小学六年生「僕ちゃんはお金さえ貰えればどんな依頼でも引き受けるよ。」 (51)

女「あのぉ…本当にこちらでストーカーを撃退して頂けるんでしょうか?」

小六「うん僕ちゃんに掛かればストーカーなんて一撃で終わりだよ?」

女(どっからどう見ても小学生だよね?こんな子供が便利屋の社長だなんて)

小六「それでお姉さんは僕ちゃんに任せてみる?それとも他を当たる?」

女(私にはもう後がない…この人に賭けてみよう!)

女「お願いします!是非、私の依頼を受けてください!」

小六「そうと決まったら、早速依頼に取り掛からないとね。ウチは完全に後払い制ですからご安心を!解決出来なければお金は貰わないから!」






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ここで登場人物紹介

小六(11?)主人公。小学六年生の身でありながら金さえ支払えば大抵の事は引き受ける便利屋の社長。大人の男も顔負けの腕力と運動神経を持つ。

元ボク(22)小六の便利屋で働く従業員。かつてはプロボクサーを目指していたが拳を壊し挫折する。

元ヤク(45)小六の便利屋で働く従業員。昔は武闘派ヤクザ。現在は寡黙ながらも昔と変わらずに仁義と義理人情を貫く中年男性

秘書(28)小六の便利屋で働く社長秘書兼事務長。常に冷静沈着なクール&ビューティーでミステリアスな雰囲気を醸し出す

刑事さん(30)小六が情報屋として利用している汚職刑事。互いに協力関係にあり、助け合いをしている。

マスター(45)小六が半ばアジトとして使っているカフェのマスター。夜はダイニングバーとして営業する。

元ボク「それで今度はどんな依頼なんですか?」

小六「う~んとねぇ…何かヤクザの元旦那に脅迫されてる奥さんからの依頼で実害がないからまだ警察も手出し出来てないみたいなんだよねぇ…」

元ヤク「つまり…そいつを軽く痛めつけて、依頼者に近づけさせないようにすればいいわけですね?」

小六「まぁそういう事だね…でも相手がちょっと面倒なんだよねぇ…」

元ボク「どういう事ですか?」

小六「末端とは言え、それなりに有名な代紋を掲げてるヤクザだから…下手に出たしすればこっちもただじゃすまないというか…ねぇ」

元ヤク「それは厄介ですね。」

元ボク「でもそんなクズなら組もまともに相手にしないんじゃないですか?」

小六「ウチってさそっちの業界からは嫌われてるでしょ?だから今回下手な事をすればそれを口実にウチを潰しにかかって来るかもしれないよ?」

○○組事務所

組長「お~小六ちゃんじゃないか~今日はどないしたんや?」

小六「組長さん…お土産のお饅頭です。」

組長「そないに気を遣わんでええのに~それで話っちゅうのは?」

小六「単刀直入に言わせて頂きます。チンピラさんを破門にして貰えませんか?」

組長「そりゃ~無理だわなぁ~理由も無ければ破門には出来んしなぁ…」

小六「理由さえあればいいんですね?仮にですよ?仮にチンピラさんが戦争の火種になる様な事があればどうしますか?」

組長「そりゃあ…ウチとしても見逃すわけにはいかんなぁ…何や小六ちゃんどうしてそんなにチンピラの事を気にしてるんや?」

小六「それが…組長さんには黙っておこうと思ったんですけど…チンピラさん△△組の孫娘さんに手を出したみたいなんですよ…」

組長「まさか~冗談やろう?」

元ボク「しかし社長…あんな嘘をついて良かったんですか?バレたら俺たちも殺されますよ?」

小六「何の事?ボクちゃん、ひとつも嘘をついてないよ?それに嘘だとしても全て事実になるしね…」

元ヤク「つまり…チンピラと孫娘に肉体関係を結ばせるって事ですか?」

小六「その通り!」

元ボク「でもどうやって?」

小六「ボクちゃんは嘘を真実にするにしても絶対に無理な事は始めからしないよ?」

孫娘「それで…そのチンピラって奴を誘惑して撮影すればいいわけ?」

小六「端的に言うとそうだね…出来る?」

孫娘「出来なくてもやるしかないんだよね?」

小六「うん…君が断ればあの事をボクの知り合いの刑事さんに教えて、君は逮捕され、△△組は壊滅だろうね。」

元ボク「しかし社長…どうやって孫娘と知り合いになったんですか?」

小六「知り合いになったのは依頼があった日の夜だよ。刑事さんから極秘で情報を貰ってね。」

元ヤク「どんな情報ですか?」

小六「うん。あの孫娘さん…実は相当な薬物中毒者でね?それで組のヤクを友人とかに流してるらしいよ」

元ボク「なるほど…刑事さんから手に入れた情報という事はいつでも警察は逮捕出来る準備があるという事ですね。」

元ヤク「でもそこまで分かってて何であの刑事さんは逮捕しないんですか?」

小六「あの人は情報屋とも言われてるし金になりそうなネタは完全に潰したりしないよ。」

元ヤク「つまり…あの娘がクスリで警察に逮捕されれば当然、当然身内である組も疑われ…あとは壊滅って事ですね?」

元ボク「でもあの娘が脅されたと話せばウチは終わりなんじゃないですか?」



小六「それは問題ないよ。だってあの娘…じいちゃんに泣きつくわけないもん。」

元ボク「何故、そう断言できるんですか?」

小六「まぁ見ていれば分かるよ…」

一週間後

女「本当にありがとうございました!お蔭さまであの人はもう来なくなりました!」

小六「それにしても不思議ですねぇ…旦那さん…いやっ失礼…元旦那さん、全治四か月ですって?何があったんでしょうね?ヤクザも辞めたみたいですし…」

女「社長さんのお力ではないんですか…?」

小六「さぁ…どうでしょうね?」

女「約束の20万です…本当にありがとうございました!」

元ボク「しかし社長も考えましたね…全部筋書き通りってわけですか?」

小六「まぁね!」

元ヤクザ「破門にされて全治四か月の怪我を負ったんです…あの男はもう終わりでしょう…」

元ボク「しかし今回は俺たちの出番ありませんでしたね…」

小六「まぁまた近いうちに依頼は来るよ!さぁ仕事!仕事!」

元ボク「社長!社長の筋書き通りって事は分かったんですけど一体どんな筋書きだったんですか?」

元ヤク「元ボク、世の中知らねぇ方がいいって事は山ほどあるんだ…まぁお前の頭じゃ考えた所で分からんだろうだがな…」

小六「それ正解!」

元ボク「二人とも酷いっすよ~!」

第一話~謎の小学六年生(完)

第二話(女子高生マーケット編)の主要人物

JK(16)援助交際で小遣い稼ぎをする高校二年生の女子。学校では優等生で人気者だが実際は優等生で腹黒い。

母 JKの母親。最近JKの様子がおかしい事と羽振りが良い事に疑問を抱いている。更にJKの決定的な援助交際の証拠を手に入れた事から小六らに相談する。

店長 JKがバイトしている表向きはメイドカフェの店長だが実際は店員らに援助交際や売春をさせて大金を稼いでいる。

幼馴染 JKの幼馴染。クラスではムードメーカー的存在の美男子。周囲からはチャラ男と言われているが実際は一途でJKに恋をしている。

ケツモチ メイドカフェのケツモチのヤクザ。店長から毎月6割以上の利益を引き抜いている。

都内の某~高校

友人「JKまたバッグ買ったのいいなぁ~?っていうかどこからそんなお金出てくるわけ?」

JK「バイトでお金を稼いだだけだよ?別に特別な事はしてないよ~」

友人「でもそのバッグ7万ぐらいするよね!?バイトだけじゃ買えなくない…それにJKんちって母子家庭じゃん…あっごめん。」

JK「うんうん!いいよ!気にしないで!私が母子家庭なのは事実だから!それに母子家庭だからって不幸だとは限らないじゃん?」

友人「JKは本当に良い奴だねぇ~それに可愛くて勉強も運動も出来るし!」

JK「そんな事ないよ~」

JK(んなの当たり前だし!お前みたいなブスと一緒にするなよ!)

そろそろ眠いので寝ます!需要ないとは思いますが頑張って最後まで書きます!

おはようございます。またボチボチ書いていきます!年齢については後にまるまる主人公の過去編で生い立ちなどをやろうと思っています…大分先になると思いますが

放課後~某喫茶店

店長「JKちゃんいらっしゃーい!今日も予約入ってるよ!特に常連のお客さんから!」

JK「常連ってあのキモイおっさんとかいますか?」

店長「勿論いるよ~」

JK「あのおっさん…気持ち悪いんですよねぇ…長時間であそこばかり舐めてくるし…」

店長「まぁまぁそう言わずに準備に取り掛かって!」

その夜

キモ客「良かったよ~JKちゃん!今度は生でさせてよ!」

JK「流石にそれは無理ですよぉ…また来てくださいね」チュッ

JK(気持ち悪い親父だなぁ…いい年こいてJKとセックスするとか…本当に死ねよ)



JK「ただいまぁ~ごはん出来てる?」

母「アンタ最近帰り遅くない?何してるの?」

JK「今日は友達とカラオケしてきた~」

母「それ本当なの?友人ちゃんたちと?」

JK「うん。そうだけど?」

母「嘘でしょ?友人ちゃんたちとは街で会ったけどアンタはいなかったよ?」

JK「あのさぁ…私ももう子供じゃないんだよ?何をしようと自由でしょ?」

母「それにまたそんなブランドもののバッグを買って!アンタ一体何してるの…?」

JK「バイトって言ってるじゃん!それに貧乏な家にお金いっぱい入れてるんだから文句言わないでくれる?」

母「アンタいつからそんな子になっちゃったの?」

JK「私は昔からこうだけど?」

母「違うわ!昔のJKは…」

JK「昔、昔ってうっさい!もう私寝るね…おやすみ」

翌日

小六「なるほど…JKの娘さんの様子がおかしいと…?」

母「ここ最近、帰って来るのが遅くて聞くとバイトって言うんですけど…高いバッグを買ったり、家にもかなりお金を入れてくれるんですけど…」

小六「つまりは何か危ない事をしてお金を稼いでるんじゃないと思ったわけですね?」

母「はい…便利屋さん、娘が何をしているのか調べてもらえませんか?」

小六「多分そこに希望はないと思いますよ?それでも受け入れる事は出来ますか?」

母「えっ?」

小六「多分娘さんは援助交際か売春をやっているでしょうね。」

母「そ、そんな!」

小六「まぁあくまでもボクの憶測です。調べてみない事には分かりませんけど…調べますか?」

母「お願いします!」

小六「分かりました…それでは早速、今日からお調べします。進展があり次第ご連絡を差し上げます。」

1時間後

元ボク「社長…ネットで色々と調べてみたんですけど街の掲示板を見たらとあるメイドカフェが裏で援助交際や売春をやってるって噂がありますね。」

小六「それ本当?」

元ボク「はい…裏では女子高生マーケットだなんて言われてます。」

小六「経費で落とすから元ボクさん体験してきて貰える?流石にボクは入れないだろうし…」

元ボク「えっ…いやっ俺ですか?えっとその…」

元ヤク「もしかしてお前童貞か?」

元ボク「はっ?な、なに言ってるんですか…」

小六「その反応は図星だね。」

元ボク「すみません…」

小六「まぁ売春をしてる実態があれば刑事さんに頼んでJKを助ける事は出来るだろうけどね…」

元ヤク「確かにそれが手っ取り早いかもしれないですね。」

小六「でもそれは依頼を解決しても根本的な解決にはならないとボクは思うなぁ~」

元ボク「えっと…どういう事ですか?」

小六「確かにお店は潰れるけど従業員は未成年が多いだろうから罪はそう重くはないし…また違う所を探すだけだと思うなぁ。」

元ヤク「つまり根本的な解決が必要だと?」

小六「まぁそれはボクたちの仕事じゃないけどね。」

幼馴染「ねぇねぇJK、久しぶりに帰りにマックでもいかね?」

JK「ごめん…これからバイトあるからアンタと遊んでる暇はないわ。」

幼馴染「ひっでぇ…昔は普通にオッケーしてくれたのにさぁ…」

JK「そういうのムカつくからやめてくれる?知ったような口利かないで?」

幼馴染「お前…いつからそんなになっちったの?」

JK「私は昔からこうだけど?」

幼馴染「確かに学校では昔と変わらず優等生で人気者だけど…なんつーか、それ以外でのJKはJKじゃない様な気がするんだけど」

JK「キモイ 彼氏でもないくせにエラそうな事言わないでくれる?」

幼馴染「あのさぁ…お前援助交際とかしてないよな?」

JK「はっ!?いきなり何言ってんの?」

幼馴染「お前のバイトしてる喫茶店をネットで調べるとエンコーだとか売春だとか出てくるんだけど…」

JK「そんな情報信じてるの?バカじゃないの?仮にエンコーしてたとしてアンタに何か迷惑かけてる?」

幼馴染「別に迷惑とかはねぇけどよ…体売るなんて絶対に間違えてるって…」

JK「偉そうな事言わないでくれる?そういうの本当に迷惑なんだけど?」

幼馴染「そんな言い方ねぇだろう!こっちは心配して言ってるのに!」

JK「あのさ!ハッキリ言うわ!アンタが私の事を好きでも私はアンタの事を何とも思ってないから!」

幼馴染「…」

JK「じゃあ行くから」

幼馴染(あいつ本当に変わっちまったなあ…幼稚園の頃は結婚の約束とかしたりしてたのに…)

幼馴染(あいつが変わったのは間違いなく母子家庭になってからだ…)

都内~某公園

小六「刑事さん。女子高生マーケットって知ってる?」

刑事「あ~あのメイド喫茶でしょ?知ってるよ。」

小六「そこまで知ってて何で警察は動かないの?」

刑事「あそこの店は色々と厄介でね」

小六「どういう事?」

刑事「ここからは情報料取るよ?」

小六「相変わらずの汚職っぷりだね…」

刑事「あそこの店は絶対に摘発される事はないんだよね…」

小六「どうして?」

刑事「あそこで働いている従業員たちは何かと問題を抱えている子たちが多くてね…」

小六「それが何で摘発出来ない理由になるの?」

刑事「話は少し変わるけど、あそこのケツモチとウチの幹部連中が繋がっていて、飲み会って名目であんな事やこんなことをたっぷりとしてるんだよね」

小六「倫理観のない話で信じられないね…」

刑事「俺は見返りに金を求めるくらいだけど、幹部連中は見返りに女の子たちと遊んでるってわけ…」

小六「でもそんな話やっぱり信じられないよ…?いくら何でも飛躍しすぎというかね…」

刑事「この世の中に正義なんてものを求めるのは間違いだよ。だから自分の正義を持つべきだよ。」

小六「その結果が汚職という事?」

刑事「まぁね…俺はこれでも自分の正義は信じてるつもりだし。」

小六「う~んでもその話はやっぱり納得出来ないなぁ~」

刑事「まぁ幹部連中からすれば金も貰えて女の子とセックスも出来るとなると摘発なんて絶対にするわけないけどね。」



小六「ねぇねぇ次の幹部連中の楽しい飲み会はいつなの?」

刑事「一週間後の21時からだね…もしかして妙な事を考えてる?辞めといた方がいいよ~警察と喧嘩するのは」

小六「喧嘩しに行くんじゃないよ?潰しに行くんだよ?」

刑事「まぁ君は警察関係者でも評判が良くないから何かを言った所で握りつぶされるだけだよ?」

小六「じゃあ刑事さんにお手柄はあげるから潰すの手伝ってよ!」

刑事「んじゃあ現行犯で逮捕しちゃえばいい?あんまり暴れすぎるのはよしてよ~?君、警察関係者から嫌われてるんだから…」

小六「でもその前にやらないといけない事があるんだなぁ~」

刑事「なに?」

店長「JKちゃんいらっしゃい!今日は10人の予約があるよ!」

幼馴染「おいJK!帰るぞ!」

店長「お知り合い?」

JK「アンタなんでこんな所までついてきてんの!?」

幼馴染「JKを辞めさせてください…ここ売春とかやってるんですよね?」

店長「ここはどっからどう見ても喫茶店だよね?変な事言わないでよ」

幼馴染「本当かどうか確かめさせて貰います!」

店長「仕方ないなぁ…ケツモチさんやっちゃって!」

ケツモチ「悪いけどちょっと痛い目に遭ってもらうわ…」ボコボコ

幼馴染「く、くそ!」

JK「こいつは関係ないです!やめてください!」

店長「さぁさぁ幼馴染ちゃんはお仕事に取り掛かって!」

ミスです 幼馴染ちゃんじゃなくてJKちゃんです。すみません

ケツモチ「逃げようったってそうはいかないんだよ…ここで働いてる女のやらしい映像は全部撮ってある。逆らえばネットに晒して一生生きていけなくするぞ?」

幼馴染「は、はやく逃げろ!」

店長「逃げたら君の家族や友人に映像全部送っちゃうよ~?一生お嫁には行けないけどね」

幼馴染「その時は俺がJKを貰ってやるから関係ねぇ!」

ケツモチ「テメェはうるせぇんだよ!」ドカッ

幼馴染「」

店長「じゃあ特別に退会料300万でやめさせてあげるよ?でも君にやめる理由なんてないと思うんだけどなぁ?」

ケツモチ「そうだ。ここは実質、警察に守られてるから摘発される事はねぇからな…だからお前は使い物にならなくなるまでは好きなだけ稼げるって事だ…」

店長「どうする…?ここで逃げてネットにばら撒かれるか、ここで大人しく働いて稼ぎ続けるか…そんなの考えるまでもないでしょ?」

幼馴染「クソッ!逃げるぞ!」

幼馴染は近くにあった花瓶でケツモチの頭を殴る。

店長「何してんだテメェ!」

JK「私やっぱりここを辞めます…本当に大事なものが何か分かりました!母子家庭だからって誰にも負けたくなくてオシャレしたり…お金使ってましたけど、本当の勝負はそこじゃないって気づきました!」

小六「その通りだよ!JKちゃん…」

店長「なんだテメェは!?」

刑事「一週間後のはずだったんじゃないの…?これじゃやってる事が無意味だよ?」

小六「ボクちゃんの依頼は警察の幹部連中を潰す事じゃないけど…この人には幹部連中を潰せる程に証言してもらうからね…これから」

元ボク「やっちゃいましょう!社長!」

元ヤク「俺はテメェらみたいな仁義の欠片もない人間が大嫌いなんだ!」

店長「お前らやれっ!」

その後…3人の圧倒的な強さを前に店長らは成す術がなく、洗いざらい話した…そして例の脅しのために使った動画や店長がオカズ用に撮っておいた
従業員と客の映像が決定的な証拠になり、結果…店は閉店に追い込まれた。更に念のために店長が警察幹部の脅し用に撮っておいた映像がネットに流れて、
ネットは大炎上し、警察署も逃げる術を無くして幹部連中も逮捕された。

刑事「これで一件落着だね~」

小六「まぁね…」

刑事「しかしネットにあの映像を流すなんてよく考えたねぇ…その方が確実的に効果的だろうし」

小六「ネットは消したら増える世界だしね…ひとつ聞いていい?逮捕された従業員たちはどうなるの?」

刑事「今回は警察ぐるみの不正だからすぐに釈放されると思うよ?その方が警察も都合良いしね…」

小六「そっか…あの二人幸せになるといいね…」

刑事「そういえばあの現場にいたケツモチだけど顔に酷い怪我をして一生治らないらしいね…それに留置所から抜け出しちゃったし…」

同時刻

幼馴染「ねぇ今日はどこ行く?マック行かない?」

JK「お金ないから奢ってね~」

幼馴染「この前もそう言ったじゃん!」

ケツモチ「随分と幸せそうだなぁ…お前ら…俺はお前らのせいで顔に怪我を追うわ…組は破門にされるわ…警察からは追われる身となるわ…散々だよ」グサッ

幼馴染「うっ…!」

JK「きゃああああああ!」

ケツモチ「お前も死ね!」グサッ

幼馴染「こっ、こいつだけは俺が守る…」

刑事「何かあっちが騒がしいね?」

翌日

元ボク「高校生男子…元暴力団組員に刺され死亡…これって!」


第二話(女子高生マーケット編)~完



次のネタが思いついたらまた投稿したいと思います。基本的に暇なので今日中に次の編の登場人物ぐらいは書けると思います!
ただ自分で書いてて思ったのですが話が破綻しがちなので次からはもう少し時間をかけて投下していきます。

第三話(ボディーガード編)主要人物

お嬢(20)殺された組長の娘。極道の娘として育つが極道とはほぼ無縁の生活を送り、大学に通いながら歌手を目指す。後に小六らに護衛される事になる。

息子(25)殺された組長の息子。父親を超えるために日々奮闘している若き極道。父親の死後は複雑な気持ちを抱えながらも組長代行になる。

若頭(45)殺された組長の組の若頭。徹底した武闘派だがかなりの貫禄とカリスマ性を備え決して暴力だけには止まらない男。組長の死後、実質組を仕切る。

若頭補佐(35)殺された組長の組の若頭補佐。典型的なインテリ極道で裏と表のあらゆるビジネスで大金を稼ぐ。無意味な争いや暴力はあまり好まない。お嬢のボディーガードを依頼する張本人

組長護衛(22)殺された組長の護衛だった若衆。組長の死後は組長を守れなかった事から組で始末されそうになるが逃亡を図っている。

組長(享年45)殺されたヤクザの組長でお嬢と息子の父親。

建設会社社長(75)建設会社の社長。建設業界のドンと言われているが黒い噂も絶えない。

ライバル(15?)便利屋を経営する高校生。外見は金髪の不良だが非常に腕が立ち、頭も切れる。常に学ランを着ている。小六とは長い因縁がある…?

※この他にも主要人物が出ますがネタバレになるため避けます。

小六「ヤクザの組長殺害…内部の犯行か…へぇ~ヤクザって怖いんだなぁ」

元ボク「それ朝からニュースで持ち切りですよ。」

元ヤク「今のヤクザってのは義理も人情もねぇもんだな…」

若頭「失礼します。こちらが便利屋で間違いないですか?」

小六「あっ、お客さんですか~どうぞ!そちらにお掛けになってください!」

お嬢「私に護衛なんて必要ないわ!私は大学に行きたいの!」

若頭「お嬢さん…しばらくの間、我慢してください。貴方は間違いなく標的になるので…」

お嬢「それにこんな胡散臭い連中が私の事を本当に守れるわけ?それにどっから見ても小学生じゃん!」

若頭「単刀直入に言いましょう。報酬は2000万払うので、しばらくの間このお嬢を守って頂きたい。」

元ヤク「もしかしてアンタ…ニュースでやってる組の人間か?」

若頭「そうです…貴方方は頼れるとお伺いしています。」

小六「そういう事ならお任せください!ボクたちが命懸けで守りますので!」

20分後

小六「コーヒーかお茶、どっち飲みますか?」

お嬢「ねぇ!アンタみたいなガキが何で社長なんてやってるわけ?」

小六「何ででしょうね?」

お嬢「何かアンタたち、本当に大丈夫なの?私の事守れんの?っていうか守って貰う必要はないけど!」

ヤクザ「オラァ!そのお嬢さんを渡してもらおうか…」

小六「どうやら守る必要があるようですね~」

ヤクザ「渡さねぇなら殺すぞ!」

小六「一般市民に向かって拳銃向けるなんて!怖いなぁ~」

元ボク「こいつは俺が何とかしますのでお嬢さんを安全な場所へ!」

とある倉庫

お嬢「何ここ?」

小六「ほら!ボクたちって職業柄危ないでしょ?だから避難所的な倉庫ですよ~」

お嬢「こんな汚い所で暮らせって言うの?」

小六「確かに汚いですけど、トイレもお風呂も設備してありますから、最低限の生活は出来ますよ~テレビはちょっと古いものですけど…」

お嬢「いつまでここにいればいい訳?」

小六「さぁ~それは若頭さんがお迎えに来るまででしょうけどね?」

お嬢「っていうかギターの練習してもいい?」

小六「どうぞ…でもなんてギターなんて?」

お嬢「私、歌手目指してるのよ?何そのヤクザの娘が歌手?みたいな顔やめてくんない?」

小六「そんな事一言も言ってないじゃないですか!」

同時刻

ライバル「それで?アンタの依頼っていうのはそのお嬢さんとやらを奪い返せばいいんだな?報酬は弾むぞ?」

???「構わない…2億円でどうだ?」

ライバル「了解だ。半額の1億は先に振り込め。かなりリスクがある仕事だ。アンタにもリスクを背負ってもらわないとな…」

???「明日、アンタの口座に振り込ませる。それでいいな?」

ライバル「しっかし…何で建設会社の社長なんかがヤクザの娘を奪い取れっていうんだ?」

???「無駄な詮索はしない方がいい。お前は仕事をこなせばそれでいい。」

ライバル「随分と上から目線だな…アンタは社員を完全に下に見るタイプだな?」

???「上の人間が下の人間を下に見る。自然の摂理じゃあないのか?」

ライバル「まぁいいや…俺に掛かれば一週間もしないうちにそのお嬢さんをアンタに渡してやるよ。」

???「随分な自信だな。」

ライバル「アンタの会社には大分儲けさせて貰っている。だから俺も頑張らねぇとな」

それから約一時間後…

ライバル「久しぶりだなぁ…小六ちゃん」

小六「貴方は!?どうしてここに…?」

ライバル「いやぁ~俺も便利屋やっててさ~約5年ぶりの再会ってやつか?」

小六「貴方が私に何の用ですか?」

ライバル「俺が用事あるのはテメェじゃねぇよ…そっちのお嬢さんだ」

小六「誰かに雇われたんですね?でもどうしてここが分かったんですか?」

ライバル「簡単な話だ。お前の事務所の連中にちょいと聞いただけよ…まぁ中々答えなかったから事務員?の女を人質にしたら喋りやがった…」

小六「相変わらず卑怯ですね!」

ライバル「まぁ流石にプロボクサーとヤクザを相手にするのには俺でも無理だったからちょいと女を痛めつけたらすぐに吐いたぜ」

ライバル「女は全治二週間程度の怪我だ…」

小六「このお嬢さんは絶対に貴方には渡しませんよ?」

ライバル「なら力づくで奪い取るだけだ…あの島で毎日、戦ってた様に久しぶりに戦おうぜ」

ふたりは拳を交えるがほぼ互角の実力で決着は中々つかない…

小六「やりますね!流石はあの人が見込んだ男です!」

ライバル「お前もあのころと変わらないぐらい強いな…だがお前には肝心なものが昔から無い…」

小六「なんですか…それは?」

ライバル「それはこういう事だよ!」バンッ

小六「ぐっ!」

ライバル「安心しろ…ちゃんと死なねぇ所を撃ってやったから…それにお前を殺しても前科が付くだけでメリットはないからな。」

お嬢「放して!やめて!」

ライバル「安心しろ。俺は野蛮人じゃない別にレイプしようってわけじゃないからな。依頼人に届けるだけだ。」

元ボク「全ては計画通りですか…?社長」

元ヤク「危ない橋を渡りましたね。」

小六「まぁ…お嬢さんをまた取り戻すのは大変ですし…ボクもこんな痛い思いもしたくありませんでしたよ…」

元ボク「で?どういう計画だったんですか?」

元ヤク「お前は分からねぇで言ってたのか?」

小六「簡単ですよ…ボクがわざと撃たれて、敵が誰なのかを明確にするって事です。」

小六「ライバルさんが使っている拳銃はおそらくクライアントもしくは今回の騒動に関わる人間から渡されたに違いありません。」

小六「そこでボクがわざと撃たれて、この拳銃の弾がどのルートで流れているのかを調べる…それだけです。」

社長「何だ…もう連れて来たのか…」

ライバル「俺も予想外だった。こうもあっさり連れてこれるとはな…」

社長「ご苦労だった。早速報酬を払おう。」

ライバル「まぁそう焦るな…まだ仕事は終わってねぇ。」

社長「どういう意味だ?」

ライバル「あいつは多分、俺が撃った弾がどこから流れてるのか調べるはずだ…だがあの拳銃は安い密売人から仕入れたものだ。」

社長「何が言いたい?」

ライバル「つまりは奴は敵の正体を暴くのも時間の問題って事だ…」

社長「何故だ?安い密売人から仕入れたものだと分かれば調べる方法などないはずだが?」

ライバル「それがこのお嬢さんが厄介な事をしてくれた…」

ライバル「俺とあいつが戦っている間におそらく組で使っていたであろう粘着型のGPSと盗聴器を自分の歯につけやがった。」

社長「そんなものが存在するのか?」

ライバル「この会話はあいつらに全部聞かれている。そしてもうひとつ…奴らには狙いがある。」

社長「なんだ?」

ライバル「このお嬢さんの組が味方ならすぐにここに駆けつけるはずだ…だが敵…もしくはお嬢さんに関心がない場合はGPSが作動していても来ない…」

ライバル「そうやって敵を確実に探し当てている。だがそんな事は無駄なだけだ…」

ライバル「俺が組の下の連中にここにいるという情報を流したからだ。地位も権力もない下の連中はお嬢さんが誘拐されたとあれば何がなんでも来るだろう」

※粘着型がやや強引ですみません。

小六「ライバルさんは流石だなぁ…ボクの計画が全部潰されてますよ…」

元ボク「次はどうしますか?」

小六「ボクはしばらく動けそうにありません…お二人でお嬢さんを連れ戻してきて貰えますか?」

闇医者「チリョーはワタシにマカセトイテ」

元ボク「でも建設会社に乗り込むのは無理じゃないですか?」

元ヤク「確かに…俺らみたいな一般人じゃ中にも入れないんじゃないですか?」

小六「そうですね…今乗り込めば、ライバルさんとの闘いも避けられませんし…色々と面倒ですね。」

刑事「それで俺の出番ってわけだね?」

小六「そうそう…ヤクザに捕まる前に国家権力を駆使してここに連れて来てよ…ライバルさんは抵抗しないと思うよ。警察と喧嘩する程バカじゃないし」

刑事「分かったよ。いつもの口座に20万振り込んでおいてね」

ライバル「まぁいい…今回の仕事はこれまでだ。俺は2億に目がくらんで逮捕される程バカじゃないからな…」

社長「私はどうすればいいんだ!?」

ライバル「さぁな…俺に守ってほしいと依頼するなら守ってやるが…?高くつくぜ」

社長「ふざけるな!これ以上金が払えるか!」

ライバル「じゃあ勝手に逮捕されな…俺はこの面白そうなゲームを続けるためにアンタとは手を切るぜ…」

ライバル「まぁ俺はどっちにしろ逮捕されないんだけどな…今からくる刑事に金渡してるからな」


元ボク「社長!あの刑事裏切りましたよ!」

小六「裏切り何かじゃないよ!あの人はビジネスとしてライバルさんの仕事を引き受けただけ…ウチの仕事もきちんと引き受けてくれた様にね。」

元ヤク「なるほど…仕事として割り切ってるって事ですね。」

小六(ひとつ気がかりだ…何故、ライバルさんはお嬢さんを誘拐しないんだ?この状況なら誘拐するのは容易いし、後々大金になるはずなのに?)

元ボク「社長…どうかしましたか?」

小六「いやっ…なんでもないよ。」

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