オダマキ「ラルトス♂が飼い難い理由」(9)

サファイヤ「それが次の論文の名前ね?」

オダマキ「そう…」

サファイヤ「ん?ラルトスっちゅうたら、アイツに似た、白かもやしのごたんポケモン?」

オダマキ「そう…図らずともデータが大量に入ってきてね…早めに発表したほうがよさそうなんだ」

サファイヤ「なんね?でーたがいっぱいとに、元気なかね」

オダマキ「まあ、同じ男としてはね…今日は父ちゃんの手伝いはいいから、修行でもしてなさい」

サファイヤ「ふーん?研究者は大変かとね、どがん研究か見てもよか?」

オダマキ「あ、ダメ!こら!資料をあさらい!年頃の娘には刺激が強いから!」ぐいー

サファイヤ「そげんこと言われたら、余計に気になるったい」ぐいー

オダマキ「ちょ!破れるから!ひとまず離して!」

サファイヤ「父ちゃんが話せばよかったい!」

オダマキ「わかった!ね!一瞬!一瞬!二人とも手離そう!」

ルビー「goodmorning.博士―、ミツル君からの証言まとまりましたよ。」

オダマキ「あ!ルビー君!ちょっと助けて」

サファイヤ「ふぎぎぎぎぎぎー」

ルビー「博士…なんか、グラエナに追われてたり、いつ見てもピンチですね」

ルビー「そして君は、いつ見ても野蛮な…」

サファイヤ「うるさかったい!」どか

ルビー「ぐえ」ばさ

サファイヤ「おろ?これは…ラルトスの進化系の写真?ってことは…」がさがさ

オダマキ「ああ!読んじゃだめだ!」

サファイヤ「…ミツル…の…ラルトス…なんねこれ、漢字ばっかりたい」

オダマキ「ほっ…」

ルビー「証言者ミツル氏の体験談ラルトス時兆候、ここからは証言をもとに…」

オダマキ「ぬわー!ルビー君!なんで読んでるのー!」

ルビー「彼女もこれだけ執着してるんですから、隠し通せませんよ、観念しましょう」

サファイヤ「そういうところだけは男らしく、いさぎよかとね」

―――――捕獲直後 ミツル実家

ミツル「ふふっ」

ミツル「ふふ、僕が初めて捕まえたポケモン」

ミツル「ラルトス」ポン

ラルトス(ピョンピョンとミツルの足元周りを飛び跳ねる)

ミツル「うん?何?抱っこかな?よいっしょっと」ひょい

ラルトス(ミツルの顔、主に唇を中心になめ回す)

ミツル「はは、もーう,くすぐったいよ」

ミツル「ほーら、エスパー用のポケモンフーズだぞー」ザアア

ミツル「いっぱい食べて、早く大きくなるんだよ」

ラルトス(見かけとは裏腹に両手を使ってすごい勢いでフードを食べる)

ミツル「うんうん、えらいえらい」

ラルトス(ぐいぐいと、ミツルのズボンを引っ張る)

ミツル「うん?おかわり?」

ラルトス(小さな手で掴んだフードをミツルに渡そうとするしぐさ)

ミツル「あ、ありがとう、優しいんだね」

ミツル「ふわ…もう10時だ…寝なきゃ…おやすみ、ラルトス」

ラルトス(ボールを持つと首を横に振り、ミツルのズボンに強くしがみつく)

ミツル「えっと…一緒に寝たい…ってことかな?」

ラルトス(嬉しそうに首を縦に振る)

ミツル「うーん…まだ・・小さいし…いいよね…おいで」

ラルトス(ぴょんぴょんと飛び跳ねる)

ミツル「じゃあ、今度こそおやすみ、ラルトス」

ラルトス(ミツルの胸に頭を押し付けるようにしてベッドに入る)

ミツル「(ラルトスって干したてのお布団みたいな匂いだなあ)」

サファイヤ「ん?」

ルビー「どうかしたのかい?」

サファイヤ「んーと…父ちゃんの言うとったのと反対じゃなか?」

ルビー「そう?」

サファイヤ「ちょっと、あんたのごと、甘ったれな所もあるけど、すごく懐きやすくて可愛かポケモンのごたんけど」

ルビー「まあ、そうかもね、続き読むよ」

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