【ガルパン】桃「西住!お前がどこかに転校しろー!」 (40)

※時系列は愛里寿ウォーの最後の所です。


杏「島田ちゃんは西住ちゃんとライバルでいたいんだって」

桃「じゃあ西住!お前がどこかに転校しろー!」

みほ「え?」

柚子「ちょっと桃ちゃん!」

みほ「い、いえ。良いんです。私よりも愛里寿ちゃんの方が…きっと……」

杏「いやいや、西住ちゃんあっての大洗だって」

みほ「いえ……きっと私の役目はもう終わったんです……」

………………
………


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杏「ということがあって西住ちゃんは転校、島田ちゃんが大洗に入学することになった」

麻子「は?」

沙織「え?ドッキリでしょ?え?」

優花里「…………」フラリ

華「優花里さん!」ハシッ

愛里寿「お……お世話になります」ダラダラ

梓「…………」

カエサル「…………」

ねこにゃー「…………」

桃「ま、まあ、その…あれだ!新生大洗の誕生だ!」

そど子「…………」

典子「…………」

ナカジマ「…………」

愛里寿「(こ、怖い……)」

ここでは入学というか編入になるのかな?
3年生とか普通に居るけど気にしないで下さい

みほ「ということで転校してきました、西住みほです。よろしくお願いします」

ダージリン「よろしくね」

オレンジペコ「~~~~♪」

ダージリン「あら?やけに上機嫌ね、オレンジペコ」

オレンジペコ「そ、そういうダージリン様だって普段は絶対あけない茶葉封切ってたじゃないですか!」

ダージリン「ふふ、そうだったかしら」

ローズヒップ「では早速、西住さんの転入を祝って乾杯ですわ!」

アッサム「気の早い……。それに紅茶は乾杯するものじゃないわよ」

ダージリン「いいわ。少し早いけど歓迎会を始めましょうか。聖グロリアーナ女学院へようこそ、みほさん」

杏「ほんじゃまー、誰が隊長をやるかって話なんだけど」

桃「隊長は島田で問題ないな?」

優花里「嫌ですぅ~!隊長は西住殿じゃないと駄目なんですぅ~!」

沙織「ゆかりん……」

エルヴィン「みな気持ちは同じだ。しかし、ここは……仕方あるまい」

梓「うう、西住先輩……」グスッ

そど子「勝手に転校だなんて……そんなの校則違反よ」

愛里寿「(もの凄く気まずい……)」

ダージリン「せっかくだから、みほさんもソウルネームを付けてはどうかしら?」

みほ「ソウルネームですか?」

オレンジペコ「はい!こうやってみんなでソウルネームを付けるともの凄く一体感が出るんですよ!」

みほ「へえ~」

ダージリン「何がいいかしら?」

アッサム「やはり、ここはアールグレイでは?」

オレンジペコ「ディンブラはどうでしょうか?」

ローズヒップ「キャンデーあたりが可愛らしくていいと思いますわ!」

ダージリン「それ良いわね」

みほ「あはは……」


………………
………


杏「来週、聖グロリアーナと練習試合することになったから」

優花里「これはまた突然ですねえ」

典子「よーし、今度こそリベンジだ!」

ねこにゃー「でも西住さんは……」

梓「そうだよ、これじゃ全然リベンジじゃないよ……」

沙織「だね……」

ドヨーン

ダージリン「今度、大洗と試合をすることになったのだけれど」

みほ「えっ!?」

ダージリン「みほさん……いえ、キャンディーは顔を出さない方がいいかしら?」

みほ「そう…ですね」

ダージリン「では仮面を用意しておくわ」

みほ「へ?」

ダージリン「顔、出すとマズいのでしょう?」

みほ「ええ……?」

練習試合当日

謎の仮面少女「ど、どうも」

杏「うんうん。よろしく~」

桃「なんだ?聖グロは秘密の助っ人でも入れたのか?」

杏「さあね~」

ダージリン「キャンディー、今日はあなたが隊長をやりなさい」

キャンディーと呼ばれた謎の仮面少女「え?」

アッサム「あなたなら出来るわ」

ローズヒップ「そうですわ。貴方になら任せられますわ」

オレンジペコ「信頼してます」

キャンディーと呼ばれた謎の仮面少女「分かりました!やらせていただきます。みなさん、がんばりましょう!」

「おおー!」


キャンディー「それで、作戦についてなんですが――――」


キャンディー「――と、こんな風に速度を活かして相手を翻弄しようと思います」

ダージリン「ふむ。それで作戦名は?」

キャンディー「えーっと、ばしゃばしゃ作戦です!」

オレンジペコ「どういう意味なんですか?」

キャンディー「その……、この速さで走ると私はまだ紅茶溢しちゃうから……」

ダージリン「あらあら困ったわね。これは帰ったら特訓ね」クスッ

オレンジペコ「ですね」クスクス

キャンディー「うう……」


杏「おっと、向こうも新隊長みたいだねえ」ニヤニヤ

沙織「なーんかぽややんとした人だね。強いのかな?」

麻子「だが、あの人を中心に凄く良い雰囲気がつくられてるぞ。油断できん」

華「なんだか、どこかで見たことあるような……?」

優花里「何度か試合中に見たのかもしれませんね……けど、なんだか妙に気になります」

>>11訂正

杏「おっと、向こうも新隊長みたいだねえ」ニヤニヤ

沙織「なーんかぽややんとした人だね。強いのかな?」

麻子「だが、あの人を中心に凄く良い雰囲気がつくられてるぞ。油断できん」

華「なんだか、どこかで見たことあるような……?」

優花里「何度か試合中に見たのかもしれませんね……けど、妙に気になります」


審判「それでは試合を開始します!」

………………
………


愛里寿「ウサギさんチーム少し遅れてる」

桂利奈「すっ、すみませーん!」

梓「試合前は『後輩がナマ言ってんじゃねえ』とか言おうとしてた桂利奈が敬語に!」

愛里寿「カメさんチーム、もう少し照準を丁寧に」

桃「り、了解」

柚子「少し押され気味ですね」

杏「まあ、島田ちゃんの作戦を完璧に遂行しきるだけの練度はないからなあ」

杏「変幻自在の……とは流石にいかないね。な、かーしま?」

桃「むむむ……」

………………
………


「勝者、聖グロリアーナ女学院!」

ダージリン「やったわね」

キャンディー「はい!激戦でした」

ダージリン「あら?これはまた盛大に紅茶をこぼしたわね」

キャンディー(仮面はずし)「す、すみません」

オレンジペコ「すぐにお拭きしますね」

キャンディー「そんな!いいです、自分でやりますから!」

オレンジペコ「ふふっ、遠慮しないでください。キャンディー様」フキフキ

キャンディー「うう……///」

ローズヒップ「しっかし、これだけ暑いと蒸れますわねー」ビチャビチャ

アッサム「貴方はもう少しなれなさい」


沙織「ってあれ、みぽりんじゃん!」

華「もの凄く馴染んでいますねえ」

麻子「転校先はグロリアーナだったのか」

優花里「うう、似合ってます……」

華「もう、お戻りになられないのでしょうか……」

杏「あー、その件なんだけど――――」



沙織「えー!?短期転校してただけ!?」

杏「うん。みんなを……特にかーしまを驚かせようと思って」アッハッハ

優花里「笑い事じゃないですよぅ!」

華「ではみほさんは戻ってこられるんですね?」

杏「まあねー」

麻子「やれやれ……」

杏「まあ、ちょっとしたドッキリだったわけだけど。島田ちゃんには悪いことしちゃったね」

愛里寿「ううん。私も大洗のみんなと戦えて楽しかった」

エルヴィン「ああ。私たちも楽しかったよ」

ねこにゃー「もう、足を引っ張らないって決めたのに……ごめん」

愛里寿「そんなことない。良い試合だった」

梓「次は絶対勝とうね……って愛里寿は居なくなっちゃうんだっけ……」

そど子「もう転校は校則違反にしとくわ」

典子「今度はバレーもやりましょう!」

愛里寿「今度……?」

ナカジマ「また大洗に遊びにおいでよ」

愛里寿「うん」

みほ「短い間でしたけどお世話になりました」

ダージリン「短期と言わず本当に転校しても良いのよ?」

オレンジペコ「私たちは大歓迎です!」

みほ「ありがとうございます。でも私は……」

ダージリン「ふふ、冗談よ。早く戻ってあげなさい」

みほ「はいっ!」

………………
………


ダージリン「振られてしまったわ」フゥ

オレンジペコ「残念です……」

ローズヒップ「はぁ~、数少ない紅茶のマナー講座仲間でしたのに」

アッサム「これからはまたライバルね」

オレンジペコ「はい。負けません!」

ローズヒップ「今から楽しみですわ!」

ダージリン「ふふ、任せたわよ」

桃「すまん西住。私が悪かった。お前には感謝している、本当だ」

みほ「いえ!良いんです。愛里寿ちゃんが凄いのも事実ですし」

柚子「そんな子が急に『敵になる~』なんて言い出したら驚いちゃうよね。転校しろ~なんて言うのは駄目だけど」

杏「ああ。だけど強敵が居るなら私たちがもっと強くなれば良いんだ」

杏「かーしまが大洗のことを誰よりも大切に思ってるのは知ってる。でも、私たちの後輩はそんなに弱い連中じゃあないぞ!」

桃「西住……柚子ちゃん……会長……」グスッ

みほ「大洗は私たちに任せてください!」

桃「ああ、頼んだぞ」グスッ

みほ「はいっ!」ニコ

愛里寿「やっぱり高校生って良いな……」

愛里寿「私も大洗みたいな仲間ができるのかな」

優花里「大丈夫です!島田殿ならきっと良い仲間が見つかりますよ!」

麻子「ああ。それにもう私たちは仲間だろう?」

華「はい。さきほどの試合楽しかったです」

沙織「これからは仲間兼、ライバルだねっ!」

優花里「そうです!たとえチームが違っても私たちは仲間です!」

愛里寿「みんな……、ありがとう」ニコ

おそらくきっとたぶん桃ちゃんの転校しろ発言は本心ではないはずだと思うんだ。うん。

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