ちひろ「お疲れさまでした、プロデューサーさん」 (24)

P「さすがに九十時間を超えるとしんどいな、そろそろ仮眠時間か……スタドリ、スタドリ……あ、やべ……一本しかない。ちひろさんはお休みだし……仕方ない、あまりするなと言われているが、静脈注射するしかないか……」

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P「……ん、お……おっほぉ……あー、スゲ。スタドリすっげ。きらきらする。アハー。静注キクー。キタキタキタキタァ! ウッヒョー! 見よ! 世界はこんなにも輝きに満ちている! 素晴らしい! やや、そこにおわすはちまき殿下ではございませんか! はちまき殿も! お久しぶりですなあ、源平合戦以来で御座いますなあ。そういえばかぐや姫はどうなされた? え、カエサルと結婚した? なんとまあよく元老院が許したなあ……むむ、この香りは……そう、これはカニ卵が闊歩する中華街の真ん中で、炊飯器から立ち上る富士の高山は、樹海に満ち満ちた白米の香り! かんばしい! 干からびた四肢をからりからりと鳴らし、看板を引き抜いてデモ行進する老若男女の脈動を感じる! 世界が広がってゆく! ははははは! ここは若人が踊り狂う渋谷のスクランブル交差点! 仮装行列大渋滞! そこへ流れ込む麻婆豆腐! 赤い濁流に呑まれゆく無数の人面豚の断末魔! プギィ! 嗚呼なんという阿鼻叫喚地獄絵図! 降り注ぐ綺羅星の輝きは失われた希望かはたまた生まれいずる絶望か! 煮えたぎる麻婆豆腐の中心に、今、輿水幸子が空より舞い降りる!!! 幸子、大丈夫だ! パラシュートがなくても俺が受け止めてやる! 俺がだめでもナタデココが受け止めてくれる! だから飛べ! 飛ぶんだァァァアアア!!!」

P「あ……ア、ア……? ア……お、お前は……? ああ、俺を抱きしめてくれているのか……くそう……あたたかいな……ありがとう。お前だけだ……俺を、こんな俺を、受け入れてくれるのは……ありがとう……知らなかった……人のぬくもりが、こうまで目に染みるとは……」

P「……思えば、お前とはいつも一緒だったな……疲れ切った俺を……何も言わずに、いつもこうして迎えてくれた……泣き言も、愚痴も、全部受け止めてくれたよな……ありがとう……俺の、ソファ……」

P「…………………………zzz」

薫「せんせぇ! 起きてよ! せんせぇ!」

P「あ、れ。薫……?」

薫「もう、せんせぇ。お疲れ? またかおるが踏んであげようか?」

P「いや、大丈夫だ。スタドリさえ飲めばなんとでもなる」

薫「そうなの? ところでせんせぇ、かおる、せんせぇに大事なお話があるんだけど、いい?」

P「なんだい、言ってごらん」

薫「あのね、かおるね、赤ちゃんできたかもしれないの」

P「」

薫「せんせぇ?」

P「――ハッ!? すまない、著しい過重労働によって低下していた脳機能が聴覚器官からの致命的な電気信号によって引き起こされた言語中枢のエラーから脳細胞を守るために防衛機構が働き意識がシャットダウンされたようだ」

薫「ユカタン半島」

P「それで、大事な話って?」

薫「かおるね、赤ちゃんできたかもしれないの」

P「」

薫「せんせぇ?」

P「」

P「」

P「」

薫「せんせぇ!」

P「……まじで?」

薫「たぶん」

P「誰との?」

薫「せんせぇ」

P「マジで!?」

薫「うん」

P「え、だって……いや、無理だろ? 作ってないだろ?」

薫「せんせぇ、覚えてないの?」

P「え、えっ?」

薫「先月ね、せんせぇがね、このソファで苦しそうにしてたから、かおる、一緒に寝てあげたんだよ?」

P「あ、そうなの。うん、ありがとう。薫は優しいなあ」

薫「えへへ、どういたしまして」

P「……で、その、俺は、薫と一緒に寝たのか?」

薫「うん! せんせぇね、すっごく辛そうな顔してたけど、かおるがぎゅーってしてあげたら、にこぉってしたんだよ!」

P(天使だからね。仕方ないね)

薫「それでね、寝ぼけたままかおることを抱き枕にしたんだー。ちょっと苦しかったけど、なんだかかおるも気持ちよくなっちゃって、気づいたら寝ちゃってたの」

P「そっかぁ……添い寝してくれた薫を抱きしめた挙句、そのまま寝ちゃったのかぁ」

薫「かおるが起きたときも、せんせぇはぐっすりだったよ?」

P「あー……そっかぁ」

薫「せんせぇ、赤ちゃんって、好きな人同士で一緒に寝るとできるんだよね?」

P「薫は物知りだなあ」

薫「えへへへー。それでね、せんせぇ。せんせぇは、かおるのこと、好き?」

P「あどけない笑顔。あふれる元気。駆け回る姿はまさに天使。目を凝らせばその背に備えし純白の翼、我が眼にしかと刻まれ、翠緑の悪魔に搾取されしこの臓腑にも、たちまち気力と活力が充ち溢れん」

薫「えっと……んと……好き、ってこと?」

P「愛さざるを得ない」

薫「……えへへ♡」

P「そうだな……うん。出来ちゃってるかもな」

薫「ほんとに!?」

P「その可能性は否定できない」

薫「じゃあ、せんせぇ、かおるとケッコンしてくれる?」

P「ん、いいぞ。秘密結社『あしながおじさん』と戦う覚悟はとっくにできてる」

薫「やったぁ! じゃあかおる、レッスンにいってきまー!」

P「おう、行ってらっしゃい」

P「やっべぇ……まじで……やっべぇ……」

乃々「あ、あの。プロデューサーさん」

P「ど、どうした森久保。ていうかもしかして聞いてた?」

乃々「は、はい。そのこと、なんですけど……」

P「誰にも言わないでもらえるか? ちょっと、さすがに状況がな」

乃々「いえ、そうじゃなくて……あの、ほんと、なんですか?」

P「なにがだ」

乃々「す、好きな人と一緒に寝ると……あ、赤ちゃんができちゃうって……ほんとうですか?」

P「そうだな。妊娠に関する詳しい現象は現代医学をもってしても解明できない生命の神秘とされるが……一般的にはそうだ」

乃々「じゃ、じゃあ……もりくぼも……もしかしたら……できてるかもしれないです」

P「」

乃々「こ、この前……レッスンで疲れてて……戻ってきたら、プロデューサーさんが気持ちよさそうに寝てて……それで、もりくぼも、つい」

P「」

乃々「そ、それでですね……も、もしできちゃってたら……け、結婚なんていいませんから……もりくぼのこと、愛人にしてくれますか?」

P「」

乃々「……ぷ、プロデューサーさん……? き、気絶してる……」

奏「おはようございます」

ちひろ「あ、おはようございます、奏ちゃん」

奏「あれ、どうしたんですか、ちひろさん。なんだか忙しそうだけれど?」

ちひろ「あはは。ちょっとプロデューサーさんが調子がよくないみたいで」

奏「プロデューサーさんが?」

P「…………」カタカタカタカタターン

ちひろ「ええ。私がお昼から戻ってきてから、ずっとあの調子なんです」

奏「具合でも悪いのかしら」

ちひろ「さあ、何を話しかけても上の空で……事務処理だけは無意識にやってるみたいなので、生きているのは確かなんですけど」

奏「死んだ魚のような目で天井を見上げたまま、手だけが動いてる光景は……ちょっとしたホラー映画ですね」

ちひろ「不気味なので近寄りがたくて。そういうわけでプロデューサーさんの仕事を肩代わりしてるわけなんです」

奏「お疲れ様です」

ちひろ「いえ、仕事ですから。すみません、ちょっと出てきますので、時間が空いてたら、プロデューサーさんのこと見ててあげてください。それじゃあ行ってきます」

奏「いってらっしゃい」

奏「……それにしても、本当に大丈夫かしら」

P「………………」カタカタカタカタ

奏「プロデューサーさん、おはようございます」

P「……………………」カタタタ、カタカタターン

奏「プロデューサーさん? 無視するなら、その首筋に、私の印をつけるわよ?」

P「…………………………」カタタタ、タ、タ、タ

奏「あの、え、ほ、本当に大丈夫? スタドリ、飲みすぎたんじゃ―ー」

P「……ついに、俺も結婚かあ……」

奏「え」

P「……いくら疲れてたからって、添い寝に気づかないなんて……」

奏「えっ」

P「……やっぱできてるのかなぁ……できてるよなぁ……やっちまったなぁ……」

奏「えっ?」

P「指輪代かあ……稼がなきゃな。よーし、働くかあ」

奏「」

P「」

P「お、おはよう。奏。いつからそこに?」

奏「おはようございます。結婚おめでとうございます。今までお世話になりました。さようなら」

P「待て待て待て待て! 逃げるなッ! 荷物を置いて全力で逃げるな!」

奏「放してよ! 結婚するんでしょ!? 結婚するくせに他の女を追いかけていいと思ってるの!?」

P「泣いてるお前をほっとけるわけがあるか!」

奏「……卑怯者。いつも、私のキスからは逃げるくせに……こんな時だけ追いかけてくるなんて」

P「担当だからな」

奏「……ばか」

P「……で、落ち着いたか」

奏「みっともないところを見せたわね。ごめんなさい」

P「いや、すまん。気づかなかった俺が悪い。手首、大丈夫か?」

奏「……ん。そうね。つかまれたところが赤くなってるけど、平気よ」

P「氷持ってくる」

奏「いいの。このままで。消しちゃうのは、もったいないもの」

P「…………それで、奏。さっきの話なんだが」

奏「結婚のこと? 大丈夫よ、言いふらしたりなんかしないわ」

P「恩に着る。事は慎重に運びたい」

奏「……でも、そうね。私、とても悲しかった。あなたが結婚すると知って。私のキスを拒み続けたくせに、するときはあっさりしちゃうのね?」

P「責任は取らないといけないからな」

奏「どんな人なの?」

P「………………」

奏「そう、私の知ってる人なのね。年上? いえ、違うわね。年下……あら、私よりも小さい子なのね」

P「……心を覗くな」

奏「覗いてなんかいないわ。あなたの瞳が勝手に告白しているのよ」

P「………………」

奏「あら、目を閉じるんだ。ふーん。いいのかしら、私の前で目を閉じたりなんかして。キス、しちゃうわよ?」

P「……しないよ。お前はなんだかんだ言って、人を傷つけるような真似はしない」

奏「あら、ひどいわ。私とキスすると傷つくんだ?」

P「そういうことじゃない。今ここでキスをしたら、あの子が傷つくとお前はわかっている。不貞を働くには優しすぎるんだよ、奏の心は」

奏「……よくわかってるじゃない。さすがね、プロデューサーさん。でも、そこまでわかってるなら……私の気持ちも、わかってるわよね?」

P「それは……すまない」

奏「悲しいわ。苦しい。妬ましい。憎しみで心が張り裂けそう。怒りで我を失って、洗いざらいすべてをぶちまけてしまいたい。ねえ、プロデューサーさん。激情に震える唇を、私はどうやって閉ざせばいいのかしら。ともすれば飛び出しそうになる、この行き場のない想いを、どこへしまっておけばいいのかしら。ねえ、プロデューサーさん。教えてくれる? この傷は、どうやって塞げばいいの?」

P「……泣くな。頼むから」

奏「さすがね、プロデューサーさん。目を閉じてるのに、ちゃんとわかるんだ。でも、私は泣いてなんかいない。私が流しているのは涙じゃないもの。この頬を伝うのはね、血なの」

P「奏、お前……」

奏「わかっているわよね、プロデューサーさん。この傷を癒す術を。目を開けて。私を見て。口づけをして。貴方から、貴方の唇で、この血を全部、吸い出してちょうだい。何も言えなくなるまで。私の傷が、満たされるまで」

P「だがそんなことをしたら―ー」

奏「わかってるわ。確率は低いとはいえ、キスしたら妊娠してしまうかもしれない。でも、私はずっと言い続けてきたじゃない。キスしてって。わかってるわよね、プロデューサーさん……これ以上は、女の子に言わせないで」

P「……わかった。でも、初めてだからな、うまくできないぞ」

奏「知ってる。それに、私も初めてだから……優しく、してね」

P「……やってしまった。やってしまった。せめてあの場にサランラップがあれば……いや、不貞行為には違いないが……ラップ越しならキスしてもほぼ妊娠しないというのに……くそ。なんであんなにえっちぃんだよあの女子高生……」

美優「……あの、Pさん」

P「え、あ、は? なんで美優さんがいるんですか? 今日はオフじゃ……」

美優「大切なお話があって……来ました。お時間、よろしいでしょうか?」

P「わかりました。応接室に行きましょう」

美優「ありがとう、ございます」

 ―応接室―

美優「実は、その……先日、Pさんに膝枕をしましたよね?」

P「はい。その節はありがとうございました。六十二時間ぶりの睡眠ともあり極楽浄土でした」

美優「実は、その際に……ですね。私も、うたた寝をしてしまったのです」

P「……と、いいますと」

美優「私の膝の上で、かわいらしい寝息を立てるPさんを見ていたら、あまりにも幸せで……胸がいっぱいになって……それで、心地よくなって、気づいたら寝てしまったんです……」

P「……まじっすか」

美優「すみません……! 本当に、取り返しのつかないことをしてしまって……」

P「ま、待ってください! まだ出来たと決まったわけじゃ……」

美優「手を、手を握ってしまったんです! Pさんの手が、ソファからずり落ちてしまうと思って……手を握ったまま……寝てしまったんです!」

P「そ、そんな……まさか、嘘ですよね!? 手を握りながら添い寝なんて妊活でもベタ中のベタじゃないですか! ……ま、まさか美優さん……」

美優「はい……生理が、来ないんです」

P「」

美優「私の不注意ですから、黙って鬼灯を食べようと思いました。でも、できないんです。貴方との赤ちゃんが、ここにいるって思うだけで、足が動かなくなってしまうんです。卑しい女ですみません……でも、でも! Pさんが命令してくれるなら、大丈夫だと思うんです。一言だけでいいですから、言ってください。勇気を、ください。……鬼灯を食えと。私に命令してください」

P「で、できるわけないじゃないですか!」

美優「でも、それだと私は……アイドルでいられなくなってしまいます! アイドルでいることが……貴方が望み、願うアイドルであることが、私がここにいる理由なんです! 生きる意味なんです! それがなくなってしまったら……もう、生きてなんかいけない! だから鬼灯しかないんです!」

P「やめてください! 美優さん、あなたはもう母親なんです! そんな悲しいことを言わないでください!」

美優「でも、でも……それしか方法が!」

P「美優さん、あなたは母親です。そして俺は父親です。二人で話し合いましょう。きっといい方法が見つかるはずです!」

美優「Pさん……」

美優・クラリス「「その言葉を待っていました!」」

P「アイエエエ! シュウドウジョ!? シュウドウジョナンデ!?」

クラリス「美優さんからご懐妊の相談を持ち掛けられたときはどうなるかと思いましたが、よくぞご決断されましたね、P様。コウノトリ正教の修道女としてお二人を祝福いたしますわ」

美優「ありがとうございます、クラリスさん。あなたに相談してよかった……!」

クラリス「いえ、これも主の思し召しでしょう。結婚式はぜひ当教会で」

美優「はい、必ず!」

のあ「待ちなさい」

P「のあさん!?」

のあ「届け物よ。謹んで受け取りなさい」

P「これは……そ、そんな……封蝋に刻まれたキャベツの印璽……こ、これはまさか……!」

のあ「そう。それはキャベツ修道会からの妊娠通知書よ」

P「ま、待ってください! 妊娠通知書って……こんなに分厚いんですか!? 契約書でも入ってるんですか?」

のあ「私は修道会の配達人でしかないから、中身は知らないわ。けれど、そうね……その厚みだと、三十人くらいいるんじゃないかしら」

P「」

美優「……そんな、私というものがありながら、う、浮気なんて……ひどい!」

クラリス「P様、見損ないました。かくなる上は仕方ありません――聖ガブリエルの名に誓い、全ての不貞に鉄槌を」

のあ「させないわ、クラリス」

クラリス「どいてくださいまし、のあ様。これはコウノトリ正教の権威執行なのです。一夫一妻においてこそ健全な魂が育まれるというもの。P様には物理的教育指導が必要なのです。キャベツ修道会とはいえ邪魔立ては許しません」

のあ「いい男がたくさん子供を作って何が悪いのかしら。だいたいあなたたちは狭量なのよ。優秀な遺伝子をより多く残すことは種として当然の選択だと思わないの?」

クラリス「それは畜生の理論です。血と肉と骨に魂を備えた人間には、従うべき倫理があるのです。それを忘れてはただの動物ではありませんか」

のあ「それが思い上がりだといっているのよ。前頭葉がいくら肥大化しようと人間は所詮動物。あなたもそうなんでしょう、クラリス。素直になればいいのよ。コウノトリ正教なんて捨てて、キャベツ修道会に鞍替えしたらどう? 今なら口添えくらいしてあげるわ」

クラリス「……細切れにしてザワークラフトにして差し上げますわ」

のあ「いいわ、来なさい。あなたの目の前で、その信仰心を焼き鳥にしてあげる」

P「応接室から逃げ出してきたはいいものの……三十人、か」

美優「とりあえず、その封筒開けてみませんか?」

P「……あの、美優さん、一つ聞いても?」

美優「はい?」

P「どうしてあなたはそんなに落ち着き払っているのでしょうか?」

美優「えっと、ですね。よく考えたらそんなに騒ぐことでもないようなことだと思って。コウノトリ正教の教えではPさんの行為は浮気ですけど、一夫多妻が認められてるキャベツ修道会なら浮気じゃありませんし、それに真面目なPさんのことですから、その封筒の中の三十人は、きっと私と同じようにうっかりできちゃった人だと思うんですよね」

P「……まあ作ろうと思って寝たことはありませんからね」

美優「ですから、まだ誰もPさんの一番ではないということですし、だれでも一番になれる可能性があるということで……ほら、慌てる理由なんかないじゃないですか」

P「言ってる意味がよくわかりませんが……とにかく開けましょう。三十人となると、中には無自覚のまま気づいてない子もいるかもしれませんし」

凛「あれ、どうしたのプロデューサー。こんなところで突っ立って――あ」

加蓮「あ、美優さん。おはようござ――あ」

奈緒「おっとと、おい、二人とも曲がり角で急に止まるなよ……あれ、Pさんじゃん。美優さんも」

P「さ、三人とも奇遇だな。こんなところで会うなんて。レッスン上がったとこか?」

凛「………………///」

加蓮「………………///」

奈緒「どうしたんだよ二人とも。急に顔を真っ赤にして――あっ///」

P「なに、え、どうしたの三人とも」

凛「……その、だって……それ、キャベツ修道会の、でしょ?」

加蓮「……や、やっぱりできちゃってたのかなって」

奈緒「……Pさんがあんな無防備にソファで仮眠なんてするから……」

P「お前らもかよッ!?」

ちひろ「!?」

P「……まったく、なんて夢なんだ……」

ちひろ「ようやく目覚めたんですね、プロデューサーさん」

P「ちひろ、さん?」

ちひろ「プロデューサーさんは二日も眠ったままだったんですから。スタドリの静脈注射は控えてくださいと、あんなに言ったじゃないですか」

P「あなたは……ちひろさん、ですか?」

ちひろ「そうですけど……どうしたんですか、プロデューサーさん」

P「あ、いえ……コスプレなんてしてるから、ちょっと誰かわからなくて。イベントでもあったんですか?」

ちひろ「ふふふ……どうですか? 似合ってますか?」

P「ええ、とても素敵です。それにしてもリアルな角ですね。すごい質感ですよ。まるで本物みたいで……その尻尾と翼も、いくらかけたんです?」

ちひろ「………………残念です」

P「あれ、ちひろさん? どうしたんですか、注射器なんて……なんですかそのアンプル。虹色の液体が入って……ちょっと、ちひろさん? あ、あの、静脈注射はさっき控えろって自分で、言ってたじゃないですか!」

ちひろ「……本当に、残念です」

P「し、尻尾が動いて……!? おぃ、まじかよ、夢なら覚め、ン、んぎぃぃぃぃいいいいいいいいい!!!??? あ、アッ! きらきらしてる! なにあれきれい! じゅえる! すたーじゅえる! きらきら! ひゃははっ! あひひははひひはっ! ばくしっ! ばくしっ! みんなおほしさまになぁーれっ! いひひひひひひ!」

ちひろ「プロデューサーさん、後のことはすべて私に任せて、安心してゆっくり休んでくださいね。それでは、よい夢を」



   ――お疲れさまでした、プロデューサーさん。

以上です。頭を空っぽにした書いたらこうなった。

こんなのでも書けば出るって信じてますから。

ちひろさん。どうかお願いします。何卒、何卒。

10連回したらSSR上条さんをツモったのでちひろさんは女神であることが証明されました

誰かこいつ病院に連れて行けよ

作者さん多分これ寝てないでしょ間違いないよ

寝よう!

やち天

と、とりあえずおめでとう…

オセアニアじゃあ常識なんだよ!を思い出した

スタドリキメすぎるとこんなもの書くようになるのか…


スタドリ(オクスリ)、ダメ、ゼッタイ

先ほどサイキックSSRを60石で引いたので、ちひろさんは女神を超えた存在であることが証明されました

おい、マジかよ、夢なら覚め

いったいどんだけ不眠でスタドリとエナドリを混ぜたのを服用したんだよ

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