神谷奈緒「美味しい夢を見た」 (20)

いつもそうですけど妄想です。
書き溜めあります。

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神谷奈緒「比奈さーん、ちょっといいですか?」

荒木比奈「奈緒ちゃん、どうしたっスか?」

奈緒「いや…ちょっと相談したい事があって…」

比奈「頼られるって嬉しいでスね」

比奈「よし、お姉さんに任せないっス」

奈緒「ここではちょっと言いづらいんで、あっちで」

◆使われてない倉庫

奈緒「誰も居ないよな」キョロキョロ

比奈「奈緒ちゃん…」

奈緒「相談なんだけど」

奈緒「最近人を食べる夢ばっかり見るんだけどあたしおかしくなったのかな」

比奈「ふむふむ」

比奈「人って知り合いっスか?」

奈緒「うん」

奈緒「加蓮や凛だったり他にもいっぱい食べちゃうんだ」

比奈「美味かったっスか?」

奈緒「う、うん…」

比奈「……」ニコッ

比奈「奈緒ちゃん!」

奈緒「ひっ」ビクッ

比奈「全っ然おかしくないっスからね」

比奈「あ」

比奈「誰が美味しかったっスか?」

奈緒「……」

比奈「奈緒ちゃん?」

奈緒「か、加蓮…」

比奈「うふふ」

比奈「奈緒ちゃんの不安の種、解消する方法がありまスよ」

比奈「明日の17時にまたここで話しましょう」

奈緒「……」

◆翌日

奈緒「比奈さん…いる?」ガチャ

比奈「やあ奈緒ちゃん、遅かったっスね」

比奈「みんなも集まってるっスよ」

モバP「よう奈緒」

東郷あい「やあお邪魔してるよ」

奈緒「Pさんにあいさん」

比奈「みんなが奈緒ちゃんの不安を解消してくれるっスよ」

P「俺たちに任せてくれよな」

P「奈緒はどれくらいの頻度で例の夢見るんだ?」

奈緒「週に2回くらい…かな」

あい「なるほど」

P「実はな、そういった夢を見るにはある程度条件がいるんだ」

 1.夢の中に出てきてほしい人を思いながら寝る事
 2.夢を見たら夢の中で寝たふりをする事。この時、口は半開きにする
 3.ぷち状態となった思った人が現れる
 4.ぷちが近寄ってきて口の中に入る。この時絶対噛んだり飲み込んだりしない。舌で触るのはOK

P「といった流れだ」

P「だから奈緒、『食べる』じゃなくて『口に含む』て事だ。食べた事にならないから安心しろ」

奈緒「でも…」

あい「心配しなくていいさ、不安なら今からみんなで試してみるかい?」

比奈「今日のあいさんはいつもより積極的でスね」

あい「ああ、実はちひろさんから良い夢を見れるキーホルダーを勧められてね。楽しみなんだ」

比奈「なるほど」

奈緒(いくらしたんだろ)

比奈「そうと決まれば善は急げっス」

比奈「あっちにベッド用意してるっスよ」

P「みんな布団に入ったか?」

P「今日は新人の奈緒もいるから軽く1時間にしておくぞ」目覚ましセット

P「じゃあ電気消すぞ、グッドラック!」

比奈あい「「おやすみなさい」」

奈緒(どうなってんだよ…この場から逃げたい…)



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奈緒(周りがぼやけてる…)

奈緒(夢の中か…?)

奈緒(さっきのPさんの話だとまた寝ればいいんだっけ)

奈緒(で、口を半開きにして待機)


ガサッ


奈緒(小さい加蓮が来た!)

加蓮「よいしょっよいしょっ」

奈緒(必死に口の中に入ろうとしててかわいい…)

加蓮「ふぅ」

奈緒(加蓮が口の中に入った。チョコミントみたいな味がする。美味しい)

奈緒(軽く舐めると怒って舌にパンチしてくる)

奈緒(反応もかわいいけどパンチの衝撃も心地良い)

奈緒(よくよく思って見ればなんであたし怖がってたんだろ)

奈緒(これはこれで楽しいし良いじゃないか)


ピピピピッピピピピッピピピピッ


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ピピピピッピピピピッピピピピッ


奈緒「ん…? 朝?」

あい「やあおはよう、良い夢は見れたかい?」

奈緒「あいさん…」

比奈「誰が出てきたっスか? やっぱり加蓮ちゃんっスか?」

奈緒「う、うん」

P「加蓮かぁ。加蓮は出てきたことないなぁ。どんな感じ?」

奈緒「味はチョコミントで突っつくと良い反応がして…って恥ずかしい事言わせんなよっ!」

P「加蓮はチョコミントかぁ」

P「あいさんは今回どんな夢でした?」

あい「私は前回Pくんに勧められた晴くんにしたよ」

あい「晴くんが来る前に、このXO醤を使って牛丼を用意してみたんだ」

P「なるほど、調味料でパワーアップという訳か」

P「まぁ俺は素材の味を活かす派なんだがな」

奈緒(聞いてねぇよ)

あい「甘い卵のような味に肉の旨みが追加されて非常に美味だったよ」

比奈「あのあいさんを唸らすなんて今度あたしも試してみまスかね」

P「比奈はどうだった?」

比奈「ダメっス。今回雑念が入って来なかったっス」

P「そっかぁ」

比奈「プロデューサーはどうだったっスか?」

P「俺か…俺は最高だったよ」

P「凛から卯月かわいいかわいい聞かされてたから卯月にしたんだが…」

P「意外だったよ。メロンのような高級感溢れる味だった」

P「それに舌触りも最高でな…」

P「思わず『かぁ~卯月うめぇ』って言っちまって逃げられた」

P「だが後悔していない」

比奈「へ~そうなんスね」

P「で、奈緒。どうだった? 別に加蓮を食べてるわけじゃないし夢だしな」

P「それに怖くなかっただろ? また心配事があったら俺たち大人組に相談しろよ」

奈緒「お、おぅ…ありがとう」

比奈「うんうん、よかったっスねー」

奈緒(確かに楽しいし夢だからいっかって感じになってる)

奈緒(最初はおかしくなったPさんやあいさんだと思ってたけど)

奈緒(やっぱり仲間っていいな)

◆数日後の事務所

P「奈緒ー仕事だぞー」

奈緒「……」

ちひろ「奈緒ちゃん?」

奈緒「……」ニヘラ

ちひろ「最近奈緒ちゃんの様子がおかしくありませんか?」

P「そうなんですよ。一体どうしちまったんだか…」

P「比奈ーこの前倉庫で奈緒と何してたー?」

比奈「倉庫? 何の話でスか?」

P「いや、この前な、比奈と奈緒が倉庫で話してたの見たって聞いてな」

比奈「この前…この前…何時くらいっスか?」

P「んー確か17時くらいだったかな」

比奈「その時間はレッスン中っスよ」

P「んーそれもそうだな、すまん」

比奈「しっかりしてくださいよー」

ちひろ「とにかくシャキッとさせる為に加蓮ちゃんと凛ちゃん呼んでおきますね」

短いけどおしまい
晴ちゃん美味しいそうですよね

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