【ガルパン】みほ「あらかせぎ作戦開始ですっ!」 (111)

広告『ダイヤモンドボコ登場!どんなにボコられても欠けない!?』

みほ「わあ!ボコの人形の新作だ!」

みほ「欲しい……けど、定価100万円かあ」

みほ「はあ……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1473259341

沙織「今日は帰りにアイス食べてかない?」

華「あら、良いですねえ」

麻子「たまにはいいな」

みほ「…………」

優花里「西住殿?」

みほ「あ、うん……。私はまた今度にしようかな」

沙織「ええー。ダイエット?」

みほ「ううん。実は……貯金してて」

華「貯金ですか?」

みほ「うん。実はボコの人形の新作が出て、それを買うためにお金貯めてるんだ」

沙織「あー、あの」

優花里「そんなに高価なものなんですか?」

みほ「うん。100万円するんだ」

沙織「ひゃっ、ひゃくまんえん!?」

麻子「貯金して届くような金額に思えないが」

優花里「ですが、きっといつか買えますよ!何なら一緒にバイトでもやります?」

みほ「でも、限定品だから今月までに予約しないと、もう買えないみたいなの」

麻子「それはまた……」

沙織「そ、それで?今、いくら貯金してあるの?」

みほ「……8万円」

優花里「…………」

華「…………」

沙織「あきらめた方がいいよ、みぽりん」

麻子「ああ、流石に無茶だ」

みほ「でも!ボコだから!」

沙織「でもさあ……」

みほ「諦めないのがボコだから!」

優花里「……分かりました!そこまで言うのなら私もできる限り協力させていただきます!」

華「はい、全員で協力すればきっと出来ます」

麻子「ああ、そうだな」

沙織「もー!しょうがないなあ」

みほ「みんな……。ありがとう!」


沙織「で?どうするの?」

麻子「バイト……じゃ間に合わないな」

優花里「そうですね」

ケイ「Hey!お金に困ってるの?」

みほ「ケイさん!?どうしてここに」

ケイ「アンジーにちょっとね。それで?お金が欲しいんでしょ?」

みほ「え、ええ。まあ」

ケイ「OK!良い案があるわ!」

みほ「え?本当ですか!」

ケイ「ええ、それはね……」

みほ「それは……?」ゴクリ

ケイ「ギャンブルよ!」

みほ「ええー!?」

麻子「おいおい」

華「ですが、リスクを負わなければ100万円に届かないのも事実です」

優花里「そもそも私たち未成年なんですけど……」

沙織「ど、どうするの?」

みほ「あのっ、私!ギャンブルやりますっ!」

ケイ「グレート!よく言ったわ、ミホ」

ケイ「競馬場とか競艇場には未成年でも入れるわ!券は私が買うから安心して!」

優花里「もの凄いグレーゾーンなんですが……」

沙織「それにケイさんも学生じゃん……」

ケイ「サンダースの生徒は券買ってOKなのよ!」

麻子「本当なのか……?」

華「まあ、そういうことにしておきましょう」

ケイ「で?馬と船どっちがいい?」

みほ「うーん競艇かなあ」

ケイ「へえ……。理由を聞いてもいいかしら?」

みほ「選ぶのが少なくて当たりやすそうだからです」

ケイ「なるほどね」


競艇場

沙織「わあ!凄い迫力!」

優花里「なんだかカッコイイですね!」

麻子「ん?払い戻し11000円。意外と少ないんだな」

ケイ「あーそれ、100円分の勝ち額よ」

華「ということは今のが当たっていれば110倍の勝ちということでしょうか?」

みほ「えっ!?」

沙織「ええー!?」

ケイ「Yes!でもまあ、今のは大穴ってやつだけどね」

みほ「なるほど……。100倍以上オッズがついてるのを1万円買えば100万になるんだ」ブツブツ

ケイ「んー、まあオッズの変動とかもあるけど今回はSGだからそこまで気にしなくてもいっか」

優花里「いろいろと難しいんですね」

ケイ「そういえば軍資金は?」

みほ「8万円です」

ケイ「ワオ!潤沢ね。コツコツ行ってもいいし、ドカーンと大穴狙いもいいわね」

みほ「えーっと、6-5-4の三連単っていうのにしようかな」

ケイ「……Oh」

沙織「ん?この4番の人、女の人だ」

華「男女別ではないんですねえ」

ケイ「まあ、そういう大会もあるにはあるけどね」

優花里「へー、なんだかカッコイイですね」

ケイ「で?いくら分買う?」

みほ「8万円分で」

麻子「は?」

ケイ「……What?」

みほ「イチゲキ作戦です!」

ケイ「最初は練習がてら100円分自由に選べって言ったわよね?」

みほ「はい。でも、なんかピーンと来たんです!」

ケイ「OK!その心意気気に入ったわ!いきましょう!」

みほ「はいっ」

………………
………


沙織「……4番と5番と6番の人、最初のカーブで後ろにいっちゃったけど」

優花里「まあ、レースだからこれからですよ!」

ケイ「いえ、ボートレースは第一ターンマークでほぼ全てが決するわ」

麻子「ということは……」

………………
………

『1-2-3で確定しました』ワーワー

みほ「…………」

ケイ「あ、あはははは。こういうこともあるわよ。それじゃあグッバイさよならシーユーアゲイン」ソソクサー

沙織「あー……」

華「まあまあ、美味しいもの食べて元気だしてください。アメリカンドッグなんかも売っていましたよ?」スッ

優花里「こ、こんなに色々なものが売ってるんですねー!あはは……」

麻子「やはりギャンブルなんてするもんじゃないな」

みほ「うん……」

現在のみほの所持金1200円
目標まであと99万8800円
残り期間28日

続く

ダイヤモンドは普通にミスです。気にしないでください。

みほ「うう……。100万円どころか今月の生活すら危うくなってきた」

沙織「残り1200円だっけ?ヤバイじゃん……」

華「そうですねえ。食事ができないのは大変です」

優花里「食事といえば、戦車道の成績優秀者には食券が配られるみたいな話ありませんでした?」

麻子「そういえばあったな。食券100枚だったか?」

沙織「それだよ!とりあえずダメもとで生徒会にいってみよー!」

みほ「うん」


杏「食券100枚が欲しい?」

みほ「はい」

優花里「西住殿なら十分に条件は満たしていると思うのですが」

桃「ダメだな」

沙織「ええー、なんで?」

麻子「履修案内にもしっかり明記してあるが?」

柚子「えっとね、その下に注意書きがしてあると思うんだけど」

杏「ほい、虫眼鏡」

沙織「どんだけちっちゃく書いてあるの!?」

華「えーっと、『※3年間優勝した場合に限る』?」

みほ「ええ……?」

沙織「ずるっ」

杏「というわけだからごめんねー」

優花里「そんな滅茶苦茶な……」

桃「黙れ!これは生徒会に許された特権だー!」

みほ「はあ、とりあえず今日は食パンでも食べようかな……」

優花里「うう。なんだか泣けてきました」

麻子「ひもじい昼食だな」

アンチョビ「昼食がどうしたって?」

みほ「わっ、アンチョビさん!?」

優花里「なんでまた大洗にいらっしゃるんですか?」

アンチョビ「杏に呼ばれてな。それよりどうだ?昼食がまだなら一緒に食べないか?」

華「よろしいのですか?」

アンチョビ「ああ!勿論だとも!」

アンチョビ「ペパロニが屋台出してるはずだからそこで食べよう」

沙織「そうだよ!屋台だよ!」

みほ「え?」

沙織「屋台で儲ければいいんだよ!」

麻子「まあ、ギャンブルよりはよっぽどマシだが……」

華「ですが肝心の屋台がありませんよ」

アンチョビ「ん?なんだ、お前たちも屋台を出したいのか?」

みほ「えーっと……」

沙織「はい!屋台やりたいです」

アンチョビ「それなら一式貸してやろうか?」

優花里「いいんですか?」

アンチョビ「もちろんだとも!私たちの仲じゃあないか!」

沙織「アンチョビさん優しー!」


………………
………


麻子「食材を買い付けてきたぞ」

沙織「って、全部冷凍じゃん」

麻子「学園艦に積んである食料なんだから仕方ないだろ」

華「えーっと、野菜が各種とあんこうですか」

沙織「……旬の食材ですらないし」

優花里「鍋にピッタリの食材ですけど……」

みほ「今、夏だしね……」

沙織「まあ珍しくて逆に売れるんじゃない?」

華「そうですね、やってみなければ分かりません」

優花里「では西住流あんこう鍋開店です!」

みほ「ええ……?」

梓「わー!西住流あんこう鍋だって!」

優季「すごーい!」

あや「夏なのにあんこう!」

カリナ「しかも鍋!」

あゆみ「流石西住流!」

沙希「美味しそう……」

梓「沙希まで!」

あゆみ「これは食べるしかない!」

あや「6つお願いしまーす」

みほ「は、はいっ!少々お待ちください」

沙織「はい、お待ちどうさま」

カリナ「良いにおいー!」

麻子「6000円になります」

あや「えっ?」

あゆみ「高っ!」

梓「でも、もう頼んじゃったから仕方ないよ……」

カリナ「あい……」

桂利奈ちゃんがカタカナに……!スルーしといてください

優花里「値札が少し小さかったですかね?」

華「なんだか騙してるようで気が引けますねえ」

みほ「うん……」

麻子「だが、これぐらい取らないとロクに利益がでないぞ」

みほ「…………」

梓「じゃあ、これ6000円です」ドヨーン

みほ「……待って!」

梓「え?」

みほ「ごめんね。ちょっと伝達ミスがあったみたいで、本当は1つ500円なの」

麻子「いいのか?」ヒソヒソ

みほ「はい」

梓「ってことは、全部で3000円?」

あゆみ「安ーい!」

あや「それに結構量もあるよ!」

桂利奈「おいしー!」

優季「ねー、他の子にも教えにいこー」

梓「うんっ」

………………
………


アンチョビ「で、結局利益を削って儲けたのは3000円か」

沙織「200杯ぐらい売れたんだけどなー」

麻子「これじゃ慈善事業だな」

みほ「ごめんね、みんな」

優花里「いえいえ。楽しかったですよ!」

華「はい」

沙織「そうだね!儲けは出なかったけどすっごく面白かった」

麻子「いい経験になった」

みほ「みんな……ありがとう」

アンチョビ「良いチームじゃないか!私は感動したぞ!よーし、パスタを茹でろー!」

ペパロニ「打ち上げっすね!」

アンチョビ「ああ、思う存分食べていってくれ」

みほ「ありがとうございます!」

みほの所持金4000円
目標まであと99万6000円
残り期間27日

続く

華「なんだか最近色んな方が大洗に訪れますねえ」

優花里「そうですね。どうしたんでしょうか?」

沙織「次はカチューシャさんあたりが来たりして」アハハ

麻子「そんなわけ……」

カチューシャ「ん?貴方たち、いま私の名前を呼んだかしら?」

みほ「カチューシャさん!」

カチューシャ「なんだミホーシャ達じゃない。久しぶりね」

麻子「…………」

沙織「冗談のつもりだったんだけど……」

カチューシャ「?」

カチューシャ「そうだ!ミホーシャも一緒に歌自慢大会に出ない?」

みほ「歌自慢大会ですか?」

カチューシャ「ええ。なんと賞金100万円なのよ」

みほ「えっ!?」

カチューシャ「凄いでしょ?まっ、このカチューシャ様の歌に対して払う額としては妥当だけど」フフーン

沙織「みぽりんっ!すっごいチャンスじゃないこれ?」

みほ「うん!」

カチューシャ「で?どうするの?」

みほ「やりますっ!私、歌います!」

カチューシャ「そうこなくっちゃね!」

優花里「そのことで今日はいらしたんですか?」

カチューシャ「違うわよ。歌はふと思いついただけ」

みほ「あはは……」

ノンナ「これが"カチューシャ"の楽譜です」

沙織「あ、やっぱり歌うのはあれなんだ」

優花里「あの歌なら迫力もあって優勝も狙えそうですね」

華「ロシア語の発音、頑張らないといけませんね」

麻子「面倒くさい……」

みほ「なんだか楽しみです!」

カチューシャ「私もよ!」

………………
………


ノンナ「すみません。大会が楽しみ過ぎて眠れなかった同志カチューシャが風邪をひいてしまいました。その看病で我々も……」

みほ「えっ!?」

ノンナ「せっかく、みほさんにも楽しみにしていただいていたのに申し訳ないです」

みほ「いえ、カチューシャさんにお大事にとお伝えください」

ノンナ「ありがとうございます。我々一同みほさん達の健闘をお祈りします」

みほ「え?」

ノンナ「大会、出られるのでしょう?」

みほ「(そっか、カチューシャさん達が出られなくても負けが決まったわけじゃない!)」

みほ「はいっ!」

ノンナ「頑張ってください」

沙織「え!?私たちだけで歌うの?」

みほ「うん。せっかくだから」

麻子「歌詞を覚えたとはいえ、まだまだ発音は怪しいぞ」

優花里「やはりプラウダの皆さんに前面に出てもらわないと厳しいですね」

華「違う曲を歌うというのはどうでしょうか?」

麻子「そうだな、私たちらしい歌の方が勝率はあがるだろうな」

みほ「え?それって、あんこうおど
沙織「それはないから」

優花里「あはは……」

ノンナ「同志カチューシャ、歌自慢大会がラジオで聴けるそうですが聴きますか?」

カチューシャ「そうね。熱も下がってきたし、流してくれる?」

ノンナ「わかりました」ポチッ

みほ『エッ、エントリーナンバッ8番。あんこうチームです!』

カチューシャ「大丈夫かしら?」

ノンナ「みほさんならきっと大丈夫でしょう」

カチューシャ「そうね。ミホーシャだものね」

みほ『そ、それじゃあ歌いますっ!』

みほ・沙織・華・優花里・麻子『エーンター♪エーンター♪ミッショーン♪』

カチューシャ「まったく……、私が居ないと全然だめね」

ノンナ「ふふ、そうですか?」

カチューシャ「そうよ」

みほ『明日の太陽♪光る太陽♪めーざして♪』

カチューシャ「ふふふふんふんふふーん♪」

ノンナ「ふふっ」ニコ

………………
………


華「予選すら突破できませんでしたね」

麻子「まあ、こんなものだろう」

優花里「100万円はやっぱり簡単ではないですね」

沙織「でも拍手はいっぱいもらえたよ!」

みほ「うん!」

みほの所持金1000円
目標まであと99万9000円
残り期間20日

続く

まほ「久しぶり、みほ」

みほ「お姉ちゃん!」

沙織「やっぱり会長に呼ばれたのかな?」

麻子「たぶんな」

まほ「せっかくだから一緒に昼食にしないか?」

みほ「えっと……その、私はお弁当だから」

まほ「ほう。感心だな。普段からつくってるのか?」

みほ「ううん。今月は……ちょっとお金がなくて」

まほ「はあ……。そういうことか。まあ、一人暮らしも大変だろう。多少なら工面しよう」

みほ「い、いいよ。悪いし……」

まほ「遠慮するな。どうせ何か買うためにためているんだろう?いくらなんだ?」

みほ「ひゃっ……」

まほ「ひゃっ?」

みほ「ひゃくまんえんなんだけど……」

まほ「…………」

まほ「え?」

みほ「ボコのダイヤモンド製人形が発売されるらしくて、それで頑張って100万円ためようとしてるんだけど……」

まほ「そ、そうか……。しかし、それほどの額はさすがに私も用意できない」

みほ「うん。私もいろいろやってお金を稼ごうとしてるんだけど……。なかなか上手くいかなくって」

みほ「お姉ちゃんは何か良い方法しらない?」

まほ「私もこういうことは苦手だからな……。エリカに聞いてみるか」

エリカ「はあ?金儲け~?あなた、そんなことやってるの?」

みほ「うん」

エリカ「はあ。西住流がみっともないわね」

まほ「そう言わずに手を貸してやってくれないか?」

エリカ「ま、まあ、隊長がそういうのでしたら……」

エリカ「まったく。しょうがないから1つアイデアを授けてあげるわ。隊長に感謝しなさい」

みほ「ホント!?逸見さん、ありがとう!」

エリカ「今、お金になるものと言えばインターネットよ」

優花里「まさか株やFXですか?」

エリカ「違うわよ。そういうのは元手が無きゃどうしようもないでしょ?」

麻子「まあそうだな」

華「ですが、何をするにも元手は必要なのではないでしょうか?」

エリカ「はっ!それが素人の考えなのよ。今時はパソコン1つあれば稼げる時代よ」

沙織「それで、どうするの?」

エリカ「あんたたち広告収入って知ってる?」

麻子「知らん。回りくどいぞ」

エリカ「うっさいわね!それでネットサーフィンをした時、広告が出ていることがるでしょ?」

みほ「うん」

エリカ「その広告がクリックされると、そのホームページを作った人に0.1円とかがもらえるのよ。それが広告収入」

エリカ「まあ、アクセス数とかで条件が変わったりするんだけどね」

みほ「え、えーっと……?」

エリカ「はあ……。とにかく、インターネットに何かコンテンツを上げればお金が入るのよ」

エリカ「掲示板をまとめたサイトやyoutubeに動画をアップするのが最近人気ね。この辺の大手は数百万稼ぐこともあるらしいわ」

沙織「ええー!?」

エリカ「まあ、あんたたちがホームページつくったりするのは荷が重いでしょうから、youtubeに動画をアップするのがオススメね」

エリカ「いい質問ね。基本的に人気の動画は音楽系、おもしろ系、趣味系、セクシー系ね」

みほ「じゃあ、また歌おうかな」

エリカ「作曲できるの?著作権に引っかかるとお金はもらえないわよ。まあ例外もあるみたいだけど」

みほ「うっ……」

麻子「おもしろ系ってなんだ?」

エリカ「うーん、これは一概には言えないのよね。あなたたちがマウス撃破した動画とか再生伸びてたわよ」

麻子「ああ、なんとなく方向は分かった」

エリカ「まっ、固定観念にとらわれない方がいいわよ」

みほ「うん。色々と試してみるね。ありがとう逸見さん」

エリカ「ふんっ」

>>63 訂正(一行目追加)

華「どんな動画が良いのでしょうか?」

エリカ「いい質問ね。基本的に人気の動画は音楽系、おもしろ系、趣味系、セクシー系ね」

みほ「じゃあ、また歌おうかな」

エリカ「作曲できるの?著作権に引っかかるとお金はもらえないわよ。まあ例外もあるみたいだけど」

みほ「うっ……」

麻子「おもしろ系ってなんだ?」

エリカ「うーん、これは一概には言えないのよね。あなたたちがマウス撃破した動画とか再生伸びてたわよ」

麻子「ああ、なんとなく方向は分かった」

エリカ「まっ、固定観念にとらわれない方がいいわよ」

みほ「うん。色々と試してみるね。ありがとう逸見さん」

エリカ「ふんっ」

………………
………


後日

優花里「私、こんな動画を撮ってみたんですけど」

『不肖・秋山優花里の戦車講座』

沙織「おおー!ゆかりん凄ーい」

華「なかなか見ごたえもありますねえ」

麻子「これは結構再生されるんじゃないか?」

みほ「うん!すごいよ優花里さん!」

優花里「えへへー、そうですか?」テレテレ

沙織「私も一応動画撮ってみたんだー」

みほ「どんなの?」

沙織「じゃじゃーん」



『大洗の英雄・西住みほの日常』

みほ「あっ、消しゴム落としちゃった」ガタン

みほ「わあ!今度はシャーペンが」ガタガタン

みほ「あああ、ノートが全部落ちちゃった……」



みほ「鯖の味噌煮定食にしようかなあ、いや、やっぱり海鮮丼に……」

「みぽりーん、まだー?」

みほ「も、もう少しだけ待ってください」

みほ「でも、野菜炒めも美味しそう。あっ、これピーマン入ってる……」

みほ「それじゃあ鯖の味噌煮に……。うーん、でも海鮮丼も……」



みほ「やってやーる♪やってやーる♪」

「なにその歌?」

みほ「沙織さんも興味あるの!?これはね、ボコが歌うボコのテーマソングで、おいらボコだぜって言ってね。ボコの生き様がそのまま歌われてて――――」ランラン

「も、もういいからっ!」



みほ「~~~~♪」

「みぽりん!前!まえ!」

みほ「えっ?」ゴツン

みほ「痛たた」

「大丈夫!?もー、余所見してるから電柱にぶつけるんだよ~」

終わり

優花里「可愛らしいですね!」

華「ええ、可愛らしいです」

麻子「まあ、いつもの西住さんだな」

沙織「試合中とのギャップが面白いよね~。公開したら人気出るんじゃないかな」

みほ「ええー!?こんなの恥ずかしいよ」

沙織「ボコのためでしょ?」

みほ「うう……」

麻子「まあ、とりあえずこの二本でいいだろ」

優花里「そうですね。様子をみつつ追加していきましょう」

みほ「うん」

沙織「それじゃあ、アップロードっと」カタカタ

華「ふふ、なんだかドキドキします」

………………
………

次の日

優花里「やりました!私の動画、100再生もされてます。高評価も多くて感激です~」

沙織「すっごーい!」

麻子「1日でそれは凄いな」

みほ「…………」

華「どうしました?みほさん」

みほ「私の…というか沙織さんが撮ってくれた動画なんだけど……」

沙織「もしかして再生ゼロだった……?」

みほ「ううん」

華「それでは、どうされたのでしょうか?」

みほ「8万再生されてたの……」

優花里「え?一日でですか?」

みほ「うん」

麻子「それは、なんというか……怖いな」

沙織「ちょ、麻子!」

みほ「ううん、いいの。なんだか私も不気味に思えて」

華「ですが、広告収入は大きくなりそうですね」

みほ「うん……」

別の日

トゥルルルル

みほ「わっわっわ!?お母さんから電話だ!」ワタワタ

沙織「今の動き動画にしたら再生伸びそう」

華「すこし不謹慎ですよ」

みほ「ちょっと電話してくるね」ピッ

しほ『もしもし、みほ?』

みほ『う、うん』

しほ『……あなた、ゆーちゅーぶとかいうのに出てるの?』

みほ『え!?』アタフタ

しほ『その反応、出てるのね?』

みほ『はい……』

しほ『消しなさい』

みほ『でも!』

しほ『いいから消しなさい。西住流は見世物じゃないのよ』

みほ『うう……。ごめんなさい』

しほ『それと原本のデータは全て私に送りなさい』

みほ『え?』

しほ『念のためです』

みほ『念のためって?』

しほ『……念のためです!』バンッ

みほ『わ、分かりました。データはそっちに送ります。それでは失礼します』

しほ『ええ』ピッ

沙織「お母さんなんだって?」

みほ「動画消せって……」

優花里「あちゃー。流石に耳に入っちゃいましたか」

麻子「こればっかりは仕方ないな」

華「ですが、あの動画が駄目となるといよいよ後がなくなってきましたね」

みほ「うん。やっぱり100万円なんて無理だったのかな……」

沙織「っ!諦めるの!?」

みほ「だって……」

沙織「みほが好きなボコってそんななの!?みほの思いはそんなものなの!?」

みほ「…………」

沙織「諦めたら終わりなんだよ!」

みほ「……ありがとう沙織さん。私、目が覚めたよ」

みほ「絶対に100万円稼いでボコの人形を手に入れてみせます!」

沙織「うん!」

みほ「あらかせぎ作戦開始ですっ!」

麻子「二人ともちょっとテンションおかしくなってないか?」

沙織「なってないよ!」
みほ「なってません!」

麻子「そ、そうか。すまない」



みほの所持金100円
目標まであと99万9900円
残り期間15日

続く

ダージリンさんを出す機会を逃してしまったので、それはおまけとして書こうと思います。
ちなみに所持金100円とはいえ食材等は買ってある(設定)ので生活に支障はない……はずです。たぶん。

8万再生分は貰えんのか?

>>78
もらえませんね~
そもそもお金がもらえるまで一ヶ月とか期間が空くと思うけど、今回はお金貰えないので気にしない方向で

明日から続きを書こうと思ったけど、明日以降時間が無い可能性があるので再開します


優花里「とはいえ、どうするんです?時間もあまりありませんし……」

みほ「ちょっと思いついたことがあって」

華「思いついたこと…ですか?」

みほ「うん。最近、色んな学校の隊長さんたちが来てたでしょ?」

麻子「ああ」

みほ「もしかしたら会長はみんなを集めて何かするつもりじゃないのかな」

沙織「何かって?」

みほ「これは憶測でしかないんだけど……、お祭り好きの会長のことだから大学選抜チームに勝ったお祝いとかをしようと考えてるんじゃないかな」

優花里「なるほど。言われてみれば援軍に駆けつけてくださった面々ですもんね」

麻子「祝勝会か……ありそうな話だ」

華「そういえば、大会優勝した際も宴会をしましたね。ふふふ」

~~~~~

柚子「会長。見積もりできました」

杏「あー、やっぱあんだけの人数集めて祝勝会やろうとすると結構かかるなー」

桃「やはり、西住に食券100枚渡す余裕はありませんね」

杏「だな。西住ちゃんには悪いけど、みんな頑張ってくれたからな。予算はそっちに使おう」

柚子「西住さんもきっと分かってくれますよ」

杏「あははー。だと良いんだけどねえ……」

~~~~~

沙織「でも、祝勝会をすることとお金儲けがどうつながるの?」

優花里「募金でも募りますか?」

みほ「あはは……。興行試合をやろうと思って」

麻子「ふむ。確かに上手くいけば結構な利益になるだろうが」

華「勝手に開催してよろしいんでしょうか?」

みほ「うん。そこなんだけど愛里寿ちゃんを抱き込もうと思って」

優花里「確かに島田流の力添えがあればそれぐらい出来るかもしれませんね」

麻子「しかし、大学選抜チームの勝利祝いの場にその隊長が来るか?」

みほ「うん。きっと……」

華「祝勝会に殴りこみですか……なんだか今から楽しみです!」

沙織「え?私たちって選抜チーム側で参戦するの!?」

みほ『もしもし愛里寿ちゃん?』

愛里寿『みほさん?どうしたの?』

みほ『愛里寿ちゃんはダイヤモンドボコ買った?』

愛里寿『ううん。流石に高くて……』

みほ『だよね。そこで提案なんだけど――』

愛里寿『なるほど。興行試合……。うん、それぐらいならお母様も説得できるかもしれない』

愛里寿『それで対戦カードは?』

みほ『この間の試合と同じ面子になると思う』

愛里寿『……それじゃあ、ちょっとインパクトが弱いかもしれない』

みほ『うん。だから私も選抜チーム側として参加しようと思って』

愛里寿『みほさんが!?それなら、面白い試合になるかも……。多分、向こうの大隊長は西住まほになるから、島田流vs西住流として告知もできるし』

愛里寿『うん……。今でもみほさんとはライバルで居たいって考えは変わってないけど、共闘もしてみたかった。一緒に頑張ろう、ボコのために』

みほ『うん!ボコのために!』

みほ「後はお姉ちゃんたちに戦車を持ってきてもらわないと」

麻子「祝砲をあげるとでも伝えるか?」

優花里「普通に演習をしたいって言えばいいんじゃないでしょうか」

みほ「そうだね。会長たちにもせっかくだから演習がしたいって言っておこうかな」

華「それが良いかもしれませんね」


………………
………



祝勝会当日

桃「えー、本日はお集まり頂きありがとうございます」

杏「それじゃ、我々の勝利を祝って!かんぱ――」

愛里寿「待っったぁーー!」

愛里寿「大学選抜チーム29輌、あなたがたに勝負を挑みます」

みほ「大学選抜チーム、西住みほ。1輌も加わります」

まほ「なっ!?」

エリカ「あんたは高校生でしょ!?」

みほ「短期飛び級の手続きも済ませてきました。戦車道連盟の許可も得ています」

西「短期飛び級ってなんなんでしょうか?」

ダージリン「さあ?」

アンチョビ「おい杏!これはどういう祝勝会なんだ!?」

杏「私にもさっぱり」

カチューシャ「何にしても宣戦布告されて逃げるわけにはいかないわね」

ケイ「そうね!レッツファイト!」

ミカ「ふっ、一時の感情に流されるのは感心しないね」ポロローン

アキ「食べ物につられてここまで来といて……」

梓「え?私たち西住隊長と戦うの!?」

あゆみ「無理むりぃ~」

エリヴィン「しかも愛里寿ちゃんとのコンビか……」

ねこにゃー「うわわ。ボコボコにされちゃう」

そど子「短期飛び級って……。校則違反どころじゃないわよ!」

ナカジマ「まあまあ、こっちにも心強い仲間が居るし」

典子「そうだ!私たちもいつまでも西住隊長に頼りっぱなしじゃ駄目だ!」

杏「うんうん。それじゃあ、西住ちゃんに成長した我々を見せ付けてやろうか!」

………………
………


ダージリン「見事なまでにボコボコにされたわね」

アンチョビ「くっそー!あそこで当ててればなあ」

ケイ「チャンスはあったんだけどね」

西「突撃のタイミングを誤りましたか……」

まほ「良い試合だったが、練度の差が出たか」

ミカ「敗北は人を強くするからね」ポロロン

カチューシャ「あの変な歌がトラウマだわ……」

杏「それじゃあ、改めて祝勝会をしようか」

まほ「そうだな」

カチューシャ「負けた後に祝勝会?」

ダージリン「先日の試合では私たちが勝って、今回は向こうが勝った。全員にとっての祝勝会になると思うけれど?」

カチューシャ「むぐっ」

ケイ「そうね!くやしい気持ちもあるけど、今日は盛大にお祝いしましょ!」


みほ「本日はいきなり申し訳ありませんでした」

愛里寿「すみませんでした」

アンチョビ「何を言う!楽しい祭りだったじゃないか!」

まほ「ああ。みほらしからぬ熱烈な歓迎だったよ」

カチューシャ「そうそう!そんなとこに居ないでこっちに来なさいよ!」

みほ「はい!」

ケイ「Hey!このチキン美味しいわよ?」グイッ

愛里寿「わっ」

ダージリン「紅茶もどうぞ」スッ

愛里寿「美味しい……」

みほ「楽しいね、愛里寿ちゃん!」

愛里寿「うんっ!」

みほの所持金0円(※お金が振り込まれる予定)
目標まであと100万円
残り期間1日

続く


愛里寿「みほさん。どうしよう……」

みほ「どうしたの?」

愛里寿「お金……間に合わない」

みほ「えっ!?」

愛里寿「今はまだ収益の整理とかやってて、私たちの手元にお金が来るのはまだ……」

みほ「……そっか」

愛里寿「ご、ごめんなさい」

みほ「ううん。良いの。みんなで試合したのに私たちだけが儲けるなんて間違ってたんだよ」

愛里寿「みほさん……」

みほ「そのお金はまたみんなで遊ぶために使おう?」

愛里寿「うん!」

みほ「――というわけなの」

沙織「えー?じゃあ、結局買えなかったんだ」

華「それは……残念でしたね」

優花里「ですが、なんだか西住殿らしいです」

麻子「まあ、こういうこともある」

沙織「えー、そんなみぽりんにプレゼントがあります。じゃじゃーん!」

『少し歪なボコ人形』

みほ「えっ?これ!」

優花里「えへへー、流石にダイヤモンドとはいきませんでしたけどね」

華「ガラスで出来ているんですよ」

麻子「大洗のみんなで作ってみた」

沙織「ちょっと歪だし、ガラスだし、みぽりんの欲しかったのとは違うけど……」

みほ「ううん。みんなが作ってくれたこれ、すっごくキレイ!」

優花里「私たち全員、西住殿にとっても感謝しているんです!これはその気持ちです!」

麻子「ああ、ガラス細工が難しいからって投げ出そうとする奴はいなかった」

みほ「ありがとう。ホントに嬉しい」ポロポロ

沙織「わあ!?」

華「あらあら」

千代「愛里寿。これ」

『ダイヤモンドボコ人形』

愛里寿「えっ?」

千代「ふふ。ボコミュージアムのスポンサーということでウチに届いたの」

愛里寿「そうですか。……これはミュージアムの方に展示して下さい」

千代「……これは貴方がとっても欲しがってたものでしょう?」

愛里寿「はい。ですが、これはもっと多くの人に見てもらいたいんです」

千代「そう……そうね。それが良いわ」

愛里寿「それと……今度ミュージアムにみんなを招待しても良いでしょうか?」

千代「もちろんよ」

愛里寿「ありがとうございます」ニコッ

おまけ・愛里寿とダイヤモンドボコ


愛里寿「(叩いたりしても欠けないってホントなのかな)」ドキドキ

『トンカチ』

愛里寿「(ボコは強いから平気だよね?)」ワクワク

愛里寿「えいっ!」カーン

バキャ

愛里寿「え?」

『割れたダイヤモンドボコ』

愛里寿「ボコォーーーーーー!」

おまけ・みほと大金


みほ「あっ、このあいだのお金が振り込まれてる……」

みほ「えーっと、いち、じゅう……」

みほ「さっ、さんびゃくまんえん!?」

みほ「あわわわわ」クラッ

ダージリン「おっと。大丈夫?」

みほ「ダ、ダージリンさん。ありがとうございます」

ダージリン「ふふふ。みほさんは柔らかくて良い匂いね」

みほ「へっ?///」

ダージリン「なんだかフラついていたようだったけど、平気かしら?」

みほ「はい。少し驚いてしまって」

ダージリン「?」

………………
………


みほ「――というわけでして」

ダージリン「なるほど。そのお金でパーティーか何かをしようとは思うけど、預かっておくのが不安だと」

みほ「はい。銀行に預けているので大丈夫だとは思うんですけど。落ち着かなくて……」ソワソワ

ダージリン「そう。なら私に良い考えがあるわ」

みほ「え?」

ダージリン「更に増やすのよ。そうすれば300万円なんて何とも思わなくなるわ」

みほ「え?」

ダージリン「金は抱いて眠れとも言うわ」

みほ「え?」

ダージリン「紅茶を楽しみながらのダービー……最高よ?」

みほ「え?」

競馬場

みほ「ダージリンさんに唆されてここまで来ちゃった……」

ダージリン「ふふっ。酷い言われようね」

みほ「だって……!」

ダージリン「おっと、そろそろ第一レースの時間よ?」

みほ「買いませんって!」

ダージリン「そうね。18歳でグロリアーナの私は特別に買えるけど、みほさんは買えないものね」

みほ「はい」

………………
………

ダージリン「ふふっ、万馬券が当たったわ。2万円の勝ちね」

みほ「わあ!凄いです!」

ダージリン「みほさんも賭けていれば凄い勝ちになったのに」

みほ「うっ……」

ダージリン「どう?私に預けてみない?」

みほ「ですが……」

ダージリン「もっと豪華なパーティを開きましょう?或いは毎週やるのも良いわね?」

みほ「うう……」

ダージリン「ダービーは得意なの。お任せになって?」

みほ「……お、お願いします」

………………
………

ダージリン「あっ」ガシャーン

みほ「……え?」

ダージリン「…………」

みほ「え?え?」

ダージリン「ごめんなさい」

みほ「え?どういうことですか?ねえ、ダージリンさん!」

ダージリン「……溶けたわ」

みほ「ええーっ!?」

愛里寿『もしもし、みほ?今度のパーティーについてなんだけど――』

みほの所持金0円
目標まで300万円
残り期間……

なんだか最初に出たがためにケイにシワよせがいってしまった……。ごめんなさい。
それと、おまけは一応ifのつもりです。無かったかもしれないし、有ったかもしれない……。

>>100 訂正
× 愛里寿『もしもし、みほ?今度のパーティーについてなんだけど――』
○ 愛里寿『もしもし、みほさん?今度のパーティーについてなんだけど――』

最後の最後で……

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