杏「何だこの鳥…」 デラ「ん?」 (59)

クロス

アニメ たまこまーけっと×アイドルマスター シンデレラガールズ

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~とある喫茶店~

智絵里「かな子ちゃん話って何だろうね?」

杏「折角のんびりしようかと思ってたのに呼びつけるなんて…」フアア

智絵里「あ、でも懸賞で美味しそうなマカロンが当たったって言ってたからそれじゃない?」

杏「成程~だったら楽しみだね!」

かな子「お待たせ~」

杏「あ、やっと来たね!待ちくたびれたよ!」ワクワク

智絵里「さっきまで面倒臭そうにしてたのに…」

杏「何?」

智絵里「な、何でも…」

杏「それで杏達に用って?もしや…」

かな子「あ、うん、これなんだけど…」ゴソゴソ

智絵里「随分大きなリュックだね…」

杏「まさかそれほどのマカロンが…」

かな子「はい!」バッ

デラ「プハーッ!あんな所に押し込めるでない娘!」

バサバサ…

杏ちえ「」

デラ「ん?何だこやつらは?娘の知り合いか?」

かな子「うん、友達だよ!」

智絵里「え、えっと…」

杏「かな子ちゃん…」

かな子「何?」









杏「いつ出産なんてしたの?」

かな子「私の子供じゃないよ!」

杏「冗談だよ~」

デラ「俺はどう見ても鳥だろうが!なんて無礼なチビ娘だ!」

杏「チビ…そういう鳥さんは何なのかな?」

デラ「よくぞ聞いてくれた!俺こそが鳥の中の鳥、デラ・モチマッヅィ様だ!」

杏「デラモチ…何だって?」

智絵里(というより鳥が喋ってるのには突っ込まないのかな…)

杏「そんなモチマッチョさんが何でかな子ちゃんが一緒にいるのかな?」

デラ「やっと本題に入るか…それは話が長くな…」

かな子「昨晩の事なんだけどね…」

デラ「俺に喋らせろよ!」

杏「はいはいいいからかな子ちゃん続けて」

~昨晩~

かな子「やっと懸賞で当たったマカロンセットが届いたよ~」

かな子「またダイエットしなきゃだけど、美味しいから大丈夫だよね?」

かな子「それじゃ早速…」パカッ

デラ「ZZZ…」

かな子「と、鳥!?」

かな子「という訳なんだ」

杏「え、じゃあマカロンは…」

デラ「全部俺様の腹の中だ」

杏「こいつ…だからそんな体型に…」

デラ「これは元からだ!実際はまた違うんだが…」

智絵里「そうなんですか…」

デラ「俺はこう見えてもある国の王家に仕える身でな」

杏「へ~」

デラ「信用してないな…まぁそれがひょんな事からこの国にあるうさぎ山商店街という所で世話になっててな」

デラ「そこで近々祭り事があるというので俺が代表して挨拶に来たという訳だ」

かな子「うさぎ山商店街?」

杏「それが何でかな子ちゃんの所に?」

デラ「うむ、久々の長距離飛行で大分疲れてしまってな…」

デラ「少し休もうとトラックの中に入ったらうまそうな臭いがしたのでな」

かな子「それが私が当てたマカロン…」

デラ「そのままうたた寝してしまって配達されてしまったという訳だ」

杏「ホントかな~?」

デラ「む、貴様信用してないな!」

杏「まず王族に仕えるって辺りからね」

デラ「ならば証拠を見せてやろう!」ぺカー!

智絵里「わっ!目から光が!?」

杏「コイツ本当に生物か?」

智絵里「あ、映像が…」

メチャ「やあデラ!元気かい?」

チョイ「おい!ちゃんとたまこ達の所についたんだろうな!?」

かな子「人が映ってる…」

杏「通信機能…景色からして南国か…」

デラ「実は手違いで違う場所に来てしまって…」

チョイ「何をやっているんだお前は!」

デラ「も、申し訳ありませ~ん!」オドオド

かな子「何か怒られてる…」

杏「どうやら王族云々もマジかもしれないね…」

メチャ「どこのどなたか存じませんが、デラを助けていただいてありがとうございます」

かな子「あ、いえいえ」

メチャ「申し遅れました、私はこの国の王子、メチャ・モチマッヅィと申します」

智絵里「え…」

杏「マジかよ…」

チョイ「私はお受けに仕える占い師、チョイ・モチマッヅィだ」

かな子「あ、三村かな子です」

智絵里「緒方智絵里…です」

杏「双葉杏でーす」

デラ「お前ら…普通に挨拶するのか…」

デラ(しかし、アン…か、懐かしいな)

チョイ「とにかく!我々が行くまでにはたまこ達と合流するんだぞ!いいな!」

メチャ「じゃあまたね」

フッ

デラ「さて、大まかな状況はわかったか?」

杏「まぁ何となく…」

デラ「さて、ではお前らに命ずる」

デラ「俺をうさぎ山商店街まで連れて行ってくれ!」

かな子「いいよ、今度3人一緒の休みあるし」

智絵里「わ、私もいい…かな」

杏「ええ~」

杏「面倒臭いな~こんな鳥のために休み潰すの~」

智絵里「そう言わずに手伝ってあげようよ…」

デラ「お礼はたんまりと弾むぞ?」

杏「お礼…」

杏(一応コイツ王子様と知り合いみたいだしお礼っていったらそりゃあもう…)

杏「仕方ない、行くか」

かな子「じゃあ決まりだね」

デラ「恩に着るぞ!娘達よ!」



~数日後 駅前~

智絵里「お、お待たせ…」

杏「ふぁ~」

かな子「おはよう2人共」

デラ「遅いではないか!」

智絵里「す、すみません…」

杏「やっぱ朝は苦手だわ~」

かな子「じゃあ行こうか」

デラ「任せて大丈夫なんだろうな?」

杏「大丈夫だよ、ネットで場所調べてきたし」

智絵里「あ、新幹線来た」

杏「じゃあ乗ろっか」

デラ「皆元気にしてるだろうか…」

~数時間後~

杏「着いたー!」

かな子「はい、デラちゃん出てきて大丈夫だよ」カパッ

デラ「プハーッ!長旅であった…」

智絵里「それでこれからどこへ…」

女子高生「あれ?もしかしてデラ!?」

デラ「ん?」

かな子「女の子が近づいてきたね」

杏「このデブ鳥の事知ってるの?」

女子高生「久しぶりじゃん!どうしたの?」

デラ「誰だお前は?」

智絵里「あれ?人違い?」

女子高生「わ、私だよデラ!」

デラ「確かにその制服は娘の通ってた学校のだがお前は知らん」

かな子「え、え~っと…」

杏「どうゆう事だ…」

女子高生「も~忘れちゃったの?」

女子高生「私だよ、アン…あんこだよ!」

デラ「アンだと!?俺の知ってるアンはそこのチビ娘位小さかったはずだが…」

杏「オイコラ」

あんこ「あれから何年経ったと思ってるの!?私もう高校生だよ!」

デラ「むむ…よく見たら面影があるような…」

あんこ「わかってくれた?」

デラ「やはりお前…アンのようだな…」

あんこ「何でここに…とゆうかこの人達は?」

デラ「俺をここまで連れてきてくれた娘達だ」

かな子「ど、どーも…」

智絵里「はじめまして…」

杏「ういーっす」

あんこ「すみません…デラがお世話になったみたいで…」

かな子「あ、いえ…」

あんこ「わたしは北白川あんこ、この先の商店街にあるもち屋の娘です」

杏「そこで飼われてたの?」

デラ「世話になってただけだ!」

あんこ「はいはい、それで何で来たの?」

デラ「祭り事があると伝えられたのでな」

あんこ「祭り事?」

デラ「お前が知らないわけはないだろう」

あんこ「あ、ああそういう事ね…」

CI3人「何の事だろ一体…」

デラ「そろそろ家へ連れて行ってくれないか?」

あんこ「あ、うん、そうだね」

デラ「では参ろうか」スタッ

あんこ「おっと…」

デラ「うむ、この乗り心地はまさしくアンだな」

あんこ「あっそ、皆さんもどうぞ、お礼におもちでも御馳走しますよ」

かな子「あ、どうも」

智絵里「ありがとうございます…」

杏「しかしおもちって…」

~うさぎ山商店街前~

あんこ「こっちですよ」

デラ「変わってないな、ここも」

かな子「活気のある商店街だね」

智絵里「うん」

杏「しかしどの店にも「祝」の文字があるのが気になるな…」

~うさぎ山商店街~

かおる(花屋)「あらあんこちゃん、お帰り」

信彦(おもちゃ屋)「お帰り~」

あんこ「ただいま!」

かな子「和気あいあいだなぁ…」

智絵里「きっとこの商店街が1つの家族みたいな物なんだよね…」

杏「そんなもんかね」

長治(銭湯)「あ、あんこちゃんおかえ…ってデラちゃん!?」

デラ「よっ!」

かおる「遊びに来てくれたの?」

デラ「何やらめでたい事があるそうじゃないか、王子たちより先んじてお祝いにきたという訳だ」

長治「そういう事か」

信彦「こりゃみどりも驚くぞ」

かおる「でそっちの子達は?」

かな子「え、えっと…」

かおる「そう、またデラちゃん小包に…」

杏「またって何だよ」

かおる「デラちゃんがここに来たのはウチが仕入れた花の小包に紛れてなのよ」

かな子「そうなんだ…」

デラ「そこから1年くらいここで厄介になっていたという訳だ」

智絵里「それでこんなに親しまれているんですね…」

あんこ「まぁそういう事、それじゃ行きましょうか」

デラ「…ふぅ」ゲフ

杏「あの後コロッケやら刺身やら豆腐やらももらっちゃったね…」

あんこ「みんなデラが帰ってきて嬉しいんだよ」

智絵里「私たちまで頂いちゃってよかったのかな…」

かな子「美味しいから大丈夫だよ」

あんこ「着いた!ここが私の家だよ!」

智絵里「おもち屋さん「たまや」…」

かな子「歴史がありそうなお見せだね~」

デラ「変わってないな、ここも」

杏「それより向かいの店が気になるんだけど、RICECAKE oh! ZEEって何?どういうセンスなの?」

あんこ「ただいま~」

福(祖父)「おやあんこ、お帰り」

かな子「こ、こんにちは…」

福「いらっしゃい、あんこのお友達かな?」

あんこ「え、えっと…」

デラ「俺の恩人達だ」

福「おやおや、デラちゃん久しぶりだねぇ」

デラ「元気そうで何よりだ」

杏「どうやら世話になってたってのはホントみたいだね…」

豆大(父)「何だ何だ、随分懐かしい声が…」

あんこ「あ、お父さんただいま」

デラ「お前も元気そうだな」

豆大「おま…何でここに?」

デラ「お祝いだ」

豆大「何のだよ!」

デラ「お前が知らないわけないだろう?」

豆大「あ!まさか///」

デラ「先に言っておくぞ、おめでとう」

豆大「う、うるせぇ///」

かな子「祭り事ってこの店に関する事なのかな?」

杏「そうらしいね」

豆大「い、言っておくが俺はまだ認めたわけじゃねーからな!」

あんこ(素直じゃないなぁ)

吾平(RICECAKE oh! ZEE店長)「ほう、じゃあ初孫は俺が先に抱っこしていいって事だな」

豆大「は?そんな事させるわけねーだろバーカ!」

吾平「何だよ、やっぱ認めてんじゃねーか」

豆大「くっ…」

デラ「この2人も相変わらずだな…」

智絵里「は、初孫って…」

杏「成程ね…」

あんこ「そういえばお姉ちゃんは?」

福「彼とドレスを見…服を買いに行ったよ」

あんこ「そっか~」

杏「へ~お姉さんいるんだ」

あんこ「うん」

智絵里「それで、彼ってまさか…」

あんこ「そ、お姉ちゃんの彼氏、といっても向かいに住んでる幼馴染なんだけどね」

杏(ベタな展開だなぁ…)

吾平「オレのマイジュニアだ!」

豆大「わかってんだよそんな事は!」

かな子「じゃあ祭りって…」

あんこ「うん、うちのお姉ちゃんの結婚式だよ!」

杏「やっぱり…」

智絵里「はわわ///」

デラ「その為に俺もはるばるやってきたという訳だ」

智絵里「な、何だか大変な事になってきたね…」

かな子「鳥さんを送るだけだと思ったのに…」

杏「これ以上面倒な事になる前に帰ろう…」

デラ「おい、こいつらにおもちでも御馳走してやってくれ」

CI3人「え?」

あんこ「デラがお世話になったんだって」

豆大「まぁよくわからんがあんこも仲良くなったみたいだしな」

福「ささ、上がって上がって」

デラ「遠慮する事はないぞ?」

智絵里「え、えっと…」

杏「まぁ無下に断るわけにもいかなしな…」

かな子「お言葉に甘えようか」

~居間~

あんこ「はいどうぞ、うち自慢の豆大福だよ」

杏「ほう…」

智絵里「これは…」

かな子「美味しそう!」

デラ「これを食うのも久しいな、それじゃ…」

全員「いただきまーす!」

モグモグ…

智絵里「!」

杏「これは…」

かな子「美味しい~♪」

あんこ「ふふ、ありがと」

デラ「うむ、この味も変わらんな」ムシャムシャ

デラ「お陰でこんな姿になってしまった」

杏「どんだけ食ったんだよ…」

かな子「皆にもお土産で持って帰ろうね」

智絵里「うん」

あんこ「じゃあお父さんに言ってくるね!」

あんこ「お父さ…ってあれ?」

??「お邪魔しまーす!」

豆大「おう、いらっしゃい」

デラ「ん?この声は…」

かな子「どうしたの?」

みどり「わ、ホントにデラちゃんだ、おじいちゃんの言ったとおりだね」

かんな「ご無沙汰ですね、ミスター」

デラ「娘の友達か、それに…」

デラ「史織さあ~ん♪お美しくなって…」

史織「お、お久しぶりです…」

みどり「あれ?たまこは?」

あんこ「もっちーとドレス見に行ったよ」

みどり「そっか…相変わらずラブラブだね」

かんな「私は2人の為にベビーベッドを鋭意製作中ですよ」

史織「き、気が早くない?」

杏「何か賑やかになってきたな…」

みどり「あれ?その子たちは?」

史織「あんこちゃんのお友達?」

デラ「私をここまで連れてきてくれたお方ですよ」

かな子「あはは…」

智絵里「ど、どうも…」

みどり「そうなんだ、っとここじゃ迷惑か…詳しい話はあの店でしない?」

かんな「そうですね」

智絵里「あの店?」

デラ「成程、あの店か」

かな子「え?え?」

みどり「それじゃレッツゴー!」

杏「ちょ、ちょっと!」

あんこ「私は店の手伝いあるからー!」

~レコード屋、星とピエロ~

ガチャ

邦夫「いらっしゃい…今日は随分と賑やかだね」

みどり「お邪魔します」

かんな「ちょっと場所借りますよ」

かな子「わぁ…」

智絵里「レコードがいっぱい…」

杏「風情あるねぇ」

邦夫「おや、君たちは…」

かな子「はい?」

邦夫「あ、ゴメン、何でもないよ」

邦夫(最近見たアイドルの子達に似ていた気がしたが、まさかね…」

智絵里「ここは静かでいいですね」

杏「外はあんなに賑やかなのにね」

邦夫「あの2人の結婚なんてこの商店街にとっては一大イベントだからね」

杏「そうなんだ…」

みどり「それで、あなた達はなんでデラちゃんと一緒にいるの?」

かな子「あ、それはね…」

デラ「かくかくしかじかでな」

かんな「まるまるうまうまってわけですか」

史織「え?どういう事?」

かんな「かなちゃんの注文した物の中に紛れ込んでたという事ですよ」

史織「そうなんだ…」

杏「てかもうかなちゃんて…」

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