【安価】第六回 e-test【enigma】 (54)


 がっこう に しちにんの せいとが とじこめられました。

 ふしぎな どくろ が でてきて 「いーてすと をかいし する」 と いいました。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1475247556

安価でキャラクターを作成し、行動安価とコンマ判定で閉じられた学校から脱出します。

募集キャラは原作と同じく七人を予定。

※キャラテンプレ例

【名前】灰葉 スミオ
【性別】男
【性格】前向きで正義感にあふれる
【才能】夢日記
【才能の詳細】絵日記の形で未来の情報を取得できる。その的中率は100%であり、行動することで不幸な未来を回避できる。ただし、意識を失っている間しか発動せず、何が書かれるかは自分にもわからない。
【その他(あれば)】容姿や趣味嗜好、部活動などキャラクターのフレーバーになることを。


↓1~7

エニグマスレじゃないか!俺得!応援してる


【名前】青田 タイチ
【性別】男
【性格】弱気でおとなしい
【才能】プロテクト
【才能の詳細】ごく僅かな時間(2秒も持たないほど)だけ、透明な壁を出現させる。枚数に制限はないが、感情の高ぶり等でその強度や時間は少しだけ強化される。
【その他(あれば)】美術部員。いわゆるおかっぱのような髪型の黒髪と、困り眉が特徴。身長は160cmもないほどで、周りからの目にいつも怯えているようなそぶりもある。
とてもおとなしく、争いごとはなるべく避けようとする。突然怒鳴られると硬直してしまうほど。
友人もおらず、誰かに頼られたことがないためいつか自分にも友人が欲しいと願っているが、願いに反比例するように自分自身を信じられず、壁を作る才能を得る。

【名前】神藤 徹(ジンドウ トオル)
【性別】男
【性格】知的探求心が強く、めげない前向きさをもつ
【才能】解析手帳(人/物)
【才能の詳細】神藤が愛用している『人間観察手帳(白)』と『物質解明手帳(黒)』の二つの手帳の総称。神藤の『知的探求心』が具現化したもので、神藤が『知りたい』『解析したい』と思った物に対して発動する。
手帳を開きペンを持つと、その物質・人の『ありとあらゆる事実』が記される。しかし書いている最中は無防備で、一度中断されると最初から書き直す事となる。
【その他】成績は優秀だが自身の探求心を優先して授業をサボりがちな為、留年して現在二度目の二年生をやっている。


【名前】黒峰 颯馬
【性別】男
【性格】冷静で寡黙、必要な事以外は喋らない
【才能】コイントス
【才能の詳細】二分の一の確率であれば、確実に当てる事が可能。例えば〇×テストの際、〇を表、×を裏と定義し、〇×テストの回答が×だとすれば、必然的にコインの面は裏となる。正し二択のみに作用し、三分の一以上は起用しないのが欠点。
【その他(あれば)】常に帽子を被っている。

【名前】竜胆 涼(りんどう りょう)
【性別】女
【性格】ぶっきらぼう
【才能】チェシャ猫
【才能の詳細】任意の地点に瞬間移動できる。移動可能な範囲は自身を中心に4メートル程度。
跳ぶ先の場所を視認しなければ使えない。(暗闇等の目が見えない状態では使えない)。移動した距離分の疲労は蓄積されるため、連続で使用するとその分だけ疲れる。
【その他(あれば)】言動や態度から不良と思われているが、本人にそんなつもりはなく、周囲が誤解しているだけ。

【名前】久々利九々 くくりくく
【性別】女
【性格】快楽主義者
【才能】精神同期
【才能の詳細】相手の精神と同期することで相手の心の声を聞くことができる。能力の強弱はつけられるがオンオフは出来ず常に誰かの本音に晒されている。表面上の声を聴きやすく心の奥底の声はあまり聴こえないと万能ではない
【その他】
表面上は元気でポジティブに他人と接するがそれは幼少の頃から他人の本音や悪意を一身に受けたことでそれが自分に向かうことを心底恐怖した彼女の演技であり実際の彼女は常に他人に怯える陰鬱とした人間である

【名前】榊原聖 さかきばらひじり
【性別】女
【性格】外道
【才能】サイコキネシス
【才能の詳細】
斥力と引力を操り物を動かしたり浮かしたりできる
しかしそこまで出力はなく、実際の自分の腕力と同等の出力しか出ない
【その他(あれば)】
自分のためなら他人を平気で踏み台に出来る外道、その性格ゆえに猜疑心が強く誰かを信用することはない
しかしその外道さを隠し通す狡猾さや計算高さもあり、実際頭もいい
無駄に美人

【名前】堺間 さかいはざま
【性別】男
【性格】冷静さと暖かさを備えた良い男
【才能】才能支援
【才能の詳細】
触れた相手の才能を触れてる間パワーアップさせることができる
【その他(あれば)】
矢面に立つよりも影で誰かの補佐をするのが得意で好き
仲良くなるとよくしゃべる

参加者七人を受け付けました。
しばらくお待ちください…

(今夜の更新は終わりです)

颯馬→ソウマ?
   ヒョウマ?
   カズマ? ですかね

(プロット作成中…もうしばらくお待ちください)

プレイヤーキャラを設定します。上記七人より、一人選んでください。
プレイヤーキャラクターは安価スレでいう【貴方】にあたります。選ばれたキャラは自由に動かせますが、それ以外のキャラはコンマ判定やキャラの友好関係に左右されます。

↓1~5 多数決

神藤

竜胆とか見てみたい

黒峰

颯馬-そうま、だと思う。
颯馬で頼む

黒峰「ここは……」

ふと気づくと、黒峰が立っていたのは学校の廊下だった。
窓から差し込むわずかな月明かりが、夜の闇に包まれた廊下を彩り、濃淡のある影を作り出す。
たったそれだけで、通い慣れたはずの空間がまったく別のものに感じられる。

ーー黒峰ソウマ……

自分の名前を呼ばれた気がして、黒峰は思わず振り返りーー

“それ”を見てしまった。

暗闇の中に浮かんでいたのは、本能的におぞましさを覚える奇妙なモノ。
一度取り外した顎を百八十度回転させ接着し直した、ヒビの入った人間の頭骸骨……。

あまりの異様さに黒峰が身体を硬直させた瞬間、頭骸骨から噴き出した闇としか表現できないモノが、黒峰に迫った。

我に返った黒峰は、咄嗟に廊下を骸骨とは逆方向に走り出す。
だが、どれだけ走ろうとも廊下には先が見えず、自分を追う闇はその速度を徐々に、徐々に増していく。

やがて、闇が背中に迫り、黒峰は全身をその中に引きずりこまれーー

黒峰「――――――ッ!」

声にならない悲鳴をあげて、黒峰は飛び起きた。
空気を求めて弾む胸を必死に押さえつける。

???「やあ、だいぶうなされていたみたいけど、大丈夫かな?」

息を整えていると、横から声がかけられ、黒峰は反射的に頭を押さえた。
愛用している帽子をかぶっていることを確認すると、声の主に応えた。

黒峰「……いや、大丈夫だ」

???「そうかい。それはよかった。悪夢でも見ていたのかな? 差し支えなければどんな夢だったのか教えてもらっても――」

黒峰「……断る」

手帳を開いた人物を軽くあしらいつつ、身を起こした黒峰は手から伝わる冷たく固い感触が気づく。
落ち着いて辺りを見回してみれば、ここは――

黒峰「……体育館?」

???「そう。僕達も、気づいたらここにいた。君、何か理由を知っているかい?」

僕達、という言葉通りに黒峰と手帳の男以外にも数名の男女が見て取れた。 皆、一様に困惑していたり不安そうに周囲を見回している。

人数は、黒峰を含めて七人。

『全員、そろったな』

突如として、ひび割れた音声が体育館に響く。

『青田 タイチ』

ヒィッと小さく声をあげて、小柄な男子生徒が身をすくめる。

『神藤 トオル』

男子生徒が声に反応し、手帳を閉じた。

『竜胆 りょう』

三白眼の女生徒が不機嫌そうに顔をあげる。

『久々利 くく』

名前を呼ばれた女生徒は慌てたように周囲を見回した。

『榊原 ひじり』

ほんの少し、眉を動かした女生徒は背筋を伸ばしたまま周囲を警戒する。

『堺 ハザマ』

座り込んでいた男子生徒は、不思議そうに首をかしげた。

『黒峰 ソウマ』

名前を呼ばれた黒峰は立ち上がる。

『以上、七名が参加者だ』

声がそう告げるのと同時に、体育館の壇上、スクリーンに画像が写し出される。
それは、見る者全てに畏怖を与える、顎が前後逆になった頭骸骨。

『これより、e-testを開始する』


『e-testは、君たちの素質を見極めるための適性査閲だ』

突如として響いた音声と映像を注視する七人をよそに、奇妙な骸骨の映像は淡々と説明を続けていく。

『その基本ルールは【脱出】。これより72時間の間、この学校は巨大な密室と化す。君たちには制限時間内の脱出を目指してもらう。知恵と、体と、君たちの持つユニークな才能を駆使して――』

【ユニークな才能】。その言葉に七人の空気がわずかに変わった。互いを見る目がほんの少しだけ、何かを探るようなものへと転じる。

黒峰も同様だ。彼には、ユニークな才能が一体何を指しているのかが分かっている。
自身の【コイントス】と同じものを、ほぼ間違いなく六人は持っていると確信していた。


竜胆「ハァ……やってらんねぇ」

緊迫した空気を嫌うように、竜胆りょうと呼ばれた女生徒は心底呆れた様子で吐き捨てると、壇上の骸骨の画像に背を向けて歩き出す。

青田「あ、あの、おとなしく言ってることを聞いてた方がいいんじゃないかなー、なんて……」

竜胆「ああ?」

青田「ヒィッ!? ご、ごめんなさい! 何でもないです!」

一睨みで青田を黙らせると、竜胆は意に介さず出入口へと向かう。

『どこへ行くつもりかね、竜胆りょう』

竜胆「決まってんだろ、帰んだよ。てめえが頭のイカれた誘拐犯だか、素人参加のバラエティだか知らねーけど、んなもんに付き合うほどアタシは暇人でもお人好しでもねーんだ」

そう言い捨て、扉を開こうとするが――

竜胆「んだよ、これ?」

扉は固く閉ざされ、竜胆がどれだけ力をかけて引こうとも動くことはなかった。
 

見てるので続けてくれ


榊原「無駄よ。先程、貴方たちが寝ている時に試してみたけれど窓も扉も開かなかったわ」

神藤「ついでに言うと、携帯電話も不通だね。電話やメールはおろか、ネットに繋ぐこともできなかった。ワンセグすら見れない、見たい番組があったのに、いったいどうなっているのやら」

竜胆「チッ……先、言えよ」

二人からの冷静な指摘を受け、竜胆は舌打ちしながら八つ当たり気味に扉を蹴飛ばす。それでもやはり、扉が開くことはなかった。

『無駄なことはやめた方がいい。私が許可しない限り、君たちはここから出ることはできない』

『それに、君たちにはこのe-testを受けるに足る理由がある』

『――全員、右のポケットを調べてみたまえ』

骸骨の言葉に、七人は自身のポケットに手を入れた。
指先に触れたのは固い紙の感触。取り出してみると、それは一枚のカードだった。二つの欄があり、上段には自分の名前が記載されており、そして下段には――

『そこには、君たちそれぞれが望む報酬が書かれているはずだ』

『私にはその望みを知り得て、それを叶える力がある』

『e-testに合格したなら、その望みを叶えると約束しよう』

骸骨の言葉に対する七人の反応は様々だった。疑わしそうにカードと骸骨を見比べる者、食い入るように報酬の欄を見つめる者。あるいは、黒峰のように、グシャリと手の中のカードを握りつぶす者――。

『それともうひとつ、左のポケットを見てみたまえ』

言われた通りにポケットを探れば、折り畳まれた一枚の用紙が入っていた。
四つ折りにされたその用紙を、黒峰は開く。
 

問題:「運命をその手に掴め」

開始日時:9月17日午前0時

成功条件:密室状態の校舎から、72時間以内に脱出する。

報酬:各参加者の望み。

ルール1:出口は3号棟の屋上出口。

ルール2:脱出にはパスワードを入力する。ただし、一つのパスワードにつき一人しか通れない。

ルール3:校舎の廊下は「影(シャドー)」が巡回する。
 


『脱出に必要なパスワードは、人数分を用意しておいた。学校内に置いてあるので、各自、自分の分のパスワードを探し出して使用すればいい』

『これで、事前の説明は終了だ。細かいところはおいおい自分たちでわかってくるだろう』

『では――』

榊原「待ちなさい」

会話を締め括ろうとした骸骨に制止の声がかかる。

榊原「聞きたいことはまだあるわ。貴方は何者? いったい何が目的でこんなことを」

久々利「そ、そうですよ! それにどうして私たちがこんな目に……」

『そうか。そういえばまだ名乗っていなかったな』

『私はエニグマ』

エニグマ『目的は、運命に選ばれた君たちの素質を知ることだ』

エニグマ『では、健闘を祈る』

 


 激励のつもりなのか、骸骨――エニグマはそう言い残すと、出現した時と同様に唐突にスクリーンの映像が消え失せ、同時に固く閉ざされていた体育館の扉が音を立てて開いた。

 七人が廊下に出ると、背後で再び扉が閉じられる。
 

 
堺「それで、これからどうする?」

 閉じられた体育館の扉を目に、思わず口にしてしまったといった様子でつぶやかれた堺の言葉に、真っ先に神藤が反応した。

神藤「決まっている、パスワードを探しに行くべきだね。制限時間は72時間しかないし、早めに動くべきだろう。それに何より、そっちのほうが面白そうじゃないか」

久々利「面白いって……私たち誘拐されて学校に監禁されてるんですよ!? なんとかして助けを呼ばないと……!」

青田「そ、それなら、教員室とかに行って電話が繋がるか試してみた方がいいんじゃ……」

神藤「君たちには知的好奇心というものがないのかい? あの骸骨――エニグマの正体、目的、そして僕たちに何をさせたいのか。実に興味深いと思わないか?」

榊原「そんなことを考えるのは、貴方だけよ」

竜胆「どーでもいい。とっとと出てくに決まってんだろ、これ以上こんな悪趣味に付き合ってられるか」

青田「で、出てくってどうやってですか」

竜胆「玄関まで行って鍵をぶっ壊す。でなきゃ、ガラスを破るなりなんなり手段はいくらでもある」

榊原「貴方、学習能力がないの? さっき無駄だと分かったばかりじゃない。これだから不良は……」

竜胆「あ? 誰が不良だ」

榊原「鏡というものを知っているかしら。使ってみれば、どういう意味か分かるはずよ」

竜胆「喧嘩売ってんのか」

榊原「さあ、どうかしら」

堺「ちょっと待てよ! 争ってる場合じゃないだろ。ええと、黒峰、だったっけ。あんたはどう思う?」

 争いの論点をずらそうと思ったのか、堺が話の矛先を黒峰に向けた。

 問われて、黒峰はやや思案する。
 神藤の言うとおりパスを探しに行ってもいいし、外部との連絡手段を探ってみてもいい。または、竜胆の案の強行突破での脱出を試すか。もしくは、彼らと会話でもしてみるか。あるいはそれ以外の何か別の行動か。

 さて、どうする?
 


【ターンの流れ】

メインステップ(ターンの目標となる安価募集)

安価にそった行動

イベント発生(安価によっては発生しない場合も)

メインステップ

……

このサイクルで1ターンを消費します。
72ターンの間に学校より脱出してください。

黒峰の行動安価

↓2
 

パスを探そう

耳山

ごめん誤爆。
パスを探すで。


黒峰「パスワードを探すべきだろうな」

 やや思案する素振りを見せた後、黒峰はそう発言した。

黒峰「体育館や携帯の不通から考えても、エニグマはかなり用意周到にこの計画を練っている。安易な脱出手段や連絡方法はないと考えていいだろう」

神藤「いい着眼点だね。君とは気が合いそうだ」

黒峰「…………。とにかく、さしあたってはエニグマの言うとおりにしてみるべきだと俺は思う」

榊原「けれど、学校は広いわ。パスワードがどんなものかもわからないのに闇雲に探すのは得策ではない。ある程度、狙いをしぼって探すべきでしょうね」


どこを探索しますか?
学校内の施設・部屋を指定してください。
(例:3-a教室 保健室 各部の部室など。存在しない部屋などの場合は再安価・または上か下にずらします)

↓2
 

図書館

放送室


『『タカハシさんがいらっしゃいました。生徒は至急お迎えに上がってください。繰り返します――』


コンマ判定
基本値4
補正
・生徒手帳を読み込んでいた神藤+1
・緊急放送の意味を知っていた榊原+1
・才能により察知した久々利+1
・黒峰+1
・突然の襲撃-1
・二体同時襲来-1
・初遭遇-1

目標値5

コンマ一桁が9~6なら失敗 ゾロ目ならファンブル
コンマ一桁が5~0なら成功 ゾロ目ならクリティカル
(0は0として扱います)

↓1・2連続判定
 

せいこー

えーい

コンマ判定1 成功!

コンマ判定2 失敗…


 放送室を調べてみよう、そう結論づけた矢先にその放送は鳴り響いた。
 スピーカーから流れる無機質な音声は、二重にブレた声で同じ内容を延々と繰り返し続けている。

堺「何なんだ、この放送は……」

青田「や、やっぱり放送室になんて、行かない方がいいんじゃないですか……?」

 二人の男子が薄気味悪そうにスピーカーを見上げた。竜胆も同じく胡乱げな目を向ける。

竜胆「っつか、誰だよタカハシって」

榊原「誰でもないわ……これは、緊急放送よ」

竜胆「緊急放送?」

神藤「生徒手帳を持っているなら、開いてみるといい。読んで字のごとく緊急時に使われる符丁の放送だよ。意味は『不審者が侵入した。すぐに避難しろ』ってところ――」

久々利「いやああああぁぁぁ!?」

 神藤の説明が終わらぬうちに、突然、久々利が悲鳴をあげた。
 その奇行に全員が彼女に注目したが、久々利はそのことにも気づかず自身の肩を抱きしめ、震えていた。

久々利「何……何なのこの声……いや……何か来る……!?」

 彼女が震えながら指差す廊下の先、そこには――蠢く”闇“があった。

黒峰「――全員逃げろぉ!!」

 黒峰の叫びとほぼ同時、近づいてきた闇からのびた腕が彼らの一人を捕らえ、闇の中へとその人物を引きずり込んだ――。


被害者コンマ判定
1 青田
2 神藤
3 黒峰
4 竜胆
5 久々利
6 榊原
7 堺
8 再判定(被害者一人)
9 再判定(被害者二人)
0 回避
↓1
 


コンマ判定結果:再判定(被害者数一人)


#今回はここまで

ヒント:行動安価時にコンマが4だった場合、影と遭遇します。44の場合、二体出現します。お気をつけください。
なお、影と初遭遇してから出現ルール説明しようと思っていたら、いきなりゾロ目出されて驚いたのは秘密です。
 

乙乙

#再開します

被害者コンマ判定
1 青田
2 神藤
3 黒峰
4 竜胆
5 久々利
6 榊原
7 堺
8 再判定(被害者一人)
9 再判定(被害者二人)
0 回避

なお、三回連続で再判定となった場合、回避したものとして扱います。

↓1
 

かいひ

コンマ判定結果:1 青田

 蠢く“闇”が狙いを定めたのは、一人の男子生徒だった。
 現れた”闇“に恐怖したのか、それとも黒峰の大声に萎縮したのかはわからない。だが、男子生徒――青田は、その身を硬直させてしまっていた。

 立ち尽くす青田に近づいた“闇”から、黒く染まった腕が伸び、彼の身体を掴み、引きずり自身の纏う暗闇へと引きずりこもうとしたその瞬間――、

青田「ヒッ、く、来るなっ!」

 バシンッ! と、伸ばされた腕が”何か“に当たって弾かれた。まるで、青田と“闇”の間に見えざる透明の壁があるように。

黒峰「こっちだ、急げ!」

 近くの教室の戸を開け黒峰が逃げ込むと、六人がそれに続いた。最後の青田が転がるようにして入ると同時に、黒峰が急いで戸を閉める。
 直後、

 バシババシン!!!

 黒く染まった四つの手のひらが、教室のガラスに勢い良く叩きつけられた。
 黒い腕はしばらく執着したようにガラスを叩いていたが、やがて諦めたのか、教室の前から去り、廊下の奥へと消えていった。
 あとには静寂だけが残る。だが、今の出来事が現実である証拠にガラスには真っ黒な手形が残されていた。
 


堺「なんだったんだ、あれ……」

 教室の前から何かが去って数分後、誰もが言葉を失うなか、堺が口火をきる。
 その疑問に答えたのは神藤だった。

神藤「影、だろうね。問題用紙にもそう書いてある」

 ポケットから取り出した問題用紙を神藤はあらためて広げた。

神藤「『ルール3 校舎の廊下は影が巡回する』。あれが影で、僕達はパスワードを探しながら、鬼ごっこもしないといけないという訳だ。ははは、実に面白い」

堺「お前、おかしいんじゃないのか……あれを見て面白いなんて……」

神藤「実は、そう言って気を紛らわせてるだけさ。そうじゃなければ、とても彼のように冷静にはなれない。なあ、そうだろ」

 神藤は黒峰に目を向けた。
 


神藤「よく教室に逃げればいいなんて思いついたね。君の機転がなければ、全員あれに何をされていたかわからなかった」

黒峰「別に……ルールには『校舎』じゃなく『校舎の廊下』と書いてあったからな。わざわざ分けて書いてあるなら、意味があると思っただけだ」

神藤「なるほどね」

榊原「……それより、他に話すべきことがあるでしょう」

 納得したように頷く神藤の話を遮り、榊原が冷たい目を教室の片隅に向けた。

榊原「青田さん、久々利さん。先程のはいったい何?」

 名前を呼ばれた二人が身体をビクッと震わせる。

榊原「久々利さんはあれが――影が来る前からその存在を感知していた。青田さんは、私の目が確かなら一瞬、影の手を弾いたように見えたけれど」

青田「あ、あれは、その……」

久々利「………………」

榊原「勘違いしないで欲しいけれど、責めている訳ではないわ。ただ貴方たちにあの影を防ぐ才能があるのなら、それを教えて欲しいの」

 榊原の言葉に、青田はあちこちに視線をさまよわせ、久々利は顔を伏せた。どちらも、迷っているようにも何かをこらえているようにも見える。

 その光景を見た黒峰は、ただその様子を見守っていたかもしれないし、榊原、あるいは青田か久々利に何かを言ったかもしれない。もしくは神藤か堺、竜胆と何かをしたか。ひょっとしたら何もしなかったかもしれない。

 黒峰はどうした?

↓2
 

ksk

一先ずは仲裁に入る。
話したくない相手に無理矢理話させても不和になるだけだ。


黒峰「……その辺にしたらどうだ」

 榊原の詰問を見かねた黒峰は仲裁に入る。

黒峰「誰にだって、話したくないことの一つや二つあるだろ。俺にだってあるし、あんたにも話したくない秘密ぐらいあるんじゃないか?」

榊原「……それは……」

黒峰「無理に聞き出したところで、お互いの間にわだかまりができるだけだ。こんな状況で、それがどれだけ命取りになるか分かるだろ」

榊原「そう……ね。貴方の言うとおりよ、私としたことが少し取り乱していたみたいね……青田さん、久々利さん」

青田「は、はいッ」

久々利「…………」

榊原「正式に謝罪するわ。問い詰めるようなことを言って、ごめんなさい」

榊原の謝罪に二人は――


青田コンマ判定
目標値 4
↓1

久々利コンマ判定
目標値3
↓2
 

ふんふん

そい

青田コンマ判定 5
結果 失敗…… 

久々利コンマ判定 0
結果 成功!


青田「あ、頭をあげてください。僕は気にしてないですから……」

 謝罪する榊原に、青田は必死に手を振って否定した。人に謝ることが多い彼である、謝られることに慣れていないのだろう。
 そして久々利は、

久々利「……私も、気にしてません。でも、榊原さんが私たちを問い詰めた理由もわかるんです。あんなことしたら、不審がって当然ですよね……」

 そう言って、久々利は教室の皆を見回した。

久々利「だから、話します。私、人の感情が読めるんです。たぶん、それがエニグマの言ってた『ユニークな才能』だと思います」

榊原「感情を? じゃあ先程のは」

久々利「はい……あの影が近づいてきたとき、恨みとか妬みとか、そんな負の感情を煮詰めたようなものに当てられて……」

 久々利は嘘をついた。
 いや、正しくは正確なことを言わなかった。

久々利(人の心が読めるなんて知られたら、絶対に気味悪がられる。もし置いていかれでもしたら……!)

 日常的に人の本音を、それも欲望や感情が大きく反映される表層の心の声を聞き続けてきた彼女にとって、自身の才能をありのままに告白するのはあまりにもリスクが高すぎた。
 かといって、黙ったままというのも悪感情を抱かせる。そのため本当のことを言わないという道を選んだのだった。
 

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