【ガルパン】西住みほと短いSS (181)

ガルパンの短いSSをいくつか投下します


①西住みほとボコ鑑賞会

ある日


みほ「ふんふん♪」


沙織「あれ、みぽりんどうしたの?なんか機嫌よさそうだけど」


みほ「うん、実は今週末に、愛里寿さんとボコのDVDの鑑賞会をやるの!それが今から楽しみで!」


沙織「へー、そうなんだあ」


みほ「あ、そうだ、よかったら、沙織さんも一緒にどう?」


沙織「え?わたし?うーん、ボコ好きの二人についていけるかわかんないけど…、気がむいたら顔を出すね」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1472735661

週末の夕方…


沙織「あー、宿題してたら、みぽりんの家行くの遅くなっちゃった…

みぽりん達、朝から鑑賞会する、って言ってたけど…流石にもう鑑賞会おわっちゃったよね」


ぴんぽーん


みほ「あ、沙織さん!来てくれたのね!」


沙織「みぽりんごめんね、おそくなっちゃて…せっかくの鑑賞会、間に合わなかったけど、せめて顔だけでもだそうとおもって」


みほ「ん?何言ってるの沙織さん」


沙織「え?」


みほ「鑑賞会は、まだ序盤もいいとこだよ?」


沙織「え!?だ、だって、2人は今日の朝から鑑賞会してたんでしょ!?まだ序盤って…、いったい…」



みほ「うん!だって、全13シーズンあるボコの冒険のうち、まだ2シーズン目くらいだから!!
ぶっちゃけると、全部みるのにあと数日はかかるからね!!まだまだこれからだよ!」


沙織「!!?」


みほ「ほら、今、愛里寿さんが、一生懸命ボコを応援してるところだから!沙織さん、あがってあがって!!」

ボコ『やい、テメエら、今日という今日は許さねえぞ!今日こそオイラがぼっこぼこにしてやるからな!』


キツネ『ああん!?なんだてめえは』


ネズミ『おもしれえ、やっちまおうぜ!』


愛里寿「ぼこぉおおおお!がんばれええええええーーーーーーー!!!ぼごおおおおおお!!負けるな嗚呼あああ!!!」


…………


沙織「え……、あ、あの、みぽりん…これは…」


みほ「ふふ、愛里寿さんったら、あんなに声を張り上げちゃって…ホント、ボコ愛にあふれてるよねっ!あ、ごめん、わたしったらぼー、としてて!
今から、お茶入れるねっ」


沙織「………………」


愛里寿「ボコおおおおおおお!!!!!がんばああああああーーーーーー!!!」

愛里寿「ぼこぉおおおお!がんばれええええええ!!!ぼこおおおおおお!!っごほっ!ごほっ!!げほっ!!」


みほ「あ、大丈夫、愛里寿さん?…もしかして喉痛めちゃった?…ほら、のど飴あるよ?」


愛里寿「うん、ありがとう、みほさん…」


みほ「けど、こんな序盤からそんな飛ばしてて大丈夫?まだまだ、鑑賞会はこれからだよ?」


愛里寿「確かにそうだけど…、わたし、ボコの応援で手を抜きたくないから…!!今日の鑑賞会…わたし心待ちにしてたんだから…全力でがんばる」


みほ「愛里寿さん……、そこまで今回の鑑賞会を……わかった!それじゃあ私も、負けないように、『死ぬ気』で頑張るね!」


みほ「ぼこおおおおおお!!!がんばらええええええええ!!!ぼこおおおおお!!」



愛里寿「ぼごおおおおおお!!がんばらえええええええ!!!!ごほっ!!!げほお!!うぇほ、かほっげほっ」



沙織「………………………………」

沙織「あ、あーー!そうだ!わたし、そういえば、宿題おわってなかったんだったー。ごめんね、2人とも、来た早々で悪いけど、私、もう帰らないと…」


みほ・愛里寿「……え?」


沙織「ほ、ほんとごめんねっ、それじゃあごめんけど、私はこれで…」


みほ「……そうなんだ沙織さん…そっか宿題があるんだ…それじゃあ仕方ないね…けど沙織さん」


みほ「ボコ鑑賞という宿題もまだ終わってないよね?」


沙織「なんか変なこと言いだしたぁぁ!!??」

沙織「いやいやいやいやいやいや宿題は宿題でもやっぱ学校の宿題のほうを先にしないと……、だ、だから、ごめんね…今日はこれで」


みほ「ううん沙織さん…大事だよ?ボコを応援するほうが?大事だよ?…ね?」ぎりい


沙織「ってちょ、ええええ!!ちょ、みぽりん腕離して、いたたた!めっちゃ力強!!
いやいやいやいやいや、ホント帰して!家に帰らないと!宿題があ!」


愛里寿「学校の宿題なんかより大事なことって…いっぱいあるから…」


沙織「いやなんかもう正論っぽいけど、少なくともこの空間にはないから帰して!!おうち帰してええ!!」

みほ「大丈夫、沙織さん!おうちの方には、すでに電話で連絡しておいたから…宿題はボコをみてから…ね?がんばろ?……(だいたい)あと4日間くらい」


愛里寿「大丈夫、栄養ドリンクもいっぱいあるからっ、4日くらい寝ないくらいぜんぜん大丈夫


沙織「やだもおおおおおおおおおおーーーー!!いいから2人でやってよおおおおおお----!!」


水曜日くらいに解放されました。


おしまい

こんぐらいの長さのをいくつか投下していきます 次は15分後くらい

②西住みほとチョコレート


戦車のある倉庫にて


沙織「家からチョコ、持ってきたよ!練習前にみんなで食べない?」


みほ「うわあ、おいしそう!」


優花里「けど、なんだか高級そうなチョコですね、ホントにいただいちゃっていいんですか?」


沙織「お父さんが仕事の人からもらったみたいだけど、甘いの好きじゃないからあげるって!」


麻子「そういうことなら遠慮なくいただくか…っっ、ごほっ!ごほっ!」


沙織「え、どーしたの、麻子?」

麻子「な、なんか苦いぞ、このチョコ…それに辛い?」


沙織「え?…うわホントだ辛っ!何この味!?もしかしてお酒はいってる!?」


優花里「あー、どうやら、よくある洋酒入りのチョコのようですね」


華「これってワタクシたちが食べても大丈夫なのでしょうか…しかして未成年は食べてはだめなのでは…」


麻子「一応お菓子だから大丈夫だとはおもうが…いずれにしても、こんな苦いの食べられないぞ…こんなのはチョコじゃない…」


沙織「うん、そうだね…ごめんね皆、よく確認しないでもってきちゃって…、これはやっぱりお父さんに返そう…


って、あれ?なんで、こんなに減ってるの?」

華「あらあら?そういえば…いつの間にか半分以上チョコがなくなってますね」


麻子「私は、一つしか食べてないぞ」


沙織「わたしだって、一つだけだよ…一体誰が……ってえええ!み、みぽりん!??」


みほ「」ぱくぱく…

優花里「に、西住殿!?も、もうあのチョコを5個もたべてしまっている!だ、大丈夫ですか!?」


みほ「え?何が?」


沙織「か、体はなんともないの、みぽりんっ!?」


みほ「え?なんで?別になんともないよ?」


麻子「あの苦辛いチョコをパクパクと…やるな、西住さん」


華「西住さん…もしかして、お酒が強かったりするのでしょうか……」

優花里「ほ、ホントに大丈夫でありますか、西住殿!?」


沙織「そうだよ、大丈夫、みぽりん!」


みほ「うん、全然平気だよ、…うふふ、ふふ…

…それにしても、すごくおいしいね…チョコ、ホントこのチョコおいしい…ふふふ…

こんなおいしいチョコ、持ってきてくれて、沙織さん…ほんと、ありがとう、ありがとう

ね…沙織さん…ふふふ…ふふふ」


ふらふら…


一同「…………(アカン)」

みほ「ふふ…うふふ…」


麻子「西住さん、顔が赤いぞ…、それに、明らかに足元ふらついてるし…妙な言動と言い…」


華「もしかして、酔っぱらっちゃてるんじゃあ…」


沙織「え、ええええーー、やだもー、あんなに一気にだべるからだよぉ…」


みほ「沙織さん、チョコありがとうね、うふふ…よしよし」

なでなで

沙織「ちょ、な、なんで頭撫でるのよ、あ、あーもー、みぽりん、は、恥ずかしいからやめてってば!」



優花里「な、た、武部殿!西住殿に頭なでなでしてもらうなんて!ズ、ズルぅ!!

ちょ、超うらやましいでありますよ、に、西住殿!!私にもナデナデを、ナデナデしてください!!」


沙織「ゆかりん!?ちょ、何!?何言っちゃってんの!?」

みほ「んもう、仕方ないなあ…ほら、優花里さんも…いつも装填ありがとうね…ほら、わしゃわしゃ」


優花里「う、うわあああい!わしゃわしゃですね!私はナデナデじゃあなくて、髪の毛わしゃわしゃなんですね、西住殿ぉ!」


みほ「あ、そうだ、華さんにも!いつも、砲撃ありがとう、ほら、よしよし」ナデナデ


華「あらあら、西住さん、ありがとうございます」


みほ「麻子さんも、いつも戦車の操縦、ありがとうね」ナデナデ


麻子「あ、ああ…」

みほ「ほんと…、ほんとに…」


みほ「ありがとう…ありがとうね…みんな…う…うう…」


優花里「に、西住殿!?」


麻子「なんか急に泣き出したぞ」


華「これが噂に聞く泣き上戸ってやつでしょうか…」


みほ「ほんと、ほんと…みんな、戦車の操縦とか通信とか、なんか、すごいがんばってて…なんかすごい、アレしてて…

…ほんと、ありがとうね…ほんと、ありがとうね…」



優花里「に、西住殿ぉ…」じわ…


沙織「いや、ゆかりん…、たぶん、そんな涙ぐむ場面じゃないとおもう…

みぽりん、ホント、大丈夫?さっきから、行動とか言動がおかしいよ?完全に酔っぱらってるよぉ…お水もってこようか?」


みほ「沙織さん…!ほんと、ありがとう…!… 

…ホント、チョコ、ありがとうね…」ぱくぱく


沙織「いやもう食うなよ!!!」

ぞろぞろ…

澤「こんにちはー、ってあれ?」


磯部「西住隊長?なんかいつもと様子が…」


ねこにゃー「顔が真っ赤だにゃー」


西住「あー、みんな!!みんなも、ナデナデしてあげるね!ほらほら!」


エルヴィン「な、なんだなんだっ」


……

麻子「今度は、またテンションあげて、他の人に絡みだしたぞ」


沙織「ど、どうしよう…こんなみぽりん初めてで…、どう対処したらいいのかわかんないよぉ」


優花里「し、しかし、こ、こんな上機嫌な西住殿を観るのは初めてですう!超激レアですよ!」


麻子「西住さん、酔うとキャラが変わるんだな」


華「なんだか、若干、うざいですねえ」


沙織「いや、さらっとそんな本音ぶちまけないでいいから!…けど、どうしよう…これから練習なのにどうやって収拾つけたら…」



杏「あー、ごめんごめん西住ちゃん、遅れちゃってー、ってあれ?まだ練習はじまってないの?」


沙織「か、会長!」


優花里「あ、あの、実は、これには深いわけが…」


みほ「かいちょおおおぉぉぉーーーー!!!」がばあっ!


沙織「!?」


杏「ちょ、え、えええ!?に、西住ちゃん!!?」

桃「こ、こら、西住、お前、急に何やってんだ!!か、会長から離れろ!」


柚子「西住さん?ど、どーしたの?一体」


みほ「かいちょおおーー、かいちょおおーーー、ううう…うう…」


麻子「今度は、また泣き上戸になって…会長に抱きついて泣き始めたぞ」


沙織「や、やばぁ!!早くなんとかしないと…!み、みぽりん!いい加減、正気にもどって!」

杏「…えーとお、西住ちゃん?ど、どったの、急に…その、重いんだけど」


みほ「か、会長ぉぉ!!わ、私、大洗で戦車道やっててよかった…よかったですう!」


杏「は?」


みほ「会長のおかげなんでふ!私を無理やりにでも…戦車道にいれてくれて!!

大洗に転向してきて、もう戦車道はつらいから、やめようと思ってたんでふけどぉ…あの時、私が戦車道をやめないきっかけをつくってくれてええ

ホント、ありがとうございます、会長ぉおおお!ううう…」



杏「……………、え、あ、ああ、その話ね!?なんかもう…唐突すぎて、急にどーしたんかわけわかんないけど…、

私たちは西住ちゃんには助られてばっかりだし、むしろこっちが、ありがとう、だよ、西住ちゃん!?」



みほ「ほ、ほんとですか、会長…!」


杏「あ、うん」


みほ「そ、それじゃあ……撫でて」


杏「ふぁ?」

みほ「……だからぁ、頭を、ナデナデしてくださいよお…会ちょお!」


桃「こ、こら、西住!お前、会長に何いって…!」


杏「頭、あー、頭をナデナデすれば、いいのね、あー、わかったわかった!ほーら、西住ちゃん、

よーしよしよしよしよしよしよしよし、よーーしよしよしよしよし!!!」


わしわしわしわし!!


みほ「うわああい!!……えへへへへへへ……」


杏「西住ちゃん…これでいい?…西住ちゃん?」


柚子「寝てる…みたいですね」


………………



沙織「ようやくおさまったみたいだけど…、一体、どうしたらいいのよ…これ」


麻子「西住さんがこうなってしまったら、もう練習どころじゃないぞ」


華「と、とりあえず、西住さんを保健室に連れていきましょうか…」


…………

保健室

ようやく目を覚ましたみほ



沙織「覚えてない?」


みほ「……、う、うん…あのチョコを食べてからの記憶が全然…」


沙織「へ、へー、そうなんだあ…へーそー…」


華「あ、あの……西住さん、何か困ってることがあったら、いつでも言ってくださいね、相談に乗りますから」


麻子「ま、まあ、隊長するのも何かと大変だろうしな」


澤「私たちも、いつでも相談にのりますから!」


カエサル「いつでも頼ってくれてかまわないぞ!」


ねこにゃー「みんな、仲間だにゃー」


みほ「え、な、何々…みんな、どーしたの?急に……」



…………

………

保健室前の廊下

杏「あ、あー、お酒入りのチョコをね…だから西住ちゃん、様子がおかしかったわけか」


沙織「すみません会長、私の持ってきたチョコの所為で…」


杏「いーって、いーって、ま、普段と違う西住ちゃん見れて楽しかったし、別に気にしなくていいよ」


柚子「けど、西住さんがあの調子じゃあ、今日の練習は中止だね」


杏「だね、ま、今日は私もこれで失礼するよー、それじゃね」

桃「まったく、人騒がせな…、いいか、今後西住に、そのチョコを食べさすなよ!」


沙織「はい…すみませんでした」


華「…しかし、さすがは会長ですね。あれだけ普段と違う西住さんに相手に、全く動じないで、軽くいなすだなんて…」


桃「当たり前だ!会長は、廃校を言い渡された時でも冷静な判断で、我々を導いてくれたんだ!そんなことくらいで動じるはずがないだろ!」


沙織「まあ、とりあえず落ち着いたことだし…、みぽりんがもうすこし体調よくなったら、今日はもう帰ろっか」


麻子「そうだな」

沙織「それにしても、みぽりん、本当に酔ってた時のこと覚えてないのかなあ…」


華「さあ…、よくお酒を飲むと記憶をなくすと聞いたことがありますし…、本人が言ってるのだから、本当なのでは…」


沙織「えー、そうなんだあ…けど、信じられないよねえ…さっきまでの自分の行動を思い出せないなんでさ…

あんなにみんなを撫でたり、会長に抱きついたりしたりしてたのに…」


がっしゃああああん!!


沙織「え、ちょ、な、何々、どーしたの、ゆかりん!?きゅ、急に壁なぐって、どうしたの!??


…え?…ていうか、泣いて…る?」


優花里「みほ杏なんて…みほ杏なんて…私は認めないですよ、武部殿!!みほ杏なんて少数派でしょうがああ!!みほ杏なんて!!ええ!?」


沙織「いや、もう急になんなん、酔ってんのぉぉぉ!!??」

……

そのころ、ひとり下校中の杏…


杏「…………」


杏「っ~~~~~!!!」


杏「(……っっっあっぶねーーー!めっちゃくちゃドキドキしたああああ!!やっべーーー!なんなん、西住ちゃん急に!?

あんな強く抱きしめてくるんだもん、何あれ!?ほんとやばかった!!何されるのかとおもっちゃったよ!!

あー、やべーやべー…)」ドキドキ…



おしまい

あれ、もっと短い話だったはずなのに時間かかった
気が向いたら、もう1つ20分後ぐらいに投下します


③西住みほとクイズ逸見エリカの500のこと



ナレーション「逸見エリカをもっと知りたい…」


ナレーション「クイズ逸見エリカの500のこと」


解答者席(5名)


沙織「逸見さんって…あれ?誰だっけ?」


華「確か…黒森峰の副隊長さんじゃなかったでしたっけ?」


麻子「サンダース戦の前、戦車喫茶で絡んできた奴だな」


沙織「あー、あの意地悪そうな人かあ…」


みほ「そんな、沙織さん…大学選抜戦のときは助けてくれたし…ホントはいい人だから…」


優花里「けど…普段、あまり接点のない人のクイズを出されても答える、というのは、難しいのでは…」


沙織「そうだよ…私、この人のことちっとも知らないもん…みんなも大体同じ感じでしょ?」


一同「うーん…」

ナレーション「第1問」


ナレーション「……エリカの好きな食べ物は?」


沙織「えー、やだもー、なによそれええ…そんなよく知らない人の好きな食べ物なんて…」


……


別室にいる逸見エリカ

エリカ「何なのよ…急にこんなところに呼びつけておいて…、大体私のクイズって一体なんなのよ、
そして、それにどーして大洗の連中が答えることになってるわけ!?」


インタビュアー「逸見さんの好きな食べ物を教えてください」


エリカ「え?い、いや…、そりゃ」


エリカ「は、ハンバーグ、だけど…」

答え:ハンバーグ



解答…オープン


みほ:ハンバーグ

優花里:催眠ハンバーグ

沙織:ハンバーグ

麻子:ハンバーグ

華:ハンバーグ

ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん!!!!!


エリカ「いやなんでよぉぉぉ!!」

エリカ「え!?なんなのよ、あいつら!私のこと何も知らない感じだったのに!?なんで全員知ってるわけ!?私の好きな食べ物とか!!」


………

みほ「うん、まあ…これはさすがに…ね?」

麻子「さすがに常識だしな」

沙織「まあ、流石に間違えないよね」

華「さすがに一問目は誰でもわかる問題でしたね」


…………



エリカ「いやなんでよお!なんで私の好きな食べ物が!ハンバーグが常識みたいになってんの!?ホント、なんなのこいつら!?」


エリカ「ちょ、あ、あれ!?よくみたら、2番のやつ!よく見たら、解答がハンバーグじゃない!
催眠ハンバーグ、とか意味不明な答えになってるわよ!なんでアイツも正解になってんの!?取り消して!早く、正解取り消してよ!!」


ナレーション「それでは、第2問」


エリカ「人の話聞きなさいよぉ!!」

第2問:エリカの好きな教科は?


エリカ「まあ、物理かしらね…、…けど、そんなこと、あいつ等に聞いたって、分かるわけないじゃない…」


解答…オープン

みほ:物理

優花里:上知と下愚とは移らず

沙織:物理

麻子:物理

華:物理


ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん!!!!!


エリカ「いやだから、なんでよぉぉ!!」

エリカ「ほんと何なのこいつら!なんでそんなこと知ってんのよ…!き、気持ち悪いんだけど、

って、え?
え、ていうか、2番の奴、なんか私の座右の銘を答えに書いて間違ってるんだけどっ!!むしろなんでそんなの知ってんの!?」


……

優花里「あちゃー、間違ってしまいましたぁ、問題の意味を取り違えてました」

華「あらあら、優花里さん…これは確か、逸見さんの座右の銘じゃあ…」

沙織「そうだよ、ゆかりん、それ、エリカちんの座右の銘だよ」

麻子「はやとちりしたな」 

みほ「問題をよく聞かないと…」



エリカ「私の座右の銘も常識かなんかなのぉ!?」


エリカ「え、ちょっとまって、しかも、なんか一番私のこと知らない知らないってほざいてた3番の
女が私をあだ名で呼びはじめてんだけどっ、なんなのこいつらホントキモチわるい!どーなってんのよこいつらっ!!」


ナレーション「それでは、第3問」


エリカ「まだやんの!?」

第3問:エリカの昨日の夕ご飯は?


エリカ「あーもう、なんなのよその質問は!そんなのハンバー…、あ、いや…」


エリカ「(いや…ここは、正直に答えずに…)」


エリカ「う、うどんよ…昨日の夕ご飯は、そう……うどん、だったわ」

答え:ハンバーグ



解答…オープン


みほ:ハンバーグ

優花里:催眠ハンバーグ

沙織:ハンバーグ

麻子:ハンバーグ

華:ハンバーグ


ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん!!!!!




エリカ「もう帰っていい!!?」



残り496問…


おしまい

最後 おまけ


④ ②の話の後日談



ある日 学校の廊下


杏「あれえ、西住ちゃん、おっはよ…ってうわ!」


みほ「会長~!」がばあ!


杏「ちょ、に、西住ちゃん!?また!?」


みほ「へへえ…また、こないだみたく撫でてくださいよお」


杏「ひょっとして、またあのチョコ食べたの?

あ、あーもう、しょーがないなあ、今日は特別だよお!?よーしよしよしよしよしよしよしよし!」


みほ「うわー、えへへへへ」


………

………そのあと


杏「ちょっとちょっと!この間のチョコ!まーた西住ちゃんに食べさせたでしょ!?
もう西住ちゃんには、あのお菓子あげちゃダメだって、あれだけ…」


沙織「え?…いや…」


優花里「あれ以来、西住殿には、食べさせてないですけど…」


杏「え……え?」






おしまい

以上です。感想お待ちしてます。
需要があったら、また何か投下しようと思います

多少、見てくれてる人がいることに感謝し、もう1つ投下。



⑤カチューシャとノンナとクラーラ来日



プラウダ高校 


クラーラ『(私の名前はクラーラ…ロシアの高校から、わけあって、このプラウダ高校に今日付けで転校してきた…)』


クラーラ『(私がプラウダ高校に転校してきた理由…


それは、数年後に開催が噂される戦車道の世界大会にむけて、
今のうちからライバルとなりうる日本の強豪選手の情報を集めるため…そう…いわば、祖国のため、スパイ活動のするため…)


クラーラ『(しかし、そのことを、当然、プラウダ高校の生徒に知られるわけにはいかないわ)』


クラーラ『(特に、今から、挨拶しにいくプラウダ高校の戦車道隊長には、くれぐれも私の真の目的を悟られないよう、平常心で挑まなくては……)』


クラーラ『(しかし、日本の強豪高校…プラウダ高校を率いる隊長、『カチューシャ』とは一体、どんな人物なのかしら…)』


こんこん…



カチューシャの声「来たのね、はいってきなさい」


扉をあけるクラーラ


クラーラ『!??…(なんですって…!)』

カチューシャ「…あなたがロシアから転校してきたクラーラね。私は、このプラウダ高校で戦車道の隊長をやっているカチューシャよ。

こっちは副隊長のノンナ」


ノンナ「はじめましてクラーラ」


クラーラ『(………な、な……)』


カチューシャ「あなた、あっちで戦車道をやってて、このプラウダ高校でも戦車道を受講するみたいだけど、はっきり言っておくわ。

私はあなたをそう簡単に同志としてみとめるつもりはないの」


クラーラ『(なんてこと…なの…こ、これが、カチューシャ??)』

カチューシャ「この時期に海外から転校してくるだなんて、どうも怪しいわ…
何かよからぬ目的があって、この高校に転校してきた可能性も否定できない…」


クラーラ『(…こ、これが、こ、……この小さな子供のような子が…ほんとに、カチューシャ、なの!?)』


カチューシャ「いーい?とにかく、今後あなたを同志として、受け入れるかどうかは、
このカチューシャがあなたの普段の行いをみて、判断するからそのつもりでいなさい!

場合によっては、あなたをロシアに突き返してやるんだから!」


クラーラ『(やだ…何この可愛い生き物……抱きしめたいわ)』きゅうん…

カチューシャ「ちょっと、聞いてるの!?何とか言いなさいよクラーラ!」


クラーラ『はっ!』


クラーラ『(し、しまった…!あまりの可愛さについ…、し、しかし、ふいをつかれるのも無理はないわ…
こんな可愛らしい子を行きなりみたら、ついつい、子宮に響いちゃうのも無理ないわよね。いや、けど、ほんと可愛い…はあ…)』

クラーラ『(はっ!いやいやいやいや、いけない!怪しまれる!平常心で挑むって決めたじゃない…

ほら、平常心、平常心で…落ち着いて

自己紹介…そつなく自己紹介しないと…!せーの)』


クラーラ『私の妹になってください(ロシア語)』


カチューシャ「?」

ノンナ「」

クラーラ『(し……)』


クラーラ「(し、しまったあああああああ…つ、つい本音がでてしまって、変なことを口走ってしまった…!)」


カチューシャ「え?な、なになに?もしかしてロシア語?

…何よ、ひょっとして、日本語しゃべれないわけ!?ねえ、ちょっとノンナ!!クラーラは今、なんて言ったの?」


ノンナ「ええ、クラーラは今すぐロシアに突き返しましょうカチューシャ」にっこり


カチューシャ「え!?い、いや、なんて言ったか聞いただけなんだけどっ!?」

ノンナ『初対面のカチューシャに何を言い出すんですか、クラーラ。あなた一体…!』


クラーラ『!?(この女…ロシア語が…、しかし、どうやらカチューシャはロシア語が分からない様子…!
よかった、とりあえず、この女さえ、何とかごまかせば…!』



クラーラ『……あ、ああ、い、いえ…ロシアから日本への長旅で、ちょっと疲れて…、祖国の妹のことを思いだして…変なことを口走っただけです、
ごめんなさい、驚かせてしまって…』


ノンナ『うそおっしゃい!祖国の実の妹を思い出して、そんないやらしい顔をするわけないでしょう!

あなたまさか…カチューシャを狙ってこの高校に…!』




クラーラ『な…違う!私は別に…!』


カチューシャ「え…ちょ、ノンナまでロシア語で!何よあなたたち!何話してるの!?」



ノンナ「私の目はごまかせませんよ!ほら、口元からちょっとだけ、ヨダレがたれかかっているじゃあないですか!」



クラーラ『は!?こ、これは…ちが…』



ノンナ『そのヨダレは、どういうことですか!?ほらほら、口元からたれかかってますよ!エッチなお汁がたれかかってますよ!!』



クラーラ『いやその言い方をするあなたのほうがエッチだわ!ヨダレのことをそんな言い回ししないでしょう!完全に言いがかりね!』



カチューシャ「いやもう日本語で話しなさいよぉ!!」

クラーラ『(はっ!いけない…!わたしったら、平常心で挑むと誓ったはずなのに…いけないわ…

こんな取り乱した姿をこれ以上みせたら、完全に怪しまれる…ここは、いったん、引かなければ…、平常心、平常心で…)』


クラーラ『あ、いえ…、すみません、急に取り乱してしまって…

けど、私が日本へ来たのは、…語学の勉強もかねて、日本と交流を深めるため、転校してきただけですから…どうか心配なさらないでください 

すみません…あの、隊長がすぐれないので…本日はこれで失礼します』


ノンナ『………』


部屋をあとにするクラーラ


カチューシャ「え、ちょ、ちょっと待ちなさいよ、の、ノンナ、クラーラは今なんて言ってたの!?」



………

カチューシャ「転校してきた理由は、語学勉強もかねて、日本交流を深めるため、って、言ってたですって!?

はん!とても信じられないわね!ねえ、ノンナ」


ノンナ「ええ…」


カチューシャ「いーい、ノンナ!クラーラは要注意よ!戦車道の練習だけではなく、普段の学校での生活態度も含めて徹底監視するわよ!
何か気づいたことがあったら、たとえ小さなことでも、すぐ報告しなさい!」


ノンナ「ええ…!言われなくてもわかってます。クラーラは危険人物です、カチューシャ…!そして、気づいたことと言えば、既に重要なことが一つだけ…」


カチューシャ「!?な、何、一体何に気が付いたの、ノンナ」



ノンナ「……はい……

クラーラは、今、この部屋に入って退出するまでの短時間で…さりげなく何度も自分の金髪の髪の毛を手でいじるしぐさをしていました…
加えて、口元からたれかかっていたよだれ…ロシア人特有のあの体つき…」


カチューシャ「……え、ええ、けど、それが一体なにが…」

おか
ノンナ「…どれも、欲求不満のメスの特徴がそろってます…気を付けてくださいカチューシャ…

クラーラは……かなりエッチです…!」


カチューシャ「なんか他に気がづいたことないのぉっ!!??」

一方、カチューシャの部屋を出たクラーラは…


クラーラ『はあ…』


クラーラ「(しまった…スパイ一日目にして行き成り怪しまれる言動を…いやいや…

けど、あれは、仕方ないわ…まさかプラウダ高校の隊長が、あんな妖精のように可愛らしい子だったなんて思わないもの…)」



クラーラ『(しかし、残念だわ。祖国での調べでは強豪とされていたプラウダ高校も、大したことはないことがはっきりしてしまった…)』


クラーラ『(そう…いくら優秀な戦車や人材がいようとも…指導者たる隊長が、あんなちびっこ隊長とあっては、程度がしれる、というものだわ…
はっきり言って、指揮官を軽んじてるようでは、私の祖国の戦車道には太刀打ちできない…)』


クラーラ『(残念だけど、カチューシャ。可愛いことと、戦車道の実力は、一緒ではないのよ…

スパイ活動のためきたプラウダだったけれど、残念ながら祖国に有益な情報は何も得られないかもしれないわね…)』


…………




クラーラがプラウダに来て数週間後のある日


戦車道の練習



ニーナ「……すっげえな、クラーラさん、あんな遠くにある標的を一発で当てたべ」


アリーナ「んだな。車長だけでなく、砲撃手としての実力もあるなんて、ひょっとして、ノンナ副隊長とタメはるんでねえか?」


カチューシャ「……ふーん、なかなかやるじゃないクラーラ」


ノンナ「………」




クラーラ『(あれから、数週間…特に私のことを怪しんでいる様子もないわね…とりあえずよかったわ)』

カチューシャ「……よし」


カチューシャ「いーい、いまから隊を二つに分けて練習試合をするわよ!」


ニーナ「(練習試合…?そんなの予定にあったか?)」


アリーナ「(カチューシャ隊長、まーた思い付きで突拍子もないこといってるべさ)」


カチューシャ「1つは私が指揮するから、もう1つの隊はニーナ、あなたが指揮しなさい」


ニーナ「は、はい!?」


カチューシャ「それからクラーラ!あなたはニーナのほうのチームにはいりなさい!」


クラーラ『……!』


クラーラ『部隊を2分した単なる練習とはいえ、こっちに来て、初めての試合…そして相手は、現プラウダ隊長…
けどいいわ…思い知らせてあげる…私の祖国の戦車道を、プラウダの連中に…カチューシャに…思い知らせてあげるわ…!)』


…………

しかし…



練習後…

カチューシャ「それじゃあ、今日の練習は終わりよ!各自、寮に戻っていいわよ!」


ぞろぞろ…

ニーナ「相手がノンナさんとカチューシャ様がいる隊に、私が指揮して勝てるわけねーべさ…」


アリーナ「まあ、あくまでいつもの練習だし、そんなに落ち込むことねーべ」



クラーラ『……………』




クラーラ『(………完敗…だった)』


クラーラ『(なんてこと…副隊長のノンナ……、行進間射撃で、あの距離から私の乗る車両を狙撃するなんて…なんて射撃センス…
あんな砲撃手がいるなんて…信じられないわ…)』


クラーラ『いや…違う…ノンナはあくまで優秀は兵隊…

あのチームの連携の手際のよさ…、こちらの作戦を完全に読み切った包囲網……敗因は、完全に指揮官の差…だわ

ま、まさか、あんな小人のように小さな隊長が、カチューシャが、本当に、あれを指揮していた、というの…信じられないわ…)』

クラーラ『(認めざるをえない…)』


クラーラ「(本物だわ…カチューシャ、の隊長としての実力は…!正直、素晴らしすぎる…)』


クラーラ『(そうとわかれば…標的は、カチューシャ…)』



クラーラ『カチューシャは、必ず日本の戦車道のトップクラスの選手として選抜される。そうなれば、数年後の世界大会で、
祖国の好敵手として立ちはだかるに違いない…

そうなれば…、私がここですべきことは、祖国のスパイとして、カチューシャについて、今のうちから本国に情報を横流しすること…!!)』


クラーラ『(……………………、けど、わたしは…)』



カチューシャ「…そんなところにいたのね、クラーラ」


クラーラ『!?』

クラーラ『あ、か、カチューシャ…』


カチューシャ「どーだったかしら、クラーラ。偉大なるこのカチューシャの戦術は!ロシアから来た留学生だろうが容赦しないわよ私は!」

 

カチューシャ「それと一応いっとくけど、私の本領は、雪原での戦場だから。
冬将軍を味方につけた私の戦いは、今日の比じゃあいわ、無敵なの。あなたの祖国にだって負けないんだから、ね、ノンナ」


ノンナ「はい」


クラーラ『………』


クラーラ『(…なぜかしら…いつからか、カチューシャをみると………、胸が………)』

カチューシャ「……ま…けど、クラーラ。あなたもなかなかやるじゃない」


クラーラ「……え?」


カチューシャ「この数日あなたのことをみてきたけれど、今日の練習試合の動きをみて、決めたわ。

クラーラ、あなたをこのプラウダ高校の戦車道の同志として、正式にみとめてあげるわ」


クラーラ「!?」


カチューシャ「ごほん。……まあ、よく考えたら、あなたがなんの目的でこの高校に来てようが、そんな小さなことは関係ないわ。
せっかく実力あるものをみすみす見逃すような真似はしない。それに、偉大なる指導者たる私は、そんな小さなことにこだわりはしないんだから」


クラーラ『(ひょっとして…今日の練習試合は私の力をみるために…)』


カチューシャ「んっ、ほら」


照れくさそうに手を差し出すカチューシャ

クラーラ「……え、あ、……」


カチューシャ「ど、どーしたのよ、これは…世界共通でしょ?」


クラーラ「か、か、…」


クラーラ「カチューシャ……いえ…カチューシャ、様」


カチューシャ「え、あれ?いま、日本語を…」



ガシィ!!



差し出したカチューシャの手を、両手で強くつかむクラーラ





クラーラ『結婚してください(ロシア語)』





ノンナ「」

カチューシャ「……ん?」


クラーラ『(し、しまった…わたしったら、また、ついつい本音が…あああ、けど、カチューシャ様…カチューシャ様…
私もう……カチューシャ様のことしか…考えられなくなってしまっているわ…!!ああああ…!)』



カチューシャ「…あれ、今、クラーラが私の手をつかんだとき、日本語をしゃべったように聞こえたけど気の所為だったかしら

…まあいいわ。

…で、ノンナ、クラーラは今なんて言ったの?」



ノンナ「ええ、安心してください、クラーラは、今すぐ始末しますから」にっこりっ



カチューシャ「ええええええええ、なんでええええーーーー!?なんて言ったか聞いただけなんだけどおおお!??」

ノンナ『とうとう本性を現しましたね、この女狐…!カチューシャにいやらしい手つきで触ったうえ、結婚を申し込むなんて…万死に値しますよ』


クラーラ『あら、私の発言はともかく、手をつかんだことなら…カチューシャ様は今、自らの意志で手を差し伸べてくださったんですよ、ノンナ…

…あなたにとやかく言われる筋合いはないわ…』くす…


ノンナ『な……貴様…この……、泥棒ネコめ……!』ぶるぶる…


カチューシャ「え、ちょ、何々、あなたたち一体なんなのよ急に!?ノンナ、クラーラは一体、なんて言ったの!?
頼むから、一回でいいから翻訳してよ!!」


ノンナ「いけませんカチューシャ、クラーラの話す言葉など気にかけては!耳に卵子がかかりますよ!」


カチューシャ「意味わからないんだけどおおおおお!?
いやあんたはせっかく日本語でしゃべれるんだから、私にわかるように話なさいよぉ!!!」


……ぎゃーぎゃー





アリーナ「なんか、カチューシャ様とノンナさんとクラーラさんが、なんか大声でギャーギャー騒いで、寮に帰る気配ねーみてーだけど」


ニーナ「んだな。けんど、よくわかんねーし、ほっといていいんでねえか…

それはそうと…、どーも、あのクラーラさんって人、ノンナ副隊長と同じにおいがすんだけどなあ…」

…………


その夜…
プラウダ高校寮


クラーラ『こんなところに呼び出して、何のようでしょうか』


ノンナ『率直にいいますが、クラーラ。カチューシャは、あなたを認めたようですが、私はあなたを信用していません…
あなたの真の目的は、大方想像がつきます…あなたは…その』


クラーラ「ええ…わたしがプラウダ高校に来たのは、祖国のため…そう、祖国に情報を流すためのスパイとして、ここに…プラウダ高校に来ました…」


ノンナ「やはり…あなたは…それに、やはり、日本語も取得済み、でしたか」

クラーラ「けど…それはもう、やめたわ」


ノンナ「なんですって?」



クラーラ「いえ、正確にいえば今日、決心したの。そう…今日、カチューシャ様に手を差し伸べていただいた瞬間に…

プラウダ高校にいる間は、祖国のためじゃあなく…カチューシャ様のため、プラウダ高校のために純粋に死力をつくす…そう誓ったの。


だから、もうスパイ活動なんて真似はしないわ」



ノンナ「…な……!?そんな話を信じられるとでも…」

クラーラ「もちろん、すぐに信じろ、とは言わないわ…けど、…私は、本気なの…

…私は、今日から、あなたたちと同じ、プラウダ高校の一員として、カチューシャ様の……プラウダの栄光のため闘う…そして…そして…」


ノンナ「クラーラ…」





クラーラ「……最終的には、……カチューシャさまとイチャラブ××××する…」



…………………

カチューシャの部屋

カチューシャ「さーて、クラーラという新しい同志も加わって…今年も全国大会は絶対優勝するわよ…ん、じゃあそろそろ寝…」


どがああああああああああああああん!!!!


カチューシャ「な、なに!?何の音!?」


ニーナ「か、カチューシャさまああ!!た、大変だべええ!!の、ノンナさんとクラーラさんが廊下で取っ組み合いのガチけんかを…!!」


アリーナ「なんか、軍人さながらの俊敏な動きで、寮中が滅茶苦茶に…!!!」


カチューシャ「あーもおおおおおおおおおーーー、なんなのよおおおおおおおーーーーーーー!!!二人ともシベリア送りぃぃーーーーーー!!!」



ノンナとクラーラ…2人が距離を縮めるのはもう少し先の話


おしまい

ちょっと長めにしました
見てくれたかたは、感想お待ちしてます



⑥ミッコと大洗の制服


これは大洗高校と大学選抜チームとの試合前日の話…


アキ「みてみて!明日の御茶会に誘ってくれたグロリアーナ高校が、こんなの送ってきてくれたよ!」


ミッコ「え、何それ、もしかして大洗高校の制服?」


アキ「うん。まあ一応、名目上は私達、大洗高校に転校するわけだしねー」


ミッコ「ふーん、別に試合が終わったらすぐ継続高校に戻るんだから、そんな制服必要ないけどなあ」


アキ「何言ってんの、ミッコ。こーいうのは、ノリが大事なのよ!」


ミッコ「ノリねえ…アキがアンチィオみたいなこと言ってら」

アキ「ね、せっかくだから、明日はこの制服を着て試合会場に行こうよ!
他にも転校してくる高校も、同じように着てくるだろうし、やっぱノリをあわせたほうがいいしね!」



ぽろろん…



カンテレを鳴らしながら、口を開くミカ…


ミカ「ノリを合わせる…それって戦車道にとって必要なことかな?」


アキ「えー、何よミカ。別にいいじゃない。着てみようよー、だって、大洗の制服、ウチの制服より可愛いしさあ…」


ミカ「それは、結局のところアキが着てみたいだけじゃないのかい?」

アキ「あー、そう、はいはい、わかりました!じゃあ、ミカは着ていかないわけね。大洗の制服。
だったら、ミカの分の制服は、さっそくグロリアーナに返送する準備をっと…」



ミカ「何も返送することはないんじゃないかな」


アキ「痛い痛い痛い、カンテレの先っちょの部分をぐいぐい肩に押し付けてくるのやめて!
え、てか、大切な楽器をそんな使いかたしていいのぉ!?…わかったから!制服返送しないから!

んもう、結局ミカも着てみたいんじゃん!素直じゃないんだから!」


ミカ「違う…風が、着てみてほしいって…そう、つぶやいているのさ」


アキ「あーそう。もうわけわかんないから別にいいよ。
それじゃ、さっそく私は、今夜のうちに試着してみようかなー。あ、ミッコも一緒に着てみよーよ、大洗の制服」


ミッコ「…………あ、やー、私はホントにいいや…」

アキ「え、なんでよー」


ミッコ「いや、なんていうか、そういう大洗の女のコっぽい制服なんて、私、がらじゃないしさあ…
別に着てみたいとか思わないし、別にいいや。2人で着てみなよ、みててやるからさ」


アキ「えー!なによそれ!そんなこと言わないでさあ、一緒に来てみようよミッコ」


ミッコ「いやいや、いいって、私は、ほら、このいつもの継続ジャージがあるからさ、これでいいよ」


アキ「んもう、ミッコってば、そういえばいつもその学校のジャージばっかり!
たまには、こういう大洗の可愛い制服を着てみてら、普段、ミッコが着ないだけで、絶対似合うと思うけどなー」


ミッコ「そ、そんなことないってば!」

アキ「ほらほら、ミッコってば!着てみようよお…そんなんじゃ、他の高校にノリが悪いとおもわれちゃうって」


ミッコ「いやいやいいって、いいってばあ!別にいーじゃん、ノリなんてどーでもさあ…」



ぽろろん…



ミカ「…………戦車道にどーでもいいことなんてない………、ノリ合わせることは大切なことだよ、ミッコ」


ミッコ「さっきと言ってること違うじゃねーかぁ!!!」

ミッコ「あ、あーもう、とにかく、私は、明日はこのジャージで行くから!も、もう私寝るから、おやすみ!!」


アキ「あ、ちょ、ちょっとミッコ!?……あー、行っちゃったー…」


アキ「あーあー、ミッコってば、あんなに意地になることないのに…」


ミカ「アキが無理強いするからだよ」


アキ「えー、けど、こんなに制服かわいいのにさ…」


ミカ「大丈夫だよ、アキ…一晩ねて、明日の朝になれば、ミッコの気も変わってるさ…」


アキ「えー、そうかなあ」


ミカ「そうさ。……さ、明日は早いのだから、今日はもう寝よう」

………

その後、深夜…


2人が寝静まる中、こっそりと起きるミッコ


ミッコ「…………」


ミッコ「(………2人は…よし、ちゃんと寝てるな…)」


ミッコ「(…………ええっと、あったあった…)」



ごそごそ…



ゆっくり、自分の大洗の制服を取り出し、広げてみるミッコ



ミッコ「…………」

ミッコ「へえ…大洗の制服って、素朴な感じだけど…アキが言うように、結構かわいいんだな…」


ミッコ「…ったく、アキのやつ、人の気もしらないで…、別にわ、私だって、全然興味がないわけじゃないんだけど…


けど、私は……アキやミカと違ってさ、


『がさつ』で、『男っぽく』て…『可愛げない』女なのに、そもそもこんな可愛い服、似合うわけないっつーの」


ミッコ「……」


ミッコ「けど、まあ…こっそり、一人でためしに着てみるくらいなら、いいかな…」


音を立てないように、こっそり着替え始めるミッコ

ミッコ「………」


ミッコ「……着てみたのはいいけど、大きな鏡がないから、そもそも似合ってるか似合ってないのかもよくわかんないな…、
あー、なんか足がスース―する…」


ミッコ「けど、きこごちは、案外、悪くない感じ…かな?いやなんか…結構…なかなか…」


ミッコ「………」


ミッコ「ああ、いや、ないない。ないよ、こんなの私になんて…。や、やっぱ早く着替えよ。アキとミカに見つかる前に早く…」


ミカ「着替えることなんてないんじゃないかな」ポロロン…


ミッコ「ぎゃああああああああああ!!」

ミッコ「み、みみみミカ…!い、いい、いつからそこに…!ま、まさかずっとみてたんじゃ…!!」


ミカ「…違う…、今までずっと、すやすやと寝ていたら、何やらごそごそと音がしたんで、今しがた起きて確認しに来たところさ」


ミッコ「そ、そっか…、あ、あの、ミカ、ち、違うんだ、これはたまたま…!

あ、そ、そう!風が!風が着てみてほしい、って!そう、私に、つぶやいてきたんだよ!」


ぽろろん…


ミカ「ミッコ。風はそんなこと言わない」


ミッコ「さっきと言ってること違うじゃねええかああ!!」

ミカ「ところでミッコ。その大洗の制服…明日も着ていくつもりのかい?」


ミッコ「は、はあ!?そんなわけないじゃん!ちょっとた、ためしに着てみただけだから、明日は予定通りジャージで…」


ミカ「アキ、アキ、起きてごらん。おもしろいものがみれるよ…」


アキ「う、うーん?むにゃむにゃ…」


ミッコ「ぎゃああああああああ!!!わ、分かった、分かった!アキを起こさないで…!

明日は着ていくからさ…この制服、そ、そのかわり…


わ、私が夜中こっそり、試着していたこと…、あ、アキには言わないで…」


ミカ「わかった…………、風に誓って言わない」


ミッコ「いや…その誓い、超不安なんだけど…」

翌日…

ミッコの運転する大型ワゴンで、試合会場に向かう3人



アキ「なんだー、結局ミッコも、大洗の制服着ることにしたんだね」


ミッコ「あ、ああ…、ま、まあアキの言うとおり、他校にノリが悪いと思われるのも嫌だし、せっかく用意してくれたグロリアーナにも悪いしね」


アキ「ふーん…、ま、けど、そんなこと言っちゃってー、実は結構気に入ってたりしてー、大洗の制服」


ミッコ「ば、ばっか、ち、ちがうよ!!」

ぽろろん…


ミカ「ミッコ」


ミッコ「なによ」


ミカ「制服、似合ってるよ」


ミッコ「うぐ……、う、うるさいな!……べ、べ、別にそんなお世辞いいからっ!」



ミカ「お世辞なんかじゃあない………、それに」



ミカ「ミッコは、『がさつ』でも、『男っぽく』もない…ミッコは、とっても『可愛げのある』、女の子だよ」ぼそっ



ミッコ「っっ//////、~~~~~~!!!!」



ミッコ「やっぱ、最初からきいてたんじゃねーーー--かああああああ!!!」



アキ「ええ!?なになに!?ちょ、ミッコ、前!前見て運転してよぉぉ!!」




おしまい

短い話。気が向いたらそのうち他にも投下しようとおもいます

⑦西住みほとハロウィン



ある日 学校の昼休み


みほ「ええ、ど、どうしたのみんな、その恰好!?」


沙織「ふふーん、みぽりん今日はハロウィンの日だよ。だから、ちょっと衣装を用意したの」


みほ「沙織さんのその恰好、もしかして魔女の仮装?うわあ、かわいい」

麻子「…まったく、沙織の思い付きでこんなことに」


みほ「麻子さんの衣装は、ネコの衣装ね.これもかわいい!」


優花里「わたしは、狼男の仮装ですよ、西住殿、どーですか、わんわん!!」


みほ「ええ!?い、いや、狼男の鳴き声はわんわんではないのでは…それは、どちらかというと、イヌなんじゃあ」


優花里「え、そ、そうですか、それじゃあ、きゃいんきゃいん!!くうううう~~ん、ハッハッ」


みほ「なんかちょっとリアルになったけど、それもイヌだと思うけどっ!??」


華「西住さんも何か衣装を着てみませんか?」


みほ「華さんは、ええっ、な、なんであんこう踊りの衣装着てんの!?なんかそれハロウィンと違うんじゃあ!?」


沙織「みぽりんの衣装…あ、これなんかどう、みぽりん!」

沙織が用意した衣装に着替えるみほ


みほ「ど、どうかなあ…」


沙織「あ、すごく似合ってるよみぽりん!」


優花里「西住殿の衣装は、吸血鬼の仮装ですね!うわあ、とってもエロくていいですう!」


沙織「エロいとか言うなエロいとかあ!!……ま、いいや、せっかく仮装したんだし、さっそく始めましょうか」


みほ「え、始めるって、一体何を」


沙織「んもう、みぽりん、ハロウィンっていったら、やることがあるでしょ。


ほら、『トリックオアトリート』って!」

麻子「要は、知り合いにお菓子をせびりにいくのか」


沙織「そんな厚かましい言い方しないの!ハロウィンなんだから、いいでしょ」


優花里「けど、なんだかおもしろそうですね!」


みほ「ええっと、私、ハロウィンの仮装なんて初めてなんだけど、その言葉を言うと、みんながお菓子をくれるってことなの?」


華「トリック オア トリート」…意味は、ざっくりいうと、『いたずら』か『お菓子』か、って意味だそうですよ。

なんでも古くは、収穫の祈願だったり悪霊を取り払うことが目的の行事だったとか…」


みほ「へえ…そうなんだ」

優花里「西住殿、トリック オア トリート、ですよ!トリックオアトリート!
ほら、ためしに私に言ってみてくださいっ!」


みほ「ええっと、じゃあ…優花里さん…『トリック オア トリート』…?」


優花里「……え…じゃ、じゃあ…トリック(悪戯)で…お願いします」


沙織「ゆかりん!?」

沙織「いやいや違うでしょゆかりん!そこはトリート(お菓子出す)する場面でしょうがあ!何でいたずら受け入れようとしてんの!?
お菓子!なんでもいいから、お菓子出そうよ!?」

優花里「はっ!?私は何を!
け、けど、なんか、正直言うと、西住殿の悪戯、うけたいであります!西住殿!悪戯を早く!」


みほ「え、えええ、い、いや、い、いたずらなんて、わ、私、どうしたらいいか…、そ、そんなのできないよ!」


優花里「いやいや、そ、そんな西住殿!悪戯ですよ悪戯!わたしに悪戯、してください!早く!!」


沙織「いやなんで、ゆかりんはさっきからいたずらを『悪戯』表記なの!?なんかこう、ハロウィンぽくないし、
ちょっとエロい雰囲気するから、やめようね!」

華「なるほど…、トリックオアトリートで、『トリック』を選ぶ人がいる可能性もあるんですね、
勉強になります。でしたら、この、よく研いだ生け花用のハサミを何本か…」


沙織「何に使う気だああ!!いや、いないから、そんなイベントじゃないからっ!」


麻子「まあいい。それじゃあ、みんなで手分けして、校内の知り合い相手にハロウィンまいりに行くか。お菓子もらえるのに、越したことはないしな」


みほ「あ、あはは…うん、けど、私、初めてなのに、一人でできるかなあ…この恰好で校内を回るの、ちょっと恥ずかしいし…」


優花里「大丈夫ですよ、西住殿!!知り合いに『トリックオアトリート』と言うだけで、通じますからっ!ほら、ためしにもう一度、言ってみてくださいっ!」


みほ「あ、うん!優花里さん、『トリック オア トリート!』」


優花里「あ、あの……!…い、悪戯でお願いします!!」


沙織「いやだからなんでだよっ!!!」

…………


それぞれハロウィン回りをする5人




ナカジマ「あれ。その恰好は、もしかしてハロウィンかい?なかなか似合ってるよ」


優花里「あ、あはは…ありがとうございます。それでその…」


ナカジマ「ああ、トリックオアトリート、でしょ。ねえ、誰かお菓子持ってないかな」


ホシノ「うーん、今は持ち合わせていないなあ」


ツチヤ「同じく。持ってないなあ」


スズキ「私も」


ナカジマ「う~ん、どうやらみんなお菓子は持ってないみたいだ。ごめんね」


優花里「あ、いえ、突然、押しかけたほうが悪いですから」

ナカジマ「けど、せっかく来てもらったのに、何のおもてなしもないというのも悪いね…
あ、そーだ!お菓子の代わりに、これあげるよ、六角レンチ!」


優花里「なんで六角レンチ!?」


ホシノ「なんだ、六角レンチでいいのか。だったらわたしもお古のをあげるよ」


スズキ・ツチヤ「わたしもわたしも」


優花里「え、ええ…なんでお菓子の代わりが六角レンチ…お、重いであります…」

……


……

磯部「そっかあ、今日はハロウィンかあ」


沙織「そーそ、トリック オア トリート だよ!なんかお菓子ちょうだい!」


磯部「うーん、何かあったかなあ…あ、そーだ!これあげるよ、バレーボール!」


沙織「ええ、話聞いてたあ!?お菓子だよ、お菓子!」

妙子「あ、それだったら、私も!お古のバレーシューズ!」


あけび「ユニフォーム!」


忍「サポーター!」


沙織「え、えええ!?ちょ、ちょっと待ってよ!こ、こんなバレーグッズもらっても、一体どうしたら…」


磯部「…さあ、わがバレーボール同好会にようこそ!!」


沙織「って、ええええええええーーー!?」


忍「サポータ―のつけ方、分かりますか?」


妙子「初心者は、まず走り込みから、ですね!」


沙織「いやいやいやいや入らないよ!?入らないからね!?ねえ、ちょっと!?ねえええ!??」

……

麻子「そど子お菓子くれ」


そど子「いきなり何よ!?いやせめて、トリックオアトリートくらいいいなさいよ!!」


麻子「もうそーいう手順がめんどくさい。要はお菓子をもらえれば私はそれでいいんだ」

そど子「さ、サイテーね冷泉さん!そーいうあなたにはこれを上げるわ!はい、校則手帳!
いーい!?これで、学校の校則をしっかり頭に叩き込みなさい!校内でのコスプレは禁止よ禁止!」


麻子「あーもう…めんどくさい次いくか次」


そど子「あ、ちょっと、待ちなさいよお!」




………

ねこにゃー「残念だけど、お菓子はもってないにゃー…」


ぴよたん「あ、けどこれならあるぴよ」


華「あら、なんですかこれ」


ももがー「ぴよたんのお古の携帯ゲームだもも」


ぴよたん「今は、ネトゲゲームが主流だから、あげるぴよ」


華「あらあら…こんな高価なもの、ありがとうございます」


ねこにゃー「操作の仕方を教えるにゃー、まずは電源をオンにして…」


華「あらあら、丁寧にありがとうございます。

……あれ、けどこれって、もはやハロウィンではないような…」



……………

………


みほ「…はあ…ハロウィン回り言っても、誰のところに行けばいいんだろう…
…この恰好、正直、恥ずかしいし…あまり校内をうろうろしたくないなあ…」


みほ「……う、うーん、あ、そうだ……」





生徒会長室


杏「そっかそっか、ハロウィンかあ…生徒会長になって、いろいろなイベント企画してきたけど、そういえば、ハロウィンはやったことなかったかなあ」


みほ「あはは…突然、押しかけてごめんなさい会長。それで、その…会長は、どうですか…

その……『トリック オア トリート』」

杏「あー、うん、お菓子ねお菓子!あるよー、ほらほら!これ全部持っていきな!」


みほ「あ、こ、これ、干しイモ!?こんなにたくさん!」


杏「へっへー!干しイモならいつでもどこでも、いっぱい持ってるよ私は!ほら、これだけあればいいでしょ、西住ちゃん!」


みほ「ええ、流石、会長ですね…ありがとうござ…」


みほ「(………)」

杏「うん?どーしたの、西住ちゃん?早くもっていきなよ」


みほ「……、けど、うーん、よく考えたら…、干しイモ、って、お菓子じゃないですよね」


杏「えー、お菓子だよお菓子!ほんのり甘いし!っていうか、そんな細かいこと言わないでよ西住ちゃん!」


みほ「うーん、けど、お菓子、ていうには微妙、ですよね、やっぱり…

お菓子じゃあないのなら、

…やっぱり私、…会長に、『トリック(いたずら)』しちゃわなきゃ、いけないんですかね」



杏「………え?」

杏「え、あ、あの…西住ちゃん?」


みほ「うん…私、やっぱり会長にトリック(いたずら)、しないとダメ、ですよね?
っていうよりは、私、ホントは会長に、トリートしてもらうより、悪戯…しちゃいたい、かなあ…」


杏「へ、あのお…え、ええ?」


みほ「悪戯の内容は……、そうだ、ね、会長…今の私の恰好…吸血鬼ですし…いま、ここで、会長の血、吸っちゃおうかなー、なーんて」ゆらり…


杏「え、ちょ、な、なにそれ、じょ、冗談、だよね、え、あ、あの、に、西住ちゃんっっ!!?」

ばんっ!!!


優花里「トリックオアトリート!!…って、あれ!?
…あちゃー、会長は、西住殿に先をこされていたでありますかあ」


みほ「……っっ、あ!!うん、みてみて、優花里さん!会長がこんなに、干しイモ、くれたんだよ!」


優花里「うわあ、やりましたねえ!半分もちますね」


みほ「うん!ありがとう!」

杏「あ、え……え?」


みほ「(会長、冗談ですよ、冗談!びっくりしちゃいました?ふふ…

私、そろそろ、行きますね…、あ、けど……さっきのこと、誰にも言わないで…くださいね?)」ぼそぼそっ


みほ「それじゃあ、会長!私はこれで!ほんとに、ありがとうございました!」


優花里「ええ、干しイモ、ありがとうございました!」


ばたん!



…………



杏「え……え…?」


杏「え…え…ええ~~~?」

そして…


沙織「結局、お菓子以外のものばっかりもらっちゃたよお」


華「わたくしもです」


麻子「結局、比較的まともな戦利品は会長の干しイモだけか」


みほ「ちょっと…いきなり強引すぎたかな…ちょっと、びっくりさせたかなあ…けど、たまには、これぐらい押してみないと全然…」ぶつぶつ…


沙織「みぽりん?何ぶつぶつ言ってるの?」


みほ「え!?あ、ああ、う、ううん!な、なんでもない!」

沙織「やっぱり突然思い付きでやってもダメかあ」


優花里「ふっふっふ…そんなこともあろうかと、じゃーん!」


麻子「おお、お菓子だ!こんなにたくさん」


沙織「ほ、ホントだ!ゆかりん、これ一体どーしたの!?」


優花里「いやあ、実は、朝の登校中、近所の人にたくさんもらっちゃって…別にこちらが訪問したわけでもないんですが…
せっかくですし、よかったら、これをみんなでわけましょう」

みほ「え、優花里さん、いいの?」


優花里「はい、もちろんです!あ、けど、そうですねっ!一応、ここは、ハロウィンの決まりに乗っ取って、渡すことにしましょうか」


みほ「そうだね!それじゃあ…優花里さん……『トリック オア トリート!!!』」


優花里「あ、…そ、それじゃあ…トリート(悪戯)、で…」


沙織「いやもういいわっ!!!」








………

そして、

そのころの生徒会長室


柚子「会長…?どーしたんですか?なんか様子がおかしいですけど…」


桃「顔が真っ赤ですよ…?どこかお体でも悪いんじゃあ…!」


杏「あーもう…2人とも……、
わたしはもう…わたしはもう…西住ちゃ……いや………、最近の若い子がわかんないよ…」


柚子「…ええ?なんですかそれは?」




おしまい

感想お待ちしてます、気が向いたら他にも投下しようと思います

あ、よくみたらyゆかりんの最後のセリフは、トリック(悪戯)、で…の間違いでした。ごめんなさい

⑧愛里寿談話


愛里寿談話

ある日 大学選抜練習前


愛里寿「…………」


メグミ「…隊長?どうしたんです?そんな難しい顔をして?」


愛里寿「…メグミ…!」


メグミ「あれ?その手にもってるのは……」


愛里寿「い、いや……気にする必要はない…」ささっ


愛里寿「それより、練習を開始する、選抜チーム、全車両を校庭に集結させろ」


メグミ「は、はい、わかりました」


メグミ「(………、…隊長………手に持っていたのは、……ボコミュージアムのチケット…?しかも2枚もっていた…

はっ…ま、まさか隊長…!!)」





………

………

練習後の休憩室にて

メグミ「……っていうことが今日の練習前にあったのよね」


ルミ「ボコミュージアムって、この間、家元がスポンサーになってリニューアルしたテーマパークだっけ?」


アズミ「隊長、あのマスコット、お気に入りだものね…で、隊長がそのテーマパークのチケットを持ってた、って話が一体なんだっていうの?」


メグミ「ええ、まあ、きっと隊長、あの感じだと今週末くらいにその、ボコミュージアム行くつもりかしらね…

だから、私も、予定開けとかなきゃって」


アズミ「…………」


ルミ「…………」


2人「……は?」


メグミ「ん……?や、だから、隊長が持っていたチケットは2枚なのよ?ってことは、誰かと一緒に行くってことよねえ?つまり、その相手って私じゃない?
だから、今週末に行くのだとしたら、予定開けなきゃ、っておもったって話だけど」


アズミ「ん…ん?」


ルミ「えっ、何何どーいうこと?」


メグミ「いやいやいやいや、だって、私、選抜チームの中で、一番、愛里寿隊長に信頼されてるじゃない?
だから、当然、ボコミュージアムを一緒に行く相手に、隊長が誘うのも私なんだろなー、って…

…え?どーしたの二人とも?そんなハトが豆鉄砲食らったような顔して」


ルミ・アズミ「……」

アズミ「(ルミ、ルミ…どうする?メグミのやつ…完全に頭いっちゃってるみたいだけど…もう、そろそろやばいんじゃないの、この女…
完全に妄想癖あるわよ、やばいわよ?こっわー…

……そもそも隊長が一番信頼してるのは私なのに…どうする?強めに叩いたら治るかしら?)」ひそひそ


ルミ「(や、落ち着けアズミ…確かに頭のねじが完全に吹っ飛んでるみたいだけど…一応、仲間なんだし、寛大な精神で間違いを正してやろうよ…
…あと、お前もなんか勘違いしてるみてーだけど大概にしとけよブス。隊長が一番信頼してるのは、私だからさあ)」ひそひそ


メグミ「はあ…二人とも何ぶつぶつ言ってるの…ねえ嫉妬?嫉妬なの??2人も隊長のこと好きなの知ってるけどさあ…ちょっと見苦しいんじゃない?」


アズミ・ルミ「あ?」

アズミ「いやいや、何言ってんよメグミ。ただ、アンタが盛大に勘違いしててかわいそうだね、って話してただけど。お
ほんと、サンダース出身は、根拠のないビックマウスがすぎるわね」


ルミ「ほんとほんと、その自信、一体、どこから来るんだか…てか
隊長がメグミを一番、信頼してる、なんて話、初めてきいたっつーの…そもそも一体、どの場面でそんなこと感じたのよ」


メグミ「はあ、何言ってんのよ…隊長が私を信頼してるエピソードなんて、腐るほどあるんだけど…」


アズミ「ないわよ全然、ばっかじゃないの」


ルミ「そーだよ」


メグミ「はあ、仕方ない2人組ねえ…ま、それじゃ、少し語ってあげようかしら…

例えばさあ……この間、こんなことがあって…」

………



この間


愛里寿「…はあ、一体どうしたら…」


メグミ「隊長、どうしたんですか、何か悩み事ですか?」


愛里寿「あ…メグミ、実は、こんなのをもらったの…」


メグミ「え、これ…もしかして、手紙、ですか…?中身はまだ、空けてないみたいですけど…」


愛里寿「今朝、学校で渡されて…家に帰ってから1人でみてくれって言われたの…、けど、一体何が書かれているのか、見当もつかなくて、ちょっと不安で…」


メグミ「ええっと…隊長、その手紙…一体誰から?」


愛里寿「学校の同級生…。あ、同級生っていっても、大学の、だから、歳は、私よりずっと、上の男の人だけど…」


びりびりびりびりびりびりいいいいいいいいい!!


愛里寿「え、め、メグミ!?」


メグミ「大丈夫、何も心配いりません隊長。こういう手紙を男の人からもらったら、基本的に中身は見ないで破り捨てるのが礼儀なんですよ?」


愛里寿「そ、そうなの…!?知らなかった…」

メグミ「ええ、あと、この行為は、手紙をもらった瞬間、本人の前でやると特に効果的なので、次からはそうしてくださいね」


愛里寿「わかった…ありがとうメグミ…いろいろ教えてくれて」


メグミ「いえいえ…お礼を言われるようなことは、してませんから」、


愛里寿「ううん……
私、学校でも周りは年上の大人の人ばっかりで…、大人の常識的なこと、あんまりわかっていないから、

これからもいろいろ教えてもらえると助かる」にこ…


メグミ「た…隊長…」きゅん…


メグミ「も、もちろんですよ隊長!これからも、私が、いろんなこと、教えてあげますからっ!

…あ、それと、その手紙渡した男の名前と所属、特徴をできるだけくわしく教えてもらっても…」





…………





メグミ「てなことがあったのよ…」



アズミ・ルミ「…………」

アズミ「いやいや何よそのエピソードは!?ただ何も知らない純情な隊長が可愛いだけのエピソードじゃないの!」


ルミ「いやいや待てアズミ、っていうか、隊長をねらうそんな男がいるの!?それまずいんじゃないの!?早くなんとかしないと…」


メグミ「落ち着いて…その手紙の男なら、隊長から教えてもらった情報をもとに、
その日のうちに家つきとめて、二度とそういうことしないように、ちゃんとアレして…アレしたから何も問題はないわ」


ルミ「なーんだ、そうなんだ…」ほっ


アズミ「それならよかった…」ほっ


メグミ「………けど、このエピソードで、わかってもらえたかしら…

隊長は何かと困ったとき…私を頼る、っていうことが…つまり私を、一番信頼してるってことが」

ルミ「はああ?いや、それただ、たまたま近くにアンタがいただけでしょう?もし、近くに私がいたら、そのエピソードは私のものになってたよ」


アズミ「そーよ、そんな程度の相談ごと、相手は誰でもよかったのよ……そんなエピソードくらいで自分が一番信頼されてる、って錯覚して…

あまつさえ、週末にボコデートに誘われる、なんて考えてるだなんて…ほんと頭がお花畑ねえ…ばかみたい!」


メグミ「あら、二人とも。なんか嫉妬でさえずってるみたいだけれど…じゃあ聞くわ…二人は私のようなエピソード、1つでもあるのかしら」


アズミ「あら、メグミ。何言ってるのよ、とーぜんじゃない。ルミはともかく、私にはその程度のエピソードたくさんあるわ。
無論、それ以上のエピソードもね…まあ仕方ないから、ためしに1つ話してあげるわ…私と隊長とのエピソードを……!」


メグミ「なんですって…!」


アズミ「…ふふ…この間、戦車道の練習の後、控え室で隊長と一緒になったときさあ…」



この間…

大学選抜 練習後の控室


着替えをする団員達


後輩1「アズミ先輩ってスタイルいいですよね~」


後輩2「ほんとほんと!」


アズミ「えー、そうかしら?これでも前よりちょっと体重増えてこまってるんだけどな」


後輩2「えー、ほんとですかあ…しんじられなーい!」




控室の隅のほうで、静かに着替えている愛里寿



愛里寿「………」





後輩1「あ、わかったー!体重が増えたとか言ってえ、また育っただけなんじゃないですかあ、その胸が!」


後輩2「あ、そーいうことですか!んもう、遠回しに自慢してえ」


アズミ「やだあ、ちがうわよ~」きゃっきゃ…





愛里寿「………」


ちらちら横目でアズミたちの様子をうかがう愛里寿


後輩1「どーやったら、そんなに大きく成長するのか、教えてくださいよお」


アズミ「えー、そんなのわかんないわよ」


後輩2「そーよ、そんな野暮なこと聞いちゃだめよ。きっと、アズミ先輩のことだから素敵な彼氏に胸を…」


後輩1「きゃー!何よそれやらしいわね!けど、アズミ先輩のことだから、その胸で男の人をたくさんたぶらかして…」



がらっ!


愛里寿「…あ、あの…わ、わたし、これで、帰るからっ…そ、それじゃまた明日っ」


そそくさと控え室を後にする愛里寿……

後輩1「え、なになに…愛里里隊長…どーしたのかしら、あんなに焦って着替えて出ていくなんて…何か用事かしら
あ、もしかして、私達のちょっとオトナの会話聞いていて、恥ずかしくなって出て行ったんじゃあ…」


後輩2「ええっ、そ、そんな大した会話してないのに…、そんなまさかあ…あの冷静沈着な愛里寿隊長がそんなことくらいで…
…けど、そういえば確かに、出ていくときちょっと顔が赤かったような」


後輩1「隊長ってそういえばまだ13歳だし、まだまだそういう面は免疫ないのかも…」


後輩2「や、やだ…もしそうなら今後気を付けないと……ねえ、アズミ先輩……、アズミ先輩…?」



アズミ「………」



アズミ「(………、……ええ~、なにそれ隊長…、あの程度の会話で…?…ええ~…隊長…ええ~…)」きゅうん…



……………




アズミ「てなことがあったのよ」


メグミ・ルミ「………」

ルミ「いや、だからそれ、隊長が可愛いだけのエピソードじゃねえかあ!!!!」

メグミ「別にアンタ何にも関係ないじゃない!!信頼されてるエピソードどころか、アンタ、ただ隊長にセクハラしただけじゃないのよ!!
ほんとアホね!胸大きい女は大概アホってのはホントねっ!」


アズミ「はあ、このエピソードの素晴らしさがわかんないだなんて…ほんとアホ2人ね

…ちなみに私は、それ以来、練習後に隊長と控え室で一緒になった時は必ず、後輩とちょっとオトナのトークをして
隊長を恥ずかしがらせるのを習慣にしてるの…」


ルミ「はあああああああああああああああ!?なにそれ!なにやってんのよホント!

私もまぜなさいよ、その遊び!恥ずかし可愛い隊長、何独り占めしてんのっ!このバカ女がぁ!!!」


メグミ「そーよ!私達も同席させなさいよ!エッチトークで恥ずかしがる隊長、私達にもみせなさいよ!これだから、胸大きい女はバカなんだから!!!」


アズミ「ふー、仕方ないわねえ…2人も混ぜてあげるわよ…

けど、最近になって、なかなか隊長と練習後、控室で一緒にならなくて…なぜかしら、前はだいたい同じ時間帯で、一緒になってたのに…」


ルミ「いや既に隊長に避けられはじめてんじゃないのそれ!どんだけ隊長の前で猥談繰り広げてんだよ!!」


メグミ「それもう、アンタ一番、隊長の信用落としてるわよ、絶対!!ホントアホ女ねアンタっ!!」

ルミ「あーもう、仕方ないなあ、メグミもアズミも…、ほんとしょうもないなあ……2人そろって、その程度のエピソードしか語れないなんてさ」


メグミ「はああ?何言ってんのよ、ルミ。大学選抜で隊長のもとに落ち合う前にやられた雑魚が偉そうにほざいてんじゃないわよ!」


アズミ「そーよ、この中じゃあ、アンタが一番、隊長に信頼されてないんじゃないの」


ルミ「んな…、何言ってんのよ2人とも!!
いいわよ、それじゃあ、私の隊長とのとっておきのエピソード語ってあげるわ!実はこの間さあ…!」

この間

大学へ向かう人気のない路地を歩くルミ


ルミ「…ん?」


ルミ「(あれ?ちょっと前、歩いてるの…隊長じゃないか?)」


ルミ「(よし、今日はついてるぞ!声かけて、大学まで一緒に…)たいちょ…」


愛里寿「やってやっるー、やってやーる、やーってやるーぜー♪」


ルミ「!?」



ルミ「(た、隊長が歌いだした、え、なんで突然!?


そ、そうか、周りに誰もいないと思って、ついつい、お気に入りの歌を…け、けど、あんなに大声で…う、うわあ、
ど、どうしよう、これで今、後ろから声をかけたら、隊長びっくりするだろうし…!)」


ルミ「(仕方ない、せめて後ろから隊長に気づかれないように、ストーキングを…)」


愛里寿「じーんせー♪まーけても♪いーーんだぜー♪」

愛里寿「いーつかー♪かてーると、ゆーめをみー…、…っっ!!」


女子高生A「え?」
女子高生B「なに?」


愛里寿の前方の横道から突如現れた下校中の女子高生


愛里寿「っっ……////////  …やってやーる…やってやーる…やーってやー…ごにょごにょ…///」ぼそぼそ


そのまま愛里寿の前を通り過ぎる女子高生


女子高生A「やだ、今のコ、なんかかわいい~」くすくす


女子高生B「ねー、ボコ好きなのね、あんなに大きな声で歌って…かわいいね」くすくす


愛里寿「……っっ//////」





ルミ「(うわあ…隊長…ボコの歌、あんなに大声歌ってるの女子高生に聞かれて…あんなに気持ちよさそうに歌ってたのに…
今ではあんなに恥ずかしがって…うわあ…隊長…うわあ…)」ずきゅうううううん…





…………





ルミ「ってことがあってさ」


メグミ「ただ隊長が可愛いだけのエピソードじゃないのよお!!」

アズミ「いやもう、特にエピソードがないなら無理して言わなくていいのよ、バカ女が!ただ、アンタ、ストーキングしてただけじゃないのよ!
もはやアンタ、隊長の信頼のかけらもないわよ、このクズ女!!」


ルミ「ああもう、うるさいなあ…けど、あの恥ずかしがってる隊長…可愛かったなあ…あの時の一部始終をケータイで動画とったけど、
いまだにちょくちょく見返してるよ…ほんと可愛いし」


アズミ「ばっっ…!!!!あ、あ、あんたって子は…!


それを早くいいなさいよ!とっととこっちに回しなさいよ、そのデータ!このバカ女があ!!!」


メグミ「そーよ、ほんと愚図な子だわ!!何独りで隊長の恥ずかしいシーン楽しんでんのよ!あほなの!?よこしなさいよ、とっとと!」

ルミ「はいはい!送りゃいいんでしょ…、けど、まあ、これではっきりしたね。隊長に一番信頼されているのは、私ってことが…

あーあ、週末は隊長とボコデータかあ、何着ていこっかなー」


アズミ「ええええ!?いやいやいや今のエピソードでどーしたらそーなんのよ!!さすがに頭おかしーんじゃないのあんた!?
っていうか、それは、私に決まってんでしょうがっ!」


メグミ「いやいやアンタもルミのこと言えないわよ!2人とも頭おかしーわよ!どー考えても、デートに誘われるのは私でしょうが!」



ルミ「いやいや私だって!」


アズミ「いや私よ」


メグミ「私にきまってんでしょ!」




愛里寿「…………、あの、3人とも」


3人「!?」

ルミ「あ、愛里寿隊長!?い、いつからそこに……!」


アズミ「ま、まさか…今の会話、きいていたんじゃあ…!!」


愛里寿「……?いや……今、来たところなんだけど……あの、それより、ちょ、ちょっといいかな…実は相談があって…」


メグミ「そ、相談…?はっ、も、もしかして、ボコミュージアムのことなんじゃあ…!」


愛里寿「え!?な、なんでわかったの…実は、そうなんだけど………!

その…実は、今週末に、一緒に行くの…………誘いたくて」


3人「!!!」

ルミ「ああああの!!た、隊長!私なら、いつでも大丈夫です!今週末だって、いつでもも全然…」


アズミ「は、はあああああ!?なに言ってんのよ、だからアンタじゃないわよ!ばかね!隊長…、私ですよね、私なら全然…」


メグミ「いやいやいやいやいやだから、アンタらじゃないっていってんでしょ!!!隊長…ぜひとも私がお供させて…」


愛里寿「みほさんを…」


3人「………………、…え?」

ルミ「み、みほさ…え?…だれ?」


アズミ「みほさんって……まさか……、西住流の……西住…みほ…?」


メグミ「え?た、隊長?その…西住みほが、どうか、しましたか…?」



愛里寿「だ、だからその…みほさんを…今週末に…一緒にボコミュージアムに行くの…誘いたいんだけど…チケットも、あるんだけど…

けど、私、人を遊びに誘ったことなんてないから…どうやって誘ったらいいか…よく、わかんなくて」もじもじ…



3人「………」

メグミ「……だ、大丈夫ですよ、隊長。普通に、一緒に行こうって…誘ったらいいんです。電話でも…メールでも」


愛里寿「け、けど…、迷惑がられたり…しないかな」


ルミ「まさか…そんなことないですよ。隊長が誘ったら、絶対にうれしいにきまってます」


愛里寿「そ、そうかな…」


アズミ「そうですよ。恥ずかしがることはありませんよ、隊長。軽い気持ちで誘ってみたらいいんですよ」


愛里寿「わ、わかった…それじゃあメールで誘ってみるね…ありがとう3人とも…あれ、けど」


愛里寿「なんでみんな、泣いてるの?」


ルミ「え、いやいや…ちょっと、目にゴミが…」


メグミ「ええ私も…なんでも…ないんです…なんでも…ただ、わけもなく悲しくて」


アズミ「私も…ただ、ちょっと、こんなことになるなら、花や木に生まれたかった、って感じてるだけで」


愛里寿「そ、そうなんだ…よく、わからないけど…
けど、ほんとうにありがとう、メグミ、アズミ、ルミ……わたし、頑張ってみる、それじゃ」


3人「………………」

翌日


ルミ「あーあ、結局、今週末…愛里寿隊長は西住みほとボコミュージアムデートかあ」


アズミ「ええ…ま、隊長が誘って、断るわけはないしね」


メグミ「はあ…憂鬱だけど…仕方ないわね」


3人「はあ…」

ルミ「…ま、いつまでも、くよくよしても仕方ない…2人とも…気持ち切り替えて次の行動にでないと…ね!」


アズミ「ええ…ま、そうね!」


メグミ「ええ…、わかってる」


アズミ「そうね……まず時間だけど…、隊長が、一体何時からデートするのか…情報がないけど…どうする?」


メグミ「そうね…チマチマしているのは、性に合わないわ。もういっそのこと、前日の深夜から、現地に集まりましょうか」


アズミ「ええ!そうね…ふふ…今回も忙しくなりそうね…」


メグミ「ルミ、カメラの準備頼んだわよ」


ルミ「ええ、わかってる!!」


メグミ「アズミ、ICレコーダー、頼んだわよ!」


アズミ「当然、問題ないわ」


メグミ「ふふ…それじゃ、行きましょうか…いつも通りの」




バ ミ ュ ー ダ ア タ ッ ク !!!(当 日 デ ー ト 徹 底 ス ト ー キ ン グ !!!)」




おしまい

また暇なときかつ気が向いたら他にも投下しようと思います!

最後のSS


⑨西住みほとまほとしほ


これは、みほの幼少の頃の話…



しほ「買ってくるものは、これとこれと…いいわね?」


みほ「うんっ、わかった、お母さん」


まほ「あれ、お母様…?それに、みほ。どうしたんですか、2人で一体何の話を…」


しほ「あら、まほ。ええ、実は…」

まほ「みほにおつかいに行かせる!?しかも一人で、ですって!?」


しほ「ええ、みほは今……まほ…あなたの後ろを着いていくばかりで、自立性が足りないわ…
そろそろ、自分自身の力で何かを成し遂げる力を養わなければいけない。
みほもあなたと同じ…いずれは西住流の名を背負う立場なのだから」


まほ「し、しかし、お母様!一人でおつかいだなんて、みほには、まだ早すぎます!」


しほ「あら、年齢でいえば、みほはあなたと1つしか変わらないわ。
こんなおつかい程度、あなたは、普段からしているし、みほには早すぎる、ということは、ないはずだけど」


まほ「いえ、だめです!だめなんです!」


しほ「なんなの…一体何がだめだというの?」

まほ「いやだってもう、みほは、見ての通り滅茶苦茶かわいいですから。こんなみほを一人で外に出歩かせたら…、
すぐ変なのに目を付けられて、ペロペロされるにきまってます」


しほ「え!?なんて!?なにペロペロって!?」


まほ「されます、ペロペロくらい!こんなに可愛いみほが一人で歩いていたら、当然ペロペロくらい…!」


しほ「…いや、まほ、落ち着きなさい。おつかいって言っても、すぐ隣町に行ってもらうだから…!」


まほ「ダメです!隣町と言っても、たくさんいますからっ!みほを着け狙うガルパンおじさんが沢山ね!!」


しほ「いやもう誰なのそれ!?怖いんだけど!?
ホント落ち着きなさい!!お母さん心配っ!!あんたの頭の中が、お母さんホント心配だからっ!!」

みほ「…お姉ちゃん、そんなに言わなくたって…、私だってもう、一人でおつかいくらいできるもん…」むす…


まほの抗議に、ふてくされるみほ


まほ「み、みほ…、や、違うんだ、私はただ、心配で…」


しほ「…みほも大丈夫だって、そう言っているわ。
そして、まほ、あなたは少し、みほに過保護すぎるところがあるから…少しは、これを機に、妹離れなさい」


まほ「…い、いやしかし、お母様!!このまま、黙ってみほを他の男に、ペロペロされるわけには!
ペロペロされますよ、すぐペロペロされますよ!…っていうか私が男なら、みほを見かけたら、即ペロペロ…」


しほ「いやもうほんと、ペロペロうっさいわねぇ!!どんだけみほのことが好きなのよ!!」


まほ「いや、あの、お母様!」


しほ「そして、まほ、あなたにはあなたで頼みたい仕事があるわ。

家のⅡ号戦車を整備しておきなさい。最近、調子が悪いみたいだから……夕方までにお願いね。
当然、家からは、一切でないこと。いいわね」


まほ「そ、そんな…」

予定どおり、一人でおつかいに行くことになったみほ


みほ「いってきまーす!」


しほ「ええ、頼んだわよ。暗くなるまでには戻ってきなさい」


みほ「うん!わかってる、お母さん!」


まほ「みほ…」


そのまま家を出発するみほ

………


一人で通りを歩くみほ


みほ「…ええっとまずは駅に行って、それから…」


みほ「……」


後ろを振り向くみほ


?「」ささっ


みほ「………、お姉ちゃん…いるんでしょう、電柱の裏」

電柱の影から出てくるまほ…


まほ「あ、いや、みほ…これは」


みほ「な、なんでついてくるの!?Ⅱ号の整備、お母さんに頼まれてたくせにっ!」


まほ「あ、いや、だ、黙ってついてきたのは、悪かったよ、しかし、みほ…やっぱり一人でおつかいなんて、もし、何かあったら」


みほ「何それ、私、お姉ちゃんがいなくたって一人でもおつかいくらい行けるもんっ!」


まほ「あ、いや、あのな」


みほ「もういい!お姉ちゃんなんて大っ嫌い!!もうついてこないで!!」


まほ「」

そのまま家に帰り、ベットにうずくまるまほ


まほ「はあああああああああああ…」


まほ「そんな…みほに…みほに怒られた…そんな…あんな冷たい目をお姉ちゃんに…あんな子じゃなかったのに………ああああああ…」ぐったり…


まほ「…………」


まほ「(いや、分かってる…みほだって、わたしと同じ西住流の後継者の一人…あいつだって、成長していく…
いつまでも、ただ私の後ろを着いてくるだけの、かわいい妹じゃあないんだ……)」

まほ「(………)」


まほ「(…そして、もし、みほがこのまま成長していけば…ないと信じたいけど、将来、みほが私の戦車道のライバルとして立ちはだかる可能性だってある…
…まかり間違えば、家元の座をかけて、争うこともあるかも…

いやいやいやいやいや、そんなまさかみほと戦うなんて…!!)」


まほ「(いや、しかし……、…もしそうなれば、私もいつまでも、今のようなお姉ちゃんの立場、でいられるわけじゃあないかも…けど、私は…私は…)」


まほ「(………)」


まほ「……や、よそう…こんな不毛なことを考えるのは。

……いずれにしても、今は黙ってみほの成長を見守る、というのが、姉としての務め、ということなのか…はあああああああ…」

それから、数時間が経過…



まほ「………、みほのやつ、遅いな…、もうすぐ日も落ちる時間帯だというのに…」


まほ「いや、ちょっとまて、遅すぎる!!
おつかい先は、電車で一駅の場所だ………普通にいけば、1時間ほどで戻れる距離……!
いくらなんでも、こんな時間まで、戻らないなんて…

はっ!!!!」


まほ「ま…まま、まさか…迷子……になった…!?」

いや、違う!!そんな、まさか…みほ……ひょ、ひょっとして……


は、は、ハイエース(※)…………、されたのでは!!」



(※)まほお姉ちゃん的には、誘拐のこと。

ベットから起きて、急いでしほの書斎に向かうまほ


まほ「お、お母さま!お母さまあ!!た、大変、大変です!!み、みほが!みほがああああ!!
どこです、お母さまああ!!お母さまああああ!!!」


菊代「え?お嬢様?どーしたんですか、そんな血相をかえて。…しほ様なら、お昼頃に外出されたきり、戻っていませんが…」


まほ「な、なんてことだ…こんなときにお母様もいないなんて…どうすれば………も、もうこうなったら!!」


がるるるる…!!


菊代「お、お嬢様!?こんな時間に、Ⅱ号戦車でどこに!?」


まほ「みほ、待ってろ、今、助けに行くからな!!みほおおおおおーーーーー!!」


………

そのころ…

見知らぬ田んぼのあぜ道を一人歩くみほ…


みほ「ど、ど、どうしよう…」


みほ「せっかく買い物も終わって、駅に戻ろうとしたら…来た道と全然違う道……」


みほ「そ、そんな…、もうすぐ日も落ちちゃうのに…ここどこ…?そんな…道に、迷っちゃった……」


みほ「………、馬鹿だ私……一人じゃあ、まだまだ何もできないのに…お母さんにあんなに自信満々にできるって言って…
…せっかく心配してくれたお姉ちゃんにひどいことを…」


みほ「お母さん…お姉ちゃん…」じわあ…

みほ「ふ、ふえええええん…どうしよう………お、お母さーん……お姉ちゃーん……!おっ…」


まほ「待ったあああああーーー!!」


がががががががーーーーーーー!!


みほ「って、ええええええええーーーーーーーー!!?」


みほ「に、Ⅱ号!??ど、どうしてこんなことろに、って、え?あ、あれ、お、お姉ちゃん!?、い、一体、どうして…!!」


まほ「はあ、はあ…よかった…すぐに見つかって…店に人に聞いたんだ…お前が駅とは逆の方向に向かって歩いていったって!

…よ、よかった、ただの迷子で……てっきり私は、変なのにハイエースされたものと」


みほ「お、おねえちゃああん!!」

みほ「ご、ごめんね、私、お姉ちゃんにひどいこと言ったのに…助けに来てくれて……ぐすぐす…」


まほ「よしよし、もういいよ、泣くなってば…けど、無事で本当によかった…さ、早く戦車に乗って。帰ろう、お母さまが家に帰ってくるより早く…」


みほ「う、うん…ありがとう、お姉ちゃん」


まほ「いいさ、お前は私の妹だからな…妹を助けるのは姉として…ん?」


みほ「…?ど、どうしたの、お姉ちゃん?」

まほ「お、おかしい…戦車が…動かない!?ど、どうして!?」


まほ「(そ、そうか…そういえば、Ⅱ号の調子が悪いから整備をしておけって、お母様が…しまった…整備をしないまま飛び出してきてしまった!)」


みほ「お、お姉ちゃん…」


まほ「だ、大丈夫だ、みほ!私がついてるから、こんな故障、すぐに元に戻すから…!」


みほ「う、うん…」


まほ「(…いや、けど…こんな日も落ちかけた状況で、戦車の整備なんて、今の私にはとても…一体どうしたら…!)」


まほ「(くそ…くそ…どうすれば…お母様!)」

しほ「はああ………やれやれ…2人そろって……何たる醜態かしら」


まほ「え!?」


みほ「お、お母さん!?」


しほ「みほ…なぜあなたは、駅の方向とは、全然違うこんなところにいるのかしら…
そしてまほ、なぜあなたがみほと一緒にいるの…?あなたには、家で、そこにあるⅡ号の整備を頼んでおいたはずだけれど」


みほ「あ、ああああの…いや…」


まほ「あ、あのこれは…」


しほ「はあ…二人ともまだまだね…そんなことでは、西住流の後継者には、どちらも程遠いわ…」


みほ・まほ「………、ご、ごめんなさい…」


しほ「ああもういいわ!Ⅱ号は、ここで修理してしまって、とっとと家に帰るわよ!2人とも手伝いなさい!
ぐずぐずしてる暇はないわよ、日が落ちてしまうわ、てきぱき動きなさい!!」


みほ・まほ「は、はい!」

Ⅱ号戦車の整備を手分けしてする3人


みほ「あ、あの…ところでその、お母さん…」


しほ「なによ?」


みほ「ええっと、あの、その…お母さんは、どうしてここに?」


しほ「…こっち方面に用事があってね。その帰りにたまたま、あなた達二人をみかけたのよ。運がよかったわね、2人とも。
私が通りかかっていなければ、そのまま2人で夜を迎えていたんじゃあないかしら」


みほ「そ、そっか…よかった…」


まほ「………」


まほ「(………いや…そんな、偶然あるのか?)」


まほ「(……、………そうか、お母さま…………、そっか…)」


…………


………


…………数年後の現在

みほ「結局あの後、お母さんがすぐにⅡ号を修理して、3人で家にかえったんだっけ」


まほ「ああ、そんなこともあったな」


みほ「あの時は、助けにきてくれて、ありがとね。お姉ちゃん」


まほ「なに、あの時私は、お前を見つけたのはいいが、そのあとのⅡ号のトラブルでは、何もできなかった。
お母さまが来てくれなかったら、本当にあそこで二人仲良く夜を迎えていたかもな」


みほ「うん…ほんと運がよかったよね。あの時、お母さんが偶然私たちをみつけてくれて」


まほ「え?」

みほ「ん?なに?」


まほ「なんだお前…まだ、気づいていなかったのか、あきれたやつだ」


みほ「え、え?何のこと?」


まほ「いや、お母様は多分、はじめから…」


まほ「………、ま、いいか」


みほ「え、何何?どーいうことお姉ちゃん?」

まほ「………いいさ。この話は今度、お前が家に戻ってきたときにまた話そう。
そのときはお母様も交えて」


みほ「え、いや…けどお姉ちゃん、私は…」


まほ「大丈夫だよみほ」


みほ「え?」


まほ「あそこは今もお前の家だ。帰るのに何の遠慮がある。

それに…私は今もお前の姉のままだし…

…お母様は、今でも、私たちに厳しくて優しい、お母様のままだ」





                  おしまい

感想おまちしています。
短いSSを延々と書いてく予定でしたが、早くもネタがつきたので、これで最後にします。
そのうち、また何か思いついたら、どこかで投下しようと思います。ではでは

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom