カレン「映画を観に行きマショウ!」 (23)



*『きんいろモザイク』のSSです

*途中で『ご注文はうさぎですか?』のネタが出てきます。あらかじめご了承を



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綾「映画を?」

カレン「この前、イサミの出てた映画を観に行ったとき、今度はみんなで行こうって言ってたデス」

陽子「お、そういやそうだったなー」

忍「みんなで映画ですか。楽しそうですね、アリス」

アリス「うん、シノ。わたしも行きたいな」

カレン「じゃあ決まりデスね! いつ行きマスか?」

陽子「そうだなー、週末とか? 私は空いてるし大丈夫だよ」

カレン「私もデス!」

綾「私も。しのとアリスは?」

忍「はい、特に予定はないので大丈夫です」

アリス「決まりだね」

穂乃花(カレンちゃんたち、みんなで映画観に行くんだ……。いいなあ、私も一緒に……)

カレン「ホーノカー」

穂乃花「! カレンちゃん」

カレン「ホノカも一緒に週末、映画観に行きマス? きっと楽しいデス!」

穂乃花「う、うん……行きたいんだけど……でも、部活が」

香奈「行ってきなよ、穂乃花」

穂乃花「香奈ちゃん」

香奈「顧問には私がうまく言っておくから。せっかくカレンちゃんが誘ってくれたんだし、ね」

穂乃花「あ、ありがとう……香奈ちゃん。じゃあ、私、行ってくるね」

穂乃花「カレンちゃん。私も、お供させてもらいます!」

カレン「ウェルカム!」

カレン「カナも今度、一緒に遊びに行きマショウ」

香奈「うん、また今度ね。カレンちゃん」

――週末

カレン「あ、シノとアリスが来まシタ!」

アリス「遅れてごめんねー」

陽子「おーい、遅いぞー」

忍「すみません、ちょっと服を選んでいたら遅くなってしまって」

綾「しのはマイペースだから」

忍「どうです? 似合ってますか」

陽子「あ、うん。まあいつも通り、しのらしい服装でいいんじゃない」

穂乃花「忍ちゃんもアリスちゃんも、とっても可愛いよー」

忍「ありがとうございます、穂乃花ちゃん」

カレン「楽しみデスねー」

陽子「楽しみだなー。やっぱ映画館ではコーラとポップコーンだよね~」

綾「もうー、陽子は食べ物のことばっかり。大事なのは映画の中身でしょ」

アリス「そうだね、面白い映画だといいね」

忍「どんな映画なんでしょうか、楽しみですね」

穂乃花「それで、カレンちゃん。今日は何ていう映画を観に行く予定なの?」

カレン「ノープランデス」

陽子「えっ?」

綾「え、カレン、考えてたんじゃないの?」

アリス「カレンが言い出したから、てっきりもう決まってるんだと思ってたよ」

カレン「最初から決めて行って観るのもいいデスが、映画館に行ってから決めるっていうのも面白いデスよ」

忍「なるほど、確かにその場で選ぶのも面白そうですね」

アリス「行きあたりばったりって感じだね」

穂乃花「映画のポスターを貼ってるし、予告影像が流れてたりするから参考にできるね」

綾「でも、面白そうだと思って観てみて、もうひとつだったら……」

カレン「ふ、そこはフィフティー・フィフティーデスが……」

陽子「まあ、その場合は闇鍋でハズレ引いたって思っとけばいいって!」

綾「陽子はなんでも食べ物に例えるわね……」

アリス「最初から観るつもりの映画でも、期待外れな場合はあると思うし」

綾「確かに……それもそうかも」

――映画館


                        ざわ・・

ざわ・・

                  ざわ・・


カレン「着いたデース!」

綾「結構、込んでるわね」

陽子「まあ週末だもんな」

穂乃花「こんなに人が多いと迷っちゃうよね」

忍「アリス、迷子にならないように気を付けてくださいね」

アリス「わたしは子どもじゃないから大丈夫だよ……」

カレン「穂乃花はどんな映画が観たいですか?」

穂乃花「う~ん。私は、カレンちゃんが観たい映画ならなんでもいいよぉ」

カレン「シノとアリスは?」

忍「そうですね。私は出来れば金髪少女が主人公のものを」

アリス「わたしは時代劇っぽいのがいいなー。和服を着た大和撫子って感じの人が出てきてほしい」

カレン「アヤヤは?」

綾「私はやっぱり恋愛映画がいいわ。こう……胸がきゅんとするような」

カレン「ヨーコは食べ物が出てくる映画デスね」

陽子「いやいや私、食べ物だけじゃないから! 私はアクション物がいいかなあ」

穂乃花「みんな意見がバラバラになっちゃったね」

陽子「これは、別々に分かれてみるしかないのか?」

綾「そ、そんな。それじゃ、みんなで見に来た意味がないじゃない」

忍「いったいどうすれば……」

カレン「なるほど、分かったデス」

アリス「カレン?」

カレン「こんなこともあろうかと、私はちゃんと最新の映画情報をチェックして来マシタ」

カレン「今ちょうど、すべての条件に当てはまるアニメ映画をやってマス!」

アリス「あるの!?」

カレン「これデス!」


【劇場版 ご注文はうさぎですか?~ぴょんぴょんはーと~】

――上映終了後

忍「シャロちゃん可愛すぎですっ!」ハアハア

アリス「チヤのおしとやかな雰囲気もとても良かったよ」キラキラ

陽子「リゼのチャンバラが面白かったなー。チマメ隊の活躍も」

綾「そう? 私はリゼがなかなかシャロの気持ちに気付かないのがじれったかったわ」

陽子「え、そんなシーンあったっけ?」

綾「あったじゃないの! もうー、本当に陽子は……」

陽子「それにしてもリゼって綾にそっくりだったな!」

綾「やめてぇ。スクリーン観ててちょっと恥ずかしかったんだから!」

忍「シャロちゃんのグッズ、たくさん売ってますね」

アリス「私はチヤのグッズを買おうかな」

忍「このストラップなんていいですね」

アリス「ほんとだね」

忍「アリス、一緒に買いましょうか。おそろいで」

アリス「シノ、キャラクターは別なんだからおそろいじゃないよ?」

忍「いえ、そういう意味ではなく、つまり……。シャロちゃんと千夜ちゃんは幼馴染だったじゃないですか」

忍「あの二人と同じくらい、私達も仲良くしていけるように。そういうつもりで、おそろいと……ちょっと言い方おかしかったですか?」

アリス「ううん、大丈夫だよ。シノの気持ちはちゃんと伝わったから。一緒に買おう、“おそろい”のストラップ」

忍「はい!」

カレン「穂乃花はどうデシタ?」

穂乃花「シャロちゃんの金髪も綺麗だったけど、人見知りなチノちゃんがだんだんココアちゃんたちと打ち解けていくところが良かったかな」

カレン「そうデスか。みんな楽しんでくれたみたいでよかったデス」

穂乃花「カレンちゃんは、どういうところが面白かったの?」

カレン「そうデスねー。漫画やアニメそのものが好きっていうのもありマスが」

カレン「こうやって、ホノカやみんなと一緒に同じものを観て、いろいろ話せることが一番面白いデス!」

穂乃花「カレンちゃん」

カレン「今日は来てくれてアリガトゴジャイマス、ホノカ!」

穂乃花「……こちらこそ、どういたしまして」

陽子「おーい、おなかも空いたし、どっかで食べてかない?」

綾「まだ食べるの? さっきポップコーン食べてたでしょ」

陽子「まあまあ、固いこと言わずに」

アリス「わたしは甘味処がいいな」

忍「私はカフェがいいですね」

カレン「私はホノカの家に行きたいデース」

穂乃花(私……もうちょっと早く、みんなと仲良くなっていたらって思ってたけど)

穂乃花(そうじゃないんだ。これからもっともっと増やしていけばいいんだよね)

穂乃花(カレンちゃんや、みんなと一緒に過ごせる時間を――)


カレン「ホノカー、行きマスよ」

穂乃花「うん」





誘ってくれてありがとう、カレンちゃん

これからもよろしくね





                                       (おしまい)

劇場公開も近いということで映画ネタで

いっぺん日暮ちゃんメインのSS書いてみたい今日この頃

それでは失礼します

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