平成28年9月某日、何処か────
石田三成「今年もこの季節がやってまいりました」
安国寺恵瓊「我々にとっては忘れもせぬ」
宇喜多秀家「忌々しきあの日が・・・!!」
三成「そう!!豊臣宗家の義のために死力を尽くしたにも関わらず、裏切り者共によって敗北を喫したあの日がまたやって来る!!」
大谷吉継「また言ってる・・・」
三成「というわけで今年も始まりました、関ヶ原の戦い敗戦416年記念の宴!!」
秀家「毎年思っているのだが、宴って言ってるが自らの敗戦を祝っていいものなのか?」
三成「この際こうでもしないとやってられないんだわ」
秀家「なるほど」
小西行長「治部殿。宴とは言ってはいるものの、毎年やっているものはほとんど反省会みたいなものじゃないか」
三成「いいんだよ、別にどう名乗ろうが関係ないし」
行長「おっ、おう」
吉継(・・・)
吉継(・・・もう毎年のように思うことなのだが、佐吉のキャラってこんなんだったっけか?)
平塚為広(慣れない酒が大量に入っているのでしょう、抜けるまで好きにやらせておきましょう)
吉継(分かった・・・)
三成「さて、今回の議題はこちら」
~今年の大河ドラマでも西軍が負けそうな点について~
三成「・・・まーたワシ、畜生狸に負けるのか」
吉継「史実故、是非もなし」
三成「というよりか、大河を除いても今年で何度目だこの議題」
毛利輝元「もう忘れたわ」
三成「忘れたって・・・、総大将が何回やったかを忘れてはいけないと思います!!」
行長「そーだそーだ!!」
輝元「黙れ!!元を辿れば私が総大将になったのは恵瓊が画策したのであって」
恵瓊「総大将が関係ない人に責任転嫁してはいけないと思いまーす!!」
輝元「黙れ恵瓊!!お前後で斬首な!!」
恵瓊「死んだ人間をどうしたら斬首出来るんですかー?」
輝元(うぜぇ・・・)
吉継(・・・)
吉継「平塚殿、度々この光景を見る限り、実は彼らって仲がいいのかなと、私は思うのだが」
為広「刑部殿、それは刑部殿がこの空気に毒され始めてるからだと儂は思うのですが」
吉継「そうなのか?」
為広「・・・そうなのです」
三成「・・・各々方、そろそろ本題に入りたいので落ち着かれてはくれぬか」
輝元「チッ」
恵瓊「フンっ」
三成「席につかれたか、ではまずこちらの動画を 行長「あいやしばらく」何でござるか」
行長「いや、いつもいるはずの島津殿や長宗我部殿は今日はいないのでどこにいるかを尋ねようと思っての」
三成「あーその事か」
三成「長宗我部殿は真田丸の撮影に行っている故、今年一杯は参加出来ぬとおっしゃっていた。真田安房守殿、左衛門佐も同じく」
秀家「なるほど、もう時期大河も佳境に入るからな」
三成「島津殿は、甥の島津中務殿(豊久)が新作のアニメーションに出るから応援に参るとのこと」
行長「まだ終わってなかったのか、と言うよりかむしろ何故島津入道殿が応援に行っておるのだ・・・」
三成「金吾中納言等に関してはいつもの通り」
輝元「どんだけ恨まれているんだ辰之助・・・」
明日に続きます
とりあえずここまでの登場人物
石田三成(治部)
・主催者、今年で416回目となるこの宴(という名の反省会)を仕切る。頭はいいが人望がない
大谷吉継(刑部)
・三成の数少ない友達。大抵は三成の事を気にかけている。今はそんな事より酒だ状態
小西行長(摂津)
・キリシタン大名。三成とは打ち首仲間。毎日のやることが神への祈りだけなので毎日が暇
宇喜多秀家(備前中納言)
・五大老。決して無能ではない人。副総大将という立場にも関わらず島流しで済んだので比較的勝ち組
毛利輝元(安芸中納言)
・影の薄い五大老。一応彼が総大将。無能ではないが、関ヶ原の戦いにおいての行動と偉大な叔父二人(通称・毛利両川)のせいで無能に見える
安国寺恵瓊
・暗黒JK。輝元曰く「うざい奴」。輝元を総大将に仕立てあげた張本人、そして三成の打ち首仲間
平塚為広(因幡)
・薙刀の名手。吉継とは仲はいいが、ホモだちではない。でも辞世の句には吉継へメッセージを当ててあるからホモだちなのかもしれない
三成「・・・気を取り直して各々方、まずはこの動画を見ていただきたい」
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story36.html
吉継「源次郎、頑張っておるな」
行長「来週も面白そうだな」
秀家「第二次上田合戦という事は、もう時期関ヶ原の戦いか」
三成「そこでござる。備前宰相殿」
秀家「は?」
秀家「そこでござるって言うのはどういう意味だ。関ヶ原の戦いが近いってことか?」
三成「その通りにござる」
秀家「関ヶ原の戦いが近いって事は、史実に基づけば我らの退場も近いという事か?」
三成「その通りにござる」
行長「悲しいなぁ・・・」
為広「何が悲しいだ。元々、こうなる事は分かりきっていたことだろ?悲しくもなんともないわ」
行長「だがなぁ、やはり思うところは・・・」
吉継「摂津守殿、我らはこの大河の主人公にあらず。確かにドラマを視聴している者達と会えなくなるのは悲しくなるのは分かるが、ここは素直に受けられよ」
行長「・・・是非もなし、か。あい分かった」
三成「・・・」
三成(恐らくだが、小西殿はある種のお約束的感覚でワシの言葉を受け答えしたと思う)
三成(だが平塚殿がネタと見抜けずにマジレスしてしまった)
三成(本来ならば場の空気が凍えるところだったが紀之介がすかさずフォローした・・・)
三成(流石は紀之介だ、場を読むことに長けておる)
輝元「そういえば大河ドラマと言えば、早くも再来年度の主人公と題が決まったそうな」
秀家「うむ、題は〝西郷どん(せごどん)〟で、主人公は維新三傑が一人・西郷隆盛か」
島津義弘「西郷といえば薩摩や大隅のみならず、火の元に知られ渡っている偉人中の偉人。どのような作品に仕上がるか今から楽しみよ」※薩摩弁は翻訳した状態にて候。以下、翻訳したままにて候
吉継「維新入道殿(義弘)の言う通りだ。不安要素といえば昨年度の大河を思わせる体制だけだって所だが果たして杞憂で終わるかどうか」
三成「ちょっと待て」
三成「何故島津殿がここにおる、中務殿の応援に行ってたのではないのか?」
義弘「応援がうるせぇから出てけって、スタッフとお豊から言われてのぉ。帰るにしても流石に早すぎるし、まあ寄り道がてらに来たってわけだ」
吉継「なるほど、入道殿も大変ですね。反抗期の子供の世話っていうのは」
三成(反・・・こう・・・き・・・?中務殿は齢三十だったはずだが・・・?)
行長」
>>18を修正
三成「何故島津殿がここにおる、中務殿の応援に行ってたのではないのか?」
義弘「応援がうるせぇから出てけって、スタッフとお豊から言われてのぉ。帰るにしても流石に早すぎるし、まあ寄り道がてらに来たってわけだ」
吉継「なるほど、入道殿も大変ですね。反抗期の子供の世話っていうのは」
三成(反・・・こう・・・き・・・?中務殿は齢三十だったはずだが・・・?)
行長(これに限って言えば、突っ込み入れないのが正解)
少し早いけど今日はもう寝る
続きは明日
ここまでの登場人物
島津義弘(惟新入道)
・島津家当主・龍伯義久の弟。来ないと言っていたはずだが何故か来た。理由は応援がうるさいせいで撮影所から追い出され、かといって帰るわけにはいかないからなんだと
島津豊久(中務)
・義弘の甥、現時点では欠席組
長宗我部盛親(土佐宮内)
・長宗我部元親の四男で長宗我部家当主、現時点では欠席組
真田昌幸、信繁親子(それぞれ安房、左衛門佐)
・信州上田の大名で通称・チート親子、現時点では欠席組
三成「入道殿、来るなら来るでせめて一報入れてくれぬか?完全に来ないものだと思い、席を用意しておらなんだ」
義弘「別に構いはせぬよ。テキトーなところに座っているから」
三成「左様か」
義弘「隣、失礼するよ」
三成「結局ワシの隣かいな」
三成「・・・もしかしたら、更に人が増えるやもしれぬが流石に対応するのも面倒なので始めるぞ」
吉継「」パチパチ
為広「いいぞ~wwww治部しょ~どのぉ~ウェヒッヒヒヒwwwwww」///
秀家「ひでぇ、もう出来上がってる・・・」
三成「話を戻すが、大河ドラマで上田合戦が来たという事は関ヶ原の戦いもあと僅か、即ち我らの退場も近いということじゃ」
行長「確かに」
義弘「儂なんぞ、出ずにそのままフェードアウトもあるんだがな」
為広「だってぇ~そうだろぉww?俺達真田の次男坊とはかんけぇね~んだもんwwwwwww」
義弘「うわ酒クサ」
三成「関ヶ原の戦いにおける西軍武将の退場は一部の武将の死を意味するのは、お主らも知っていよう」
行長「惟新殿や備前宰相殿などの例外もおるがな、大体はそうだな」
三成「そして毎年、ワシらはそれを回避しようと変に躍起になっておったな」
吉継「うむ、ひどい時には金吾をあ奴が裏切る前に暗殺しようとも考えたな」
三成「だがいつも、それで失敗してきた」
義弘「そらそうよ」
三成「何故失敗したかは単純明快、必ずや西軍を勝利を導こうとして大して意味の無い、そして突拍子もない事を今の今まで気付かないでやってきたからだ」
三成「そして、そんな突拍子もないものを何故実行に移せたか。それは私が、否我々が確証もないにも関わらず絶対にこれなら勝てるという自意識過剰に囚われていたからだ」
秀家「確かに、いつも自信満々だったからな。だがそこが間違っていたと」
吉継「・・・」
為広「ひとつなり、ふたつなりじゃなくてかずなり、ふたなりじゃねぇのぉ~wwww?」
義弘「何を言っておられる」
吉継「・・・ならば佐吉よ、お前に問うが反省会を開いたという事は今度こそ確証のある作戦を思いつく、そういう事でいいのだな?」
三成「大丈夫、今度こそは失敗しないよう頑張るよ紀之介」
秀家(治部って何で、刑部殿と話す時は何な感じなんだろうか・・・)
行長(出来ているのでしょう)
三成「さて、改めて貴殿等に問おうと思う。何故に我らは逆賊・徳川家康に敗北した」
輝元「そりゃあ佐和山19万石の大名が、関八州256万石の大大名に挑んだからであろう」
吉継「お前に人望と軍才がないから」
秀家「リーダー経験が少ないことに起因する部分」
義弘「軍才に関しては儂も同じく」
三成「各々方、他にありませぬか」
恵瓊「空弁当」
義弘「だからあれほど奇襲をかけろと」
行長「明確な大義名分がなかったからかね」
為広「・・・zzz」///
輝元「寝てる・・・」
三成「とりあえずそこの脳筋飲兵衛はどっかに置いてきてくれぬか」
秀家「掃部」
明石全登(掃部)「はっ」
秀家「また出てきた・・・」
為広「・・・あぁ~・・・、誰かぁ・・・着物の中、見せてくれぇ・・・」///
今日はもう寝る。
続きは明日
ここまでの登場人物
明石全登(掃部 読みは「あかしてるずみ(かもん)」)
・宇喜多秀家家老、小西行長と同じくキリシタン大名だけど彼と違うところは、真田信繁と大坂の陣で共闘するってところかな?ちなみに真田丸で全登やってる人はオフロスキーなるものだったりする
真田丸第36話「勝負」視聴終了
石田三成「」
大谷吉継「」
宇喜多秀家「」
小西行長「」
島津義弘「」
安国寺恵瓊「」
毛利輝元「」
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