キュゥべえ「うひょおおおお! かずみちゃんペロペロおいしいぃぃぃぃ!!」 (165)

※かずみ☆マギカ最終巻のネタバレを含みます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371037844

海香の家 リビング

QB「あすなろ市にはプレイアデス聖団の魔法がかかっているせいで……」

QB「誰もボクを認識することが出来ない」

QB「こまったなあ、これじゃあ契約が結べないや」

QB「こうやって耳に息を吹き掛けても気付いてもらえないし……フゥッ」

かずみ「きゃっ!?」

カオル「ん? どうかしたのか、かずみ?」

かずみ「な、なんか今くすぐったかったような……」

QB「こうやって足の裏を舐めても気付かれない……ペロッ」

かずみ「ひゃんっ!?」ビクンッ

海香「な、何? 大丈夫? 具合でも悪いの?」

かずみ「う、ううん、大丈夫だよ」

QB「こまったなあ。うん、こまったよ」

QB「このままじゃあ契約ができないじゃないか」

QB「なんとか認識してもらえないかなあ」

QB「よし、今度はフトモモをペロペロしてみよう」

かずみの部屋

かずみ(なんか変だなあ、今日は……)

かずみ(妙な気配がするっていうか)

かずみ「ま、いっか。気にしない気にしない」

かずみ「明日もみんなと魔女退治を頑張らなきゃだし、早く寝よう」

QB「……かずみはベッドでくつろいでいるね」

QB「服装はTシャツに短パンというラフな姿だ」

QB「よし、これならペロペロしやすいぞ……」

かずみ「……今日のカオルの必殺技、カッコよかったなあ」

かずみ「海香の指示もスゴイ的確で動きやすかったし」

かずみ「サキの冷静さも見習いたいなあ」

かずみ「あ、そだ、今度ニコにはスマホの使い方教わらなきゃ」

かずみ「里美には猫ちゃんのお世話を教えてもらって……」

かずみ「みらいにはテディベアの……ふああ」

かずみ「……お休み、みんな……」

QB「ペロりんちょ!」

かずみ「あひっ!?」ゾワッ

かずみ「え、な、なに!? なんなの今の、フトモモが……!?」

QB「ボクが舐めました!」

かずみ「……うーん? 何もいない……」

QB「……やっぱり認識出来ない、か」

かずみ「あれ、でもなんか足が濡れてる?」

かずみ「なんだろこれ、どーして……?」

QB「おや、内股についた唾液が気になっているようだね」

QB「ならもっと濡らせばボクに気が付くかも知れないな……よし!」

QB「ペロペロペロペロ!!」

かずみ「ひゃああっ!?」

かずみ「な、なにコレっ、く、くすぐった……!」

QB「フトモモペロペロペロペロ!!」

QB「ついでに短パンもペロペロペロペロ!!」

かずみ「あひっ、や、やめて、あは、あはは!!」

ドタバタ...

QB(うん? どうやら誰かが来たみたいだ)

QB(ここはいったん様子をみるかな)

ガチャッ!

海香「かずみ! 何かあったの!? 大きな声が聴こえたけど……!」

かずみ「た、助けっ、なんか、フトモモが……!」

海香「フトモモ?」

QB(来たのは海香か……ふむ)

かずみ「……あ、あれ? おさまった……」

海香「フトモモがどうかしたの?」

かずみ「あ、うん、そのね、なんかフトモモの……この、内側辺りがムズムズして、くすぐったくて……」

かずみ「気が付いたらスッゴく濡れてたの! ほら!」ヌレヌレ

海香「ぬ、濡れ……!? か、かずみ、それって……!?」

海香「まさか貴女、オ、オナ……!?」

QB(おや、どうやら何か感づいたようだけど……)

QB(……もしかして、もうボクの仕業だと気が付いたとか?)

かずみ「ねえほら、見てよコレ! なんなんだろこんなに濡れて……汗なのかな?」

海香「み、みせなくていいから!」

かずみ「ふえ?」

海香「ええとね、かずみ……その、それはね……」

海香(どうしよう……どう見てもアレは……その、『してた』ってことよね)

海香(かずみは分かってないみたいだけど……)

海香(説明、してあげたほうがいいわよね、やっぱり)

海香(……放っておいたら余計なトラブルのもとになりそうだし)

QB(あの様子だとやはり……気が付いたか)

かずみ「海香、どうして黙ってるの? どうかした?」

海香「あ、あのねかずみ。その液体のことだけれど……」

QB「流石だね海香。もう真実に辿りついたか」

QB「そう、それはボクの……」

海香「そ……それはね、あ……愛液、って言うのよ」

かずみ「愛液?」

QB「だえ……愛液?」

かずみ「愛液、ってなーに?」

海香「ええ……その、ね? 愛液っていうのは……」

海香「え……エッチな気分になったときに、女の子から出る体液なの」

かずみ「へー、エッチな……ってええええ!?」

かずみ「えええエッチな気分になんてなってないよ! わたし!」

海香「う、ううん、恥ずかしがらなくていいのよ、かずみ。女の子なら誰だってそうだもの」

海香「エッチなコトとか、好きな人のコト考えちゃうと……その、身体が反応しちゃうものなのよ」

かずみ「う、ううう……」

かずみ「で、でもわたし、本当にエッチなコトなんて考えてなかったよ!」

かずみ「わたしはただ、みんなのコトを……」

海香「みんなのコトを……?」

かずみ(…………って、あれ?)

かずみ(そういえばわたし……みんなのことを考えてるときに、ムズムズし始めたような)

かずみ(え、あれ、ちょっと待って? じゃあわたし……)

かずみ(みんなのコトを考えて、エッチな気分になっちゃったってこと……!?)

海香「かずみ? どうしたの?」

かずみ「っ……!」カアア

かずみ「なっ、なんでもない! なんでもないよ!!」

海香「でも貴女、顔が赤……」

かずみ「わ、わたしもう寝るよ、うん、良い子は寝る時間だもん!」

かずみ「だからほら! 出てってよ海香、チャオチャオ~!」

海香「え、ええ……お休みなさい、かずみ」

...ガチャリ

かずみ「…………」

かずみ「はううう~っ……!」

かずみ(うそ、うそだよねそんなの……)

かずみ(わ、わたしが、みんなのコト、そーいうふうに考えてたなんて……)

かずみ(わたし……もしかしてヘンタイさんなのかな……)

かずみ(あう……ダメダメ! 変なコト考えないでもー寝よう!)

かずみ(おやすみっ!)

海香「えっと……今のって……」

海香「さっき……最後に『みんなのコトを』って言いかけていたわよね」

海香「かずみ自身、その言葉に気が付いて、あの赤面……」

海香「っていうことは、やっぱり……わ、私たちを想って、お、オナ……」

海香「っ……」

海香(と、とりあえず今夜はもうそっとしておいてあげましょう!)

海香(明日また、ちゃんと説明してあげましょう。そういうコトについて)

海香(……まさかこの歳で性教育をしてあげる側になるとは思わなかったけれど)

海香(世の中のお母さんの気持ちを少しだけ理解出来た気がするわ……)

QB「……うーん、ボクに気が付いてもらうことは出来なかったか」

QB「予想はしていたけれど、残念だね」

QB「でも今回わかったことは、ボクの干渉は無意味ではないということだ」

QB「かずみに違和感を与えて、それを他のコたちに見せる……」

QB「繰り返し行えば不自然さに誰か気が付き、いつかボクの存在にも辿りつくかもしれない」

QB「引き続き明日もイロイロしてみよう」

QB「よし、次はかずみのうなじをペロペロしてみようかな」

次回ニコ編。

ニコ「じゃあ……私がスッキリさせたげよっか?」

翌朝・かずみの部屋

海香「かずみ、起きてる? 話があるのだけれど」

海香「…………かずみ?」

ガチャリ

海香「かずみ、まだ寝て……」

海香「……いない?」

海香「どこに行ったのかしら、あの子……」

カオル「どうしたんだ海香? かずみの部屋を覗いたりなんかして」

海香「あっ! う、ううん、なんでもないわよ?」

カオル「?」

住宅街・人気のない路上

かずみ「はあ……」トボトボ

かずみ(昨日は全然寝れなかったよ……)

かずみ(頭のなかがモヤモヤして、身体がモジモジして)

かずみ(……わたし、やっぱりおかしくなっちゃったのかな……)

かずみ(み、みんなのコトを考えて、コーフンして……)

かずみ(ううう……ち、違うよね、そんなワケないよね)

QB「何か悩んでいるみたいだね、かずみ」

QB「その悩みを解決したければボクに話して御覧! 力になるよ!」

かずみ「はあ……」

QB「……聞こえない、か」

かずみ(……そうだ、ためしに聖団の誰かのコトを考えてみよう)

かずみ(もしそれで身体が反応するなら、わたしは、ホントに……)

かずみ(そ、そんなワケないけどね! でも試しに考えてみよう!)

かずみ「まずは、ええと……ニコにしてみよう」

QB「…………」

かずみ「ニコ、ニコ、ニコ……」ブツブツ

かずみ「…………」

かずみ「……何ともない?」

かずみ「うーん。ニコー、ニコー?」

ニコ「呼んだ?」

かずみ「わひゃあ!?」

ニコ「モーニン、かずみ」

かずみ「あ、に、ニコ。おは――――」

QB「今だ! うなじをぺロォリ!!」

かずみ「んぁっ……!?」

ニコ「どした?」

かずみ「う、ううん、なんでもないよっ?」

ニコ「……?」

かずみ(に、ニコの顔を見ただけで首筋からゾクゾクってした……)

かずみ(これってもしかして、わたし……!)

かずみ(ま、まだわかんないよ! たまたまかも知れないし!)

かずみ「え……えと、ニコ、おはよう!」

ニコ「うんモーニン、かずみ。二度目だけど」

QB「うなじペロォリ……ペロペロォリ……」

かずみ「んぅっ……!?」ゾクゾクッ

ニコ「?」

かずみ「こ……こんな朝早くに会うなんて奇遇だねっ……ニコ?」

ニコ「うん? 奇遇も何も……」

ニコ「今日はスマホの使い方講座をする約束だったし?」

ニコ「君の家に向かってたところだよ」

かずみ「あ……そ、そか。そーだよね」

ニコ「……忘れてたな?」

かずみ「ち、違うよ! 約束を忘れてたわけじゃ」

QB「さらにペロォリ……ペロロリーヌ……」

かずみ「んっ……くぅっ……!」ビクンッ

ニコ「??」

ニコ「かずみ、もしかして君は……」

かずみ「っ!? な、なに……?」

QB(よし、ニコがかずみの異常に気がついたみたいだぞ)

QB(さあニコ、そこから真理にたどり着くといい)

QB(ボクの存在を思い出すんだ!)

ニコ「もしかして、トイレ我慢してる?」

かずみ「へ……?」

QB「……まあそんなことだろうと思っていたけどね」

ニコ「トイレならあっちの公園にあるし」

ニコ「行ってきたらどーだい?」

かずみ「え、えと」

QB「ボクは諦めないよ。君達が気付くまでペロペロを続けようじゃないか」

QB「うなじペロペロペロペロ!!」

かずみ「~~~っ!?」ビクンビクン

かずみ「う、うん……っ! ちょ、ちょっと、トイレいってくる、ねっ……!」

フラフラ...

ニコ「おー、いってらっしゃい」

ニコ「…………」

ニコ「……なんか、様子がヘンだったな」

トイレ・個室

かずみ「はあ、はあ、はあ……」

かずみ(に、ニコから離れたら落ち着いた?)

かずみ(やっぱりわたし、ニコが原因で、えっちな気分に……?)

ヌルッ...

かずみ(あっ……う、うなじが濡れてる……!?)

かずみ(わたしがえっちな気分になったから? ってことはこれって……)

かずみ「これって、愛液……!?」

QB「えっ」

かずみ「そんな……う、うう……」

かずみ「もう間違いないや……わたし、やっぱり……」

かずみ「ニコを想ってうなじを愛液で濡らしちゃうなんて……」

かずみ「わたし、そんなヘンタイさんだったんだ……ぐすっ」

かずみ「どうしよう……これからどんな顔してニコと話せばいいんだろ……うう……」

QB「……困ったなあ。なんか勘違いしているぞ?」

QB「コレじゃボクに気がついてもらえない……と、なればだ」

QB「ここはもう、さらに激しくペロペロするしかないよね」

ちょっと中断

公園

ニコ「だいじょぶだった? かずみ?」

かずみ「あっ……に、ニコ?! な、なんで!?」

ニコ「……驚き過ぎ」

かずみ「ご、ごめんね」

ニコ「君が少し体調悪そうなカンジだったからついて来たんだケド」

ニコ「具合はだいじょーぶかい?」

かずみ「う、うん。別にビョーキとかじゃないし……」

ニコ「……ホントに?」

かずみ「ほ、ほん……」

QB「ペろりろり~ん☆」

かずみ「あひぅッ!?」ビクン!!

ニコ(……なんともないよーには見えないよ、かずみ)

ニコ(ここは……ちょっと様子を探るかな)

ニコ「うん、まあキミが平気だっていうなら平気なんだろう」

かずみ「も、もっちろんだよっ」

ニコ「そんじゃ、約束通りスマホ講座をしようか。早速君のおうちに行こう」

かずみ「え……だ、だめ!」

ニコ「うん?」

かずみ「えと、その、今はちょっと、ウチは……海香が忙しいから!」

ニコ「ふぅん……? そうか、それなら今日は青空教室といこうか」

かずみ「あおぞら?」

ニコ「おそとで勉強会ってことだよ。ほら、あっちのベンチにいこう」

ニコ「というわけで、ニコせんせーのスマホ講座、始まるザマス」

ニコ「この講座を卒業する頃には、私と同じよーにスマホアプリを自作できるよーに」

ニコ「は、ならないけど並みの中学生よりは使いこなせるようになるはずだよ」

かずみ「う、うん」

ニコ「んじゃ、コイツを見てくれ。まずは基本的な操作だけど……」グイッ

かずみ「あっ……」

かずみ(に、ニコがこんなに近くに……!)

QB「チロチロチロ……」

かずみ「んっ……ぁ、はあ……」

かずみ(く……首筋から、ムズムズして……んっ!)

かずみ(からだ、熱くなっちゃうよぉ……)

かずみ(ニコ……ニコぉ……)ハァハァ

ニコ「……で、だ。こういうときはこう、スマッと撫でてホッと持ってくるんだ」

かずみ「う、うん……」

QB「レロォリ……ペロォリ」

かずみ「んっ……ふぅぅう……!」

ニコ(…………やっぱり様子がヘンだ)

ニコ(顔は真っ赤で、息も荒い。それに、何か隠しているのも間違いない)

ニコ(いったい何が? まさか……魔女化の兆候か? それとも……)

ニコ「…………」

ニコ(ちょっと、探ってみるかな)

ニコ「ところでかずみ。さっきから私の顔ばっかり見てるケド?」

かずみ「えっ! あ、ご、ごめん、嫌だった?!」

ニコ「嫌ってことはないけど。そんな情熱的な視線で見つめられたら火傷しちゃいそーだな」

かずみ「じょ、情熱的って、違うよ! そんなんじゃ……」

ニコ「それに……今日の君はなんか、こう、色っぽいな、と」

ニコ「ぶっちゃけムラムラしてる?」

かずみ「!?」

ニコ「なーんて、冗だ……」

かずみ「う……あううう……!」

ニコ「……?」

ニコ「え……あ、あれ? その反応って」

ニコ「まさかとは思うけど……図星とかいう?」

かずみ「…………」コクリ

ニコ「あは、あはは……そ、そっか、うん、まあそんな日もあるよね」

ニコ「あはは……ご、ごめんねなんか」

かずみ「……わたし、ヘンだよね」

ニコ「えっ?」

かずみ「意味わかんないよね、気持ち悪いよね……ぐすっ」

ニコ「ああ、いやいやいや、別にそんなことはない……と、思うよ」

かずみ「ごめんね、でもダメなのっ……」

かずみ「いけないことって分かってるのにどうしても身体が反応しちゃうの!」

かずみ「ニコが側にいるだけで、ニコを見るだけで、わたし、えっちな気分になっちゃうの……!」

ニコ「え、か、かずみ……!?」ドキドキ

かずみ「今だって、身体がぞくぞくって震えちゃって、感じちゃってる……!」

QB「ペロペロペロペロペロペロ」

ニコ「いや、うん、落ち着こうかかずみ、きっと何かの勘違いだよ」

かずみ「勘違いなんかじゃないよ……」

かずみ「だってね? 今わたし……ぬ、濡れちゃってるんだよ……?」

ニコ「ぬれっ……!? って、マジで……?」

かずみ「……やっぱり気持ち悪いよね、こんなの……ぐすっ」

ニコ「あ、その、ええと」

かずみ「こんなヘンタイなわたしなんて……もう……」

かずみ「ごめんねニコ……バイバイっ……!」ダッ!

ニコ「ま、待つんだかずみ!」ガシッ

かずみ「いやっ、は、離して! わ、わたしなんてどうせヘンタイさんなんだもん!」

かずみ「わたしなんていなくなったほうが……!」

ニコ「早まるなって!」

かずみ「う、ううう……うわああん!!」

ニコ(ど、どうしよコレ……)

ニコ(まさか冗談で言ったことがビンゴで? しかも私に欲情してるって?)

ニコ(……夢なら覚めて欲しいな、うん)

ニコ「……あー、その、なんだ? かずみ……」

かずみ「ぐすっ……」

ニコ「その……さ? かずみは私のせいでエッチな気分になっちゃってるわけだ」

かずみ「……わたしのこと嫌いになったよね」

ニコ「違う、そういうことが言いたいんじゃなくて、えーと」

ニコ「エッチな気分になってしまった。うん、それなら……」

ニコ「じゃあ……私がスッキリさせたげよっか……?」

かずみ「え……?」

ニコ(な、何言ってんだろーね……私)

ニコ(でも、このまま放っておいたらかずみの精神衛生上良くないし……)

ニコ(この判断は、ベターなはず……だよ、ね?)

かずみ「す、スッキリって……?」

ニコ「ま、まあ、その、アレだ。よーするに」

ニコ「エッチなこと……してあげよっか、ってこと?」

かずみ「っ……!」カアア

ニコ「そーすればほらスッキリして、エッチな気分も晴れるんじゃないかな、と」

かずみ「で、でもそんな……わたし達女の子同士なのに」

ニコ「わ……私は構わないよ」

かずみ「ほ、ホントに……? わたし、こんなヘンタイさんなのに?」

ニコ「かずみとなら……イヤじゃない」

かずみ「うなじを愛液で濡らしちゃうようなヘンタイさんなんだよ……?」

ニコ「気にしないよ。かずみがヘンタイで……ん?」

ニコ「いやいやちょっと待って」

かずみ「え?」

ニコ「うなじが愛液で濡れるってなに?」

かずみ「そ、それは……その、えっちな気分になったから、うなじから愛液が出て」

ニコ「…………」

ニコ「何を言ってるんだキミは」

かずみ「ふぇっ?」

…………。

ニコ「と、いうわけで、うなじから愛液は出ません」

ニコ「どぅーゆーあんだすたん?」

かずみ「なーんだ! そーだったんだ!」

かずみ「あはは……は、恥ずかしい勘違いしちゃってたね、わたし!」

ニコ「うん。そーだね」

かずみ「ね、ニコ……その、ね?」

ニコ「ん?」

かずみ「えっちな気分に……とか、さっき言ったヘンなことは忘れてくれるとうれしいなー……なんて」

ニコ「…………」ニヤリ

かずみ「その笑みはなに?! なんなの!?」

ニコ「さて、ね。ふふ……」

かずみ「に、ニコのイジワル!! ニコだってスッキリさせたげる、とか恥ずかしいこと言ってたくせに!」

ニコ「あ、あれは、その……えと」

ニコ「……わあ、急に用事を思い出したぞ」

かずみ「へっ?」

ニコ「そんなわけで私は行くよ。チャオ、かずみ」ダッ!

かずみ「えええっ!? ズルいニコ!」

かずみ「ぜ……ぜったいヒミツにしてよねー!!」

ニコ「前向きに検討するよー」

ニコ「はあっ、はあっ……早朝のダッシュは堪えるね……」

ニコ(…………)

ニコ(それにしても……私、なんてコトしようとしてたんだろ……)

ニコ(かずみの勘違いに気がつかなかったら、今頃)

ニコ(いや、でも、あんな状態のかずみを放っておくわけにもいかなかったし)

ニコ(慰めてあげなきゃ、って思って)

ニコ(私は……かずみとなら、いいかなって……)

ニコ(……っ)カアア

ニコ(ガラじゃないよ。こんなのはサキの役目だ……)

QB「……うーん、惜しかったなあ」

QB「もう少しでかずみとニコが」

QB「…………」

QB「ボクに気がついてくれると思ったのになあ」

QB「コレはまだまだペロペロが足りないってことだな」

QB「よーし、それじゃあお次は」

QB「かずみのおしりをペロペロしよう」

QB「今度こそ皆に気がついてもらうぞ」

次回里美編

里美「かずみちゃんって、ケダモノみたい……うふっ」

なおこのSSにガチエロシーンはありません。
今更ですが。

河原

かずみ「ううー……まだ顔がカーッてしてる……」

かずみ「勘違いして、ニコにあんなこと言っちゃって……はうう」

かずみ(でも……ニコ、嫌じゃなさそうだった)

かずみ(わたしのこと、気持ち悪いって言わないでくれて……)

かずみ(そ、それに……え、えっちなことしてくれるって言ってくれて)

かずみ(あのまま……続けてたら、どうなってたのかな……)

かずみ(えっちなこと……されちゃったのかな)

かずみ(キスとか、ハグとか、もっとスゴいこととか……)

かずみ(あぅ……ダメダメ! へんなこと考えちゃ! ぜんぶ勘違いだったんだから!)

かずみ(……でも、おかしいよね?)

かずみ(じゃあなんでうなじがムズムズして、濡れたりなんかしたんだろ)

かずみ(それに昨日の夜のは……)

かずみ(うーん)

かずみ(……ニコのは勘違いだったけど、昨日のは勘違いじゃない、とか……?)

かずみ(そ、それじゃあやっぱりわたし、みんなのこと考えてえっちな気分に……?!)

かずみ(あうう、そ、そんなはずは……!)

里美「迷子のネコちゃん見ーつけた♪」

かずみ「えっ?」

里美「なんてね、うふふっ」

かずみ「あっ……さ、里美……!」

里美「おはよう、かずみちゃん。こんなところでボーッとしてどうかしたの?」

かずみ「あ、えと、ちょっとおさん……」

QB「おしりペロペロ!」

かずみ「あひっ!?」

里美「!?」

里美「え、え? なに?」

かずみ「な、なんでもないよ! 気にしないで!」

里美「そ、そう……?」

かずみ(い、いま、おしりからゾクゾクってきた……!)

かずみ(まるで洋服の上からベロで嘗め回されたみたいな……)

QB「ペロペロ! ペロペロ!」

かずみ「んぁっ!? くぅっ……!!」

里美「か、かずみちゃん?! 苦しいの? 大丈夫?!」

里美「ね、ねえ大丈夫なの? お医者さん呼んだ方がいい?」

かずみ「大丈夫だから! き、気にしないで!」

里美「えっ? そ、そう……?」

かずみ(お、おしりを見られたら濡れてるのがバレちゃう!)

かずみ(こんなこと里美に知られちゃったら恥ずかしくて生きてけないよ……)

かずみ(な、なんとか隠し通さないと!)

かずみ「さ、里美は……えと、お散歩中だったのかな?」

里美「え? あ、ええ。私は……」

里美「あの子たちの集会にお邪魔してたの」

かずみ「あの子? 集会?」

里美「ほら、あそこの」

かずみ「……あ」

猫A「にゃー」

猫B「にゃにゃー」

里美「この辺りの猫ちゃんたちは、よくああやって集まってるのよ」

かずみ「へぇー、そーなんだ……さすが里美、詳しいんだね!」

里美「うふふ」

里美「そうだ、かずみちゃんもお話に参加してみる?」

かずみ「えっ、でもわたし猫ちゃんの言葉なんてわかんないし……」

里美「平気よ、私が通訳するから」

かずみ「うーん、それじゃあせっかくだから」

QB「ペロッペロッ!」

かずみ「あっひ!?」ビクッ

里美「!?」

かずみ「あ……あはは、な、なんでもないよ」

かずみ「なんでもないけどやっぱりやめておくね、うん」

里美「そ、そっか。残念だけど、かずみちゃんがそういうなら……」

かずみ「う、うん……」

里美(……どうしたのかしら、かずみちゃん)

里美(明らかに様子がヘン。顔も赤いし、なんだか息も荒くて興奮気味だし……)

里美(おしりの辺りを気にしてモジモジしてるし……)

里美(まるで発情期の……って、やだ、私ったら何を考えて)

里美(うーん……)

里美(うん?)クンクン

里美(あら? なんだかかずみちゃんのほうから……)

里美「ねえかずみちゃん? あなた何だか……」

かずみ「な、何かな?」

里美「ええと、ごめんね? 別にイジワルで言う訳じゃないんだけれど」

かずみ「……?」

里美「その……かずみちゃんの身体、どこかで嗅いだようなニオイがするっていうか……」

里美「なんだか、ケモノ臭いの」

かずみ「え」

QB「!!!!」

QB「そうか……! 里美は猫のために奇跡を願った魔法少女だったね」

QB「動物と意志疎通が出来て、動物に対する知識や感覚も人一倍」

QB「だからボクの唾液の臭いに気がついたわけだ」

QB「これはチャンスだね……」

QB「更なるペロペロに励み、かずみのおしりを唾液塗れにすれば……」

QB「里美にボクの存在をアピール出来るに違いないよ」

QB「よし……そうと決まれば、全力でペロペロしようじゃないか」

かずみ「け、ケモノくさいって」

QB「ペロペロペロペロ!!!!」

かずみ「んっひいいいい?!」ビクンビクン!!

里美「か、かずみちゃんっ!?」

かずみ(なにっ、これぇ……!?)

かずみ(こんな、ゾワゾワしてっ、はげしっ……!!)

QB「ペロペロペロペロペロペロペロペロ!!!!」

かずみ(からだ、ちから抜けちゃうぅっ……!)

かずみ(だ、だめ、立ってらんないよぉっ……!!)

かずみ「ふああっ……」フラッ...

里美「きゃっ! あ、危ない!!」

ガシッ!

里美「かずみちゃん! し、しっかりして!」

かずみ「あぅ……」

里美「ど、どうしましょう、やっぱりお医者さんを……そ、それよりサキちゃんに」

かずみ「ま、待って里美……」

里美「かずみちゃん?」

かずみ「……ご、ごめん、ね……いきなり寄りかかったりなんかして」

かずみ「だいじょーぶだから、みんなには……んっ!」

里美「そんなのウソよ、だって顔真っ赤じゃない!」

かずみ「だいじょぶ、だいじょぶだから……!」

里美「かずみちゃん……」

かずみ「でも、だいじょぶ、だけど……っく、しばらくこのまま……支えててくれる……?」

里美「う、うん。それくらいなら……」

かずみ「はあっ、はあっ……うう」

かずみ(い、今の……なんだったの……?)

かずみ(急におしり全体がすっごいムズムズして……)

かずみ(昨日の夜よりずっと、ニコのときよりずっと……激しくて……)

グチュッ...

かずみ(……!! お、おしりがこんなに濡れてる……!!)

かずみ(パンツまでグショグショだ……里美とお話してるだけだったのに……!?)

かずみ(なんで? なんでいきなりこんなにいっぱい濡れちゃったの……?!)

かずみ「ふぅ……はぁ……」

里美「……落ち着いた?」

かずみ「うん、ちょっとだけ……」

かずみ「でも、もう少しだけギュッてしててくれる……?」

里美「勿論いいけれど………」

里美「……ねえかずみちゃん、何を隠しているの?」

かずみ「えっ?」

里美「何でもないって貴女は言うけれど……そんなのウソだわ」

里美「事情があるなら話して欲しいな、私達友達でしょう?」

かずみ「さ、里美……」

かずみ「……ごめんね。わたしまだ、説明する勇気がないの……」

かずみ「少しだけ、時間をくれるかな……」

里美「……そう……」

かずみ「と、ところでさ? わたしが臭いってホント?」

里美「えっ?」

かずみ「ホントなら結構ショックだなー、なんて。あはは」

里美「あ、うん。なんだかかずみちゃんから嗅いだことがあるニオイがするの」

里美「ネコちゃんみたいに、ケモノ臭くて」

QB「ペロペロペロペロペロペロペロッペロッ!!!!」

かずみ「んひぃいいぃっ!?」ビクンッビクンッ!!

里美「きゃあ!? ちょ、ちょっと、かずみちゃん!?」

かずみ「あっ、ひっ、ふああっ……!」ビクンビクンッ

里美(な、なんなの……? いったいかずみちゃんはどうしちゃったの……?)

里美(さっきからエッチな声出して……これじゃあホントに発情期のコみたいじゃない……!)

かずみ「んっく、はあっ、はあっ………!」

かずみ(ま、また、ゾワゾワがおしりいっぱいに広がって……!)

かずみ(でも、い、いま……ケモノ臭いって言われた瞬間にゾクゾクが『来た』ような……?)

かずみ(それって、つまり……)

かずみ(も、もしかして、わたし……!)

かずみ「……ね、ねえ里美……もう一回言ってみて?」

里美「も、もう一回って、何を?」

かずみ「今の……ケモノ臭いって」

かずみ「ど、どんなカンジに臭いのか、もっと詳しく言ってみてほしいの……」

里美「え……? ええ、わ、わかったわ」

里美「ええと……その、かずみちゃんの身体から、ね?」

里美「歯磨きしてないネコちゃんの口臭みたいな、あんまり気持ちの良くない臭いかするの」

QB「ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ!!」

かずみ「んっ……!! んは、ああああ……!?」ビクッ!

里美「っ……!」

里美「そ、それに、唾液が生乾きになったみたいな嫌な臭さもあって」

QB「ペロペロペロペロペロペロローロ・ローロロ!!」

かずみ「んはぁっ、く、はぁ、ふああああっ……!!」

里美「とにかく、えと、そばに寄るとケモノ臭くて……!」

QB「ペロペロペロペロペロペローレ・ヴィーア!!」

かずみ「んはぁっ、く、はぁ、ふああああっ……!!」ビクンビクン!

かずみ(や、やっぱりだ……!)

かずみ(わたし、里美にケモノ臭いって言われるたんびにゾワゾワしちゃってる……!!)

かずみ(そんなっ、じゃあ、わたしって……!)

里美「ね、ねえ、かずみちゃん……貴女、えと、もしかして……」

かずみ「っ!!」

里美「私に酷いコト言われて、ケモノ臭いって言われて、気持ち良くなっちゃってるの……?」

かずみ「あ……あううっ!!」カアア

かずみ「ち、違うよっ、わ、わたし、そんなヘンタイさんじゃないよ!」

里美「で、でも……そうとしか」

かずみ「ちがうもん! 違うんだもん!」

かずみ「う、ううう……わ、わたし、わたしはフツウの女の子なんだからっ……」

かずみ「き、気持ち良くなんて……っ、な、なってなんか……ないもんっ……ぐすっ……」

里美「っ……!」ゾクッ

里美(な、なにかしら……この感覚……?)

里美(なんだか……泣いてるかずみちゃんって……)

里美(……とっても、可愛い……?)

里美(っ! わ、私ったらまた変なコト考えて……!)

里美(で、でも……)ドキドキ

里美「そ……そうよね、かずみちゃんがそんなヘンタイさんなわけないよね」

かずみ「う、うん」

里美「でも……うん、やっぱり……け、ケモノ臭いのは事実だわ」

QB「ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ!!」

かずみ「んぅううっ!?」ビクン!

里美「かずみちゃんも……年頃の女の子なんだから」

里美「こんなケダモノみたいな臭いをさせてるのはどうかと思うの」

QB「ペペロペロペロペペローション!!」

かずみ「あっ、はあっ、んはぁぁ……っ!!」

里美「あ……」ドキドキ

かずみ「やっ……やめて、里美ぃっ……」

かずみ「もう……っく……い、言わないでぇ……!!」

里美「……っ!!」ゾクゾクッ

里美(ああ……か、かずみちゃん、また……!)

里美(こ、こんなのイケないことだってわかってるはずなのに……)

里美(私、もう、もうっ……!)

里美「ど、どうして? 何で言っちゃいけないのかしら?」

里美「私はただ、かずみちゃんのためを思って、忠告してあげてるだけなのに」

かずみ「そ、それは、その、だって……」

里美「……やっぱり本当は、気持ち良くなってるんじゃないの?」

かずみ「違うよ! そ、そんなわけ」

里美「じゃあ……どうしてさっきから、エッチな声を出してるの?」

かずみ「っ……!! こ、これは、その」

里美「私に抱きついたまま……びくん、びくん、って身体を震わせてるのは何故?」

かずみ「う、うう……///」

里美「それに、私気がついてるのよ? かずみちゃんがお尻をモジモジさせてるの……」

かずみ「っ!!」

里美「かずみちゃんはここが気持ち良くなっちゃってるんでしょう……?」

かずみ「やっ、さわっちゃダメぇ!!」

ビチャッ...

里美「あ……こ、これって……!?」

かずみ「う、あう……! ち、ちがうの、これはね、その、ただの汗で」

里美「……ふ、うふふ……そっか、そうなんだ」

里美「こんなに濡らしちゃってるなんて……ふふ」

里美「……かずみちゃんって、ケダモノみたいね……うふっ」

かずみ「~~~~っ!!」カアア

里美「見て? 私の手、こんなにおつゆが着いちゃった」

里美「くんくん……ああ、やっぱりケモノ臭いわあ」

QB「ペロペロペロペロあ、しまった!」

里美「きゃっ!?」ビクッ!

かずみ「え……?」

QB「かずみのお尻をペロペロするはずがうっかりベロが滑って……」

QB「里美の指をペロペロしてしまったよ」

里美「い、今のは……?」

かずみ「里美……?」

里美(なんだか生暖かくて、ザラッとした感触が……)

里美(まるで見えない何かに舐められたみたいな……)

里美(この感触、すごく覚えがあるっていうか)

里美(…………あ)

里美(このニオイ、それに今の感触……)

里美(こ、これって……もしかして……!?)

里美「ね……ねえ、かずみちゃん? ちょっと聞きたいんだけど」

かずみ「えっ? な、なに?」

里美「私に、その、酷いこと言われると、どんな感じになるの?」

かずみ「っ、そ、それは、その」

里美「ひょっとして、何かにお尻をペロペロされてるみたいな感覚がある?」

かずみ「ど、どーしてそれを!? なんで分かったの!?」

里美「ああ……やっぱり……」

里美「わ、私ったら、何を勘違いしてたのかしらっ……」カアア

かずみ「……?」

QB「……おや? 里美が何かに気がついたみたいだ!」

QB「これは、もしかすると……!!」

里美「ご、ごめんねかずみちゃん、私、その、かずみちゃんにヘンなこといっぱい言っちゃって……」

かずみ「……? えと、急にどうしたの?」

里美「あのね、かずみちゃん。私わかったの」

里美「かずみちゃんのお尻がムズムズしたのも……」

里美「お尻がそんなに濡れちゃってるのも……」

里美「そしてこのニオイも……」

里美「……全部、あの子の仕業なの」

QB「……!」

QB「流石は里美だ。キミならば真実にたどり着くだろうと思っていたよ」

QB「そうとも、かずみを執拗にペロペロしていた存在……それは」

里美「べえちゃん、出てきなさい!」

JB「おっす、呼んだかい?」ピョン!

里美「かずみちゃんを苦しめていたのは、全部この子だったのよ!」

かずみ「え……ジュゥべえが!?」

JB「オイラが? 何の話だい?」

QB「うん、このオチは読めてたよ」

里美「と、トボケても無駄よ、べえちゃん! 貴方が姿を隠してかずみをペロペロしてたんでしょう?」

かずみ「ええええっ!? じゅ、ジュゥべえがそんなことを!?」

JB「はあっ!? な、なんだよそりゃ! オイラがそんなことするわけないだろ!」

里美「私の手を舐めた舌の感触……あれは間違いなくべえちゃんのものだったわ」

里美「それに、このニオイも貴方のニオイだし」

里美「言い逃れは出来ないわよ!」

JB「し、知らねーよ! 冤罪だ! 濡れ衣だ!」

かずみ「ひどい……さいてーだよ、ジュゥべえ……!!」

JB「かずみまでオイラを疑ってるのかよ?!」

里美「貴方がどうしてこんなイタズラをしたのか知らないけれど、明らかにやりすぎよ……」

里美「女の子の……お、お尻をペロペロするなんて!」

JB「オイラはやってない! やってないって!!」

里美「まだしらを切るつもりなの? これは再調教が必要ね……!」

JB「再調教って……ま、まさか、嘘だろ里美!!」

里美「えと、そ、そんなわけだから、かずみちゃん? べえちゃんのことは私がよーく躾ておくから」

里美「もうこんなことはさせないから、安心してねっ?」

かずみ「あ、うん……」

里美「そ、それじゃあバイバイ! ……ほらいくわよ、べえちゃん!」

JB「い、嫌だー!! 離せー!!」

かずみ「ちゃ、チャオー」

かずみ(……え、えーと……)

かずみ(そ、そっか、全部ジュゥべえのせいだったんだね!)

かずみ(うん……よかったあ、これでもうムズムズすることもないんだ!)

かずみ(昨日のも、ニコのときのもジュゥべえのイタズラってことだろうし……)

かずみ(もうヘンなことで悩まなくていいんだね!)

かずみ(わたしは、えっちなこと考えちゃうヘンタイさんなんかじゃなかったんだ!)

かずみ(よかったよかった!)

かずみ(…………)

かずみ(さっきの里美、ちょっと怖かったなあ……)

かずみ(わたしが嫌って言ってるのに、やめてくれなくて)

かずみ(わたしを苛めて喜んでるみたいだった……)

かずみ(さ、里美ってそーいう趣味だったのな?)

かずみ(……わたしもちょっと……なんか、クセになっちゃいそうだったような……)

かずみ(っ……! わ、わああっ、やめやめ、ヘンなこと考えちゃダメ!)

かずみ(早く帰ってシャワー浴びよう! ジュゥべえの唾液でキチャナイし!)

里美「もうっ……! べえちゃんのせいで恥ずかしい思いしちゃったじゃない!」

JB「だからオイラは関係ねーって!」

里美「あんな、わたし、かずみちゃんに……あうう……!」///

里美「ぜ、全部べえちゃんのせいだからね!」

JB「な、なんだよ! 里美だってあんなノリノリでかずみをイジメて楽しんでたくせによ!」

JB「あれが里美の本性だってコトだろ!」

里美「ち、ちがっ……わ、わたしはそんなんじゃ、あれはただ魔が差しただけっていうか……」

里美「た、たしかに、その、なんていうか……ドキドキしたけど……」

JB「ほほー?」

里美「っ……!? バカバカバカ! べえちゃんのバカ! 何を言わせるのよ!!」

里美「もう許してあげないんだからっ!」

JB「ひいいっ!」

QB(やれやれ、また失敗か)

QB(……うーん。でも今回は少し惜しかったかな)

QB(ジュゥべえが出てきたせいで、僕のことを思い出すに至ることはなかったけど)

QB(かなり真実に近いところまでは来ていたよね)

QB(唾液の匂いという痕跡を残したことも大きなポイントだった……)

QB(痕跡を残す……か。よし、それなら次は)

QB(かずみのおっぱいをペロチュッチュしてみよう。キスマークが残るくらいに)

次回海香編

海香「『百合』って言うのはね……」

かずみ達の家

かずみ「……と、ゆーわけで! ぜんぶジュゥべえのイタズラだったんだよ!」

海香「そ、そうだったの……!?」

かずみ「そ。だからね、昨日のアレは……えと、え、えっちなことをしてたわけじゃなくて……」

海香「ええ……わかったわ」

海香「……その、ごめんなさい、私の誤解が話をややこしくしてしまったみたいで……」

かずみ「ううん、海香は悪くないよ! いけないのはジュゥべえだったんだから!」

海香「ところで……ジュゥべえに舐められた、って言っていたけれど」

海香「それならシャワーを浴びてきたほうが良いんじゃないかしら」

かずみ「あ、うん。そーだね」

かずみ「わたしも海香に話したらシャワーしようと思ってたとこだよ」

かずみ「……乾いた唾液がクチャイことになってきてるし……」

海香「ええ……早く洗い流してくるべきね……」

かずみ「じゃ、ぜんぶ話し終わったし。シャワーいってきまーす」トテトテ

海香「いってらっしゃい」

海香「……ふぅ」

海香(まさかジュゥべえの仕業だったなんて……)

海香(……でもおかしいわね。ジュゥべえには女の子にイタズラして喜ぶような『設定』はない)

海香(私がそう『書き換えた』のだから間違いないわ)

海香(……誰かに唆された、とか?)

海香(こんなイタズラをしそうなのはニコかしら。でも、かずみの話だと彼女も何も知らなかったみたいだし)

海香(後は……里美の能力ならジュゥべえを操れるけど……里美がそんなことをするはずがないし)

海香(うーん……)

数十分後……。

《皆、聞こえるか》

海香(っと……テレパシー? この声は、サキね)

サキ《休みの日に済まない。緊急の連絡だ》

サキ《魔女を発見した。至急、集合して欲しい》

サキ《場所は────》

海香(やれやれね……のんびり考察している場合じゃないみたい)

海香(そういえばかずみはまだ出てきてないわね。どうしたのかしら)

浴室 ガラス戸の前

海香「かずみ、聞こえた? 魔女が出たらしいわ」

海香「残念だけど入浴シーンはお終いよ」

「……っく……ふあっ……んあぁ……!」

海香「か……かずみ? ちょっと、聞いてる?」

「ふえっ!? あ、う、海香……な、なにかなっ?」

海香「何かな、って……。サキから召集が掛かったでしょう?」

海香「聞いてなかったの?」

「ご、ごめん、ちょっと聞き逃して……んああっ!」

海香「!?」

「んあっ、はあっ、はあ……ご、ごめんね、もうちょっと時間かかりそ……あんっ!」

「い、いまイクから……っく、家の前で待ってて……んっ!」

海香「え、ええ……」

海香(ど、どうしたのかしら。なんだか声の感じが……)

海香(……なんだか、まるで……オナ……してるみたいな……?)

海香(でも、昨日のは勘違いだった、って言っていたのに……)

海香(…………)

海香(……ええと、そう、これはかずみの教育のためであって)

海香(彼女の精神を安定させるためには情報も必要なわけであって)

海香(だから決してやましい考えで行うわけではないのよ、ええ)

海香(……ごめんなさい、かずみ)

海香(少し覗かせてもらうわね……透視の魔法で)

パアア...

浴室

QB「ペロペロチュッチュ! ペロペロチュッチュ!」

かずみ(っく……はあっ、はあっ……)

かずみ(な、なんで? なんで洗っても洗ってもおっぱいがベタベタになるの……?)

かずみ(それに……)

QB「ペロペロチュッチュ! ペロペロチュッチュ!」

かずみ「ふあっ……!?」

かずみ(ま、まただ……!)

かずみ(おっぱいがジンジンして……っ、な、なんなのコレぇっ……)

かずみ「ふあっ……ふああ……!」

かずみ(う、く、またベタベタになっちゃった……)

かずみ(ちゃ、ちゃんと洗わないと……ごしごし)

海香(……っ)カアア

海香(かずみったら……ち、乳房の周りをあんなに執拗に弄って……)

海香(あんな声を漏らして……っ)

海香(あれってやっぱり……じ、自慰……)

海香(ジュゥべえのイタズラだったとかなんとか言っていたのはどうしたのよ……!?)

海香(……っ!? もしかして……)

海香(ジュゥべえにイタズラされ続けたせいで……せ、性に目覚めてしまったとか……!?)

かずみ「はあっ……はあっ……んっ!」ゴシゴシ

海香(……お、覚えたばかりで歯止めが利かないのかしら……)

海香(ああ、あんなに強く擦ったら肌が痛んでしまうじゃない……)

海香(ほら、擦り傷みたいに赤くなっ……って、ん?)

海香(…………え?)

海香(いや、あ、あれって……まさか……嘘、そんな……)

海香(かずみの胸の周り……擦って赤くなってるんじゃなくて……)

海香(あれは……き、キスマーク……!?)

海香(何故……!? い、いったい誰が、かずみのあんなところにキスマークを……!?)

海香(いえ、そんなの決まっているわね……ジュゥべえの仕業だわ……)

QB「ペロペロチュッチュ! ペロペロチュッチュ!」

海香(見たところ、出来てからそんなに時間は経っていなそうだし……)

海香(かずみが朝出て行って、戻ってくるまでの数時間の間につけられたとしか思えないわ……)

海香(ジュゥべえ……なんてヒドいことを……!!)ギリッ

かずみ(あれ……なんか痣みたいのがある……)

かずみ(いつの間に出来たんだろ、やだなあ)

かずみ(気づかないウチにぶつけてたのかな)

かずみ(うーん……っと、そんなこと気にしてる場合じゃないよね)

かずみ(早く出ないと海香に怒られちゃうよ)

かずみ(痣は魔法で治しちゃおっと)

パアア...

QB「……ふむ」

QB「困ったな。せっかくキスマークをつけてあげたのに」

QB「魔法で治されてしまったんじゃ意味がないや」

QB「うーん、そういうことなら……」

QB「治す暇がないくらい忙しいときを狙うかな」

QB「例えば、魔女退治の最中とか」

QB「……よし、その方向で行こう」

玄関前

かずみ「ごめんね、おまたせ海香!」

海香「かずみ……」

かずみ「……? どうしたの海香?」

海香「ごめんなさい、かずみっ……」ギュッ!

かずみ「きゃっ!? な、なになに?! なんで急にハグなんか……」

海香「私がもっと早く気づいてあげられれば貴女を傷つかせることなんてなかったのに……本当にごめんなさい……!」

かずみ「ふえ?」

海香「でもどんなことがあっても私は貴女の味方だから……必ず貴女の力になるからね……!」

かずみ「う、うん……ありがと……?」

海香(うん、そうだわ……かずみがジュゥべえに汚されてしまったのなら……私がこの子を真っ当な道に戻してあげなきゃ……!)

かずみ(どうしたんだろ海香……?)

蕎麦食ってきます

市内・路地裏

カオル「お、ようやく来たな」

みらい「遅いぞかずみ、海香!」

かずみ「ご、ごめんねみんな!」

海香「待たせてごめんなさい。それで、状況は?」

サキ「結界の入り口は抑えてある。あとは踏み込むだけだ」

みらい「すぐにいける?」

かずみ「うん! 大丈夫!」

海香「問題ないわ」

かずみ「……あ」

ニコ「……ちゃ、チャオ」

里美「こ、こんにちわ、かずみちゃん」

かずみ「ちゃ、ちゃおー」

ニコ「…………」

里美「……えっと」

かずみ「……うう」ソワソワ

みらい「……どうかしたの? なんかよそよそしいけど」

かずみ「ふえっ!? な、なんでもないよ!」

ニコ「そ、そーさ。それより早く結界に入ろう、ご婦人方がお待ちかねだし、うん」

里美「え、ええ! 頑張りましょうね!」

サキ「……?」

海香(……気まずい雰囲気ね、あの三人)

海香(かずみの話だと色々あったみたいだから仕方がないのでしょうけど)

海香(……ニコと里美には相談しておこうかしら)

魔女の結界内部・移動中……

海香《……と、いう訳なのよ》テレパシー

ニコ《……成る程、全部ジュゥべえの仕業だった、と》

里美《に、ニコちゃんも……私と同じ様なことになってたのね》

海香《ええ……》

海香《でも不可解なのは、どうしてジュゥべえがそんなことをしたのか、ということなのだけれど……》

海香《……貴女たち、ジュゥべえを唆したり何かしたわけじゃあないわよね?》

里美《ええっ!? ま、まさか私たちを疑ってるの!?》

ニコ《……失敬だな、君は》

海香《ご、ごめんなさい。一応確認のために聞かせてもらっただけよ》

海香《その、能力的に貴女たち二人ならジュゥべえに干渉することも可能だと思ったから……》

里美《そ、そんなこと言ったら海香ちゃんだってそうじゃない!》

海香《え……ええっ?》

ニコ《確かにそーだね》

ニコ《『技のデパート』御崎海香さんなら、私や里美の魔法をパクるのもお手の物だし?》

海香《それは、そうだけど……で、でも私は何もしてないわ》

ニコ《どーだかね》

ニコ《そーいえば……初めにかずみに、変なこと吹き込んだのも海香だったらしいじゃないか》

ニコ《昨夜のかずみに……その、愛液がどーとか言い出したのはキミだったんだろう?》

里美《え! そ、そんなことを!?》

ニコ《かずみ本人がそう言っていたんだから
間違いないはずだよ》

ニコ《しかも中途半端に教えて、かずみの混乱を誘うような真似までして……》

海香《わ、私は早とちりしちゃっただけよ。変な意図はなかったわ……!》

里美《あやしい! 怪しいわ海香ちゃん!》

サキ「────いたぞ、魔女だ!」

魔女『…………』

海香「えっ? あ、本当ね……」

ニコ「っと……」

里美「え? ま、魔女?」

みらい「なにボーッとしてんのさ、戦闘準備!」

海香「え、ええ!」

海香《……この話はいったんお終いにしましょう》

里美《そ、そうね。今は魔女退治に集中しましょう》

ニコ《異議なし、だよ》

魔女『…………』

カオル「まだこっちには気が付いてないみたいだな」

サキ「よし、それなら一斉に攻撃を仕掛けるとしよう」

サキ「みんな、用意はいいか?」

ニコ「モチ」

海香「ええ、大丈夫よ」

みらい「いつでもいけるよ、サキ!」

里美「任せて頂戴」

カオル「ウォーミングアップは済んでるよ」

かずみ「よーし、みんな行こう!」

QB「さあ、ペロペロタイムの始まりだ!」

里美「ファンタズマ・ビスビーリオ!」ズズズ...

ニコ「レンデレ・オ・ロンペルオ」ビィーム!!

サキ「ピエトラディ・トゥオーノ!」ズガーン!

みらい「ラ・ベスティア!」ドドド!!

カオル「パラ・ディ・キャノーネ!」ドカーン!!

かずみ「リーミティ・エステールニ!!」チュドーン!!

QB「カズミチャン・ペロペロチュッチューノ!!」ペロペロ!!

かずみ「んひぃいいいっ!?」ビクンビクン

海香「!?」

海香「ちょ、ちょっとかずみ、どうしたの!?」

かずみ「あひっ、ひぃ……!」

サキ「魔女に何かされたのか!?」

里美「え……い、今のって」

ニコ「ちょっ、え……まさか?」

カオル「おい皆! 油断するな!」

海香「え?」

みらい「魔女が……ボクたちの攻撃が効いてないよ!!」

魔女『…………』

カオル「くっ、どういうことなんだ……?」

みらい「あんなに攻撃したのに無傷だなんて!」

サキ「海香! イクス・フィーレで弱点を調べるんだ!」

海香「あ……わ、分かったわ。任せて!」

QB「……!!」

QB(イクス・フィーレで弱点が判明する→魔女があっさりやられる=ボクのペロペロタイムが減る)

QB(それは不味い! させないよ、海香!!)

QB「うおおおおっ!」

海香「いくわよ、イクス・フィーレ!」

バスバスバスッ!

QB「うわあああっ!」

海香(……あら? 今なんだか魔女の少し手前で当たったような)

QB「くっ……なんとかイクス・フィーレをボクの身体で防いだぞ!!」

サキ「海香! 弱点はわかったか!?」

海香「ええと……あ、ええ、分かったわ!」

海香「あの魔女の弱点は────」



海香「『隠れてかずみちゃんをペロペロしながら百合フラグを建てまくるのが楽しすぎて怖い』よ!!!!」



かずみ「え……」

ブルマン買ってきます

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