9月12日
部室

ﾊﾟｧﾝ

「ことり(ちゃん)お誕生日おめでとー」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟｧﾝ

ことり「ありがと～♪」ﾆｺﾆｺ

花陽「私とにこちゃんがつくりました～」ﾆｺｯ

にこ「感謝しなさいよ？　宇宙No.1アイドルの手料理が食べられるなんてそうそうないわよ？」ﾌﾌﾝ

ことり「うんうん♪」ﾆｺﾆｺ

穂乃果「そういえば私のときつくってくれなかった！」ﾊｯ!

にこ「あんたのときはあんたの幼馴染がつくってくれたでしょうが」

穂乃果「いやぁ、でも…」ｶﾘｶﾘ

絵里「海未の炒飯は絶品だったわね」

海未「そんなに褒めないでください。照れます」

凛「にこちゃんおかわりはー？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「あんた早すぎよ！　もっと味わって食べなさいよ！」ｸﾞﾜｯ

希「にこっち、こっちもー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「あんたもか！」



真姫「にこちゃん」

にこ「なによ、真姫。あんたも？」

真姫「…なんでもないわ」

にこ「はい？」

凛「あー、真姫ちゃん」ﾆﾔﾆﾔ

希「にこっちに言うことあるやろー？」ﾆﾔﾆﾔ

真姫「その顔やめなさい」

穂乃果「はいことりちゃん、プレゼント！」

海未「私からはこれです」

花陽「私から…」

凛「凛はこれ！」

真姫「よく分からなかったけど…」

にこ「スーパーアイドルにこにーからのプレゼントよ」

希「ウチからはこれやね」

絵里「私はこれね」

ことり「みんなありがとう♪」

ﾜｲﾜｲ ｶﾞﾔｶﾞﾔ

帰路

ｼﾞｬｰﾈｰ
ﾊﾞｲﾊﾞｰｲ♪

絵里「あ、ことり」

ことり「？　どうしたの、絵里ちゃん」

絵里「ちょっと話したいことがあるから、家に行ってもいいかしら？」

ことり「…いいけど」

ことり「衣装のこととか？」

絵里「…ええまあそうね」

ことり「？」

ことりの部屋

ｶﾞﾁｬ

ことり「適当に座ってて～」

ことり「飲み物用意してくるから♪」ﾊﾟﾀﾝ

絵里「え、ええ」

◇

ｶﾞﾁｬ

ことり「おまたせ～」ﾊﾟﾀﾝ

ことり「♪」

ことり「はい♪」ｺﾄｯ

絵里「ありがとう」

ことり「それで、話って？」

ことり「衣装のことで…だったよね？」

絵里「あ、ごめんなさいそれ嘘なの」

ことり「！？」

絵里「衣装のことではなくて…」ﾊﾟｻ

ことり「それって…」

絵里「活動日誌よ。ことりの」

ことり「私の…」

絵里「ちょっと読ませてもらったんだけど…」ﾊﾟﾗﾗﾗ

絵里「…ここ」ﾋﾟﾀｯ

絵里「ここに…マケミちゃんって書いてあるわよね」ﾕﾋﾞｻｼ

ことり「え…」

絵里「こっちにはホノリちゃん、プクヨちゃん、満点マッキー、トブリンちゃん、ノンノンちゃん…」ｻｯｻｯ

絵里「って書いてあるわよね？」

ことり「う、うん…」

絵里「なんで私のは無いの？」ｼﾞｯ

ことり「えぇっと…」

絵里「私のはつくれないの？」ｼﾞｰ

ことり「そういうわけじゃ…」

絵里「ならなんで？」

ことり「あの、その…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ



絵里「もしかして」





絵里「私のこと、嫌いなの？」

ことり「そんなこと、ないっ!!」

絵里「っ」ﾋﾞｸｯ

ことり「そんなことないよ！」

ことり「あるわけない！」

ことり「だって！」

ことり「絵里ちゃんのこと、好きだから！」

絵里「…」

ことり「…」ﾊｧ…ﾊｧ…

絵里「えっと…」

絵里「好き、ってどういう…」

ことり「」ﾋﾞｸ

ことり「…」

ことり「…付き合いたい、って意味」

絵里「あぁー…」

絵里「…」

ことり「秘密にするつもりだったのに…」ﾎﾞｿ

絵里「え？」

ことり「気持ちを、伝えないでおこうって…思ってたのに…」ｶﾞｸ

絵里「…どうして？」

ことり「どうしてって…」

ことり「女性同士なんだよ？」

ことり「気持ち悪いでしょ？」

絵里「そんなこと…」

ことり「さっき言ったときだって…絵里ちゃん困ってた…」

絵里「…」

絵里「ことり」

絵里「顔を上げて」

ことり「なに、絵里ちゃ」


ﾁｭｯ


ことり「…」

ことり「…え」

ことり「絵里ちゃん、いまの…」

絵里「これが私の返事」

絵里「好きよ、…ことり」

ことり「…嘘」

絵里「こんな嘘なんてつかないわよ」

ことり「だって、絵里ちゃん、さっき」

絵里「あれはね」

絵里「まさか両想いだなんて思わなくて、つい顔に出ちゃったのね」

ことり「そうなんだ…」

絵里「それより」

絵里「私は穂乃果や海未が好きだと思ってたんだけど」

ことり「ことりだって、絵里ちゃんは希ちゃんが好きだと思ってたよぉ」

絵里「…」

ことり「…」

絵里「ふふ」

ことり「ふふふ」

絵里「なんだ、同じようなこと考えてたのね」

ことり「そうだねぇ」

絵里「…ことり」

ことり「？」

絵里「誕生日おめでとう。私がプレゼントよ」

ことり「絵里ちゃん大胆なこと言ってる割に…顔赤いよ～？」ｸｽｸｽ

絵里「私だって恥ずかしいのよ！」

ことり「…くすくす」

ことり「ありがとう、絵里ちゃん♪」





おわり