安価とコンマで、昨今のアイドルブームに乗りたい【其の九】 (1000)




 安価とコンマで、アイドルとかをね、あれこれね、プロデュース?
 極端なエロやグロ、倫理・道徳的にNGなものは、無言でズラしていくスタイルです

 前 安価とコンマで、昨今のアイドルブームに乗りたい【其の八】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471600724/)


 安価連取はなし
 コンマはいくらでも建前上はオーケーよ
 (あんまりコンマ連取しすぎて悪い結果ばっかだと、ね? ってことで…さ?)

 1番最後の安価を取っていたら、それからどれだけコンマ判定が続こうが、次に安価が出て別の人が取得するまでNGよ
 あんまり気づかないこともあるから、連取になってたら「なってるよー」てやんわり教えてね



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1474801008



 SSプロ所属アイドル

 ・湯郷シャーディ Sランク
 ・西城タカシ Aランク
 ・菱河香 Aランク
 ・仲寺衣依 Aランク
 ・北川聖羅 Bランク
 ・御剣誠 Aランク
 ・垣根ゆず子 Cランク
 ・五味葉子 Cランク
 ・安住佑香 Cランク
 ・周藤快斗 ー


 SSプロ職員

 社長 うぉっほん、で呼びかけてくるひと
 間野巌 見た目は恐いし身内には威圧的だけど外部にはとっても頭と腰が低いプロデューサー
 河村スバル もっさりヘアとオタッキーな眼鏡がトレードマークの苦労人事務員
 壁P 人間辞めてる勢筆頭? 旦那様はダーリン呼び



 SOKUHOプロ所属アイドル

 トレジャーシップ
 ・春日野愛 Bランク
 ・榊漣 Aランク
 ・金目純 Bランク
 ・澄谷奏 Bランク

 ライムライト
 ・ミシェル Cランク
 ・橘夢 Cランク

 Play of stars
 ・菅野孔 Eランク
 ・赤井武 Eランク
 ・間宮つぼみ Eランク



 SOKUHOプロ職員

 女社長 年齢を訊ねるのはタブー
 諸星銀河 クズ・オブ・クズ
 鉄P 鉄面皮・物怪・人外と畏れられる(?)人間辞めてる勢のひとり


 その他

 先生 変人な作曲家の先生。口癖は「エクセレン!」
 吉喜良人 広告代理店のエリート社員で壁Pのダーリン



快斗「ここが売り場ですか…。何だか、隔離されてる感が…」

壁P「ええ…まあ、でもよっぽど大きな音を出したりとかしなければ、好きにしていいそうですし」

壁P「開店時間までに準備をしてしまいましょう」


快斗「あの、プロデューサー」

壁P「はい?」

快斗「俺…売れ残りの服をどうやって売ればいいかって、考えてきたんです」

壁P「ほほう、それは熱心ですねえ」


壁P「して、良い策は閃きましたか?」

快斗「はい!」

壁P「おおっ、それは一体?」

快斗「まず、商品を売るには、商品の知識をつけなきゃいけません」

壁P「ふむふむ」


快斗「だから、ここにある服がどんなものかから、チェックしていきたいと思います!!」

壁P「…はい?」

快斗「メモ帳もばっちり持ってきたから、これでちゃんとメモを取って、お客さんが手にした瞬間に近づいていって商品説明…」

快斗「完璧ですよねっ!?」

壁P(とりあえず、見守ってみるとしよう…)



 ↓1 快斗の作戦は果たして…?

 1~6 見事に大失敗ですよねー
 7~9 ああ…客が逃げていく…



 0 SPECIAL!!


壁P(果たして…快斗くんは、あんな作戦でうまくいけると本当に思っているのだろうか…?)

壁P(けど目がマジだったからなあ…)

壁P(っと、お客様第1号がきた…)


主婦客(うーん…うちの子の服…夏物だけど、安いし買ってこうかしら…?)

快斗「いらっしゃいませ」

主婦客(やだ…こんな売りつくしセールみたいなとこにも販売員がいるの? 最近のデパートって――)チラッ

快斗「Tシャツをお探しですか?」キラリンッ

主婦客「…」キュンッ


主婦客「そ、そうなのよ~、うちの子の服なんだけどね…」

快斗「おいくつでしょうか? 良かったら、俺――じゃない、僕がお手伝いしますよっ」キラリンッ

主婦客「そう…い、いいのかしら~? おほほほ…お兄さん、かっこういいのねえ」

快斗「えっ? そ、そんな…普通ですよ」

主婦客(はにかんだところもかわいい…)キュンッ


壁P(世の中、顔もかなりの割合を占めてるんだろうなあ…)



 ↓1 SPECIAL!

 偶数 若いイケメン男の子に一生懸命接客してもらえると大評判…イケメンこわい
 奇数 商品説明がちょっと、ものすごく不安なんだけど、それをはらはらして見守るのがイイらしいですよ



快斗「ええと…だから、これはですね…その…」チラチラッ

主婦客(あらやだ…小さいメモ帳片手に、あんまり見ないようにしながら説明してくれるなんて…)

主婦客(がんばって、おばちゃん見守ってるから…!)


壁P(うーむ…)

壁P(多分、本人が想定してた意図とは違う方向にウケてる…)

壁P(まあでも…結果良ければ――ってやつかな?)


快斗「――っていう、感じ…になっています!」

快斗「…お、お買い求めに、なられますか?」ニコッ

主婦客「買っちゃうわぁ~♪」

快斗「!!」パァァッ

快斗「ありがとうございます! レジまでお持ちしますね!」キラリン

主婦客「はあああ~ん…」ヘナッ

壁P(快斗くん、恐るべし…)


壁P「…」チラッ

壁P(しかも何か、快斗くんに接客してもらいたそうにしているお客様が他にも多数…)

壁P(ちらちらと快斗くんに視線を送っちゃってるし…)



 ↓1 アイドルとして初仕事なのにね…

 1~3 1日中快斗くんは接客し続けてぐったり疲れきった…
 4~6 閉店時間を待たずして、いっぱいの売れ残ってた品をほぼほぼ売りつくした…
 7~9 1品買うごとに笑顔になってく快斗くんのスマイルパワーで、ひとりずつがいっぱい買ってった



主婦客「じゃあ、これでお会計してちょうだい」

快斗「以上でよろしいですか?」

主婦客「…あ、じゃあ…靴下とか――」

快斗「!!」パァァッ

主婦客「4セットくらいもらえるかしら?」

快斗「はい、喜んでっ!!」


壁P(快斗くん…)

壁P(なんて恐ろしい子…!!)

壁P(ま、まさか快斗くんは、あの伝説の…ナチュラルボーンアイドル!?)


快斗「ありがとうございました~」

壁P(――なんてふざけるのはよしておくか…)



 ・
 ・
 ・


売場責任者「も…もう、こんなに売りつくしたのですか…?」

壁P「はい」

快斗「運に恵まれたので」

壁P(運だけじゃあないけどなあ…)


売場責任者「す…素晴らしい…!」

売場責任者「ええと…キミの名前は…」

快斗「周藤快斗です」

売場責任者「そうそう、快斗くん! もしアイドルを辞めることになったら、うちに来なさい、いつでも待っているよ。もしお小遣いに困ったのなら、アルバイトでも――」ガシッ ←握手

 ブンブンブン

快斗「は、はい…」

壁P(うーむ…行く末が良い意味で恐ろしい)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



 好感度:【93/この人となら一緒にやっていけそうだ】
     →【101/この人となら一緒にやっていけそうだ】


壁P「本日はご苦労さまでした」

快斗「口と顔と体が疲れた…」

壁P「いやあ…まさか、ああもうまくいってしまうとは思っていませんでしたよ」

壁P「快斗くんはアイドルとしての素質がありますね、きっと」

快斗「そ、素質ですか…? そうですかね?」

壁P「ええ…きっと、エースになれますよ。エースになれる器、とでも言いましょうか」

快斗「エース?」

壁P「はい。SSプロ全体で言うところのシャーディや…トレジャーシップというアイドルはご存知ですか?」

快斗「ああ…何か体を張ってる人達、ですよね」

壁P「彼らで言うところの、榊蓮くんもエースと言えますね」

壁P「いわゆる、集団に属した時、誰かにその役目を背負わされたわけでもないのに、注目を集めて中心的人物になるという…それがエースです」

快斗「ええ? いや…そんな、大袈裟ですよ」

壁P「いえ、今日、わたしはその片鱗を見せられた気がします。これから、がんばっていきましょう」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:2 踊:4 容:5 表:3 演:4
 熱:3 道:3

 好感度:【101/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:ー
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ



壁P「――と、持ち上げたところでですね?」

快斗「え? 持ち上げ?」


 ↓1 持ち上げたところで?

 1 お仕事が早めに終わったし、今やってるSSプロオールスターライブでも見にいこうか。オーラスやってるで
 2 レッスンしよか
 3 今後の方針について相談しようか



壁P「ごあんなーい」

快斗「ここは、何ですか…?」

壁P「いいところですよ」

快斗「いい、ところ…?」


<ゎぁぁぁぁ…

快斗(何だろう? 何か聞こえる…)

壁P「こっちへどうぞ」


<わあああああああっ!!

快斗「人の声…?」

壁P「こそっと袖から覗いていいですよ」

快斗「ここって…ライブ?」

壁P「年に一度のSSプロ・オールスターライブです」

壁P「どうです、この光景?」

快斗「…」



<シャーディいいいっ!

<キャアアアア――――――ッ! 香様ぁああああんっ!!

<いーよりぃーん!!

<聖羅ちゃあああああんっ!!

<まこちゃぁーん!!

<ハコちゃーん!!

<タカシきゅぅぅぅーん!

<ゆーずー!!

<佑香ちゃんハァハァうっ



快斗「すごい歓声…」

壁P「B-422番で、ええ」

スタッフ「はい」

快斗「何してるんですか?」

壁P「いえ、ちょっと不適切なお客様にこっそりご退場いただくだけですよ」

快斗「?」


壁P「コホン…ともかく、です。来年は快斗くんも、あそこに立つことになります」

壁P「少しずつお仕事をして知名度を上げて…あそこに立ち、いっぱいの応援を受けられるといいですね」

快斗「…はいっ」



 ↓1 ライブ終了後…

 1 事務所でささやかなお祝いがあるから快斗くんも参加するのさ
 2 快斗くんはお仕事の疲れとライブの興奮を抱えて、噛み締めながら帰っていきました。ひたりなさい、若人よ…素の彼らを知ったら戻れない
 3 忍び寄る闇…?




快斗「それじゃあ、俺はもう帰ります」

壁P「いいんですか、事務所で打ち上げありますし…皆さんと顔合わせもできるのに」

快斗「はい、何か…あのステージ見て、すごく今…興奮してるって言うか…」

快斗「だから、これに今はひたってたいんです」

壁P「そうですか」

壁P「では気をつけて帰ってくださいね」

快斗「はいっ」

壁P「また来週」

快斗「おつかれさまでした!」



壁P(うむうむ…)

壁P(直接、オフモードの皆さんと合ったら、その余韻はぶっ壊れること間違いなしだし…ひたりたいのならベストな選択だ)

壁P「…さて、一足先に事務所へ帰りますか」



 ↓1 打ち上げの様子、いるのん?

 1 いらぬ、進めよ
 2 いるに決まってるだろ、やれよ



シャーディ「ではではー、オールスターライブ、おーつかれさまでしたぁー! かぁーんぱーい!!」

 『かんぱーい!!』


壁P「皆さん、お疲れさまでした」

葉子「プロデューサーさん、会場に終わりかけの時、来たんですよね? 見れましたか?」

壁P「ええ、あんまりじっくりというわけにはいきませんでしたが。葉子ちゃんがジャンプしてたのがかわいかったですよ」

葉子「うん…えへへへ…」

壁P「にしても、オールスターに出られて良かったですね」

葉子「今年のセットリストの構成が、新しいものメインじゃなかったから…」


シャーディ「へーいへいへいへい、ちょっとちょっと!」

壁P「どうしました、シャーディ?」

葉子「む…」

葉子(プロデューサーさんとおしゃべりしてたのに…)


シャーディ「新人くんは? ねえ、新人くんはどうしたのぉっ!? 今日見れると思ったのにっ!!!!」

タカシ「あっ、そうだ、新人くん! ねえねえ、どこに隠しちゃったのっ!?」

壁P「別にどこにも隠しちゃいませんって…。彼なら帰りましたよ」

シャーディ「えええええ~……? そこは引き止めてさあ…」

タカシ「そうだよぉー、合いたかったのにぃー」

佑香「悪戯用意してたのに」

壁P「やれやれ…」


葉子「わたしがしゃべってたのにシャーディ達が取っちゃったのね…だからね…」

誠「葉子…? お前、いつの間にお酒飲んだんだ…? 酔うの早いぞ」

葉子「まこちゃんもお話聞いてくれないのぉ…?」

誠「えっ? あ、いや…き、聞くから…」


香「おいゆず子、肉ばかり食べるな、野菜も食べろ」

ゆず子「いーの、いーの。疲れてる時はがっつり肉っしょ~」

衣依「ゆずちゃん、栄養偏っちゃうよ? ちゃんと野菜も食べないとダメでしょ?」

ゆず子「あーもううるっせーなあ…」

衣依「うるさいじゃないの、めっ」

聖羅「ふふ…心配してくれる内が華とも言いますよ、ゆず子さん」


葉子「あのね、プロデューサーさんがね、ジャンプした時にかわいかったって言ってくれてね…」

誠「うん、うん…」

葉子「ちゃんと聞いてるの?」プクッ

誠「え? 聞いてる聞いてる、はいはい、葉子はかわいいぞー」ナデナデ

葉子「まこちゃんに誉められても…」

誠「ええええ…?」


壁P(平和だなぁ…)

シャーディ(早く新人くんと会いたい…!!! そして盗聴器をしかけたい…!!)



 ―― 9月 3週目


 チュンチュン…

壁P「んぅぅーっ…」ノビィッ

壁P「…」コキコキッ

壁P「いい朝だ…」


良人「ん…?」

壁P「朝ですよー、早く起きないと遅刻しちゃいますよー?」

良人「んぅ…あと、2分半…」

壁P「やれやれ…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:2 踊:4 容:5 表:3 演:4
 熱:3 道:3

 好感度:【101/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:ー
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ



壁P「おはようございます」

スバル「おはよう…ござい、ます…」ゲッソリ

壁P「どうしました、河村さん?」

スバル「いえ…昨日、シャーディに…先日の打ち上げで余ったお酒を処分したいからと誘われて…」

壁P「誘われて?」

スバル「朝までコースで…シャーディと、ゆずと、タカシと、僕の4人で…」

壁P「うわあ…なかなか疲れそうな面子ですねえ…」

スバル「ゆずとタカシは今日休みだからって…無茶なことを…」

壁P「おつかれさまです。けれど、お仕事中はシャキッとしてくださいね」



 ↓1 今週の予定は

 1 今後の方針
 2 レッスンしとこうか
 3 お仕事見学いってみよー



壁P「今日はですね、レッスンをしますよ」

快斗「ちゃんとしたレッスンの場所ですね」

壁P「そう言えば…快斗くんはダンスやってるんですよね」

壁P「そういうところで習ったりしたんですか?」

快斗「あ、いえ、ほとんど独学みたいなもので…動画見て動きをマネしてみたり…」

快斗「うち、電器屋なんで店の前におっきいガラスがあるんです。だから、そこに映る自分の姿を見ながら…」

壁P「努力家ですねえ」



 ↓1 レッスン!

 何のレッスンされますかい?



 歌唱力:2.28


快斗「~♪゛」

壁P「…」

快斗「~♪゛」

壁P「確かに…ちょっとこう、何というか…絶妙に、音痴ですね」

快斗「歌の良し悪しが分からなくって…」

壁P「うーむ…」


快斗「ちゃんと歌ってるつもりなんですけど…」

壁P(これはちょっと、先が長いのかも知れないなあ…)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



 好感度:【101/この人となら一緒にやっていけそうだ】
     →【103/この人となら一緒にやっていけそうだ】


壁P「せめてもう少し歌が上手になれば、全体的に高水準と言えるが…」

壁P「うーむ…」


壁P「まあ…どうにもなる、か」

壁P「今までも酷い例は見たけど、改善はできたんだし…」

壁P「よしっ、これはもういいとして…そろそろ、快斗くんをどんな方針でプロデュースさせていくかを考えるとしよう」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:2.28 踊:4.00 容:5.00 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【101/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:ー
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ




 QK!!
 また後で会おう!

ぷくぅ葉子ちゃん…よしっ、なんか聖羅の語らい的な番組でお酒飲みながら話すみたいな企画を…

>>39-43
ええやん、ええやん
お仕事見学選んだら出るようにしとくやで

キー局23:56~の深夜番組やな
懺悔することごとくを聖羅さんが聖母のように「大丈夫ですよ」って言ってあげるんやろ?



 ―― 9月 3週目


壁P「はい、お弁当をどうぞ」

良人「ああ…ありがとう」

壁P「なんとなんと、今日は冷食オンパレードですよっ」

良人「…ありがたみが薄れることを…」

壁P「この時季、多少は暑さもやわらいできましたが、お弁当が腐ってしまうのが1番怖いですしね」

壁P「愛情ですよ、愛情」

良人「…冷たい愛情か」

壁P「はっはっは、じゃあご自分で作りますか?」

良人「…行ってくる」

壁P「行ってらっしゃいませ~」

壁P(よし、わたしも準備して行こーっと)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:2.28 踊:4.00 容:5.00 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【101/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:ー
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ



壁P「おはようございます」

巌「ん…」モゾ

壁P「おや…事務所で夜明かしですか? 体に悪いですよ?」

巌「何じゃ…もう朝か…。昨日は接待で終電逃してしもうてのう…。事務所の方が近かったんじゃ…」

壁P「ご苦労さまです」



 ↓1 今週の快斗くんは~?

 1 快斗、レッスンをする
 2 快斗、お仕事を見学する
 3 壁Pが営業成果あげないと出番なし
 4 快斗、今後を考える



壁P「レッスンしましょうね」

快斗「はいっ」


壁P(さてさて…)

壁P(短所を補完するか…長所を伸ばしていくか…)

壁P(快斗くんはなかなかの逸材だからなあ、将来を考えると思わずニヤけてしまう…)



 ↓1 レッスン!!

 何を伸ばすのん?



 歌唱力:3.27


快斗「~♪」

快斗「どうでしたかっ?」

壁P「………快斗くん」

快斗「は、はい…?」


壁P「素晴らしいじゃないですか!」

快斗「へっ…? あ、えっ? 本当ですかっ?」

壁P「ええ、何だか…急に人が変わったみたいに。今の感じを忘れずにやっていきましょう」

快斗「はい!」



 ↓1 なんかこう、55:55:99って揃ってて、ええねって思ったけん イベ発生

 快斗くんのレッスン終わりに、SSプロのアイドルがやってきたよ! 選ばしてあげるよ!!
 さあ、誰がいいですか?


 ↓1 採用安価でコンマ判定

 好感度一桁分上昇



 好感度:【103/この人となら一緒にやっていけそうだ】
     →【109/この人となら一緒にやっていけそうだ】


壁P「では、今日のレッスンはこれくらいにしましょう」

快斗「ふぅ…ありがとうございましたっ!」

トレーナー「はい、お疲れさまでした」


 ガチャッ

聖羅「こんにちは~」

壁P「おや、聖羅ちゃん」

快斗「!!」

聖羅「今日は打合せがあったんですけれど…それが予定より早く終わったので、来ちゃいました」

快斗「は、はじめまして! 周藤快斗です!」

聖羅「はじめまして、北川聖羅と申します。よろしくお願いしますね」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.00 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【109/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:ー
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ



壁P「今日の打合せ…って確か、例の新番組でしたっけ?」

聖羅「はい、『シスターセーラにきいてみて!』という番組で」

壁P「結局どういう感じに落ち着いたんですか?」

聖羅「ええと…そのことでちょっと、よろしいですか?」

壁P「ええ、もちろん」


快斗(…そっか…当然だけどプロデューサーさんって、事務所の他の人とももちろんお仕事はするんだよな…)

快斗(それで…俺が担当になってても、こうして相談とかにきたりする人もいるのか…)


聖羅「実は…その番組で、ゲストの方のお話を聞いてあげる…っていうことなんですけれど」

壁P「深夜帯とはいえ、なかなか攻めた番組ですよね。確か聖羅ちゃんは話を促すこともなく聞いてあげるだけなんでしょう?」

快斗「そんな番組…成り立つのかな…?」

聖羅「そう…それがちょっと心配で…」

壁P「なるほど…」



 ↓1 どうしたものか

 1 じゃあ快斗くん、練習台になってあげなよ
 2 じゃあ事務所の罪深そうな人を回って、ゆっくりお話を聞いて回ってみたら?
 3 大丈夫だよ、って背中を押してあげておく



壁P「じゃあ…こういうのはどうでしょう?」

聖羅「?」

快斗「…?」


壁P「快斗くん」

快斗「あ、はい」

壁P「練習台になってあげられないですか?」

快斗「練習台…ですか? いいですけど…」

聖羅「まあ、本当によろしいんですか? ご迷惑じゃ…」

快斗「い、いえっ、大丈夫ですよ!」

聖羅「ふふ…ありがとうございます」

快斗「そ…そんな、そこまでのことじゃ…」

壁P(ういういしいなあ…)


 ・
 ・
 ・


聖羅「――という感じなので…何か、懺悔っていうのをやっていただいてもいいですか?」

快斗「はい…。でも懺悔かぁ…」

壁P(果たして何が飛び出てくるのやら…)


快斗「懺悔、懺悔…」ブツブツ

聖羅「…」

快斗「………じゃ、じゃあ、始めますね」

聖羅「はい、お願いします」



 ↓1 快斗の懺悔とは…!?

 偶数 おっ、おう…
 奇数 良く言えばいい子、悪く言えばバラエティー的においしくない




快斗「実は…親に内緒にしてることがあるんです」

聖羅「内緒なのに、言ってしまって大丈夫ですか?」

快斗「はい…懺悔なので」

壁P(これは練習だからいいけど、本番はテレビで全国放送されるんだよなあ…懺悔が。ゲスト的にそれはいいんだろうか…?)


快斗「その…言いにくいんですけれど」

聖羅「はい」

壁P(さて、何が出てくる…?)

快斗「………俺、お父さんの育毛剤を、間違ってぶちまけちゃったことがあって」

聖羅「育毛剤…ひっくり返してしまった、っていうことですか?」

快斗「はい…。その、洗面所の鏡の周りに置くスペースがあるじゃないですか、色々と」

聖羅「ええ、ありますね…」

快斗「お父さんの育毛剤の近くに俺、歯ブラシを置いてて…それを取ろうとした時に、間違って引っかけて倒して…」

快斗「そしたら、育毛剤の蓋というか…こう、ぽろっと外れて、全部流しに…」

聖羅「まあ…」

快斗「その時はお小遣いもらった直後だったんで、こっそり新しいのを買って取り替えようって思ったんですけど…ネットで探してたら…」

聖羅「探していたら…?」

快斗「…………すっごくかっこいいシルバー見つけちゃって、そっちをポチっちゃったんです」

快斗「それで…そのままお父さんの育毛剤のこと忘れて…後で思い出して、まだバレてはいなかったみたいなんで、水を、容器の中に足して、誤摩化しました」

聖羅「…誤摩化して、しまったんですか?」

快斗「はい…」


壁P(何だこれ?)


聖羅「…大丈夫ですよ」

快斗「でも…お父さん、水で薄まった育毛剤をずっと使ってて…効果ないのに…!!」

壁P(一周回って面白いのかもしれない…)

聖羅「大丈夫です、快斗くん。勇気を出して…お父さんに言ってみたらどうですか? 実は水で薄めてしまった、と」

快斗「そんな、残酷なこと…」

聖羅「勇気を出してください。誠心誠意謝れば、親子なんですから…きっと分かり合えます。このままだと、誰も幸せになれませんから。ね?」

快斗「…っ……聖羅、さん…」


壁P(本当に何だこれ?)



 ↓1 何だこれ?

 偶数 でも快斗くんはスッキリしたそうです。聖羅さんすごい
 奇数 何となく、感覚を掴めたそうです。でめたし、でめたし




聖羅「本当は黙って聞いてあげるだけ…ってことだったんですけど、口を挟んじゃいましたね」

快斗「でもちゃんと聞いてもらえているんだって思って、何だか…良かったです」

聖羅「ふふ…それなら良かったです。スタッフさんにもそう伝えますね」

壁P「感覚は掴めましたか?」

聖羅「はい。快斗くん、ありがとうございます」

快斗「あ、はい。何か…俺も、ずっと罪悪感があったのに、それを吐き出せてスッキリしました」

快斗「今日、帰ったらちゃんとお父さんに言ってみます」

聖羅「がんばってくださいね」

快斗「はいっ」


壁P(現代人はストレスをたくさん抱えているんだろうか…?)

壁P(やさしさに飢えている現代人か…)



 ↓1 シスターセーラに聞いてみて!!

 偶数 後にスキャンダルをした芸能人が禊ぎとして出演する神番組になるのだった…
 奇数 1日の仕事に疲れた働き人は、この番組を見て癒されるようになるそうです…



 ―― 9月 4週目


壁P「ダーリン、今日は夕飯は?」

良人「ああ…つきあいで、食べてくる」

壁P「分かりました。あまり飲み過ぎないように気をつけてくださいね」

良人「分かってる」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.00 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【109/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:ー
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ



壁P「おはようございまーす」

社長「おお、おはよう」

壁P「社長…随分と今日はお早いですね?」

社長「ふふふ…実は最近、早朝ランニングにハマっていてね。いやあ、健康というのはいいものだねえ」

壁P(年で寝ていられなくなったんだろうか…?)



 ↓1 今週は?

 1 そろそろ方針を定める(いつまでも新曲できないよ!)
 2 お仕事見学をする
 3 営業をするのだ



壁P「さてさて…もうすぐ、快斗くんが事務所に入って1ヶ月になりますが」

壁P「お仕事をして、レッスンをして…何となく、分かったこともあるんじゃないですか?」

快斗「まだまだですよ」

壁P「謙虚ですねえ」


壁P「ま、それは美点ですね」

壁P「今日はですね、快斗くんがどんな戦略でアイドルとしての活動をしていくか…というお話をします」

快斗「戦略…ですか。響きがかっこいいですね」

壁P「どんなイメージを持たせるとか、そういう部分ですね」



 ↓1 どうすっぺか?

 1 やっぱ正統派アイドル路線でしょう!!
 2 正統派から一歩踏み込んで、王子様アイドルみたいな?
 3 その他、何かこういう路線はどやってある?



壁P「何かあります?」

快斗「うーん…路線と言っても…すぐには」

快斗「……そうだ、事務所の先輩方に――」

壁P「それはいけません」

快斗「え? どうしてですか? あ、忙しいとか…?」

壁P「いえいえ…そうではなく…まあ、ちゃんとしたことを言ってくれる人が少ないので」

快斗「え?」

壁P「ダメなんですよ、とにかく」


快斗(どうしてそんなに…?)

壁P(一部の愉悦組は快斗くんの人の好さにつけこんであれこれ愉悦しそうだからなあ…)


壁P「では…そうですね」

壁P「……快斗くんはルックスも良くて、人柄もやさしくて正統派でもいいんですが」

快斗「?」

壁P「あえて、もう一歩を踏み込んで王子様路線、というのはどうです?」

快斗「お、王子様…? 王子様って、そんな…俺、ただの電器屋の倅ですよ?」

壁P「いえいえ、関係ないんですよ、そんなの」

壁P「大事なのはファンへのイメージですからね。女の子は心のどこかで、白馬に跨がった王子様が迎えに来てくれることを望むものです」

壁P「アイドルとして、快斗くんがその夢を叶えてあげるんですよ」

快斗「えええ…? で、できますかね…?」

壁P「できますとも!」

快斗(ぐいぐいくるなあ…)


壁P「じゃあ、そういうことでやりましょうね!」

快斗「は、はい…」



 ↓1 王子様系アイドル! と、言えば…

 1 やっぱモップみたいな肩のあれが大事よね
 2 かぼちゃパンツかのう?
 3 キャラが大事やね、キャラが



壁P「王子様系アイドルとして大事なことをお教えしましょう」

快斗「はい」スッ ←メモ構えた

壁P「ずばり」

快斗「ずばり…?」ゴクッ

壁P「キャラです」

快斗「キャラ…!」カキカキ


壁P「ではどんなキャラがいいと思います?」

快斗「うーん…王子様…王子様…」

快斗「………あんまり、パッと浮かびませんね…」

壁P「そうですか…」



 ↓1 男の子に王子様言うてもねえ

 1 ま、でも快斗くんはそのままでええねんやで
 2 じゃあ漫画喫茶へいこう。え、何しに? 決まってるジャマイカ、少女漫画を300冊読むだけだよ
 3 では宿題、自分で王子様がどんな感じか考えてきましょう




壁P「まあ、でも快斗くんはそのままでいいんですけどね」

快斗「へっ?」

壁P「最初のお仕事でお客さんに見せた笑顔…あれは素晴らしいものでした」

壁P「ああいう自然に出てきた爽やかな笑顔と、キラリと光る白い歯がいいんですよ」


壁P「四六時中それを意識するのは大変でしょう」

壁P「が、お仕事の時はそれを維持し続ける…それが大事になるかと思います」

快斗「なるほど…キラリと光る白い歯…と」カキカキ

快斗「いっぱい歯磨きしますね!」

壁P「あ、いえ…何事もやりすぎは肝心なので、たまにホワイトニングに行くとかで…」


壁P「それと、気持ちに余裕を持つ…というのもいいかも知れませんね」

快斗「気持ちに余裕ですか…」

壁P「ええ、ほほえみを意識してください」

快斗「ほほえみ…ですね」グニグニ ←顔をぐにぐにしてる

壁P(何も言わない方がいいかも…?)


壁P「あとは…そうそう、あんまりお高く止まるのはダメですよ、王子様だからといって」

快斗「お高く止まらない…」カキカキ

壁P「親しみやすさと、どこか別世界の住人のような雰囲気…これを両立させた時、あなたは王子様になれるでしょう」

快斗「…………何か、童話みたいですね、そういう言い方だと」

壁P「ははは、そうですねえ」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



 好感度:【109/この人となら一緒にやっていけそうだ】
     →【111/この人となら一緒にやっていけそうだ】


 ――後日

 ガチャッ

快斗「おはようございます!」

壁P「おはようございます、快斗く――んんっ?」

快斗「どうかしましたか?」

壁P「…………つかぬことをおうかがいしますが、快斗くん」

快斗「はい?」

壁P「…その、格好は?」

快斗「格好?」←フィギュアスケート衣装みたいなヒラヒラドレスシャツ・イン・ズボン

快斗「王子様っぽく…しようかな、と」

壁P「…………目立ったんじゃないですか?」

快斗「視線は、確かに感じました…」

壁P(何と言えばいいのやら…)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.00 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【109/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ



 本日はここまで
 ありとうございまし胎蔵界曼荼羅!!


 ~シスターセーラに聞いてみて!~

聖羅「この番組は、ゲストに迷える羊さんや子羊さんをお呼びして、心の声をお聞きしていきます」

聖羅「ひとりでも多くの方が、胸に知らずの内に溜め込んだものを解消できるよう、お話を聞いていきたいと思います」


聖羅「それでは本日の迷える羊さんをご紹介しますね」

聖羅「わたしと同じく、SSプロでアイドルとして活動をしている御剣誠さんです」

聖羅「大人気番組『まこちゃんファイトクラブ』で逞しい姿をたくさん見せてくれる、とっても頼もしい先輩です」

聖羅「まこちゃんさん、ってお呼びしているんですよ、ふふ…。では…まこちゃんさん、どうぞ、いらしてください」


誠「な…何か、こういうすごく落ち着いた番組出るのって、緊張するな…」

聖羅「リラックスしてくださいね。お飲物はどうされますか? 色々とありますけれど…」

誠「………何かお茶がもらえたら…白湯でも…いやただの水道水でも…」

聖羅「ふふっ…じゃあわたしが選ばせていただきますね。ええと…あ、黒豆茶はいかがですか? 香ばしさの中に、きな粉のような甘い風味があっておいしいんですよ」


聖羅「では…お話を聞かせていただきますね」

誠「お、おう…。………その前に、ちょっとお茶を」ズズ


誠「ふぅぅ……。俺、ちょっと貧乏なんだ」

聖羅「……ちょっと…?」

誠「でも昔は、父ちゃんは会社の経営してて、裕福なころもあったんだけど…事業が失敗してからは、大量の借金とかができて、貧乏になっちゃったんだ」

誠「それから…色々あって、父ちゃんと2人の家族になっちゃったんだけどな、最近…親が離婚した時に別れた、妹に会えたんだ」

誠「俺…それまではずっと借金を全部返して、綺麗な体になってから、また昔みたいに家族5人で会えたらって思ってたけど…思いがけず会っちゃって…」

誠「…………冷たくしちゃったんだ」

聖羅「まあ…そうなんですか…」

誠「つまんない意地で…俺がアイドルやってるのもやっぱ知ってて、体とか心配してくれたんだけど…何か急に惨めに感じて…」

誠「悪いとは思ったんだけど…それきり、会えてなくって…ずっと、それがもやもやしてるんだ」


聖羅「…」

誠「…」

聖羅「…」

誠「…」


誠「…父ちゃんは、1回だけ事業をやって成功したって体験にしがみつくみたいに…怪しい儲け話とかによく食いついて、騙されるんだ」

誠「それで返しても返しても…借金は減らなくって、俺がこうしてテレビとかで稼がせてもらっても、それ消えてって…」

誠「たまに、虚しくなって…本当にたまになんだけどな、疲れちゃうんだよな…。それで、俺…けっこう、前なんだけど…」

誠「………………………3パック398円のウインナー、1袋まるまる、茹でて食っちゃって…!! それが、すごく…苦しいんだ…」

誠「なんて贅沢しちゃったんだろうって…」


聖羅「……まこちゃんさん、顔をあげてください」

誠「…」

聖羅「大丈夫ですよ。いっぱいがんばってるのは、まこちゃんさんのお父さんも、分かってますから。ウインナーを1袋全部食べたって、許してくれます」

聖羅「だから…元気を出してください。自分にご褒美をあげるなんて普通のことなんですから、何も悪いことはしていないんですよ」



 pi

TV『』

葉子「まこちゃん…そこはウインナーじゃないと思うよ…?」


 ~ゆず香るラジオ、怪獣味~

香「今日はゲストに、佑香が来ている。ラジオなのにあまり喋らない佑香が」

ゆず子「喋れよなあ、お前」

佑香「しゃべった」

ゆず子「そーゆーんじゃねえっての…」


香「スパイスネーム、怪人1号さん」

香「こんにちは。オールスターライブとても良かったです。特に可愛い佑香ちゃんが最高に可愛くて可愛かったです。娘にしたいです」

香「デビュー当初から応援し続けて早5年、年々成長して今ではちょっと大きなリトルモンスターになったけど、これからもずっと応援し続けます」

ゆず子「若干何か…重くね?」

香「応援してくれているファンがいるのはとてもすごいことだ。佑香、それを忘れ――」

佑香「かわいくないもん」

ゆず子「どうしてそう否定するんだか…。つーか、お前のコンサート衣装って、全部何かしらの着ぐるみってどういうことなんだよ?」

香「確かにあれは謎だな…。怪獣の着ぐるみだけで10種類はあったように思ったが…お前はアイドルの自覚があるのか?」

佑香「がおー」

ゆず子「お前それ逃げてるよな? それ言っとけばどうにかなるって感じで使ってるよな」

佑香「む…」


香「まあ…だが何だかんだで5年か。あっという間だな」

香「デビューしたてのころはもっと小さかったはずだが、もう衣依と同じくらいはあるのか?」

ゆず子「衣依が小さいってのもあるけど…ちょっと最近、背え伸びすぎじゃねえ?」

佑香「むぅ…もう大きくなりたくない」

香「何故だ?」

佑香「悪戯が許されなくなる年齢が…」

ゆず子「そういうの分かってる時点でもう悪戯してんじゃねえよ」

佑香「タカシはしてるもん」

香「あいつを見習うな」


ゆず子「でも仲いいよなあ、お前ら…。けっこう色々行ってるんだろ?」

香「そう言えばそうらしいが…何をするんだ?」

佑香「…………この前はDIYショップ」

ゆず子「何しに?」

佑香「回転扉作るのに」

香「回転扉…?」

佑香「手を突いたりして寄りかかったらくるって回って反対側に倒れ込む」

ゆず子「ムダに手の込んだ悪戯を…」

香「その情熱はどこからきているんだ…?」

佑香「知らない」

ゆず子「知っとけ!」

佑香「あと竹馬も作った」

香「竹馬?」

佑香「今度竹馬世界選手権に出るから」

ゆず子「何かついていけねえんだけど、こいつに…。何なのよ、お前は…?」

佑香「ふっ…世界が佑香に追いついてこないのだ…」


 ~ラジオシップ~

純「ラジオシップのお時間です! 今日は今日は、友達に雑誌見せられて知ったけど『いじり倒して泣かせたところで甘やかしたい系男子』にいつの間にか選ばれてた俺、金目純と!」

奏「そんな純くんがかわいそうってちゃんと思ってる奏です」

純「ていうか、何だよ、『いじり倒して泣かせたところで甘やかしたい系男子』って!! 泣かないし、そもそも! いじるなし!」

奏「そういうところだと思う…」

純「あとお前、ほんとにかわいそうって思ってる?」

奏「うん、いろいろ?」

純「……ほんとは思ってないだろ?」

奏「め、メールきてるから…読んで」

純「絶対に思ってない…。ポーズだけだ、ポーズだけ、口で言うのはタダだからって…」

奏「読んでっ」

純「はいはい…よーそろネーム、斥候ちゃん! みなさん、よーそろー!」

奏「よーそろー」

純「はいはい、よーそろー。続き読むよ。えー…ものすごく失礼かもしれないのですが、括弧、トレジャーシップだしいいかなとも思いつつ括弧閉じ」

奏「失礼ならやめてればいいのに…」

純「せこちゃん、最近、少しだけ太りました? 過去数年間のせこちゃんの写真数百枚と見比べてみたのですが、少しだけ…いやほんとに少しだけなんですけどね?」

純「丸くなったような…気がするんですよね…。あまり太りすぎるとダイエット企画と称して鬼畜なサバイバル番組にゲストとして呼ばれかねないので少し心配です」

純「頑張れせこちゃん。結婚してくださいせこちゃん。……………………だってさwwww」

奏「むっ…」

純「太ったんだってさー、ファンに言われてるってさぁ~?」

奏「太ってない…もん」

純「でも丸くなってるってさ」

奏「それは……大人に近づいてるってことだもん、体が。純くんは頭良くないから知らないと思うけど、女の子は成長すると体が丸みを帯びて…」

純「えー? 嘘だ、嘘だあ~、そしたら奏が色気出せるようになるってことでしょ? 俺、そんなん全然感じないもん、ただデブってるんだよ」

純「ダイエットしたら? からあげやめるとか、からあげやめるとか、からあげやめるとか、俺に奢らせておいしいの食べるとか」

奏「純くん嫌い」プイッ


純「あっ、こういうのこそ愛に言ったらいいんじゃね? 絶対、いいダイエット方法知ってるって。しかも口でわんわんうるさいこと言うから、何くそーってがんばれるかも」

奏「やだもん、そんなの…。健康のためのダイエットなら…ストレスためないで楽にやるのがトレンドだもん…」

純「やったことないくせに何語ってんだよ…」

奏「あるもん…」

純「え、あるの? 太ってるって自分で思ったんじゃん」

奏「え? あっ! ち、違うもん、違うもん、そういうんじゃないもん! 何で純くんバカなのにそういうの今だけ気づくのっ?」

純「お前、どんだけ俺のことバカだと思ってるんだよ!?」バンッ

奏「テレビのニュースで梨園に嫁いだ芸能人のこと特集してた時に『え? どうして梨園(なしえん)のお嫁さんになるだけでそうなるの?』って言うくらい」

純「だ、だってそれは知らなかったんだからしょうがないだろ! テレビの左上に梨園(なしえん)の妻に、って書いてあったんだから!」

奏「普通の梨を作ってる農家さんがどんなお嫁さんもらっても芸能ニュースになるはずないのに、素直に梨って思っちゃう純くんはそれくらいおバカさんだもん!」

純「何だとっ!?」

奏「純くんはおバカさんなのっ!!」

純「だったらお前はデブだ、デーブ! デブデブデブ、デェーブ!! スペクター!!!」

奏「むぅぅぅ…! あとせこちゃんじゃないもん!」

純「でぶせこ!!」

奏「純くん大っ嫌いいいいっ!!」


 ~余波~

 モグモグ…
 シ----ン…

蓮「………やたら静かだな、どうした?」

純「何が?」

奏「…」モグモグ

蓮「…いや」

奏「蓮くん、おかわ――」

純「デブ」ボソッ

奏「っ…」ピタッ

蓮「ん? どうした、奏。ご飯だろ? 茶碗よこせ」

奏「…」ジィィッ

純「…あー、うまいうまい」シラ-

蓮「いらないのか?」

純「デブっちゃうからいらないんじゃない? あ、俺おかわり~」

蓮「…?」


蓮「――なあ、どうしたと思う、あいつら?」

愛「は? 何が?」

蓮「やけにメシも静かだったし…刺々しかっただろう」

愛「そうなの? 静かでいいじゃない、静かで。つーか普段からうっさいのよ、あいつら…」

蓮(本当にこいつは色々と残念だな…。しかし…喧嘩か? 尾を引くのは少し珍しいな…。まあ、様子を見るか、しばらく…)



<40分ほど休憩入りまーす!

愛「あー、めしめし…。いつまでこんな体張った仕事させられるんだか…。今日はやけに腹減ったわね…。昼がこんな待ち遠しくなるなんて」

純「あ、今日の弁当チキン南蛮じゃん…! すっげ!」

奏(チキン南蛮…からあげの、仲間…!)

純「――で、もりもり食ってデブるんだろ?」

奏「」ピシッ

蓮「ふんっ」ガスッ

純「痛った…!? いきなり、何すんだよ!?」

蓮「デブデブ言ってるな、子どもは食うものだ。奏に謝れ」

純「だぁーって、こいつが…」

蓮「メシ抜きにするぞ」

奏「謝罪なんていらないもん…許さないもん」

蓮「………奏もムキになるな…」

愛「ごっそさん」

純「ん…? ああああっ!? 愛、何で俺の分まで食ってんだよ!?」

奏「あっ…わたしのまで…!」

愛「だって食ってなかったんだからいいでしょ、腹減ってたのよ」

じゅんかな「「これだからおばさんは…」」

愛「あん?」

蓮(共通の敵というのは結束をうながすのか…)


 ~それぞれの路線~

タカシ「あのねあのね、香くん、まこちゃん。新人くんってね…王子様路線らしいんだよ」

香「王子様路線…」

誠「へえー…よっぽどすごいのか?」

タカシ「それで思ったんだけどね? ――僕達、それなりに長めにやってて、全然アイドルっぽいことできてなくない?」

香「…」

誠「…」

タカシ「…」


誠「いやでも香は…なっ?」

香「あっ、ああ、僕はお前らとは違う」

タカシ「最近、演技のお仕事ばっかりじゃない?」

香「…」


香「だがタカシは音楽活動をしているだろう」

誠「まあ…でもアーティストっぽいけど、アイドルってのもなあ…?」

タカシ「でしょ…?」


タカシ「まこちゃんは…」

香「……まあ、そうだな」

誠「うーん、MFCとか体を張る企画ばっかだからなあ…バラエティー寄りっていうか」


タカシ「強みはあるよ? 強みはあるけどさあ? 安定したひとつの得意なジャンルに偏りすぎてない、僕達?」

香「確かにそうなりつつはあるが…」

誠「でも正直、今のまんまでいっぱいいっぱいだろ?」

タカシ「まあね…」

香「僕もテレビのレギュラーはないが、舞台やドラマや映画や、そういうものばかりでなかなか他のに時間を取りづらくてな」

誠「俺もMFCで半年に1回は海外ロケ敢行しようとかって話出てて…エベレスト登山とかもやらされるかも」

タカシ「僕はアルバムツアーやったり、同時に新曲制作してたりで…なかなか」


香「で…そこに現れた新人が、王子様路線だから危機感を持った、か」

タカシ「そのとーり!! どうするどうする、ねえねえ? 香くんは年だから新しいファン開拓も難しいかも知れないし」

香「おいこらタカシ」

タカシ「まこちゃんは王子様とは正反対な感じだし」

誠「まあなー、王子様と比べたら俺なんて貧民だからなー」

タカシ「ってことは、僕がやっぱり、大先輩として王子様――」

香「お子様、だろう。お前は」

タカシ「うわーん、語呂似てるのに天と地の差を感じるよぉー!」ギュゥッ

誠「はいはい、そうだな…」

香「まあ…だが、僕らは僕らで、手本になるべくやるしかなかろう。特にタカシ、意識しろ」

タカシ「えー? 僕そういう難しいのは香くんにタッチ~。よーろちくび☆」キャピッ

誠「これからもいつも通りにがんばってく、ってことにしかならないよなあ、やっぱ…。あとタカシ重いからどいてくれよ…」

タカシ「重くないよー、僕今体重50キロもないもーん」

香「食べろ」

タカシ「じゃあこのまま3人でご飯行こー? ね? 香くんとまこちゃんとご飯行きたーい! 新人くんお迎え会議をしよー!!」


 ~ラジオシップ~

蓮「よーそろネーム、Chlamydia。みなさんようそろー」

純「よーそろー」

蓮「純くん、女の子にデブだなんて言ってはいけませんよ。奏ちゃんだって女の子なんですから傷ついてしまうと思います」

蓮「純くんの方が歳上なんですから、少しだけ大人になってみましょう? ね」


蓮「……だ、そうだ」

純「だってしょうがないじゃん」

蓮「というか、リスナーにこうしてさとされるラジオパーソナリティーは今までいたんだろうか…?」

純「え?」

蓮「まあいいか…怒られるのは俺じゃない」

純「連帯責任でしょ、そこはっ!?」


蓮「とにかく…デブはよせ、だそうだ」

純「じゃあ…太った?」

蓮「いや、そういうことじゃないだろう…」

純「お太りになられた!!」

蓮「言い方の問題じゃない」


純「じゃあどうやってデブをデブって言えばいいの?」

蓮「そもそも言うなってことなんだが…」

純「あ、俺それ知ってる。言葉狩りって言うんでしょ?」

蓮「違う」

純「どこが?」

蓮「……………愛に聞け」

純「分かってないんじゃん、自分だって…」


蓮「そうだな…ふくよか、とか」

純「ふくよかぁ?」

蓮「丸くなった…とか」

純「まあ…うーん…?」


純「でもさー、奏、絶対ふくよかってるよ」

蓮「用法が違うが…そういうころなんだろ、体が。成長期だ」

純「そうなの?」

蓮「そうだろう」

純「蓮が甘やかして食わせてるからじゃないの? 昨日の晩ご飯だってさあ、回鍋肉、取り分けた時に奏に多めによそってたじゃん」

蓮「…そうか? 偶然だろう…。最近、脂っこいのに弱くなったから避けた結果、奏に回されただけだ」

純「もしかして蓮のせいなんじゃ…?」

蓮「…」

純「黙らないでよ、ラジオなんだから」

純「都合悪くなると蓮ってすーぐ黙ってさあ? コンサートの時だってさ、MCとかで蓮が喋るところで喋りかけて喋らないっていうボケ毎回やるから、俺がどんなに喉つらくなってても大声出してツッコミ入れてあげてるのにさあ、ラジオの時くらいは普通に喋るくらいでいいんだからもうちょっと協力的なところっていうか、そういうの見せてもらってもいいのに、どうして蓮っていつもいつもそうやって普段はポンコツみたいな感じに振る舞おうとするっていうかさあ…」グチグチグチ

蓮「よし、純の気が逸れた…」

純「何か言った?」

蓮「いや、何も?」

快斗くんは、かーくんという愛称でどうだろうか?

それはともかく
どうですかね、やりましょうかね? いかがどす?



 ―― 10月 1週目


壁P「ダーリン、大事なお話があるんですが…」

良人「ん…? こんな朝から何だ?」

良人「…まさか――」

壁P「駅前のドラッグストアで今日、ボックスティッシュが安いんですよ。帰りに1つでいいんで買ってきてもらえたりしません?」

良人「……………覚えていたら」

壁P「じゃあ忘れないよう、手の平に書いてあげましょう」キュポンッ

良人「おい、やめろ、それ油性――」

壁P「なあに、忘れたころには消えますから、ほいさっさ~っと」サラサラ

良人「っ…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.00 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【109/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ



壁P「多少、手を焼かされたりする方が愛着ってわくと思うんですよね」

壁P「ああもう何をやっているんだこいつは…と、そんな具合に」

スバル「何の話ですか?」

壁P「いえ、良妻として」

スバル「はい?」



 ↓1 今週の予定は…

 1 レッスン
 2 お仕事見学
 3 営業



快斗「おはようございます」

壁P「おはようございます、快斗くん」


快斗「今日は何をするんですか?」

壁P「何と何と、今日は事務所の先輩の皆さんの仕事ぶりを見てもらおうと思っています」

快斗「仕事ぶり?」

壁P「ええ、学ぶべきところを学び、見習わぬようにするところをあらかじめ指摘しておこうという魂胆です」

快斗「あらかじめ…?」

壁P「っとと、口が滑っちゃいました」

壁P「さ、出発しましょう」


 ↓1 誰のとこへ行こうか

 1 シャーディ:ハピシャ収録・恐怖体験で若返りは可能なのかSP
 2 タカシ:アルバムツアーコンサート・タカシくんの年間最高動員数は約32万人/28公演
 3 誠:まこちゃん(M)ファイト(F)クラブ(C)・秋の山ごもりSP(4日目)



壁P「ここで今日は西城タカシ、といううちのアイドルがアルバムコンサートをしてまして」

快斗「ああ、知ってます。子どもっぽい人ですよね。でも歌がうまくて…」

壁P「ええ。うちの事務所で歌唱力があるのは、彼が筆頭ですね」

壁P「ちなみに、シャーディ、聖羅ちゃん、葉子ちゃんがそれに次ぐような感じでしょうかね…」

快斗「へえ…」


快斗「でも…邪魔じゃないですか?」

壁P「いえいえ、快斗くんと早く会いたいって駄々をこね――ごほん、早く会いたいと催促されていたので」

快斗(ところどころ言い直すなあ…)


快斗(一体どんな人なんだろう…?)

壁P「お、控室が…じゃあ入りましょう」

 コンコン

<どーうぞー


 ガチャッ

壁P「失礼します」

タカシ「あっ、壁さん――って、いう、こと、はあああっ!?」バッ

快斗「失礼しま――」

タカシ「新人くんだああああっ!」ダダダッ

快斗「えっ!?」


 ↓1 タカシくんとのファーストコンタクト

 1~3 コンサート後に会わせた方が良かっただろうか…
 4~6 うざがらみされまくり…?
 7~9 ええ子やでえ…



 タンッ

タカシ「抱きとめてぇ~っ!」

快斗「ええっ、ちょっ…!?」

 ダキィッ
 ヨロッ…

 ドサッ

タカシ「痛ったた…」

快斗「い、いきなり…何なんですか…?」

タカシ「ダメだなぁー、王子様路線でいくんでしょー? だったら、いつ、いかなる時も胸に飛び込まれてもいいようにしてなきゃ」

快斗「えええ…?」


タカシ「何くん、って言うの? ねえねえ? あ、僕ねー、西城タカシって言うんだよ。気軽にタカシくんって呼んでね」

タカシ「あっ、写真撮っていい? あとでブログに載せよーっと。はい、ポーズ」カシャッ

タカシ「いいねいいね、ほら見て見て。まるで僕が押し倒しちゃったみたい…えへへへ~…」

快斗(何なんだこの人…?)


壁P「こほんっ…」

タカシ「あ、手土産持ってきてくれたの? ありがとー」

壁P「ゼリーですよ」

タカシ「やったー!」


壁P「あらためて…こちら、周藤快斗くんです」

快斗「よろしく…お願いします」

タカシ「よろしくねー。快斗くんだからー、かーくんね! かーくん、かーくん!」

快斗「は、はい…?」

タカシ「呼んでみただーけっ」


快斗「あの…影武者とか、ですか…?」

壁P「いえいえ、アイドルに影武者はいませんから…」

快斗「じゃあ偽物…?」

タカシ「正真正銘、本物のアイドルのタカシくんですよー。なんなら~……裸に剥いてみる? うっふん」

快斗「……………嘘だあ…こんなの嘘だあ…」ガックリ


タカシ「あれ?」

壁P「どうしました?」

快斗「だって…何かすごい人だって思ってたのに…何かうざいですもん…」

タカシ「ががーん…うざいって言われたぁ…」イジイジ

壁P「そういうところなんでしょうねえ…」

タカシ「でも僕はめげないのだー!! ふっかぁーつ!!」

快斗「…」

壁P「まあ…こういう人なんですよ」



 ↓1 そしてコンサートを関係者席で見ることに…

 偶数 アーティストとしては一流やねえ…
 奇数 え、ステージに上げろって? まこちゃんがハコちゃんをご紹介したみたいなことをしてみたいから?



タカシ「――っていう感じでお願いね」

壁P「いいですが…わたしは責任取りませんよ? でも快斗くんのイメージに何かあったら責任求めますからね?」

タカシ「だーいじょうぶ、大丈夫、まっかしといてー♪」

<お願いしまーす!

タカシ「はぁーい!」


快斗(ステージの袖ってこういう風になってるんだ…すごいなあ…)

快斗(色んな機械があって…ちょっと見てみたい…)

タカシ「かーくん、かーくん」

快斗「あ、はい…?」

タカシ「僕にぜぇーんぶ、任せてくれていいからね?」ニタッ

快斗「え…?」


タカシ「じゃあ、行こー!」

タカシ「えんじーん! 集合、集合ー!」

タカシ「ツアーはまだ中盤、最後まで駆け抜けるぞー!」

 『おー!』


快斗「…あの、何か不穏な予感がするんですけど…」

壁P「MCの時に、今日来ているお客さんに快斗くんを紹介したいそうで」

快斗「えっ?」

壁P「控室にもモニターがついてて様子は見れますから、かるーくメイクしましょうね」

快斗「え、ええっ?」


 ・
 ・
 ・


快斗「どうしてこんなことに…」

壁P「タカシくんって強引なんですよね。さ、そろそろ出番ですよ」

快斗「どうすればいいんですか…? いきなり、こんな…たくさんの人がいるところに出ていくなんて…」

壁P「そうですねえ…。まあ、ステージに出たらタカシくんがリードしてくれるそうなので、それに合わせてくれればいいんですが…」

壁P「強いてこちらからアドバイスをするのであれば…」



 ↓1 アドバイスをするのなら?

 1 笑顔でいよう
 2 ハキハキしよう
 3 リラックスしましょう
 4 その他、アドバイスを



快斗「アドバイスをするのであれば…?」

壁P「笑顔でいましょう」

快斗「…笑顔?」

壁P「はい。ステキな笑顔で、タカシくんのファンを横取りするつもりで」

快斗「笑顔…は、はい、分かりました」

スタッフ「そろそろでーす」

快斗「は、はいっ」

壁P「よろしくお願いします」



タカシ『おしゃべりタイムの時間ですよー。みんな、疲れてなあい? 座ってゆっくりしていいよ』

タカシ『えーとね…このツアーね、何と、お陰様を持ちまして今日で折り返しなんですって。知ってた?』


快斗(まだ呼ばれないのか…)

壁P(タカシくんのMCって長いんだよなあ…)


タカシ『何だかんだで、僕ってもう11年目なんだって。知ってた?』

タカシ『だけどね、だけどね、何とだよ? ここだけの話…SSプロにね?』

 ザワッ…

タカシ『新しいアイドルが入ってきててね?』

 ザワザワ…

タカシ『何と今日、ここに来ちゃってまーす!! カモーン、かーく―――――――んっ!!』


壁P「がんばってください。笑顔ですよ」

快斗「はいっ」



 ↓1 出陣…!!

 偶数 一応ほら、タカシくんは音楽番組とか持ってて色んな人とお仕事してきた経験もあるしね?
 奇数 タカシワールドに翻弄されておる…



快斗『は、はじめまして』ニコッ

タカシ『ご紹介します、周藤快斗くんでーす!』

 パチパチパチ


快斗『…』ニコッ

 ザワワッ…

タカシ『あー、色目つかったー』

快斗『ええっ? 使ってませんよ』

タカシ『僕のファンとらないでよねー?』

タカシ『ここにいるみぃーんな、僕のものなんだからねっ』

 キャアアアア-----ッ


快斗『うわっ…すごい、歓声ですね』

タカシ『ふふふーん、そうでしょ、そうでしょー?』

快斗『一瞬悲鳴かと思っちゃいましたけど…』

タカシ『あっ、ひどーい!』

 アハハハハッ


壁P(快斗くんって、思ったことをけっこうハッキリ口にしちゃうタイプなんだな…)

壁P(今のはどうにかなったけど…)


タカシ『じゃあ、折角出てきたから、自分のお口から自己紹介してみたら?』

快斗『え? ああ…はい。ええと…周藤快斗、18歳です』

快斗『……………あと、何言えばいいでしょうか…?』

タカシ『好きな女の子のタイプは?』

快斗『え゛っ』

快斗(な、何て答えるのが正解なんだ…? 王子様系でいかなきゃ…王子様系…王子様系で…)



 ↓1 王子様系な回答とは…?

 1~3 ズレとるのう…
 4~6 本音を言いおったでぇ…
 7~9 ナチュラルやでぇ…



タカシ『あれれー?』

タカシ『もしかしてぇー、かーくんのお好みはぁ~………僕だったりっ?』キャピッ

快斗『あ、いえっ、違います』

タカシ『ががーん…ショックぅ~…』


快斗『好きな女の子のタイプは…』

タカシ(あ、言うの…? 困ってたから助け舟出してあげたのに…)


快斗『今、ここにいる皆さんのような、やさしくて綺麗な人です』キラリン

<きゃああああああっ!!

タカシ『きゃああああああっ!!』


快斗『うわっ…マイク使って叫ばないでくださいよっ!?』

タカシ『だって何かきゅんとしちゃったんだもん!』


タカシ『うーん…このまま長くステージにいさせたら危ない気がするから、退場でーす!』

<ええー?

タカシ『かーくんの詳細は、僕のブログをチェックしてね!』

タカシ『じゃあかーくん、ゆっくり見てってねー! ばいばーい!』

快斗『は、はいっ。どうもありがとうございました!』ペコリッ


快斗「ふぅ…どうにかなりました…よね?」

壁P「ええ、大丈夫ですよ」

壁P(にしても快斗くん…恐ろしい子…!!)


タカシ『僕もうかうかしてられないなあ…』

タカシ『皆様、今後ともこの西城タカシと、かわいいかわいい僕の後輩のかーくんをよろしくね!』

タカシ『まだ事務所のホームページには影も形もないんだけど、近日中にできあがるはずだからチェックしてあげてね』


タカシ『じゃあ、後半戦いってみよー!』



 ↓1 コンサート終了

 偶数 何だかんだで、初対面のショックは塗り替えられたっぽいよ
 奇数 なかなか快斗くんは今日のお客さんに良い印象を与えたっぽいよ




タカシ「あー、怖かった…。あのままお客さん取られちゃうかと思ったぁー」

タカシ「んもー、かーくんってばかっこいいんだからー」

快斗「ええ…?」

壁P「はっはっは、そうでしょう、そうでしょう」

タカシ「でーもー、僕はかわいさで売ってるから競合しないもーん」

快斗「そ…そういうものなんですか…?」


タカシ「このまま今日は宮城まで行かなきゃだから、打ち上げとかないんだー。ごめんね、かーくん」

快斗「あ、いえ…」

タカシ「でも今日の来場者アンケは事務所に先に持ち帰っちゃっていいから、それ見ていいよ」

快斗「は、はあ…」

壁P「おや、よろしいんですか?」

タカシ「だってさー、僕が紹介してあげたのにかーくんについて何も書かれてなかったら怖いじゃない?」

タカシ「だからチェックしといて」

快斗「そういう、理由ですか…?」

壁P「ふふ…では、そうさせていただきますね。我々はこれで。お疲れさまでした」

タカシ「うん、おつかれさまー」

快斗「お疲れさまでした…」


 ・
 ・
 ・


壁P「ささ、事務所に着きましたし、アンケートを見てみましょうかね」

快斗「俺のことなんて書いてあるんでしょうか…?」

壁P「書かれてるとは思いますよ。それにタカシくん、怖いからだなんて言ってましたけど、快斗くんを応援したいんだと思いますよ」

快斗「あれで…ですか?」

壁P「ああいう子なんですよ」

快斗「…」


 ペラ…
 ペラ…

快斗「あっ…」

快斗(本当に書いてある…えーと…?)

快斗(『タカシくんとかーくんが並んだ時の身長差で、タカシくんはよりかわいく見えたし、かーくんは何だか王子様みたいでステキでした』…か)

快斗(…俺なんかが王子様に見えちゃうのか…)


壁P「…どうでしたか、今日のご感想は? タカシくんのコンサートを見て」

快斗「あ、はい…ええと…うーん…」


 ↓1 快斗くんの感想

 偶数 素質あるのう…
 奇数 タカシくんでアイドル界の闇を垣間見たか…




快斗「何だか…」

快斗「本当にちょっとした仕草とかでも、お客さんはすごく反応が良くって、本当に好きであそこにいたんだなって思いました」

壁P「ほう」

快斗「それに、俺が出ていった時も…何か、タカシさんを目当てに来てるのに、俺が行っちゃってもシラケるんじゃないかって思ったんですけど」

快斗「すごくあったかく迎えてくれたっていうのが嬉しくって、何て言えばいいか分からなくて、言われた通りに笑顔にしただけで反応あったりして…」

快斗「そういうのが、すごく楽しかったです」

壁P「ふふ…それは何よりですね」

壁P「もう二度とあんな人前に出たくない、なんて言われたらどうしようかと」

快斗「そんなことないですよ」


快斗「本当に…」

快斗「何か、うまく言葉にできないけど、いいなあって思えました。ありがとうございます」ニコッ

壁P「良かったです」

壁P(素質あり…だなあ、つくづく…)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



 ―― 10月 2週目


良人「今日は帰りが遅くなる」

壁P「奇遇ですね、わたしもです」

良人「…そ、そうか」

壁P「夜、気をつけてくださいね。オヤジ狩りとか、たまにあるそうですから」

良人「そんなオヤジに見えるか?」

壁P「いえ、全然。若々しいですよ、ネクタイの色以外。…こっちにした方が、もっと若々しく見えそうなんですが」

良人「そうか…? じゃあこっちにしよう」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.00 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【114/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ



 カチカチ…

壁P(おっ…ようやく新曲が送られてきた)

壁P(これで新曲レッスンに入れそうだ)

壁P(年内にCDデビューをしておきたいな…)



 ↓1 今週の予定は

 1 新曲レッスン
 2 レッスン
 3 営業




壁P「さあ、レッスンしましょうか」

快斗「はい」


壁P(歌もまあ…最低限は確保できたし)

壁P(あとはどこを伸ばしていくかだな…)

壁P(ダンサーになりたい、ってほどだし…ダンスレッスンで伸ばしてあげるのもありだし…)

壁P(さらに容姿に磨きをかけていくというのも…)



 ↓1 レッスン!

 何をレッスン?



 容姿:5.13


快斗「…」

壁P「…ふむ」

快斗「どうか…しましたか?」

壁P「いや…素材がいいなあ、と」


快斗「素材?」

壁P「こちらの話ですよ」



 ↓1 イベ?

 1~3 シャーシャシャシャシャシャ
 4~6 かーおるさまさまさまさま
 7~9 まーこちゃんちゃんちゃん
  0  いーよりん



壁P「さて、じゃあ引き上げましょ――」

 バアアンッ

シャーディ「ふひひひひひへへへへへへへへぇぇぇっへへへへへへっ!!」

快斗「!!? !? !!!!?」


シャーディ「快斗くん、見ぃぃぃーつけ………たっ☆」ギラリンッ

快斗「!?」ゾクゾクゾクゥゥゥッ


シャーディ「ふひっ…ふひひひひひ…」ノソッ

快斗「ぁ……ぁ、ぁ…」ガタガタガタ



壁P「…」


 ↓1 闇が襲来した!!

 1 壁Pは「かつての伝説アイドル今と昔比較写真」をばらまいた!!
 2 壁Pはアイアンクローを放った!!
 3 壁Pは見て見ぬふりをした…



 prrrrr…

壁P「おっ、電話だ。失礼」

 ガチャッ
 バタムッ…


快斗「!!?」

シャーディ「邪魔者は…いなくなったぁぁぁああああああああ―――――――――――――――――――っ!!」

快斗「ひっ…」


 ガチャッ

壁P「――なんてさせると思いましたか?」

 ガシッ
 グギギギギギッ

シャーディ「オオオオオオマイガァァッ!!?」バタバタ

シャーディ「めりこむめりこむめりこむ、割れるぅぅぅぅっ!!」ジタバタ


快斗「ハッハッハッ…」

快斗「し…心臓が止まるかと思った…」


壁P「あなたは何を恐怖体験させてるんですか?」ギリギリギリ

シャーディ「痛ったいぃぃっ、痛い痛い、痛いよぉぉぉっ!!」ジタバタ

壁P「快斗くんを怖がらせた罰です」ギリギリギリ

シャーディ「もうしませんもうしませんもうしませんんんん~っ!!」

 パッ…
 バタッ

シャーディ「ぜぇーっ…ぜぇーっ…」

シャーディ(と――ここまでは想定内…ここで倒れつつ盗聴器を…)

 シュッ

シャーディ(よしっ…これで快斗くんの鞄の中に入――)

壁P「ふんっ」

 グシャアッ

シャーディ「」

壁P「お見通しですよ」

シャーディ「…………では、さような――」

 ガシッ

壁P「おやおや~? おかえりになるのは早いんじゃありませんか?」

シャーディ「そ、そうかなぁー?」ダラダラダラ



 ↓1 壁Pの「壁」は完「璧」の壁だっ!!………多分

 1~2 まったく…このシャーディは、 世 間 を お 騒 が せ し て る 最 中 に までこんなことをするとは
 3~9 シャーディ撃退術を快斗くんに教えるのだった
 




壁P「とまあ、こうしてですねえ…」

 グギギギギ

シャーディ「ぬぐほぉぉぉぉっ!? らめぇえええっ!!」

シャーディ「内臓が飛び出るぅぅっ!! 骨が軋んでるぅぅぅっ!!」バタバタ

壁P「仕上げにこうしてしまうとですねえ…」

シャーディ「うぎゃあああああああ、あっ――」

 パタッ
 ドサッ

壁P「こうして大人しくなりますから、次から襲われたら実践してみてくださいね」

快斗「は、はい…」

壁P「でないと…大変なことになりそうなのは、身をもって分かったでしょう?」

快斗「はいっ」キッパリ


シャーディ「どい、ひぃー…」バタッ

壁P「おや…さすがにしぶといですねえ」

快斗(あれだけされて、まだ動けるのか…)



 ↓1 で、シャーディは何しにきたねん?

 1 襲いにきただけ? じゃあこのイベは終わり!!
 2 なに、おふざけタイムは抜きにしてシャーディ引退イベについて?



シャーディ「実はですね、その…ひひっ…」

快斗(卑屈な笑いなのか、何かを押し殺せない笑いなのか分からない…)


シャーディ「この度、引退をすることを社長と間野っちと話し合って決めましたよー、ってことなんだけど」

壁P「…はい?」

快斗「引退…?」


シャーディ「時期はまあ、来年になるかなーって具合でね」

シャーディ「でもって、アイドルを引退しても芸能界には残る方針なんだけども…あっ、事務所にも籍は残したままになるから」

シャーディ「こうして直接、その報告を来た次第でございますよ」


壁P「…そうですか」

快斗「え…えっ?」

シャーディ「一緒にアイドルできるの、1年くらいしかないと思うけどその間に堪能するからよろしくね、快斗くぅぅーん、げぇっへへへへ…」

快斗「っ…」


シャーディ「おっと、この後、タカシのとこに行かなきゃいけないから、名残惜しいけどこれで…最後にぎゅってさせてー!!」バッ

快斗「ひぃっ…!!?」

壁P「はーい、ストップ」ガシッ

 ギリギリギリ

シャーディ「あだだだだっ、割れる割れる、頭がわーれーるぅぅぅーっ!!」



 ↓1 闇は嵐のように去った…

 偶数 快斗くんはまだ、目の前で起きたことを飲み込めていないようだ
 奇数 アイドルの引退、というお話について




シャーディ「じゃ、じゃあ…また、ね…」ヨロヨロ

 バタムッ…


快斗「…………えっ?」

壁P「うーむ…ちらほら、事務所内で話題にはなっていたんですがとうとう決まりましたか…」

快斗「…引退?」

壁P「彼女の本性については、今、快斗くんが体験した通りですが…アイドルとしては素晴らしい実力を持っていました」

壁P「老舗だとは名ばかりで、まったくもって売れずにくすぶり続けていた、この事務所を立て直したのは彼女によるものです」

壁P「その人気もまた、星の数ほどいる日本のアイドル界で3人しかいないSランクにふさわしいものですし」

壁P「誰よりもアイドルという存在を愛し、夢見て、体現してきたシャーディですが…彼女の最後の大仕事が引退、というものになるわけです」


快斗「え、あの……本性…って…?」

壁P「人柄はあんなですし、いざ引退となると寂しさもありますが、アイドルの引退がどういうものなのか…」

壁P「それをよく見ておいてくださいね、快斗くん」


快斗「……えっ?」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



壁P「ただいま帰りました」

巌「おう、帰ったか」

壁P「先輩、シャーディの件、聞きましたが…」

巌「慌ただしくなりそうじゃが、つきおうとくれ」

巌「シャーディに夢見て入ってきたんもおるが…夢に始まりがあるように終わりもあるけえのう」

巌「ワシがしてやるのは、人気絶頂のまま引退させてやることだけじゃ。嫌でも協力させちゃるけえ、ええのう?」

壁P「……ええ、分かりました」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.13 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【122/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ



壁P(にしても…とうとう、という感じだなあ)

壁P(シャーディが引退か…)

壁P(その時期に被って快斗くんが入ってきたのは、何か巡り合わせのようなものがあるんだろうか…?)



 ↓1 来週は

 1 新曲
 2 レッスン
 3 営業



 ―― 10月 3週目


壁P「今日は快斗くんの持ち歌のレッスンをしていきますよ」

快斗「持ち歌…俺の歌、ってことですよねっ?」

壁P「ええ」

壁P「こちらでばっちり、いいように考えておきましたので」

壁P「とりあえず、視聴してみてください」

快斗「はいっ」



 ↓1 A面曲にどれを選ぶ?

 1 ザ・アイドルソングというような感じの王道ポップ曲
   歌:3 踊:3 表:3
 2 元気があふれてくるようなアッパーソング
   歌:3 踊:3 表:3
 3 ノリの良いテンポで愛を歌うラブソング
   歌:3 踊:3 表:3



 ~♪


快斗「これを、歌うんですね…」

壁P「ええ、ご感想は?」

快斗「そうですね…何かこう…」

快斗「…………いいですっ」

壁P「あ、ハイ」

快斗「えっ?」

壁P「まあ、これから自分のものにしていってください」


壁P「この楽曲はアッパーソングなので、盛り上がりを重視しているものです」

壁P「快斗くんの元気を、聴いた人全員に届けるようにやってくださいね」

快斗「はいっ」


壁P「それから、B面曲なんですが…」

壁P「えーと…これこれ、聞いてみてください」



 ↓1 B面は

 1 ダンサブルなテクノナンバー
   歌:2 踊:4 表:2
 2 童話に出てくる王子様をイメージした歌もの
   歌:3 踊:3 表:3
 3 ザ・アイドルソングというような感じの王道ポップ曲
   歌:3 踊:3 表:3




快斗「こっちもいいですね」

快斗「何だかわくわくしてきました」

壁P「それは何よりです」

壁P「では早速、レッスンに取りかかるとしましょうか」



 ↓1 どっちからやる?

 1 チューンアップ:元気があふれてくるようなアッパーソング
   歌:3 踊:3 表:3
 2 Shall we sing:童話に出てくる王子様をイメージした歌もの
   歌:3 踊:3 表:3




快斗「ふぅぅーっ…」

快斗「大体、こんな具合ですか?」

壁P「覚えがいいですねえ…」

トレーナー「本当に…」

快斗「普通だと思いますけど」

壁P「いやいや…」

トレーナー「いやいやいや…」

快斗「…?」


壁P「新人って、最初に時間かかっちゃうんですよね」

トレーナー「本当、そうなんですよねえ」

快斗「そう…なんですか?」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



壁P(レッスンは順調…と)

壁P(もう1曲も、1週レッスンに費やせば習得できるだろうし…)

壁P(いやはや、快斗くんは優秀だ)

壁P(ちょっとは苦労も知っていてほしいけど…)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.13 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【132/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ(未) Shall we sing



壁P「来週はどうしようかなーっと…」

壁P「…ふーむ…」

 カタカタ


壁P「秋だし…頃合いを考えると、今営業をかけておけば運が良ければドラマなんかも取れたり…?」

壁P「社長は何も言ってこなくなってるけど、定期的にお仕事をさせてあげないとならないしなあ…」

壁P「まあでも、今は新曲をさくっとやってしまうのもあり、か…」


壁P「…あっ、月末にはハロウィンもあったな…」

壁P「今年はオールスターではやれないけど…全体曲を覚えてもらえば出演できる可能性も…」



 ↓1 来週は

 1 レッスン
 2 新曲レッスン
 3 全体曲レッスン
 4 営業



 ―― 10月 3週目


壁P「よぉーし」

壁P「営業がんばるぞー!」


壁P「…」

壁P「営業に関しては、負けを怖れることはない…」

壁P「何せダーリンがついているのだ、はっはっは」



 ↓1 何を狙おうか

 1 やっぱ冬ドラマでしょー
 2 テレビ番組出演
 3 モデルのお仕事とか
 4 イベント系とか
 5 何でもええねん、ダーリンよろよろー!
 6 その他、どんな仕事あるっけ?




壁P「目の前にお客さんがいるのが楽しい、なんて言っていたし…」

壁P「イベント系のお仕事でも狙ってみるとしよう」

壁P「となると…やっぱり、そういうキャスティングはダーリンが強いな」

壁P「行っちゃおーっと。ついでにランチでも連れ出してみるかな…」


 ・
 ・
 ・


良人「――仕事の話か…珍しいと思えば」モグモグ

壁P「まあまあ、一挙両得というやつですよ」

壁P「ランチデートしつつ、お仕事までできてしまうという」

良人「…中途半端って言うんじゃないか?」

壁P「中途半端にはしないプロでしょう、我々は」

良人「…まあいい」



 ↓1 イベント系のおしごと

 偶数 ルックスがいいからって
 奇数 うーん、あんまりいいのはないかあ




良人「…ほら」つタブレット」

壁P「どうも」

壁P「えーと…どれどれ…」


壁P「なかなか、良さげじゃないですか」

良人「ルックスは買っている」

良人「それに客当たりも良いんだろう?」

壁P「ええ、もう抜群ですよ…生粋のアイドルと言っていいのかも知れないレベルで…」

良人「そこまでか…」



 ↓1 どれにする?

 1 イケメン壁ドン祭り:来場者はありとあらゆるイケメンに壁ドンをしていただけます。入場料¥1,500
 2 ガムメーカーの新味発表イベント:今回はまつたけプリン味
 3 イケメンと行く紅葉狩りツアー:ガイドさんと一緒にツアー客をお・も・て・な・し




壁P「じゃあ、このイケメン壁ドン祭りというのを」

良人「それは露骨に、人気者と不人気者の差が出るぞ? 大丈夫か?」

壁P「うちの子を甘くみないでもらいたいですね」

良人「…その台詞は、子どもができてから聞きたかった」

壁P「おやまあ、嫉妬ですか? 嫉妬しちゃいました?」

良人「もうランチタイムも終わる、早く食べろ」

壁P「またまた~」


 ・
 ・
 ・


壁P「ということで、イケメン壁ドン祭りに参加することになりました」

快斗「い、イケメン壁ドン…祭り…?」

壁P「ええ。壁ドンです」

快斗「…経験ないんですけど」

壁P「むしろ壁ドンが得意と言われても困るんですがねえ…」


快斗「大丈夫かなあ…?」

壁P「快斗くんなら大丈夫ですよ」



 ↓1 そしてイベント当日…!!

 1~3 ビジュアル&トークオバケのカリスマもこの仕事に…
 4~6 快斗くん…それ壁ドンだけど今回の壁ドンとちゃう…何を練習してきとんねん…
 7~9 なに、壁ドンを研究してきた? …努力家ね、快斗くん




 ―― イベント当日


快斗「プロデューサーさん、俺、壁ドンの練習をばっちりしてきたんで、もう不安はありません!」

壁P「練習、ですか…?」

快斗「はいっ、どれくらいドンってするかとか、ドンってした時にどれだけ女の子に近づけばいいかとか」

快斗「優勝狙えます!」

壁P「まあ、勝敗の概念はないんですが…その意欲は買いましょう」

壁P「がんばりましょうね」

快斗「はいっ」



 ↓1 そして、壁ドン祭りが始まった…!!

 1~3 なにぃっ、プロレスラーによるリング上での床ドンが大人気すぎてなかなか人が流れてこないだとぉっ!?
 4~6 なにぃっ、壁ドン日本一の壁ドニストが参戦しているだとぉっ!?
 7~9 これが練習の成果か…やりよる…

コンマ把握したやでー
QKなんやでー

一旦おつかれさまなんやデーゲーム!!

ジャンプ読みながらご飯食べてたら遅れてしもうた
ぼちぼち始めるやで~



壁P「入場が始まりました。入場待ちの列は300人ほどいましたが、どんどん増えてくるかと思います」

壁P「何事も最初が肝要です、壁ドンで女子のハートを鷲掴みしちゃってくださいね」

快斗「はい、分かりました!」


壁P「…」

快斗「…」

壁P「…」

快斗「…」


壁P「おや…?」

快斗「こない…?」


<きゃあああああっ!

壁P「今の歓声は…?」

快斗「俺、見てきます!」

壁P「え、ちょっと…持ち場放棄は…ああ、仕方ないなあ…」



 ドンッ

壁ドニスト「そうやって壁の花になってるのが似合いだぜ、お嬢さん…」

客「っ…」

壁ドニスト「いや、むしろそうじゃなきゃ困る…」

壁ドニスト「他の男に取られたくないからな…」

客「はうあっ…」フラリッ


快斗「あ、あれは…!」

壁P「何かキザですねえ…」

快斗「し、知らないんですか、プロデューサーさんっ!? 日本一の壁ドニストですよ」

壁P「壁ドニスト…?」

快斗「日本で1番最初に壁ドン商売を始めて、自分の両親、妻の両親、そして5人の家族を養えているという…すごい人なんです」

快斗「独身一人暮らし時代、両隣の部屋が毎晩のようにうるさくて壁を叩いていたという苦痛の日々を活かして、今や日本一の壁ドニストになったとか…」ゴクリ

壁P(ううーん…?)


壁ドニスト「ん…?」チラッ

 ドンッ

快斗「!?」

壁ドニスト「…俺を知ってるのか、少年よ…。この壁ドン祭りは、俺の独壇場だ。のんびりしてるといいぜ」

快斗「こ、こうもナチュラルに…男の俺にまで壁ドンで話しかけてくるなんて…何て壁ドン力…!」

壁P(快斗くんもなかなかだけど…この壁ドニストとか言う人も、頭弱いのだろうか?)



 ↓1 壁ドニスト…強力なライバルらしい

 1~3 壁ドニストを客がリピートしまくってて、人が流れてこない…
 4~6 どうやらこの壁ドニストから壁ドンを研究したらしいかーくん
 7~9 しかし、壁ドニストにはひとつだけ欠点があった…



壁P「すみませんが、うちのアイドルに壁ドンはよしてもらえますか?」

壁ドニスト「おっと…」スッ

 ド
 ガシィィッ

壁ドニスト「!!?」

壁ドニスト(な、何だとっ…!? 俺に壁ドンをさせず、腕を掴み取った!?)

壁P「わたしには旦那がいるので、ご遠慮くださいね」ニコッ

壁ドニスト(で、できる…この……この、えーと…女…?)



快斗「うーん…まさか、壁ドニストがいるなんて…お客さんもこないわけですね」

壁P「そんなにすごい人には思えないんですがねぇ…」

快斗「だけど、全然…人がこっちまで来ていませんし…。他の人のところにも」キョロキョロ

壁P「ですねえ…。よっぽど、あの方の壁ドンに中毒性があるということなんでしょうか…?」


快斗「どうにかして対抗策を考えないと、ここへ来た意味がなくなっちゃいますよね…」

壁P「そうですねえ」



 ↓1 どうしたものか…

 1 かーくん、自分で考えてみるといいよ
 2 特技でアピールなんていうのはいいかもね
 3 その他




快斗「どうしましょう…?」

壁P「快斗くん、自分で考えてみてください?」

壁P「言われるままに動くだけならば、誰にでもできることです」

壁P「アイドルとして自分の武器が何かを見つめ、それを利用する術を自ら会得しなければ」


快斗「アイドルとして…」

快斗「分かりました、やってみます、プロデューサーさん」

壁P「その意気です」


快斗「…………でも…」

快斗「うーん…何をしたら、俺のところにお客さんが来てくれるんだろう…?」



 ↓1 かーくんの秘策とは!?

 1~3 ああもう、バカ王子…
 4~6 う、うぅーん…うん…
 7~9 アグレッシブにいくようです




快斗「プロデューサーさん、お願いします…!」

壁P「本当にやります…?」

快斗「はい、お願いします!」

壁P「…では」

 カチッ
 ヅンヅンヅンヅン…

 ~♪


快斗(まずは人を集めなきゃいけない…)

快斗(だから、誰かが来るまで俺の得意のダンスをやって、注目を集める…!)

 バッバッ
 シュッ
 タンッ

快斗「ふっ…!」


壁P(キレのあるダンスはいいけど…)

壁P(いかんせん、浮く…)


快斗(何か今日、ちょっと調子いいかも知れない!!)



 ↓1 かーくんの秘策は果たして…?

 1~2 運営に怒られた。壁ドンしてるのに、ドンの音が聞こえなくなっちゃったらどうするのって
 3~6 全然人が集まらぬまま、快斗くんは延々踊り続ける…
 7~9 まさかの成功とな…? さす快斗



 ザワ…

壁P(ん…?)

壁P(ま、まさか…本当にこれで人が…?)


快斗「ふっ…!」

 クルルルッ
 タンッ

快斗(決まった…)


*「あ、あの…」

快斗「!!」

*「壁ドン…してもらってもいいですか…?」

快斗「…………はい、もちろんです」キラリン

*「!?」キュンッ



 ↓1 さす快斗じゃったか… して、壁ドンの方は?

 偶数 はにかんだ笑顔と、やや恥じらいのある台詞にキュン死しそうな人が続出
 奇数 ささやき戦法で骨抜きにされる人が続出



 ドンッ

*「っ…」

快斗「…」スッ

快斗「今のその顔は…」ヒソ

快斗「できれば…俺以外には見せてほしくないな」


*「はぁぁ~ん…」ヘナァッ

快斗「っと…」ガシッ

快斗「大丈夫ですか?」キラリンッ

*「かはっ…」


壁P(快斗くん恐るべし…)

壁P(何をしてもサマになってしまうって本当に恐ろしいなあ…)



 ↓1 追い上げなるか!?

 1~3 しかし壁ドニストも意地を見せる…!
 4~6 かーくんに触発されたのか、周囲の暇してたイケメン達もあの手この手で客を呼び込みにかかった
 7~9 かーくんってば、下手したらせーらさんより運に恵まれてるんじゃ…?




 ドンッ

快斗「ねえ…俺に、どんなことしてほしい?」ヒソ

*「はわぁぁんっ…」ヘナァッ


 ドンッ

快斗「…………そのまま、俺を見て…」ヒソ

快斗「でも……何か、照れちゃうね」ニコッ

*「ふへぇ…」ヘナァッ


 ドンッ

快斗「このまま…」ヒソ

快斗「抱き締めたいな…」ヒソ

*「」ブブ- ←鼻血噴いた



壁P(えええええ…?)

壁P(これはうまくいきすぎじゃないだろうか…?)

壁P(何だか逆に怖くなってくる勢いだ…)


壁P「いつの間にやら…」チラッ

壁P「快斗くんに大行列ができちゃっているし…」

壁P「うーむ…素晴らしい」



 ↓1 壁ドン祭りは大盛況で終わった…

 1 ところでかーくんは、壁ドンのどんな練習をしたんだい?
 2 あ、壁ドニストがやってきた
 3 あの台詞の数々はどうしたのん?




快斗「はぁぁ…」

快斗「恥ずかしいし、何度もやって手がちょっと痛くなっちゃいました…」

壁P「お疲れさまでした。とても良かったですよ」

快斗「俺もお客さんが喜んでくれて…嬉しかったです」


快斗「だけど…やっぱり手が…」

快斗「練習でもここまでやらなかったから想定外でした…」

壁P「練習…。そう言えば、そんなことを言ってましたね」

壁P「一体、どんな練習をしたんですか?」



 ↓1 一体どんな練習を?

 偶数 抱き枕を壁に立てて、それを女の子に見立てて夜な夜なやってたんだって…
 奇数 お母さん相手に練習してたんだって

お母様




快斗「別に普通ですけど…」

壁P「いえ、壁ドンを練習するのは普通ではありません」

快斗「…」

快斗「抱き枕を壁に立て掛けて…それを女の子に見立てて、やってました」

壁P「ほんとに普通でしたね…」

快斗「だ、だって人を相手に練習なんてできないじゃないですか…」

壁P「おや、何だかそういったことを考えたような口ぶりですね?」

快斗「えっ? い、いやっ…そ、そんなことは…!」

壁P「ほほーう? 大丈夫ですよ、イメージに傷がつくようなことを口外するつもりはないと分かっているでしょう?」

壁P「吐き出すと楽になれますよ? んん?」


快斗「うっ…」

壁P「さあさあ、言ってしまいましょう」


快斗「………………今度壁ドンの仕事をやる、ってお母さんに言った時、じゃあお母さんで練習しなさいって、言われたことは…あります」

壁P「まさかのお母様」

快斗「で、でもっ、そんなの恥ずかしいじゃないですか…」

壁P「ですねえ」

快斗「でも練習してると、お母さんがドンドンうるさいって言ってきて…」

壁P「あー…」

快斗「…指導は…されました」

壁P(指導っ?)


快斗「うちのお母さん、過保護なんですよね…」

壁P「仲良きことは美しいですがね」

快斗「だからって、自分の子に、壁ドンの時にささやいたらときめき間違いなし、みたいな台詞を自分で考えて言わせたりしますか…?」

快斗「もっと甘くとか、もっと囁くようにとか、目を潤ませてとか…注文つけられて…」

壁P(もしかして快斗くんのお母様って、相当な親バカ…?)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇




壁P「いやー…ほんっと、すごいですよ、間近で見てると」

スバル「へえ、そんなにですか?」

壁P「何かもう…すごいですよ」

スバル「期待の新人ですね」

壁P「ええ」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.13 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【133/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ(未) Shall we sing



壁P「さてと…」

壁P「来週のよーてーいーはぁ~…」


 ↓1 予定

 1 新曲レッスン
 2 レッスン
 3 ハロウィンライブ…の見学
 4 営業



 ―― 10月 4週目


壁P「レッスンをやりますよー」

快斗「はぁーい」

壁P「がんばってくださいね」

快斗「はいっ」


 ↓1 レッスン

 何をみがーく?



 容:5.57


壁P「調子が出てませんね?」

快斗「…そう、ですか?」

壁P「お仕事の時は素晴らしい活躍なのに、レッスンだと…ムラがありますねえ」

快斗「本気でやってるつもりなんですが…」

壁P「まあ…こればかりは仕方ないですね」

快斗「面目ないです…」



 ↓1 好感度

 一桁分上昇


 ↓2 イベ?

 1~4 まーこまこまこまこまこまこー!
 5~9 かーおるさまさまさまさまさまー!




壁P「シートベルトしましたね?」

快斗「はい」

壁P「では、出発~」

 ブゥゥゥン…



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.57 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【143/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ(未) Shall we sing



 ガチャッ

壁P「帰りました~」

快斗「帰りました」

スバル「2人とも、おかえりなさい」


壁P「じゃあ快斗くん、来週の予定を――」

 ガチャッ

壁P「おや、まこちゃんも帰ったところですか」

誠「…」

壁P「まこちゃん…?」

スバル「どうかした、誠?」

快斗(あっ、サバイバルの人…!)



 ↓1 どうしたまこちゃん!?

 1~6 やさぐれることもたまにはあるようです
 7~9 困っているようです
  0  青天の霹靂…ま、まこちゃんのアイデンティティー(?)が…




誠「………スバルぅ~…」

スバル「どうしたの?」

壁P「まこちゃんらしくない声を…」

快斗(何かこの事務所…イメージと違う人ばっかりだ…)

快斗(イメージ通りだったのって…………聖羅さんだけ?)


誠「父ちゃんが…俺との約束破って、またパチンコ行ってきて…!!」

スバル「あー…」

壁P「おやまあ…」

誠「景品でってチョコなんてもらったって、嬉しくないっての…」

誠「悪いんだけど…泊めてくれないか?」

スバル「帰らないつもり?」

壁P「お父様は大丈夫なんですか?」

誠「んー…たまには本当に愛想尽かしたってポーズでも見せつけておかないとダメかなあと思って」


スバル「うーん、まあ、普段なら別に良かったんだけど…今日はごめんよ、ちょっと、ね…」

誠「えっ…」

壁P「タカシくんは――四国でしたっけ、今?」

誠「香も映画のロケで東京いなくて…」

スバル「間野さんは?」

誠「衣依の仕事に付き添って青森に泊まり…」

壁P「うちもちょっと厳しいですねえ…」


誠「………山、行くかぁ…」

快斗「本当に山行くんだ、日頃…」

誠「ん? ………あっ、いたのかっ!?」

快斗「は、はい。はじめまして、周藤快斗です」

誠「ごめんな、いきなり変なところ見せちゃって。俺、御剣誠。金と勉強以外のことで困ったことあったら、力になるからな」

快斗「はい」

快斗(ま、まともだ…!? いや…でも…前例があるし…)


誠「はぁぁー…でも、今日はことごとくダメか…」

誠「それじゃあ山に帰るから、今日はこれで…おつかれさま~…」

壁P「山に帰るて…」



 ↓1 まこちゃん…

 1~4 本当に山へ行きましたとさ…
 5~9 快斗くんやさC

まこちゃん山に帰る




快斗「あの、御剣さん」

誠「んっ…? 誠でいいぞ? どうした?」

快斗「あ、じゃあ…誠さん、もし良かったら、うち来ますか?」

壁P「おや」

スバル「大丈夫なの? 親御さんは?」


快斗「多分、大丈夫…だと思います」

誠「でもいきなり行っても迷惑だし…大丈夫だって、気持ちだけで。ありがとうな」

快斗「迷惑なんてことないですよ」

快斗「ちょびっと遠いですけど、それさえ良ければ遠慮しないで来てください」

快斗「何か…居場所がなくって山に行くとか、すごくこう……普通に放っておけない事案じゃないですか」


壁P(確かにそうだ)

スバル(誠に馴れすぎてその感覚忘れてた)


誠「い、いいのか…? 本当に行っちゃう、ぞ…?」

快斗「大丈夫です!」


壁P「………こういうのをナチュラルにできちゃうんですよ、快斗くんは」ヒソ

スバル「確かにすごい子ですね…」ヒソ




 本日はここまでです
 お疲れさまでしターニングポイント!!



(シスターセーラ、奏ちゃんverが見たいです。このコーナーはこの子でやってとかリクエストしてもいいのでしょうか)


 ~まこちゃん、かーくんチにゆく~

 ガタンゴトン…

誠「けっこう遠いんだなー」

快斗「でも電車で1時間半ですし…そこまででもないと思いますよ?」

誠「遠いと思うけどなあ…」

快斗「……誠さんは、その帽子、普段被ってるんですか? ぼろぼろですね」

誠「一応、な…。これくらいしか変装道具ないんだけど、変装になってるのかなってないのか…」

快斗「俺も変装とかって、有名になったら考えた方がいいんでしょうか…?」

誠「んんー…俺は激安穴場スポットに買物行った時、バレちゃって対応でタイムセール逃しちゃったから変装し始めたな」

快斗「そ、そうなんですか…」


誠「けど、電車の中でこうして誰かと喋って揺られるなんて久しぶりだな…」

快斗「どれくらいですか?」

誠「……6、7年とか…?」

快斗「へえ…。普段は乗るんですか?」

誠「あんまりだな…。チャリか歩きで大体済ませてたし、最近は車ゲットしたからそれも使うようにしてるし…」

快斗「確かに都内にいるんなら、自転車で足りちゃうのかも知れませんね…」



快斗「――ここが俺の家です」

誠「……お店やってるのか」

快斗「しがない電器屋なんですけどね…。役所とかにおろしたり、高齢者の家の電灯交換したり…」

快斗「さ、どうぞ。親にはもう伝えてあるんで、遠慮せずに」

誠「お邪魔しまーす」



誠「………………快斗…」

快斗「はい? お風呂、暖まれました?」

誠「あ、うん…ありがとうな…。でも何か…お前の母ちゃん、すごいな?」

快斗「えっ?」

誠「何か………うーん……パワフルだった」

快斗「そう、ですか…?」


快斗「ま、まあ…こんなベットしかないんですけど、使ってください」

誠「何かちゃんとしてるな…」

快斗「それ電動で体起こせるやつなんですよ。もうけっこう古い型で、店頭に飾ってあったのを倉庫にしまい込んでたらしいんですけど、引っ張り出してきたみたいで」

誠「すごい家だな…こんなのあるなんて」

快斗「売れ残りで悪いんですが…」

誠「上等だって。俺、今日、木の枝で寝ようとしてたんだから」

快斗「…本当にやってるんですね、そういうの…」

誠「馴れると楽しいぞ。人工の明かりがない山の中の真っ暗って、こう…神経が研ぎすまされてく感じがして…」

快斗「それって身の危険に対する防衛本能みたいなものじゃ…?」

誠「自然はいいぞ。そうだ、お礼に今度MFCに呼ぶか? ゲストのギャラは…まあ、内容によるけどサバイバル系なら日当で…」

快斗「い、いえっ、そういうのはプロデューサーさんにお願いします…! それより、誠さん、ダンスについて教えてください。俺、ダンサーになりたくて…」

誠「ああ、いいぞ。じゃあ眠くなるまでな」

>>241
いいけど1回こっきりよ、何度も出演はしないわよ…
あと今夜はもう眠くなっちゃったからせこちゃんのシスセラはまた今度やるね、おやすみなさイグアノドン


 ~シスターセーラに聞いてみて!~

聖羅「本日の迷える子羊さんは、SOKUHOプロダクションの大人気ユニット、トレジャーシップの澄谷奏さんです」

聖羅「まだ中学生なのに、リーダーをしていらっしゃるなんてとってもすごいですよね。それでは奏ちゃん、どうぞいらしてください」


奏「こんにちは…」

聖羅「こんにちは。お飲物はどうしますか?」

奏「何があるんですか…?」

聖羅「色々と用意していただいているんですけれど…あ、ジュースもたくさんあるんですよ。オレンジジュースとかにしますか?」

奏「………こ、コーヒーとかでも…」

聖羅「まあ、意外と大人らしいんですね。ミルクとお砂糖は入れますか?」

奏「ちょびっと…」

聖羅「ふふ…分かりました」


聖羅「はい、どうぞ」

奏「…」ズズ

奏(あ………ミルクと砂糖多めに入れてくれてる…。おいしい…)

聖羅「では、お話を聞かせていただきますね」


奏「…………せこちゃん、せこちゃんって…ファンから呼ばれちゃってるんです…。せこい、ってよく思われちゃうみたいで…」

奏「違うんだけど…聞いてみると、純くんとか蓮くんがあんまり怒らないのをいいことに、いいようにしてるからだ…って」

奏「……おかずちょろまかしてみたり…こっそり盗み食いして、バレても許してもらったり…」

奏「でも……わたし、お兄ちゃん3人いて、みんな甘やかしてくれたから…そういうの普通だったから今さらできないし…」

奏「だから悪くないと思う…」

聖羅「大切にされてきたんですね」

奏「うん…」


聖羅「確か…ラジオでついつい喧嘩しちゃうことが多い、とか聞いたことがありますけれど」

奏「……それは純くんが嫌なこと言うから…」

聖羅「耳に痛いことでも、わざわざ言ってくれる人がいるのは、やっぱり大事にされてるからですよ」

聖羅「奏ちゃんは愛され上手なんですね、きっと」


奏「ほんとう…?」

聖羅「ええ、だって本当に嫌いなら喧嘩なんてしないんですよ」

聖羅「でもちょっとだけ、自分が悪かったところもあるかなあって思ったら、素直になってごめんなさいって言えば許してくれますから」

奏「でも純くん子どもだから…」

聖羅「大人でも子どもでも間違っちゃうことってあるんですよ」

聖羅「それになかなか本音をそのまま伝えるのって難しいことですから、ちゃんと言ってくれるお友達は大切にしなくっちゃバチが当たっちゃいますよ」


奏「…………からあげ、個数は同じでも純くんのが大きいの多かったから、こっそり取り替えたりしたことも…許してくれる?」

聖羅「はい」

奏「喉乾いてたけど自分の飲み物なくなってたから純くんのお水もらって水道水詰め替えておいたこととか、ふりかけの好きな味を取り分けて隠しておいてストックしちゃったこととか、純くんが気に入ってるタオルでついテーブルにこぼした牛乳拭いちゃったこととかもちゃんと言ったら…許してくれる?」

聖羅「………ちゃんと謝れたら…ですよ?」


 pi

TV『』

純「そうやってテレビとかでしおらしーくするのが露骨でせこいんだよ…。ていうかまだ謝られてないし…」


 ~かーくんチは宝の山?~

誠「これももらっていいのかっ?」

誠「こっちも? これとこれとこれもぉっ? ほ、ほほほほ、ほんとにっ!?」

快斗「まあ…売れ残りみたいなもんですし」

誠「だってこれ、これ野菜室までついてる冷蔵庫だぞっ?」

快斗「いや…普通です」

誠「この電子レンジ、ぐりんって回すやつじゃなくてボタンでピピってやつなのに!?」

快斗「普通です」

誠「しかもこの扇風機も、場所を取らなくてスタイリッシュなタワー型だぞっ!?」

快斗「普通のやつの方がいいって人の方が多いみたいで、うちの店だと全然だったんですよね」


誠「おおおおおっ!? こっ、この、このこのこの…この、炊飯器も、もらっちゃっても…いいのか…?」

快斗「はい、どうせ売れ残り――」

誠「ほんとに、全部もらってっちゃうぞっ!?」

快斗「ど、どうぞ…」


誠「はああ~…こんなに、こんなにお前って親切なんだなぁ…」

快斗「でも…これ全部欲しいくらいなんですか?」

誠「俺が廃品回収のところから使えそうなの持ち帰ってきたような家電しかなかったからな」

快斗「それって、泥棒とかなんじゃ…?」

誠「えっ?」


快斗「でも…そんなにいっぱい、どうやって持ち帰るんですか?」

誠「うーん…」

 ゴッチャリ

誠「……まあ、担いでいけば」

快斗「いや電車乗れませんって」

誠「そうか? んじゃあ…歩きで」

快斗「お父さんに軽トラ出してもらえるか、きいてきますね…」

誠「あ、忙しいんなら俺免許あるし、車だけ貸してもらっても」


快斗「免許はあるんですね…」

誠「芸能人って、たまにお得でいいぞ…。教習所、俺、タダだった」

快斗「俺も取りましたけど、夏休み中に」

誠「えっ?」

快斗「学校には内緒で、こっそりと」

誠「………スペック高いな」

快斗「普通ですって。学科試験も1回落ちちゃいましたし…」

誠「1回ならマシだろ」

快斗「そうですか?」

誠「俺なんて8回くらい落ちちゃって」

快斗(割とシャレにならない回数じゃあ…?)


誠「ほんとにありがとうな、こんないっぱいくれて! 今度、山行ったら何かおいしいの取ってきてやるから」

快斗「あ、結局は行くんですね、山…」

このままじゃあ、かーくんが非の打ちどころがない完璧アイドルになってしまう…
何か、何かヘタこいてもらわねば…それか闇を付与せねば…ううむ…

始めませうか?



 ――11月 1週目


壁P「とうとう11月…」

壁P「うかうかしてたらあっという間に年末だな」

壁P「サクッとレコーディングまで漕ぎ着けてCDデビューしておきたいなあ」


壁P「…」

壁P「クリスマスに今年もコンサートがあるし、全体曲のレッスンとかもやっておけば出演できるな…」

壁P「大々的な顔見せには良さそうな舞台だし…余裕があればちょっとずつしておこう」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.57 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【143/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ(未) Shall we sing



快斗「おはようございます」

壁P「ああ、快斗くん、おはようございます。先週、まこちゃんを泊めて…どうなりました?」

快斗「何だか逞しい人だなって思いました…」

壁P「まこちゃんは生命力がとても強いですからねえ…」



 ↓1 今週の予定は

 1 レッスン
 2 新曲レッスン(1/2)
 3 全体曲レッスン(0/3
 4 営業

1



壁P「さて、レッスンといきましょう」

快斗「はい」

壁P「ところで、まこちゃんが昨日、頭抱えてたんですよ」

快斗「はい?」

壁P「何でも色々と家電を新しくできて、うきうきで使っていたら電気料金が突然不安になって使わなくなってしまったとか…」

快斗「えええ…?」

壁P「貧乏性の極みなんでしょうかね…?」

壁P「トークで使えるネタができたと喜んではいましたが…」

快斗「不憫すぎる…」



 ↓1 レッスン!

 何をレッスン?



 容:5.99


壁P「惜しい…」

快斗「何がですか?」

壁P「いえ、こちらのことです」


壁P「そうそう、快斗くん、進学するつもりはない…って仰ってましたよね?」

快斗「あ、はい」

壁P「だからと言って、学校の勉強をおろそかにしてはいませんよね?」

快斗「…………」

壁P「学校の成績は事務所でも見せていただきますので」

快斗「えっ? そ、そんな…学習塾じゃないんですから…」

壁P「うちの事務所はですねえ、学力の弱い子はバカドルとして売り出そうという不文律があるんですよ」

快斗「本当ですか…?」

壁P「ええ」

壁P「クイズ番組に出させて珍回答を連発させるのは当たり前、その珍回答がカッとんでいなければお説教という、それはそれはきびしーいアイドル活動が…」

快斗「そ、そんな…」

壁P(――っていうのは、うちの事務所に伝わる脅し文句なんですけれどねー)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



スバル「シャーディの引退発表、年明けにするそうですよ」

壁P「決まりましたか…」

スバル「すでに内々に業界には話が進んでいるようです」

壁P「となると…来年は、勝負の年ですね」

スバル「勝負?」

壁P「シャーディの後釜を狙って、大勢のタレントが活発に動き出すはずです」

壁P「しかし、そのチャンスをものにしさえすれば…ふっふっふ…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:5.99 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【151/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ(未) Shall we sing



壁P「さてさて…」

壁P「来週の予定はーっと…」



 ↓1 来週は

 1 レッスン
 2 新曲レッスン(1/2)
 3 全体曲レッスン(0/3)
 4 営業



 ―― 11月 2週目


壁P「今日もレッスンをいきましょう」

快斗「はい!」

快斗「……でも、プロデューサーさん」

壁P「はい?」


快斗「…何か、ビジュアルのレッスンばっかりで…」

快斗「俺、ダンスレッスンとかもしたいんですけど…」

壁P「まあまあまあ、まあまあまあまあまあ……ね?」

快斗「えっ?」



 ↓1 レッスン

 何をあげるんだい?



 容姿:6.90


壁P「快斗くん…恐ろしい子…!!」

快斗「?」


壁P「何なんでしょう…」

壁P「お母様が処女懐胎なされたとか…?」

快斗「何言ってるんですか、プロデューサーさん…?」

壁P「みごもった時、お腹の中に翼の生えた馬が入ってきた夢を見たとか…」

快斗「ないですって」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇




壁P「ビジュアル一点突破で何でもできるようになりそう…」

壁P「やはり世の中、顔なんだろうか…」

壁P「どう思いますか、河村くん?」

スバル「運も大きいんじゃないですか?」

壁P「なるほど…」

壁P(しかしそうなると、容貌と運を併せ持っているようにしか思えない快斗くんって一体…?)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:6.90 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【157/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ(未) Shall we sing



壁P「ま、いいか」

壁P「さてさて…来週は…」



 ↓1 来週は?

 1 レッスン
 2 新曲レッスン(1/2)
 3 全体曲レッスン(0/3)
 4 営業



 ―― 11月 3週目


壁P「さ、今週は新曲をやっていきましょう」

快斗「分かりました!」

壁P「快斗くんなら、1週間でバシッと覚えられると思うんで決めちゃってください」

快斗「はいっ」


壁P(よーし…)

壁P(これで来週からはレコーディングができるな…)

壁P(オールスターのクリスマスコンサートで披露っていうのも悪くないかも知れない…)

壁P(だが、それをやるには全体曲を最低3曲は覚えなきゃいけないし…ちょっと時間的に厳しいか…?)

壁P(いや…しかし、うーん…)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



壁P「いやー、仕上がりましたねえ」

快斗「はいっ」

壁P「今日はここまでなので、帰り支度をお願いしますね」

快斗「分かりました」


壁P(いやはや…)

壁P(順調なのが逆に怖い)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:6.90 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【166/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing



快斗「撤収準備できました」

壁P「では帰るとしましょうか」



 ↓1 イベ?

 偶数 まこちゃんがMFCに出ないかーって
 奇数 事務所に帰ったら電話が鳴りまくりだとぅっ? なに、スキャンダル? 熱愛報道?

奇数は香様かな?



スバル「おかえりなさい」

快斗「帰りました」

誠「お、快斗」

快斗「誠さん」


誠「なあ、今度、MFCに出ないか?」

快斗「えっ? MFCって……あの、サバイバルの?」

誠「サバイバルだけじゃないんだけど…」

壁P「ほほう、まこちゃんファイトクラブにですか…」


快斗(でも、何をさせられるんだろう…?)

快斗(さすがに虫とかヘビとか食べたくないし…)


壁P(確か番組の時間帯が変わってから、視聴率が6%と7%を行き来するくらいの人気番組になっていたはず…)

壁P(ただ出るだけだとまこちゃんの活躍に全て持っていかれてしまう恐ろしい番組だが、快斗くんならば、あるいは…)


誠「どうだ?」

快斗「…俺は、自分じゃ決められないですし…」チラッ

壁P「ふーむ…」



 ↓1 MFC出演…

 1 しようじゃないか!
 2 折角だけど、まだこのタイミングじゃない…気がする!




壁P「分かりました、そのオファー、お受けしましょう」

誠「本当かっ? よっし!」

快斗「出るのか…」

誠「大丈夫だって、別に年中山ごもりしてるわけじゃないんだから」

快斗「まあ…はい」


壁P「で、快斗くんが出演する回は何をするんです?」

誠「ああ…詳細はまだ企画会議中なんだけど、方向性は決まってるんだ」

快斗(何をさせられるんだろう…?)



 ↓1 かーくん出演のMFCの内容は!?

 偶数 無人島に持っていけるのは1品のみ、本格サバイバルSP!!
 奇数 前人未到の新発見洞穴の大冒険スペシャル!!

偶数は持って行くものがかーくんって事?
奇数は地底湖に持って行かれないように…




誠「何か、洞穴? 洞窟? みたいのが新発見されたらしいんだよな」

壁P「ほほう、洞窟?」

誠「で、そこに潜ってみようっていう企画。簡単そうだろ?」

快斗「洞窟探検…ですか。何か、楽しそうですね」

誠「だろ?」

誠「入口からちょっとくらいにしかまだ人が入ってことないらしいんだよな」

誠「で、専門家の人と一緒にどんどん潜っていこうっていうやつで………閉所恐怖症とか、暗所恐怖症とか、大丈夫だよな?」

快斗「………まあ、多分」

誠「泳げるよな?」

快斗「人並み、ですけど…」

誠「じゃあ大丈夫だな!」

快斗「…………何か不安だ…」


壁P「いやあ、収録の日が楽しみですねえ」

誠「洞窟に入るのって俺も久しぶりなんだよなあ…」

快斗「入ったこと、あるんですね…」

誠「洞窟の中の暗闇って、本当に暗いんだよな。質が違うって言うか…」

快斗(誠さんって…職業アイドルで合ってたっけ…?)



 ↓1 来週の予定は

 1 レッスン
 2 全体曲レッスン(0/3)
 3 営業



 ―― 11月 4週目


壁P「さて、今週はSSプロでオールスターライブをする時に全員でやっている曲の練習をしてもらいます」

壁P「振りつけを覚えてもらって、歌も覚えてもらって、あとちょっと戸惑うかも知れないのは立ち位置の移動等ですね」

快斗「移動…ですか?」

壁P「ええ、いつも全員でやれるというわけでもなくて、状況に応じてフォーメーションが変わったりするんですよね」

壁P「そういうのは事前にやるんですが、快斗くんは慣れていないでしょうから」

快斗「ああ…なるほど…」

壁P「一応、今回はオーソドックスな10人バージョンでやってもらいますね」

快斗「分かりました」



 ↓1 レッスンをしていると…誰かくるか?

 1~3 え、記者? ちょいと、何の用さ?
 4~6 リトルモンスターだぁっ!!
 7~9 あ、いよりんだー!



佑香「…」コソッ

佑香「…やってる」


巌『ほうじゃ、今日のう、いつものスタジオで新人の快斗が全体曲の練習しとるけえ、一緒に混ぜてもろうて確認してきたらどうじゃ?』


佑香「……ふっ」ニタァッ

佑香「…」キョロキョロ

佑香「……よし」

 ニタァァッ


 ・
 ・
 ・


壁P「調子はどうです?」

快斗「何か…移動って、頭使いますね…。こっちからあっちに行くとか…次はどっちとか…」

快斗「そういうの意識しちゃうと、とたんに他のことがおろそかになっちゃって…」

壁P「馴れですよ、馴れ。ちょっと休憩にしましょう」

快斗「はい。……トイレ、行ってきます」

壁P「行ってらっしゃい」


快斗「~♪」

 ガチャッ
 ビリィッ

快斗「おわぁっ!?」ビクッ

壁P「どうしました?」

快斗「い、いや…せ、静電気が…」


佑香「…」ニタァッ


快斗「もうそんな季節か…」

快斗「にしても強烈な静電気だったな…」

 ガチャッ
 フミッ
 ゴロンッ

快斗「んなっ…!?」

快斗(ど、どうして、床にこんな小さいスーパーボールみたいなものが敷き詰められ――ていうかデジャブ!?)


 ドサァァッ

快斗「痛ったたた…」

快斗(この感じ…覚えがある…)

快斗(そうだ、初めて事務所に行った時に…こうして転んだ…まさか…!?)


佑香「…」ニタァァッ

快斗「いたぁぁっ!!」



 ↓1 かーくんは執念深い

 偶数 あーあー、リトルモンスターにあんなにムキになっちゃって…相手の思うつぼだ。気に入られちゃうぞ(悪戯相手として
 奇数 かーくんってば頭に血が上ると大人気ないなあ…

コンマも執念深い(上を見て)



快斗「よくも…待てぇえええっ!」ダダダッ

佑香「ふっ…」シュタッ


壁P「おや…?」

壁P「………佑香ちゃんが来てるのか」

壁P「そして悪戯されて…あんなに追いかけ回しちゃって…」



快斗(この先は行き止まりのはず…! ここで追い詰めてしまえば…!)

快斗「ここまでだ…!」ザッ

快斗「さんざん悪戯してくれたな…」ジリ

佑香「…」ジリ

快斗「まったく同じことをやり返してやる…」

佑香「…」


快斗「…後悔しても、もう遅いぞーっ!」バッ

佑香「…」ニタァァッ

 スッ

快斗(何だ、何か取り出し――?)

 ピュゥゥゥッ

快斗「冷っめたいっ!?」

佑香「ふっ」ダッ

快斗「し、しまった…!? 冷水の水鉄砲で隙を作られて、逃げた…!?」


快斗「こ、ん、のぉぉーっ!!」ダダダッ

佑香「まだまだだぜ」ニタァッ



壁P「…」

壁P「戻ってこない…」

壁P「これは遊ばれてるんだろうなあ…」



 ↓1 相手はリルモンだからねえ…

 1~5 さんざん弄ばれてぐったりしたかーくんでしたとさ
 6~9 さんざん弄ばれ、リベンジを誓うかーくんでしたとさ




快斗「ゼェ…ゼェ…ハァ…ハァ…」

快斗「す…すみません…ちょっと、遅れまし――」ピシッ


佑香「~♪」グッグッ ←ストレッチなう

快斗「お前っ!?」

佑香「…………?」←とぼけ顔

快斗「白々し――」

トレーナー「快斗くんっ」

快斗「っ…は、はい?」

トレーナー「ちょっと休憩って言って、20分も何をしてたの?」

快斗「ええっ? そ、それは、あの…その子――」

佑香「今来たばっかり…」シラ-


快斗「ぐぬぬぬ…」

トレーナー「快斗くん?」

快斗「す、すみません…」

快斗(この恨みはらさでおくべきか…)グググッ


壁P「はは、はははは…」

壁P「ドンマイ、快斗くん」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇




快斗「…何なんですか、あの子…?」

壁P「安住佑香ちゃんと言いまして……まあ、うーん…」

壁P「悪戯大好きっ子ですね」

快斗「…」

壁P「タカシくんと仲良しですよ」

快斗「…」

壁P「快斗くん?」

快斗「………誰にでもああなんですか?」

壁P「いえ…悪戯を仕掛けるのはお気に入りの相手がほとんどですね」

壁P「反応が良かったり、執念深かったり、まあ突っかかってくる人というか…興味や関心が薄い人にはあまり悪戯をしなくなりますね」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:6.90 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【176/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:1



壁P「で、佑香ちゃんは快斗くんのことを気に入りました?」

佑香「………まあまあ」

壁P「なるほど、なかなか良い、と」

佑香「…」

壁P「でもほどほどにしてあげてくださいね」




 ↓1 MFC収録日がやってきたぞ!!(壁Pはロケに同行しないのだ)

 偶数 超狭い道もあるし、めちゃめちゃ本格的な探検ですなあ
 奇数 何と何と、地底湖ですか。何、この中を潜る? そこまでする?



誠「MFC、今日は洞窟探検をします」

誠「そして今回、この洞窟探検に同行するのは、事務所の後輩の周藤快斗!」

快斗「よろしくお願いします」キラリン

誠「……じゃあ、これ装備な」

快斗「えっ…何ですか、この…何か、色々…」

誠「この番組は自分のことは自分でするのが鉄則だからな。とにかく、出発だ」

快斗「はいっ!」


誠「んんー…足場は良くないけど、そこまで大変でもないな…」

快斗「そうですね…。何かじめっとはしてますけど…」

誠「この地面から生えてるやつ、何て言うか知ってるか?」

快斗「え? いえ…知りませんけど」

誠「セキジュン、って言うんだぞ」

快斗「へえ…どうやってできるんですか?」

誠「それは…あー……」

快斗「………あっ、ごめんなさい、単語だけ知ってるものってよくありますよね」

誠「そういうフォローは、いらなかったなあ…」



誠「おっ……水だ」

快斗「広いですね…」

誠「でも行き止まりだな…。よし、潜り準備!」

スタッフs『うぇーい』

快斗「えっ?」

誠「ウェットスーツに着替えろ、快斗。潜って横穴とかないか確かめて進むぞ」

快斗「そこまで、するんですか…?」

誠「行けるとこまで行かなきゃな! 人生も洞窟探検も一緒だ、くらーい闇の中を照らしながら一歩ずつ進む…」

誠「時に極寒の水の中を潜らされたり、這ってしか進めないような場所に出くわしたり…だけど先がある限りは、進まなきゃな」

快斗「…………はいっ」←覚悟決めた



 ↓1 地底湖探索…

 偶数 地底湖で泳いではしゃぐ若者2人…
 奇数 とうとうかーくんの弱点が発見された…?



快斗「着替えました!」

誠「意外と似合うっていうか…どんな格好でもお前って格好つくな…」

快斗「そうですか?」

誠「まあいいか、とりあえず入るぞ」

快斗「はい」


 ピチョン…

快斗「~っ」ブルブルッ

誠「おおおおっ…冷たいな…」


 チャプンッ

快斗「ひぃっ…つ、冷た…」

誠「……えい」

 バシャッ

快斗「うひゃああっ!? な、何するんですかっ!?」

誠「いや、馴れるかと思って」

快斗「そういうことなら…こっちだってぇ!」

 バシャァッ

誠「うおおおおっ!? 冷たいだろっ!?」

快斗「先に誠さんがしたんですよ!」

誠「やったなあっ!?」

快斗「うわ、ちょっ…!?」


番組D「とりあえず、撮っとけ」

カメラマン「うっす」


 バシャバシャ

<あはははっ

<このぉっ!!



 ↓1 そして洞窟探検の結果…

 1~6 大した発見はないのだった…
 7~9 何かよく分からないがすごくしっかり形の残っている化石が発見されたのだった




誠「あれ…行き止まりだ」

快斗「えっ? あ、本当だ…」

誠「洞窟探検はここまでだな」

快斗「何も見つけることはできませんでしたね」


誠「だけどな、快斗」

快斗「はい?」

誠「こういう時でも何かコメントを絞り出さなきゃいけないのが、テレビのお仕事なんだぞ」

スタッフs『わはははっ』

快斗「あ、はい」

誠「そういうわけで快斗、締めろ」

快斗「これが無茶ぶり…!!」


快斗「ええと…じゃあ、誠さんにかわりまして…」

誠(本当にやるのが律儀だな、快斗…)

番組D(この子いいわー、なかなか)


快斗「洞窟探検は人生のようなものだって誠さんが言ってましたけど…」

快斗「この洞窟で俺は学びました」

快斗「明かりを消したら何も見えないような、こんな暗闇でも一緒に歩く仲間がいれば怖くも寂しくもないんだなって」

快斗「だから俺も、誠さんみたいに一緒にどんな困難にも立ち向かっていけるような仲間と出会いたいと思います」


誠「お…俺がコメントしづらい!」

スタッフs『わはははっ』



 ↓1 後日…

 偶数 MFC準レギュラーにならないかという声がががが…
 奇数 壁PのところにMFCの番組Dから、かーくん良かったよーって連絡が入ったそうな



 prrrrr…

壁P「はい、SSプロダクション」

壁P「ああ…お世話になっております」

壁P「ええ、ええ…えっ?」

壁P「周藤を……まこちゃんファイトクラブの、準レギュラー?」

壁P「まこちゃんだけだと何でもこなれすぎてマンネリ化しているから…何も分かっていないような快斗くんを添えてみたい…?」


壁P(ありがたい申し出だが…まこちゃんファイトクラブは、ロケによっては拘束時間が長過ぎたりするからなあ…)

壁P(まこちゃんも、この番組のロケでけっこうな時間を費やしてて、なかなか他の仕事との兼ね合いが難しくなっているのが現状だし…)

壁P(快斗くんはまだまだ、色んな可能性を探れる段階にあるのに…準とはいえ、レギュラー化すると…うーむ…)

壁P(しかし、露出は増えるし…)


壁P(これは悩む…)



 ↓1 どうしよう

 1 いや、受けよう!
 2 たまにゲストで呼んでいただく程度で~、とお断り

これはSSアイドル路線フルコンプもあるか?



壁P「とても嬉しいお話ではあるんですが…」

壁P「申し訳ございません、準レギュラー化は少し…ええ、はい、はい、申し訳ありません」

壁P「またゲストで呼んでいただければ…はい、はい、その時は…」

壁P「はい~、すみません、ありがとうございます~失礼しまーす」

壁P「……………」

 ガチャッ


壁P「ふぅ…」

壁P「まあ、制作費の一部を事務所でも出してるし、ねじこもうと思えばいつでもねじこめるし…」

壁P「今は色々なことを経験してもらう方向性で…」

壁P「それに王子様があんまりサバイバル上手になっちゃっても…うん…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:6.90 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【176/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:1



壁P「えーと…」

壁P「来週は~…」



 ↓1 来週

 1 レッスン
 2 全体曲レッスン(1/3)
 3 営業



 ―― 12月 1週目


壁P「さ、張り切ってレッスンですよ」

快斗「はーい…」

壁P「何かありました?」

快斗「いえ…この前、まこちゃんファイトクラブでロケ行った後…」

壁P「行った後?」

快斗「そのまま、誠さんに…山の中連れ回されて、山狩りして…」

壁P「そんなことをしたんですか…?」

快斗「で、その疲れがまだ、何となく取れてないような気がして…」

快斗「どうして山の中だと、1.5倍速くらいのスピードで動けるのか意味不明です…」

快斗「現代のターザンになれますよ、多分…」

壁P「まこちゃんですからねえ…」



 ↓1 レッスン!

 何を上げるのん?



 容姿:7.30
 ※採用安価のコンマ二桁分上昇します…が
  6.00を超えた能力は×0.5の上昇率です
  7.00を超えると×0.03になっていきます
  端数は切り捨てられます


壁P「…」

快斗「…何か?」

壁P「いえ…輝いてますねえ」

快斗「そ、そうですか…?」

壁P「ええ、何か…そんな気がします」


壁P(正直レッスンとかしなくてもいいと思うくらい…)

壁P(ビジュアルさえあれば、それだけで仕事取れそうだし…)

壁P(性格にも問題がないんだし…うん…)



 ↓1 好感度

 一桁分上昇や!

愛が頭脳6だか7でマサチューセッツだから、
快斗くん、国内トップクラスのモデルになれるだろ


 あっ、間違った
 0.3やで、0.03とちゃうかったで



壁P「あ」

スバル「どうかしましたか?」

壁P「……レコーディング忘れてた」

スバル「えええええ…?」

壁P「まあ、大丈夫か…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【181/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:1



壁P「容姿が突き抜けてるからなあ…」

壁P「無用なトラブルに巻き込まれたりしなきゃいいけれど…」

壁P「……まあ、大丈夫か」



 ↓1 来週は

 1 レッスン
 2 全体曲レッスン(1/3)
 3 営業
 4 レコーディング

 >>318
 基礎能力(体・頭・精)は当初5以上を想定してなかったんや
 でも成長能力は10がMAXくらいの感じやで、9でもそんなにあってもどないすんねんレベルなんやで



 ―― 12月 2週目


壁P(今週と来週を費やせれば…ギリギリ、クリスマスコンサートには間に合わせられる…か?)

壁P(9月に事務所に入って…約4ヶ月のクリスマスコンサートでひとつの区切り…というのもありと言えば、ありか)


快斗「プロデューサーさん?」

壁P「ああ、すみません、ちょっと考えごとを」

壁P「じゃあ今日もやっていくとしましょう」

快斗「はいっ」



 ↓1 何かあるかな、何かあるかな

 1~3 だからさー、熱愛発覚しちゃいなよYOU(夢ちゃんとは関係ありません
 4~6 なぁーんにもナーッスィン!
 7~9 いーよりんっ



トレーナー「お疲れさまでした」

快斗「ありがとうございました!」

壁P(順調、順調…っと)


壁P「では、我々も帰るとしましょう」

快斗「あ、はいっ」

壁P「最近どうです?」

快斗「最近…ですか。期末試験が…」

壁P「ほほう?」

壁P「期末試験が、どうなりました?」



 ↓1 かーくんの近況

 1~3 勉強はあんまり…な子
 4~6 特別変わったことはないってさ
 7~9 何かめちゃくちゃモテるようになったってさ

とう




快斗「聞いて驚かないでくださいよ…」

壁P(おや、何やら自信ありげな…?)

快斗「何と、赤点が4科目だけで済みました!」

壁P「…」

快斗「あれっ?」


壁P「いやー…快斗くん、あなたの想定とは逆の方向に驚かされました」

快斗「逆…?」

壁P「4科目も赤点になっておいて…何をそんなに誇らしげなのか、ちょっと知りたいですね」

快斗「だって4科目ですよ、4科目! すごいじゃないですか」

壁P「普通は赤点にならないものなんですがね…」

壁P(まして、高校3年生のこの時期に…)



 ↓1 かーくんの弱点は勉強ができないこと?

 1 王子様イメージのために、ちょっと勉強を叩き込もうかしら…?
 2 このままだとバカ王子という不名誉な路線になっちゃうぞー、って脅す
 3 じゃあクイズ番組の営業でもしてくるか…



 キュッ…

快斗「…あの、こんなはちまき、巻く意味ありますか…?」

鉢巻『日本一』

壁P「まあ、雰囲気からやりましょう」

快斗「…」


壁P「とにかく、ちょっとお勉強がおろそかなのはいただけないので」

壁P「本日は叩き込ませていただきます」

快斗「うっ…」

快斗(何でアイドル事務所で勉強させられるんだ…)



 ↓1 ちなみに講師は…

 1 英語:シャーディ、数学:ハコちゃん、国語:聖羅さん、社会:香様 という超豪華布陣!!
 2 お仕事がお休みだった香様が全教科、面倒を見てくれますとも
 3 間野さんが凄みを効かせて教えてくれます



壁P「まあまあ、ご安心してください」

快斗「何をですか…?」

壁P「今回は、このために超豪華な講師を招いておきました」

快斗「超豪華な、講師…?」

壁P「ええ」

壁P「入れ替り立ち替わり、来てくれるはずなのでがんばって勉強してくださいね」


 バァァンッ

壁P「おや、早速来たようですね」

シャーディ「ふひひひひへへへへへへへへへおっほほほほほっ…」ゴゴゴ

快斗「ひぃぃっ!?」

シャーディ「楽しい楽しいふへへひひひひ…の時間だよぉぉ~…」

快斗「え、何て…?」

シャーディ「いっただきま――」

 ガシッ

壁P「ごほんっ…無事に快斗くんに教えられたら、この生写真をあげるので、手を出さぬよう」ピラッ

シャーディ「生写真っ!!?」

快斗「え、それいつの間に…?」



 ↓1 1時限目、英語!!

 1~3 尚、シャーさんに仕込まれた英語は使えないものばかりだった模様…
 4~6 何やシャー、ちゃんと教えるんかいっ!?
 7~9 さすがはトップアイドルのさらに上、現役レジェンドアイドルやでぇ…

レジェンドっ!



シャーディ「な、生写真を…生写真をください…」

壁P「おっと…その前に、成果を確認しなければなりませんので」

シャーディ「成果――?」ピシッ

壁P「ん?」

シャーディ「…」

壁P「…」


壁P「快斗くん、シャーディに教わった英語をちょっと、わたしに教えてください」

快斗「あ、はい」

快斗「えーと…[バキュゥゥゥゥン][バキュゥゥゥゥン][バキュゥゥゥゥン][バキュゥゥゥゥン][バキュゥゥゥゥン][バキュゥゥゥゥン][バキュゥゥゥゥン][バキュゥゥゥゥン]…」

壁P「…シャーディ?」クルッ


シャーディ「っ…」ビクッ ←逃げようとしてた

壁P「………後で、ゆっくり話しましょうね?」

シャーディ「やぁだああああああ―――――――――――っ!! 死にたくなぁあああああ―――――――――――――い!!!」


壁P「快斗くん、彼女に教わった全ては消去しといてくださいね」

壁P「とてもとても、日本語にできないようなとんでもない言葉の数々なので」

快斗「ええっ!?」

快斗「お、俺…英語で何て言わされたんですか……?」

壁P「知らぬが仏ですよ」


快斗「」




 ↓1 2時限目、数学!!

 1~6 ハコちゃんをもってしてもはかどらぬとは…
 7~9 何だんだで初対面



葉子「えと…よろしくね?」

快斗「よろしく、お願いします…」


葉子(何かテンション低い…)

快斗(折角、あんなに英語がんばったのに全部忘れろとか…はぁぁ…)

葉子(やっぱり勉強嫌い…なのかな? でもプロデューサーさんにお願いされたんだし…がんばろう)


葉子「じゃあ、始めるね。数学って、苦手?」

快斗「あ…ハイ、苦手です」

葉子「どういうところが、ダメ?」

快斗「うーん……そもそも、意味あるのかなっていう…」

葉子「そこから…」

快斗「はい…」

葉子「あ、じゃあ、こういう話知ってる? 数学にまつわるお話なんだけど――」


 ・
 ・
 ・


快斗「…」カリカリ

葉子「…あ、そこ…もうちょっと、考えてみて?」

快斗「えっ? 何か間違って……? んんー……………あっ」カキカキ

葉子「そうそう…」


壁P(おっ、はかどってそう…)

壁P(勉強嫌いの快斗くんをあんな集中させるとは、葉子ちゃんやるなあ…)



 ↓1 3時限目、国語!!

 1~4 せーらさん、やさしすぎやでぇっ!! きびしさも時には必要や!
 5~9 闇からのハコちゃん、せーらさんときて、かーくんは調子が上がったようです。最初がひどすぎた反動…?



聖羅「じゃあ、がんばっていきましょうね」

快斗「はい…」

快斗(ああ…何か、疲れが出てきた…ちょっと眠い…)


聖羅「国語で点数を取るのって、コツがあるって知っていまし――あら?」

快斗「…」ウツラウツラ

聖羅「…快斗くん?」フリフリ

快斗「…ハッ」

聖羅「大丈夫ですか?」

快斗「あ、ごめんなさい…。大丈夫です」


聖羅「じゃあ、続き…………を……快斗くん?」

快斗「…」コックリコックリ

聖羅「快斗くーん…?」

快斗「ハッ…はい…」ウツラウツラ

聖羅「あ、あらぁ…?」


 ・
 ・
 ・


快斗「むにゃ…んぅ…?」

快斗「やらかい…? これは、枕…とも違――」

聖羅「あ、起きましたか? 寝ちゃったので、体がつらいだろうと思って、膝枕――」

快斗「うわあああっ!? ご、ごめんなさいありがとうございますっ!!!!」


壁P「……そこはビシッといっても良かったんだけどなあ…」



 ↓1 4時限目、社会!!

 1~3 香様ってば、たまに抜けるんだから…
 4~9 さすが香様!!


 一旦QK
 あざざっした

葉子ちゃん以外がシャーディのヤミに…(最初にシャー取ったヤツ…本当にすまぬ)

再開しまっせー
あーつまレザークラフト!!




香「――菱河香だ。噂はタカシにうるさく聞かされた」

快斗「はじめまして、よろしくお願いします」

香「…ああ、では始めよう」

香「社会について教えてやれ、と言われたが…」

快斗「はい」

香「……いや、相当に頭も悪いらしいし、確認しても意味はない、か…?」ボソ

快斗「んっ…? 何か言いました?」

香「…何でもない」

香「では始めるとしよう」



 ↓1 香様は(勉強の)社会科(全般)じゃなくて、(国際的観点を含めた現代日本の諸問題等を含む)社会を教え始めてしまった…

 1~3 挙句にかーくんは小難しいお話でうとうとしてあまり覚えぬ始末…!
 4~6 時事問題については…基礎的な部分で理解したから…(震え声
 7~9 (かーくんに教えたかった内容はともかく)さすかお



香「――と、こういう経緯があった上で、日本の経済は…」

壁P「香さん」

香「んっ…? もう少しで終わるが、どうした?」

快斗「今いいところなんですよ、プロデューサーさん」

壁P「いえ…2分ほど前から聞いていたんですが…社会科のお勉強は、終わったから脱線している…んですよね?」

香「ん?」

壁P「え?」

快斗「あっ…」


香「…」

壁P「まさか」

香「…………何故早く言わない?」ジロッ

快斗「えっ、いや…最初は、あれーって思ったんですけど…導入的なものかと思って、そのまま…あ、あははは…」

香「……………………僕としたことが…!」


壁P「ああー…わたしも、伝達にミスがありましたね、申し訳ないことを」

香「いや…だが、ムダにはしない。今から僕が言うテーマで小論文を書け」

快斗「ええっ!?」

壁P「あー、火が点いちゃいましたか…」



 ↓1 結局…?

 英語:闇:0 + 数学:ばっちり:3 + 国語:膝枕:0 + 社会:関係なかった:1 + コンマ:一桁
 = ~9 意味なかったのう
  10~ 少しだけ賢くなった?
  15~ まあ復習にはなったかな?



快斗「…こんな、感じで?」

壁P「どれどれ…」ピラッ


快斗「…」ドキドキ

壁P「…ふむ」

壁P「…………何もしなかったよりは、マシ、といったところでしょうかね」

快斗「ほっ…」

壁P「けれど、高校生でいる間はきちんと勉学に励み、赤点は取らないようにすること」

快斗「あと1回しか定期試験は――」

壁P「いいですね?」

快斗「…………はい」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【181/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:2



壁P「さて、と…」

壁P「…来週、全体曲をやってしまえば、とりあえずオールスターに出られるようにはなる、な…」

壁P「CDリリースに先駆けて披露、というのもありだ…」



 ↓1 来週は?

 1 レッスン
 2 全体曲レッスン
 3 営業
 4 レコーディング



 ―― 12月 3週目


壁P「さて、3曲目です」

壁P「そしてですね、何と」

快斗「何ですか?」

壁P「きたる12月24日ですが」

快斗「クリスマス・イブ…?」

壁P「事務所のオールスターライブに、出演してもらいます」

快斗「………えっ?」

快斗「えええええええっ!?」

壁P(面白いくらい素直でストレートな反応だなあ…)


壁P「なので、張り切っていきましょう」

快斗「え、あ…ええっ? えっ? クリスマス…に、ライブ…えっ? あれっ?」

壁P(そして許容量超えたか…)



 ↓1 もーいーくつ寝ーるーとー、クーリースーマースー

 1~3 もうそろそろ、発覚してもええやんけ…ムダに長引かせてまうし…
 4~6 やっと飲み込めたかーくん
 7~9 オールスターのために、集まれるだけ集まってレッスンしたんやで~

オールオールスター(素晴らしいコンマ)

ミーに続いて男役は色々と持ってるな…



壁P「あと、ついでなんで、今日はみんなでレッスンしましょうということになりまして」

快斗「えっ?」

壁P「ぞろぞろくるかと思います」

快斗「……あ、ハイ」

壁P「まあ集まれる人だけなんですが…」

壁P「どれだけ来られるやら…」


 ・
 ・
 ・


衣依「おはようございま――あっ、周藤快斗…さん? はじめまして、仲寺衣依です」

快斗「はじめまして。よろしく…ね?」

衣依「うん、よろしくね」

快斗(あ、きっと普通寄りの人だ…)


ゆず子「ちゃーっす。ん? うっわ、何こいつ?」

快斗「は、はじめまして…周藤快斗って言います」

衣依「ゆずちゃん、何こいつって失礼でしょ!」

ゆず子「ああ、新入りな…んじゃーちょっとがぶ飲みメロンソーダ買ってこいよ」

衣依「ゆずちゃん!!」

ゆず子「冗談だって、冗談…真に受けんなって、衣依は…」

快斗(普通じゃない寄りの人か…)


佑香「…」ニタァッ

快斗「っ…!」バッ

快斗「お、お前は…!」

佑香「…ふっ」スススっ

快斗「ま、待て――あばばばばばっ」

ゆず子「わっはっはっは!! あばばば、って! あばばばば、って!!」ゲラゲラ

衣依「快斗くん…!? もう、佑香ちゃんってば…! この時期、静電気を溜めさせるなんて玩具で悪戯ばっかりして…!」


壁P(賑やかになってきたなあ…)



 ↓1 何だかんだで、かーくんもようやく全員と顔を合わせたね

 偶数 尚、かーくんの扱いは大きく二分される模様
 奇数 尚、一部(シャー・リルモン・タカシ・ゆず)にいいようにされしまう模様

スバルンるんは普通。



シャーディ「ぐっふふふふ…」

タカシ「かーあーくんっ♪」

佑香「ふっ…」

ゆず子「ぎゃーっはははは!」

快斗「うわぁぁぁあああああああっ!!」


香「…………哀れなやつだ」

衣依「助けてあげた方がいいのかなぁ…?」

葉子「でもヘタに手を出したら…大変だよ?」

衣依「……手だけ合わせとこう」パチ

香(逆にその方が不吉な気もするが…黙っておくか)


壁P「いやー、馴染めそうで何より、何より…」

快斗「何なんだこの事務所はぁぁーっ!?」ダダダッ

壁P(業界じゃ魔窟、なんてたまに言われます)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分 ×2上昇(前回好感度忘れてたから)

誠と聖羅さんは?



 ―― クリスマス・イブ


壁P「昔は全員で4、5曲やって終わり…という感じだったんですが、だんだんと規模が大きくなりまして」

壁P「年に1度、ファンの皆様へ感謝を込めてファンサービスを…と規模拡大していった結果、普通にライブになりました」

快斗「そうなんですか…」

壁P「今じゃ、全員での楽曲披露と、ソロ曲披露をしていますね」

壁P「まあ、夏の終わりにやっているオールスターライブは特別ユニットなんかもあったりしてお祭り感を強めているんですが…」

快斗「へえ…」

壁P「とにかく、初めてのステージで緊張するかと思いますが、がんばってください」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【189/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3



快斗(えーと…最初にソロでやっていって…それが全員分終わってから、再登場しての全体曲…か)

快斗(俺は葉子さんの、後…。確か歌が上手な人なんだよな…? 大丈夫かなあ…?)

快斗(それに出番の最後にコメントもしなきゃいけないし…何て言おう…? ありがとうございました、とか…?)

快斗(ううーん…?)


壁P(悩んでるっぽい…な)

壁P(何か助言をすべきか、見守る、か…?)



 ↓1 どうすっぺ

 1 笑顔を大事にしてけばええんやで、って
 2 みんなの様子を見て、いいなと思ったのをマネすりゃええんやで、って
 3 黙って見守ろう
 4 その他、助言

4.今迄の仕事で感じた事を思い返して、貴方らしく真摯に喋れば良いと思いますよ。



快斗(やっぱり、登場した時にお願いしますってちゃんと挨拶をして…でなきゃ、俺って異物だろうし受けれてもらえないかも知れないし…)

快斗(それで終わってからは、やっぱりありがとうございましたって言っておいて…)

快斗(あ、曲と曲の間とかってどうすればいいんだろう、ちょっと間ができちゃうはずだし…一言くらい言うとか…いやでもどれくらいだろう…?)

快斗(…………あれっ? 1曲目の出だしって歌詞何だったっけ?)

壁P「快斗くん」

快斗「っ…あ、ハイ?」

壁P「笑顔を大事にしてください」

快斗「笑顔…」

壁P「最強の笑顔は、文字通りに無敵なんですよ」


快斗「笑顔が、無敵…?」

壁P「ええ。そして快斗くんなら、いつかその最強の笑顔に辿り着けると信じています」

快斗「笑顔……そうですよね、まずは笑顔でやらなくちゃ、何も面白くないですもんね」

快斗「笑顔、笑顔…はいっ、がんばります!」キラリンッ


ゆず子「………なあ、あいつのあのスマイル何、ヤバくね?」ヒソ

衣依「ゆずちゃん、苦手だもんね、ああいう顔…」

ゆず子「るっせーなあ…」



 ↓1 そして、クリスマスオールスターライブが始まって、かーくんの出番…!!

 1~3 緊張しとるのう…
 4~6 ハコちゃんやさC
 7~9 奇人変人は多いけど後輩想いのSSプロのみなさん



<わあああああっ!!

葉子『どうもありがとうございました…』

葉子『次は…SSプロに入った新しい仲間が登場するので、やさしく迎えてあげてください』

 ザワッ
 ザワザワ…


快斗「ふぅぅー…」

壁P「…暗転したら、どうぞ」

快斗「はい…」ゴクリ

快斗「…」

快斗「…」

壁P「……どうぞ」

快斗「い、行ってきます…!」


快斗(ああああ…緊張する…!)

快斗(口から心臓飛び出ちゃいそうだ…)

快斗(い、いやいや…平常心だ、平常心…)

快斗(レッスンした通りのことをすればいいだけなんだし――)

 パッ

<きゃあああああああああああっ!!

快斗「~っ…」ジィィンッ

快斗(な、何かすごい、パワーを感じる…!?)



 ↓1 どうなる、かーくん!?

 1~3 あっ…噛んだ。そして取り乱した…うーむ…
 4~6 超強引に笑顔で色々と乗り切った、押し切った
 7~9 かーくんやゔぁいわー



快斗「っ……っ…」

快斗「…」


壁P(動かなくなった――?)

壁P(まさか…緊張で頭がパニックになってフリーズ!?)

壁P(あそこに出てしまった以上、助けに行くことは…)


葉子「あれ…? だ、大丈夫かな…?」

ゆず子「あん? 固まった?」

衣依「い、いきなりこの大人数だもんね…」

タカシ「僕、フォロー行こっか?」

香「いや、まだそうと決まったわけじゃない…が…」

シャーディ「…」

聖羅「快斗くん…」

佑香(膝かっくんしたい…)

誠「ダメなんじゃないか…あれは…?」


壁P(誰かにフォローへ出てもらうか?)

壁P「っ……タカシく――」


快斗『はじめまして、周藤快斗です』ニコッ

<きゃあああああああ――――――――――――――っ!!


香「持ち直した…?」

葉子「あんなに固まってたのに…」


快斗『聞いてください――チューンアップ』

 ~♪


快斗(――緊張はするし、お客さんをステージから見ると多すぎて怖いくらいだけど…)

快斗(一度にこんなたくさんの人から、応援の声をもらえたら、多分すごく、気持ちいいことになる)

快斗(だったら、やってやる…! 後輩だからとか新人だからとか関係なしに、俺が今日のステージで、最大の歓声を上げさせてやる…!!)


衣依「うわあ…」

ゆず子「何あいつ…ほんとに新人…?」

タカシ「あっれぇぇ~…? 堂々としすぎじゃない…?」

壁P「………レッスンより…良くなっているような…?」

壁P(もしかして…本番で奮い立つタイプ?)



 ↓1 かーくんの辞書に挫折の二文字はないのだろうか…?

 1~5 しかし、かーくんのこの奮闘が、後に控えている魔窟の魔窟たる要員達(シャーなど)を燃やした
 6~9 大健闘でございますよ、ほんと




快斗「どうもありがとうございました…!」

快斗「また、近い内に会いましょう!」

<きゃあああああああああっ!!!


快斗「――ふっぅぅぅ~……」

快斗「……やってきました…」

壁P「…いやあ、大健闘でしたね」

快斗「何か、直前までビビっちゃってたんですけど…あそこに立って、あんな凄い歓声聞いちゃったら、一周回って落ち着けたっていうか…」

壁P「普通そこで空回りしちゃうような場面で、ちょっとこっちも不穏になりかけたんですが…」

快斗「でも…袖に戻ってくると、膝がけっこう震えてたり…」ガクガク

壁P「おやまあ……この後、10人でやるんですよ?」

快斗「あっ…」


壁P「でも、大丈夫ですよね?」

快斗「……はいっ!」



 ↓1 そして10人で…

 1~5 かーくんに触発されて、それぞれやゔぁいくらいに張り切っちゃって食われ気味…
 6~9 かーくんががんばり、触発されて他もがんばり、さらにかーくんが食らいついていくという相乗効果


 0 SPECIAL!!!

シャーディ「それじゃあここでっ! みんなー、カモォ――――――ン!!」

 ~♪

<わあああああああっ!!

<きゃああああああああっ!!


シャーディ「まずはこの子だよね! 甘えん坊で寂しがり屋、永遠のお子様、こと!! ターカシー!!」

タカシ「メリークリスマァース!!」

<きゃああああああっ!


シャーディ「そしてそしてぇー!! クールな態度と熱いハートと、完璧アイドル道驀進中、香様ぁー!!」

香「メリークリスマス、最後まで楽しんでいくといい」

<香様ぁぁぁーっ!!


シャーディ「今年もいっぱい、山に籠った、海に潜った! 物理的な無敵にもっとも近いのはぁっ、まーこちゃぁーん!!」

誠「メリクリー! よろしくなー!」

<まこちゃぁぁぁ―――――――――んっ!!


シャーディ「ちっちゃいころから頑張り屋さんで、16歳なのにAランクにまでなっちゃったのはぁ、いーよりぃーん!!」

衣依「メリークリスマス! クリスマスプレゼントになるように、心を込めて歌うねっ!」

<いよりぃぃぃ―――――――――ん!!


シャーディ「最近ますます口が悪いけど、それがツボをくすぐってきてしょうがないのが、ゆず子ぉー!!」

ゆず子「あいあい、メリクリ、メリクリー」

<ゆず子やる気出せぇぇぇーっ!!

ゆず子「これで精一杯なんだって」


シャーディ「頑張り屋さんで心が強い! でもって健気なところが何よりかわいい、葉子ちゃーん!」

葉子「メリークリスマス、よろしくね」

<結婚してぇぇぇーっ!!


シャーディ「まだかろうじて、リトルとつけといていいだろうっ! リトルモンスター、佑香ちゃーん!!」

佑香「がおー」

<ガオオオオオオオオ――――――――――――ッ!!


シャーディ「今年も絶好調だった、癒し上手の聖なるこの子!! せーらちゅわぁぁ――――――んっ!」

聖羅「メリークリスマス。皆さん、よろしくお願いしますね」

<聖羅様尊い


シャーディ「そしてっ!! ニューカマァー!! 説明不要ッ、全ては一目で分かる新時代のニューアイドルッ!! 周藤快斗ォッ!」

快斗「メリークリスマス! ふつつか者だけど、一生懸命やります!」キラリンッ

<きゃあああああああああああああああ――――――――――――――――――――――っ!!!!



 ↓1 SPECIAL!!

 偶数 オールスター初参加にして、瞬間最大歓声でこの日最大を記録させたかーくんだった
 奇数 取材に来ていたテレビのスタッフがコンサート後に是非是非是非ってことで予定になかったインタビューを受けることに



*「是非是非是非…!!」

壁P「あ、ハイ…ありがとうございます」

壁P(こんなにがっつかれるとは…断りきれない…取材を受けるのは初めてなのに…大丈夫だろうか?)

壁P「ちょっと、本人に伝えてくるのでお待ちください…」



快斗「――えっ? い、インタビュー?」

壁P「番組スタッフが是非に、と」

タカシ「えー? 僕はぁー?」

ゆず子「あたしはー?」

シャーディ「じゃあここは、事務所の先輩&看板として、わたしが一緒に――」

タカシ「あっ、シャーディずるい! 今日のは僕が演出とか考えたんだから僕が一緒に出るー!」

ゆず子「たまには出番譲ったっていいだろーが、たまには。メインじゃないんだから添え物くらいで出せっての」

 ギャ- ギャ-


壁P「さ、今の内に…」

快斗「は、はい…あの、何を言えば…?」

壁P「うーん…まあ…素直に、常識の範囲内で答えてくれれば大丈夫でしょう」

快斗「分かりました」



 ↓1 インタビュー!!

 1~4 あかん、キャスターさんがかーくんにときめいちゃっててぐいぐい踏み込んできよる…
 5~9 困った質問はプリンススマイルでかわせる




キャスター「コンサートではどのような気分で歌われたんですか?」

快斗「ええと…お客さんの前で緊張してしまって、頭が真っ白なままだったので」

キャスター「それでも素晴らしいパフォーマンスでしたよね。何か秘訣は?」

快斗「秘訣…ですか? ええと…何だろう…?」ニコッ

キャスター「はぅぅんっ…」

壁P(恐るべし、快斗くん…)


キャスター「学校ではモテるんですか?」

快斗「ま、まあまあ…」

キャスター「どれくらいなんですか?」

快斗「ええっ…と………ご想像に、お任せ…します?」ニコッ

キャスター「はぁんっ…」


キャスター「あの…わたしみたいな、年上は…?」

快斗「えっ? あぁー……て、照れちゃうじゃないですか…言わせないでください」ニコッ

キャスター「ん、あああんっ…」ビクンビクンッ


壁P(これちゃんと放送されるんだろうか…?)

キャスター「あ、ありがとうございました…」

快斗「はい、ありがとうございますっ! お疲れさまでした」キラリンッ


キャスター「あの…これ、わたしの電話番号なので良かったら――」

壁P「すみませーん、ちょっと事務所でチェックをしていたので、お話を~」ズイッ

キャスター「あ、ちょっ…電話番号だけでも…受け取っ…あああっ…!!」グイグイ



 ↓1 翌日、無事に放送されると…?

 偶数 作ったばかりのかーくんのファンクラブがどどどどどどぉぉぉーんと、人数増えた
 奇数 出演依頼などのお仕事オファーが殺到…これがビジュアル特化の恐ろしさ(良い意味で?)なんやでぇ…



TV『以上、SSプロのクリスマスコンサートでした』

TV『いやぁ~…何だかすごい新人が入ったみたいですねえ』

TV『王子様って感じで、憧れちゃいますよね』


壁P「…」カチカチ

壁P「……河村くん、河村くん」

スバル「はい?」

壁P「………昨日時点で、快斗くんのファンクラブ人数、132人だったんですよ」

スバル「はい? そう…なんですか?」

壁P「ええ、毎日チェックしてたんで…」

壁P「それがですねえ…今朝、2993人で…さらに今も、増え続けてまして…」

スバル「えっ、そ、そんなにいきなりですか…?」

壁P「ええ…いや、これは目の錯覚か何かだろうかと不安になりまして、ちょっと確認してもらえません?」

スバル「…………あ」

壁P「どうです?」

スバル「………………現実っぽいですね…」

壁P「やはり…」

スバル「…今日で1万人とか、いっちゃったりするんでしょうかね…?」

壁P「そこまでは、どうでしょうね…? さすがに…さすがに…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【189/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3



 今夜はここまで
 ありがとうございましタイ式ボクシング!!


 ~かーくんは、どこ寄り?~

快斗「はぁぁ…」

葉子「……どうか、した?」

快斗「あ…葉子さん。あの……実は、この事務所って……言いにくいですけど、奇人変人が多い、じゃないですか…?」

葉子「あー…………うん」

快斗「何か…そういう人達に連日絡まれると、すごく………疲れます」

葉子「そうだよね…」

快斗「その点…葉子さんって、事務所内で1番、普通寄りの人ですよね…ほっとします」

葉子「そうかな…? 喜んでいいのか、悪いのか…」

快斗「あ、褒め言葉ですよっ? もちろん!」

葉子「うん…」

葉子(でも…快斗くんって、よくよく考えると…)


快斗「こういう時は飲み物を…」ゴクッ

快斗「うっ、ぶぼぉっ!? げほげほっ…」ギロッ

佑香「…ふっ」コソッ

快斗「ま…待てぇぇっ!」ダダッ

佑香「待てと言われて待つ佑香はいないのだ」シュタッ


 ドンッ

快斗「うおっ――と、大丈夫ですかっ?」パシッ

ゆず子「っ…!? い、いきなりぶつかってくんなよなぁ?」

快斗「ご、ごめんなさい…でも、佑香が――」

ゆず子(クッソ、何だこいつの顔、ぶつかられて倒れかけたのを掴まれて止められただけでドキッとさせられたとか…!!)

ゆず子「悪いと思ってんならコーラ買ってな~」

快斗「ええっ!?」

ゆず子「あ、そう、悪いと思ってない? はいはい、そぉーだよなあ、王子様は下民にゃあ目もくれないか…」

快斗「そ、そんなこと…っていうか、普通に俺、別に王子様とかじゃないですし…」

ゆず子「んじゃコーラ」

快斗「い、行ってきます!」


葉子「…………うん」

ゆず子「んっ? どうした、葉子? 勝手に頷いてて…」

葉子「あ、うん…あのね、快斗くんが、うちの事務所は変な人が多いって言ってて…」

ゆず子「今さら――ってわけでもないのか、新入りからすりゃ」

葉子「まあね…」


快斗「コーラ買ってきましっ――またデジャブ!!」グラッ

 スッテ----ン

佑香「ふっ…」

快斗「待ぁてぇぇ、佑香ぁぁぁーっ!!」


葉子「だけど…快斗くん自身も、けっこう変わった子かもなあって思って」

ゆず子「………言えてるかも。大体あいつ…ほぼ素で、あの王子キャラやってんだろ? ありえねーわ…」


 ~ラジオシップ~

愛「ん」ピラッ

奏「うん…」ピラ

奏「よーそろネーム、煮干しの王子様。愛さんにせこちゃんよーそろー」

愛「よーそろよーそろ…ていうか、これ何で挨拶になってんのかしら…」

奏「SSプロ期待の新人、快斗くんが王子様キャラで最近話題になってますが、お二人の理想の王子様ってどのような人ですか?」


愛「は? かいとくんぅ? 誰?」

奏「えっ? 知らないの…?」

愛「知らないから言ってんでしょ?」

奏「すっごくすっごくカッコ良くて、ロマンチックでやさしくて笑顔がね、笑顔が…えへへへ…」

愛「何、あんたハマってんの?」

奏「っ…ち、違うもん…そういうのじゃないもん…だけど王子様なんだもん…」

愛「はぁぁー……若っかいのの感性は分かんないわ…」


奏「む…じゃあ愛の理想の王子様はどんなのなの?」

愛「理想の王子様ねえ…。んなもん、理想なんだからいないでしょっての…。そもそも、んな理想だか何だかを掲げるような年でもないし」

奏「そうだよね、おばさんだもんね…」

愛「あん?」

奏「ひぅっ…」


愛「…………まあ、強いて挙げるんなら…」

愛「あたしよか頭が回って…あたしに奴隷のごとく尽くせて…めんどくさいことは全部できて…それを苦にしないで…」

奏「それ王子様じゃなくて理想の奴隷じゃ…?」

愛「理想の奴隷ってんなら、言うことを理解できる頭と無給で奉仕するようなもんでしょ、全然違うじゃない」

奏「ほぼ同じだと思う…」


愛「ていうか…何、そのかいとくん? あたし、よく知らないんだけどどこがいいの? 顔だけ?」

奏「だから顔だけじゃないもん、スタイルもいいし…ほんとの王子様みたいだし…」

愛「ほんとの王子様ぁ~? んなもん、どうして日本にいんのよ、いや、どころかアイドルやんのよ? 日本で王子様っつったら皇族でしょ?」

奏「そういう現実のお話じゃないもん」

愛「あんたがいるのは現実でしょ」

奏「王子様みたい、って言ってるの。夢見れるの」

愛「あんた夢見せる側でしょ?」

奏「うっ…」

愛「まあいいけど…王子様だなんて胡散臭くてムリ、ムリ」

奏「で、でもかっこいいもん」

愛「かっこよさぁ? んじゃ、蓮が王子様みたいのに見える?」

奏「…………あんまり…。でもタイプが違うし、蓮くんよりもかっこいいし…」

愛「どうせキャラ作ってんのよ、キャラを。家ん中じゃだるだるスウェットで尻かきながらソファーに寝転がって屁ぇこいてグラビアアイドルを眺めてんのよ」

奏「そんなことないもん! 王子様だもん! これだからおばさんとラジオやるの嫌い…」

愛「ああん?」

奏「ひぅ…」

愛「……ま、王子だか何だかって呼ばれちゃうようなのが、軒並みルックスいいのは認めるけど……そんな見た目だけ野郎は好みになんないのよね」

現状のかーくんの弱点・バカ
弱点これだけだと大したデメリットにもならないのう…

さて、始めませうか?



 ―― 12月 4週目


<キャアアアアア――――――――ッ!!

快斗「!!?」

快斗(今日も気づかれた…!?)


快斗「逃げなきゃ…」タジッ

<待ってぇぇぇぇ――――――――――っ!!

 ドドドドッ

快斗「もみくちゃにされるぅっ…!」ダダダッ



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【189/この人となら一緒にやっていけそうだ】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3/7



 バタム…

快斗「お…おはよう…ございます…」

壁P「おはようございます、快斗くん。……やけに、疲れてますね?」

快斗「ふぁ…ファンっぽい子に…追いかけ回されちゃって…」

壁P「おやおや、まあまあ…」



 ↓1 今週は

 1 レッスン
 2 全体曲レッスン(3/7)
 3 営業
 4 レコーディング



快斗「~♪」

壁P(ふむ…レコーディングは順調、と…)


壁P(しかし…クリスマス以来、快斗くんは一躍人気者か…)

壁P(ちょっと早すぎる…まだ1枚もCDを出してない状態から、街中でファンに気づかれて追いかけ回されるなんて…)

壁P(その内、通勤にも支障が出てきてしまうんじゃあ…?)


壁P「…」

壁P「まあ、後でこういうのは考えるとして…」


壁P(結局、年内ぎりぎりにレコーディングになっちゃったなあ…)

壁P(リリースをいつにするか…)

壁P(最速で1月2週目っていうところだが…)



 ↓1 どうするか

 1 早め早めにやろう、波を逃さぬよう
 2 あえて発売日を少しだけ遠目に設定して、ジラして発売日を待ち遠しくさせる作戦
 3 準備に金と時間をしっかりして、ここぞのタイミングを狙っていこう



壁P(クリスマスコンサートと、翌日の情報番組で取り上げられたことで、そこそこの数が快斗くんのCDを待ち遠しく思っているはず…)

壁P(まずは情報を小出しにいって、少しずつジラしてジラして購買意欲をかき立てていこう)

壁P(となると…こまめなメディアへの露出が必要…と)

壁P(………来月はどんどん営業をしていく方針かな)


壁P(差し当たって…)

壁P(まずやることは…)


 ・
 ・
 ・


快斗「はぁ…レコーディング、何か緊張しました」

壁P「お疲れさまです」

快斗「あのマイクしかない空間って、息苦しいですね…」

壁P「ふふ…すぐに慣れますよ、安心してください」


壁P「そうそう、今後のことなんですが」

快斗「あ、はい?」

壁P「レコーディングしたCDは2月、あるいは3月くらいに出したいと考えています」

壁P「その間は、CDの情報を小出しにいって購買意欲を煽るとともに、各種メディアに露出して知名度を上げていきます」

壁P「ちょっとだけ忙しくなりそうですが、何か不安はありますか?」



 ↓1 かーくんに不安は?

 1~3 最近ちょっと人目が気になるって
 4~6 ちゃんとやれるかどうかって
 7~9 ないってさ



快斗「正直…ちゃんとやれるか、俺不安です」

壁P「おや?」

快斗「やる気はありますよ? なんですけど…」

快斗「…………何か、今は戸惑いが先行しちゃってて」

壁P「ふむ」


快斗「だっておかしいじゃないですか」

快斗「俺、別に大したことなんてしてないのに…いきなりキャーキャー騒がれるようになっちゃって」

快斗「何かこう……化けの皮が剥がれるように、いきなり手の平返しとかされちゃうんじゃないか…みたいな」

壁P「なるほど」



 ↓1 どうしたものか

 1 アイドル界はそういうものなのだ
 2 だったら、人気にふさわしいだけの実力をつけたらどうだい?
 3 自信を持って、今の人気を自分のものにしていこうという気概が大事なのだよ



壁P「確かに、今の状態は放置すれば長続きはしないものでしょう」

壁P「人気の移り変わりというのは快斗くんの想像以上に激しく、人気者もほんの少しの期間で忘れられるものです」

快斗「…」


壁P「しかし、それは何もできなければ、そうなるというだけです」

快斗「じゃあ何かしたら、いいんですか…?」

壁P「ええ。今の人気は、泡のように中身が伴わず膨らんでいるようなものですが、それを確固としたものにすること」

壁P「そのためには、自分に自信を持って、今だけで終わらせないぞという強い気持ちが大事になります」

快斗「自信…」

壁P「戸惑ってしまう気持ちもあるでしょうが、それに気圧されるだけで終わらずに、もっとハングリーにいなきゃいけません」

壁P「まずは気持ちで負けないことです」

壁P「プレッシャーに、自分と世間の評価のギャップに、そして自分自身に」

快斗「…分かりました、がんばってみます」

壁P「その意気です、快斗くん」



 ↓1 好感度

 二桁×0.5上昇



快斗(まずは気持ちか…)

快斗(よし…今の人気を一過性のもので終わらせないように、がんばっていかなきゃな)

快斗(プロデューサーさんの言った通りにやってきて、こうなってるんだし…信じてやってみよう)

快斗(そしたらきっと――あれ?)


快斗「…………俺、ダンサーになれるのか、これ…?」

快斗「……ま、いっか」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【238/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3/7



壁P「年の瀬か…1年は早いなあ」

スバル「でもって、来年はいきなりシャーディの引退宣言を出して…忙しくなりそうですねえ」

壁P「ですねえ」

巌「ワシらが忙しいっちゅうんはええことじゃろう」

巌「それとも暇なままがええっちゅうんか?」

スバル「えっ、いやそんなことはないですけど…」



 ↓1 年末…

 1 SSプロでもささやかに忘年会を
 2 壁Pはダーリンと旅行や
 3 芸能記者は張り切り出すのさ…



葉子「――あれっ?」

タカシ「どーしたの?」

葉子「……………プロデューサーさんは?」

タカシ「来ないよ?」

葉子「えっ?」

タカシ「旦那さんと旅行だって~」

タカシ「せぇーっかく、香くんチで年越ししながら大はしゃぎしちゃおう~って集まりなのにねー」

葉子(なぁんだ…こないんだ…)


香「何故、僕の家が会場になるんだ…」

誠「ああ…床暖房ってすごいな…」スリスリ

聖羅「まこちゃんさん…あんまり、床に頬ずりはしない方が…画づらがいいですよ?」

ゆず子「腹減った~…食いものねえの?」

タカシ「じゃじゃじゃーん!! ロシアンたこ焼きぃー!!」

ゆず子「そーいうめんどいのいらねえっての…」

香「おい…たこ焼きの機械なら、この前も持ってきて持ち帰らなかっただろう?」

タカシ「あれ、そうだっけ? じゃあ、僕からの年越しプレゼント~ってことで」

香「ムダなものを置いていくな」

葉子(まあ…いっか、プロデューサーさんがいない集まりでも…)



 ↓1 現在面子:葉子聖羅誠香タカシゆず子

 1 +シャーディいったろ
 2 +かーくんや!!
 3 +いよりんいけ!



タカシ「あっ、紅白にシャーディ出てる」

香「ん? 本当だな…。終わったらこっちに来るそうだが」

ゆず子「シャーディこれで何度目だよ…」

聖羅「2年連続5回目ですね」

葉子「すぐ出るんだね…」

誠「みかんってうまいなあ…」モグモグ ←好物:みかん


タカシ「もう紅白も終わりかけだし…そろそろ、年越しそばの準備する?」

タカシ「紅白終わってからシャーディも来るみたいだから、えーと…7人分だね」

香「僕は場所を提供してやってるんだ、そっちで作れ」

タカシ「じゃーあー、じゃんけんで負けた人ねー」


 『じゃーんけーんぽんっ!』

 『あーいこーでしょっ!』


葉子「負けた…」

タカシ「やったね、食べられるの出てくる!!」

葉子「材料ってあるの…?」

香「冷蔵庫を開けて好きに使ってくれ…。明日から僕は出かけるから、中身は空っぽになってもいい」

タカシ「どこ行くの?」

ゆず子「デートとかぁ?」

聖羅「恋人がいらっしゃるんですか?」

香「…旅行くらい誰だって行くだろう」

誠「あれ、じゃあ振られ――もごっ」

香「お前の口は意思と関係ないところで硬いな? 口にする前によく考えろ、いいな?」ボソボソ

誠「ごめん…」


葉子「じゃあ作ってくるね」

聖羅「あ、お手伝いしますよ」

ゆず子「アイス食いたーい」

タカシ「あ、いいね、アイス」

香「アイスなんてない」

誠「氷でも舐めればいいんじゃないか?」

ゆず子「これだからまこちゃんは…。ただの氷がアイスのかわりにならねえだろっての…」



 ↓1 SSプロ大人組の年越し会

 1~3 お酒が入ってくると、だんだんカオスに…
 4~6 シャーディ、引退するんだよね…ってしんみりと
 7~9 何故か秘密暴露大会に



葉子「おそばできたよ」

聖羅「今、持っていきますね~」

<ぴーんぽーん…

タカシ「あ、シャーディ、すごいいいタイミング。ゆず、出て出て」

ゆず子「何であたしなんだよ?」

香「ちょっとは動け」

ゆず子「じゃあまこちゃんはどうなわけ?」

誠「ホットカーペットもすごいなあ…これ…毛が長くてふかふかで…」スリスリ

香「年末くらい好きにさせといてやれ…」

ゆず子「いや、あと数分…」

香「いいから出ろ」


ゆず子「はいはい…今開けますよーっと」

 ガチャッ

シャーディ「いぃぃええええええ――――――――――っ!! ひゃっほぉぉぉぉ――――――――――うっ!!」

シャーディ「みんなぁっ、盛り上がってるぅっ!?」

 バタムッ

シャーディ「ごめんごめんごめん、開けてゆずちゃん! ゆーずちゃーん!!」

ゆず子「ああったくもう…エンカウントしただけで体力削るとか…」

シャーディ「んん~、ゆずちゃんに出迎えてもらえるなんて、来年はいい年になりそうだなぁ~ぐえっへへへへ…」

ゆず子「…っ」


 ・
 ・
 ・


葉子「まこちゃぁーん…プロデューサーさんがね…あのね…」

誠「香んチはいちいち、クッションとかもすげえふかふかだなぁ…」

葉子「聞いてる…?」

誠「聞いてるって…ほら、葉子もこのクッションすげえふかふかだぞ?」ポフッ

葉子「…あ、本当だ…えへへへ…」


シャーディ「でさでさでさぁっ!? その時にね、その時にねっ!?」

ゆず子「ぎゃははははっ!」

聖羅「ふふ…」


タカシ「脱ぐのぉー、脱ーぎーたーいー!!」バタバタ

香「女もいるのに脱ぎたがるな、風邪ひくぞ」

タカシ「ええー? やだやだやだー!」



 ↓1 さあ、カオスへ!!

 1~3 ちなみにシャーディがこのカオス空間へ導きました
 4~6 SSプロ酒豪選手権!
 7~9 朝まで大盛り上がり?



葉子「にゃぁ~ん…」ゴロゴロ

誠「重いぞ、葉子…」

葉子「もぉぉ…そういうこといわないのぉ…」プリプリ

誠「あ、うん…」


香「ぷはっ…」

タカシ「っふぅぅ~…」

シャーディ「まーだまだいきましょうかぁぁ~? ひひひひひ…」

聖羅「はぁ…」

ゆず子「お前ら…まだ飲めるの…? 気持ち悪くなってきた…」


香「こういう飲み方をするなと…」

タカシ「はい、次だよ、次ー」トクトクトク

シャーディ「1位になったらひとつだけ、何でも命令だよぉー? きぃっひひひひ…」トクトクトク

聖羅「ちょっと…ふらふらしてきますね…」

ゆず子「あたしギブ…まこちゃん、タッチ…」

誠「俺、あんま酒は…」

タカシ「じゃまこちゃん、今まで飲んでなかった分、ぐぐぐぐーっと飲んじゃってね」

誠「……はあ…」

 グビグビグビッ ドンッ
 ゴクゴクゴクッ ドンッ
 ゴッキュゴッキュ ドンッ

香「…お、おい…そんな一気飲みで何杯も…」

タカシ「はーい、あと2杯だよ~」

シャーディ「まこちゃんかっくい~!」


誠「ぷはぁぁっ…飲んだ」

ゆず子「けろっとしてんな…マジでぇ…?」

聖羅「まこちゃんさんって…肝臓も丈夫なんですね…」

葉子「ふしゃっ…しゃあっ…」コロコロ ←丸いものにじゃれついてる

ゆず子「あと葉子ぶっ壊れてんだけど…」

聖羅「あらぁ~…かわいいじゃないですか」



 ↓1 果たして、SSプロの酒豪はっ!?

 1~3 全てを制するのは、そう、闇の化身なのさ…
 4~6 神、いや違う、聖母だ
 7~9 まこちゃんやっぱ最強か
  0   香様の意地



聖羅「うぅぅん…」

タカシ「Zzz」

ゆず子「…」ウトウト

葉子「ぷろ…でゅぅ…さあさん…」スピ-


香「っ…」

誠「さすがに…もう…」

シャーディ「ギブアップかなぁぁ~…?」


香(しかし…ここで、シャーディを勝たせたら…この後に何が起きるか…)

香(ダメだ…こいつを勝者にするわけには…)

シャーディ「苦しそうだねぇ~? つらそうだねぇ~? お酒は楽しく飲むものだと思うなぁぁ~?」ニタニタ

香「っ…ま、まだ…」

誠「俺、ギブ…」

香「諦めるな、誠…! このままだと、シャーディにっ――うぷっ…」

シャーディ「もうムリだよぉー? 香様ぁー?」


香「し、しかし…」

シャーディ「ふっふっふ…」

シャーディ「とうとう…この時がきた…」

シャーディ「さあ…最後まで残ったわたしが、何でもひとつだけ命令をできるという権利!!」

シャーディ「今こそ、これを行使して我が野望を叶える時――!!」



 ↓1 しゃ、シャーディの野望だとぅー!?

 偶数 さすがにつまみ出されたの巻き
 奇数 尚、揃ってべろんべろんになってる状況で満足にその野望を叶えることはできない模様



香「い…一体、何を…させるつもりだ…?」

シャーディ「ふっふっふ…この自作衣装を着て、わたしだけのコンサートを今からこの場でぇ…!」

香「誠、外に出せ」

誠「ん…」

シャーディ「えっ!? 待って待って、外って、バルコニー!?」

シャーディ「あっ、ちょ、でもまこちゃんに担ぎ上げられるのはちょっと…」


 ガララッ
 ポイッ
 バンッ
 ガチャッ

シャーディ「――って外寒いよっ!! 寒い寒い、酔いも醒めるぅっ!!」

シャーディ「中入れてお願い、ねっ!? ねえっ!?」


誠「眠…」

香「風邪を…ひくなよ…」

誠「ん…」

香「Zzz」

誠「Zzz」

シャーディ「寝るの早いよっ!?」バンバンッ

シャーディ「そこは外で寒がってる人の反応を見て、さんざんいじめてから許して中に入れてあげる流れ――うわ、さぶっ!?」

シャーディ「ちょっとぉーっ!? どうしてそんなあっさり眠れちゃう――あっ、ぎりぎりまで飲ませちゃったからか」

シャーディ「……じゃなくて、開けてぇーっ!! 中に入れてよぉーっ!!」バンバンバン




 ―― 1月 1週目


快斗「おはようございます」

快斗「あと、開けましておめでとうございます!」

壁P「ええ、今年もよろしくお願いしますね。あとこれ、お土産です」

快斗「お土産? どこか行ったんですか?」

壁P「ええ、旦那にせがまれてちょっと」

快斗「ありがとうございます、プロデューサーさん」

壁P「いいんですよ」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【238/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3/7



壁P「今年を占う、お仕事1発目…」

壁P「いい結果に終わればいいな」



 ↓ 今週は

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン



壁P「CDリリースのためにも、どんどんメディア露出をしていかないと」

壁P「そのためには、営業をかけまくるのみ…!!」

壁P「幸い、快斗くんは人気沸騰中で試してみようと思っている人もいるはず…」

壁P「今のこの流れを掴みきる…!!」



 ↓1 目当ては

 1 テレビのおしごと
 2 演技のおしごと
 3 モデルのおしごと
 4 イベントのおしごと
 5 その他、どんな系のしごと?



壁P「やはり、テレビだな」

壁P「きっと今なら、快斗くんを喜んで使いたいという番組がごろごろあるはず…!」

壁P「選ばなければ何かしら、絶対にありそうだが…」

壁P「…」

壁P「……欲を出して、ちょっと絞ってみようか…?」

壁P「…ふうむ」


 ↓1 どうすっぺ

 1 欲を出さずに
 2 いや、まずは手堅くSSプロの誰かが持ってる番組に
 3 どうせならゴールデンの人気番組へ出たい!!



壁P(いや…しかし、今はちゃんとイメージを固着させたい)

壁P(となると、ある程度のわがままも通せるだろうし、SSプロの誰かが持ってる番組に出た方がいいか)

壁P(そうすればもしも何かをやらかしたとしても、フォローは利くし…)


壁P「よし…」

壁P「交渉開始だ」



 ↓1 どうや!?

 偶数 よりどりみどり
 奇数 むっ…?




壁P「今、出演ができるのは…これくらいか」

壁P「まあ充分だな」

壁P「さてさて…どれにしたものか…」

壁P「いっぱいあって悩むな…」



 ↓1 どれにしようか

 1 シャーディ:ハッピーシャーディフライデー:気になるアイドル徹底検証SP
 2 誠:MFC:超過酷!? 冬登山SP!!
 3 タカシと佑香:特番トリック&トリック:ドッキリされる側
 4 聖羅:シスターセーラに聞いてみて!:ゲスト出演
 5 タカシ:ザ・マジック・ミュージック:ゲスト出演



壁P「…ここはあえて、攻めの姿勢で」

壁P「…MFCかな」


 prrrr…

壁P「もしもし、お世話になっております、SSプロの――」

壁P「ええ、はい、周藤を…ええ、ええ…本当ですか?」

壁P「冬登山スペシャル?」

壁P「もちろん大丈夫ですよ、はい」

壁P「はい、はい~、ありがとうございます」


 pi

壁P「すんなり出演決定してしまった…」

壁P「しかし、冬の登山か…。なかなか厳しそうだが…まあ大丈夫か」



 ↓1 挑む山は…!?

 1~3 まこちゃんからすれば余裕よ
 4~6 素人だけなら冬に挑んじゃいけない山
 7~9 冬に登るのなら国内でもかなり危ないお山



 ―― 後日


誠「最後に、冬にこの山を登れたのは20年くらい前のチームだけらしいからな、まずは冬の登山に必要なことを教えるぞ」

快斗「そんなに、すごい山なんですか…?」

誠「えーと…これが参考の写真」ピラッ

快斗「えっ? 何ですか、この…この傾斜っていうか、何か…とんでもない尾根じゃないですか…」

誠「すごいナイフリッジだろ?」

快斗「な、ないふりっ…?」

誠「それに冬の登山は荷物も多くて重いし、ルートが分からなくなったり、とんでもない寒さと風の中でテントを張ったり…」

誠「夏とは比較にならないからな…うん」

快斗「…あの、俺、初心者…」

誠「大丈夫だって、俺がついてるから」

快斗「…」


誠「そういうわけで」

誠「まこちゃんファイトクラブ、快斗と一緒に冬の登山スペシャル~!!」

快斗「が、がんばります…!!」


<はいカットー!


誠「ふぅ…オープニングも終わったし、これからだぞ、大変なのは」

快斗「本当にやるんですね…」

誠「登山は自分との戦いだからな…負けるなよ」

快斗「自分との……はいっ」


<今の撮ったか?

<バッチリです



 ↓1 アウトドアにめっぽう強いまこちゃんがおればね、まあ安心だよね

 1~3 ところがどっこいこい?
 4~6 ただ登るだけならなァッ!
 7~9 登山もののテレビは、登る苦しげな表情と登頂時の嬉しそうな顔を披露できることよね



 ザック…
 ザック…

快斗「はぁっ…はぁっ…」

誠「…」クルッ

誠「快斗ー、遅れるなぁー」

快斗「は、はいっ…」


快斗(登れるのは…登れてる…と思うけど…)

快斗(これテレビなのに…全然、何もできてない…)

快斗(このままじゃ…全然ダメだ…)


誠「…」

快斗「…はぁ、はぁ…」

誠「大丈夫か?」

快斗「は、はい…。ていうか…誠さんは、余裕っぽいですね…?」

誠「慣れてるからな」

快斗「ええええ…?」


番組D「まこちゃん、まこちゃん」

誠「あ、はい?」

番組D「ちょっともう画が変わらなくなってきたんだけど…何かない?」

誠「何か…? うーん…」

快斗(う…やっぱり、何かしなきゃテレビにはならないし…)



 ↓1 過酷なロケなもんで、壁Pは留守番しとんねんな。壁P的には余裕だけど色々あんねんな

 1~3 まこちゃんのやさしだけども…かーくん的にはね…
 4~6 なけなしのガッツを振り絞るかーくん
 7~9 まこちゃんはすごいのう…



快斗「はぁ…はぁ…」

誠(快斗はけっこう辛そうだし…俺だけで繋いどくか…)


誠「じゃあちょっと快斗には休憩してもらって、その間に、どんだけこの登山がキツいかのレポートはどうっすか?」

番組D「いいね、まこちゃん」

番組D「まこちゃんがレポートすると、評判なんだよね。厳しいはずのところなのに誰にでもできそうな感じに見えておかしいって」

快斗「あ…じゃ、じゃあ俺も…比較に…」

誠「快斗は休んでろって」

快斗「えっ…でも――」

誠「大丈夫だから。なっ?」ポン



<傾斜がこういう感じになってるから…これをこうやって登ってくわけなんだな

<こうやって雪が積もってると、今の居場所とかもよく分からなくなりそうで…


快斗「はぁ…」

快斗(俺…この登山で見せた姿って、ひいひい言ってるところばかりだ…)

快斗(誠さんだけだったら、もっと進んでるかも知れないのに足を引っ張ってばっかだし…)

快斗(こんなんじゃダメなのに、体がついてかない…)



 ↓1 さらに登山は過酷さを増していく…

 1~2 かーくんのキャパが…!!
 3~6 まこちゃんに励まされて登頂を目指すかーくん
 7~9 雪山でテントを張って夜明かしをすることに…



快斗「…っ…」

誠「がんばれ~」

快斗「は、はい…」

誠「…」チラッ

快斗「ふぅ…ふぅっ…」


番組D(うんうん…)

番組D(やっぱり連れ合いがいた方が、まこちゃんの身体能力の異常さと面倒見の良さが見られていい具合…)

番組D(それに快斗くんのあの苦しげな表情も…これはそそること間違いなし…!)


誠「…ほら、手」

快斗「は、い…」

 ギュッ
 グイッ

快斗「っと…はぁ…はぁ…」

誠「おおっ…快斗、顔上げてみろ」

快斗「え…?」


快斗「っ……」

誠「景色がいいなあ、ここは。ちょっと晴れて、見渡せて」

快斗「高い…ですね…」

誠「もうこんなとこまで登っちゃったな。でも、今日目指してる山頂はあそこだ」スッ

快斗「あそこ――って、まだ…あんな…?」


誠「ここまで来られたんだから大丈夫だって」

快斗「…でも俺…誠さんの足引っ張ってばっかりで…」

誠「そんなことないから言いっこなしだ」

快斗「誠さん…」

誠「この山を登りきったら、ラーメン食おうな」

快斗「ラーメン…?」

誠「そこら辺の雪を鍋に入れて、火にかけて、ラーメン作るんだよ」

誠「景色がよく見渡せたら最高の味になるんだ。苦労した分だけな」

快斗「……うまそうです」

誠「だろっ?」

誠「一緒にがんばろうな、快斗」

快斗「…はいっ」


番組D(やっぱりまこちゃんいいわぁ~)

番組D「今の撮った?」

カメラマン「3アングルでばっちり」



 ↓1 長い長い登山が終わり…

 1~3 気づいてみれば、王子イメージどこいった? まあいっか
 4~6 絶景を見ながらラーメンをすする2人の後ろ姿で番組は締められる…
 7~9 登ってる最中にできなかった分だけ…?



 グツグツグツ…

誠「お、もうできたな」

快斗「…ていうか…ほんとに、雪融かした水で大丈夫なんですか…?」

誠「大丈夫だって、いつもやってるし」

快斗「…」


誠「ほい、箸」

快斗「ありがとうございます…」

誠「じゃあ…」

快斗「はい」


まこかい「「いただきます」」

 ズズッ
 ズゾゾッ…


誠「ふはっ…あふい…」

快斗「おいしい…」

 ズズズッ
 モグモグ…


快斗「……何か…ほんとにものすごく、おいしいです」

誠「だろ? これだから山登りはやめられないんだよな」

快斗「え、これで?」

誠「んっ?」


快斗「…」

誠「…うまいだろ?」ニカッ

快斗「………うまいです」ニコッ


誠「じゃあ降りるか。降りる方が大変なんだよなあ…」

快斗「えっ?」

誠「これ食ったら降りような。3倍はつらいぞ」

快斗「3倍…」カランッ

誠「大丈夫か、箸落ちたぞ?」



 ↓1 下山後…

 1~6 業界で有名なMFC恐怖症(MFC出演によって苦しすぎる体験をし、MFC出演に恐怖を抱く症状)になったかーくんでした…
 7~9 アイドルって大変なお仕事なんだなあ、とびみょうに違うようなニュアンスで身に染みたかーくんでした



 ―― さらに後日


壁P「どうでしたか、MFCのロケは?」

快斗「何か……俺、ダメダメだったのに誠さんに助けてもらって…情けなかったです」

壁P「おや…。番組のディレクターは良かったと仰ってましたよ」

快斗「そう…ですか…?」

壁P「ええ、また機会があれば是非――」

快斗「ひっ…!?」ヒキッ

壁P「…快斗くん?」

快斗「ハッ…い、いえ…何か……ま、また出るのかと考えた瞬間、急に怖くなって…」


壁P(あ、発症しちゃった…?)

壁P(そもそもまこちゃんと、何年もMFCをやってきたスタッフだからテレビ企画で挑めたような山だったしなあ…)


快斗「あと最近…インスタントラーメンも、何か……ダメになったんですよね…」

快斗「ロケ終わってから…」

壁P「…そうですか…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.00 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【238/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3/7



壁P「苦しいこともあるかも知れないが…」

壁P「それらを乗り越えていった時にこそ、真のアイドルになれる…はず」



 ↓1 来週の予定

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン



 ―― 1月 2週目


壁P「さ、レッスンをしますよ」

快斗「はい」

壁P「人気に伴うだけのパフォーマンスの実力もつけていきましょうね」

快斗「がんばります」



 ↓1 レッスン!

 何をレッスンする?



 踊:4.30


壁P「おや…?」

快斗「登山の疲れ…かも知れないです」

壁P「まあ、こういう時もあるでしょう」

壁P「ムリせず、しかし着実に…そう、山登りのようにアイドル界の頂点を――」


快斗「山登り…」ガクガク

壁P(登山恐怖症…? いやまさかな…一時的なものだろう…)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



 ガタン
 ガタン ゴトン …

快斗「はあ…体がガタガタだ…」

快斗「…」


快斗「…」

 ヒソヒソ
 ヒソヒソヒソ…

快斗「…………………」チラッ

<やっぱり快斗くんじゃない?

<え、本物?


快斗(変装しようかなあ…)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.30 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【246/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3/7



壁P「来週はー…っと」

壁P「うーん…」



 ↓1 イベ?

 偶数 お仕事のオファーがきましたよ
 奇数 香様そろそろやっとこうや



 prrrr…

スバル「はい、SSプロです」

スバル「…はい、はい、ありがとうございます」


壁P(そう言えば、明日の朝ご飯はどうしようか…?)

壁P(食パンを買い足しておかなきゃいけなかったっけ…)

壁P(あと……あ、コーヒー豆もなくなりかけだった気がするな)


スバル「お電話ですよ」

壁P「ああ、はい」

スバル「快斗くんへのオファーだそうで」

壁P「分かりました、ありがとうございます」


壁P「お電話変わりました、担当の者です~」



 ↓1 かーくんにきたオファーはっ!?

 1~4 クイズバラエティー…ですか…
 5~9 トークバラエティーの出演依頼やって



壁P「ええ、ええ…」

壁P「クイズの番組…ですか」

壁P「なるほど…」

壁P「はい…」


壁P(クイズ番組、か…)

壁P(快斗くんはあまり勉強は得意じゃないしなぁ…)

壁P(あんまり頭が良くないのが露見するとイメージに…いやしかし…これはチャンスと言えばチャンスだ)


 ↓1 クイズ番組やって

 1 出演許諾!!
 2 出演は見送り…



壁P「…申し訳ありませんが…」

壁P「ええ、はい…」

壁P「またよろしくお願いします」

壁P「すみません、はい…。失礼しまーす」


 ガチャッ

スバル「断っちゃったんですか?」

壁P「あんまり、快斗くんのイメージは壊したくはないものですから」

スバル「まあ…確かに、それも大事ですしね」



壁P「よしっ…」

壁P「改めて、来週の予定は…っと」


 ↓1 来週は

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン



 ―― 1月 4週目


壁P「今週、MFC冬の登山スペシャルが放送か…」

壁P「どんどんいきたいな」

壁P「今日は何を狙っていこうかな…っと」

壁P「やっぱり、テレビなんかがいいな…」


 ↓1 何を狙う?

 1 テレビのおしごと
 2 演技のおしごと
 3 モデルのおしごと
 4 イベントのおしごと
 5 その他、どんな系のしごと?



壁P「うん、やっぱりテレビだな」

壁P「さてさて…」

壁P「どんな仕事にありつけるかなぁーっと…」


壁P「いい仕事、こいっ!」

壁P「ファイトー、自分!」



 ↓1 営業!!

 1~3 SSプロの番組に出させてもらおう…
 4~6 街歩き番組
 7~9 引退発表したシャーディとセットでのお仕事



壁P「――シャーディと、ですか?」

番組P「そう、どう?」

番組P「シャーディの引退発表あってからさあ、やっぱり数字がねえ、出てくるのよ」

番組P「だからぁ、そこにSSプロさん期待の新人もセットで! ってなればさあ…ねっ?」

壁P「なるほど」

壁P「分かりました、シャーディのスケジュールは都合しましょう」

番組P「お、分かってくれてるじゃないの、SSプロさーん」



 ↓1 番組の内容は?

 1 出演者の行きたいところへ行く旅番組
 2 お料理番組…?
 3 お笑い芸人が持ってるトーク番組



 ―― 後日


シャーディ「ぐえっへへへへ…ひひひひひひ…」

快斗「っ…」

シャーディ「好きなところに行けちゃうんだってぇ~?」

快斗「み、みたいですね…」

シャーディ「しかも? 今回は…ぜぇーんぶ、わたしのプランなんだよ?」

シャーディ「あんなところやこんなところへ快斗くんをご案内して…ぐふっ…ぐふふふふふ…」

快斗「だ、大丈夫なんですか…?」

壁P「一応…カメラ回って、あとスタッフさんの目があれば…収まりますから」

壁P「ただ、それらの目を盗んでくることもあるので…警戒は怠らぬよう」

快斗「ええええ…?」


シャーディ「楽しみだなぁ~」

シャーディ「ふっひひひひひへへへへ…ぐっふふふひひひひはははははははははっ!!」

快斗「人の笑い方じゃない…」



 ↓1 ロケスタート

 1~3 快斗くんの武器の笑顔がひきつっている…!!
 4~6 シャーディのくせに…!
 7~9 Sランクアイドルはダテじゃない



シャーディ「最初の目的地に到着でぇーす!!」

快斗「ここは…何ですか? 下町…?」

シャーディ「ここの屋上に用があるんです、行ってみよう!」

快斗「屋上って……このデパートの…?」


 ・
 ・
 ・


シャーディ「すっかり寂れて…」

快斗「前はこんなじゃなかったんですか?」

シャーディ「いや、さっぱり変わってない寂れ方だね」

快斗「こんなところに、何があるんですか?」

シャーディ「実はね、ここでわたしはアイドルに出会ったんだよ…」

快斗「出会った?」

シャーディ「全然、見ている人なんていないのに…あそこに作られた小さいステージで歌ってて」

シャーディ「光景は寂しいんだけど、そのアイドルがすっごく印象に残ったんだよね」


快斗「…」

シャーディ「あーっ、何で黙るのー?」

快斗「え、ああ…何だか、意外だなあって…。シャーディさんって、それでアイドルになったんですか?」

シャーディ「そう、わがまま言ってね。ダディーがなかなか認めてくれなくてねー、つい最近まで」

快斗「つい最近って言うと?」

シャーディ「……4年くらい前まで?」

シャーディ「反対されて反対されて反対されて…いやあ、壮絶な親子での対立を繰り返しながら今に至ったんだよ、うんうん」


快斗「シャーディさん…」

シャーディ「どうっ、見る目変わった!!?」

快斗「そういうこと言わなきゃいいのに…」


壁P(なるほど…)

壁P(番組的も、視聴者も、ファンも、シャーディの引退発表にまだ揺れている時期だからこそ…シャーディの思い出巡りか)

壁P(やることが憎い…)



 ↓1 その後も色々と向かい…

 1 移動中の車内での語り
 2 サービス精神が旺盛すぎるシャーディ?
 3 グルメも忘れないらへん、シャーディ



シャーディ「次はここ! このお店!!」

快斗「……味わいのあるお店…食堂…ですか?」

シャーディ「そう、入ってみよー!」


 ガラガラッ

シャーディ「こんにちはー!」

女将「いらっしゃいませ」

快斗「ここも…思い出のあるお店なんですか?」

シャーディ「そう、デビューしたてくらいのころはお金がなくてね…」

シャーディ「ランチメニュー全部500円の文字に惹かれて入ったんだよ」

シャーディ「そしたら、おばちゃんが本当は50円追加しなきゃいけないのに、大盛りサービスしてくれて」

シャーディ「いまだに通っちゃうんだよね…。あのころの苦労を思い出しながら…」

女将「もうやだ、いいこと思い出してちょうだいよ」

シャーディ「それもそうだね!」

快斗「シャーディさんにも、食べられないころってあったんですね…」

シャーディ「見直したかね!?」

快斗「だからそういう…」


 ・
 ・
 ・


シャーディ「担当してるプロデューサーさんと、あと、今は事務員やってるすばるんがまだアイドル辞めてなかったころに3人で来たんだよ」

シャーディ「みーんな貧乏で、ここのスタミナ満点でいっぱいおかずがある定食にお世話になっててさあ」

快斗「何がおすすめなんですか?」

シャーディ「うーん…ミックスフライ定食も捨てがたいけど、やっぱりチキンカツ定食かな」

快斗「へえ…じゃあ俺、オムライスにします!」

シャーディ「そこはどっちかでしょう、快斗くん」

快斗「冗談ですよ」

シャーディ「しかもオムライスってかわいいなあ…両方いっちゃえ! ビッグになったわたしがご馳走してあげましょう」

女将「スタッフさんは何にされますか?」

シャーディ「おばちゃん、わたしの奢りになった瞬間、そうやって儲けようとするのやめてっ!?」

快斗「あはははっ」



 ↓1 そんなこんなで最後です

 偶数 シャーディが初めてソロコンサートをしたというハコに
 奇数 旅の最後は海の見える公園

なんか、しんみりする…




シャーディ「最後は、ここでーす」

快斗「……何ですか、この…怪しい地下に続く階段…?」

シャーディ「ライブハウスだよ」

快斗「ライブハウス?」

シャーディ「そう、ライブハウス! さ、行こう行こう」


シャーディ「ちっちゃいでしょ?」

快斗「…何人くらい、入れるんですか?」

シャーディ「30人いるといっぱいだよ」

シャーディ「ここで初めてソロコンサートをしたのが、忘れられない13年前の3月2日」

快斗「日付覚えてるんですね」

シャーディ「だけど、やって来たお客さんは5人だけでした」

快斗「5人だけっ?」

シャーディ「今はもう開き直って、人数少なければ少ないほど燃えるかも知れないけど…あの時はけっこうキツかった」

シャーディ「だけどここから始まったんだなあ、って思うんだよね」


快斗「…苦労、したんですね」

シャーディ「どう、見直したっ!?」

快斗「……はい」

シャーディ「お約束どこやっちゃったのぉ~? そこは『そう言うことを言わなければ』でしょー?』

快斗「だってすごいじゃないですか、普通に」

シャーディ「もぉぉ~…素直でいい子っ」


快斗「それに、3月2日って…」

シャーディ「あ、気がついた? そう、快斗くんのデビューシングル発売日!!」

シャーディ「そういうわけで」

快斗「?」


シャーディ「実は、ここでミニコンサートができるように準備してあります」

快斗「えっ?」

シャーディ「2人でフェス開催だぁー!!」

快斗「えええっ!? 聞いてないんですけど…?」



 ↓1 ロケが終わった

 偶数 普段はアレだけどシャーディから感じることがあったそうですよ
 奇数 尚、ロケが終わった瞬間に、シャーディが我慢できなくなった模様…台無しやでぇ…

流石シャー



<お疲れさまでしたー

快斗「終わった…」

快斗(いきなり、本当にこのステージでやらされるなんて思わなかった…)

快斗(狭いステージだからあんまり動きを大きくしすぎると窮屈だったし…お客さんはいないようなもんだったし…)

快斗(でも…初めてのステージをこんな場所でやったって、すごいな…)


壁P「快斗くん、着替えてくださいね」

快斗「あ、はい」

壁P「あとシャーディ――あれっ? さっきまでいたのに、消えた…」

快斗「本当だ…。どうしたんですかね…?」

壁P「まあ、彼女に心配はいらないでしょう」

快斗「とりあえず着替えてきますね」

壁P「ええ」



 バタムッ…

快斗「ふぅー…」

快斗「こうしてひとりになれる瞬間って、大事だな…」

 ヌギヌギ

快斗「にしてもここ…普段はロックやってる場所なのかな…。雰囲気がそれっぽいし…」

快斗「こんなとこでやるなんて…すごいなあ…」


シャーディ「――ほんとにそう思う?」

快斗「ええ、まあ――って………?」ピタッ


シャーディ「ぐひひふふふふふふふ…」ゴソッ

快斗「ど…どう、して…そんな、ロッカーに…?」

シャーディ「そーれーはー♪」

シャーディ「快斗くんと…2人っきりになりたくてぇぇー…てへっ☆」

快斗「ひっ…!?」ガタッ

シャーディ「この番組のスタッフはねー…仕事ができるんだよねー」

シャーディ「今ごろ、撤収のために誰もが自分の仕事をちゃんと理解して、動き回っててねー」

シャーディ「ここには来ないのだ…ふひひえへへへへへ…」


 ジリジリ…

快斗「ちょ、あ、あの…」タジ

シャーディ「いぃーっただきまぁぁぁ――――――――――――っす!!!!」


快斗「ぎゃあああああああああああああああああああ―――――――――――――――――――――――っ!!!!」



 ↓1 これだからシャーは

 1~3 合掌
 4~6 壁Pさすが
 7~9 シャーディ撃退術が役立った

壁っ




 ガシッ
 メリメリメリィィッ

シャーディ「オーマイガァアアアアアアアッ!!?」バタバタ

快斗「ぷ…プロデューサーさん…!!」

壁P「姿が見えないので、こんなことだろうかと思って…」グググッ

シャーディ「割れる割れる割れる割れるぅぅぅっ!! 頭が、あ、あたたたたまがぁあああああっ!?」


壁P「ほんっと、この奇行さえなければ…」グググッ

壁P「まあ…こんな奇行に走ってしまうほどの意欲があってこそ、かも分かりませんが…」ググググッ

シャーディ「冷静に分析しながら痛くしていかなっ…あががががががっ!?」

壁P「あ、快斗くん、失礼しました、お気替え中のところを」

壁P「ちゃんとシャーディはこちらで監視しておくんで、ゆっくり着替えてくださいね」

 バタムッ


快斗「…」

快斗「……死ぬかと思った…」



 ↓1 好感度

 コンマ二桁×0.3上昇




シャーディ「やさしくしてくれてもいいのにぃ…」

壁P「いえいえ、やさしいですよ?」

シャーディ「ていうかー、握力いくつあるの? ほんっとやばいんだけど…」ズキズキ

壁P「はて…80はあったと思いますが…学生のころに」

シャーディ「ええええええ…?」

壁P「はっはっは」

壁P「まあ、やさしくするのと、おしおきするのは別ということでしょう」

シャーディ「ちぃっ…もうちょっとだったのに…」




 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.30 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【251/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3/7



 今夜はここまでっす
 あざっスタープラチナ!!

あ、そうそうどーでもええかも知れんけど
香様には闇はないってどっかの>>1000であるから、香様のイベは結婚イベなんよ?
ここんとこどうにかしないと、どんどん香様が結婚できんくなってくねんで~

闇でなくとも素破抜きはNGで。
取り敢えず『ゆず香る』で重大発表を近々するくらいは言わせておけば良いと思うよ?


 ~ソクプロ忘年会は18歳未満参加禁止のはずだった~

武「ぎゃーはははは!」

愛「あっはっはっは!」

夢「ふっふふふ…お、おかしすぎ…!」

蓮「…ざっと、こんなところだな」←やりきった顔


ミシェル(どうしてまたここへ来てしまったんだ…!?)

ミシェル(意味不明のモノマネですごく盛り上がってるし…)


武「あ、そーだ」

武「おーい、ミーちゃんよぉー?」

ミシェル「ちゃんづけしないでください、猫みたいじゃないですか」

武「波動拳は?」

愛「っふ…それ、覚えてたの?」

蓮「そう言えばあったな」

夢「波動拳できるようになった、ミー?」

ミシェル「まあ…」

武「なったのかよ! あっはっははは!」

愛「あんなん人間技じゃないでしょっ!? あははっ!」


夢「見たい見たい! ミー、やってよ、ミー!」

夢「はーどうけんっ、はーどうけん!」

武「はーどうけんっ、はーどうけん!」

ミシェル「いや…でも危ないですし…」

蓮「本当はできないのか」

ミシェル「で、できますってば!」

愛「んじゃやんなさいよ」


ミシェル「この大人達は悪なのか…?」

 『はーやくやれっ、はーやくやれっ! はーどうけんっ、はーどうけんっ!』

ミシェル「ええいもう…やればいいんでしょう、やれば!」

ミシェル「ふぅぅーっ…」


ミシェル「波動拳ッ!!」

 ドゴォォォンッ
 パラパラ…


店長「ど、どうされましたかっ!?」

愛「はい解散」

蓮「稼いでるだろ、弁償しておけ」ポンッ

夢「んんー、楽しかったー」

武「んじゃーなー」

ミシェル「え、ええっ!? あ、あのっ…!?」

愛「壁やったのそいつだから」

店長「少しお話を…」

ミシェル「い、いや俺じゃない――いや俺がやりましたけど、そうじゃなくてっ…ええええっ!? ちょっ、待ってくださいよぉっ!?」

ミー「波動拳で壊しました」
店員「嘘を吐くな」
ミー「本当です」
店員「ならやってみろ」
ry
警察「嘘を吐くな」
ry
ミーの明日は何処に…


 ~ミーだって怒ります~

ミシェル「あの後、大変だったんですよ…」

ミシェル「どうにもならなくって、社長に電話して来ていただいたりして…」

夢「あはは…ごめんごめん、ほら、空気っていうかさ? ノリっていうかさ? そういう感じだったもんで」

ミシェル「空気に流されれば人を見捨てていいと思っているんですか? ですか?」ズイッ

夢「ごめんって…」

ミシェル「……とんだ年末でしたよ」


夢「まあまあ、お陰で色々あった1年を忘れられたでしょ?」

ミシェル「むしろ、あの数時間が忘れられなくなりましたよ…。恨み的な意味で」

夢「前を向かなきゃダメだよ、ミー! 人の目は前についてるんだから!」

ミシェル「そうやって悪人は自分の都合を棚上げするって知ってましたか?」

夢「や、やだなあ…純粋に励ましてるんだって」

ミシェル「…」ジトォォッ


夢「ごほんっ…ミー?」

ミシェル「はい?」

夢「いつからミーはそうやって、人の失敗にばっかり目を向けるようになっちゃったの?」

夢「わたし悲しいよ…ミーが人を信じられなくなっちゃうなんて。愚直でも人のいいところに目を向けられるのがミーだったでしょ?」

ミシェル「!!? た、確かに…」


 prrrr…

夢「あ、電話…」

ミシェル「すみません、夢さん…俺、俺、間違っていました…! 罪を憎んで人を憎まず、それが最前提の原則であったはずなのに、ぽろっと忘れて――」

夢「新年会やるんだって、ミー、行こ行こ~」

ミシェル「え、夢さんっ?」



ミシェル「――や、やればいいんでしょう、やれば…!」

武「いえー!」

ミシェル「ええと、えっと……よしっ、――獅子咆哮弾ッ!!」


 『おおーっ!!』

 ドッゴォォォォォォンッ

店長「何の音ですかっ!?」

ミシェル「あっ…」


愛「解散」

蓮「お疲れ」

武「じゃーな」

夢「ふぅー、楽しかった」

ミシェル「って、そうやって逃げないでくださいよっ! 今日は逃がしませんからねっ!? 聞いてください、獅子咆哮弾っていうのをやれって――」

愛「ちょっと、人のせいにしてんじゃないわよ」

武「そーだそーだぁ、勝手にはしゃいだんろうが!」

ミシェル「ああもうっ、ダメな大人は…粛正してやるぅぅーっ!!」

孔「ふわぁ…帰ろう…」←ずっといた

爆砕点穴といい獅子咆哮弾といいミシェルは方向音痴なのか

そしてホントに影薄いなコーくん


 ~いよりんはお世話焼き~

巌「…」モグモグ

衣依「間野さん、さっきからずっとそれ食べてるよ?」

巌「ん? おお…もらいもんじゃがのう、たまにこういうチョコ食うと止まらんくなってしまう。衣依も食ったらどうじゃ?」

衣依「だからって食べすぎ。1個ずつがちっちゃくてもダメでしょ、ぱくぱくぱくぱくぱく…」

巌「ええじゃろうに、これくらいは。頭使うとるんじゃ」

衣依「だからって食べすぎです。冷蔵庫に入れておくよ」ガサッ

巌「ぬぅ…」


スバル「ふわ、ぁぁ~…うまくいかないんだよなあ…」

衣依「どうしたの?」

スバル「いやさ…昨日オフ会で会った女の子がけっこうかわいかったんだけど、どうも仲良くなれずじまいで…。オフ会の後もゲームしてたんだけど」

衣依「ゲームもオフ会もいいけど、スバルくん、ちゃんと睡眠時間取らなきゃダメでしょ? お給料もらってるんだから、ちゃんとお仕事しなくちゃ」

スバル「はい…」

衣依「もう…スバルくんがちゃんとしなくっちゃ、わたし達もお仕事が滞っちゃうこともあるんだからしっかりしてね?」


快斗「やっぱり…これかな…?」ペラッ

衣依「あれ? 快斗くん、何してるの?」

快斗「ああ、ちょっと…変装したいなあって思って。でもどうしたらいいかなぁ…って」

衣依「変装…。快斗くん、今すごいもんね。どんな変装考えてるの?」

快斗「どうすればいいか分からなくて…」

衣依「帽子とか被ってみたら? 快斗くんはかっこいいから…ほら、こういう大人みたいなハットとか」

快斗「ええ? でも、普段あんまりこういう服は着ないからなあ…」

衣依「……じゃあまこちゃんが被ってるような、キャップ?」

快斗「でもそれだけで大丈夫かな…?」

衣依「眼鏡とか? レンズがないやつとかオシャレだし、いいんじゃない?」

快斗「帽子に眼鏡って……露骨じゃないか?」

衣依「………変装したいんならそういうのは気にしないの」

快斗「…ハイ」


誠「ひもじい…」グゥゥゥ

衣依「まーこーちゃーん…? またご飯食べてないの? 今回はどうして?」

誠「いやな…ロケ弁で数日まかなおうと思ったんだけど思ったより数もらえなかったもんで――」

衣依「まこちゃん! ロケ弁ばっかりあてにしないの、って何回言ったらいいの?」

誠「は、ははは…でも、スタッフも気ぃ遣ってくれて7個も8個も一度に差し入れたりしてくれてさあ…。それでけっこう浮くもんで…」

衣依「お弁当だけじゃ栄養バランス良くないでしょ? もう…それで、いつから食べてないの?」

誠「…昨日の朝から」

衣依「5食も抜いてるの? もう、まこちゃんったら…。ちょっと待ってて」

誠「ん…?」


衣依「はい、間野さんのお夜食のカップラーメンに、冷食のベジタブルミックス追加した特製ラーメン」ドンッ

誠「おおおっ…? って、いいのか、勝手に?」

衣依「大丈夫だよ、きっと。明日はお弁当作ってきてあげるから、ちゃんそれまでも食べること。いーい?」

誠「わ、分かった…」

獅子咆哮弾って確か重い気持ちを重い気として放つ技だよな…ミーの気が重い事って。
「悪が減らない、獅子咆哮弾」
「事務所の大人が悪ばかり獅子咆哮弾」
とかかな?

弱気でやらなかったミーが悪い(暴論)

>>535 悪を撲滅したい→アイドルになろう! の時点で迷子みたいな子ですしおすし
>>538 あとはファンが不良ばかりとか
>>539 そもそも完成形の上から落とすタイプでやっていれば文句を言う人も一層できて…


ぼちぼちやりませうかね?
準備はオーライでござるかのう?



 ―― 2月 1週目


壁P「カフェで朝食デートというのも乙なものですねえ…」ズズ

良人「ああ…」ズズ

壁P「しかし…正直ここのタマゴサンドはいまいちでしたね」ヒソ

良人「そうか?」

壁P「マヨネーズケチってますよ、あの味は」

良人「…」

壁P「……何か?」

良人「いや…だったらお前のタマゴサンドはうまいのかと思った」

壁P「そりゃあもう、絶品ですよ。愛情と真心とマヨネーズたっぷりで」

良人「マヨネーズを同じに並べるな…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:4.30 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【251/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3/7



壁P「おはようございます」

スバル「おはようございます」

壁P「河村くん、先日お願いしておいた資料――」

スバル「ああああっ!? きょ、今日使います? 使いますよねっ? すみません、今から大急ぎで…!」カタカタカタ

壁P「あー…余裕ないなら、やっておきますよ。途中まではできてますよね? 引き継ぎますから」

スバル「すみません、ありがとうございます…」



 ↓1 今週の予定は

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン



壁P「張り切ってレッスンしましょう」

快斗「はいっ」

壁P「元気の源は笑顔! 笑顔の練習~!」

壁P「爽やかスマイル!」

快斗「はい」キラリンッ

壁P「嬉しいスマイル!」

快斗「はいっ!」ニカァッ

壁P「泣きそうなスマーイル!」

快斗「えっ…えっと…こう…?」ニコッ

壁P「おやおや…3種類でネタ切れとは…」



 ↓1 レッスン!

 何を上げるのん?



 踊:5.24


快斗「どうですかっ!?」ビシッ

壁P「おおー…グングン成長しますね」

壁P「まるで悪戯にばらまかれたハーブのように…」

快斗「ハーブ?」

壁P「えげつない、ということです…」

快斗「ハーブが、えげつない…?」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇


 ↓2 香様やる!!

 1~3 スキャンダルなんだい!!
 4~6 香様はお悩みしているんだい!!
 7~9 根回しからちゃんとやる香様なんだい!!

会見かな?



壁P「帰りましたー」

快斗「ましたー」

 バタムッ…


香「ん? いいところに…」

壁P「おや、どうかしましたか?」

香「報告がある」

快斗「報告?」

香「ついては…まずは事務所の皆に伝えておこうと思っている。後で集まってほしい」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【261/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3/7



社長「――うぉっほん、シャーディの引退発表をして、まだ慌ただしくしているだろうが…今度は喜ばしいニュースだ」

タカシ「どうしたのー? まさか、また新しい子が入るとか?」

衣依「わたし、香くんからって聞いたよ?」

社長「うむ…。では自分の口から言いたまえ」

香「はい、ありがとうございます、社長」

香「……この度、僕は交際していた恋人との結婚をすることにした」


誠「おおっ、やっとか。おめでとうな」

タカシ「え? 何それっ!? 全然知らなかったよ!? まこちゃん知ってたのっ!?」

葉子「け、結婚…でも、確かにもう30歳が目と鼻の先だし…」

聖羅「まあ…おめでとうございます~」

衣依「結婚かぁー…香くんと結婚できる人ってすごいんだね…」

ゆず子「んで、相手ってどんな人よ? 芸能人? 一般人?」

佑香「宇宙人? UMA?」

香「…学生のころからつきあいのあった女性だ」

快斗「純愛…かっこいいですね」

社長「記者会見をするまでは口外をしないでくれたまえ。それと、発表後もあまり赤裸裸なことは語らないように」

 『はーい』


 ↓ 香様、結婚!!

 偶数 そしてまだマスコミ慣れしていない快斗くんに報道陣が押し寄せた…
 奇数 やっぱり興味は香様の結婚相手よねえ…ってなる、SSプロのみなさん



 ―― 後日


快斗(昨日のニュース、夜は香さんの結婚の話題でいっぱいだったなあ…)

快斗(似ている芸能人は若いころの八代亜紀…かあ…。あんまりピンとこないけど…)

快斗(まあいっか)

快斗(結婚式とかってやるのかな…? 同じ事務所だし、呼ばれたり…? でもまだそんなにつきあいがあるわけでもないし…)

快斗(もしも呼ばれちゃったら結婚式なんて初めてでちょっと心配だな…)


快斗「ん――?」ピタッ

快斗(事務所の前にいっぱい人がいる…?)


<来たぞ、囲めぇっ!!

快斗「えっ…?」

<周藤さん、菱河さんの結婚の話はどこで聞かされましたか!?

<お祝いの言葉は何とかけられましたか!?

<菱河さんの結婚相手の方とお会いしたことはありますか!?

<彼女いますか!?

<交際期間12年の大恋愛をどう思われますか!?


快斗「え、あっ…えっと、あの…」


 ↓1 詰め寄る報道陣、困るかーくん!!

 1~3 キャパが…
 4~6 壁Pはさすが壁なだけあるうわこらやめ
 7~9 あらやだステキな笑顔



快斗(うううっ…!?)

快斗(こんなにいっぺんにいっぱい言われても困る…)

快斗(で、でも無視するのはイメージ悪そうだし、何か言った方が…?)

快斗(でも、こっちも記者会見以上のことなんて知らないっていうか、そもそも記者会見も全部見たわけじゃないし…)


 パシャパシャパシャッ

<何か一言!

<恋人に求める条件は何ですか!?

<菱河さんとの交友はどれくらいありますか!?

<良いパパになれそうな芸能人ランキング1位の菱河さんの結婚生活はどうなると思われますか!?


快斗(ええい、こうなったら…!)

快斗「こほんっ…」

 ザワッ…


快斗「…香さんの結婚は自分でも驚いてます」

快斗「だけど、俺も香さんは目標とする人なんで、がんばって背中を追いかけていきたいと思います」キラリンッ


壁P「…さすがは快斗くん…」←上から見てた

スバル「フォローに行かずに済みましたね…」←上から見てた


快斗「そ、それじゃあ失礼します」

快斗「あっ、お仕事、ご苦労さまです」ニコッ


壁P(これも放送されれば好感度がまた上がるぞー)

壁P(さりげなく報道陣をねぎらってるところも好感度グー!)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【261/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3/7



快斗「ふぅ…」

快斗「頭が真っ白になりかけた…」

壁P「対応はグッドでしたよ」



 ↓1 来週の予定

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン

黙って笑っときゃ、何とかなる王子様の常套戦術



 ―― 2月 2週目


壁P「では、今日もレッスンをしていきましょう」

快斗「はい」

壁P「抜き打ちスマイルレッスン、苦笑!!」

快斗「あ、あはは…」ニカッ

壁P「やりますね…」

快斗「これは、割と使ってる気がします…」



 ↓1 レッスン!!

 何を上げるん?



 踊:5.84


壁P「今日もなかなかはかどりましたね」

快斗「俺、もっともっとダンス上手くなりたいです」

壁P「しかも向上心もあって…いいですねえ、その意気ですよ」

快斗「はい、ありがとうございます」


壁P「そう言えば…」

快斗「?」

壁P「もうすぐバレンタインですねえ」

快斗「ああ…そうですね」

壁P「チョコを食べ過ぎて鼻血を出してしまったり、ニキビを作ったりしちゃダメですよ?」

快斗「大丈夫ですって…。だいたい、例年多くても10個くらいしかもらってませんし…」

壁P「それは充分多いんですがね…」

快斗「えっ?」



 ↓1 バレンタィィイーン!!

 偶数 をいをい、ダーリン、バレンタイン直前だってのにかーくんをキャスティングしたいって…
 奇数 なに、バレンタインならではのドッキリをかーくんに仕掛けたいぃ?




 prrrrrr…

壁P「はい、もしもし――おや、ダーリン。こんな時間にお電話なんてどうしました?」

壁P「いきなり恋しくなりました? 仕方のない人――って冗談ですよ、やれやれ…」

壁P「…仕事?」

壁P「快斗くんに?」

壁P「……おや、大手の製菓会社が主催、ですか…おいしいですねえ」


壁P「……なかなか急ですが…まあ、スケジュールは都合つけられ、ますね…」

壁P「ええ、ええ…」

壁P「分かりました、内助の功といきましょう。貸しひとつですよ?」



 ↓1 バレンタインイベ発動!!

 1 バレンタインデーにちなんで、恋愛をテーマにしたトークイベントに出演
 2 バレンタインデー限定、お菓子の家でのイベントです
 3 チョコまみれのチョコスプラッシュイベントぉ?



 ―― バレンタインデー当日


快斗「お菓子の家?」

壁P「ええ、お菓子の家というのを作ってしまったそうで」

壁P「快斗くんはそこの主として、お客様をお迎えする…というイベントです」

快斗「具体的には…どんなことするんですか?」

壁P「30人ずつお客さんがお菓子の家に入るので、そこでお菓子の家の説明をしたり…まあ、そんなところですね」

快斗「にしても…お菓子の家って、一体どんな…?」

壁P「何やら、かなりすごいそうですよ」

快斗「へえ…」


壁P「ちなみに、600人いらっしゃるそうなので、20回ほど同じことをしていただくことになりますね」

快斗「20回…!?」

壁P「加えて、20組全てお菓子の家に入る時間が決まっているので、1回を押してもいけません」

快斗「…えっ」

壁P「あまーいシチュエーションとは裏腹に、過酷なお仕事になりそうですが…笑顔で乗り切りましょう!」

快斗「あ、は、はい…」



 ↓1 お菓子の家の王子様、かーくん!! しかしてその働きぶりは…!?

 1~3 うーむ…ちと荷が重かったか…?
 4~6 内心はらはらだけど、どうにかこうにか…
 7~9 さす快斗

笑えば良いんじゃないかな?



 0 SPECIAL!!


快斗「――ようこそ、おいでくださいました」

快斗「はじめまして、林永製菓さんが建ててくださったお菓子の家の主、周藤快斗です」ニコッ

<きゃあああああああっ!!


快斗「本日は短い時間ですが、このお菓子の家を皆さんにご紹介し、心ゆくまで満喫していただきます」

快斗「後ろのお客様も、どうぞ前の方へいらしてください」ニコッ


快斗「まずご紹介させていただくのは、こちらの壁です」

快斗「こちらはクッキーのコルクボードです。ついついつまみ食いして、画鋲を刺すところがなくなってしまうのが悩みですね」ニコッ

快斗「そこの綺麗なお嬢様――あっ、皆さん綺麗で、これではどなたか分かりませんでしたね」

<快斗様ぁぁぁーっ!!

快斗「ありがとうございます」

快斗「そちらのピンクの鞄がとてもキュートなお客様、どうぞ、こちらを召し上がってみてください」

快斗「一思いに…仕方ないですね、口を開けて。そう――どうぞ?」ニコッ

<きゃあああああああああ――――――――――――――っ!!!


快斗「続きまして――」



壁P(うーむ…)

壁P(元々の頭が空っぽ気味だからか、設定に変な疑問を抱かず忠実に再現してしまっている…)

壁P(しかも壊すのがもったいないとかでお菓子の家を食べることに躊躇するお客さんにあーんで食べさせて促すとは…恐るべし)



 ↓1 SPECIAL!!

 偶数 スポンサーが、是非ともCMに出てほしい、って
 奇数 テレビの取材でも大きく取り上げられた




快斗「ふぅぅー…」

壁P「残り、あと数回です。その調子でがんばってくださいね」

快斗「はいっ」


 スタスタ…

壁P「んっ…?」

偉い人「やあ、ご苦労さま」

壁P「これはこれは、この度はありがとうございます」

快斗「ありがとうございます」

偉い人「いやあ、こちらこそ、素晴らしい盛況ぶりだ」

偉い人「それで実はだね、近々、新製品のコマーシャルを打とうとしていたんだが…キミに出てもらいたいと思ってね」

快斗「こ、コマーシャル…ですか?」

壁P「本当ですか? ありがたいお話です」

偉い人「はっはっは、よろしく頼むよ、はっはっは」


快斗「…コマーシャル…」

壁P「快斗くん、やりますね」

快斗「あ、はい…ありがとうございます…」

壁P「イメージいいですよぉー、ここのコマーシャルは」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇




壁P「イベントは大盛況で、CMのお話までいただいて…」

壁P「大成功ですよ」

快斗「疲れました…」グッタリ

壁P「けれど、最後までお客さんの前で疲れを見せず、立派でしたよ」

快斗「そ、そうですか…? ありがとうございます」

壁P「今日はちょっと、甘いものは見たくないかも知れませんが…」ゴソゴソ

快斗「?」

壁P「良ければ、バレンタインですし、もらってください」つチョコレート

快斗「…あ、ありがとうございます!」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【262/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:3/7



壁P「ん…?」

壁P「CDリリースまで、あと2週間…か」



 ↓1 来週の予定は

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン



 ―― 2月 3週目


壁P「今日は全体曲のレッスンをしますね」

快斗「全体曲…ですか? でも直近で、オールスターとかってないですよね?」

壁P「いえいえ、ソロでコンサートをする時なんかにも使えますし、オールスターが近づいてから慌ててやったりするよりはいいんですよ」

快斗「なるほど…」

壁P「まだ持ち曲も2曲しかないですしね、やれる楽曲を増やしておくにこしたことはないのです」

快斗「分かりました!」



 ↓1 イベ?

 偶数 ところで期末テストはもうやったよね? 結果はどうだったのん?
 奇数 もうすぐ高校卒業なんだってさー、かーくんは




快斗「ふぅー…」

壁P「お疲れさまです」

快斗「お疲れさまです!」


壁P「ところで」

快斗「?」

壁P「もう、高校最後の試験は終わりましたよね?」

快斗「」ギクッ


壁P「結果を、教えていただきましょうか?」

快斗「…」ダラダラ

快斗「…あはっ」キラリン

壁P「わたしにその笑顔は通じないんですよ」ニコニコ


快斗「はい…」



 ↓1 どうや!?

 1~3 酷くなっとるやんけ、前回よりも!!
 4~6 前回と大差ないやんけ、くぉら!!
 7~9 赤点は…ぎりちょん回避…か



快斗「これが…テストです…」

壁P「では拝見させていただきますね」

 ピラッ…
 パラ…
 パラッ…

快斗「…」ドキドキ

壁P「…」

快斗(うぅぅ…何だろうか、この緊張感は…?)


壁P「…赤点は、何点からですか?」

快斗「30点以下…です」

壁P「…一応、30点以下は1科目もないんですね」

快斗「は、はい…! 一夜漬けが効いたって言うか――」

壁P「しかし…34点、31点、33点、39点、45点…」

壁P「これは酷い、としか言えませんね?」

快斗「」


壁P「……バカ王子、で売りますかね…?」ボソ

快斗「ば、バカ王子…!?」

快斗(そ、それって…?)


妄想『本日のゲストは、巷で話題のバカ王子、周藤快斗くんです』

妄想『そのルックスとキレのあるダンスで世間の女子から大注目ですが、バカであるという事実から、バカ王子の愛称で親しまれています』


快斗「…い、嫌だぁぁー!!」

壁P「おや、嫌ですか?」



 ↓1 どうしようか

 1 じゃあ、壁Pがテストを作るから、それで全教科50点以上取れたら撤回しましょう。自分で勉強しなさい
 2 だったら実は高学歴な間野先輩にみっちり教えていただきなさい
 3 その他、どうしてやろう?




巌「――勉強をぉ?」

壁P「よろしくお願いします、先輩」

壁P「このままでは、バカ王子でいかないとならなくてですね」

巌「自分で教えてやらんのか?」

壁P「ハッハッハ、先輩の方が100倍は教え方が上手かと思いまして」

巌「…」


快斗「お、お願いします…!」

快斗「バカ王子は…どんな褒め言葉も帳消しにしてしまいそうな、バカってつく称号だけは…!!」

巌「仕方ないのう…」

快斗「!! あ、ありがとうございま――」

巌「じゃがのう、ワシゃあ甘うないけえのう…?」

快斗「えっ…?」

巌「居眠りしようもんなら、外に引っ張り出して冷水浴びせちゃるけえ、覚悟せえ」

快斗「」



 ↓1 間野っちはスパルタ!!

 偶数 強烈なムチと多少の飴でビシビシ勉強を叩き込まれたかーくんでしたとさ…
 奇数 一体何をどうしたのか、数日、かーくんが間野っちっぽくなった…

間野王子…ではなかったか…



巌「何を聞いとったんじゃわれぇっ!? そこの公式は教えたじゃろうが!?」

快斗「は、はいっ、すみません…!!」


巌「知らない英単語ぉ? んなもん辞書を引けぇ、何のために勉強道具に辞書があるんじゃあああっ!?」

快斗「い、今すぐにひきますぅぅーっ!!」


巌「ありをりはべりいまそかりじゃあああああ――――――――――っ!!」

快斗「ありをりはべりいまそかりぃぃぃぃ――――――――――っ!!」


巌「おう、休憩じゃ。この部屋も少し暑いけえ、アイスでも舐めとれ」

快斗「あ…ありがとうございます…」


巌「どぉぉ――――――して、すぐぽろっと忘れるんじゃああああっ!?」

快斗「覚え直しますぅぅぅぅ――――――――――っ!!」



スバル「…スパルタですね」

壁P「ですねえ…」

スバル「僕も以前、ああやって教えてもらったことあるんですけど…」

スバル「基本的に厳しいのに、たまにアイスとかくれたり、たまに面白い話を挟んでくれたりして、終わるころには間野さんに心開いちゃうんですよね…」

壁P「アメとムチ…ですか」



巌「――これで終いじゃ」

快斗「あ…ありがとうございまし、た…」

巌「ようがんばったのう、快斗」

快斗「ま…間野さん…」

巌「どんなことでも一生懸命に打ち込むっちゅうんは、やり遂げると気持ちがええじゃろう?」

巌「嫌なことじゃろうが、ちいと気張ってやってみりゃあ案外楽しいっちゅうこともあるんじゃ。分かったのう?」

快斗「は…はい!」


壁P(さすがは先輩…)

スバル(ほんっと…このアイドル業界でアイドルをプロデュースしてる人ってスペックやばいよなあ…)

スバル(スペックがヤバくないと務まらないのか…スペックがヤバい人のみがプロデューサーとして生き残れるのか…)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



 ―― 2月 4週目


壁P「来週は、いよいよCDデビュー、か…」

壁P「それが終わったら、快斗くんは高校の卒業式…」

壁P「そして春…か」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.27 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【269/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:4/7



壁P「よし…」

壁P「今週も気合いを入れて働くぞー」



 ↓1 今週の予定は

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン



壁P「デビューコンサート直前のレッスンになりますね」

壁P「気合いを入れてやっていきましょう」

快斗「はいっ!」

壁P「やりきった時の笑顔!!」

快斗「はい…!」キラリンッ

壁P「89点」

快斗「あと11点は…?」

壁P「汗を滲ませていたら良かったんですか…」

快斗「そんな一瞬で汗かけませんって…」



 ↓1 レッスン!

 何を上げるのん?



 歌:3.32


壁P「…」

快斗「どうかしました?」

壁P「いえ…今日はあんまり、成長が見えなかったなあ、と」

快斗「すみません…」

壁P「…まあ、良しとしましょうか」



 ↓1 来週はCDデビュー!!

 1~3 ミニコンサートやでぇ!!
 4~6 歌番組出演のオファーが来とってのう、出演じゃい!
 7~9 歌番組が前日にあって、その翌日の発売日にミニコンサートやで!

とりゃ



壁P「さてさて…」

快斗「はい」

壁P「来週はいよいよ、CDデビューですね」

壁P「リリース前日に歌番組に出演して、その翌日にミニコンサート…」

壁P「ちょっと忙しいかも知れませんが、すでにコンサートのチケットは完売して楽しみにしているファンが大勢います」

快斗「何人くらいですか?」

壁P「ざっと…1000人ほどですね」

快斗「1000人!?」

壁P「ビビらず、笑顔でやっていきましょう」

快斗「は、はい…!」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【269/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:4/7



快斗「1000人か…」

快斗「…」

快斗「うちの学校の、全校生徒がそれくらい…かな?」

快斗「…いや、ちょっと少ないくらい…?」

快斗「………でもすごい数だよなあ…」

快斗「しかもその前にテレビでやるとかって…うーん…」



 ↓1 かーくんはほら、精神値高いわけじゃないからね

 1~3 けっこう不安なようです
 4~6 だけど開き直れちゃうのよねえ…
 7~9 同時に頭もいいわけじゃないから、単純に物事を考えるのよね



快斗「…大丈夫かな…?」

快斗「…」

快斗「あああ~…」

快斗「何か急に不安になってきた…」

快斗「…いやいや、大丈夫、大丈夫…」

快斗「これまでもちゃんとやってきたんだし…」


快斗「…」

快斗「でも、雪山の時とか…結局だったしなあ…」

快斗「……ああっ、ダメだ、ダメだ、悪い方に考えないように…」

快斗「………」

快斗「ダメな想像しか働かない…!」


快斗「うぅぅ…」

快斗「不安だ…」



 ↓1 歌番組、出演…!!

 1~3 スタジオでの生放送…目の前にお客さんはなし…
 4~6 紹介VTRで持ち上げられすぎて、かーくんにプレッシャーがががが…
 7~9 幸い(?)、同じ回にいよりんも出演…お姉ちゃん力で緊張はほぐれるか?



司会者「髪切った?」

快斗「いっ、いえ、切ってません…!」

司会者「ははは、ガチガチだねえ、大丈夫?」

快斗「は、はい…!」

アナウンサー「そ、それでは準備をお願いします」

快斗「行ってきます…」ガチゴチ


司会者「あ、コケかけた?」

アナウンサー「大丈夫でしょうか…? あ、大丈夫みたいですね」

アナウンサー「それでは周藤快斗、曲はチューンアップです。どうぞ」


 ~♪

快斗(は、始まった…!!)

快斗(テレビカメラとスタッフばっかり…)

快斗(だけど今、これがリアルタイムで全国のお茶の間に…)

快斗(れ、レッスンした、通りにやれば…ちゃんと…!!)


壁P(う、うーん…?)

壁P(大丈夫かな、あれは…?)



 ↓1 かーくん、イケるか…?

 1~6 あちゃぁー…
 7~9 ぎこちないものの、どうにかやりきった

笑顔で誤魔化せば大丈夫



快斗「~♪゛」

壁P(あっ…)


快斗(う、歌い出しでっ…声がっ――!?)

快斗(も、持ち直し――あれっ…? 歌詞、飛んだ…)

快斗「ふ、ふふ~♪゛…」


壁P(歌詞まで飛んだ…!?)

壁P(それに引きずられてダンスまで…)

壁P(これは…)


 ・
 ・
 ・


<お疲れさまでしたー!!

快斗「…」ズ-ン

壁P「…」

快斗「すみません…プロデューサーさん…」


壁P(結局、パフォーマンスでミスを重ねてガタガタになっていって…)

壁P(その後の放送中もぎこちない顔になってしまって…)

壁P(しかも生放送で、視聴率もそこそこいいゴールデンの番組で…)

壁P(初めての失敗――か)



 ↓1 どうフォローしようか

 1 落ち込む暇があるのかと問いかける
 2 おいしいものでも食べにいこうか
 3 失敗は悪いことではない、本当に悪いのは失敗を怖れて何もしなくなることだ



快斗「緊張しすぎて…」

快斗「意味不明になっちゃいました…」

壁P「ふむ…」

快斗「…生放送だったのに…」


壁P「快斗くん」

快斗「すみません…」

壁P「失敗というのは、必ずしも悪いことだけではありません」

快斗「だけどっ…大事な、タイミングの番組だったのに…」

快斗「明日だってあるのに…こんな時に…期待裏切られて、お客さんが来なくなったり…」


壁P「顔を上げてください」

快斗「…」チラッ

壁P「失敗をして、精神的に参ってしまうこともあるでしょう」

壁P「けれど大事なのは、そこからどうしていくかではないですか?」

快斗「失敗から…?」

壁P「本当に悪いのは、一度や二度の失敗にめげてしまい、失敗を怖れて何もしなくなることです」

壁P「失敗してしまったのならば、その反省点を洗い出して次に活かす努力をするべきではないでしょうか?」

壁P「何故、失敗したのか。それを予防するためにどうしたら良かったのか。失敗してしまっても、そこからどうにか軌道修正ができなかったか」


壁P「確かに大きな失敗でしょう」

壁P「けれど、だからこそ、たくさんの学ぶべきことができたではありませんか」

壁P「ここで打ちひしがれるのでは、ただの大失敗ですが、次に繋げられれば意味のある失敗にすることができます」


壁P「快斗くん、一緒に…この失敗を、次のために活かしましょう?」

壁P「明日も大事なコンサートがあるんですから、そこでこの失敗に学んだ改善点を全てぶつけましょう」

快斗「プロデューサーさん…」



 ↓1 かーくん!!

 偶数 素直で誠実なええ子やでぇ…
 奇数 しかし、頭は弱い

頭弱いって事は扱い易いって事だろ(褒め言葉)



壁P「快斗くんはひとりじゃないんです」

壁P「この失敗は、わたしの失敗でもありますから…一緒に、明日のために考えましょう」

快斗「っ……はい!」

快斗「明日のために、俺、やります!」

壁P「その意気ですよ」


壁P(立ち直れる強さをちゃんと快斗くんは持っている…)

壁P(きっと、この失敗は次の糧になるはずだ)


壁P「では、事務所へ帰ってミーティングです」

快斗「分かりました」

壁P「ただし、明日があるんで遅くまでは残しません」

壁P「ちゃっちゃと反省して、ちゃっちゃと済ませますよ」

快斗「はいっ」



 ↓1 好感度

 コンマ二桁×0.3上昇



 ―― 3月 2日


シャーディ「ぐふふふ…とうとう、この日が…」

壁P「早いですね、シャーディ」

シャーディ「そりゃあもうっ!! 快斗くんのミニコンサートのために!!」

シャーディ「物販って何時からだっけ!? どんなグッズあるっ!? うちわの規制はいつも通りでしょっ!?」

巌「そりゃ今日の仕事が奇跡的に全て順調に終わったらの話じゃろう」

シャーディ「終わらせるもぉーん!!」

巌「言うても、快斗のコンサートが終わった30分後にゃあ、お前のコンサートじゃろう…」

シャーディ「移動は大丈夫、交通量その他もろもろは全て頭に入れて、バッチリ間に合うようルートを考えてきたから!!」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【272/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:4/7



快斗「おはようございます!!」

壁P「おはようございます、快斗くん。晴れやかな顔ですね」

快斗「イメトレもバッチリです! 今日は最高のステージにしてみせますよ!」

壁P「ふふ、では行きましょう」



 ↓1 今回のミニコンサートに、司会役として誰かを選抜できます!

 シャーディ以外で、誰がええ?
 ※もちろんSSプロのアイドルからやで
   あえての司会いらないでもええで~




壁P「――最後のリハも終わって、ようやく一息ですが…緊張してますか?」

快斗「…してます」

壁P「自信は?」

快斗「…あります」

快斗「この緊張を、パワーに変えます…!」

壁P「頼もしいですね」


聖羅「あっ…すみません、お待たせしました~」

壁P「お、聖羅ちゃん」

快斗「聖羅さん…!」

聖羅「大事なデビューのミニコンサートの司会をするのに、最終リハ出られなくてすみません…」

壁P「いえいえ、他のお仕事もありますし、いいんですよ」

快斗「今日はよろしくお願いします!」

聖羅「はい、がんばりますね。快斗くんも、あんまり緊張しないでがんばってくださいね」

快斗「はい」


壁P「さて…開演が近づいてきましたね」


 ・
 ・
 ・


聖羅「本日は周藤快斗、ミニコンサートにご来場いただきましてありがとうございます」

<きゃあああああ―――――――――――っ!!

聖羅「本日、司会をさせていただきます、北川聖羅です。よろしくお願いしますね」

聖羅「それでは早速、始めさせていただきます。SSプロ、周藤快斗のステージを楽しんでいってください」


 ~♪

<きゃああああああああ――――――――――――――っ!!

<快斗きゅぅぅぅん!!


快斗(また、緊張してきた…。だけど、もう同じ失敗はしない…!!)

快斗(こんなにたくさんの人が応援してくれてるんだ…この歓声に負けずに…)

快斗(なってやる、理想の王子様に…最高のアイドルに――!!)



 ↓1 開演!!

 1~3 かーくん、ちょいと飛ばしすぎじゃ…?
 4~6 さす快斗
 7~9 電器屋生まれの王子様ぱねえわー

バカ王子




 バッ

<キャアアアアアアアアアア――――――――――――――――――――ッ!!!


壁P(よしっ、スライドアップの登場は決まった…!)

壁P(そこからのダンスも、いつも以上のキレ…!!)グッ


快斗「~♪」

快斗(うわ、すごい人――それにサイリウムが星空みたいだ)

快斗(何か楽しくなってくる…!)


壁P(歌も問題なし)

壁P(昨日の失敗は引きずっていないようで一安心…)

壁P(だけど…………何か、いや、大丈夫か…?)

壁P(ちょっと飛ばしすぎな気もするけど…気のせいだよね?)


聖羅「まあ~…」

聖羅「快斗くん、とっても楽しそうで、輝いてますね」

壁P「ええ、そうですね」



 ↓1 やや飛ばし気味のかーくん…

 1~3 ちょっと浮かれすぎじゃありませんかね?
 4~6 あーあー、バテてきてないかい…?
 7~9 逆にね、その飛ばし気味なくらいのペースが気迫にあふれるっていうか、輝いて見えるっていうかね



快斗「皆も一緒にぃー!!」

快斗「せぇーのぉっ!!」


壁P(うわあ…盛り上げもバッチリ)

壁P(飛ばし気味なくらいのパフォーマンスだけど…だからこそ、全力っていう感じが伝わってパワフルだ)

壁P(お客さんもあんなのを見せられたら否応無しに盛り上がって、それがさらに快斗くんを燃やして…)


聖羅「すごいですねぇ…」

壁P「ですねえ…」


壁P(何というか…)

壁P(あの子、まだ1年もやってないのに…)

壁P(ちょっとこれはすごすぎやしないだろうか…?)


快斗「いぇぇぇ――――――――ぃっ!!」

壁P(若干、はしゃぎすぎちゃって王子様イメージはアレな気もするけど…)


<キャアアアアアアアアア――――――――――――――――――ッ!!


壁P(お客さん喜んでるし、いっか)



 ↓1 あっという間にコンサートは終わる…

 偶数 最後はバシッと王子様コメントで締めちゃうらへん、ちゃんとスーパーアイドルの片鱗よね
 奇数 これを天然でやっちゃってるところがすごいかーくん。男泣きは卑怯やろ…

すごかーくん




聖羅「楽しい時間は、残念ながらここまでになります」

<ええええー?


聖羅「それでは最後に、快斗くん、会場のお客さんにメッセージをお願いしますね」

快斗「は、はい…ちょっと、息切れが、すみません…ふぅ…」

聖羅「いいんですよ」


快斗「えっと…」

快斗「……………俺、まだまだ、アイドルになりたてで、ちょっと運が良くて、注目してもらえて…」

快斗「アイドルって大変なこともあって、いっぱいのお客さんに応援してもらえるのも…嬉しいけど、プレッシャーもあったりして…」

快斗「失敗できない、失敗できないって気持ちで…それに押し負けちゃったりすることもあって…」

快斗「だけど…こうやって、大勢のお客さんの前に立つと、お腹の底の方から震えてくるものもあって…」


壁P(飾らない言葉…)

壁P(だからこそ快斗くんらしいというか…)


快斗「…何か、楽しくてしょうがないんですけど…」グシグシ

 ザワッ…

聖羅「快斗くん…?」

快斗「…す、すみませっ……」

快斗「何か…泣いてないですよっ?」

快斗「だけど、嬉しさとか…良かったなとか思う気持ちとか…いっぱい、溢れてきちゃって…」ゴシゴシ


壁P(あれ…?)

壁P(泣いてないとか言ってるけど…うん、やっぱりカメラで抜かれると…これもう、完璧…)

壁P(泣いちゃったかぁー…)

壁P(感受性が豊かなんだなあ…)


快斗「グスッ…」

<がんばってぇー!!

快斗「っ…いや…ほんと、ちょっと鼻水が…」グシグシ

壁P(鼻水とか言わないのっ!)


快斗「ふぅっ…」

快斗「これからも、いっぱいがんばるので応援お願いします」

快斗「次は、もっと大きい会場でやって…その次は、それよりもっともっと大きい会場でやって」

快斗「いつか、日本一のアイドルになるので、それまで見守ってください! 一緒に、どこまでも行きましょう!!」キラリンッ

<キャアアアアアアアアアアアアアアアア―――――――――――――――――――――――――――――――ッ!!!


壁P(今日1番の歓声きたっ…!)

壁P(快斗くんは、とんでもないなあ…)



 ↓1 こうしてミニコンは終わったぜよ

 1 もうこれ、かーくん編はここで終わってもいいんじゃ…?
 2 まだ続けるぜよぉっ!!




壁P「お疲れさまでした」

聖羅「お疲れさまでした、快斗くん」

快斗「あ、ありがとうございます…。疲れました…」

壁P「あれだけ最初から飛ばしていれば…まあ当然ですね」

快斗「えっ? そんなに…飛ばしました?」

聖羅「ふふっ…夢中になっていたんですね」

快斗「は、ははは…」


壁P「しかし、本当に良いミニコンサートになりましたね」

聖羅「ええ、とってもステキでしたよ」

快斗「そ、そうですか? 何かもう、終わってみるとあんまり覚えてないんですけど…」


壁P「泣いちゃいましたしね」

聖羅「そうですねぇ~」

快斗「あ、あれはっ…泣いてないですよ!」

壁P「またまた~」

快斗「本当ですって…!」


壁P「ではそういうことにしておきましょう」

壁P「泣虫王子、なんてのも悪くないとは思いましたが…」

快斗「や、やめてください…そういうの」



 ↓1 好感度

 コンマ二桁×0.5上昇



シャーディ「奇しくも、14年前の今日――」

シャーディ「小さな小さなライブハウスで、初めてコンサートをしました」

シャーディ「もう、アイドルとしてコンサートをすることは今年いっぱいでなくなっちゃうけど、これまでたくさんの人と出会って、こんなたくさんのファンに応援してもらって…」

シャーディ「そういう経験は一生消えない宝物として、わたしの胸にも、みんなの胸にも消えずにずっと刻まれると思います」

シャーディ「だから、寂しがらないように! そういうことで、アンコールに応えて本当に、今日は最後の曲をいってみよー!!」

 ~♪


聖羅「きゃーっ、シャーディさぁーん!」パタパタ

快斗「…ほんとに…アイドルなんだ…」

壁P「快斗くんもすごかったですが…シャーディも格別でしょう?」

快斗「はい…」

壁P「個人的には、快斗くんなら…あんな風になれると思っています」

快斗「プロデューサーさん…」

壁P「これからも一緒に、がんばりましょうね」

快斗「……はいっ」


 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【312/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:4/7



 QK!!
 また後で会おウィンナーコーヒー!!



 ―― 3月 2週目


香「皆さん、こんにちは。ゆず香るラジオの時間です」

香「番組パーソナリティーは菱河香と」

ゆず子「辛口で何でもズババッと切っちゃうのが大好評! ――みたいな感じになれたら発言も楽でいいよなーって思ってる垣根ゆず子でーす…」


香「今日はこのラジオに初参加のゲストが来ている」

ゆず子「ゲストぉ? 誰よ?」

香「見えてるだろう、目の前にいるんだから」

ゆず子「そこはお約束じゃんよー、香様ー」

香「はあ…紹介しよう、SSプロの新人、周藤快斗だ」

快斗「は、はじめまして! よ、よよ、よろっ…よろしくお願いします!!」

快斗(ラジオじゃ笑顔で乗り切れないって今さら気づいた…!! 言葉だけでちゃんと伝えるってできるかなあ…?)


ゆず子「緊張しすぎだろwwww」

香「多めに見てやれ」

ゆず子「んでー? 来たからには何か告知があるわけっしょ? 忘れない内にやっちゃえば?」

快斗「はいっ」

香「ちゃんと読めるな?」

快斗「た、多分…」

ゆず子「多分じゃないだろって、そこは…」


快斗「ええと…俺のデビューシングル、『チューンアップ』が発売中です!」

快斗「通常版とともに、豪華特典満載のロイヤルバージョンも売ってます!」

快斗「ロイヤルバージョンには撮り降ろしピンナップとともに、A面曲のプロモーションビデオのディスクも入っているので、是非買ってみてください!」


ゆず子「出た、出た。香様~、こういう商法どう思う? 売れりゃあいいって魂売ってる気がしねえ?」

快斗(えっ、そんなこと言うの!? た、確かにあくどい感じはあるけど…な、何か言い返す準備とかした方が…?)

香「少しでも多くの快斗の魅力を知りたい、というファンがいるからロイヤルバージョンというのも併せて販売しただけだろう」

香「全てに特典をつけるとどうしても割高になってしまうからな、ただ音楽を聴きたいという層にも配慮して2つのバージョンを出しただけだ」

快斗(香さんすごい!! 全然嫌らしく感じなくなった!!)


ゆず子「ま…その点、あたしは3バージョン同時発売するけどな! 今度!!」

快斗「ええええっ!?」

香「お前の方が魂を売ってるじゃないか」

ゆず子「ハッハッハー、こうして開き直りゃあいいじゃあないの。ほら、あたしの魅力を伝えるためには3バージョンくらいいるっていうかぁ~?」

香「資本主義の豚め」

ゆず子「豚はないでしょーが、豚はっ!!」

快斗「ハハ、ハ…」


壁P(初めてのラジオ、楽しめるなら楽しんでくださいね、快斗くん)

壁P(にしてもフリーダムな番組だこと…)



 ↓1 快斗くんは卒業式も終え、春から学生ではなくなり…

 偶数 自立して一人暮らしをするそう…ですが?
 奇数 同時に色々と出演依頼などが殺到していて、まだまだ人気が継続すると同時に忙しくなりそうです



壁P「お疲れさまでした、皆さん」

ゆず子「お疲れーっす」

香「お疲れ」

快斗「お疲れさまでした…」


ゆず子「香様ぁ~、お腹減っちゃったなあ~」

香「帰って食べろ」

ゆず子「ええー? そこは『仕方ない、どこへ行きたいんだ、何でも好きなものを好きなだけ食べさせてやろう』とか言うとこっしょ?」

快斗「似てる…」

香「生憎と、家庭があるんでな」

ゆず子「この新婚め…!! 結婚してもアイドルやるってんなら女の子を大事にしろー!」

香「生憎と、同業者までファンのように扱ったりする気はない」

快斗「ハッキリ言うんですね…」

香「こうでもしないとうるさいんだ、こいつは」

ゆず子「ちぇ~…たかろうと思ったのに」

快斗「ゆず子さんもハッキリと…」

ゆず子「こーゆーのはストレートに言った方がうまくいくことあんだって。あ、そーだ。なあー、王子様~、ちょっくら――」

壁P「申し訳ないですが、快斗くんは次の仕事があるので」

ゆず子「畜生め…」

香「畜生などと言うな」


壁P「じゃ、行きましょう、快斗くん」

快斗「はいっ」



 ↓1 お仕事やで~

 1 人気のお昼番組『笑っていいかい』の人気コーナーにゲスト出演や!
 2 林永製菓のコマーシャル撮影なんやで~
 3 情報番組の「話題のイケメン」特集に出演するんや




司会「本日は話題のイケメン特集、ということで5名のイケメンゲストにお越しいただきました~」

<きゃあああああっ!!

 パチパチパチ


快斗「よろしくお願いします!」キラリンッ

<キャアアアアアアアアア――――――――――――ッ!!


アイドルA「ふっ…この僕の美しさに酔いしれるがいい…!」ファサァッ

<キャアアアアア――――――――ッ!!


アイドルB「よ、よろしくお願いしますね…」

<かわいい――――――っ!


俳優「どうも、お願いしまーす」

<キャアアアアアア――――――――――――ッ!!


二世タレント「よろしく…」

<キャアアアアアアアアア――――――――――――ッ!!


司会「こうして揃うと、わたしもイケメンに見えたりしますかね?」

アシ「冗談は顔だけにしてくださいね」

司会「こりゃ手厳しいっ」

<あはははっ


二世タレント「…」チラッ

快斗「…?」チラッ

快斗(何だろう…? あの人から、すごく視線を感じるような…?)

快斗(でも態度悪いな…何か…。椅子にもだらしなく座ってる感じだし…挨拶だって、何か素っ気なかったっていうか…)



 ↓1 ライバル登場展開だったのだ

 二世タレントくんのお名前おなしゃーす




司会「周藤快斗くんは、今、話題沸騰中、次世代を担う超大型アイドルになるのではないかと、業界ではとても注目をされているんですよね」

アシ「デビューをしたのが9月だったとうかがっていますけれど、半年ほどでこれほど人気になると身の回りでも変わったことがあったんじゃないですか?」

快斗「身の回り…確かにちょっと、街中とかで声をかけていただくようになりました」

快斗「けど、それだけ注目していただけて嬉しいし、ありがたいなあって感じです」ニコッ

<キャアアアアア―――――――ッ!


司会「この爽やかな笑顔はとてもかないませんね」ニコッ

アシ「負けると分かってるのに、わざわざやる必要はないんですよ?」

司会「おかしいな、普段からこんなに毒舌じゃないと思ったんですけど…」

アシ「すみません、ちょっとこちらにはけていただいても…」

司会「あっ、分かりました、僕が邪魔なんですね」

<あははははっ


司会「お次は――」


快斗(生放送だけど…番組を観覧してるお客さんなんかもいて、ちょっと楽しいな)

快斗(がんばって目立って、もっと多くの人に……んっ?)

透「…」

快斗(や、やっぱり…睨んできてる…?)

透「…調子に乗んなよ」ボソ

快斗「!?」


司会「氷川透くんは、あの大御所俳優の息子さんということで…」

快斗(氷川、透…っていうのか。何か感じ悪いなあ、やっぱり…)



 ↓1 何やら敵視されているかーくん…

 1~3 何故かーくんにこんなことを…
 4~6 番組出演後に絡まれた…
 7~9 態度悪っりぃ~…




快斗「ふぅ…終わった…」

快斗(にしても氷川って人にやたら睨まれたなあ…何かしたっけ…?)


 カツカツカツ…

快斗「っ…」

透「…おい」

快斗「な、何ですか…?」

透「何だよ、番組中の目は?」

快斗「目…?」

透「ガンつけただろ?」

快斗「いや…何か、そっちが睨んできたような気がして、ちょっと目を向けただけですけど…」

透「………あ?」

快斗「っ…失礼しま――」

 ガシッ

快斗「……何ですか?」

透「お前のこと潰すのなんて、簡単なんだぞ?」

快斗「つぶす…?」

快斗脳内『ごーりごーり♪』

快斗「…………?」


透「っ…ナメてんじゃねえって言ってんだよっ!」

 ガンッ

快斗「痛っ…何す――」

透「…」ニヤァッ

 ガタァァンッ
 ドサドサァァッ


快斗(なっ…えっ? いきなり自分から転んで…?)

快斗「って、だ、大丈夫で――」

透「ああっ、痛ってええええーっ!!!」

透「いきなり突き飛ばすとか何考えてるんだよ、お前はっ!!?」

快斗「――えっ?」


 ザワザワ…

<どうした?

<喧嘩か?

<突き飛ばしたって聞こえたぞ?


透「痛いっ…痛ってえよぉ…! 誰か、助けてくれよぉ…!」

快斗「な、え、ええっ…?」



 ↓1 冤罪やぁっ!!

 1~3 おいおいおい…かーくんが悪者にされてもうたでぇ?
 4~6 番組の偉い人に誤解なのに注意された…聞く耳持ってもらえなかったし…
 7~9 まあでも、かーくんはお人好しオーラも出とるけんね、事故ってことで、ね?



*「色んなものがあるんだから、周りには気をつけてくれなきゃ困るよ?」

快斗「は、はい…」

*「にしても透くんに大きなケガがなくて良かった…」

*「もしも、目立つような傷なんかできてたら…くわばら、くわばら…」スタスタ


快斗「…」

快斗「……何で、こうなるんだ…?」

快斗(っていうか…どうして、俺が注意される…? 向こうが勝手に突っかかってきて、勝手に転んで…なのに…)

快斗「…」ムカッ


壁P「快斗くん…!」

快斗「っ…プロデューサーさん」

壁P「何かあったと聞きましたが、どうしました?」

快斗「それが…」

壁P「それが?」


快斗(いや…)

快斗(プロデューサーさんはきっと信じてくれるだろうけど…それじゃ、あの氷川ってやつにやり返せないんじゃ…?)



 ↓1 深い執念:発動!!

 1~6 かーくん…
 7~9 かーくん!

あれ誤解なのに注意されとる?

>>655-657 あ、すまん、事故だけども、事故を起こしたことに気をつけてね、っていう下っ端(偉い人じゃない)から注意を受けたってこっちゃな



快斗「…すみません、不注意で、ちょっと…物を倒しちゃって」

快斗「その先にたまたま…氷川透って人がいて…」

快斗(――ってことにされたし…そう言っておこう)


壁P「そうでしたか…」

壁P「氷川透…確か、芸能界にすごい権力を持っている超大御所俳優の息子さんですね」

快斗「…そんなに、すごいんですか?」

壁P「ええ、役者としても超一流ですし、快斗くんの世代だと知らないかも知れませんが、テレビの司会業なんかもやったりしていたんですよ」

壁P「息子さんでも…いや、だからこそと言うべきか…まあ、芸能界はコネがものを言いますから、何かあったら大変なことに…」

快斗「…で、でも本人が何か、すごいことをしたってわけじゃないんじゃないですか…?」

壁P「まあ、それはそうなんですが…そういう理屈じゃあないんですよねえ」


壁P「先方にはこちらから、改めてお詫びをしておきますね」

壁P「まあ、快斗くんにも、相手方にもケガがなかったのなら良かったです。周囲には気をつけてくださいね」

快斗「…はい」

快斗(親の七光りって、あるんだな…)


快斗(だけど…)

快斗(態度も悪いし、いきなり潰すぞとか、ナメるなとか…感じも悪すぎる…)

快斗(危うく俺がわざと突き飛ばした、みたいな誤解もされるところだったし…覚えておけ、氷川透…)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇




透「…ちっ」

 ガァンッ

ゴミ箱『ひでぶぅっ!』ガランガラン

透「…ムカつく」

透「何であんなのが、俺より客どもの歓声でかかったんだよ…。客なんか入れねえでSEでも使えっての…」

透「それに、何で事故扱いなんだよ…。ぼんくらスタッフどもめ…」

透「周藤快斗…ぶっ潰してやる…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【318/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:4/7



快斗「…」カチャカチャ

快斗「…」カチャカチャ

快斗「……よし」

快斗「できた…ボールペン型ミニビデオカメラ…」カチカチッ

快斗「ノック1回で録音、ノック2回で録音終わり…。ノック長押しでREC…」

快斗「二度目はないぞ…氷川透…」



 ↓1 執念状態のかーくんは黒い…

 偶数 こうしてかーくんと氷川透の確執が生まれるのだった…
 奇数 そんなかーくん、都内で一人暮らしをしているんですが…何と、お隣…に…?



快斗「はぁ…」

快斗「工作疲れた…」


 ポツポツ…
 ザァァァァァ…

快斗「んっ…? 雨か…」

快斗「………って、洗濯物っ!」


 ガララッ

快斗「うわ、けっこう強いな…。通り雨かな」


<クソっ、何で雨なんか降るんだよ…!

快斗「ん…? この声…?」

快斗「よいしょっ…」グッ ←身を乗り出した


透「何が家を出てけだ、クソ親父…!」

快斗「…」

透「んっ…?」チラッ

快斗「…と、隣に…何で…」

透「て、てめえ…!?」


 『何でお前が隣にいるんだよ!?』


快斗「この前はよくもやってくれたな!?」

透「ああっ? 何言ってんだ、お前? 因縁つけてんじゃねえよ」

快斗「そっちが突っかかってきたんだろ…」

透「ちょっと人気が出たからって調子乗ってんじゃねえって言ってんだよ」

快斗「親の七光りの分際でひがむなよな」

透「ああっ?」

快斗「何だよっ?」

 バチバチバチ…
 ザァァァッ


快斗「って、洗濯物…!」

透「あ、クソっ…てめえ、よくも俺の服濡らしやがったな、戻ってこい!」

快斗「天気まで俺のせいにするな…!」




 今夜はここまでっす
 どうもありがとうございましタイゲーム


 ~ラジオシップ~

純「メールが今週も来てまーす」

奏「読んで」

純「えー…よーそろネーム、怪盗ジーパンさん! 純くん奏ちゃんよーそろー!」

奏「よーそろー」

純「突然ですが壁ドンについてお二人で語ってください、はいスタート――って、え、いきなり?」


奏「壁ドン…純くんは一生しなさそう」

純「はっ? 何で?」

奏「だって壁ドンって、背が高くてカッコいい人がやらないとダメだし…」

純「それ、俺が背がちっちゃくてカッコ悪いって言ってる?」

奏「身長差がないとダメなのに、純くんあんまり…高くないから」

純「っ…」


奏「あと、壁ドンの後は耳元での囁きが大切だけど、純くんはそう言う、気の利いたこと言えなさそうだから…」

純「気の利いたこと…?」

奏「女の子をきゅんってさせちゃう台詞」

純「ねえ、俺アイドルなんだけど」

奏「じゃあ…できるの?」

純「やるよ」

奏「…ちょっと期待」


純「ごほんっ…」

純(気の利いたこと…かぁ…)

純「……………………………………えっと」

奏「黙っちゃダメだよ、ラジオなんだから」

純「わ、分かってるって、やる、やるからな?」


純「コホン…い、いい匂いするね」

奏「2点」

純「何でだよっ!?」

奏「何か…ヘンタイさんっぽくて、気持ち悪い…」

純「ぐっ…じゃ、じゃあどういうことを言えばいいの?」

奏「どういうこと…? うーん…こういうのとか」サラサラ

純「これ…?」

奏「読んでみて」


純「コホン…お、俺のものになれよ…」

奏「…7点」

純「何でだよっ!?」

奏「やっぱり純くんに合わないと思う…」

純「はあっ?」

奏「あと照れてる感じがして…シラけるから」

純「壁ドンなんてもともと、隣の人がうるさくてドンって叩くもんだし!」

奏「男の人って、もともと~とか好きだよね…」


 ~ラジオシップ~

愛「今日はあんたと?」

純「何だよ、その嫌そうな顔?」

愛「めんどくさ…」

純「俺だっておばさんとなんかしたくないし!」


純「でもいいもんねー、今日は、何と何と何と、何とっ! ライムライトの橘夢ちゃんが来てくれてるもんねー! 夢ちゃんでーす」

夢「よろしくお願いしまーす」

愛「あんたの好みって分かりやすいわね…」

純「はっ? はあっ?」

愛「年上で、雰囲気緩めで、胸でかめ」

純「そ、そういうんじゃないし! おばさんなんかより夢ちゃんの方がかわいいしやさしいし、そんだけだしー」

夢「これ、ラジオだよね? もう収録してるんだよね? いいの、これで?」


愛「さっさとメール読みなさいよ」

純「ったく、これだからババアはいちいちうるさ――」

愛「黙って読め」ギュムムムッ

純「痛い痛い痛い、ほっぺ! つねるな!」

夢「これがまかり通っちゃうんだ…」


純「あー、痛って…。よーそろネーム、暗黒大使さん。みなさん、よーそろー」

愛「よーそろ、よーそろ」

夢「よーそろって一体…?」

純「いつも楽しく聴かせてもらっています。春、といえばみなさんは何を思い浮かべますか? ちなみに私の場合は桜です」

純「家の近くの桜並木がとても綺麗なんですよね、せっかくなので写真を撮ってみました。………だって。桜綺麗」


夢「春といえば…出会いと別れ? この春、とうとう高校を卒業しちゃいました…」

純「俺も高校2年になるんだー。奏も中学校卒業だし…春ってクラス替えとか学校変わったりとか、何か色々変わるって感じするかも」

愛「若っかいわね…」

純「ババアからすりゃね」

愛「ぶつわよ」ガスッ

純「言いながら叩くなよっ…!」

夢「愛さんは春って言ったら、何が思い浮かぶんですか?」

愛「あたし? あー…そうね…たらの芽、初鰹、新タマネギ、鯛…」

純「食いもんばっかじゃん…」

夢「でもおいしいんですよねー、分かる…」

純「えええっ? 夢ちゃんもけっこう食べものばっか…?」


愛「結局は食いものなのよ、戻ってくのは…」

純「戻るって何?」

夢「あー、分かるかも…。春かぁー、って胸いっぱいになるようなことって年々少なくなってく気がするし…食べものは毎年おいしくて胸躍るっていうか」

愛「そう、そういうことになってくもんよ…」

純「ああもう…何か色々と崩れてく…」

愛「勝手な幻想抱いたからでしょ」

純「春はそういうもんだろ!! 期待しちゃダメなのかよ!?」


 ~おしごとは大変です~

 ドンッ

純「ひぅっ…」ビクッ

壁ドニスト「かわいい顔を、しているね」クイッ

純「…………おろろろろっ」

<はいカットー!!


壁ドニスト「ちょっと、困るだろう?」

壁ドニスト「こっちだって男を壁ドンするなんて仕事じゃなきゃしないんだから、ぐっとこらえてくれないと…」

純「だ、だって…間近で、しかも編な声でかわいい顔とか…おええっ…」

壁ドニスト「ちょっと失礼すぎやしないかい」

純「ごめんなさい…」


<テイク2!

 ドンッ

純「っ…」ゾクッ

壁ドニスト「このまま…食べてしまいたいな」

純「うっぷ…」

<カットー!!


純「その台詞いらないでしょっ? 後で編集で音足すんでしょっ!?」

壁ドニスト「壁ドンとは、何かを囁くまでが壁ドンなのだよ…故に、この囁きは外せん!」

純「だからって食べたいって何? ほんとに身の毛がよだったんだけど!」

壁ドニスト「そんなものも分からないのか、キミは!? アイドルだろう!?」

純「俺は!! 男なの!!」



奏「…」ジィッ

TV『コマーシャルの後!』

奏「む…」

TV『ドンッ』

奏「あれ…? 純くんがコマーシャル出てる…」

TV『な…何するんだよ…?』

奏「ふふっ…な、何これ…? 純くんが壁ドンされてる…www」

TV『そのかわいい顔を守ってあげよう』

奏「ふっくく…www」プルプル

TV『湿生堂、メンズ美容液!!』

TV『美肌男子になってみよう』


奏「変なの…wwww」プルプル

純「あれ、奏何見てんの?」

奏「何でも…ない…」プルプル

純「?」



 ~復讐王子?~

タカシ「ってわけで、おーねがい」

佑香「ぷりーず」 

快斗「…どうして俺が悪戯につきあわなきゃいけないんですか…?」

タカシ「いいじゃん、いいじゃん、お願いだって。ちょぉーっとしたものをね、かーくん得意だって言うから作ってもらうだけだしー」

タカシ「適当に通販で買ったー、とか言ってかーくんの名前は出したりしないからさ。ねっ? ね?」

快斗「はあ…」


タカシ「――というわけで、これより、誰かの落とし物の音楽プレーヤーを再生するといきなり警報が鳴り出して居場所を特定されちゃった作戦を決行します」

佑香「がおー」

タカシ「標的のゆずがもうすぐ来るので、待機!」


 ガチャッ…

ゆず子「おはざーっす…ってすばるんが昼寝タイムか…」

ゆず子「あたしも寝よ――ん? 何だこりゃ? けっこう新しいじゃん…」

ゆず子「どれ」

 pi

ゆず子「…めちゃくちゃ曲入ってんじゃんか…。へえー…もらっていいのか? いやでも、こういうのは音質がな…」

 pi


<~♪

ゆず子「うお!?」

タカシ「えっ!?」

佑香「!?」


 『というわけで、これより、誰かの落とし物の音楽プレーヤーを再生するといきなり警報が鳴り出して居場所を特定されちゃった作戦を決行します』

 『がおー』


ゆず子「っ…タカシに、バカガキぃっ!?」

タカシ「何これ、どういうことっ!?」バッ

ゆず子「あっ、てめ、そんなとこに隠れて…!?」

佑香「はめられた?」

タカシ「うわーん、これじゃドッキリ大失敗だよぉー!」



快斗「よし…悪戯証拠音声入手」

快斗「ついでに、この追いかけっこの一部始終も事務所に仕込んでおいたカメラで録画完了…っと」

快斗「…あの2人が持ってたドッキリの番組のスタッフにこれ渡しちゃえば色々と溜飲が下がるはず…」ニヤッ


そろそろ、やりませうか?
いけまするかー?



 ―― 3月 3週目


快斗「…」

壁P「ん? 快斗くん、どうかしましたか?」

快斗「えっ?」

壁P「何やら難しそうな顔をして」

快斗「な、何でもないですよっ」

快斗「一人暮らし始めてちょっと…って感じ、だと思います。でもすぐ慣れますし、けっこう快適にやってますんで!」

壁P「そうですか?」

快斗「はいっ。あ、ちょっとトイレ行ってきますね!」タタタッ


壁P「はて…?」

壁P(まあいいか…)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【318/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:4/7



壁P「さてさて…」

壁P「今週は…っと」



 ↓1 今週は

 1 お仕事
 2 オーディション
 3 モデル撮影



<もっとキリっとした顔お願いしまーす!

<キリッと…? は、はい!

 パシャッ
 パシャパシャッ


壁P(うんうん、撮影は順調…)

壁P(雑誌『メンズ・ノーノー』と言えば流行に敏感でオシャレな若者男性御用達のファッション誌…)

壁P(その表紙と、さらに20ページ分を占めたい、だなんてオファーが来るとは思っていなかった…)


壁P「春になったらアイドルランクも更新されて…快斗くんが初登場Aランクとか、ワンチャンあるかも知れないなあ…」

壁P「………まあ実績とかの意味で、いきなりAランクはない、か。でもBは硬そうだな…」

壁P「やはり逸材か…」


 パシャッ
 パシャパシャッ

<もっとエロい顔をしてー

<エロっ…!?

<そうだなー、じゃあさくらんぼをちゅっとするような顔とかお願いしていいかなー

<さ、さくらんぼ…


壁P「…表現力のレッスン、ちょっとはしておくんだった」

壁P「ま、全てをチャラにする容姿の持ち主だろうけど…幅がなくなっちゃうからなあ…」

壁P「飽きというものほど怖いものはない…」



 ↓1 かーくんはスターダム駆け上がり中!!

 1~3 そして事件が起きた…
 4~6 でも疲れるようです
 7~9 メンタルケアを怠らぬ壁P!!



快斗「ふぅぅ~…」

壁P「お疲れさまです」

快斗「お疲れさまです…」

壁P「…くたびれました?」

快斗「ちょっとだけ…」


快斗「でも…何か、今は疲れよりも楽しいなって気持ちの方が大きくて」

壁P「そうですか」

壁P「けれどあんまり溜め込んじゃいけませんよ。適度に息抜きをしていくのが、何事も長続きさせる秘訣です」

快斗「そんなもんですか?」

壁P「そんなもんですよ」

快斗「分かりました」


快斗「…あっ、夜、実家から荷物届くんで早めに帰りますね」

壁P「では車で送りますよ」

快斗「ありがとうございます」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇




快斗(今日は風呂入って寝よ――あっ)

快斗(うちの風呂、狭いんだよなあ…逆に窮屈そうで、全然入る気しなくなるんだった…)

快斗(シャワーで済ませようかな…)

 チンッ

快斗(そうしようっと…)

快斗(とりあえず荷物受け取ってから、ご飯作って…)


 ガチャッ

透「…」バタムッ

快斗「っ…」

透「んっ?」

快斗「…」スッ ←ボールペン型盗聴盗撮機に手をかけた

透「……どけよ」ペッ

 スタスタ


快斗「…」

快斗(態度悪いやつ…)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【321/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:4/7



壁P「じょーぉーねぇーつのぉ、あかーいーバぁラぁぁ~♪ そーしーてー――」

 prrrrr

壁P「はい、お電話ありがとうございます。SSプロダクションです」

スバル(変わり身早いな…)



 ↓1 お電話やで~

 1~3 何や?
 4~6 ほほう、ドラマに?
 7~9 またアイドル界なんちゃらかんちゃらの特番やで


 ↓1 SUPER SPECIAL!!!

 偶数 超アイドルフェスティバルへのオファー?
 奇数 かーくんに闇(notシャー)迫る…?



壁P「超アイドルフェス――?」

スバル「!?」ガタッ

巌「何ぃっ!?」ガタタッ


壁P「ええ…」

壁P「本当ですか…?」

壁P「………はい」

壁P「…はい」

スバル「…」チラッ

巌「…」ゴクリ


壁P「ありがとうございます」

壁P「それでは、追ってお返事を差し上げますので」

壁P「はい、では失礼します…」


 ガチャッ…

巌「超アイドルフェスって、言うたか?」

スバル「あ、あの…超フェス、ですか?」

壁P「……はい」


巌「…」

スバル「えええええ…?」

壁P「声、かかっちゃいましたね…」


スバル「ほ、本当に超フェス…なんですか?」

スバル「蝶々アイドルフェスティバル…とかじゃなくて?」

壁P「確かに超アイドルフェスティバルですね」

巌「信じられんのう…」

壁P「いやはや、本当に…」

スバル「Sランクアイドルか、Aランクアイドルの中でも一握りのトップ・オブ・トップのアイドルのみが招かれるという、超アイドルフェスティバルに…」

壁P「快斗くん、呼ばれちゃいました…」



 ↓1 来週の予定は

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン
 4 新曲依頼



 ―― 3月 4週目


壁P「快斗くん…」

社長「実はだね、キミに伝えなければならないことができたのだよ」

快斗「は、はい…?」


快斗(事務所に来るなり社長室に呼び出されて…)

快斗(何かちょっと…怖い。何かしたっけ、俺…?)


社長「…キミにだね」

快斗「はい」

社長「オファーが、きたのだ」

快斗「…お、オファー?」

社長「超アイドルフェスティバル――」

快斗「……ちょうあいどる、フェス…?」

壁P「アイドルのトップ・オブ・トップが集まる、日本最強のアイドルフェスです」

快斗「日本最強…?」

壁P「チケットは発売されるや否や、ものの数十秒で即完売…」

壁P「アイドル業界でも他に比肩しうるものがないと言われる超劇的な経済効果を持ったフェスと言われています」

快斗「そんなに、ですか…?」

社長「それにキミが招かれたのだよ。我が事務所から、今回開催される超フェスにはシャーディと快斗くんの2名が出るのだが…」

快斗「…?」

壁P「同じ事務所から、2人同時に出るというのは初のことです」

快斗「…はあ」

社長「ふむ…そうだな…。分かりやすく言うには何と伝えれば良いのやら…」

壁P「プロ野球のオールスターゲームに選ばれたようなものです」

快斗「えええっ!?」

社長(それでいいのかい…?)

快斗「そ、そそそっ、そ、そんなにすごいものなんですかっ!?」

壁P「しかも各ポジションごとにひとり、というような狭き門です」

快斗「!!?」

社長「キミにはより一層、今後のSSプロを担っていくスーパーアイドルとして活躍してもらいたい」

社長「期待をしているよ、がんばりたまえ」

快斗「は…はい…」


 ・
 ・
 ・


壁P「――と、いうわけで、新曲について話しましょう。フェスに出るのに持ち曲が2つだけでは格好がつかないので」

快斗「あ、現実的な話に…」

壁P「我々はいつだって、現実に足をつけて未来を見るのですよ…」


 ↓1 新曲!!

 1 フェスを意識して、超盛り上がって楽しめるような歌を
 2 他のアイドルに負けぬよう、超パワフルな歌を
 3 その他、どんな風の(あるいはジャンルの)曲がええ?



壁P「――では、こういう感じで」

快斗「はいっ」

壁P「あ、フェスは8月の予定ですので、あまり焦らなくともけっこうですよ」

快斗「あ、そうだったんですか…」

壁P「ともあれ、それまでにできることならシングルをあと2枚は出したいですねえ…。希望的観測で」

快斗「けっこう、それだと忙しくなりそうな…?」


壁P「ええ、ちょっと忙しくなるはずです」

壁P「何か困ったことがあれば、すぐに言ってくださいね」

快斗「…はい」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



壁P「んんーっ…」ノビッ

壁P「っはぁぁ~…」

壁P「…」ズズ

壁P「茶がうまい…」

スバル「その茶葉、この前衣依がロケで茶摘み体験をしていただいてきたものですよ」

壁P「ほほう…いいですねえ」

スバル「味の違いはあんまりですけど、おいしいって気はしますよね」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【324/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:4/7



壁P「にしても、年度末ですか…」

スバル「ようやく、今年度も終わりって感じですね…」

壁P「色々ありましたねえ…」

スバル「飛ぶ鳥を落とす勢いでしたね、快斗くん」

壁P「こちらの想像を常に上回る成果を叩き出してきましたからねえ…」

スバル「よっ、豪腕プロデューサー」

壁P「ハッハッハ、誉めても何も出やしませんよ?」

スバル「明日までにまとめなきゃいけないもろもろ…手伝ってもらえればそれで…」

壁P「おや…仕方ないですね」

スバル「ありがとうございます!!」


壁P(にしても色々あったなあ…)

壁P(………そう言えば、葉子ちゃんと聖羅ちゃんも大学を卒業…か。あっという間だ…)



 ↓1 来週の予定は

 1 オーディション!!
 2 新曲レッスン
 3 営業



 ―― 4月 1週目


壁P「本日はドラマのオーディションです」

快斗「初めてで緊張しますね…」

壁P「なぁーに、快斗くんならきっといけますよ」

壁P「それにドラマのレギュラーではなく1話のみに出演する役ですし、あまり片肘を張らずにがんばってください」

快斗「分かりました!」

壁P「その意気です」



 ↓1 オーディション! 重視されるのは…

 1~3 表現力か
 4~6 演技力ね
 7~9 容姿とな
  0  個性?




*「それではオーディションを始めます」

快斗「よろしくお願いします!」

*「はい、よろしくね。じゃあ、名前とどこのプロダクションかを教えてください」

快斗「SSプロ所属、周藤快斗です」キラリンッ


*(…うん、知ってる)

*(しかし…生で見ると格別だな…)


*「それじゃあ、オーディションを始めますので」

*「えー…あらかじめお渡ししていた台本通りに演技をしてみてください」

快斗「はい」

*「自分のタイミングで初めていいですよ」

快斗「分かりました。ふぅー…始めます!」



 オーディション

 求められる能力値
 容:3 表:4 演:3

 快斗能力値
 容:7 表:3 演:4


 表現力 1不足

 超過ボーナス
 容:4 演技:1 = 5



 ↓1 結果は!?

 不足分:-1 + 超過分:5 + コンマ:一桁
 = ~9 不合格
  10~ 合格
  15~ めっちゃ気に入られた



 不足分:-1 + 超過分:5 + コンマ:3 = 7:不合格


壁P「ダメでしたねえ…」

快斗「すみません…」

壁P「まあ、こういうこともあるでしょう」

壁P「気を取り直して、これからもがんばりましょうね」

快斗「分かりました」



 ↓1 イベ?

 1~3 氷川透が合格だとぉ…?
 4~6 駐車場で氷川透とばったり?
 7~9 特になっすぃーん!



快斗(俺なら、案外あっさり合格しちゃうんじゃないかとか思ってたのが恥ずかしい…)

快斗(やっぱり世の中、そうそう甘くもない――)


 ガンッ

快斗「っ…?」

壁P「ん…?」


透「おい、何で俺があんなオーディションも受からねえんだよっ!?」

*「そ…そんなことを言われましても…」

透「はあっ? お前俺のマネージャーなんだろっ? クビだ、クビぃっ!」

透「てめえみてえな無能だからダメだったんだよっ!」ガンッ

*「っ…」


快斗「あいつっ…」

壁P「…」

快斗「ちょっと俺、ああいうの見過ごせないんで…」スッ



 ↓1 行動選択

 1 かーくんを引き止めて立ち去る
 2 暴力はいけませんよ、とかーくんを制して声をかけてみる
 3 傍観する



壁P「あなたはここに」グイッ

快斗「っ…でも――」

壁P「大丈夫ですよ」スッ


透「お前なあ、俺が誰だか分かってんのか!?」

*「す、すみません…ごめんなさいごめんなさい…」

透「ごめんじゃっ――」

 ガシッ

透「っ!?」

壁P「暴力はいけませんよ」ニコッ

透(な、何だこの男――いや女? じゃなくて、掴まれた腕が、全然動かせない…!)

壁P「…」

 パッ

透「っ…何なんだよ、お前?」

壁P「通りすがりの業界人です」

透「はあ?」

壁P「大丈夫ですか?」スッ

*「あ…す、すみません…」

透「おいっ、無視すんじゃねえよっ!」


壁P「…何というか」

透「あ?」



 ↓1 台詞選択

 1 余裕がないですね。何か不安なことでもあるなら話を聞きましょうか?
 2 オーディションに落ちた程度のことでそこまで怒れるのは素晴らしいですが、かといって八つ当たりはいけませんね
 3 その他、台詞



壁P「余裕がないですね」

壁P「何か不安なことでもあるなら話を聞きましょうか?」

透「っ…てめえ、ふざけんじゃねえ!」

壁P「あ、よろしければ名刺もどうぞ」つ名刺

透「そうやって、俺に取り入ろうとしたって――」

壁P「迷える若者を見ているのは心苦しいものもありますしね」

壁P「お気軽にお電話していただいてかまいませんので」ニコッ

壁P「ただし、暴力はいけませんよ。では失礼」スタスタ


透「おい、待てよっ!」

快斗「…」

壁P「さ、快斗くん、行きましょうか」

快斗「あ、はい…」チラッ

透「あの女…あいつの…?」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇


 ↓2 かーくん

 1~3 執念発動
 4~9 壁Pの対応にむっとしているようです



快斗「何であんなやつに、話でも聞くとか言ったんですか…?」

壁P「おや、何だか不服そうですね?」

快斗「だってあんな…」

壁P「親の七光りなだけで偉そうにしているのが気に食わない人間なんてどうなってしまってもいい、と?」

快斗「…そこまでは、言いませんけど…」

壁P「誰かにやさしくすることに、いちいち理由をつける必要はないでしょう」

快斗「…」

壁P「それとも、妬いちゃいました?」

快斗「っ…そ、そんなんじゃないですよっ!」

壁P「ふふっ、ですよねー」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【329/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing
 全体曲:4/7



壁P「オーディションは残念ながら落選…したものの」

壁P「何でもかんでも成功して、何かのきっかけで天狗になってしまうよりは良かった…ということにしておこう」

壁P「えーと…来週はー…っと」



 ↓1 来週の予定

 1 営業
 2 新曲レッスン
 3 全体曲レッスン



 ―― 4月 2週目


壁P「では、今日は新曲のレッスンをしましょう」

快斗「はいっ」

壁P「サクッと覚えて、サクッとレコーディングして、サクッと発売してしまいましょう」

快斗「あれ? 今度はジラすとか…しないんですか?」

壁P「今はひたすら、波を掴んで乗り切ることです」

快斗「はあ…」

壁P「いきましょう!」



 ↓1 新曲レッスン!

 1 クラップラップ:ラップとノリノリキャッチーなサビが印象的なアッパーソング
   歌:3 踊:2 表:3

 2 ハートシェイカー:心臓鷲掴みパワフル&キャッチーなロックナンバー
   歌:3 踊:3 表:3



壁P(おおお…)

壁P(形になっていくと分かる…この曲の持っている威力が)

壁P(これはキラーチューンになりそうだぞ…)


快斗「ふぅ~…」

快斗「どうでしたか?」

壁P「ええ、とてもいい具合ですよ」

壁P「来月中にリリースできたらいいですねえ」



 ↓1 イベ?

 偶数 お花見したーい、ってさ
 奇数 かーくんと隣人・氷川透…



 ―― うららかな春の日


タカシ「うーん、ちょぉーっと…葉桜気味?」

葉子「ちょっとじゃないと思うけど…」

タカシ「だぁーって、みんなして都合がなかなかつかなかったんだもーん!!」

聖羅「ま、まあまあ…ほら、皆さん揃っていればそれだけで華やかな感じと言いますか…」

ゆず子「食虫植物だの引っこ抜いてもすぐ生えてくる雑草めいた何かの間違いだろ…」

誠「何言ってるんだ、ゆず子? 雑草って言っても腹は膨れ――」

ゆず子「そーゆーんじゃねえよっ!!」

衣依「でもちょっとシーズン外れたし、これならあんまり騒ぎにならなさそうで良かったね」

聖羅「そうですね~。でも、どうせなら皆さんで集まれたら良かったんですけれど…」

タカシ「香くんとシャーディはお仕事だもんね~」

快斗「…」キョロキョロ

葉子「あれ…? 快斗くん、どうかした?」

快斗「リトルモンスターの姿がさっきから見えないんで…何か企んでるのかと思って…」

葉子「警戒しすぎじゃ…?」



 ↓1 お花見!!

 1~3 そして、今日もべろんべろんになる人達…
 4~6 やっぱりお外で飲み食いするとなると、体を使って遊ばなくちゃね。もてあそばれちゃう人は、もてあそばれちゃうよね
 7~9 さあ、楽しい楽しいビンゴゲームですよー



快斗「今日と言う今日こそはぁぁー!!」

佑香「ふっ…」ダダダダッ


葉子「元気だなあ…」

聖羅「そうですねぇ~…」


タカシ「へいへい、佑香、こっちパス!」

佑香「へいパス」シュッ

快斗「あっ、ちょっ…!? 俺の靴下をパスしないでくださいよっ!!」

タカシ「えーとえーと、ゆずー、パース!」

ゆず子「あんっ?」

 ポトッ

快斗「うわー、落ちたぁっ!? 汚れちゃうじゃないですかぁっ!?」

タカシ「あーもー、ゆずってばー、そこはパスして繋がないと!」

佑香「これだからホルスタインは…」

ゆず子「おう、チビ、誰がホルスタインだぁ? だーれが乳ばっかデカくて食ってすぐ横になってぶくぶく肥える牛だぁ?」

衣依「じゃあ食べてすぐ横になるのやめたらいいのに…」

ゆず子「生憎とあたしは、ちんちくりんのいよりんとは違って? 脂肪は胸にいっちゃうからさぁー?」ニタニタニタ

衣依「っ…」ムカッ

快斗「はあ、俺の靴下…あんま汚れてないけど、チクチクしたのがついちゃってる…これ抜くの面倒臭そうだ…」


誠「このおにぎりうまいな…」モグモグ

聖羅「まこちゃんさん、いっぱい食べていいですからね」

葉子「あ、野菜とかも食べてね、まこちゃん」

誠「おう、ありがとな!」



 ↓1 そして花見は…

 1~3 愉悦勢(たかゆう)によってドリンクに酒が混入され始めてカオス化されましたとさ
 4~6 何故かミントン大会に
 7~9 平和に終わった…めでたしめでたし



 カァ-
 カァァ-

タカシ「そろそろお開きにしよっかー」

葉子「そうだね」

佑香「げふっ…」

衣依「もう…あんなにいっぱい食べるから…。大丈夫? 気持ち悪くない?」

佑香「もーまんたい…」


誠「んー、サッカーも楽しかったな」

快斗「改めてどんな反射神経してるんですか、誠さんって…?」

聖羅「快斗くんもすごかったですよ」

快斗「えっ、ほ、本当ですか…?」


ゆず子「ふわぁぁ…帰って寝よ…」ノソッ

衣依「もー、ゆずちゃんも自堕落なことしてるんだから…」

タカシ「はいはいはーい、二次会行く人、この指とーまれっ!!」

佑香「…」

快斗「…」

葉子「…」

誠「…」

ゆず子「…」

衣依「ちょっと、もう疲れちゃったし…」

聖羅「また今度…にしましょうね?」

タカシ「ぶーぶー…むくれてやるぅー…」


快斗(疲れたけど…何だかんだで楽しかったな。明日からもがんばるぞ…!)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【329/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ(未)
 全体曲:4/7



壁P「そろそろ…お花見に行ってた人は解散ですかねぇ…」

スバル「あ…みんなの写真、届きましたよ。楽しそうな写真がたくさん」

壁P「それは何よりですね」


 ↓1 来週は

 1 新曲レッスン
 2 営業
 3 雑誌インタビュー



 ―― 4月 3週目


壁P「では、今週も引き続き、新曲レッスンをしていきましょう」

快斗「はいっ」

壁P「やっていくのは、クラップラップです」

壁P「ラップが入ってますけど…いけます?」

快斗「………多分?」


壁P「早口言葉! 隣の客はよく柿食う客だ!!」

快斗「隣の客はよく柿食う客だ!」

壁P「バスガス爆発!」

快斗「バスガス爆発!」

壁P「生米生麦生卵!」

快斗「生米生麦生卵!」

壁P「東京特許許可局!」

快斗「東京とっきょきょきゃきょきゅ!!」

壁P「…」

快斗「…」



 ↓1 好感度

 前回忘れちゃったから×2ね



壁P「これで、2曲とも完成…ですね」

快斗「早くこれをファンのみんなに見せたいです」

壁P「その前にレコーディングをしましょうね」

快斗「はいっ」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【347/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:4/7



壁P「んー、んんー、んん~んっ♪」

スバル「…それ、何です?」

壁P「ふと浮かんだものです」

スバル「…そうですか…」



 ↓1 らーいしゅうの、かーくんはぁ~?

 1 レコーディン
 2 営業
 3 オーディション



 ―― 4月 4週目


壁P「おっしごーと、おっしごーと、たーのしかろぉ~♪」

壁P「今日も張り切って営業、がんばるぞー」

壁P「新曲を出すタイミングだし…音楽番組とか、あとは宣伝のためにバラエティー出演とかもいいし…」

壁P「ダーリンを頼って新曲をどこかとタイアップさせてもらうとかも…」

壁P「楽しい営業の時間だ」



 ↓1 狙いは

 1 音楽番組!
 2 バラエティー!
 3 タイアァップ!!
 4 イベント出演
 5 雑誌系!
 6 その他



良人「…確かに、この曲は強そうだな」

壁P「でしょう?」

良人「あとは…企業が食いつくかどうか、制作会社に売り込めるか、だな…」

壁P「どうぞ、大企業パワーでちゃちゃっとお願いしますよ」

良人「簡単に言うな…」

良人「…まあ、やるだけやってはみるが」

壁P「ダーリン、ファイトですよ」



 ↓1 ダーリン!!

 1~3 LOVEパワーをもってしてもうまくいかんかったわ
 4~6 (まともな)ガムのコマーシャルに使ってもらえることに
 7~9 曲のみのタイアップならず、CM出演まで!? かーくん波きてるわー、ダーリンやり手だわー



良人「先日の件だが」

壁P「どうなりました?」

良人「清涼飲料水メッシに、周藤快斗と、その新曲ハートシェイカー、両方を使いたいと」

壁P「おおっ!」

良人「不意にはしてくれるなよ?」

壁P「もちろんですとも。今夜はダーリンのために何でも好きなものを作って差し上げましょう。何かリクエストは?」

良人「…何でもいい、手料理ならな」

壁P「かしこまりました」


 ・
 ・
 ・


快斗「メッシ?」

快斗「…って、あの、微炭酸のおいしいやつ?」

壁P「はい。CM決定でーす」

快斗「ほんとですかっ!?」

壁P「嘘を言うはずがないでしょう?」


壁P「撮影は近々行われます」

快斗「はいっ」

壁P「爽やかな青春の味、というのが売りのようなので快斗くんもその雰囲気を大事にしましょうね」

快斗「分かりました」



 ↓1 そしてCM撮影日!!

 1~3 500人の現役JKに追いかけ回される、という演出でかーくんはくたくたになるのだった
 4~6 思わずきゅんとしちゃう素晴らしい撮影になりました…
 7~9 かーくんって、ごいすー



偉い人「いやあ、良い作品に仕上がりそうだ」

快斗「ありがとうございます」

偉い人「それでだね…」

快斗「?」

偉い人「………実は、妻と娘がキミのファンのようで、サインをもらえはしないかね?」

快斗「もちろんです! あっ…良かったら、一緒に写メとかどうですか?」

偉い人「写メ?」

快斗「ほら、一緒に写ってる写真とかがあると、すごいって思いません?」

偉い人「おお、それはいい考えだ! 是非そうしよう!」

壁P「はい、チーズ」

 カシャッ


偉い人「うむ!!」

偉い人「ではまた頼むかも知れないから、その時は頼むよ、わっはっは」

壁P「ありがとうございます」

快斗「ありがとうございました!!」


<周藤くんかっこいい…

<それにかわいい…

<おーい、手ぇ止めるな、そこ

<でも分かるわー、かっこかわいいわー…

<お前…男だろ…?


壁P(現場スタッフともうまくやれて…)

壁P(快斗くんさすが…)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



快斗「誰もいないけどただいまー…っと」

 バタムッ…


快斗「はぁー…」

快斗「…」

快斗「…」

快斗「…疲れた…」

快斗「このまま今日は寝ちゃおうかな…」


<ドンッ

<ガンッ

<バリィィンッ

快斗「…うるさいな…」

快斗「夜なのにあんな音立てて…」

快斗「……寝よっと…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.24 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【351/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:4/7



 今夜はここまでです
 ありがとうございましタイポグラフィー!


 ~年齢的な問題~

蓮「…」ペラ ←料理本『おかず365日』読書中

愛「…」ペラ ←科学誌(英字)読書中

蓮「…」ペラ

愛「…」パタン


愛「ねえ」

蓮「ん?」

愛「…あたしがアイドル辞めるって言ったら、どうする?」

蓮「…………次に住む場所をどうするか考える」

愛「ま、そういうとこよね…あんたは…」

蓮「…辞めたいのか?」

愛「年齢」

蓮「ああ…」

愛「野郎ならともかく…ねえ?」

蓮「…………確かに色々とキツいか」

愛「キツいとか言うんじゃないわよ」

蓮「…」

愛「だからって無言もどうなのよ? ちょっと?」

蓮「どっちなんだ…」


愛「名前は売れたし、女優一本でいけると思っちゃいるのよね、実際…」

蓮「そうだろうな…」

愛「で、どうよ?」

蓮「何が?」

愛「辞めるってなったら」

蓮「…トレジャーシップはどうなる?」

愛「…3人でやれば?」

蓮「果たして3人でトレジャーシップとして名乗れるかどうか…だな」

愛「名乗ったもん勝ちよ」

蓮「名前だけならな…。お前の方が分かってるんだろ、俺なんかよりずっと」


愛「そりゃ、多少の頭は働くけど…」

蓮「…少なくとも、誰か欠けたら…それはトレジャーシップじゃなくなる気はしている」

愛「…あんたでもそんなこと言えんのね」

蓮「いずれにせよ…お前だけがひとりで決めるものじゃない」

愛「…」

蓮「社長や、純と奏も交えて…それで決めることになる」


愛「でしょうね…」

蓮「…」

愛「けど、あんた個人がどう思うかってのを聞くためにあたしはこうやって話してんだけど、そこらはどうなのよ?」

蓮「…………何だかんだで、トレジャーシップにお前は必要だと思ってる」

愛「そ。……どうしたもんかしらね…」


 ~ラジオシップ~

純「メール読みまーす。よーそろネーム、ペンパイナポーさん! 純くんせこちゃん、よーそろー」

奏「せこちゃんって人はいないからお返事は純くんだけでどうぞ…」

純「奏の分までよーそろー」

奏「む…」


純「突然ですがお二人は自分たちと同じようにアイドルをしている人達に心がときめくことってありますか?」

純「…だってさ」

奏「…ある?」

純「奏は?」

奏「……純くんから先に言って」

純「ええ? …………いや、だってさ、仮にさ? もし、俺がいたとするじゃん?」

奏「?」

純「で、奏だけいないとか言ったらさぁ……………何か、アレじゃん」

奏「そういうの気にするのがアレだと思う…」

純「とにかくやーだー。一緒、一緒に言おう、あと正直に」

奏「……いいけど…」

純「じゃ、せーのね。……いっせーのっ!」


純「いる!」

奏「い…ない」

純「あ、ズルした!!」

奏「知らないもん…」


奏「それで誰?」

純「え? 言うの?」

奏「だって言わないと意味ないもん」

純「…………………………………………えっと、聖羅ちゃんとか」

奏「好きそう…」

純「夢ちゃんとか…」

奏「ああー…」

純「ゆずちゃんも…」

奏「多い…」

純「てゆーか、奏はどうなんだよっ!? いるだろ!!」

奏「いないもん」

純「俺知ってるよ、この前、仕事の帰りに本屋行きたいとか奏が言ってついてった時、例のあの王子様の出てるファッション誌買っただろ」

奏「ギク…」

純「しかも、表紙と出てるページだけ、ぜぇーんぶ切り取って置いてったろ?」

奏「ギクギク」

純「俺知ってんだからな!」

奏「…………純くん、その雑誌、参考にした?」

純「ギクリ」

奏「でも純くんはときめき多すぎっていうか、単に年上のお姉さん好きなだけだし…」

純「奏だってある程度のイケメンならいいんだろ。今は王子様で、前は香様~って言ってたし」


 ~まこちゃん、高級品に悩む~

誠「ば、ばるば? 俺に?」

香「ああ、もらいものなんだが少しサイズが合わなくてな。お前なら合うだろうからと思って」

誠「…で、ばるばって?」

香「バルバというのはイタリアのブランドだ。色のバリエーションも富んでいるが、やはり実物を触ってみてこそ、こいつの真価は分かる。ほら」

誠「お…おう…じゃあ………………おおっ? 何か、すげえ柔らかいな?」

香「そうだろう? 着心地も抜群だ。着れば体を細めに見せてくれるし、お前には合うと思うぞ」

誠「何か、すごいな…」

香「イタリアのシャツに手を出すなら、入門編としてバルバは勧められる」

誠「入門…」

香「まあ、そういうことだ。タカシにはさっぱりだし、僕もあまり合わない。快斗にやってもいいかと思ったが、見当たらないしな」

香「だから誠、お前にくれてやる。たまには古着ばかりじゃなくてしっかりした服も持っておけ」

誠「おう、ありがとう。…ところでこれ、いくらなんだ?」

香「…………3万くらいだな」

誠「3万っ…!?」



タカシ「まーこーちゃんっ!」

誠「どうした?」

タカシ「これ、まこちゃんにあーげるっ」つ箱

誠「何だ、この箱…? どれ………ネクタイ?」

タカシ「うん、いいでしょ、いいでしょ? でーもー、僕、ちょっとこれじゃないなーって後から思ったから! プレゼント・フォー・ユー! じゃ、まったねー!」

誠「えっ? …高そうだな、これも…」


誠「うーん…うぅぅーん…」

葉子「まこちゃん、どうしたの?」

誠「いやちょっと、悩んでて…」

葉子「…何を?」

誠「それ…」

葉子「それ、って……このシャツと、ネクタイ? どうしたの?」

誠「香とタカシがくれたんだけどな、超高級品らしいんだ…」

葉子「へえ…。確かにすごくしっかりしてそう…。でもオシャレだしまこちゃんに似合うんじゃない?」

誠「だけどこんなの、着る機会がないだろ…?」

葉子「機会?」

誠「だって普段から着たって汚したりよれさせたりしたら困るし…かと言って、いざっていう時がくるのかどうかも怪しいし…」

誠「むしろ家の中にしまっておいて知らずに虫に食われてたりしたら最悪だ。肌着程度ならともかく、こんな高級品を虫に食われるなんて…」

葉子「あ、そ…そうなんだ…」

誠「むしろこんなシャツとネクタイだけ高級品装備したって、他は俺、ボロばっかだから逆にブランド品に失礼っていうかな。だけどもらっちゃったもんだし、あんまりヘタなことはできないけど自分で着るのはかなり気が引けるし、こんなん着てってもしも週刊誌の記者とかがいたらファッション貧乏とか言われて俺のイメージが悪くなっちゃったりする可能性もなきにしもあらずってわけだし、くれるのは嬉しいけど、どうしたもんか…うぅぅーん…」

葉子(そっとしておこう…)



誠「…よし、決めた」

誠「どーちーらーにーしーよーうーかーなー…………」

誠「………………よし、快斗にやろう。父ちゃんにはこんな高級品やったって質屋持ってって終わりそうだしな…うん」

誠「おっ、丁度来た。おーい、快斗ー、これやるよ」


 ~デート企画、じゅんかな編~

純「テレビの企画だからって言っても、何でお前とデートなの…?」

奏「どうせなら蓮くんの方が良かった…」

純「うるさいな…。ほら、行くぞ」

奏「うん」

純「………………って感じでオープニングいい?」

奏「オーケーだって」

純「デートかぁ…可愛い女の子が良かった…」

奏「わたしだってかっこいい男の子が良かった…」


純「いつも通りでいいよね」

奏「それだといつものがデートみたいってことになっちゃうよ?」

純「あ、そっか。じゃあダメだ…。どこ行く?」

奏「どこでも…」

純「じゃあ猫カフェ!」

 ガシッ

奏「猫はやだ…」グググッ

純「どこでもいいって言ったくせに…!」


純「――んで水族館って…」

奏「クラゲ…ほわほわしてる…」

純「………楽しい?」

奏「何で楽しくないの?」

純「だって飽きるじゃん…。どこもかしこも水槽だらけだし…イルカショーとかあるなら分かるけど、次までかなり時間あるし…。ていうか、魚って食べるだけで良くない? 見てたっておいしくなるわけじゃないし…」

奏「純くんさいてー」


純「猫がいた…!」ピタッ

奏「またぁ?」

純「おーい…おーい、こっちこい、ほらほらほらほら…ちっちっちっちっ…そうそう…こっちおいで~。おやつあるぞぉ~」

奏「…」

スタッフ「いつもこうなんですか?」

奏「うん…野良猫見かけたらああやってしゃがんで声かけてものでつって撫でないと気が済まなくて、そうできないと――」

純「あっ…ああ…あぁぁぁ~………逃げられた…」

奏「めんどくさいようにヘコむの…」

純「はぁぁぁ~…」


純「はい、クレープ買ってきた」

奏「…………いつもチョコバナナの安いのしか買ってくれないのに、今日はイチゴ入ってる…」

純「そ、そういうの気にしなくていいだろ。食べろよ…」

奏「あ、テレビだからちょっといいところ見せようとして…?」

純「いらないなら俺食べるぅー! あむっ…甘っ、うまっ」

奏「ああっ、ズルい…! それわたしのやつ…!」パクッ

純「最初から食えばいいのに…」

スタッフ(ごく自然にクレープで間接キス状態…これも普通とは…。じゅんかな、やりおる…)

間違ってた?
マジで? どっからだろう?

報告感謝です
訂正しておきます

 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.84 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【351/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:4/7


 ~タカシくんの妄想~

タカシ「…」ジィッ

聖羅「…?」チラッ

聖羅(さっきから…何か見つめられてるような気がする…)

聖羅(でもタカシくん、とっても真剣そうな表情をしているし…一体、何を考えているんだろう…?)


タカシ(やっぱり…せーらちゃんは……未亡人とか似合いそう…)

タカシ(それでいい出会いがあったりしても、前の旦那さんを忘れられなくて…みたいな…うん)


 ~タカシくんの妄想、其の二~

タカシ「…」ジィッ

葉子「…?」チラッ

葉子(どうしてタカシくん…こっちをガン見してるの…?)

葉子(何かおかしな格好してる…ってわけじゃないよね…? また悪戯の算段…?)


タカシ(ハコちゃんって…動物に例えたら…やっぱり犬…?)

タカシ(庇護欲っていうやつ…? 何かこう…わんちゃんみたいに甘えられたら、永遠と遊びはせずに撫で続けて縁側で過ごせそう…みたいな)


 ~タカシくんの妄想、其の三~

タカシ「…」ジィッ

ゆず子「…」ジトォッ

ゆず子(何だ、タカシのやつ…?)

ゆず子(やたらこっちを見てるけど…しかもいつになく真剣な顔で…。何かあんのか…?)


タカシ(やっぱりゆずがいまいち売れないのは性格とか、アイドルっぽく媚びる――じゃないけど、そういうのができないからだろうなあ…)

タカシ(でも個人的にはゆずのあの女の子っぽくない感じとか嫌いじゃないし、ギャップでここからデレっていうか甘えっていうか、そういうのが出たら…)

タカシ(……………イケると思うんだよなあ…)


 ~タカシくんの妄想、其の四~

タカシ「…」ジィッ

佑香「何?」

タカシ「…」

佑香「ねえ」グイグイ

タカシ(佑香って、このまま成長してったらけっこうスタイル良くなりそう…)


 ~タカシくんの妄想、其の五~

タカシ「…」ジィッ

衣依「…」

衣依(タカシくんに見られてる…。何を考えてるんだろう…? 遊んでもらいたいこととか…?)


タカシ(衣依って、どうしてもちっちゃいころの印象拭えないんだよなあ…)

タカシ(僕よりちっちゃかったのに今は目線が合うようになっちゃってるし…時の流れって残酷…)


 ~タカシくんの妄想、其の六~

タカシ「…」ジィッ

シャーディ「何何何ぃ? そんなに見つめられちゃうと照れるなぁ~、ねえねえ、どうしたの? お喋りしようよ~」

タカシ(シャーディって、趣味趣向で全てを損してるよね、本当に。アメリカのドラマに出てくるかっこいい感じだったらグッとくるのに)


 ~かおまこ、別のお仕事だったら~

誠「なあ、香?」

香「何だ?」

誠「……もし、アイドルじゃない仕事だったら、何やってた?」

香「アイドル以外?」

誠「そう、アイドル以外。まあ、芸能人以外っていうか…」

香「そうだな…」


香「完璧な僕としては、完璧であることの証明として司法試験に合格し、司法に携わる仕事もありえたかも知れない」

誠「おおー」

香「というか、アイドルになる前は学生として司法試験を視野には入れていた…。将来的には国際的な」

誠「なるほど」

香「だがそれ以外にも、パイロットだとか、医者だとか、そういうものを考えていたころもあったな」

誠「でもパイロットも医者も弁護士も、もうドラマとかでやったんだろ?」

香「そうだな。他にも教師、土方、宇宙人、妖怪、料理人、商社マン、マジシャン…色々とやった」

誠「役やってからだと…何がいいと思った?」

香「どれもあまり、演技をしただけでは現実とは異なるのだろうが…僕は俯いた顔の誰かに笑顔を与えられる仕事が良いと考えただろうな」

香「それは今も変わらないし…それが生き甲斐にもなるのだと、すでに知ってしまったからな」

誠「なるほど…」


香「だが、いきなりどうしたんだ?」

誠「いや、ちょっと考えてみただけで不快意味なんてないんだけどな…。俺って、アイドル以外じゃあまともに食っていくのできないかもなあって」

香「そんなこともないと思うが…」

誠「やっぱ収入が多いし…かと言って肝臓の心配はしなくて済むし…うーん…」

香「何故そこで肝臓を出す?」

誠「えっ? ああいやいやっ、あははは…」

香「…お前なら、そうだな…。自衛官とかはどうだ?」

誠「自衛隊かぁー…前に企画で体験入隊したけど、アイドルが嫌になったら来いとか言われたな」

香「それに料理人もいけるんじゃないか?」

誠「それもやったな…。だけど父ちゃんの借金があるし、自衛隊にしろ、料理人にしろ、稼げなきゃダメなんだよなあ…」

香「そういうのをなしで考えてみろ。実際の頭の良し悪しも別にだ。何かないのか?」

誠「うーん…」


誠「…………………米農家?」

香「こ、米農家?」

誠「だって毎日銀シャリ食べられるだろ? それに俺、植物とか育てるの好きだし…」

香「ふむ…確かに一次産業は向いているのかも知れないな」

誠「いちじさんぎょー?」

香「第一次産業、というんだ。米国の経済学者のクラークという人物が産業を分類した内のひとつで、農業・牧畜・水産・林業・狩猟業などを言う」

誠「そっか、食べものとかに最初に手をつける仕事か」

香「最初に手をつける…まあ、間違ってはいないが…」

誠「なるほどなー。そっかぁー…農業とか狩猟業とか、いいなあ…。米に肉、最強だな!」

香「牧畜なら肉だけでなく乳などもとれるぞ?」

誠「でも自分で育てて屠殺するのはちょっとなあ…。農業かぁー…やってみたいなあ…。狩猟はテレビでやりまくってるし、農業だな…一面の田園…夢だな…」ジュル

現実に対応した名称もじりアイドル等は出すつもりないっす
山口百恵とか松田聖子とかピンクレディとか天地真理みたいなところなら名詞だけ使ったりはあると思うけども…

純「えっ」

(純くんはガチで今の今まで、>>784見るまでかねめじゅん≠かなめじゅんだって>>1が気づいてなかったし、安価で決まった名前やったから…)

遅くなったけどやろうかと思ったけど瞼が重たいから明日ね
小ネタだけやっておやすみやで~


 ~ゆず香るラジオ~

香「今週もっともだらけているアイドルもどきの垣根ゆず子と」

ゆず子「今週もっとも一緒にラジオをやってるかわいこちゃんへのディスりっぷりがたまらない菱河香様の」

かおゆず「「ゆず香るラジオ」」

香「スタートです」

ゆず子「……けっ」


香「早速だが、メールを紹介しようと思う。働け、ゆず子」

ゆず子「おい、ニートに言うみたいな冷たい言い方するなよ。どっか諦めてるような感じの」

香「いいから読め」

ゆず子「だからそのいいからハロワ行けみたいな――」

香「ギャラを減らすようにかけあってやってもいいが?」

ゆず子「スパイスネェーム!! マイルドな唐辛子ぃっ!! ヒャッハァー!!」

香「極端なやつめ…」

ゆず子「みなさん、こんばんは。最近快斗くんの人気が凄まじいことになってますね。ここまでくると少し怖いですね!」

ゆず子「そんな快斗くんですが、普段SSプロの皆さんと接する時はどのような人ですか? よければ教えてください。――だということでーすーが!」

ゆず子「香様はどう思われますかぁっ!?」

香「何だそのテンションの高い男性ラジオDJみたいな口調は?」

ゆず子「仕事してんじゃんか」

香「一瞬で戻るな…」


ゆず子「えーと、素の快斗ぉ? 素、ねえ…」チラッ

香「素か…」チラッ

ゆず子(まぁー、無法地帯みたいなラジオだけど、さすがにこういうとこは守った方がいいんだよ…な?)

香(その通りだ。シャーディの奇人っぷりのように、快斗もなかなかオフの時は王子様らしさがないなんて暴露してはいけない)


 コクッ

ゆず子「まあ…んー……あんまり変わらないんじゃねえ?」ホジホジ

香「根はマジメで、誠実で、最初はやや遠慮がちだったが、今はけっこう事務所の面々にも馴染めているからな」

ゆず子「つっても、そぉーんなことはリスナーも気にしちゃいないと思うんだけど…何か暴露できることあるっけ?」

香「お前はすぐにそう…」

ゆず子「ファンサービスだって、ファンサービスぅ! だってさー、プライベートとかをちょっとでも知りたくてこういうメール送るわけっしょ?」

ゆず子「だったらメールを送ってくれたっていうね、そういう番組への貢献にこっちも真摯な対応しなきゃでしょー? そうっしょー?」

香「ただ単にお前が何か暴露したいだけだろう?」

ゆず子「言いっこなしだぁーって」


ゆず子「んで! えーと、快斗のプライベートのことで暴露できるこーとーはー…あぁー…うーん…そうだなぁ…」

香「それくらいは用意しておけ…。僕は、そうだな…。あいつと現代日本の社会問題について話したな」←嘘ではない

ゆず子「嘘、マジで? そんな話したの?」

香「ああ…。ざっくりと概要についての意見交換…程度に留めたが」←嘘ではない

ゆず子「おいおい…完璧かよ、あいつ…」←実はかーくんのバカさをよく知らない


ゆず子「あたしは…んー……あっ、タカシと佑香に悪戯されそうになった時に、何故かあいつに助けられた…っていうか、あのアホどもの暴走にカウンターパンチを食らわせたっつーか…」

香「何? そんなことをできたのか?」

ゆず子「うちの事務所の問題児2人を相手にだぜ? ちょっと見直したわ、あれは…うん」


 ~みーの修行~

滝『ザザァァァ------』

ミシェル「…」

ミシェル「…」

ミシェル「………カァツッ!!」

 ヒュバッ
 バシャアアアアンッ


ミシェル「…」ポタポタ

ミシェル「…ダメだ…」

ミシェル「このままじゃあ…あの人に…御剣誠さんには、まだ勝てない…」グッ

ミシェル「ハングリー精神が秘訣だと俺に教えてくれた…。飽くなき、貪欲な力への執着…とても俺には、マネできそうにない…」

ミシェル「一体どうやったら、あんな高みに至れるまでに…?」


ミシェル「分からない…。一体、これ以上、何をどうやったら俺は…」

ミシェル「ハングリー精神…俺は恵まれた環境に身を置きすぎた…? ほんの数日、こんな山の中で過ごしたって何も変わりはしないのか…?」

ミシェル「くっ…! 一体どうすれば…! どうやったら俺は次の高みに足を伸ばせるんだ…!?」


 ガササッ

ミシェル「っ!」バッ

夢「おっ…開けた――って、ミー発見! もぉー、お休みだからって6日も行方暗ませて何してたの?」

ミシェル「夢、さん…」

夢「あれ、ミー痩せた? 何してるの、そんなところで…?」

ミシェル「実は、俺…………」



夢「――で、山ごもり?」

ミシェル「はい…。でも、何も掴むことができなくて…」

夢「えーと……とりあえず、ハングリー精神の件だけど…」

ミシェル「! な、何か知っているんですか!?」

夢「あ、ううん…まこちゃんって、お家が貧乏だったりしてたんだって。だから…純粋にお腹空かせてたとか、必要に迫られて、って意味じゃないかなーって」

ミシェル「!!?」

夢(むしろそれ今の今まで知らなかったの…?)


ミシェル「な、なるほど…つまり、強さとは生きるための力…。生き抜くために磨かれた純粋な力だからこそ…俺の強さとは質が違って…」

夢「ミーって学校の成績は置いといて…おバカだよねえ…」

ミシェル「夢さんほどじゃないですって」

夢「それは暗にわたしにバカって言ってる…?」

ミシェル「えっ!? あ、い、いえっ、決してそういう意味じゃ…あははは…」

夢「はあ…ていうか、そんな力とか、強さとか? いるの? いらないでしょ? ミーは方向性おかしいって」

ミシェル「そんなことありません! 力なき正義は何もできないんです、だから俺は――」

夢「そーんーなーこーとーよーりっ!」

ミシェル「最後まで言わせてもらえない…ていうか、そんなことって…そんな、こと…って…」ガクッ

夢「ミーはね、歌とかの練習した方がいいよ。じゃじゃーん、ギター持ってきましたー。意味不明な修行より、歌でも歌お? 弾いてあげるから」

ミシェル「夢さん…山にそんなギター持ってくるって正気ですか? 自然なめちゃダメですよ?」

夢「カッチ-ン…ミーには言われたくないんだけど?」

今日のかーくんはどんな王子っぷりを発揮するのか…
準備はよござんしょ? おトイレ行ってからはじめますゆえ、てけとーにお待ちなってもらえれば



 ―― 5月 1週目


壁P「ゴールデンウィークですねぇ」

快斗「俺は何か、高校卒業してからずっと休みみたいなつもりですけど…」

壁P「お仕事しているじゃないですか」

快斗「そうですけど…まあ、そこまでみっちりスケジュールが詰まってるわけでもないですし…」

快斗「暇って言っちゃえば暇、みたいな…」

壁P「ふむ」


 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.84 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【351/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:4/7



 ↓1 今週は

 1 レコーディング
 2 営業
 3 全体曲レッスン



快斗「~♪」

壁P(確かに快斗くんは高校を卒業したばかりだし…むしろ学生の時のままだった方が忙しくはあったのかもなあ…)

壁P(これからはまだ分からないけど…何かレギュラーで出演できる番組なんかがあればいいな)

壁P(…だけど、そう都合良くレギュラーの仕事なんてこないだろうし…営業するしかないか)


壁P(ま、それはそれとして…)

壁P(この曲でコマーシャルも流れて、歌と一緒に快斗くんの姿も全国放送されるし…)

壁P(そこでまたドカンとくればいいな…)


壁P「それに超フェスもあるし…」

壁P「今はガンガン、お仕事だな…」



 ↓1 レコーディング終了

 1~3 プライベートがお暇なかーくん
 4~6 ゴールデンウィーク、だそうで?
 7~9 映画出演のオファーだと?



壁P「お疲れさまでした」

快斗「お疲れさまでしたー」


壁P「これで今日はお仕事終了です。…意外と、早めに終われましたね」

壁P「わたしは事務所へ帰ってお仕事しますが、快斗くんはどうします?」

快斗「え? あー……帰っても暇なんですよね…」

壁P「おや」

快斗「友達は地元にいますし…あんまり外をぶらついてても人に気づかれたりで、ちょっと引きこもり気味というか…」

壁P「若い内に遊んだ方がいいんですがねえ…いけない遊びは困りますが」

快斗「でも東京って何して遊ぶんですか?」

壁P「見るものも遊ぶところも数えきれないほどありますが…」

快斗「人がいっぱいなところはちょっと…」

壁P「あー…まあ贅沢な悩みというか、うーん…」



 ↓1 行動選択

 1 ま、バレてもいいやくらいで遊んでみればー?って
 2 じゃあちょっくらデートします?
 3 趣味に没頭してみるとか?



壁P「それなら趣味に没頭してみるとかはどうです?」

快斗「趣味…」

壁P「時間があるのなら、そういうのもいいんじゃないですか?」

壁P「…そう言えば快斗くんの趣味って、何です?」

快斗「趣味…趣味って言えるかどうかはあれですけど…」

快斗「あれかな…?」

壁P「あれ?」



 ↓1 かーくんの趣味とは!?

 1 湯治。渋い
 2 ダーツ。かっこいい
 3 その他、なに?



快斗「ちょっと、ダーツを…」

壁P「ほほう、いいじゃないですか」

快斗「そんなに上手ってわけじゃないんですけど…お父さんが自作したダーツ盤で遊んでて…みたいな」

壁P「自作?」

快斗「あ、はい。刺さったところに応じてちゃんと勝手に計算してくれるようなやつを」

壁P「そんなの作ったんですか…?」

快斗「ゼロワンとカウントアップとクリケットしかできないんですけどね」

壁P「むしろクリケットできちゃうんですねえ…」


壁P「でも暇ならやってたらどうなんです?」

快斗「でもダーツ盤がなくって…」

壁P「ああ…だったら東京なら何でも売ってますし、買ってみては?」

快斗「…そう、ですね」

快斗「じゃあ、プロデューサーさん、秋葉原で下ろしてもらうことってできますか?」

壁P「いいですけど…わざわざアキバで買うんですか?」

快斗「えっ? それ以外にパーツ類売ってるようなところ、東京にあります?」

壁P「…いえ、分かりました。秋葉原ですね」

壁P(既製品買うんじゃなくて自分で作っちゃうのか…)



 ↓1 かーくん、電化製品(ダーツ盤)を作る!!

 1~3 しかし、コンピューターまわりで詰まった模様
 4~6 クリケットまでは独力じゃ入れられなかった、って
 7~9 作れちゃうんだねえ…



 ―― 数日後

壁P「…」カタカタ

スバル「…はい、その件でしたら…ええ、はい…」

巌「…ぬぅ」


 ガチャッ

快斗「おはようございまーす…」

壁P「ん? おはようございます、快斗くん」

快斗「あ、プロデューサーさん」

壁P「今日は何もありませんよ? どうかしました?」

快斗「先日、ダーツ盤作り始めた件で」

壁P「ああ…」

快斗「できたはいいんですけど、やっぱりひとりで家でやっててもなあって思って、持ってきちゃいました」

壁P「…それ、自作ですか?」

快斗「はい。ゼロワン、カウントアップ、クリケット対応です」

快斗「ダブルに刺さるとズズンって音が鳴って、トリプルだとピュピュピュンって鳴りますよ」

快斗「ブルもバキューンって音と、インブルだとズドォンって来ます」

壁P「すごいですね…」

壁P「ここがダーツ盤になってて…それだけ、ですか?」

快斗「あ、モニターに一応繋がなくちゃいけないんですけど…あ、ここのモニターって使ってます?」

壁P「戻してくれるのなら、そこのパソコンは誰でも使っていいやつですよ。印刷用がメインで置いてあるだけなんで」

快斗「じゃあ、ちょっと借りて…」


 ゴソゴソ
 ゴソゴソ

快斗「これで…」

モニター『起動!!』パッ

快斗「準備できました! 最大10人までやれるようにしたんです」

壁P「高性能ですね…」

快斗「まあ…それだけなんですけど」

壁P(そんなに、っていう感じなんだけどな…)



 ↓1 ダーツ!!

 1~3 かーくん、壁P、すばるん、社長の4人で
 4~6 かーくん、リルモン、せーらさん、ゆず子の4人で
 7~9 かーくん、壁P、すばるん、社長、リルモン、せーらさん、香様、まこちゃんの8人で



佑香「何それ?」トテトテ

快斗「ダーツ盤。やる?」

佑香「ダーツ……やる」

快斗「あと、誰かいますかね…?」

壁P「聖羅ちゃんと…あとゆず子もいたと思いますよ」

佑香「呼んでくる」タタタッ

快斗「じゃあ、ちょっとここでやらせてもらっていいですか?」

壁P「ええ、どうぞ。ただ、あんまり騒がしくなりすぎないようにしてくださいね」

快斗「はいっ」



ゆず子「ダーツぅ?」

聖羅「やったことがないですけれど…」

快斗「ちょっとやってればできるようになりますよ」

佑香「早くしたい」

快斗「じゃあ、ゼロワンでやりましょうか。初心者は先の方がいいんで、俺は最後にやりますね」

ゆず子「上級者宣言かよ」

快斗「そういうわけじゃ…」

聖羅「何だかとっても楽しそうですね」



 ↓1 第1回、SSプロダーツ大会!!

 1~3 リルモンの潜在能力ヤバいわー
 4~6 せーらさん、それってビギナーズラック?
 7~9 かーくんTUEEEEEEE

 



聖羅「え、えいっ」

 シュッ
 ピュピュピュンッ

聖羅「あら~」

ゆず子「20の、トリプル…?」

佑香「…」

快斗「60点…」


聖羅「あと2回…なんですよね。それっ」

 シュッ
 ピュピュピュンッ

聖羅「まあ~」

ゆず子「また、同じとこっ…?」

佑香「…」

快斗「これで120点…」


聖羅「最後の1回ですね~…」

 シュッ
 ズドォンッ

聖羅「あら、真ん中に入っちゃいました」

快斗「インブル…50点だから、合計…170点。ハイトン…」

ゆず子「ハイトン?」

快斗「1回に151点以上のこと…」

聖羅「運が良かったんですね~」

佑香「…運ゲー?」



聖羅「えーと…あと30点…だから、15のダブルに入ったら、おしまいなんですね」

快斗「はい。だけど31点以上を減らしてしまうとバーストって言って、このラウンドは終わりですからね」

ゆず子「ブール、ブール」

佑香「ぶーるぶる、ぶーるぶる」

快斗「そうやって野次るっていうか…邪魔するのは厳密にはルール違反なんだけど…」

ゆず子「細けえこたあいいんだよっ」

聖羅「えいっ」

 シュッ
 ピュピュピュンッ

佑香「トリプル?」

ゆず子「いえーい、バースト――じゃないっ?」

快斗「10のトリプル!?」

聖羅「あら?」

快斗「聖羅さんの…優勝です」



 ↓1 せーらさんはやっぱり持ってた

 偶数 かーくん自作のダーツ盤は事務所にそのまま置かれるのでした…
 奇数 かーくんが負けず嫌いだった…



<あれっ、何これ? ダーツ盤あるよ

<ん? ほんとだな。ご自由に遊んでください…だって

<へえー、まこちゃん、やろやろっ


スバル「…すっかり、ですね」

壁P「いいんじゃないですか? ダーツくらい」

スバル「その内、誰かがダーツ大会とか言い出しそうな気もしますが…」

壁P「それは一興ですね。誰が優勝するんでしょうね…?」

スバル「香はけっこう上手なんですよね。あとシャーディも」

壁P「ああ…河村くんはどうなんです?」

スバル「僕はさっぱりで…」

壁P「わたしもダーツなんて数年はやってませんねえ…」

スバル「へえ…上手なんですか?」

壁P「どう思います?」

スバル「……………いや、やめときます」

壁P「おやおや…」

スバル(何か、この人の場合、何でも人並み以上にさらっとできる気がするし…)


 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.84 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【351/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:4/7


壁P(さてと…)

壁P(来週の予定を考えなければ…)



 ↓1 来週は

 1 営業
 2 レッスン
 3 オーディション

全体曲レッスンできる?

>>818 ノー



 ―― 5月 2週目


壁P「たーのしい、たーのしい、営業ちゃーん…っとな」

壁P「新曲リリースに合わせて歌番組、あるいは宣伝のための番組出演…」

壁P「タイアップ…はもうコマーシャルが流れ始めるし、うん…」

壁P「あとはレギュラーも欲しいな…」

壁P「MFCはあれだけど…」



 ↓1 狙うは

 1 歌番組
 2 演技系
 3 バラエティー
 4 雑誌系
 5 イベント系
 6 その他、何?



壁P「雑誌パワーはなかなかあなどれない…」

壁P「出版不況の時代だとは言われているが、チェックする人は多い」

壁P「快斗くんのルックスは二次元の画像となっても映えすぎるどころか、各種補正で余計に眩しく…」

壁P「雑誌でどかーんと売れてやろう」

壁P「ふっふっふ…」



 ↓1 雑誌営業!

 1~5 余裕!!
 6~7 大人気の若い男性向けファッション誌メンズ・ノーノーで専属にならないかって
 8~9 表紙&カラー10ページ+取材つきぃ!



*「では、よろしくお願いします」

壁P「はい、こちらこそ~」


壁P(あっさりいきすぎた…)

壁P(むしろ喜ばれるくらいだったなぁ…)

壁P(しっかし、これじゃあわたしがプロデューサーをしている意味があるんだろうか…?)


壁P「…」

壁P「…ま、いっか」

壁P「順調ならば万事オーケー」

壁P「うんうん」



 ↓1 雑誌のお仕事!

 偶数 高貴な王子様特集、だそうで。中世風の衣装でござる
 奇数 ワイルド王子様特集、だそうで。む…あやつがおるぞ…?



 ―― 後日


快斗(ワイルドな王子様特集…か)

快斗(ワイルド…ってどんな感じだろ? ワイルド、ワイルド…)

快斗「うーん…」


 バァンッ

快斗「っ…?」チラッ

透「何で俺だけじゃねえんだよ」

*「いや…だから、説明した通り、企画の趣旨として…」

透「俺だけの特集だったって話だったろうが!」

*「そう言われても…」


快斗(何で、あいつ…)

快斗(プロデューサーさん、こういう時に限っていないし…)


透「ちっ…」

透「話になんねえ。上のやつ呼べよ」

*「えっ? いや、しかしですね…」

透「ああっ? 俺に逆らおうってのか? そうなのかよっ!?」ガンッ


快斗「…」



 ↓1 かーくん…

 1~3 若いけん、かーくんも…
 4~6 知らんぷりのかーくん…だったが?
 7~9 やだかーくん王子様…



快斗「…」ガタッ

快斗「おい」

透「あ?」

透「……んだよ、お前が呼ばれてるもうひとりかよ?」

快斗「さっきから見てれば何だよ、その態度?」

透「はあ? ああ…お前、自分が売れてるからってねじこんでもらったってか?」

透「いい度胸じゃねえかよ、なあ?」

快斗「はあ?」

透「俺の仕事を横取りしようとしたんだろ? そっちがその気ならお前なんか本当に潰してやるよ」

快斗「潰す?」

*「あ、あの…ね、2人とも、そう喧嘩腰にならないで――」


透「うるっせえ!」バッ

*「っ…!?」ドサッ

快斗「…! お前、そうやって人に手え上げていいと思ってんのかよっ!?」

 ガッ

透「やる気かよ、オイ!?」



 ↓1 あわや取っ組み合い…

 1~3 しかし、かーくん、喧嘩の心得はなかった…
 4~6 そりゃもうね、殴り合いっすわ
 7~9 壁P、さすが。さす壁



透「ふざけんじゃ、ねえっ!」

 ドゴッ

快斗

すまんの、間違ってしもうた



透「ふざけんじゃ、ねえっ!」

 ドゴッ

快斗「~っ…お前ぇぇっ!?」

 ドゴッ

透「痛っ…!?」


*「あわわわ…」

*「だ、誰か止めて…!」


快斗「この…!」

透「おらっ!」

快斗「がふっ…げほっ…」

透「調子に、乗ってんじゃ、ねえよっ!」

 ガスッ
 ドゴッ
 ボゴォッ


快斗「っ…親が偉いからって調子に乗ってるのは…そっち、だろぉっ!」

 ガシッ
 ガンッ

透「て、めえっ…!!」



 ↓1 大喧嘩しちゃいました…

 1~3 撮影中止&人前に出れない顔&氷川透の事務所から、どうしてくれるんだと…
 4~6 撮影中止&人前に出れない顔…
 7~9 喧嘩は誉められることじゃあないにしろ…?



壁P「…」

快斗「…」ボロッ

壁P「派手にやりましたねえ…」

快斗「……すみません…」


壁P「何があったかは聞きましたが…暴力はいけませんね」

快斗「…」

壁P「…」

快斗「……すみません…」

壁P「…やれやれ」


壁P「その顔では、人前に出られません」

壁P「しばらくはこっそり静養してもらうしかないですね」

快斗「…静養」

壁P「まあ、謹慎みたいなもんだと思ってもらってもいいんですが」

快斗「…」


壁P「ああそれと、てっきり因縁でもつけられ――じゃなくて、何か向こうの事務所からも言われるかと思ったんですが…」

快斗「?」

壁P「お詫びのお電話を差し上げたのに、特に何もなかったんですよね…」

快斗「え? でもあいつって…」

壁P「どこも何かしらの事情は抱えている…ということなんでしょうかね…」


快斗「…」

壁P「とにかく、自宅でゆっくり体を休ませつつ、反省してくださいね」

快斗「……はい…」



 ↓1 行動選択

 1 相手の事務所へ菓子折りもってお詫びに
 2 氷川透に会いにいく
 3 関係各所にお詫び回り



壁P「この度は、まことに申し訳ありませんでした」

*「まあ…うん、お陰様でバタバタだよ…」

壁P「申し訳ございません」

*「…けど、快斗くんはそこまで悪くないと思うよ」

*「あの氷川透って子…やっぱり態度が大きいっていうか…あれは親がどれだけ立派でも芸能界じゃ大成しなさそうだよね」

*「まあ、台風に遭ったみたいに考えますよ…」

壁P「…」



壁P「この度は、まことに申し訳ありませんでした」

透マネ「い、いえ…こちらこそ…」

壁P「…」

透マネ「本当に、申し訳ありません…。こちらが悪いのに、わざわざご足労いただいて…」

壁P「いえ、お気になさらず。氷川さんのおケガは?」

透マネ「問題ない程度ですので…」


壁P「…」

透マネ「…」



 ↓1 行動選択

 1 立ち去る
 2 氷川透について



壁P「ところで…おうかがいしてもいいですか?」

透マネ「はい…?」

壁P「いつも彼は…あのような感じなんですか?」

透マネ「…すみません」

壁P「ああいえ、責めているとかではなく、純粋な好奇心でして」

壁P「ただ何となく…何か、彼は鬱屈したものを抱えているように見えまして」

透マネ「…あまり、うちの事務所でも彼は良く思われていなくて……彼のマネージャーっていうのも、ほとんど厄介払いというか…追い出し用というか…」

透マネ「詳しいことは、知らないですし…」

壁P「…そうでしたか」


透マネ「いつもいつも…失礼なことをして、わたしが頭を下げて…」

透マネ「何て言っても聞かないどころか、逆に恫喝してきて…怖くて、痛いですし…もう、辞めたい…」

壁P「…」



 ↓1 台詞選択

 1 あなたの仕事はタレントを支えることでは?
 2 つっこんだことをすみませんでした。ではこれで
 3 彼に歩み寄ったことはないんですか?



壁P「彼に歩み寄ったことはないんですか?」

透マネ「そんなの…したってムダです」

透マネ「何も聞かないし、怒らせるのも怖いですし…」

壁P「…ふむ」


透マネ「…以前は、助けていただいてありがとうございました…」

壁P「いえ、お気になさらず」

透マネ「今回も…おおごとにはしないでいただいて…」

壁P「むしろ、こちらの事務所が圧力をかけられるんじゃないかとか思ったんですが…」

透マネ「あの人にそんな価値、ありません…」

透マネ「お父さんの方は、立派な方ですけれど…氷川さんの顔を立てているというだけなので…」

壁P「親御さんは、彼の現状をご存知ではないんですか?」

透マネ「口止めされているんで…」

壁P「ふむ…」


透マネ「本当に、すみませんでした」

壁P「…いえ、こちらこそ」


 ・
 ・
 ・


壁P「……ふむ」

壁P「あれは何かでこじれて性格が歪んで、そのまま誰も矯正してくれる人もなく来てしまったんでしょうね…」

スバル「…そうなんですか?」

壁P「恐らく、わたしの睨んだところでは親子関係もうまくいってはいないはずです」

スバル「へえ…」

壁P「かわいそうなことに、ですが」


スバル「それより…快斗くんの休養はちょっと響くんじゃないですか?」

スバル「コンスタントに色々とオファーも来ていたのに、それを全て断らなきゃいけないなんて…」

壁P「そこの埋め合わせは考えますよ」


壁P(しかし…氷川透…)

壁P(遅かれ早かれ、あのままでは彼の事務所も庇いきれずに見捨てて…親ともうまくいかず、あの性格で…)

壁P(………後味が悪くなりそうだなぁ)

壁P(けれど首を突っ込むのはお節介になるかも知れないし…うーん…)



 ↓1 壁Pはお人好し

 1 しかし、首は突っ込まず
 2 社長、ちょっと相談があるんですが…




壁P(………いや、今は他人の心配じゃないな)

壁P(そこまで余裕があるかとなれば、また別になってしまうし…)

壁P「薄情だろうか…?」

壁P「…うーむ」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.84 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【351/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:4/7



壁P「来週は…」

壁P「…まだ、ちょっとお仕事はできそうにないんだよなぁ」



 ↓1 かーくんはお休み中

 1 営業しとこう
 2 お見舞いというか、何というか



 ―― 5月 3週目


壁P「今の内に営業しておこうっと」

壁P「快斗くんには反省してもらって、復帰してからバリバリまた働いてもらわないと」

壁P「そのためにも、お仕事を確保」

壁P「今できるのは、ここからだな」



 ↓1

 1 歌番組
 2 演技系
 3 バラエティー
 4 雑誌系
 5 イベント系
 6 その他、何?



壁P「何だかんだで不意にしてしまったし…」

壁P「もう一丁、営業をかけてみますか…」


壁P「…」

壁P「悪い評判とか立ってないといいけど…」

壁P「……いや、ないか」

壁P「ないと思いたい」


壁P「あっても誤解は解くのみ」



 ↓1 雑誌営業

 1~5 またも、余裕!
 6~9 特集記事もやりたいなー、ってさ




壁P「よぉーし」

壁P「ばっちり、お仕事ゲットだぜ~」

壁P「いやはや、スケジュール帳が埋まっていくのは良いものだ…」


壁P「…」

壁P「さて…と」

壁P(早く終わったし…快斗くんの様子でも見にいこうか…?)

壁P(それとも、別のこと…)



 ↓1 行動選択

 1 かーくんの様子を見にいく
 2 さっさと帰ってダーリンに手料理を振る舞う
 3 ハコちゃんからのお誘いを受けた



 prrrrr…

壁P「おや…?」


 pi

壁P「はい、もしもし?」

葉子『あ、プロデューサーさん? 今、大丈夫ですか…?』

壁P「ええ、問題ありませんよ。どうしました?」

葉子『その…スバルさんに、聞いたんだけど…快斗くんがお休みだって…』

壁P「ええ、ちょっとありまして」

葉子『だったら、時間あるかなあ…って思って…』

壁P「ないこともないですが…?」

葉子『そんなに大した用事じゃないんだけど…お食事とか、もし良かったら…って』

壁P「ふむ……まあ、いいでしょう。行けますよ。今日ですか?」

葉子『本当? うん、今日…でも明日も明後日も、ずっとでもいいけど…』

壁P「ふふふ…ジョークが上手になりました?」

葉子『え? あっ…あはは…じゃ、じゃあ今日…』

壁P「分かりました」



 ↓1 ハコちゃんは壁Pだいすき

 偶数 レストランだったんだけど、葉子ちゃんファンのソムリエがワインなんてサービスしてくれちゃって…お酒入れるつもりはなかったのに
 奇数 壁Pチョイスのお店にうきうきだったハコちゃんだったが、しかし…



壁P「おや、オシャレなお店をご存知なんですね…」

葉子「この前のお仕事で、ここに来て…」

壁P「こんな内装ではイタ飯なんて言えませんねえ」

葉子「プロデューサーさん、イタ飯とかって言葉すぐに出てくるんですね…」

壁P「はっはっは」


ソムリエ「ようこそ、五味葉子様」ニコッ

葉子「えっ…? あ、どうも…」

葉子(予約の時とか、苗字しか言ってなかったのに…)

ソムリエ「個人的なファンなのですが…よろしければ、1本わたしからサービスさせていただけませんか?」

葉子「え゛」

葉子(プロデューサーさんの前で、お酒は…)チラチラッ

葉子(お願い、プロデューサーさん、断って――)

壁P「最近、ワインは旦那がスペインのものばかりだったんで、イタリアワインに飢えてたんですよね。ありがたくいただきましょうか」

葉子「うっ…はい…」

ソムリエ「では、ご提案をさせていただいても?」

葉子「何でも大丈夫です…」

葉子(お酒って時点でダメだから…)



壁P(何か、ちょっとしたことを忘れているような気がするけど…何だっただろうか?)

葉子「赤ワイン…」

壁P「折角のご厚意ですから、おいしくいただきましょう。では、乾杯」

葉子「乾杯…」

 カチン…



 ↓1 ハコちゃんが飲酒した!!

 1~3 何か前より酒癖悪くなってないかい?
 4~6 普段色々とね、我慢してたりすることがわんさか出てくるようになるんだね
 7~9 あまえたがりのハコちゃん



壁P(思い出した…)

葉子「それで研究室の子達がね、結託して、ひとりずつワンチャンだとか言ってね、順番にわたしのところに来てね…」

壁P(葉子ちゃんって…)

葉子「困っちゃったから教授に言って逃げようとしたら、教授も頼りにならなくってね…」

壁P(お酒飲むと変わるんだよなあ…)

葉子「プロデューサーさんきいてるの?」

壁P「あ、ハイ」


葉子「プロデューサーさぁん…」

壁P「何です?」

葉子「…えいっ」

 ガタガタ…
 ガタ

壁P「何でお隣に椅子を?」

葉子「えへへ…近くにいたいなあって…」スリスリ

壁P「ああ…はい」

葉子「ぷーろでゅーさぁー♪」

壁P「なーんでーすかー?」

葉子「呼んでみただけ…」

壁P(正直めんどい)


葉子「あ、あのね、まこちゃんがね、この前、山に行ったからって山菜持ってきてくれてね?」

壁P「ああ、事務所のみんなに配ってましたねえ」

葉子「その中に虫ついててこわかった…」

壁P「あらま」

葉子「どうしてまこちゃんって無頓着になれるのかな、ああいうの…。慣れなの…? 慣れちゃダメだよね…」

壁P「まあ…人間、嫌いなものほど敏感になりやすいんですよね」

葉子「何でプロデューサーさん、また新人さんの担当なの?」

壁P(話飛んだなあ)

葉子「いつになったら、またプロデュースしてくれるの…?」

壁P「ううーん…そればかりはわたしの一存では決まらないことですし…」

葉子「プロデューサーさんはきらいになっちゃった…?」グス

壁P「いやいや、そんなことないですよ」

葉子「じゃあして」プクッ

壁P「ですから、これは会社としての――」

葉子「じゃあわたしも会社やる…」

壁P「葉子ちゃーん、戻ってきてくださーい」

葉子「それはわたしのせりふなのにぃ…!」


 ↓1 いっぱいハコちゃんに絡まれました

 偶数 尚、また翌朝にハコちゃんは思い出して悶絶する模様
 奇数 尚、ちょっと強引なことを覚えていたようで朝までつきあわされたにも関わらず途中で寝オチされた模様



葉子「ん…ぅ…」

葉子「ぷろでゅーさぁ…さん…」ムニャムニャ

壁P「…寝ちゃいましたか…」

壁P「まさか、ワイン一口でほろ酔いになって、二口で目がとろんとして、三口で完璧にできあがるとは…」

壁P「どれだけお酒に弱いのやら…」


葉子「Zzz」

壁P「…」

壁P「にしても、出会ったころは中学3年生になりたてだったのに、大学ももう卒業して…」

壁P「すっかり大人になっちゃいましたねえ…」ナデ


葉子「うぇへ…えへへ…」

壁P「…しかし」

壁P「カラオケの深夜フリータイムが終わるまで、あと6時間…」

壁P「1時間程度で寝オチしてしまうとは…わたしはどうしていれば良いのやら」


壁P「…」

壁P「…お腹すいたし、何か食べようかな」

 パラッ

壁P「おっ…ここのカラオケはフードに力を入れてるなあ…」

壁P「これとこれと…こいつもいっておくか…」




 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.84 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【351/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:4/7



 今夜はここまーでー
 おつかれさマウスツウマウス法!!


 ~お酒の失敗談~

葉子「もうお酒のまない…」

タカシ「どーして?」

葉子「だっておかしくなっちゃうから…」

タカシ「いっつもまこちゃんに絡んでくよね」

葉子「言わないで…」


タカシ「でもさ、でもさ、お酒なんて失敗してなんぼだって! 大丈夫、大丈夫!」

葉子「ダメだと思うけど…タカシさんは、どんな失敗したの?」

タカシ「えーっとねー、次の日に起きて出かけようとしたらお財布の中身がすっからかんになってたとか?」

葉子「え?」

タカシ「どこで何にお金使ったのかも覚えてないんだよね。しかもクレジットカードまでけっこう使い込んじゃってて!」

タカシ「タクシーも乗れなくって、危うくお仕事に遅刻しかけちゃったよね~」

葉子「ええええ…」


葉子(でもまだタカシさんの失敗はどうにかなった部分あるし…)

葉子(むしろ周囲の心証に傷をつけちゃってるわたしの方がけっこうあれだよね…)

誠「おっ、葉子、何してるんだ?」

葉子「あ、まこちゃん…。その………いつもごめんなさい」

誠「へっ? 何かされたっけか?」

葉子「お酒の席、とかで…」

誠「ああ…」

葉子「この前も失敗しちゃって…。飲まない方がいいとは思うんだけど…どうしてもって時ってあるし…」

誠「まあ、確かにそうだよなあ…。でもあんまり気にする方が意識しちゃってダメになるんじゃないか?」

葉子「そうかな…? ところでまこちゃんって、お酒の失敗はしたことある?」

誠「んんー………あると言えばあるような、ないと言えばないような…」

葉子「どんな?」

誠「………いやな?」キョロキョロ

誠「…うん…ほら、アイドルやる前に俺、年齢ちょろまかしてバイトとかしてたころ、ホストもやっててさ…」

葉子「まこちゃんホスト…」

誠「稼ぎはしたんだけど、どうしても飲まなきゃいけないから体壊したんだよな…。それで辞めちゃったんだけど」

葉子「どんな、飲み方なの…?」

誠「ひたすらハイテンションで周りを盛り上げながらアホみたいな飲み方するんだよ。こーんなでっかい器になみなみ注ぎ入れて一気飲みとか」

葉子「ええええ…」

誠「んで、ちょっと酒に酔った勢いで客に持ち合わせとか聞いて、そのギリギリのラインを攻めるようにあれを注文しろとか言ってな?」

葉子「けっこう、ストレートにいくんだね、そういうの…」

誠「そう。そんでさあ、怒られるんだよなあ。いつもいつもいくらのほしいとかばっかりで、金づるになりにきてるんじゃないー、とか」

葉子「でもホスト行ってるんでしょ…?」

誠「難しい線引きなんだよなあ。すげえ気ぃ遣ってもてなしつつ、どこまで絞りにかかるかっていう…。で、がばがば飲んだ時に常連きちゃってさあ」

葉子「うん」

誠「直前についてた客と勘違いして、300万の入れてくれーっていきなり言っちゃって、びたーんって平手食らってノックアウトした」

葉子「まこちゃんを…平手打ちで、ノックアウト…? その人すごい…」

誠「そこじゃないだろ? なあ? 酒の失敗の話だろ?」

思ってたより透ちゃんが読者に嫌われた…
自業自得じゃ落ちるとこまで落ちてしまえ、みたいなスタンス貫かれると出した意味がががが…になるけど、ミスったか…

なんて事情は置いといて、
かーくんのアイドリング(意味違)がはーじまっ……てもいいかな?



 ―― 5月 4週目


壁P「今夜も接待ですか?」

良人「ああ…」

壁P「あんまり連日だと疲れそうですねえ…」

良人「仕事の内だ」

壁P「ですねえ」

壁P「ほどほどに、がんばってください」

良人「ほどほど?」

壁P「だってあんまりがんばりすぎても体に毒でしょう? 手を抜けるところで抜くのが、何事も大事だと思いますが」

良人「そっちは…それでどうにかできているのか?」

壁P「ええ、もちろん」

良人「……何も言えなくなるな」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.84 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【351/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:4/7



壁P「快斗くん…顔はどうなっただろう…?」

壁P「様子を見に行ってみようか…?」

壁P「それとも…」



 ↓1 行動選択

 1 かーくんの様子を見にいく
 2 営業しーとこっ



<ぴーんぽぉーん…

快斗「んぁ…?」パチ

<ぴーんぽぉーん…

快斗「…」

快斗「ふわ、ぁぁ…」

快斗「こんな朝に誰だろう…?」

快斗「はぁーい…」

 ノソノソ…
 ガチャッ


 ↓1 かーくんったらすっかり自堕落生活に…

 1~2 しかし、ドアを開けた先にいたのは壁Pではなく…!?
 3~6 あれ、かーくん…別人みたいに何か…ルックス落ちてへん?
 7~9 んー、まあ、ケガは大丈夫っぽいかな?



壁P「おはようございます」

快斗「あ、プロデューサーさん…いらっしゃ――ふわ、あぁぁ~…」

壁P「寝起きですか? もう10時ですよ?」

快斗「すみません、ちょっと夜更かし気味というか…」ポリポリ

壁P「おやおや…」


快斗「どうぞ…ティーバックの緑茶ですけど」コトッ

壁P「むしろビーカーで出てきたのに驚いているんですが…」

快斗「何かこういうの面白いなあって思って、前に買っちゃったんですよね…ビーカー型マグカップ」

壁P「まんまビーカーにしか見えませんねえ」

快斗「でも食器っていうか、そういうとこに置いてたんですよ」

壁P「そうですか…」ズズ


快斗「それで…どうかしたんですか?」

壁P「顔を見に来ました。もう、腫れもひいて傷も治ってて…大丈夫ですかね?」

快斗「じゃあ、もう謹慎終わりでいいですかっ?」

壁P「反省しました?」

快斗「…しました」

壁P「よろしい。では、お仕事再開といきましょうか」

快斗「はいっ」



 ↓1 お仕事再開!

 1~3 とりあえずファンクラブ会報用のこまごましたやつからね
 4~6 ちょっと引きこもり気味ってこともあったし、久々にレッスンやろうかい
 7~9 え、かーくんの誕生日って今日?



快斗「おはようございまーす!」

スバル「あれっ? おはよう、もう治った?」

快斗「お陰様で…」

スバル「でも若いっていいよね…」

巌「おう、河村ぁ、お前は演技じゃっちゅうに暴力シーンでうろたえすぎてできなかったじゃろうが、若さなんぞ関係ないじゃろう」

スバル「あはは…」


快斗「プロデューサーさん、まずは何からやるんですかっ?」

壁P「まずはですね」

快斗「はいっ」

壁P「ファンクラブの会報用のこまごまとしたものをします」

快斗「っ…」ガクッ

壁P「これは大事なお仕事ですよ? ファンクラブに入っている特典で、入ってくれたファンを繋ぎ止めるんです」

壁P「何せ有料のファンクラブなんですからね、お得感を出していかないと」

快斗「は、はい…」



 ↓1 かーくんのファンクラブ特典!!

 1 貴重なオフショット写真集!!
 2 かーくんからの心のこもったお手紙
 3 かーくんのファンクラブHPから見られる、動画コンテンツ
 4 その他、どんながええ?



快斗「そう言えば…他の皆さんは、ファンクラブ特典、どんななんですか?」

壁P「気になります? 入ります?」

快斗「入りませんよ、さすがに…」

壁P「冗談ですが…そうですねえ」

壁P「シャーディは3ヶ月ごとに写真集を発送していますね。フォトアルバム風で」

快斗「へえ…」

壁P「わざわざこのためにあちこち出かけて、プロのカメラマンを連れ回して。で、写真にメッセージもつけてまとめるわけです」

快斗「なるほど…」


壁P「タカシくんは快斗くんと同じようにホームページ上で見られる動画を投稿してまして」

壁P「アコギ片手に色々とフルサイズで弾き語っていたり、何故か落語に挑戦してたり、自由極まりなくやってますね」

快斗「ほんとに自由なんですね、あの人…」


壁P「佑香ちゃんはひたすらスポーツをしてる写真ですねえ」

快斗「スポーツ?」

壁P「万能なんですよねえ、あの子…。ラクロスしたり、竹馬乗ったり、卓球してたり…」

壁P「飽きがきたのか、いつからかコンサートなんかで遣ってるような着ぐるみ着てやってみたり…あ、フードタイプなんで顔は見えるんですよ」

快斗「…」


壁P「まあ、そんな具合です」

壁P「他にもファンクラブ会員限定でブログを閲覧できたり、会員の誕生日に届くバースデーカードとか、色々ありますけどね」

壁P「ブログはタカシくんだけは会員以外でも見られるようになってるんですが…」

快斗(そう言えばバースデーカード用、って前に何か書かせられたっけ…?)


壁P「で、これから快斗くんにやってもらうのは、動画コンテンツになりますね」

壁P「内容は…まあ快斗くんの好きにしていいんですがどうします?」

快斗「好きにしていいんですか?」

壁P「公序良俗と、アイドルとしてのイメージを損なうものでなければ基本的には」



 ↓1 どうする、かーくん!?

 偶数 特にアイデアが浮かばないようだったので、壁Pが考えたのは…恥ずかしい台詞集
 奇数 ひたすらかっこいいシーンを集めた動画集、だそうで。NGシーンもこっそり入れるけどね



快斗「…あ、じゃあ、かっこいいシーンとかを撮りまくるのはどうですか?」

壁P「かっこいいシーン?」

快斗「えーと……離れたところからボールを投げて、バスケットのゴールに入れるとか」

快斗「あと…パルクール…って言うんでしたっけ? 街中をかっこよく走るようなやつとか」

快斗「そういう決まったー、ってシーンを撮りまくって、かっこいい音楽に乗せるんです」

壁P「ああー…なるほど」

壁P「ちょっと撮影が大変そうな気もしますが」

快斗「がんばります!」

壁P「…分かりました、ではそれをしてみましょうか」

壁P(尺が余るようだったら、NGシーンで埋めてしまおう)



 ↓1 かっこいいシーン撮影、スタート!!

 1~3 さっぱり決まらんやんけ…
 4~6 あれかな、軽いドキュメントタッチにした方がいいのかな?
 7~9 1日がかりで2つくらいしか成功シーンは撮れんやん
  0  さす快斗



快斗「これから、シャーディさんに借りてきた、この屋根のない超高級スポーツカーにかっこよく飛び乗ります」

快斗「映画で見て、1回やってみたかったんで…!!」

壁P(快斗くんってこういうところ、ほんとに男の子なんだなあ…。そして快斗くんが使うからって気前良く貸しちゃうシャーディ…)

壁P(バスケのシュートは都合のいいコートがなかったとか、パルクールは練習しなきゃできないとかで、スポーツカー飛び乗りになったけど…)

壁P(果たして、何回やって成功するのやら…)



 ――1回目

快斗「…」タタタッ

快斗「ここだっ」タンッ

 ガスゥッ

快斗「痛ったぁ~!?」プルプル

壁P「…」←カメラマン


 ――2回目

快斗「今度は、踏み切るタイミングを意識して…」タタタッ

快斗「こうっ」タンッ

 ガンッ

快斗「痛って!? 足ぶつけたぁぁ~…」プルプル

壁P(あ、これダメなやつだ…)←カメラマン


 ・
 ・
 ・


快斗「諦めてたまるか…」

快斗「ここで俺が成功しなきゃ、ファンクラブ用の動画撮影に失敗して、ファンに何も見せるものがなくなっちゃう…」

快斗「かっこよく決めてやる…」

壁P「つらくないですか?」

快斗「つらくたって、やるしかないんです」

快斗「…モニターの向こうで、俺を待ってくれてるファンがいるんですから」キリッ

壁P(うん…このままドキュメントに仕立ててしまおう…)



 ↓1 かーくん、スポーツカー飛び乗りチャレンジ動画…

 1~3 最後までできなかった…。しかし、まだまだファンクラブ用動画でかーくんの挑戦は続く…
 4~6 かーくん、斜め上の発想にいたる…
 7~9 見事に成功した。血と汗と涙が呼んだ謎の感動映像に仕上がるのだった



 0 SPECIAL!!


 ――99回目

快斗「はぁ…はぁ…」

壁P(すっかり夕暮れに…ていうか、シャーディの車が以外と傷ついたり、汚れたり…)

壁P(シャーディのことだから快斗くんにつけられた傷ならって家宝にしそうなものだけど…)


快斗「踏み切る足は右…」

快斗「あとはタイミング…」

快斗「それと、シートに体を滑り込ませる時の足の置き方…」ブツブツ

壁P(時間的に、これがラストチャンスかなあ…)


快斗「いきます…!」

快斗「ふぅぅー…」

 タタタッ
 タンッ

快斗(ここで、シートに足から滑り込ませて、左手はハンドルに、右手はギアに…!)

 シュタァッ
 パシッ
 ガッ


快斗(決ま、ったぁぁ…!!)

壁P「おおっ…」

快斗(いや、折角決まったんだ、このままもっと格好良く――)


 ブゥゥゥンッ
 ガチャガチャッ

壁P(快斗くん、エンジンを入れて何を…!?)

快斗(クールに去るぜ…!!)


 キキィィッ
 ブゥゥゥゥンッ…

 キラリ-ン


壁P(…走ってった…)

壁P(見事に飛び乗って、そこから鮮やかに左ハンドルのマニュアル車を発進…)

壁P(偶然だけどアングルとかも良かったし、めちゃくちゃ格好良く決まったな…)



 ↓1 SPECIAL!!

 偶数 公開されてからめちゃくちゃ反響があった。失敗し続けるドキュメントからの、超格好いい成功とクールすぎる終わり方が痺れさせたらしい
 奇数 何の偶然が重なったのか、お車のコマーシャル以来がきてしまった… かーくんファンのお偉いさんか、その身内でもいたのか…?



 ―― 後日

壁P「…」

快斗「あの…?」

壁P「先日、アップした例のファンクラブ動画なんですが」

快斗「あ、はい?」

壁P「……めっちゃくちゃ、大反響でして、ファンレターがこんなに」


 ゴッチャリ

快斗「えっ? これ、全部俺宛てですか…?」

壁P「はい」

スバル「仕分け…疲れたよ…」ゲッソリ

快斗「あ、ありがとうございます…」


快斗「うわあ…すごい数…。ええと…」ピラッ

手紙『チャレンジ99の動画を見て感動しました! 快斗くんが格好良すぎて頭が痺れました! 大好きです!!』

快斗「あれって…チャレンジ99…ってなったんですか?」

壁P「ええ、こちらで勝手につけました」


手紙『惚れ直しました。あんな風に快斗様のお隣に乗ってどこまでも連れていってほしいです』

手紙『快斗様は普段ドライブされるんですか? どんな車に乗っていらっしゃるんですか? 知りたくて夜も眠れません!』

手紙『かーくんの動画に感動しました。諦めない姿勢に勇気をもらえた気がします。これからもがんばってください!』

快斗「…何か…すごい、ですね…?」

壁P「ちょっと予想を上回る反響でしたねえ…」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



快斗「ファンレター…ちょっと1度に持ち帰れそうにないんですけど…」

スバル「分けてもってっていいよ。あ、それとも、もっと大きい袋でも出そうか?」

快斗「ていうか…家に持ち帰ってもこれ、置き場所がちょっと…」

スバル「嬉しい悩みじゃないか、それくらい…。僕なんて、現役時代に届いたファンレターなんて通算3桁いくかどうか…」

快斗「えっ? スバルさん、アイドルだったんですか?」

スバル「あっ…いやいやっ、忘れていいよ!」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.84 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【353/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:4/7



 ↓1 イベ?

 偶数 かーくんバースデー
 奇数 人は間違ってもやり直せるんだってことで…透ちゃんを信じてあげてはもらえませんかね…?



快斗「両手いっぱいに、ファンレターの詰まった紙袋を持って帰宅…かぁ」

快斗「何か、アイドルっぽいかも知れない…なんて」

快斗「ようやく家に到着っ…と。えーと、鍵、鍵…」ゴソゴソ


<ガチャッ

快斗「んっ…?」チラッ


透「んだよ、どういうことだよっ!?」

氷川父「もう見ていられないと言っているんだ。お前など知らん」

透「はああっ!? ふざけんじゃねえよ!」ガシッ


快斗(いきなりお隣で親子喧嘩が始まった…!?)

快斗(って、あの人…氷川なんとか…あっ、あいつの父親かっ? フルネーム出てこないけど知ってる俳優さんだ…)

快斗(つかきまずいし…早く家ん中入りたいのに、家の鍵が出てこない…どこやったっけか…?)ゴソゴソゴソ


氷川父「お前なんかが生まれたから、わたしは――!」

透「っ…今さら、またそれかよっ!? そうだよな、どうせ俺なんか、あんたからしたら…!」

氷川父「うるさい、育ててやった恩も知らないろくでなしが!」

透「~っ、てめえええええっ!?」

氷川父「いいだろう、そのままやってみろ、どうした? これで口実ができるというものだ!」

透「っ…」

氷川父「…ふんっ、どうせお前なんか、ひとりで何もできやしないんだ」

氷川父「もう関わるな」

 バタムッ


快斗(絶対に目撃しちゃいけないのを目撃した…)

氷川父「…」チラッ

快斗「っ…え、えーと、鍵、鍵…」ゴソゴソ

氷川父「………見苦しいところを、申し訳ない。できれば、見なかったことに…」スッ

快斗「み、見てないんで…! あった、そ、それじゃっ!」

 ガチャッ
 バタムッ…


快斗「ふぅぅ…」

快斗「………何か、懐に手を入れてたけど……金か何か出そうとしてた…とかか?」

快斗「んでも…何か複雑そうな感じだったなぁ…」



 ↓1 他人の親子関係を気にするかーくんなのか?

 1~3 かーくんったら…
 4~6 気にはしつつ、他人だしってなるかーくん
 7~9 人間的にいけすかないやつでも…ねえ?



快斗「…ふぅ」

快斗「……何か飲も――」


<ガンッ

<ガチャアンッ

<バサササッ

快斗「…」

快斗「また隣、荒れてるし…」


快斗(だけど…しょせん、他人だしな…)

快斗(それにあの感じ…あの父親の方って、そこそこ好感度良さそうな俳優さんだと思ったけど、冷たい感じだったなあ…)

快斗(もしかして、あいつって…ずっとあんな風になじられたりしてきたとか…?)

快斗(お前なんかが生まれたから………とか口走ってたけど、もしかして…いやいやいや、関わり合いにならない方がいいよな…)

快斗(だってあいつ、性格も態度も口も悪いし…)


壁P『誰かにやさしくすることに、いちいち理由をつける必要はないでしょう』


快斗「…」

快斗「……いやいや」

快斗「うん…他人だしな…」


快斗「…」ズズ

快斗「…やっぱこのビーカーカップ、あんまおいしくは感じないな…」


 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.84 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【353/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:4/7



壁P「さてと…来週から本格再開、っと」

壁P「まずは、雑誌のあれからかな…」

壁P「あとは…んー…」



 ↓1 来週は雑誌のお仕事と?

 1 レッスンしとこ
 2 全体曲レッスンや
 3 営業



 ―― 6月 1週目


快斗「ふわ、あぁぁ~…」

壁P「どうかしました?」

快斗「ちょっと最近、寝不足で…」

壁P「おや。夜更かしですか?」

快斗「いや…お隣がうるさくて…夜な夜な」

壁P「ははーん…? それで快斗くんはもんもんと…?」

快斗「ち、違いますって…! そういううるさいじゃなくって…!」

壁P「あ、ちなみにうちの事務所はハタチまで基本的に恋愛禁止ですので」

快斗「えっ? じゃああと1年はダメなのか…」

壁P(あれ…? 快斗くんって、誕生日――あ、先月か。しまった、忘れてたな…。まあ、過ぎてしまったし、本人気にしてなさそうだし…いっか)

快斗「まあ、相手いないしいっか…」

壁P(そしてフリーだったか。影も形も見当たらなかったからそうだろうとは思ってたけど…)



 ↓1 いーべんと?

 偶数 かーくんとリルモンの戦い(?)は地味に続いている…
 奇数 そう言えば新婚の香様ですが…?



快斗「戻りましたぁー…」

壁P「帰りました」

スバル「おかえりなさい、2人とも」

快斗「ちょっと…仮眠とります…」

スバル「おやすみ。………お疲れ、なんですか?」

壁P「寝不足だそうで」


快斗「この事務所のソファーって、寝心地がいいんだよなあ…」ボフッ

快斗「この肘掛けのクッションを置いて、頭を乗せて…ああ、いい高さ…」

快斗「…」


佑香「…」ヒョコッ

佑香「ふっ…」ニタァッ



 ↓1 かーくんvsリルモン!!

 1~6 リルモンの方が勝ち越してます
 7~9 かーくん大人気ありません、ガチです



佑香「…」ゴソゴソ

タカシ『これはね、佑香、辛味成分だけを抽出したっていうスーパーすごい悪戯のためだけに生み出されたような液体なんだよ』

タカシ『霧吹きにこいつを入れてシュッシュってやるだけで、痴漢撃退ができちゃう優れものなのだ』

佑香「…ふっ」ニタァッ


佑香「…」

 ススス

佑香「…」ニタァッ

 シュッシュッ
 シュッシュッシュッ

快斗「ん…ぅ…」ゴロン

佑香「む…」

佑香「…!」ピコン


 ゴソゴソ…
 ゴソゴソ…

佑香「…」シャキ-ン ←E:ハケ

佑香「…ぬりぬり」ペタペタ

快斗「ん…ぅ………うぐっ!?」

佑香「はっ…」シュタッ


快斗「~っ、ぎゃあああっ!?」

快斗「何だこれ何だこれ何だこれっ!? 目が、目が染みるし、顔中ひりひりするしっ…何これ、た、たすけ…助けてぇぇっ!」

 バンッ

壁P「どうしましたっ?」

快斗「プロデューサーさぁんっ…!」

壁P「どうしました?」

快斗「か、顔が焼け…!?」

壁P「何も、変わりないように見えますが…」

快斗「あがががが…!」


佑香「…」ニタニタ ←隠れてる

壁P「…」キュピ--ン

壁P「佑香ちゃーん?」

佑香「!?」ギクッ


壁P「まったく…」

快斗「ま、また…佑香の仕業っ…ぐぬぬ、があああっ、顔があああああっ!?」バタバタ



 ↓1 リルモンの勝利だったようです

 偶数 そして雑誌のお仕事へ
 奇数 顔をよく洗いまくってから、かーくんはリルモンを追いかけ回しました。いつも通りのSSプロです



快斗「待ぁてええええええ――――――――――っ!!」ダダダッ

佑香「ふっ…」シュタタタッ


壁P「ものにぶつかったりしないでくださいねー」

スバル「ていうか、事務所の外でやってくれないかなあ…?」

壁P「いやぁ、ムリでしょう。こんなの外でやられたくないですし」

スバル「まあ…それは確かに…?」


 ガチャッ

社長「おや、今日も元気なようだねえ?」

壁P「社長…すみません、騒がしくて」

社長「いやいや、元気な方がいいじゃあないか。うんうん、若者は走り回るくらいでなければ――」


佑香「社長邪魔」シュタタタッ

快斗「そこかぁああああっ!」バッ

佑香「とうっ」シュッ

社長「むっ…?」

快斗「え、ちょっ、社長――?」


 ドンガラガッシャ--ン

壁P「社長っ…!?」

スバル「あらら…」

快斗「す、すみません…すみません、社長っ!? 大丈夫ですかっ!?」

社長「は、はっはっは…こ、これくらい元気な方が…」ガクッ

快斗「社長ぉぉぉぉ―――――――――っ!?」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:5.84 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【353/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:5/7



壁P「――今週は雑誌のお仕事とレッスンもして…」

壁P「来週はどうしようかな…っと」

壁P「…6月になったし、CD発売近いな…」

壁P「営業して歌番組にでも出ようか…?」


 ↓1 雑誌のお仕事は何事もなく終わった、ということで来週のプラン!

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン



 ―― 6月 2週目


壁P「久しぶりにレッスンしましょうか」

快斗「本当に久しぶりですね」

壁P「忙しくなると、なかなかまとまった時間を取れなくなって、レッスンができるタイミングが限られるんですよ」

快斗「へえ…」

壁P「だから新人の内にたくさんやっておきましょう、というのがうちの方針です」

壁P「まあ…快斗くんは新人ではあっても、扱いはもうそれを脱してますがね」

快斗「プロデューサーさんのお陰ですっ」

壁P「おやまあ、さらっと嬉しいことを。ありがとうございます」



 ↓1 レッスン!

 何をやるのーん?



 踊:6.33


快斗「ふっ…はっ、とう」キュキュッ

快斗「からのっ…!」バッ

快斗「っふ…!」バシッ


壁P「おおー…」

壁P「ダンスもかなり上達しましたね」

快斗「好きなんで!」

壁P「好きこそものの上手なれ、ですか?」

快斗「はいっ」

壁P「では、その調子で励んでください」

壁P「まあ…まこちゃんはさらに上手なんですが」

快斗「むっ…」

壁P(快斗くんって、けっこう煽りに弱いタイプだから燃えてくれそう…)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



壁P「では今日はここまでということで」

快斗「はい、ありがとうございました」

トレーナー「ご苦労さまでした」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:18歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:6.33 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【359/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:5/7



壁P「では帰りましょうか」

快斗「はい」



 ↓1 ふとした話題

 偶数 そう言えば新曲いつ出す? 来週やで~って
 奇数 透ちんのこと?



 ブォォォン…

快斗「…」

壁P「…」


快斗「……そう言えば、プロデューサーさん」

壁P「はい?」

快斗「…その、前に…喧嘩しちゃった件なんですけど」

壁P「ええ」

快斗「………あれから、あいつの事務所に何か言われたりとかは、なかったんですか?」

壁P「特には何も」

快斗「そっか…」

壁P「…どうかしました?」


快斗「何か…ちょっと気になった、っていうか…」

壁P「嫌いになりました?」

快斗「…まあ、好きじゃないですけど…」

壁P「…」

快斗「………実は、うちのお隣、あいつなんです…」

壁P「そうだったんですか?」

快斗「それでこの前、ちょっと…目撃しちゃって…………」



壁P「――なるほど…そうでしたか」

快斗「で…何か、あいつもあんなだけど実はかわいそうなやつなのかなとか思って…」

壁P(まあ…彼のマネージャーさんからは関係が良くはなさそうだと聞いていたが…ふうむ…)


壁P「それで快斗くんは、どう思ってるんです?」

快斗「…ちょっとくらい同情したっていいかも知れないですけど…しょせん、他人だし…でもちょっとは気になるっていうか…」

快斗「…そんな感じです」

壁P「そうですか…」



 ↓1 台詞選択

 1 気になるのなら、何かしてみたら? 喧嘩はダメよ
 2 赤の他人とはいえ、お隣さんはお隣さんだよね
 3 きっと彼は何も拠り所がないだけだと思うよ



壁P「赤の他人とはいえ、お隣さんではありますよね」

快斗「?」

壁P「すぐ隣に住んでいる人が困っていて…それにちょっと手を差し伸べるくらい、普通のことだとは思います」

壁P「そうしろとは言いませんが…」

壁P「ただ、赤の他人だからと思って何もしないよりは…お隣さんだと考えてはどうです?」

快斗「…お隣さん」

壁P「カレーを作りすぎたので良かったらどうぞー、とか。あるじゃないですか」

快斗「あんまり自炊はしてないんですけど…」

壁P「ものの例えですよ」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:19歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:6.33 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【359/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:5/7


壁P「さてさて…どうなるのやら」

壁P「とりあえず、お仕事の件から考えてしまおう」



 ↓1 来週の予定は

 1 営業
 2 CDリリース&ミニコンサート、2回目!!
 3 オーディション!!



 ―― 6月 3週目


<ガンッ

<ガシャアアンッ

<クソ、クソ…!!


快斗「んぁ…?」パチッ

快斗「…」ボ-


<ガンッ

<ガンッ

快斗(今日は朝から荒れてる…)

快斗「…こっちはセカンドシングルのリリースだっていうのに……ふわ、ぁぁ…」

快斗「…」

快斗「赤の他人でも、お隣さん…かぁ」



 ↓1 かーくん?

 1~3 でも荒れてるからよしといた
 4~6 気づくか知らんけど…?
 7~9 やさCかーくんですけども…?



快斗「…」

快斗「…よしっ」


 カチッ

<ぴーんぽぉーん…

快斗「…」


<ドタバタ

 ガチャッ

透「誰だよ…」

快斗「…よ、よう」

透「っ…んだよ?」ギロッ

快斗「……その、うるさい」

透「ああっ? 上等だよ、文句つけにきたってか、朝っぱらからよぉっ!?」

快斗「っ…そうだよ、うるさいんだよ、朝も晩もっ!」

 バンッ

透「上等だよ、てめえ…!」

快斗「俺は今日、これからコンサートやるんだよ!」

透「はあっ?」

快斗「……それにもう、あんな喧嘩しないってプロデューサーさんとも約束したし…だから喧嘩しにきたんじゃない」

透「知るかよ、お前の都合なんざ!」

快斗「…だから、その…き、気晴らしくらいで、来ても、いいぞ」つチケット

透「あ?」

快斗「…言っとくけど、お前がガンガンガンガンうるさいから、それをどうにかしなきゃ…あー、俺の安眠妨害だからってだけで……」

快斗「とにかく、ほらっ」グイッ

快斗「あとお前、顔すごいことになってるし、酒臭いから来るならシャワー浴びてからにしろよっ」


 タタタッ

透「…」

透「…はあ?」



 ↓1 コンサァート!!

 1~5 お天気に恵まれたけど、室内です
 6~9 ファンクラブ先行販売がわずか5分で完売、一般枠も10分以内で全て売れたという2度目にしてプレミア感あるコンサートです



快斗「おはようございます」

壁P「おはよう、快斗くん」

快斗「何か、あっという間ですね…。この前、初めてのコンサートしたばっかりな気もするんですけど…」

壁P「あれから3ヶ月ってとこですね」

壁P「どうです、変わった感じはします?」

快斗「んー……ちょっとは、緊張しなくなったような気がします」

壁P「それは何よりですね」


快斗「お客さん、来てくれますかね…?」

壁P「問題ありませんよ、チケットを売り出してすぐ完売でしたから」

壁P「ネットオークションなんかにも出回っちゃっていましたが、その分はきちんと把握して閉め出す措置もできてます」

快斗「閉め出すんですか…?」

壁P「ええ、だって違法行為ですからね。まあ、それでもオークションじゃ何万円もの高値がついてたプレミアチケットですよ」

快斗「普通に買ったら、これって…?」

壁P「6800円、税別です」

快斗「けっこうするんですね…」

壁P「それに見合っただけの素晴らしいコンサートにしましょうね」

快斗「はいっ」


快斗(あいつ…来るかな?)

快斗(女の人ばっかだし、きづらいかな…?)

快斗(ていうか…渡しはしちゃったけど…あいつプライドが富士山並みに高そうだし、バカにされたとか思ったり…?)

快斗(…………ま、まあいっか。どうせ、渡したチケットって関係者席用のだし、埋まっても埋まらなくても…)



 ↓1 今回のコンサートの見所は…

 1 存分にかーくんのダンスを見せるのだ! コンサート用にインスト曲を用意しておいて約10分にも及ぶハードなダンスを…
 2 お客さんとの距離が近いところかなあ。客席近くにいっぱい行っちゃったりしちゃうのだ
 3 超超超、豪華で派手派出だけどステージ上だから映えまくるかっこいー衣装かな?



快斗「このタイミングで…あそこからあそこに移動をして…」

快斗(うん、大丈夫…段取りはちゃんと覚えてるし…)

快斗(本番近づくとやっぱり緊張してきちゃうな…)


壁P「快斗くーん、そろそろですよ」

快斗「あ、はいっ」

快斗「よし…やるぞ」

壁P「快斗くん、襟が変になってますよ」

快斗「えっ? あっ…えっと…」

壁P「じっとしてください、直しますから。ここを…こう…っと」

快斗「…」

壁P「よし、できました」

快斗「あ、ありがとうございます…」

壁P「あれ、照れました? 照れちゃいましたかぁ? いやー、わたしもまだまだいけますかねえ?」

快斗「そ、そういうんじゃないですって…。何か、こうやって直されると、ちょっと俺子どもっぽかったりするかなとか…」

壁P「何を仰りますか、未成年のくせに」

壁P「わたしからすればまだまだ子どもですよ」

快斗「プロデューサーさんって…いくつですか?」

壁P「内緒です」

快斗(…………年が読めない)



 ↓1 コンサート、開演!!

 1~3 ひょええ…想像以上の客の待ちわびてたぜパワーがすごいや
 4~6 ちぃっとばかし、かーくんもこなれてきたような印象…? 悪くはないけど、初々しさがねぇ…
 7~9 いつだって全力全開、一生懸命ひたむきなかーくんでございますよっ!!



 ~♪

<キャアアアアアアアアアアッ


 パァァンッ
 パァァアアアンッ

快斗「お待たせ、お姫様――」キラリンッ

<キャッアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――――――――ッ!!!!!


快斗「短い時間だけど、楽しんでいってね」パチッ ←ウインク

 ズッキュゥゥゥゥンッ

<ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア―――――――――――――――――――――――ッ!!


壁P(もはや歓声が悲鳴の領域に…)

壁P(しっかし、快斗くんもさらっとお姫様とか言っちゃって…こなれてきたなあ)

壁P(順調にアイドルとして成長して…嬉しくはあれど、一抹の寂しさもあり…)

壁P「…がんばれ」



 ↓1 新曲の手応えは…

 1~5 まあ、良いかな
 6~9 CM効果か、CM効果なのか、めっちゃくそ盛り上がっとるやんけ!



壁P(ふむ…)

壁P(盛り上がりを重視したアッパーソングの新曲は…想定内の盛り上がり、かな)

壁P(楽しそうではあるけれど…期待の斜め上にはいかなかった、か)


壁P「…」

壁P(いやいや、快斗くんだからって、いつも想像の上に飛び越えていくわけじゃないんだから、何をがっかりしているんだ)

壁P(けれどおとなしめというか…うーん…?)

壁P(悪くはない、けれど…快斗くんらしさというか…いやでも、求めすぎだろうか…?)


快斗「もっともっと、盛り上がれるって!」

快斗「そこの眼鏡のお姫様、がんばって!!」

壁P(客いじり…いじりってほどじゃないけど、周りを見れる余裕が出たってことかな?)



 ↓1 コンサートが終わり、かーくんの手応えは?

 1~3 さっぱりないらしい…興行としては成功だけども
 4~6 それなりに本人は満足気な感じっぽいねえ…
 7~9 壁Pと同じような感覚らしい



快斗「ありがとうございました!」

快斗「また来てくださーい!」


 ・
 ・
 ・


壁P「お疲れさまです、快斗くん」

快斗「お疲れさま…です…」

壁P(おや…終わった直後だというのに、浮かない顔…?)


快斗「プロデューサーさん…俺、今日何か………ダメでしたよね…?」

壁P「ダメということはありませんが…?」

快斗「そうですか…? 何か……何だか、違う気がして…」

快斗「もっとやれたっていうか…むしろ全然、手応えがないっていうか…」

壁P「ふむ…?」



 ↓1 どうしたものか

 1 何がダメだったか、洗い出して整理してみようか
 2 成功だったときっちり言う
 3 こなれてきた感、かなあ?って



壁P「では、快斗くんが何がダメだと思ったかを洗い出して整理してみましょうか」

快斗「はい」


快斗「まず…思ってたほど、お客さんが盛り上がってくれなかったなあって思って」

壁P「ふむ…盛り上がりに欠いた、と」

快斗「だから俺、煽ってみたりもしたんですけど…ちょっと近づいただけで、歌とかそっちのけで興奮されて、キャーキャーってばかりで全然できなくて」

壁P「黄色い声ばかりで盛り上げられなかった…」

快斗「あと…地味に、歌ってて音程外しちゃいました…」

壁P「音程を外した…」

快斗「今日のコンサートって、お客さんの近くにいくっていうのがひとつの、こう…あれ…だったじゃないですか」

壁P「試みでしたねえ」

快斗「それですっ。で、俺も近づいたんだけど…それって、俺が近くに行ったから盛り上がったっていうだけで、他のところはあんまりみたいな…」

快斗「かと言って会場中を回るわけにもいかないし…行ける範囲でいっぱい行ってはみたんですけど…どうしても、後ろの方とかは…」

壁P「ふむ…会場の広さに追いつけなかった…」

快斗「それから……………」


壁P「――こんな感じですかね?」

快斗「だいたい…そうです」

壁P「総括すると…」



 ↓1 まとめると?

 1~5 パフォーマンス力に、欠く?
 6~9 ただルックスだけで騒がれてる…?



壁P「……パフォーマンスが弱い、んでしょうかね?」

快斗「パフォーマンス…?」

壁P「ええ…ステージ上でのパフォーマンスと言いましょうかね」

壁P「ダンスのキレはもちろん、充分にあります。そこは問題ないでしょう」

壁P「ただ…例えば歌単体を取り上げたりした時に、そこに客を充分に引き込めていないというか…」

壁P「別のところに注意がいってしまって、ちゃんと見られていない…とでも言いましょうか?」

壁P「結果として、一体感であったりというものが失われている…みたいな感じでしょうかね」

快斗「…な、なるほど…」


快斗「……でも、キャーキャーいう声はすごかったですよね?」

壁P「そりゃあ、憧れの快斗王子を生で拝めているんですから」

快斗「あれくらいの声援って…他の人に比べると、どうなんですか?」

壁P「頭ひとつかふたつは抜けていますね」

快斗「だけど…ダメっていうことは…」

壁P「…」

快斗「…………俺の人気って、一体…」ガックシ

壁P「顔」

快斗「うぐっ…」

壁P「でーすーが、それは武器でもあります」

壁P「戦国時代、剣よりも槍で敵を制していたように、しかし剣の出番もあったように、武器は用途が異なるものです」

壁P「まだまだ快斗くんはアイドルを始めて1年も経っていないんですから、今でも充分です」

壁P「ですが、もっともっと身につけていかないといけないこともある…ということですね」

快斗「はい…」


壁P「差し当たって…表現力、ですかね」

壁P「これは上辺のものに中身を与えるような力です」

壁P「上辺だけで終わらないよう、精進していきましょう」

快斗「表現力…がんばります」

壁P(まあ、快斗くん自身、けっこう高いレベルを自ら求めている…ということでもあるんですがね)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:19歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:6.33 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【359/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
    自分に求めるレベルはけっこう高いようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:5/7



 QK!!
 また会いましょウェスパシアヌス!!

コンサートなら歌上げたいかも

逸材だしSランクになって終わって欲しいなぁ…

>>942
Sランクになれる器ではあるけどもプロデュース中にそこまで駆け上がるのはムリかなあー、って
まあSランク相当じゃないと呼ばれないイベントにすでに招待されちゃいるけども…

あ、そろそろ始まるっす
準備がオーライでイケイケだぜヒャッハァー汚物は消毒だぁーって感じなら、下の判定おなしゃす


↓1 かーくんのセカンドミニコンに透ちんは…

偶数 きてたんかい
奇数 こなかった、だぁ?

>>944
途中で終わってもよくないって聞いたのはせーらさんみたいに勝手に上がってくから次の子行ってみよって意味もあった感じかな?

>>946 バリバリあったよ(小声



 ザワザワ…

<快斗くん、超っ、かっこ良かったぁ~

<間近で見たら別世界の人みたいだったよね

<絶対にわたしのこと見てくれてた

<えー、ないない


透「…」スタスタ

透(んだよ…コンサートとか…)

透(だりい…外出たの…何日ぶりだろ…?)


透「…」

 ドンッ

DQN1「ってえな!? んだよ、おい? ごめんの一言もないのかよ?」 ←ハコちゃん編のとは違うよ!

透「……あ?」

DQN2「おい、どうしたんだよ?」

DQN1「こいつに因縁つけられたんだよ…。おい、何だよ、お前?」

透「チッ…んだよ、やんのかよ?」


 ・
 ・
 ・


快斗「表現力、表現力、表現力…」

快斗「……いまいち、ピンとこないんだよなあ…」

快斗「家でゆっくり考えよう…湯船にお湯いれようかな…? でも狭いしなあ…」

快斗「えーと、鍵、鍵…」ゴソゴソ



 ↓1 帰宅したかーくんのところに…?

 1~5 キレッキレの透ちん…しかも酔ってる?
 6~9 ぼろっくその透ちん…負けたんかい



 0 SPECIAL!!


 ヨロヨロ…

快斗「んっ…?」チラッ

透「…」ボロッ

快斗(うわっ…すっげえ服乱れてる…)

快斗(つーか、顔に傷とかつけてるし…何か、ヤンキー漫画の喧嘩後そのまんまみたいな…)


透「…んだよ?」ギロッ

快斗「何だもかんだもあるかよ…」ゴソゴソ

快斗「鍵探してるんだよ、鍵…」ゴソゴソ

透「…」ペッ


快斗「………お前、また誰かと喧嘩したのかよ?」ゴソゴソ

透「…お前のコンサート、何だよ、あれ?」

快斗「…は?」

透「ぜぇーんぜん、大したことねえよな?」

快斗「っ…見たのかよ」

透「お前が押しつけてったんだろ…」


快斗「…まあ、ちょっと失敗はしたけど」

透「ああそうかよ、いいよなあ? かーくん様は? ちょっとやそっとやミスったくらいじゃ、なぁーんも揺らがない不動の人気があって」

快斗(態度悪っりいな…)


快斗「親の七光りも、親に見放されたら何もないだろうけどな」

透「は?」

快斗(あ、つい…また絡まれるかも…。ああもう、喧嘩はしないってプロデューサーさんと約束しちゃったのに…俺って…)


透「……………………そうだよ…どーせ…何もありゃしねえよ…」

快斗(あれ、しおらしい?)

快斗「…」

透「……どーせ、俺なんか価値ねえよ…知ってるっつーの、バーカ!」

快斗「お前の方がバカだろ、見るからに!」

透「そうやってすぐ反応してる時点でお察しなんだよ、ハッ…」


快斗「………何かあったのか?」

透「関係ねえだろ…」ゴソゴソ

快斗「………関係はないけど」

透「あ?」

快斗「まあ…隣だし、まったくの赤の他人とかってわけでもないかなとか思ったり、思わなかったり…」ゴソゴソ

透「はあ?」

快斗「だからっ……その、何だ…。…………ちょっと、茶でもする…? あ、鍵あった」



 ↓1 SPECIAL!!

 偶数 沈黙のお茶会?
 奇数 人間弱るとヤケが入ったりして口が軽くなったり?



快斗(ほんとに上がり込んできた…)

透「……シケた部屋だな」

快斗「間取りは同じだろ」

透「調度が違うんだよ」

快斗(ちょーど…? 丁度が違う…? 丁度違う…? 何がっ?)

透「……やっぱバカだろ、お前…」

快斗「すぐにバカバカ言うなっての…」


快斗「…ほら、茶」

透「……んだよ、このビーカー?」

快斗「…う、うるさいな、文句言うなら飲むな」

透「…」ズズッ

透「熱っち…口の中が染みる…」

快斗(素直に飲むのか…)


快斗「…」

透「…酒は?」

快斗「俺未成年だし」

透「ガキかよ…」

快斗「じゃあお前何歳だよ?」

透「ハタチ」

快斗「1つしか違わないだろ、それじゃあ…」

透「…」

快斗「…」


快斗「ていうかお前って…本業、何? 二世タレント…って、何の人?」

透「…………何もねえよ…」

快斗「何もって?」

透「…俳優の氷川大先生の不肖の子、ってだけ…。つまんねー女に手え出して孕ませたばかりに結婚して、その相手もころっと死んでガキだけ残った、見てくれと外面だけいいクソ野郎のな」

快斗「…」

透「邪魔なだけなんだよ、俺なんか…。でもって事務所の上の連中におだてられて、ずっと黙殺してきてたのに担ぎ出されて入れられて…」

透「何もあるはずねえのに、何かしろ、何かしろ…何もねえんだから名乗る肩書きもねえっての…」

快斗(ほんとに、ただの二世ってだけなのか…)


透「…」

快斗「…この間、お前の父親見たけど…何か、見放されてた…?」

透「…………てめえをぶん殴ったのが伝わっただけだよ…。あのクソマネがチクって。…それきりどっからも音沙汰なし…」

快斗「じゃあ今、ニートか」

透「殺すぞお前」

快斗「やれるもんならやってみろよ」

透「……ちっ」


 ↓1 殺伐…

 偶数 何故か互いに身の上話
 奇数 馬が合わないのかな、基本的に



透「んでぇ? かーくん王子様はぁ? 何であんなキャーキャー言われる仕事してんですかぁ?」

快斗「ガラ悪いな、お前ほんとに…」

透「さっさと言えよ」

快斗「態度もでかいし…ここ俺んチなのに…。俺は、ダンサーになりたくて…足がかりにって応募してみたら、受かっちゃって…やってるだけ」

透「ダンサー?」

快斗「ダンサー」

透「…ふーん」

快斗(反応薄い…)


透「で、キャーキャー言われてウインクしたりするわけかよ? チャラっ」

快斗「っ…チャラくない。つかお前の方がチャラいだろ、格好的に。ダメージジーンズにじゃらじゃらチェーンに…!」

透「あ?」

快斗「むしろ不良だろ、不良に言われたくないな」

透「……お前、高校くらい出たんだよな? 偏差値は? センター試験は?」

快斗「えっ…? あ、あー……」

透「言えよ、おい、言ってみろよ?」

快斗「……センターは、受けてないけど…出たとこの偏差値は……45、くらい?」

透「俺は60」

快斗「60!? 嘘だろっ!?」

透「んな嘘つく見栄っ張りじゃねえよ…」

快斗「親の七光りのくせに」

透「すねかじりだ」

快斗「そういう訂正いらないだろ…。ていうか、認めるんだ…すねかじりとか…」


透「………何したって、認められやしねえんだよ…。生まれついての邪魔ものなんだから当然だよなあ?」

快斗「…そこまで、卑下しなくたって…」

透「あのクソ親父が野球好きだからって野球やって…でも俺が高3の最後の大会でどこまでいけたか言った時になんて言ったと思う?」

快斗「……もっとやれなかったのかとか?」

透「んな殊勝なこと言うはずねえだろ。お前野球なんかやってたのか、だと」

快斗「えっ? 知らなかったの? ずっとやってて?」

透「そういうやつなんだよ…」


快斗「でも…だからって、何してもいいわけじゃないだろ。いまだに覚えてるし、忘れてやらないからな。お前が俺に冤罪なすりつけようとしたの」

透「だったら?」

快斗「だ、だったらって…!」

透「あんなん普通だろ? なめられたら終わりなんだよ。お前がなめられるような間抜け面だっただけだろ」

快斗「…っ」

透「………………ただの憂さ晴らしだっての。お前なんかどうでもいい…」

快斗「どうでもいいで危うく悪者にされたのかよ…。最低野郎」

透「ああそうだよ、悪かったな? ごめんなさーい、って謝りゃあ気が済むかよ? ……いいんだよ、もう、どうだって。……帰る」スクッ



 ↓1 帰るってさ

 偶数 透ちんへの印象がやや変わったかーくんでした
 奇数 何だかとっても透ちんの背中が小さく見えたかーくん



快斗「お前……実はかわいそうなやつだったんだな、ほんとに」

透「ぶん殴るぞ」ギロッ

快斗「…そしたら診断書もらって今度こそ色々と請求してやる。払えるのかよ、親に見捨てられて、事務所にも愛想尽かされて?」

透「っ…死ね」

 ガチャッ


快斗(でも…色々と悪いとこだらけだけど、必死になって虚勢張ってるだけだったのかな…?)

快斗(思ってたより…何か、弱そう――いや、弱そうも違うけど…うーん…)


透「…おい」

快斗「何?」

透「くつべらどこだよ?」

快斗「………そんなのない」

透「…次から揃えとけ」

 バタムッ


快斗「注文の多いやつ…」

快斗「…………ん? 次から?」

快斗「………………………ま、いっか…」



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:19歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:6.33 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【359/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
    自分に求めるレベルはけっこう高いようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:5/7



壁P「えーと…」

壁P「あれはやった、あれも済ませて…あっちもこっちもだいじょうぶい、っときて…」

壁P「よし、来週の予定を決めてしまおう」



 ↓1 来週は

 1 営業
 2 全体曲レッスン
 3 次の新曲いくぜよ



 ―― 6月 4週目


壁P「梅雨は…まだちょっと続きそうですねえ」

快斗「そうですね」

壁P「…快斗くん」

快斗「はい?」

壁P「抜き打ちスマイルテスト、どうしても近づくと泣いちゃう子どもをあやす笑顔!!」ビシッ

快斗「えっ…こ、こんな?」ニカァッ

壁P「うーん…58点」

快斗「辛口…」



 ↓1 イベント!

 偶数 サバゲーしたい、ってさ
 奇数 SSプロのあの人が週刊誌に…!?



 prrrr…
 prrrr…

快斗「ただいまー…」

壁P「帰りました」

 prrrr…

スバル「おかえりなさい、2人ともっ…!」

スバル「もしもし、SSプロですっ、はい、はい、その件は…お答えすることは…申し訳ありません…」

壁P「…どうかしました?」

スバル「いや、実は週刊誌の件で、わんさか電話が…!」

スバル「はい、もしもし、SSプロっ…!」


壁P「…週刊誌?」

快斗「スキャンダル…ですか?」

壁P「はて…?」

壁P(今朝は事務所寄らなかったからなあ…)


壁P「んっ…?」

週刊誌『間野っちのデスクいいわぁー、落ち着くわぁー』

壁P「…」ペラッ


 『西城タカシ、精神病か!?』

壁P(ええええー…?)

壁P(最近落ち着いてると思ってたのに、今さらこんなのをスクープ…?)

壁P(これはちょっと扱いが難しいなあ…)


快斗「誰か何かしちゃったんですか…?」

壁P「え? ああー…えーとですね…」



 ↓1 かーくんに伝えておくべきか、よしとくか…

 1 隠してもその気になればパッと分かるようなことだし…一応、言っておこうか
 2 つまんないことだから気にしないよーに!!



壁P「ちょっとデリケートな問題なんですが…」

快斗「はい…?」

壁P「……週刊誌には、タカシくんが精神病にかかっているんじゃないかと、おもしろおかしく書かれています」

快斗「せ、精神病…?」

壁P「ええ、病院に入っていくところであったり…数年単位昔のことをほじくり返していたり…」

快斗「はあ…?」

快斗「タカシさんって…そう、なんですか…?」

壁P「…………ええ、まあ、ぶっちゃけ?」

快斗「えっ!?」

快斗「う、鬱病…とか?」

壁P「うーん…鬱というか、統合失調症っぽい、というか…幻聴だとか、被害妄想だとか…」

快斗「え…」

壁P「ですが…お薬を飲んで症状は抑えているようですし、ここのところ、そういったことで問題行動は起こしていないはずです」

壁P「ので、今まで通りに接していただければそれで充分です」

壁P「マスコミに何か言われても、分からないです、知りません、思い当たることはなかったです、と答えておけばオーケーです」

快斗「……はい」


壁P「大丈夫ですか?」

快斗「……ちょっと腑に落ちたっていうか…変なテンションとかありましたし…」

壁P「んんー…事務所内でも屈指の、くらぁーい過去を持ってる人なんですよね…」

壁P「けど悪い子じゃないのは快斗くんも分かってると思います」

快斗「それは…はい、もちろん」

壁P「心の傷っていうやつはなかなか癒えてはくれないんですよね…。難しいことに」

快斗「…心の、傷…」

壁P「あれでけっこう神経質なところもあるんで、遠回しにいつも通りにやさしくしてあげてくださいね」

快斗「分かりました」



 ↓1 かーくんの好奇心は…

 偶数 デリケートなことだし、ってちゃんと自重されたよ
 奇数 けっこう、旺盛?



快斗「…」チラッ

週刊誌『おっす、おっす!』

快斗「…いやでも…」

快斗「…」チラチラッ

週刊誌『ユー、手に取っちゃいなよ!』

快斗「…」スススっ

快斗「…」パシッ

週刊誌『へい、目当てのページはここかい?』

快斗「…えーと?」

快斗(『西城タカシ、精神病か!?』…これか。なになに…ふむふむ…?)ジィィッ


 ガチャッ

タカシ「たーだーいーまー…」

快斗(都内でも有数の精神病がある大学病院に定期的に通っている…? 西城の自宅は昼夜を問わずカーテンが閉め切られており…)ジィッ

タカシ「…」ジィッ

快斗(決めつけっぽい感じもあるけど…何か、ちょっと信じそうになる内容…。これだけだと、半々って感じ…かなぁ?)

タカシ「かーあーくん?」

快斗「はい…?」チラッ

タカシ「…」ニコッ

快斗「」パタンッ ←週刊誌閉じた

快斗「…」ダラダラダラ

タカシ「おもしろい? あー、エッチな記事とか読んでたの?」

快斗「ち、違……あ、いやっ、そ、そうです、ヨ?」

タカシ「何だってー? ねえねえ、何て?」

快斗「えっ? あ、あーっと…」パラパラ

タカシ「へえー、僕って精神病なんだねー。知ってた?」

快斗「ふぁっ…? え、あ、いや…あー…その…」



 ↓1 闇タカシ…?

 偶数 だいじょうぶ、ちゃんとお薬漬けで…うん、落ち着いてるから…?
 奇数 深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ…?



タカシ「知りたい? ねえねえ、僕のこともっともっと知りたい?」

快斗「え、いや…その……」

タカシ「とりあえず…うーん…飲んでるお薬のお話とかする?」

タカシ「それとも…あっ、僕が精神病等に閉じ込められてた時のお話がいい?」

タカシ「でもでも、色んな悪口とか聞こえたりしてた時のこととか…監視カメラのお話する?」

タカシ「カメラってねー、どこにでもあって、24時間365日、休むことなく僕のことを見張ってるんだよ?」

タカシ「ほら、例えばそこにさあ、置き時計があるでしょ? あれの針の根元のところって言えばいいかなあ? あの中心のところにね、小さいのが仕込まれてて…」


快斗「ご、ゴメンナサイ…」

タカシ「…別に怒ってないよー」

快斗「…」ダラダラ

タカシ「…ほんとだよ? あっ、おかしくなったとか思ってる? もぉー、興味ありげだからお喋りしてあげようと思ったのにぃー」

快斗「すみません…」

タカシ「だから怒ってないのに…ぶーぶー」


快斗(何か地味に怖い…)

タカシ「今はねー、ちゃんとお薬飲んでるから大丈夫なんだよ。ほんとのことなんだー、って思ってたけど、ぜーんぶ、妄想だったんだねー」

タカシ「そういう区別がついてるから…まあ、いいんじゃないかなあ?」

快斗「そう、ですか…」

タカシ「でもさ…睡眠薬とか飲むんだけどね、それ飲まなきゃ眠れないんだよね」

タカシ「何か、お薬ばっかり飲んでて、お薬なくなると不安になっちゃってね、ぽりぽりぽりぽり…お薬飲んで生かされてるみたいな感じでね?」

タカシ「ほら、昆虫って感情とかなくって、システマチックに生きてるんだって。僕もそれと同じなのかなーとか思ったりすることあってね…」

快斗「…は、はい」

タカシ「あ、いけない…ごめんね、楽しくないお話だったよね」

快斗「い、いやあ…あはは…」


タカシ「でも、事務所の人以外にはね、基本的には内緒なんだ」

タカシ「まあ…事務所の人に言ってるってわけでもないんだけど…ちゃんと知ってるのは、まこちゃんだけかな?」

タカシ「香くんとかは察してるだろうし、シャーディも分かってそうな気配はあるけど…それくらいなのね」

快斗「古株の人達…ですか?」

タカシ「そうだね。だから、かーくんも内緒にしなきゃダメだぞっ?」

快斗「…はい」

タカシ「いい子、いい子~」ナデナデ

快斗「…………ハイ」

タカシ「いい子になれていい子だねー…かーくんは…」

快斗(何か目が怖い…!!)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



快斗「…タカシさんって…怖いですね…」

壁P「怖がらずに接してあげてくださいね」

快斗(ヘタに好奇心発揮しなきゃ良かった…)

壁P「まあ…あの手の病気は、病識がないという段階が厄介ですがタカシくんはそれを乗り越えてますから…」

快斗「びょーしき…?」

壁P「…ま、今は大丈夫ということです」

壁P(ヘタにどこかのおバカさん達が刺激したりしなければ…だけど)



 名前:周藤快斗 性別:男 年齢:19歳 誕生日:5月
 体力:3 頭脳:2 精神:2
 歌:3.32 踊:6.33 容:7.30 表:3.00 演:4.00
 熱:3 道:3

 好感度:【365/信じてやってみよう】
 メモ:形から入るタイプのようだ
    何でもメモを取るクセがあるらしい
    極度のストレスや緊張にさらされると、状況を飲み込めなくなるようだ
    客前で奮い立って実力を120%発揮してしまえるタイプのようだ
    MFC恐怖症になってしまったっぽい
    自分に求めるレベルはけっこう高いようだ
 動機:ダンサーの足がかり

 電器屋の息子:電器屋の一人息子。部品調達や、機械修理というちょっと普通じゃない特技の持ち主
 深い執念:人にされた嫌なことをけっこう根に持つタイプ

 持ち歌:チューンアップ Shall we sing ハートシェイカー クラップラップ
 全体曲:5/7



タカシ「それでねー、かーくんに怖がられちゃったの」

巌「ほうか…」カタカタ

タカシ「かーくん、僕のこと嫌いになっちゃわないかなあ…?」

巌「大丈夫じゃろう」

タカシ「ほんと? ほんとにほんと?」

巌「あれはけっこうバカじゃけな、1週間もすりゃあ怖かったのも忘れるじゃろ」

タカシ「そっか!」


壁P(まあ…間違ってはいなさそうだ…)

壁P(っと、来週の予定を考えねば)



 ↓1 来週は

 1 営業
 2 オーディション
 3 全体曲レッスン



 ―― 7月 1週目


壁P「うーん、梅雨明け…!!」

壁P「気持ち良くカラッと晴れていますねえ」

快斗「これからどんどん蒸し暑くなるんですね…」

壁P「まあまあ、日本にいるんですから、その蒸し暑さを友に迎えましょう」

快斗「蒸し暑さを…?」

壁P「ええ、キンッキンに冷えたおビールは、日本の夏と最高ですよ」

快斗「お酒飲めないです…」

壁P「おっと、そうでしたね」

快斗「…」

壁P「ともかく、今日はオーディション、がんばりましょう」



 ↓1 何のオーデション?

 1 夏ドラマや!!
 2 歌番組や!!
 3 映画や!!



壁P「これに合格すれば、夏ドラマの主演ですよ、主演」

快斗「ドラマの主演…何か、いい響きですねっ」

壁P「これで知名度どーん、人気もどどーん、ついでに演技力と表現力が鍛えられていいことがどどどーん、ですからね!」

快斗「どどどーん!」

壁P「ええ、どどどーん!」


快斗「どどどーん!」

壁P「どどどどーん!」

快斗「どどどどどーん!!」


*「ごほんっ…そこ、静かにしていただけますか?」

壁P「申し訳ありませんでした」

快斗「すみません…」



 ↓1 どどどーん! と…?

 1~3 重視されるのは…表現力!!
 4~6 重視されるのは…演技力!!
 7~9 重視されるのは…ビジュアル!!



壁P「どうやら、このオーディション、重視されるのは…」

快斗「重視されるのは…?」

壁P「……………ビジュアルです」

快斗「び、ビジュアル…!」

壁P「これはもう、もらったも同然ですね。このドラマで、夏の天下を取りましょう」

快斗「はい、いける気がしてきました…!」


壁P「どどどどーん!」

快斗「どどどどどどーん!」

*「ごほんっ…ん、んんっ!」チラチラッ


壁P「…がんばってください」ヒソ

快斗「がんばります…」ヒソ


 ・
 ・
 ・


監督「採用っ!!」

快斗「え、この場で…!? あ、ありがとうございます!!」

監督「ビビビっときたよっ! キミが主演、いいねっ?」

快斗「はい、がんばります!」



 ↓1 主演ドラマが決まったぜぃ!!

 1~3 爽やか水泳ドラマか…。水泳? かーくん泳げる? え、陸のスポーツはいけるけど…? え?
 4~6 なんとかーくんの初主演の役は…現代にタイムスリップしてしまった沖田総司? おっ、おう…色物臭なんて感じなーい
 7~9 リゾートホテルを舞台にしたお仕事系ドラマ? 恋愛あり、青春あり、一期一会の人情ものあり…ほうほう!!


 今日はここまででござる
 明日まで…スレ残るよね? きっと大丈夫よね?

 ありがとうございまシタール!!


 ~深淵に覗かれても平気なのは、そう、まこちゃんだね~

タカシ「それでね…あの人ね、うざい、うざい、うざい、って叩くんだよ」

タカシ「何もしてなくてもね、いきなり僕のところに来て、叩くんだ」

タカシ「あと真冬にね、お風呂に水溜めて、そこに顔を無理やり突っ込まれたりしたのね、窒息するギリギリまで」

タカシ「裸にされて冷たい水風呂に入れられたりして、そこを出されたら、狭くて風がびゅーびゅー吹いてくるベランダに放り出してね、凍え死にそうになるんだ」

タカシ「ご飯なんて何もなくてね、あの人の食べ残しのコンビニ弁当とかをこっそり食べるんだけど、見つかったら目の前で捨てられて、それでもまだ手を出して食べるの知ってるから、水とかもゴミ箱に入れて、食べられなくしちゃうのね」

タカシ「でも僕はね、そういうことされちゃうのは僕がうざくて悪い子だからなんだって思っててね、いい子になりたくってずっとにこにこするんだよ」

タカシ「そうしたらそれがへらへらしてるってまたぶたれたりするんだけどね、泣いたらもっともっと痛いから、無理やり笑ってね、気持ち悪い、キチガイ、死ねって言われてね」

タカシ「いい子になりたくってね、すっごくがんばったけど僕って何もできなくて、折り紙をね、プレゼントしたこともあったけど目の前でライターで焼かれちゃったりしてね、寂しかったのね」

タカシ「いい子になりたくていい子になりたくて、どうやったらいい子になれるんだろう、死んじゃえば誉めてもらえるのかなって思ってね」

タカシ「だけど死んじゃうの怖いからできなくってね、毎日毎日、死んじゃいたいって気持ちと、死んじゃうのは怖いって気持ちの板挟みだったのね」


誠「…」

誠(…例の週刊誌でちょっとタカシがあれになってきてる…)

誠(この話もう何度目だっけなあ、聞かされるの…。でも聞いてやるだけで変わるっぽいし、聞くしかないか…)


タカシ「……まこちゃん、まこちゃん」

誠「ん?」

タカシ「悪い子でごめんね…困っちゃうよね、かーくんも困らせちゃった…」

誠「んー…タカシはいい子だろ?」

タカシ「悪い子なんだよ、知らないの? 普通の人はね、僕みたいな感じじゃないし、お薬も飲まないんだよ」

タカシ「子どもっぽくてね、誰でも大好きになっちゃってね、変な精神病とかならなくてね…。普通の人より体とか小さいのもね、これのせいでね…」

誠「タカシはちゃんとしてるって」

タカシ「そんなの根拠ないもん」

誠「ファンクラブの人数が根拠だろ」

タカシ「あれは違うもん…」

誠「違くないだろ」

タカシ「そう?」

誠「そうそう」

タカシ「まこちゃん」

誠「ん?」

タカシ「でも嫌いになっちゃうでしょ、こういうことばっかりだと…」

誠「ならないって」

タカシ「いいもん、分かってるから…知ってるんだもん」

誠「ならない」

タカシ「ほんとう?」

誠「ならない」

タカシ「…なる?」

誠「ならないって。俺、タカシにはよく助けられてるし、なんだかんだで友達らしい友達ってタカシくらいなんだよな。香も快斗も、ちょっと…何かな?」

タカシ「僕もまこちゃんだけだよ」

誠「だろ? だから大丈夫だって」

タカシ「まこちゃんずっと友達でいてくれる?」

誠「友達だって。明日も仕事あるんだろ? そろそろ寝たらどうだ? 俺も寝たいし。な?」


 ~スケジュール~

快斗「ドラマかぁー…こういう仕事って初めてだけど、ちゃんとできるかな…?」

快斗「いや…やらなきゃ、うん。この夏は勝負の夏だ」

葉子「あ、快斗くん」

快斗「っ…葉子さん、おはようございます!」キラリンッ

葉子「おはよう…」

葉子(何か…爽やかすぎるっていうか、ムダに眩しいっていうか…)


葉子「…嬉しそう、だね?」

快斗「ドラマ決まったんです!」

葉子「へえ…そうなんだ…」

快斗「はいっ」

葉子「……あれ? でも、何とかフェス出るって」

快斗「はいっ、超アイドルフェスティバル…です! 8月に!」

葉子「ドラマの撮影と、被るんじゃ…?」

快斗「えっ? ………そう、ですね」

葉子「それに9月にはオールスターもあって、それもレッスンしたりあるだろうし…」

快斗「…え?」

葉子「そこまで、考えてなかったの…?」

快斗「…あの、質問しても、いいですか?」

葉子「うん…いいけど」

快斗「………ヤバいですか?」

葉子(ストレートだ…)


葉子「うーん…ドラマがどれだけ拘束されるかにも、よるとは思うけど…」

快斗「水泳ものです」

葉子「…泳げる、の?」

快斗「………あ、あんまり? 溺れはしないけど…早く泳げとか無茶言わないでもらいたいくらいの…」

葉子「で、でも役どころとか…」

快斗「主人公で、天才の水泳選手らしいです」

葉子「演技指導…いっぱい時間取られそうだね…」

快斗「…ヤバい、ですか?」

葉子「で、でも、何かレギュラーの番組とか持ってるわけでもないし…ドラマ撮影の合間、合間でフェスの時間取れれば…うん」

快斗「それで、オールスターもどうにかなりますか?」

葉子「……それは、どうだろう…?」

快斗「」

葉子「オールスターって、その時だけの特別ユニットとかやるし…だから快斗くんも誰かと組むことになって、その練習いるだろうし…」

葉子「あ、でもオールスターは9月になってからだから…まだ。あれ、でも夏ドラマの放映日によっては9月ころまで撮影も…?」

快斗「しょ、勝負の夏…ってことで、がんばります…」

葉子「う、うん、がんばって。どんなことでも基本、時間が解決してくれるから耐えてれば終わるし…」

快斗「何ですかその重そうな解決策っ…!?」

葉子「え、普通だよ? 気温35度以上の炎天下で熱々ラーメンを食べまくってたって制限時間はあるものだし…口の中にぐちゅっとぶちゅっと広がる虫の苦味と臭みと気持ち悪い足だけの節くれ立ってるものだって飲み込んで何時間も何日も何ヶ月も何年も経てばけっこう色褪せてくものだし…」

快斗「えええええ…? そ、そういうものなのかな…? あれぇ…? ていうかどんな経験してるんですか…?」

次スレを立てたやでー
安価とコンマで、昨今のアイドルブームに乗りたい【其の十】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475831706/)

登場したアイドルたちに、こんなレギュラー番組とかあったらええんやないのー、とかアイデアくれてもええんやでー
シスターセーラみたくティンときたら採用するんやでー、ぶっちゃけなかなか思いついとらんのやでー

あとは好きなアイドルに愛の告白とかで埋めてってももちろんおkなんやでー
とりあえず次スレで始めまっせー

埋め

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