THE 3名様 序 (63)

「髪型」

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凛「はあ」

希「どうしたん?」

凛「ちょっとね」

穂乃果「深刻な話?」

凛「…ここのラーメンセットのトッピングに今まではコーンが入ってたの。今頼んだら入ってないの」

穂乃果「心配して損したよ」

希「コーンってそんなに重要?」

凛「別に好きじゃないけど…ないと寂しいよ。」

希「まあ、メニューも時代や景気によって変わっていくんやね」

凛「でも、二人は全然変わらないよね?」

穂乃果「へ?」

希「いや、ウチ等も日々成長してるやん?」

凛「う~ん。そうかな?」

希「そうやって」

穂乃果「確かに変わらないよね~」

希「穂乃果ちゃんも言われてるんよ?」

穂乃果「凛ちゃん、どういう事?」

凛「二人とも女の子なのにあんまり髪型とかも変わらないし」

希「髪型なんてそんな頻繁に変わらへんよ」

凛「服装もいつも一緒にゃ」

穂乃果「そんな事ないよ」

希「だいたい、ウチはちょくちょく髪型変えてるやん」

穂乃果「へ?」

凛「そうなの?」

希「気づいてないの?」

穂乃果「う~ん…」

希「だいたい、穂乃果ちゃんだっていつもその髪やん」

穂乃果「まあ」

凛「希ちゃん、重要なのは髪型じゃないよ。人間は中身だよ」

希「凛ちゃんは中身を改善した方がいいとウチは思うん」

「恋人」

穂乃果「今日は奮発してミートドリアにしようかな~」

希「奮発してミートドリアなんや」

凛「凛はラーメンセットの味噌」

希「…ウチは焼肉定食」

穂乃果「二人ともさ、女の子が頼むようなメニューじゃないよね?」

希「別にミートドリアも女の子らしいとは思わないけど」

穂乃果「そんなんじゃモテないよ?」

希「ミートドリア食べたからってモテるとも思わんけど」

凛「実際、モテてないしね」

穂乃果「そ、そんな事はないからね」

希「穂乃果ちゃん可愛いのにね」

穂乃果「モテない前提で話を進めないで?」

凛「性格に問題があるのかな?」

希「真実を言ってしまえば女子校だからやん?」

穂乃果「そ、そうだよ。女子校だからだよ」

凛「でさ、最近の海未ちゃん付き合いが悪くない?」

穂乃果「…まあ」

凛「恋人が出来たのかな?」

穂乃果「海未ちゃんに?」

希「いや~…映画のキスシーンで破廉恥とか言ってるのに?」

穂乃果「そうだよ。海未ちゃんに恋人なんか出来るわけないよ」

凛「凛はそんな事はないと思うけどな~」

穂乃果「凛ちゃんは海未ちゃんの事をまだまだわかってないね~」

凛「穂乃果ちゃん、後ろ」

穂乃果「え?」


「方言」

店員「ラーメンセットのお客様」

凛「あ、凛です」

穂乃果「凛ですって」

希「あの店員さんいつもおるね。店長さんなんかな?」

凛「希ちゃんって…何弁?」

希「へ?」

凛「大阪?京都?兵庫?凛はよくわからないんだけど…」

希「あの~…」

穂乃果「希ちゃんってプロ野球は何処のファンだっけ?」

希「…巨人」

穂乃果「好きな選手は?」

希「…坂本」

穂乃果「希ちゃんって結構ミーハーだね」

凛「関西の人って阪神ファンじゃないの?」

希「いや、神奈川在住だって横浜を応援するとは限らないやん?」

穂乃果「ねえ、ぶっちゃけさ、希ちゃんって関西の人間なの?」

希「…半年だけ」

穂乃果「え?」

希「半年だけ住んどったよ?」

穂乃果「半年だけ?」

凛「だから、関西弁が少しおかしいんだね?」

希「それを言わないで」

凛「もう普通の言葉で喋った方がいいにゃ」

希「…」

穂乃果「…」

「3バカ」

穂乃果「う~ん。チョコレートパフェかな?ストロベリパフェかな?」

にこ「私はチョコレートにするからあんたはストロベリーにしなさいよ。それで、お互いに半分ずつ分けましょ?」

穂乃果「にこちゃん天才!」

にこ「もっと褒めなさい」

凛「…」

穂乃果「…凛ちゃん、どうしたの?」

凛「あのね」

穂乃果「うん」

凛「凛達3人がμ'sの3バカって言われてるの知ってる」

穂乃果「小耳にはさんだ事は」

にこ「あんた達も大変ね」

凛「にこちゃんも言われてるんだよ?」

にこ「はあ?穂乃果とにこと希でしょ?」

凛「あのね…基本は凛と穂乃果ちゃんとにこちゃんんがμ'sの3バカって言われてるの」

にこ「納得がいかないんだけど」

穂乃果「穂乃果も」

凛「でね、にこちゃんの言うとおり希ちゃんが凛と穂乃果ちゃんと3バカだって言われてる事もあるの」

穂乃果「へぇ~」

凛「というか、希ちゃんの場合は本当はバカじゃないけど質が悪いって感じ。イタズラっ子的な」

にこ「それじゃ、にこは本当にバカみたいじゃない」

穂乃果「あながち間違ってないんじゃない?」

凛「違うの穂乃果ちゃん。にこちゃんはなんだかんだ言ってしっかり者のお姉ちゃん的評価もあるの」

にこ「そ、そうなの?」

穂乃果「確かにそういう所あるかも」

凛「にこちゃんと希ちゃん…この二人は入れ替わる事はあるの。でもね、凛と穂乃果ちゃんは必ず入ってるの」

穂乃果「…それって」

凛「うん。凛と穂乃果ちゃんは本当のおバカだと思われてるの」

穂乃果「…ア、アハハ」

にこ「…心中察するわ」

凛「でね、穂乃果ちゃんが生徒会長になっちゃってさ…凛を置いていかないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

穂乃果「り、凛ちゃん」

にこ「だから、バカって言われるのよ」

「時間」

穂乃果「うへぇ、宿題が全然終わらないよぉ」

絵里「全く、授業で習った所の反復でしょ?」

穂乃果「それが出来ないから困ってるんだよ」

絵里「海未に教えてもらえば良かったのに」

穂乃果「ダメだよ。売り言葉に買い言葉で金戒の宿題は自分でやるって大見得きっちゃったの」

絵里「物凄く当たり前のことよ?」

穂乃果「出来なかったら逆立ちしながら鼻でスパゲッティー食べるって約束しちゃったよ」

絵里「…海未は本気にしてないわよ」

穂乃果「あああ、どうしよう。ねえ、のぞえもん、逆立ちしながら鼻でスパゲッティー食べれる道具かい?」

希「ないよ」

絵里「ふざけてる余裕あるじゃない」

穂乃果「じゃあ、時間を戻す機は?」

希「ないよ」

絵里「あのね、穂乃果。言ってしまったものは仕方ないでしょ?後悔したって時間は戻らないの」

穂乃果「…」

希「えりちがお説教モードに突入した!?」

絵里「今のあなたみたいにあわてふためいてるだけでもなんにも問題は解決しないでしょ?ただ、時間が過ぎてくだけよ?」

穂乃果「わかってるけど」

絵里「なら、文句いってる暇があるなら少しでも宿題を終わらせちゃいなさい。時間は無限に続くけど私達の時間は有限なのよ?」

穂乃果「…うん」

希「…えりちがまともな事を言ってる」

「定例会議」

希「…焼肉定食…は芸がないし…生姜焼き定食…かなぁ」

凛「凛はラーメンセットのとんこつ塩」

海未「生姜焼き定食に芸があるとは思えませんし…凛はまたラーメンですか?」

凛「ダメ?」

希「自分のお金で食べるのにぃ~」

海未「栄養が偏ると言っているだけです」

凛「だから今日は味を変えたよ」

希「ねー」

海未「…」

凛「ねえ、希ちゃん。昨日の怪奇特集のやつ見た?」

希「ああ、特番のやつ?見たよ」

凛「怖かったよね~」

海未「今日は何をしに集まったと思っています?」

凛「…親睦を深めるためにゃ」

希「うん。リリホワでもっと仲良くなろうって」

海未「違います。今日はリリホワの定例会議です」

凛「うん、まあ知ってるけど」

希「こんなん真面目にやってるのウチ等とえりちだけやん?」

凛「うん。プランタンなんて集まって女子会やってるだけだよ」

希「穂乃果ちゃんついていけてるかな?」

海未「他所は他所、リリホワはリリホワです。いいですか、来週の連休でリリホワの強化合宿を行います」

凛「え?」

希「ちょ」

海未「そこで、今日はどこの山に登るかを」

希「登山は決定なん?」

凛「ていうか何を強化するつもりなの?」

海未「アイドルとして体力を」

凛「登山てアイドルとは一番かけ離れてない?」

希「うん。まだ、ダンスの特訓とかならわかるけど」

海未「…屁理屈を言わない」

凛「えぇ~」

希「…うそやん」

海未「とりあえず登山は決定しています。あなた達の予定が空いている事も確認済みです」

凛「いつの間に」

希「用意周到やね」

凛「というか少し怖いよ~」

希「なんでそんなに行きたいのかな?」

海未「…わかりました。正直に言います。合宿などただの大義名分です。私はただ…友達と楽しく登山がしたいだけです。」

希「そんなん最初から素直に行ってくれれば…ね?」

凛「うん。凛は海未ちゃんがそんな風に思ってくれてたなんて凄く嬉しいよ」

海未「凛…希…」ウル

希「よっしゃ!連休は遊びに行こうか!」

凛「凛は遊園地がいいにゃ~」

海未「登山です」

凛「え?」

希「いや、遊びたいんでしょ?」

海未「ええ、だから登山です」

凛「海未ちゃんにとって登山は遊びなんだね」

「バイトリーダー」

店員(私はこのファミレスのしがないバイト。たまが、先月からバイトリーダーに昇格したのでいわば店長にこの店を任されている身なのだ)

凛「疲れたにゃ~」

希「さっきまで練習やったからね」

穂乃果「海未ちゃんなんかこれから弓道部に顔出すんだって」

店員(この子達…また来ている)

希「午前中ダンスの練習で午後から弓道?海未ちゃんて何物なん?」

穂乃果「ことりちゃんも絵里ちゃんもなんかやってるし」

希「衣装づくりやない?」

店員(この子達は近所の女子高に通っているらしい。なんでも、今人気のスクールアイドルμ'sのメンバーなのだ)

凛「かよちんは稲刈りだしにこちゃんは小さいし」

店員(この子達の会話はよく耳にするがこの凛と呼ばれる子の言いたい事は大方意味がわからない)

穂乃果「ごめん、全然意味わからない

希「真姫ちゃんは?」

穂乃果「…誘ってない」

凛「電話してみようよ」

穂乃果「うん」

凛「待って。普通にかけても面白くないよ」

店員(電話を普通に掛けたら面白くないとはどういう感性をしているのだろうか)

希「凛ちゃん…」

店員(このおさげの女の子はこの3人の中で最年長らしい。故に後の二人が暴走したらたしためる立場にいる)

希「ナイスアイデア!」

店員(とは限らないらしい。なんでも、年齢に伴っていると思ったら大間違いだ。そういう私も、35歳でバイトだし)

店員(しかし、なぜ高校生とはこういう無駄な行為をしたがるのだろう)

凛「もしもし、真姫ちゃん?ふふふ、凛が誰だかわかるかな?」

店員(この子は本当に何がやりたいのだろうか)

希「凛ちゃん…思いっきり自己紹介しとるやん。一人称で自己紹介しとるやん。声色変えたのも非通知にしたのも全部無駄やん」

穂乃果「真姫ちゃんもよく非通知で出てくれたね」

凛「え?真姫ちゃん…凛ってわかった?声でわかったの?…真姫ちゃんは凄いね」

穂乃果「ねえ、スピーカーにしてよ」

希「その前にツッコミたい事が山ほどあるんやけど」

凛「なんか、穂乃果ちゃんと希ちゃんもお話ししたいって言うからスピーカーにするね」

穂乃果「真姫ちゃん、今何してるの?っていうかスピーカーにしてうるさくない?」

店員(別に電話先の音量が上がってる訳ではないと思うのだが)

真姫『別にこっちはスピーカーにしてないから関係ないわよ』

店員(この、真姫ちゃんと呼ばれる子も何度かこのお店に来たことはあるのでしっているが1年生なのに一番の常識人である。ちなみに私は真姫ちゃん押だ)

真姫『今、新しい曲を考えてるんだけど…』

穂乃果「…真姫ちゃん、穂乃果達も今から行くよ」

凛「うん。新しい曲って聞いたらいてもたってもいられないにゃ」

希「うん、ウチ等も振り付けとか考えれるし」

穂乃果「よーし。じゃあ、今から行くよ!ラブライブ優勝だよ!」

真姫『ふふ、待ってるわ』

店員(ふっ、私も就活頑張ろうかな)

「一人称」

穂乃果「穂乃果はこのあんみつにしよっと」

希「おっ、ウチもそうしよっかな~」

凛「…」

穂乃果「どうしたの?」

凛「穂乃果ちゃんてさ」

穂乃果「うん」

凛「学校とか大勢の前じゃさ自分の事私って言うけどさ遊んでる時とかは自分の事穂乃果って言うよね?」

穂乃果「うん…そう?」

凛「そうだよ」

穂乃果「そんな事はないよ。いつも私だよ?」

凛「あ、今直した。希ちゃん、今直したよね?」

希「んー、まあ」

穂乃果「そんな事はないよね?」

希「んーそうやね」

凛「さっきだって穂乃果はぁとか言ってたじゃん」

穂乃果「そんな、バカっぽい言い方はしてない」

希「う~ん」

穂乃果「希ちゃんは穂乃果と凛ちゃんどっちの味方なの?」

希「ウチは…」

凛「凛の味方だよね?」

穂乃果「穂乃果の味方でしょ?」

凛「ほら、今も穂乃果って言ったよ」

穂乃果「言ってないもん」

希「…希、困っちゃう」

穂乃果「…」

凛「…」

「真姫ちゃん」

凛「真姫ちゃーん」

真姫「なに?」

凛「なんでもない」

真姫「そう」

穂乃果「真っ姫ちゃん」

真姫「…なに?」

穂乃果「なんでもない」

真姫「…」

凛「真姫ちゃん真姫ちゃん」

真姫「なんなのよ」

凛「なんでもないよ」

穂乃果「真姫ちゃん可愛いー」

真姫「…言わないわよ?」

凛「真姫!」

真姫「…怒るわよ」

穂乃果「…真姫ちゃん」

真姫「何がしたいのよ」

凛「まままま真姫ちゃん」

真姫「やめて」

穂乃果「やーい!真姫ちゃん!やーい!」

真姫「やめてって言ってるでしょ」

凛「真姫ちゃんべろべろばー」

真姫「や、やめてって言ってるのに…うっ…イミワカンナイ」ポロポロ

穂乃果「えっ?」

凛「…ま、真姫ちゃん?」

真姫「私帰る」ダッ

店員「ありがとうございましたー」

穂乃果「…凛ちゃんの負けだよ。先にイミワカンナイって言わせたから」

凛「…まさか泣くとは思わなかったにゃ」

穂乃果「どうしよ?」

凛「…謝りにいこうね」

「あちらのお客様から」

穂乃果「わくわく」

凛「わくわく」

希「二人ともそんなにお腹空いてるん?」

穂乃果「もう、お腹ペコペコで倒れそうだよ」

凛「今日は海未ちゃん張り切ってたからね」

希「で、弓道部にも行くって凄い」

店員「ミートソーススパゲッティーです」

穂乃果「はい!」

店員「ラーメンセット、味噌チャーシュートッピングです」

凛「はい!」

店員「焼肉定食のお客様」

希「はい!」

店員「コーヒーゼリーです」

穂乃果「え?」

凛「凛じゃないよ?」

希「ウチも」

穂乃果「でも、3つあるけど…間違いじゃ?」

店員「あちらのお客様からです」

ツバサ「ふふ」フリフリ

英玲奈「…」

あんじゅ「…」うつむき

穂乃果「…ツバサさん」

希「うそやん。ファミレスでこんな事をする人がいるなんてって思ったら…」

凛「ツバサさんだにゃ」

A-RISEサイド

ツバサ「ふふ、喜んでくれるかしら?」

英玲奈「いや、どう考えてもドン引きだろ。ここはファミレスだぞ?小洒落たバーとかじゃないんだぞ?」

ツバサ「そんな事はないわよ。ね、あんじゅ?」

あんじゅ「…今、話掛けないで」

ツバサ「え?」



穂乃果「どうしよう。ツバサさんに奢って貰えるのは嬉しいんだけど…」

凛「どう考えてもギャグにしか見えないにゃ」

穂乃果「英玲奈さんとかあんじゅさんとか凄く恥ずかしそうだし」

希「そりゃあ、ここはファミレスやん。まさか、こんな行動に出るとは思わないやんか」

穂乃果「挨拶とお礼に行かなきゃ行けないけど」

凛「行ったら絶対に笑っちゃいそうにゃ」

希「ウチなんかよく考えたら同い年なのに…」


A-RISEサイド

英玲奈「見ろ、困っているぞ?」

あんじゅ「そりゃ、そうよ。だってファミレスなのよ?」

英玲奈「全くこの世間知らずには困ったな。」

あんじゅ「だからおとなしくいつものカフェで良かったのよ」

ツバサ「そんなに変かしら?」


穂乃果「あの…こんにちは」

希「どうも~」

凛「こ、こんにちは」

穂乃果「コーヒーゼリー…ツバサさんが…なんか…奢って頂いたみたいで」

希「あの…ありがとうございます」

凛「…ありがとうございます」

ツバサ「喜んで貰えて嬉しいわ。」

穂乃果「本当にありがとうございます」

ツバサ「ふふ、私達はもう行くわ」

英玲奈(もう行くのか?)

あんじゅ(まだ来たばかりじゃない)

ツバサ「じゃあ、次はラブライブで会いましょう!」

穂乃果「…はい」

ツバサ「じゃあね~」

英玲奈「…すまなかったな」ボソッ

あんじゅ「物凄くいい子なのよ?」ボソッ

穂乃果「…はい」

希「…」

凛「…」

穂乃果「さ、さあて私達もがんばろっか?」

希「そ、そうやね」

凛「よ、よーし、いっくにゃ~」




「幼馴染み」

海未「穂乃果?これはどういう事ですか?」

穂乃果「…ごめんなさい」

海未「お手洗いから帰って来てみれば私のあんみつがなくなっているではないですか」

ことり「あ、あのね海未ちゃん。穂乃果ちゃんもね悪気があってやった訳じゃないんだよ?どうしても、あんみつが食べたくなっちゃったって」

海未「ことり…それがフォローになってると思っているのですか?だいたい、悪気がないほうが質が悪いです」

穂乃果「だから、ごめんてば~」

海未「いえ、今日は許しません。穂乃果は昔から私が食べているものをなんでも欲しがって…もう、子供じゃないんですからね?」

穂乃果「そ、そんな事を言ったら海未ちゃんなんて炭酸飲めないくせに」

海未「それがなんなんですか」

穂乃果「シュワシュワすらから飲めないって子供じゃん」

海未「な、それとこれとは話が違うでしょ?」

ことり「二人ともやめなよ~」




海未「もう堪忍袋の尾が切れました」

穂乃果「え?」

海未「もう、穂乃果なんて知りません」

ことり「海未ちゃん!」

海未「だいたい、穂乃果は昔からがさつでワガママでズボラで粗忽で…」

穂乃果「そ、そこまで言わなくてもいいじゃん。もう、帰る」ダッ

海未「…」

ことり「海未ちゃん言い過ぎたよ」

海未「知りません」

「幼馴染み2」

絵里「さあ、揃った事だし食べるとしましょう」

希「そうやね」

海未「…」

絵里「…ことりから聞いてるけど」

海未「聞いているならわかるしょう?穂乃果は昔からああなんです」

希「でもね、海未ちゃん。ちょっときつく言い過ぎたんと違う?」

海未「そんな事はありません。あれくらい言った方がいいのです」

絵里「でも、もう二人が口を利かなくなって一週間よ?」

希「海未ちゃんはもうこのまま穂乃果ちゃんとずっと口を利かない気?」

海未「それは…」

絵里「いいのそれで?こんな事で二人が疎遠になっても」

海未「だって…穂乃果はズボラでがさつであわただしくていつも周りを巻き込んで」

絵里「…そうね。確かに海未の言うとおりね。いい加減私もうんざりしていたのよ、穂乃果には。いい加減で突拍子もない事ばかりして…生徒会長に推薦した私の身にもなって欲しいわ」

海未「…絵里」

絵里「だってそうでしょう?海未もそう思うでしょ?他の皆だってそう思っていr」

海未「やめてください!」バンッ

絵里「なあに?」

海未「穂乃果は…穂乃果は確かにすぐ周りを巻き込むし心配もかけます。でも、いつだって一生懸命で自分の事よりも人の事を考えていて忘れっぽいですけど誰にだって優しく出来て…恥ずかしがり屋で友達の出来ない私に声を掛けてくれたのだって…」

絵里「わかってるじゃない?」

海未「…絵里?」

希「海未ちゃん…こんな所に居てええの?」

海未「…希」

希「自分の気持ちは自分が一番知っとたやん」

海未「…すいません、絵里、希」ダッ

絵里「全く、手が掛かるわね。まさか、あんみつでケンカなんて」

希「流石は賢い可愛いエリーチカやね」

絵里「なに、嫌み?」

希「んーん。素直にそう思っただけ」

「幼馴染み3」

にこ「で、あんたはどうしたいのよ?」

穂乃果「…何が?」

にこ「海未とケンカしてるじゃない」

ことり「にこちゃん…そんなストレートに」

にこ「はっきり言ってやった方がいいのよ。」

穂乃果「だって…そりゃあ、あんみつを勝手に食べた穂乃果も悪いけど」

にこ「否定のしようがないわね」

穂乃果「でもさ、それだけであそこまで言う事ないよね?」

ことり「そうだけど」

穂乃果「海未ちゃんはさ、穂乃果の事が嫌いなんだよ」

にこ「あんた、本気でそう思ってるの?」

穂乃果「だってさ、」

にこ「あんたがそう思ってるならそうなんじゃない?私より海未と付き合いの長いあんたがそう思ってるなら」

穂乃果「…」

にこ「海未が穂乃果とスクールアイドルを始めたのも生徒会を引き受けたのも穂乃果が宿題を忘れないように付き合っているのも遅刻魔の穂乃果と一緒に登校するのも全部穂乃果の事が嫌いだからなのよね?」

穂乃果「…うぅ」

にこ「そうなんでしょ?そんな海未の事をあんたも嫌いなんでしょ?」

穂乃果「…違う」

にこ「何が違うのよ?」

穂乃果「穂乃果は…穂乃果は海未ちゃんの事が大好きだもん。じゃなきゃずっと一緒になんかいないもん」

にこ「あっそ。そんな事私に言われても困るけど…」

穂乃果「にこちゃん」

にこ「行ってきなさいよ」

穂乃果「…にこちゃん。にこちゃん、3年生みたい」

にこ「3年生なのよ!?」

穂乃果「にこちゃん、ありがとうございます」ダッ

ことり「にこちゃん、ありがとう。私にはあんな…」

にこ「別に…穂乃果には借りがあるし…友達だし」ボソッ

ことり「…にこちゃん」

にこ「あんたも行ってきなさいよ」

ことり「でも」

にこ「にこの事はいいから。あんた達は3人そろってた方がしっくりくるわよ」

ことり「にこちゃん、ありがとう」

にこ「ほら、早く行きなさいよ」

ことり「じゃあ、にこちゃん。ありがとうね」ダッ

「親友」

店員「いらっしゃいませ」

凛「あの店員さん、今日もいるにゃ」

真姫「あなた、ここに来る度に言ってない?」

花陽「アハハ、凛ちゃんらしいね」

凛「それにしても、良かったね」

真姫「何が?」

凛「穂乃果ちゃんと海未ちゃん」

真姫「そうね」

花陽「三年生が一肌脱いだんだよね」

凛「え?そうなの?脱いだの?エッチにゃ~」

真姫「いちいちツッコムのも面倒だわ」

花陽「アハハ」

真姫「…ねえ?」

凛「ん?」

花陽「どうしたの?」

真姫「二人はケンカした事はあるの?」

凛「う~ん…あるよ?」

花陽「長い事一緒にいるもんね?」

凛「親友だからケンカをするんだよ」

真姫「…そう。やっぱりあるのね」

花陽「…真姫ちゃん?」

凛「…安心しなよ、真姫ちゃん。凛もかよちんもこれから何回でも真姫ちゃんとケンカしてあげるにゃ。ね?かよちん」

真姫「べ、別に私は」

花陽「と言うことは真姫ちゃんはこの先も凛ちゃんと私と離れられないね?」

凛「まあ、親友だからしょうがないにゃ」

真姫「…」カァァ

凛「そうするとこれから楽しみだね」

真姫「な、何がよ?」

花陽「だって、この先何度でも真姫ちゃんや凛ちゃんと仲直り出来るって事だもんね」

凛「こればっかりは友達とケンカした事ないと味わえないよ」

花陽「ね!」

凛「真姫ちゃん、顔が真っ赤にゃ~。トマトが好きすぎて顔までトマトみたいになってるにゃ」

真姫「な、からかわないで」



凛、花陽…大好きよ

ー完ー

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