瑞鶴「提督さん何言ってんの? 爆撃されたいの?」 (29)



提督「瑞鶴。オレの話を聞いてほしい」


提督「オレは君が。瑞鶴が、艦娘の中で1番かわいいと思っている。そう、君のお姉さんの翔鶴より断然かわいい」


提督「もちろん翔鶴だってかわいいが、翔鶴はどちらかというと美人、綺麗ってタイプだよな。何より君のお姉さんなのだから、美しい人に決まっている」


提督「そして。オレが何故君がかわいいかと思う理由、根拠の一つを話そう。まず君の髪型だな」


提督「日本人を代表するような美しく伸びた黒髪。そして後部の真ん中できっちり分けられているツインテールのサラサラヘア」


提督「最高、といえばそれまでなんだが、オレが思うに、君の髪型は艦娘、いや世界一かわいいし似合ってる。そりゃ他にもたくさんツインテールの子はいるけどさ」


提督「君のツインテールは最高だよ。本当」


提督「だからという訳じゃないんだが。その。瑞鶴」


提督「オレとセックスしないか?」


瑞鶴「提督さん何言ってんの? 爆撃されたいの?」



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提督「いやいやいや。待て待て待て」


提督「少しオレも意見を焦りすぎた。すまん。いや、その、瑞鶴を抱きたいことに代わりはないんだがな?」


提督「でも君はもう少し自分の魅力をもっと知るべきだと思うんだ。さっきから言っているように、君は、君自身で、世界一かわいいという自覚がない」


提督「だから少々恥ずかしいかもしれないが、聞いてほしいんだ。だってオレは誰よりも君を愛してるからさ」


瑞鶴「……」


提督「次は君の凛々しい目について話をしよう」


提督「少々吊り目と言われている君の目だが、オレはそうは思わない。逆にいえば人を優しく包み込む包容力と、深海棲艦と戦う意思を秘めた素晴らしい目だと思っている」


提督「目の奥からも伝わる熱い情熱と決意。 誇り高き一航戦を受け継ぐのは私だ! と言わんばかりの精錬された眼」


提督「その真っ黒で円な瞳がオレを今上目遣いで見つめている。それだけでオレは、その……こう言っちゃなんだが」


提督「勃起、しちゃいましてね」


瑞鶴「提督さん何言ってんの? 爆撃されたいの?」



提督「いやすまん。少々気持ちが焦りすぎてしまった。紳士としてあるまじき行為だな。かたじけない」


提督「まぁオレももう結構歳だからさ。相手に対しては正直で、真っ当な意見を言えるようになってきたんだと思う。……ちょっと正直すぎたけど」


瑞鶴「……」


提督「だ、だからそう睨むなって。そうだ、次は、瑞鶴の鼻の話をしよう」


提督「人間にとって鼻というものは、所謂コンプレックスの集合体でもあるらしい。顔は美人なのに、鼻が少し大きいだけでブサイクの仲間入りをはたす人だって存在する」


提督「だが君の鼻はどうだ? シュッと美しく伸び、形は絶妙、穴も決して大きくはない。まさに外人の超絶美女並みの、美形の鼻をしているよな」


提督「世の中には君のような鼻になりたいと願う女性がたくさんいるんだ。だから君はその鼻に自信を持って良いと思う。誰もが羨む理想の鼻だ」


提督「ぶっちゃけていうとその鼻で今までどんな匂いを嗅いできたのか、非常に興味がある。だってオレが愛している瑞鶴の鼻だからな」


提督「しかしまあその。はっきり言ってしまえば、こうだ」


提督「その鼻にオレの股間から発出される白い液体をぶちまけたい」


瑞鶴「提督さん何言ってんの? 爆撃されたいの?」



提督「悪かった。いや、正直すまんかった。反省している。本当だ」


瑞鶴「……」


提督「君の気持ちを踏みにじるような下ネタのオンパレードだったな。本当にすまない」


提督「約束するよ。もうあんな卑猥なことは言ったりしない。な? だからぶすっとするなって」


瑞鶴「……」


提督「次は君の綺麗な口の話をしようか」


提督「君がうちの艦隊へ来てくれたとき、立派な弓の構えと共にこう言ってくれたんだよな」


提督「翔鶴型航空母艦2番艦、妹の瑞鶴です。幸運の空母ですって? そうじゃないの、一生懸命やってるだけ、よ。と」


提督「あの時の君の口の動きを、オレは眉一つ動かさず瞼一つ閉じることなく凝視していた。だってな、その姿が、美しすぎたからだ」


提督「君が喋っているのをずっと見ていたかった。それもそのはず、君は聲(こえ)は妖精のように透き通っていたし、まるでハーブを口に含んで喋っているかのように、マイナスイオンが発せられていた。これは嘘じゃない。だって現にオレの心は癒されたんだから」


提督「確かに、翔鶴や速吸とか、鬼怒とか阿武隈に声似てるかもしれないけど。オレの中では瑞鶴。君の声が随一なんだ」


提督「だからと言っちゃなんだがな、その」


提督「そのかわいいお口で、オレの愛液をゴックンしてくれないだろうか」


瑞鶴「提督さん何言ってんの? 爆撃されたいの?」



提督「オレとしたことが……。また卑猥な言葉を発してしまった。深く、お詫び申し上げます」


瑞鶴「……」


提督「ごめんごめん。本当。反省してます、次はないです。ハイ。本当。うん」


瑞鶴「……」


提督「じゃあ今度は、君のスタイルについて話をしよう」


提督「初めて君が中破して帰投したとき、オレは自分の目を疑った」


提督「は……? だれ、この世界一美しいスタイルを持つ美少女は……? とな」


提督「もちろん、君は服を着ていてもそのスタイルの良さは際立っているんだけれど、中破したときの破壊力は更に倍増しだった」


提督「オレが着目したのはまず君の肌の白さだ。アリエールで洗濯したんじゃないの? ってくらい真っ白な肌。欧米の方もびっくりだ、まるで粉雪が天国を舞っているが如く、君の肌は白く美しかった。本当、あの歌がオレの脳内を駆け巡った」


提督「こなぁぁあああああああああああゆきぃいいいいいいいいいいいいい!!!! ねえ!!! こぉーこぉーろまぁーでしぃーろくぅー!! そーめらぁーれたならーー!! アッハアアーーン!!」


瑞鶴「……」


提督「……コホン。話を続けよう」


提督「肌の白さももちろんだが、それ以上にオレが目を奪われたのは、君のケツとおっぱいだ」


提督「君はよく自分の胸のことを、小さい、などと気にしている節があるが。そんなことはない。全く小さいなんてことはないし、ぶっちゃけて言うとベスト・サイズだ。一般女性でいうベストサイズなんだよ。わかるね?」


瑞鶴「……」


提督「とまあ長々と話をしてなんだが」


提督「おっぱい吸っていいかな?」


瑞鶴「提督さん何言ってんの? 爆撃されたいの?」




提督「……なんてことだ。あれだけオレは、君にエッチな言葉を使わないと決めたのに」


瑞鶴「……」


提督「すまんっ! すまん瑞鶴!! もうあんなエッチなこと言わないから許してくれ!!」


提督「本当に反省してるんだっ!!」


瑞鶴「……」


提督「二度とあんな卑猥な言葉を使わないよっ!!」


瑞鶴「……提督さん何言ってんの?」


提督「えっ」


瑞鶴「爆撃されたいの?」


提督「な、なんてこった」


提督「じゃあ……もっとエッチなことを話していいって言うのかい!?」


瑞鶴「……」



提督「……嬉しく思うよ。君がそういう、性についても寛容な心をもってくれていることに」


瑞鶴「……」


提督「だがしかし。だがしかし!!!」


提督「オレがやっている行為は紳士にあるまじき行為だ。提督としてモラルを持たぬ発言だ!!!」


提督「だから、君がそう望もうとも。オレは、これ以後下ネタ発言を控えさせてもらうよ。いいね?」


瑞鶴「……」


提督「返答はなし。か。まぁいい。とにかく今重要なことは、オレが君をかわいいと思っていることを伝えきることだもんな」


提督「それに、指輪も渡したいと思っている」


瑞鶴「……」


提督「もちろんカッコカリの指輪じゃない。オレの……。オレの給料三ヶ月分の、指輪だ……」


提督「君は喜んでくれるだろうか。それとも、うざいと思うんだろうか。どちらにせよ、君への想いがいっぱいにつまった指輪に違いない」


提督「なぁ。瑞鶴。君は本当に綺麗だ。世界一美しい。その性格もだ」


提督「ツンデレとかなんとか言われているけど、基本後輩の艦娘には優しいし、姉想いのしっかりした妹艦だ」


提督「加賀さんとも意地を張り合っているが、実は1番仲が良い。オレは知ってる」


瑞鶴「……」


提督「なぁ。瑞鶴」


提督「オレは頼りなくて、仕事も安月給だし、将来の不安もあるだろうけど」


提督「君を想う気持ちは、誰にも負けない。だから――――」


提督「セックスさせてくれないか」


瑞鶴「提督さん何言ってんの? 爆撃されたいの?」



提督「う、いや。す、すまん。言葉を間違えたんだ」


提督「あ、ちょっと。ちょっとだけ待てよ?」


カチッ


提督「よし」


瑞鶴「……」


提督「瑞鶴。オレは、君を、世界一愛している」


提督「だから、オレと結婚してくれ」


瑞鶴「……」


瑞鶴「さーんきゅっ♪」


提督「……」


提督「いや。違うな」


カチッ


瑞鶴「提督さん、どうしたの、そんな真顔で? 瑞鶴の顔になんか付いてる?」


提督「瑞鶴。好きだ――――――」


瑞鶴「えっ? あっ、近い、近いですよ! 顔がっ!」


提督「瑞鶴――――」


瑞鶴「はぁああああっ! ああっ……!」


提督「愛してるんだ――――」





ガチャ




妹「お兄ちゃーん。部屋入るよー」




提督「……」


瑞鶴「……」


妹「……」


提督「……」


瑞鶴「……」


妹「……あのさあ」


提督「違うんだ妹よ。聞いてくれ」


妹「別にお兄ちゃんの趣味に文句がある訳じゃないけどさ。さすがに抱き枕にボイス仕込むのはやめた方がいいと思うよ」


提督「違う!! これは抱き枕じゃあないッ!! オレの瑞鶴だ!!」


妹「はぁ」


提督「何故お前にはこのロマンが分からないッ!! 瑞鶴がオレと結婚してくれてるんだぞ!! 毎晩オレと一緒に寝てくれるんだ!! 社畜をしているオレの唯一の癒しタイムなんだよッ!! 何故邪魔をした!! ていうかノックしろよ!!」


妹「いや、お母さんがご飯できたっていうから」


提督「な、なんだとッ!? まさか七面鳥じゃあるまいな!」


妹「焼き鳥だって」


提督「いかんいかん! それはいかん! 瑞鶴と仲の良い加賀さんが気にしている言葉じゃあないかッッ! オレは食わんぞ!!」


妹「あそう。んじゃどうぞ続けてください。お母さんには、お兄ちゃん妄想に耽ってるからご飯いらないって伝えとくね」


バタン


提督「お、おいっ!!」


提督「……」


提督「……まあでも、腹は減ったな」


カチッ


提督「なあ瑞鶴。今日は焼き鳥らしいんだけど、食べてきていいかな? いい感じかな?」


瑞鶴「……」


瑞鶴「いい感じじゃない♪」


提督「ウイッス!!!」









※後悔なし
※瑞鶴可愛い
※瑞鶴は世界一可愛い


ご愛読いただきありがとうございました。


救いはないんですか

>>19
では救いを。




~食事中~


提督「……モグモグ……」


妹「……モグモグ……」


提督「……モグモグ……」


妹「あ、お兄ちゃん。醤油とって」


提督「ん? あ、おう」サッ


妹「さーんきゅっ♪」


提督「……」


妹「……なに?」


提督「いや。その……。お前何歳になったんだっけ」


妹「今年で19」


提督「そうか。……今日もその、なんだ、ツインテール似合ってるな」


妹「そう? ありがと」


義母「お兄ちゃん。そういえばこの子、大学のサークルで弓道始めるって聞かないんだけど、なにかあったのかしら?」


提督「え」


妹「お母さん! お兄ちゃんには言わないでって言ったじゃん!!」


義母「あらあら。そうだったかしら。うふふ」


妹「もう……!」


提督「……」


提督(指輪は、大学卒業までとっておくか)






このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年09月19日 (月) 16:44:11   ID: m0Tp9O1Q

最後でようやく救済

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