男「ウンウンウンボグゥwwwwエライエライブヂャケチャアアアアwwwwカチタイwwwwww」 (360)

最初は偶然だと思っていた。

だが、それは必然。

確定されていた運命。

抗う事の出来ない物だった。

ーーどうしてこうなった?

何度も自分を呪った。

何度も後悔をした。

けれど……そこから出る答えは進む事。

立ち止まるな。振り返るな。後悔をするな。自分を信じろ。勇気を持て。執念を持て。魂を見せろ。諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな。

何度もそんな言葉を脳味噌がとろけるまで再生した。

何度だって立ち上がるぞ!!

何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも。

俺は、諦めない!!!!!

何度でも、何を失おうとも、何度でも何度でも何度でも何度でも!

ーー立ち向かってやる。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361169186

新たな科学の分野が発見されて行く世界の中で俺は生まれた。生憎、生まれた時から俺は苦労もせずに自分の持った才能だけで生きていた。

科学とは全く関係の無い“力”という単純な才能で……

他の皆は大抵が頭脳という才能で生きていく。この世界なら妥当だろう。

俺と女の“力”と言う才能は科学に溢れたこの世界においてはとても珍しい物で、それがあるだけで食いっぱぐれる事は無かった。

2220年。俺は女と二人で“正義の味方”ごっこをしていた。そのお陰で生活は厳しい物で、22歳の男女である所為で痛い目で見られる事も沢山あった。

だが。博士と金髪と剣士……更には悪の首領である幼女。こいつらと出会ってからは俺と女は“ごっこ”では無く、本当の正義の味方になったんだ。

ただ、幼女を止めただけで……

あいつらに出会ってから2年が経った2222年、東京。

俺と仲間達は世界征服を企む組織達の恐るべき計画を聞きつけ、そのアジトへと侵入していた。

男「はああ!」ズバン!

ドドド……ズズーン

配下1「幼女様!!扉が破られました!!」アセアセ

幼女「なに!?はやすぎるぞ!」アワアワ

配下2「がっ!?」バタッ

今、幼女の配下を気絶させたのは女……たまにやり過ぎてしまう事が傷だけど、信頼が出来る俺の大事な仲間だ。胸と可愛い顔が素晴らしい、とても長くて青い髪がこいつの魅力をさらに惹き立てていると思う。

女「最近貴方達はお遊びが過ぎると思うなー」

博士「ほうほう……お前達は実験に良く使えそうだな。どうだ?私達の家に来ないか?歓迎するぞ?」ククク

配下3「ひいい!?」ダダダ

変な事を口走るこいつは博士。何時も変な実験ばかりをするけど1番頼りにしている。

金髪「……」ポー

配下4「隙あり!」

呑気な顔をして良く分からない機械を眺めて居る女性……金髪に斬りかかろうと幼女の配下が接近するがそれも虚しく。

剣士「ぜや!!」ズバッ

配下4「ぎゃあ!!」

俺と女と同じく、力が才能である全身甲冑の仮面を付けた剣士の鋭い剣によって阻止された。

男「さあ……ここまでだ幼女」

幼女「ぐぅ……」

背の小さな小さな幼くて可愛らしい青い髪をした女の子を俺は追い詰める。言っておくが俺は断じて変態では無い、この幼女は大人が束になっても勝てないであろう危険な頭脳を持った恐ろしい人間なんだ……ほら、そう言ってる間にも……

幼女「いまだ!!」

配下5〜100「「「ぎゃはは!!ここでおわりだ!!!」」」

男「はぁぁ……」スッ

俺は愚直に大勢で一直線に向かってくる幼女の可哀想な配下に向けて剣を構える。

配下5〜100「「「うおー!!」」」

幼女「……」テクテク

横目に幼女を見ると、やはり俺の攻撃が当たらない場所へ簡単に移動をしている。侮れない子供だ。

男「はあ!!」ゴォォォ!

俺が博士に作ってもらった剣(6000)を振るうと同時に重く鈍い衝撃が幼女の配下達に直撃をする。

配下5〜100「「「ぐああああ!!」」」

突風に飛ばされたかの様に、奴等はアジトの中で四散する。

男「さあ、早くその訳の分からない装置を俺に渡せ」

幼女「……」プルプル

男「?」

幼女「いやだ!いやだいやだいやだいやだいやだいやだーー!」

幼女「がんばってつくったのー!!!」

幼女「あああああん!」ビエーン

金髪「……」ジトー

金髪の視線が痛い。

剣士「泣かせた……」

仮面等の影響でくぐもった声をした剣士がチクリと俺の痛い所を突いてくる。そんなつもりは無かったんだけどな……

博士「男はおもしろい性癖の持ち主だな……サディスティックなロリコン……ククク」

博士が俺にとどめを刺す。それだけは言って欲しく無かった。

男「分かったよ……ほら!ごめんな……許してくれって」

幼女「……」コクコク

男「よし……良い子だ。ほらその小さな腕時計みたいな装置を俺に……」

幼女「……」ニヤリ

ーーカチッ

男「へ?」

幼女「ひっかかったな!おとこ!」

幼女「きさまには、この!へいこうせかいがあるとかていしたうえでさくせいをした、へいこうせかいいどうそうち!」

幼女「ぱられるれんじゃーのじっけんだいになってもらう!!」

男「パラレルレンジャー?」

ネーミングセンスが間抜け過ぎて本当に自分が危機的な状況なのか疑ってしまう。大体、前から幼女の実験は失敗ばかりだったから、今回も成功が出来る可能性は低いだろう。

男「はいはい、どうぞ勝手に使ってくれ」

博士「パラレルレンジャー(笑)」プププ

男「パラレルレンジャー(笑)」プププ

幼女「ーー!」カァァ

俺も博士に釣られると、幼女は悔しそうに顔を赤らめる。

幼女「おこった!!」

幼女「もうこうかいをしてもおそいぞ!!!」

幼女「ぱられるれんじゃーきどう!!」ポチ

キュイーン!キュイーン!ズウウウウン……チチチチチチチ

男「あれ?……身体が引っ張られる………………ぁぁぁぁあ!?」

女「男!?!?」

博士「……」

私は白衣のポケットに手を入れながら、歪む景色と爆発をするパラレルレンジャーをコントロールをする巨大な装置を見守る。

女は慌てふためいている……

幼女も計算外の出来事に焦りが隠せない。

女「男!?男!?男おおおぉぉぉっ!?」

私の目の前で良く分からない出来事が起きている。

爆発する巨大な装置とその中心で歪んだ空間に崩されて行く男!?……私には何があったのか分からない。

ただ……

男に何かがあったら……幼女……

許されると思わないでよ?

ズズーン……ゴゴゴゴゴゴ

女「煙が晴れて行く……」ゴクリッ……

博士「……」

剣士「……どうなった」

金髪「……」ジトー

幼女「……マズイ」


男「ウンウンウンボグゥwwwwwwwwエライエライブヂャケチャアアアアwwwwwwwwカチタイwwwwwwwwwwww」

女「」

博士「」

金髪「」

剣士「」

幼女「」

男「ウウウウンウウウンスゴスゴイスゴイナンデモウンウンウンwwwwwwwwwwwwww」

幼女「しっばいしちゃった☆」

女「幼女おおおおお!!!!!」

女「殺す!殺す!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!」

剣士「落ち着け女!」ガシッ

女「離せ離せ離せ離せ放せええええええ!!!」

博士「どうしてこうなった……」

幼女「てったいだ!もうひとつのあじとに、にげるぞ!」ピュー

配下達「「「はっ!」」」ピュー

博士「一度家に帰ろう。話はそこからだ」

女「ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!」

男達の家。

博士「……」

女「……」

金髪「……」

剣士「……」

ズーンッ

博士「どうしてこうなった……」

男「アーアーブチュブチュブチュブチュフチュwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwマーマーマーマーマーウフフフフフwwwwwwwwwwwwww」

女「はいっ」ピッ

博士「はい、女」

女「幼女を殺せば良いと思います」

博士「待て。それは色々とマズイ」

剣士「はい」ピッ

博士「はい、剣士」

剣士「介錯は私が務める」

博士「それはやめてくれ」

博士「金髪は……」

金髪「……」

博士「無いか……」

博士「見ての通り、男は“池沼”になった。男の状態を名義上池沼と呼ばせてもらう、そして……これから私達は男が治る方法を模索する」

博士「このままでは終われないからな」

今日の分はここで終わりです。


このSSは前回私が作成したSS
女「金と顔……それがあれば良い」
の完結後に私が安価を取り、作成する事が決まったSSです。


前スレ>>184-217の安価で
並行世界で男が主人公の近未来で科学力が高い、感動バトルアドベンチャー、ミステリー要素とエロ要素ありの物語になりました。

>>223の安価で男は重度の池沼。

>>221の安価でヒロイン(女)は主人公に従順なヤンデレ。

>>231の安価で敵の規模は大規模。

>>237の安価で仲間は、金髪、剣士、博士、鬼。の四人。

安価のご協力ありがとうございました。

このSSは前スレを見ていない方もお気軽にご覧になってください。

至らない所も多々ございますが、良ければ最後まで見ていただけたら嬉しいです。

このSS自体では安価を取りません。

カオスwwwwww

剣士「……」ピクッ

博士「どうしたのだ?」

剣士「敵が来た」

博士「なっ!?」

女「ちょうどいい……私のナイフで内蔵をぐちゃぐちゃにしてあげる」

金髪「……」

博士「こんな時にまで……あいつら……」ギリッ

博士「まあ良い……監視カメラで様子を見よう」カチッ

博士「……」カチッカチッ

博士「……!」

博士「女!剣士!金髪!」

女「えっ?どうしたの?」

剣士「なんだ?」

金髪「……」ビクッ

博士「絶対に動くな……」

女「え?どうして?」

博士「化け物だ……」

女「?」

博士「化け物が居る……」

剣士「化け物?そういった類は何時も倒しているだろう?」

博士「嫌……この世の者とは思えない程の化け物だ……男ぐらいでしか渡り合えない」

幼女の配下達を蹴散らす全身が青い化け物。童話で目にする鬼と良く風貌が似ている。筋骨隆々と言うには表現が足りない程の発達した身体を持った化け物がモニターに表示されている。

あんな存在……私と男の計画には一つも入っていない……計算外の存在。

パラレルレンジャーの影響か!?それしか無い!

これがきっかけで計画に支障がきたしたらどうしたら良いのか……

糞……

剣士「……動いた」

博士「……」

どこへ動いた?

私はカメラを鬼へと追わせた。

鬼「……」

人々「ザワザワ……」

鬼は新宿駅の前でオブジェの様に動く事をやめた。

人々は得体の知れない存在に恐怖をし、鬼に視線を集めるが鬼はピクリとも動かず、警察達が動かそうとしても微動だにしない。

奴は一体なんだ?私の計画にはあんな存在が居なかった……

幼女の家。

幼女「……」

執事「飲み物は?」

幼女「いらない、さがっていてくれ」

執事「かしこまりました」スッ

?「あんたの言うとおりにすれば、決着が着くんだよな?」

幼女「ほんとうにそれをのぞんでいるのか」

?「そうするしか無いだろ」

幼女「まあ……あんしんするといい、けいかくどおりにすすめばけっちゃくをつけられるぞ」

?「……本当か?」

幼女「おまえもじっさいにみただろう?しんじつを」

?「ああ……分かってる」

?「あんたを信じるよ」

幼女「すまない……」

?「大丈夫。構わないよ」

DQN「おーい!!早く“アイツ”殺させてくれよ!!」

DQN「そうしたら入れ替わる事が出来る!!」

幼女「まあまて」

?「下衆が……」チャキ

幼女「けんはおさめてくれ……たのむ」

?「……」スッ

幼女「けいかくどおり……けいかくどおり……」

今日の分は終わりです


この>>1は偉いな
最後までよむからやり抜いてくれ

ここはどこだ?

荒れ果てた大地……

何も無い世界……

誰も居ない………………?

ビルも崩れている。

砂嵐が俺の目に当たる。

息苦しい……

誰だ……目の前に居るのは……?

女?

「おい!」

「大丈夫か?」

「女!?」

「爆発で怪我はしてないか!?」

返事が無いぞ?

笑ってる?

様子がおかしい……

女は俺の目の前でいやらしく笑った。

女?「あははははは!!」

女?「あいつらも面白い事をするね……」

女?「強い男だ……一番強いね……」

俺の目の前に居る女は何かが違った……女よりも目が鋭い事は置いておくとして。決定的に違う、化け物だ、強過ぎる、見ただけで分かる。

男「ははは……」

女?「男ぉぉ……よろしく☆」

男「お前は女なのか?」

女?「女と言われたら……女だよ……」

女?「た・ぶ・ん」

女?「ね」

全身が暑くなった、汗が止まらない、心臓か落ち着かない、全身が悲鳴を上げる。逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ。

逃げろ。

男「っ……ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

俺は良く分からない世界……夢かも知れない世界で雄叫びを上げながら、女に背を向けて逃げ出した。

女「あはは……鬼ごっこ??」

女「良いよ☆付き合ってあげる」

×女に背を向けて逃げ出した

○女に背を向けて走り出した

です

一日後。東京。

男「クルクルクルクルクルwwwwwwwwwバアアアア!!!!ブブブブブwwwww」

博士「おい、黙ってろ男」

剣士「はあ!!」ズバン!

配下「「「ぎゃー!!!」」」

女「殺す殺す殺す殺すうううぅ!幼女おおお!!!」ザクザクザクザク

配下「「「ヒイイイイイイイイイイ」」」

金髪「……」

博士「よし!良いぞ!」

ここで戦えば全員の力が付く……計算通り。

女「博士!!幼女がどこに居るか分からないの??」ザクザク

博士「無茶を言うな!!あいつは俺よりも頭が良い!!」

剣士「何も進まないっ……な!!」ズバン!

博士「……」

戦闘終了後、博士の部屋。

博士「今の所イレギュラーが多発している……」

博士「やはり……幼女……あいつはイレギュラーだ」

博士「お前を信じて計画を進めるよ……」

博士「……」

「ナテケタネアナタエア!!!!ウンウンウンウンウ!!!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

女、私室。

女「えへへ……男……」

女「連れて来ちゃった……」

男「アーアーアーアーアー??????ドコドコドコドコドコドコ」

女「大丈夫……」

女「これからとっても気持ち良い事をするんだよぉ……」

女「えへへぇ……」パサッ

女「おっぱい大きいでしょ?」プルンッ

女「アソコは勃つんだねぇ……」

女「ーーえへへっ///」

今日の分は終わりです。

別に頭はおかしくありません。

ぜひ最後まで見てってください。

せっ設定だから仕方ないねっっ
乙!

女「ほらぁ……男……舐めて」プニ

男「!?」ペロ

男「ドゥドウドウドウドウドウwwwwwwwwwwwwwwww」ペロペロ

女「あっ……ああ……男ぉっ良いよぉ……」ピク

男「あーあーあー」

女「あれ?ここパンパンだね……」ツンツン

女「楽になりたい?」

男「うーうーうーうーうーうーうーうーうーうーうーうーうーうーうーうー」

女「分かったっ!」

女「気持ち良くしてあげるね」

男「あああ?」

女「ほらっ服脱いで」ズリズリ

男「?」

女「良く出来ましたー!」ズリッ

女「……」

女「男のって結構大っきいんだね」

男「うううううううううううっっっっ」ビンビン

女「やっと男と一つになれるよぉ、念願の夢だよ」ペロッ

女「んっ……んぅ……ちゅ……はむっ」チュプ

男「アッアッアッアッアッアッアッアアアッ」ドピュ

女「!」バッ

女「びっくりして離したら顔についちゃった……」ベトー

女「んっ……」ペロッ

女「男の味だね……///」

女「えへへ」クチュ

女「男のせいで……アソコが大変な事になってるよ?責任取ってね」グチュ

男「ゥゥゥゥゥアカアカアカアカアカアカアカwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

女「えへへ……入れるよ?」ツプ

女「あっぅぅぅ!……痛っっ!」ヌププ

女「男の、入っちゃった」

男「うううううううううううっっっっうううううううううううっっっっうううううううううううっっっっうううううううううううっっっっ」

女「初めては博士でも良かったけど……男にあげちゃった///」

女「えへへ……動いて良い?」

男「ああああああああああああああああああっっっっっ!」ガバッ

女「きゃっ!」ドサッ

男「あっぅぅぅぅぅぅぅっっっ!」カクカクッ

女「ちょっとぉ……はげしいよぉ……男ぉ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

博士の部屋。

コンコンッ

博士「どうした?」ガチャ

剣士「……」

博士「喫茶店にでも行くか?」

剣士「嫌、ここで良い」

博士「おごってやろうとしたのに、勿体無い」

剣士「そんなことより。あの化物はどうすればいい?あんなの聞いていないぞ」

博士「心配するな、私も聞いていない。もしろ予想外だ」

剣士「なっ!?」

剣士「ふざけるな……“アイツ”が言っている事と全然違うじゃないかっ、“アレ”が来る前に全員死んでしまうぞ……!」

博士「大丈夫。どうせ“アレ”に殺されるさ……」

剣士「しかしっ!」

博士「もう少し慎重に世界を観察しておくべきだった……すまない」ギリッ

剣士「っつ……」

剣士「分かった……お前を信じる」

翌日、新宿駅前。

男「ギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチウッウッウッwwwwwwwwwwwwww」

博士「男……黙れ」

剣士「こいつが……あの……」

鬼「……」

博士「下手に刺激するなよ」

剣士「分かってる」

金髪「……」ジーッ

博士「さて……」

こいつの事を少々調べらせてもらうか。

少年「あー!あの人達!ヒーローさんだあ!」

母「コラ!邪魔しちゃダメでしょ!」

少年「えー……はーい」

女「ばいばーい」ニコニコ

警官「今日はこの化け物の調査ですか!?」

博士「そうだな。興味があってね」

警官「あの時はたまたま“敵”を倒してくれていたから良かったものの……市民に被害が出たら大変な事になっていましたよ」

博士「皆が無事で何よりだ……」

どうせもうお別れだがな。

警官が興味深い顔で化け物を観察している、私は万が一の事を恐れ警官を制する。

博士「やめておけ、危ないぞ」

警官「あっ……すいません」

私は化け物の調査を再開した。

すいません今日の分は終わりです。

全くエロく無い……

女「えへへ」クチュ

女「男のせいで……アソコが大変な事になってるよ?責任取ってね」グチュ

男「ゥゥゥゥゥアカアカアカアカアカアカアカwwwwwwwwwwwwwwwww」

女「えへへ……入れるよ?」ツプ

女「あっぅぅぅ!……痛っっ!」ヌププ

女「男の、入っちゃった」

男「うううううううううううっっっっうううううううううううっっっっうううううううううううっっっっうううううううううううっっっっ」

女「初めては博士でも良かったけど……男にあげちゃった///」

女「えへへ……動いて良い?」

男「ああああああああああああああああああっっっっっ!」ガバッ

女「きゃっ!」ドサッ

男「あっぅぅぅぅぅぅぅっっっ!」カクカクッ

女「ちょっとぉ……はげしいよぉ……男ぉ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

博士の部屋。

コンコンッ

博士「どうした?」ガチャ

剣士「……」

博士「喫茶店にでも行くか?」

剣士「嫌、ここで良い」

博士「おごってやろうとしたのに、勿体無い」

剣士「そんなことより。あの化物はどうすればいい?あんなの聞いていないぞ」

博士「心配するな、私も聞いていない。もしろ予想外だ」

剣士「なっ!?」

剣士「ふざけるな……“アイツ”が言っている事と全然違うじゃないかっ、“アレ”が来る前に全員死んでしまうぞ……!」

博士「大丈夫。どうせ“アレ”に殺されるさ……」

剣士「しかしっ!」

博士「もう少し慎重に世界を観察しておくべきだった……すまない」ギリッ

剣士「っつ……」

剣士「分かった……お前を信じる」

翌日、新宿駅前。

男「ギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチウッウッウッwwwwwwwwwwwwww」

博士「男……黙れ」

剣士「こいつが……あの……」

鬼「……」

博士「下手に刺激するなよ」

剣士「分かってる」

金髪「……」ジーッ

博士「さて……」

こいつの事を少々調べらせてもらうか。

少年「あー!あの人達!ヒーローさんだあ!」

母「コラ!邪魔しちゃダメでしょ!」

少年「えー……はーい」

女「ばいばーい」ニコニコ

警官「今日はこの化け物の調査ですか!?」

博士「そうだな。興味があってね」

警官「あの時はたまたま“敵”を倒してくれていたから良かったものの……市民に被害が出たら大変な事になっていましたよ」

博士「皆が無事で何よりだ……」

どうせもうお別れだがな。

警官が興味深い顔で化け物を観察している、私は万が一の事を恐れ警官を制する。

博士「やめておけ、危ないぞ」

警官「あっ……すいません」

私は化け物の調査を再開した。

博士の部屋。

博士「……」

調査が終了して分かった事はふたつ。どちらも計画に役立つかもしれない情報だ。

剣士「どうだ?新しい発見はあったか?」

金髪「……」

博士「お前達を呼んだのは他でも無い……調査の結果を教える為だ」

剣士「当然だ」

博士「ぐっ……」

剣士は間髪も入れずに、調査の結果を早く教えろと言わんばかりに横槍を入れて来る。少しは待つ事を覚えた方が良い。

博士「まず一つ」

私が口を開くと真剣な様子で私に視線を送る。まあ……仮面のおかげで顔は見えないが、これだけ真剣なら様子だけでも感じ取れるさ。

博士「あの化け物は寝ているのでは無く、眠らされている」

剣士「眠らされているだと?」

博士「化け物の体から101本程のかなり細い注射針と大量の睡眠薬が検出された。小さな村の人間ぐらいなら過剰摂取で全員を殺せる程の量だ」

剣士「なっ……」

博士「そして二つ目」

博士「大抵は予測が出来ているだろう?」

剣士「……」ゴクリッ

博士「それを行ったのが幼女だ」

博士「その前にも配下達が身を呈して、睡眠薬を打っていた事が分かった」

博士「幼女に関しては、駅の防犯カメラを見させてもらった時に発見した。小さいから私達のカメラでは見えなかったがな……」

博士「そして幼女は新宿駅前で腕につけた映像装置で男の顔をホログラムで小さく表示。それに関心を持った化け物は幼女だに歩み寄ると、幼女は特殊な銃で大量に注射針を射出、そして化け物は大量の睡眠薬で眠りに至った」

博士「今のが二つ目……要するに事の成り行きだ」

剣士「男の顔はどれくらいの大きさで……?」

博士「それが一番恐ろしくてな………………………………ほんの数センチ程度だ」

剣士「数センチ!?……と言う事は……」

博士「その程度の大きさで喰いついた……」

博士「あの化け物は男に余程の執念があると言う事だな」

剣士「男の身の安全を確保しないと……!」

博士「大丈夫だろう。何より男の場所は私と剣士と金髪にしか分からな「私は男を守りたい!!」

「グツグツグツグツグツグツwwwwwwブブブブブブフwwwwwwwww」

博士「……」

剣士「……」

金髪「……」

博士「まあ……とにかく」

博士「現状の目標は幼女達と戦う事だ」

博士「明日にはまた戦ってもらうぞ」

剣士「分かった。信頼してやる」

博士「私の発明も完成が近い……計画通りなら案外決着は早いかもな」ククク

金髪「……」

博士「期限も迫っている事を忘れるなよ」

翌日、渋谷駅。

剣士「はあ!!」ザク

博士「……発明……発明……」カチャカチャ

女「幼女おおおおおおおおおお!!」グサグサ

配下達「「「うわああああああああ!!」」」

男「ブチュブチュブチュココココノノノノナノサハナワツマテユユヤヌマコwwwwwww」

金髪「……」

金髪「……」ハァ

博士達「「「ーーーー!」」」

配下達「「「ーーーー!」」」

金髪「……」ボーッ

金髪「……」

少女「あ……ヒーローさんだぁ!!」

金髪「……?」

少女「ヒーローさん達はとっても有名だよ!」

金髪「……」コクコク

少女「だってね!だってね!」

少女「皆にやな事をする敵をいっつもやっつけてくれるもん!」

少女「いつもありがと!」

金髪「……」

少女「ねえねえ、お姉ちゃんは戦わないの?」

金髪「……」コクコク

少女「じゃあ暇なんだね!」

金髪「!」ガーンッ

少女「ねえねえ……遊んでくれる?」

金髪「……」コクリッ

少女「ありがとう!」

金髪「……」

少女「公園いこっ!」

金髪「……」コクコクッ

少女「はやくー!」タタタッ

金髪「……」タタッ

博士「あれ……?金髪は?」

剣士「さぁ……な!」ズバンッ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

公園。

少女「もっと強く押してー」キーコーキーコー

金髪「……」グッ

少女「うわ!すごーい!」キーコーキーコー

少女「すごくブランコ漕げてるよぉ!」キーコーキーコー

金髪「……」

少女「……えい!」ピョン

金髪「!」ビクッ

少女「よい……しょっ」スタッ

金髪「……」ホッ

少女「どうしたの?お姉ちゃん、怖い顔をして……」

金髪「……」フルフル

少女「なんでも無いの?」

金髪「……」コクコク

少女「なら良かった!」ニコー

夕方、渋谷駅前。

少女「じゃーねー!お姉ちゃーん!」フリフリッ

金髪「……」フリフリッ

少女「私はお姉ちゃんみたいなちっちゃなおっぱいにはならないよー!」

金髪「……」フフッ

少女「でもね!でもねー!お姉ちゃんみたいにクールで綺麗な顔にはなりたいよー!自分に自信を持ってね!」

金髪「……」フフッ

少女「じゃあねー!」フリフリ

金髪「……」フリフリ

「もしもしー!ひーろーのおねえちゃんとあそんでもらっちゃった!」

「えー?だいじょうぶだよー!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

金髪「……」

博士「おかえり」

金髪「……」

博士「嬉しい事でもあったのか?」

金髪「……」

博士「顔に書いてあるぞ?」

金髪「……」

博士「まあ良い」

博士「お前はどうやって帰ってきた?」

博士「もしかして……電車では無く……“エアタクシー”か?」

金髪「……」コクリッ

博士「費用がかかる物を選んでくれたな……」ヒクヒクッ

金髪「……」

博士「まあ……楽しかったんだな?」

金髪「……」コクリッ

博士「それなら許す」

金髪「……」フフッ

用語解説

エアタクシー、2215年にドイツの車メーカーと飛行機関連会社が協力して開発された物。その普及率は年々高まり、2220年には日本にも普及した。運賃が高いのがキズ。

用語解説。

パラレルレンジャー、幼女が開発した並行世界移動装置、時間軸が同じだが、世界が別の道を選んでいたら……別の世界が存在したらと過程した装置。

今日の分は終わりです。ミステリー?謎部分は残せてると思います。ミステリーを出来ているか?と言われると……全く出来ていませんが……

質問があれば受け付けています。

昼か夜に、登場人物のおおまかなプロフィールを投下します。

中々謎が多くて

不思議な感じ

翌日、朝、渋谷駅前。

剣士「……」

今日は敵が現れないと聞いたので私は一人で街を散歩している。

ゼンジンカッチュウデカメンツケテル……ヒソヒソ……ザワザワ……ヒーローノヒトハスゴイワネ……

剣士「……」

前は仮面すら付けていなかったがな……声も仮面に付いている変声機で変えている。

事情があってそんな事をしているが……本当は今すぐにでも仮面と甲冑を脱ぎ捨てたいぐらいだ。

しかし、それが許されるのは自室だけ……不便極りないが仕方無い。

少女「あっ!ヒーローさんだあ!」

少女「私は少女!よろしくね!」

剣士「……?」

少女「ヒーローさんは今日どうして一人なの!?」

剣士「お前も一人だろう?」

私の目の前に突然現れた青い髪の可愛らしい少女。

ずいぶんと馴れ馴れしい。

少女「ねー!ねー!」

剣士「なんだ?」

少女「あそぼっ!」

剣士「断る」

当然だ。私が折角の休みに何故子供と遊ばなければいけない?

勿論。

そんな道理は無い。

少女「……ぅっ」ブルブル

少女「ひっく……ひっく……」ポロポロ

少女「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビエーーン!!!

剣士「なっ!?」

顔を赤らめ涙を吹き出すように泣き喚く少女。周囲の人間は怪訝な顔をして私に視線を集める。

一応この世界のヒーロー……面子を保つ為になんとかしなければいけない。

剣士「わっ……わっ、分かった!遊んでやるから泣くな!」アセアセ

少女「本当!?」パアアアッ

剣士「ああ……本当だ」

まんまと嵌められた私は少女と共に公園へと向かった。

少女「いこいこ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゲームセンター。

少女「あれ取って!」ピョンピョン

剣士「あれは……?」

少女は飛び跳ねながら今流行りのキャラクターの人形が入ったUFOキャッチャーを指差し、私に取れとねだって来た。金まで使えと言うのか……?

剣士「良いだろう……」

剣士「……」

ウィーン……

剣士「……」

スカッ

剣士「……」

マタアソンデネー!

少女「……」

剣士「……」

くそっ……

剣士「叩き切ってやろう……」チャキッ

少女「ダメだよ!」

剣士「ぐぬぅ」

チャリーン

クソクソクソクソ!

オネエチャン!ヤメテ!

ナンドデモヤッテヤル!

少女「〜〜♪」ルンルン

剣士「一万円がぁ……」ズーン

少女「お姉ちゃん!お人形さん取ってくれてありがとう!!」ニッコー

剣士「ああ……気にするな」

少女「お姉ちゃんはとっても優しいね!」

剣士「優しい……?」

少女「うん!」

少女「だってねー!見ず知らずの私の相手をしてくれたもん!」

剣士「お前がわがままを言うからだろう?」

少女「私が言うんだから間違いないの!」ムー

剣士「そうか」フフッ

少女「じゃあねー」フリフリ

剣士「ああ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男達の家、剣士の部屋。

博士「入るぞ」コンコン

「入れ」

博士「失礼」ガチャ

博士「……」

剣士「どうした?」

博士「全裸で仮面も付けていないとは……誘っているのか?」

剣士「恥は無いさ……だが、殺されたいのか?」

博士「冗談だ」

剣士「……まあ良い、何の用だ?」プルッ

博士「嫌……楽しそうに帰って来たから、珍しいと思ってな」

剣士「そうか?」

博士「ああ、顔に書いてある」

剣士「そうか」フフッ

剣士「話はそれだけか?」

博士「そうだが?」

剣士「なら帰れ」プルン

博士「節操も無いな。失礼」ガチャ

剣士「……」

剣士「〜〜♪」

人物紹介



黒髪の長身イケメン。びっくりする程強い。

人物紹介



ヤンデレのキチ。誰よりも男を愛している。巨乳の青髪で可愛い顔をしてる。
男ならとりあえずアレでもいけるらしい。

人物紹介

男(池沼)

全身に色々な傷がある。目が常にイッている。イケメンの面影は無く、髪もだらしなく伸びている。

人物紹介

博士

世界最高の科学者。彼の頭脳に敵う者は誰も居ない。黒髪混じりの銀髪で年齢より老けた顔をしている。

ポニーテール、クール美人、貧乳、華奢。変態の心を鷲掴みにする物がそこにある。

胸に関してはコンプレックスを抱いていない。

女の髪はお尻ぐらいまであるロングと考えて下さい。セクシーな身体です。

>>50は金髪です

剣士。

世界最高の剣士。甲冑と仮面のおかげで声も顔も体も分からない。

幼女。

ちっちゃくて可愛い、青髪の幼女。
その小さな身体にはとても大きな野心が詰まっている!
彼女に協力する変態と言う名の紳士……配下をりよ…………頼りにパラレルレンジャーと多数のアジトを完成!

実はお金持ちらしく、執事雇い、豪邸で暮らしている。

鬼……突如現れた全身が青い化物。幼女の計画で動きを停止、新宿駅前で動かない。

ミスです>>29>>30は無かった事でお願いします

執事

幼女に乗っ取られる前の名家の執事をしていたが、幼女に乗っ取られてからは幼女に仕える。

?とDQNと女?は後々分かるでしょう。

今日の分は終わりです。

翌日、秋葉原。

博士「開発に必要な道具がここに売っている筈……」

少女「あー!」

博士「?」

少女「ヒーローさんだ!」

博士「どうした、迷子か?」

少女「ううん!違うよー!」

少女「私の名前は少女!よろしくね!」

博士「そうか、じゃあな」スタスタ

少女「待ってよおー!」ガシッ

少女「うううー!」ズリズリ

博士「……」ピタッ

博士「何の用だ?」

少女「遊んで欲しいなー!って」

博士「はぁ……」

博士「良いだろう。付き合ってやる」

少女「本当!?」パアア

博士「ああ、嘘はつかない」

博士「た・だ・し」

博士「これで終わりだぞ?」

少女「うん!いいよー!」

博士「本当に分かっているのか……」

少女「うん!」

博士「で」

博士「何をして遊ぶ?」

少女「んー……じゃあ鬼ごっこ!」

博士「……」

博士「二人で?」

少女「うん!」

博士「お前……寂しい奴だな」

少女「むっ」ムカッ

少女「じゃーお兄さんは鬼ねー!」

少女「じゃっ!」ピュー

博士「なっ!」

博士「っ……!」

博士「帰ろうにも……財布を盗まれたら何もできないぞ……!」

博士「……仕方ない」

マテー!

ヤダヨー!

コッチダヨー!

コノオオオ!

夜。

博士「はあ……!はあ!ひゅー!ひゅー!」ドサッ

少女「えへへ!私の勝ち!」

博士「ゴホッ……ゴホッ!ひゅー……ひゅー……はぁはぁ」

少女「財布は返してあげる。はい」スッ

博士「ゴホッゴホッ……ああ」パシ

少女「お兄さん、体力無いね!」

博士「はぁ……はぁ……うるさい……はぁ……」

博士「ふーー……」

少女「えへへ!」

少女「でもね!楽しかったよ!」

博士「……」

博士「そうか、なら良いだろう」

少女「じゃあねー!」フリフリ

博士「ああ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男達の家。

博士「ただいま」

女「おかえりー」ギューッ

男「ウンヌウンヌウンヌウンクwwwwwwwホゥホゥホゥホゥwwwwwwwww」

博士「何をしている?」

女「えっ?」

女「男を抱き締めているだけだよ?」

博士「そうか……」

女「でも……博士は嬉しそうな顔をしているね」

博士「そうか?」クククッ

女「変な笑い方ー」

今日の分は終わりです。

少女のプロフィールを忘れていました。

少女、青髪の可愛らしい少女、何故か博士達の前に出没する。



謎は今後解けて行きます。

今日の分は終わりです。

翌日、朝、男達の家の前。

?「……」

?「幼女に頼まれて、来てみたが……」

?「なるほど……お前達を殺せば良いのか?」

博士「……」

金髪「……」

女「……」

剣士「……下がっていろ」

博士「……」

突然家の前に現れた男は剣士と同じく仮面をつけていて、退屈そうな声を吐きながら私達に向け剣を構えていた。

チャイムに出なければ良かったか……

博士「せめて名乗れ」

?「そうだな……“ここ”では……」

博士「……」

?「英雄だ!」

博士「!?」

そもそも英雄と名乗る男もイレギュラー!計算外の存在……“あいつ”には及ばないが……十分に力を持っている!

英雄「はあ!」キィン

剣士「ぐっ!」キィンッ

英雄「中々やるな……」ガッ

剣士「糞っ……!」キン!

博士「……」

正統な剣技……素人目に分かる程洗練された無駄の無い剣撃が剣士の次の手を潰し、素早い動きが剣士を追い詰めて行く。

博士「まずい……」

計画の上で剣士は必要不可欠……一度限りのあの装置で剣士の力を上げたら……“あいつ”が来た時に皆殺しにされてしまう……

今回の戦いで剣士も成長出来ただろう……しかし、どうやって止めるか……

英雄「トドメだ」

剣士「ぐぅ……!」

幼女「まて!」

英雄「幼女……」

幼女「たのしみはあとにとっておくぞ」

幼女「しょうがいになったおとこなんてこわくもないからな!!はははは!」

女「幼女おおおおおおおおおおおお!」

博士「……」

幼女……!助かった……

見境も無く女は酷い目で狙いを幼女に定めて駆け出した。

幼女「むっ!」

幼女「えいゆう!!わたしをかかえてにげろ!」

英雄「!」

英雄「分かった」ダッ

博士「止まれ女!」ガシッ

女「だけど!」グググ……

博士「今お前が行ったら男はどうする!?」

女「……分かった」ピタ

博士「それで良い……」

簡単な奴

今日の分は終わりです。質問等受け付けています。

幼女の家。

英雄「どうして俺を止めた?」

英雄「俺と出会った時から正義の味方ごっこをしているあいつらを殺せと言っていたじゃないか」

幼女「まあ……たのしみはあとにとっておくものだし、まだそのときではない」

英雄「そう……なのか?」

幼女「うむ……」

幼女「それに、おまえもひとをころすのはきがすすまないだろう?」

英雄「……」

幼女「それに、おまえがのぞんでいるものがめざめるときがせまっているぞ」ニヤッ

英雄「!」

英雄「いつだ?」

幼女「あしただ」

すまない……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

同時刻、博士の部屋。

博士「明日だ」

剣士「分かってる」

金髪「……」

博士「なら良いが……覚悟は出来ているか?」

剣士「無論だ」

金髪「……」

博士「そうか、私はやる事を済ませて寝る」

剣士「分かった、私は風に当たってくる」

金髪「……」

男達の家の前。

剣士「……」

剣士「どうしてここに居る?」

剣士「少女」

少女「……」

剣士「こんな夜にどうした?家出でもしたのか?」

少女「話がある」

剣士「!?」

少女「ーー信じて欲しい大事な話だ」

剣士「……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

博士の部屋。

男「ググググクルルユユユハユラルルルヌニコユンチュニヌタwwwwwwwwww」

博士「悪いな、付き合わせてしまって」チャキ

男「ナニヤナヌヤサユタアヌユカムカツナヒラハナツwwwwwwwww」

博士「丁度良い事に、女は寝ている」

博士「さて、交代の時間だ」ググッ


ターンターンターン

翌日、新宿駅前。

博士「……」

私と女と金髪と剣士と男、全員で新宿駅の前に移動した。

ホログラムで映る宣伝広告と人々の喧騒が都会の味を出している。

最もその喧騒も今日で終わりだが。

幼女「おや、どうした?」

出たな計算外。

DQN「み・い・つ・け・たああああああああ!!!!!」

英雄「うるさい」

少々顔と目がイかれた囚人のような男が、男を見かけるや否やアドレナリンが多量に分泌されたかのように興奮している。

そして、それをたしなめる英雄と大勢居る幼女の部下達。

男「ニカヤナコナマナユサミナマタニタカヤニニテユケシカマテヤネホナノナアオナカwwwwwwwwwwwwww」

人々は一同に会した私達を不審に思い、ざわめく。

ーーさて




始めるか……

ーーすまない。

……許してくれ。




ーー残り僅かの“残った世界”の為に


“犠牲”になってくれ、人類。

博士「さて、始めるぞ」

博士「構えろ剣士」

博士「見届けろ金髪」



博士「ーー目覚めろよ……男」



剣士「……」チャキ

金髪「……」

幼女「……」

はじまるか……

英雄「さて……俺は“鬼”を殺しに行く」

DQN「まだ“あいつ”を殺したらだめか!?今がチャンスだろ?チャンスチャンスチャンス!」

幼女「……」チラッ

配下達「「「……」」」

幼女「……すまない」




博士「並行世界移動装置起動!」ポチ

これから物語は本番に突入します。

まあ、ノビノビとやって行きます。

イマイチ話がわからん

>>74
これから分かるように善処したいと思います。

博士「うまく行けよ……」

並行世界移動装置を起動……どうやら装置の起動には成功した。

だが……問題はこの世界の男の生死。第一世界の男が死んでいたら元も子もない。

シュウウウウウウウウウ

歪な機会音と共に光が私の目の前に現れて、男を形作る。

キュイーン

高く響く音と同時に男の姿が光から解放される。計画は成功のようだ……

男1「はっ!?」

男1「ここは!?」キョロキョロ

女「え……え!?」

女「嘘でしょ?」

博士「……後で説明する」

女「どういう事!?博士がいきなり変な装置を使ったと思ったら……」

女「お……おと……」

女「男が……」

男7「テニココテヤネフユノテタケヌタオカヤタヤテヤカタナハヤチイニハヌナカニマ」


女「男が二人!?」

本編突入です。

何故男が二人いるのか?英雄は何故鬼を狙うのか?後々判明して行きます。

また後で投下します。

博士「さて……備えろよ剣士……」

剣士「ああ……」

博士「そろそろ来るか……」

ズズゥゥゥン!

鬼「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

英雄「はああ!」

博士「っつ……!」

“アイツ”の登場と思わされたが拍子抜けだ、鬼と英雄が隣の高層ビルを突き抜けて私達の前を通り過ぎる、激しく交戦をしている二人は拳と剣をぶつけ合っている。

拳は鬼で剣は英雄。正直剣士でも立ち入れない化け物二人だが……この世界の男には敵わないだろう。

そして剣士にあの装置を使えば……“アイツ”に勝てる。

男と剣士の協力があれば勝てる……

シュウウウウウ

私達の目の前に青い光が現れる。

博士「来たぞ!男!剣士!」

剣士「!」チャキ

男1「来たぞって……もしかして……!」

博士「ああ……お前が逃げていた“アイツ”だよ……」

男1「勝てる訳が無いだろ!?」

博士「剣士と協力をすれば勝てる!」

博士「私を信じろ!」

男1「でも……」

博士「大丈夫だ」

光が“アイツ”の形を作って行く、何度見ても愛おしく可愛らしい青髪の“アイツ”を……

ついに姿を現した。

女?「……」

博士「……」

人々が聞くに耐えない奇声とうめき声を上げながら倒れていく。

女1「え……何これ?」

女1「私がもう一人居るし……」

女1「周りの人が全員……死んでる……?」

この世界“も”私達を除いた人類が死滅した。

恐ろしい奴だ。

そして予想外の答えが出た。

計算外。

計画の範囲外。

男が目覚めない。

男7「キテネヤソテユケテテナキカンサwwwwwwwwwwカチアサヤハタキツヤテハテサキオニハヤタwwww」

博士「ーー勝ち目が無い」

博士「無理だ……勝てるわけが無いっっ……」

足の震えが止まらない。

この世界の男と剣士が手を組んでも勝ち目が無いじゃないか……

最初は勝てる計算が出来ていた……

強くなり過ぎだぞ……女。

女8「やっほー☆」

女8「遊びに来ちゃった☆えへへー!」

女8「大丈夫だよー?怖がらないで!」


女7「お 前 等 全 員 お も ち ゃ に し て あ げ る か ら」


女8「お 前 等 全 員 お も ち ゃ に し て あ げ る か ら」

幼女「……」

はいかたち……すまない……いままでありがとう。

金髪「……」

英雄「……」

鬼「……」

博士「詰み……か」

英雄と鬼も闘いをやめて、女を見ている。まあ……当然だ。恐ろしい存在に驚いているのだろう。

DQN「ひっ!ひいいいい!……嫌だ!嫌だ!」

剣士「……」

博士「剣士?」

剣士は下を向いている。

剣士「……貰うぞ」

博士「!」

そして顔を上げて女を見据えると、私から装置を奪い起動させた。

最大レベルで。

最大レベルだけは駄目だ、例え女を倒しても死んでしまう。

幼女「……」

剣士「……!」ダッ

博士「剣士!やめろ!」

剣士は女に向けて剣を構え駆け出す。

女8「あー……あの時の雑魚か……」

女8「前よりは強くなってるね」

博士「剣士!やめろおおおおおおお!」

限界を超えた速さに耐え切れない剣士の仮面が割れる。

剣士の顔が……女と同じ……嫌。女の顔が私達に晒される。

剣士「うおおおおおお!」

博士「やめてくれ!」

剣士は女に鋭い剣を振り下ろす。が……

女8「ぬるいね」

博士「っつ……!」

剣士の胸は女によって甲冑ごとたやすく、貫かれた。心臓など残ってもいないだろう。

女8「よっわ」

剣士「……」

まだ意識が残っている女は私と男(7)の方を向くと、口をパクパクとさせる……何を言っているかは分からない。

剣士「……」

喋り終えたのか……全てが切れた様に倒れた。

剣士が死んだ。

瞬殺だ。

あっさりと殺された。

男7「……!」

男7「……」

ーー剣士?

どうした?

死んだのか……?

どうしてだ……?

皆で生き残ろうって……言っただろ?

女を倒して生き残ろうって……

ーーなあ“女”。

嫌……剣士……どうして死んでしまったんだ……?

ふざけるな。

生き残ろうって言ったじゃないか……

ーートクン

トクン

男7「博士……」

博士「……!!!」

男7「剣士が死んだ……」

ーー二年前、第七世界。

男「……」

俺の日課はとある豪邸の塀を登って、とても可愛い女の子を見続ける事だった。

女「……」

>>81
はミスです。

これから過去編に突入します。

今日の分は終わりです

これから謎は解けて行くと思います。

とにもかくにも乙

男「……」

女「……」

男「……」

一年前からあの女の子が気になって俺は知らず知らずの内にずっと女の子を目で追っていた。

自分の気持ちに気付いた時にはもう、彼女の家の塀を登って彼女を見つめてしまっていた。

彼女はとても可愛い。

青い髪に澄んだ瞳、そして整った顔立ち。

俺は彼女に惚れていた。

男「……可愛いなあ」

ポツリと呟いても彼女は気付かない。

庭園で花の手入れをする彼女と見つめる俺には結構な距離があるからだ……実は塀を登るのも命がけだったりする。

男「あ……もうこんな時間か、警備が来る前に帰ろう」

翌日、学校、教室。

生徒「起立……礼」

男「……」

女「……」

男「……」

俺は授業中にも彼女の事を目で追う。実の所俺と彼女は小学校から同じ学校でずっと同じクラス、俺は多分運が良いと思う。

今は学期末。もうそろそろ俺も彼女も中学二年生、色々な事があると思うとこの先の学校生活に胸を躍らせてしまう。

先生「男、この問題が分かるか?」

男「えっ!?」

男「わ……分かりません」

クスクス

皆が笑っている。覚えてろよ……

放課後、校門。

女「……」テクテク

男「……」テクテク

彼女が帰る後を俺は見つからない様に毎日追う、そしてまた塀の上から彼女を見つめるのが俺の生き甲斐だ。

「男ー!遊ぼうぜ!」

男「!」ビックウウウウゥ!!

女「?」クルッ

シーン

女「……」テクテク

男「……」

「モガモガ……」

男「悪い今日は無理だ」

俺は彼女が振り返る瞬間、クラスメイトを押さえ付け物影に隠れて事なきを得た。

「ぷはぁ!」

「おい!ふざけん……な」

シーン

「もう居ないし……」

女「……」テクテク

男「……」

こうして彼女が豪邸の門をくぐるのを見届けたら俺は塀を登る用意をする。

何もかもが完璧な俺の一日。

我ながら感動してしまう。

さて、今日も彼女はどんな表情をしてくれるのか。

「あのー……」

彼女はとても可愛い声をしている、学校で声を聞き、塀の上から彼女の表情を聞く……最高だ。

「えーっと……」

あれ?とても可愛らしい声が聞こえて来る……

まるで……彼女のような……

女「いつも塀の上に居るけど……どうして?」

男「!!!!?????」

男「え!?」

女「??」

男「それは、その……えっと……あ、あっ……あっはい……すいません……えっと……えっと……」

女「え?」

男「すいませんでしたぁ!」

俺は全力で謝りながら土下座をした。

許されようとは思っていない。

彼女の意思に従おうと思う。

女「え?どうして謝るの?」

男「!」

気付いていない……?俺がストーカー行為をしていた事に……!

自覚はあった……犯罪だって。

でも彼女を見たらやめられる訳が無い!

男「えっと……それは」

女「同じクラスの人だよね……?」

女「えっと名前分からないや……小学校から一緒なのにね」

男「あ……俺も名前分からない」

名前が分からないのは本当だ。うちの学校では出席を取る事も無いし、俺自身この学校ではクラスメイトの男友達の名前しか把握していない、恐らく他のクラスメイトもそうだろう。

彼女の名前は恐れ多くて、知る事が出来なかった……

女「どうして……謝ってるのかな……?」

女「うーん……」

悩む姿も可愛いなオイ。

女「あっ!」


女「もしかして、塀の上から私を見ていた事?」

男「」

女「あ……大丈夫だよ。嫌じゃないから……悲しそうな顔しないで」

男「あ……うん」

ばれた……もうおしまいだ……

彼女の中では俺は気持ち悪くてどうしようもないどうしようもないクズでゴミで生きる価値の無い粗大ゴミだっておもわれて……

女「……私の名前は女」

女「貴方の……名前は?」

男「えっ?」

女「?」

男「男……」

女「……男君かぁ……よろしくね」

女「私……異性の友達初めてなんだ……」

男「えっ?だって……俺は塀の上から……」

女「そんなに変な事?確かにあの塀は登る事が難しいけど……」

女「それにね……私も男君の……あ……男の表情を見るのとても……楽しいんだよ?」

男「……」カアァ

女「これからも良かったら……私の家に来てよ……一緒にお茶でもしよっ?」

男「」

女「男?」

男「」

女「男……どうしたの?」

男「」

展開早過ぎて訳分からねえ……

男「分かった。女……よろしくな」

女「絶対……だよ?」

女と男の仲はこれから更に深まって行きます。

過去の話は投下が捗ります。

今日の分は終わりです。

どうして青い髪の登場人物がこんなに多いのか

翌日、女家、庭。

女「あっ……男だ……」

男「約束通り来たけど……」

女「お客様を……おもてなししなきゃ……」

男「いいよ、そんなに気を使わないで」

女「ううん……私の勝手」

女「待ってて……芝生の上にでも座ってて」

男「あ、分かった」

男「綺麗な芝生だな……」ボスッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

40分後……

男「遅くね……?」

男「やっぱり……覗かれていた事を根に持って……俺を……殺そうと……!!」

チュドーン!

ーー終わった。

女「あ……お待たせ」

男「いやいや!待ってませんよ!」

女は戸から顔をひょっこりと少し出すと、穏やかな表情で俺に手招きをする。

女「来て……」

男「あっ!ああ……!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

茶の間。

男「」

なんとも高そうな畳だ……節目は踏むな節目は踏むな踏むな踏むな踏むな踏むな踏むな踏むな。

女「あっ……私……男にようかんを作ったの……///食べて……///」

男「お安い御用です」キリッ

頬を赤らめながら可愛らしく俺に和菓子を勧める女の頼みは絶対に踏みにじってはならない。

あってはいけない事なんだ。

女「じゃあ……どうぞ」スッ

とても綺麗な色をしたようかんが俺の前に差し出される。

俺は迷う事無く口にようかんを入れた。

男「いただきまーす」パクッ

男「んっ……あむ」モグモグ

女「どう……?」

男「……おいしい」

女「えっ……本当……?」

男「本当だよ」ニコッ

女「良かった……」ホッ

今日の分は終わりです。明日までには投下をしたいです。

綺麗ないろをした……
爆発音……

男お前は漢や

夕方

男「あ……もうこんな時間か」

女「あ……そうだね……」

俺と女は楽しく茶の間で会話をしていた。

男「じゃあな」

女「うん……気をつけて」

男「ああ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夜、男家、男部屋。

男「今日は楽しかったな」

男「そろそろ寝るか」

男「Zzz」グー

ーー今思えばこの日からかも知れない。

ーー俺の運命が大きく変動をしたのは。

「誰だお前?」「約束だよ……絶対帰って来て……」「俺と同じ顔をしている……」「皆!皆!死んだ死んだぁぁっ……うぅっ……」「…………………………………………」「助けよう」「最悪な状況の中で最高の手を打てば良い……」「ーー行き場の無い私を救ってくれてありがとう……後は任せた」

朝。

男「っ!」ガバッ!

男「はぁ……はぁ……」

なんだ……今のは……?

夢?

女が色々な奴を……?

頭が痛い……なんだったんだ。

今回の分は終わりです。

明日までには投下をしたいです。

朝、学校、教室。

男「……」

なんだったんだ……あの夢は……

女「男……おはよう」

男「あっ……おはよう」

女「今日も遊びに来る?」

男「うん。遊びに行くよ」

女「分かった。 待ってるね」フフッ

女は俺に微かに微笑むと教室を後にする、その後ろ姿に俺は恥ずかしい事に見惚れていた。

男「可愛い……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕方、女の家、玄関。

女「遅い……」

男「はぁ……ごめ……はぁ……ごめん……遅くなった」

女「どうして遅くなったの?」

男「赤点で……補修が……はぁ……あったから……」

男「そこまで馬鹿では無いけど……頭が良い訳では無いんだ……ごめん」

女「仕方が無いなぁ……良いよ」

男「!」

男「ありが「ただし」」

女「これからは……私が勉強を教えてあげる」

男「え?」

男「良いの?」

女「だって……そうしないと……」

男「……」

女「そうしないと……」

女「……」

男「……」

女は何かを言いかけると口を紡いだ。

女「なんでも無いよ」

男「……?」

男「分かった」

その行動すらも愛らしかった。

女「……そうしないと……男と居る……時間が減っちゃうから……」ボソッ

女「むぅ……」

男「?」

女「だから……早速課題だね……!」

男「えっ……また……?」

女「庭に机を……置いて始めるよ……」

男「はい……」

女「逃げたら……殺すよ……」ボソッ

男「え?」

男「今なんて?」

女「早く始めるよ……」

男「無視ですか!?」

今日の分は終わりです

一週間後、女の家、庭、夕方。

女「はい」スッ

女は俺に小さな刀?を手渡した。

実物の刀を目の当たりしたのは始めてだが、不思議と俺には恐怖と言った感情や男子特有の胸の高ぶりが無かった。

男「どうした?」

女「あげる」カアァ

夕焼けが眩しい。

男「え?良いの?」

桜が鬱陶しい。

女「うん///」カアァ

何故か女は顔を赤らめる、俺は戸惑いもあったが豪華な装飾が施された鞘に入った小刀を受け取った。

女「えへへ……」

可愛らしい。

男「?」

女「私にとっては……私の家計にとっても……精一杯の……」

女「精一杯の……」

女は目をきつく瞑り、両腕を伸ばし拳に力を入れる。何かを言いたいそうだ。

女「告白……」ボソッ

男「え?何?聞こえない」

何かを小さな声でで言ったみたいだが、生憎そんな声では俺に聞こえなかった。

女「お決まりの様な反応をするなー!」

初めて女の大声を聞いた気がする。

女は勢いのままに俺の頭をチョップして来た。

男「痛い!」

女「あっ……大丈夫?」

男「心配するなら叩かないで……」

女「うん……ごめんね?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーきっかけは些細なことだった。

決められた運命に抗う事が俺には出来なかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕方、男家、リビング。

男「ただいまー」

男「って……誰も居ないか……」

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

男「!?」

俺の身体が光に包まれて行く……並行感覚が消えて行く。

男「うわぁぁぁあッッーー!」

キュイーン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第八世界。

男「はっ!?」

何も無い荒野?

誰も居ない……?

男「一体ここは……」

取り敢えず何も無い荒野で俺は探索を始めた。

男「……」テクテク

男「……」テクテク

男「……」テクテク

男「……」テクテク

瓦礫だらけの道を俺は歩く。

不思議な事に、剣?弓?ランプ?鎧?等。過去の遺物と思われる物が沢山置いてある。

逆に現代文明の端末や車と言った物が全く存在していなかった。

男「……」テクテク

男「……」テクテク

男「……」ピタ

何も存在しない荒野で俺は足を止めた。

男「誰も居ない……?」


?「グルグルグルマネケムマカユテメメカwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwナハタナムヒネユナツナタヤマヤノナヤwwwwwwww」

男「うわあっ!!!??」

男「誰だこいつ!?」

男「って……俺と同じ……顔……?」

男「って……俺?」

男「どういう事だ?」

俺と同じ顔の人間?が俺の目の前に居る……あぁ……頭がおかしくなりそうだ……

これは夢……だろ?

夢に決まっているさ……

新しく気付いた物が更に一つ……砂嵐にビルが隠れていた事だ。

とても巨大なビルは崩れてはいたが、とても立派な物だった。

男8「ググググググッッッククックックックッツクッツツツッツツツツクククwwwwwwwwwwwwwニカサヤアカヤタニテハユハカナwwwwwwwwwww」

男「調子が狂うな……」

また後で投下します


女8「 あ っ れ ー ? 男 が 二 人 居 る よ お ー ? 」

男「!!!」ビックウウウゥ!!

女……?

女はこんなにも明るい声だったか……?

女8「男が二人かー……えっと……えっと……」

男「……」

今思えば、俺のそっくりさんと女のそっくりさんは、俺よりも女よりも少し顔が大人びているし、格好も違う。

俺のそっくりさんと女のそっくりさんは道着の様な服を着ていた、色鮮やかな物だ。

女8「あっ……見分け方が分かった!若々しい方が私の知らない男で、大人びている方が私の知っている男だ」

普通はおかしい方とおかしくない方で分類するだろ……

女8「まあ……」

女8「ーーどっちも可愛がれば良いかな?」

男「!!」

女8「大丈夫……怖がらないで……私に身を委ねればとってもキモチイイよ?きっと腰が抜けちゃうね☆」ペタッ

女が一歩近づくにつれて、俺の震えが大きくなっていく。

女8「まだ若いもんねー☆元気いっぱいだよねー?何回でも出来るよね?アソコも可愛いのかな?エヘヘッ☆」ペタッ

男「あっ……あっ……」ガクガクガクガク

嫌だ……この女は嫌だ……元の居た所へ戻りたい……戻りたい……戻りたい……!

間違いない……ここでこの女に捕まったら俺は……!

壊れる……こいつの様に……

男8「ウーオウーオーウーオーウーオーウーオーウーオーwwwwwwwwwwwwwウーオーウーオーウーオ」

女8「この男はもうキスしか出来ないからねーたまにはエッチも出来る男が良いなー!」

男「うわあああっ!」

戻りたい戻りたい戻りたい戻りたい戻りたい戻りたい戻りたい戻りたい戻りたい!!!

キュイイイイイーン

女「!?」

シュウウウウウン

女「居なくなった……!?」

女「へえ……こんな能力が使えたんだ……」

すいません。寝落ちをしてしまいました……今日の分は終わりです。

第七世界、男の部屋。

キュイイイイイン

男「はぁ!はぁ!はぁ!」ガクガクガク

男「なんだったんだ……!?」

男「はぁ……はぁ……」キョロキョロ

俺は周囲を見渡した。

男「俺の部屋だ……」

男「良かった」

安堵をしたのも束の間。

酷い頭痛が襲う。

男「ぐううううううう……!」

頭を何度もハンマーで殴られている感覚に陥った。

男「がああ……っっ!」



男「ーー!」



男「ーーーー!」


様々な光景が俺の頭の中に流れ込んで来る。

最初は理解が出来なかったが。

二度目に流れ込んだ時には、全てを理解した。

一度目。

「?」「まあ……気にしないで良いか」「明日も女と遊ぼう」「Zzz」「えっ……?」「皆死んでいる……」「?」「……」「どういう事……だよ!?」「……!」「女ぁっ!」「あはっ☆男の能力……便利だねぇー」「おい!女を離せ!!」「いやいや……女は私1人で良いのっ」「だからさ……偽物を殺すの」「男……たすけっ……!」ゴキッゴキッ「女……女……女ぁぁぁぁ!」「男……永遠に一緒だね……!今度こそは壊さないから……!ねっ?」「あ
あああああああ!!!!」「ちょっと……弱い癖に向かって来ないでよ」「ああああ……っっっ!ごふっっ!」「あ……殺しちゃった」「他の世界の男達は全員死んじゃったし……元居る世界の男で満足しなきゃ駄目か」

二度目。

「……俺と同じ顔のお客様か」「入れ」「……」「何か喋ってくれ」「勉強くらいは教えてやる」「またお前が正気に戻った時には計画は完璧だよ」「後は頼んだ……」「私を頼って正解だったな」「ああ……ありがとう」

今日の分は終わりです。

皆様の安価でここまで行くとは思いもしませんでした。

男「はぁ……はぁ……」

最初に見た物では俺が死んでいた。

次に見た物では俺が生きていた。

男「マジ……かよ……」

男「俺が……俺が……俺に……」

自分は普通の人間だと思っていた。

だけど実際には……実際には……

男「世界を移動する能力と未来を予知する能力があるなんて……」

男「はははっ……どういう事だよ……」

世界を移動する能力は未来を見た時に理解した。

断片的に未来を見る能力は自分の直感、多分そうだと思う。

先ず最初にしなければいけない事は、もう1人の頭の良い“俺”に出会う事だった。

そいつが俺の世界を移動する能力と未来を見る能力についてや、世界を救う手順を教えてくれる。それが俺の見た未来だった。

男「世界を救うのが……俺?」

男「嘘……だろ?」

第六世界の男の家、研究室。

男6「ふむふむ」カチャカチャ

男6「〜〜は〜〜で……」

女6「あなた、お客様が来たわよ」ガチャ

男6「帰せ。私は忙しい」

女6「でもね。あなたと同じ顔なの、あなたの若い顔にそっくり」

男6「!?」ガタッ!

女6「どうします?」

男6「クククッ……通せ」

女6「はい。待っててね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

応接室。

女6「はい……お茶……外は雨が降っているのに……大変だったでしょ?」コトッ

男「あっ……ありがとうございます……」

男「……」

男6「ほほぉ……確かに私の若い時の顔に瓜二つだ」

男「……」

これがもう1人の俺か……俺が年を取ったらあんな顔になるのかな……?

男6「で……貴様の名前は?」
男「男」

男6「好きな料理は?」
男「女が作った料理」

男6「親が作った物では?」
男「肉じゃが」

男6「どこから来た?」
男「別の世界」

男6「世界が複数に存在する……か…………貴様は異なる世界を移動出来るとでも言うのか?」
男「そうだと思う」

男6「私の質問にすぐ答えているが……何故だ?」
男「同じ光景を見たから」

男6「未来を見たとでも言いたいのか?」
男「ああ……」

男6「女の顔は?」
男「世界で一番可愛い」

男6「女のバストサイズは?」
男「中学時代はD……まだ成長をしている。最近はEに近くなっている」

男6「女の好きな所は?」
男「全部」

男6「女は全てが魅力的だが……その中でも好きな所は?」
男「心」

男6「間違いない……こいつは別世界の私だ」

女6「ちょっと!どうして後から私の質問ばかりになったのよ!?……///」

男6「なに……心配をするな。機械も嘘は無いと判断をしている」


男6「何故ここに来た?」

男「世界を救う為」

今日の分は終わりです。

男7=主人公の男です

今“男”と表記されているのは第七世界の男です

男6「世界を救う為???」

男6「嘘は無い様だな……」

男「……」

男6「ッ……ッククックククッ」

男6「ハーッハッハッハッ!!」

男6「貴様本物か!」

男6「女!別の世界の俺は妄想が好きらしい!」

女6「嘘を付いているようには見えないけど……」

男6「違うっ!もう一人の俺は妄想が好きなだけだ!」

男6「世界が滅びる……世界を移動……未来を見る……?」

男6「餓鬼の妄想だな、あり得る筈が無い」

男「っ……!」

男「信じて貰う方法は……?」

男6「クククッ」ニィッ

男6「これだ」スッ

男「……これは?」

男6「貴様が実際に見た事象を映像で写す装置だ」

男6「頭にこれを着けたら、簡単に見る事が出来る」

男「分かった」スチャッ

俺はためらいも無く装置を頭に装着した、もう一人の俺と女は疑いもしない俺に驚いていたが、俺には関係が無い。

世界が滅んだら元も子もないから。

男「……」

男6「ふむ……」

大きなディスプレイが無機質な部屋で光る、本当に俺が見た物を映し出した。

映し出された物はもう一人の俺と女を少なからず、驚かせる物だった。

男6「!」

女6「!」

女6「ねえあなた……これって……」

男6「事態は芳しく無い様だな……早急を争う」

男6「おい……」

男「なんだ?」

男6「疑ってすまない、かなり不味い事態だ。手を貸せ」

男「ーー未来は見えなかったけど良いのか?」

男6「あれを見て信じないのは、俺以外の馬鹿だ」

男「分かった……ありがとう」スッ

男6「……」スッ

ガシッ

俺と俺は協力を結ぶ事を示す握手をした。

男6「今尚、他の世界は滅ぼされている?」

男「ああ……」

男6「なるほど……そうなると、現在無事な世界を知る必要があるな……」

男「出来るのか?」

男6「一時間待ってろ」

男「……!」

こいつは……本物か……!

男6「女!手伝え!」

女6「はいはい……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一時間後。

男6「待たせたな」

男「大丈夫。で……このゴテゴテとした機械は?」

男6「頭に着けろ」

男「分かった……」スチャ

男6「よし……起動」

ウィィィィィン

先程と同じディスプレイに表示される九つの光景。

俺は、その内の一つに気付くと何を表示している物なのかを瞬時に理解した。

男「あの女の世界が映ってるって事は……!」

男「ほ……他の世界……!?」

男6「ご名答、流石私」

男6「貴様の能力を想定して、貴様が多世界に視点を持てる事を前提に開発した装置だ」

男6「更に副産物として、平行世界移動装着の理論が出来た」

男「すげえ……」

もう一人の俺が一つの世界を指差す。

男6「これが先程貴様から見た世界か……おぞましい」

男6「あの女が居る世界を“第八世界”と呼ぼう」

男「おう……」

男「でさ……この……砂嵐になっている、映像は……?」

男6「それは、滅びた第九世界以降だ」

男6「第二、第四、第五も滅びかけているな……」

男「えっ……」

男6「まだ間に合うかも知れない……助けに行くぞ」

男「二人で?」

男6「無論だ」

男「どうやって?」

男6「俺の手を持って世界を移動しろ」

男「?……分かった」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第二世界。

男「……」

男6「……」

男「本当に出来るとは……」

男6「御託は良い」

男6「どうやら、この世界の私と女は跡形も無く消えている様だ」

男「どうやって分かった?」

男6「俺と女の反応装置を使えば容易だ」

男「そんな物を持って来てたのか…………糞!!!」

男6「次……行くぞ」

第四世界。

男6「この世界の女は生きている」

男6「こんな機械も役に立つとはな」

男「俺は?」

男6「察しろ餓鬼」

男「……ごめん」

俺達は女の反応がする、方へと走って行く……

数十分もしない内に、女の元へと辿り着いた。

女4「男……男……ううぅっ……糞糞糞……ガハッ!」

男6「相当弱っているな……俺と女の手を掴め」

男「分かった」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第六世界、博士の家。

男6「女!こいつをメディカルボックスに入れろ!!」

女「分かった!」

「ーー!」

「ーー!」

「ーー!」

男「凄いな……二人共」

男6「何をボケーとしている?次は第五世界に行くぞ」

男「ああ……分かった」

俺ともう一人の俺は、第五世界へと移動をする。

きょうの分は終わりです

第五世界、公園。

女5「ひっ……ひいぃ……!」

女8「この世界の男も死んじゃったし……つまらないなー☆」

女5「おと……おと……お……!」

女5「カヒュ……コヒュ……ケホケホ……」

女5「ひゅーひゅー?」

女8「あの時の男には感謝だねー」

女8「あれ?もう一人の私は喋れなくなっちゃった!?」

女8「そんなに怖がらないでよー☆」

女8「一瞬だから!」

男「うおおおお!」

俺はこの世界の女を助ける為に走り抜ける。

男6「実物は更におぞましいな……」

男「よおし!女!?大丈夫か!?」

女5「……」ガタガタガタ

俺はこの世界の女を抱きかかえると、博士の元へと急いで走った。

女8「逃がさないよ!」

後ろからは第八世界の女が俺を睨む。

男「行くぞおおおお!」

キュイイイイイン

俺は博士を掴むと、第六世界へと移動した。

女8「あらら……行っちゃった」

女8「うーん……疲れたから、男の所に帰ろっ」

女8「楽しみは後で……ね☆」

男「はあーはあー!」

男6「ふぅー……ふぅー……」

男「大丈夫か!?女!」

女5「…………」ポロポロ

女は静かに項垂れながら涙を流している。

男6「ふむ、どうやら声が出なくなっているな、心理的な物だろう」

男「そんな……!」

男6「女、とりあえずメディカルボックスに入れてやれ」

男6「それと……男」

男「何だ?」

男6「化物女がこの世界に来るまでに対策を打つぞ」

男「あっ……!」

男「確か第八世界の女が俺の世界と第六世界に来るのは、最後の方だ……!」

男6「他の世界を見たら分かる」

男6「ディスプレイを見ろ」

男「他の世界が映ってる!?」

男6「貴様の頭に着けなくても、世界の鑑賞が出来るようになった」



男「……!」



男6「どうした?」

男「第八世界の女が俺を大事そうに抱き締めている……!」

男「なあ……オモチャを取られた子供は……」

男6「!」

男6・男「取り返しに来る」ニィ

男6「クククッ……まあ……待て……」

男6「第二世界で面白い物を発見した」

もう一人の俺が第二世界の画面を指差すと、その画面が他の世界を押し退けて、拡大される。

男「なんだ……?」

男6「核シェルターと呼ぶには、固過ぎるシェルターだ」

男6「その前に」

男6「第八世界の女を計算をした。どれ程の力を持ち、どれ程の世界を生きて来たのか」

男6「まとめて言う、最大100の数字で表すぞ」

第一世界は科学力が100
第二世界は科学力が100
第三世界は科学力が10……船がやっと使えるぐらいだ
第四世界は科学力が10
第五世界は科学力が100
第六世界は科学力が100
第七世界は科学力が70……最近になってようやくタッチパネル式の端末が普及したぐらいだからな
第八世界は科学力が20……本来は0と言いたい所だか、西暦500年代の文明にただ一つあるビルが20へと押し上げた。

男「あ……」

男6「貴様は実際に見たようだな……そう……何故かビルがあるんだ……!」

男6「私達の計画に支障をもたらす物では無いだろう」

男「……」

男6「本題に戻すぞ」

男6「第二世界のシェルターの準備は済ませた」

男「 いつの間に!?」

男6「俺と同じ顔のお客様……貴様のおかげさ、貴様のおかげで平行世界移動装置が完成し、それが使用出来るようになった」

男6「第五世界を探索している合間に完成させ、貴様には悪いが、第二世界に移動して準備を済ませた」

男「じゃ……じゃあ、俺が必死に掴んだお前は……」

男6「ダミーだ」

男「焦って損をしたよ……」ガクゥ

男6「!」

男6「女の説明をするのを忘れていた」

男6「簡単に済ませよう、時間が無い」

男6「奴には核が効かない」

男6「だが……魂のこもった攻撃なら通じる」

男6「奴は、多世界の絶対的存在……その存在を崩せるのは、我々男と女の魂のこもった攻撃だけだ」

男6「私達が核を作って奴に落とすのなら奴には効くかも知れないが、奴はゴキブリに近いのかも知れない……有害物質の類が効かないし、核のスピードなら走って逃げられるだろう」

男6「正直神が作ったとしか思えない化物だ……神話の域を超えている」

男「科学者が神話……らしく無いな」

男6「そうとしか説明出来ない……歯痒いな」

男「……」

このやりのりは予知で見たな……

そして……

コンコン

男6「入れ」

ガチャ

入って来たのは、傷から見て第四世界の女……だが。

男「誰だお前?」

男「俺と同じ顔をしている……」

女4「……」

男6「どうだ……簡単に整形してみたが……効果は本物だと実感できただろう?」

どうやら俺の発明品の効果らしい。

女4「すまない、顔を戻してくれ」

第四世界の女は震えた声で言った。

男6「……分かった」

博士が第四世界の女に向けて手を振ると、女の顔はいつもの可愛らしい物に、いつもの青い髪に戻った。

女4「皆!皆!死んだ死んだぁぁっ……うぅっ……」

第四世界の女は溜めた物を吐き出す様に、泣き崩れた。

女4「……」

男6「何か喋ってくれ」

女4「…………………………………………」

泣き腫らした顔で第四世界の女は必死に問いかける。

女4「他の世界の男は助けられるか?」

男6「助けよう」

男「皆で……な」

男6「最悪な状況の中で最高の手を打てば良い」

男6「さて……男……今からもお前は引き続き“男”だ……俺は“博士”を名乗る」

博士は自分の顔に手を振ると、年齢よりも更に顔を老けさせ、髪を黒髪混じりの銀髪にした。

博士「第四世界の女……お前は置いてある甲冑と仮面と変声機で生きろ……お前は今から“剣士”だ」

剣士「分かった」

第四世界のお……剣士は仮面に変声機を取り付け、博士の命令に答えた。

博士「何時の間にやそこに居る第五世界の女……お前は今から“金髪”だ」

金髪「…………」コクリ

本当に気付いたら居た女…………金髪は、青色の髪を金髪に、可愛らしい顔をクールに、大きな胸を小さくした……一瞬で。

博士の頭脳には驚かされるばかりだ。

博士「さて……男」

博士「ーー駄々っ子のオモチャを取り上げに行くぞ」

第八世界。

女8「おとこー!げんきー!?」

男8「ナエソカノタネカヤネリコタネカユタナユタトヤヤケナタアタア」

女8「……!」

男「よお」

俺と博士は第八世界の男を抱え、女の前で立っていた。

博士「おっと……動くな……動いた瞬間こいつは死ぬぞ?」

女8「……」

博士はディスプレイからキャプチャーショットをして印刷をした、第二世界を写した写真を指差しながら言った。

博士「この世界で待って居る」

キュイイイイイン

女8「!?」

女8「行ったか……」

女8「……殺す」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第二世界、シェルター前。

女8「今なら許してあげちゃうよー☆」

何層ものシェルターが開いている。

男「やだね」

博士「これだから低脳は……」

俺と博士は第八世界の男を抱え、何十層にもなっている深いシェルターの中を飛び降りた。

ガシャーン

その瞬間、シェルターが閉まっていく。

男「なあ……博士……着地は?」

博士「安心しろ」

博士は背中からパラシュートを出し、俺と第八世界の男を掴んだ。

男「良かった……」ホッ

博士「……着地」


俺達が着地した瞬間、他の防御壁も完全に閉じた。

博士「いきなりだが……言わせてもらう」

未来で見たよ。

男「このシェルターは二年で女に壊される、女は壊れるまでこのシェルターを殴り続ける」

男「だろ?」

博士「そうだったのか……」

男「え?知らなかったの?」

博士「ただ私は」

博士「第八世界の女が出現した世界の人間は、男と女以外死ぬ」

博士「と言いたかった、それ以外は知らなかった……逆にいい情報を聞いた」

男「!……分かった」

博士「残る世界の為に、最も世界を救う可能性が高い第一世界に犠牲になってもらおうと思う」

男「それしか……無いのか……?」

男「どうして第一世界が……?」

博士「単純に、強い男と女がが居るからだ……」

博士「私と金髪と剣士はその二人と仲良くなり、個々の能力向上を目指す」

博士「強くなった私達は、第八世界の女を倒せる計算が出た……それに“ある装置”を剣士に使えば勝利は確実だ」

博士「その間二年間お前は、ここで第八世界の男の面倒を見てろ」

男「何故ここで?」

博士「第八世界の女は感が良い……もし別の世界移動したのなら、簡単に捕まるぞ」

男「……そうか」

博士「安心しろ」

博士「勉強くらいは教えてやる」

博士「身体でも鍛えてろ」

男「なあ……第八世界の女は食事しないのか?」

博士「あいつは、食べなくてと生きられる……最早人間を超えている」

博士「それと……お前は二年後、第八世界の男と同じになってもらう」

男「どうして……?」

博士「欺くためだよ」

男「お前が言うなら信じる」

博士「よろしい」

博士「第八世界の女は強い者に魅了される」

博士「シェルターが破られたら第八世界に移動しろ、絶対に着いて来る」

博士「移動して、女が着いて来たのを確認したら第一世界に移動しろ、座標は私が調整をしておく」

博士「因みに、貴様の見た未来は私も見た」

男「え……?いつ?」

博士「先程貴様を掴んだ時に流れて来た」

男「そうか……」

博士「だから、私にも分かる」

博士「第一世界の幼女と言う餓鬼が、平行世界移動装置(パラレルレンジャー)を使う、それが使用された時に、私が座標を弄り、第八世界の男と第一世界の男を入れ替える……強い者に魅了される第八世界の女は、第一世界の男と鬼ごっこを始めるだろう」

男「……」

博士「そして、更に能力向上を目指す。最後の追い込みだな……そして」

博士「貴様が第一世界に来たら池沼に変える」

男「分かった」

今日の分は終わりです。

次の投下で過去編ラストです。

わかりにくい部分が多いと思います。

質問は出来ればしてくれると、(私自身も説明が楽になるので)嬉しいです、

因みに今回男が俺と言う時は、他の世界の男を指している場合があります。

もし、疑問に思った所があれば質問をお願いします。

>>99
今更ですが、青い髪の人物は全員が女だからです。

博士「第八世界の女は自力でシャッターを開けるまで、世界を移動しないだろう」

男「執念深いな……」

博士「それに……細かい事は剣士と博士と女(6)に説明してある」

男「やる事が早いな」

博士「では、私は行くぞ」

男「分かった……」

キィィィイン

博士は平行世界移動装置を起動して、一旦第六世界へもどった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第六世界。

博士「金髪、剣士、行くぞ」

金髪「……」コクッ

剣士「分かった」

剣士「その……第七世界の男は?」

男「あいつは、第八世界の男の面倒を見ている」

女6「これ……全部一日の出来事なんだね……」

博士「ああ……」

女6「男……!」ギュウウウゥ

博士「名残惜しいが仕方が無い、安心しろ……絶対に帰って来る」

女6「約束だよ……絶対帰って来て……」

博士「無論だ……私を誰だと思っている?」

キイイィン

女6「皆……行っちゃった」

女6「男って本当……お人好しだね」

第一世界。

男1「正義の味方も廃業かな……」

女1「だよねえ……お金が……」

博士「頼みがある」

剣士「……」

金髪「……」

男1「……?」

平行世界→並行世界

に呼称を統一します

男1「だっ……誰だお前ら?」

博士「“幼女”と言う餓鬼を止める事を目指している“正義の味方”さ」

博士「協力をして欲しい」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第二世界、シェルター内。

男「はあ……」

男8「ナマケムソテムナネカテヤカサマハアタヤワマタサラヤヌテカアwwwwwww」

男「俺が見た未来通りに事が進んでいるな……」

男「問題は、幼女……どんな行動をするか分からない」

男「そして……俺が池沼になってからの未来が無い事……」

男「まあ……博士に任せれば大丈夫だろ」

男「……」

男「……」

男「身体でも鍛えるか……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第一世界。

?「博士が動いたか」

?「さぁ……どうなるか……」

二年後、2222年、第二世界、シェルター。

男「……」

生活環境が整っているシェルターの中で俺と俺(8)は二年の時を過ごした。

そして……

ズウウウウウウウウン!!!!!!!

男「来たか…………」

女8「男おおおおおおお!!!」

最後の壁を破った女(8)はとてつもない速さで俺に迫る。

男「さて……行くか……」ガシッ

男8「ゥゥゥゥゥゥアwwwwwwwww」

男「ーーお前の故郷にいるよ」

キュイイイイイン

女8「がああああ!死ね死ね死ね!」

キュイイイイイン

第八世界。

女8「があああああああああああ!!!!!!!」

男「……じゃあな」

キイイイィン

女8「逃げたか……」

男8「ーー!」

キイイイィン

女8「……男が世界を移動した?」

女8「うん……男が居ない」

男1「うう……」

女8「代わりに現れたのは……別の世界の男か……ふぅん☆」

男1「……」

ここはどこだ?

荒れ果てた大地……

何も無い世界……

誰も居ない………………?

ビルも崩れている。

砂嵐が俺の目に当たる。

息苦しい……

誰だ……目の前に居るのは……?

女?

男1「おい!」

男1「大丈夫か?」

男1「女!?」

男1「爆発で怪我はしてないか!?」

返事が無いぞ?

笑ってる?

様子がおかしい……

女は俺の目の前でいやらしく笑った。

女8「あははははは!!」

女8「あいつらも面白い事をするね……」

女8「強い男だ……一番強いね……」

俺の目の前に居る女は何かが違った……女よりも目が鋭い事は置いておくとして。決定的に違う、化け物だ、強過ぎる、見ただけで分かる。

男1「ははは……」

女8「男ぉぉ……よろしく☆」

男1「お前は女なのか?」

女8「女と言われたら……女だよ……」

女8「た・ぶ・ん」

女8「ね」

全身が暑くなった、汗が止まらない、心臓か落ち着かない、全身が悲鳴を上げる。逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ。

逃げろ。

男1「っ……ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

俺は良く分からない世界……夢かも知れない世界で雄叫びを上げながら、女に背を向けて逃げ出した。

女8「あはは……鬼ごっこ??」

女8「良いよ☆付き合ってあげる」

第一世界、博士の部屋。

男「……」

俺は博士の部屋に移動を済ませ、博士が来るまで待機をした。

博士「居るか」ガチャ

男「……」

博士「無事に来たか……」

男「この世界の俺は、しっかりと入れ替わってる……な」

博士「ああ」

男「第八世界の俺は?」

博士「今はこの世界の女が独り占めしている」

男「二年振りの再会なのに、淡白だな……」

博士「……勉強を教えに来てやった事を忘れたのかん」

男「あれは助かった……ありがとう」

博士「さて……お前も池沼にするぞ」

男「分かった……どうして俺が?」

博士「あいつ(女8)は池沼を狙わない……そして、計画に最も大事なお前が真っ先に狙われて死なない為だ」

博士「鬼ごっこに飽きて、こっちに来た場合の事を考えて……だ」

博士「安心しろ、正気になるまで面倒は見てやる」

剣士「またお前が正気に戻った時には計画は完璧だよ」

男「剣士……!」

金髪「……」

男「金髪……!」

男「皆……!」

男「後は頼んだ……」

博士「私を頼って正解だったな」

男「ああ……ありがとう」

博士「正気に戻るタイミングは、第八世界の女が来た瞬間だ」

男「分かった」

博士「では、また会おう」

博士が俺の頭に小さなスイッチをかざすと、俺の意識が遠退いて行く……………………あ……と……は……たの……………………ん………………だ………………

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー



男「……」

男「博士……」

博士「……!!!」

男「剣士が死んだ……」

ついに過去編が終わり、現在になりました。

質問待っています。

今日の分は終わりです

ほう

物語は>>84に戻ります

博士「何処を間違えた……?」ブツブツ

博士「私は……私は……」ブツブツ

男「あああああ!!!糞!!」

男「頭が痛い……!」

皆の士気を上げないと……!

男「皆!!諦めるな!!!まだ勝ち目はある!!!」

女8「あははははははは!!!!!無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理いぃ!」

女8「全員殺すから!!」

女1「何よ……これ……」ブツブツ

男1「勝ち目なんて……」

男「くっ!」

男「届かないか……」

「ーーわたしにはとどいているぞ」

ヒュイイイイイイイン

ギャギャギャキャギャッッッ!!!!!!!!!!!

俺達と女(8)を遮る様に爆音を鳴らして現れた、全体が黒で覆われた巨大な車……俺の目に見えない程の速さで現れたそれには似つかわしく無い幼女が……運転をしていた。

幼女「ぜんいんのれぇ!!」

幼女の大声は全員に届いたのか……正気を取り戻したかの様に俺達は幼女の車に乗り込んだ。

鬼と女(8)を置いて……

女8「逃げ足は速いねぇ……」

鬼「……」

女8「あなたは後で殺してあげる☆醜いし……ね☆」

車内。

男「おい!!!後ろから追って来てるぞ!!」

幼女「だいじょうぶだ……つかまらない」

男「やけに自信有り気だな……」

幼女「……」

無視かよ……

英雄「幼女……あれが例の……」

幼女「ああ……そうだ」

英雄「なるほど……」

幼女「いいのか?」

英雄「ああ……お前のおかげで“鬼”と会えた」

英雄「残り僅かの命……世界の為に使うのも悪くは無い」

幼女「すまない……」

男「……?」

英雄「お前が男か?」

男「そう……だけど?」

英雄「……お前が世界を……ほぅ……」

英雄「男……」

男「なんだ?」

英雄「諦めるなよ」

男「?」

幼女「………………ついたぞ、シェルターに早く入れ」

なるほど……シェルターの中に入るのか。

だが……すぐ後ろには、女が迫っていた。

幼女「はやくしろ!!」

年齢に見合わぬ幼女の怒号によって再び俺達は、シェルターの中へと入る為に急ぐ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シェルター前。

男「なるほど……階段が……」

幼女「はやくおりろ!!!」

女8「アハハハハハ!」

女(8)が俺らに迫る……!間に合わな……

英雄「俺が相手だ」

女8「!!!!!!」

女8「ふぅん……良いよ」

英雄「早く行けぇ!!!!!」

男「!」

幼女「ありがとう……ありがとう……」

俺達はシェルターの中へと入って行った。

男「俺達の為に……」

ガシャーン

女8「あーあ……閉まっちゃった」

英雄「俺では不満か?」

女8「うるさいなぁ……不満だよ」

英雄「ーー“女”」

女8「何?」

英雄「お前“も”ーーーー道を外したな」

100日前、第三世界、玉座。

王「敵国撃破も男殿のおかげだ!」

王「英雄の貴方と恋をする事が出来て娘もさぞ幸せだろう……!」

男3「ありがたきお言葉……」

女3「男……!生きてたのね!」

男3「ああ、戻って来たよ」

俺達はこの時……何よりも幸せだった……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

50日後。

男3「……身体がおかしい?」

女3「ええ……男と出会ってから……足がとても……おぞましいの………………っ!!!うぅぅっ!」

男3「大丈夫か!?」

ーー女の足は青く、ゴテゴテとした物だった。

男3「これは……!」

女3「男をあいしてからおかしいの……ぉぉお!」

男3「なあ……女……俺も寿命が残り僅かだ……不治の病って奴だ」

女3「なら……私なんかと別れるべきよ……もっと綺麗な人と……」

男3「俺はお前と最期を過ごしたい」

女3「男……」

ーードクン

女3「男……ありがとう………………………………………………………………………………ぅぅゔぅぅぅぅ!!!」

ーードグン!

女3「あっ……あああ……」

ーードグンドグン!

男3「女!?」

俺のプロポーズを受けてから女の身体は豹変した……青色のゴテゴテとした物が全身に周り、女の顔も異形の醜い物に変わり、身体が肥大をして行く。

この瞬間に女は化物……“鬼”になっていた。

鬼「ゔおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!Aaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!」

今日の分は終わりです

質問待っています。

鬼「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」

男3「女!!女!?」

鬼「があああ!!」ズズウウウウン

男3「これ以上城を壊されると……!」

殺す……しか無いか。

男3「……」チャキ

男3「女……来い」

鬼「があああああああああaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

10時間後。

男3「はぁ……はぁ……」

鬼「……」

鬼は血に塗れながら沈黙をしていた。

城の人間は俺と女の闘いを、ただ見守るだけだった。

男3「とどめを……」チャキ

男3「くそ……とどめなんて」ポロポロ

今にも女の傷は回復している……

キュイイイイン

男3「!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第一世界。

男3「ここは……?」

幼女「だいいちせかい……といってもわからないか?」

男3「女は!?」

幼女「わたしのきちでねむらせてある」

男3「あいつにとどめを……」

幼女「そんなことよりも……おまえのいのちはあといちねんももたないらしいな」

男3「何故それを!?」

幼女「てをかしてほしい」

男3「女は……」

幼女「いまはきにしなくていい……おんなとたたかうぶたいもよういしてやる……そこであいでもかたればいい」

幼女「わたしがしていしたときに、はかせ……というおとこたちをおどろかせばいい」

男3「何故?」

幼女「きらわれるひつようがあるからだ」

男3「……?」

幼女「そこはきにしなくていい」

幼女「そして、おんながせいじょうだったときにうりふたつの、ほかのせかい……すべてをほろぼすことができるばけものがこのせかいにやってくる」

男3「そいつと闘えと言うのか……?それに、世界は複数に存在すると……?」

幼女「ごめいとう……おまえは……えいゆうとなのれ」

英雄「分かった……これからよろしく頼む」

幼女「かちめはない……おまえよりもおんなよりも、ずっとつよいばけものだけど……いいか?」

英雄「ーーひとつ聞きたい」

幼女「?」

英雄「そいつを倒せる人間は居るのか?」

幼女「ああ……いるぞ……おとこという、とてもよわいけど……とてもつよいにんげんが」

英雄「なるほど……俺は未来を託せば良いのか?」

幼女「そうだ」

そして……わたしも……

英雄「ーー分かった。世界の未来の為……全てを引き受けよう」ニコッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー



現在。

女8「凄い!!!!!!十分も耐えてるよ!!」

女8「凄い凄い!」

英雄「があぁ……」ポタッ……ポタッ……

右目がやられたか……

全身も血だらけ……左腕もやられているな……

ギリギリ内臓も残ってる……

英雄「はぁ!!」

奴に斬りかかっても……

女8「おそーい」ヒョイッ

女8「そろそろ終わらせて良い?」

奴の周りの瓦礫が浮かぶ……俺にそれを飛ばすのか?

ーー違った。

女8「はい☆」ヒュッ

奴の強過ぎる……人智を超えた力に反応するかの様に……なんのカラクリも無く浮いていただけだった。

腹に迫っている手も避ける事が出来なかった……

ズブッ……鈍い音だ。

英雄「ゴファッ!!!」

英雄「はあ……はあ……」

奴の手は俺の腹をやすやすと貫いた。

限界は近い。

英雄「があああああああああぁ!!!!!」

残っているのは、魂だけだった。

英雄「はああああ!!!!!」

女8「オエェッ……何……?本気にならないでよ……気持ち悪い……」

吐き気を催してる?

ーー今しか無い。

英雄「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

俺は女を抱き寄せ、残った右手で握った剣を背中から、俺ごと突き刺す。

英雄「ーー幼女……“男”……後は……任せ……」

ザクッ

女8「あいたっ……」

英雄「……」

女8「死んでるよ……つまんない」

女8「あーあ、つまんない」

女8「剣で刺すだけじゃ、私は殺せないよ」

英雄「……」

女8「私にもたれかかっちゃって……馬鹿みたい」

女8「どかそう……」

ヒョイッ

ドサッ

英雄「……」

女8「仮面の中……見てみよう」

パカッ

女8「ああ……別の世界の男か……」

女8「結構強かったよー☆」

女8「お・つ・か・れ・☆」

女8「さーて、もう一度シェルターを破壊しなきゃ」

今日の分は終わりです。

現在の死亡者。

剣士

英雄



です。

?は後々分かります。

>>111
女「私にとっては……私の家計にとっても……精一杯の……」

女「私にとっては……私の家系にとっても……精一杯の……」

に訂正します。

シェルター最下層。

ズゥゥゥン……

男「おい……上から大きな音が響いてるぞ」

幼女「えいゆうがやられたか……」

幼女「……」

博士「勝ち目が無い……諦めろ」

幼女「おまえはだまっていろ」

博士「……」

幼女「おまえたちのせいしなんか、わたしにはどうでもいい」

男「……」

癇に障るな。

幼女「……」

博士「私は一応……逆転の手段を作ってみる」

博士「成功するか……どうか」

男「ああ……頑張ってくれ」

博士「幼女……一人になれる部屋はあるか?」

幼女「ひとつだけあるぞ」

博士「借りるぞ」

そう言うと博士は一人で歩いて行った。

男1「待ってくれ……聞きたい事がある」

女1「私も……」

男「あ……分かった……俺が説明をするよ」

俺はこれまでの真実を包み隠さず話した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

20分後。

男1「俺と女は利用されてたって……訳か」

男「本当に……ごめん」

男1「もう一人の俺も……まだ子供じゃないか……」

男1「そんな子供が世界の為に命を賭けてるって、のに……俺がヘタレでどうするんだよ?」

男1「な?女」

女1「うん!」

女1「私は男が一人でも生きられるなら、喜んでこの命を差し出すよ!」

男「……!」

ぞくりとした……この世界の女は“男”と言う存在なら誰でも良いのかと思わされた。

幼女「そろそろ……だな……しぇるたーのひょうめんがはかいされて、だいいっそうにたどりつかれてしまう」

男1「ふぅー……なら、俺がさっさと倒して来てやるよ」

女1「私もやるー!」

二人は手を繋いでその場を後にした。

男「足が……震えてた」

別室。

男1「よう」ガチャ

女1「元気?」

男1「俺はそろそろ行くぞ」

博士「……ぜ……だ」

男1「?」

博士「何故!何故!私達を許して、自分達を犠牲にしようとする!?」

男1「それはーー」

男1、女1「「ーー自分の好きな人は助けたいだろ?」でしょ?」

博士「っっ!」

博士「とんだ馬鹿だな……貴様達は……」

男1「ーーお前ならいざって時になんとかするって信じてるよ」

ガチャ

博士「馬鹿な奴等だ……」

博士「……」

博士「私も馬鹿になるか」

男「……」

幼女「おとこ……おしえておくが、このしぇるたーはじゅっかいそうになっている」

男「どれくらい持つか分かるか?」

幼女「わからない」

男「第八世界の女が計算外……か?」

幼女「くやしいが……そのとおりだ」

男「第一世界の俺は女と、第一層に行ったけど……」

男「エレベーター……が何個もある……どうしてだ?」

幼女「かんたんだ、だいいちせかいのおんなにりようされないため、つかいすてにしてあるからだ……」

男「お前って、実は冷静だな」

幼女「きにするな」

DQN「けっ……」

こいつは……誰だ?

警戒をしておかないと……

幼女「どきゅん……なにかたべるか?」

DQN「良いよ……腹減ってねえし」

幼女「そうか…………」

幼女が落ち込んだ顔をした……?

第一層。

ピンポーン

男1「……」

女1「……」

女の居る階に着くと、俺と女はエレベーターの外に出る。

女8「あっ!!!えれべーたーだ!ありがとう☆」

女8「私の為に用意してくれたんだね☆」

女8「お言葉に甘えて乗っちゃお〜☆」

男1「させるか……!」

気付いた時には既にエレベーターの前に女が居た。

男1「!?」

俺は反応も出来なかった。

女8「さーてと……乗らなきゃ……って……このえれべーたーの下の床閉まってるじゃん……もー」

その瞬間……

ドウウウゥン

エレベーターは爆発をした。

男1「まあ……そうなる覚悟は出来てたよな?」

女1「男の為だからねー当然だよ」

女8「はあ……」

爆煙が女(8)のため息によって全て消える。

エレベーターがあった場所は、床と同化し、シェルターの一部となっていた。

女8「ねぇ……腹立つから殺して良い?」

女1「こんなのが私なんて……私のイメージ落とさないでよ……」

男1「ーー女。俺は……お前にだけは殺されないよ」

ーー今から俺と女は死を迎える。

今日の分は終わりです

女1「で……どうするの?」

男1「どうするって?」

女1「勝ち目無いでしょ?」

男1「やってみないと分からないだろ」

女1「うーん……難しいねー」

女8「よし!」

男1「ーー来るぞ」

女1「分かっ……て……ガハッ!?」

手を離すべきでは無かった。

女(8)は俺の隣で気付いたら足を上げていた。

何をしたのかは見えなかったが、状況を察するに、蹴りを入れられたのだろう。

男1「はあ!」

俺は女(8)に斬りかかる。

女8「はい?」ピトッ

俺の剣は簡単に止められた。

女8「蚊が止まったのかと思ったよ?だって……指先で止まるんだもん☆」

男1「化物が……」

女8「さっき闘った男の方がずーっと歯応えあったよ?この男の方が強い筈なのに……」

男1「さっき闘った男……?」

気付いたら、剣を持っていない左腕が落ちていた。

男1「ーー!?ッッッ!ぐっ……ガアアアアアアアア!?」

一旦。後ろへ飛び、距離を置く。

男1「はあ……はぁ……」

女8「まだ五分も経って無いのに……疲れ過ぎだよ?」

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

女8「うわ……本気出してる……オエッ……」

叫び声の主は女だった。女は両手に持った包丁を何度も女(8)の背中に突き刺した。

女8「クゥゥゥ……!きくぅ……!」

ドスッ

女1「ごほっ……」

女8「あ……ごめん……後ろ蹴りしたら、突き抜けちゃったね……」

腹を足が突き抜けるって……

男1「無理……だろ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一時間前、新宿駅前。

鬼「……」

鬼「眠らされていた……」

鬼「全てを思い出した」

鬼「私が醜くなった事……」

鬼「私と男が闘った事……」

鬼「見覚えの無い地に居る事……」

鬼「……」

ズシッ

鬼「男に会いに行かなきゃ……」ズシーン

ズシーン……

何をしたのかは見えなかったが、状況を察するに、蹴りを入れられたのだろう。

何をしたのかは見えなかったが、状況を察するに、女に蹴りを入れたのだろう。

訂正しました。

今日の分は終わりです

現在、シェルター前。

英雄「……」

鬼「男……男……」

英雄「……」

鬼「死んでる……」

英雄「……」

英雄「まだだ……」

鬼「男!」

英雄「……」

鬼「私ね……正気を取り戻したけど……」

鬼「ーー身体は戻らないの」

英雄「そうか……仕方ない」

英雄「ーーなあ、女」

鬼「なに?」

英雄「残り僅かの命……世界の為に使わないか?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

同時刻、第一層。

男1「もう……無理……か……」

男1「……」

俺が諦めた瞬間だった……

上から何かが落ちて来る。

ズゥーン

正体は化物……とても大きな。

鬼「……」

落ちて来た巨大な化物が女(8)に挑んだ。

鬼「うおおおおお!!」

巨大な拳が直撃する。

女8「っ!?」

鬼「男!頑張ろう!」

男……?俺の事か……?でも、俺の事は見ていないな……

鬼「男!凄いよ!男の剣が相手をズタズタにしてるよ!」

女8「何言ってるの?」

女8「じゃまだね」

ポトッ

女(8)の手刀が化物の手を切り落とす。

鬼「!?きゃああああああああああ!!!!」

女と同じ声が痛ましい。

鬼「痛い……痛い……男ぉぉ……」

鬼「うおおおおお!!」

女8「こんなに迫力出しちゃって……オエェ」

鬼「アアアアアアアアアアアアアアアア!」

化物の拳が、一発、二発、三発と華奢な身体を蹂躙する。

女8「ぐうぅ……!」

鬼「男……男……どこに行ったの……?」

バキッ

鬼「でも……これで良いでしょ?」

バキッ

鬼「もう……」

バキッ

鬼「疲れた……よ」

バキッ

鬼「もう……男が……見えない……よぉ……」

バキッ……

鬼「男……」

ドサッ

きっと“何かを見ていた”化物は涙を流しながら、その場で倒れた。

女1「ゴホッ……絶命してるね……あの化物」

男1「女!」

女1「男聞いて……私の命はもう長く無いの」

男1「……!」

女1「諦めないで……身体から全てを絞り出して……ね?」

男1「当たり前……だろ?」

女1「なら……良かった」

血が溢れてる……

女1「ねえ……男……最後にキスをして……」

男1「ーー」

女1「ーー」

男1「ーー」

女1「ーー」ズルッ

ドサッ

男1「……」

………………

女8「終わった……?男以外死んだけど」

男1「ーー」

男1「……」

女8「ねえ」

女1「ね……」「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

男8「女ァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

瞳から溢れる涙なんか……気にもしない。

女1「うっ……おえぇ……!」ビチャビチャ

男1「らぁっ!」

バキィィィ!!

力一杯、女(8)の顎を蹴り上げた。

男1「があああ!!!」

ズバァァァァン!!!

剣を力強く振り、最大の衝撃波を与える。

女1「ぐはっ!」

男1「ようやく血を出したなぁ!化物!!!!!」

ズバン

ザクッ

ズバンズバンッ

バキィッ!!!

俺は身体が動く限りの攻撃を与える。

斬る、蹴る。

その二つだけ何度も何度も。

男1「ああああああああああっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!」

身体が限界を超えている事には気付いている。

第八世界に飛んでから、何も食べてはいないし、左腕から血が止まらない。

だけど、俺は動きを止めない。

女8「がぁぁあ!!!!糞が!!!生意気なんだよ!!!!!!!!」

俺の腹が貫かれた。

ーーそれがどうした?

貫いたのが手であろうが、足であろうが……そんなものは関係無いだろ?

男1「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおらあああああああああああああああっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!」

身体をよじり、俺の腹に突き刺さった“物”を抜くと、もう一度連続で斬りかかる。

本気を出すのは初めてだ。

ズバン

ズバン

ズバン

ズバン

ズバン

ザクッ

ザクッ

ザク……

ポロッ

カランカラン

ドサッ

女8「結局死んじゃった」

今日の分は終わりです。

現在の死亡者。

剣士

英雄

男1



女1



です。

鬼が見た英雄(男3)は幻覚ですね

?は後々分かります。

質問ありますか?

>>190
>女1「ね……」「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

>>190
>女8「ね……」「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
に訂正します

最下層。

幼女「すばらしいたたかいぶりだったな」

男「わざわざ映像で見なくても……」

幼女「そうでもしないと、たいさくがねれないだろう?」

男「……そうだけど」

DQN「おぉい!幼女!飯作ったけど喰うかァ!?」

幼女「!」

幼女「うん!」ニコッ

男「お前達仲が良いな」

幼女「こ……コホン……」

DQN「ケッ……」

こいつは……DQNって言ってたな……

男「えっと……俺達の分は……?」

DQN「ああ……あるぜ……喰うか?」

男「ありがとう……いただくよ」

金髪「……」

男「博士は自分でなんとかするだろ」

男「うまい……」パクパク

幼女「おいしい」パクパク

金髪「……」パクパク

DQN「当然だボケ」パクパク

DQN「男ぉ!おかわりあるからもっと食えよ!」

男「あ……あぁ…………?」

幼女「……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男「ごちそうさま」

幼女「ごちそうさま!」

金髪「……」ペコッ

男「こんなに食べたのは久しぶりだな」

DQN「喜んでくれて何よりだぜぇ……ヒヒッ」ニタニタ

男「……?」

今日の分は終わりです

幼女「…………」

幼女「そろそろアイツがくるぞ」

DQN「ちっ……」

金髪「……」

男「も……もうこんな時間か……ぁ」

男「ああぁ……」

男「おまえ……ぇ」

男「飯に……何か……盛った……だろ?」

DQN「この世界に“男”は一人で良いんだよ!あの化物は幼女が倒してくれる……新しい世界に男は一人で良いんだよ!!」

DQN「安心しろ……睡眠薬だ……毒があったらそれで殺してやったが……睡眠薬しか無かったからなぁ!使えねえ世界だ!」

DQN「お前が寝たらじっくり殺してやるよぉ!」

幼女「……どきゅん、だいごそうにいくぞ……あそこならだっしゅつのしゅだんがある」

DQN「そうか!この世界の俺はどうする!?」

金髪「……」

幼女「つれていくぞ、みがわりにする」

DQN「ははは!良いねえ!」

男「……」

俺の意識も……もう……つれていか……れる。

エレベーター内

幼女「……わたしとおまえのけいかくに、こいつをねむらせるよていは、なかったとおもうが……」

やはり……わたしがみた……ものとおなじ……

DQN「へへへ!良いだろ!?もう!イライライライライラしてダメなんだよ!!こいつを殺してぇぇぇ!」

幼女「……」ポロポロ

もう“おとこ”ともおわかれか……

DQN「あぁ……?」

DQN「どうして泣いているんだぁ……?」

DQN「ケケケッ!」

DQN「笑えよぉ!」

幼女「おちたな……“おとこ”」ポロポロ

えれべーたーのなかでわたしのなみだがたまる。

DQN「その名で呼ぶのはやめろよ」

DQN「殺すぞ……くそがっ……!!!」

パンパンパン!!!

DQN「あ……あああ……え?」ボタボタ

DQN「あ……あ……あ」ボタボタ

DQN「そうか……俺は」ボタボタ

DQN「なんて事を……」ボタボタ

幼女「どうして……いまになって……しょうきにもどる……ぅ……」ポロポロ

DQN「ああ……そうか……“女”……女だったのか…………堕ちる前に……助けてくれて……」ボタボタ

DQN「ーーありがとう」ドサァ

幼女「うぅぅっ……!ふえぇ……っ……ううっ……」ポロポロ

第五層。

男「はっ……は!」

男「こ……ここは!?」ガバッ!

幼女「おきたか」ギュー

男「……」

男「どうして俺に抱き付いている?」

幼女「きにするな……」ギュー

それよりも、幼女と俺の周りにある重火器が気になる……

男「……DQNは?」

幼女「ころした」ギュー

男「そうか……」

愛想が尽きたのか?

幼女「おまえにはわたしのたたかいをじかにみてもらいたい」

男「……」

幼女「さいかそうに戻れるえれべーたーが、ひとつだけある」

幼女「あれだ」ピッ

男「随分と頑丈そうだな」

幼女「おまえはエレベーターのまえにたっていろ」

男「なあ……どうしてDQNを……」

幼女「だまっていろ」

ドォーン!

幼女「きたか」

ズズーン!

天井に穴が開き、忌々しくも愛おしい顔がひょっこりと姿を現す。

女8「やっほー!」

幼女「!」

幼女が地べたに落ちた重火器の内二つを手に取り、光線と弾丸を放つ。

キュイイィン!ダダダダダダダ!!!

女8「!」

女の体に風穴を開けた!?

女8「やるね」

魂のこもって無い攻撃は効かない筈……!

重火器に魂がこもっているとでも言うのか!?

今日の分は終わりです

魂のこもってないない攻撃は効かないんだ

>>202
発想が幼稚かも知れませんが、その通りです。

後で投下します

幼女「……」カチカチ

ズドドドドドドド

ダダダダダダダダ

プシューン

ドォォォン

幼女は次々とその身体に見合わぬ重火器を手に取り、撃ち続ける。

ダダダダダダダ

キュイイイイィィン

ドドドドド

カチッカチッ……

幼女「……」ヒョイ

弾が切れた銃は女(8)に放り投げ、手を伸ばせば、弾が充填されている銃が引き寄せられる。

女8「ぐぅぅぅぅぅ!!!」ブシュッ!ブシュッ!

女8「近づけないねぇ……」ブシュッ!ブシュッ!

女8「 で も 」

女8「少しでも手を緩めたら…………殺してあげる」

男「……!」ゾクゥ!!

幼女「ーーだからどうした?」

ズドドドドドドド

幼女「“にねんかん”……ずっと……おまえをたおすためだけにいきてきたっ!!!!」

キュイイイィィィイン

スドオオオオオオオォン!!!!!

男「二年間……」

男「……」

ちょっと待てよ……

二年……?

幼女「ぐぅ……ぅ!」

女8「やっと……隙を見せたね」

男「幼女!!」

幼女の腹が貫かれ、左腕も醜くもげていた。

男「幼女!!無茶をするな!!一旦最下層に戻ろう!!」

幼女「いたくはない……つうかくなんてとっくにけしている……」

幼女「にねんかん……ぶきとしぇるたーをつくってきたんだ……!」

男「もしかして……お前も……!」

幼女「……」

幼女「さあ……な」

男「……」

幼女「おとこ!!」

幼女「この……ばけものをたおすのは…………」

幼女「おまえだ!!」

男「え……?」

男「俺が?」

男「だって……俺は……“男”の中で一番弱い存在だ……取り柄も無い……どうして!?」

幼女「おまえは……どのおとこよりもいちばんつよい“もの”をもっているだろう?」

幼女「あきらめるなよ?」ニコッ

男「……!」

次の瞬間幼女は銃を手に取り、撃っては取り替え、撃っては取り替えを繰り返した。

幼女「うおおおおおおおおおお!」

女8「ぐううぅ……!!クソ餓鬼いいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドド……

シュウウウウウ……


幼女「ふっ……」

幼女「ーーたまぎれだ」

幼女「あとはまかせたぞ……」ニコッ

男「……!!」ダッ!!!

俺はエレベーターに駆け込み、その場を後にした。

幼女「……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最下層。

男「はあ……!はぁ……!」

俺は倒れ込む様にエレベーターから外へと出た。

博士「男……!」

博士「大丈夫……か?」

博士「作戦が出来た……これから教えるが、大丈夫か?」

男「はぁ……勿論……はぁ……!大丈夫だ……」

男「幼女は諦めなかった……」

男「からな」

今日の分は終わりです。

現在の死亡者。

剣士

英雄

男1



女1

幼女



です。


?は後々分かります。

質問ありますか?


各世界ごとの男女をもう一度しっかり教えて欲しい
それぞれの世界の特徴とかも

>>209
ありがとうございます。


第一世界の女
……男の為に戦い続ける
それだけ。

入れ替わった男には気付かなかった。
池沼になった事を良い事に男(8)とSEXをする……彼女は“男”なら愛しているから、どの世界の男が来ても“平等”(そのため博士に処女をあげても良かったと発言をする>>29参照)に愛している。他の世界の男二人を守れるなら喜んで第一世界の男と死ねる事から(>>176で説明を受け)最後の闘いに赴いた。

青髪ロングの巨乳スレンダー美人。

>>210
博士に処女をあげても良かった発言は本能的な物です。

>>210
因みに第一世界の女は最も愛が強いです。

第一世界の男。

多世界の男で最強の存在。
イケメン、高身長。
過去にTVの戦隊物を見てヒーローに憧れる。
ヒーロー活動が上手くいかない彼と女(1)の運命は博士達に出会ってから急速に変わって行く……そして、博士達の助言や協力で世界的に有名なヒーローになり、彼自身の力も上昇して行く(博士の狙い)
そして、パラレルレンジャーが使用され(その時博士が陰で並行世界移動装置を使い、それで第八世界へ移動する、幼女のパラレルレンジャーは使い物にな物では無かった)第八世界世界の男と入れ替わる(>>154参照)

そこで見たのは第八世界の女……別次元に強い女を見て、恐怖。第八世界の中を逃げ惑う(彼も人智を超えた存在からか、飲まず食わずでも楽々と女から逃げる事が出来た)

第一世界へ戻り説明を受け、少年の自分を見て、悩んだ子供を見捨てる事は正義の味方では無い事に気付き、第八世界の女と闘う事を決意する。

第一世界

多世界の中でも科学基準が高い世界。
幼女が現れると、金と魅力に惹かれた者達が幼女の元へと集まり、大規模な組織が数日も経たない内に完成され、幼女達の手により大規模なシェルターが誰も気付かない後に完成される。

第二世界の男と女。

死去。

第二世界。

科学基準が高い世界。

兵器類の開発がとても進んでいた世界。

女の手によって、崩壊。

>>213
幼女のパラレルレンジャーは使い物にな物では無かった



幼女はパラレルレンジャーを使用して居なかった

第三世界の女(鬼)。

王に拾われた養子。

王の紹介で男と出会う。
国の行く末について意気投合した二人の仲は瞬く間に深まっていく。
男(3)と出会ってから足に青い出来物が出来る。
男(3)を愛せば愛す程、出来物が増えていった。

そして男(3)にプロポーズをされると、日に日に弱くなっていた自我が消え失せ、異形の化物となり男(3)を襲う。

最後は正気を取り戻したかの様に見えたが男(3)の幻覚を見ていただけだった、本能のままに女(8)と戦闘。健闘虚しく命が尽きる。

第三世界の男。

突如謀反が起きた国の行く末を案じ、少数精鋭を結成。謀反の主謀者とのたった一人で最後まで生き残った彼は名実と共に英雄となる。

その後は敵対国相手に軍を率い滅ぼして行く。

そして、女(3)が暴走……トドメを差す直前。幼女の手によって第一世界へワープし、幼女と協力をする。

男(7)と幼女に世界を託す。

最後は自らを犠牲にし、女(8)に一矢を報いる。

第三世界。

中世ヨーロッパ程度の文明を持った世界。

元来争いが絶えない世界であり、その唯一の抑止力となり得た英雄がこの世界から姿を消した為、再び争いは絶えず起きるようになった。

第四世界の女(剣士)。

世界最高の剣士。
男(4)と将来を誓い合った仲だが、突如として現れた女(8)に男(4)を殺され、全てが壊れる。
そして、辛うじて一命を取り留めた彼女は博士と男(7)に助けられ、第一世界で甲冑と仮面と変声機を身につけ“剣士”と名乗り、博士達に協力をする。

第四世界の男。

世界最高の銃士。
女4を庇い、死亡。

第四世界。

武術がとても発展しているが、文明レベルが第三世界と変わらない。

第五世界の女。

彼氏である男(5)を女(8)に殺され、トドメを差される直前。男(7)と博士に助けられる。

そして、女が同じ世界(第一世界)に三人も存在してはいけないと言う理由から、整形装置を使用。髪を金髪に胸を貧乳に背を低く顔をクールに変え、正体がバレないようにする。

男(7)と博士と剣士の意思に共感をしたのか、三人に着いて行く。

第五世界の男。

一般人、女(8)に瞬殺される。

第五世界。

産業開発がとても進んだ世界。

第六世界の男。

多世界の人類で最高の頭脳を持つ。
高すぎる頭脳故、計算が狂うと動揺が大きくなってしまう。
彼の発明は、産業、軍事、医療.etc……と幅広い。
女(6)を妻に持ち、女(6)の為に世界を救う事を決意。

第六世界の女。

男(6)の妻
多世界の女でも高水準の頭脳を持つ。
最近体調が悪い。
妥当女(8)を決意した男(6)を不安に思いながらも信じて見送る。

>>227
第六世界の男。

多世界の人類で最高の頭脳を持つ。
高すぎる頭脳故、計算が狂うと動揺が大きくなってしまう。
彼の発明は、産業、軍事、医療.etc……と幅広い。
女(6)を妻に持ち、女(6)の為に世界を救う事を決意。



第六世界の男(博士)。

多世界の人類で最高の頭脳を持つ。
高すぎる頭脳故、計算が狂うと動揺が大きくなってしまう。
彼の発明は、産業、軍事、医療.etc……と幅広い。
女(6)を妻に持ち、女(6)の為に世界を救う事を決意。

訂正でした。

第六世界。

人道に反した物を製造する事に関しては多世界において最も長けている事以外は、平穏で科学水準の高い世界。

第七世界の女。

世界有数の名家の一人娘。
自分を見ていた(ストーカーをしていた)男が日に日に気になり、ついに自分から話しかけてしまう。
話しかけてからは仲が深まっていき、勇気を出して男(7)に告白をするが、気付かれないで終わってしまった。

その告白は意中の男性に小刀を渡す事、代々、女(7)の家系に伝わる方法だった。

第七世界の男。

女(7)と変わらない少年。
これと言った長所や短所も無い、普通の中学生。
女(7)を見る為に高い塀を登り切った時も中学時代にあったが、そんな事も女(7)が関われば当然の様に出来てしまう。
女(7)が関わらなければ普通の少年である。

小学校から女(7)を目で追っていた彼は、中学一年生になるとストーカー行為を悪化させる。

犯罪とまではいかないが、女(7)を学校帰りに尾行、女(7)が帰宅をした後でも姿を見る為に高い塀を登る等をしていたが……

女から話しかけられてしまい、自分のストーキーング行為がバレたのかと思っていたが…………それから、二人の仲は深まっていった。

ある日謎の映像が男の頭をよぎったが、男は気にもしていなかった。

そして……女(7)に小刀を手渡された日に彼は並行世界を移動した。
そこで見たのは荒廃した世界とおぞましい女と……壊れた自分。
世界移動の感覚を掴んだ彼はすぐに帰宅をすると、男に二つの映像が見えた。
自分が無事な世界と、全てが滅んだ世界。
その二つが自分の行動で別れる未来と知った時に男は、第六世界に飛ぶ事を決意する。

そして第六世界に移動、博士に協力をも貰った男は、博士に勉強を教えてもらうなど、身体を鍛えたりしてシェルターでの暮らしを二年間続けた。

二年が経ち、第一世界に辿り着くとすぐに博士の装置を使い、池沼となり博士の部屋で待機をする。

そして……池沼が治って正気を取り戻した彼の目には…………………

第七世界。

科学力など、文明の発展具合は三次と変わりません。

第八世界の女。

世界の敵。

神の意思と呼べるほどの圧倒的な力、執拗に多世界の男を狙う。

本人は男を[ピーーー]つもりは無いが……手を滑らせて殺してしまうらしい。

彼女の目覚めと共に、9〜∞の世界は滅びる。

唯一残った1〜9世界の内の、2、4、5、8世界も荒野状態で人類が存在しない。

彼女が現れた世界は、男と女以外の人類が死滅してしまう。

彼女は男(7)と接触した事により、並行世界を移動する力を得る。

訂正です

第八世界の女。

世界の敵。

神の意思と呼べるほどの圧倒的な力、執拗に多世界の男を狙う。

本人は男を殺すつもりは無いが……手を滑らせて殺してしまうらしい。

彼女の目覚めと共に、9〜∞の世界は滅びる。

唯一残った1〜9世界の内の、2、4、5、8世界も荒野状態で人類が存在しない。

彼女が現れた世界は、男と女以外の人類が死滅してしまう。

彼女は男(7)と接触した事により、並行世界を移動する力を得る。

第八世界の男。

元は池沼ではなかった。

彼の身に何があったのかは、後々分かるだろう。

第八世界。

女(8)の覚醒と共に破滅した世界。

生存しているのは男(8)と女(8)のみ。

文化や文明や科学力は多世界最低だが……何故か存在するその世界に見合わないビルが建っている事により、博士は第三世界と第四世界よりも高い基準に置いた。

各世界の科学力は>>140参照。

各世界の男と女の外見は、年齢による変動があるものの、基本は変わらない。

男と女の現時点の各世界での年齢。

第一世界 男 22歳 女 22歳
第二世界 男 25歳 女 25歳
第三世界 男 20歳 女 10歳
第四世界 男 19歳 女 19歳
第五世界 男 25歳 女 25歳
第六世界 男 24歳 女 24歳
第七世界 男 15歳 女 15歳
第八世界 男 31歳 女 17歳

おおわざわざthx

各世界の男と女の性格。
女はヤンデレである事が大前提です。

第一世界 男 お人好し 女 愛溢れる
第二世界 男 不安定 女 自己犠牲
第三世界 男 まっすぐ 女 優しい
第四世界 男 堂々 女 堂々
第五世界 男 優しい 女 誠実
第六世界 男 自由奔放 女 母性溢れる
第七世界 男 純情 女 お淑やか
第八世界 男 唯我独尊 女 17歳 正真正銘のキチ

設定の解説に時間をかけてしまいました……申し訳ないです。

また今日から投下を再開します。

質問は随時受け付けています。

博士「ここにボタンが二個付いたスイッチが二つあるだろう?」

男「……?」

金髪「……」

男「それで何をするんだ?」

金髪「……」

博士「まず……第八層と第九層でそれぞれのスイッチのボタンを、ある一定のタイミングで押す」

男「ちょっと待ってくれ……」

博士「そしてーー」

男「待て!!」ダン!

博士「……」

男「博士……もしかして……」

博士「気付いたか……感の鈍いガキとばかり思っていたが……どうやらこの二年で少しは成長したらしい」

男「ーー生き残るのは一人だけ……なのか?」

博士「仕方ないだろう、残った世界を救う為だ」

男「ぐっ……!」

金髪「……」

博士「その二つのスイッチを押す事に成功すると最下層に辿り着いた時、第八世界の女の絶対的…………嫌……なんでもない」

博士「第八世界の女が最下層に辿り着いた時、第八世界の女の時が止まる」

男「!」

博士「厳密には、動きの停止だが……」

博士「ーー第八世界の女が止まる時間は、10分ジャスト」

博士「その間に好きなだけ攻撃を叩き込め」

博士「第九層は私がやる」

男「第八層は俺が……!」


パシーン

男「……っ!」

金髪「……」

男「ーー金髪」

俺を平手打ちした金髪は、掠れて今にも消え入りそうな声で話始めた。

金髪「ぁ……な…………たぁ……」

博士「……紙とペンは?」

金髪「……」フルフル

金髪「……ぁぁ」

男「……」

金髪「ぁぁぁ……あ……あ」

金髪「あ……な……た……達は……男達…………は……どうして……」

金髪「い……」

金髪「い……つも……自分を…………」

金髪「ーー犠牲……にす……るの?」

男「俺はこれ以上“女”が……」

男「ーー“女“が死ぬ所を見たくない」

金髪「……」

金髪は俺に優しく微笑みかけると、博士からペンと紙を受け取った。

金髪「……」カキカキ

「私には結婚を考えていた彼氏が居たの」

「今はもう居ないけどね」

「だけどね、その人はとても優しくて、とてもかっこいいの」

「私には帰る世界も、迎えてくれる人も居ないの」

「貴方には帰る世界も、迎えてくれる人も居るでしょう?」

「私は笑顔を見るのが好きなの」

「貴方は帰ったら、好きな人に精一杯笑いかけてあげて」

「それが私の1番の幸せだから」

金髪はエレベーターに乗り込んだ。

金髪「……」

男「……!」

博士「男、そろそろドアから離れろ」

金髪「……」ナデナデ

男「!」

金髪は俺の頭を撫でると、最後に一言を言い残した。

金髪「が……んば……っ…………てね」スッ

シュイイイイン

ガチャン

男「博士……ある一定のタイミングって……?」

博士「自分の限界……死の直前だ」

博士「……」

男「教える事は駄目なのか?」

博士「お前が居ない間に教えてある」

男「なんだよ……それ……俺が馬鹿みたいじゃないか……」

博士「……」

エレベーター内。

金髪「……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「女!」

「女!好きだぞ!」

「ずっと一緒に居よう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

……もっと“男”と一緒に居たかったなぁ。

……

世界を救う力になれるかなぁ?

……

あ……着いた。

ピコーン

ガチャ

ウィィィン

女8「……」

女8「……次は貴方一人かぁ」

女8「弱いのに良く来たね」

金髪「……」キッ

十分後、第八層。

女8「這いつくばっちゃってー……」

金髪「……」

女8「弱過ぎだよー」

女8「流石につまらないなぁ」

金髪「ぅ……」

弄ばれてる……身体中も血だらけ……

私で遊んでるよ……

でも……好都合かな……

ゆっくりと消耗していく分……

自分の限界がわかりやすい……

金髪「……」グググ

女8「!」

女8「まだ立ち上がるの?」

金髪「……」グググ

女8「ふふふ。まだ遊べるね☆」

今日の分は終わりです。

現在の死亡者。

剣士

英雄

男1



女1

幼女

DQN

?→男8

です。


質問は常に受け付けています。

金髪「……」ダッ

女8「えー……また鬼ごっこ〜!?」

女8「たまには、私も逃げたいよー!」

金髪「……」

楽しんでる……確実に。

私は広い空間になっている第八層の中で走り回り、時間を稼ぐ。

出来るだけ博士達に猶予を与えたい。

何度も瓦礫で転びそうになったけど、私は諦めずに走り回った。

女8「はい、ターッチ☆」パンッ

次は肩にタッチをされた。

私にとってはそれぐらいのタッチだけでも、大きな傷を負ってしまう。

金髪「〜〜〜っ!」

女8「もう!イライラしちゃうなー……えいっ!」ゲシッ

金髪「!!!」

右足を軽く蹴られた……だけなのに。

ブシャァ……ポロ……ッ

ボト

金髪「ぅぅぅ……っっ!!」

これでは、逃げられない……

10分後……

女8「あれ……?」

女8「結構何回も“タッチ”したのに……まだ生きてるの?」

金髪「……」ピクッピクッ

ーーふぅ。

まずは立ち上がろう……

片足だけでも……大丈夫……だよね?

丁度良い瓦礫もある。

あ……その前にスイッチ……

カチッ

よし……できたっ……

女8「ーー!」ゾクッ!!

女8「まあ……放っておけば、勝手に死ぬよね……」

女8「じゃあね、弱虫さんっ」クルッ


「待って」

女8「〜〜ッッッ!!」ゾクゾクッ!!

女8「片足でっ……!」

金髪「片足でも立てたよ……」ピョン

金髪「えへへ……」ピョン

金髪「あなたも……とても弱い人だね……」ピョン

金髪「可哀想……」ピョン

女8「来るな!来るなぁ!!」

ピョン

ポタッポタッ

女8「どうして……私が怖がって動けないの!!?」ガクガク

ピョン

ポタッ


女8「来るなぁ来るなぁ!」ガクガク

ピョン……

ポタッ

金髪「よしっ……!」スタッ

女8「ヒッ……!」

金髪「えいっ!」

ガキャ

今まで好き勝手された分、精一杯の力で瓦礫を使って頭を殴った。

可哀想だから、これで“おあいこ”にしてあげた。

男……後は二人に任せるよ。

金髪「あっかんべー」ベー

ガクッ

フラッ

ドサッ……

女8「っっ……」

今日の分は終わりです。

現在の死亡者。

剣士

英雄

男1



女1

幼女

DQN

男8

金髪

です。


質問は常に受け付けています。

第九層。

ディスプレイは倒れた金髪の映像を流すと、砂嵐に画面が変わった。

博士「金髪……ご苦労様……」

博士「金髪が時間を稼いでくれた……」

博士「おかげさまで、仕込みが完璧だ」

博士「男は最終層で待機をしている……」

博士「私の役目は、出来れば第八世界の女を倒す事……」

博士「無理ならスイッチを押せば良い」

博士「何……簡単な役目だ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最終層。

ディスプレイには第九層と第八層の様子が映されている。

男「!」

男「第八層のディスプレイが砂嵐に……」

男「金髪……」

男「俺は……博士の闘いを見届けないと……」

第九層。

ズズーン!!

ガラガラ

ドシャァ!!

パラパラ……

女8「……気が変わったよ。皆殺しだ」

来たか……

博士「どうした?私達が怖いのか?」

博士「ククク」

女8「うるさい、黙れ」

女8「男は生かしてあげようとしたのに……」

博士「それは御免だな」

女8「さぁ……そろそろ死んでね」

博士「そう焦るな」

博士「今に始まった仲では無いだろう?」

女8「ついさっき見た時とは違うね……目が座っている」

博士「……やけに冷静だな」

やはり……冷静になられると最も厄介だ。

今日の分は終わりです

あ、これつまんないな

糞すぎる

糞スレ

糞スレ

わざわざ5レスも使って主張することか?
期待はしてないが待ってるぞ

博士「まあまあ、待て待て」

女8「早く終わらせて“私の男”と会いたいの」

女8「余生は男と静かに暮らしたいから、邪魔しないでよ」

博士「ここまでやってそれは無いだろう?」

博士「何人殺した?」

女8「歯向かってきたからじゃん」

博士「貴様が私達を玩具にしようとするからだろう?」

博士「それに加えて、貴様が出現した世界は男と女以外の人類が死滅する」

博士「どうしろと言うのだ?」

女8「私を愛せばそれで問題無いよ」

女8「だから他の女は要らない、私が男を独り占めするのに邪魔だから」

女8「ね?貴方も男でしょ?」

博士「……」

女8「前会った時と匂いが変わらない」

女8「だから、貴方も私を愛せば許してあげる」

博士「生憎……」

博士「私には心に決めた嫁が居る」

博士「お前と姿形が同じでも」

博士「……」

博士「持っている心が決定的に違うよ」

女8「ふぅん……つまらない」

女8「気が変わったよ。すぐに楽にしてあげようと思ったけど……私の物にしてあげる」

博士「“お前の男”のようにか?」

女8「私の男は、歯向かえ無い様にしただけだよ」

博士「どんな風に?」

女8「徹底的にいたぶって、心を私だけの物にしたの」

……壊したのか。

楽にしてやって正解だったな。

博士「その男を取り返したいのか?」

女8「うん。全部終わったらそうするよ」

女8「SEXは出来ないけど、キスをしたいからね」

博士「残念だが……そいつはもう居ない」

女8「……?」

博士「私が殺したからな」


女8「はあぁ?」

ズゴゴゴゴ

博士「……」

怒らせた途端、これか。

女8「ふざけないで……」

女8「私の男が……」

博士「どうする?」

実際、奴は第八世界の男が死んだ事で力を補給する手段が無くなる。

奴は第八世界の男との肉体的接触で力を得て来た……さて、どうする?

私と男を求めるか?

女8「楽に死ねると思うなよ……」

女8「残った私と男を……全員いたぶり尽くしてやる……」

女8「下に居る弱い男も……」

女8「貴方も……だ」

女8「あははははははははは☆」

第八世界の男は特別な存在……だった様だ。

今にも全てを滅ぼしそうな程、激昂している。

博士「狂人が……」

良いぞ……もっと狂え……

その方が後に繋がる…………

博士「この世界には私と下の男と貴様……の」

博士「三人」

グシャ

博士「だけ……っ!」

博士「……」

目にも留まらぬ速さで私の右目が潰された。

女8「貴方も痛覚を消したの?」

博士「当然だ」

女8「あの“モルモット”と子供と私達と男達と言い、私の邪魔をし過ぎだよ」

モルモット?

……“どいつ”だ?

まあ、今は関係無いだろう。

博士「クククッッ舐めるなよ……女」

博士「私を誰だと思っている……?」

博士「多世界の人類で最も最高の知能を持った男だぞ?」

女8「“私の男”とあんまり変わらないと思うけどなぁ……」

博士「最高の科学をお見せしよう!!」

私は幼女程兵器類に長けてはいないし、時間を賭してはいない。

だが……

それを補って余りある、頭脳がある。

博士「それでは、最初に」

女8「……」

博士「毒ガスをこの部屋に撒こう……私は抗体を打ってあるから気にするな」

プシュウウウウウウゥ

女8「……!?」ポタポタ

効いている……当然だ……

この毒には、私の命を賭けている……

私の血液……そして、抗体なんて存在しない。

正真正銘の命がけだ。

それが限界。ひとまずスイッチを押そう。

ポチッ

私も後どれだけ生きていられるかは分からない。

本来……生物であれば即死物だがな。

気休めの薬がいい具合に働いている。

後は命が尽きるまで戦うだけだ。

博士「どうだ!?どうだ!?どうだ!?」

博士「効くだろう!?効くだろう!」

博士「これから狩られるのは貴様だ!私達では無い!!」

女8「糞がぁぁぁ!!!!!!殺す殺す殺すぅぅぅぅ!!!」ポタポタ

ガン!

女8「!?」

博士「一応雷程度の電流が流れている棒だ、効くだろう?」

ダンダンダン!!

博士「お前の男を撃った銃と同じ物……嬉しいか?」

女8「はぁ……はぁ……はぁ……」

女8「凄いね☆」

博士「……」

女8「でも……残念☆」

女8「効きはするけど、直ぐに治っちゃうよ〜」

博士「頭に風穴を開けた筈だが……確かに塞がっている」

化物が……!

女8「次はどうするの?」

博士「……」フラッフラッ

意識が朦朧とする……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「私……妊娠したみたい」

「!」

「本当か?」

「うん……本当」

「餓鬼の頃からの付き合いのお前と……こう……命を授かるなんてな……」

「えへへ……」

「家族の為に頑張らないとな」

「ずっと愛しているよ」

「当たり前だ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

博士「!」

私には守るべき家族が居るだろう?

博士「クククッッ……そうだな……私は男に全てを託そう」

博士「奴はこれからの世界の未来を象徴する少年だ……」

博士「クククッ……」

博士「最後まで抗わせてもらうぞっ!!!」

女8「!?」

女8「うっ……オエ……!」

女8「おええええ!」ビチャビチャビチャ!!!

博士「毒のおかげで血を吐いたな」

博士「行くぞ……!」

博士「はああ!」

ガンッ!

女8「がああ!!」

雷だ……喰らわない筈が無い……!!

ダンダンダン!

女8「ふざけるなぁ!!!」

グシュ!!

博士「はああ!」

私は胸を貫かれようが、攻撃を続ける。

次は、光線銃でも浴びせよう……

キュイイイン

シユュウン

ドドドド

博士「はぁ……はぁ……はぁ」

私は壁に寄りかかると最後に、壁に取り付けておいたスイッチを起動させた。

実はこれが本命。手で持つスイッチは準備。壁に取り付けたスイッチは男と女の因果関係の修正……このスイッチによって、男に死んだ人間の魂を託す事が出来る。

そして……もう一つ……壁に取り付けたスイッチの横に作っておいたスイッチを最後の力を振り絞って叩くように、私は起動させた。

ガンッ!!!!

女8「……!」

シューンシューンドドド……チュドーン!!!

女8「がああああぁぁ!!」

男6「後は頼んだぞ……」ポタッ……ポタッ……

全身から血が止まらない……

“女”……私達の子供を頼んだ。

私は世界を救った化学者……これ以上に無い名誉だ。

ズルズル

私は壁に持たれかかる。

ーー後は男に全てを託そう。

ガクッ

博士「……」ポタッ……ポタッ……

今日の分は終わりです。

現在の死亡者。

剣士

英雄

男1



女1

幼女

DQN

男8

金髪

博士

です。


質問は常に受け付けています。

ちょっとよくわからない

最終層。

男「……」

博士が死んだ……最後に凄い攻撃を与えて……

男「……」

堪えろ……

ズズーン……

ズシッズシッ

丁度良い大広間があるんだ……そこで全てを……

ドーン!!!!!!

ガラガラ!!

シュウウウウゥゥ

パラパラ……

女8「やっほー☆」

女8「久しぶりだねー☆」

女8「一番弱い足手まといなのに生き残るってどんな気持ち〜?」

女8「でも大丈夫!」ポンッ

女8「私が一生面倒を見てあげるから!」

女8「したい事ならなんでもさせてあげるよ〜?」

女8「まだ童貞でしょ?でしょ!?でしょ!」

女8「今なら全部許してあげる!」

男「……」

女8「私はダメな子が好きだから大丈夫!」

女8「ここまで来るのに邪魔をされちゃって……この世界では私と貴方以外は生き残っていないけど……」

男「俺とお前以外は生き残っていない……か?」

女8「うん!皆殺し☆」

女8「……どうしたの???」

男「ああ……なんでも無い」

男「お前を殺して全部終わりだ」

女8「身の程知らずだね……貴方の足元に沢山武器があるけど……全部無駄だよ?」

男「……ああ」カチッ

博士……金髪……!

ボタンを押したぞ……!!

シュウゥゥゥゥゥウウウン

女8「」

男「っ……!」

身体が……重い……?

シーン……

男「……!」

女の動きが止まった……!!

男「……」

爆発させるんだ……感情を……

皆との想いを……約束を……果たすんだ!!!

男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」

また深夜に投下します。

これからやる予定の過去話は幼女と女8と剣士ですね。

それでは

先ずは、思い切り顔面を殴ってやった。

第八世界の女の身体は動かない。

俺は気にもせず、腹に前蹴りを入れた。

頭突きを何度も何度も何度も何度も鼻に目掛けて、喰らわせてやった。

目の前に居るのは、女に容姿がそっくりな奴。

だけど、女とは違う。

俺の知っている女は理不尽な事をする人間では無い。

腰を入れて力強くアッパー。

足元にある使い方も分からない剣で何度も何度も、斬りつける。

斬りつける途中で、剣は折れた。

女8「!!」

十分が経った。

蓄積されたダメージが解放される前に……

男「うおおおおおおおおおおおおお!」

ハンマーで顔面を思い切り叩きつけた。

女8「ぐはああああ!!!???」

ドシャ

ズサッ

ゴロッ

ハンマーの衝撃で女は吹き飛び、宙に浮いている最中にダメージが解放され、見るのも痛ましい程の血が大広間に散乱した。

男「はぁっ……はぁ……」

女「ぐおぼ……かはっ!!」プシャーーー

男「どうだ……?」

男「どうだぁ!?」

女8「これで終わり……?」

男「え……?」

確かにこれで終わりだけど……こいつはこのダメージで動けるのか?

もう何もできないだろ……?

ブスッ

男「え……?」プシャー

こいつの手で腹が……?

腹がこいつの手で……?

え?

貫通してる……

男「ぐああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

女8「何が起こったのかは、分からないけど……ここまで私にダメージを与えたのは貴方だけ……」

女8「だよ!」ドゴッ!!!

メキッ

男「がああああ!!!???」

腹を手が貫通しているのに、……脇腹を蹴っ……!!!

女8「はい」プシュ

男「あっ」

ボトボト

手を抜かれたら血が止まらないに決まっている……

頭が動かない……

身体も動かない……

だけど……それでいいのか?

動かないままで良いのか?

女8「ありゃ……?」

女8「やりすぎちった?」

男「……」

トクン

ここで諦めたらどうなる?

ここで諦めて、女を殺させたらダメだ……

何度も自分を呪った。

何度も後悔をした。

けれど……そこから出る答えは進む事。

立ち止まるな。振り返るな。後悔をするな。自分を信じろ。勇気を持て。執念を持て。魂を見せろ。諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな。

何度もそんな言葉を脳味噌がとろけるまで再生した。

何度だって立ち上がるぞ!!

何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも。

俺は、諦めない!!!!!

何度でも、何を失おうとも、何度でも何度でも何度でも何度でも!

ーー立ち向かってやる。

男「!」スクッ

男「博士がスイッチの説明の時、言おうとしていた事が分かったよ」

男「あのスイッチでお前は絶対的な存在では無くなった」

男「分かったよ……本当なら俺なんて一撃だろう?」

女8「……」

男「お前は以前の力を無くした」

女8「でもね、貴方を殺すには十分だよ?」

男「いいや……俺はお前に殺された人間全ての魂を背負っている」

男「簡単には殺されないよ」

女8「魂なんてオカルトな事……一番嫌いだよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「男……何をしているの?」

「お前にそっくりな人間を一人作ってみたが……化け物が生まれてしまった」

「男……そのモルモットどうするの?」

「第三世界にでも飛ばすよ」

「第三世界……?」

「ああ……そうか、私が産まれた世界は弥生時代並みの知能だったな」

「モルモットにも魂が〜とは、言わないのか?」

「そんな、あるか分からないもの……嫌いだよ」

「そうか」




「男、あの大きな物……何?」

「ビルだ」

「ビル?」

「知能の低い世界に彩りを与えてやっただけだよ」

「ふーん」

「女……!!」

「女……!!!!」

「何故この世界の人間を皆殺しにした!!??」

「他の女と浮気をしたから」

「頭がおかしいのか!?規模が違うぞ!!」

「私が作った発明品も全て壊して……」

「ビルは残してるよ」

「違う!!」

「浮気をする可能性を持つ“物”を全て壊しただけ」

「何故近寄ってくる?」

「私に勝てると思っているのか?」

「男はとても弱くなっているから大丈夫」

「思い上がるなよ……並行世界移動装置も壊して……」

「ああああ!!!!!痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!」

「やめてえええ!!!」

「やっぱり、私に力を取られてたから弱くなったね」

「痛い痛い痛い!!!!右腕取れる!!取れる!!取れる!!」

「あっ……折っちゃった」




「おんないたい!いたい!!」

「みぎあしいたい!!いたい!!ごめんなさいごめんなさい!!せっくすしないとかい、わないから!!!!」




「めをさわらないいないいでええ!!」

「めいたいいたい!!!」

「くちいたい!!!くちいいいい!」





「ウンウンウンボグゥwwwwエライエライブヂャケチャアアアアwwwwカチタイwwwwww」

「うん、可愛い」

「やっと私の物になったね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ーー


男「うおおおおおおおおおお!!」バキィッ!!

女8「がはっ!!」

女8「どうして……?」

女8「どうしてなのよお!?」

ドゴ!!!

女8「がはあっ!!!」

女8「うっ……オエエエ!!!」ピシャピシャ

女8「ううう……気持ち悪いいい……いままでで一番気持ち悪いよお!!」

「どうだ?私の愛した男は?」

女8「貴方……誰!?誰なの!?私と同じ顔をしてええええ!!!」

「ああ……この姿では、会っていなかったな……」

「まあ……外見だけなら同じ私は何人も居る……中身が問題だよ中身が」

「お前は人の中身を見ていない……だから」

「報いを受けたんだ」

「そうだろう?」

女8「黙れ黙れ黙れええええええええ!!!」

「きさまは、わたしたちのすべてをたくした、男にまけるんだよ……ばけもの」

男「うおおおおおおおおおお!!」ゲシイイィ!!!

女「カハッ!!」

男「はあはあ……」

「どうした?天才にここまでさせておいて負けるのか?」

男8「博士……!」

「どうやら俺の意志はお前まで届いた様だな」

男8「英雄!」

「すごい魂だ……それがお前の持っている物か……そりゃあ敵わないな、お前が一番強いよ」

男「男1!!」

「……」

男「お前は……」

「ここで女を殺してくれ……!頼む!!俺の代わりに……俺の所為だけど……頼む!」

「そして……第六世界の俺……殺してくれてありがとう……」

男「男8……」

「流石男!」

男「女1……」

「がんばって」

男「鬼!」

「さあ……あと少しで皆の勝ちだよ」

男「金髪!!」

「男……諦めずに走り抜け!!」

男「剣士!!」

「おもにをせおわせてすまない……だけど……ここまできたら、さいごまでやりとおしてくれ」

男「幼女……」

「さあ……おもいっきりなぐってやれ」

男「おう!!!」

バキイイイィィ!!!!!!!

おもいっきり全力で顔を殴った。

皆も一緒に殴ってくれたかの様な感覚だった。

女8「……」カクッ

フラッ

ドシャァ

女8「」

男「やった……やった……やったぞ……」

男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!」

俺はたった一人だけが存在する世界で大きな大きな雄叫びを上げた。

>>293


男8→おとこ

です

予定より遅くなり大変申し訳ありません。

勢いですが、まあプロット通りなので後悔はありません。

次作の構想も浮かんできました。

質問まっています。

今日の分は終わりです

第六世界、病院。

TV「中学一年生の時に行方不明になった……現在中学三年生の男君が新宿駅の前で倒れている所を、近所の警察官に発見され無事に保護をされました……腹に穴が開くなどの重傷を負っており……手術は成功……」

プツン

男「うーん……なんとか生きて帰って来たけど……世間が騒がしくて外に出れないなぁ……」

男「まぁ」ゴロッ

男「今は休もう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第六世界、博士の家、庭。

女6「ふーんふーん」シャアアアァ

幼児「おーはーな!おーはーな!おみず!」

女6「ふふっ」ニコッ

男「あ……えっと……」

女6「あら?おはよう……幼児……向こうに行ってなさい」

幼児「はーい!」トテトテ

男「……」

女6「あの人は……?」

女6「……」

男「第八世界の女との戦いの末……亡くなりました」

女6「そう……」

女6「ねえ……死体だけでも供養したいの……持って来れないかしら?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男「第一世界から持って来ました……」

俺が抱えていた博士を第六世界の女は目をつぶりながら抱き締めた。

女6「ねえ……」ギュー

女6「“男”は頑張ったの?」

男「博士が居なければ、第八世界の女を倒せませんでした……」

男「俺を生かして……」

男「世界を救う為に努力惜しむ事はありませんでした……」

女6「そう……」

ポタッポタッ……

女6「頑張ったね」ポロポロ

声が掠れて、涙も溢れていた。

女6「頑張ったんだね……」ポロポロ

女6「お疲れ様……男」ナデナデ

ちょっと厨二過ぎませんかね

学校

先生「起立」

ほとぼりが冷め、俺も学校に行く事が出来た。

男「……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昼休み

「今まで何処に居たんだよ!?」

男「同じ所に居たと思う……」

嘘は言っていない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

六時間目。

先生「男……95点」

ザワザワ

先生「カンニングは……してない……これなら高等部への進学も大丈夫だな」

先生「なにがあったんだ……?」

男「ははっ……自分でも分からないです」

博士のおかげで助かった……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

放課後

男「あれ?」

男「女は!?」

「女さんなら一年前から学校に来てないよ」

男「えっ……?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

女家、塀の上。

男「……」

男「うーん……女が居ないなぁ……」

男「どうしたんだろ……」

諦めて、塀を降りる事にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

女家前。

ーーいた。

大好きな人が。

男「あっ……」

女「……!」

女「……!!っ〜!」

男「あっ……あ……」

女「男!!」

男「女……」

女「今まで何処に居たの……?」

男「いつか……心の準備が出来たら……話す」

女「……」

女「……分かった」

男「どうして学校を一年も……」

女「男が居ないから」

男「はははっ……じゃあこれからは俺と一緒に学校に行くよな?」

女「うん」

女「ーーもし次、勝手に居なくなったら殺すからね?」

男「大丈夫。この小刀に誓うよ」スッ

女「うん」

男「これからはずっと一緒に居よう……死ぬまで」

女「うん」

女「大好きっ」

皆……皆が守ってくれた未来は……

とても煌めいている。



終了です。

せっかくの安価を不意にしてしまい大変申し訳ありません。

次は幼女の過去です。

五年前、第二世界。

女2「男、私の研究グループが作ったシェルターはどうだ?」

男2「凄いな……これなら核が何度落ちても大丈夫だな」

女2「まあ……これを政府に売り込めば、更に研究資金が手に入る」

私はこの世界最高の科学者、高い知能で世界に貢献をしている。

だが。

ある日を境に私の運命は大きく変わって行く事になる事を、私はまだ知らなかった。

とても大きな力を持った者と戦う事を……

今日の分は終わりです。

本編は完結しました。

質問は受け付けています。

ようやくか

女2「うっ……っ!」

女2「うっ……あっ……あぁ……頭が……」

女2「……!」

二回、私の頭の中をおぞましい映像が駆け巡った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一度目。

「ふんっ……勘違いか」「それよりも研究をしないと……」「なんだ……?」「うわあああ!」「男!!!???男おおおお!!!!」「うるさいなぁ……消えてよ」「かはっ……」「よし、他の世界にいーこうっと☆」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二度目。

「三年後の未来……か」「早く行動に移さなければ」「男……すまない」「この世界のシェルターは第七世界の男と第六世界の男に託せば良い……」「問題は第一世界だ」「ぱられるれんじゃーのじっけんだいになってもらう!!」「うぅぅっ……!ふえぇ……っ……ううっ……」「あとはまかせたぞ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

女2「……」

駆け巡った映像が何かを悟るのに、時間はかからなかった。

私は冷静だった。

これから私は、たった一人で。

誰にも気付かれる事も無い、虚しい戦いを始める事になる事を理解した。

ーー最後には死ぬ事も。

一年後。

女2「出来た……!」

並行世界移動装置が……!

男2「なんだ……これは?」

女2「内緒」

男2「つれないな」

女2「次は……」

洗脳装置か。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一年後。

女2「出来た……!」

洗脳装置完成……

女2「後は……」

武器類だな……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一年後、新宿駅前。

女2「来たか……!」

男2「人が……皆……死んだ……?」

女2「すまない」

これから男は壊れる……私にはどうしようも出来ない……

女8「やっほー!」

!!

私と男が気付いた時には既に目の前に、実際には初めて見るアイツが居た。

女8「えーっと……」

女8「男以外は死んでね!!」ニコッ

男2「あああああああああああ!!!!!!!!!!!」

男2「腹が!!腹がぁ!!!」

第八世界の私は私を殺そうとするが、男はその私を何度も庇う。

何度もいたぶられてる。

なるほど……そうやって壊れて行くのか。

素直に感心している場合では無いな。

ーー認識が甘かった、こいつを倒す為に、私は三年間軽い準備しかしていなかったでは無いか。

残る二年は死に物狂いで計画を進めなければ……

第七世界の男……か。

面白い!
いい意味でスレタイ詐欺!
乙!!!

さて……

女2「……」ポチ

男2「女……お前だけでも逃げて……がぁっ!」

これ以上私の男を痛めつけないでくれ……

女2「核を落とした、男を置いて逃げる事は私には出来ない」

ズキッ、胸が痛む。

すまない。

女2「男……すまない」

この世界のシェルターは第七世界の男と第六世界の男に託せば良い……

問題は第一世界だ。

男2「は……ははは……もう……もう……無理だよな?」

女2「……」コクッ

ゴゴゴゴゴゴゴ

核が爆発する直前、私は並行世界移動装置を起動させた。

私は第一世界の新宿駅へ、男は第二世界の辺境へと移動した。


キュイイイイイン

第一世界、新宿駅。

女2「……」

あぁ……

私はこれから全てを失うのか……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第一世界、辺境。

男2「こ……ここは?」キョロキョロ

男2「お……女!?女は!?」ガバッ

男2「森の中……俺は全てを無くしたのか」

男2「ははは」

男2「ははは!」

男2「ははははは!」

男2「全身痛い!!痛いよ!!!あははははははははははは!!!!!!!!!!」

DQN「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっっはっっは!!!!!!!!」ポロポロ

名家の豪邸。

女2「……」

執事「ここは旦那様の家でございますが、どのような御用事で?」

女2「これから私の事は幼女と呼べ」カチッ

洗脳装置起動……さて、乗っ取りからか。

執事「……」

よし、成功だ。

女2「旦那様の所へ案内しろ」

執事「かしこまりました」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

旦那「誰だね?君は」

女2「親戚全員を連れて、沢山遊べるだけの金を持って離島にでも暮らせ……名義だけは残す、後は私の思い通りにさせろ」

旦那「……」

旦那「かしこまりました」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

女2「執事」

執事「はい」

女2「これから私は姿を幼児に変える」

執事「かしこまりました」

あらかじめ第一世界に持って来た機械類を豪邸の中へ入れ終えると、私はその内の一つ……整形カプセルへと入り、幼女へと姿を変える。

ウイイィン

ガチャン

幼女「ふぅ……」

幼女「執事、この家が経営している全会社の全従業員にこのメールを配信しろ」

執事「かしこまりました」

どの世界でも社会人は会社からのメールは必ず見る。

内容は簡単……洗脳装置の画像と私に服従しろと書いた単純なメールだ。

その洗脳装置は私と男以外にしか効かない便利な物だ。

工事現場。

配下達「「「……」」」カーンカーン

幼女「そうだ……いいぞ」

こうじもそれなりにすすんでいる、はやくシェルターをかんせいさせなければ。

あしたからは、だいろくせかいのおとこたちのあいてだな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後、辺境。

DQN「あ?」

幼女「このせかいのおとこといれかわるきはないか……?」

かかわるプランはなかったけど……すべてがおわったあとにだいいちせかいで、ひとりでもいきのこってくれたら……

DQN「ケケケッ……お前が誰かは知らねえけど……最高だなぁ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

女8襲来50日前、第三世界。

男3「何故それを!?」

幼女「てをかしてほしい」

池沼の日。

幼女「……」プルプル

男1「?」

幼女「いやだ!いやだいやだいやだいやだいやだいやだーー!」

この世界の男も、死ぬ運命……だったな。

幼女「がんばってつくったのー!!!」

幼女「あああああん!」ビエーン

金髪「……」ジトー

剣士「泣かせた……」

博士「男はおもしろい性癖の持ち主だな……サディスティックなロリコン……ククク」

男1「分かったよ……ほら!ごめんな……許してくれって」

幼女「……」コクコク

男1「よし……良い子だ。ほらその小さな腕時計みたいな装置を俺に……」

幼女「……」ニヤリ

ーーカチッ

男1「へ?」

幼女「ひっかかったな!おとこ!」

幼女「きさまには、この!へいこうせかいがあるとかていしたうえでさくせいをした、へいこうせかいいどうそうち!」

幼女「ぱられるれんじゃーのじっけんだいになってもらう!!」

男1「パラレルレンジャー?」

男1「はいはい、どうぞ勝手に使ってくれ」

博士「パラレルレンジャー(笑)」プププ

男1「パラレルレンジャー(笑)」プププ

幼女「ーー!」カァァ

多少腹が立つ。

幼女「おこった!!」

幼女「もうこうかいをしてもおそいぞ!!!」

幼女「ぱられるれんじゃーきどう!!」ポチ

キュイーン!キュイーン!ズウウウウン……チチチチチチチ

男1「あれ?……身体が引っ張られる………………ぁぁぁぁあ!?」

女「男!?!?」

     _
              //.|
             //./|
           //./| |

          //./ /|. |
        //./|/::/| |          _______________
        □/ / // | |.          |
        | |/.;;;;//.  | ||.         | じゃあ、>>1は死刑という事で・・・。
        | | ;;;;;;//   | |||         |_
        | |.;;;//    | |.||     ∧ ∧  |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        | |//..    | | ||.    ( ・∀・)
        | |/.     | |. ||    (    )           ワイワイ  ガヤガヤ
 ______.| |___//| ||__ / | | |__

        | |   //  |. ̄∠/(__(__) /.|          ∧_∧ ∧_∧ ∧ ∧.
..∧_∧   (| |⌒/. ∧ ∧⊃イヤァァァ.     //|         (´-`;)(@・ )(;´∀)(
( ・∀・).(⌒| |//(;´Д`) ←>>1   //  |        ∧∧ ∧ ∧  ∧_∧. ∧∧
(    )  ̄| |/ (⊃ /  ⊂.⊃.   //   |       (∀・ )( ´,_ゝ)(   )(´∀`
| | |.   | |    /   └─┘ //   /.      ∧_∧ ∧ ∧ ∧ ∧. ∧_∧
(__)_)   | |  /         //   /       <_`  )(´・ω)(д゚` )(
        | |/         //   /.       ∧_∧ ∧ ∧ ∧_∧. ∧_∧ ∧
        ~~         //   /        (   )( ゚∀゚)(`   )(   )(゚д
.                //   /        ∧_∧ ∧_∧  ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
.               //   /         (д- )(   )( ´,_ゝ)(TдT)(∀` )

女「男!?男!?男おおおぉぉぉっ!?」

ズズーン……ゴゴゴゴゴゴ

女「煙が晴れて行く……」ゴクリッ……

博士「……」

剣士「……どうなった」

金髪「……」ジトー

幼女「……マズイ」

さて、これからが本番だ……

おにのほかく、シェルターにぜんいんをつれていくこと……しょうしょうほねがおれるな。


男「ウンウンウンボグゥwwwwwwwwエライエライブヂャケチャアアアアwwwwwwwwカチタイwwwwwwwwwwww」

女「」

博士「」

金髪「」

剣士「」

幼女「」

男8「ウウウウンウウウンスゴスゴイスゴイナンデモウンウンウンwwwwwwwwwwwwww」

幼女「しっばいしちゃった☆」

大成功だ。

女「幼女おおおおお!!!!!」

女「殺す!殺す!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!」

剣士「落ち着け女!」ガシッ

女「離せ離せ離せ離せ放せええええええ!!!」

博士「どうしてこうなった……」

幼女「てったいだ!もうひとつのあじとに、にげるぞ!」ピュー

配下達「「「はっ!」」」ピュー

博士「一度家に帰ろう。話はそこからだ」

女「ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!」

新宿駅前。

配下達「「「ぐあああ!!!」」」

おにはわたしのはいかをけちらす、まぁ力はそれなりにあるようだ。

だが、みをていしているだけはある……すいみんやくをそれなりにとうよできたたようだ……

さて……ほんのすうミリのおとこのかおをうでにつけたえいぞうそうちで表示……おお、くいついてわたしのもとへきたぞ……

幼女「よし」スッ

わたしがはつめいした、すいみんやくをたいりょうにしゃしゅつするじゅう……これでおわりだ。

幼女「くらえっ」パンッ

プスプスプスプスプスプス

鬼「……」ガクンッ

よし……成功だ。

幼女の家。

幼女「……」

えいゆうとおとこをわたしのそしきにまねいた。

おとこはだいぶかわってしまった……がな。

きちからおにをだして、えいゆうをけんせいすることにせいこう……

執事「飲み物は?」

幼女「いらない、さがっていてくれ」

執事「かしこまりました」スッ

英雄「あんたの言うとおりにすれば、決着が着くんだよな?」

幼女「ほんとうにそれをのぞんでいるのか」

英雄「そうするしか無いだろ」

ほんとうは、おにがもとにもどることをのぞんでいるくせに……

幼女「まあ……あんしんするといい、けいかくどおりにすすめばけっちゃくをつけられるぞ」

英雄「……本当か?」

幼女「おまえもじっさいにみただろう?しんじつを」

わたしのいったとおりにすすむせかいを……

英雄「ああ……分かってる」

英雄「あんたを信じるよ」

幼女「すまない……」

英雄「大丈夫。構わないよ」

DQN「おーい!!早く“この世界の男”殺させてくれよ!!」

DQN「そうしたら入れ替わる事が出来る!!」

幼女「まあまて」

できればわたしも、おとこにはこのせかいのおとこがいなくなったあとにでも、このせかいにいついてほしい、いきのこってほしい。

英雄「下衆が……」チャキ

幼女「けんはおさめてくれ……たのむ」

これいじょうおとこをきずつけないでくれ。

英雄「……」スッ

幼女「けいかくどおり……けいかくどおり……」

わたしはじぶんにいいきかせるようにつぶやいた。

そして……スイッチをおすだけですがたをかえるそうちがかんせいした。

きんぱつとはかせとけんし……あいつらのたましいをたしかめるぞ。

今日の分は終わりです。

翌日、渋谷駅。

剣士「はあ!!」ザク

博士「……発明……発明……」カチャカチャ

女1「幼女おおおおおおおおおお!!」グサグサ

配下達「「「うわああああああああ!!」」」

幼女「よし、起動」ポチッ

ググググ

少女「服も着替えた……よし」

タッタッタッ

男8「ブチュブチュブチュココココノノノノナノサハナワツマテユユヤヌマコwwwwwww」

金髪「……」

金髪「……」ハァ

博士達「「「ーーーー!」」」

配下達「「「ーーーー!」」」

金髪「……」ボーッ

金髪「……」

少女「さて、話すか」テクテク

少女「あ……ヒーローさんだぁ!!」

金髪「……?」

反応は普通、物静かなだけな女だと思っていたがどうやら精神的なショックで言葉を発する事が出来なくなっている。

少女「ヒーローさん達はとっても有名だよ!」

金髪「……」コクコク

少女「だってね!だってね!」

少女「皆にやな事をする敵をいっつもやっつけてくれるもん!」

少女「いつもありがと!」

金髪「……」

少女「ねえねえ、お姉ちゃんは戦わないの?」

金髪「……」コクコク

少女「じゃあ暇なんだね!」

金髪「!」ガーンッ

少女「ねえねえ……遊んでくれる?」

金髪「……」コクリッ

少女「ありがとう!」

母性豊かだと思ってはいたが、いきなり現れた子供の相手をする程のお人好しのようだな。

金髪「……」

少女「公園いこっ!」

金髪「……」コクコクッ

少女「はやくー!」タタタッ

金髪「……」タタッ

博士「あれ……?金髪は?」

剣士「さぁ……な!」ズバンッ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

公園。

少女「もっと強く押してー」キーコーキーコー

金髪「……」グッ

少女「うわ!すごーい!」キーコーキーコー

少女「すごくブランコ漕げてるよぉ!」キーコーキーコー

金髪「……」

少女「……」

どんな反応をするか……

少女「……えい!」ピョン

金髪「!」ビクッ

少女「よい……しょっ」スタッ

金髪「……」ホッ

少女「どうしたの?お姉ちゃん、怖い顔をして……」

金髪「……」フルフル

少女「なんでも無いの?」

金髪「……」コクコク

少女「なら良かった!」ニコー

優しいだけで、魂はとてもじゃないが第八世界の女に通用するものでは無い。

夕方、渋谷駅前。

少女「じゃーねー!お姉ちゃーん!」フリフリッ

金髪「……」フリフリッ

少女「私はお姉ちゃんみたいなちっちゃなおっぱいにはならないよー!」

元々私と同じサイズだろう?第五世界の女、未来を見た時と全く変わりもしない奴だ……計算外を起こせる者で無いと私の計画には全く役に立たないぞ。

金髪「……」フフッ

少女「でもね!でもねー!お姉ちゃんみたいにクールで綺麗な顔にはなりたいよー!自分に自信を持ってね!」

金髪「……」フフッ

幼女ちゃん……実は良い子なのかな?

少女「じゃあねー!」フリフリ

あいつが第八世界の女を苦しめる事になる事は確実に無いだろう。

金髪「……」フリフリ

少女「……」テクテク

少女「……」テクテク

幼女「……」テクテク

すがたがもどってしまった……しつじをよぼう。

「もしもしー!ひーろーのおねえちゃんとあそんでもらっちゃった!」

「えー?だいじょうぶだよー!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

金髪「……」

博士「おかえり」

金髪「……」

博士「嬉しい事でもあったのか?」

金髪「……」

博士「顔に書いてあるぞ?」

金髪「……」

博士「まあ良い」

博士「お前はどうやって帰ってきた?」

博士「もしかして……電車では無く……“エアタクシー”か?」

金髪「……」コクリッ

博士「費用がかかる物を選んでくれたな……」ヒクヒクッ

金髪「……」

博士「まあ……楽しかったんだな?」

金髪「……」コクリッ

博士「それなら許す」

金髪「……」フフッ

今日の分は終わりです

翌日、朝、渋谷駅前。

少女「ふむ」

今日は剣士の魂を確かめに来た、どうやら期待は出来そうだな。

剣士「……」

ゼンジンカッチュウデカメンツケテル……ヒソヒソ……ザワザワ……ヒーローノヒトハスゴイワネ……

剣士「……」

少女「……」

前は仮面すら付けていなかったがな……

私は剣士の元へと駆け寄った。

少女「……」タッタッタッ

少女「あっ!ヒーローさんだあ!」

少女「私は少女!よろしくね!」

剣士「……?」

少女「ヒーローさんは今日どうして一人なの!?」

剣士「お前も一人だろう?」

第八世界以外の私はまともらしい。

少女「ねー!ねー!」

剣士「なんだ?」

少女「あそぼっ!」

剣士「断る」

当然だな。

確かに断られるのは明白だった。

だが。

ーー私には切り札がある。

少女「……ぅっ」ブルブル

少女「ひっく……ひっく……」ポロポロ

少女「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビエーーン!!!

剣士「なっ!?」

私は顔を赤らめ涙を吹き出すように泣き喚く。

周囲の人間は怪訝な顔をして剣士に視線を集める。

剣士は一応この世界のヒーロー……面子を保つ為になんとかしなければいけない。

剣士「わっ……わっ、分かった!遊んでやるから泣くな!」アセアセ

少女「本当!?」パアアアッ

剣士「ああ……本当だ」

まんまと嵌められた剣士は私と共に公園へと向かった。

ちょろい。

少女「いこいこ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゲームセンター。

少女「あれ取って!」ピョンピョン

剣士「あれは……?」

私は飛び跳ねながら今流行りのキャラクターの人形が入ったUFOキャッチャー指差し、剣士におねだりをした。

普通に欲しいだけだがな。

剣士「良いだろう……」

剣士「……」

ウィーン……

剣士「……」

スカッ

剣士「……」

マタアソンデネー!

少女「……」

下手くそだな。

剣士「……」

剣士「叩き切ってやろう……」チャキッ

少女「ダメだよ!」

馬鹿か?

剣士「ぐぬぅ」

チャリーン

クソクソクソクソ!

オネエチャン!ヤメテ!

ナンドデモヤッテヤル!

少女「〜〜♪」ルンルン

やっと手に入ったぞ。

剣士「一万円がぁ……」ズーン

少女「お姉ちゃん!お人形さん取ってくれてありがとう!!」ニッコー

剣士「ああ……気にするな」

少女「お姉ちゃんはとっても優しいね!」

剣士「優しい……?」

少女「うん!」

少女「だってねー!見ず知らずの私の相手をしてくれたもん!」

剣士「お前がわがままを言うからだろう?」

少女「私が言うんだから間違いないの!」ムー

剣士「そうか」フフッ

少女「じゃあねー」フリフリ

貴様は第七世界の男の為に死ぬ事もこれから知らなければいけない。

すまない。

剣士「ああ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男達の家、剣士の部屋。

博士「入るぞ」コンコン

「入れ」

博士「失礼」ガチャ

博士「……」

剣士「どうした?」

博士「全裸で仮面も付けていないとは……誘っているのか?」

剣士「恥は無いさ……だが、殺されたいのか?」

博士「冗談だ」

剣士「……まあ良い、何の用だ?」プルッ

博士「嫌……楽しそうに帰って来たから、珍しいと思ってな」

剣士「そうか?」

博士「ああ、顔に書いてある」

剣士「そうか」フフッ

剣士「話はそれだけか?」

博士「そうだが?」

剣士「なら帰れ」プルン

博士「節操も無いな。失礼」ガチャ

剣士「……」

剣士「〜〜♪」

翌日、秋葉原。

博士「開発に必要な道具がここに売っている筈……」

少女「あー!」

次はこいつか。

博士「?」

少女「ヒーローさんだ!」

博士「どうした、迷子か?」

少女「ううん!違うよー!」

少女「私の名前は少女!よろしくね!」

博士「そうか、じゃあな」スタスタ

少女「待ってよおー!」ガシッ

私は引きずられる、加減をしろ加減を。

少女「うううー!」ズリズリ

博士「……」ピタッ

博士「何の用だ?」

少女「遊んで欲しいなー!って」

博士「はぁ……」

博士「良いだろう。付き合ってやる」

少女「本当!?」パアア

博士「ああ、嘘はつかない」

博士「た・だ・し」

博士「これで終わりだぞ?」

少女「うん!いいよー!」

博士「本当に分かっているのか……」

少女「うん!」

博士「で」

博士「何をして遊ぶ?」

少女「んー……じゃあ鬼ごっこ!」

博士「……」

博士「二人で?」

少女「うん!」

博士「お前……寂しい奴だな」

少女「むっ」ムカッ

仕方ないだろう。

少女「じゃーお兄さんは鬼ねー!」

少女「じゃっ!」ピュー

財布は抜いといてやった。

博士「なっ!」

博士「っ……!」

博士「帰ろうにも……財布を盗まれたら何もできないぞ……!」

博士「……仕方ない」

マテー!

ヤダヨー!

コッチダヨー!

コノオオオ!

夜。

博士「はあ……!はあ!ひゅー!ひゅー!」ドサッ

少女「えへへ!私の勝ち!」

こいつ、小学生レベルの体力だな。

博士「ゴホッ……ゴホッ!ひゅー……ひゅー……はぁはぁ」

少女「財布は返してあげる。はい」スッ

疲れ過ぎだな。

博士「ゴホッゴホッ……ああ」パシ

少女「お兄さん、体力無いね!」

博士「はぁ……はぁ……うるさい……はぁ……」

博士「ふーー……」

少女「えへへ!」

少女「でもね!楽しかったよ!」

博士「……」

博士「そうか、なら良いだろう」

少女「じゃあねー!」フリフリ

期待出来るのは博士と剣士ぐらいだな。

博士「ああ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男達の家。

博士「ただいま」

女「おかえりー」ギューッ

男「ウンヌウンヌウンヌウンクwwwwwwwホゥホゥホゥホゥwwwwwwwww」

博士「何をしている?」

女「えっ?」

女「男を抱き締めているだけだよ?」

博士「そうか……」

女「でも……博士は嬉しそうな顔をしているね」

博士「そうか?」クククッ

女「変な笑い方ー」

翌日、深夜、男達の家の前。

剣士「……」

剣士「どうしてここに居る?」

剣士「少女」

少女「……」

さて、納得してくれるかどうか……

剣士「こんな夜にどうした?家出でもしたのか?」

少女「話がある」

剣士「!?」

少女「ーー信じて欲しい大事な話だ」

剣士「……」

新宿駅前。

剣士「こんな所まで連れて来てどうした?」

少女「先ず最初に信じて欲しい事がある」

剣士「?」

少女「私は貴様達の味方だ」

剣士「状況が上手く計れないが、分かった」

少女「ありがとう」

少女「……」

少女「ーー私は幼女」

剣士「!!!!!!」チャキ

少女「本来の名は“女”」

少女「私は第二世界の“女”だ」

少女「始まりは些細な事だ」

少女「私は第七世界の男の様に未来を見た」

少女「第七世界の男が見たのは男が池沼になるまでの未来、私が見たのは私が死ぬまでの未来」

少女「そして、笑っている男だった」

少女「信じないのも無理は無い」

少女「現時点での共通点は青い髪と言うだけ」

少女「だろう?第四世界の女……剣士」

剣士「お前は今まで何を……」

少女「準備」

少女「未来を見てから五年間。私はずっと準備をしていた」

少女「世界と男の為に」

剣士「五年間……」

少女「未来を変える事で支障が出ない為に、助ける事が出来たかもしれない男を助ける事が出来なかった」

少女「貴様の世界の男も……私の世界の男も……だ」

少女「本当に助けたい男は壊れる運命だった」

少女「一番大好きな人が壊れて行くのを私は見ているだけだった」

少女「あれなら死んだ方がマシだったのかもしれない」

剣士「お前の男は……壊れてしまったのか?」

少女「そうだ」

剣士「この戦いで生き残るであろう奴を教えてくれ」

少女「第七世界の男、ただ一人だ」

剣士「博士と金髪は?」

少女「私が死んだ後に死ぬと思う」

剣士「私は……?」

少女「お前は私と約束をする」

少女「男が目覚める為の……な」

少女「第八世界の女がやって来た時に第七世界の男は目覚める予定」

剣士「……」コクコク

少女「……」

少女「だった」

私は未来で自分が行った事をなぞっているだけにすぎない。

今だってそうだ。

剣士「!」

少女「原因は分からないが、男が目覚めない」

少女「そんな事態に直面してしまうんだ」

少女「それを避ける為に貴様は第八世界の女に挑んで欲しい。そして……死んで欲しい」

ーーだ。

少女「博士が使う予定の装置で力を最大限に上げて挑め」

ーーめだ。

剣士「なぜ、装置まで使う必要が……」

少女「貴様以外に耐えられる人間が居ないからだ」

少女「下手に置いておくと使ってしまう奴が現れてしまう」

剣士「そうか……」

少女「信じてくれたか?」

ーー駄目だ!

剣士「……ん」

少女「……」

ポタポタ

少女「ひっくひっく……うぅぅ、ひっ……やだぁ……もうやだよぉ……」ポロポロ

剣士「……」ナデナデ

剣士「今まで一人で辛かったな……ずっと誰にも話さずに一人で、誰よりも戦って……最愛の人を失って……」ナデナデ

少女「剣士だってぇ……男を亡くしてるよぉぉ……ひっく」ポロポロ

少女「逃げ出したいよぉ……」ポロポロ

剣士「一番辛い役目を一人に任せてすまない……」ナデナデ

剣士「私はお前の為に喜んで死のう」ナデナデ

今日の分は終わりです

朝、新宿駅前。

幼女「……」

はいかたち……すまない……いままでありがとう。

金髪「……」

英雄「……」

鬼「……」

博士「詰み……か」

DQN「ひっ!ひいいいい!……嫌だ!嫌だ!」

おちついてくれ。

剣士「……」

博士「剣士?」

剣士「……貰うぞ」

行くのか……

博士「!」

幼女「……」

剣士「……!」ダッ

ありがとう。

博士「剣士!やめろ!」

けんしはおんなにむけてけんをかまえかけだした。

女8「あー……あの時の雑魚か……」

女8「前よりは強くなってるね」

博士「剣士!やめろおおおおおおお!」

けんしのかめんがわれた。

わたしとおなじかおだ。

剣士「うおおおおおお!」

博士「やめてくれ!」

けんしはおんなにするどいけんをふりおろしたけど……

女8「ぬるいね」

博士「っつ……!」

けんしのむねはかっちゅうごとたやすくつらぬかれてしまった。

女8「よっわ」

剣士「……」

いしきがのこっているけんしは、だいななせいのおとことはかせにむけてくちをひらいた。

わたしはけんしのことばをかすかにききとることができた。

剣士「ーー行き場の無い私を救ってくれてありがとう……後は任せた」

ありがとう、けんし。

男7「……!」

男7「博士……」

博士「……!!!」

男7「剣士が死んだ……」

幼女「……」

ようやくめざめたか。

おそすぎだ。

わたしのつくったシェルターは無事につかえたようだな。

よかった。

よびよせておいたそうこうしゃにのるとしよう。

博士「何処を間違えた……?」ブツブツ

博士「私は……私は……」ブツブツ

男「あああああ!!!糞!!」

男「頭が痛い……!」

男「皆!!諦めるな!!!まだ勝ち目はある!!!」

女8「あははははははは!!!!!無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理いぃ!」

女8「全員[ピーーー]から!!」

女1「何よ……これ……」ブツブツ

男1「勝ち目なんて……」

男「くっ!」

男「届かないか……」

「ーーわたしにはとどいているぞ」

ヒュイイイイイイイン

ギャギャギャキャギャッッッ!!!!!!!!!!!

幼女「ぜんいんのれぇ!!」

わたしのこえがとどいたようだ、おにとだいはちせかいのおんなをおいてくるまはしゅっぱつした。

女8「逃げ足は速いねぇ……」

鬼「……」

女8「あなたは後で殺してあげる☆醜いし……ね☆」

>>198
まで飛ばします

幼女「…………」

幼女「そろそろアイツがくるぞ」

DQN「ちっ……」

金髪「……」

男「も……もうこんな時間か……ぁ」

男「ああぁ……」

男「おまえ……ぇ」

男「飯に……何か……盛った……だろ?」

DQN「この世界に“男”は一人で良いんだよ!あの化物は幼女が倒してくれる……新しい世界に男は一人で良いんだよ!!」

DQN「安心しろ……睡眠薬だ……毒があったらそれで殺してやったが……睡眠薬しか無かったからなぁ!使えねえ世界だ!」

DQN「お前が寝たらじっくり殺してやるよぉ!」

幼女「……どきゅん、だいごそうにいくぞ……あそこならだっしゅつのしゅだんがある」

きんぱつはずっとわたしたちをみている、だまって……

DQN「そうか!この世界の俺はどうする!?」

金髪「……」

幼女「つれていくぞ、みがわりにする」

ああ、そうか。

DQN「ははは!良いねえ!」

男「……」


ーーもう、お別れなのか。

エレベーター内

幼女「……わたしとおまえのけいかくに、こいつをねむらせるよていは、なかったとおもうが……」

やはり……わたしがみた……ものとおなじ……

DQN「へへへ!良いだろ!?もう!イライライライライラしてダメなんだよ!!こいつを殺してぇぇぇ!」

幼女「……」ポロポロ

もう“おとこ”ともおわかれか……

DQN「あぁ……?」

DQN「どうして泣いているんだぁ……?」

DQN「ケケケッ!」

DQN「笑えよぉ!」

幼女「おちたな……“おとこ”」ポロポロ

えれべーたーのなかでわたしのなみだがたまる。

DQN「その名で呼ぶのはやめろよ」

DQN「殺すぞ……くそがっ……!!!」

さよなら。

パンパンパン!!!

DQN「あ……あああ……え?」ボタボタ

DQN「あ……あ……あ」ボタボタ

DQN「そうか……俺は」ボタボタ

DQN「なんて事を……」ボタボタ

幼女「どうして……いまになって……しょうきにもどる……ぅ……」ポロポロ

男2「ああ……そうか……“女”……女だったのか…………堕ちる前に……助けてくれて……」ボタボタ

DQN「ーーありがとう」ドサァ

幼女「うぅぅっ……!ふえぇ……っ……ううっ……」ポロポロ

もう、もう、嫌だ

やだぁ……やだぁ……

男「……Zzz」

おとこぉ。

幼女「ふえぇ……」ギュー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第五層。

男「はっ……は!」

男「こ……ここは!?」ガバッ!

幼女「おきたか」ギュー

そうだ、わたしはこいつをまもらないといけない。

男「……」

男「どうして俺に抱き付いている?」

幼女「きにするな……」ギュー

男「……DQNは?」

幼女「ころした」ギュー

男「そうか……」

幼女「おまえにはわたしのたたかいをじかにみてもらいたい」

いきのこって、わたしのたたかいをさんこうにしてもらいたい。

男「……」

幼女「さいかそうに戻れるえれべーたーが、ひとつだけある」

幼女「あれだ」ピッ

男「随分と頑丈そうだな」

幼女「おまえはエレベーターのまえにたっていろ」

男「なあ……どうしてDQNを……」

きたか!

幼女「……」

男「?」

幼女「だまっていろ」

ドォーン!

幼女「きたか」

ズズーン!

女8「やっほー!」

幼女「!」

キュイイィン!ダダダダダダダ!!!

女8「!」

女8「やるね」

わたしのたましいはつうじるらしい。

幼女「……」カチカチ

ズドドドドドドド

ダダダダダダダダ

プシューン

ドォォォン

わたしのじゅうかきはかくじつにきいている。

ダダダダダダダ

キュイイイイィィン

ドドドドド

カチッカチッ……

幼女「……」ヒョイ

女8「ぐぅぅぅぅぅ!!!」ブシュッ!ブシュッ!

女8「近づけないねぇ……」ブシュッ!ブシュッ!

女8「 で も 」

女8「少しでも手を緩めたら…………殺してあげる」

男「……!」ゾクゥ!!

幼女「ーーだからどうした?」

ズドドドドドドド

幼女「“にねんかん”……ずっと……おまえをたおすためだけにいきてきたっ!!!!」

ほんとうにいしをかためたにねんかんいがいは、くそいかだ。

キュイイイィィィイン

スドオオオオオオオォン!!!!!

男「二年間……」

男「……」

幼女「ぐぅ……ぅ!」

女8「やっと……隙を見せたね」

男「幼女!!」

幼女の腹が貫かれ、左腕も醜くもげていた。

男「幼女!!無茶をするな!!一旦最下層に戻ろう!!」

幼女「いたくはない……つうかくなんてとっくにけしている……」

幼女「にねんかん……ぶきとしぇるたーをつくってきたんだ……!」

そろそろしおどきか……

男「もしかして……お前も……!」

幼女「……」

きづかれてしまったか。

幼女「さあ……な」

男「……」

幼女「おとこ!!」

幼女「この……ばけものをたおすのは…………」

わたしはかくしんした。

いちばんたましいがつよくて、だれよりもいきのびるかちがあるのは。

幼女「おまえだ!!」

男「え……?」

男「俺が?」

男「だって……俺は……“男”の中で一番弱い存在だ……取り柄も無い……どうして!?」

ばかだな。

幼女「おまえは……どのおとこよりもいちばんつよい“もの”をもっているだろう?」

幼女「あきらめるなよ?」ニコッ

男「……!」

次の瞬間幼女は銃を手に取り、撃っては取り替え、撃っては取り替えを繰り返した。

幼女「うおおおおおおおおおお!」

女8「ぐううぅ……!!クソ餓鬼いいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドド……

シュウウウウウ……


幼女「ふっ……」

幼女「ーーたまぎれだ」

幼女「あとはまかせたぞ……」ニコッ

男「……!!」ダッ!!!

おとこはエレベーターにかけこんでそのばをあとにした。

幼女「……」

女8「貴方は逃げなくていいの?」

幼女「ぐもんだな……わたしがにげる?」

幼女「わらわせるな、にげるはめになるのはきさまだ」

女8「ふーん」

女8「もう、死にかけだけど?」

幼女「それがどうした?」

幼女「きさまにはかんけいないことだ」

女8「冷たいなぁ〜」

幼女「……」

幼女「姿を変えさせてくれ」

パサッ

女8「??」

ポチッ

ググググググ

女2「さあ、これが本来の姿だ」

女8「まんま、私だね」

女2「ふっ……」

女2「とどめはささないのか?」

女8「死にそうな人を追い詰めるような事はしないよ」

女2「そうか……」

女2「……」

男が笑っている未来が見える……

私と幸せに遊んで……

私と子供を授かって……

私と生涯を共にする未来が……

ーーそうか。

私は未来を守る為に生きて来たのか。

この時の為に生きて来たのか。

男…….幸せになれ。

ドサッ

>>298の訂正です

第七世界、病院。

TV「中学一年生の時に行方不明になった……現在中学三年生の男君が新宿駅の前で倒れている所を、近所の警察官に発見され無事に保護をされました……腹に穴が開くなどの重傷を負っており……手術は成功……」

プツン

男「うーん……なんとか生きて帰って来たけど……世間が騒がしくて外に出れないなぁ……」

男「まぁ」ゴロッ

男「今は休もう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後、第六世界、博士の家、庭。

女6「ふーんふーん」シャアアアァ

幼児「おーはーな!おーはーな!おみず!」

女6「ふふっ」ニコッ

男「あ……えっと……」

女6「あら?おはよう……幼児……向こうに行ってなさい」

幼児「はーい!」トテトテ

男「……」

女6「あの人は……?」

幼女の過去編も終わりました。

完璧に完結しました。

安価協力してくれた方、ありがとうございました。

力不足でしたが、気に入っていただけたら幸いです

ありがとうございました。

皆様の安価を上手くさばけなかったのが残念でした。

敵のボスである予定の幼女が主役級の活躍でした。

次作る予定のssは医術を扱う少女が、疫病や治らない人を治す為に世界を周るお話です。

あの安価でよく頑張ったな

おまけ

学校の帰り道。

男「なぁ……」

女「どうしたの……?」

男「女は幸せか?」

女「うん……とっても……」

男「そっか……」

女「男は?」

男「ああ、幸せだよ」ニコッ

女「良かった」ニコッ

男「……」

ーー俺はこれからもこの笑顔を守りたい。

失礼しました。

本当の本当に終わりです。

スレが落ちるまでは質問を受け付けています。

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