囚われの物語 (6)

ーーーー西暦2122年
自然を痛めつけ、我が物顔で生きてきた我々人類ーー
癌、ウイルス、そういった病をことごとく過去の遺物とした人類ーー
寿命さえも克服してしまった人類にもう、敵など無いのだろうと思われたーー


だが


彼らは突如やって来た


そんなものは幻想だと言わんばかりにーー

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ーーー

初めて見たのは白と赤
ぼやけた視線には緑の何かと肌色の何かがあった
(なんだ、、、?ここは一体、、、?)

何かが大きな声を上げているのが聞こえる、緑色の何かがあるほうから
(あれは生き物か?ここはどこだ?、、、いや、俺はいったい誰だ、、、?)
思い出せない、体はとても重いのに頭ははっきりしている
(一体、、、)

考えているうちに締め付けられるような痛みとともに眠気が襲ってきた
それに身を任せることが最善だろう
俺は気を失うように眠った、、、

起きて気づいたことがある
俺の体はものすごく小さいようだ
はっきりした目で肌色の何かを見ると女性であること、その女性があまりにも大きいことから感じたことだ
見るも無残な姿でだが、生きてはいるようだ。どうしてなのかはあまり考えたくはない

(俺は輪廻転生でもしたのか、、?)
やけに冷静に自分を見ることができる
本当だったらこんな事受け入れられるはずがない、この手の小ささも、目の前にいる緑色の化け物の存在も

起きて気づいたことがある
俺の体はものすごく小さいようだ
はっきりした目で肌色の何かを見ると女性であること、その女性があまりにも大きいことから感じたことだ
見るも無残な姿でだが、生きてはいるようだ。どうしてなのかはあまり考えたくはない

(俺は輪廻転生でもしたのか、、?)
やけに冷静に自分を見ることができる
本当だったらこんな事受け入れられるはずがない、この手の小ささも、目の前にいる緑色の化け物の存在も

化け物は数を増やして赤い肉のようなものを持って食事をしている
体中が粘液のようなもので覆われていて悪魔と猿を混ぜたらこのようなものになるのかもしれないと思った。
気の小さいものならば嫌悪感どころか吐いてしまうのではないだろうか

この化け物は食事のときには俺に濁った液体を飲ませようとしてくる
最初はこれを飲んでしまえばあいつらと同じになってしまうのではないかと思いもした。
しかし、この体のせいか極端に高まった食欲には勝てなかった。

味は肥溜めを薄めるとこのような感じなのだな、というくらいには刺激的な味で毒かと思ったほどだ
いや、毒なのかもしれない
現に俺の体はこれまでは体を動かせたというのに今は下半身全部が動かないのだ。
気のせいかと思っていた頭痛はひどくなり、思考がまとまらない

ーー何かが見える 走馬燈だろうか?俺の見覚えのない景色、しかし懐かしい気がする景色、忘れてはしないと誓った笑顔の女性
どこだろうか?誰だろうか?思い出せないーー





ーーーー
ーーー
ーー

(?!)
眠っていたらしい、俺は何かもわからない感情の動きで飛び起きようとした
だがこの体の筋肉ではかなわない
動悸を抑えるように俺は周りを観察した
(あの女性、またここに運ばれてきたのか)
初めての日から二日後にどこかに運ばれているのは見たが戻ってきたらしい

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