君の名はゴジラ。【クロスオーバー】 (86)

※両作品ネタバレ注意


俺の名前は立花瀧
最近女子高生と体が入れ替わる不思議な体験をしている普通の高校生だ
でもその日見た夢はいつもと全く違っていて……


瀧「……zzzz」

瀧「……」

瀧「……ん?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1474379868


ヒョォウウウウウウウウウウウウウウウ

瀧「……風?」


手足はピッチリくっついて背中と腰の運動だけで動いているような……
そう、まるで芋虫になったような感覚。


瀧「……俺、浮いてる?」


タキクーン タキクーン


瀧「……手足の感覚がない……つか何も見えねぇ」


タキクンテバァ


瀧「ああうっせぇ!誰だよ」


ココヨー


瀧「ん?上?」


              ,.ggggg#歔Nョfeqy,
            a押們煦ヌ縊肛幻跟   
           ,.gtト宿gR偬加愬惣畄 ゚彪レ 
         ;溢窒空}t卉]出Uゅjt'剖}協袷、、
        :錮副(びi;テ「qgzZ]|l裕」)瓦:゚益ы   「ここよー!」
        ゙゚゚¶謚益g繃鋭刻泌rE[折i庄7'恠シ,

          惘讎讎櫺櫺錙記云I交)氾:y祉ニ_..
              ゚憫騾鬥摺讎}望EどD『с《」毛Z它i_
                   ~磽努溢キおリ゜,[ョ)宝‐切糺_ 、
                    ゙:厄剖叨ソヱ.;Z恕盃。」;て釉Z 
                  :屈莪えul氓i,泥『]ずu」]▽:”゚い:ュ,jg! 
                       溯冢〕[jg釜 L゚゚サ"j'V丞.;D┰<,い}襾ь 
                      :岱l゚ョj豺ゞ゚匸_,:Y]扇 公貼;ヒ塗!y”ы゚ж ヽ
                   j堺ツ〔rW2ど刀┓:匂jョ紹谺僭參jjヲg』Ξ;,_ム_g、
                 __。ii必JN岱芒.辺゙冲┷!i玉_jョ厶」゚迥t戸セt汽jz洒虻u_、 
              眉麾訥!)【必,1児止岱惣カゥ麾]ggjg裂[?謚;ミZpカ|^i[゚゚戮ご
                i畑瓮~i郤坪ザ:【j]]窈当jaggg_澗讎齧}%g]詔gj谺、:i[ワl,芳}_,心

三葉「瀧クン!」

瀧「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

瀧「え、いや……この声ひょっとして」










.          g幽,
        :讎品
   瀧→  ¶區た
         壗蕗‥   
         )讎盤レ   「三葉ァ!」
          '鸞韶ム.
          ゚塑苑]払。.
              ゚潛g[伺詣i,
            ゚惱益f花W沚、   ←瀧
             ゚゚犠悩澀出Fヨr;L。

 :ュ,jg!            ゙”硼糴[[ヨ?{迢竺
,い}襾ь              ´゚軆鰯q辺ン〕
!y”ы゚ж ヽ           ゙~゚簡讎凶(
參jjヲg』Ξ;,_ム_g、              ´菊焜}
 t戸セt汽jz洒虻u_、             宥
[?謚;ミZpカ|^i[゚゚戮ご       ↑瀧

}%g]詔gj谺、:i[ワl,芳}_,心


尻尾「そうか……だんだんわかってきたぞ」

尻尾「つまり、三葉はゴジラの頭と入れ替わっていて、俺はゴジラの尻尾に入れ替わっちゃったんだな……」

頭「ゴジラ?」

尻尾「テレビ見てないのか?今ゴジラっていう馬鹿でかい恐竜みたいのが東京で暴れててヤバイことになってんだよ」

尻尾「蒲田を爆走してたときと違って、多分こんなにデカくはなかったと思うけど…」

頭「失敬な。朝のニュースくらい毎日見てるから!」

尻尾「なら知らないわけないだろ……」

頭「知らんもんは知らんし」


頭「でもこれとんでもないことになってない?」

尻尾「ああ……なってるよ。とにかく人間の迷惑にならないよう海に帰ってだな……」

頭「いや私達の体。この黒いゴツゴツのと今入れ替わってるんでしょ?」

頭「日本語は……………喋れそうにないよね」

尻尾「」





三葉「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア↑オオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンン↓」

四葉「お姉ちゃん変やよ!」



瀧「」ジタバタジタバタ

瀧父「もしもし***病院ですか?すぐに救急車を……」

瀧「」ウネウネウネウネウネ

瀧父「瀧、もうすぐ救急車が来るからな……ナムアミダブツナムアミダブツ」テヲアワセー

もしかして秒速5cmと刃牙のクロス書いてた人?

>>11
SSはダンガンロンパとsakiのしか書いたことないよ


                          ,ィ元h,
                          i{v辺iリ <瀧クーン
                          从≠i{

.          三葉ァ!> ,ィ叨>       ノ込}i{ノ}!
               ∥∨       ,イ弋辷}!{ノ)h、
               i{ミi{      {ノ7-=ニニ=-}ミ}

               ∨ミh、     ノ┐-=ニニニ=-、ミ}
               ∨ミh、   匁〉-=ニニニ=-<_リ
                寸三h、   }!-=ニニニ=-{´
                  寸三)h, ノ、-=ニニニ=-ヽ,
` " '' ‐- 。 ,,_              寸ミxi〔ミリミ-=ニニ=‐ア∧
         ` " '' ‐- =r 。,,,__Υ≧弋∧-=ニニ=‐/三ミ',

              <-i|/   /` " '' ‐- 。 ,,__三三ミ∨_
⊂ヽィ⊃       __  /ノ}   {彡三三三}!-=-/三 ̄ ̄~~.}!  ``~、、                   __
 |i            `][´,.'/ヒi}   Υ三三三ミ!-=./三三三ミ}. {!      ```~~~~~~~~.}!``~、、z≦≠≠ニ二
 |i  |i       〔i〕,  ,,。イ==-- }三三三ミ}-='三三三ミア...|!_____ _,ィ宀宀=}!)h、ィ(云云云云云云
‐-..|i  |i_____}!∨___}!____寸三三┌┬=ニ二三ミ/_.|!_: : : : : : :xf〔ヱ乍]izzz.}!zzzzzzzzzzzzzzzzzz
: : :.|i_||: : : : : : : : :..:.}!_.∨: :.:}!: : : : : : 从Ⅶ刈{ ̄i}` " '' ‐- 。 ,}!==幵二二ニニ====---}i二二ニニニニニ===‐‐‐

ヱヱヱヱヱヱニニニニニニニ===---──'''''''''''''~~~~~~~~~~~´´´´´´´´´´´ ̄ ̄: : : : : : : :.}!: : : : : :r=======
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~巨災対~


矢口「なに!?ゴジラが止まった?」

志村「はい。それまで悠然と歩み続けていた姿がウソのように……」

森「なんといいますか、自分の尻尾とじゃれあってる感じで」

尾頭「この尻尾の、特に先端の動き……本体と面と面を合わせてまるで会話をしているような……」

尾頭「まさか、尻尾に本体と別の意識が存在する?」

安田「冗談ポイです尾頭さん。ありえませんよ」


矢口「しかし確かにこれは不気味だ…」

矢口「これまでの泰然とした挙動から打って変わって、今はまるで少年少女が乗り移っているかのような……」

三葉『瀧クーン』

瀧『三葉ァ!』

矢口「その……例えるならカップルのような和気あいあいさを感じる」


尻尾「しっかしおかしいよなぁ」

頭「この黒いのと入れ替わっちゃったこと?なんかもう今更やん?」

頭「瀧君と入れ替わっちゃってるからね」

尻尾「いや、それじゃなくて」

頭「あ!あたしがゴジラ知らないこと?」

尻尾「それそれ。確かに三葉と最期に入れ替わったときはまだゴジラ出現してなかったけどさー」

頭「田舎いじりは大概にしてよね」

頭「朝のめざ○しぐらい毎日見てるし」

頭「第一私がテレビ見て無くてもクラスや近所で話題になってないわけないでしょ?」

尻尾「いや、だからおかしいって言ってんだけど……」

尻尾(報道規制もなかったから三葉が知らないはずないんだけどな)

尻尾(…………う~ん?)


頭「きゃっ」


ドス ドス ドス


尻尾「あ!おい」

尻尾「なに歩いてんだよ三葉!UターンだよUターン!」

頭「違うの!足が勝手に!」



志村「ゴジラ動き出しました!」

矢口「やはり…このまま多摩川の防衛線までくるか…」

志村「なんか首ブンブン振ってませんか?尻尾もやけに暴れているような」

安田「まるで足が引き摺ってるみたいですね~」


頭「首から下がいうこときかんの!!」

尻尾「任せろ!こうなったら尻尾もとい俺の顔面を地面に突き刺してブレーキかけてやる!」


尻尾「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


グサッ


尻尾「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ痛い痛い痛い!!!」

頭「頑張って瀧君!」


矢口「尻尾が踏ん張っている?」

志村「の、ようですね」

尾頭「やはり本体とは別に意思が」

安田「そんなのアリかよぉ~」


一方


瀧父「医者はストレスで幼児退行したと言っていたが」

瀧父「俺はそんなに負担をかけてたのか、瀧」

瀧父「ごめんな……」

瀧「……」カキカキ

瀧「……」スマホポチー

瀧父(病院から帰ってからずっと無言で風景画を書くかスマホをいじっている)

瀧父「模写でも難しそうな下町の俯瞰風景をよく書けるもんだなぁ」

瀧父「昔から絵心あったもんな」

三葉「……」ペラペラ

一葉(流石に今日は休んだほうがええと思って病欠にしたったけど)

一葉(朝、もののけみたいな雄叫び上げたかと思ったら今は広辞苑を食い入るように読んどる)

一葉(どーなっとるんかな)

一葉「昼やけどなんか食べたいやろ」

三葉「……」コクコク

一葉「ちょっと待っとれな」

三葉「……ありがとね婆ちゃん」

一葉「!?」


多摩川河川敷


尻尾「うぉおおおおおおおダメだ止めらんねぇ」

尻尾「今どこまできちまったんだ?」

頭「瀧君!前前前!」


戦車ズラー


頭「す、すごい数だよ!」

尻尾「逃げろ!逃げるんだって早く!」


自衛隊「攻撃開始!」


バンバンバンバンバン


頭「きゃあああああ!痒い痒い痒い!痒いよぉ!!」

頭「なんで頭狙ってくんのぉ!!!」

尻尾「三葉ァ!!!」



総理「見ろ!嫌がっている!!」

総理「き、効いているみたいだぞ!!」

矢口「自衛隊の攻撃は有効なのか…!?」

総理「やれる…やれるぞ!!」


頭「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ

キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイィイイイイイイイイイイイイイイイイイイインン


自衛隊「ゴジラより光線!!防衛隊壊滅!!」


総理「」

矢口「」


頭「うぇぇぇ気持ち悪い」アタマウツムキー

尻尾(えらいことになってしまった……)

尻尾「三葉、そのまま前のめりに俯いているんだ。防御態勢ってやつだ」

頭「う…うん。目に当たるの嫌だしね」

尻尾(こんな惨状、三葉に見せたら大パニックだぞ)

尻尾「頭部をうつむかせてるから周りがよく見えないのが難儀だな」

尻尾「尻尾の俺は頭部からの映像がないと見たいものが見えないし…」


尻尾「俺にも目があればなぁ」



ギュルギュルギュル

尻尾「お、見える!」




役人「ゴジラ、尾の先端が形状変化!」

総理「見ればわかる」

矢口「ゴジラにこんな武器があるとは……まさに神か」

総理「我々役人も避難するほかないな」

総理「あとは米軍だけが頼みの綱だ」

                  ,,.                 
                  /::::\、                 
                \\: : ::\、               
                 \ヽ、: : \、             
                   ><: : : : : :\、            
                 .//: : : : : : : : :\           
                  //: : : : : : : : : : : : :\、        
                //: : : : : ;;;;,,―‐'''" ̄>: :\、       
              \--ーヽ: : : : : : : ;;;;;;;;;;.<;;;;;;;;;;;: \     
               /_;;;;;/--ー─'''": : : : : : : : : : `ヽ\    
            /,ィ'": : : : : : : : : : : : : : : : : : =Γノ/    
           ///: : : : : :0332._;;;;--─r''''''"゙゙": : /      
           \\|-─、: : : : : : : : : : : :>;; : : : : :/       
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           ∠‐─'''": : : : : : : : : : : : : : : :/          
            /\: : : : : : : : : : : : : : : : : : : /           
            \  \: : : : : : : : : : : : : : : :/             
            \" \: : : : : : : : : : : ::/              
               \/: : : : : : : : : ::/                
             />: : : : : : : : :/                 
           //: : : : : : : :/                   
            ,//: : : : : : : :/                    
        .,//: : : : : : : :/                      
      .,//: : : : : : : :/                       
     .,//: : : : : : : :/                         
   .,//: : : : : : : :/                          
  .,//: : : : : : : :/                            
  \: : : : : : : : /                             
    \: : : : /              
      \/

頭「瀧君!なにか来てる!」


尻尾「なに?どこから?」

頭「上上!」

尻尾「空…?」



チュドーン


頭&尻尾「うわあああああああああああああああああああああああああああああ」






総理「おお!血が吹き出ている!」

矢口(流石米軍だな。しかしゴジラの光線なら…)


頭「痛い…めちゃくちゃ痛い…瀧君」

尻尾「とにかく伏せてろ!」

尻尾(俺がなんとかしねーと……)

尻尾「そうだ三葉みたいにビームを出せれば……!」

尻尾「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」





キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン




尻尾「だ、だせた!」


尻尾「なんとなーく攻撃してきた奴らは感じ取れるけど」

尻尾「とりあえず尻尾をブンブン動かしてりゃそのうち当たるだろ」ブンブン



キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン



役人「B2爆撃機全機撃墜!」

総理(終わりだ…日本はおしまいだ…)


尻尾(うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお当たれ当たれ)ブンブン

尻尾「ん?あれは」チラッ

尻尾「俺んちのマンションじゃん。ここから見えるのか、へー」















尻尾「あっ」



キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン


マンション、炎上



尻尾「あああああああああああああああああああああああああああああああ俺の家が!!!!!」


今更微妙に更新


場面は移り、糸森町

てっしーと奥寺が見舞いに来ていた。




テッシ「ほんなら本当に三葉やないんやな」

三葉「だからそう言うてるやん」

テッシ「じゃ問題やけど元素番号92番はなんや」

三葉「ウランやろ?教科書の元素一覧に載ってたで。核兵器作るときに使うヤツ」

テッシ(本人こんなん答えられんやろし、こらマジかなぁ)





三葉「ちょっと美味そうやんな」

テッシ(えっウランが?)






奥寺「そんなら今三葉どこにおるの?」

三葉「知らん」

奥寺「はぁ?!」

テッシ「そら知らんやろ本人と話せるわけでもなし」

テッシ「ほんまもんの怪奇現象やぞ」

三葉「あーでも仮説みたいなんはあるで」








テッシ「ほーん。で、アンタと三葉は入れ替わっとると」

三葉「そういうことそういうこと」

三葉「なんか宮水の家の人らはそういう能力?持ってるらしいんや」

奥寺「んなアホな…」

三葉「マジマジ。ばあちゃんに聞いたんやって」

テッシ「そんならあんたの体があるところに行けば三葉に会えるやんか」

三葉「まぁそういうことになるな」


テッシ「どこでなにやっとる人なんや?」

三葉「うーん……」

テッシ「覚えてないんか?」

三葉「……………」

奥寺「あ、実は中身おっさんやろ。それで言い難いんやろ?」

三葉「いや、テッシー君の言う通りよう覚えてないんや」

三葉「なんか徒歩で東京に向かってたような気がするんやけどそれくらいしか思い出せん」

テッシ「徒歩で東京にぃ?どこからや」

三葉「うーん、海の方?」

テッシ「それじゃ全然絞り込めんやんか」

三葉「あと徒歩っちゅーても割と爆走してた気がするわ」

奥寺(陸上選手?)

三葉「四つん這いで」

奥寺(犬?!)

三葉「あ、途中で腕生えてきたから四つん這いじゃなかったわ」

奥寺「ええぇ……………」



一方



瀧父「瀧、二人で母さんの所に行こう」

瀧「母さん?」

瀧父「有給3日分取ってきたんだ。都内を離れて落ち着いた場所に行けば記憶が戻るかもしれない」

瀧「…まぁいいけど」

瀧「ここにいたらみんな死んじゃうしな」

瀧父「何言ってるんだ?すぐに支度しろ」



立花親子、都内脱出

久々だけどこんなもんで勘弁してくだせぇ

近々更新します
一応最後まで書きました


時は戻って



通信「ゴジラ、東京湾へ向かいます」
矢口「帰ってくれたか……ひとまずは」



尻尾「ん、んんん・・・ zzz」

尻尾「手?」

尻尾「お、おお!俺、人に戻ってる!!」



瀧「悪夢は終わったんだぁああああああ」







尻尾「終わってないぞ」

瀧「うわぁ!」

尻尾「俺が誰だかわかるか?」


気づくと瀧は、
雲の上の太陽を拝める程の、山の天辺らしきところにいた。


その神秘的な景色には全くふさわしくない景観ぶち壊しの何かが、
黒々とした巨大な物体が・・・もといゴジラが目の前にいた


カタワレ時タイム



尻尾「おーい」

瀧「目の前に巨大な尻尾が・・・つまり尻尾が俺の目の前に」

瀧「・・・・・・尻尾が」

尻尾「落ち着け」

瀧「」

尻尾「そうだ、尻尾。俺はゴジラの尻尾だ」

瀧「」

尻尾「状況はわかるか?」

瀧「わかんねーよ!俺はあのとき確か東京にいて」


瀧「東京で戦って・・・」

尻尾「おそらく大暴れしたんだろう。その後、眠りについた」

瀧「そうだ。戦闘機とか戦車とかを返り討ちにして・・・そのあと海に帰ったんだ。なんで山にいるんだ?」

尻尾「ふーん、海に帰ったんだ」

瀧「そりゃ迷惑だからな。あんなとこにいつまで居ちゃーさ」

瀧「で、海で寝たんだ。たぶん三葉と一緒に」

尻尾「三葉。お前の彼女?」

瀧「ちげーよ!!!」

瀧「お前らゴジラと入れ替わる前に俺と入れ替わり現象が起きてたヤツだよ!」

尻尾「ふうん」


尻尾「その三葉って岐阜県の糸守町に住んでる子で合ってる?」

瀧「それは知らないけど・・・ド田舎に住んでるのは間違いないぜ」

尻尾「よし、もういいぞ。だいたいわかった」

頭「話終わった?」

尻尾「終わってねーけど事件は終わった」









三葉「またド田舎って・・・」

瀧「うわぁ三葉!?き、聞いてたのか」

三葉「流石にdisりすぎやわ・・・目の前で言われるとふつうに凹むわ」

瀧「ごめん。ごめん!」

頭「ありえんやろこいつ」

尻尾「最低だな」






頭「でまぁ瀧君の残念さはおいといてやな」

頭「話すと長くなるんやけど・・・・・・」





三葉「ええぇ!?糸守に隕石が!?」

頭「ほんとや。三葉ちゃん実は死ぬところやったんやて」

瀧「俺と三葉の入れ替わりには三年の隔たりがあって・・・」

三葉「そのあと私になってた頭と瀧君になってた尻尾に入れ替わり現象が起きて」

尻尾「つまり今度は俺が三葉になったんだ」

頭「すぐに時間差に気づいたウチらはメモで情報交換したんや」

頭「そしたら三年後の、つまり現在で糸守をググってみたらなんと祭りの日に隕石で吹っ飛ぶって話になっとってな」



尻尾「で、隕石で糸守が消えると知った俺がどうにか町民を避難させたのさ」

頭「あれはかなり力業やったなー」

三葉「な、なにしたん!!」

尻尾「ふつーにガソリンまいて山火事起こして、ついでに民家に放火しまくった」

瀧「おま・・・それ無期懲役以上は確定・・・」

尻尾「人が集まってた神社もその付近も燃やしたぞ。どうせ隕石で木っ端みじんになる予定だったからいいだろ?」

三葉「」


尻尾「昔ながらの木造建築ばかりだったからよく燃えてくれて助かったよ」

頭「町中火の海やって?田舎様々やん。さぞかし絶景だったやろなぁ」

尻尾「クセになる爽快さだったぜ。またやってみたいな♪」




瀧「」

三葉「」

すみません
勤務形態変わったのとクッソ忙しいのとで全然更新できなかったです

最後まで書いたけどこれを投稿して良いものか迷ってたら一週間以上経ってたんだ……






瀧「よ・・・よかったの・・・か?」

三葉「知らんし信じない。私は何も聞いてない」



頭「礼はいわんでええて。こっちも君らに借りがあるからな」

瀧「借り?」

尻尾「東京で一暴れした話。先にここに来てた三葉さんから聞いた」



頭「君ら放射線流ちょっと吐いて海にかえったんやて?なんかあれでうちらの運命が変わった気がしてなぁ」

頭「なんとなくそんな予感がするだけやけどな」

尻尾「ああ。今度こそ決定的な進化を果たして東京を破壊し尽くしてやれそうだ」

頭「だからお二人さんには感謝してるわ」

三葉「うっうっ・・・私、人いっぱい殺して・・・」

瀧「違う三葉っ!それは俺がっ!」

三葉「隕石から生き残れても放火魔やし・・・犯罪史に名前残っちゃうかも・・・・・・」

頭「気にしたあかんて。隕石落下したんじゃ犯人特定どころじゃないやろし」

頭「君じゃなくて犯人この尻尾やし」

尻尾「そうそう。君じゃない。ぜーんぶゴジラがやったんだ」



三葉「そ、そんなん言っても」

尻尾「首尾よくやったし隕石が落下したんじゃ犯人特定どころじゃないさ」



瀧「いやでも俺は自分の意志で東京を…・・・」

尻尾「瀧。お前もなにもやってない。ぜんぶ夢だったんだよ。夢だからすぐ忘れる」

瀧「忘れられるかよ」

尻尾「夢だぞ?ニ、三日もすりゃもうなにも覚えてない」


瀧「・・・忘れられるかっての」

瀧「お前等はこれからどうするんだ?」

三葉「ゴジラに戻ったらやっぱり日本を壊しちゃうの?」



頭「やろな。せっかく覚えた岐阜弁っぽいのも忘れて人だった記憶もきれいさっぱり消えてまうんちゃう」

尻尾「・・・・・・尻尾は尻尾に戻るだけさ」

瀧「・・・お前等」


頭「まぁ覚えてたら東京破壊はちょっとの間だけ延期しとくわ」

尻尾「だな。代わりに大阪あたり焼いとくか」

頭「やから身辺整理して引っ越すなり避難するなりしとけ」

瀧「いや、うっかりビームを自分んちにぶち込んじまってな」

頭「あっ・・・・・・・ごめん」

瀧「いいんだ、自業自得だから。気を遣ってくれてありがとな」

瀧「まぁ父さんは心配だけどな」ボソッ



尻尾「父親なら母方の実家に避難させたから多分無事だぞ」

瀧「マジ!?」

尻尾「俺の、いや瀧の気が触れたと思って郊外で療養することになったんだよ」

尻尾「同級生とか、あとバイトのおねーさんもわざわざ見舞いに来るっつってたから無事じゃねーかな。日帰りする予定はないみたいだし。帰りの電車がゴジラで運休になってることを祈るんだな」

瀧「ほんとかよ!あ、ありがとう!」

尻尾「ま、これくらいはな。親父さんと達者で暮らせよ」


頭「じゃ三葉ちゃんもお元気で」

三葉「えっ、ちょっ・・・えっと」


三葉(なんかいっといたほうが)

三葉「ゴジラになっても私らのこと忘れんでね!」

三葉「約束やよ!東京こわさんでねー!」




頭「えぇー・・・・・・・はーい」



キィィィーーーーーーーーーーーン


返事をすると目の前のゴジラは忽然と姿を消した。


瀧「いっちまったな」

三葉「返事、テキトーだったね」

瀧「とんでもない目にあったわ」

三葉「今から体に戻るのが心配でたまらんよ・・・」

瀧「き、希望はあるって」

三葉「・・・・・・」

瀧「・・・・・・」





瀧「な、なぁ三葉」

三葉「なに?」

瀧「岐阜の、糸守に住んでるんだよな」

三葉「うん。まぁ瀧君のいる三年後はどこにいるかはわからないけどね」

瀧「会いに行くよ」







瀧「どこに居ても必ず」

三葉「・・・うん」






キィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーン



そうして、俺たちは二度と入れ替わらなくなった。





あれからずっと誰かを捜している気がする。

ゴジラ出現から月日は流れ、俺は就活生になっていた。

その数年間で世界はすっかり様代わりしていた。いうまでもなくゴジラのせいだ

再度海から現れたゴジラ第五形態の前に自衛隊は為す術もなく敗れた。

大阪での破壊活動の最中、ついに核ミサイルがゴジラに打ち込まれるもゴジラは健在。

続いて愛知、東京の順に破壊行為を繰り返し、日本経済は無事崩壊した。

このニュースをラジオで聴いていた俺はなぜだか約束を破られたような、すごく裏切られたときの気分だった。

その後、さらに第六形態に進化したゴジラは無数に分裂し、世界各地の破壊活動を始める。


しかし、不思議なことに日本のいわゆる内陸地方は分裂体ゴジラの出現数が低く、殊更に岐阜県内は皆無であったという。

今となっては安全といえる人類の生存圏は極わずか。日本では岐阜県のみとなっていた。



俺はというと友人家族と早い段階で岐阜に引っ越しをしていたので激動の世界とは切り離された平穏を満喫していたのであった。

・・・俺が探している誰かもそうであってほしいと願っている。






瀧(今日は青空だな。いい画がとれそうだ)

瀧(職にあぶれて暇つぶしに登山をするようになったが、そのうち山から見えるゴジラの被災地を望遠カメラで撮影することが趣味になっていた)

瀧(そうして撮影した写真をスケッチしたりもする)

瀧(自分でもおかしいことだと思うけど、なぜだか瓦礫ばかりの光景が気になってしょうがない)

瀧「・・・一度もゴジラに襲われたことなんてないのにな」

瀧(今の時代では珍しい部類の人間かもしれない。世界中にあふれ返ったゴジラを肉眼で見たことがないヤツってのは)


日が落ち始め、そろそろ頃合いかと言うところで下山し始める。

ここの山の下の方にはゴジラとは関係のない理由で瓦礫の山が築かれている。たしか隕石が落ちたからとかいってたっけ。
廃村となったが住民は全員生還したとか、巫女の予知があったとか少し信じられない話を散々岐阜の人に聞かされた。

そうして瓦礫の山を見下ろしていると不意に一人の女性とすれ違った。

名前は知らないけど彼女をよく知っている気がした。

彼女も俺に気づいて振り返った。

2人はせーので声をそろえて言った。







「君の名は」



























三葉「瀧k
瀧「ゴジラ?」





三葉「ちがーーーーーーーーーう!!!」

瀧「冗談!冗談だって!!」



終りです。
矢口は多分きっと生きてる

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