神赦病棟についての手記【クトゥルフ神話TRPG】 (28)

クトゥルフ神話TRPG「神赦病棟」についてのSSです。
上記のシナリオについてのネタバレを含みます。

登場キャラはプレイヤーキャラとして5人、他NPCとして複数のキャラが存在します。

ストーリーの進行の関係、公開シナリオよりコピペさせていただく部分があります。
コピペした部分は「/*」から「*/」までとし、コピペ範囲を明記します。

以下「神赦病棟」公開ページより注意事項

【注意事項】
このシナリオは、不妊、癌、統合失調症などの実際にある病気がシナリオに出てきます。
実際の病気を使ったシナリオに抵抗感があるPLもいるので、先に了承を得るのをおすすめ致します。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1474556062

【プレイヤーキャラクター(主人公達)】

ミツナガ・マコト
性別:男
職業:医者
年齢:若者

ドイ・ヤスヒロ
性別:男
職業:資本家
年齢:若者

コシ・ヒカリ
性別:男
職業:農家
年齢:若者

カジ・タロウ
性別:男
職業:ジャパニーズマフィア
年齢:若者

サワナ・サヌワ
性別:その他
職業:メカニック
年齢:???




【START】


/*

ある日田舎に嫁いだ友人の岡田 幸子から手紙がきた。
毎年、形式的な年賀状だけは届いていたものの幸子が嫁いで数年がたちだんだんと疎遠になっており、年賀状以外で連絡がきたのは久しぶりだった。

「おねがい、助けに来て。」

手紙の内容はこれとその病院の住所がかかれているだけ。
病院は、その嫁ぎ先の田舎神赦村(じんしゃむら)の病院「神赦病棟」であるということが分かる。

*/


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・

ブルルルルル....キキッ

タクシー運転手「あい、つきやしたよ。神赦病棟っす」

ミツナガ・マコト「……そうか」

タクシー運転手「ぇーと…5,000円すね」

ミツナガ「とっておけ」ペラッ

タクシー運転手「あー10,000円から。お釣りが…

ミツナガ「いい。とっとと行け」

タクシー運転手「ん?そっすか?んじゃ、どうもー」

ドルルルルル...

ミツナガ「…ここが…」

ダダダダダダ....!

ミツナガ(…この音は…?)

ダダダダダダダ...!!

ミツナガ(今、俺が来た方向…?いったい何が…)


サワナ・サヌワ「みんなー(AA略)」ドドドドドド!!


ミツナガ「!?」

サワナ「っとぉ…着いたみたいですな」キキッ!

サワナ「…ここがあの女のハウスね」

ミツナガ(…!?)

ミツナガ(何だこの男…いや、男か…?身体はデカイが…なんかモーターみたいな音してるし…)

サワナ「ん?お主は?」

ミツナガ「あ、いや俺は…」

ドルルルルル...

サワナ「やや、さらなる客人の気配ですな」

ミツナガ(タクシーか、今度はマトモな…というかなんでこいつは走って…?)


キキッ

タクシー運転手「ぁい着きやしたよ、5,000円っすね」

ドイ・ヤスヒロ「では5,000円から」

タクシー運転手「あざす」

カジ・タロウ「いやはやしかし助かりましたよ。タクシーが捕まえられずに困ってたんです!」

ドイ「いえいえ、困った時はお互い様ですから」

カジ「くぅーっええお方や!恩にきます!」

ドイ「はは、どうも」バタン


サワナ「さぁ2人がタクシーから降りて!!ここで一言!!」


カジ「!?」
ドイ「!?」

サワナ「ここで一言!!!」

カジ「え、えと…つ、着きましたね…?」
ドイ「で、ですね…?」

サワナ「『金は命より重い…!』だろうが!!!」

ドイ「…この挑戦的なお方は…?」

カジ「さぁ…?」

サワナ「申し遅れました!私はサワナ・サヌワ、見ての通りどこにでもいるちょっとエッチな16進法で19歳の女の子です!」

ドイ「あ、こ、これはご親切に…」
カジ「騙されるなお兄さん、どう見たってこいつはいい年こいた大男…男…ってか人間…だよな?」

ミツナガ「………」ヤレヤレ

サワナ「あ、そっちの『やれやれ…』みたいな人は私の性奴隷のタナカ・ゴールドハート君です」

ミツナガ「!?」

ドイ「『!?』みたいな顔してるが…」

サワナ「えっち奴隷の…

カジ「いやそっちじゃなくてな、いやそっちもなんだろうけど」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・

カジ「…なるほど、つまり」

ミツナガ「…俺たち全員、ここに来た目的は同じ…ということか?」

ドイ(そういえばこの人たち、岡田の結婚式の日に見たな…)

サワナ「やはりエジプトか…私も同行する」

ドルルルルル...

カジ「ん?」

ドイ「軽トラ…ですね」

サワナ「あれは…田んぼルギーニ!我が社の田んぼルギーニじゃないか!」

ミツナガ(軽トラ…ということは村の人間か…?)


キキッ

コシ・ヒカリ「ふぅ…隣町とはいえ、結構時間かかったなぁ…」

コンコン

コシ「(ん?窓の外に人が…)はい、どうしました?」

サワナ「この車、うちのなんすよ」

コシ(…あ、この人…前に岡田の結婚式で見たな…)

コシ(無視しよう)

サワナ「おっと…心はガラスだぞ」

コシ(どないせえっちゅうねん)




カジ「結局さっきの軽トラの人、病院の中に入って行きやしたけど…アンタの知り合いだったんで?」

サワナ「軽トラじゃない、田んぼルギーニだ。次間違えたらお前の毛根が内戦を起こす」

ドイ「それはどうでもいいとして…さっきの人、前に岡田の結婚式で顔を見た気が…」

ミツナガ「と、いうことは奴も俺達と同じだと?」

ドイ「ええ、おそらく…」

カジ「…んじゃ、私らも行きましょか」

サワナ「エジプトに!?」

ドイ「受付ですね」

サワナ「ナイジェリアじゃないじゃないか…」

ミツナガ「…コイツも入院患者じゃないのか」

カジ「…………」

【受付】

サワナ「ここがあの女の受付ね」

カジ「岡田に何か恨みでも?」

ドイ(2階建ての病院…内科・外科・心療内科・ガン緩和ケア科か…意外と手広いというか…ん?)

コシ「あ、さっきの…」

サワナ「どうも、1億年と2千年前から愛してない方のマクロスデルタ、サワナと申します。マクロスは見たことありませんがこちらの方はサワナではありません」

コシ「…あの」

ミツナガ「…無視しろ」

ドイ(ガン緩和ケア科の壁の文字だけ新しいな…最近新設されたのか?)

カジ「ところでもしかして…岡田幸子さんに用が?」

コシ「!…ということは、貴方がたも?」

カジ「ええ、あんさんも合わせて5人ですね」

コシ「…5人…いや、あの人って…というか、人…?」

カジ「…それに関しては、私らも…」

サワナ「キラッ☆」

受付嬢「…えーと…」

ミツナガ・ドイ・コシ・カジ・サワナ

受付嬢「一列に並んで…というのは横ではなく…縦に並んで頂きたいのですが…」

ミツナガ「…気にするな、全員行き先は同じだ」

受付嬢「…はぁ」

サワナ「ますだおかだの岡田じゃない方なんですが」

ドイ「増田じゃない方な」

コシ「岡田 幸子さんが入院してるはずなんですが…」

受付嬢「岡田さん…ですか…」...

ミツナガ「…何かあるのか?」

受付嬢「…いえ、岡田さんは現在、面会謝絶の状態でして…」

サワナ「あ、その話長くなる?ちょっと待ってカップヌードルセットするから…」

受付嬢「……あの」

ミツナガ「…続けてくれ」

今回はここまで

導入だけに何十分も費やしてしまうことってあると思います


以下、公開ページより引用


◆岡田幸子 主人公達の友人。
まじめで気弱なところもある。
正則と結婚し、正則の農家を手伝うため田舎へ嫁いだ。

◆岡田正則
幸子の夫。
実家は農業を営んでいる。
幸子との結婚式の際、主人公達とは知り合っている。

◆看護婦さん(受付嬢)
看護婦さんは姉妹でこの病院に勤めている。


受付嬢「続けてくれ、と言われましても…とにかく現在、御家族の方以外には面会は禁じられているんです」

ミツナガ「…………」

コシ「ふーむ…ま、そういうことなら俺は車に戻ります。何かあったら呼んでください」

ドイ「じゃあ俺は岡田の家に行ってみます、住所なら年賀状で知ってますし」

受付嬢「あ、そうですか…ありがとうございました」

ミツナガ(…面会謝絶…?いったい何が…)

受付嬢「あ、あのー」

カジ「受付嬢さん、家族ってのはどこまで?」

受付嬢「は…その、どこまで、と言うのは?」

カジ「いえ、私ゃ幸子の従兄弟なんですがね…あ、身分証はこちら」
カジ(組の方で持たされてるニセモンだけどな)

受付嬢「え、えっと…そうですね…」チラッ

カジ「?」ニコニコ



受付嬢「…わ、分かりました。そういうことでしたら…」

カジ「ありがとうございます」ニコッ
カジ(よし、事情はよく分からんがとにかくなんとか通じたみたいだな)

サヌワ「お、話は終わったで御座るかアニキ」

カジ(アニキ!?)ビクッ

受付嬢「えっ…その、もしかしてそちらの方も…?」

カジ「いや、その…」

サヌワ「アニジャアニジャアニジャアニジャ」カサカサカサ

カジ「……………」

受付嬢「…………」

カジ「……はい、私の弟です」ニコッ!

受付嬢「そ、そうですか…?」

カジ「はいっ!」ニコッ!

受付嬢「……で、ではご案内しますね…」ゴソゴソ

カジ(ほっ…)

ミツナガ「…………」



受付嬢「お待たせしました。病室は2階ですので、着いてきてください」ジャラジャラ

カジ「…何です?その鍵は…」

サワナ「左から順に俺の心の鍵、俺の右心室の鍵、俺の古傷の鍵だ」

カジ「何です?その鍵は」

サワナ「Foo」ヤレヤレポ-ズ

受付嬢「…岡田さんは、現在不安定な状態でして…先日も暴れて、備品を壊してしまったので…それから、岡田さんの部屋には外から鍵を掛けさせてもらっています」

カジ「……暴れた…?」

サワナ「Foo↑」シャド-ボクシング



ミツナガ(面会謝絶の状態の病人が暴れた…?)

ミツナガ(…俺は面会を認められたわけではないからな……つけてみるか)コソコソ



受付嬢「…………」コツコツ

カジ「……お前、そういえばカップヌードルは?」

サワナ「お湯がなかったので代わりに水道水を。冷たい水だしちょっと時間かかるかなと思って下に置いてきちゃった☆」

カジ「…………もう何も言わねぇよ」

サワナ「拙者からも1つよろしいかな?」

カジ「何だよ」

サワナ「(その懐のチャカ…消えるよ)」コソッ

カジ「っ!?」バッ!

サワナ「今じゃないけどね」

カジ「テメェッ…!」

受付嬢「?」

カジ「っ……」

サワナ「ああ、そういえばコシって人も似たようなもん持ってたよ」

カジ「…何だと…?」

サワナ「そう…チェキをね☆」

カジ「…は…?チェキ…?」

サワナ「知らない?チェキ☆」

カジ「…………」

サワナ「チェキっ☆」キラッ

カジ「」イラッ



受付嬢「着きました、今開けますね」ガチャガチャ

カジ「あ、はい」

サヌワ「拙者のココロ、アンロック!ヌアアアアアアアア」

受付嬢「…………」ガチャガチャ

カジ「……………」

受付嬢「…はい、開きました。面会が終わりましたら、下の階のナースステーションまでお願いします。またはナースコールでも結構です」

カジ「はい、ありがとうございます」

サヌワ「面会謝絶の人間相手なのに看護婦さんは残らないんスね」

カジ「(おい!余計な事を言うな!)」

受付嬢「…人手が足りず、忙しいので…」イソイソ

カジ「………?」

カジ(最後の看護婦の様子がおかしかったが…まぁいい、これで面会は出来るな)

コンコン

カジ「岡田、入るぞ」ガラガラ

岡田 幸子「…あなた…!まさかカジく」ピシャッ!

カジ「…………」

サワナ「…………」

カジ「…おい、何で今閉めた?まだ部屋に入ってないよな?」

サワナ「理由はないが、謝ることなら出来るぞ」

カジ「…………」ガラガラ


カジ「久しぶりだな、岡田」

幸子「…えっと…う、うん、その何でさっき1回閉めて…」

カジ「気にするな」

幸子「…う、うん…それと…」

サワナ「久しぶり過ぎて地球がヤバい」

幸子「お久しぶりです、サワナさん…」

カジ(やっぱ距離取られとるやんけ)

サワナ「ところでその服装どうしたで御座るか?趣味なら拙者と被ってしまう…芽生える、芽生えてしまう…!」

カジ「趣味じゃないのだけは分かるが…確かに分からんな」


カジ「どうしてアンタ、両手足縛られてんだ」




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