アナスタシア「ミオ、私はとても怒っています」本田未央「えっ」 (48)

アナスタシア「ミオに強い憤りを感じています」

未央「えっと、未央ちゃん何か悪いことでもしましたでしょうか……?」

アナスタシア「いいえ、ミオは何もしていません」

未央「じゃあどうして」

アナスタシア「何もしていないことが問題です」

未央「つまり、どういうこと?」

アナスタシア「この際だからはっきりと言います」

未央「は、はい……なんでございましょう?」



アナスタシア「パッションタイプにネコアイドルが少ないのはどういうことですか!!」

未央「私に聞かれても困るよ!?」

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アナスタシア「ミオ、あなたにはネコアイドル普及委員会パッション部長として自覚が足りません」

未央「ごめん私そんな重要そうな役職に就任してることを今初めて知ったよ」

アナスタシア「以前みくからネコアイドル後継者の証をもらいましたね?」

未央(2ndアニバの時のネコミミのことかな……?)ニャンミオー

アナスタシア「あの日から未央はネコに選ばれた戦士なのです」

未央「アレそんな重要ウェポンだったんだ……」

アナスタシア「なのに未央はその意識が甘いです。アスカが一人の時に飲むコーヒーと同じくらい甘いです」

未央「いっぱいお砂糖入れてるもんね」

アナスタシア「クールはハルナ、ルミ、ユキミ、ノア、レイコと元々層が厚かった上に、神崎にゃんことホノカにゃんが加わりました」

アナスタシア「キュートはご存知ネコアイドルの王道のみくに加え、シキにゃんという大型新人の定着に成功しています」

未央「志希にゃんはネコアイドルに入れていいものなのかな?」

アナスタシア「なのにパッションはどうですか! クローリク(うさぎ)は増えるのにネコが増えない!」

アナスタシア「ニナもスズホもネコの着ぐるみを着る気配がありません!」

未央「仁奈ちゃんはともかく上田しゃんは着ないと思うよ。ひねりがなさ過ぎて」

アナスタシア「あまつさえ次期ネコアイドル最有力候補と目されたタクミを、アフツァー(羊)とリエーフ(ライオン)に奪われています!!」

未央「アレはいつものパターンに乗せられるたくみんもたくみんだよ……」

アナスタシア「半年前には待望のエマ猫が登場しました! 愛らしいネコミミパーカーにエマのイタズラな表情が合わさりとても素晴らしいです!」

アナスタシア「なのにどうして特訓後にネコでなくなってしまいますかッッッ!!!」

未央「落ち着いてアーニャ!!」

アナスタシア「アーニャではありません。私のことは、ネコミミの伝道師あーにゃん先生と呼びなさい」

未央「あの、あーにゃん先生……。一つ質問が」

アナスタシア「パジャールスタ。許可します」

未央「ライオンはネコに入りませんか? 初期R莉嘉ちーとか百獣たくみんとか」

アナスタシア「ニェット。入りません」

未央「バッサリ斬られた」

アナスタシア「獅子は所詮獅子……ネコとは違うです」

未央「でもあーにゃん先生もさっき女豹の礼子お姉さまをネコ扱いしてなかった?」

アナスタシア「…………」

未央「…………」

アナスタシア「あー、にゃー」

未央「露骨にごまかしやがったぞこの野郎」

未央「じゃあ、ぴにゃこら太はネコに入りますか?」

アナスタシア「ニェット。獅子が獅子であるように、ぴにゃこら太はぴにゃこら太です」

未央「もはや一つの種族なのか……」

アナスタシア「ぴにゃこら太として愛でなければなりません」

未央「愛でちゃうかー」

アナスタシア「ホノカにぬいぐるみをもらいました。とても可愛いです」ピニャー

未央「ほのっちクレーンゲームでいっぱい獲ってたもんね」ピニャー

アナスタシア「シノブの部屋のホノカちゃんゾーンにいるぴにゃこら太のような青い子が好きですね」ピニャニャー

未央「ヨダレたらしてるやつだ」

凛「私は蒼が好きかな」

アナスタシア「ダー。耳がないやつです」

未央「なんかいたぞ今」

アナスタシア「とにかく、ミオは一刻も早くパッションのネコアイドルを増やすべきです」

未央「そうは言っても、やってくれそうなの誰がいるだろう?」

アナスタシア「手始めにタクミにこっそりネコミミを装着してみてはどうでしょう?」

未央「私に死ねと申すか」

アナスタシア「ではトキコに」

未央「オーケーちょっと遺書を書く時間ちょうだい」

アナスタシア「ンー……やはりスズホはネコの着ぐるみを着てくれませんか?」

未央「変化球で打診してみるよ。まねき猫とかそっちの方向性で」

アナスタシア「パニャートナ……それなら着てくれるかも、ですね」

未央「あ、そうだ! ネコの着ぐるみといえば、ねこっぴーがいるじゃん!」

アナスタシア「……あいつ滅びればいいのに」

未央「キャッツに何の恨みが!?」

アナスタシア「なら、アイコはどうですか? ネコに縁もありますし、ミオとも仲が良いでしょう?」

未央「うーん……やってくれそうだし実際めっちゃ似合いそうだけど」

アナスタシア「だけど?」

未央「あーちゃんのあーにゃんとアーニャのあーにゃんでダブってしまう危険が……」

アナスタシア「それは良くないですね……」

未央「それに、あーちゃんはどっちかというとネコを写真に収める側だからね」

アナスタシア「ミオがネコでアイコがタチですね?」

未央「あーにゃん先生、その摩訶不思議な日本語は誰から聞いたのかな?」

アナスタシア「ミナミに教えてもらいました」

未央「あの女なんつーことを……」

アナスタシア「私とランコがネコでミナミがタチらしいです」

未央「新田ァ!!」

未央「他にやってくれそうと言えば、美羽ちゃんはどうかな?」

アナスタシア「ンー……あまりよくありません」

未央「どうして? 多分ノリノリでやってくれるよ?」

アナスタシア「ミウは最大の敵にして動物アイドル最大手、うさぎを経験しています」

未央「あぁ^~みうさぎがぴょーんぴょんするんじゃぁ^~」

アナスタシア「つまりミウを引き入れることは、うさぎのシュピオン……アー、スパイを潜入させることと同じです」

未央「さすがにそれは大げさというか、警戒し過ぎなんじゃないかな?」

アナスタシア「ミオはとことん甘いです。カナコが自分で打ち立てたダイエット計画並に甘いです」

未央「そこまでこっぴどく言わなくてもいいじゃん……」

アナスタシア「そもそもどうしてミウがうさぎに道を踏み外す前に、未央が止めなかったのですか?」

未央「無茶言わないでよ。あの時は美羽ちゃんも自分の方向性探ってた時期だし」

未央「そもそもみうさぎ初お披露目の制服コレクションって私の二回目の登場よりも八か月も前の話で、私はその間ずっと出番なしだよ?」

アナスタシア「あっ」

未央「ちなみに二度目のみうさぎの片鱗を見せたSR[悩めるお年頃]矢口美羽も、[ニュージェネレーション]本田未央より先だったり」

アナスタシア「…………」

未央「…………」

アナスタシア「長い、放置でしたね……」

未央「……うん」

アナスタシア「とにかく、うさぎアイドルはとても危険です」

未央「だからそこまで目の敵にしなくっても……」

アナスタシア「このまま野放しにすれば日本はうさぎに支配されます!」

未央「ほら、ライバルのうさぎが頑張ってるならネコアイドルもネコアイドルで頑張ってさ。お互いに切磋琢磨していけばよくない?」

アナスタシア「うさぎの日本侵略は、古事記の時代に遡ります」

未央「おおう予想以上に壮大だ」

アナスタシア「イナバのシロウサギという話では、うさぎは神の使いとして描かれていますね?」

アナスタシア「かちかち山では悪いタヌキをやっつける役として登場していますし」

アナスタシア「月にはうさぎがいるという迷信もあります」

アナスタシア「このようにうさぎは善い物、高貴な物、親しみのある物として日本人に定着しています」

未央「昔から着々とアイドル的要素を固めてきてるってわけだ」

アナスタシア「間違いなくウサミン星人によるイメージ戦略です」

未央「ウサミン星人ってすごい」

アナスタシア「うさぎアイドルに強い子が多いのも確かです」

未央「ウサミン、ちえりん、仁奈ちゃん、ぬいぐるみを含めれば杏ちゃんとか、765プロのいおりん大先輩とか」

アナスタシア「この時点で凶悪、ですね……」

未央「とときん、夕美ちゃんを筆頭にバニーガールっていうカテゴリーがあるのも強いよね」

アナスタシア「ダー……。層の厚さも十代前半から二十半ばまで」

未央「晴ちんからレナお姉さままで」

アナスタシア「果ては世界レベルまで」

未央「あの御方はプロポーションとか実際世界レベルだから困る」

アナスタシア「しかしうさぎアイドルでもっとも恐ろしいのは……」

未央「うんうん」

アナスタシア「ウサコです」

未央「ウサコ」

アナスタシア「奴とは正面から戦うべきではありません……」ガクブル

未央(一体何されたんだろう……?)

未央「動物アイドルといえばさ」

アナスタシア「ン?」

未央「犬アイドルも強敵じゃない?」

アナスタシア「ニェット。サバーカ(犬)は危険ではないので心配いらない、ですね?」

未央「そう? 犬陣営には、あの皆様おなじみの最強アイドルしぶりんがいるよ?」

アナスタシア「フショーフパリャートキ。渋谷凛、恐るるに足らずです」スッ

未央(ボイスレコーダーを取り出した……?)

アナスタシア「聞けば分かります」ピッ





『し……しぶにゃんこ……』

未央「!!」

アナスタシア「そう。リンもミオと時を同じくしてネコアイドルになっています!」ピッ

『しぶにゃんこ……』

アナスタシア「犬を飼っていますが、アイドルとしてはむしろネコ! チエリもリンはネコであると証言しています!」ピッピッピッ

『しぶにゃんしぶにゃんしぶにゃんこ……』

アナスタシア「すなわちリンは同志! タヴァーリシチ・シブニャンコです!!」ピッピッピピピピピッ

『しぶにゃんしぶにゃんしぶしぶししぶしぶにゃんこ……』

未央「やめたげて! しぶりんむこうのソファーでめっちゃ茹でダコみたいになってるから!!」





<カエリタイ……

<リ リンチャン! ワタシハ カワイイト オモウヨ!

<ウンウン カワイイヨネ シブニャンコ

<カレン オマエハ チョット ダマッテロ

アナスタシア「犬アイドルといえばセイラとユウもですが」

未央「大御所だね」

アナスタシア「この二人はバニーを経験して、犬アイドルとしては少し弱体化したと言えます」

未央「うさぎアイドルに強力な子が二人増えちゃったとも言える」

アナスタシア「しかしセイラは油断なりません」

未央「バニーで自身の魅力をばっちりアピールする傍らで、わんこもしっかり推してたからね」

アナスタシア「その裏ではアッキーとも同盟を結んでいます。隙が無いです」

未央「いつも物憂げなアッキーがあんな嬉しそうな表情してたくらいだから相当だよ」

アナスタシア「さらに恐ろしいことに、犬アイドル後継者も育成しています……」

未央「沙理奈お姉様のことだ」

アナスタシア「胸にお手をさせてバストアピール! 表現の暴力です!」

未央「おっぱいこのやろう!」

アナスタシア「未央は人のことを言えません」

未央「はい」

アナスタシア「ユウもアッキーを有している以上、油断はできません」

未央「インパクトの塊だもんね、アレは」

アナスタシア「ホコリ取りや応援用のポンポンにもなれてとても万能です……」

未央「ポンポンはむしろ本人否定してたような……?」

アナスタシア「なによりトライアド・ダムネーションは無対策で直撃するとパーティが壊滅します」

未央「オーケーそれ別の世界のそっくりさんだ」

アナスタシア「やってやるワン!」

未央「ボロぞうきんにしてやるワン!」

アナスタシア「ケルベロス・オーダーが全然手に入りませんね……」

未央「イベント復刻待とうか」

アナスタシア「みくもミオも役に立ちませんでした……」

未央「相手が水属性と闇属性じゃ仕方ないよ」

アナスタシア「次回は私もお空のコラボに参加しますね?(ステマ)」

未央「私と同じ火属性にはみりあちゃんも来るみたいだから楽しみですなあ!(ステマ)」

アナスタシア「そういえば、犬アイドルもパッションにはいませんね?」

未央「たしかに……。牛とか馬とかはいるけれど」

アナスタシア「あまり他では見ない動物が多いですね」

未央「トナカイまでいるくらいだからねー……」

アナスタシア「パッションタイプはありきたりなキャラだと埋もれてしまいます」

未央「どうしてこっちを見るのかな?」

アナスタシア「なんでもありませんよ?」

未央「ちくしょうこいつめ」

未央「あ、犬といえば去年のドリームLIVEでお嬢が犬派になっちゃったかも」

アナスタシア「あの時のトモエはとても良い笑顔でした」

未央「もしかすると今後セクシーでかわいいどうぶつコスプレショーに犬枠として登場する可能性も無きにしも非ず」

アナスタシア「それは、少し見てみたいです」

未央「犬アイドルに関してはこんなところかな?」

アナスタシア「ダー。人数が少なくて、しぶにゃんこもいるので、敵対するより同盟を結ぶべきと思います」

未央「なるほど」

アナスタシア「あまり犬を悪く言ってしまうと、公式でラブライカという名前のユニットをもらった私の立場が……」ボソッ

未央「わぁい大人の事情」

アナスタシア「なので今注意すべきはうさぎです」

未央「結局うさぎは敵視するんだ……」

アナスタシア「こうしている間にも、ネコはうさぎに次々に攻撃を仕掛けられています」

未央「そういう風には見えないけれど……」

アナスタシア「未央はどこまでも甘いです。いつまで経ってもミユキを実装しないデレステの運営くらい甘いです」

未央「早くしてくれマジで。あと風香ちゃん」

アナスタシア「今だってお月見イベントでうさぎが目立つこの時期に、いかにも悪役な感じでみくを登場させています!」

アナスタシア「これがうさぎによる印象操作でなくて何ですか!」

未央「むむぅ、言われてみればそう見えなくもない……」

アナスタシア「ですが今回の[フマジメ/ネコチャン]はセクスァルナヤ(性的)過ぎて我慢が出来ませんね?」ジュルリ

未央「路地裏で鎖持参であんな表情までされたらもうね」ジュルリ

アナスタシア「相手は攻め所を分かっています。みくが負ければネコアイドルは崩壊です」

未央「いろいろ言われてるけれど、なんだかんだでネコアイドルの不動の主力だからね」

アナスタシア「特に最近のみくはウサミン星人による厳しい監視に遭っています」

未央「最近共演多いもんね、あの二人」

アナスタシア「まず397cherryといううさぎ二人を擁する攻撃的なユニットでみくを牽制し……」

未央「数的有利は兵法の基本だ」

アナスタシア「その後も[マジメ/ネコチャン]で隣りに座るなどして距離を詰め……」

未央「警戒心を薄れさせて徐々に入り込む作戦かな」

アナスタシア「アニメでもみくのメイン回でおいしいポジションを取るなど、その手法は狡猾そのものです」

未央「こうして見るとたしかにかなりキツくマークされてるかも……!」

アナスタシア「なんと去年は私を差し置いて一緒に海水浴にまで行ったらしいです!」

未央「あっ違うこれ単にみくにゃんをウサミンに取られそうで拗ねてるだけだ」

アナスタシア「ずるいです」プクー

アナスタシア「早急にみくとナナを引き離さねばなりません!」

未央「うわぁあーにゃん先生が嫉妬に狂った!」

アナスタシア「ボリショイ・テロル! 粛清です! ウサミン星を火の海に変えてやります!」

未央「やめて! 下手したら近所の私の家まで燃える!」

アナスタシア「私とノアのアイドルトークが削除されたのもきっとうさぎの策略です!」

未央「言いがかりも甚だしいよ!」

アナスタシア「にゃん・にゃん・にゃんを分断させてノアをバニーに引き込もうとする策略です!」

未央「地味に説得力があるから困る!」

アナスタシア「ですがバニーなノアもクラシーヴァヤ(綺麗)でしたね……」

未央「おい」

アナスタシア「……アー、というわけで、未央がネコアイドルを普及させなければならないことは分かりましたね?」

未央「9割くらい個人的な理由だった気がするけど、大体分かったよ」

アナスタシア「うさぎを抜きにしても、ネコアイドルの立場は脅かされています」

未央「強力な動物アイドルがどんどん増えてきて、うかうかしてられなくなったからね」

アナスタシア「生き残るためには、もっとたくさん仲間が必要です」

未央「そのためには手薄なパッションが、ひいてはこの未央ちゃんが頑張らなきゃいけないと」

アナスタシア「お願いできますか?」

未央「私だってかつてはにゃんみおを名乗った身だし、精一杯やらせてもらいましょう!」

アナスタシア「スパシーバ、ミオ。さあ、今こそネコアイドルが一丸となる時です!」

未央「了解! そうと決まればさっそくネコミミつけてくれそうな人を……あれ?」

アナスタシア「どうしましたか?」

未央「そういえば、そもそもあーにゃん先生ってネコアイドルとして活動したことあったっけ?」

アナスタシア「…………」

未央「…………」

アナスタシア「…………」

未央「…………」

アナスタシア「[シーサイドキャット]前川みくの背景で、少しだけ……」

未央「…………」

アナスタシア「あと、一応G4Uもですね……。ネコミミは、ないですが……」

未央「…………」

アナスタシア「私も早くネコミミでお仕事がしたいです……」

未央「一緒にプロデューサーにかけあってみよっか」

アナスタシア「……ダー」





おわり
アニメ5話やSDのネコミミあーにゃんがかわいすぎたのでむしゃくしゃしてやった
早くカードとして本実装してくださいなんでもしまむら

余談

未央「そういえば、しぶりんのしぶにゃんこがOKなら、しまむーもうづにゃんで行けるんじゃない?」

アナスタシア「ウヅキはだめです」

未央「どうして」

アナスタシア「ウヅキはアルパカです」

未央「えっ」

アナスタシア「アルパカです」

未央「…………」

アナスタシア「パカー」

未央「あっはい」





今度こそおわり
パッションタイプのネコミミ属性の進退は実際にゃんみおの働きにかかっていると思う

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