【艦これ】「俺がゴーヤで、ゴーヤが提督でち!」 (98)

入れ替わりネタ エロくはない

キャラ崩壊注意です 特にゴーヤ

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俺は提督。
頭脳明晰、スポーツ万能、特技は芸術方面から家事炊事に至るまでなんでもござれの完璧超人。おまけにルックスもイケメンだ!!

そんな人生の勝ち組である俺が…海軍提督として艦娘とともに、日夜深海凄艦と戦い続けているのは至極当然のことだ。
力を持つものは、それに応じた責務を果たさなければならない。いや、俺がやらなくては誰がやる。

俺の名は…将来的には深海凄艦から人類を救った護国の英雄の一人として後世まで語り継がれることになるだろう……どうせならこの世界に自分が生きた証を残したい。そのくらいの野心は持っていてもいいだろう?こんな俺でも人間なのだから。

それに…提督業も悪いもんじゃない。
寝る間も惜しむほど忙しい代わりに、いつ命を落としてもおかしくない状況である代わりに…それ相応の収入を得ることができた。
それに、これだけの美人美少女揃いの職場は世界中のどこを探しても見つからないだろう。まさにハーレムだ。

次々と戦果を挙げ、艦娘たちとの強い絆も築いた……俺は提督としても完璧だったのだ。

そしてさらに……先日、俺は念願のケッコンカッコカリを果たした。ずっと俺のそばで…俺を支え続けてくれた艦娘、戦艦・榛名と。


そう。俺の人生は常に「勝利」というレールの上を走り続けているのだ。誰かのおかげじゃない。すべて俺自身の力だ。


そしてこれからも…それは変わらない、はずだった。今日までは。

提督(中身ゴーヤ)「ゴーヤよ、さっさと行くでち。 オリョクルに。」ゲス顔

ゴーヤ(中身提督)「はい…………」


俺と伊58の身体が入れ替わってしまったのだ。はっきりいって全然嬉しくない。

とんだ下克上にあってしまったものだ……どうしてこうなった。


この物語は、そんな俺が潜水艦娘として頑張る日々を描いた涙と感動溢れるドキュメンタリーである。

いや……やっぱりサスペンスかも。あいつ、いつか絶対ぶっ○す。

始まりは昨日の夜。潜水艦隊が鎮守府に帰還した時だった。

ゴーヤ(まだ中身ゴーヤ)「か、艦隊…帰還したでち…」

提督(まだ中身提督)「ご苦労。戦果は?」

ゴーヤ「敵補給艦を二隻轟沈、軽空母を二隻轟沈、戦艦一隻大破…まで追い込んだでち…」

ゴーヤ「対してこちらの損傷は軽微でち。伊168が敵の爆雷で小破したくらいでち。」

ゴーヤ「燃料もたくさん確保してきたよ…どう?ゴーヤたち、すっごく頑張ったでしょ?」

ゴーヤ「だからね、ゴーヤ…提督に褒めて…」

提督「ふむ……まずまずだな。及第点といったところか。」

ゴーヤ「…………」

提督「今日はもう休んでよろしい。明日もオリョクルだ。しっかり疲れをとっておけ。」

ゴーヤ「…………しいでち……」

提督「ん? なんだ、何か言ったか?」

ゴーヤ「いい加減にしてほしいでち!!!!!!!!!」

ゴーヤ「毎日毎日毎日オリョクルオリョクル!!!!!!!」

ゴーヤ「たまには休みがほしいでち!!ゴーヤたちだってみんながそれぞれ好きなことができる時間がほしいでち!」

ゴーヤ「そうじゃなくてもせめて……頑張ったのを提督に褒めてもらいたいでち……」

ゴーヤ「わかってよ…提督……」

提督「おい。」

ゴーヤ「」ビクッ

提督「潜水艦ごときが生意気な口聞いてんじゃねえぞ。」

提督「俺はな…扱いづらいお前たちが戦場で最大限活躍できるような仕事を与えてやってんだぞ。」

提督「そうじゃなけりゃあ。お前たちなんて遠征のパシリか弾除けくらいにしかなんねぇ。」

提督「弾除けとして沈んだり、役立たずとして解体(バラ)されるよりかは何百倍もマシだろーが!アホ!」


榛名「………」

榛名「提督……少し言いすぎなんじゃないでしょうか……ゴーヤちゃんの気持ちもわからなくはないです…」

提督「いいんだよ、こういう奴はここではっきり言っておかなきゃ後々付け上がるんだ。」


提督「わかったか、ゴーヤ。わかったらさっさと寝ろ……疲労がとれなかったらお前、明日沈むぞ……」

ゴーヤ「…………グスン」

ゴーヤ「わかったでち。提督はもう昔の優しかった頃の提督なんかじゃない。」

提督「は?」

そう言うとゴーヤはどこかしらからか一本の魚雷を取り出した。


ゴーヤ「ゴーヤはもう疲れたでち。生きてる意味がわからなくなったでち。」

ゴーヤ「だからせめて最後は提督と一緒に轟沈するね。」

ゴーヤ「いいでしょ、提督?一緒に死のう?」


提督「ま、待てっ。早まるな!!!」

榛名「そそそ、そうですよ。ゴーヤちゃん。まだやり直せます!!榛名もお手伝いしますから!!」


ゴーヤ「もう何を言っても遅いでち!!」

ゴーヤ「爆発しろでち!!!!!!!」



BOOOOOOOOOOM!!!!!!!!!!!


この日、執務室は魚雷の爆破により半壊した。


そして目が覚めると……俺の身体は既に伊58のものになっていたのだった。

あのあと、現場に残されたのは大破になったゴーヤ(今の俺)と半ば俺をかばって大破した榛名…突き飛ばされた俺(今はゴーヤ)だった。

はっきり言ってこれだけで済んだのは奇跡としかいい様がなかった。

ゴーヤと榛名は高速修復材ですぐに治ったし、俺の身体も数箇所の打撲と右腕の骨折程度で済んだのだった。

俺が目を覚ますと……そこには既に状況を理解し不敵な笑みを浮かべる俺自身と、今まで見たことのないほどの軽蔑の視線を俺に送る榛名がいた。


提督(以降ゴーヤ表記で固定)「な、なにが…榛名……と俺っ?????」

ゴーヤ(以降提督表記で固定)「でっちっちっちっちっち。お目覚めでちか?ゴーヤくん。」

榛名「…………」


ゴーヤ「は? 何を言って…」

提督「」つ鏡

ゴーヤ「………嘘…だろ…?」

そこにはまぎれもなく伊58の顔が映っていたのだった。

ゴーヤ「違う! 俺はゴーヤじゃない! お前たちの提督だぞ!!」

提督「かわいそうに……爆発で頭がおかしくなったでちね…あーよしよし。」

ゴーヤ「違う…違うんだ! そうだ、榛名!お前ならわかるだろ? 俺だよ、俺っ!!」

榛名「………あなたのような、危険な艦娘のことなど…榛名は知りません。」

ゴーヤ「は、榛名……」ガーン

榛名「提督……行きましょう…こんなところにいたらいつまた提督が襲われるかわかりません。」

提督「でっちっちっち。そうでちね。」


提督「それじゃ、意識も戻ったし。」


提督「ゴーヤよ、さっさと行くでち。 オリョクルに。」ゲス顔

ゴーヤ「はい…………」 絶望顔

プロローグ終わり

基本ムナクソなのはここまでです。ここからはワリとコメディ路線。

この時点では見てのとおり提督もゴーヤも(こちらは調子乗ってるだけ)大分クズです。

ゴーヤ「作戦終了。艦隊、帰投……しました。」

提督「ごくろうでち。報告を。」

提督に抱きついた榛名「ふふっ♡」


くっそ!こいつ!俺の榛名を侍らせやがって!!うらやま…けしからんっ!!

というかなんでこいつ魔王みたいな椅子座ってんの?それ家具コインどんだけ使ったの?ねぇ?


ゴーヤ「報告は…以上です。」

提督「ふむふむ、なるほど全く使えない奴でちねぇ。」

提督「ろ号達成までにどれだけ補給艦を沈めればいいかわかっているでちか?」

ゴーヤ「50…隻…です。」

提督「だったらなんで一隻も沈めてこなかったの?馬鹿なんでちか?」

ゴーヤ「すみません……」

提督「はぁ。解体されたくなかったらいますぐオリョクルにいってくるでち!」

提督「ろ号終わるまで報告は聞かないでち。」

ゴーヤ「はい……」


くっ…堪えろ。いまはただ堪えるんだ…!ここで解体されたらすべて終わりだっ…

それと今更だけど榛名はなんであれが偽者だって気づかないんだ…俺あんな話し方しねーよぉぉぉぉ!

ゴーヤ「ふぅ…行くか。」

ろーちゃん(小破)「あ、でっち! どうだった…の?」

ゴーヤ「……やり直し……でち」

ろーちゃん「そう…なんだ…」

ゴーヤ「ごめん。」

ろーちゃん「でっちが謝ることなんてないよっ!!元気出して!」

ゴーヤ「ありがとう……でち。」


イク(中破)「最近の提督はちょっと人使いが荒いのね……」

イムヤ(疲労オレンジ)「そうね…まるで別人になったみたいな変わり様だし。はぁ…」

はっちゃん(疲労オレンジ)「やっぱこの前のアレでおかしくなっちゃったのかなぁ…」

しおい(小破)「みんな、もう結構ボロボロなのに…こんなのひどいよ…」

まるゆ「私以外満足にドックもつかわせてもらえないなんて…」



今の俺にとって唯一の救いは……同じ潜水艦の仲間の存在だった。

彼女たちの言葉は俺に勇気をくれた。以前の俺はどうして気づかなかったんだろうか…??

みんなとってもいい子だった。こんな状況でも…誰一人としてその目に強い意志が宿っていた。

かつて潜水艦を最も軽視していた俺が、今はその潜水艦の存在に縋ることになろうとは……なんて皮肉だ。

↑訂正です

誰一人として→全員、

意外にも、俺はあっさりと彼女たちの中に溶け込むことができた。

しおい「やったー! 久しぶりのアイスだー!」

イク「イクはチョコレート味にするのね。」

ろーちゃん「ねぇねぇ! でっちは何味にするの?」

ゴーヤ「……ストロベリーかな」

ろーちゃん「それじゃ、ろーちゃんもストロベリー♪ でっちと一緒ですって!」

ゴーヤ「そんな…自分が食べたいもの食べればいいのに…こんな機会…次いつあるか……」

ろーちゃん「いいの! でっちと同じやつがいいの! はいっ!」

ゴーヤ「もぉー………ははっ…」

イムヤ「最近、ゴーヤ付き合い良いじゃない。人って変わるものねぇ…」


何故だろう……毎日、辛い想いをしているのに…不思議と笑顔がこぼれる機会が増えた。



ゴーヤ「まるゆっ…! 大丈夫か……でちか?」

まるゆ(大破)「ごめんなさい…これ以上は……」

ゴーヤ「まってろっ…すぐに連れ出して……」

はっちゃん「!? 前方に敵水雷戦隊を発見! 戦闘、避けられそうにないよっ!!」

ゴーヤ「そんなっ…まるゆはもう大破なんだぞっ!!」

しおい「ここは私たちに任せて…ゴーヤはまるゆを連れて早くっ!!」

ゴーヤ「わかった……でち……」

まるゆ「ご、ごめんなさい…グスン」

ゴーヤ「泣き言ならあとで何度だって聞いてやる…でち! 今はなにより生きて帰ることが優先…でち!」


そして…こんなにも他人を自分のことのように心配する日が来るとは思ってもいなかった。

俺はようやく気づいた。
俺が今まで艦娘たちと築いてきたと思っていたものは…あくまで仕事上の信頼でしかなかったのだ。


これまで…俺は孤独だったのだ。ほとんどのことをなんでも一人でこなせるが故に…誰にも頼ることはせず、全て一人で解決してきた。

この身体になって…ようやく弱さを知って……本当の意味での「絆」を、俺は生まれて初めて知ったのだった。

金剛「hey、テイトクゥ! 駄目ヨー、テイトクには榛名がいるんですカラ……」

提督「でっちっちっちっっちっち。よいではないかよいではないか…」

提督「まだでちのこと、諦めきれてないんでちよね?」

金剛「no! これ以上は駄目デース!!」顔マッカ

提督「でっちっちっち。本当に愛しているのは金剛でちよー」

金剛「……本気にしマスよー?」

金剛「……アイ、ラヴ ユー…ネ……テ・イ・ト・ク?」チュッ

提督(堕ちたな……でち)


提督(提督の身体になれたのは天恵でち。今までの分…好き放題やっちゃうよ!!)

提督(案外男の身体も悪くないでち。)

提督(でっちっちっちっちっち………でーーーーーっちっちっちっち!!!!!!!!!!)

携帯から書き込むのでID変わります。

提督「そろそろ、てい…ゴーヤが戻ってくる頃でち」

提督「次はどうやっていびってやろうかでち……今から楽しみでち。」

ゴーヤ「艦隊…帰投しました。」

提督「でっちっちっちっち。今日はどんな言い訳を考えて来たでち?」

ゴーヤ「………」

ゴーヤ「受注中の全任務……完遂しました。」

提督「え?」

ゴーヤ「資源も、今週のノルマ分は確保しました。」

提督「え…えぇ…マジでち?(無理難題ふっかけたはずなのに…)」

ゴーヤ「これで今週分の仕事は終わりました。残りは潜水艦娘のみんなとゆっくり休暇を取ってくるつもりなのでよろしく。」

ゴーヤ「では。お仕事、頑張ってください。て・い・と・く」ドア ガチャン

提督「………何がおこったでち?」

コンコン

提督「誰でち?入ってくるでち。」

???「どうも、中将殿。」

提督「誰でち?」

榛名「はわわ…提督!なに言ってるんですか? 本営の監査官殿ですよ!?」

提督「へ?」

本営の監査官「いやぁ、中将殿。実はですね…とある艦娘から、最近のあなたの鎮守府の私物化ぶりについて密告がありましてな。」

監査官「艦娘に無理を強いる。過剰なスキンシップをとる。仕事を他の艦娘に押し付ける……etc…」

監査官「そちらの榛名殿とケッコンなされたと聞いておりましたが……そのせいで少々気が緩んでしまっているのでは?」

提督「ご、ごめんなさいで……ごめんなさい。」

榛名「………ごめんなさい…」

監査官「まぁ、安心なさってください。優秀なあなただ。本当に……少し気が緩んでしまっただけでしょう。」

監査官「ですので…今週中は私が付きっきりで中将殿の執務をお手伝い致しますぞ。」

監査官「なにしろ……まだやるべき書類がこんなにも……ありますから…」

ドサッ ドサッ ドサッ ドサッ ドサッ ドサッ……………

書類の山

提督「」アゼン

監査官「さぁ、頑張りましょうぞ。」

監査官「なに、寝ずにやれば今週中には終わるでしょう。」

提督「」

提督(やられたでち………)

提督「ハァハァ…つらい…死にそうでち…」

提督「もう丸2日一睡も出来てないでち…」

提督「これならオリョクルしてた頃の方が何百倍もマシでち…」

監査官「ほらほら、中将殿。手が止まってますぞ。」

監査官「まだ半分も終わっていないのにこれじゃ先が思いやられますな……ははは。」

提督「ちょ、ちょっとトイレでち…」ダッ

監査官「あっ…」

提督「スタコラサッサでち…」

提督「ふぅ…五分でもいいから寝るでち…」

♪アーサーノヒーカーリマーブシークテ…

提督「ん? スマホにメールでち…」

メッセージ from ゴーヤ

提督「何でち?」

件名:お仕事お疲れ様。

本文:今みんなでプールへ遊びに来ています♪ イエエエエエエイ!

写メ:みんなで仲良く楽しそうに映っている写真

提督「」

提督「羨ましいでち…」

提督「みんな楽しそうでち…なんか懐かしいでち。」

提督「………」


提督「みんなに酷いことしちゃったでち……」

提督「ゴーヤがいたころよりも楽しそう…」

提督「ゴーヤも…もっとみんなを頼れば良かったでち…」

提督「みんなと…また出撃したいなぁ……」

ゴーヤ「ただいまぁ!」

提督「」ダダダッ

ゴーヤ「お、な、なんだっ」

提督「ご、ごめんなさいでちっ!提督!」

提督「ゴーヤは提督の大変さなんて全く知らなかったでち……」

提督「提督にも提督の事情があったんでちね……ゴーヤは身を持って思い知ったでち…」

提督「提督にも…みんなにも…いっぱい酷いことをしちゃって本当に申し訳ないでち…」


ゴーヤ「………」

ゴーヤ「俺の方こそすまなかった。」

ゴーヤ「お前たちが毎日命を張って頑張っていたというのに……俺は…」

ゴーヤ「はっきり言って情けないよ。少し前までは俺は完璧な提督だとばかり考えていた。が、そんなことはなかった。」

ゴーヤ「新米のころには…ゴーヤが来たばっかりのころは当たり前に出来ていた…艦娘を大事に思うことすら出来なかった俺は提督失格だ…」

提督「提督…」

再開します

ゴーヤ「とりあえず……元に戻る方法を探そう。」

ゴーヤ「お前は俺よりも早く起きていたんだ。何か心当たりはあるか?」

提督「そういえば……あの時、爆発のあと変な夢を見たでち。」

夢の中(?)

ゴーヤ「ここはどこでち? まさかあの世ってやつなの?」

???「ゴーヤよ…」

ゴーヤ「!? 誰でち!?」

???「ふふふ…私g」

し、しまったぁぁぁ!

夢の中(?)

ゴーヤ「ここはどこでち? まさかあの世ってやつなの?」

???「ゴーヤよ。」

ゴーヤ「だ、誰でち!?」

???「ふふふ…私が誰であるかは今は関係ないことだ。それよりもだ。」

???「ゴーヤよ。力が欲しくはないか?」

???「奴隷のような今の生活にウンザリしているのだろう?」

???「どうだ? そんな今の状況を打破してみたくはないか…?」

ゴーヤ「………」

ゴーヤ「欲しいでち……もうオリョクルばかりの毎日は嫌でち!」

ゴーヤ「提督をギャフンと言わせてやりたいでち!」

???「よくぞ言った、ゴーヤよ。」

???「さぁ、目を覚ませ。もう既にお前は力を手に入れているのだ。」

???「存分に振るえ、その力を……権力を!!」

???「フハハハハ…ハーハッハッハッ!!」



提督「という内容だったでち。」

ゴーヤ「なにそれ……」

今携帯からなんすよ… すみません…

電池が……俺……消えるのかな……

中断します。

パソコンから再開します。 金剛のアホ毛型充電器が欲しい。

ゴーヤ「こんなときは癪だが、あいつを頼るしかないな…」

提督「あいつ?」

ゴーヤ「このIQ160の俺を超える頭脳を持つ艦娘…」

ゴーヤ「歩く艦隊辞書と呼ばれる真の天才…」


ゴーヤ「戦艦・霧島を……な。」

霧島「こんにちは、提督。早速ですが子作○しませんか?」

ゴーヤ「ねーよ」

霧島「あら、ゴーヤちゃんじゃないですか。というか提督、逢引きですか?いいですね、私も混ぜてください。」

ゴーヤ「黙れ、ピンク頭脳。」

提督「き、霧島さんってこんな人だったんでちか?」

ゴーヤ「霧島はな、知力ステータスが限界を超えるバグのせいで頭の中がまっピンクに染まってしまったんだ…かわいそうに…」

提督「ビッチになってしまったんでちね。かわいそうに…」

霧島「むっ、心外ですね。これでもまだ処女ですよ。提督一筋なだけです。」

霧島「それに、エッチのあとに芽生える愛があってもいいじゃないですか……アルファベット的な意味でも。」


霧島「あ、私今ちょっとインテリっぽいこと言いませんでしたか?ふふっ…」メガネ クイッ

ゴーヤ「インランの間違いだろ、ボケ。」

霧島「どうやら……困ったことになっているみたいですね…」

ゴーヤ「あぁ、そうなんだ。実はな…」

霧島「いえ、言わなくともわかります。」

霧島「提督とゴーヤちゃんの身体が何故か入れ替わってしまい…」

霧島「元に戻る方法がまったくわからないから……癪ではあるけれど私の頭脳を頼りに来た…」

霧島「といったところでしょうか……?」

ゴーヤ「お前ホントすごいな。」

霧島「いえ、この程度は普通です。」

霧島「で、肝心の元に戻る方法ですが…」

ゴーヤ「なにっ!? 知っているのかっ!?霧島っ!?」

提督「でち!?」


霧島「提督の開発資材を私の工廠に注ぎ込んでくれれば思い出せるかも……///」ポッ

ゴーヤ「そういうのいいから、はよ。」

霧島「ゴホン…ジョークですよ、ジョーク。」

霧島「まずはその現象に関する成り立ちから話しましょう。以前聞きかじった知識なんですけどね。」

霧島「どうやら、この鎮守府…というかこの辺り一帯にはとある呪いがかけられているそうなんです。」

霧島「それは、『下克上』の力を与える呪い……」

霧島「私の想像では……かつてこの場所では様々な権力争いや競争が特別多かったのでしょう…」

霧島「そして…敗れた者たちの怨念が凝り固まって一つの大きな力となり……」

霧島「この地に呪いとして降りかかったのでしょう……くわばらくわばら…」

霧島「知ってましたか、提督?」

霧島「この鎮守府……前任者は、上層部との権力争いに敗れて自殺したんですよ……」

霧島「そしてその更に前任者も…そのまたさらに前任者も……」


ゴーヤ「嘘……だろ……そんなの聞いてないぞ…」

霧島「教えるわけないじゃないですか、そんなことを本営が。」


霧島「提督は出世頭ですもんね。もしかしたら……彼らの恨みを…買ってしまったの……かも…」フフフ…


ゴーヤ「ヒィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!」

提督「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」

比叡「ひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」

ちょっと中断します

再び携帯から再開します 金剛の頭ナデナデしてあげたい

ちなみに、
↑の
提督「うぇぇぇぇぇ!」を

提督「でちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!」

に脳内変換しといてください

霧島「比叡お姉様…比叡お姉様じゃないですか!?」

霧島「提督が完全完璧な料理講座を行ったがために、その貴重なメシマズ属性を失い……」

霧島「あまつさえ『提督Love』という、比叡お姉様にとって最も邪魔な個性を手に入れてしまった可哀想な比叡お姉様じゃないですかっ!? どうしてここにっ!?」

比叡「うーん、何でだろう。なんか提督っぽい匂いにつられてフラフラしてたら何故かここに……」

提督「提督はモテモテでちね……」

ゴーヤ「…………」

霧島「話を戻しますね。」

霧島「おそらくは……今の提督たちはその呪いの影響で入れ替わってしまったのではないか……ということです。」

霧島「『下剋上』の力というものがまさか…権力を持った立場の人間そのものに成り変わる……ということだとは流石の私も想定外でしたが……」

ゴーヤ「ふむふむ……なるほど。」

霧島「結論を言いましょう。」

霧島「お二人が元に戻ることは十分可能です!」

提督・ゴーヤ「やった!!」

霧島「ただし、そのためには……」


霧島「お二人が互いに『和解し』、なおかつ『深く愛し合う』必要があります!」

霧島「分かり易くいえば『仲直りックス』ですね。羨ましい。」


提督・ゴーヤ「」

ゴーヤ「おい!ふざけんな! 根拠を言え、根拠を!」

霧島「『国産み』の神話は知ってます? 古来より、性行為は神聖な儀式でした。それと同時に契約でもあります。」

霧島「この呪いを解くには、有り体に言ってしまえば…お二人の立場が『平等』であることを怨念に対して証明する必要があるんです。」

霧島「そう…『仲直りックス』こそがそれを証明する最も簡単な方法です。『愛』という『絆』に立場は関係ありません。常に平等です。」

霧島「それを果たせば…きっと。呪いは解け、お二人の精神は元の身体に戻ることでしょう。どぅーゆーあんだすたーーん?」

ゴーヤ「ふざけた内容なのに最もらしいように聞こえるのが無性に腹立たしい。」

提督「………」

ひえぇ 再開します

ゴーヤ「いやだいやだいやだ!!!!!うわぁぁぁぁぁん!!!!」

霧島「何言ってるんですか……今更…童貞でもあるまいし……」


ゴーヤ「くっそ!! 俺 は 童 貞 な ん だ よ !!!!!」

霧島「え……?」

霧島「頭脳明晰で身体能力も高くて…なんでもできる完璧超人で……さらに超絶イケメンで…」

霧島「海軍の士官養成所を首席で卒業して…若くして中将という異例の大出世を遂げて…」

霧島「女所帯の職場を上手く纏め上げ…口癖が『護国の英雄王に俺はなるっ!!!』で…この度は榛名とのケッコンカッコカリまで果たした提督が……」


霧島「まさかそんな…クソ童貞なはずないじゃないですか。冗談はアレのサイズだけにしてください。」

ゴーヤ「やめてください」

比叡「ひぇぇ……提督はまだ清い身体だったんですねぇ……てっきり金剛姉さまの一人や二人、とっくに味見しているものとばかり思っていました!!」

霧島「それじゃ、榛名との夜の演習はどうしてるんですか!?」

ゴーヤ「………榛名とはまだそういう関係にはなっていない。」

ゴーヤ「そういうことは……カッコカリなんかじゃなく…この戦争が終わって本当に結婚するときまで…互いにおあずけだ。」

霧島「うわぁ……初めて見ましたよ、こんな意識の高い童貞……正直ドン引きです…」

ゴーヤ「あぁ!? 意識の高い童貞舐めんな!」

ゴーヤ「最高の徳を積んだ童貞はな、30過ぎると…最上級☆魔術師『マジシャン・オブ・ブラック・カオス』になれるんだぞっ!!!」 ド ンッ☆

ゴーヤ「だから俺は……こんなところで童貞を失いたくはなーーーーい!!!」

ゴーヤ「俺が愛しているのは榛名だけなんだっ!!!!!百歩譲って榛名とだったらまだしも…」

ゴーヤ「それ以外の奴とヤルなんて死んでもできん!!!!!!!」

提督「…………」

提督「ゴーヤは…ゴーヤはいいでちよ。提督となら…」

ゴーヤ「え…」


霧島「おおっっと!!!!ここでまさかのカミングアウトですよ!」

霧島「提督、これは据え膳ですよ。ここで美味しく頂かなければ男がすたるってヤツです。」

比叡「いいな、いいなぁ。私も司令と…バーニングラブしたいのに……」

霧島「私達も混ぜてくれるなら、ここでおっぱじめてもいいですよ、フフフ…」シュルシュル パサッ


ゴーヤ「ウェイウェイウェイウェイウェイ!!!!!」

ゴーヤ「すまない、何度もいうが…俺にはそんなことはできない…」

ゴーヤ「別に…お前が嫌いだからとかそういうんじゃない。」

ゴーヤ「ただ、俺には貞操を捧げたい相手がいるんだ。そのために榛名とここまで頑張ってきた。」

ゴーヤ「俺は…榛名との約束を裏切るようなことは、どうもできそうにない…本当にすまない。」


提督「提督……」

提督「それなら問題ないでちよ。」

提督「だって…」

提督「提督のこの身体は……もう非童貞でち。」


ゴーヤ「は?」

ゴーヤ「オッシャッテイルイミガワカリマセン」

提督「もう、入れ替わった当日の夜には榛名を抱いていたでち…」

提督「榛名は相当我慢していたみたいだったでち。なんとなく良い雰囲気になって、そのまま……」

ゴーヤ「」放心


ゴーヤ「ハルナガネトラレタ、ハルナガネトラレタ……」ブツブツ

霧島「これは流石に…悪いのは提督だと思いますよ……いつまでも据え膳をいただかないから結局こうなるんです。」

比叡「司令! 元気出してください!今度おいしいカレー作ってあげますから!」

ゴーヤ「ヒエイハ、イイコダナァ……」

ゴーヤ「グスン…グスン……」


提督「どうやら逆効果だったみたいでちね……」

霧島「今回の件、榛名には絶対に教えられませんね……」

ゴーヤ「すまない、しばらく放っておいてくれ。」

提督「わかったでち。」

霧島「私は私で…他に方法がないか、きちんと調べておきますから…では、それでは。」

比叡「私も…何かあれば頼ってくださいね、司令!」

ゴーヤ「ありがとう、お前たち…」


ゴーヤ「………呪い、か。」

ろーちゃん「どうしたの…でっち? 最近元気ないよ…」

イク「きっとまた提督になんか言われたのね。でも気にすることないのね!」

イムヤ「私、提督に文句いって来るわ。もう限界よ!」

ゴーヤ「別に…大丈夫でち。ただ、ちょっと疲れているだけでちから…」

はっちゃん「ゴーヤは最近すっごく頑張ってるから……無理しちゃ駄目よ?」

まるゆ「そうですよ、最近はゴーヤさんのおかげで仕事もすぐ終わりますから…」

しおい「そうだ…今日は間宮さんのとこ行こうよ! 私がアイスおごってあげる!」


ゴーヤ「みんな、ありがとうでち…」

イク「狙ってくれって、言ってるようなものなの!」

イムヤ「密かに近づいて…確実に沈めるの!」

ろーちゃん「てー、てー!酸素魚雷って、すっごい!」

はっちゃん「Feuer!」

まるゆ「届いてええぇ!」

しおい「晴嵐さんたちは、友達だもーん!」


ゴーヤ「ゴーヤの魚雷さんは、お利口さんなの…でち。」

※7人いますが気にしないでください


イク「やったのね!」

しおい「すごーい!もう仕事終わっちゃったー。」

イムヤ「ゴーヤの的確な指示のおかげね!」

はっちゃん「早く帰って…シュトーレンたべたいなぁ…」

まるゆ「お疲れ様でした!」

ろーちゃん「でっち! 一緒にマミーヤ行こっ!」


ゴーヤ「うん、でち…」

ゴーヤ(最近、どうも気分が晴れない。)

ゴーヤ(俺は……恐れている…?)

ゴーヤ(…………)

ゴーヤ(そうだ。俺はきっと、元に戻ることを恐れている…)

ゴーヤ(今の、みんなと過ごす日々が失われるのが恐いんだ……)


ゴーヤ(俺は……)

再開するでち このまま完結までもっていきます

ゴーヤ「みんな、わざわざ集まってくれてありがとう。」


イムヤ「なに? 大事な話って?」

イク「かーなり急なのね。」

ろーちゃん「でっち……」


ゴーヤ「今日はみんなに話さないこといけないことが…あるんだ。」

ゴーヤ「入ってきてくれ…」

提督「…………」


潜水艦娘たち「!? 提督!?」


提督「いや、違うでち。」

ゴーヤ「そう、違うんだ。なぜなら…」


提督・ゴーヤ「「俺がゴーヤで……ゴーヤが提督だから…でち」」

説明中……


ゴーヤ「みんな…今まで騙していてすまなかった。」

提督「ゴーヤも…みんなにずっと酷いことしてしまっていたでち……仲間なのに…」


まるゆ「そ、そんなことって…」

しおい「信じられないね…」

はっちゃん「………」


ゴーヤ「そんなお前たちに恥を忍んで頼みたいことがある!!」

提督「でち!!」


みんな「…………」



ゴーヤ「どうか俺たちが元に戻ったとしても!!」

提督「ゴーヤたちを今まで通り仲間として受け入れてほしいでち!!」


2人「頼む!!!お願いだ/でち!!!!」ドゲザ

みんな「…………」


イク「二人とも…顔をあげるのね。」

イムヤ「はぁ…まったくしょうがないわね。この二人は。」

はっちゃん「もしかして二人ともそんなことずっと気にしてたの?」

しおい「そんなので私たち怒ったりなんかしないって!」

まるゆ「そうですよ…だって…」

ろーちゃん「二人とも…ろーちゃん達にとってもう掛け替えのない仲間なんですって!!はいっ!」



2人「( (´;ω;`))」ブワッ

イムヤ「まぁ、これに懲りたら…これからは私たちのこともきちんと見てよねっ!提督!」

イク「今までイクが頑張った分のご褒美くれたら…許してあげるのね。」

はっちゃん「はっちゃん、お腹一杯シュトーレンたべたい!」

しおい「こらっ さっきの流れだいなしだよー」

まるゆ「でも、2人も結局仲直りできたみたいでよかったです!」

ろーちゃん「うんうんっ!やっぱり仲良しが一番なんですって! ほら、みんなで一緒にストロベリーのアイス食べにいこっ」


ゴーヤ「なんだ……心配することなんてなかったじゃないか。」

ゴーヤ「俺たちはもう持っていたんだ。立場とか能力とか、そんなものなんて一切関係ない…大切な仲間を。」

提督「もっと早く気付くべきだったでち。ゴーヤにはこんなにも素敵な友達がたくさんいたんでちね…」


ゴーヤ「ゴーヤ、お前にも迷惑をかけたな。今までありがとう。そしてこれからも、よろしく頼む。」

提督「提督、こちらこそありがとうでち。提督のおかげで大切なことに気付くことができたでち。」



ピカァァァァァァァァァ


突如光を発した2人「!!!???」


ピカァァァァァァァァァァァァ

俺たちは、突如謎の光に包まれた。眩しい光に徐々に視界が奪われ、そして……次に気付いた頃には……

提督「う、うぅ…目が…目がぁ…」

ゴーヤ「でちぃぃ…頭がくらくらするでち…」


提督「って、ん?」

ゴーヤ「でち?」


提督「お前はゴーヤか?」 ゴーヤ「そういうお前は提督でちか?」

提督「おう、上司に向かってお前とはなんだ、お前とは。」

ゴーヤ「ブラック提督にはその呼び方で十分でち。」


2人「…………」


2人「やったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!元にもどったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」ダキッ


提督「霧島めっ、嘘吐きやがってあいつ!!!!やっぱりただの色ボケメガネだったか!!!」

ゴーヤ「久しぶりの水着の感触!!!!!!最高でち!!!!!!!!!!!!!」

物陰の霧島「…………どうやら、一件落着……みたいですね。」

霧島「互いを大事に想う気持ち…『慈しみあう心』、まぁつまるところ『慈しみ愛』というのも大切な愛の形でしたね。」

霧島「『友情という絆』、『慈愛の心』……提督。それを手に入れた今のあなたは…昔なんかよりもずっと素敵ですよ。」

比叡「そうですね、霧島。少し妬けてしまいますね……」

霧島「心配いりませんよ、比叡お姉さま。」

霧島「きっと……提督はこれから私たちのことも平等に愛してくれます。それだけあの人は今回の事件で強くなりました。」


霧島「この地に降りかかった呪い……」

霧島「これは…本当に呪い(のろい)なんでしょうか……もしくは…」

霧島「ふふっ……案外、良い呪い(まじまい)なのかもしれませんね……」


霧島「真相は、神のみぞ知る。といったところでしょうか。」メガネ クイッ

霧島「ふふふ、ようやくインテリっぽいことが言えましたね。」


霧島「さて、比叡お姉さま。行きましょう。提督の心の童貞を奪いに。」

比叡「ひええええ!!まだ諦めてなかったんですか!? まぁ、でも…悪くないかも。」

比叡「比叡! 気合、入れて、行きます!!!」





提督「身の危険を感じる。」

提督「……この身体は既に純潔を失ってしまったが…心までは明け渡すつもりはないぞっ」


提督「きっと……守り切ってみせるっ それが、榛名への…せめてもの償い……」

提督「絶対!負けてたまるかっ!!!!!」

一年後……


本営の監査官「………」

監査官(あの中将殿……いえ、今は大将殿…でしたか。)

監査官(なにやら良くない噂を聞いて、監査にやってきたものの…)

監査官(これはっ…一体なんなんだっ!?)



そびえたつ魔王城(のような鎮守府)「ゴォォォォォォォォ…………(不気味な効果音)」



監査官(ここだけ世界観が違う……)

監査官(とりあえず中に入るか)


独りでに開く巨大な門「」ギィィィィィィィィ

監査官「ひっ」

コツ…コツ…


監査官「なんて広さだ……」

監査官「私物化とか最早そういうレベルじゃないぞ…」


巨大な扉「執務室だぞ」


監査官「ここまで人っ子一人いなかったが……この扉の先には、きっと大将殿が…」


監査官「………家間違いました、とかじゃないよな……突然ラスボス戦になったりしないよな…」

監査官「『知らなかったのか…?魔王からはにげられない』とか言われたらどうしよう。そしたら大人しく服従しよう。うん、そうしよう。」


コンコン…

監査官「失礼します……まお…大将殿!」

???「入れ。よく来たな。」

提督「ようこそ、先日改装を終えたばかりの我が鎮守府へ。」

魔王の玉座に足を組んで腰かけた提督「随分と久しぶりだな、監査官殿。ククク。」


監査官「」唖然


まぁ、監査官がここまで驚くのも無理はない。何故ならいまの俺は…


半裸で提督に抱き着く榛名「あぁん…提督♡ 余所見しないでくださぁい♡」目ハート

半裸で提督の傍に寄り添う比叡「そうですよぅ…もっと私をみてぇ♡」目ハート

半裸で提督を後ろから抱きしめる金剛「Hey、2人とも…大事なお客さんデース。少しは我慢しなサーイ…」ホッペスリスリ


「あぁん♡」 「提督ったら…とっても素敵ぃ♡」 「いっぱい愛されちゃった♡」

そして周囲には、服をはだけさせた無数の艦娘たちが…顔を紅潮させながら横たわっていた。

まさに酒池肉林とはこのことを指すのだろう。俺はそこの主として君臨していたのだった。

監査官「あ、アイエェェェェェェ………」


半裸のまま提督の傍にたたずむ霧島「ちょっとあなた。」

霧島「誰の赦しを得てこうべを上げているのかしら……すぐに控えなさい!!!!」


監査官「アイエエエエエエエ!!!!!」ジョバー

提督「まぁ、そういうな。霧島よ。彼は俺の昔からの知人でな。色々世話になった人でもある。」

提督「そうだろう、監査官殿……ククククク…」

監査官「はいぃぃぃぃぃぃぃ!!」

「なに……あの人、全然イケてないんだけど…」

「っていうかブッサ。髪型なんて波hey!じゃない!」

「私の目が腐ったわ……あとで提督様に清めてもらわなきゃ…はぁん♡」


監査官(帰りたい)


提督「ところで…用は?」

提督「まぁ…十中八九この鎮守府の風紀が乱れているだの、提督が艦隊を私物化しているだの、根拠のない噂を聞きつけてやってきたのだろうが…」

提督「監査官殿……何か問題がありますかな?」

提督「俺は普段通りに…しているだけです。艦娘を愛し、愛される提督として日夜、精力的に提督業に励んでいるだけですから。」

提督「さて、あなたの目には……一体何が…映っているんでしょうか……???」キィィィン(ギアスっぽい効果音)


監査官「」

監査官「いえ、特に問題は見当たりませんでした。」

監査官「では、大将殿。これにて失礼させていただきます。」

監査官「では、引き続き業務の方。任せましたぞ。」

監査官「」スタコラサッサ…


提督「帰った…か…」

あれから俺は……この鎮守府すべての艦娘を愛することを決めた。

そうでなければ、また以前のように…『下剋上』の呪いが降りかかるかもしれないからだ。

みなを愛し、愛される……そうして生まれた『絆』が俺を裏切ることはなかった…


俺の選択は間違っているだろうか……いや、間違っているはずはない。
例え間違っていたとしても、そんなことを他人に言わせはしない。俺と彼女たちの『絆』に文句などは言わせない。


信じてもらえないかもしれないが……俺はまだ童貞だ。心だけはな。

本当に心の底から恋しているのは……ここにいる、俺を愛おしそうに見つめる女性。『戦艦・榛名』だけだ。そこを違えることは今後もないだろう。

しかし、それ以外の艦娘も当然愛している。『恋』と『愛』は違うのだ。そこを分かって欲しい。

???「てーとく、艦隊が戻ったよ。」


それともう一つ。俺には強く結ばれた『絆』がある。


イク「提督!イク、敵の戦艦をぶっ○しまくったのね! 頑張ったご褒美ほしいのね!」

イムヤ「あら、戦艦撃墜数なら私も負けてないわ。だから私も褒めてほしいの…」

まるゆ「わたし、やっちゃいました! 案外大したことないんですね(笑)姫級って。」

しおい「晴嵐さんたち大活躍!!私も頑張ったよ!!」

はっちゃん「南方海域も飽きたなぁ……そろそろEO海域とか中部海域でも暴れたいなぁ」

ろーちゃん「ろーちゃんはぁ…でっちと提督とだったらどこまでも強くなれるんですって!!!」


そう。『友情』という『絆』だ。未だに彼女たちは俺を友として慕ってくれている。本当にありがたい話だ。

彼女たちにも…今じゃあ積極的に海域攻略に出てもらっている。
対潜警戒の薄い海域ほど、彼女たちの力が頼りにならなかったことはない。
『オリョクル』など、そんな非効率なことをなぜ俺は死ぬほどさせていたのだろうか。

そして…そんな彼女たちをまとめるリーダー、伊58は…今日、節目の日を迎えた。

提督「おかえり。ゴーヤ。頑張ったみたいだな。」ナデナデ

ゴーヤ「////」

提督「そんな頑張ったゴーヤには、とっておきのプレゼントがある。」

提督「受け取ってくれるか……」パカッ

つケッコン指輪

ゴーヤ「はい………でち……」

提督「ゴーヤ、お前のおかげで今の俺がある。」

提督「辛い日々をともに共有した仲として……是非ともこの言葉も受け取って欲しい。」


提督「ゴーヤ。お前のことを愛しているぞ。心の底から。」

ゴーヤ「うれしいでち……」


ゴーヤ「ゴーヤも……提督のこと、愛しているよっ!!!」チュッ




時に…愛する艦娘たちとともに深海棲艦を次々と駆逐し、あっさりと戦争を終わらせたとある『ハーレム王』がいた。

平和になった世界で…彼には最愛の妻と…愛する艦娘たち、その生涯の友たちがいつまでも、いつまでもその傍にいたという。

彼の伝説は……いつまでも語り継がれることであろう。



提督「という伝記を作らせようと思う。」

ゴーヤ「気が早すぎるでち。まだ戦争はおわってないでちよ。」ケッコン指輪装備

ゴーヤ「あと、たまにはオリョクル行かせろでち。楽したいでち。」


おわり

後日談


金剛「はぁ……ワタシも榛名みたいに提督からバーニングラーブしてほしいデース!」

金剛「榛名がうらやましいデース……ワタシが、もしも榛名だったら……」


???「ククク…金剛よ。力が欲しいか……」

???「お前が望むなら力を授けよう。クククククク」

???「ハハハハハ!!!フーハッハッハッハッハ!!!!!!!!」




続く……?

以上で終わりです。くだらない話ですが、ここまで付き合って下さった方に感謝です。

途中、微妙に胸糞な展開がありましたが……許してください。別にゴーヤや榛名が嫌いなわけではないのです。むしろ好きなのです。

金剛型はみんな好きです。はい。霧島さん、ごめんなさい。

うちの潜水艦たちはみんな、オリョクルだけじゃなく…色んなところで活躍してくれるいい子たちです。なんだかんだでやっぱりゴーヤが一番練度高いです。

では、改めてありがとうございました、でち。

宣伝でち よかったら読んでほしいでちよ


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現在、受けのよかったアホ毛の続きを少し考えてますが…現状面白い案が浮かばないので続かないかもしれません。

html化希望出してきます

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