大泉洋「よぉーし、釣るぞ! 川のぬしを釣ってやるぞぉー!」(284)

どうでしょうssです

【第1夜】

鈴井「みなさんこんばんわ、水曜どうでしょうです」

鈴井「さて今回ですが、我々久々にここ、HTB前の駐車場に集まったわけですけども!」

大泉「いやァーここにくると毎回緊張するなぁ」

鈴井「今でも緊張する?」

大泉「するねぇ」

藤村「やっぱりこう、大泉さんにとっては新たな旅の始まり! となる場所ですからね」

大泉「いやもう……旅立ちっつうか、僕にとっては刑の判決を受ける場所みたいなもんだからね」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「一体今度はどんな刑を! 言い渡されるのかと思うとね……もう前の日の晩から寝られないもの!」

藤村「wwwwwww」

大泉「今回は何やるの?」

鈴井「今回はですねぇ、久々の釣り企画! ということで」

大泉「おー釣り……釣りねwww」

藤村「懐かしいですなぁ」

大泉「そうだね」

釣りバカ企画はもうやらないだろうな

鈴井「我々これまでワカサギをはじめ数々の魚を釣り上げてまいりましたが!」

大泉「最後に釣りしたのはあれかい……西表のときかな?」

鈴井「2005年ですね」

藤村「もう10年以上も経つんですなぁ」

大泉「10年ったら……そら我々も老け込むわけだよ」

藤村「あっはっはっは!!」

>>6
やったら多分死人でるよ
ていうか昔のキレはなさそう

大泉「もうあの頃みたいに24時間ぶっ続けでなんてできないよ?」

藤村「そうだねw」

大泉「またあの時みたいにコンクリートの上に僕らを寝かせてみろ? 朝を迎える前に死んでやるからな」

藤村「あっはっはっはっは!!」

鈴井「えー今回はですね。川で! 釣りをしたいと思います」

大泉「川で?」

鈴井「川です」

大泉「川ってったら……豊平川かい?」

鈴井「おっ! さすがは大泉さん」

大泉「え、正解? 本当に豊平川なの?」

藤村「豊平川って言ったら、こっからちょっと歩いてったらもう、すぐですよ」

大泉「地元も地元……なんならちょっとした散歩気分じゃないか?」

鈴井「まぁ今回はですね。せっかく我々、集まっても最近はずっと海外だの日本縦断だの、遠くに行ってばかりですから」

大泉「んーそうだねぇ」

鈴井「たまにはこうして原点に戻って! 地元のね、北海道にゆかりのある! 企画しようじゃないかと!」

大泉「なるほどなるほど……いよいよこの番組も製作費がおりなくなったかな?」

藤村「あっはっはっはっはっはwwwwww大泉くん、そういう邪推をしちゃダメだよwww」

大泉「www」

鈴井「で、今回はですね。ただ釣りをするだけじゃ面白くない、ということで。こちら! ごらんください」

http://i.imgur.com/LoBXhn6.jpg

大泉「何だいこれは?」

藤村「これね、『川のぬし釣り』ってゲームですよぉ」

大泉「川のぬし……これ、ファミコンかい?」

藤村「スーパーファミコンですよぉ」

大泉「ああそう」

藤村「ちなみにこれ、嬉野さんの私物です」

大泉「あっはっはっはっは!! うれしーこんなのやるの!?」

鈴井「こちら、どういうゲームかといいますと、あるところに住んでいた家族が、川のぬしを釣りに行くというゲームなんですね」

大泉「そうなの」

藤村「大泉さん、ぬしですよ」

大泉「ぬし……ぬしねぇwwww」

藤村「どうしました?www」

大泉「豊平川のぬしって……なんだ? クジラでも釣れんのか?」

藤村「あっはっはっはっはっは!!!」

鈴井「とはいえ、まぁ我々だけでね。釣りをしたところで、大して盛り上がらないでしょ?」

<シューシュー

大泉「……そうだねw」

鈴井「やっぱり地元北海道ということでね、懐かしの方々を呼んで! 釣りをしたいと」

<シューシュー

大泉「もう……先ほどから、後ろでシューシューと……激しく空気の漏れる音がしてますけどwww」

藤村「wwwwwwww」

鈴井「登場していただきましょう。onちゃん、noちゃんです」

on(安田) ←登場
no(音尾) ←登場

大泉「あっはっはっはっはっは!!!」

藤村「いやいやいや、久方ぶりのぉ、お二方そろっての登場ですなぁwww」

大泉「noお前……随分久しぶりじゃねえかよwww」

no(音尾)「ご無沙汰してます……」

藤村「もうすっかりあらたまっちゃってwwww」

大泉「いやァ、安田くんも……相当久しぶりじゃないか?」

on(安田)「またこのメンバーで企画をやると聞いて……もう僕、内心おっかなびっくりでここまで来た……んですけど」

大泉「あっはっはっはっはっは!!」

藤村「安田君も基本的にはどうでしょう班の一員だからねwwww」

大泉「巻き添え食ってるだけでねぇか」

藤村「あっはっはっはっは!!」

鈴井「じゃ早速、全員揃ったところで今回の企画のルールの方を!」

藤村「いよっ!!」

鈴井「とりあえず、一旦中入りましょうか?」

藤村「そうだね」

大泉「おぉ……それなら、な、なんでわざわざ駐車場前に集合したの?」

藤村「あぁ? ここじゃねぇと着ぐるみ膨らませねぇだろ」

大泉「あっはっはっはっは! たったそれだけの理由でか!?」

鈴井「この2人(安田、音尾)にとっては、企画最大の見せ場だからね」

on(安田)「開始早々もう『ここが最大の見せ場』であると……」

no(音尾)「……なんか、気持ちが盛り下がっちゃうなァ」

大泉「あっはっはっはっは!!」

藤村「冗談です冗談ですwwwお二方にはまだ、見せ場ありますからwwww」

-HTB局内-

藤村「はい、じゃあ上がって」

大泉「上がってってこれ……なんでデスクの脇に畳引いてあんだよ?」

藤村「ままま、いいから上がって、ほら」

大泉「これじゃキミ30時間テレビのときとおんなじじゃないか!!」

藤村「よく覚えてますねwww」

大泉「そら覚えてるよ! あんなぞんざいな扱いされれば!」

藤村「あっそうだ大泉さん。よかったらほら、お菓子なんかもあるから。食べて」

大泉「おぉなんだ? お前は友達のお母さんか何かか?」

藤村「食わねぇのか?」

大泉「もっといい菓子を用意しろ」

藤村「あぁ?」

大泉「こんなポテチやらなんやらじゃなくて、もっといい菓子を用意しろ、って言ってんだ」

藤村「おまえ失礼だぞ。人ん家きてもっといい菓子を出せだなんて」

大泉「いつからここ(HTB)はお前ん家になったんだよ!!」

藤村「あっはっはっはっは!!!」

音尾「おーよっこいしょ……あれ? コタツ入ってねぇな」

安田「これ(ポテチ)、開けちゃっていいですか?」

大泉「あぁもう座っちゃってるもの。なんならお前ら夜まで動かなそうだもんな」

藤村「大泉君、マルセイのバターサンドあるから。食べて」

大泉「いらないっての!」

鈴井「じゃ早速、ルール説明のため先ほどのゲームを、起動していきましょうか」

大泉「企画のルール説明でゲームすんの?」

藤村「まずはやってごらんなさいよ大泉くん」

大泉「いやー痛々しいもんなぁ……いい歳こいた大人が菓子食いながらスーファミって……」

藤村「あっ、お前ポテチ食った手でコントローラーさわるなよ! ベタベタになるだろう!」

大泉「なんだよ……本当にここはお前ん家か?」

鈴井「www」

http://i.imgur.com/FWpa9wZ.png

藤村「おっ、キャラクター選択画面ですなぁ」

大泉「4人いるんだね」

藤村「ご家族ですかな?」

大泉「太郎、京子、雄三、紀子……また皆さん随分と昭和を感じさせる名前ですなぁ」

藤村「そうだねw」

鈴井「一応、家族構成としては兄妹とそのご両親ですね」

大泉「このお父さんの雄三さんってのはアレかな? 永遠の若大将なのかな?」

藤村「加山雄三かい大泉くんwwww」

安田「京子ちゃんこれ6歳ってなってるけども……」

音尾「たくましい6歳児だなァ」

藤村「とりあえず、さっさとキャラ選んじゃいなさいよ」

大泉「じゃ、僕は雄三さんだ」

http://i.imgur.com/DJIJKHw.png

鈴井「ゲームが始まりましたね」

大泉「……これさぁ? このままゲームやって終わり! ってことではないよね?」

藤村「あっはっはっはっはwwwww」

鈴井「ちゃんとこの後、釣りに行きますw」

――

http://i.imgur.com/EbG6v1K.png

大泉「あ、ヤマメ釣れた!ヤマメが釣れましたよミスター!!」

ミスター「そしたらそれ、魚屋さんに持って行ってごらん?」

http://i.imgur.com/067keyo.png

大泉「ああ売れた! 売れ……20円て!!」

藤村「あっはっはっはっは!!」

音尾「ヤマメが20円……」

鈴井「まぁこのようにですね、釣った魚を売って! そのお金で冒険をしていくというゲームなわけですね」

大泉「なるほどなるほど」

鈴井「これからですね、我々も釣りに出かけるわけですけれども。今回は、このゲームと同じルールで! 皆さんには釣りをしていただきます」

大泉「は?」

鈴井「先ほども言いましたように、今回は札幌市を流れる豊平川を舞台にですね。皆さんには、釣りをしてもらうと」

大泉「えーと、それはつまりだ。自分たちで魚を釣って、それを売るってことかい?」

鈴井「正解!」

大泉「あっはっはっはっはっは!!」

藤村「いやはや、まさに第1回の釣りバカ企画を彷彿とさせる企画ですなぁ!」

大泉「ミスターこれ……こ、これを今からやるってか?」

鈴井「そうですw」

大泉「いやぁ……こらキミ、前途多難にもほどがあるよ」

鈴井「今回はですね。釣った魚の『数』だけではなく、釣った魚の『種類』でも! 競っていただきたいと思います!」

大泉「種類……種類つったってそんなもん、コイとかウグイが釣れて終わりでねぇのか?」

藤村「あのねぇ、大泉さん。今回私、豊平川さけ科学館のほうに問合せしまして」

大泉「うん」

藤村「一応ですね、豊平川水系には、30種類以上の! 魚が生息しているということを確認しました」

大泉「へぇ~そうなの」

藤村「なんなら、ヤツメウナギなんかもいるそうですよ」

大泉「ヤツメウナギね……」

藤村「かなりの大物もいるみたいですよ」

大泉「いや……まぁ、それ聞いたところでこっちゃ別に何も思うことはないけれども……」

藤村「wwwwwww」

鈴井「はい。ルールは単純にですね。まずはみなさん、竿とエサだけをもって釣りに出かけてもらいます」

大泉「はぁ」

鈴井「で、魚の方釣り上げてもらってですね。その魚を、ディレクター陣が値段をつけて買い取ります」

大泉「買い取る?」

鈴井「買い取ります」

藤村「アレですよ、大物だったらそれこそ、けっこういい値段つけますよ」

大泉「なんだ? おめぇは魚屋か?」

藤村「あっはっはっは!!」

大泉「屋号は『うおふじ』だな」

藤村「あっはっはっはっはっは!!」

鈴井「でですね、そちらのお金で、皆さんにが次々と釣竿やエサをグレードアップして、釣りを進めていただく、と」

大泉「めんどくさいねぇ!」

音尾「仮に釣れなかったらどうするんですか?」

藤村「そん時ゃアレですね。出演陣の方に自腹切ってもらいますよ」

大泉「あっはっはっはっはっは!! おかしいよ!! そんなの!!」

藤村「そういったって大泉さんなんかはもう随分と儲けてるでしょう?」

大泉「おっ……嫌らしい話をするなよwww」

鈴井「とりあえず、スタート資金としてみなさんには1000円ずつ配りますから」

大泉「おいおいおい……いよいよ本当にHTBは金が出せなくなったのか?」

藤村「経費削減してかないと。元々『低予算』『低姿勢』『低カロリー』がこの番組のモットーだから」

大泉「そんな、今となっては何一つそのモットーが守られてないじゃないか! だいたいキミが毎回ね! 無茶な金の使い方ばかりするからいけないんだよ!!!」

藤村「あっはっはっはっは!!!」

音尾「自腹ってか……俺今1万も持ってねぇもんなァ」

安田「俺もそんな持ってねぇよぉ」

藤村「大丈夫ですよお二方。なんなら大泉さんがね。稼いでらっしゃるから。貸してくれますよ」

大泉「ビタ一文貸さねぇ」

藤村「あっはっはっはっは!!」

鈴井「じゃあ、ルール説明も終わったところで早速行きましょうか?」

大泉「今から行くって、どこへ?」

鈴井「とりあえずまずは、ここからそんな距離も離れていない、モエレ沼の方へ」

大泉「あっはっはっは!! モエレ沼……いやァー、まるっきり地元だもんなぁ」

鈴井「wwwwww」

藤村「ささ、行きますよぉ」

-車中-

大泉「ところでモエレ沼って何が釣れんのさ?」

藤村「なんでもねぇ、フナとかコイがいるみたいですよぉ」

大泉「あぁそうなの」

藤村「それからあと、雷魚なんて魚もいるらしいですよぉ」

大泉「雷魚?」

藤村「カミナリの魚ってかいて、雷魚ですって」

大泉「あぁそうなの……電気ナマズみたいな?」

藤村「なに?w」

音尾「でもやっぱりあれだな。地元ってのは落ち着くなァ」

大泉「落ち着くっていうか……なんならちょっとそこまで散歩してるようなもんだもんなぁ。僕はもう逆に違和感すら感じるよ」

藤村「あっはっはっは!!」

【次回予告】

大泉「絶対デカイの釣ってやる!」

藤村「うわでっけぇ……大泉君みてごらんあそこ。すげぇでかい鯉が泳いでる」

大泉「……あ! よし釣れた釣れた!!」

藤村「釣れましたか大泉さん!?」

第2夜へ続く……

ウィリーしますか?

【第2夜】

>>41
(ウィリーは)ないです。

-モエレ沼公園-

鈴井「はい! じゃ、というわけで早速! 釣りの方始めていきたいと思います!」

藤村「いよぉ!!」

大泉「今回チームはどうするの?」

鈴井「今回はですね、基本的に個人戦ということで」

大泉「個人戦ってなったら、音尾くんなんか華がないけど大丈夫かい?」

音尾「おい! そういうこと言うなよ!!」

安田「てっきり我々チーム分けするんで呼ばれたもんかと……」

藤村「いやねぇ、安田さん。多分、この二人(ミスター&大泉)だけじゃ、下手したら魚釣れないでしょ?」

安田「確かに確かに」

藤村「でも、アレだ。4人いれば、さすがに誰か釣れるでしょう?」

大泉「それはもうアレだね。下手な鉄砲数撃ちゃあたるを地で行く戦法ってことでいいね?」

藤村「そうだねwwww」

鈴井「まぁでもアレですね……やっぱりこう、地元北海道で気心知れた仲間が集まるってのも、悪くないですねw」

大泉「気心知れ……そんなミスター、中学の同窓会じゃねぇんだから」

藤村「あっはっはっはっは!!!」

安田「ちなみにこれ、我々はこの格好のまま釣りするんですか?」←黄色(on)の全身タイツ

藤村「そうだよ」

音尾「いやァ……この歳になってこんな辱めを受けるとは思わなかったもんなァ」←黒(no)の全身タイツ

大泉「あっはっはっはっは!!」

藤村「はい、じゃあみなさん早速釣竿とエサを取りに来てください」

大泉「いやぁ……ホント、安田くんと音尾くんは下手したら職質されるぞこれwww」

藤村「あっはっはっはっは!!!」

音尾「ちょっと、俺らなるべく離れないようにしよう……」

安田「そうしようそうしよう……一人になったらもう、言い訳できねぇもんコレ」

鈴井「その恰好(全身タイツ)じゃ二人いてもダメだとおもいますけどwwwww」

大泉「もう黄色と黒でハチみてぇだもんな」

藤村「はい! じゃあ早速、第一ステージのほう、スタートしてまいりたいと思います」

大泉「は?」

藤村「あ?」

大泉「いま『第一ステージ』って言ったか?」

藤村「言ったよ」

大泉「ここ(モエレ沼)で終わりでねぇのか?」

藤村「そんなわけないでしょぉ」

音尾「ここで終わりではない……」

大泉「おお……聞いてないねえ」

藤村「だって大泉さん。考えてごらんなさいよ。今回ね、スケジュール5日間抑えてるんですよぉ」

大泉「よ、予備日とかじゃないの?」

藤村「そんなわけないだろ。最後の1日はともかくとして、今日からアレだからな。少なくとも4日間みっちり釣りしてもらうからな」

大泉「あっはっはっは!!」

安田「まぁ……薄々気づいていたとはいえ、今回の企画もやはり過酷」

音尾「4日間……」

大泉「いやぁ……釣りだけで4日間ってのは僕ぁ聞いたことないなぁ」

藤村「不満か?」

大泉「不満……不満だねぇ」

藤村「じゃあ4日分一気に詰め込んで、今から24時間ぶっ通しでやるか?」

大泉「死んじゃうべや!!」

鈴井「まぁ、何はともあれですね。もうかなり日も昇って、暖かくなってきましたから」

大泉「暖かくなってきたからってねミスター、今から4日間だよ?」

鈴井「wwwwwww」

大泉「4日間釣りするなんて、そんな……画的にも相当地味だぞ?」

藤村「なんとか盛り上げなさいよ」

大泉「おまけに唯一このヒゲから我々に下されるディレクションといったらこの程度だ」

藤村「あっはっはっはっはっは!!!」

鈴井「wwwwwww」

大泉「大体投げやりなんだよなぁ、毎回毎回番組の構成といい、企画に対する姿勢がさぁ」

藤村「はいはいw」

大泉「こうやってすぐ自分で編集点つくろうとするもんな」

藤村「wwwじゃあ始めますよ! 第一ステージ、スタートです!!」

<ドォン!!(スタートの合図)

音尾「あそこ、魚いるよ」

安田「ていっ」ポチャン

大泉「おお、お前いきなり投げるなよ魚が逃げるだろ!」

音尾「あれ俺の針どこいった? 針……」キョロキョロ

大泉「ああ、俺の竿踏むなよ!!」

鈴井「みんなもっと離れてやりなってw」

藤村「大泉君みてごらんあそこ。すげぇでかい鯉が泳いでる」

大泉「本当だ……いやぁ、なんならでかすぎて怖ぇもんなぁ」

藤村「wwwwwww」

大泉「こんな細っそい竿で釣れる気しねぇもの」

藤村「じゃ、早く魚釣って竿をグレードアップしないと」

大泉洋って見なくなったな

安田「そういえば、釣れた魚は買い取ってくれるんですよね?」

藤村「もちろんですよ安田さん。あのね、大きかったり珍しかったりしたら高ポイントですよぉ」

大泉「その基準は誰が決めんの?」

藤村「そりゃもちろん僕が決めますよ」

大泉「出たよ……結局コイツの指先一つだもんなぁ」

藤村「あっはっはっはっは!!」

-開始から10分経過-

藤村「……はい。釣りを始めてから10分が経過しましたよぉ」

安田「あ、きました!」

藤村「来たかい安田くん!?」

安田「あぁバレた……」

藤村「ハイ安田くん0ポイントぉー」

>>56
代わりにヤスケンの露出が増えてるのでセーフ

大泉「全然来ねぇ……ミスターどうだい?」

鈴井「さっきからウキはピクピク動いてるんだけどねぇ」

大泉「針がでかすぎるんでねぇのか? これ」

藤村「針変えるかい?」

大泉「そうだね」

藤村「はい、じゃ新しい針。10円」

大泉「は?」

藤村「言ったでしょぉ。今回は釣った魚を売って道具をそろえていくんですよぉ」

大泉「なに?」

藤村「ルールだから」

大泉「ルールもクソも……いいよもう、この針使うから」

-開始から30分経過-

藤村「えーみなさん……釣れてますかぁ!?」

大泉「ひとっつも釣れる気がしねぇ」

藤村「wwwwwww」

音尾「俺さっき糸切られたよ」

藤村「おぉー音尾さん、かなりの大物を」

大泉「どうせ根がかりだべや」

藤村「開始30分だというのに大泉さん、随分とやさぐれてますなぁwww」

大泉「なんつーか……なまじ家まで帰れる距離だからさぁ、もうやる気なんて出ないさね」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「もう僕はさっきから帰りたくて帰りたくてしょうがないわけ」

藤村「ダメですよ大泉さんwww企画は始まったばかりだからwww」

<釣れたー!!

藤村「あ、ミスターの声ですね!!」

大泉「釣れましたかミスター!?」

鈴井「釣れたよ……小さいけど」

大泉「これは……フナかい?」

藤村「フナですなぁ。はい、じゃあミスター5ポイント」

大泉:0ポイント
鈴井:5ポイント(+5ポイント)
安田:0ポイント
音尾:0ポイント

大泉「これ……なんなら昔釣ったワカサギよか小せぇけどwww」

藤村「あっはっはっはっはwwww」

鈴井「これ、買い取ってくれるんでしょ?」

藤村「そうですね」

大泉「これでいくらよ?」

藤村「これ……まぁ50円くらいかなぁ」

大泉「50円!? たったこれっぽっちでwwwwww50円ですかwwwwww」

藤村「これあれですよ大泉さん、大体ね、ポイントの10倍(1ポイント=10円)の値段で買い取りますから」

大泉「いやぁこれで50円ったら……よっしゃ俺も頑張ろう」

<あっ、きた!!

藤村「あ、音尾さんもヒットしたみたいですよ!」

大泉「音尾くん何釣った!?」

音尾「こいつこいつ」

大泉「これまた随分と小さい魚を!www」

音尾「な、なんて魚ですかこれ?」

藤村「これは……ハヤかなんかじゃないですか?」

大泉「ハヤかなんかってwww釣った魚の種類で勝負するっていってんのにそこ濁しちゃダメだろwww」

藤村「そんなこと言われたって分かんねぇよ」

大泉「おお今分かんねぇって言ったか!?」

藤村「学者じゃねぇんだもん分かるわけないだろ」

大泉「だったらもう帰るぞ?」

藤村「はい、じゃあ音尾さん5ポイント! 50円進呈~」

大泉:0ポイント
鈴井:5ポイント
安田:0ポイント
音尾:5ポイント(+5ポイント)

音尾「おぉー、ありがとうございます」

大泉「くっそー……絶対デカイの釣ってやる」

藤村「大泉さん、コイなんか釣ったらアレですよ。たぶん500円はカタイですよ」

大泉「コイねぇ……さっきから、泳いでんのは見えんだけどなぁ」

藤村「ミスターもちょっとさぁ、コイ狙ってみたら?」

鈴井「いやさっきからねぇ、近くにエサ、投げてるんだけど……逃げちゃうのね」

大泉「やっぱ頭いいんだね大きい魚は」

藤村「お前とは大違いだなすずむし」

大泉「よぉーしうれしーブイ止めろ」

藤村「あっはっはっはっは!!」

-開始から1時間経過-

大泉「いやー……さっぱり釣れねぇな」

藤村「場所変えてみたらどうだい?」

大泉「そうだね」

藤村「あの茂みの辺りなんか、魚いそうだぞ?」

大泉「よぉーし、じゃあちょっと行ってみるかな」ガサガサ

安田「こっちはもう……全然、魚の影も見えなくなりましたね」

鈴井「なんか小さいのはいっぱい群れてるんだよねぇ」

藤村「なんならもう、網突っ込んでみた方が早いんじゃないかアレ?」

音尾「釣り……じゃないですよね」

安田「開始1時間でもう網が出てきちゃう……」

藤村「wwwwwwwww」

-開始から2時間経過-

藤村「大泉さん、お腹空かないかい?」

大泉「空いたねぇ」

藤村「メシ食うか?」

大泉「そうだね」

藤村「何食いたい?」

大泉「僕ぁ別に……普通にロケ弁でいいよ」

藤村「ロケ弁? はい、じゃあ500円」

大泉「は?」

藤村「言ったでしょぉ。魚釣ったお金で冒険するんですよぉ」

大泉「くっくっく……これから4日間、弁当まで金取るつもりか!?」

藤村「当たり前だろ」

大泉「あっはっはっはっはっは!!」

鈴井「あと何があんの?」

藤村「あとはねぇ、おにぎりなんかは1個100円でいいですよ」

大泉「待てってwwwそんなwwwこれじゃもうヤクザじゃないか!!」

音尾「金とるんですか!?」

藤村「とるよぉ」

安田「えぇ……」

藤村「それか、アレだよ? なんか、番組的に面白いことしてくれれば、考えないでもないですよ」

大泉「あっはっはっはっは!」

安田「またそんな無茶ぶりを……」

大泉「いやーひでぇ……まるっきり暴君だもんなぁ」

藤村「うはははははははは!!」

大泉「面白いことったってさぁ……」

藤村「大泉さん、久々にあれですよ。物まねなんかやっていただいてもwww」

大泉「ものまねかい?」

藤村「何かないのかい?」

大泉「えぇ……そんないきなり言われてもなァ」

安田「あ、じゃあ僕行きます」

藤村「おお、安田さんが!?」

大泉「安田くんの物まねったら、なんだ? プロレスか?」

安田「……」パクパク

大泉「……」

藤村「……」

安田「……バオッ」パクパク

大泉「?」

藤村「や、安田さん……それは一体何の? 物まねなんですかなぁ?」

安田「さっき僕の目の前にいた鯉の真似です……」

藤村「あっはっはっはっはっはっは!!」

大泉「安田くんwwwwwた、たかが弁当のためにそんな大ヤケドするような真似するなよwwwwww」

藤村「鯉のwwww鯉の真似だったんですか!?」

安田「はい……」

大泉「おい、どうすんだよヒゲ。こんなに痛々しくなっちゃったらwwwwwもう使えないだろwwww」

藤村「そ、そうだねwwww」

大泉「彼はもう、今じゃ全国区の俳優なんだよwwwwなんなら北大路欣也さんと一緒にCM出たんだからな!?」

藤村「wwwwwww」

大泉「それがこんな北海道のローカル局で鯉の真似までさせられてねwwwwそれもたかが……たかが弁当のためにwwww」

藤村「安田さんゴメン。僕が悪かったよ」

大泉「僕ぁもう涙が出てくるよ……www」

藤村「安田さんこれ、おにぎりあげるから。食べていいよ」

安田「ありがとうございます」

大泉「あっはっはっはっは!! あんだけ大怪我させといておにぎり1個か!?」

藤村「あっはっはっはっはwwwww」

音尾「大泉これ、普通に魚釣った方がいいよ……」

大泉「そうだね……あんなんさせられちゃっちゃぁ、我々の沽券に関わるよ……おっかねぇもんなぁ」

藤村「じゃあ二人とも、弁当はいらないってことでいいね?」

大泉「タダで寄越せって言ってんだ」

藤村「やらねぇって言ってんだろ」

大泉「ったく……融通がきかねぇもんなぁ」

藤村「メシ食いたきゃ魚釣れよ」

大泉「そういやミスターどうなった?」

藤村「ミスターはねぇ、さっきから、あそこの護岸のところでコイ狙ってるみたいですね」

大泉「おーホントだ……なんならあの人、釣った魚を食うためにやってるようにも見えるもんなぁ」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「ワカサギくらいなら生きたまま一飲みにするからなあの人は……」

-開始から3時間経過-

大泉「……あ! よし釣れた釣れた!!」

藤村「釣れましたか大泉さん!?」

大泉「釣れました!!」

大泉「……これはなんだい? ハ、ハゼかなんかか?」

藤村「ハゼですかなぁ?」

大泉「はっきりしねぇもんなぁ」

藤村「はい、大泉さん5ポイント! 50円進呈!」

大泉:5ポイント(+5ポイント)
鈴井:5ポイント
安田:0ポイント
音尾:5ポイント

大泉「……よし、とりあえず俺昼飯買うわ」

音尾「僕も釣れました!」

藤村「お、音尾さんこれは……さっきのと同じ魚ですか?」

音尾「ハヤですか?」

藤村「はい、じゃあ音尾さん5ポイント追加!」

大泉:5ポイント
鈴井:5ポイント
安田:0ポイント
音尾:10ポイント(+5ポイント)

音尾「よし!」

大泉「いやぁ……いい大人がこんなちっこい魚釣って小遣い貰ってるなんて……悲しくなってくるな」

藤村「大泉さん何食べます?」

大泉「僕ぁもう、おにぎりでいいよ」

藤村「はい、じゃあ100円な」

大泉「鮭ないの?」

藤村「ないねぇ」

大泉「あぁそう……じゃあと何があんのさ?」

藤村「あとはねぇ……梅干しと昆布」

大泉「俺鮭が良かったなぁ」

藤村「じゃ鮭釣れよ」

大泉「なに?」

藤村「自分で鮭釣ってそこで焼いて食えばいいだろ」

大泉「おぉ、お前……ちょっとそこのセイコーマート行って鮭おにぎり買ってこい」

藤村「あっはっはっは!!!」

【次回予告】

藤村「でけぇ!! なんだアレ!?」

大泉「おぉ!? あっ、なんか引っ張ってる!!」

藤村「それ……で、でかいぞ大泉くん!!」

大泉「よし! たのむバレないでくれ……!」

藤村「うわこれスゲェ!」

第3夜へ続く……

【第3夜】

-釣り開始から5時間経過-

藤村「皆さん残りあと1時間ですよぉー」

鈴井「だいぶ、薄暗くなってきましたね」

大泉「あぁまた根がかりだよ……」

藤村「大泉さん、そろそろ針無くなるんでないかい?」

大泉「もう……さっきから根がかってばっかりだよ僕は……」

藤村「場所が悪いんじゃないか?」

大泉「かなぁ」

鈴井「ていうか大泉くんそれ……引いてない?」

大泉「へ?」

鈴井「かかってるよ、根がかりじゃない、かかってるってそれ!」

藤村「本当かいミスター!?」

大泉「おぉ!? あっ、なんか引っ張ってる!!」

藤村「それ……で、でかいぞ大泉くん!!」

鈴井「竿立てて竿立てて! 糸あんま緩めちゃダメ!!」

大泉「いや竿立ててってこら……重すぎてこんなの上がんないよミスター!!」

藤村「頑張れ大泉君!」

音尾「何、かかったの?」

藤村「大泉さんが今ものすごくデカイのかけたみたい」

大泉「おぉこれ……竿折れるんでねぇのか!?」ギギギ

藤村「折れたらお前、新しい竿500円だからな」

大泉「なに!?」

鈴井「一回竿置いて、糸引っ張っちゃったほうがいい、糸」

大泉「糸かい? 糸まんま引っ張りますか?」

藤村「焦るな大泉くん、焦るな!」

大泉「いやァ……かかった途端慌てるもんなぁ……あぁひっぱった!!」

鈴井「慎重に慎重に、れ、冷静沈着に」

藤村「まだ外れてないかい?」

大泉「外れてない……もうさっきからすんごい力で引っ張られてるよ」

鈴井「あぁ、見えた!!」

藤村「でけぇ!! なんだアレ!?」

鈴井「あれ鯉じゃないね」

藤村「あれひょっとして……ナ、ナマズじゃないですか?」

大泉「ナマズかい!?」

藤村「多分ナマズだね大泉くん!」

大泉「これ釣ったらポイント高いですか!?」

藤村「これ釣ったらもう、すごいポイント高いですよ!!」

大泉「よし! たのむバレないでくれ……!」

鈴井「岸に寄せちゃって……網使ったほうがいい、このままじゃ糸切れる糸」

大泉「網、網もってきて!!」

藤村「嬉野さんちょっと網持ってきて!」

嬉野「今俺カメラ回してるって!!」

大泉「お前が持って来いよヒゲ!!」

藤村「はい、すみませんwwww」

<バチャバチャ!

藤村「おお、大泉さんもっと岸よせて岸!」

大泉「お前がもっと手ぇ伸ばせって!!」

藤村「これ以上行ったら落ちちゃうでしょう!?」

大泉「いいよもう池の中入っちゃいなさいよ!」

藤村「あっはっはっは!!」

安田「うわ、デケぇー!!」

藤村「おーしおし入った入った入った入った入った、大泉くんとった! とりました!!」

大泉「でかしたぞ藤村くん!!」

藤村「うわこれスゲェ!」

大泉「おいおいおい、ナマズ……釣れちゃったよ!! あっはっはっはっは!!」

鈴井「これ、かなりポイント高いんじゃないですか?」

藤村「これはねぇ、ミスター。もう文句なしに50ポイントくらいあげてもいいね」

大泉:55ポイント(+50ポイント)
鈴井:5ポイント
安田:0ポイント
音尾:10ポイント

大泉「50ポイント! やりました!!」

藤村「あと買い取りは……そうだね、500円だね」

大泉「あっはっはっは!! ナマズ一匹釣っただけで億万長者だよwww」

音尾「見せて見せて……うわデケェ……オタマジャクシみたい」

大泉「オタマジャクシなわけないだろ。ナマズだ」

藤村「いやァ、最後の最後でやってくれましたねぇ大泉さん」

大泉「よぉーし……はい、じゃあ金渡すからちょっと鮭のおにぎり買ってきて」

藤村「あっはっはっは!!」

-開始から6時間経過-

藤村「5、4、3、2、1……終了ぉー!!」

鈴井「お疲れ様でした!」

藤村「まずは一日目終了、と」

大泉「いや……最後の最後で釣れてよかったよ」

藤村「そうだね大泉くんwww」

大泉「そっちのチーム全身タイツはどうだったの?」

音尾「まァ何匹かは釣れたけどね……」ガクガク

安田「もう途中から……寒くて寒くて、釣りになんねぇーの」ブルブル

大泉「ああっ、おいおいおい! 二人とも唇が! 真っ青になってるじゃないか!!」

藤村「あっはっはっはっはっは!!」

安田「これ……これ以上やったら、僕らは死にます」

大泉「そら寒いよ……この寒空の下全身タイツってんだもん」

音尾「しかもこれ地味に……トイレ近くなる割にはそのたび脱ぐのがめんどくさくて……」

大泉「あっはっはっは!!」

藤村「ごめんごめん安田さん、音尾さんwwww明日はもう、普通にジャージとかでいいからwww」

安田「これ、何だったら最初からこれ(頭の被り物)だけでよかったんじゃ……」

藤村「そうだねwwwいや、ホントごめん。こ、こんなに寒いとは思ってなかったからwww」

大泉「予算ケチって出演陣に風邪ひかすなよぉ」

藤村「もちろんだw」

大泉「大体こっちはまともに昼メシすら与えられてねぇ……」

藤村「あっはっはっは!!」

鈴井「ま、何はともあれ一日目終了ということで!」

大泉「これ一回アレだろ? このまま一回解散ってことでいいね?」

藤村「そんなワケないだろ」

大泉「は?」

藤村「だってまだ企画の途中だもん。このまま家に帰すわけねぇだろ?」

大泉「いや……だって絵はがきの時はさァ、一旦解散したべ?」

藤村「あっはっはっは!! ありましたね、確かにそんなことがwwww」

鈴井「ぼ、僕が2回目で時計台を引いてしまった時ですねw」 ※絵ハガキの旅2

大泉「意気揚々と出かけたどうでしょう班がその日のうちに北海道に帰ってくるという……前代未聞の大事件でしたよ」

藤村「そうでしたなぁwww」

大泉「あの時みたいに、一旦解散でいいべや?」

藤村「そこは大泉さん、我々お金を払って、貴方たちのスケジュールを押さえてるわけだから」

大泉「あっはっはっは!! なっ……そういう話だったら素直に弁当も出せよ!!」

安田「これはもうひとえに強制労働ともいえる……」

藤村「安田くん、人聞きの悪いこと言うなwww」

大泉「紛うことなき事実じゃないか!!」

藤村「あっはっはっはっは!!!」

大泉「じゃあなんだ、せめてちゃんとした宿は用意してるんだろうな?」

藤村「もちろんですよぉ。あのですね、この近くにたまゆらの杜っていう、温泉施設がありますから」

大泉「たまゆら?」

音尾「それって確か……健康ランドか何かじゃなかったですか?」

藤村「おお、よく知ってるねぇ音尾くん」

大泉「健康ランド!?」

藤村「あのねぇ、宿泊もできるから」

大泉「健康ランドで宿泊!?」

藤村「マッサージチェアとかあるらしいですよ」

大泉「健康ラn……くっくっく……藤村君! 僕はもう帰らせてもらってもいいかなぁ!?」

藤村「ぬははははは!!」

大泉「大体我々(どうでしょう班)が地元の健康ランドに泊まるってなったら、それこそもう! 道民の皆様がねぇ、押すな押すなの大騒ぎになるでしょお!?」

藤村「あのねぇ、心配しないで大泉さん。全館貸切りましたから」

大泉「あっはっはっはっは!!!」

藤村「今日だってアレだよ? ここ(モエレ沼)で釣りするにあたってねぇ、いつもだったら全然やらない人払いも、やってもらってるんですよwww」

大泉「金の使いどころ間違えてるよぉ!!」

藤村「あっはっはっはっは!!」

安田「これ……ひょっとして明日以降もこんな感じですか?」

藤村「んん、明日からのスケジュールについてはねぇ……とりあえず宿に行ってからということで」

大泉「宿って……け、健康ランドだろ?」

藤村「温泉ですから」

大泉「なんでこんな……アンタ方と一緒に健康ランド行って一夜を明かさなくちゃならないんだよ!!」

藤村「あのねぇ大泉さん。露天風呂、あるから」

大泉「はぁ?」(不満顔)

藤村「あっはっはっはっは!!」

-たまゆらの杜-

藤村「はい! というワケで、早速ですね。今日の疲れを温泉で癒していただいたワケですけれども!」

大泉「あのさぁ……これひょっとして、ゆ、夕食も自腹かい?」

藤村「いや、大泉さん。さすがにそこはねぇ、我々の方でご用意いたしましたよぉ」

大泉「良かった……一安心だよ。夕飯代まで払えって言われたら僕はこのまま何も食わずに餓死してやろうかと! 思ってたとこだからね」

藤村「あっはっはっはっは!!」

鈴井「じゃ、まずは乾杯しましょうか?」

大泉「藤村君乾杯ってこれ……グラスしかないように見えるねぇ」

藤村「外の自販機に飲み物売ってるよ」

大泉「は?」

藤村「飲みたかったら買っておいで」

大泉「なに?」

安田「これ……飲み物は自腹ですか!?」

藤村「当たり前じゃないの」

大泉「くっくっくっく……そんなもう……死んでやる。死んで放送できなくしてやる」

藤村「あっはっはっはっは!!」

音尾「こういうとこの自販機って高ぇからなァ……」

安田「俺水道水で我慢するよ……」

大泉「あっはっはっは!! おい藤村くん! 全国区で活躍する俳優二人の会話とは思えないぞ!!」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「あのさァ……この企画にいったいいくら予算つぎ込んだのか知らんけども……アフリカほどってことはないだろ? 出演陣の飲み物くらいはさぁ、出してくれてもいいんじゃないの? HTBさんさぁー」

藤村「そうは言っても、こういう企画ですから」

大泉「おうお前このまま俺たちの前でビールでも開けてみろ? 僕はその瓶でもってお前を殴り倒してでも奪い取るからな」

藤村「あっはっはっは!! 大泉さん、そんな物騒なw」

大泉「僕は本気だぞぉ藤村くん……」

鈴井「本当、下手したら我々の中で暴動が起きますよwww」

藤村「でもそういったってアレですよ。ミスターなんかは、さっき自腹でマッサージチェア使ってましたからね」

大泉「そりゃミスターはいいよ。セレブだもん。それに引き替え僕なんかはさぁ~……」

藤村「そういったって、随分と稼いでらっしゃるでしょう大泉さん?」

大泉「いや君たちに比べたらね、僕の稼ぎなんて大したことはないよぉ」

藤村「そうかそうかw じゃ、メシおごってやるだけ感謝しろwww」

<カチッ

大泉「おぉうれしーブイ止めろ!! 僕ぁ今からこの鼻持ちならねぇゲンゴロウを沼の底に沈めてきてやる!!」

藤村「あっはっはっはっは!!!」

数時間後。

藤村「ハイ、というわけでですね……大丈夫ですか皆さん?w」

大泉「いやァ~……これはこれで楽しいねぇww」 ←酔ってる

藤村「結局、皆唸るほど飲んじゃいましたねwww」

大泉「飲んだねぇw」

安田「Zzz...」 ←酔って寝てる

藤村「とりあえず、明日からの予定ですが……」

音尾「おぉ俺もう一回風呂入ってこよ」 ←全然酔ってる

藤村「音尾くん! 明日からの予定話すってんだから聞けよ!」

大泉「そう言ったって嬉野さんなんかはもう、1Fのマッサージチェアに貝みてぇにへばりついたまんま動かねぇぞ?」

藤村「あっはっはっはっは!!」

鈴井「いやぁ~……近場(ロケ)も悪くないねぇw」

藤村「ミスターまでそんなようなことおっしゃってたら企画が進みませんよぉ」

大泉「もうこのまま、昔話に花を咲かせて終わりでいいんじゃないかなぁ?」

藤村「そういう訳にはいきませんよぉ。皆さんにはね、これからも数々の試練を! 与えていきますから」

大泉「くっくっくっく……この期に及んでまだ我々に嫌がらせをしようっていうんだから……本当、悪魔のような男だよ君は」

安田「Zzz……」スピー

大泉「見ろ安田君のこの……幸せそうな寝顔を」

藤村「本当ですなぁwww」

大泉「これから何が起きるか知らねぇんだもんな。だからこんな顔して寝てられんだもん」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「君にこの幸せそうな彼のね、寝顔を奪う権利があるのか?」

藤村「wwwwwwww」

・・・

藤村「ハイ! というわけでですね。現時点でみなさんのポイント、以下の通りとなっております!」

大泉:60ポイント
鈴井:15ポイント
安田:10ポイント
音尾:10ポイント

大泉「いやはや、圧倒的だね?」

藤村「そうだね。でもまだまだ、明日からの勝負の行方は分かりませんから」

鈴井「で、明日はどうするんですか?

藤村「明日はですねぇ。今日とは場所を変えまして、豊平川の上流へ! 向かいたいと思います」

大泉「上流?」

藤村「あのね、渓流釣りってことで、イワナなんかかが釣れるらしいですよ」

大泉「釣れんのぉ?」

藤村「なんでも定山渓の方にですね、とても良い、釣りのポイントがあるそうです」

大泉「定山渓ったらまた……札幌を代表する観光スポットですなぁ」

藤村「なんでも最近、熊の目撃例が相次いでいると」

大泉「あっはっはっはっは!!」

音尾「最近じゃ山に餌が少なくなって人里降りてくるんだって」

安田「怖ぇよなぁ……もう、近くのゴミステーションでも漁りにこられたらひとたまりもねぇもん」

大泉「君たち完全にwww会話が地元のオッサンじゃないかwww」

藤村「ただあれですよ大泉さん。嬉野先生によるとね、今朝ちょろっと、やってもらったあのゲームでも、お腹を減らした熊にマスを持っていくイベントがあるらしいですよ?」

大泉「は?」

藤村「もしなんだったらね、マスなんか釣ってもらって、それで熊に餌付けなんてこともできますから」

大泉「腹減らした熊にマス持ってくったら……そら熊からしてみたらカモがネギしょってくるようなもんでねぇのか?」

藤村「あっはっはっはっは!!」

【次回予告】

大泉「なんなら川下って帰ってこいくらいのこと言うぞ? この人らは……」

音尾「これ……熊出るんでしょ?」

藤村「気を付けないと、熊いますから」

鈴井「そろそろつきますよw」

大泉「あっはっはっはっは!! いやァ、ミスター企画に命削ってるもんなァ……」

第4夜へ続く……

ダメだ頭の中で映像再生余裕だw

モエレ沼って普段釣りできるの?

>>137
モエレ沼はもう札幌近郊の雷魚の聖地だわ釣りに飽きたらモエレ山で坂ダッシュできるわ謎のイサム・ノグチ推しだわキツネが出るわでマジおすすめ。

でもエキノコックスだけには要注意だぞ!! お兄さんとの約束だ!!

【第4夜】

-2日目-

藤村「……ハイ! というわけで本日、2日目に入りましたけども」

大泉「まだ外暗いもん……」

藤村「釣り場までここから結構時間かかりますから。早めに出ないと」

安田「寒ぃ……」ガタガタ

音尾「朝風呂入りたかったなァ」

藤村「ダメですよ二人とも。我々、釣りをしに来たんですから」

大泉「釣りをしたい……というかさせたいのはお前だけだろ?」

鈴井「今日はイワナ……ですか?」

藤村「イワナです。なんでもねぇ、ミスター、オショロコマなんていうねぇ、イワナの仲間も釣れるそうですよ」

大泉「オショロコマ? へぇ、そんなのがいんの」

鈴井「でもアレですね。もし今日イワナが釣れたら、イーワナー」

藤村「はい?www」

大泉「ミスターはいつまでたっても変わらないねぇw」

ミスター「イワナとあと、なんだっけ?」

藤村「オショロコマです、ミスター」

大泉「オショロコマね……長年北海道住んでるけど、聞いたことねぇもんな」

藤村「ミスターにはね、是非! そのオショロコマなんかも、釣っていただいて構いませんからw」

鈴井「僕はもう、一匹でも釣れれば文句イワナいもん」

大泉「wwwwwwww」

藤村「えー、ミスターのギャグも冴えわたる! 朝4時半w」

大泉「ちなみに餌は何なの?」

藤村「餌はね、こちらのブドウ虫っていう、まぁ蛾の幼虫ですなぁ」

大泉「ブドウの味がするのかな?」

藤村「大泉くん、食べてごらん」

大泉「あぁ?」

音尾「いやそれにしても寒い……」ブルブル

安田「今日も全身タイツだったら死んでたよ、コレ」ガタガタ

藤村「皆さんもう、足元の方なんかも、スノトレで固めていただいてw」

大泉「いやぁ……ゆ、雪も降ってねぇのにスノトレ履くとは思わなかったよ」

藤村「山ん中歩きますからね」

鈴井「昔サイコロかなんかで、大泉くんがコレ履いてなかったっけ?w」

藤村「ありましたなぁwww『雪面の飛び魚』なんつって」

大泉「あっはっはっはっは!!!」

藤村「今日こそは是非! 大泉さんに、雪の上をそれこそ飛び魚のように! 跳ね回ってほしいですなぁ」

大泉「だから雪降ってねぇだろ?」

藤村「分かんないよ? 山行ったら降ってくるかも」

大泉「あぁ?」

藤村「山の天気ってのは大泉さん。変わりやすいから」

大泉「なら行かねぇ」

藤村「あっはっはっはっは!」

-車に揺られること数十分-

藤村「ハイ、ここから山ん中入りますよぉ」

大泉「揺れますなぁ」

藤村「林道ですからね」

大泉「これ……このまま人目につかない山奥まで連れて行かれて、そのまま遺棄されるってこたねぇべな?」

藤村「あっはっはっは!!」

大泉「なんなら川下って帰ってこいくらいのこと言うぞ? この人らは……」

藤村「それは大泉さん、本当にwww死んじゃいますから」

鈴井「どこまで行くの?」

藤村「あのねぇ、宝来沢っていって、林道のですね。すぐ脇に! 釣りができる場所があると」

大泉「車ん中から釣れんのかい?」

藤村「あぁ? そんなわけねぇだろ」

大泉「おぉ、なんだ?」

藤村「www」

音尾「これ……熊出るんでしょ?」

藤村「大丈夫です。見張ってますから」

大泉「なんならイザって時はお前を餌にして我々は逃げるからな?」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「普段何もしねぇんだもの、それくらいは役に立ちなさいよ」

安田「いやぁ……怖ぇもんなぁ。熊出るッつってそこに釣りしに行くんだもん」

大泉「ある意味これはもう緩やかな自殺といっても過言ではないぞ?」

藤村「で、ルールは昨日と同じでですね。釣った魚によって、ポイントと買い取り金額が決まります」

大泉「まだそのルール……大体、昨日の感じからしてグダグダになるのは目に見えてるじゃないかぁ」

藤村「ちなみに今皆さん、いくらくらい残ってます?」

鈴井「僕はもう……1000円ちょっと」

藤村「スタート時から変わってないねぇミスター」

大泉「ミスターひょっとして、昨日昼飯食べなかったの?」

鈴井「うんw」

大泉「あっはっはっはっは!! いやァ、ミスター企画に命削ってるもんなァ……」

藤村「釣りバカかくあるべし! と」

大泉「ミスターはそれでもいいけどもさぁ……我々はねぇ、したくもない釣りに無理つき合わされて……黙ーって死んでいくかもしれないんだよ?」

藤村「あっはっはっはっは!!」

鈴井「ちなみに安田くんは? いくら残ってるの?」

安田「僕は……650円」

藤村「あれ? 微妙に減ってますねw」

安田「いや俺昨日たまゆらで発泡酒買ったから」

大泉「あっはっはっはっは!!!」

藤村「安田さん、本当に自腹で……ビール買っちゃったんですか!?」

安田「なんかもう……こまけぇのねぇからこれでいいかっつって」

藤村「あっはっはっはっは!!」

音尾「おぉ……言ってくれりゃ少しくらい貸したのにwww」

藤村「大泉さんは?」

大泉「僕?」

藤村「昨日最後にナマズ釣ってたんだもん。まだいっぱいもってるでしょう?」

大泉「僕はねぇ……450円」

藤村「はい?」

大泉「あのねぇ……昨日、何回かお風呂入ったでしょう?」

藤村「入りましたなぁ」

大泉「僕はこう……濡れてるタオルっていうのが嫌なんだねぇ」

藤村「はい?ww」

大泉「体を拭こうにも濡れてるタオルしかないからさぁ……フロントで新しいタオルを借りたわけさ」

藤村「あっはっはっは!!」

大泉「そんでもって今日になって……気づいてみたら、残りがもう450円しかないわけ」

藤村「なるほどなるほどw」

大泉「大体1000円ぽっちしか渡さずにね? いまどき中学生の小遣い以下と言ってもいいこの金額でだ。やれ『竿を買え、餌を買え、メシ代は自腹だ!』なんて言われたらね? そりゃあストレスも溜まるよキミ」

藤村「そうかそうか。じゃもう死ねば?」

大泉「おぉ何だ? たかだか温泉でタオルを借りたぐらいで今お前は俺に死ねといったのか?」

藤村「www」

鈴井「そろそろつきますよw」

大泉「これ……本当に山の中じゃないか」

藤村「気を付けないと、熊いますから」

大泉「おぉお前、ちゃんと見張っとけよぉ」

藤村「もちろんですw」

大泉「いざっていうときは身を挺して僕らを守れ? こんな鬱蒼とした山の中で出会っちゃったら一発だぞ?」

藤村「大丈夫だって、大泉さん」

大泉「信用できねぇもんなぁ……なんだったらキミみたいなデブがいたらかえって熊寄ってきそうだもんな」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「というか……人払いに金使うくらいなら猟友会の方2、3人呼んどくべきだったんじゃないのか?」

藤村「大丈夫だよ。僕らはアレだぞ? ユーコン下った時だって、熊には会わなかったろう?」

大泉「そりゃ……あん時熊に出会ってたら今頃ここに立ってねぇもの」

藤村「あっはっはっはっは!!」

-宝来沢-

藤村「ハイ! それではぬし釣りの旅2日目、スタートです!!」

大泉「よーし、釣ってやるぞぉ」

藤村「大泉さんの方も満を持して! 釣竿を取り出したわけですけれどもwww」

大泉「あのさぁ藤村くん……ちょっとこれ、僕の竿を見てごらん」

藤村「おやおやおやぁ?」

大泉「あのねぇ、この継ぎ目んとこ。ほら。バッキリいっちゃってるでしょう?」

藤村「あっはっはっはっは!! 本当だ!!」

大泉「昨日ナマズを釣ったときに折れちゃったんだねぇ」

藤村「いやぁ、見事にヒビ割れてますなぁ」

大泉「そんでこれ、分かりにくいかもしれないけど、こうするとほら。こっから先が取れてね? セパレートタイプにもなるわけ」

藤村「あっはっはっはっは!!!」

大泉「そうするとこう、皆さんの竿は身長の倍くらいありますけれども、僕の竿なんてのはもうwww僕の腕の長さの半分しかないわけ」

藤村「これはまたずいぶんとコンパクトにwww」

大泉「しまう場所選ばないものぉーお」

藤村「そんな不利な状況で敢えて! 魚たちに挑もうという!」

大泉「いやだからね。新しい竿寄こせ?」

藤村「あぁ?」

大泉「こんなんなっちゃって、まともに釣りなんかできるわけないだろ?」

藤村「同じ竿買うなら500円だぞ?」

大泉「450円しか持ってねぇって言ってるだろ?」

藤村「足りない分は自腹で買いなさいよ」

大泉「買いなさいよ、じゃねえよ!」

藤村「だって買えるでしょう!!」

大泉「買ったら昼飯食えなくなるだろ!!」

藤村「魚釣って焼いて食えばいいだろ!!」

大泉「おぉお前本気で言ってんのか!? だったらお前、俺は今からここに熊呼んでお前を食わせるからな!!」

藤村「あっはっはっはっは!!」

-釣り開始から1時間経過-

藤村「一時間が経ちましたよぉー。皆さん、釣れてますか!?」

音尾「これ……魚いる?」

安田「いやァ、いないよ」

藤村「さっき、上流のほうに向かう他の釣り客の方に聞いたらですね。今年は例年に比べて、かなり魚の数が少ないと」

安田「でしょうなぁ」

音尾「全然……魚の気配ないもん」

鈴井「ダメだぁー」

藤村「ミスターもまだ釣れてない?」

鈴井「これ魚いないよ」

藤村「どうしよう……場所変えます?」

鈴井「変えたほうがいいかもしんない」

藤村「まぁ変えたところで魚……いるかどうか分かりませんけどww」

鈴井「そういえば大泉君どうしたの?」

藤村「大泉さんねぇ、昨日ナマズ釣った時に、竿を折られちゃったらしくて」

鈴井「え、そうなの?」

藤村「先ほどから……釣り竿の代わりになる棒っこを探しにwwwww林の中へwwww」

鈴井「wwwwwwwwwwww」

音尾「熊に襲われるんでねぇか?」

<ガサガサ

大泉「ダメだ全然見つからねぇ」

藤村「お帰りなさい大泉さんwww」

大泉「誰か釣れた?」

藤村「今ねぇ、誰も釣れなくて場所変えようかって言ってたとこ」

大泉「場所変えてみたところでこんなところに魚なんていないんだよ」

藤村「あっはっはっはっは!!」

音尾「竿壊れたんだって?」

大泉「うん」

藤村「もっと、林の奥の方に行ったらいい棒っこ見つかるかもしんないぞ?」

大泉「熊が出るって言ってるでしょ?」

藤村「熊よけの鈴つけるかい?」

大泉「あぁ? そういうのがあるならもっと早く出しなさいよ」

藤村「これ。100円」チリーン

大泉「くっくっくっくっく……」

安田「そんな、護身用の道具までお金を取られるんですか!?」

大泉「いやァー……もういっそ熊が出てくれればいいのになぁ!」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「そんでキミだけ熊に襲われて食べられちゃえばいいんだよ!!」

【次回予告】

大泉「ダ、ダメだよ!! それだけはないよ!!」

藤村「さ、準備して」

安田「マジすか……」

大泉「ダメだよ! そんなの絶対ダメ!!」

第5夜へ続く……

【第5夜】

-定山渓グランドホテル-

藤村「……はい、というワケでねwww」

大泉「いやァ……やっぱり明るいうちから風呂に入るってのは、いいね」

藤村「ですなぁwww」

安田「い、いいんですかこんなユルい……」

大泉「じゃあヤスケンお前だけ今から川戻って釣りしてこいよ」

安田「そっ……嫌だよ!」

藤村「我々もう、午前中の段階でwww魚を釣るのを諦めて早々に、宿に入ってしまいましたがww」

大泉「もう、いよいよ何しに来たんだか分かんねぇもんな」

藤村「やっぱりねぇ、シーズン微妙に外してるみたいなんで、なかなか難しいみたいですね」

大泉「出たよ、これだもん。このヒゲはいっつも自分の事前準備の甘さをさも他人事みたいに言うもんなァ」

藤村「wwwwwwwww」

大泉「ディレクターとしてね、この無責任さに毎回毎回驚かされてばかりだよ僕は」

鈴井「とりあえず、次行く場所の確認でもしときますか?」

藤村「そうだねw」

大泉「それくらいやっとかねぇと……企画としての体をなさねぇもんな」

藤村「あっはっはっはっはwww」

鈴井「ちなみに今みんな何種類くらい釣ったの?」

藤村「えっとですねぇ、実は、昨日あの後、嬉野さんと僕の2人でね。魚の図鑑引っ張り出しましてぇ、皆さんの釣った魚を調べましたよぉ」

鈴井「小っちゃいのは、結構釣れたよね?」

藤村「まずはねぇ、ミスターの釣ったこの魚ですけど……これねぇ、ヤ、ヤチウグイ? っていって、ハヤの仲間だそうですよ」

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/57/Phoxinus_percnurus_sachalinensis_by_OpenCage.jpg

鈴井「ヤチウグイですか」

藤村「多分……」

大泉「ほら見ろ。調べたって言ってるわりにはっきりしねぇもんなぁ」

藤村「なんでも準絶滅危惧種らしいですよ」

大泉「そうなの? 俺らバッカバッカ釣っちゃってたけど……」

藤村「あっはっはっはっはwww」

鈴井「あ、あとフナいたでしょ?」

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/cf/Carassius_buergeri_subsp.1%28Saitama%2C_Japan%29.jpg

藤村「フナいたね」

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/23/Rhinogobius_flumineus%28Hamamatsu%2CShizuoka%2CJapan%29.jpg

大泉「……これなんかはハゼでしょ?」

藤村「これたぶんヨシノボリ? という魚ですね」

大泉「ヨシノボリ? ヨシノボリさんかい?」

藤村「ヨシノボリさんですなぁ」

大泉「ヨシノボリさんって顔してねぇけどなぁ……」

藤村「あっはっはっはっは!!」

鈴井「これ、こまいのは全部5ポイント?」

藤村「そうですね」

大泉「僕が釣ったナマズはあれ50ポイントだって言ってたでしょ?」

藤村「ま、ま、大泉さんのナマズなんてのは、これはもう文句なしに大物なわけですから」

大泉「何たって僕がねぇ、もう、竿を犠牲にしてまで! 釣り上げたわけだからねぇ」

鈴井「w」

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/af/Silurus.jpg

藤村「で、現在のポイントをまとめるとですね、ミスターが15ポイント、安田さんと音尾さんが並んで10ポイント」

大泉:60ポイント
鈴井:15ポイント
安田:10ポイント
音尾:10ポイント

大泉「ということは!」

藤村「ということはですよ、大泉さん。現在大泉さん、ナマズに加え、こまいの2種類釣ってますから。合計60ポイントということで、現在暫定トップでございます!」

大泉「Yeah!!」

藤村「現状、ミスターたち3人のポイントを合計しても! 大泉さんには及ばない、と」

大泉「やっぱりねぇ、誰がこのどうでしょうという番組のね。主役なのかが! 如実にポイントに表れたってことだね」

藤村「他のみなさんも是非、大泉さんに負けないように! 頑張っていただかないと」

鈴井「ていうか大泉くん竿折れてるんだよね?」

大泉「そうだよ。 それなのに僕にこの3人を相手にしろって……これはもうキミ、半ばいじめだぞ?」

藤村「いやいやミスター、ここにいる大泉さんなんてのはね。例え釣り竿が折れていようが、魚を釣りあげることくらい朝飯前ですから」

大泉「おぉ……なんだ? その言いっぷりは頑として俺に新しい竿よこさねぇつもりだな?」

藤村「だからいるなら買えつって」

大泉「絶対買わねぇ」

藤村「そんなにゴネるんだったら、もう素手で魚掴めばいいじゃない」

大泉「は?」

藤村「こう、川を泳いでる魚をね、手でもってこう、バシャーっと!!」

大泉「おぉ何だ? 今度は人を熊扱いか?」

藤村「あっはっはっは!!!」

大泉「大体さぁ、今日だってもう……釣れなくて早々に諦めて宿入ってるってのに、明日んなったって釣れるかどうか分かんねぇだろ?」

藤村「確かに確かに」

大泉「とりあえず2日やったけども……ここまで見せ場らしい見せ場はナマズ以外ひとつもないぞ?」

藤村「そうだね」

大泉「それこそ日がな一日釣りして温泉入るつったら……なんだ? これは休日の旅番組か?」

藤村「wwwwwwww」

大泉「あとはもう、僕らにできることと言ったらね。この部屋の中で、僕らの取組をねぇ、視聴者の方々にお見せすることくらいだよ。」

藤村「もはや恒例となりました、宿での土俵入りw」

大泉「僕はもうねぇ、毎回毎回、キミと取組をするたびに! 日に日に身体のアザが増えていくんだ」

藤村「あっはっはっはっはっは!!」

大泉「それったっていい大人がやることじゃないよ?」

藤村「そうだねwww」

鈴井「でも実際問題、今日イワナが釣れないってなると、企画としてはこのままじゃマズイですよね」

藤村「もちろんですミスター」

大泉「そんな……そんなこと言って、わざわざ老体に鞭打とうとすることもないんじゃないか? ミスター」

藤村「軍団一の若手が何を弱気なことを」

大泉「若手ったってね藤村くん、僕はもう43の立派なおじさんだよ!!」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「なんだってこの歳になって……こんな過酷なことをさせられなくちゃならないんだ?」

藤村「とりあえずですね、この後の予定ですけど」

大泉「このまま風呂入って解散かい?」

藤村「そんなワケないでしょう。この後はね、皆さんにいよいよ! 川のぬしを! 釣ってもらいますから」

大泉「あっはっはっは! ぬしって……そういやそんなこと言ってたねwww」

藤村「本当はね、明日は豊平川をずーっと下って、石狩川まで行ってその河口で、釣りする予定だったんだけど……」

大泉「なんだ? またなんかまずいことでもあったのか?」

藤村「あの……今ですねぇ、石狩川の河口周辺、禁漁期間なんですねぇ」

大泉「禁漁期間? 釣りしちゃいけないの?」

藤村「釣りすると怒られるんだ」

大泉「そうなの」

藤村「そこでですね。昨日嬉野先生が持ってきたあのゲームに、話は戻るんですけど」

大泉「アレがどうかしたのかい?」

藤村「なんでもですね、あのゲームには、『影のぬし』と呼ばれる魚がいると」

大泉「影のぬし?」

藤村「そうだよ」

大泉「そらまた……科学忍者隊みてぇな……」

藤村「いるんですよね?」

嬉野「あのねぇ、ゲームの中に出てくる全種類の魚釣ると出てくる奴がいるんだよ」

大泉「全種類ってうれしーキミ……あのゲーム随分とやりこんだんだね?」

嬉野「俺もう家族全員4周分クリアしてるよ」

大泉「あっはっはっはっは!!」

藤村「で、その影のぬしというのは、一体なんて魚でしたかなぁ?」

嬉野「オオウナギ」

大泉「オオウナギ? オオウナギったら……」

藤村「大泉さん覚えてますか? 僕たち釣ったことあるんですよぉ」

大泉「僕らが? オオウナギを? どうでしょうで?」

藤村「そうですwwww」

安田「オオウナギったら、あの……」

大泉「……!!」

藤村「思い出しましたかぁ? 大泉さんwww」

大泉「むし追い……www」(小声)

藤村「正解!」

大泉「あっはっはっはっはっは!!!」

藤村「じゃあ、行こうか」

大泉「は? 冗談でしょ? いやダ、ダメだよ!! それだけはないよ!!」

藤村「大泉くん行くぞ。今からまた、西表に」

大泉「あっはっはっはっはっはっはっは!!!」

藤村「いやいや、懐かしいですなぁ」

大泉「懐かしいじゃねえって!!」

藤村「大泉くんあの時のこと覚えてるかい?」

大泉「そら覚えてるよ! 前の晩にそれこそ必死になって! カエルを追いかけ回させられるわ、もう……ヒドイ目にあったよwwww」

藤村「大泉くん、ロビンソンだ」

大泉「ロビンソンwwwwwwwいたねロビンソンwwwwwwww」

藤村「はい……というわけでね」

大泉「ちょっと待ってwwwま……待って待って……あっはっはっは!」

藤村「えー我々、これからその陰のぬしを釣りに! いよいよ最終ステージへと! 向かっていくというわけですけれども」

大泉「……まっ、えーと、ごめんごめん藤村くんwwwwちょっとゴメン、ほんと、冗談だよな?www」

藤村「本気だぞ」

音尾「い、西表に!? 今から!?」

藤村「行くよ」

大泉「いやいやいやいやいや……それはおかしいよぉ、だって、おかしいよ! ダメだよ!! 今から西表なんつったらそらどう考えたっておかしいよ!!」

藤村「大泉くん……行くんだ」

大泉「だーっはっはっはっはっは!!」

藤村「さ、準備して」

安田「マジすか……」

大泉「ダメだよ! そんなの絶対ダメ!!」

藤村「今日もうこの後すぐ出て、千歳行くからな」

大泉「藤村くん待ってよ! せっかく定山渓まで来てね、宿までとったっていうのにこのまま泊まらずに帰るっていうのは!」

藤村「ハナから宿泊なんて予約してねぇよ。日帰りだ」

大泉「あっはっはっはっはっは!!」

藤村「ほら、浴衣脱いでさっさとジャージに着替えろ」

大泉「おい待ってくれよ!! ミスター! あんたも何ニヤニヤ笑ってんだよ!!」

鈴井「wwww」

安田「行くんですか? 本当に……」

藤村「行くよ。西表まで」

大泉「いや行くって……これから出たって、今日中に西表つかないだろう!?」

藤村「あのねぇ、今日夜の飛行機に乗ると、明日の朝には石垣島に着くから」

大泉「ひ、飛行機で夜を明かすのか!?」

藤村「そうするとねぇ、今度はそこから船に乗って、明日の午後一には西表に着くんだ」

大泉「あっはっはっはっは!!!」

音尾「で、でもあと2日しかないですよね?」

藤村「あのね。基本的に西表では宿とってないから。着いたらすぐさまカエルとって、夜通し釣りしてもらうよ?」

大泉「いやいやいやおかしいよ藤村くんそらおかしいよ!! おかしいっていうか……ダメだよ! そんなの本当にダメ!!」

藤村「なんだよ、別に初めてのことでもないだろww」

大泉「そりゃあの時は我々もまだ若かったもん!! 今あんな……コンクリの上なんかで寝た日にゃ、朝方には何人か死んでるぞ!?」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「ダメだよ! 西表なんて絶対ダメ!!」

藤村「仕方ないんだ、大泉君」

大泉「仕方なくないって!!」

藤村「南の島行かないと、オオウナギは釣れないんだ」

大泉「だから釣らなきゃいいだろ!!」

鈴井「まぁでもやっぱり、こうしてゆかりのある地元北海道から企画を始めてね。やがて全国へ! 旅立っていくという、まさにこれまでのどうでしょうの旅の縮図でもあると」

藤村「そういうこと、ミスター」

大泉「そういうこと、じゃねえんだよ!! おいそこの二人(安田&音尾)も今のうちに抗議しとかないと本当に西表に連れてかれるぞ!!」

音尾「大泉ダメだよ……この人たち、俺らが何か言っても話通じねぇもん」

大泉「あきらめるなよ!! あきらめるなってwwwwww」

藤村「ここまで来て、抵抗してるのはお前だけだぞ、すずむし」

大泉「もうこの際すずむしでも何でもいいよ!! 頼むから……頼むから今から西表だけは勘弁してくれ!!」

藤村「もう、下に迎えの車来てるから」

大泉「あっはっはっはっは!!」

藤村「行くぞ、西表に!!」

大泉「死んじゃうって!! ここから一歩でも出たら俺は死んでやるからな!!」

藤村「ハイ、じゃあこれ以上運転手さん待たせると悪いから。みんな早く着替えて」

大泉「あっはっはっはっはっは!!!!」

………………

…………

……

翌日午後、西表・大原港

藤村「……えー、ハイ。ということで。西表につきましたなぁ」

大泉「来ちゃったよ……」

藤村「ぬし釣りの旅もいよいよ佳境! と」

大泉「おかしいなァ……昨日の午前中まで僕ら……北海道で、ロケしてたはずなのになぁ」

藤村「あっはっはっはっはっは!!」

安田「いやァ思い出しますね、この……コンクリートブロック」

大泉「ここだっけか?」

藤村「いや、あの。前回夜釣りをしたのはですね。上原港っていって、ここよりもっと、島の東の方にある港ですね」

大泉「ああそう。どっちでもいいよ……」

藤村「やさぐれてますなぁ大泉さんwww」

大泉「必死の抵抗にも関わらずこんなところに連れてこられてね……これから夜通し釣りをしろなんて言われりゃそりゃこうもなるよ……」

鈴井「これ……今回はあの人出てきませんよね?」

大泉「ロビンソンかい?」

藤村「ロビンソンwwwww」

鈴井「あの時はほら、ロビンソン一押しだったからね」

大泉「まさか今回も……ロビンソン出てくるったらもう、企画が終わるころには我々虫の息だよ」

藤村「あっはっはっはっはっは!!」

大泉「あの人出てくると本当にもう、それこそ休む間もなく働かされるからな」

藤村「なんだったらアレですよ。今回も……我々が行く場所先回りして、今頃丸ロ印のウナギ仕掛けてるかもしれませんよ?」

大泉「あっはっはっはっはっはっは!!」

安田「これ……これからカエル捕まえるんですか?」

藤村「まぁ、そういうことになりますね」

大泉「バカじゃないの?」

藤村「大泉さん、ハブ出ますから。気を付けて」

大泉「お前が行って捕ってこいよ」

藤村「wwww」

大泉「いっそ藪の中でハブに噛まれて死んじゃえばいいんだよ」

-カエル探し始めて1時間-

藤村「皆さん、捕れましたかー?」

安田「いや全然……」

音尾「これカエルいねぇよ」

藤村「頑張って探さないと、か、帰れないすよwwww」

大泉「……ていうかさ、これ確か、当初は僕らが餌を君たちから買うって話だったよな?」

藤村「はい?w」

大泉「いいよ、払うよ」

藤村「な、な、な、なんですか大泉さんwww」

大泉「金払うから。お前俺の分のカエルとってこい」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「大体おかしいだろ? こっちはさぁ、弁当まで自腹させられてね? なんでここに来て餌も買えずにカエルなんか捕まえさせられてるんだよ!!」

鈴井「いや僕もねぇ、そう思ってたwww」

藤村「ミ、ミスターまでそんなこと言わないで下さいよ!!」

大泉「おうお前1000円やるから、ちょっとそこのドブさらってカエル捕まえてこい」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「安田君も音尾君ももう上がっていいぞ! あとは全部このヒゲがやるから!!」

藤村「待てよ大泉くん! やっぱりこういうのは皆でやらないと!」

大泉「あぁ? さっきからゲラッゲラ笑ってばっかで川にも入ってねぇヒゲが何言ってんだよ」

藤村「すみませんwww」

大泉「なんだったらその伸ばしに伸ばしたヒゲ使って虫でもなんでも捕まえてこいよ!!」

-数時間経過-

藤村「皆さん。えー時刻は……そろそろ夕方の5時を迎えようと」

大泉「こんだけ探して……一匹も見つからねぇもんな」

安田「もう……腰いてぇもの」

音尾「これ明日は大変だよ? 下手したら立てねぇから」

藤村「皆さん、歳を取りましたなぁwww」

大泉「……」(キレ気味)

鈴井「で、でもこれじゃ困るでしょ?」

藤村「もちろんです」

大泉「なんか代わりのもの用意してあるんだろうな?」

藤村「えぇーとですね、流石に、今回は。我々ディレクター陣にも非があったということで」

大泉「ていうか非がなかったことなんてないだろ?」

藤村「みなさんにはこちらをご用意しました」

安田「これは……なんです?」

藤村「これねぇ、ナマズとか釣るときに使うルアー用の竿です」

大泉「なんだよ……こういうものがあるなら最初からこれを出せよ!!」

藤村「そこは大泉さん。やっぱりこう、ある程度苦労していただいてからでないと、我々もこういう決断は下せませんよぉ」

大泉「……いいよ、もう反論する気も失せたわ」

音尾「これも有料ってことはないですよね?」

大泉「そんな、これで金とるなんて言ってみろ? 俺はお前を殺してでもその竿を奪いとるからな?」

藤村「あっはっはっはっは!!」

鈴井「ただ我々……ルアー釣りなんてほとんどやったことないですけど」

藤村「そこなんですよミスター」

大泉「そんな、釣れるアテもねぇのに夜通し釣りするってか」

藤村「ですから。我々の中で唯一、ルアー釣りの経験のある嬉野先生に、ここはひとつ! ご指導いただこうかと」

大泉「えぇ? うれしールアー釣りなんかやったことあんの?」

嬉野「ゲームの中じゃもう、随分やったよ」

大泉「は?」

鈴井「wwwwww」

藤村「嬉野さん、ゲームであればもう、釣りのほうは相当! やりこんでいらっしゃる」

大泉「えーと、ちょっと待て待て待て。うれしーさ、念のため聞くけど、実際にやったことは?」

嬉野「ないよw」

大泉「あっはっはっはっはっはっは!!」

音尾「いやァ、無茶するなぁ」

安田「我々みんな素人ってことだもんなぁ」

大泉「もう……色んなものが破綻しすぎていちいちリアクションとるのにも疲れたよ!」

【次回予告】

鈴井「本当に大丈夫なんですか?」

大泉「そうだ、ハブ出るんだろ? 噛まれたらシャレにならないぞ?」

音尾「ちょっとくらいいいじゃねーか!」

安田「やめろよ押すなよ! ちょっ、たすけてー! たすけてミスター!!」

大泉「いやァ、西表は人を狂わせるんだなぁwww」

藤村「大自然ってのは恐ろしいですなぁwww」

第6夜へ続く……

【第6夜】

藤村「はい、というわけで早速! 嬉野先生によるルアー釣り講座を行いたいと!」

大泉「講座ったって……素人だろ?」

藤村「いやいや大泉さん。ゲームじゃもう、凄腕の釣り師ですよ嬉野先生は」

大泉「そんな……うれしーが魚釣ってるところなんて見たことねぇもの」

藤村「あっはっはっはっは!」

鈴井「本当に大丈夫なんですか?」

藤村「ここにきて文句いってもアレだよ、ミスター。もはや頼れるのは嬉野さんしかいないんだからwwww」

大泉「くっくっく……そんな、実際に釣りもしたことねぇ嬉野くんがゲームで得た小手先の知識で我々を指導するってかwww」

藤村「さもないとアレだぞ? 本当に……夜通しカエル探すハメになるぞ?」

大泉「おかしいよなァ……やれ『釣りをするぞ』『おぉぬしを釣るぞ、ぬしは西表のオオウナギだ』『さぁカエルを捕まえろ』『釣れるか分かんねぇけど夜通し釣るぞ』って……あの藤岡隊長だってもう少し綿密な計画を立てるぞ?」

藤村「wwwwwww」

大泉「はぁ……しかし……はるばる西表まできていったい俺は何を? やってるんだろう?」

藤村「大泉さん、急にそんな冷静になっちゃダメだよwww」

・・・

藤村「はい、じゃあみなさん竿のほうは持ちましたかな?」

安田「いやァ……ルアーなんて使うの初めてだなぁ」

音尾「嘘だよ、前にこの番組で釣りしたときにお前俺たちのルアー盗んでったじゃん」

安田「そうだっけ? いつ?」

音尾「なんか……屋久島とかでなかったっけ?」

安田「あァー!」

藤村「あの時も我々、夜通しで釣りをしてましたなぁwww」

音尾「俺あの時はヒドかったんだぞ。いきなりどっかの浜に集まれって言われて、飛行機降りてからアンタら探し回ったんだぞ」

藤村「あっはっはっはっはっはっは!!」

大泉「南の島で釣りするったらろくなことねぇもんなァ」

鈴井「そもそも……最初の釣りバカにしたって、藤村さんと大泉くんはゲロゲロだったもんねw」

大泉「あっはっはっはっはっは!!」

藤村「大泉酔うw」

鈴井「僕もあの……ワカサギ釣りでヒドイ目にあってますけどw」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「やっぱりさぁ、どうでしょう班は釣りをしちゃダメなんだよ!」

藤村「そんなことないぞ大泉くん」

大泉「ていうか……なんにつけ我々がヒドイ目に合わされてるのは大体お前のせいなんだぞ?」

藤村「あっはっはっはっはっは!!」

大泉「……で、ルアー釣りってのは他の釣りとはなんか違うわけ?」

嬉野「あのねぇ、ルアーはずっと動かしてないと、魚が寄ってこないから」

藤村「何せ、つけてるエサが本物じゃないですからね」

大泉「ああそうなの」

嬉野「魚がいそうなところに投げて、誘うんだよ」

大泉「……うれしーさぁ? まるでキミ経験者かのように語るけど、それ全部ゲームで得た知識なんだよな?」

藤村「あのねぇ大泉さん。さっき、ロケの合間にね。嬉野先生、空港の本屋で買った釣りの本必死で読んでましたよwwww」

大泉「あっはっはっはっはっは!!」

藤村「もうね、小さい字読みづらそーぉにしててねwww」

大泉「なるほどなるほどwww嬉野さんももうおじいちゃんだからなぁwww老眼には勝てないねwwww」

嬉野「うるさいよwww」

鈴井「いずれにせよ付け焼刃であることには変わりはない、とw」

大泉「しっかし……こんなことで本当に釣れるのか? ひとっつも釣れる気がしねぇけど……」

藤村「嬉野先生を信じろ、大泉くん」

大泉「信じろたって……見ろ、安田君なんかいよいよ自分で例の釣りの本を読みだしたぞww」

藤村「あっはっはっはっは!!」

安田「トゥイッチ……?」

音尾「ちょっと俺にも見せてくれよ……サミング?」

藤村「お二方、そんな、カンテラの光なんかで本読んでたら目が悪くなりますよwww」

・・・

藤村「はい、ということでぬし釣りの旅最終戦、いよいよスタートです!」

大泉「……」

藤村「大泉さん、スタートですよぉ。盛り上げていかないと」

大泉「あぁ?」

藤村「怒ってますか?wwwwwwww」

大泉「……」

音尾「それにしても、日が落ちたらもう、暗くて何もみえねぇ」

藤村「ちょっとライトで照らしてみようか?」

大泉「そんなことしたらロビンソンに怒られるぞ?」

藤村「あっはっはっはっはっは!!」

嬉野「ライトつける?」

藤村「つけてみよう、ライトオン!!」

<ピカー

大泉「……あれ? あそこにいるのひょっとして魚じゃないか?」

鈴井「ていうか、いっぱいいる! ほら、そこにも」

藤村「うわっスゲェ……うじゃうじゃいる」

安田「あれデカくないっすか?」

藤村「おぉー、そこにもそこにも」

大泉「これ……ひょっとして簡単に釣れるんじゃないか?」

藤村「とりあえずルアー投げてごらんよ大泉くん」

大泉「ちょっとやってみるか」

藤村「どうだい?」

大泉「……いや、なんか逃げてくねぇwww」

藤村「ルアーが大きすぎるんじゃないか?」

大泉「よし、ルアーチェンジだ」

鈴井「これ、このミミズみたいなの使ってみたら?」

藤村「あ、それねぇ。なんでも魚が好きなニオイがついてるらしいすよ」

大泉「onちょっとこれつけて投げてみろお前」

安田「とりゃッ」ポチャン

藤村「ああ寄ってきてる寄ってきてる……安田君、魚寄ってきてるぞ!」

安田「食ったッ!」

藤村「やりましたか安田さん!!」

安田「釣れました、釣れましたよ!!」ピチピチ

藤村「これ……なんて魚だい?

大泉「少なくともウナギではないね」

藤村「ミスターちょっと、さっき買った生物図鑑で調べてごらん」

http://i.imgur.com/xbN0KU0.jpg

ミスター「……これじゃないですか?」

大泉「ティラピア……?」

ミスター「外来魚だって」

大泉「そうなの」

安田「これ、ポイントはもらえるんですか?」

藤村「これ結構大きいからねぇ……安田さん10ポイント!」

大泉「10ポイント!? これ釣ったら10ポイントなの!?」

藤村「今のところポイントはこんな感じですね」

大泉:60ポイント
鈴井:15ポイント
安田:20ポイント(+10ポイント)
音尾:10ポイント

大泉「てことは……これを5匹釣ったらもう、ナマズ1匹分ってことかい?」

藤村「そうだねw」

鈴井「ちなみに、オオウナギ釣ったらどうなるの?」

藤村「そりゃもうミスター、オオウナギが釣れたら、500ポイントくらい出ますよ」

大泉「あっはっはっはっはっは!!」

鈴井「500ポイント!?www」

大泉「そんな、昔のクイズ番組じゃねぇんだから最後に大逆転のチャンス持ってくるのやめろよ!!」

藤村「そりゃぬしだもの。 なんならアレだぞ? ティラピア50匹釣ればいいだけだぞ?www」

大泉「そんな、こっちゃお前漁師じゃねぇんだぞ!!」

嬉野「いやこれすごいよ……ウヨウヨいるよ」

藤村「本当だ。これチャンスですよ皆さん!」

音尾「モエレの鯉だって、もうちょっと奥ゆかしさがあったけどなァ」

安田「……また来ました」

藤村「お、安田さん10ポイント追加!」

大泉:60ポイント
鈴井:15ポイント
安田:30ポイント(+10ポイント)
音尾:10ポイント

大泉「まずい、安田が追い上げてきた!」

藤村「しっかしこれ……本当に50匹くらい釣れそうな勢いだな」

鈴井「ヒットヒットヒット! ……あぁ~、バレたぁ!!」

大泉「もうほんと、入れ食いじゃないか?」

藤村「いやー……10年前にあんなに釣れなかったのが嘘みてぇだな……あん時これくらい釣れてりゃ、ロビンソンに連れ回されなくてすんだんじゃないか?www」

大泉「いや、ロビンソンはねぇ、たぶんオオウナギ釣るまでは僕らを許してはくれなかったと思うよ」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「『ティラピアなんか釣ったってつまんねえ、ウナギを釣れ!!』(ロビンソン)」

藤村「wwwwwwwwwww」

鈴井「よし! 今度は取ったよ!」

藤村「はいミスター10ポイント!」

大泉:60ポイント
鈴井:25ポイント(+10ポイント)
安田:30ポイント
音尾:10ポイント

大泉「まずいまずい、俺も釣らないとwww」

藤村「がんばれ大泉くんwww」

大泉「音尾くんなんか、釣れてないみたいだけど」

音尾「いやこれ……なんで向こうの二人ばっか釣れるんだ?」

大泉「場所が悪いんでないかい?」

音尾「かなァ」

大泉「ちょっと、あっちのミスターたちのほう行ってみようぜ」

安田「……」

大泉「ヤスケンどう?」

安田「いやァ、さっき釣ってからピクリともこないよ」

嬉野「もっと奥のほう投げなって」

大泉「これ……ひょっとしてうれしーの方がマジになってねぇか?」

藤村「wwwwwww」

鈴井「……あ、来ました!」

藤村「きたかいミスター?」

鈴井「ティラピアですw」

藤村「はい、ミスター10ポイントぉー」

大泉:60ポイント
鈴井:35ポイント(+10ポイント)
安田:30ポイント
音尾:10ポイント

大泉「ミスターすげぇ! さっきから入れ食いじゃん!」

安田「あっ、僕も来ました!」

藤村「おお、安田さんも!!」

嬉野「安田くんそんなすぐ竿立てちゃダメだって! さっきから言ってるじゃん!!」(半ギレ)

安田「すみません……」

大泉「あっはっはっはっはっは!!」

藤村「嬉野先生の熱血指導が闇夜に響いておりますwwww」

大泉「うれしー……キミまるで、あの時のロビンソンみたいになってるよwww」

藤村「あっはっはっはっはっは!!」

大泉「いやァ、西表は人を狂わせるんだなぁwww」

藤村「大自然ってのは恐ろしいですなぁwww」

大泉「そうだねwww」

音尾「ちょっと俺も隣に入れてくれよ」

安田「やだよ、ここ俺の場所だって」

音尾「ちょっとくらいいいじゃねーか!」

安田「やめろよ押すなよ! ちょっ、たすけてー! たすけてミスター!!」

藤村「こっちじゃ俳優のお二方が、まるで小学生のようなケンカをwww」

大泉「あっはっはっは!!」

-釣り開始から2時間後-

藤村「……はい、釣り開始から2時間が経過したわけですけど」

大泉「いやァ……あれからパッタリとアタリが来なくなったね」

安田「もう魚が……警戒しちゃって」

大泉「あー眠い……藤村くん、もう上がろうや!」

藤村「ダメですww」

大泉「ったく……融通の効かねえ……」

藤村「大体ねぇ、今上がったところで宿なんて入れないよ」

大泉「ここさぁ、地味にキツイんだよ。前に釣りした港と違って、寝っころがる場所がないんだもん」

藤村「そんな草薮の中で寝転んでたらアレですよ大泉さん、ハブにやられますよ」

大泉「そうだ、ハブ出るんだろ? 噛まれたらシャレにならないぞ?」

藤村「でもねぇ、ハブなんてのは大泉さん。もし噛まれたら、これはもう文句なしに100ポイントぐらいあげますよ」

大泉「あぁ?」

藤村「あっはっはっは!!」

【次回予告】

藤村「こんだけ魚がいて、オオウナギだけいないってことあるかい?」

大泉「そりゃねえ、ここまで来てオオウナギ釣れませんでした、なんつったらね。番組として成り立たないもの」

藤村「その通りだ、大泉さん!」

大泉「よぉーし、釣るぞ! は川のぬしを釣ってやるぞぉー!」

最終夜へ続く……

【最終夜】

-釣り開始から4時間経過-

藤村「えー……釣り開始から4時間。釣りバカのみなさん、釣れてますかぁー?」

大泉「ダメだ、ひとっつも釣れねぇ……」

藤村「ダメかい?」

大泉「ダメだね」

藤村「いや……さっきまであんなに、魚いたのになぁ」

大泉「もう、なんならルアーを見た瞬間に避けてくもん」

藤村「そういえばねぇ、大泉さん。さっき安田さんたちが釣ってたティラピアって魚ですけど」

大泉「アレがどうかしたの?」

藤村「あれねぇ、なんでも『聖ペトロの魚』っていって、キリストのお弟子さんの名前がついたありがたい魚らしいですよ」

大泉「そうなの」

藤村「なんでもねぇ、昔キリストのお弟子さんがガリラヤってとこの湖で獲ってたそうで」

大泉「そうなの? さっきまであんなうじゃうじゃいたけど……」

藤村「でも、釣れてないでしょう」

大泉「釣れてないねぇ」

藤村「やっぱりね、心の清らかな聖人にしか釣れないんだよ」

大泉「おぉーなるほどなるほど。ケンカ売ってるんだな?」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「大体あの男(安田くん)心が清らかだとキミ、思うか?」

藤村「あっはっはっはっはっはっは!!」

大泉「彼はさっきまで『釣れねぇから寝る』っていって嬉野さんを押しのけてまで車の中で寝てたんだぞ?」

藤村「やっぱりねぇ、全国区の俳優さんともなると、人が変わっちゃうんだね」

大泉「人間ってのは一回成功しちゃうとねぇ、味をしめちゃうわけ」

藤村「そうなの」

安田「聞こえてるよ、やめろよww」

大泉「そこんとこ、やっぱり音尾君なんかは昔と変わらないもんなァー」

音尾「おっ……どういう意味だよそれ!」

大泉「あっはっはっはっは!!」

藤村「音尾さん、いま暗に大泉さんにバカにされてましたよwww」

音尾「なんだよぉ……同じ劇団の仲間だってのに、こんなギスギスした空気にすることないじゃないか!!」

大泉「あっはっはっはっは!!」

音尾「ていうか俺だって、最近仕事で聖人の役やったよ?」

藤村「そうなの?」

大泉「えっ、舞台かなんかで?」

音尾「いやいや、NHKの仕事で」

藤村「なんの役ですか?」

音尾「あのねぇ、アナンダっていう……お釈迦様の弟子の役」

大泉「あっはっはっはっはっは!!」

藤村「え、なんか、そういうドラマとかですか?」

音尾「ううん。朗読でw」

大泉「朗読!?」

藤村「あっはっはっはっはっは!!」

音尾「『ブッダの最期のことば』っていう、教養番組の」

大泉「教養番組! あっはっはっはっはっはっは!!」

藤村「音尾さんが教養番組ってのも、ちょっと想像できませんなぁ……」

大泉「……まぁでもこのヒゲだって、いっぱしのテレビマン気取ってNHKの番組出てたからね」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「代表作にねぇ、こんなちっぽけなローカル局の番組しかないのに、天下取った気でいるんだよ、そこのヒゲは」

藤村「なんとでも言え。僕はもう、どうでしょうだけで一生食っていくって決めたんだ」

大泉「あっはっはっはっは!! それはキミ、僕らに一生メシを食わせろって言ってるのと一緒だぞ!!」

藤村「あっはっはっはっはっはっは!!」

安田「……よし、釣れたッ!!」

藤村「おっ、そうこうしている間にも安田さん10ポイント追加!」

大泉:60ポイント
鈴井:35ポイント
安田:40ポイント(+10ポイント)
音尾:10ポイント

大泉「安田くんここにきてえらい釣りっぷりだけれども」

藤村「やっぱりねぇ、聖なる魚は聖人にしか釣れないんだよ」

音尾「あっ!? ……来てる来てる! 来たッ! 俺も来たっ!!」

藤村「おお、音尾さんもついに!!」

大泉「マジで!?」

大泉:60ポイント
鈴井:35ポイント
安田:40ポイント
音尾:20ポイント(+10ポイント)

藤村「いやいや、音尾さん。さすがは、お釈迦様のお弟子さんですなぁ~」

音尾「www」

安田「僕も来ました。しかも2匹」

大泉「2匹同時ってか!?」

藤村「2匹掛けですか!? ってことは……安田さんさらに20ポイント追加で現在60ポイント! 大泉さんに並びました!!」

大泉:60ポイント
鈴井:35ポイント
安田:60ポイント(+20ポイント)
音尾:20ポイント

大泉「60ポイント!? やばい、追いつかれた!!」

藤村「ていうか、安田くん本当にすごくないか? もう立て続けに……釣ってますけどもww」

大泉「うれしーの教えで何か開眼したかい?」

藤村「やっぱりねぇ、そこにいるすずむしなんかと違って、聖人だからだと思うよ?」

大泉「なんだヒゲ?」

安田「いや……あのねぇ、僕あんまりにも釣れないんで、釣り方ちょっと変えたんですよ」

藤村「そうなの?」

安田「あの、ルアーの針あるでしょ。ここにこう、竿こうやってビン! とやって魚引っ掛けてるの」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「それじゃキミ魚が可哀そうじゃないか!!」

藤村「こう、泳いでたらドテッ腹に針がドンと! 刺さってくるわけですからねwww」

大泉「なにが聖人だよ……この男が誰よりも非道なことをしてたじゃないか!!」

藤村「安田くん、これはもう5ポイント減点だw」

大泉:60ポイント
鈴井:35ポイント
安田:55ポイント(-5ポイント)
音尾:20ポイント

安田「えぇ……」

大泉「みんなまじめに釣ってる中、それはもう半ばズルみたいなもんだぞ?w」

藤村「さ、大泉さんももうかうかしてられませんよぉ。皆もう、一気に追い上げてきてますから」

大泉「僕はもうねぇ、オオウナギ一本に狙いを定めたから!」

藤村「おっ、さすがは大泉さん。もうぬしのことしか眼中にない、と」

大泉「そりゃねえ、ここまで来てオオウナギ釣れませんでした、なんつったらね。番組として成り立たないもの」

藤村「その通りだ、大泉さん!」

大泉「やっぱりこの番組のねぇ、主役が誰なのかということを! 視聴者のみなさんにはハッキリと目に焼き付けておいてもらいたいものぉーお」

藤村「ち、ちなみにミスターさっきからずっとしゃべってないけど大丈夫か?」

大泉「ハブに噛まれて死んでるんでねぇのか?」

藤村「あっはっはっはっはっは!!!」

鈴井「生きてるよw」

藤村「釣れますか? ミスター」

鈴井「いや、ダメだねぇ」

大泉「ていうかさ、ウナギいるかい?」

鈴井「わかんない」

大泉「おぉ、本当にこの川にいるんだろうな?」

藤村「昼行ったお店の人に聞いたらねぇ、島の中の川になら、大体どこにでもいるって」

大泉「なんだったら、こんだけ揃ってる中でハズレを引いた、って可能性もあるぞ?」

藤村「wwwwwwwwww」

鈴井「ただ、魚はいるからね」

藤村「そうだよ。こんだけ魚がいて、オオウナギだけいないってことあるかい?」

大泉「そうだね」

藤村「そうだ」

大泉「よぉーし、釣るぞ! 川のぬしを釣ってやるぞぉー!」

 
 
 
しかしその後、朝まで粘った我々の前に、オオウナギが姿を表すことはなかった……。

-翌朝-

藤村「……えー、ハイ。ということでね…」

出演陣「……」

藤村「つ、釣れませんでしたね……w」

大泉「やっぱりそう簡単にぬしは釣れないんだね……」

藤村「そうだね」

鈴井「やっぱり……あの人の言うように、カエルじゃないとダメなのかもしれないですね」

藤村「あの人っていうのはミスター、ロビ……もはや名前を口にすることすら戸惑うあの人かい?w」

鈴井「その方ですねw」

大泉「もう……ロビンソンすっかり我々の中でヴォルデモートみてぇな扱いだもんな」

藤村「あっはっはっはっは!!」

大泉「今回だって、ひょっとしたらどこからか現れるんじゃねぇかと思うとこっちは気が気じゃないもの」

藤村「『よう、やってるな!』とか言ってねwwww」

大泉「『なんだ! そんなビッカビカにライト点けて! そんなんじゃ釣れないよ!!』(ロビンソン)」

藤村「wwwwwwwwwww」

大泉「『ルアーなんかじゃダメだ、ほらカエル獲りにいくぞ!!』(ロビンソン)」

藤村「あっはっはっはっはっはっは!!!」

鈴井「ところで、これ、今のポイントは?」

藤村「えー……あの後ですね、安田さんが明け方にさらに1匹追加しまして、現在、ポイントはご覧の通りとなっています」

大泉:60ポイント
鈴井:35ポイント
安田:65ポイント
音尾:20ポイント

鈴井「あれ? ってことは安田君逆転してない?」

大泉「え、嘘だろおい!?」

安田「ぼ、僕が優勝ですか?」

藤村「いや、安田さん。今回はねぇ、企画の最初で言った通り、釣った魚の『数』だけじゃなくて、『種類』でもポイントが加算されるから」

安田「ああそっか……」

大泉「それ入れるとポイントどうなるのよ?」

藤村「えーと、ちょっと待ってください……」

大泉:ヤチウグイ、ヨシノボリ、ナマズ(3種類)
鈴井:ヤチウグイ、フナ、ティラピア(3種類)
安田:フナ、ティラピア(2種類)
音尾:ヤチウグイ、フナ、ヨシノボリ、ティラピア(4種類)

藤村「今みなさんが釣った魚の種類はこんな感じすね」

大泉「これ、1種類あたりポイント何ポイントくれんの?」

藤村「1種類あたり……えーボーナスとして10ポイント! 加算したいと思います」

鈴井「えーと、てことは……」

大泉:60ポイント+30ポイント=90ポイント
鈴井:35ポイント+30ポイント=65ポイント
安田:65ポイント+20ポイント=85ポイント
音尾:20ポイント+40ポイント=60ポイント

大泉「おっ! ってことは……!」

藤村「ということで……川のぬし釣り初代チャンピオンは、大泉さんに決定しました!!」

大泉「YEAHHHHHHHHH!!!」

 
初代ぬし釣りチャンピオン・大泉洋

優勝おめでとう!!

安田「いやァー、惜しかったなァー」

藤村「本当、思いのほか接戦でしたねw」

大泉「やっぱり、モエレで釣ったナマズが効いたね」

藤村「そうですなぁ」

大泉「まぁ……ぬし釣ったワケでもないのにぬし釣りチャンピオンってのも、視聴者的にはなんとも納得のいかない……」

藤村「なんなら延長戦行くか?」

大泉「行くワケないだろ? キミ死ねば本当に……」

鈴井「じゃあ、帰りますか! 札幌に!!」

大泉「そうだねミスター」

音尾「いや、お疲れ様でした」

大泉「ほんともう、こんなにキツイ日程のロケは久しぶりだよ」

安田「もう全然、寝ても疲れとれる気しねぇもん」

大泉「くっくっくっく……みんな歳をとったね……」

藤村「よし、じゃあ急がないと、船乗り遅れるから」

大泉「おお、急ごう急ごう」

藤村「来年また来るからな?」

大泉「は?」

藤村「オオウナギ、釣るから」

大泉「金輪際来ねぇ」

-水曜どうでしょう ぬし釣りの旅 終-

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