【閲覧注意】 ゲンドウ「久しぶりだな、シンジ」 【別ルート】 (131)

このスレは

ゲンドウ「久しぶりだな、シンジ」
>>809から派生した別ルートです

【閲覧注意】
ネルフ壊滅、登場人物の死、グロ描写、が入りますので、そういうのを望まれない方は見ないようにお願いします

元スレ
ゲンドウ「久しぶりだな、シンジ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367007007/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371103319

ゲンドウ「久しぶりだな、シンジ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367007007/)

元スレが貼れてなかったので貼り直し

ー ????? ー


シンジ「……母さん………」ボタボタ、ボタボタ…

ユイ「……何? ……シンジ」ニコッ…

シンジ「……母さんに……色んな事、全部任せてもいいんだよね……?」エグッ、エグッ…

シンジ「心配な事とか…不安な事とか……まだ一杯あるけど……」エグッ、エグッ

シンジ「……母さんを信じて……全部任せてもいいんだよね……?」エグッ、エグッ


ユイ「」クスッ

ユイ「…いいわよ、シンジ。…後の事は全部、私に任せて……」

ユイ「……だから、シンジはもう、何も心配しなくていいのよ…」

ユイ「…だって、私はあなたの母親なんですもの……。これからは、シンジの面倒は全部、私が見てあげるから……」

シンジ「母さん…! 母さん……!!」ボタボタ、ボロボロ…

ユイ「…だからもう泣かないで、シンジ。…男の子でしょ……」ヨシヨシ…

シンジ「うん…! うん……!」ボタボタ、ボタボタ……

ー ????? ー


ー 少し離れた場所 ー



トウジ「……碇のおかん……見た目通り、ええおかんやな…」

ケンスケ「そうだね……。やっぱ羨ましいなあ……」



ユイ「」クスクス…

ユイ「あなたたちも良かったら、こちらに来る?」



トウジ「あっ、いえ、ワシらは……」

ケンスケ「流石にちょっと遠慮しておくっていうか……」



ユイ「」クスッ

ユイ「気にしなくてもいいのよ。…いらっしゃい。あなたたちもお母さんがいなくて淋しいのでしょう?」ニコッ…



トウジ「……まあ、確かにそうですけども………」

ケンスケ「ただ……」チラッ…



シンジ「…?」

ユイ「」クスクス

ユイ「シンジ、あなたはどう? あの二人も一緒にいた方が淋しくなくていいわよね?」

シンジ「うん。……二人にはひどい事をしちゃったけど……。それを二人が許してくれるなら……。僕は友達になりたいと思ってるんだ…」

ユイ「…そう」ニコッ


トウジとケンスケの方を向くユイ


ユイ「…二人とも、シンジを許してくれるかしら?」



トウジ「そら、もちろん! ちゅうか、悪い事したのはワシらの方やし!」

ケンスケ「友達になれるなら、それが一番だと思ってるよ、碇」ニコッ



シンジ「二人とも……」

シンジ「…ありがとう」ニコッ……


ユイ「良かったわね、シンジ…」ニコッ…

ユイ「さ、二人とも、こちらにいらっしゃい…。シンジのお友達ですもの。…歓迎するわよ」


トウジ「ほな、失礼して!」トタトタ

ケンスケ「ありがとうございます!」トタトタ

ー ネルフ本部 発令所 ー


ミサト「…私ね……」グスッ……

ミサト「いつの間にか……あいつと私の事を重ね合わせてたんだと思う……」

ミサト「…最後に私をかばって亡くなった父……そのショックで失語症になった私……」

ミサト「……心を閉ざして、何もかもから逃げ出したかった……」

ミサト「でも、逃げた先には自分一人しかいなかった。もしも、あの時、今の私がそこにいたら、間違いなく私は、あの時の私を助け出そうとしてる……!」

ミサト「…もちろん、その当時の私からすれば、きっとそれは余計なおせっかいでしかなかっただろうし、むしろ、迷惑でしかなかっただろうとも思う……」

ミサト「でも、それでも……!!」

ミサト「その事によって、私が自分以外の世界に目を向けて、この世界にはまだまだ私の知らない面白い事で満ち満ちているっていうのが、ほんの少しでもわかったとしたなら……」

ミサト「他人と触れあうのは、怖くもあるけど…。でも、それ以上に心地良さや楽しさで溢れているという事がほんの少しだけでもわかったとしたなら……」

ミサト「私はあの無駄に過ごした時間を、少しでも減らせれたんだと思う…!」

ミサト「それを思ったら、昔の私を見ているみたいで、あいつをほっとけなかった…!!」

ミサト「形はだいぶ違うけど、あいつも今、無駄で無意味な時間を過ごしているんだもの…!」

ミサト「クズには生きてる価値も意味もないから、死んでるのも生きてるのも同じだけど……! でも、普通の人間には生きる価値や喜びがあるんですもの…!!」

ミサト「だから、どうにかしてあいつをまともな人間にしてやりたかったのに……!」ポタポタ、ポタポタ…



日向「…葛城さん…………」


青葉「………ミサトさんの気持ちがわかるだけに、正直、心が痛いな……」ボソッ

日向「………ああ……」ボソッ


ミサト「……私が……もうちょっとしっかりしてれば……! こんな風にはならなかったのかもしれないのに………!」ポタポタ、ポロポロ……

青葉「……ミサトさん。一旦、ちょっと落ち着きましょう。どこか静かな場所で、休んだ方がいいですよ…」

ミサト「」グスッ… エグッ、エグッ……

日向「……青葉。俺、ちょっと今から司令室に行って、そこを空けてくるよ。どうせ、副司令、昼寝してるか詰め将棋してるかのどっちかだから、追い出しても構わないだろ」

青葉「そうだな。……任せてもいいか?」

日向「もちろん。青葉は葛城さんとゆっくり来てくれ。頼んだよ…」タタタタタッ

青葉「了解……。さ、ミサトさん。一旦、そっちに行きましょうか。ここは人目が多いですし……」

ミサト「うん……。ごめんね……。ごめんね…………」エグッ、エグッ……

青葉「いえ、さっきも言った通り、ミサトさんが謝る事なんか何一つありませんって。それより、早くそちらに行きましょう」

ミサト「うん……」グスッ…

ー EVA初号機 格納庫 ー


外部端末『』ビーッ、ビーッ、ビーッ

error!! error!! error!!


レイ「っ…!!」


レイ(…どう…すればい…いの……!)

レイ(…どう…すれば……初号機の暴…走を止めら…れるの……!)

レイ(……もう…S2機関を取…り込んでしまって…るから…内臓電源が切れても…初号機は止…まらない…!)

レイ(……エントリープ…ラグはプラグ側か…らロックがかけられ…ていて強制射出…も出来ない……!!)

レイ(どう…すれば……!!)


ノート型外部端末『』ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ


レイ「…!!」

レイ(…プラグ深度…が150をオーバー…! シンク…ロ率も……もうす…ぐ200%を越える…!)

レイ(…もう…時間が……!!)

レイ「」ハッ!!

レイ(LCL濃度を最…大限まで圧縮…すれば…! 止まる…可能性はある…!!)カチャ…カチャ…

ノート型外部端末『』カタ…カタ…

ー 第三新東京市 地上 ー


EVA初号機『グオォォォ……』ドシン、ドシン……

EVA初号機『』ブウン……


初号機の上に、不意に現れる光輪!



EVA初号機『』キランッ!!

EVA初号機『!!』ドシュンッ…!!!


初号機の目から光!!!




ドウンッッ!!!!!


地表に直撃!!

24層の特殊装甲が一撃で融解!!!

ー ネルフ本部 発令所 ー



ドウンッッ……!!!!!


グラグラ…!!!!


ミサト「…………?」エグッ、エグッ……

青葉「……なんだ、今の? 結構、揺れたけど……」

ミサト「……使徒の攻撃、かしら……?」グスッ…

青葉「……あのクズ! まだ使徒を倒してなかったのかよ!! いい加減にしろよ!!」



日向「」タタタタタッ…

日向「おい、青葉。今、副司令を追い出してきたから。……さ、ミサトさん、こっちに」

ミサト「……うん。二人とも、ありがとうね……」

日向「いえ、大したことではないですから。後の事は僕らに任せておいて下さい」

ミサト「……うん。悪いけどお願いね……」グスッ


司令室に通じるエレベーターへと、ゆっくりと向かうミサト





冬月「…………」


それを暗い表情で上から見下ろす冬月



冬月「……先の振動……。第五使徒のものではあるまい……」ボソッ……

冬月「…………だとすると、ユイ君が目覚めたのか………あるいは……彼女の逆鱗に触れたか……」

冬月「どちらであれ……終末を迎えるだろうな……。この世界は……」

冬月「……だが、それもまた良かろう…。私はもう十分生きたし、これ以上は生きるのに疲れてしまったからな……」

ー 少しだけ時をさかのぼって ー



ー EVA初号機 格納庫 ー



ドウンッッ……!!!!!


グラグラッ…!!!!



レイ「…っ…!!」


ノート型外部端末『』ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ


レイ「!!!」

レイ(…プラグ深…度が180を…オーバー……!)

レイ(…初号機のシ…ンクロ率も急に…上がって……!)

レイ(…250…300…350…400%を…越えてる……!!)


レイ(…ダメ…!! …もう時間が…ない…!! 急が…ないと……!!)


レイ「…ぅっ…!!」カチャ…カチャ…

ノート型外部端末『』カタ…カタ……


ノート型外部端末『』ピッ……


信号、暴走中にもかかわらず、拒絶されずに受信!!

レイの操作により、初号機のエントリープラグ内のLCL濃度、最大限まで圧縮!!

ー エントリープラグ内 ー


フインッ……

突然、暗くなるプラグ内

そして……



ドンッ!!!!


LCL濃度、最大圧縮!!









学生服『』…………
学生服『』…………
ジャージ『』…………


しかし、エントリープラグの中には、LCLの中をゆらゆらと漂う、三人の服があるだけ……

ー EVA初号機 格納庫 ー



レイ「……そ…んな…………」


エントリープラグ内の様子をモニターで見て、愕然とするレイ


ノート型外部端末『』ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ


レイ「」ハッ!!!

レイ(……初号機の識…別信号が……いつのまに…か変化して……!)

レイ(……これは……パターン青…!! ……使徒…!!?)

レイ(………まさか…使徒との…融合を自ら望…んだの…!? …だとすると…初号機の目的は…!!)

レイ(……サードインパ…クト…!!?)

レイ(……いいえ、違う…! アダムはこ…こにはないもの…!!)

レイ(……それに…暴走している今……! 初号機はほと…んど本能だけで動い…てるはず……!!)

レイ(……じゃあ、一体、何を……!!?)

ー 第三新東京市 地上 ー


EVA初号機『グオォォォオォッ……』ドシ……ドシ……


EVA初号機『!』キュピンッ…!!!!



ドオオオンッッ!!!


地上施設、全破壊!!

最終装甲板、融解!!!


EVA初号機『グオオオォォッ!!!』ヒュイン……


空いた穴からジオフロントへと侵入するEVA初号機!!

ー ネルフ本部 発令所 ー


ドウンッッ…!!!!!


グラグラ…!!!!



ネルフ職員A「…なあ……。今の爆発、結構ヤバくないか……?」

ネルフ職員B「……オペレーターの人たちが、モニターごと全部切ってしまったからな……。外の状況が全くわからない……」

ネルフ職員C「……使徒って弱いんじゃなかったの? こんな爆発…起こせるようなものなの?」

ネルフ職員D「……弱かろうが、強かろうが、このジオフロントは絶対に安全じゃなかったのか?」

ネルフ職員E「 ……先の使徒といい、今回の使徒といい、どうにも話が違うような気がするんだけどな……」

ネルフ職員A「……一応、技術部のやつらに頼んで、モニターだけはしてもらうか? 外の状況がわからないってのは、不安になるからな……」

ネルフ職員C「そうですね。オペレーターの人たちには……ちょっと今、取り込み中みたいで声かけづらいですし……」

ネルフ職員B「俺、ちょっと頼んでくるよ。勝手な事をするなとか、怒られそうだから、あくまで内緒でだけどな」タタタッ…

ー ジオフロント ー


EVA初号機『』ドシン… ドシン…

EVA初号機『グオォォォオォオッ!!!』

EVA初号機『』キュピン!!!!


ドウンッッ!!!!



光がネルフ本部に直撃!!!

外壁が一瞬で壊れ、中がむき出しに!!!

ー ネルフ本部 発令所 ー


ドウンッッ!!!!



ネルフ職員C「きゃああっ!!!!」

ネルフ職員A「ぬわあぁっ!!!!」

ネルフ職員E「ひああぁっ!!!!」

技術部職員「うぁああっ!!!!」


ヌッ……


EVA初号機『!』キラーン…


中を覗き込むように侵入する初号機!!

ミサト「シンジ君!!?」

青葉「バカ! 何してんだ!!」

日向「危ないだろう!!!」




冬月「」フゥ……

冬月「やはりか……」

EVA初号機『!』ヒュッ…!!!

ミサト「え…!!?」ガシッ…!!!


ミサトを手で掴む初号機!!!


ミサト「ちょっとシンジ君!! 離しなさいよ!!」


空中で喚きながらもがくミサト!



青葉「シンジ君!! ふざけるのも大概にしろよ!! こんな事をしてただで済むと思ってるのか!!!」

日向「もう、ごめんなさいで済む問題じゃないぞ!! 君は遊びのつもりかもしれないけど、これは立派な犯罪なんだから!! わかったら、さっさと葛城さんを離すんだ!!!」


EVA初号機『……』キラ…!!!!


何も反応せず、ただ目を赤く光らせたまま、ミサトをじっと見つめている初号機…!!

ネルフ職員A「おい………これ………!!」

ネルフ職員B「相当、まずい事になってないか…!!!」

ネルフ職員C「いやぁぁぁっ!!!!」

ネルフ職員D「おい! 初号機を止めてくれ!! エントリープラグの強制射出を!!」


技術部職員「わかった!!」ダダッ…!!!

技術部職員「」カチャカチャ…!! カチャカチャ…!!

技術部職員「!!」

技術部職員「……何だよ、これ…!! 初号機が存在しない事になってる……!!!」

技術部職員「」カチャカチャ!!! カチャカチャ!!!

技術部職員「!!!」

技術部職員「パターン青!!? 初号機が使徒に!!!?」

技術部職員「あ、青葉さん!! 日向さん!! ちょっとこっちに!!!」


青葉「!!」カチン
日向「!!」イラッ


青葉「今、こっちは取り込み中なんだよ!! それぐらい見ればわかるだろうが!!!」

日向「空気を読んでくれ!! こっちは今、それどころじゃないんだ!!」


技術部職員「っ!!!」

ミサト「シンジ君!! 早く離しなさい!!! シャレや冗談になってないのよ!!!」


EVA初号機『……』キラ…!!!


ミサト「離しなさいよ、このーっ!!!」


初号機の手の中で必死にもがくミサト!


青葉「さっさとミサトさんの言う通りにしろよ!! このドクズ!!!」

日向「殴られなきゃわからないのかい、君は!! それじゃ、人間じゃなくて動物じゃないか!!! 言葉がわかるなら命令をきくんだ!!! この生ゴミ!!!」


EVA初号機『……』キラ…!!!


依然として、何も反応しない初号機!!



冬月「……」

それを上から悠然と見下ろす冬月

ネルフ職員A「ダメだ、もう!! 全ネルフ支部に連絡しろ!!!」

ネルフ職員B「初号機が使徒に乗っ取られた!!! 救援を要請するんだ!!!」

ネルフ職員C「避難して、みんな!! 逃げてっ!!!」

ネルフ職員D「急げぇっ!!!」



青葉「おい!! お前ら、どこに行くんだ!!」

日向「今は第一種戦闘配置中だぞ!! 勝手な行動は禁止されてる!! 戻るんだ!!!」



ネルフ職員E「じゃあ、あんたらだけ残ればいい!!」

技術部職員「俺たちはまだ死にたくないんだ!!!」



青葉「ふざけた事を言うな!! 全員、戻ってこいよ!!!」

日向「くそっ!! 役立たずばかりだな、本当に!!!」

ー ??? ー


モノリスA「…初号機における使徒の侵食。これは我々のシナリオにも、死海文書にも存在していない」


モノリスB「…やはり、あの男に任せたのは失敗だったのだ。不測の事態があまりにも多すぎる」


モノリスC「…左様。…我らのシナリオは、最早修正がきかない程に変わり果てた。…かの少年を用いた新たなシナリオに書き直す必要がある」


モノリスD「…鍵はすでに壊れ、今また鍵穴までも壊れようとしている。扉を開くためには、全てを一度、無に返すしかあるまい」


モノリスE「産道を通るには、産む側も産まれる側も苦痛を伴う。これは罰ではなく、命の象徴と捉えるべきだ」


モノリスF「…十字架を背負う役目は、我らの役目でもある。死もまた一つの始まりに過ぎない……」




モノリスA「終わりがなくては始まりもまたあり得ぬ…。今はそれで良かろう…」




モノリス一同「全ては人類の未来のために」


ブンッ……



消えるモノリス……

ー 月面 タブハベーズ ー


カヲル「」パチッ……



カヲル「」ムクッ……



カヲル「……わかっているよ。僕が予定よりも早く目覚めさせられたという事は、異常な事態が起こったという事だろう?」

モノリス『そうだ…。死海文書にはない、第14番目の使徒が現れた。そして、この使徒を殲滅出来るのは、汝しかいない…』

カヲル「14番目の使徒……。イレギュラーな存在……。あってはならない予定外の事象、か……」

カヲル「まるで、この世界そのものを表しているようだね……」

モノリス『無駄口は不要だ…。汝にはすぐに行動に移ってもらう。此度の一件は、あまりに時間がない…』

カヲル「」フッ…


カヲル「…仰せのままに、御老人……」

カヲル「…僕もまだ死への甘き階段を下る訳にはいかないからね……」スッ…


自分の首もとを撫でるように触るカヲル


DSSチョーカー改『』ピッ、ピッ、ピッ……


その首には、小さな光を放つチョーカーが……

>青葉「さっさとミサトさんの言う通りにしろよ!! このドクズ!!!」
>日向「殴られなきゃわからないのかい、君は!! それじゃ、人間じゃなくて動物じゃないか!!! 言葉がわかるなら命令をきくんだ!!! この生ゴミ!!!」
この二人どうして暴走初号機の前でここまで強気でいられるのかわけがわからないよ

>>25
中2発言してるとこ悪いんですけど実際はDQNで情緒不安定な連中の所為なんですけど…
あんたらネルフ職員採用する際ちゃんと人格面も考慮しなさいよ

>>1
すいません、終わる時は
続くと書いてほしいです。
これは個人のお願いなのですが、
皆にも見て欲しいのでageときます。
皆さんへ
本当にすいませんでした

>>44
本文の最後に「続く」を入れる場合

新劇は、序破Q全て、「つづく」という文字が最後に入って終わります
なので、本文に「続く」という言葉を入れたくはありませんし、本文は本文で独立させたいので、ストーリー以外の言葉を入れたくはありません


投下の最後に「続く」と新しく書き込む場合

投下する量が毎回それほど多くないので、投下の終わりごとに新しく書き込みを入れると、レス数の消費が激しくなりますし、逆に読みにくくなるとも思います


以上の理由により、投下の終わりに「続く」、あるいは「今日の投下はここで終わりです」といった類いの言葉を入れる気は今のところありません


投下終わりの目安は特にはありませんが、5レス以上の書き込みがあって、10分以上新しい投下がなかった場合はそこで投下終了と思って下さい

ー ネルフ本部 発令所 ー


EVA初号機『』キラ…!!!


ミサト「シンジ君、いい加減に離しなさいよ!! 悪ふざけはそこで終わりよ!! もう十分遊んで、気が済んだでしょう!!!」


日向「シンジ君、僕らにも限界ってものがあるんだ! 今、そこでやめなきゃ、こっちにも考えってものがあるよ!!」

青葉「君が何をしたか、全部、碇司令に報告してもいいんだぞ!! わかったら、さっさとやめろ!!」



EVA初号機『』キラ…!!!


ミサト「……あっ、そう! あくまでそういう態度をとるのね!!」

ミサト「もういいわ!! 二人とも、初号機のエントリープラグに取り付けてある爆弾を作動させて!! あまりにエヴァの暴走が多いからって、リツコが取り付けた箱型のアレよ!!」


日向「了解です…。さんざん警告はしてあげたのにな…」クルッ…

青葉「クズに聞く耳はなしか……」クルッ…スタッ


EVA初号機『』キラ…!!!


日向「」カチャカチャ……



日向「…シンジ君、一応最後に警告はしてあげるよ。このDSSボックスが作動したら、EVA本体はともかく、エントリープラグは間違いなく吹き飛ぶよ」

青葉「この前の零号機の時は、取り付けが最初だからって事と、相手がレイちゃんだったから、リツコさんも爆薬の量を調整してたみたいだけど……それでもあれだけの怪我をしてるんだぜ。作動させたら、どうなるかぐらいわかるだろ?」

日向「赤木博士も、君には良い感情なんか一つも持ってないから、容赦は全くないはずだよ。今回は間違いなく死ぬ量になってるのは疑いようがないから」

青葉「先に言っとくけど、これは脅しじゃないよ。俺らは人類全体を守ってるんだから、そのためには一人か二人犠牲になったところで仕方がないと思ってるし」



EVA初号機『』キラ…!!!


ミサト「シンジ君! これが本当に最後通告よ! あんたが遊びのつもりじゃなかったら、私は今、死にかけてる事になるんだから!!」

ミサト「碇司令には申し訳ないけど、自分が死ぬぐらいならあんたを殺すわ!!」

ミサト「碇司令には使徒と戦って立派に殉死したって報告すれば、司令も誇りに思ってくれるでしょうしね!!」



EVA初号機『』キラ…!!!





ミサト「……そう。それならしょうがないわね。…残念だけどお別れよ、シンジ君」

ミサト「…悪く思わないでね。全部、あんたが悪いんだから…!!!」


青葉「これは全部、君の責任だからな! 恨むんなら自分を恨みなよ!!」

青葉「」カチャカチャ!!!


青葉、緊急自滅装置(DSSボックス)、作動!!

ビーッ!!! ビーッ!!! ビーッ!!!

error!! error!! error!!


青葉「!?」
日向「!?」

日向「信号、受信しませんっ!!!」


ミサト「!?」

ミサト「何ですって!!?」

ミサト「あの爆弾は初号機と連動させてないのよ!! 全く別物だから、信号拒絶状態だろうと、暴走状態だろうと、絶対に作動するはずでしょ!!?」

ミサト「なのに、どうして作動しないのよ!!?」


EVA初号機『』キラ…!!!

ー EVA初号機 格納庫 ー


レイ「…DSS…ボックス……」

レイ「…ネルフの…最後の保険。…暴走回避のための…物理的停止装置……」

レイ「……ネルフが持つ…EVAの不完全さへの不信と…暴走させるパイロットに与えられる…罰の象徴……」

レイ「……EVA搭乗時…使徒ではなくネルフに危害を与え…る事態が発生した場合……パイロットの一命をもって…せき止める隠された緊急手段………」


レイ「…でも……それは私の時に…一度使ってしまった……」

レイ「…初号機は…それを知っている……」


レイ「…強いATフィールドは……磁力…重力…光さえも遮断する………」

レイ「…だから…電波も……」

レイ「…初号機の爆弾は…もう永久に作動しない……」


レイ「…そして………碇君も二度と帰ってこない…………」



レイ「………ごめんなさい……碇君…」

レイ「…私はあなたを逃がす事…が出来なかった……」


悲しげな表情を見せるレイ





レイ「…さようなら………碇君…………」スタ……スタ……

レイ「…私も…お母さんのところに還るから…………」スタ……スタ…………

ー ネルフ本部 発令所 ー


青葉「」
日向「」



EVA初号機『』キラ…!!!


ミサト「…ふ、二人とも!! 何してるの!!! 早く爆弾を何とか作動させてよ!!! 早くっ!!!」


青葉「あっ、はいっ!!!」カチャカチャ!!!


ビーッ!!! ビーッ!!! ビーッ!!!

error!! error!! error!!


日向「くっ…!!! どうすればいいんだよ、こんなの!!」カチャカチャ!!!


ビーッ!!! ビーッ!!! ビーッ!!!

error!! error!! error!!



EVA初号機『』キラ…!!!

ミサト「ひっっ!!!」ビクッ!!!

ー 月面 タブハベース ー

ー 月面基地内 ー


カヲル「…それで、mark6は完成しているのかい?」

ネルフ職員「完成までの進捗状況は、まだ六割にも達してません……。今回は急な事態だという事で、異種パーツをくっつけて、とりあえず動くようにはしてありますが……」

カヲル「…それで十分だよ。地球に降り立てるなら、それでいいさ」


EVA mark6『』…………


カヲル「さあ、行こうか…。アダムの分身、そしてリリンのしもべ。幻の14番目の使徒を倒しに…」フワッ…


宙に浮き、mark6に乗り込むカヲル


EVA mark6『!』キュピーン!!!


mark6、起動!!




月から地球へと降下開始!!!

ー ネルフ本部 発令所 ー


青葉「くっ!!」カチャカチャ!!! カチャカチャ!!!

ビーッ!!! ビーッ!!! ビーッ!!!

error!! error!! error!!


日向「まずいよ、これ!!」カチャカチャ!!! カチャカチャ!!!

ビーッ!!! ビーッ!!! ビーッ!!!

error!! error!! error!!



EVA初号機『』キラ…!!!!


ミサト「シ、シンジ君…! わかったわ…! もう怒らないから…!!」ガクガク…

ミサト「碇司令にもこの事は全部内緒にしておいてあげるから…!! だから、もう、こんな冗談はやめて…!!」ガクガク、ブルブル…

ミサト「命令違反とかもなかった事にしてあげるし、これからもエバーに乗せてあげるから…!!!」ガクガク、ガクガク……

ミサト「だから、私を離して……!! お願いだから、シンジ君……!!!」ガクガク、ブルブル……


EVA初号機『』キラ…!!!

ミサト「お願い!! お願い!! お願いだかーー!!!」


グシャッ……!!!



青葉「…!!!」
日向「…!!!」




ヒューッ……

ボトッ…


コロ…コロ………

青葉「うわぅぁぁあぁぁっ!!!!!」

日向「あぁああぁぁあぁあっ!!!!!」


EVA初号機『』キラーン…!!!


EVA初号機『』ヒュッ…!!!


拳を振り上げるEVA初号機!!



青葉「あぁあぁーー!!」

グチャッ!!!

青葉「」


日向「ひぁああーー!!」

グチャッ!!!

日向「」


原型も留めず潰される二人……

冬月「……やはり、こうなったか…………」


EVA初号機『』キラ…!!!


冬月「そして、次は私の番か……」フッ……

冬月「……ユイ君。長い事、すまなかった……。今更、罪滅ぼしになるとも思えんが、この老体もここに葬ってくれ……」


EVA初号機『』キラ…!!!


冬月「…………」








EVA初号機『』スッ…

EVA初号機『グオオォォッ!!!』

EVA初号機『』ピカッ!!!!


ドウンッ…!!!!!




穴を開けて、ターミナルドグマへと侵入をはかる初号機!!

冬月「……行ってしまったな…」



冬月「私は君にとって、殺すにも値しない存在という事か…………」

冬月「出来る事なら、君の手で殺して欲しかったものだが…………」フゥ……






冬月「……それにしても、ユイ君……」

冬月「……リリスの元へとたどり着いて、君は何をする気だね……」

冬月「サードインパクト……。それを一番拒否していたのは君だったはずだ……」

冬月「君が昔、語っていた未来……。あの子が笑って過ごせる未来を、君は自ら放棄するつもりなのかね……」

冬月「……何を考えている、ユイ君…………」

零号機に使ったのを初号機が知ってるってのは何でなんだろうねぇ
直接見たのかATF的ななにかなのだろうか

>>76
きっと本能だよ(適当)

と思ったら「初号機は知ってる」ってちゃんとレイが言ってたな、すまそ

前回の投下の訂正

EVA mark6→仮設EVAmark6


今回の投下の補足

リリスの居場所、ロンギヌスの槍、の二点はテレビ版設定
新劇設定ではありません

オリジナル設定、オリジナル解釈、入ってます

ー ジオフロント内 ー


仮設EVAmark6『』ヒュイン……


カヲル、仮設mark6と共に地上に降下!





ー 仮設mark6 エントリープラグ内 ー


カヲル「これは……」

カヲル「ずいぶんと破壊されたものだね……」


カヲル「む……」


ネルフ本部の壁が壊れたところを発見!


カヲル「第14使徒は、既にターミナルドグマへと向かったという事か……」

ブンッ……
SOUNDONLY『渚カヲル…。事態は一刻を争う…。全てが無に帰す前に、必ずや使徒の殲滅を』

カヲル「わかっているさ…。行くよ、mark6」


ネルフ本部内へと入り、初号機のあけた穴から、ターミナルドグマへと侵入する仮設mark6



SOUNDONLY『渚カヲル……ゆめゆめ理解しているとは思うが、汝がゼーレの命令に背いた場合は、こちらも相応の手段を取らせてもらう事となる……』


カヲル「」フッ……

カヲル「僕もまた、地下のリリスに接触するなという事だろう? した場合、ここに来る途中にあった首のようになる……その理解はしているよ」

DSSチョーカー『』ピッ、ピッ、ピッ…

SOUNDONLY『わかっているなら、それで良い……』

ー ターミナルドグマ ー


磔リリス『』…………


EVA初号機『』ズシン、ズシン……



EVA初号機『』フワッ……


静かに宙に浮かび、両手を広げる初号機!


そのまま、少しずつ、リリスに接近!!












仮設EVAmark6『』ズダンッ!!!


仮設mark6、ターミナルドグマへと到着!!

ー 仮設mark6 エントリープラグ内 ー


カヲル「これは……! まさか………初号機!」


SOUNDONLY『そうだ…。それが汝が倒すべき使徒だ』


カヲル「…何故、初号機が使徒に……!!」


SOUNDONLY『……初号機は既に使徒によって奪われた』


カヲル「奪われた……!?」


改めて初号機をじっと見やるカヲル


カヲル「だが、あれは……奪われたというよりは、まるで…リリスそのもの…………」

カヲル「それに……リリンの魂も中に感じる…………」


カヲル「……一体、何が……………」




カヲル「」ハッ!!


カヲル「そうか……そういう事か!!」


カヲル「この二年の間に、そこまで堕ちたか!! ネルフ!!!」

ー 仮設mark6 エントリープラグ内 ー


カヲル「これは……! まさか………初号機!」


SOUNDONLY『そうだ…。それが汝が倒すべき使徒だ』


カヲル「…何故、初号機が使徒に……!!」


SOUNDONLY『……初号機は既に使徒によって奪われた』


カヲル「奪われた……!?」


改めて初号機をじっと見やるカヲル


カヲル「だが、あれは……奪われたというよりは、まるで…リリスそのもの…………」

カヲル「それに……リリンの魂も中に感じる…………」


カヲル「……一体、何が……………」




カヲル「」ハッ!!


カヲル「そうか……そういう事か!!」


カヲル「この二年の間に、そこまで堕ちたか!! ネルフ!!!」

ー ターミナルドグマ ー


EVA初号機『……』スーッ……


宙に浮いたまま、だんだんと白くなっていく初号機!

それと共に、周りへと広がっていくATフィールドと、アンチATフィールド!!



カヲル「二種類のATフィールドを同時に展開……!?」

カヲル「まさか……! そんな事、出来る訳が…………!」

カヲル「」ハッ!!!

カヲル「それが目的で使徒を…! 融合ではなく、これは寄生なのか……!!」

カヲル「だとすると、シンジ君…! 君がやろうとしているのは、ガフの扉を開く事ではなく、新たなガフの部屋を作る事だ……!!」



EVA初号機『』ク……ククッ……


胎児の様に体をゆっくりと丸めていく初号機!!



カヲル「ダメだ! シンジ君!! それは君が本当に望む世界ではない!!!」


仮設EVAmark6『』ガシャッ!! ガシャッ!!


カヲル「シンジ君! 戻ってくるんだ!! そちらの世界に行ってはいけない!!」


仮設EVAmark6『』ググッ……バシュッ!!!

EVA初号機『!!』


ジェット噴射を使って、宙に飛び上がる仮設mark6!!


カヲル「ATフィールド……! 全開…!!」


仮設EVAmark6『!!』…バキッ!!!

EVA初号機『!?』ヒュン、ズガンッ…!!!!!


浮いていた初号機を地面へと叩き落とすカヲル!!



カヲル「シンジ君……。始まりと終わりは全て同じ場所にあるが、シンジ君の行こうとしているその場所には、始まりも終わりもないんだ」

カヲル「だから、帰ってくるんだ、シンジ君! そこでは君は、決っして幸せにはなれない!!」

ー ネルフ本部 ジオフロント ー

ー スイカ畑の横の小さな墓 ー


レイ「………………」

墓『』…………


地面に座りこんで、じっと墓を見つめているレイ



レイ「………お母さん。…私……もうお母さんのところに…還るって決めたから……」

墓『』…………


レイ「………最初は……あの時の…お母さんの気持ちが…私にはわからなかった……」

墓『』…………


レイ「…あれから二年経って……それが少しだけ…わかった気になっていたの…………」

墓『』…………


レイ「…だけど…今日……それが全部………勘違いだったって事が……わかったから…………」

墓『』…………


レイ「…今なら……あの時の………お母さんの…気持ちが……わかるから…………」

墓『』…………


レイ「……だから……………」

墓『』…………


レイ「…………私が……お母さんの……ところに還るのを……許して…………」

墓『』…………



レイ「………………」

墓『』…………


暗い表情で、じっと墓を見つめ続けるレイ

ー ターミナルドグマ ー


EVA初号機『』ムクッ……

EVA初号機『』キラ…!!!


起き上がり、仮設mark6を睨みつける初号機!!


EVA初号機『!』ピカッ!!!


ドウンッ…!!!!!



仮設EVAmark6『!!』ボトッ!!!

カヲル「ぐっ!!!」


初号機が放った光により、右腕を落とされる仮設mark6!!

カヲル「ATフィールドごと突き破られるとは……!!」

カヲル「異種パーツを組み合わせて、無理矢理動かしている分、動きが鈍い……!!」


EVA初号機『グオオォォオォ!!!』

EVA初号機『!!』ヒュインッ!!!

カヲル(速い!!)

EVA初号機『』ガシッ

仮設EVAmark6『!?』

EVA初号機『』グイ…!!!


カヲル「っ!!!」

仮設mark6の首をしめあげる初号機!!

カヲル「シンジ…君!! 悪いけど、今度は抵抗させてもらうよ…!!」

仮設EVAmark6『!』ググッ…!!!


残った左腕で初号機を引き剥がしにかかる仮設mark6!!


EVA初号機『!!』キュイーン……

ピカッ!!!


仮設EVAmark6『!?』ズバッ!!!

ボトッ……!!

カヲル「っ…!!!」


その左腕も初号機によって切り落とされる仮設mark6!!!

カヲル「シンジ君……!!」


EVA初号機『』キラ…!!!

EVA初号機『!』グイッ…!!! グググッ!!!

更に力をかけ、仮設mark6の首をしめる初号機!!!


カヲル「…ぅっ……!!!」


カヲルの首に絞められた跡がはっきりと浮き出る!


カヲル「…シンジ君……!! よすんだ……!! 君は今度こそ……幸せになるべきなんだ!!!」


苦痛の表情を見せながらも、説得を続けるカヲル!

ー 仮設mark6 エントリープラグ内 ー


ブンッ…
SOUNDONLY『渚カヲル…。汝が第14使徒を止められぬと言うならば、リリスもまた害なる存在』

SOUNDONLY『第14使徒殲滅のためならば、mark6、そしてネルフ本部の犠牲もいとわぬつもりだ…』


カヲル「mark6ごと自爆を……ということか……!! 初号機やリリス……もろとも消し去るために……!!」


SOUNDONLY『…我らの目的は、人類の補完にある。アダムが手の内にある今、リリスは最早、その役目を終えている…。贖罪の時が来たのだ……』


カヲル「……死は与えても……新生は与えない……というのか……!! あなた方の……考えそうな事だ……!!」


SOUNDONLY『…今、この時において論じる必要はあるまい、渚カヲル。汝がすべき事を遂行せよ。汝との契約はまだ終わってはいない』

SOUNDONLY『例えmark6が消えようとも、汝自身が滅びる事はない……。全てはこれで良いのだ』


カヲル「……っ!!!」

途中、二重投下失礼しました
レスついでに、今回だけ、ここで今日の投下終了をお伝えさせてもらいます

ー ネルフ本部 ??? ー


モノリスB『お久しぶりですな、冬月先生』


冬月「これはゼーレの皆様方……勢揃いという訳ではないようですが、何の御用ですかな…」


モノリスD『今更、とぼけなくても良かろう。既に想像はついているはずだ』

モノリスF『ネルフ本部の自爆装置の作動の準備、その一件しかあるまい』


冬月「」フッ……

冬月「とぼけているのはあなた方の方ではありませんか。既に初号機……あるべきはずのない第14番目の使徒はターミナルドグマへと侵入を果たしているはず……」

冬月「本来ならばレベルEEEに使徒が侵入した時点で、このネルフ本部は使徒ごと木っ端微塵に消えていなければならないのですから……」


モノリスC『左様。本来ならば、消えていたはずだ。君たちが自爆装置を自動から手動に変えていなければな』

モノリスE『知っての通り、事は急を要する。我々は万が一の事態に備えなければならない』

モノリスB『人類の滅亡と、駒二つ……。どちらを天秤にかけるかは容易に理解出来るはずだ』

モノリスD『零れた水は掬う事が出来ない。ならば新たに汲み直すだけの事だ』

モノリスC『我等だけでなく、君にも決断の時が来ているという事だよ』

モノリスF『人類滅亡の立役者、そうはなりたくはあるまい?』


冬月「今更、何を仰られているのか……」フッ……

冬月「……ネルフ本部の自爆装置など、とうの昔に外されていますよ、碇の手によって……」


モノリスD『何……!?』

モノリスB『どういう事だ、それは……!!』


冬月「おや、あなた方でも驚くという事があるのですな……。初めて知りましたが……」


モノリスE『君たちはこれまで自爆装置について散々言及してきたはずだ』

モノリスC『我等を脅すような形までとってな。それが存在しないというのは、最早、暴言にしか聞こえぬ』

モノリスF『こちらの調べでも、自爆装置の設置は認められている。この期に及んでの駆け引きに何の意味があるというのかね』


冬月「」フッ……

冬月「あんなものはただの飾りに過ぎませんよ。無論、小規模な爆発ぐらいは起こるでしょうが、恐らくそれだけのはずです」

冬月「この本部ごと吹き飛ばすには、桁が二つほど足りない。MAGIが微弱な震動を感知する程度でしょうな」

冬月「あなた方も既に察してはいると思いますが、我々は確かに狂っている。だからこそ、この様な真似も出来るという事です」


モノリス一同『…………』


冬月「あなた方の仰る通り、不名誉な死は受け入れるつもりですよ。人類全てが等しく、と前につきますがね……」フッ……

冬月「これもまた我々にとっての一つの終着地点なのです。どうせいつかは壊れるものなら、今、全てが壊れた方が良い……」

冬月「ユイ君の死、そしてネルフの惨状、この二つは我々にとって、それだけの意味があった……」

冬月「あなた方はあなた方の道を進めばいい。我々は我々の道を進みます。だが、今はどちらも傍観者の身である事に変わりはない」

冬月「ユイ君と碇の息子、そしてあなた方の切り札……その三者に人類の運命を委ねようではありませんか……」


モノリスB『……我々は諦めるつもりも、傍観するつもりもない』


冬月「今はそうかもしれませんな……。ですが、いずれは必ずそうなるでしょう。必ず……」


モノリス一同『…………』

ー ターミナルドグマ ー


EVA初号機『!!』ギリッ……ギリギリ……
仮設EVAmark6『!!』メキッ……ギギギ……


初号機によって持ち上げられ、首を折られつつある仮設mark6!!



ー 仮設mark6 エントリープラグ内 ー


カヲル「っ…!!!」


苦痛の表情を見せながらも、悲しげな声を出すカヲル……


カヲル「……シンジ君……僕にはもう二つの道しか…残されていない……」

カヲル「……僕が殺されるか……君を殺すか……そのどちらかだ……」

カヲル「……今の僕にとって…生と死は等価値ではない。……だけど…君を殺すぐらいなら……僕は自らの死を選ぶよ……」

カヲル「……そして…老人たちの手によって…殺されるよりは……君の手で殺して欲しい……それが僕の最後の願いだ……」

DSSチョーカー改『』ピピピピピピピ、クルクル……クルクル……


カヲル「……結局…また同じ結末を辿るとは…皮肉なものだね……」

カヲル「……シンジ君……君が向かう世界に…幸せはないが……せめて…安らぎがある事を祈っているよ……」ニコッ……


そっとトリガーから手を放すカヲル…………

ー ターミナルドグマ ー


EVA初号機『!!』ギリッ!! ギギギ……!!!


仮設EVAmark6『!!!!』バキッ!!! ボキッ!!!



EVA初号機『!!』キラ…!!!
仮設EVAmark6『』プラーン…………


首を折られ、その活動を完全に停止する仮設mark6……



EVA初号機『』ポイッ……

仮設mark6『』ヒューン……ボチャッ……


仮設mark6をLCLの海に棄てる初号機……

ー ネルフ本部 ジオフロント内 ー

ー スイカ畑の横の小さな墓 ー


レイ「……お母さん……もう行くね…………」

墓『』…………


レイ「……今…碇君が…呼んでる声が聞こえたから…………」

墓『』…………


レイ「」スッ……

毒の入ったカプセル『』…………

墓『』…………


レイ「……さようなら………」ゴクン……

墓『』…………



レイ「ぐっ…!! うぅっ……!!!」

墓『』…………


レイ「…………ぅっ……!!!」フラッ……

墓『』…………



レイ「…………」ドサッ……

墓『』…………


墓に寄り添うようにして、倒れるレイ…………

ー ターミナルドグマ ー


磔リリス『』ピクッ…………


EVA初号機『』フワッ……


再び、両手を広げリリスへと接近する初号機……


ATフィールドとアンチATフィールドを、同時に周りへと展開していく……


EVA初号機『』ク……クク…………


胎児の様に体を丸めていき、そして…………

ー 衛星軌道上からの映像 ー





キラッ……

ズズズズズズ……


地球の地表からゆっくりと浮かび上がる光の十字架……



ゴゴゴゴゴゴ……


それを中心にして、ゆっくりと広がっていく赤黒い光の輪……

ー 北米ネルフ支部 発令所 ー


ビーッ!! ビーッ!! ビーッ!!


北米支部司令「消失だと!?」

ネルフ職員「はい! EVA零号機と初号機、それにネルフ本部含む第三新東京市全てが消失しました!」


北米支部司令「消滅ではなく、消失なのか! それに間違いはないのだな!」

ネルフ職員「はい! 今から一時間ほど前に、何もかもが完全に消え去ったようです! 爆発などの痕跡も認められないとの事です!」


北米支部司令「……一体、何が…………!!」


ネルフ職員「MAGIのデータから、消失の1秒前まで、ATフィールドとアンチATフィールドが確認はされてますが、それ以上の詳細は不明です!」

ネルフ職員「初号機が使徒に乗っ取られたという情報も合わせて考えると、使徒による仕業だとは思われますが……」


ネルフ職員「司令! ネルフ本部にはリリスもあったはずですが、それも消え去っているようです!」

ネルフ職員「ですが、これがサードインパクトや、その兆候とはとても思えません!!」

ネルフ職員「事象はここで完結しているんです! それに、セカンドインパクトと比べると、あまりに小規模過ぎます!!」


北米支部司令「情報の整理と収集を急がせろ! これが使徒による仕業でなかったら、こちらも同じ目に合う可能性があるぞ!!」

ネルフ職員一同「はい!!」

ー 20分後 ー


ー 北米ネルフ支部 司令室 ー


北米支部司令「……と、そういう事なのです。恐らくはディラックの海と呼ばれる虚数空間に全て取り込まれたのではないかと…………」

ゲンドウ「!!?」ガタッ…!!!

北米支部司令「今頃、その海の中で、サードインパクトが起こっているのか、あるいは何も起こっていないのか、はたまたヒトの補完が行われているのか……全ては謎のままですが…………」

北米支部司令「それで、碇司令。その件について、ゼーレの方からあーー」

ゲンドウ「シンジ!!」

ゲンドウ「ユイ!!」

ゲンドウ「冬月!!」

ゲンドウ「何故、こんな事になったのだ!!!」

ゲンドウ「何故、私は二回も大切な人を失わなければならん!!!」

ゲンドウ「シンジ!! シンジ!! シンジ!!!」ポタ……ポタ……


ゲンドウ「何故だ!! 何故、こんな事に!!!」ダンダンッ!!!


北米支部司令「碇司令……お気持ちはよくわかりますが…………」


ゲンドウ「出てけ!! 私はもう、これ以上何も聞くつもりはない!!!」ボタボタ……


北米支部司令「…………わかりました」

北米支部司令「……心から、お悔やみ申し上げます。では…………」クルッ……


北米支部司令「…………」テクテク……



北米支部司令(……私も早い内に逃げ仕度をした方が良さそうだな……)

北米支部司令(……この船はもう、沈む寸前まできているのだから…………)




ここから先の事を語るには、あまりにも時間が少ない

よってここでは、簡潔に出来事だけを語る事とする




碇ゲンドウ
ネルフ北米支部にて拳銃を用い自殺



ネルフ本部は廃棄され、ネルフドイツ支部を新たな本部とする事が決定



月面タブハベースにてEVAmark7の建造開始
同時に、エヴァ量産機の開発計画も持ち上がる


第六使徒(ラミエル)、ネルフドイツ本部に襲来

ネルフドイツ本部壊滅

式波・アスカ・ラングレー、落ちてきた瓦礫により圧迫死



ドイツ本部に代わり、ネルフ中国支部が新たな本部として決定される



エヴァ参号機、ネルフ中国本部へと輸送が決定
エヴァ参号機、ネルフ中国本部へと輸送される



第九使徒(バルディエル)による参号機の乗っ取りにより、ネルフ中国本部壊滅



ネルフ北米支部を新たなネルフ本部とする事を、米国政府が拒否
月面のタブハベースをネルフ本部とする事が決定

ベタニアベースにて第三使徒が脱出

その際、加持リョウジ、真希波・マリ・イラストリアス、ネルフ職員数名が射殺死体で発見される

エヴァ出撃出来ず、ベタニアベース壊滅



第七使徒、ネルフ北米支部に襲来

新たに選出されたパイロットが、エヴァとのシンクロがまだ出来なかったため、エヴァ四号機出撃出来ず、ネルフ北米支部壊滅



第八使徒(サハクイエル)、月面のタブハベースに襲来

mark7が開発中のため、エヴァ出撃出来ず、タブハベース壊滅



ネルフ全て壊滅



使徒はその後も、各地各国に出現し、ありとあらゆる国が滅ぼされていく




その後、三年の混乱期を経た後、人類は滅亡する



世界は使徒のものに変わり、白き月より生まれしものの世界へと変容する









ー ????? ー


ユイ「シンジ……。さあ、行きましょうか……」

ユイ「……新しい星の元へ…………」

シンジ「母さん…………」ギュッ…









カヲル「シンジ君……。ここは自分も他人もない場所だ……。もうすぐ君の意識も消えるだろう……。自我のない世界に本当の幸せなど、ありはしない……」

カヲル「それは生きているのではなく、生かされているだけの事だよ……」


レイ「……でも、碇君はそうする事を選ぶしかなかった……。それなら私はそれでいいと思う…。自由な外の世界で恐怖に襲われるよりは、かごの中の鳥でいた方が幸せだもの…」

レイ「例えそれが、自分で手に入れた幸せでなくても……。与えられるのを待つしかない幸せであっても…………」


冬月「他人も自分もない世界か……。ならば世界そのものがなくても良かろう……。ここは魂が混ざりあい、また、新たな魂へと変わる場所だ」

冬月「自分でも他人でもなく、別の何かへと……。リリスや第三新東京市にいた人全ての魂をも取り込んだのはそのためか、ユイ君……」


カヲル「極小規模での人類の補完……。そして自らは黒き月へと変わるか……」

カヲル「まさに、第二のリリスそのものだね……。この地球を離れ、新たな星に新たな生命体として生きていくのもまた、一つの選択肢ではあるだろうが…………」


レイ「でも、碇君はそれを進んで望んだ訳じゃない……。これは仕方なく選んだ結果…………」

レイ「全てから逃げ出すしかなかった、淋しい結末…………」

レイ「……他の人まで巻き込まざるを得なかった、悲しい結末…………」


カヲル「……シンジ君に安らぎがあれば、僕はもうそれでいいさ…………」

カヲル「でも、シンジ君……。おめでとう、とは僕は決して言わないよ……。また、別の世界で君に会える事を願っている…………」


レイ「……出来る事なら、また会いましょう、碇君……」

レイ「……私も…もう…さようならは言わないから…………」






邨ょ括

ある程度の予想はついてたと思いますが、こちらのルートはバッドエンドです
シンジ君の心が強かったら、結末はまた違ってきます

本ルートのネタバレを極力避けるため、最後はこんな書き方となってしまいましたが、ご容赦下さい


ここまで読んで下さった方、ありがとうございます

本ルートで、またお会い出来たら幸いです

失礼しました
>>121は終劇の文字化けです
滅茶苦茶恥ずかしい

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