ジュネット「……！」

［ランダース岬沖　９月２３日　１１時０９分くらい］

ジュネット（前席がなにか吠えている）

バートレット「無茶言うな！新人の面倒見てんだぜコッチはぁ！」

ジュネット（ただの演習を撮るつもりが…何やらとんでもない事に巻き込まれているようだ）

ハミル司令室『通信指令室よりウォードッグ、ランダース岬を基点に２７８から３０２…要するに、貴隊しか間に合わない』

バートレット「………ﾁｯ」

バートレット「ベイカー、スェッソン、後ろにつけ、お客さんのお出迎えは教官機のみでやる」

バートレット「残りは低空へ避退しろ！」

ジュネット（嫌な予感が……）


　ｷﾞｭｩｳｳｳｳｳﾝ


ジュネット（やっぱり……ッッッ！！）

世界がひっくり返り……胃が裏返った……

ジュネット「……」ｵﾛﾛﾛ　　　　　　　　　　＜ﾀｲﾁｮｳｯﾃｯｷｶﾞﾒﾉﾏｴﾆ！！　…ﾅｶﾞｾ!ﾅﾆｼﾃ…

サンド島　エプロン

バートレット「すまねぇな」ｽﾀｽﾀ

ジュネット「あ、いえ…」ﾌﾗﾌﾗ　ﾀｯﾀｯ

バートレット「…………」ｽﾀｽﾀ

ジュネット「…………」ﾃｸﾃｸ

ジュネット「……あの07の機体、あのパイロットの反撃は見事でしたっ」

バートレット「見てられん」ｸﾙｯ

ジュネット「？」


バートレット「ナガセ！」

ナガセ「……」

バートレット「あんな飛び方してたら死ぬぞ！」

ナガセ「死にません」

ジュネット（…あの空戦での生き残り、ケイ・ナガセ…）ｽｯ

ナガセ「…………」ﾆｺ

ジュネット（…！）ｶｼｬｯ

守備兵「カメラ、没収ね」

ジュネット「え」

守備兵「機密事項とか写ってるかもしれないから…おっ、ナガセ少尉の写真も没収だ」

ジュネット「そんな……というか「おっ」て何…」

守備兵「何か？」

ジュネット「い、いえ……」

ジュネット（ナガセ少尉の写真と、宣戦布告の証拠が拭われて行く…）

ジュネット（せめてナガセ少尉の写真だけでも返してほしい）

待機室

チョッパー「ブレイズ」

ブレイズ「……」

チョッパー「……なぁってば！」

ブレイズ「…………」

チョッパー「……ったく！どういう性格してんだ！？」ｶﾁｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

ブレイズ「……」ｽｯ

チョッパー《ブレイズ！やい！聞いてんのか！！》

ﾌﾟｮﾝｯ

ブレイズ《はい＜》ﾋﾟｰ

チョッパー《頼むぜ！いい加減声聞かせてくれよ！！》

若いパイロット「アルヴィン、それより、今日の夜は何聴くんだよ！」

チョッパー「ﾁｪｯ…おうミッチェル！そりゃ今日はフェイス・オブ・コインだろ！？」

ブレイズ「……」ﾌｩ

ブレイズ「……」

ナガセ「……？」ﾁﾗ

ブレイズ「……」ﾌﾟｲｯ

ナガセ「……？」


ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ　

バートレット「…………ﾌｩｰｰ……」ｶﾞﾀｯ

ｼｰﾝ

バートレット「ぁー…文句の山程もあるだろうが、人出も足りん」

バートレット「明日からは新米共もスクランブル配置だ……ナガセ！」

ナガセ「はい」

バートレット「おめぇは俺の二番機だ、目ぇつけてねぇと何しでかすか分からん」

ナガセ「はい」

バートレット「んで、アルヴィン！」

チョッパー「え？俺？」

バートレット「お前は俺の三番機だ、無駄口が多いらしいが、俺の隊では黙ってもらう、いいな！？」

チョッパー「マッジかよ……はい！」

バートレット「…………ｱｰ……名前が読めん、ブレイズ！」

ブレイズ「……」ﾋﾟｸｯ

バートレット「ブレイズ！！」

ブレイズ「……」

バートレット「……オイ」ﾑﾅｸﾞﾗﾂｶﾐ

チョッパー「あ、あー！あー！隊長さん、こいつは何か事情があって、コイツ越しじゃないと…」　っﾑｾﾝｷ

バートレット「ンなこたぁ解ってる、『生きたマネキン』のアダ名は俺の耳もよーく届いてる」　っ

バートレット「しかし、俺の4番機になるからにはきっちり人間になってもらう！分かったな！？」

ブレイズ「……」
　
バートレット「………アルヴィン、無線貸せ」

チョッパー「あ、ﾊｲ」ｽｯ

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ　ｶﾞｶﾞｯ


　　　　　Bartlett
[[聞こえてんのか！！！]]

はい＜＜　　＞いいえ


　　　　　　　　Bartlett
《本当にこれしか返事しねぇのかよ…》