【SS】μ'sの休日 (79)

穂乃果「今日は練習もなし。完全にフリーな休日だよ!」

凛「何して遊ぼっか?」

穂乃果「スポッチャ行く?」

凛「穂乃果ちゃん」チョイチョイ

穂乃果「ん?なに?」

凛「凛の所持金…500円」

穂乃果「穂乃果は600円だよ」

凛「どっちにしてもいけないにゃwww」

穂乃果「何の提案だったんだろwww」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1473222792

にこ「スポッチャどころかどこも行けないわよ」

穂乃果「あれにこちゃん居たの?」

にこ「あんた達が呼んだんでしょ」

凛「あまりに静かだから忘れてたよ」

穂乃果「凛ちゃんひどいwww」

にこ「なんで、二人はハイテンションなのよ」

穂乃果「夏休みだからだよ」

凛「うんうん」

にこ「あっそ。で?何するの?ていうか何の集まり?」

穂乃果「μ'sで暇な人を集めた」

にこ「私は用事あったんだけど」

凛「でも来てるよ?」

にこ「あんた達が家まで押し掛けて来たんでしょ」







穂乃果「なるほど。じゃあ、これからにこちゃんを呼びたい時は家に押し掛ければ絶対に来るんだね」

凛「ふざけんじゃないわよ」

ピンポン

希:「駅前の喫茶店で待ってます」

穂乃果「あ、希ちゃんから連絡来たよ。標準語で」

凛「ほんとだ。標準語にゃ」

にこ「文章だからでしょ。ていうかにこには来てないけど」

穂乃果「3人のグループだからね?」

凛「にこちゃんいないもんね?」

にこ「…帰る」

穂乃果「うそうそ。うそだから。招待するから」

凛「うん。するする。するから居て?」

にこ「で?希は何だって?」

穂乃果「駅前の喫茶店にいるって。」

凛「遅刻した上に喫茶店でくつろいでるなんていい度胸してるにゃ」

穂乃果「いい度胸してるけど良い胸もしてるよね」




凛「…行こ?」

にこ「そうね」

穂乃果「…」

ー喫茶店ー

カランコロン

穂乃果「あっ!希ちゃん居た!」

凛「ほんとだ!」

希「あっ!穂乃果ちゃん、凛ちゃん!ヤッホー」

穂乃果「ヤッホー!」

凛「ヤッホー!」

にこ「私も居るんだけど」

希「…にこっち!?」

にこ「絶対に気づいてたでしょ?」

希「ごめん。小さすぎて気づかんかったよ」

穂乃果「良かったね。希ちゃんがスピリチュアルで」

にこ「どう言うこと?」

希「まあ、立ち話もなんだし座ったら?」

にこ「言われなくてもそうするわよ」

凛「凛は勝手には座らないけどね」

にこ「話をややこしくしないで」

希「まあまあ。で、今日はにこっちも居たんやね。」

にこ「用事があるっていったのに家まで押し掛けて来たのよ」

希「それで来るんやからたいした用事やないよ」

穂乃果「確かに」

凛「希ちゃんの言うとおりにゃ」

にこ「ほぼ、無理矢理だったじゃない」

希「じゃあ、にこっちは無理矢理誘えば来るんやね?」

にこ「もうそのくだりやったわ」

希「じゃあさ」

にこ「なによ?」

希「穂乃果ちゃんがにこっちを連れ出してその隙にうちと凛ちゃんで家に忍びこみにこっちのお宝の伝伝伝をゲット!そして、それを花陽ちゃんにプレゼントする」

凛「ルパンみたいにゃ。」

希「いや、どっちかって言うと…キャッツ
アイやん?」

穂乃果「穂乃果は知ってるよ」

にこ「あんた達、本人を目の前にどうどうと犯行計画してんじゃないわよ」

希「お?さすがにこっち。見た目は子供頭脳も子供やね」

にこ「いわゆる、子供じゃない」

穂乃果「じゃあ、穂乃果は駅の掲示板に
XYZ書いとくね」

にこ「それはシティーハンターよ」

希「おっ!にこっち冴えてる~」

穂乃果「まずいよ、凛ちゃん。にこちゃん
冴えてるって」

凛「3バカを卒業するつもりかな?」

穂乃果「センターなのにね」

にこ「加入したつもりもないわよ」

希「それは、心配ないやよ。」

ほのりん「希ちゃん!?」

にこ「反応がわざとらしい」

希「例えば、のび太君は[たぬき]に道具を借りて悪さをするやん?その時確かにのび太君は冴えてるけど皆ののび太君の評価はバカのまんまやん」

凛「じゃあ、にこちゃんは今日、冴えててもイメージはバカのまんまなの?」

にこ「いや、のび太君のイメージは穂乃果の方がピッタリよ」

凛「確かに」

穂乃果「えー。絶対違うよ」

希「じゃあ、何?」

穂乃果「…冴羽りょう?」

にこ「全然感じた事ないし一回シティーハンターから離れなさい。世代が違うわ」

穂乃果「ブー。じゃあ、にこちゃんはのび太君じゃなきゃなんなのさ?」

希「にこっちはバガボン?」

にこ「のび太君のがマシだった」

凛「どっちもどっちにゃ」

にこ「そもそも、私はバカと言われる事に納得言ってないのよ」

希「往生際が悪いよ、にこっち!」

にこ「あんた達以外誰が言ってるのよ」

希「ジャーン。音ノ木坂の生徒100人に聞きました。μ'sのメンバーのバカランキング。それでは」

凛「チェッケラ~」

にこ「ランク王国!?」

穂乃果「第3位」

希「えりち」

にこ「なんでよってツッコめないわ」

希「すぐ人の言うことに便乗する。ポンコツぶりが目覚ましい。ポケッとしてる時が多い。らしいです」

にこ「絵里が聞いたら学校来なくなっちゃうわよ」

希「大丈夫。えりちは一日寝れば忘れるよ」

にこ「絵里をなんだと思ってるのよ」

希「親友!」

にこ「なのに」

希「勿論にこっちもやから安心して」

にこ「あんたの親友の扱い見てると安心出来ないわよ」

穂乃果「もう、次いくよ!第2位」

希「凛ちゃん」

凛「え?」

希「とにかく、走りすぎ。はしゃぎすぎ。ハジケすぎ」

にこ「バカって言うより…やっぱりバカね」

凛「ショックにゃ~」

穂乃果「妥当だと思うけどね。次いくよ。第1位」

希「穂乃果ちゃん」

穂乃果「ほう…え、えー!?」

にこ「私は!?」

希「なんでも、ファイトで片付けすぎ。旅館を予約せずかまくらをつくってそこに泊まろうと言った時は流石に引きました。やって」

穂乃果「なにそれ~」

凛「妥当にゃ」

にこ「アンケートに答えた人が丸分かりね」

希「ていうか、にこっち。ランクインしたかったん?」

にこ「そうじゃないけど…やった意味って言うね。というか、本当に100人に聞いたの?」

希「な訳ないやん。μ'sの皆に連絡して聞いたんよ」

凛「凛、明日から皆の顔見れないにゃ」

穂乃果「凛ちゃんと二人で遊んでるの見て皆バカとバカがはしゃいでるって思ってるんだね」

希「まあ、穂乃果ちゃん。凛ちゃん。こういう言葉があるやけど」

ほのりん「何?」

希「バカは強い。バカには常識が通じないからね。エジソンだってバカにされてたんよ」

穂乃果「そ、そうだよね」

凛「うん。凛達は強い」

にこ「誰が言ったのよ」

希「うちの名言よ」

にこ「自分の言葉を名言にカウントするあたりあんたもバカね」

希「だから言ったやん。バカは強いって。あっ、ちなみにうちは0票やったからね」

穂乃果「希ちゃん凄い!」

凛「希ちゃんはなんでも出来るスピリチュアルガールだもんね」

希「なんでもは出来きんよ」

穂乃果「じゃあ、何が出来るの?」

希「まあ、でもサイヤ人が攻めてきても地球を守り抜く事くらいは出来るかな?」

凛「少なくともヤムチャは越えてる」

にこ「いや、神龍以上よ?」

穂乃果「希ちゃんサイコー」

にこ「で、バカなこと言ってないでこの後どうするのよ?」

凛「だって?穂乃果ちゃん」

穂乃果「どうする、希ちゃん」

希「にこっちに聞いてみよう」

ほのりんのぞ「どうする?」

にこ「私が聞いてるのよ」

穂乃果「……ねえ、にこちゃん。何をするのかじゃなくてにこちゃんが何をしたいか。それが大事なんじゃないかな?」

凛「…穂乃果ちゃん」

てーんてんてーんててててて
てれててててててててて

アスファルトタイヤを切りつけながら
暗闇走り抜ける。チープなスリルに身
を任せても明日に怯えていたよ。

にこ「ストップー。なに良いこと言ってedみたいにしてるのよ。ていうか、いい加減シティーハンターは忘れなさいよ」

希「せっかくget wildダウンロードしたのに」

穂乃果「にこちゃんはノリが悪いね」

凛「でも、凛はそんなにこちゃんが大好きにゃ」

テレテレテッテテレテレテテー

素直に追いかけて~

勇気で追いかけて~

にこ「だから、なんでedみたいにするのよ!μ'sの曲にしても駄目よ」

穂乃果「だってかっこいいじゃん」

希「にこっちはロマンがわかってないな~」

凛「それを言うならマロンにゃ」

にこ「ロマンで合ってるわよ!」

希「いやいや、にこっち。栗をばかにしたらあかんよ?」

にこ「した覚えはないけど」

希「栗は焼いてよし茹でてよし炊き込みご飯で主食になるしモンブランでスイーツにもなる多種多様な姿があるんやけどこれってアイドルに通じるものがあると思うんよ」

にこ「何が言いたいのよ?」

希「だから、この情報社会で生き残っていくにはアイドルだって色んな姿をみせなあかんやん?時にかっこよく時に可愛く時にお茶目に面白く。にこっちの様なぶりっこキャラの一辺倒じゃこのアイドル戦国時代は生き残って行かれないよ?」

穂乃果「なるほど、だから栗を見習わなきゃ行けないんだね?」

希「そゆこと」

凛「凛も栗って大好きにゃ~」

にこ「た、確かに希の言う通りかも」

希「まあ、ウチは雲丹のが好きやけど」

穂乃果「穂乃果もー」

希「まあ、でもμ'sの中でそれを実行出来ているのは…海未ちゃんやね」

穂乃果「海未ちゃんが?」

希「うん。普段は大和撫子でクールビューティーなのに中身はピュアピュアな恥ずかしがり屋さん。立派に多様化を実行してるやん?」

にこ「それはただの性格でしょ」


希「えりちもそうやね」

凛「絵里ちゃんもなの?」

希「えりちはパッと見クールなクウォーター、しかしてその実態はおっちょこちょいの可愛いポンコツエリーチカやん」

穂乃果「おお、確かに」

にこ「ま、まあギャップがあった方が可愛らしが上がるけど…」

穂乃果「それで言ったら穂乃果もだよ。穂乃果はμ'sのリーダーで生徒会長だけどさっきバカ認定されました」

にこ「それは恥じるべきよ」

希「だからにこっちはわかってないんよ」

にこ「はあ?」

希「お馬鹿な生徒会長じゃなくて生徒会長だけどちょっと間の抜けた所もある親しみやすいリーダーとか言っとけばいいんよ。言い方一つやん?そんなの」

にこ「詐欺じゃない」

希「あながち間違ってはないと思うけど」

凛「じゃあ、にこちゃんもだよね。背は小さいけど3年生」

希「おお、見た目は子供頭脳も子供に繋がる訳やね」

にこ「バカにしてるのあんた達!」

凛「まあ、褒めてはないよね?」

希「うん」

ガタッ

にこ「帰る」

希「まあまあ、嘘やって。にこっちは見た目は幼さが残ってるけど本当は皆のお姉さん的な?アイドルとして一番美味しいやん?」

にこ「そ、そうかしら?」スッ

穂乃果「おお、流石希ちゃん」

凛「ねえ、凛は?」

希「え?」

凛「凛の事は?」

希「凛ちゃんは…元気!」

穂乃果「可愛い!」

にこ「天真爛漫!」

凛「多様性は?」

希「…」

にこ「…」

穂乃果「……」

凛「なんで黙るにゃー」

希「ま、まあ多様性も良いけどやっぱり素直なのが一番だし」

穂乃果「うん。穂乃果、モンブランよりショートケーキのが好きだし」

凛「いいにゃ、いいにゃ。どうせ凛は見たまんまだよ」

にこ「…で、どうすんのよ?」

穂乃果「え?何の話だっけ?」

希「穂乃果ちゃん、忘れちゃったの?にこっちの胸の話やん」

穂乃果「おお、そうだったね」

にこ「違うわよ。今日の予定よ」

希「あー、そっちか」

にこ「胸の話なんか一回もしてないでしょ」

希「そやったっけ?」ズズズ

穂乃果「………」

希「なに?穂乃果ちゃん?ウチの顔に何かついとる?」

凛「目鼻と口がついてるよ!」

穂乃果「いや、希ちゃん…それ、コーヒー?」

希「うん。コーラに見える?」

穂乃果「見えない……ブラック?」

希「うん」

穂乃果「凄い。希ちゃんって大人だね」

希「うーん…そうかな?」

穂乃果「ブラックコーヒーを飲めるなんて大人だよ。穂乃果ならリバースしちゃうよ」

にこ「汚いわよ」

希「別にブラックを飲めるからって大人って事にはならないと思うけど」

穂乃果「えー、大人だよ」

凛「凛もそう思うにゃ」

希「そもそも、穂乃果ちゃん達の言う大人って何?何をもって大人だと思うの?」

穂乃果「ブラックコーヒーとかわさびを食べれる様になった時かな?」

にこ「随分とハードル低いわね」

凛「成人したら大人にゃ」

希「ブラックコーヒーを飲める様になっても年をとってもいつまでも子供だなって人はいっぱいおるよ」

にこ「まあ、そうね。何をもって大人かなんてそれこそ大人になってみればわかるんじゃない?」

希「それは違うと思うけどな。自分の事なんてなかなか客観的に見ることなんか出来へんよ。やっぱり、確かな人に大人だって認められて初めて大人なんやと思うけど」

凛「うーん。難しいにゃ~」

にこ「なんで、急に真面目な話になってるのよ」

希「そこんとこ見ると海未ちゃんなんかはしっかりしててもまだ子供やなって思うけど最近のえりちなんかは大人になって行くな~て思うんよ」

にこ「あんだけポンコツって言ってたのにね」

希「まあ、しっかりしてるイコール大人って訳でもないやん?」

にこ「ま、まあね」

穂乃果「希ちゃんは?」

希「ウチはまだまだ子供でいたいな~」

凛「何で?」

希「だって皆とこうしてふざけていたいからね~」

凛「そっか~」

にこ「はあ、希は大人ね~」

穂乃果「今、自分で子どもでいたいって言ってたじゃん」

にこ「…その内わかるわよ」

穂乃果「ふ~ん」

穂乃果「……なんか、しんみりしちゃったね」

凛「うん」

にこ「別にしてないわよ。あんた達が話を理解出来なくて静かになっただけじゃない。なんにも、悲しい話なんかしてなかったからね」

希「お、実はにこっちは見た目は子供でも頭脳は大人だったんかな?」

にこ「見た目も大人よ」

凛「それは違うにゃ」

穂乃果「うん。そうだね」

にこ「なんですって……ってそれよりもこの後どうするのよ?さっきから話が全然進まないじゃない」

プルルル

穂乃果「あ、電話だ………もしもし?」

にこ「誰かしら?」

凛「詐欺かな?」

にこ「なんでそう思うのよ」

穂乃果「あ!南?うん、うん、うん。アハハハハ。で?うん。今から?わかった」ガチャ

にこ「南って誰よ?」

穂乃果「ことりちゃん」

にこ「あっ、そっか。南ことりか。じゃあなぜ名字で読んだのよ?南って名前の人からと思ったでしょう」

凛「で、ことりちゃんなんだって?」

穂乃果「うん。今から来るって」

にこ「ここに?」

希「嫌なん?」

にこ「そうじゃないわよ。ことりが来るまでここから離れられないじゃない。もう15時なんだけど。一日ここで過ごす気?」

凛「ここのお店嫌いなの?」

にこ「だーかーら、どっかに行くんじゃなかったの?」

穂乃果「そんな事は一言もいってないよ。することないし」

にこ「じゃあ、なんでにこを無理矢理連れ出したのよ」

凛「また、その話?」

希「にこっちくどい」

にこ「はあ?」

カランコロン

穂乃果「あっ!ことりちゃん来た」

凛「おーい!ことりちゃーん。こっちだよ~」

ことり「あっ。こんにちわ~。あれ?にこちゃんも居たんだ?」

にこ「無理矢理呼ばれのよ」

穂乃果「またまた~」

ことり「アハハ。仲いいね~」

にこ「なんか、ことりが来て安心したわ」

ことり「何かあった?」

にこ「何もないのよ」

ことり「?」

穂乃果「ことりちゃん、買い物は終わったの?」

ことり「うん。今度のライブもバッチシだよ」

希「衣装の材料を買いに行ってたん?」

ことり「うん」

にこ「後で部費で出すから請求しなさいよ。足りない分は皆で補うから」

ことり「うん」

凛「にこちゃんが部長してる」

穂乃果「本当だ」

にこ「あたりまえでしょう」

希「で、どんなんにするの?」

ことり「カラフルなイメージか、豪華なイメージにしようか悩んでるの」

穂乃果「へえ」

ことり「カラフルなのがこんな感じ」

穂乃果「………」

ことり「どう?」

穂乃果「テリー伊藤みたい」

希「確かに」

にこ「朝の顔って感じね」

凛「朝からこれはスッキリしないけどね」

ことり「そうかなぁ?ちなみにスッキリにテリー伊藤はもう出てないよ?」

希「で、豪華な方は?」

ゴソゴソ

ことり「こんな感じにしようかなって」

穂乃果「………紅白でるの?」

希「大掛かりな仕掛けが必要やね」

凛「真姫ちゃんに頼む?」

にこ「そんな訳にいかないでしょ?」

ことり「やっぱりダメか~。う~ん。もうちょっと考えてみようかな」

穂乃果「ことりちゃん。ファイトだよ。あっ…穂乃果トイレ」

凛「あ、凛も行く」

希「ウチも行こうかな」

にこ「そんな数にないでしょう」

希「ここはあるんやな~」

にこ「あっそ。じゃあ、さっさと行きなさいよ」

希「ほ~い

にこ「…………」

ことり「…………」

にこ「…………」

ことり「?」

にこ(どうしよう。ことりと二人とか初めてなんですけど…何を喋っていいかわからないわ)

にこ「こ、ことり?」

ことり「なぁに?」

にこ「ことりってあの、し、趣味は?」

ことり「趣味?うーんとね……!?」

にこ「?」

ことり「ことりの趣味は拳法だよ」

にこ「拳法?」

ことり「うん」

にこ「拳法ってあのアチョーってやつ?」

ことり「うん」

にこ「嘘よね?」

ことり「うん」

にこ「なんで、嘘つくのよ」

ことり「あっ!いつものにこちゃんだ」

にこ「は?」

ことり「にこちゃんがなんか気まずそうだったから」

にこ「そ、そんな事はないわよ」

ことり「ことりと二人きりは初めてだもんね?」

にこ「だから、違うって」

穂乃果「ふぅ~。スッキリした」

凛「凛も~」

希「あらあら、にこっち。楽しそうやね」

にこ「希……あんた」

希「ふふ。よくよく考えたらにこっちとことりちゃんの組合せってめずらしいやん」

穂乃果「確かに」

凛「珍しい組合せだよね~」

にこ「いつも穂乃果とことりは一緒だものね」

穂乃果「そうかな?」

ことり「ことりの中のイメージでは穂乃果ちゃんがルパンだとすると海未ちゃんが次元なんだよね」

凛「じゃあ、ことりちゃんは?」

にこ「五右衛門でしょ?まさか、峰不二子なんて言わないわよね?自分で」

ことり「ことりはクラリスです」

にこ「不二子の上を言った」

希「まあまあ、落ち着きなよ。とっちぁん」

にこ「なんで、にこが銭形なのよ」

希「まて~とか言ってるの似合うやん」

にこ「もう、勝手にして

穂乃果「あっ。勝手にしてで思い出したけど…真姫ちゃんはなんでダメだったの?」

凛「さあ?希ちゃんしってる?」

にこ「なぜ勝手にしてで真姫を思い出したのよ」

希「ウチも知らんけど」

穂乃果「…誰も誘ってないの?」

凛「凛はかよちんだけ」

希「ウチもえりちだけ」

穂乃果「穂乃果もことりちゃんだけ。にこちゃんは決定してたし」

にこ「私の都合は考えてなかったのね。ていうか、誰も真姫に連絡してないの?」

穂乃果「みたい」

凛「凛が電話してみるよ」

プルルル

凛「もしもし~」

穂乃果「電話出るの早っ」

凛「あっ!真姫ちゃん?うん。凛が誰だかわかる?え?そう。凛でした」

にこ「…何言ってるのよ」

穂乃果「にこちゃん…察してあげて」

凛「うん。うん。えっ?来ないの?暇なのに?何で?来なよ。忘れてないって。ほんとにゃ。皆真姫ちゃんに会いたいって。え?来る?了解にゃ」

凛「真姫ちゃん来るって」

希「途中来ないって言ってたわよね?」

にこ「途中のあのクイズなんだったのよ。普通に凛って言ってたけど」

凛「真姫ちゃん、かよちんから聞いて今日遊ぶの知ってたんだって。だから、ずっと連絡待ってたみたいにゃ。だから、拗ねてたよ」

ことり「でも、来るんだよね?」

希「だいぶ素直になったな~」

にこ「素直だったら自分から連絡するでしょ」

穂乃果「それが、真姫ちゃんだよ」

にこ「あと、普通に海未をスルーしてるわよね?」

ことり「え?海未ちゃん誘ってないの?」

穂乃果「………」

ことり「穂乃果ちゃん声かけたって……」

凛「どういうこと?」

希「まさか、仲間ハズレにしたの?」

穂乃果「………宿題」

にこ「宿題?」

穂乃果「宿題をやってなくて……今日海未ちゃんに………でも、穂乃果は遊びたかったら…」

希「穂乃果ちゃん、もっと早くに言って?」

海未「穂乃果?」

穂乃果「へ?」

海未「へ?じゃないでしょ?」

穂乃果「な、なんでここに?」

希「ごめんね、穂乃果ちゃん。海未を誘ってないって言うから今さっき連絡したんやけど」

にこ「にしても早すぎじゃない?」


海未「たまたま、今日の予定が白紙になったので、たまたまこの辺で買い物をしていたら、たまたま希から連絡が来たのです。そしたら、たまたま穂乃果がいたもので」

にこ「たまたま言い過ぎよ」

穂乃果「あ、あのね、違うんだよ?」

海未「何がです?」

穂乃果「宿題が嫌だったとかじゃなくて」

海未「では、他に何か理由が?」

穂乃果「………宿題をするのが嫌でした」

海未「全く、夏休みもあとわずかですよ?」

穂乃果「わ、わかってるよ」

海未「わかっていません」

穂乃果「そ、そんなに怒らなくても」

海未「あなたにわかりますか?約束を破られたうえに皆で遊んでいる事を後から聞く者の気持ちが」

ことり「そっちなんだ…」

凛「大丈夫だよ。海未ちゃんの場合は理由があってだけど真姫ちゃんのなんか皆本気で忘れてたんだから」

海未「フォローになっていません」

希「凛ちゃん、それは違うやん?」

凛「何が違うの?」

希「あくまで海未ちゃんは遊んでる仲間に入りたかったのであって呼ばれてない仲間を作りたいわけやないやん?」

凛「そりゃそうにゃ」

希「じゃあ、真姫ちゃんも忘れられてたなんてのはフォローにはいっさいならないでしょ?」

凛「仲間がいないよりいいかなって」

海未「いいわけないでしょう」

希「で、海未ちゃんはこの後どうする?」

凛「まさか、穂乃果ちゃんを連れてっちゃうの?」

にこ「どうせやる事ないからいいけどね」

穂乃果「に、にこちゃん~」

海未「あ、それはもう自己解決したので大丈夫です」

穂乃果「え?穂乃果の宿題の話だよね?穂乃果との間の事だよね?自己解決したの?結論が凄い気になるんだけど。穂乃果凄い怖いんだけど」

海未「来週の練習がない日に朝から晩まで勉強会をする事で解決しました」

穂乃果「なんで?穂乃果の宿題の話なのに穂乃果の意見は聞かないの?」

海未「はい。もう、解決したので」

穂乃果「海未ちゃん、これは二人の問題なんだよ?」

海未「あなたの宿題でしょう?あなたの問題です」

穂乃果「じゃあ、なおさら穂乃果の意見を聞いてよ。そんなんじゃ、海未ちゃん将来困るよ。結婚とかする時一人でさくさく決めちゃうと相手が怒っち
ゃうよ」

海未「ハァ。私が無理にでも決めないとあなたは宿題をやるのを先延ばしするでしょう?今日だって約束してたのに破ったのですよ?」

穂乃果「それを言われちゃうとそうだけど」

にこ「全面的に穂乃果が悪いわね」

穂乃果「にこちゃんは手を付けたの?」

にこ「へ?」

穂乃果「凛ちゃんは?」

凛「にゃ?」

穂乃果「………やってないね 」

海未「では、皆で勉強合宿としましょう」

穂乃果「よけい悪化した」

にこ「あんたのせいよ」

凛「穂乃果ちゃん最悪にゃ~」

穂乃果「宿題をやってない二人が悪いんだよ」

にこ「なんで偉そうなのよ」

海未「μ'sの将来が不安です」

希「まあ、それもそうなんやけどさ。とりあえず座れば?」

海未「そうですね……にこどいて下さい」

にこ「なんでよ。凛の隣に行けばいいじゃない。こっちに座りたい理由でもあんの?」

海未「ああ、すいません。穂乃果とことりがそっちに居たのでつい」

にこ「いや、よく聞いても意味わからないわよ」

凛「2年生組で座らなきゃいけないの?」

海未「いえ、そういうわけでは…」

希「こっちにくればリリホワやん」

凛「ほんとだ。そっちに座れば2年生トリオでこっちにくればリリホワにゃ。逆にこちゃんはどっちに居てもなにも何も揃わないね」

にこ「文句あるの?」

希「にこっちもう帰るは駄目やからね」

にこ「わ、わかってるわよ」

希「で、海未ちゃん早く座りな?」

海未「あ、はい。では、凛の隣に」

ピンポン

穂乃果「ん?誰かケータイなったよ?」

ことり「あ、私だ………お母さんからだ。あっ、今日家族で外食に行くんだった」

穂乃果「そうなの?」

ことり「うん。ごめんね」

にこ「いいわよ。どうせなーんにもやる事ないんだから」

ことり「うん。えっと……待ってて、今から帰るよっと送信」

にこ「ねえ、」

ことり「何、にこちゃん?」

にこ「今の何?」

ことり「へ?」

にこ「スマホよ」

ことり「どうしたの?」

にこ「ま行の予測変換よ」

ことり「ま行?なんか変なのあった?」

にこ「ちょっと見せて」

ことり「別にいいけど」

予測 変換 英数カナ
待ってて マカロン またしても
マケミちゃん またね。迷子
マサイ族 真姫ちゃん(笑)

にこ「マケミちゃんて何?」

海未「なにかのキャラクターですか?」

ことり「な、なんでもないよ?」

凛「マケミちゃん…マケミちゃん…なんか海未ちゃんみたいにゃ」

ことり「あっ!こ、ことり早く帰らなきゃじ、じゃあまた明日ね」

穂乃果「お土産よろしくね~」

にこ「なんだったのかしら?」

穂乃果「なんで気になったの?」

にこ「たまたま、目に入ったから」

希「ウチは真姫ちゃん(笑)のが気になるんやけど」

海未「どういう経緯で真姫は笑われてるのでしょう?」

穂乃果「いや、マサイ族のが気になったけど」

凛「ことりちゃんて意外と謎だね」

にこ「あんまり触れない方が良かったかもね」

穂乃果「ねえ、良いこと思い付いた。皆のケータイの予測変換も見ようよ」

希「面白そうやん」

凛「やるにゃ、やるにゃ」

にこ「嫌よ。ことりみたいになったらどうするのよ」

海未「私もです」

穂乃果「なんで?なんか恥ずかしい単語でもあるの?」

にこ「ないわよ」

穂乃果「じゃあ、いいじゃん」

にこ「そうだけど…」

海未「に、にこ」

穂乃果「じゃあ、希ちゃんから」

凛「何がいいかな?」

穂乃果「う~ん。やとか?」

希「や、か……待ってて」ポチポチ

希「はい」

予測 変換 英数カナ
やん。 やからね。 焼き肉
焼肉店 やもん。 焼肉のたれ
約束 柔らかい 矢沢 やろ?

穂乃果「おー、焼肉と関西弁ばっか」

にこ「とんだけ、焼肉食べたいのよ」

海未「矢沢ってにこのことですよね?」

にこ「字が違うわよ。難しい方よ」

希「それは矢沢永吉の事だよ。にこっちの事じゃないよ」

凛「にこちゃん、自信過剰にゃ~」

海未「自意識過剰でしょう」

にこ「海未が言ったんじゃない」

穂乃果「次は凛ちゃん」

希「どうしよう。μ'sのみ、とか?」

凛「いいよ」ポチポチ

予測 変換 英数カナ
皆 皆が μ's 見せて
ミラクル ミーティング
ミトメラレナイワ みかん

穂乃果「思ったより、普通」

希「ほんとやね」

にこ「いや、ミトメラレナイワってなによ」

穂乃果「穂乃果も使ってるよ?」

希「ウチも」

凛「絵里ちゃんの真似にゃ」

海未「………あの時のですか」

穂乃果「使い勝手がいいんだよ」

凛「ね!」

希「ね!」

穂乃果「じゃあ、次は穂乃果ね」

凛「うーんと、う、とか?」

穂乃果「う、かぁ」ポチポチ

予測 変換 英数カナ
美味い 海未 海未ちゃん
嘘 ウサギ 歌って
うなぎ 家に 歌を 浮き輪

海未「私の名前が…」

穂乃果「そりゃあ、ねえ」

にこ「穂乃果も意外と普通なのね」

希「ウサギって何?」

穂乃果「たぶん、ことりちゃんとやりとりしてる時に海未ちゃんにバニーガールの格好させようって話になったの」

海未「ハレンチです」

穂乃果「いや、PVでやってるでしょ」

にこ「あんた達そんなやりとりしてるのね。っていうか…ことり」

穂乃果「さあ、次は海未ちゃん」

凛「は、とかは?」

海未「また、私は恥ずかしいものなど」
ポチポチ

予測 変換 英数カナ
早く 恥ずかしい 破廉恥
ハート はたして 花陽
ハートを 花火大会 はい。

にこ「どういう、誰とどういうやりと
りで破廉恥を使ったのかしら?」

穂乃果「海未ちゃんはいつも恥ずかし
がってるね」

凛「ハートはいつ使ったの?」

穂乃果「良かったよ。海未ちゃんが一番怪しいからね。シャイな人に限って興味本意でとかあるからね」

海未「あまり詮索しないで下さい」

にこ「はあ、最後は私ね」

穂乃果「あ、なんかもういいや」

希「うん。なんか想像つくしね」

にこ「嬉しいはずなんだけどムカつくわ」

カランコロン

穂乃果「あっ、真姫ちゃん」

海未「あれ?真姫も呼ばれてるじゃないですか」

希「海未ちゃん、しぃー」

海未「?」

凛「真姫ちゃんここにゃー」

真姫「声が大きいわよ」

にこ「大方賛成だけどいきなり文句?」

真姫「あら?にこちゃん居たの?オーラがないから全然気がつかなかったわ」

にこ「なにぉ」

真姫「で?何してるの?」

穂乃果「真姫ちゃん。スマホ貸して?」

真姫「何でよ?」

凛「今、皆で予測変換でどんな単語が出るかってやってたの」

真姫「嫌よ」

希「やましいことでもあるの?」

真姫「ないわよ」

穂乃果「じゃあ、いいじゃん」

真姫「ま、まあ」

希「どうせならGooglの検索履歴にしよう」

穂乃果「さ、見せて?やましいことないんでしょ?」

真姫「わ、わかったわよ」

にこ「相変わらずチョロいわね」

希「どれどれ」

G 検索
作曲のコツ
ラブライブ
ダンスの練習方法
法医学
素直になる方法
友達と仲良くなるには

真姫「あ、ちょっと待って」

穂乃果「もう、遅いけど」

海未「作曲やダンスの練習方法などを。さすがは真姫ですね。偉いです」

希「法医学とか普通検索しないよね」

にこ「そっちよりも、素直になる方法と友達と仲良くなるにはって」

真姫「ち、違うのよ」

希「何が違うのかな~?」ニヤニヤ

穂乃果「そっか。真姫ちゃんはもっと穂乃果達と仲良くなりたかったんだね」

凛「今日も連絡をずっと待ってたんだもんね~」ニヤニヤ

真姫「ち、違う。違うのよ」

海未「真姫、恥ずかしがる事はありません。むしろ私は真姫がそんな風に思ってたなんて嬉しいです」

穂乃果「うん。穂乃果ももっと真姫ちゃんと仲良くなりたいよ」

希「うちも」

凛「凛はこれ以上仲良くなれないほど仲良いつもりだねどね~。これ以上なんて真姫ちゃんは贅沢だにゃ」

真姫「うぅ」カァァァァ

希「顔まで真っ赤でトマトみたいやね」

にこ「ほんとね」

真姫「……」ギロ

にこ「なんでにこだけ睨むのよ」

真姫「そ、そんな事より集まってなにするの?」

にこ「なにもすることないのよ」

真姫「はあ?こんだけ人数揃ってればやる事あるでしょ?」

穂乃果「あったら女子校生が休日の午後に喫茶店でだらだらしないよ」

にこ「いや、あんた達はしてそうよ?」

穂乃果「なぬ」

真姫「そう言えば絵里は?ことりはさっきそこであったけど」

希「あーえりちはなんか用事があるんやって」

凛「せっかく皆で集まってるのに絵里ちゃんて惜しいよね」

希「大丈夫やって。えりちの事やからそのうち噂してれば来るって」

穂乃果「確かに絵里ちゃんの出現率ってコラッタ並みだもんね」

凛「いや、スライム並みだよ」

にこ「どっちも一緒じゃない」

穂乃果「確かに昼休みとか廊下歩いてるとポケーとしてる絵里ちゃんによく出くわすもんね」

凛「あ、凛も」

海未「私もよく会いますね」

希「えりちって1、2年の廊下まで行ってるの?」

にこ「どんだけかまってほしいのよ」

真姫「廃校を阻止してからどんどん甘えん坊になって行くわね」

にこ「さっき希に大人になって行くって評価されたばっかりなのにね」

穂乃果「しかし、絵里ちゃんは本当にどこでも出現するんだね」

希「もしかすると、えりちは3人くらいいるのかも」

凛「だから、色んな所にいるの?」

穂乃果「希ちゃん急に怖い話するのやめてよ」

にこ「どこが怖いのよ」

希「まあ、かの有名な夢の国のネズミさんも2、3匹いるって噂があるくらいやから」

真姫「スケールが違うわよ」

にこ「やっと、にこ以外にツッコミを
してくれる人が…。」

凛「にこちゃん。ツッコミは常識がな
きゃ出来ないんだよ?」

にこ「少なくともあんたよりはあるわよ。」

海未「どっちもどっちですね。」

にこ「あんたは結構ボケだからね?」

海未「はあ?」

ピンポン

真姫「あ、花陽からだわ」

花陽:無事体験終わりました

凛「体験って何?今日用事があるとしか聞いてないけど」

真姫「田植えの体験に行ってるんですって。お米を食べるにあたって収穫するのがどれだけ大変かを知るためにね」

穂乃果「なんか……凄いね」

凛「凛もたまにかよちんが分からなくなる時があるにゃ……好きだけど」

にこ「花陽ってこうスイッチが入ると急に変わるわね」

希「こち亀の本田さんみたいやん」

真姫「誰それ?」

にこ「説明するのがめんどくさいわ」

真姫「別にそんなのは期待してないわ。にこちゃんに的確な説明が出来るほど国語力があるとは思ってないから」

にこ「はあ?」

凛「にこちゃん、気にすることないよ。真姫ちゃん特有のいつものやつだから」

希「好きなにこっち相手には厳しいだけやから」

穂乃果「ツンデレだから」

真姫「はあ?なんで私がにこちゃんを。まだ、無機物を相手にしてる方がいいわよ」

にこ「ねえ、これ本当にデレるの?イベント発生する前ににこのHPがなくなりそうなんだけど」

希「大丈夫。そういうゲームにHPとかないはずやから…たぶん」

にこ「やった事ないんじゃない」

希「そりゃあ、そうやん?女の子だもん」

凛「キューティーハニーみたいにゃ」

希「いやいや、ウチはキューティーパンサー」

穂乃果「それは、真姫ちゃんでしょ」

真姫「違うわよ」

にこ「違くはないわよ」

真姫「何よ?」

にこ「もうHP0に近いわ」

穂乃果「こういう時はゲームだとアイテム使えばいいんだよ!」

希「穂乃果ちゃんそういうゲームやった事あるの?ドキドキなんちゃらとか」

穂乃果「うん。パワプロのサクセスだけど」

希「パワプロのサクセスをカウントしちゃうんやね」

穂乃果「サクセスなら穂乃果は恋愛マスターだよ」

希「いや、あんなの大抵うまくいくやん?むしろ、ダイジョーブ博士のが難しいやん?」

にこ「なんの話をしてるのよ」

希「…野球?」

にこ「ツンデレは?」

海未「ツンデレってなんなんですかね?聞いたことはありますがよく知らないのです」

穂乃果「隣に生きた説明書がいるよ」

真姫「だれが、ツンデレよ。イミワカンナイ」

希「ツンデレを否定する言葉が既にツンデレっぽいよ」

穂乃果「これが俗に言うツンデレスパイラルだね」

にこ「初めて聞いたわよ」

凛「………スパイラルって何?」

穂乃果「え?………ねじれ?ねじ……ねじれ………国会?………ねじれ?」

凛「全然意味わからないよ」

真姫「連鎖って意味よ」

凛「おお、さすがツンデレにゃ!」

海未「成る程、英語が得意な事をツンデレと言うのですね」

にこ「どう勘違いすればそう思うのかしら?」

真姫「海未も大概ね」

海未「?」

ピンポン

真姫「あっ、LINEが」

花陽:農家の方に泊めて頂く事になりま
した。

真姫「…ですって」

穂乃果「花陽ちゃんて本当に人見知りなの?」

海未「穂乃果………スクールアイドルを通じて変わったと思いましょう」

穂乃果「花陽ちゃんはそのうた田舎に泊まろうのオファーとか来そうだよね」

にこ「多分、スクールアイドルには来ないわよ」

海未「それよりも、田植の時期ってもう過ぎてるのでは?」

凛「…かよちん、どこに行ってるんだろ?」

真姫「心配になってきたわね」

希「あ、えりち!」

凛「え?」

希「ほら。あそこに!やっぱり、噂をしてれば現れた」

にこ「期待を裏切らないわね」

真姫「裏切りっぱなしのにこちゃんとは大違いね」

にこ「ねえ、これもう只の悪口よね?」

希「えりち、クレープ食べとる」

穂乃果「用事ってクレープ?」

凛「そんなわけ…でも、絵里ちゃんだし」

にこ「あんた達、絵里をなんだと」

希「LINEしてみよ…送信っと!」

穂乃果「あ、気づいたみたい」

海未「あ、危ない」

希「へ?あっ、あ~。思いっきり電柱にアタックしとるやん」

穂乃果「服がクリームだらけ」

真姫「希が連絡なんかするから絵里の注意力が散漫になったのよ」

希「いや、それなら日常生活遅れんよ?」



穂乃果「あ、こっち来た」

カランコロ

絵里「あら、皆いたのね」

凛「よく、何もなかったように来るね」

にこ「気づいてないと思ったのかしら?」

穂乃果「服にクリームついてるのにね」

絵里「何してるの?」

希「いや、別に何もしてないよ?」

希「えりちは何してたの?服にクリームついてるけど何かあったの?」

絵里「え?あ、ああちょっとね。歩いてたらねクレープが飛んできて」

希「えりち、一部始終見てたよ?」

絵里「え?」

にこ「いや、この喫茶店から絵里を見てたんだからあたり前じゃない」

絵里「にこ…居たの?」

にこ「今!?」

穂乃果「そんな事より絵里ちゃん嘘をつこうとしたよね」

凛「クレープが飛んできたって無理があるよ」

絵里「わ、私にだってプライドがあるのよ」

希「もう手遅れやん?ね、真姫ちゃん?」

真姫「わ、私に聞かないで」

絵里「…否定はしてくれないのね」

ピンポン

真姫「あ、花陽からだわ」

花陽:このお家なにかおかしい

真姫「…なによ、これ」

穂乃果「へ?いきなりホラーチックになってるけど」

凛「か、かよちん」

ピンポン

花陽:おじいさんもおばあさんも変だよ

希「これってガチなん?」

ピンポン

花陽:狂ってる。絶対におかしい

凛「かよちんはふざけてこんな事しないにゃ」

真姫「そうね。警察に通報すべきかしら?」

穂乃果「まだ、時期そうしょう…そうそう…しょうしょう」

海未「時期尚早です」

穂乃果「それ」

ピンポン

花陽:白米にあんこを乗せるなんて絶対におかしい

真姫「穂乃果の言うとおりだったわね」

穂乃果「うん。そうだね」

絵里「…花陽は今何してるの?」

凛「田舎に泊まろう」

絵里「え?そうなの?凄いわね」

穂乃果「うん。絵里ちゃんも凄いね」

絵里「そうかしら?」

真姫「そんな事はどうでもいいけど本当にこの後どうするのよ」

絵里「そんな事って」

にこ「大丈夫よ。にこなんてもっと酷いこと言われてるから」

真姫「なによ。私がいけないって言うの?」

にこ「別にそんな事は言ってないでしょ…あっ!分かった。真姫ちゃんは不器用だからにことぉ仲良くなる方法が分からないだけだよね?」

穂乃果「おお、久しぶりに見たよ。このにこちゃん」

希「結構頻繁に見るけど。ウチは」

凛「ちょっと寒くないなにゃ~」

真姫「な、違う…いえ、違わないわ。そうよ。にこちゃんともっと仲良くなりたいのよ。」

にこ「へ」

希「ここに来てイベント突入?」

海未「真姫もにこも仲良いじゃないですか」

穂乃果「海未ちゃん。空気読んで?」

にこ「…どうするのよ…この空気」

真姫「にこちゃんがいけないんでしょ。私に冷たい態度ばっかりとるから。だから、私もつい素っ気ない態度とっちゃうのよ」

にこ「いや、私は皆にあんな感じよ?」

真姫「なら、私にだけ優しくして」

凛「え?なんでこんな急にデレてるの?」

希「ようするに、真姫ちゃんはにこっちに素っ気ない態度取られる度に傷つくから自分が傷つく前ににこっちに暴言を吐いて自己防衛しとるんやね」

真姫「解説しないで!!」

穂乃果「たしかに、にこちゃんっていじられキャラの癖に意外と素っ気ないもんね」

凛「いじられキャラで素っ気ないくてちょっと寒くてお姉ちゃんキャラなんて立派に多様性出来てるね」

希「…どうする?ウチもう帰ろっかな?」

穂乃果「もう、3時間はいるもんね」

絵里「私来たばっかりなんだけど」

凛「真姫ちゃんとにこちゃんはまだ居なよ」

にこ「いや、私は用事があるって」

真姫「ほら、冷たいじゃない」

海未「私はまだ平気ですよ」

穂乃果「海未ちゃんは穂乃果と一緒に帰るの」

海未「はあ」

凛「じゃあ、帰るね」

穂乃果「バイバイ」

希「またね」

真姫「…」

にこ「…」

真姫「なにか喋ってよ」

にこ「物凄く気まずいわよ。」

ピンポン

花陽:皆にもお米出来たら送るね!

真姫「…一緒に夕飯食べましょ?」

にこ「うん」

ー完ー

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