タチコマ「で、なんで萌えアニメって呼ばれてるの？」

タチコマ「んー…定義がちょっと曖昧でね。ざっくりいえば、『萌えキャラが出るアニメ』らしいんだ」

タチコマ「ほー…その萌えキャラとやらがわからない…そもそも『萌え』って？」

タチコマ「これも定義が曖昧でさ」

タチコマ「君の言うこと全部曖昧じゃん」

タチコマ「仕方ないだろ。人間の思考はアナログで僕らみたいにはっきりとした構成にはなってないんだから」

タチコマ「君に情報を落とし込んだ時点でデジタルのはずだから、はっきりとしたものになってるはずだけど？」

タチコマ「うぅ……ちょっとまて？まさかそれって」

タチコマ「…まさかまさか君に？」

タチコマ「「ゴースト！？」」

タチコマ「…まあ僕にゴーストがあるかどうかは今は置いておこう」

タチコマ「もったいない」

タチコマ「『萌え』の定義についてだけど、狭義では女性キャラに対する性欲を指す言葉なんだ」

タチコマ「おーフェティシズム」

タチコマ「広義では、性欲だけでなく全般的な『愛』も含むんだ。妹のように感じたり、母性をくすぐられたり、親近感を感じたりといった様々な『愛』なんだ」

タチコマ「一気にロマンチックになるね」

タチコマ「ものは言い様ってやつだね。広義では『愛』だけでなく、その対象も拡がるんだ。『女性キャラ』から『ありとあらゆるもの』に」

タチコマ「ワオ！拡がりすぎじゃない？」

タチコマ「元々フェティシズムは人それぞれ、ありとあらゆるものに向けられる可能性があるし、そこに曖昧な『愛』が複合することによってそうなったみたいだよ」

タチコマ「なるほど。曖昧に曖昧が重なって手に負えなくなったんだね」

タチコマ「そういうことさ」

タチコマ「広義の『萌え』の具体例とかある？」

タチコマ「ネット掲示板の書き込みから引用するね…はい送ったよ」

タチコマ「なになに？

『ウチコマに萌えるスレ』

2 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2016/09/06(火) 22:43:37 ID:l.g-k+m
すぐやられるどじっ子ウチコマ可愛い
ナデナデしたい

」

タチコマ「どう？」

タチコマ「これが萌え？」

タチコマ「そう。『性別不明のロボットキャラに対する性欲でもない愛』」

タチコマ「oh…」