【SS】プリパラ短編 (46)


微百合・妄想設定・キャラ崩壊含むでも良ければ


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◆草むしり

―中庭―

シオン「イゴっ? あそこに居るのは南風紀委員長」

シオン「委員長 こんな所で何をしているんだ?」

みれぃ「東堂シオンさん。 見ての通り草むしりよ」

シオン「シオンと呼んでくれ」

みれぃ「じゃぁ私もみれぃで良いわ」

シオン「いや私はこのままで良い このままが良いんだ」

みれぃ「何よそのこだわり…まぁいいけど」ガサッ

みれぃ「…ふー。少し休憩しようかしら」

シオン「ん。」ノハンカチ

みれぃ「タオル持ってるわ」

シオン「そうか」

シオン「それにしても随分と毟ったな 10袋はあるんじゃないか?」

みれぃ「中庭は私が担当したから やると決めた以上は徹底的にやらないと」

シオン「初志貫徹 それでこそ委員長」

みれぃ「シオンはどうしたの?こんな時間まで」

シオン「私は剣道部に顔を出していた 顧問の先生が不在の日には私が稽古を付ける様頼まれているのでな」

みれぃ「そんなの初耳だわ」

シオン「ほんの偶になのだが問題有るか?」

みれぃ「いいえ。大丈夫よ」

シオン「そうか」

みれぃ「お疲れさま。」

シオン「うむ。 委員長こそ」

みれぃ「ありがとう」フキフキ

シオン「委員長、大分汗をかいている様だが水分補給はしているか?」

みれぃ「初めのうちは。これが空になってからは何も口にしていないわ」

シオン「何っ」

シオン「それではダメだ 脱水症状を起こしたら大変だぞ」

みれぃ「平気よこれくらい。」

シオン「油断大敵っ このプクエリアスを飲むんだ」

みれぃ「いいわよ 貴方が飲むのに買ったんでしょ」

シオン「私は既に三本飲んでいるので持て余していた所だ」

みれぃ「嘘ばっかり…。」スクッ

シオン「こら委員長」ギュッ

みれぃ「ぁた」ポテッ

みれぃ「何するのよ」

シオン「パプリカ学園校則・第35439条 こまめな水分補給を怠ってはならない」

シオン「基本の基本だぞ」

みれぃ「…解ったわよ。」

シオン「うむ。礼は要らぬ」

みれぃ「…」トポトポ

みれぃ「はい」スッ

シオン「む」

みれぃ「半分頂いたわ。ありがとう」

みれぃ「貴女も疲れてるでしょ」

シオン「私は疲れてなどいないがいいだろう 半分こだ」

みれぃ「意地っ張りね」

シオン「それはお互い様であろう」

みれぃ「そうかもね」クピクピ

シオン「…」

シオン(本当に、プリパラでの姿が嘘の様にクールだ)

シオン(あのみれぃと同一人物だとは信じられん)

みれぃ「…ん、 どうかした?」

シオン「いや失敬 何でもない」

みれぃ「顔に何か付いてる?」

シオン「土なら付いている 軍手のまま拭った跡だろう」

みれぃ「やだ本当?」クシクシ

シオン「そちら側ではない ここだ」スッ

みれぃ「!」

みれぃ(ち、近っ)

シオン「おっと 動くんじゃない 取れないじゃないか」

みれぃ「い、いいわよ後で顔洗うから…」

シオン「何を言う このままでは委員長の美しい顔が台無しだ」グイッ

みれぃ「は、はぁ?」

シオン「身だしなみも校則の内だぞ ほら」

みれぃ「何よそればっかり… 私が言えた義理じゃないけど…」

シオン「うむ これでよし」

みれぃ「あ、ありがとう…」

シオン「じき陽が沈むが委員長、まだ作業するのか?」

みれぃ「うーん…中庭は一段落付いたし引き上げようかしら」

シオン「それが良い 初夏とは言え冷えてきたからな」

みれぃ「じゃあ私、これゴミ置き場に出して来るから」

シオン「手伝おう」

みれぃ「いいわよ別に」

シオン「では勝手に持っていく」

みれぃ「…貴女、やけに私に構うわね」

シオン「ふん 深い意味は無い」

シオン「ただ、勝負とは敵を知ることから始まる こうして同じ時を過ごすのはその為だ」

みれぃ「そう、“敵”ね…」ウツムキ

みれぃ「そうよね 敵同士だものね 私達…」

シオン「あ、いや、それは言葉の絢であって」アタフタ

みれぃ「…ふふっ 解ってるわ。」

シオン「なっ 図ったな委員長!」

みれぃ「何のことかしら」

シオン「くぅぅ…」

…キーンコーンカーンコーン

みれぃ「いけない 急がなきゃ」ガサッ

みれぃ(…重い…二つが限界ね 結構時間掛かりそう)

シオン「ふふんっ 私は四つは持てるぞ」ガササッ

シオン「下校時刻まで時間がない ゴミ置き場まで競争だ!」ダダダッ

みれぃ「ちょっ 荷物を持っている時は走ってはならない!」

シオン「走ってなどいない!足を早く動かして歩いているだけだ!」

みれぃ「屁理屈を…!」

みれぃ「…ふふっ」

みれぃ「案外お節介なのね、シオン…。」

◆約束

―パプリカ学園廊下―

シオン「…」パチ パチ

みれぃ「…また貴女はこんな所で…はい違反チケット」ペシッ

シオン「イゴっ」グワングワン

シオン「何をするのだ委員長」

みれぃ「パプリカ学園校則・第11条 廊下で詰碁はって言うかその…邪魔よ」

シオン「歯に衣着せぬ委員長、私は好きだ」

シオン「失敬。今片す」

みれぃ「あら?随分と素直じゃない」

シオン「その代わり条件がある」

みれぃ「は?条件?」

シオン「うむ。よかったら今度、二人で打たないか?」

みれぃ「…別にいいけど」

シオン「本当か!?」ガシャン

みれぃ「うわビックリしたっ 大声出さないでよ」

シオン「約束だぞ委員長!忘れる事の無いように!」

みれぃ「はいはい。囲碁くらい何時でも相手してあげるから片付けなさい」

シオン「委員長の計算と私の読み、きっといい勝負になるだろう 今から楽しみだ」イソイソ

みれぃ「もう、こんな散らばっちゃって…」ヒョイヒョイ

みれぃ「…」チラ

シオン「~♪」

みれぃ「…」

みれぃ「そんなに嬉しいのかしら…。」クスッ

◆雑誌

―放課後・教室―

ガラッ

みれぃ「失礼します」

シオン「…」

みれぃ「あら?先生居ないみたいね…ってシオンじゃない」

シオン「これは委員長 私のクラスに何か用か?」

みれぃ「先生に頼まれた事を済ませた報告に来たんだけど…」

シオン「入れ違いだな ついさっき出て行かれた」

みれぃ「そう。また戻ってくるかしら」

シオン「恐らく。」

みれぃ「じゃぁそれまでここで待たせて貰うわ」

シオン「うむ」

みれぃ「難しい顔して何を読んでたの?」

シオン「これだ」ノ雑誌

みれぃ「…ファッション雑誌じゃない 違反チケット」スッ

シオン「私の物ではない クラスメートに借りたのだ」

みれぃ「貸し借りもダメよ」ペシッ

シオン「そうだったな」グワングワン

みれぃ「それもよりによってそんな小悪魔○geha的な…」

シオン「私に似合うと勧められたのだが、何分ファッションやブランドには疎くてな」

シオン「アイドルを始めた以上、学習しなければと思い借りてはみたものの…」

シオン「正直、住む世界が違い過ぎてよく解らない」

みれぃ「でしょうね…シオンとは真逆の人種だろうし…」

みれぃ「まぁ似合わない事も無いと思うけど。こう言ったらなんだけど貴女も見た目はかなり派手だし」

シオン「イゴ? 自分では地味な方だと思っているが」

みれぃ「地味では無いわね 間違いなく」

みれぃ「あら、この人少しシオンに似てない?」

シオン「…委員長、(24)とあるぞ」

みれぃ「仕様よ仕様」

シオン「仕様…」

シオン「委員長はこういうアゲアゲ?なのは好きか?」

みれぃ「無い」

シオン「私は少々惹かれるものがある。まさに百花繚乱と言った具合だからな」

みれぃ「影響されて何ちゃら盛りなんてしないでよ?」

シオン「品の無い真似はしないさ あくまで学習だ」

みれぃ「ならいいけど」

シオン「ふむ…」

シオン「だが未だ暗中模索。今一つ容量を得ないな。」ペラッ

みれぃ「な!」

シオン「ん」

~えっちなぺーじ~

シオン「何だこれは…」

みれぃ「と、閉じなさい!///」

シオン「おや?何だ委員長、意外とウブなのか?」

みれぃ「うるさい!///」バンッ

シオン「こら、借り物だぞ」

みれぃ「こんな物捨てましょう!風紀が乱れる!」グルグル

シオン「お、落ち着け委員長!」

シオン「何を取り乱す事がある 高が雑誌くらいで」

みれぃ「…貴女は妙に冷静ね」

シオン「異性交遊に興味が無いだけだ」

みれぃ「それもそれで年頃の女子としてどうかと思うけど…」

シオン「委員長は興味有るのか?」

みれぃ「一々私に聞かないでいいからっ」

シオン「気になるじゃないか」

みれぃ「…プリパラでなら話してもいいわ…今は無理。」

シオン「委員長…そろそろ解離性同一性障害を起こすぞ」

◆イライラ

―ある朝・校門―

女子「きゃー!シオンさんよ!」

女子2「ほ、本物のシオンさん…!///」

女子3「昨日のライブ見に行きました!格好良かったです!」

女子4「あの、これ、作ってみたんですけどよかったら…」

女子5「応援してます!頑張って下さい!」

シオン「ありがとう!今後も皆の応援に応えてみせよう! イゴ、よろしく!」

キャーキャー

…生徒玄関

シオン「…今朝もたくさん貰い物をしてしまった」

シオン「委員長に見つからなければいいんだが…」

シオン「ほぁお!」ビクッ

シオン「い、委員長!!」

みれぃ「何よ そんなに驚かなくてもいいじゃない」

シオン「委員長、違うぞこれは 私が持ってきたのではなく先程貰った物でだな…」

みれぃ「いや知ってるわよ 没収なんてしないから。」

シオン「そ、そうか」

みれぃ「じゃ、行くわね。」スッ

シオン「え あ、あぁ…また。」

みれぃ「…」スタスタ

シオン「…?」

シオン(…委員長、何だか今朝はやけにツンケンしているな)

シオン(さてはライバルとして私の人気に嫉妬しているな?)

シオン(ふっふっふ… 委員長め。可愛い所も有るじゃないか)

シオン(…だが委員長も人気で言えば私と五分な筈…)

シオン「イゴ…?」ムムム



みれぃ「…」スタスタ

みれぃ(何よ キャーキャー言われて浮かれちゃって)

みれぃ(…ムカつくわ…)


みれぃ「…って何でムカついてるのかしら私?」

◆おかいもの

―文房具屋―

あろま「ふむ…あとはどれにしたものか」

ドロシー「~♪」

ドロシー「あれ?あろまげじゃん」

あろま「なっ!…ドロシーウェスト!」

あろま「おかしな呼び方するでない! 祝うぞ!」

ドロシー「はいはいテンションリラックスリラックスー」

あろま「それは汝の台詞では無かろう…。こんな所で会うとは奇遇であるな」

ドロシー「確かにね 何見てたの?」

あろま「新たなるアローマ預言書の一章を成す書物を選んでいた」

ドロシー「ただのノートだろ」

ドロシー「あれ、今日はみかんと一緒じゃないの?」

あろま「みかんは今日、両親と月二の外食の日であるからな」

ドロシー「ははーん フラれちゃって一人ぼっちでお買い物してる訳かぁ」

あろま「なっ 我とて一人で出掛ける事くらいあるわ!」

ドロシー「へいへい」

あろま「そう言う汝こそ片割れはどうした」

ドロシー「片割れって言うなっ」

ドロシー「レオナならボクが補習受けてる間に先帰っちゃったよ」

あろま「中等部程度の学問で補習とは…ダメダメではないか」

ドロシー「うるさいな!国語だけだよっ!」

あろま「ふん どうでもよいわ 我は忙しい 汝に構ってるヒマは無いのだ」

ドロシー「ムッカー!」

ドロシー「そんな忙しいならボクが買い物手伝ってやるよ そんなんやめて」パッ

あろま「ぁこらっ」

ドロシー「こういうセクシーな感じのにしなよ」スッ

あろま「ノートにセクシーもクソもあるか!それにこんな子供趣味の物は我の好みではない!」

ドロシー「えー可愛いじゃん買いなよってえぇ!?」

あろま「?」カイモノカゴドッサリ

ドロシー「ちょおまっ いったい何冊買うんだよ!?」

あろま「アローマ預言書は六本一冊であるから仕方無かろう」

ドロシー「仕方無かろう じゃないだろ 幾らすんだよこれ」

あろま「さぁな 買い物をする際に値段など気にした事がない」

ドロシー「マジかよ…」

ドロシー(言われてみるとこいつ金持ちのとこの子っぽいもんなー…肉まん買いまくってるし)

あろま「現金しか持たんからたまに尽きるがな」

ドロシー「こんな使い方してたら当たり前だろ」

ドロシー「って言うか図書室にある分で完成なんじゃないの?」

あろま「この世とは移り変わる物だ。それに応じ預言書も書き直さねばならん」

ドロシー「それもう預言じゃないじゃんか…」

あろま「ところで汝の買い物は済んだのか?」

ドロシー「あぁうん。ボクはマンガ買いに来ただけだし」

あろま「マンガか。」アキレ

ドロシー「マンガ読まないの?」

あろま「読まん。」

ドロシー「えーかわいそうな奴ー」

あろま「何故哀れまれねばならんのだ!」

ドロシー「日本に住んでてこんな面白いの読まないなんて人生損しまくりだよ」

ドロシー「ボクが読み終わったら貸したげよっか?」

あろま「別に要らぬが…どんな物を買ったのだ?」

ドロシー「これ。刃牙。」

あろま「セクシーの欠片も無いではないか」

ドロシー「面白いんだもーん」

あろま「…まぁよいわ 我は会計を済ませてくる…あ」

あろま「しまった…今日はみかんが居ない事を忘れておった」

ドロシー「いつもみかんに持たせてたのかよ」

あろま「屁でもない様なのでついな」

ドロシー「ならいいけどさ。今日はボクが持ってやるよ。よっこいしょ」スクッ

あろま「それは誠か 恩に着る」

ドロシー「ボクもついレオナに持ってもらっちゃうしねー じゃ行こっか」

あろま「すまん ここにもう一カゴあるのだが」ドッサリ

ドロシー「もうネットで買えよ!!」

◆レッスン

みれぃ「1、2、3、4、」スタッスタッ

らぁら「1、2、3、あっ」コケッ

みれぃ「ぷりっ!」ドサッ

らぁら「あわわわご、ごめんみれぃ!大丈夫!?」

みれぃ「あたた…これくらい何ともないぷり。らぁらは平気ぷり?」サスサス

らぁら「うん…ごめんねぇ…また同じ所間違えちゃった」

みれぃ「交差しながら大きく動く所だから仕方無いっぷり」

みれぃ「本番でこうならなければ良いだけの話ぷりよ。はい」スッ

らぁら「ありがとうみれぃ…」スクッ

らぁら「何でよろけちゃうんだろう…」

みれぃ「うーん…一回見せてくれるぷり?」

らぁら「うん。」スッ

らぁら「1、2、3、4、」スタッスタッ

らぁら「1、2、3、わっ」ヨロッ

らぁら「あだぁっ」ドベシャ

みれぃ「らぁら!」バッ

らぁら「あたたたた…な、何か解った?」サスサス

みれぃ「解ったぷり!」

みれぃ「私の計算によるとらぁらは急いで次のステップに行き過ぎぷり」

みれぃ「慌てずここで1.78秒体勢を整えるぷり」キュッ

らぁら「あ…なるほど 確かに急いじゃってたかも」

みれぃ「どうしてぷり?らぁららしくないぷり」

らぁら「だって、その後二人で腕を組んでポーズするでしょ?」

みれぃ「ぷり。」

らぁら「だから早くそこやりたくなっちゃうんだよね」

らぁら「みれぃにぎゅって出来るから♪」

みれぃ「…へっ?///」

らぁら「みれぃって良い匂いだしふわふわしてるから、ぎゅってすると気持ちいんだよねー」アハハ

みれぃ「ら、らぁら…/////」カァァ

らぁら「ん、みれぃ?どうしたの?」

みれぃ「なっななな、何でもないぷり!//////」

みれぃ「…わ、私もあそこはお気に入りっ…ぷり////」

らぁら「だよねだよね!カワイいよね!」

らぁら「よーし!早くその前のステップ出来るようにならなくちゃ!」

らぁら「みれぃ、もう一回やろっ?」

みれぃ「う、うん!」


みれぃ(こ、今度は私が転びそうぷり…///)

◆後悔

ひびき「…」

ナンテキレイアノクモマルデワタガシネ~♪
フカノウヲカノウニカエテミセルサ♪

トントン

ひびき「…何だ、今忙s」ガチャ

ふわり「ひびきさん、お夕飯出来たわよ♪」

ひびき「ふわりか…。全く。料理など使用人に任せておけばいいものを」

ふわり「ひびきさんは私の手料理とシェフの料理、どちらが食べたい?」

ひびき「…言わせるな」

ふわり「ふふっ」

ヒビキアウカラキットココロニ♪
ヒビイテユクネキットアナタニ~♪

ふわり「あら、セレパラ歌劇団の動画見てるの?」

ひびき「…あぁ。」

What a Wonder- PriPara World…♪

ピッ

ひびき「…」

ひびき「…ふわり、どう思う?」

ふわり「セレパラ歌劇団?」

ふわり「素晴らしいと思うわ 皆個性的で優れていて」

ひびき「…そうか」

ひびき「僕もそう思う」

ふわり「それにしては苦虫噛み潰した様なお顔ね?」

ひびき「誰のせいだと…いや、僕が悪いんだ」

ひびき「ふわり…あの時は済まなかった」

ふわり「ど、どうしたの?」

ひびき「…セレパラ歌劇団は確かに優れていた」

ひびき「僕が思い描く完璧なライブに近いと言って良い。僕以外の人間には感動を与えるに充分だろう」

ひびき「だが今思うと構成も演出も突貫が過ぎた」

ひびき「それは急遽センターである筈の誰かを抜かし、何とか形になる様組み直したからだ」

ひびき「まぁ僕程の人間になると結局は完成度の高いものに仕上がってしまうのだが」

ふわり「…」

ひびき「…語り過ぎかな?」

ふわり「いいえ もっと聞きたいわ ひびきさんの本当の気持ち」

ふわり「今は二人きりなんだから。」

ひびき「ふん 残念だけど、僕が言いたいのはあと一言だけだよ」

ひびき「…」

ひびき「このライブを、君とやりたかった」

ふわり「!」

ひびき「四人の天才を集め得たものよりも君一人を離してしまった後悔の方が大きいなんて」

ひびき「舞台を共にした彼女達には、口が裂けても言えないけどね」

ふわり「…ひびきさん…」

ひびき「…ふわり…」

ひびき「もう、どこにも行かないでくれ…」

ふわり「…もちろん♪」

ふわり「ひびきさんがもうイヤってなっても離れてあげませんからね?」

ひびき「それは恐いな」フフッ

ふわり「いけない、ご飯冷めちゃう 行きましょ?」

ひびき「あぁ。そうしよう」

パタン

◆核心

らぁら「おっはよーございまーす委員長ー!」

みれぃ「お早う真中さん♪」

みれぃ「はい違反チケット」ペシッ

らぁら「ぶえぇ~何でぇ~?」グワングワン

みれぃ「パプリカ学園校則・第26条 寝癖をつけたまま学校に来てはならない!髪。一本寝癖ってるわ」

らぁら「えぇぇぇ一本だけでぇー!?」

そふぃ「みんなおはよぉ~」フワフワ

みれぃ「お早う。」

らぁら「そふぃおはよー!」ピラピラ

そふぃ「らぁら、どうしたの?」

らぁら「あ!聞いてよそふぃ!委員長が髪の毛一本出てるからって違反チケットだって!」

らぁら「もうまいっちゃうよー」

そふぃ「あらあら~」

みれぃ「身だしなみも校則の内よ。外見の乱れは心の乱れに繋がるわ」

らぁら「ぶへぇ~」

そふぃ「らぁら、げんきだして?」ナデナデ

らぁら「えへへ…//」ピラピラ

みれぃ「いい加減取ったら?キョンシーみたいになってるから」

らぁら「キョンシーってなにぃ…」ペリッ

らぁら「…あ!」

そふぃ「?」

みれぃ「ど、どうしたのよ大きい声出して」

らぁら「あ、いや何でもないや」

みれぃ「何よ気になるじゃない 言ってみなさい」

らぁら「あ、あのさ」

らぁら「そふぃって何時もタイしてないしボタン開けてるしシャツも出してるよね…?」

みれぃ「言われてみればそうね」

らぁら「言われてみればって何さぁっ 私なんて髪の毛一本だよ一本!誰も気付かないレベルだよっ!」

そふぃ「それだけらぁらのことよく見てるってことね~」フワフワ

みれぃ「なっ!?////」

らぁら「なんだそういうことかぁ~♪」

みれぃ「ち、違うわ!そんな事…!////」

みれぃ「もう!いきなり核心を付いて他者の心を乱してはならない!違反チケット!」ペシッ

そふぃ「ぷしゅるる~」グワングワン

らぁら「あははは…って服装の方じゃないの!?」

◆がぁるまげどん

―レッスン室―

みかん「今日もレッスンがんばったなの!」

ガァルル「ガル!いっぱい練習して、三人で神アイドルになる!」

みかん「なのーん!」

ガァルル「…でも…」

みかん「?」

ガァルル「ガァルル、ダンスへた… 今日も2人に迷惑かけた」

ガァルル「前のライブもガァルルのせいで上手くいかなかった…」

ガァルル「ごめんガル…」

みかん「何言ってるのん!全然へっちゃらなの!」

みかん「失敗くらい誰にだってあるなのーん♪」

ガァルル「…でも、二人は全然ミスしてない…ミスするの、いつもガァルルだけ…」

ガァルル「二人に申し訳ないガル…」ウツムキ

みかん「が、ガァルル…元気出すなの!みかんもあろまも気にしてないの!」

みかん「ね!あろま!」

あろま「うむ。ガァルルが我等の倍、いやそれ以上努力しているのはよく知っておる」

みかん「あろま…」

あろま「だがそれはそれ、これはこれ。」フム

みかん「ありょま!?」

ガァルル「その通りガル…」

あろま「時にガァルルよ、頼みが有るのだが」

ガァルル「なぁにガル?」

あろま「今一度元のサイズに戻ってみてはくれぬか」

ガァルル「おやすいご用ガル」ピカーッ

ガァルル「戻ったガル」

あろま「やはり…」

みかん「あろま、どうしたのん?」

あろま「汝、また背が伸びたのではないか?」

ガァルル「そ、そうか?自分じゃよく解らないガル」

みかん「みんなで並んでみるなのん」



みかん「…あ!」

みかん「ガァルルおっきいなのん!」

ガァルル「ガル!」

あろま「そう言う事だ。」

みかん「どういうことなの?」

あろま「ガァルルの背が伸びた事で、今までのダンスの距離感では上手くいかぬのだ」

ガァルル「ガル?」

あろま「ガァルルには今の配置は狭すぎる。三人のバランスを考えながら小さく動かなければならない分、リズムも取りにくい」

あろま「試しにガァルルが踊るに不自由無い距離でやってみるぞ」

あろま「三人の距離が今までより多少開くがその分大きく動けるから問題は無いしな」

ガァルル「が、ガルル!」

~♪

あろま「ぜぇ…ぜぇ…」

ガァルル「…」

みかん「ガァルル…!」

ガァルル「で、できた。できたガル!」

あろま「はぁ…はぁ…と、当然だ」

みかん「ガァルルおめでとうなのー!」

ガァルル「あろま、みかん、ありがとうガル!」

あろま「はぁ…はぁ…礼など要らぬ…」

あろま「その体力含め努力したのは汝自身なのだから…」

あろま「これでガァルルは一番に目立てる筈だ 我等も努力せんとな」

ガァルル「あろま…」ウルウル

みかん「ありょまぁ!」ブワッ

あろま「な!何故汝が泣く!」

みかん「あろまは天使なのー!」

あろま「冗談は止さんか!呪うぞ!」

ガァルル「あろまとみかんとなら、神アイドルも明日ガル!」

おわり

もし需要があったらまた書きます

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