世界各国の要人「ゴルゴ13と連絡が取れない!」 (23)

ワシントンD.C ――USA――



補佐官「大統領、やはりこの任務は……」

米大統領「……ゴルゴ13に依頼するしかあるまい」

補佐官「ではさっそく、彼とコンタクトを取ります!」

米大統領「うむ、頼んだぞ!」

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補佐官「大変です、大統領!」

米大統領「どうしたのかね?」

補佐官「ゴルゴ13と連絡が取れません!」

米大統領「なに……? どういうことだね?」

補佐官「我々が知るゴルゴ13とのコンタクト方法を全て試してみたのですが……」

補佐官「いずれの手段でも彼を捉えることができませんでした!」

米大統領「ううむ……まずいことになったな」

モスクワ ――ロシア――



露大統領「なんだと!? “G”とコンタクトが取れない!?」

高官「はっ……あらゆる手段を講じているのですが、どこにいるかすら分からず……」

露大統領「例の作戦は“G”なくしては成り立たん! なんとしてもコンタクトを取るのだ!」

高官「ははっ! 最善を尽くします!」

ロンドン ――イギリス――



大臣「SIS(秘密情報部)も力を尽くしているのですが……」

首相「ゴルゴ13の行方は分からん、か……」

首相「もしや、今は別の仕事に取りかかっている最中なのでは?」

大臣「いえ、そういった情報は一切入ってきておりません」

首相「ふうむ……ならばなぜ……」

パリ ――フランス――



仏大統領「もしや、例の病気が発症したのではないかね?」

仏大統領「ギラン・バレー症候群に酷似しているという……」

黒服「ありえない話ではありませんが、今の時期にあの病気が発症したという例はないので」

黒服「可能性としては極めて低いでしょう」

仏大統領「では、それ以外でよほどのトラブルがあったということか……?」

北京 ――中国――



国家主席「ゴルゴ13の居所は掴めぬか……」

役人「はっ……! 手は尽くさせているのですが……」

国家主席「仕方あるまい。あの計画は彼がいなければ、保留にするしかあるまい」

役人「申し訳ありませんっ!」

国家主席「ううむ……ゴルゴ13……もはや世界になくてはならぬ存在だな」

――バチカン――



大司教「ゴルゴ13は……見つかりませんか」

司祭「申し訳ありません……!」

大司教「なに……こういう時もあります……」

大司教「我々にできることは……せめて彼の無事を祈りましょう」

――某国――



部下「すみません! ゴルゴと連絡が取れません!」

リーダー「やっと金のメドがついたってのに、まったくついてねえな!」

リーダー「まあいい、今度のゲリラ作戦はゴルゴ13抜きで行う!」

部下「政府軍に目にもの見せてやりましょう!」

世界各国……



秘書「我々の知るこのルートでは、ゴルゴ13の居場所はつかめないようです……」

社長「この狙撃は彼にしか頼めないのに、困ったものだな……」



情報屋(世界中があの男を探している……まったく面白いことになったもんだ!)

情報屋(ま、俺にもあの男の居所は分からんがね……どこに行っちまったのやら……)



ボス「デューク・東郷がどこにいるか分からねえだと!?」

手下「こりゃあ……もしかしてくたばったんじゃないですかい?」

ボス「バカいえ、あの男がそう簡単にくたばるもんか!」

ワシントンD.C ――USA――



CIA長官「大統領、ようやくゴルゴ13の居場所が判明いたしました!」

米大統領「おおっ、彼は今どこにいるのだ?」

CIA長官「日本です!」

米大統領「日本だと……?」

米大統領「今、日本は彼を必要とするような案件は抱えていなかったはずだが……」

CIA長官「ええ、我々の調査でもそのような事実は判明しておりません」

米大統領「しかし、彼ほどの男が全ての仕事よりも優先するようなことだ」

米大統領「きっと日本でよほど重大な用件をこなすに違いない……!」

東京 ――ジャパン――



ゴルゴ13「…………」

ゴルゴ13「あんたに……用件がある……」ザッ

??「お、お前はっ!?」

両津「ゴルゴ13っ!? ま、まさかわしを殺しに来たのか!?」

ゴルゴ13「いや……そうではない……」

両津「へ?」

ゴルゴ13「40年間……本当にご苦労だった……」

ゴルゴ13「これだけ言いにきたのだ……」クルッ

ザッザッザッ……

両津(背中を見せるのが嫌いなはずのゴルゴが、わしに背中を向けて去っていく……)

両津「ありがとうっ! ゴルゴ13!」







― END ―

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