロック本戦出場者・765プロ 竜宮小町

 今大会でも乱戦を極めたCブロックを制したのは今、人気急上昇中の竜宮小町だ。本来行われるはずの競技とは違い、謎の美女が司会進行を勤めるというハプニングがあったが運営はこれを承認。今大会のイレギュラーさを最も語っていた予選だった。その内容で出場者は大きな精神的なダメージを被り、今後の活動を懸念されている。
 そんなトラブルだらけの予選を制した竜宮小町のみなさん曰く「私たちはユニットとして勝ったんじゃないわ。765プロとして勝ったのよ」と謙虚な姿勢を崩さない。実際、765プロはエントリーした全員が本戦出場を決め、その中には例に挙げたニューフェイスも混ざっている。代表して竜宮小町のみなさんにインタビューを受けてもらった。

伊織「みなさん。ありがとうございます!大変な戦いだったけど、みなさんの応援でなんとか本戦に出場することができます。それはきっと私たちだけじゃなく、一緒に頑張ってくれた765プロのみんなのおかげでもあると思います。だから!みなさん!本戦では私たち765プロ全員をよろしくお願いしますね!」

亜美「さすが、いおりん。完璧だよね→。……痛っ!つねんないでよ→!?あ、ええと、みんな亜美たちまだまだ頑張るから応援よろちくね→!!」

あずさ「うふふ、今回は色んな人達に会えて刺激的でした♪本戦ではもっとすごい人たちが出てくると思うと、今からとっても楽しみです♪みなさん、応援よろしくお願いしますね♪」

Dブロック本戦出場者・961プロ Unknown

 そして、こちらももた波乱を呼んだ、いや波乱を沈めらたとでもいうのか?Dブロックから出場したのはこの1組だけという驚きの結果に終わったDブロック。その勝者は、またまた961プロからの刺客・そのユニット名どころか姿さえも黒いマントで覆われ、ビジュアルは一切謎の3人組だ。
 その踊りと歌声から女性であることが見て取れたが、決してやらせではない実力を魅せつけてくれた。その実力は折り紙つきながら、注目したいのはその客層である。961プロから新たにデビューするニューフェイスかと思いきや、彼女たちには既に莫大な数のファンが居り、それらはまたよく訓練された兵士のような印象さえ受けた。
 彼女たちに困惑する会場を牽引するかのように、ホームもアウェーも無い今大会を単独でライブのように変えてしまった。最後には声援が彼女たちに向けられたもののみになるという事態が発生した。これには他の出場者も肩を落として意気消沈。こちらも今後の活動が懸念されている。
 なお、インタビューも拒否。本戦ではその姿を表してくれるのか?今大会でもっとも注目したい案件である。

 ……以上、今大会注目の本戦出場者たちの紹介とそのインタビューでした。明日の本戦で、史上稀にない大規模イベントの優勝者、観客たちが巷で噂し始めた”天下一のアイドル”は生まれるのか!?その真実は明日決まる!……この番組は、コパ商会……リーざる王国……魔法大国ゼス……CITY商店街……フロストばいてん……」



伊織「……やっぱり来たわね821プロ。ようやく居場所を突き止めたわよ。律子」

亜美「じゃあ、今からでも取り返しに行こうよ→!」

あずさ「でも、あのHANIHOの子たちを見て安心しちゃった。とっても楽しそうなところね♪」

伊織「迎えに行きたいのは山々だけど、本戦出場アイドルの控え室は厳重な警備で関係者すら迂闊に出入りできない状況よ。ましてや本戦出場者でライバルにあたる私たちじゃどんな因縁つけられるかわかったもんじゃないわ」

真美「さっきもピヨちゃんがが締め出しくらってたもんね」

雪歩「ロッキーさんは顔パスだったのになんで……?」

響「いやぁ、録画で見たけど上手いこと編集されてて安心したぞ。家族に見てもらえるのは嬉しいけど、やっぱりバナナの葉っぱは……」

貴音「さぁ!予選も終わりました!!いざ目くるめく売店ツアーへ!!」

謙信「お供しよう」

真「貴音!変装しないと!ボクもさっきトイレに言ったらいつも以上に大変なことに……いや、別に男と勘違いされて悲鳴を上げられたとかじゃないよ?」

千早「結局、春香はどこに行ったのかしら?ランスさんも一緒だと良いんだけど……本戦までに連絡がとれれば良いんだけど」

鈴女「あー、さっき居たんでござるがね。またどっかいってしまってでござるが」

伊織「なにはともあれ、みんな。予選突破出来たのはみんなのおかげよ。明日に備えてゆっくり体を休めてちょうだい。いーい?いくらお祭りの雰囲気だからってハメを外し過ぎちゃだめよっ!」

亜美「そんなこと言っていおりんも、出店でいーっぱいお菓子買い込んでたじゃ→ん?」

伊織「そ、それはみんな疲れてるだろうから甘いモノを……」

あずさ「うふふ、私もとっても気になるものを見つけたのよね……迷子に成っても一瞬で帰れる転移装置……♪」

真「ボクももう少し見て回りたいな!予選もあんなことになって結構早く終わったしね!」

雪歩「真ちゃん!一緒に行こう?あと、私すこし気になるお茶っ葉見つけたからぜひ飲んで欲しくて……(惚れ薬!惚れ薬!)」

貴音「さぁ!早く!行きますよ!響!!早く行かねば売り切れてしまいます!!」

響「わ、わかったからー!!まずはその貝殻を辞めてちゃんと着替えるんだぞ−!!」

千早「みんな、別々に行動しちゃダメよ?高槻さん、良かったら私と一緒に見て回らない……」モジモジ

やよい「あれー?香ちゃん、どこにいったんだろう?すいません千早さん、私、香ちゃんを探してきますね!」

千早「……」ショボーン

キバ子「がうがう!!」

千早「あるがとう、キバ子さん」ナデナデ


香姫「はぁ……ダメだな。私、なんにも出来なかった……」トボトボ

千姫(さっきはすまなかったな織田の姫。だが、私の言葉に偽りはない。私のような戦好きなら尚更だ。輩を無理に従えることはない)

香姫「それでも……私は、みなさんをきちんと御すことの出来る当主にならなきゃ……じゃないと、みんなを笑顔にできる当主には……兄上が望んだ国は……」

ヤンキー「オー!アナタハ765プロノアイドルジャナイデスカー?」

香姫(!?ヤンキー?そんな、まさか人間に紛れ込んで……)

ヤンキー「HAHAHA!ココデアッタノモナニカノエンデス」ゴソゴソ

香姫(ど、どうしよう……!?)「だ、だれか……」

少年アイドル「おい、やめろよ。怯えてるだろ」

ヤンキー「ン?ボーイハ……」

香姫(この子、さっき予選で……?)

少年アイドル「こんな道中で女の子に迫るなんてみっともないぞ……って俺が言えたことじゃないか」

ヤンキー「オー!スミマセーン!ワタシ、悪いヤンキージャアリマセーン?サインヲモライタカッタダケデース。ボーイモサッキノヨセンニイマシタネー?ヨケレバオネガイシマース!HAHAHA!」スッ

少年アイドル「……なんだよ。間際らしい見た目してんなオッサン。悪かったな。お詫びだ。ほら、お前も描いてやれよ」殴り書き

香姫「え?あ、はい……」達筆

ヤンキー「HAHAHA!一生ダイジニシマース!ボーイミーツガールアンドヤンキー!HAHAHA!!」バイバイ

少年アイドル「ったく、あんたもいちいちビクビクしてるんじゃねーよ?そんなんじゃ付け上がられるぞ?」フンッ

香姫「あ、あう……そ、その……」カタカタ

少年アイドル「……いや、俺もその気弱そうなところに付け込もうとしてあんたに迫ったんだ。悪かったな……」

香姫「……え?」


少年アイドル「あん時は恥を欠きたくなくて、とんでもないことをしでかしたと思ってるよ。けど、女の子に手を出すなんて真似をしたら、それこそアイドル人生も、人としても大切なものをなくしちまうところだった」

香姫「……」

少年アイドル「あん時は言えなかったから、ちゃんと謝らせてくれ。怖い思いさせて、ごめんな」ペコ

香姫「いえ、あの時は……誰もがきっと……その、仕方なかったと思います……」

少年アイドル「・・だーかーらっ!そんなんだから付け込まれるつってんだよっ!!」

香姫「は、はひっ!?」ビクーン

少年アイドル「いいか?仕方なかったと”思う”なんて曖昧な言い方するな!きっちり意見としてださないと!言葉なんて、いや、想いなんて届かね−んだよ!俺達アイドルがそんな自信無さげでどうすんだ?こういう時はドカンと叱ってくれたほうがこちらもやりやすいんだよ!」

香姫「……はあ?」

少年アイドル「お前の事務所の奴らを見ろよ?どこかしら欠点っていうか、抜けたところあるけど、みんな妙に自身満々だろ?」

香姫「……はい。私もそう思います」

少年アイドル「思う?」イラッ

香姫「い、いえ!そうです!みなさんは凄いんです!本当に……私なんかと違って、みなさん立派なんです」

少年アイドル「……はぁ、お前って根っから自信がないんだな……」

香姫「あうっ!?……す、すいません……」

少年アイドル「はぁ、まず謝るのもやめろよ。そんなんじゃ事務所の奴らに申し訳がたたないだろ?」

香姫「え?」

少年アイドル「俺が……その襲った時も、必死にお前を守ろうとしただろ?あれって、お前が守ってくれって助けを求めた訳じゃなかったろ?だけど、すぐに駆けつけた。それって、お前が大切にされてるってことだろ?」

香姫「……あ」

少年アイドル「大切にされる奴には、必ず魅力があるんだ。あんたにも守られるだけの価値があったんだよ。いいや、例え価値なんか無いゴミクズだって……守ってもらえるだけの”意味”がそこにあるなら、それを信頼と……”自信”と呼ばずになんていうんだよ?」

香姫「……そうですね。私も、みなさんを信頼しています。私も、もしそうだとしたら……」

少年アイドル「もし、じゃない。そうだ。そうなんだ。そういうもんだよ。俺みたいな望まれない命だって、大切な人に守ってもらえた。誰かに必要にされた。それだけで俺はやっていける」

香姫「……はい!ありがとうございます!私、もっと自信を持ちたいとおも……いえ、自信を持ちます!自信のある皆さんに信頼される、私自身を信じます!」

少年アイドル「よし!じゃ、本戦は頑張れよ。生憎、俺は負けちゃったけど、あの女……いや、あの野郎を見つけたからな。それに、ここじゃ母ちゃんも見つからなそうだしな」

香姫「……あの!アナタはどちらの事務所の方なんですか?」

少年アイドル「ん?ええと、言われるままに参加したけど、確か961プロだったかな?漆黒の王子-フォアリュッケン・クレッペ-って名前で活動してるんだ。どうだ?格好いいだろう?」シャキーン

香姫「……はあ?」ヒキッ

漆黒の王子-フォアリュッケン・クレッペ-「そんじゃ、もしかしたらまたどこかでな?お前ら楽しそうで、なんだか羨ましかったよ。じゃあな!」タッタッタッ

香姫「はいっ!また、どこからでっ!そしたら、きっと……!!」

ランス「……お?香ちゃん。どうした?こんなところで……ん?アイツは……」

香姫「あ!ランス兄様……!ランス兄様どちらへいらしてたんですか!もうみなさん心配して……」

ランス「おう、ちょうど薬の効果も切れる頃合いだったからな。敗退したアイドルの更衣室でブイブイ言わしてきたわ。ハイパー兵器を使えなかったのが心残りだが……ううむ……」

香姫「もう、ランス兄様!!」

ランス「それより、さっきのアイツ?なにかおかしなことはされなかったか?」

香姫「いえ、あの方は……大丈夫です。悪い方ではないようでした。……見た目で判断してはいけませんね。あのヤンキーさんも……私、まだまだダメですね。でも……」

ランス「ん?まぁ、それならいいが……じゃ、せっかくだし出店でも見て回るか!いくぞ香ちゃん!ガハハ!!」

香姫「あ、ランス兄様!待ってください−!!」

香姫(でも、もう大丈夫。みなさんが私に自信を与えてくれた。そして、みなさんにも与えて差し上げる。当主として家臣を御するんじゃない。信頼され敬われるだけの器になれば、私が命じずとも従ってくださる。その為にも先ずは、みなさんと一緒に……天下一のアイドルに……!!)

やよい「んー、香ちゃん?どこに行ったんだろう?」

千早「ええ、心配ね。春香もいなくなっちゃったし……」

伊織「あの猿。香を放っておいて、どこをほっつき歩いてるのよ!」

志津香「そう心配しないで。さっきも言ったけど、この施設全体が一種の異空間化してるから、競技中ならともかくこんな人通りが多いところでは大きなトラブルも置きないでしょ?それに、あの子はあれで強いのよ?」

伊織「志津香がそういうなら……それを抜きにしてもあの猿が遊び呆けて良い理由にはなんないでしょ!!」

真「まぁまぁ伊織。みんな戻ってくるよきっと……それにしても、なんで変装してるのに視線を感じるんだろう?」

雪歩(うぅ……惚れ薬って、飲んだ人がモテモテになる薬だなんて聞いてないよ−!これじゃまた真ちゃんが……真ちゃん……真ちゃん真ちゃん真ちゃん真ちゃん真ちゃん真ちゃん……///)

貴音「にゃんほ、にゃんほひみはんもへもう……ま、まひまも……」モグモグ

謙信「もももももも」パクパク

響「二人とも食べながら喋るのは行儀わるいぞー!あー!キバ子も口の周りにこんなにつけちゃって……」

キバ子「がうーっがうーっ!!」ガツガツ

亜美「みてみて真美→!おっぱいが大きくなる薬だって→!!これで亜美のセクチ→さに拍車がかかるね→」

真美「ええ!?ほ、本当……!!ど、どうしよう……でも、凄い人だかり……あれ?千早お姉ちゃん?……千早おねえちゃ→→→→ん!!!!?」

鈴女「にょほほ。効果には個人差があるでござるよ」

???「おかーさーん!!見てみて、これ?変なのー?がはは!」

パステル「これ!リセット!!あまりはしゃぐな!!女王の器たるもの、こんな下賤の者どもが集まる場に……あ、すまぬ。そちらに言ったつもりではないのだ……」

五十六「いえ、リセットちゃん元気いっぱいですね。うちの子も男子(おのこ)ですから、あれくらい元気に育ってくれると良いのですが……」

乱義「あぶぅ」

リセット「ねーねー!ランギちゃんもこれ食べるかなー?」

五十六「うふふ、ごめんね。まだおっぱいしか飲めないの」

パステル「ふふ。男でも赤ん坊の頃は可愛いものだな……それに、この赤ん坊は不思議と愛おしく思える。なぜだろうか?」

五十六「この子はお父さん似ですから……とても、とても素敵な方です……」

パステル「……そうか。わらわも全ての男が同じと思っていたが……外に出て知ったよ。中にはまともな男も居るとな……。おぬしの夫もそういう人間なのだろうな……それに比べて、わらわは……わらわは‥‥なんであんな男に……ぐすっ」

リセット「ねーねーおかーさん。私もおっぱい飲んでたの?」

パステル「……ん?あぁ、ほんの数週間だったが……」

リセット「まだでる?」

パステル「ああ、まだ胸が張るのでたまに搾り出したりしているが……リセット?お前、まさか……!?」

リセット「おかーさん!私もおっぱい飲みたい!!」

パステル「んな!ばかもの!その歳にもなって何を……」

リセット「歳って、私まだ0歳だよ?」

リセット「うっ、屁理屈を……」

五十六「うふふ、きっと甘えたい盛りなんですよ」

乱義「だぶぅ」

五十六(そういやこの子もおっぱいが好きな子だ……父親に似たのでしょうか?……な、何を考えているんだ私は……///)

パステル「いや、しかし……」

リセット「ねー!おかーさん!いいでしょー?……良いではないか。へるもんじゃない。がはは」

パステル「あーっ!その口調を真似するんじゃない!!」

五十六(何だか、ランス殿に似てる……)

鈴女「にょほ?リセットにパステル殿ではござらんか」

リセット「あっ!鈴女おねーちゃん!こんにちは!」

パステル「げ、なんでお前が……ということはあの男も……」

五十六「……鈴女殿!!どうしてこちらへ……!!」

謙信「ほへはいほ……ごくん。これは五十六殿。久しいな。ご無沙汰している」

五十六「謙信殿も……。あなたもこちらへ……?ということは、あの方も……?」

パステル「お前も……ん?五十六。そち、この者どもを知ってるのか?よく見たら似た格好をしておる」

五十六「ええ、彼らには以前お世話になりました」

鈴女「いやぁ、奇遇でござるな−。ほいほいリセット。にんにんでござるー」グルングルン

リセット「きゃー♪」グルングルン

パステル「こらっ!ええい、リセットで遊ぶな−!!」ムキーッ

乱義「だぁ、だぁ」

謙信「五十六殿……その赤子は……?そうか、私はまだ修行の身……それにあの方に相応しい女かどうかもわからぬ。それなのに、どうしてか?妬けてしまうな。すまぬな醜い嫉妬だ」

五十六「いえ、謙信殿。私こそあの方の寵愛を受けているのか、たまに不安になります。私は世継ぎのことで必死でした。今思うと端ない女だったかもしれません。謙信殿はまだお若い。もっと世界を見て回ると良いでしょう。それに、共に旅をして側に居れる謙信殿が羨ましいのですよ……?」

謙信「……五十六殿。かたじけない……して、よければその子を抱かせてはくれぬか?」

五十六「ええ、もちろん。ふふふ。何れ謙信殿にも子を授けてくれるでしょう。ええ、あの方ならきっと……」

謙信「ふふ、かわいいな……このほっぺたが桃のようで居て、それでいてもちもちと……」ジュルリ

五十六「……謙信殿?」

伊織「ねぇ?あのご婦人たちは誰?知り合いなんでしょうけど……子連れね……」

志津香「はぁ……ややこしい二人が遭遇したもんね……そこら辺にもう一人もいるんじゃないでしょうね?」

やよい「わー!かわいい赤ちゃん!こうぞうも前はこんな感じだったんですよー?あ、ごめんなさい!謙信さんのお知り合いですかー?」

謙信「ああ、紹介しよう。こちらは五十六殿。共に戦場を駆けた戦友であり……あとは、その……恋のらいばるだ///」

五十六「あ、その……謙信どの……子供にそのような……」アタフタ

真「わぁ!この子お姫様みたでかわいいねー!!ボクもこういう風に育ちたかったなぁ……」

リセット「はじめまして!でも、だぁれ?」

パステル「む!!男がリセットに触れるなっ!!」キィィン……

志津香「はい。そこまで。それにこの子は女の子よ。一応ね……」

パステル「む、お前はあの男の……」

真「うぅ……どうして……」

リセット「お姉ちゃん元気出して」ナデナデ

真「……うん、ありが……とう?何だろう!猛烈に元気になってきたー!!」

雪歩「今、謙信さん。恋のライバルって……でも、謙信さんて、それにあの人、赤ちゃんを……あわわわ///」

キバ子「がうがうがう!!」ペロペロ

リセット「あー、キバ子だーっ!あははは、くすぐったいよ−!!」

響「おお!私以外に懐くなんて珍しいな−!ランス以外で初めてだぞ……!!」

パステル・五十六「……っ!?」ピクッ

貴音「ふふふ、子供はいいものですね。私もよく郷の子のお菓子をツマミ食いしてしまいました」グゥ

響「その話、子供の良さに直結してないぞ……?どちらかっていうと貴音の方が子供っぽい……」

五十六「すまぬが、そこの方……」

パステル「おい、そこの娘……」ゴゴゴゴ

響「へ?自分?」キョトン

パステル「今、誰がなんと言った……?」キィィィン……!

響「へ?キバ子が……懐くのは珍しいって……」アタフタ

パステル「その後じゃー!!何処の誰だと!!言え、この獣臭い娘が!」ピチューン!

響「あつーっ!!?なんで?自分悪いことしたか−!?」ドタバタ

五十六「……いま、確かにランス殿と……?」

あずさ「あらあら……お知り合い?もしかして、この赤ちゃん?あら……そっくりねぇ♪この子も大きなお口が♪」

志津香「落ち着きなさい。この子たちとは理由あって行動を共にしているの。残念ながらあの男も一緒よ……」

亜美「ね→ね→?この人達だれ→?ランスっちの知り合いなの→?」

真美「あの、エロエロ大魔神のことだからこの人達も……って、あれ?子供がいるってことは……あ、あわわあわわ///」

謙信「……考えて見ればそうか、確かに二方共……ならばこの子たちは」

鈴女「ん?この子たちはランスの子供でござるよ?」

アイドルたち「……」

五十六「……!!」

パステル「んなっ!?」

リセット「ねー?お母さん?どうしたのー?」

千早「……あの、どういうことでしょうか?」

鈴女「この子たちはランスの子で、この方たちはその母親でござる。つまり、どちらもランスの女でござるよ。にょほほほほ」

アイドルたち「えぇえええええええええええええええええええええーーーーーー!!??」

義「うっ……えぅ……びえーん!!」

五十六「あ、すまん!大きな声でびっくりしてしまったな……」ヨシヨシ

伊織「あ!?ご、ごめんなさい!泣かないでくだちゃいねー!はーい!いないいない……ばぁー!」ピカー

パステル「ライトじゃと!?」サッ

志津香「いや、ただの光よ。普通ではないけど……」

亜美「むっふっふ→!いおりんがでちゅまちゅ口調ですな→!」

あずさ「あらあら、いいお母さんになりそうねぇ♪」

伊織「あ、あんたたち!普段は子供受け良さそうなんだから何とかしないさよ!!」

千早「それにしても驚きました。ランスさん。お子さんがいらっしゃったのね……」

やよい「わー!ランスさんってお父さんだったんですねー!あれ?でも、ママが二人……?」チンプンカンプン

雪歩「ふ、不潔ですぅ……!!」

真「ははは、ランスさん……やっぱり一夫多妻制……王様……ボクの王子様……ん?でも、あの子ってランスさんの子なら、正真正銘の王子様!?」マッコマッコリーン

雪歩「ま、真ちゃん!!落ち着いて!それも色々とダメだよっ!!」

真美「……大人って、わかんない。でも、こう考えたら兄(c)は亜美も真美も……」

響「……動物は珍しくないことだぞ。はは、はははは……」

貴音「はて?大奥ということでしょうか?」

パステル「くっ、なんてことだ……こんなことが……」ワナワナ

五十六「……パステルさん」

パステル「!?ええい、こんな、このようなことが……!!」

五十六「……ええ、とても驚きました」

パステル「ならば、なぜそう平然としていられるっ!ぬしとわらわは……!」

リセット「おかーさん……?」

パステル「うっ、リセット……」ダキッ

五十六「……この子も、あの方の……そう……そうなんですね」

リセット「おかーさん?どうしたの?元気出して」ナデナデ

パステル「……ぐすっ。すなぬリセット。あの男のことだ。少し考えればわかることだった……」

リセット「ねぇ、おかーさん?さっきの話って本当?」

パステル「うむ……お前には、こんな気持ちを味あわせたくはなかった」

五十六「……」

リセット「じゃあ、ランギちゃんって私のおとーとなの!?」

パステル「……リセット?」

五十六「……!?」

リセット「あれ?でも、私まだ生まれて少ししか経ってないから、おにーちゃんなのかな?」

五十六「……どういうことなんでしょうか?」

パステル「わらわはカラーの女王。カラーの子の成長は早く、生後まもなく子供の姿になる……そちの子とリセットがどちらが先に生まれ育ったかなど、わらわにとってはどうでもよいことだ……」

リセット「もう、ダメだよ?おかーさん。ランギちゃんのおかーさんは、おかーさんじゃないけど、それでも私はランギちゃんのおねーちゃんになるでしょ?いいよね?だって、私もうお勉強もできるんだよ?」

パステル「リセット……」

五十六「……リセットちゃん。……ほら、乱義」スッ

リセット「……だっこしてもいいの?」

パステル「……」

五十六「……ええ、例えどうあろうと、この子はあなたの弟なのでしょう?」

リセット「……うん!……よいしょ、わわわ、えへへ。重いなぁ……♪」

パステル「リセット……リセット……」

五十六「……パステルさん。言ってくださいましたよね。あの子が不思議と愛おしいと」

パステル「あ、あれは…!!だいたい、どういうつもりだ!?あんな男を素晴らしいだの、ご立派だの!!頭がおかしいのではないのか!?」

五十六「……ええ、確かに。あの方は粗暴で品に欠け、浮世だった人かも知れません。でも、あの人は私を、我が山本家を救ってくれました。いいえ、それだけではありません。魔人の手から我が国を救ってくれました。それは、あの子の未来を守ってくれたということになります」

パステル「だが、あいつは……私の純潔を無理やり奪い、リセットの誕生を辱め…………我が郷ををめちゃくちゃに……」

五十六「……私は、あの方の身分目当てに近づきました。織田家の代理当主としてのあの方の子を授かれば、世継ぎの危機に瀕していた山本家再興できると。本当に卑しいことです。ですが、私は必死でした。私自身のことなんてどうでもよかった」

パステル「なぜ……なぜ……!!」

五十六「そんな卑しい私を、ランス殿は愛してくれました。側室の一人として彼から受ける扱いなど、妾どころか娼婦のそれと変わりないとも思っていました。何より私が、ランス殿のことなど見ず、織田家の男であれば誰でも良かった。……ですが、彼は愛してくれました」

パステル「……」

五十六「私を、山本家の女ではなく、一人の女として愛してくれました。国を、あの子の未来を守ってくれました。彼に言わせれば、私のために戦ってくれたのでしょう……と言ったら自惚れでしょうか?ふふふ、ですが、そんな彼を……そんなランス殿を……私は愛していました」

パステル「……五十六。おぬし……」

五十六「リセットちゃん。可愛いですね。私も不思議と愛おしく感じました。でも、それは血ではありません。あの子が幸せに思えるからです。きっと、素敵な家族の下で健やかに育ったのだと。パステルさんは、どうですか?望まぬ事情で生まれたリセットちゃんを、少しでも憎んだことはありましたか?」

パステル「そ、そんなわけないだろう!あの子は……リセットは私の……私の愛しい娘だ……!!」

五十六「では……その父親であるランスさんに、憎しみの中にわずかでも感謝はありますか?」

パステル「……五十六。お主と同じだ。あの男は、わらわは守れなかったペンシルカウを救ってくれた。そして、あの子の命も、私の命をも救ってくれた。憎しみは尽きぬが、感謝こそし尽くせぬ……」

五十六「では、あなたもランス殿を愛して居るのですね?」

パステル「んなっ!///ちがう!それは断じて無い!!一連の騒動は水に流したやったものの、アイツはそもそもがあれだ。たとえリセットの父親であろうと、いや、リセットの父親だからこそ許せぬ!!」

五十六「ふふふ、あの子の父親も。ランス殿なんです。あの子には父親のように育って欲しい……かと聞かれれば複雑ですが、それでも、あの子はきっとランス殿の子として素晴らしい育つと思います。いえ、育て上げて見せます」

パステル「まったくだ!あんな男が二人といては困る!しっかり躾けよ!!」

五十六「パステルさんも協力してくれますか?リセットちゃん、弓使いのようですけど、私、これでも弓の名手と名高い山本家の一番株と囃されたこともあるんですよ?」

パステル「む、あの赤ん坊は……リセットの妹だからな。考えてやらなくもない。飽くまでリセットの弟でお主の子だからだぞ!決してあの男の子だからではない!!」

五十六「はい、それで充分です。どうか、わずかでも良いので、あの子を愛してやってくださいませ」ポロポロ

パステル「……ふんっ。うちの子のことも、よろしく頼む」ぐすっ

伊織「……」

千早「……」

雪歩「……あぅう」

真「……あはは、すごいものを見ちゃったね」

亜美「いや→修羅場でしたな→」

あずさ「あらあら、私もまだまだお子様ねぇ……♪」

響「う゛ぅ……!!ずびーっ!イイハナシダナー……ッ!!」ダバァ

真美「ひびきん、そればっかりだよね……ぐすっ」

貴音「母は……強いものですね……」

やよい「うっうー!仲直りできたみたいでよかったですね〜!!」

志津香「これで父親がまともだったらいいんだけどね。もしくは既に他界してるかね」

謙信「……私もいつか、母同士で世話になるやもしれん」

鈴女「にょほほ、ランスのことだからいずれ保育園が出来るかもしれんでござるな」

伊織「……全く笑えないわよ」

リセット「わ!わ!わ!?おかーさん!ランギちゃん!うんちー!」アタフタ

五十六「……あらあら大変。ありがとうねリセットちゃん」

パステル「あーあー……どれ、貸してみろ。リセットの時は思うようにいかなかったからな。いい機会だ。経験を積むためにわらわに任せろ……別に、経験を積むためだからなっ!勘違いするでないぞ!」

五十六「ふふ、はい。では、パステルさん。あちらにお手洗いがありましたので……みなさん、本戦に出場されるんですね?私たちも応援していますね」

パステル「そうか、お主たちもこの催しの参加者か。で、あの男が一枚噛んでおると。せいぜい気をつけることだな。ま、子供があと一人二人増えた所でもう気にせん」

リセット「いつか、ダークランスおにーちゃんとも一緒に遊べるといいねー」

一同「「「「!?」」」」」

パステル「……り、リセット。後で詳しく聞かせるだ」

リセット「……?うん!えっとねー」

五十六「ランス殿……」

リセット「あ!おねーちゃんたちアイドルなんでしょ!?わたしもなってみたいなー!!あしたの大会も応援するね!

やよい「うっうー!ありがとう!お姉ちゃんたち頑張るね!はい、たーっち!」

リセット「きゃー♪」パチン

乱義「えぅっ!びえーん!」プーン

五十六「あ!ええと、みなさん……それでは、失礼しますね」ソソクサ

パステル「む、そうじゃな。まずは始末をつけんと。ほれ、いくぞリセット」スタスタ

リセット「はーい!おねーちゃんたち、じゃあねー!!」

アイドルたち「……」ポカーン

伊織「まさか3人目も居るなんてね……」

ランス「ん?おう、お前ら、どうしたこんなところで?なんか面白いもんでもあったのか?」

香姫「ら、ランス兄様も荷物もってくださいよー」ヨロヨロ

真「あ、ランスさん……戻ってきたんですね‥‥戻ってきちゃったんですね……」

雪歩「……お猿さんですぅ」ジトー

千早「リセットちゃんたちは悪くないけど、やっぱり……」

亜美「いや→パパは大変ですな→」

真美「近付かないでよ。赤ちゃんできちゃうから……」ジトー

あずさ「いやーん♪」

響「避妊は大切だぞー?ランスは去勢したほうがいいんじゃないかー?」

貴音「ランス殿!!その、手に持っている面妖な菓子はいったい……!?」

志津香「あんた、死んだほうがいいんじゃない?」

謙信「あの///ランスどの……私もややこが……///」ポッ

キバ子「がうっ!くぅ〜ん」求愛のポーズ

ランス「……な、なんなんだ?」

 本戦へ駒を進めるライバルたちも顕になり、本戦への意気込みを改める765プロ。その前には少しばかりの休息と、思い思いにこの催しを楽しむアイドルたち。
 そして、昨日の敵は今日の友……とは言わぬが、思わぬ出会いに心を揺らす香姫。それは厳しくも優しい漆黒の導き。闇に寄り添えば光は強くなる。JAPANを照らす光になる為に、香姫はまた決意を新たにする。
 その一方で以外な人物たちと出会うアイドルたち。複雑怪奇な美談を聞かされた彼女たちは、自分たちを率いるプロデューサーを信用してよいものか疑念を抱く。後に彼女たちが語るには、これが一番の精神攻撃だったとのこと。



一方その頃。



律子「ふふ、やっぱり来たわね。みんな……!!」

マリア「わー!すごいねー!律子、あれ律子が言ってた竜宮小町でしょ!?本当に有名なんだねー!ほっ!これで志津香と合流できる……」

エーサク「わー、僕たちもテレビに映ってたね−!」

トビー「どうしよう?明日、メガネっ娘の大群が押し寄せてくるかも!?」

マーシィ「あれー?なんかテレビ写り悪くない?なんだか顔色が青い気がする……?」

アンディー「おいお前ら!ナンパしに行こうぜ!!お持ち帰りだお持ち帰り!」

リズナ「ふう、良かった……あんな姿、テレビで放送でもされたらもう……」

律子「あ、リズナさんの活躍は施設にある各ホテルのペイチャンネルで公開するそうですよ?」

リズナ「」

律子「さ、美希!明日もよろしく頼むわね!今日はあの子たちに華を譲ってあげたけど、ここまで来たら明日の本戦で優勝するのも悪く無いわ!どちらにしても765プロに有益だしね!」

ゴールデンハニー「あー……ボク、ハニーキングと約束あるんだよねー」

律子「な!何言ってるの!?そんなんでアイドルが努まると思ってるの!?」

リズナ「あの〜……律子さん?その子なんですけど……」

律子「もう!なんですか!リズナさん!明日の衣装もちゃんと準備してありますから!!」

リズナ「え!?まだあるんですか……じゃなくて、その子……美希ちゃんじゃないですよ?」

律子「……へ?」

ゴールデンハニー「はにほー」

小鳥「はぁ……結局、あの人に渡せた1冊だけだったなぁ……でも、心強い同士を得たわ。まさか戦国の衆道に造詣が深いなんて、貴重な戦力として……」ジャバー



パステル「ううむ、大人しいなこの赤ん坊は……パステルはそれはもうナニが飛び散らないばかりに暴れて……」

五十六「もう大人しすぎるくらいで……リセットちゃんは本当に元気ですねぇ……」

リセット「すっきりしたー?よかったねー♪」

乱義「きゃっきゃっ♪」

パステル「それにしても、本当にあの男のことのどこがいいんだお主?」

五十六「あら?それはパステル殿もご承知ではないのですか?」

パステル「なっ、なにを馬鹿なっ……!」

五十六「ふふ、私。ああは言いましたけど……側室で終わるつもりはありませんからね?」

パステル「んなっ!?わ、わらわはあの男はどうでもいいが、リセットが優れていることは確かだ……我が郷の種馬として引き入れ……その、みすみす他の女に渡すわけにはいかぬ!」

五十六「じゃあ、やっぱりライバルなんですね?私たち。お互い苦労しますね」

パステル「ふんっ!そんなの承知してるわ!!」

リセット「ねー?なんの話しー?」

ワイワイガヤガヤ



小鳥「……」


続く。

今日はここまで。ここまで読んでくださった方お疲れ様でした。

というわけで、予選終了後の一幕。リクエストの五十六とリセットを上手い具合に活かせて満足。オマケに中二病も出せたし。
翌日の本戦前に、その後の夜のエピソードとか書けそうだけど、特に思いつかないから省略かな?次回は本戦に突入だー

というわけで、おやすみなさい。

こうやって何も知らない人にランスの物語を聞かせていくシチュエーションだと、ことさらランスの凄さが際立つな…

こんにちは。昨日の分が思いの外に長くなって書き終えると同時に力尽きた。今のうちに投下します。しばらくお付き合いください。




〜〜運営本部〜〜

マジック「はぁ……アニスのせいでとんでもないことになっちゃったわね……」

ウルザ「事後処理に手間取って試合どころじゃありませんでしたね」

マジック「まったくだわ。ところで、Dブロックなんだけど……なんだかおかしくない?」

ウルザ「……ええ、姿を見せないことが演出だとしても、明らかに不自然です。何か特別な力を感じます」

マジック「きちんと調べる必要があるようね。場合によっては……」

???「それは困るな。あの子たちにはちゃんと本戦に参加してもらいたいからね」

ウルザ「!?」チャキッ

???「だから、物騒だからやめてくれない?」グオン

ウルザ「……くっ!」ドサッ

マジック「ウルザ!?やめなさい!あなたの言うとおりにするわ!!」

???「そう、それでいい。余計な真似をしなければこちらも誰かに手は出さない。そういう約束でしょう?」

マジック「……ええ、でも。もし手を出したら、私たちもただでやれるわけにはいかないわっ!!」

???「それじゃ、また大人しくしていようかな?こちらもようやくメンバーが揃ったところでね」

マジック(……メンバーね。手駒の間違いじゃないの?)

???「ああ、楽しみだなぁ。誰が私の前に現れるんだろう……?」

〜〜本選会場〜〜

???「みなさん!アイドルは好きですかーーーー!?」

観客「うおぉおおおおおおおおお!!!!!」

???「本日は大会2日目。昨日の激戦を勝ち抜いたアイドルたちの中から、優勝者。ちまたで噂される”天下一のアイドル”が、今日この場で決定致します!!」

観客「わぁあああああああああああああ!!!」

???「それではこれより、961プロ主催 No.1アイドル決定戦 JAPAN戦国大合戦!!本戦の開催を宣言いたしますっ!!」

観客「うわぁああああああああああああああああ!!!!!!」

???「本日、この本戦の司会進行実況を努めさせて頂く、765プロ事務員・音無小鳥です!みなさんよろしくお願いします!!」

観客「……」シーン

小鳥「……あれ!?あの、個人的な宣伝なのですが、物販スペースにて私が書いた……」

観客「おらー!!はやくしろー!!ひっこめー!!」ブーブー

小鳥「ぴよぅ……せっかくの見せ場だと思ったのに……こほん。それでは、本日ご一緒に解説をしてくださる。みなさんご存知ですか?ご存知なわけありませんよね!?ね!?‥‥ロッキーさんでぇす……」

ロッキー「よろしくおねがいしますだ」

観客「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

小鳥「!?」ビクン

ロッキー「ありがとうございますだ。本日は拙いながらしっかり解説を努めさせていただきますだ」

小鳥「はい……それでは、ええと、選手入場でーす!!」

パーッパラパーパラパーテケドン!ツッタツッタツッタ……

女性客「きゃーーーーーーーーーー!!!」

小鳥「先ず最初に黄色い声援と共に入場するのはみなさんご存知!961プロよりジュピター!昨日のAブロックの予選は比較的穏やかな運びとなりましたが、その中で確かな人気と実力で見事トップ通過しました!試合後のインタビューでも、トップを走り続けるものとして気合十分と言ったところです!!」

ロッキー「いやぁ……彼はさすがと言った感じですね。ブレない。そこが魅力ですね。ただ、他のブロックの出場者比べて尖ったところがありませんからね。強いてあげるなら男性アイドルというところでしょうか?いや、HANIHOのみなさんも男性らしいんですけど、まぁ……そこらへんは……(笑)」

小鳥「え?ロッキーさん?」

ロッキー「なんですだ?」

小鳥「あ、いえ……それでは、続いて……876プロから参戦ディアリースターズ!昨日の予選Aブロックではジュピターの一人勝ちと言ったところだったんですが、その中でも確実にファンを集めた期待の新人アイドルユニットです」

ロッキー「ええ、フレッシュで良い感じですよね。なかでも日高愛さんは、かつて隆盛を極めたあの日高舞さんのご息女だそうです。その才能は引き継がれているのか?……と、言いたいところですが、親子と云えど個人は個人。愛さんには自分だけの輝き方を見つけて欲しいですね」

小鳥「……あ、そうですね。いいこといいますね。ええ、それでは……え?あ、はい……ただいま運営より通達がありました。えー、ディアリースターズの秋月涼さんが、急な腹痛で出場が厳しい?なんでも今朝に目覚めてから前かがみの状態から動けない?昨晩の食事に当たってしまったのでしょうか?」

ロッキー「なんと!今大会の出店には日本で流通していない珍しいものも並んでいましたからね。子どもや女性にとってはお菓子のように見えて、男性が摂取するととんでもないことになる強力な滋養強壮剤なんかもありますからね。会場のみなさんには是非気をつけて欲しいですね−」

小鳥「なるほど……えー、はい。えー、秋月涼さんの試合出場は難しいそうですので、ディアリースターズは棄権になります!誠に残念ですが、予選を勝ち抜いたディアリースターズの健闘と今後の活動を祈願してみなさん盛大な拍手をお願いします!」

観客「わぁぁぁああああああ!!!」パチパチパチ

涼「・・うぅ、ごめんね。二人共……ちょっと、これ……もう色々ときつくて……」

絵里「はぁ……まぁ、どうせ勝てない試合でしたからね。恥をかかないで済みました」

愛「亮さん!元気だしてください!そうだ!お腹痛いときは背中を温めると良いって聞いたことありますよ!!」ダキツキ

絵里「へぇ……じゃあ、私も手伝ってあげる」ニヤリ

涼「……あ!!ちょ、愛ちゃん……あの胸が当たって……あ、絵里ちゃん。そんなとこさすっちゃ……あ、あ、ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!」

貴音「……!?」

響「どうした?貴音?」

貴音「いえ、今、イカマンの香りが……」

小鳥「ええ、それでは気を取り直して、続いてはBブロックから……821プロからHANIHOの登場だ−!!」

観客「はにほーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

小鳥「おおっと!?変わった歓声ですね?これはどういうことでしょうかロッキーさん?」

ロッキー「これはハニー特有の挨拶ですね。急激に増えた彼らのファンの中でも浸透したようです。みなさんに愛されてることがわかりますねー」

小鳥「なるほどー!ええ、HANIHO選手たちは全員きぐるみ?という不思議な出で立ちながら、その動くはまるで中に人がいるような……いえ、中に人がいないようなイキイキとした愛くるしい様が人気を読んでいます!特筆すべきは、今回で唯一のバンド形式を有するアイドルということです!その演奏も折り紙つきで、外見ではなく実力でも評価されております!」

ロッキー「ええ、彼らの演奏はしびれますね。ギターもキーボードも一度やってみようと思ったことがあったんですけど、私の指は太くて短いので諦めてしまいました……ははは、それでもお上手な方はたくさんいるので言い訳になりませんね。みなさんは是非がんばってください」

小鳥「ハニーなのに、指?長い?……まあいいや!えー、続きまして……あ!律子さん!!……こほん。失礼致しました……続きまして、同じく821プロよりグラシアスの皆さんです!!」

観客ハニー「うわっぁあああああああああああああい!!!」

小鳥「おおっと、会場のハニーたちが一斉に声援を上げました!?彼らはHANIHOファンではないのでしょうか?みなさんきぐるみでコスプレしてるみたいですけど……」

ロッキー「あー、彼らはハニーです。ソレ以上でも以下でもありません。HANIHOのみなさんも全員メガネっ娘が好きみたいですからね。メガネっ娘の居るグループにはおのずと反応するのでしょう」

小鳥「……はぁ。ええ、とは言うものの、センターを陣取るリズナさんはメガネを掛けておりません。しかし、彼女は予選では、それはもう言葉に表すことのできない衣装で参加したことが話題になっております。地上波放送ではお見せできずに残念ですが、本大会の映像をまとめたディレクターズエディションが大会終了後に物販スペースにてリリースされますので、ぜひお手にとってご覧ください。なお、R指定ですのでご注意ください!」

リズナ「あの律子さん……本当にこの衣装で……?これ、昨日よりも……」

律子「あ!まだ脱いじゃダメですよ!?ここぞっていうときにお披露目して会場の視線を釘付けにするんですから!!」

マリア「さすが本戦だと舞台も豪華だねぇ……って、これは!!まだ一般公開されてない!?」イジクリイジクリ

ロッキー「他のお二人も個性的な方でしてね。秋月律子さんはなんとアイドル兼プロデューサーで同じ事務所のHANIHOのプロデュースもされています。多彩ですねぇ。そしてマリアさんは舞台装置を巧みに活かしたパフォーマンスが魅力的ですね。こちらも収録映像を見ればご覧いただけると思います。私も是非拝見したいのですが、残念ながら年齢制限に引っかかって見れないんですよ……」

小鳥「……え?ロッキーさんっておいくつですか?」

ロッキー「16歳だす」

会場一同「!?」

〜〜しばらくお待ち下さい〜〜

小鳥「……はい。えー、失礼しました。不適切な表現があったことを深くお詫び致します」

ロッキー「いや、あの……なんでだすか?」

小鳥「はい!それでは続いて、予選Cブロックは本戦出場者多数!ですが、その全ては我らが765プロのアイドルたちです!!総勢15名5ユニットです!それぞれの紹介は割愛させていただきます!!」

観客「わぁああああああああああああああああ!!!!」

小鳥「ええ、今大会ではお馴染みの顔も居れば新しい顔も居り、かと思いきや見かけない子も居たりと特殊な編成の765プロの面々です」

ロッキー「どうやらトラブルが色々あったよですねぇ。例えば821プロの秋月律子さん。星井美希さんは大会前に765プロから電撃移籍したそうです。そこらへんの因縁も気になりますね。」

小鳥「なお、本戦はプロダクション対抗ということになりますので、ユニット数の多い765プロはローテーションでの参加になります!他プロダクション同様に1種目に2組までのエントリーが可能です!……が、1度出場したユニットは次種目に続けて出ることはできません!いくら同じ事務所でも活躍の場は公平に与えたいとの措置です。体力が温存できるメリットもありますが、競技内容は不明ですので得意種目に有利な選手をぶつけると言ったことはできません。全員揃って本領を発揮する765プロには不利とも取れます!」

ロッキー「他の出場者のみなさんは連戦になりますが、それだけ見せ場が増えますし、会場の空気を作りやすいというメリットがありますね。単なる体力勝負ではなくアイドル対決になりますから、とても大切な要素と言えます」

小鳥「……ええ、なお。765プロのアイドルをプロデューサーなんですが、本大会である意味では最も注目された人物かも知れません。それは昨晩、施設内にいたみなさんはご承知でしょう。その他にも各所で問題を起こしていますが、運営はこれを承認。本戦でも何をしでかすかわかりませんので、皆様、動向にご注意ください」カンペ

ロッキー「ええ、被害を被った方は、大会運営が治療費、慰謝料、示談金を負担しますので本部までお越しください。皆様大変ご迷惑をお掛けしています」ペコリ

真「うぅ……雪歩ちゃぁん。人がいっぱいで怖いよぅ……」

雪歩「心配いりやせんぜ真お嬢。あっしが付いてやすから」

千早「ふふふ……ふふふ……」ドインバイン

あずさ「バブバブ……バブゥ♪」ヨチヨチ

亜美「うにょらー」〈●〉∀〈●〉

真美「とっぴろきー」〈●〉ω〈●〉

響「うぅ……あついぞ……」毛むくじゃら

貴音「髪の毛を自由自在に動かせるのは便利なものでゲソ」

伊織「ちょっと、これいつになった効果が切れるのよ!!」シャイイイイイイン!!

やよい「わー!この会場にいる奴ら全員ドルオタなんですか?財布お疲れ様かなーって」

キバ子「うふふ、こうやって人の言葉を喋るのは新鮮ですわね。でも、これでようやくランス様に相応しいレディーになれる……」

謙信「ちょりーっすwwwwwwいやー、ちょっとハラ減ったんで飯くってきていいっすか?」

ランス「……なにが起きてるんだ?昨日飲み過ぎて何も思い出せん……おい、鈴女」

鈴女「気安く話しかけんじゃねーよ!!ぶっコロスぞこの脳みそ金玉野郎がっ!!」

ランス「うおっ!?な、なんだ!?……おい、志津香!これはどういうことだ!!」

志津香「なぁに?ランス君?私、ランス君の為ならなんだって頑張っちゃうよ♪」

ランス「……うげ、きもちわる……。なぁ、香ちゃ……」

香姫「HAHAHA!ワ・タ・シ、生マレモ育チモJAPANデース!オーマイガッ!!」

ランス「んなアホなー!?」

小鳥「ええ、なんだか765プロの方は様子が可笑しいですね。みなさん緊張していらっしゃるのでしょうか?それでは……最後の出場者の入場です。人気プロダクションのアイドルも多く参加していた予選Dブロックをなんと単独突破!その姿も名前も未だに謎!ここではこう呼びましょう!961プロより、アンノウンのみなさんで……」

観客「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

小鳥「……!!」ゾッ

マジック「……来たわね。やっぱり、観客の様子もおかしいわ」

リア「ふーん、私の演説の時もあんな感じだけどね?あんなに怖くないけどね」

コパンドン「うう、あいつら大会で全く金を落とさへんからいい迷惑やわ……ま、会場盛り上げる為に一役買ってもらうわ」

黒井社長「ううむ……さすが私が選んだアイドル……といったところだが、いつまで姿を隠しているつもりだ?演出とは言っていたが、あのままではアイドルとは呼べん!!せっかく私がクロイ・フォールダウンズというナイスな名前を付けてやったのに」ブツブツ

リア「うわ、ださ……それが嫌で顔出さないんじゃないの?」

マジック「そうだったらまだマシなんだけどね」

コパンドン「社長さん?商売にネーミングセンスは大事やで?」

黒井「きさまらーっ!!」

ギャーギャー

ウルザ「あれは、やはり……だとしたら私たちの手には終えない」

マリス「ええ、間違いないようです。今、AL教に出動要請しました」

ウルザ「取り返しがつかなくなる前に来てくれるといいのですけど……」

???「ふふふ、さぁ、しっかり舞台を盛り上げてね……」

カオス「……」ピシッピシッ

小鳥「……ええ、すみません。音声が乱れました……凄い、人気ですね……961プロのアンノウン……」

ロッキー「小鳥さん……おら、怖いだ……」ヒシッ

小鳥「ちょ、ひっつかないでくださいよ!!……ええ、それでは熱狂冷めやらぬ会場ですが、出場者全員が揃いました!それでは早速、第一の種目を発表したいと思います!!参加者は前に出てください!!」

冬馬「ふっ!なんでも来やがれ!格の違いを見せつけてやる!!」

北斗「そう力まないで♪気楽にいこうぜ♪」

翔太「けど、油断しないほうがいいね……」チラッ

エーサク「メガネっ娘喰い競争だといいなぁ……」

トビー「僕はメガネっ娘入れがいいなぁ」

マーシィ「メガネっ娘借り競争も捨てがたいね」

アンディー「保護者参加型メガネっ娘リレーでFA」

律子「安全な競技だと良いけど……」

マリア「よし、舞台装置への仕掛けはこんなところね……」

リズナ「あう……私、いつ脱ぐはめに……?」ドキドキ

アンノウンたち「……」

ランス「やべっ!始まる!!ええと、お前と……お前と……お前だ−!!」

小鳥「それでは発表します!」

会場一同「……」ゴクリ

小鳥「アイドルだけどお馬鹿ちゃん!?ドジっ子だって魅力的!今話題の新たなムーブメント!バカドル対決だぁーーーー!!」

ランス「……なんだそれ?」

小鳥「説明しましょう!と言っても、まずは会場盛り上げるための余興みたいなものです!各ユニットの代表者がクイズの回答者として参加します。運営から出される問題にいかにバカドルっぽい回答を出来るか争点です!」

ロッキー「なるほど。昨今のあイドルは多種多様ですからね。その中でも一際輝いたのがバカドル。あれは演技だと世間から厳しい意見を出される一方で、あの計算高さと演技力は女優のそのものだと評価され、大出世を果たしたアイドルも珍しくありません。単純にバラエティで立ち回れるかどうかはアイドルの大切なステータスですからね。面白い対決になりそうです」

ランス「ふーん、そういうもんか……だが、うちは面白い奴らが多いからな。この勝負はどうにでもなるだろう……」

伊織「……ちょっと」シャイイイイイイン!!

ランス「うおっまぶしっ」

伊織「あんたねぇ!ええ、確かにうちのアイドルは演技どころかリアルドジっ子や天然バカドルが豊富だけどね……なんであの3人を選んだのよ!!」

ランス「ん?」

千早「バカドル……って、なにかしら?」ドインバイン

あずさ「ばぶばぶ……だぁ♪」

志津香「……え、え?ど、どうしよう……?」

ランス「……」

伊織「……」

ランス「意外と、いけそうじゃね?」

伊織「……」

小鳥「さぁ、各ユニットの代表者はこちらのブースへお越しください!」

〜〜ジュピター〜〜

冬馬「ふん!くだらねぇ、おい翔太。お前こういうの得意だろ?お前がやれ」

翔太「えー?僕より冬馬くんの方が合ってると思うよ−?」

冬馬「そんなわけねぇだろ?だいたい、俺はバラエティであんまりいい思いしたことないし」

北斗(いっつも弄られ役だからね♪)

翔太「そんなことないって、いわゆるギャップってやつ?冬馬くんが大真面目にクイズに参加して正解をだせば、それがある意味では面白い回答になるんだよ!真面目かっ!……みたいなね?」

冬馬「ああ、そのお笑い芸人見た時あるな。よし、それじゃ一発決めてくるぜ!」

北斗・翔太(チョロいなぁ……)

〜〜HANIHO〜〜

エーサク「んー、じゃあ、僕いくね」

トビー「妥当だね」

マーシィ「いってらっしゃーい」

アンディー「なぁ?作者?さすがに手抜きじゃね?」

〜〜グラシアス〜〜

律子「参ったわね。私、こういうの無理にやってるのがバレバレなのよね……」

リズナ「わ、私もこういうのは上手く思いつかなくて……」

マリア「そんなの言ったら私だって……」

律子「マリアさん、なんかこう……発明でドカーンと面白いことできないんですか?もうわけわかんないこと言ってシュールギャグみたいな」

マリア「そんなこと言われても……あ、でもあれなら……」

リズナ「マリアさん?何か策でも?」

マリア「んー、それほどでもないんだけど、まぁ……頑張るね」

〜〜ミッシング・タイプ・ムーン〜〜

千早「どうしましょう?私、バラエティだと直ぐに空気を悪くしちゃって……」ドインバイン

あずさ「ちひゃ……ばぶばぶ♪」

千早「あずささんはこんなんだし……あ、ちょ……あずささん私、母乳は……」ドインバイン

志津香「あの!私、やってみたいです!!」キラキラ

千早「志津香さん……?」

志津香「これがみんなの為に、それにランス君の為になるなら……私!頑張っちゃうんだから!!」

千早「じゃあ、お願いします……って、あっ///」

あずさ「♪」チュウチュウ

〜〜アンノウン〜〜

???「それじゃ、私がいこうかなっ!もうマント脱いでもいいんだよね?」

???「私でもいいんだけど……まぁ、私はそれなりにしっかりものだから少し違うかな?がんばってねー」

???「ふふふ、ではよろしくお願いします」

小鳥「さて?決まりましたか?回答者は……こちらだー!!」

冬馬「天ヶ瀬冬馬だ!絶対に負けねぇぞ!!」

エーサク「わーい!マリアちゃんの隣だ−!」

マリア「あー、よろしくお願いしま…志津香?」

志津香「魔想志津香です!よろしくお願いしまーす!!あ、マリアちゃん!良かった−!無事だったんだね−!」

小鳥「さて、注目はアンノウンの回答者です。きちんと自己紹介してください!!でなければ失格でーす!」

???「いやーん!こわーい!でも、脅かさなくてもちゃんとマンとは脱ぐよ!それー!!」

ロッキー「こ、これはっ!!」ガタッ

男性客「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」

小鳥「ん?こ、これは……?な、なんと謎のアイドルが現れたかと思ったら、マントにスカートが引っかかって、パンツが丸見えだ−!!これは大変なトラブルだーーーー!?」

ロッキー「す、すばらしいっ!!今までの黒マントでとてもバカドルなんて雰囲気はなかったのに、まさしくマントと一緒にその鬱屈としたイメージを脱ぎ捨てました!いやぁ、これはドジっ子です!そして何よりあざとい!!計算とみて間違いないでしょう!!ええ!!」

???「いやーん!!もう、見ちゃダメ−!!みんなのエッチー!!もう、カパーラお嫁にいけないよー」ぐすっ

男性客「うおああああああああああああああああああああああああ!!!」

女性客「」カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ

小鳥「さて、とんだハプニングでしたが、自己紹介をお願いします!!」

カパーラ「……はぁい、えっと、カパーラ・ウーチでーす!あの、その、パンツは見られちゃったけど……お気に入りのパンツだったからセーフだよね?頑張りまーす!」

小鳥「は?」イラッ

ロッキー「うおおおおお!!!!バカだ!!これはバカだ!!お気に入りとかどうとか全く関係ないのに勝手に納得して、先ほどのハプニングを忘れてしまったかのように前向きになりました!!くぅ!!あざとい!!」

小鳥「へぇ……じゃ、さっさと問題いきますね」

カパーラ「」ピンポーン

小鳥「は?」イラッ

カパーラ「サメラーイ!!!」

小鳥「あ?」ビキビキ

ブッブー

カパーラ「あちゃー、間違っちゃった−」テヘペロ

ロッキー「バカだ−!!問題を言う前に答える!あろうことかその言葉も意味不明!!実にバカだ−!!ちなみに、このクイズはボード形式なので早押しクイズですらありません!」

小鳥「ちょっと!!なんでピンポン用意してんですから!!いらないでしょ!!あー、こんどやったら減点ですからね?」イライラ

カパーラ「はーい♪」

伊織「……なにあの女?」シャイライライイイイイン!!

ランス「お前もあんな感じじゃなかったか?」

伊織「一緒にしないでよ!こっちは知的で清楚なお嬢様キャラで売ってんのよ!!人前でパンツ見せるようなバカと一緒にしないでよ!!」キラキラキラライイイイイン!!

ランス「わかったから興奮するな。ますます眩しい」

伊織「ふんっ!とりあえず、志津香に期待ね。おかしなことになってるのが却って功を奏したわ」シュゥウウウン……

ランス「あれ?光が止んだぞ?」ペチペチ

伊織「叩いてんじゃないわよ!!……ふぅ、でもようやく効果が切れたのね。よかった……ん?効果が切れた……って、志津香……!?」

志津香「」ズーン

ランス「正気に戻ったようだな……」

伊織「あの様子じゃ記憶もちゃんと残ってるみたいね……」ホロリ

あずさ「ばぶばぶ……あら?元に戻ったみたい……貴重な経験しちゃった♪」ベビー服がパツンパツン

千早「意識があるのに乳吸わないでくださいよ……それとも吸い取ったんですか?私の巨乳を吸い取ったのかきさまぁああああ!?」血涙

志津香(死にたい……)

小鳥「おおっと、765プロの方が騒がしいようですが……って、うわっ、あずささんが行けないことに……!!」

男性客「うひょおおおあああああああああああ!!!」

律子「ちっ!リズナさんを脱がすタイミングはここだったかしら?いや、まだよ。無理にぶつけて相殺されたら元も子もないわ……」

リズナ「り、律子さん……///」アタフタ

冬馬「……///」チラッチラッ

北斗「見てるね♪」

翔太「冬馬くんムッツリだもんねー」

カパーラ(なぁに?あの女?少し乳が大きいからチヤホヤされて……ふん!私のだって美乳だし、何よりテクはずっと上なんだから。男心ってものを完璧に理解してる私の敵じゃないもんね!)

志津香「マリア……私をチューリップで吹き飛ばして!いっそ自分で……!?」キィイイイン……

マリア「し、志津香!落ち着いて……!!」

小鳥「ええー、気を取り直して、今度こそ第一問!早押しじゃありませんからねっ!!」

Q,パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?

伊織「これはまた……ベタね……」

ランス「なぞなぞか。フライパンだな!どうだガハハ」

伊織「威張るようなことじゃないわよ……」

小鳥「さぁ、このクイズはアドリブの技術も採点基準なのでシンキングタイムはナシです!ま、始めの問題ですから、第一回答者の天ヶ瀬冬馬くん、気楽にどうぞ!」

冬馬「……」

北斗・翔太(あ、これガチだね)

小鳥「……あの?冬馬くん?早く答えないと……減点されちゃいますよ?」

冬馬「くっ!わ、わかってるよ……」

ロッキー「んー、これは簡単ななぞなぞに苦戦するということでバカドルっぷりをアピールする作戦ですかね?だとしても、シンキングタイムに違いないですから、バカな答えを出しても加点には繋がらないでしょうね」

小鳥「さぁ!お答えは!!?」

冬馬「……パンパース」

千早「……ぷっ!ひ、ひーwwwwww」

観客「はははは」

小鳥「えー、ややうけですね。まぁ、確かに食べれませんよね。カビたパンとかじゃないだけ冴えてるんじゃないでしょうか?」

冬馬「う、うっせーな!なんだよ!わかんねーよ!!どういう問題だよ!答えはなんだ?」

ロッキー「回答後も答えわからないアピールですか。飽くまでリアル馬鹿路線を決め込んだようですね。でも、あまり見苦しいのは得策ではありませんね」

冬馬「ちくしょう!次こそは……」

翔太「クイズとなぞなぞの区別が付いてないみたいだね……」

北斗「ちゃお♪」

小鳥「続いてはHANIHOよりエーサクくんです!どうぞ!」

エーサク「小麦アレルギー」

観客「ははははは」どっ

小鳥「おおっと!これはなかなかトリッキーな回答だ!」

ロッキー「いわゆる食べれないパンが何か?ではなく、パンを食べれない理由として問題を取り違えたわけですね。これ、少し知的な回答ですけど、それが逆に勉強のできるバカって感じで良いと思います。咄嗟にこの答えを出せたのも高評価に繋がると思います」

エーサク「あれー?ちがった?パン食じゃないんだよねぇ」

冬馬「まったくだ。男は米を食え!!しかし、なるほど……アレルギーか。やるじゃねぇかお前」

小鳥「そういうことじゃありませんから!アフターケアもばっちりです!ありがとうございまーす!」

千早「ねぇ、あれのどこが面白いんですか?」

あずさ「うふふ、千早ちゃんはそのままでいいのよ♪」

志津香「インテリボケで被った……」

小鳥「では、続いてはグラシアスのマリアさんです!回答をどうぞー」

マリア「……」スッ

小鳥「おや?なんでしょう?マリアさん何かを取り出しましたね……」

ロッキー「なんでしょうか?小道具に頼るのは感心しませんが、まぁ何か策があるんでしょう」

マリア「……」ポチッ

ゴゴゴゴ

小鳥「おおっと?なんだー!マリアさんの懐から取り出したスイッチを押した途端、会場の舞台装置が動作しはじめたぞ!?コレは大会側の演出ではございません!」

グイーン……ピピピピッ……シャキーン

小鳥「これは、ホログラムですね。今大会で取り入れられた舞台照明の一つですが、何か映像が出て来ました」

「……なぁ、お前……引っ越すって本当か?」

『ああ、給食が終わったら、母さんが迎えに来るんだ』

「そうか……なぁ、今日、給食一緒に食べようぜ」

『うん、最後だもんな』

キンコンカンコン

『お、今日は揚げパンか!……最後にご馳走だな』

「……俺のあげるよ」

『え、いいのか?だって、揚げパンだぜ?』

「気にすんなって。餞別だよ……今食わなくても、後で食えばいいだろ?」

『へへ、サンキュー!大事に食べるな!』

「ああ」

キンコンカンコン

『あ、母さん。じゃ、俺、もう行くな』

「ああ、じゃあな。元気で」

『ああ、じゃあな。また会おうな』

ブロロロロ……

「よかったわね。いい友だちができて」

『うん……』

「今日の給食、なんだったの?」

『んーと、揚げパン』

「あら?そうなの。お母さんも揚げパン好きだったなー。最後に食べれて良かったね−」

『……』

「今日はアイツ休みだから揚げパン一個余るってよ!!」

『マジで!よーし!俺がおかわりする!』

「へへ、お前そういっていっつも俺に先に取られるじゃん!」

『うっせーよ!今日こそ俺が食ってやるからな!』

「へん!ひゃくおくまんねんはえーよ!!」

ブロロロロ……

『揚げパン……』ガサッ

「あら?どうしたのソレ?」

『もらった……友だちから……』

「そう……良かったわね」

『ううん……』

「あら、どうして?」

『だって、揚げパンて牛乳がないと、もそもそして食いづらいもん……』

「そう?じゃあ、お母さんが食べちゃおうか?」

『だめっ!!』

「!……そう……そうね。ごめんなさい」

『あとで、あとで食べるんだ……!』

「……」

ブロロロロ……

fin

小鳥「これは食べれないっ!!だが長い!!もうこの種目の競技時間も僅かですよ!!」

観客「ぐす……」

響「イイハナシダナー」毛むくじゃら

ロッキー「いやぁ、これは凄いですねぇ。アドリブとしては高精度ですけど、まるで予め準備したかのような出来でしたね」

マリア「ええと、コレ。スーパーコンピュータで、その状況に応じた最高の答えを導き出してくれるんですよ」

小鳥「なんとマリアさん!バカどころかものすごいインテリだったー!!」

ロッキー「ははは、それだけインテリ尽くしなのに答え自体は揚げパンと間違ってる。しかも揚げパンってのがまたトリッキーな答えですよね。正解に惜しい感じがまた。エーサクさんとは違ったインテリバカじゃないでしょうか?」

小鳥「はい!ありがとうございます!!では、続いてはミッシング・タイプ・ムーンから魔想志津香さんです!回答をどうぞー!」

志津香「あの、パス……」

観客「……くすくす」

小鳥「あちゃー?パスですか?そりゃ仕方ないですねー!ってそんなわけあるかーい!!」

ロッキー「この問題でパスを出すってのはなかなかのバカアピールですけど、パスと言ったからには回答権は戻ってきます。そこでアドリブ性は失われますから減点は免れないでしょう。これはミスかも知れませんね」

小鳥「はい!というわけで、志津香さんには後ほど再回答していただきます!猶予を与えられた上に、時間の都合上トリになりますので、プレッシャーはすごいことになりそうだー!」

志津香「そ、そんな……うそよ……」ズーン

カパーラ(ふふ、助かったわ−。無駄に凝ったボケをかますから私の回答が霞むところだったけど、これで随分とハードルが下がったわ。それに、私の魅力を利用すれば……)

小鳥「では、続いてはアンノウンからカパーラ・ウーチさんです!回答をどうぞー!」

カパーラ「はーい!!あの、実はですね〜!もう答えが会場に出てることに気づいてましたかー?」

小鳥「……どういうことでしょうか?」

カパーラ「それはですねー♪答えは……はいっ!これです!!」バッ

ツルリーン

男性客「うきゃほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうう!!!」

カパーラ・ウーチ「正解は、パンツでしょ♪……ってあれ?なんだかスースー……って、きゃああああああ!!!」
小鳥「な、な、な!!!ちょっ!!カメラ止めて!!」

〜〜しばらくお待ちください〜〜

小鳥「ええー、度々不適切な映像が流れたことを深くお詫び申し上げます」

カパーラ「ええーん!紐パンが解けちゃったよー!もうお嫁さんにいけないよー!!」

小鳥「さっきも同じこと言ってたでしょ!そんなことしなくても嫁げない女なんて山ほど居るんだから安心しなさいよ!バーカバーカ!!」

ロッキー「いやぁ、参りましたよ。登場時のパンツネタを被せてくるあたりは予想できたんですけどね。まさかその上を行くとは……まさかのパイパンですよ。これは奇跡ですね」ダラリ

小鳥「ロッキーさん、鼻血出てますよ……」

カパーラ「わーん!生えてないのバレちゃったよ−!!」

ロッキー「いやぁ、申し訳ない。ですが、こういう話もあるんですよ。かつての元祖バカドルとも呼ばれた某主婦タレントは、ラジオで放送禁止用語を叫ぶという暴挙をやってのけたんです。普通は干されます。実際にしばらくアイドル活動を休止したんですよね。ですけど、その後が彼女の真のシンデレラロードだったんです。放送でタブーなことをやってのけたにも関わらず、そのスクープ性で一躍有名人に。各テレビ局から引っ張りだこになったんですよねぇ……今回のカパーラさんが起こした奇跡も、かつての伝説の深夜番組を彷彿とさせますし、いやぁ……実に懐かしい気持ちにさせてくれました。ありがとうございます」

小鳥「……ああ、そう言われると確かに懐かしい……って、ロッキーさん本当に16なんですか?」

カパーラ(ふふふ、ドッキリ大成功!ちなみに下の毛はバッチリ処理済み♪結局、男が女に求めるバカなんてこういうことなのよ。頭が空っぽで簡単に股を開く女が理想なわけ。でも、簡単には開かない。そしたら、勝手に向こうから近寄って貢いでくるのよ。ふん、女の頭が空っぽなら男は金玉に脳みそついてるんじゃないの?)

小鳥「ええーっ、というわけでカパーラ・ウーチ選手の答えには、運営本部審査委員の糞オヤジどもにも好評だそうです。これは決まったか?はぁ……おっと、忘れるところでした……先ほどパスした志津香さんの答えをお聞きしましょう。と言っても、これの後ですから、もうサクッと終わらせちゃいましょう」

志津香(あ、あ、ど、どうしよう……)

千早「志津香さん……」

あずさ「困ったわねぇ……」

伊織「ちっ!あのカパーラって女、とことん見下げ果てた女ね。同じアイドルを名乗られるのが不愉快だわ」

ランス「つっても、アイツ。ダメ男をちょっとだけ釣れた3流アイドルだったけどなぁ……。だが、もっとこう、出し惜しみしてたと思うんだが……まぁ、いいもん見たからいいや。ぐふふ」

伊織「あんたに愚痴った私がバカだったわ……ああん!もう!志津香!!なんでもいいからドカーンとやっちゃいなさいよ!!いっそ、この会場の男どもを全員燃やし尽くしなさい!!」

志津香(ああ、どうしよう……なんでこんなことに……そもそも、私はなんでこんなことをしてるの?今思えば無理やり特訓に付き合わされて……)

〜〜〜〜

姫「こ、香でーす!きゅぴーん!」

伊織「だめよっ!!まだ恥じらいが残ってる!!それと、キャラが掴みきれてない!!」

志津香「こんなことして意味あるの?バレたら幻滅どころじゃないでしょう?」

伊織「ふん、私はそんなヘマしないわよ!」

志津香「……随分と自信があるのね。その根拠はなに?」

伊織「私がそう成りたいからよ」

香姫「……伊織さん?」

伊織「確かに、普段の私はあそこまでお淑やかで出来た人間じゃないわ。でも、何れはああいう人間にならなくちゃいけないの。社交界ではああいう振る舞いをしなければ舐められちゃうからね。でも、まだ演技なの。ボロがでちゃうしストレスも溜まるわ。でも、それじゃダメ。だから、そんな自分が苦に思わないくらい、成りたい自分を演じ切るの。そしたら、いつか演技じゃなく、そのままの私で完璧なレディーになれるはずよ!」

志津香「……なるほどね。御見逸れしたわ」

伊織「ふんっ!だから、こうやって努力してるのよ!だからあんた達もこのスーパー美少女アイドル伊織ちゃんを見習って頑張りなさい!ほらっ!」

香姫「はい!私も、成りたい私になれるように頑張ります……ええと、わらわは香なるぞ?頭が高い控えよろぉ!!」カーッカッカッカッ!

伊織「……なによそれ?」

香姫「あの、この前、夕方にテレビで……みちのく編だったんですけど……」

あずさ「じゃ、志津香さんも頑張りましょうか?」

志津香「へ?いや、私はその……ほら、クールビューティーって路線でやったほうが……」

伊織「は?そんなのただの無愛想でしょ?アイドル好きの男が一番嫌うタイプよそれ。アイドルは愛想振りまいてなんぼよ。あと、あずさはもうちょい自覚しなさい。そんなんじゃ勘違いされても仕方ないわよ」

志津香「うっ……」

あずさ「あらあら?」

伊織「そうね、じゃあ私が小さい頃に叩きこまれた究極のマナー養成フルコースをご馳走してあげるわ。ふふふ、人見知りのじゃじゃ馬だった私が曲がりなりにも人前で愛想振り向けるようになったドギツイ奴よ。あれのせいで私はしばらく自分を見失ったくらいよ……」ガクブル

志津香「え、いや、あの私は……」タジタジ

伊織「新堂。準備して。私は一時退散するわ。再教育なんてまっぴらごめんだからね」

志津香「あ、ちょっ!まって!離しなさいよ!いや、ごめん。すいません!いやーーーーっ!?」

〜〜〜〜


志津香(そう、私は……何のためにここにいるの?何のためにあの地獄の特訓をしてきたの?)

香姫「志津香さん……大丈夫でしょうか?」

伊織「さぁね。結局、あの後はトラウマになって演技どころじゃなかったからね。そもそも志津香がなりたい自分も私たちにはわからないしね」

志津香(香ちゃん。伊織。見なさい。これが……私の……ちょっとだけ憧れた、成りたい私よ……!!)

小鳥「では、志津香さん!回答をどうぞー!」

志津香「……フライパン」

観客「……」ドヨッ

小鳥「これは……正解です」

冬馬「なんだよそれ!!だったらパンパースでもいいじゃねぇか!!」

北斗・翔太「はい、ちょっとだまっててねー♪」

ロッキー「……これはやってしまいましたね。確かに、正解してしまう。つまり空気を読まないキャラというバカドルは存在します。ですが、それは初歩中の初歩ですし番組側としては扱いづらい。それに、これまでの高度なインテリバカや奇跡の後にやってのけるのは悪手も悪手です」

小鳥「志津香さん!やっぱり上げすぎたハードルを飛び越えることが出来なかったかー?」

志津香「……もん」

小鳥「……はい?」

志津香「当たってるもん!なんで!!なんで当たってるのに褒めてくれないの!?」

伊織「志津香……?」

小鳥「あの、志津香さん?いったい、どうしましたか……」

志津香「おかしいじゃん!だって、パンはパンでも食べれないパンはフライパンだよ!!あってるよ!どうして怒られなきゃいけないの……!!」

小鳥「いや、これは正解を出すんじゃなくって、わざと間違って競うものですから……」

志津香「そんなのわかんないわよっ!!あってるもん!私、間違ってないもん!!」グスッ

小鳥「でも、これはわざと間違って面白い答えを出さなきゃいけないので……」

志津香「知らないもん!!私、悪くないもん!!」ウエーン!!

マリア(あれ?これって……)

志津香「私、頭いいんだよ!!魔法だったら一番なんだよっ!?」

小鳥「あ、いや……その、今は魔法じゃなくてバカドル対決ですので……」

志津香「私、バカじゃないもん!みんなの中で一番勉強だってできるんだからねっ!!だって、いっぱい魔法の勉強したもん!!」

小鳥「だから、魔法じゃなくて、バカドル……」

志津香「バカじゃないもん!!バカって言ったほうがバカなのよ−!!」

小鳥「ああ、もう……どうしたら……」

ロッキー「こ、これは……!!」

ランス「ガハハ、どうした志津香。まるで子供ではないか」

伊織「……なるほどね」

香姫「伊織さん、あれが志津香さんのなりたい自分なんでしょうか?」

伊織「そうね……でも、なにかしら?成りたい自分というよりは、戻りたい自分って感じがするわね」

マリア(これは、みんなで先生の元で勉強を教わっていた時の……)

〜〜〜〜

志津香「なによ!どうして先生はランばっかり褒めるの!魔法は私が一番使えるのに!!」

マリア「志津香は勝手に魔法つかっちゃうから怒られるんだよ−」

志津香「うるさいわね!!あんたなんか授業サボって機械いじりばかりじゃない!」

マリア「だ、だって楽しいんだもん。今度、一緒にノッポさんのところに遊びに行こうよ?」

志津香「ふんっ!いかないわよっ!私は魔法で一番になって先生に褒めてもらうのよ!!ううん、世界で一番凄い魔法使いになるんだからねー!!」

マリア「志津香って魔法バカだよねぇ……」

志津香「バカっていうほうがバカなのよっ!それに機械バカに言われたくないわ!!」

〜〜〜〜

小鳥「あの、志津香さん落ち着いて……」

志津香「だって、私、魔法しか使えないもん。他に何をやっても上手くいかないし、妹にも嫌われるし、ランスのバカに付きまとわれるし、それなのに運命の人だなんて、そんなの嫌だ−−!!」ビエーン!!

小鳥「ほらほら、元気出して……志津香さんは魔法が凄いですよー?」

志津香「ぐすんっ……ぐすんっ……本当に……?」ウルウル

小鳥「!?」キュンッ

観客「!?」キュン

ロッキー「こ、これは、バカな子供……!!」

小鳥「志津香ちゃん。お姉ちゃんが一緒に……はっ!!え??……あ、ロッキーさん、なんでしたっけ?」

ロッキー「これは……バカな子ほど可愛いです……!!バカドルでこれをする人は先ずいません。ボケに絡めて頭悪いアピールするのが基本ですから。例えば、”はじめてのおつかい”のような子供が主役になる番組ありますよね?かわいいですよねー?でも、子供ですからね。バカなんですよね。それにわがままで駄々っ子で泣き虫で、道理が通じない。ええ、バカなんです。ですが、そこがかわいい。とにかくかわいい。バカな子ほど可愛いもんなんです」

志津香「ぐすっ……疲れた……もうお家に帰る……」

小鳥「なるほどー!!あ、志津香ちゃん待って……あとちょっとで結果発表だから……」

志津香「やだっ!もう帰るっ!!」

小鳥「ああ、もう……これ、私のラン×マコの本でも読んで……」

志津香「いらないっ!!」ビリッ

小鳥「わ、私の新刊がーーーー!?」

マリア「ほら、志津香。あとでお菓子焼いてあげるから……」

志津香「マリアのマフィン?……本当?絶対だよ……?」

ロッキー「うはぁああああ!!!!マリアさんの母性と相まってもう可愛さがMAX!!お菓子で言い包められる単純さ!!ああ、子供はバカですね−!!可愛いですねー!!」

あずさ「ああ……志津香ちゃん。私のおっぱい飲む?♪」ドイーン

千早「あの!私じゃ心細いかもしれないけど……!」ペターン

小鳥「おーっと!!ベビー服でミスマッチなあずささんとガッツリ開いた胸元からチラリと覗く千早さんのコントラストポロリがーーーー!」

カパーラ(ちょっと、これじゃ私のパイパンが……!!)

小鳥「えー!このまま続行すると大変なことになりそうなので、結果発表でーす!!」

伊織「志津香……いつもは愛想がないけど、それでもみんなのことを思って支えてくれる。そういう人だから、ああやって自分を解き放ちたかったのかも知れないわね」

香姫「志津香さん……私、気づかないうちに志津香さんに甘えていたのかもしれません……」

伊織「いいのよ。それが今の志津香なんだから……なりたい自分も大切だけど、今の自分だって嫌いになれない。人間なんてそういうものよ……」

志津香「……」キュアッ

マリア「志津香?大丈夫……」

志津香「……ん?ふぅ……スリープの応用の催眠呪文。どうやら上手くいったようね……」

マリア「ああ、そういう……」

志津香「……ふふ、でも、恥ずかしいところ見せたわね」

マリア「ふふ、今更よ。小さい頃から一緒なんだもの」

志津香「・・ねぇ、マリア。私、気づいたから子供でいられなくなっちゃった……。色々と酷い目にあって、自分しか信じられくて、誰にも甘えることができなくて……」

マリア「うん……」

志津香「でもね。そんな目にあって、こうなってしまった私を、私は結構好きなのよ?もっと愛想よくできたらなんて思うけど、別にいいかな?ってこんな私のままでも、誰かが私を求めてくれる。そんな私自身って、結構捨てたもんじゃないでしょ?」

マリア「そうね。大人になったね。私たち……」

志津香「ふふ、マリア……さっきのホログラム……すごかったよ。さすが機械バカだわ……」

マリア「ひどいなぁ……そういう志津香だって、スリープの応用で自分に催眠魔法なんてよく思いついたね?さすが魔法バカだ……」

志津香「酷い言い草ね……はぁ、でもまだつめが甘いわね。スリープを元にしたから眠くて仕方ないわ」

マリア「うん。おやすみ。志津香。今はゆっくり休んで……」

志津香「ありがと、マリア……」ZZZ

小鳥「結果発表です!!採点は加点方式となります。1位は3ポイント。2位には2ポイント。それ以降は1ポイントとなります。最下位にも1点は加点はされますので落ち込まないでくださいね!」

ロッキー「プロダクション対抗ですからね。1.2フィニッシュと行けば一気に5点。まだまだ逆転のチャンスは充分にあります。諦めずにがんばってください」

小鳥「それでは先ず最下位から……」

一同「……」ドキドキ

最下位 961プロ ジュピター

冬馬「……ちっくしょう!!」

北斗「元気だしなって♪」

翔太「わかってたことだしねー」

小鳥「質実剛健な冬馬くんにはなぞなぞは少し荷が重かったかー?ジュピターには是非正統派アイドルとして逆転を狙って欲しいところです!!続いて……」

冬馬「へっ、あの事務員……わかってるじゃねぇか。ああ、こんなくだらねぇ競技で俺たちの価値は決められねぇんだよ!!」

北斗・翔太(本当にチョロいなぁ……♪)

第4位 821プロ グラシアス

マリア「あー、まぁ、うん。そうだよね……」

律子「まぁ、様子見だからね。私たちは飽くまで舞台で勝負よ!」

リズナ「……うう、どのみち脱がされるんでしょうか?」

小鳥「以外な手段で超インテリなバカという矛盾を実現してみせてグラシアスのマリアさん。やはりメガネっ娘にバカキャラは厳しいものがあったか?ですが、その内容は実に感動的でハニー層の他に女性層の人気を集めました!!続いて……」

律子「……メガネだから頭が良いと思わないで欲しいわね……バカと思われるよりはマシだけど」

マリア「ははは、まぁまぁ……リズナさんはメガネ書けなくていいの?」

リズナ「その、私が掛けると……その、メガネに掛けたくなるそうで……///」

律子・マリア「……///」

第3位 821プロ HANIHO

エーサク「やっぱりハニめし三昧の僕らには難しかったねー」

トビー「ハニパンも考案しなきゃだね。粘土をこねて焼けばいいかな?」

マーシィ「ハニ子ちゃんの意見も欲しいね」

アンディー「ちょ///お前、それ子作りじゃねぇか///」

ハニーたち「あ///」

小鳥「続いて3位も821プロ!ユニークな見た目のエーサクさんはユーモアセンスもあった!メガネっ娘プロデュースだけあってどこか知的な印象を思わせる答えはまさに821プロのチームワークを感じました。続いては、勝負の分かれ目です!!第二位は……」

律子「あんたたち、お疲れ様。落ち込まないでね。あなたたちには熱いバンドサウンドがあるでしょ!ライブ審査で挽回よ!!」

ハニーたち「はにほー!」

第2位 961プロ アンノウン

カパーラ「えーー!?なんでーー!!あんだけ体張ったのにーー!?もうふざけんじゃないわよ!!」

小鳥「……今、なんと?」

カパーラ「あ!……ええと、わぁい、2位だぁ……」

女性客「ぶーぶー!!」

小鳥「えー、ハプニング続きのカパーラさんでしたが、男性層から圧倒的な支持を受けて上位に食い込みましたが、女性層から全く支持を得ることが出来ず成績が伸び悩みました。まぁ、そこら辺の計算ができない辺り、本当のバカドルはカパーラさんなのかも知れませんね−」

カパーラ「むきーーーー!!」

男性客(それでも、あなたは僕たちの奇跡だよ……)キラリン

小鳥「さぁ、そして第一位!みなさんもうお分かりですね!!」

第1位 765プロ ミッシング・タイプ・ムーン

ランス「ガハハハハハハ!!よくやったぞお前ら!!いや、お前らを選んだ俺様のおかげだー!!」

伊織「は!?何言ってんのよ!あの子たちの……いいえ、志津香が頑張ったおかげよ!!だいたい、あんたが昨日あんなことするからこんなに苦戦するハメになったんでしょうが!!」

ランス「……う、俺様は覚えてないもーん!!ガハハ」

伊織「ったく、あの猿は少しは大人になりなさいよ……」

小鳥「まるで子供のような愛くるしい馬鹿っぷりは老若男女に大好評でしたー!優勝インタビューをしたいところですが、……今はお睡なようですので、寝かせてあげましょうね……それではこれにて、第一種目を終了しまーす」ヒソヒソ

観客「ほっこり」

志津香「すー……すー……」ZZZ

〜〜〜〜

伊織「あ、志津香。言っとくけど勘違いしちゃダメよ?」

志津香「なにが?」

伊織「なりたい自分は、飽くまで憧れ、理想、夢、目標なの。決して”内に秘めた本当の自分”なんて高尚なものじゃないわ。私は成りたい自分を目指して自分を飾ってるけど、それは虚飾じゃないわ。夢や理想をもアクセサリーにしてしまう女の子。それが私よ」

志津香「へぇ……そっちの方が素敵じゃないの?」

伊織「いずれはアクセサリーが体の一部になって、ハイパーレディー伊織ちゃんになるのよ♪……でもね。そんなアクセサリーを外して、飾り気の無い私を露わに出来る。そんな居場所を大切にしなきゃダメよ?それが、私にとっての765プロよ。あんたにもあるんじゃないの?……

〜〜〜〜

志津香「……んっ」ムクリ

ランス「お、起きたか?」お姫様抱っこ

志津香「最悪の寝覚めね……」

ランス「ふんっ!だったら泣き喚いてみたらどうだ?さっきみたいに子供のようにな。ガハハ」

志津香「あ、あれは……うっさいわね!!勝つための作戦よ!」

ランス「おー?そうでちゅか志津香ちゃん?俺様のミルクをのませてやろうか?」

志津香「噛みちぎるわよ?」

ランス「おーこえーガハハ」

志津香「ふんっ!!……ふふふ。ねぇ、マリアは?」

ランス「ああ、ハニーどもと帰っていったぞ?今、取り戻しても興覚めだからな。見逃してやった」

志津香「……そうね。それには同意するわ。せっかく頑張ったんだもの。そんな終わり方をしたらみんなに申し訳ないわ」

ランス「ん?どうした?やけに素直だな……さては、惚れたか?」

志津香「違うわよっ!!バカッ!!降ろせっ!!尻触るな!!」

ランス「ん、それでいい。お前はそうでなくては面白く無い。ガハハ」

〜〜〜〜

伊織『飾り気の無い自分を露わに出来る、そんな居場所がね……』

〜〜〜〜

志津香「……ふんっ!運ぶならさっさと運びなさいよ!!」

ランス「任せろ!とーーーー!!ガハハハハ」

志津香「こらっ!危なっ!!やっぱりおろしなさーーーーいっ!!」



……こうして、第一種目・バカドル対決は、志津香の捨て身の作戦で765プロが制することになった。そんな志津香を案じるように、あれだけ賑やかな競技が静かに幕を閉じた。そして、次の種目までの僅かな休憩時間で、アイドルたちは体制を立て直すのであった。

志津香可愛すぎワロタ

〜〜961プロ控え室〜〜

黒井「ふんっ!無様なっ!!」

冬馬「うるせぇ!!こんなくだらないことをさせる方が悪いんだよ!」

北斗「まぁまぁ、冬馬も社長も落ち着いて……♪」

翔太「ていうか、黒ちゃんもこの大会に絡んでるんじゃないの?」

黒井「いや、名前を貸しているだけだ。それで金と名声と権威が手に入る」

冬馬「ちっ!くだらねぇ!アイドルは客を楽しませてなんぼだろうが!」

黒井「その為に必要な力だと言っているのだ」

???「あら、お邪魔しちゃったかしら?」

黒井「ん?……貴様っ!どういうことだっ!あんな下品なことをするとは聞いていいないぞ!!昭和のアイドルじゃあるまいし!!」

???「うふふ、ごめんなさい。でも。あれはあの子が望んだことなのよ?

冬馬「……お前は?」

???「あの子。売れないアイドルらしくて結構苦労してたのよ?だから、私がプロデュースしてあげたの。あの子、言ってたわ。男なんて体しか見ていないバカばかり。その為に金も時間も費やしてくれる。それが自分の幸せだって……」

冬馬「ふん、本当にそうか……?」

???「あら?どうして……?」

冬馬「あの女は、アイドルである自分にそれなりにプロ意識を持っているようだったぜ?だとしたら、あいつの望みってのは、体目当てじゃなく”アイドルとしての自分”を見て欲しいってことじゃねぇのか?」

???「……ふふふ、女に夢を抱きすぎよ?坊や……」ゾワッ

冬馬「!?」ザッ

???「あら?勘がいいのね?もしかして……の器かしら?でも、大事なお友達はどうかしら?」

翔太「冬馬くん?どうしたの……大丈夫?」

冬馬「いや、大丈夫だ。なんでもない……俺達は俺達でやるだけだ。お前たちはお前たちで好きにすればいい」

???「ふふ、いい子ね……」ナデナデ

冬馬(……冷たい。いや、暖かい?だが、まるで泥の中みたいな……)ゾワッ

???「社長さん。私たちは私たちのやり方で961プロを勝たせてあげるわ。だから、邪魔しないでちょうだいね?安心して。必ず私が、すべての人間が黒く染めて見せるわ……」

黒井「……」

???「では、失礼するわ……あなたたちにも何れ……」タッタッタッ

黒井「お前たち……」

冬馬「なんだ?……オッサン?」

黒井「ジュピターは961プロに相応しい崇高なアイドルとして勝て。わかったな?以上だ」タッタッタッ

冬馬「……」

北斗「……ちゃお♪」

翔太「こりゃ、負けられないね」

冬馬「ああ……」

小鳥「いやぁ、なんとか第一種目が終わりましたね−」

ロッキー「お疲れ様でしただ」

小鳥「ロッキーさん。解説になると人が変わりますね?」

ロッキー「いやぁ、お恥ずかしいですだ。他にも怪談とか話すとつい役に入り込みすぎてしまうだ」

小鳥「へぇ……それも才能ですよ?意外と役者向きだったりして?」

ロッキー「そんな、て、照れるだ……」

小鳥(三枚目俳優だけどね……)

ロッキー「ところで、小鳥さん……ちょっとお願いが……///」モジモジ

小鳥「はい?」ピヨッ

ロッキー「……あの、大会の映像ディレクターエディションを、代わりに買って欲しいだ……///」カーッ

小鳥(……いや、ロッキーさんなら別に年齢確認されないでしょう……いや、でも、コレは!!)

ロッキー「だ、ダメだすか?」ショボーン

小鳥「ふふっ!いいでしょう!!お姉さんに任せなさい!!」

ロッキー「あ、ありがとうございますだ!!一生ついていきますだ!!」

小鳥(あぁ……久々に優位に立てた……もう、思い残すことはないわ……)

……例えそれが、年齢的に辛うじてAVを買う事ができる高校の先輩のような、些細な優越感だとしても……




続く。

今日はここまで。ここまで読んでくださった方お疲れ様でした。

というわけで、リクエストかどうかあれでしたが、カパーラ・ウーチだしました。鬼畜王の方は知らないけど、ランス・クエストに再登場してこんな悪女として活躍してます。
……バラエティの回答を考えるのめっちゃ辛い……。作中で受けてる前提のギャグがリアルで滑ってたら、それこそもうお嫁にいけんわ……

それでは次回もお楽しみに。

おつおつ

まぁその辺は勢いとノリよ
バラエティの楽しげな雰囲気が感じられれば満足

一週間経ってしまった……。単純に筆が乗らないという情けない理由に体調不良や諸事情が重なって放置してますが、失踪はしないのでご容赦くださいとしか言えないです。
焦って必要最低限な内容で投下するのも嫌なので、気長に待て……とも言いません。再開したらまた読むくらいつもりで心に留めておいてもらえると助かります。

ゆっくりでええんやで

帰ってきてくれー

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