みほ「古典戦車道?」 (22)

注意、結構雑な構成です。

杏「前回は現代戦車でお疲れー西住ちゃん。
今回は塹壕高校と交流試合申し込んどいたからよろしくねー」

みほ「塹壕高校?初めて聞く高校ですね・・」

杏「なんでも、塹壕高校には古典戦車道っていう戦車道の中でも最も古い流派があるらしくてさー。
古すぎて人気ないからうちと交流してPRしたいんじゃないの?
まあうちとしても面白そうだからOKしたわけ」

桃「そういうことだ、早速あんこうチームは塹壕高校へ行ってもらおう」

みほ「とほほ・・・」

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みほ「と、いうわけで塹壕高校に交流試合に行くことになりました」

沙織「やだもー。何でいつも私たちばっかり知らない高校に行かされるのよ」

華「まあ、私たちが大洗の顔ということで悪くはないと思いますよ」

優花里「それに、古典戦車道は第一次世界大戦をモデルにしてるんですよね!
普段マイナーなWWIに目をつけるとは、考えた人はなかなかの通ですよ!!」

麻子「戦車の起源もWWIだといわれているからな。
戦車道の原点を追求する人がいても不思議ではない」

優花里「そろそろ塹壕高校に着くみたいですよ!!」


みほ「なんだか黎明期の空母って感じの学園艦だね・・。
校舎らしい建物が見えない上にやたら硝煙にまみれててよく見えないけど・・」

ヘイグ「塹壕高校へようこそ!!!西住さんですね?」

みほ「はじめまして、大洗女子学園の西住みほです。貴女がここの隊長さんですか?」

ヘイグ「如何にも!!わがソウルネームはヘイグ、あだ名は肉屋です!!」(敬礼)

沙織「なんか歴女さんチームに通じるものがあるね」

みほ「ところで、校舎が見当たりませんがどこにあるんですか?」

ヘイグ「校舎は全部塹壕の地下にありますよ。
わが校はWWIをモデルに常時塹壕戦を行っているので地上には砲台と塹壕しかありません。
少し砲撃がうるさいですが、すぐに慣れますよ」

みほ「」


(塹壕を視察)

みほ「すごい、手作業で塹壕を掘ってるよ」

ヘイグ「WWI当時、進歩した砲撃と機関銃の前には歩兵は塹壕を掘って隠れる以外にありませんでした。
こうしてお互いに塹壕を掘りあったのが塹壕戦です。わが校では二チームに別れ常時戦っています」

優花里「こうした塹壕を突破するために戦車が生まれたんですね!」

ヘイグ「そして、この塹壕の中で黎明期の戦車に乗って戦う、それが古典戦車道なのです」

みほ「なかなか史実に忠実で面白そうだけど ヒューーーーードンドンドンドンドン!!!!!!!!

へいぐ「砲撃だ!!!伏せてください!!!!」

沙織「こわいよおお・・・常にこんなことしてて楽しいの・・・」

麻子「なるほど、塹壕の中なら安全だな」

優花里「ヒャッハーー最高だぜーーー!!!」

塹壕高校生「隊長!今の砲撃で300人が体調不良になりました!!」

ヘイグ『なんだ、たったそれくらいか』

みほ「!?」

ヘイグ「いや失礼、こうして毎日総力戦を行っていると感覚が麻痺してきましてね・・
まあ、これも『塹壕で戦うことで泥臭く生きる強い女性を育成する』わが校の理念だから仕方ないです
すぐに慣れると思います」

沙織「犠牲者が出まくるのに慣れたくないよ・・・」

ヘイグ「それでは、古典戦車道のルールを説明します。
このゲームでは双方が塹壕を乗り越えて会敵、相手を殲滅します。
大洗はあんこうチームのみのため、こちらも一台のみを出します。
何か質問はありますか?」

みほ「はい。私たちが使う戦車はどれですか?」

ヘイグ「マーク1、エンストしまくりな最初期の戦車です」

みほ「」


優花里「これがかの有名な一番最初に生み出された戦車ですか!!
最初の戦闘では半分以上がエンスト、エンジンと戦闘区画が一緒のため乗り心地も最悪で危険極まりない、
あのマーク1に乗れるなんて感激ですう!!!」

麻子「悪いがぜんぜん嬉しくない」

華「砲塔は右にあるんですね・・不思議な感じです」

沙織「通信は伝書鳩ってどういうこと!?」

みほ「とりあえず、みなさんはこのマーク1に慣れるようにがんばってください。
といっても8人乗りだから三人塹壕高校から借りてきちゃったけど」

みほ「と、いうわけで、早速試合開始です!!」

みほ「まずは塹壕を走行して中央を目指します!!」

ガクンガクン

沙織「うわー!めっちゃ揺れるよ?気分悪くなってきちゃった!!」

麻子「操縦もめちゃくちゃ難しい・・というか一人では無理だな」

みほ「冷泉さん、前方に鉄条網があるので右に曲がってください」

麻子「エンジンがうるさすぎて何も聞こえん、というか曲がるには片方の履帯を止める必要があるぞ」

みほ「」

ヘイグ「敵は同じマーク1だが、操縦に不慣れと見えたな?それ、こちらから攻撃だ!!」

ドーン パパパパパ・・・

優花里「敵の攻撃です!!さすが地元、塹壕を上手く進みながらこちらに進撃しています」

みほ「こちらも打ち返します!!五十鈴さん、撃てますか!」

華「なんとかやってみせます!!」ドーン

沙織「しかし、車内が恐ろしく暑いよー。50度超えてるんじゃない?」

優花里「戦闘室がエンジンと一緒ですからね・・よく高温になるみたいですよ」

沙織「やだもー!!」

みほ「不慣れな操縦で塹壕の中で身動きが取れません・・
マーク1は操縦が難しいとはいえこれはまずいですね・・・」

ヘイグ「今のうちに決めてやる!!英国戦車の力を見よ!!」プシュー・・・

優花里「あれ、敵の戦車がエンジンから煙を出して停止しましたよ!!」

みほ「おそらくエンストです!!今が逆転するチャンスです!!!」プシュー・・・・

麻子「こちらもエンストしたな」

みほ「」

みほ「こうなったら!!!」ガタッ

沙織「みぽりん!?スコップなんて持ってどこに行く気!?」

みほ「第一次世界大戦最強の兵器、スコップ(特殊カーボン仕様)で敵将を仕留めます!!!
とれんち作戦です!!」

ヘイグ「こちらも望むところだ!!塹壕の中間地帯でいざ勝負!!」

カキンッ!!ガキッ!!

麻子「もはや何の勝負なのかわからないな」

優花里「お互いの戦車がエンストしたからスコップで決着を付ける、これが古典戦車道・・・!!」

ヘイグ「ジョンブル魂を見せてやる!!」カキーン!

みほ「こちらも格闘術の備えはあります!!!」キーン!!

ヘイグ&みほ「「今だっ!!!」」


きーよしー こーのよるー

ヘイグ&みほ「!?」

優花里「あれ?塹壕戦を続けていた塹壕高校生たちがクリスマスソングを歌ってますよ?」

麻子「そうか、今日はクリスマスだ!」

塹壕高校生「今日はクリスマスだ!!どの軍の者も、塹壕を出てともにクリスマスを祝おう!!」

沙織「こんなとこまでWWIなんだね」

ヘイグ「雪が振ってきたな・・
騎士道に則り、ここは休戦しないか?」

みほ「喜んで。今日はクリスマスですからね」

優花里「WWI。それは、騎士道が残っていた最後の戦争といわれています。
結局、大洗と塹壕高校の練習試合は引き分けとなりました」

数日後

杏「いやーお疲れー、西住ちゃん。塹壕高校との交流試合はよかったよー」

みほ「ありがとうございます(嫌な予感がする・・・)」

杏「じゃあ、古典戦車道の次は古代戦車道やってね。チャリオットとか。
もう練習試合申し込んでるからよろしくー」

みほ「いやあああああああ!!!」


どんな戦争も、クリスマスまでには終わるさ!!
おわり

おわりです。一晩で書いたので荒削り感がすごいですが読んでくれてありがとうございます。
現代戦車道や戦略シミュレーションもよろしくお願いします。

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