爽「『風の谷のナウンコ』…ですか?」咏「だねぃ」(第二ステージ) (121)



ナウンコは高台に駆け上がり、太陽を背にしてキッと南西の方角を見た。


谷の、向こう・・・

白み始めた空から、何かが、向かって来てる・・・!



 ウォンウォンウォンウォンウォンウォンウォン・・・・・  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・!


ものの30秒もしないうちに、空気を震わせる機械的な音が響いてきた。

そして・・・


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオォ・・・・・・!!


谷の向こうからついに姿を現した、とてつもなく巨大な船影・・・!


 ワァ――ッ!   キャ――ッ!!   ウワアアァァ―――ッッ!!  タスケテエエェェ――ッ!!  ・・・・・


突然の巨大船の襲来に、畑仕事をしていた村人たちが、驚き逃げまどう・・・


 ドッカアアァ―――――ンッ!!


サワヤ「!?」


船のうちの一隻が、村の風車に激突・・・ 石レンガでできている風車棟が粉々に砕け散り、逃げる村人たちの頭上に降り注いだ。


サワヤ「やっべえ! アレは・・・!!」


サワヤ「トルメキアの大型軍艦部隊だっ!!」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1472717177



・獅子原爽のトイレ探訪記の番外編の一つ、もこ「…」ブツブツ 咲「対木さんはこう見えて実は…」 爽「へぇー…」(一部安価) の続編です。
                    もこ「…」ブツブツ 咲「対木さんはこう見えて実は…」 爽「へぇー…」(一部安価) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434809032/)

・前スレ→ 爽「『風の谷のナウンコ』…ですか?」咏「だねぃ」(第一ステージ)
      爽「『風の谷のナウンコ』…ですか?」咏「だねぃ」(第一ステージ) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1470216547/)


※「書き込みを絶対にしないで下さい。18:30まで」。 
 なぜかと言うと、これはいわゆるアドベンチャーブック形式のSSで、読み手の人の選択によって、場面があちこちに飛ぶからです。 途中で読み手の方の書き込みがあると、場面に“ズレ”が生じてしまい、SSが成立しなくなってしまいます。
 18:30には書き終わる(と思う)ので、そのあとなら書き込みして頂いても構いません。 今回は119レスで終了します。 すべて投下し終わったあとに読むことをお勧めします。


・第一ステージから第三ステージまであり、このSSは第二ステージのみです。 読み手の方はゲームをする感覚で読み進めることができます。 一応第一ステージから読まれることをお勧めします。

・今回は難易度がかなり上がり、一度も「GAME OVER」せずにクリアする可能性は0.1%くらい(第一ステージは約28%)。

・スタジオジブリ「風の谷のナウシカ」のパロディです。 映画をご存知でないと分かりにくいかもしれません。 ジブリ作品及び咲-saki-をリスペクトした上で書いています。


・レス画面下にあるレス番号をクリックすることでページをめくるように読んで下さい。 読み進めるうちに二択や三択の選択肢が出てくるので、レス番号をクリックすることで、自分の行動を選択しながら読み進んで下さい。
 選択次第では、「GAME OVER」になることがありますが、レス画面上の番号をクリックしてさかのぼることができるので、間違えたところからやり直すことができます。
 ゲームの中では一つのレスはだいたい行数がほぼ同じ(約40行)に設定されています。 なので、ディスプレイ画面の大きさを調節して、一つのレスがスッポリおさまるようにすると、ページを一枚一枚めくる感覚で読むことができるかなと思います。

では、GOOD LUCK!




 ゴゴゴゴゴゴオオォ・・・・! ザッザザザザザザザザザザアアアアァァ―――――ッ!!!


ユキ「 キィヤアアァァッ?!? 」


ついに軍艦の一隻が村の麦畑に強引に着艦・・・!

逃げようとして走っていたユキのすぐ隣を巨大な鉄のカタマリが通り抜け、ユキはその豊満なおもちを押し潰すようにして前のめりに転倒した。


サワヤ「アンニャロッ!!」クワッ  ダダダッ!


村一番の美巨乳が無残にも地面に押しつけられたのを見たナウンコは憤怒の表情で走り出した。


サワヤ(クソッタレ…! とりあえずみんなを一ヶ所に集めねーと…!!)

サワヤ「みんなぁ! 城へ行けぇ――っ!!」


逃げ惑う村人たちに大声で指示を出しながら、ナウンコは倒れたユキに駆け寄って抱き起こした。


サワヤ「お、おいっ! 大丈夫か? ユキ?(特におもち)」

ユキ「・・・ひ、姫様、私は大丈夫です! 国王様のところへ行ってくださいっ!」サッ!

サワヤ「?!」


ユキの指し示した方を振り返ると… 着艦した船からワラワラと降りてきた銃を持ったトルメキア兵たちが、国王チカコのいる城に向かっているのが見えた。

しかし… ユキは転んだ時に足をくじいてしまって、歩けないようだった…


サワヤ「…っく…!」  


どうする? ・ユキをその場に置いてすぐさま城に向かう。 >>81
      ・ユキを安全な場所に避難させてから、城に向かう。 >>100
      ・ドサクサにまぎれてユキを手ごめにする。 >>43


>>38


 ゴオオオオォォ――――――ッ・・・・・!


雲海の下… あまりにも濃い瘴気のためにドンヨリとよどんでいる空気を切り裂くように、ガンシップは飛んでいた…

地面にはおびただしい量の蟲たちのうんこが広がり、そこに糞海特有の巨大な菌類がビッシリとはびこり… その様はまるで修羅や餓鬼の住まう地獄のようだった…


スズ「・・・な、なんつー世界や… こんな濃い瘴気は初めて見るで…!」モゾモゾ

ユアン「っちょ…! お前動くんじゃねーよ! せめーんだからジッとしてろ!」

サワヤ「・・・おいユアン! 右前方に注意だ! 近くにいるぞっ!」

ユアン「へ? 何が?」

サワヤ「バージだよ! まだ飛んでる!」

ユアン「?!」


ユアンが右舷前方に目をやると… 確かに、かなり下のほうに、サエたちの乗っているバージのくすんだこげ茶色の船体が、フラフラとヨロめきながら飛んでいるのが見えた。


ユアン「あっ、ホントだ、 ホントにいたっ!」


 バウゥッ! ドオオオオオォォォ――――ッ!!


ユアン「おわっ?!」

>>90



>>112

サワヤ「・・・ んっ?!」ピクッ

イケダ「・・・ むっ!?」キッ


下を見ていたナウンコと、ナウンコの肩にいたイケダリスが、ほぼ同時に、何かを感じ取ったかのように上を向いた。


ユアン「ん? どした?」

サワヤ「………」ジイィー・・・


ユアンの言葉を無視して、天窓を通して上空をジッと凝視するナウンコ…


サワヤ(…太陽に、黒い点がある… 窓のホコリ…? いや、アレは…!)


太陽の光の中にあった小さな黒い点が、みるみるうちに大きくなっていく・・・!

それと同時に、キ――ンという金属音がナウンコの耳に届いた。


サワヤ「?! やべえっ! アレは・・・!!」


サワヤ「 ガンシップ!!! 」


 ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッ!!!!


ナウンコが叫んだのと、赤紫のガンシップの両翼のバルカン砲が火を噴いたのは全くの同時だった。

>>17



>>61





リュウカが村人たちに最初に指示したことは、あの大型船墜落事故現場にある、巨チン兵の“心臓”を移動させることだった。


 エーイ!  モットヒケェー!  ウウゥチョーオモイヨォー!!  ダル…  ホラソコ!チャントヒッパッテ!!

 ズル・・・  ズルズルズルズルゥ・・・・・


村人たちが総出で赤い巨大な肉の塊を引っ張っている中、そのはるか上・・・ 占領した王城のベランダで、やはりヒザマクラをしながら、その村人たちの働く様子を眺めている少女たちがいた…


トキ「なかなかええトコやなぁ、リュウカ…」スリスリ

リュウカ「ん…/// せやな、本国と違って、空気も澄んどるみたいやしな…」ナデナデ

トキ「事業の首尾はどないや?」

リュウカ「順調やで♪ まずあの心臓をこの城の地下に運んで、人工子宮内で体を造っていくんや」

トキ「…ほんまにあの心臓だけで完全体を再生できるんか?」

リュウカ「それは・・・」


?「心配ないですよーぅ♪」ヌッ

>>82








>>108
セーラ「・・・・・」

サワヤ「・・・!」


目が合ったセーラとナウンコ…

セーラは、一瞬悔しそうな顔をしたが、すぐに静かな表情になった…

しかし、その後ろから、おでこの広い独特な眉毛の少女がヒョコリと現れた。


スズ「あっ、お前たち…! お、おいっ、うちらも乗せてってや!!」

セーラ「こらスズ! 見苦しいでっ! やめんかい!!」

スズ「え、で、でも… もうアイツらにたよるしか、助かる方法は…」

セーラ「黙っとれっ! アレは2人乗りのガンシップや。 俺ら全員が乗れるわけあらへん」


サワヤ「……」


セーラ「…おい、お前、ナウンコって言うたやな… 風の谷の姫さんよ! おこがましいようやが… 俺の最後の頼みやっ!」カッ

セーラ「頼む! トキだけ乗せていってくれっ! このトキだけは… リュウカの元にどうしても送り届けてやりたいんや…!」

トキ「……」グッタリ


セーラの背中に乗っているトキは、グッタリとうなだれており… 気を失っているようだった。


ユアン「はぁ? 何言ってんだ、ざっけんなっ! 誰が自分たちを侵略した敵を助けるんだよ!」

サワヤ「………」 どうする? ・トキだけ乗せる >>41
       ・セーラ、トキ、スズの三人全員を乗せる >>92


>>40

 ダダダダダダダダダダダダダダアアァァッ!!

  ズッドオオオオオォォ――――――――ンッ!!!


今度は、ナウンコたちの左側にいた船が、そのドテッ腹にしこたま砲弾を浴び… 紅蓮の炎を噴き出しながらヨロヨロと下降していく・・・


セーラ「くそっ! 3番艦もくわれた!!」

イズミ「さ、3番艦より信号です! 『ワレ操舵不能!』『ワレ操舵不能!!』」=3

トキ「あぁん? コルベットは何をやっとるんや!!」


 ズズズズズズズズズズズズウウゥ・・・・・・

  ドッガアアアアアアアアァァ―――――――ンンッッ!!!!


セーラ「げっ?!」


下降していた3番艦が突如大爆発を起こし、その場は一瞬、数千のサーチライトに照らされたかのように明るくなった。

弾薬庫に引火したのである・・・!


セーラ「くそったれ! しんがりを巻き込みやがった!!」


トキたちの1番艦の後方に位置していた4番艦が、その爆発の衝撃をまともにくらい・・・

またもや全身から炎を噴き出しながら、墜落していく・・・!

>>110


>>22
サワヤ(なんだ今の銃声は…  クソッ、まさか…?)ダダダダダダ・・・!


 バタァンッ!


サワヤ「・・・・・!!」


女王の間の裏口を開け放ったナウンコ・・・! そしてその瞳に、飛び込んできたのは・・・・


リュウカ「…ん?」

チカコ「…」グッタリ


床に仰向けに倒れている女王チカコと… その周りを取り囲んでいる数人のトルメキアの兵士たちだった。


リュウカ「なんや、お前は…?」


参謀らしき巨乳の女が、呆然と立ち尽くすナウンコに声をかける・・・

しかし、ナウンコの耳にはそんなものは届いていなかった。

そう… さっきまで頭の中を満たしていたユキの蠱惑的な痴態は… ガラガラと音をたてて崩れていたのだ…


サワヤ「・・・ぬおおおおおぉぉっ! て、てめええぇ・・・!!」


憤怒の表情を浮かべるナウンコ・・・!


どうする? ・とりあえずもらしてみる(小) >>12
      ・とりあえずもらしてみる(大) >>24
      ・「おのれぇ!!」と叫んでリュウカに飛び掛かる >>53

>>114




 ドンドンッ、  ドンッ、  ドンドンッ・・・


人質も決まり、ガンシップや食糧の積み込みなど、ユアンたちが忙しく準備をしている時・・・

ナウンコは、一人こっそり抜け出し、侍女・ユキの部屋の扉を叩いていた・・・


 ガチャッ…

ドアを開けて顔を出したユキ…


サワヤ「お、ユキ! おまたせっ!w やっと体があいたよ!ww」

ユキ「・・・姫様? 何の用ですか? こんな夜中に…」

サワヤ「な、なんのって… 今朝、トルメキアの連中が来たときに、約束したじゃねーか!」

ユキ「約束…?」

サワヤ「お前、農具小屋で“今度生きて会えたら、私のこと抱いてください”みたいなこと言ってたじゃんよ」

ユキ「……」

サワヤ「私さ、明日にはトルメキアに行かなくちゃいけないし、しばらく会えねーからさ… 今夜は一晩中、お前とベッドで…ww」ハアハアハア・・・

ユキ「ちょっと、近づかないでください」パシッ!

サワヤ「へ?!」


肩を抱こうと伸ばしてきたナウンコの手を、ユキは汚い物でも払いのけるように叩いた。

サワヤ「な、なんだよ? いってぇーな…?」ヒリヒリ >>44


>>88

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー

 キイイイィィ――――――――――ンッ・・・・・!!


ナウンコが船に搭乗してから約五時間後・・・ 

風の谷から南西方向に約1800km地点、上空・・・

すっかり日の高く上った青空の中を、一本の飛行機雲をつくりながら高速で飛ぶ一台のガンシップがあった・・・

そのガンシップは、一人乗りのかなり小型の機体だったが、35mmの大型バルカン砲を2基、両翼に備えていた・・・


?「………」キョロキョロ


ガンシップのコックピットでは、その赤紫色の機体と全く同じ髪色の、頭に∠のある少女が、油断なく周りをキョロキョロと見渡していた。


?「…!!」キッ


セピア色をしたその少女の美しい目が、突然ギラリと光った・・・


  グオオオオオオオオオォォ―――ン・・・・  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオォォォ――――ン・・・・・


その少女の足元… 機体の下を見るための窓には… 4機の大型船とコルベットの姿が映し出されていたのだ…

>>37





>>9

・・・ ジャッバアアアアアァァ―――――ッッ!!!


リュウカ「へ?!」


部屋の中に突然響き渡った、豪快なる水音・・・!


リュウカ「な、なんや、雨か?」キョロキョロ

イズミ「ゲリラ豪雨っすかね?」


参謀のリュウカと兵士イズミが思わず窓の外を確認する…

しかし、外は突き抜けるような青空… 雲ひとつない快晴である。


リュウカ「い、一体、何が…  げえぇっ?!?」

サワヤ「……」ジョッバアァァナアアァァ~~~~~・・・・・!!


ナウンコの股間よりナイアガラの如く勢いでほとばし生まれいずる、黄金聖水・・・!

そう… ナウンコは実は若くして切迫性尿失禁性を患っており… ちょっと興奮しただけで、もらしてしまうクセがあったのである…


サワヤ(やっべ…! 最近はあんまりもらすことなかったんだけどな…)

サワヤ(チッ…! 急いでて膀胱ダムが決壊寸前になってることに気づかなかったぜ…)


リュウカ「お・・・お前ぇ! 何やっとるんやっ!!」=3=3

>>84

>>86

テル「・・・くそっ!!」ザッ!


意を決したテルは、崖を背にして銃をかまえた。

しかし・・・


テル「…あれ?!」カチッ、カチッ、カチッ・・・


弾切れである・・・  そして!


 ザワザワザワザワザワザワアアアァ・・・・・ パアァッ!!


テル「わっ?!」


迫ってきたミノネズミたちが、一斉にバネのように飛び跳ねて襲い掛かってきたのである…!


テル「うぉああああぁっ!!」バッ!  ズルッ!!


横に身をかわそうとしたテルは、誤って足を踏み外し… その奈落の崖に転落していた…


テル「ワアアアアアアアァァ―――――ッッ?!?!」ヒュ―――ン・・・・・

>>101








>>82

トキ「これ… 当然やけど、古代文字で書かれとるやんか… しかもこの文量… ほんまに全部解読できたんか?」パラパラ

ケイ「モチのロンやでーぇ♪」

リュウカ「へぇ… さっすがはトルメキアの頭脳とまで言われるケイちゃんやな!」

ケイ「ぐふふ…w もっと褒めてもええんやで~ぇww」


?「何言ってるんですかケイさん… 解読したのは私ですよ?」スッ

ケイ「え?」


ケイの背後から、今度は茶髪外ハネの髪型をした少女が、メガネを妖しく光らせながら現れた。


リュウカ「フナQ…!!」

トキ「あれ、ヒロコやん。 斥候活動で派遣されたって聞いとったけど… この谷に来とったんやな」


この世界の覇者であるトルメキアは… 反乱を防止するために、すべての小国にスパイを送り込んでいた…

ヒロコは、実は数ヶ月前からこの風の谷に派遣され、住民のフリをしてナウンコたちを監視していたスパイだったのである…


フナQ「お久しぶりです、司令官。 体の調子はどないですか?」

トキ「ん~… この谷に来てから、わりと調子ええで」

ケイ「・・・いや、トキちゃん、それは多分気のせいやで」

トキ「は?」

>>51


>>55

リュウカ「・・・かつては、我々人間がこの大地の主(あるじ)やった・・・」

リュウカ「しかし、今はどうや! 人間に代わって、あのおぞましい糞海の蟲どもがこの大地に君臨しとる…!」

リュウカ「こんな状況にいつまでも甘んじとるワケにはいかんのや!」

リュウカ「古来の、本当の人間の力… 奇跡の技と力を、うちらは復活させた」

リュウカ「その力を使えば… 糞海の蟲どもを撃退し、うちらの“大地の主”としての権利を復権できるんや!」

リュウカ「うちらに従う者には、もはや糞海の蟲どもにおびえんでええ暮らしを約束するで…」ニタリ


 ザワァ・・・  ガヤガヤ・・・・  ザワ、ザワワァ・・・


まだ、半信半疑ではあるが… やや安心したような、“一体この関西弁の女たちは私たちに何をするつもりなの?”みたいな不安感はやわらぎ… おだやかな表情になってきた村人たち…


リュウカ(・・・ふん、簡単なもんや… こんな辺境のイナカッペどもをまるめこめることくらい…w)フフ・・・


しかし、


?「これ! 待つんじゃ!!」


>>42










>>67
 ナ・うんこ「」ズオオオオオォォ・・・ッ!


リュウカ(アレは・・・ うんこや! あの赤毛の女が、自分がもらしたうんこを投げてきよったんや!!)


自らに向かって飛来するそのうんこを、類まれなる異能の力で瞬時に正確に分析するトルメキア軍参謀、リュウカ・シミズダニ・・・!


 ナ・うんこ「」ビュゴオオオオオオォォォッッ!!


リュウカ(…あのうんこは… 長さ約20cm、直径約4cmのバナナ型…!)キイイイィィーン・・・!


 ナ・うんこ「」ミチミチミチミチミチミチイイイィィッッ!!!


リュウカ(重量は約400g…! 吉牛の並とほぼ同じ重さ…!! そしてうんこの温度は約34度… 水分含有率は72%…!)キイィーン・・・

リュウカ(表面はハリがあって滑らか…! カタ過ぎずやわらか過ぎない、実に健康的なうんこや…!!)

リュウカ(そして… この臭いから察するに、あのうんこの原料は、ニンニクたっぷりのジャンボチャーシュー麺(こってりミソ味)…!!)クンクン

リュウカ(うんからはみ出しとる白い繊維は、多分未消化の白髪ネギやろな…)

リュウカ(そんなうんこが、うちの正面、距離約4.5mの空中を… 時速84kmで飛んでくる…!!)

リュウカ(進行方向は…わずかにうちの左側を通り抜けるように見えるが… うちは見逃さへんでっ! あのうんこには・・・ シュート回転がかかっとる!!)キイイイィィーン・・・!

リュウカ(つまり… アレはうちの方へと横に曲がってきて… 顔面にジャストミートする軌道なワケや…!)

リュウカ(あかんわっ! これ以上近づかれたら、うちの筋肉の反射速度じゃ間に合わへん!!)バッ!


急いで上半身を右へと傾けたリュウカ…!

その左頬をかすめるようにして、ナ・うんこは飛んでいき… リュウカの真後ろに突っ立っていた兵士スズの顔面をとらえていた。 >>109

>>5

 ババババババババババババババババアアアァァッッ!!

  ズッガアァアァァ―――――――――ンッ!!!


サワヤ「うぉっ?!」


ナウンコたちの右どなりを飛んでいた船に、無数の砲弾が着弾・・・

船は、一瞬背中から火を噴いたと思ったら、次の瞬間、耳をつんざく轟音をとどろかせて爆発した。


イズミ「て、て、敵襲!! 2番艦がやられましたぁ!!」


コックピットの天井の銃座に座っていた兵士イズミが上ずった声で叫んだ。


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオォォォ・・・・・・!!!!


要塞のように巨大な鉄のカタマリが、全身に業火をまといながら、墜落していく・・・


 サエ「っちょ…! マジで? 本当に襲撃が来た!!」

 クルミ「これは… ヤバイかもしんないね…」

 トヨネ「うわああぁーん! ちょーこわいよおおおおぉっっ!!」ヒーン


ズズズズズズズズズ・・・・!!  ボッ ゴアアァァアアアアァァ――――――――ンッッ!!!


 ナルカ「わああっ?!」グラッ

>>40


>>96


リュウカ「ちゅうわけや。 フナQ、巨チン兵の復活の方は… しっかり頼んだでっ!」

フナQ「え、あ、はい・・・・」

リュウカ「? どうかした?」

フナQ「…いえ、別に、何も……」

ケイ「・・・?」


フナQ(・・・心臓さえ生きとれば、巨チン兵の体を造ることは、そう難しいことじゃない…)

フナQ(でも… 実は、あの糞海文書の最後のページだけ、どうしても解読できなかったんや…)

フナQ(唯一読み取れたんは、『賢者の石』という言葉だけ…)

フナQ(『賢者の石』っちゅうんは、一体なんのことなんや…? 巨チン兵と関係あるんやろか…?)

フナQ(あの最後のページが、重要な記述でないんならええんやが・・・)


>>73















>>100

サワヤ「じゃ、行ってくるな。 こっから動くんじゃねーぞ?」

ユキ「… 姫様、あの・・・///」

サワヤ「ん?」

ユキ「絶対・・・ 国王様を、守ってくださいね」

サワヤ「おう、当たりめーだ! 私にまかせとけ!!」

ユキ「… 姫様、もし、また生きて会うことができたら・・・」

サワヤ「え?」


潤んだ瞳でナウンコを見上げたユキ・・・


ユキ「その時は・・・ どうか、ユキのことを、抱いてください・・・///」ジュン・・・


サワヤ「…!!」


>>77














>>24

リュウカ「れ、レンシュウ・・・??」

サワヤ「ほ、ほら、今さ、世界排便オリンピックで盛り上がってるじゃん? 私もソレに触発されてさ… 4年後には私も出てみたいなぁー…みたいな…?」

リュウカ「・・・・・」

サワヤ「あれ、もしかして知らない? あーそっか、トルメキアってクソ田舎だから、電波届かねーのかな?w いやぁ… 排便オリンピックも観ることができねーなんて、かわいそうな奴らだな、マジでww」

リュウカ「は、はあ…??」


うんこをまさに今リアルタイムでもらしている人間に、逆にバカにされるという、この上なき屈辱・・・

これには、さすがの温厚冷静なリュウカも、キレるほかなかった。


リュウカ「・・・ フザケルナァ!! イズミィ! アイツを撃ち殺すんやっ!」

イズミ「え、は、はい…!」スチャッ


ナウンコへ銃口を向ける兵士イズミ・・・!

しかし! その顔面に向かって、真っ直ぐに飛んでくる茶色い物体があったのだ・・・!!



 ベ チィ ヤアァァッ!!


イズミ「どふぇっ?!」=3


>>67



>>78


 パァッ


ヒサ「えっ?!」ビクッ

ユキ「こ、これは…?」ギョッ


ナウンコが火を灯し、ランプで照らされたその部屋の異様な様が顕わになると… ヒサとユキは目を丸くした。


ヒサ「こ、これ… 糞海の植物じゃない!」


ナウンコが案内した部屋の床には、細かく水路が巡らされており… サラサラと流れる水のあちこちから、おびただしい数の糞海の植物がニョキニョキと生えていた。


ユキ「そ、それなのに、ここの空気は、清浄…? どういうことですか?」

サワヤ「ふふん、私が糞海から胞子を集めて育てたんだよ。 大丈夫、瘴気はまったく出してねーから」

ヒサ「瘴気を出していない…? そんなまさか…! 猛毒のヒソクソリが花をつけてるのに…?」スッ


水路の中の鉢植えから紫色の綿のような花弁を開いている花を、信じられないといった面持ちで見つめるヒサ・・・


サワヤ「ふふ、ここの水は、城の大風車で地下500メルテから上げてる毒素のまったくない水なんです。 そして…」

サワヤ「水の下に敷いてあるのは、全て私が糞海で拾ってきた王蟲のうんこなんですよ」

>>60





>>25

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ーーーーーーーー
ーーーー


サワヤ「うっひょヒョヒョひょひょひょひょひょひょひょひょひょっwwwww!!!!!」ズダダダダダダダダダダダアァッ!!


チカコが絶体絶命のピンチに立たされていた時・・・ そのバカ娘・ナウンコは、相変わらず奇声を発しながら、城内の階段を駆け上がっていた。

チカコの部屋の裏口までは、あと少しである…!


サワヤ(ひひ…w ここで颯爽と登場し、おふくろを助けてユキのとこに戻れば、めくるめく桃源郷が待ってる…!ww)ダダダダダァ・・・・・!

サワヤ(おふくろ… 絶対生きてろよ…! 死んでたらマジでコロスからなっ!!)ダダダダ・・・


しかし、その時…


 パァーンッ! パアァンパァ――ンッ!!


サワヤ「?!」


チカコの部屋の方から、三発の銃声が鳴り響いたのである…


>>9






>>44

サワヤ「チェッ、しょーがねーなぁ・・・ アレ?!」

ユキ「?」

サワヤ「お、おいユキ! 後ろ後ろ! 窓の外にUFOが…!!」

ユキ「え! UFO!?」クルッ

サワヤ「スキありっ!!ww」バッ


超科学が大好きで、UFOと言われるとつい反応してしまうユキが後ろを振り返ったとたん、すかさずタックルに行ったナウンコ・・・!

しかし!!


 バァチイィッ!!!


サワヤ「 がっっっ?!? 」バタァッ!


その瞬間、ナウンコの体を強烈な電流が駆け抜け・・・ バッタリとその場に倒れ伏してしまった。


ユキ「… そう何度も、同じ手は食いませんよ…」バチバチバチバチィ・・・!


バチバチと電流を放つスタンガンをかまえてたたずむユキ・・・  ところが・・・


サワヤ「…」ブクブクブク・・・・

ユキ「…あれ? 姫様? ちょっと、大丈夫ですか?」ユサユサ


・・・この時にはすでに、ナウンコの心臓は止まってしまっていた・・・

そう… 生来のおっちょこちょいであるユキは、この時、護身用ではなく、間違えて電圧2000万ボルトの、武器として使用する殺人スタンガンを使ってしまっていたのだ・・・


~GAME OVER~

>>9
ブリィッ! ブボオォッ!! ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリイイィッッ!! ブリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョ!ブバァッチュウゥッッ!!

ビッ、ブリュッ! ブリュブリュブリュブリュブリュブリュブリュブリュブリュウウウゥゥゥ――――――――ッッッ!!! ブバババババババババババババババババアアアアアアアアァァァッッッッ!!!! ムリムリイィッ! ブチュブチュウゥッ!! ミチミチミチミチミチミチイイィ……!!

ぶっびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびいいいいいぃぃぃぃぃぃっっっっ!!! ヴォットボトボトボトボトボトボトボトボトボトボトボト・・・・・ドゥッパァッシイイイィィッッッッ!!!!!


リュウカ「どぅわぁっっ?!?」=3


かつて・・・  北欧神話の最高神・オーディーンの義弟・ロキは、大地を埋め尽くすかの如き圧倒的大脱糞をし、革命的な伝説の排便をした神として語り継がれているが・・・ 

その時のナウンコのうんこもらしは、その神の脱糞を彷彿とさせるほど凄まじきものだった・・・


ナ・うんこ「… ドヤァ…」プゥ~ン  モアモアモアァ・・・


突如ナウンコの股間の下に顕現した、猛々しき、雄々しきFUJIYAMA・オブ・ウンコ・・・!!


サワヤ(…やっべぇー…! 怒りのあまりちょっとフンばったら、思いっきりもれちまったぜ…)

リュウカ「な、な… なんやぁキサマァ! それは、一体…!!」ワナワナ

サワヤ「え?」

リュウカ「そのウンコや! な、なんで突然ウンコするんや?!」


怒り、侮蔑、驚愕、戸惑い・・・ などなどといった感情のほかに、あまりのことに少し心配の表情を見せるリュウカ…


サワヤ「・・・いや、えっと、これは、その・・・・  れ、練習?」

リュウカ「はっ?!」 >>20


>>77

チカコ「… ババ様は隠れてなさい…  あれっ?!」


…さっきまでベッドの横に座ってコックリコックリと居眠りをしていた大ババ・イチゴは、煙のように消えていた。

身動きできないチカコを見捨てて、裏口を使ってすでに逃げていたのである…


チカコ「・・・・ まあ、いいわ… 死ぬのは私一人で十分…」フウ・・・


 タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タタ・・・・・!!


城内にトルメキアの兵士たちが侵入したのだろう。

階段を上ってくる大勢の足音のほか、カチャカチャという、兵士たちが身につけている武器が鳴る音も聞こえてきた。


チカコ(… いよいよここまでね…)

チカコ(神様… 風の谷の神様…! どうか、村人たちと… 私のあのバカ娘を、お守り下さい…!!)


 タッタッタッタッタッタッタッタッタ・・・・  バアァンッ!!


ベッドの上で剣をかまえていたチカコの前で… ついに部屋の扉が開き、銃を持ったトルメキアの兵士たちがなだれこんできた・・・


>>22







>>91

テル「驚くのも無理はないけど… まず礼を言わせてもらう。 私はぺジテのテル・ミヤナガ… 助けてくれてありがとう」

サワヤ「あぁー… やっぱりね。 お前さ… “サキ”っていう妹がいるだろ?」

テル「え? な、なんで・・・サキを知ってるの?」

サワヤ「うんと、えっとなぁ… 話すと長いんだけどさ…」


 カクカクシカジカデ・・・  マルマルウマウマッテワケデサァー・・・・


ナウンコとテルは、お互いにいろんなことを話した…

風の谷に墜落したトルメキアの大型船のこと…

そこで、サキ・ミヤナガと名乗るぺジテの姫に会ったこと…

その船には巨チン兵の心臓ものっていたこと…

現在、風の谷はトルメキア軍の占領下にあり、巨チン兵復活のプロジェクトを手伝わされてることなど……

そしてテルは、自分とサキは姉妹であり、ぺジテ王族の姫であること…

数ヶ月前に、ぺジテ市内の遺跡から巨チン兵の心臓が掘り出されたこと…

それを奪いに来たトルメキア軍と熾烈な戦闘になり、大半の国民を殺されてしまったこと…

その復讐のために、ガンシップでトルメキアの船団を襲ったこと…

そして、この場所は糞海の底にできた空間であり、なぜか瘴気がなく空気が澄んでいること・・・などを話した。

>>118





>>117

ヘビケラが突如長い胴体をしならせ・・・尾の先についているオレンジ色の突起に、メーヴェの右翼が激突したのである・・・!


サワヤ「アアァッ!!」

テル「!?」ガシィッ!


その衝撃でナウンコの瘴気マスクが外れ… 後ろに吹っ飛びそうになったナウンコの体を、テルが間一髪で引きとめた。


 ヒュウウウウウウゥゥ―――・・・!  ドサァッ!!


しかし… テルがメーヴェを操縦できるはずもなく… 二人はそのまま垂直に落下した。


ヘビケラ「ギギ?  ギギ、ギギギギィ・・・・」バサバサァ・・・  キシキシキシキシイィ・・・・・


地面に吸い込まれて消えてしまったナウンコとテルを、ヘビケラは少し上空で旋回して探していたが… あきらめたのか、キシキシという胴体がしなる音を残しながら、どこかへと飛んでいってしまった…


>>80














>>34

戦車の上で仁王立ちになったリュウカは、スーッと一つ息を吸い込むと、キッと村人たちの方をにらみつけた。


リュウカ「聞け! 辺境国の民よ!!」カッ

リュウカ「トルメキア帝国辺境派遣軍参謀、リュウカ・シミズダニや!!」


 ザワ・・・  ザワザワ・・・  ガヤガヤガヤ・・・・


不安そうにリュウカの切れ長の目や、そのプルプルと揺れる豊満なおもちを見つめる村人たち…


リュウカ「ふふ… そんな怯えた顔せんでもええんやで… うちらがここに来たんは、戦争が目的じゃないんや」

リュウカ「うちらは、辺境の国々を統合し・・・ この地に王道楽土を建設するために来たんや!」


>>55



















>>69
スズ「あ、トキ司令官・・・ 目ぇ覚めたんですね。 大丈夫ですか?」

トキ「スズちゃん… これは一体どうゆうことや?」

スズ「は、はい… 実は、カクカクシカジカで・・・」

トキ「マルマルウマウマってわけかいな…! マジか。 うちら二人以外全滅やと…?」

スズ「あ、いえ、コルベットだけは残ってたんで… スエハラ先輩たちは生きとると思うんですけど…」


 ガンガンガン!  トンカチダケジャダメネ・・・  ナルカー! ヨウセツキモッテキテー!  ハーイ!

バージのフックを修理し、ガンシップに接続する準備を始めたサエたち・・・


スズ「…あ、あの、司令官、このままで、いいんですか…?」

トキ「は? 何がや?」

スズ「このままだと、多分うちら、奴らの捕虜にされちゃいますよ… 奴らが油断しとるスキに、銃で脅して乗っ取れば・・・」チャキッ・・・

トキ「そんなめんどい事せんでええわ、なるようになるやろ。 それよかスズちゃん、ケータイ持っとらんか?」

スズ「へ?」

トキ「リュウカと連絡取りたいんや。 うちが無事なこと、伝えなあかんし…」

スズ「…何言っとるんです? この世界にケータイなんかあるわけないじゃないですか!」

トキ「なんや使えんな… ほなとりあえずヒザマクラしてや」ポフッ

スズ「……」

トキ「おおぉう・・・!/// スズちゃんなかなかすばらな太モモしとるな…! 司令官専用ヒザマクラの第2号に指名してやってもええでっ!ww」スリスリ

スズ(… 大丈夫やろかこの人…? 一体、このあとどうなるんや…?) >>47


>>48

 バッサアァッ!!


セーラ「うぉっ?!」


ナウンコが、虚をついて足元の敷きワラを蹴り上げたのだ・・・!


サワヤ「うおぉおおおおおおおおおぉぉっ!!」ダダダダッ!


視界を奪ったその一瞬のスキに、セーラに襲い掛かるナウンコ・・・!


セーラ「お前っ!」バッ



 パァ―――――ンッ ・・・・・



小屋の中に、乾いた銃声が鳴り響いた…


>>75











>>68

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー


1時間半後・・・

王蟲の群れが現れた湖の上空・・・


 ギュオオオオオオオオォォ―――ッ・・・・!  ・・・・・・


バージを後ろに接続したガンシップは、空中をグルグルと大きく旋回して、まだナウンコの帰りを待っていた…


ユアン「・・・チッ、あのバカ姫…! 何やってんだ?」

スズ「もう、2時間になるんやな… さすがにもう、戻ってこないんじゃ…」

トキ「せやなぁ… あんたらの姫さん、蟲に食われてまったんじゃないか?」

ナルカ「ちょっと! 縁起でもないこと言わないで下さい!」=3

クルミ「でも… これ以上ここにとどまってたら、ガンシップの燃料も無くなって谷に帰れなくなるよ…?」

サエ「そうよね… 蟲も増えるばっかりだし…」

トヨネ「あーんもう姫様ぁーっ! 早く帰ってきてよぉ――っ!!」


ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー

>>95




>>81>>94

サワヤ「うぉっらああああああああぁぁっっ!!」ズダダダダダッ  ビヨォ~ン・・・

クロ「む?!」


クロに対して助走をつけて思いっきりドロップキックにいったナウンコ・・・

あぁ、しかし!!


クロ「ふんっ!!」ドバッチィーンッ!

サワヤ「ぶぉふぇじぃっ!?」=3


キックをかわしたクロが、すかさずカウンターのおもちラリアットを決め・・・ ナウンコはまんぐり返し状態にひっくり返って、目を回してしまった。


ユキ「ひ、姫様…!」

クロ「むふぉふぉふぉふぉ…ww おもち無き者など引っ込んでいなさい。 さぁでは・・・ww」ススス・・・

ユキ「うっ?!」バッ


再びユキのおもちへと手を伸ばし始めたクロ・・・

ユキは必死に両腕で自分のおもちをガードしたが、当然、腕ごときであの巨大なおもちを隠しきれるものではない・・・!


クロ「ムフォフォ!w 無駄なあがきはやめるのです!!ww」スウゥー・・・


ついにクロの魔の手がユキの穢れ無きおもちに触れようとした、その時・・・!


?「やめなさい! クロちゃん!!」

>>116


>>109

ヒサ「ちょっと! 双方動く・・・なあぁ ウォボロゲエエエエエエエエェェェッッ!?!」オロロロロロロロロロロオオオォ・・・・!!


戦いを止めるために王室に乗り込んだ剣士ヒサも、そのうんこのあまりの臭気により嘔吐・・・!!


サワヤ「ウワハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!www」ブンブンブンブンッ!!


そんなことなど全くお構いなしにうんこをまき散らすナウンコにより、ますます阿鼻叫喚の様相を呈し始めた、その時・・・

その少女は現れた。


?「なんやねんまったく、このアリサマは・・・?」スッ


>>115




















>>54




 ザワザワ・・・  ガヤガヤザワザワザワ・・・・

それから30分後・・・

五百人程度の風の谷の住民は、一人残らず、王城の前の広場に集められていた。

その周りを、銃を持ったトルメキアの兵士たちが取り囲んでいる・・・

そして、村人たちが不安そうに見つめる先には、一台の戦車があり… その戦車の一番上では、いつものようにヒザマクラプレイを楽しんでいるリュウカとトキがいた・・・

そしてその戦車の前に、捕えられて両手を縛られたナウンコが、兵士に引きずられながら現れた・・・


スズ「おらっ! とっとと歩くんや! このおもらしヤロウ!!」グイグイ

サワヤ「いてて…! うるせーな、引っ張るんじゃねーよ!」ヨタヨタ


 ザワ・・・?  ヒメサマダ・・・!  ヒメサマ?  ナニヤラカシタノアノヒト?  ガヤガヤ・・・・


見せしめのために連れてこられたナウンコ・・・

村人たちは少しザワめいたが、それだけであり… 誰も自らの主君を気遣う様子はない…

やはり、普段のスットコドッコイな振る舞いにより、誰もナウンコを心配などしないのである…


リュウカ「ほら、トキ! 出番やで!」ユサユサ

トキ「… めんどいわ… リュウカ、あんたが代わりに話してくれればええで」スリスリ

リュウカ「ん、もう…/// 仕方あらへんなぁ…///」スッ

>>28


>>84

 ズボォッッ!!


リュウカ「ふぁっ?!」


目を丸くするリュウカ・・・ なんと、発砲音と同時に、ナウンコが床に吸い込まれるようにして消えてしまったのである・・・!


 ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴゴオォ・・・ ズズズズズズズズズズズウウウウウウゥゥ~~~~~・・・!!


続いて、豪快な水音とともに、潮が引いていくかのように消えていくオシッコの池・・・


リュウカ「な、なんやこれ…? 床に突然、穴が…??」

イズミ「か、かくし扉っすかね…?」


否・・・! かくし扉ではない・・・!!

ナウンコは、幼少の頃より、この部屋でおもらしを幾度となく繰り返し… 部屋のあちこちの床を腐らせていたのである…

その、腐りかけのイタんでいる床の上でもらし、さらに足で踏み抜くことで、床下へと逃れていたのだ…!

ところが、


サワヤ「…がばっ! うっ、ごぼわぁっ!?」ブクブク・・・

イズミ「あ、いた! はぇ? ナダコレ??」


なんとそこには・・・ 頭まで床下にメリ込んでいながら、階下まで突き抜けることができず… 穴に流れ込んでくるオシッコで溺れているナウンコがいたのである・・・

そのあと、トルメキア兵士たちは健気にもナウンコを引っ張り上げて助けようとフン闘したのだが、ズッポリと床にハマリこんでしまっているナウンコは結局救助できず、そのまま溺れて窒息・・・

ナウンコは、“自分のオシッコで溺れて死ぬ”という、世にも間抜けな死に方をした少女として、伝説となって後世へと語り継がれていったのだった・・・


~GAME OVER~

>>73

サワヤ「うーん… もしかして、火攻めにしたら、熱がって自分から出てきたりすんじゃねーかな…?」スッ  ポイッ


石を、暖炉の火にくべてみたナウンコ…

しかし、中の少女は、それでも全く動じることなく、涼しげな顔で眠り続けている…


サワヤ「ああもう、ダメか! チクショウこうなったら・・・」


その時だった。


 ボワワワワワワワアァ~~~ン!


サワヤ「へ?!」

?「… 何やってるの…?」ポリポリ


突然、ナウンコの背後に白い煙が湧き立ち・・・ 中から、緑色の髪をしたこれまたなかなかのおもちをおもちの巫女装束の少女が、黒糖をかじりながら現れたのである・・・!

>>102














>>11





 グオオオオォォ―――ン・・・!  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオォォ―――――ン・・・・!!


ナルカ「… はぁ… トルメキアの王都トラスはまだでしょうか…」

トヨネ「ううぅ、せまいよぉー… 私ずっとこの姿勢じゃ、腰が痛くなっちゃうよー… あぁん寝転びたいよー!」ゴソゴソ

クルミ「そこ!文句言わない! 小型貨物船の乗員スペースなんて、こんなもんだよ?」ジューデンジューデン♪

トヨネ「むぐぐ… 私も船に乗る時だけはクルミみたいにちっちゃい体になりたいよー…」

サエ「トヨネ、もう少し我慢して… あと二時間くらいすれば着くはずだから…」


・・・トルメキアの大型船に接続されたバージの中では、4人の少女たちが狭いコックピットの中で寄り添うようにして身をかがめていた。


ナルカ「・・・うっ、ちょっと、私、オシッコしたくなってきました…」ブルルッ

クルミ「はいナルカ、簡易トイレ」スッ

ナルカ「う、うぅ… み、皆さん、こっち見ないで下さいね…?」スルスル・・・

クルミ「別に女同士なんだからイイじゃん。 早くしちゃいなよ、オシッコ」ハアハア・・・

ナルカ「…ふぅ… やっぱり人質なんて、なるんじゃなかったですぅ…」チョロロロロロロオォ・・・・

>>112






>>71

 ブオワアアアアアアアァァ・・・・ バラバラバラバラバラアァッ!!


ユアン「うぉあっ?!」

スズ「ひっ?!」


爆発によって砕け散った機体の破片がナウンコたちの頭上に降り注いだが、なんとか安全圏まで脱出したガンシップ・・・


サワヤ「ユアン! 瘴気マスクをつけろっ! 雲の下に降りてサエたちのバージを救出するぞっ!!」グンッ!

ユアン「お、おう! 合点だっ!!」ドオォウッ!

ユアン(・・・やるじゃねーか姫様… どうしようもねースットコドッコイ野郎だと思ってたけど、イザとなったらやっぱ頼りになるぜっ!)


 ギュオオオオオオオオオオオォォ―――――――ン・・・・・!!


ナウンコ、ユアン、トキ、スズをのせたガンシップは… 厚い雲海の層を突破し、魑魅魍魎の蟲たちが跋扈する糞海の最深部へと入っていった・・・


>>4












>>42

イチゴ「糞海が生まれてより千年・・・ いくたびも人は糞海を焼こうとこころみてきたんじゃ・・・」

イチゴ「じゃが… そんたびに王蟲の群れが怒りに狂い… 地を埋め尽くす赤い大波となって押し寄せてきよった…」

イチゴ「王蟲たちは国を滅ぼし、町をのみこみ・・・」

イチゴ「自らの命が果てるまで、王蟲は走り続けた…」

イチゴ「そして、命を落とすとともに、王蟲たちはその場で盛大に脱糞・・・!」

イチゴ「その絶大なる量のうんこを苗床にして、悪しき胞子が大地に根をはり… さらに広大な土地が糞海に没したのじゃ…」

イチゴ「焼き払おうとしても、また同じことが起きるだけじゃ… ゆえに、糞海に手を出しては、ならんのじゃ…!」


しわがれてはいるが、よく通る声で糞海の成り立ちを語る大ババ・イチゴ・・・

しかし、


リュウカ「えぇいやかましいわ! そんな世迷い言・・・ ゆるさんでっ!!」

イチゴ「おやっ、どうするんじゃ? ちゃちゃのんのことも殺すんか?」

リュウカ「えっ?!」

イチゴ「殺すがええわ! ちゃちゃのんなんぞメクラのただの年寄りじゃけぇ… 簡単なもんじゃ!」

イチゴ「チカコを殺したように、な・・・!」

>>106







>>17
落下する2番艦が、さらにもう一度爆発して粉々になり… その衝撃波を下からまともにくらったバージの船体がフワリと浮き上がった。


 サエ「み、みんな、何かにつかまって! ・・・!?」


  キイイイイイィィ――――――――――ンッ!!


仲間たちに声をかけたサエの目の端に、猛烈なスピードで今度は下から迫ってくるガンシップの機影が映った。


 サエ(…! アレは… ぺジテの制空戦専用戦闘機?)




突然の… 電光石火の如き襲撃を受けたトキの船のコックピットは… 蜂の巣をつついたような大騒ぎになっていた。


セーラ「おい今度は下から来るぞ! 防御円陣や!! 銃撃班撃ち落とせっ!!」

スズ「あ、あ、あれは… ぺジテのガンシップです!!」

トキ「ぺジテやと…? あの死にぞこないが…! まだ戦力を隠し持っとったんか?」


 ワアアアァァ――ッ  ハ、ハヤクウテッ!  ドタバタドタバタ・・・

  ドガッ  ドガガガガガガガガガガガガアアァッ!!


スズやイズミたちが、あわてて機銃のグリップを握ってガンシップを狙い撃つ・・・ しかし、浮き足立ったそんな銃撃をあざ笑うかのように、赤紫の悪魔は迫り来て・・・


 ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドオオオォッッ!!!

スズ「どひぃっ?!」=3  >>8


>>7

サワヤ「…分かった。 その背中の司令官の女だけ乗せてやる」

ユアン「なっ?! 姫様? な、なんでそんな…??」

サワヤ「うるせーないいんだよ! おい、早くこっちへ投げろっ!」


セーラ「恩に着るで…!  ・・・ん?」グイッ


トキを下に放り投げようとしたセーラ。 しかし・・・


スズ「……!」ガッチリ

セーラ「な、何しとるんやお前? 放さんかいっ!」


後ろで、スズがトキの脚をガッチリとつかんでいたのである…


スズ「せ、セーラさん… ダメですって! う、うちらも乗せてもらいましょうよ?」ハアハア・・・

セーラ「あぁん? アホか! 今俺らに選択権はないんや! はよ放せっ!」グイッ!

スズ「い、ういぃ・・・! イヤですっ!! 死にたぁないっ!!」ズルズル・・・


いくら主君のためとはいえ、はいそうですかと、自分の命を投げ出すなど… 聖人ででもない限りできるワケがない…

スズは、涙を流し、鼻水をたらして必死にトキの両脚に抱きついていた…


サワヤ「お…おいっ! 早くしねーと間に合わ…  アッ?!」


 ガラガラガラガラァ・・・ ズズズズズズズズズズウウウウウゥゥンン・・・・!!


突然、格納庫の天井が焼け崩れて落下し… 皆の命綱であるガンシップの上に、大量の鉄骨が降り注いできた…

・・・こうして、結局、生き延びた五人も… たくさんの戦死者とともに、その巨大な鉄の棺桶の中で、その命の灯を絶やしてしまったのだった…

~GAME OVER~

>>15

リュウカの演説の最中に、横から割り込んできた超絶美少女アイド・・・ではなく、おん年120歳の大ババ・イチゴ・・・!!


イチゴ「糞海に手を出しては・・・ならんのじゃ!」モゴモゴ

リュウカ「…な、なんやこの、化石みたいなバアチャンは…?」

リュウカ「ちょ… おい誰か! 連れてってあげてや!」

イズミ「あ、はい… お、おいっ! ばあさんこっちや!」ムンズ

イチゴ「なんじゃ! ちゃちゃのんに気安くさわるんじゃないわっ!!」ズルズル・・・


戦車の前に出てきたイチゴの肩をつかみ、無理やり退場させようとするイズミ・・・

しかし、


トキ「… イズミ、ええで、放してあげてや」

リュウカ「え? でも、トキ…」

トキ「ええんやリュウカ、言わせてやり」

リュウカ「……」


戦車の銃座に腰かけていたトルメキア司令官トキの一声で、リュウカもイズミも押し黙り… 大ババ・イチゴはしわがれた広島弁で話し始めた。

>>39






>>3>>116


 ドサァッ!!


ユキ「え?! ひ、姫様・・・??」

サワヤ「シッ! この、し、静かにしろ…!!」ハアハア


…ここは麦畑の脇にある、農具置き場の小屋の中・・・

安全な場所に移動させてやるからと、ユキをここまで運んだナウンコは、小屋の中に入ったとたんにその態度を豹変させ・・・

ユキの体を強引に敷きワラの上に押し付け、その上に馬乗りになっていた。


ユキ「・・・姫様、あなた・・・!!」キッ


仰向けに倒されながらも、殊勝にも下からナウンコをにらみつけるユキ…

しかし、


サワヤ「ひひ…w そんなおっかねー顔すんなよ。 ユキ、知ってるか?」

ユキ「え?」

サワヤ「人はな、命の危険を感じると自分の子孫を残そうとして、性的に興奮するんだぜ」

ユキ「……」

サワヤ「あいつらは、トルメキアの特殊部隊だ… あんな奴らに攻めてこられたら、私ら弱小国はもうオシマイだよ」

サワヤ「だからさ、死ぬ前に、二人でキモチイイことしとこうぜ?ww」ニタニタ

>>111

>>10

ユキ「私は、“国王様を助けてきて下さい”と言ったんです。 姫様は国王様を助けたわけじゃありませんよね?」

サワヤ「え、いや、そんな・・・ 私が行った時には、おふくろはもう麻酔銃で撃たれててさ…」

ユキ「・・・聞きましたよ… 姫様、その場で震え上がってうんこもらしたそうじゃないですか…」

サワヤ「?!」


たいして大きくもない村のことである…

ナウンコが王室でうんこをもらし、そのうんこを投げまくって大暴れしたことは、もう老若男女を問わず全ての村人の知るところとなっていた…


ユキ「敵の前でうんこもらすなんて… 考えられません。 私、その話聞いた時、そんな人が自分の主人なのかと思うと、ホント情けなくなりました」

サワヤ「……」

ユキ「確かに“抱いて下さい”とは言いましたけど… あの時は切羽詰まってて、私もどうかしてたんです」

サワヤ「………」

ユキ「…いつまでそこに立ってるんですか? さぁ、帰ってくださいよ。 うんこもらしの姫様なんかに貞操を捧げるなんて、マッピラごめんですから!」

サワヤ「…………」


どうする? ・強引に手ごめに・・・ >>23
      ・「うんこもらしの何がいけねーんだっ!!」と叫んでみる >>85







>>65

そう… 普段王蟲は、無闇やたらと人を襲ったりなどしないのだが… 数十年に一日だけ、発情することがあるのである…!

ナウンコたちは、運悪く、そのごくまれな発情期中の王蟲に出会ってしまったのだった…


 チョットモウ! ハナシテヨオォーッ!!  ア、アンッ!チョットォ!ヤメテェーッ!!  モウヤダァエッチィ!///  アアァンソコダメエェーッ!!


王蟲の触手に、次々と陵辱されていく仲間たち…


サワヤ「っく…?」


ナウンコだけは女として見られていないのか、襲ってくる王蟲は一匹もいなかったのだが… 仲間たちを人質にとられては、もはや成す術はない…


 …ザバァンッ! ドドドオオォッ!! ザッパアアアァァン―――ッ!!!


サワヤ「どひっ?!」


手をこまねいているうちに、興奮した王蟲の巨体がガンシップに激突してひっくり返り… ナウンコは水の中に投げ出されてしまった…


サワヤ「ぅぐっ! く・・・?!」ジャバジャバ・・・


なんとか陸に泳ぎ着いたが… いくらナウンコでも、何の装備もなく、糞海の最深部から生きて出てくることなど、できるはずはなかった…


~GAME OVER~



>>110
イケダ「ナニ言ってるんだし?! どこに谷間があるんだ!! お前の胸なんかただの平原・・・いや、真っ平らの砂漠みたいなもんだろうが!!」

サワヤ「な、な、なんだとぉ・・・??」

イケダ「私はここに隠れてるし。 ナウンコお前… 死んでもいいけど、私をどこか安全なとこに降ろすんだぞ!」ゴソゴソ


全く主人を敬わないイケダリスが、ナウンコの腰のポシェットの中にもぐりこんだ直後… あの、ズガガガガガガという砲撃音が鳴り響き、ナウンコの頭上にバラバラとガラスの破片が降り注いできた。

コックピットを狙われたのである…!

そして…


 ドサァッ


サワヤ「 うっ? げぇっ?!」


ナウンコの膝の上に、人間が落ちてきた。

コックピット上部で機銃で応戦していた兵士イズミだった…


イズミ「…う、 がふっ! …た、助け…」ヨロ、ヨロ・・・

サワヤ「……」


助けを求めてナウンコに手を伸ばすイズミ…

しかし、ナウンコにはもう、何もできなかった。

兵士イズミの胴体の真ん中には、直径20cmほどもある穴があいていたのである…

>>93

>>29


トキ「・・・ん?」ピクッ  ムクリ・・・


スズの膝の上で早くも寝息をたてていたトキが、突如目を覚まし、体を起こした…


スズ「…司令官? どないしました?」

トキ「… スズちゃん、用心しとき… なんかヤバイもんが来るで…」


トキとほぼ同時に、ナウンコも“ソレ”が来るのを感じていた…


サワヤ「・・・おいっ、みんな、ちょっと修理中止だ。 落ちないように何かにつかまれ!」

サエ「え?」

ナルカ「わっ?!」グラッ


ガンシップとバージの船体が大きく揺らぎ… 湖面がザワザワと波立ち始めた…


サワヤ「… ふん… やっとこさお出ましか…!」


 ザザァ…  ザザザザザザザザッザザザザアアァ・・・!!


ユアン「うっおっ!?」


まるで水面が盛り上がるようにして現れた、クジラのような巨体・・・!

そう… 十四の目をもつ糞海の主、王蟲であった。

>>103


>>111

サワヤ「?!」


突然響き渡った毅然とした声・・・


セーラ「おう、お前… そこでナニしとるんや?」チャキッ


その、小屋の入り口に立っている学ランを羽織った短髪の少女は、ナウンコたちに向かって銃を向けていた。

トルメキアの兵士だ・・・!


サワヤ「……」

ユキ「助けて下さい! この人、私を襲ってきたんです!!」

サワヤ「バッ!? ユ、ユキ、お前…!」


ナウンコが口をモゴモゴさせているうちに、なんと敵に助けを求めたユキ…


セーラ「・・・チッ、風上にもおけん奴やな… おう、そこの赤毛のねーちゃん… 両手を頭の後ろで組めや」

サワヤ「… へ、へへ……」スゥ・・・


薄ら笑いを浮かべながら、ゆっくりと、両手を頭の後ろに持っていくナウンコ・・・

その、刹那、


サワヤ「だっ!!」

セーラ「!?」

>>30

>>72

サワヤ(チッ… もうちょっとだったのによ…!)

ユアン(ど、どうすんだよ姫様? アイツ、なんかマジで撃ちそうだぜ…?)ヒソヒソ

サワヤ(こうなりゃしょーがねぇ… いいか?ユアン、お前があのデコ野郎の気をそらすんだ。 そのスキに、私は下に駆け下りてガンシップのエンジン始動させて待ってるからさ…)ヒソヒソ

ユアン(はぁ? 何言ってんだよ! そんなこと言って一人で逃げるつもりだろ?)ヒソヒソ

サワヤ(い?! そ、そそそ・・・そんなことするワケねーだろ?! この私が部下を見捨てるなんてありえねーって…!)ヒソヒソ


スズ「ナニをヒソヒソ話してるんだ! 早く戻らないと本当に撃つぞ!!」チャキッ  カツンカツン・・・


銃をかまえながら階段を下りてきたスズ…


サワヤ「…! クソッ…! ユアン! 悪く思うなよ!!」バッ

ユアン「へ?!」


なんと…! ナウンコは、ユアンの背後に隠れたかと思ったら、そのままユアンをスズの方に突き飛ばし… そのスキに一人で階段を駆け下り始めたのである…!


サワヤ「へっ! あばよォ!!」スタタタタタタ・・・・


 ダァ―――ンッ!!


サワヤ「あっ?!」グラァッ


しかし、スズは、ユアンの体をよけながらすかさず発砲…!

その銃弾は、ナウンコの右太モモを撃ち抜き… もんどり打ったナウンコは螺旋階段から転落した…


サワヤ「ぐっっ うぅ・・・??」


横たわるナウンコが、最後に見たのは・・・ 自らに迫り来る炎の海だった・・・


~GAME OVER~


>>83
ハツミ「その黒い石のことですよー。 掘削機で削ろうとするなんて… あんた頭が沸いてるんじゃないですかー?」

サワヤ「はぁ? なんだと…??」

ハツミ「そんなことをしても姫様は起きやしませんよー。 姫様を起こすにはですねー・・・」

?「ちょっと、はっちゃん! 勝手に秘密をしゃべっちゃダメだよ!」ヌッ

サワヤ「?!」


ハツミが出てきた穴から、今度は赤く長い髪のメガネをかけた巫女が現れた…

トモエ「・・・あなたが聖母石の新しい持ち主ですか? ちょっと、前科がないかどうか調べさせてもらいますね…」キイイイィィン・・・

サワヤ「はい?」


メガネを妖しく光らせて、サワヤの過去を覗き始めたトモエ・・・ その、トモエの顔が、みるみるうちに真っ青になっていく・・・!

トモエ「うぶぉえぇ・・・?? あなた… タラシの罪、セクハラの罪、ノゾキの罪、オモラシの罪、大人のオモチャ万引きの罪・・・ ここ最近一ヶ月だけでも、軽犯罪連発してるじゃないですか…」

サワヤ「……」ダラダラ

トモエ「この“生命の聖母石”は、使い主がどう扱うかで、世界を滅ぼすことにも、救うことにもなる強大な力を持った石なのです。 あなたのような人が持つべきものではないんですよ」

トモエ「さっさと誰か別の人に譲り渡して下さいね。 さ、はっちゃん! 境内の掃除終わってないから戻りますよ!!」スウゥー・・・・・


そう言い残すと、トモエもハツミも、あの空間にあいた穴の中へ戻っていってしまった…


サワヤ「… な、なんなんだよ、アイツら…?」

巫女たちの言っていたことはイマイチよく分からなかったが、ナウンコはとりあえずコマキを外に出すことをあきらめ… ポシェットにその石をしまったのだった…

>>114

>>14

リュウカ「気のせい? どうゆうことやそれは、ケイちゃん?」

ケイ「それはなぁ… コレですよーぅ」スッ

リュウカ「?」


放射線濃度を調べるガイガーカウンターのような機械を取り出したケイ・・・


フナQ「それは・・・糞海から発散されとる有毒の瘴気の濃度を調べる機械ですね?」

ケイ「せやで。 この風の谷は、糞海との距離は近いけど、海から吹く風によって瘴気が吹き飛ばされて、空気は清浄であることが多い…」

ケイ「だけど、海からの風には当然強弱があるんや。 風が弱くなった時の瘴気濃度は、800mkSv(マイクソシーベルト)にまで上がることがあるんやで。 体の弱いトキちゃんがここに長期間滞在するのは危険や」

トキ「… う…、 そんなん聞いたら、急に頭が痛ぁなってきたで…」ズキズキ

リュウカ「ト、トキ! 大丈夫?」

>>96
















>>87

アッコロが王蟲たちを足止めしているうちに、ユアンたちはすかさずワイヤーを接続して上空退避・・・

続いて、ナウンコもアッコロを体に戻し、間髪入れずメーヴェで離水… 無事上空で落ち合うことに成功した。


トヨネ「やったぁ姫様ァ!」

クルミ「なんとか、全員助かったみたいだね…」

ユアン「よーしじゃあ、メーヴェを積み込んで、早いとこ谷に戻ろうぜ!」

サワヤ「そうだな。 ・・・ん?」


 “・・・  コロス・・・!  ニンゲン、コロス・・・!!  シンリャクシャ、カナラズコロス・・・・!!!”


サワヤ(…? 頭の中に、直接声が…  これは…?)スッ


  ギ、ギギギギギギギギギギ・・・   ヴヴヴヴヴヴヴヴヴゥゥゥゥゥ・・・・!

  ヴィイイイイイイイィィ―――ン・・・!  ヴォォォオオォ――ン・・・!  ザザザザザザザザザザアアアァ・・・・!!


上を見上げると、ウシアブ、大王ヤンマ、ヘビケラなどの巨大な羽蟲たちが・・・ 大きな群れをなして、どこか一方向へ向かって飛んでいるのが見えた・・・


サワヤ(…なんだ? もしかして… あの羽蟲たちの、心の声が聞こえたのか…?)

>>74








>>9

サワヤ「 おのれぇ!! 」ブワアァッ!


赤い髪を逆立て、野獣のようにリュウカに飛び掛かったナウンコ・・・!

その右手には、農具小屋から持ってきた家畜を追い立てるためのステッキが握られていた。


 ブォンッ!!


リュウカ「うぉっ?!」バッ


水平に振り回されたステッキを、間一髪でかがんでかわしたリュウカ・・・


サワヤ「だあああああぁぁっっ!!」ブォンッ!


続けてすぐさまステッキを振りかぶったナウンコ… 兵士たちは、ナウンコがあまりにも素早く間合いを詰めてきたため、銃を使うことができない…!

しかし!!


 ドッガアァッ!!!


サワヤ「ぼぉっふぇえぇっ!?」=3


ステッキを振り下ろそうとナウンコの顔面に、リュウカのカウンターの右ハイキックが炸裂・・・!

もんどり打って転倒したナウンコを、すかさず周りの兵士たちが踏みつけて動きを制した。


サワヤ「うっぐぅ・・・!!」


倒れ伏したナウンコに兵士たちが一斉に銃口を向ける・・・

それが、ナウンコの目が映した、最期の光景だった。

~GAME OVER~

>>115

 スカァッ! ベチィヤァッ!!


スズ「あべしっ?!」=3

サワヤ「なっ?!」


確実にトキの後頭部をとらえたと思われたそのうんこは空を切り・・・ やっと立ち上がった兵士スズの顔面にもう一度激突していた。


サワヤ「…!!」ゾクッ


さらに、凄まじい悪寒がナウンコを襲い、全身の毛が逆立つのが感じられた。


サワヤ(・・・う、後ろにいやがる・・! こ、こいつ、いつの間に・・・?)

トキ「…ふん、未来視ができるうちにうんこを当てようなんて… 何千回やろうと、無駄な努力やで!」ズブッ!

サワヤ「あぅっ?!」


トキにより背後から新壇中の秘孔を突かれたナウンコは、一瞬にして失神し… 体をくの字に曲げ、顔から床に突っ込むようにして倒れてしまった。


リュウカ「くっ、この…! よくもうちの部下たちをうんこまみれに…!!」ジャキィッ!


憤怒の形相で胸の谷間からピストルを取り出したリュウカ・・・


トキ「やめんかいリュウカ… うちらは殺戮をしに来たんじゃないんや」スッ

トキ「それに… コイツはこの国の国王の娘やろ? 生かしとけば、きっとまだ何かに使えるはずやで…」ニタアアァ・・・

>>34

>>28

 ガヤガヤ・・・?  ザワザワザワザワ・・・?
 

 ユアン「辺境の国々を統合・・・? どういうことだ?」ヒソヒソ

 ヒサ「詭弁よ… 自分たちの侵略行為に屁理屈をつけて正当化しようとしてるのよ…」ヒソヒソ


リュウカ「そなたたちは皆・・・ 糞海(ふかい)のために滅びに瀕しとる」

リュウカ「うちらに従って… うちらの事業に参加するんや!」

リュウカ「糞海を焼き払い・・・ 再びこの大地を甦らせるんや!!」


朗々と未来について演説をするリュウカ・・・

風の谷の民たちの不安そうな表情にも、やや変化が表れた。


 サエ「糞海を、焼き払う…?」ヒソヒソ・・・

 クルミ「そんなこと、できるの?」ヒソヒソ

 シロ「だるぅ・・・」ヒソ・・・

 トヨネ「でも… もし糞海がなくなれば、これ以上うんこに怯えながらの生活はしなくて良くなるよー?」ヒソヒソ


そう・・・ 1000年前の“火の7日間”の直後に生まれ、現在でもジワジワと広がり続けている糞海・・・

次々と村や町などの人間の生存区域をのみこんでいくうんこの海・・・!

海から吹く風によって糞海の影響を受けにくい風の谷といえど、いつかは糞海にのまれてしまうかもしれないという懸念があり、それは村人たちに重苦しい閉塞感を与えていたのだ・・・

>>15



>>97

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー

 
 ドウッ ゴオオオオオオォォ―――――ッ・・・・・!!


翌日… 夜が明けるとすぐ、トルメキアの大型船4隻とコルベットと呼ばれる軍事専用の大型機は、早くもエンジンを点火し… トルメキアの王都トラスに向けて飛び立つ準備をしていた。

そんな中、サエ、クルミ、トヨネ、ナルカの四人は、大型船の後ろにワイヤーで接続されたバージという小型貨物船に乗船… そしてユアンとナウンコの二人は、司令官トキの乗っている大型船に搭乗しようとしていた…


 ザワザワザワ・・・・ ガヤガヤザワザワザワザワ・・・・・


早朝だというのに、村の者たちはほぼ総出で、その出発の様子を心配そうに見守っていた。

皆、主君のナウン・・・ ではなく、人質五人の少女たちを案じて見送りに来ていたのである。

ところが、


 「姫姉さまァ――!」タタッ

 「びめ゙ね゙え゙ざま゙あ゙ぁ゙ぁ゙――――っっ!!」=3

 「ちょっと待って欲しい所存――っ!」タタタッ

>>99








>>106

サワヤ「みんな待て! 私の話を聞・・・ぐっはぁっ?!」=3=3


みじめにもセリフを最後まで言えなかったナウンコ…

ユアンが投げた石が、間違ってナウンコの顔面を直撃したのである…


サワヤ「ぐおおおおぉぉ……??」ウググ・・・


両手を後ろ手に縛られているため、顔をおさえることもできずにうずくまるナウンコ・・・

しかし、そんなナウンコの耳に、聞きなれた声が届いた。


 「ちょっと! やめなさいみんな!!」


村人'S「「「「「「「!?!?!」」」」」」」


>>61















>>101

テル「ナメるなぁ!! 私はインハイチャンピオン、テル・ミヤナガだぞっ!!」ブワァッ!  ギュルルルルルルルゥーン!!


テルは左腕を、雀卓の端をつかむように前に出し、右腕を後ろに引いてかまえた・・・

その右腕が、みるみるうちに渦巻状の気流をまとっていく・・・!


テル「くらええぇっっ!! 必殺コークスクリュー・ツモオォォ―――――ッッ!!」ゴオォッ!!


数多の高校生雀士たちを震え上がらせてきたあのコークスクリューツモが、ヘビケラの口の中に国士無双を和了しようとした、その、瞬間・・・!!


 ドッゴオオォォッッ!!


サワヤ「 ご ふぅ じぃ やあぁっ っ?!?!」=3=3

テル「え?!」


なんと…

テルを助けるため、メーヴェで猛烈な勢いで上から滑空してきていたナウンコの脇腹に、テルのコークスクリューが炸裂・・・!!

一発で失神したナウンコは、そのままテルと一緒に奈落の底へと落下・・・


こうして、谷の子どもたちとの約束を果たすこともなく、糞海の藻屑と消えたのだった・・・


~GAME OVER~





>>103

サワヤ「王蟲・・・ ごめんな? お前たちの巣を騒がせて・・・」

王蟲「……」

サワヤ「でも分かってくれ。 私たちは敵じゃねーんだ…」

王蟲「………」ザワ・・・ザワ・・・  スルスルスルウゥ・・・・


キモチの悪い猫なで声で話すナウンコに… 王蟲は、ザワザワと金色の触手を伸ばし始めた…


サワヤ(ははあ… 頭ん中を見る気だな…? ふふ…w私ほど心が美しい人間もそうそういねーだろうからな…ww 何の問題もないぜっ! カモン!!)バッ


目をつぶり、王蟲の触手を受けとめようと両手を広げたナウンコ…

ところが、


サエ「… あっ? キャアアアァッ!?!」=3


サワヤ「は?!」

>>65













>>21

そう・・・

糞海の植物というものは全て、蟲たちがひり出す青いうんこからしか発芽しない…

普通、うんこというモノはバクテリアによって分解されて土になるものだが、なぜか蟲たちの青いうんこは分解されずにずっとうんこのままで、おぞましき糞海の植物の苗床になり続けているのである・・・

そして、うんこそのものが発する毒素と、そのうんこから生え続ける植物が発する瘴気によって、この世界の大気は汚され… トキやチカコの病気の原因となっているのだった・・・


ヒサ「い、一体どういうことなのよナウンコ! どうしてここのうんこと植物たちは毒を出していないの?」

サワヤ「ふふ… 先生、そんなの決まってるじゃないですか!w」

ヒサ「?」

サワヤ「“愛”ですよ! “愛”・・・! きちんと愛でてやれば、うんこも植物も毒を出すことはないんです!!」

>>97



















>>57

騒然とした中に響き渡った、凛とした声・・・

そして、ナルカが押す車椅子に乗って、現れたのは・・・


チカコ「みんな、安心して。 私はここにいるわよ」カラカラ・・・


  エ?  コクオウサマ・・・?  ドユコト?  ナンダヨイキテンジャン!  ザワザワ・・・・


チカコ「ちょっと… 大ババ様? 勝手に私を殺さないでくれる?」

イチゴ「おや? そうじゃったかのう?ww」


サワヤ(・・・な、なんだよおふくろ、生きてたのかよ・・・?)ムクッ


そう… あの時、チカコに撃ちこまれたのは実は麻酔弾であり… チカコは眠らされていただけなのだった。


リュウカ「ったく… 見ての通りや! うちらは殺戮をしにここに来たわけやない…!」

リュウカ「協力してもらうでっ! 糞海を焼き払い・・・巨チン兵を復活させるプロジェクトに!!」


・・・こうして、風の谷はトルメキア軍の支配下に入り・・・ その一大事業に協力させられることとなったのだった・・・

>>6









>>95

ケナガウシ(※)にまたがったおふくろが、手を伸ばして、私に乗るように促す・・・ (※トリウマと同じように、馬のように人を運ぶことが専門のウシ)

おふくろの膝の上に乗って周りを見渡すと… 警護する大人たちの中に、今とまるで変わらない大ババ様と呪術師のカスミの姿があった・・・

ユアンやユキは、まだ城に仕えてなかった頃だな・・・



 ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザ・・・・
“ラン・・・♪”

黙々とどこかへと歩いていく大人たち・・・


幼サワヤ「……」
“ランララランランラン・・・♪”

みんな押し黙って、うつむき加減で歩いていく… この先に、一体、何が…?

“ラン・・・♪”
幼サワヤ(あ・・・ この先って・・・!)スッ  タタタタタ・・・・!

“ランラララーン・・・♪”
私はウシを降りて走り始めた。

しかし、その後ろを、大人たちがワラワラと追いかけてくる…!

“ラ、ラン♪”
幼サワヤ「きちゃダメェ――ッ!」タタタタ・・・


そう、この先には、アレがある…             “ランララランランラ・ラ・ララララランランラーン・・・♪”


“チカコ「ナウンコ…! 人とうんこは同じ世界には住めないのよ!」タタタ・・・!”


ウソだ…                      “ランランランランラララララーン♪”

なんでみんな、うんこがキライなの…?
“ランランランランラララララーン♪”
うんこだって、信じてあげれば、悪いことはしないのに…!!

うんこのことを何一つ分からない大人なんか、嫌いだ…!

そんな、大人たちには・・・・ “ランランランララランランラァーン♪”


 タタタタタタ・・・!  ピョーンッ!!
“ランラララーン・・・♪ ラ・ラァーン・・・♪”

私は逃げながら、“あの場所”をヒラリと飛び越えた・・・

すると! “ラン♪ ランララランランラン・・・♪”


 “ズッボオォォッ!!”

“ラン♪ ランラララーン・・・♪”
手ごたえあり・・・!!ww 

ゆっくり振り返ると、追ってきていた大人たちは見事に、私がひそかに掘った肥溜めの落とし穴にハマリこんで、うんこまみれになっていた・・・

“ラ、ラン♪”
ワーッ!  クッセェヨオォ――!!  ヒメサマ!ナンテコトヲォーッ!!  コノクソガキガアァ――ッ!!

                                     “ランララランランラ・ラ・ララララランランラーン・・・♪”

幼サワヤ「ぶぉはははははははっっ!!ww ざまあミロッ!! うんこをコケにするからだっ!!!www」=3

>>91


>>70

テル(トルメキアの豚どもが…! これで… トドメだっ!!)キイイイィィ―――――ン・・・!


ガンシップの操縦席では、あの、頭に∠のある少女が、ナウンコたちの船にキッチリとバルカンの照準を合わせていた。

その目はギラギラと妖しく光り… 憎しみで燃えているようだった。


テル(・・・セイコ、タカミ… そして、私の最愛の存在、サキ・・・!)

テル(今、おねーちゃんが、仇をとってあげるからね・・・!!)クイッ!


 ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガアアアアァァァッッ!!!


ハンドルの中央にある赤い発射ボタンに、テルの親指が触れたとたん・・・ 両翼のバルカンが火を噴き、無数の弾丸が再び射出された・・・

しかし、その瞬間だった。


“サワヤ『 や め ろ お お ぉぉ ぉ――――――――――っっっ!!!! 』ブワアアァッ!!”


テル「えっ?!」


その時、テルが見たモノ・・・

それは、砲弾の雨の中、船のコックピットの上で仁王立ちになり・・・

紅蓮の炎と、無数の下肢を広げた巨大なタコ・・・ アナコンダのように胴体をしならせた翼の生えた大蛇・・・ 鳳凰のように両翼を広げた巨大な怪鳥など・・・

凄まじい迫力のカムイたちを後ろにつき従えたナウンコの鬼気迫る姿だった・・・

>>104

>>113

サワヤ「おい後席! エンジンを切れ!!」

ユアン「は?! な、なんだって??」

サワヤ「エンジン音が邪魔なんだよっ! いいから急げ!!」

ユアン「・・・ マジかよ…? くそったれ! 落ちたら姫様のせいだからなっ!!」プツンッ!


 ドゥルルルルルルルルゥ・・・ プスンッ…


エンジンを切り、惰性で飛行し始めたガンシップ…


サエ「…な?何やってんの? 姫様…??」

サワヤ「いいかお前らっ!落ち着いて聞けえぇっ!! 必ず助けるから… 私を信じて積み荷を捨てろォ!!」

クルミ「落ち着いてないのはあんただよ! 早くエンジン着けなさい! 姫様も墜落するよ?!」

ナルカ「な、何をやってるんですか、一体・・・??」

トヨネ「信じられないちょーバカだよー…」


テンパッていた人間たちに、逆にバカにされてしまったナウンコ…

しかし、ナウンコの捨て身の愚行に目が覚めたのか、クルミたちはやっと積み荷を捨て始めた…


ユアン「おいっ! 姫様、機首が落ちてんぞっ!!」

サワヤ「お、おう分かってるよ! エンジン点火ァ! 不時着地を探すぞ!!」


 ドルルルルンッ!!  ビュウウウウウウゥゥ―――ン・・・・・!!


>>69


>>59
振り返ると、なんと、他の王蟲が伸ばした触手が、サエをとらえ・・・ 空中高く持ち上げていたのだ・・・!


サエ「や、やだ! ちょっと! 誰か! あ、あああぁんっ!///」=3=3


空中で、触手に服を剥ぎ取られていくサエ・・・


サワヤ「へ? は? こ、これは…?  んんっ?」

スズ「おわっ? ちょ、なんや! くすぐったぁ! 放さんかいっ!」=3


ナウンコに向かって伸びてきた触手はその横を素通りし・・・ 後ろにいたスズの体をまさぐっていた。


トヨネ「このぉ! サエをはな… ひゃっ!? や、やめてよぉっ!」モゾモゾ・・・

クルミ「わっ? ちょっと! 近づくなっ!」モゾモゾ

ナルカ「ひっ!? ひゃあぁ…? や、やめて下さいっ!」モゾモゾ


サエ、スズに続いて、次々と王蟲の触手に襲われていく仲間たち… そして…


“ククク・・・ ナカナカイイケツダゼ・・・!w”

“ホホオ・・・! コレハイガイトスバラナオモチ・・・!”

“ムフフ・・・ オレハコノチッチャイJSヲ・・・!”

“オイオイ、オマエッテマジデロリコンダヨナ・・・!w”


サワヤ(こ、この、頭に直接届く声は・・・ 王蟲の心の声?)

サワヤ(ま、まさか、コイツら・・・!)

サワヤ「発情期なのか?!」 >>45

>>104

サワヤ「………」


呆然と落下していったガンシップの煙跡を見つめるナウンコ…


サワヤ(… 一瞬チラッと見えたけど… あの、操縦席にいた頭に∠のあった奴って、もしかして…?)

ユアン「・・・お、おい、姫様… 何やってんだよ? 降りてこいよ…」


下からユアンが弱々しい声でナウンコを呼んでいる…

降りてみると、コックピット内は完全に地獄となっていた。

二度の砲撃により、兵士たちはほぼ全て死に絶え、炎の海の中で、人間の肉の焦げる臭いがした。

ナウンコだけは奇跡的に傷一つ負っていなかったが、ユアンも右肩から血を流していた…


サワヤ「お、おい、大丈夫か? ユアン?」

ユアン「ん… あぁ… 大したケガじゃねーけどさ… でもダメだわもうコレ… 完全に詰んだわ…」

サワヤ「バーロォー! あきらめるんじゃねえ! 来いっ! 脱出するぞ!!」カッ

ユアン「へ、は…? 脱出って… ど、どうやってだよ?」

サワヤ「思い出せ! このコックピットの真下は格納庫だ・・・ あそこに、風の谷で積んだ私たちのガンシップがあるはずだっ!!」

>>108







>>20

イズミ「ぐっはああああああぁぁぁっっ?!?! 目が! 目があああぁぁ―――っっ!!」ゴロゴロゴロ・・・


うんこまみれの顔面をおさえて床を転げ回るイズミ・・・


リュウカ「なっ?!」


驚いたリュウカがイズミに目線を移した、その、刹那だった。


茶色いモノ「」ゴオオオオオオォォォッ!!

リュウカ「!?」


リュウカの目の端に、自分の方に向かって飛んでくる“茶色いモノ”が映った・・・


リュウカ(! アレは・・・!!)


この時・・・ リュウカが、その特殊能力である“無極点モード”を発動していなかったら、そのおぞましき茶色いモノはリュウカの顔面をとらえていたであろう・・・

しかし! 無極点モードで自身の最高状態・・・ “ゾーン”に入ったことで、リュウカはその茶色いモノの正体を極めて正確に分析していた・・・

>>16









>>80

 サラサラ・・・  サラサラサラサラァ・・・・


よく見ると、ナウンコの体も徐々に砂の中に沈んでいっている…!


テル「… っく…!!」ズズズゥ・・・


沈み込みながら、なんとかマスクだけでもつけてやろうと、ナウンコの方へ這い寄っていくテル…

しかし…


ズズ・・・  ズズズブッ  ズブブブブブブゥ・・・・


テル「… ああっ! チク、ショウ・・・!!」ズズズズゥ・・・・!


ナウンコの体は完全に流砂にのみこまれ・・・ それに続いて、テルも砂の中へと消えていった・・・


>>31
















>>64





このあと、ナウンコたちは幸いにも大きな湖を発見・・・ バージを誘導して無事着水した・・・


 ザザァッ・・・ ザザザザザザザザザアアアァァ―――ッ・・・・!


ナルカ「・・・ふっ、は・・ た、助かりました・・・!」ホッ

サワヤ「おーいみんなぁ! 生きてっか?」

トヨネ「姫様! ちょー良かったよー!!」

クルミ「おかげさまで、なんとか全員生きてるみたいだね…」

サエ「よし! 早速フックを修理して… ワイヤーをつなごう!」

ユアン「おう! 早いとここんなくせーところから出ようぜっ!」


 ヨカッタヨカッタ♪  ワイワイガヤガヤ・・・


バージの翼の上に出て、無事を喜び合う風の谷の者たち…

その時、ナウンコのいたガンシップの前部座席から、モゾモゾとはい出てくる者があった・・・


トキ「・・・?? な、なんやここは…? ナニがどうなっとるんや?」

>>29






>>93

サワヤ「おい、ユアン… 私に万が一のことがあったら… 谷のみんなのことは、よろしく頼むぜ…」

ユアン「はぁ?! なんだ、何言ってんだ姫サマ? 頭でも打ったのか?」

サワヤ「じゃかましゃあっ! 黙って見てろ!!」スッ


ナウンコは、イズミがいたコックピット上部の銃座によじ登り、割れた窓から、外に出た・・・


 キイイィィ――ン・・・!  ズガガガガガガガガガガガッ!!  ダアンダダダアァ――ンッ!!


上空では、追尾して撃ってくるコルベットの砲撃をかわし、くるりと機首をひるがえして、またこちらに向かって加速してくる赤紫のガンシップがあった・・・

トドメを刺す気なのだ。


サワヤ「… やめろォ! もう殺すんじゃねえぇ―――っっ!!」


ガンシップに向かって大声を張り上げるナウンコ… しかし… 超高速で飛ぶガンシップの操縦者に、そんな、人間の叫び声ごときが届くはずがない…!


>>63













>>92

サワヤ「何言ってんだバカヤロォ! いいから早く来い!!」

セーラ「バカはお前や!! もう俺が乗るところなんかないやろが! そんなちっこいガンシップに5人も乗ったら・・・空中で機体が分解して全員死ぬでっ!!」

サワヤ「……」

セーラ「…ええんや、俺は… イズミたちが向こうで待っとるで、会いに行ってやらなあかんのや… じゃあなっ! その二人、頼んだでっ!!」バッ!

サワヤ「!?」


そう叫ぶと、セーラは、ガンシップではなく・・・ 炎の海の中へとその身を投じたのだ・・・


スズ「あ、あぁ? セーラさん?!」

サワヤ「…振り向くなっ! ユアン! 発砲と同時にエンジン全開だっ!!」カッ

ユアン「お…おう! 了解!!」

サワヤ「ヨオオォ―――イ・・・・・」


サワヤ「 テェッ !!」ボワァッ!


 ドッゴオオオオオオォォ―――――ンッ!!!



風の谷に一機しかない、超制空特化型ガンシップの45口径大砲から飛び出した徹甲弾は・・・ 格納庫の鋼鉄の扉をイッパツで突き破り、その猛烈な炎の中を一気に潜り抜けて飛び立った。

セーラたちが乗ったままの1番艦が空中で大爆発を起こし、粉々に砕け散ったのは、その直後だった。

>>38

>>93

サワヤ「…おい、ユアン、逃げるぞ…!」ヒソヒソ

ユアン「へ? に、逃げるったって… ど、どこにだよ?」

サワヤ「思い出せよ! このコックピットの真下の格納庫に… 私たちのガンシップが積んであるだろーが!」

ユアン「あ…!」

サワヤ「アレならまだ動くかもしんねー… ほら、奴らにバレねーように… 行くぞ!」ソソソソ・・・


セーラたちに見つからないようにこっそりコックピットを抜け出し、格納庫へとつながる螺旋階段を降り始めたナウンコとユアン・・・

しかし、


スズ「お、おいっ! 待たんかい!そこの二人ィ!!」


・・・振り返ると、兵士スズが、興奮した様子でこちらに銃を向けていた…


スズ「ど、どこに行くんや! 勝手に操縦室を出るんじゃないわぁ!!」ハアハア

サワヤ「…い、いや、ちょっと、トイレに… そ、そう、ツレションっすよ、ツレション!」

スズ「あぁん…? トイレはソッチじゃないぞ? 適当なことを言うなっ!」チャキッ!


燃え盛る炎を背景に、黒光りする冷たい銃口を容赦なく向けてくるスズ・・・

>>49






>>18





~その頃、城内のナウンコの部屋…~


<コマキ「… zzzzz…」スピースピー・・・


サワヤ「・・・この石の中のコ… よく見ると、すっげーいいおもちしてるよな… なんとか外に出せねーかな…?」ガンガンガン!!


無事釈放されたナウンコは、ぺジテのサキから預かった大切な賢者の石をブッ壊そうと、トンカチで叩いていた・・・


サワヤ「…ああぁくっそ! 傷一つつかねーな…? ナニでできてんだよコレ、マジで…?」


<コマキ「zzzzz……」スヤスヤスヤ・・・


トンカチの衝撃などモノともせず、その透明な黒い石の中で、巫女服の小さい少女は、相変わらずスヤスヤと眠り続けている…


サワヤ「…くそ! こうなったら意地だ! 絶対外に出して、そのおもちをむいて確かめてやる…!」ハアハア


おもちのこととなると我を忘れてしまうナウンコは、トンカチを置き・・・

・石を暖炉の火であぶってみる >>36
・掘削機を使って穴をあけてみる >>83




>>52

 バサバサバサバサバサバサバサアァッ!!  ギチギチギチギチギチギチギチイイィィ・・・!!

  ビビビビビビビイイイィイイ・・・・・!   ギギギギヴオオオオオオォォォ―――ン・・・!!


ナルカ「な、なんですかアレ…? 羽蟲の大群が、どこかに向かってる…?」

トヨネ「い、いったい何が始まるのー…?」

サエ「みんな目が真っ赤な攻撃色… 何に怒ってるんだろう…」

クルミ「まさか… 誰かがここの近くで、蟲を殺したんじゃあ…?」


サワヤ「… おい、ユアン… ちょっと行ってくるな」

ユアン「は? ナニ?!」

サワヤ「多分… あの私たちを撃ち落としたガンシップに乗ってた奴が生きてて、蟲に襲われてんだよ。 ちょっと助けてくる」サッ

ユアン「・・・オイ… 今日の姫様は、一体なんなんだよ? まるで人が変わったみてーだな…?」

サワヤ「どういう意味だそりゃ? いいか、お前らはもっと上の安全な場所で待機して… 一時間経っても私が戻ってこなかったら、谷へ帰れ! じゃな!!」ドウッ!


 ドッヒュウウゥゥ――――――――――――ン・・・・・!!


青い閃光を放ってメーヴェを加速させたナウンコは… アッという間に皆の視界から消えてしまった…


ナルカ「…な、なんだか今日の姫様、カッコいいですぅ…」キュン・・・

ユアン(… ったく… 絶対死ぬんじゃねーぞ! 姫様…!)

>>86



>>30

 ドサアァッ!!


サワヤ「あっ?!」


ナウンコは、セーラまであと一歩という所で、前のめりに転倒していた。

そして・・・


サワヤ「… ぅぐっ! はぁ…?!」ドクドクドク・・・


ナウンコの右ひざ・・・そしてその裏側からも、真っ赤な鮮血が吹き出していた。

セーラの放った弾丸が、膝を完全に撃ち抜いていたのだ。


セーラ「…ちぃ! 威嚇のつもりで撃ったんやが… 抵抗するで当たってもうたがな!」

サワヤ「・・・あぁーっぐ! ふぅ…?! い、いてえええぇぇ…!」ガクガク・・・



この時の銃弾は骨を貫通しており、ナウンコは松葉杖となってしまった…

そして、ケガをした村人を陵辱しようとした罪により、地下牢へと幽閉されてしまった…


数日後・・・ 誰も来ないので、地下牢から這い出てきたナウンコが見たモノは、巨チン兵と王蟲の争いにより人類がほとんどいなくなってしまった世界だった・・・


~GAME OVER~




>>106

サワヤ(いや、待てよ…? これって、もしかして、逃げるチャンスなんじゃね…?)

サワヤ(こんな奴らの言いなりになってたら、いつ殺されるか分かんねー… ヤルなら、今しかない!!)ダッ

サワヤ「オッラァッ!!」ブンッ

 ゴスゥッ!!

スズ「あぐぅっっ!?」=3=3


サワヤ「よっしゃ!ww」タタタタ・・・!


スキをついてスズのみぞおちあたりに蹴りを入れたナウンコは、両手を縛られたまま走り出した・・・


サワヤ(よっしゃうまくイッたぜ…! このまま村の外まで逃げて…)タタタタタタ

サワヤ(隣国のコトニサカエのヨシダちゃんにでも助けを求めれば… 活路を開けるはずだっ!)スタタタタタッ!


トルメキア兵たちは、暴れ出した村人をおさえるので精一杯・・・ ナウンコを追ってくる兵はいない・・・!


サワヤ(うっしゃ…! まずは村の外に…  ん?)タタタ・・・


?「のよ?」

>>107







>>19

サワヤ「うぉほほほほほほほほほほほほほほほフォッホォ―――――――――ッッッ!!!!!wwww」バアァンッ!  ズダダダダダダダダッ!!


奇声を発しながら小屋を飛び出し、土煙をあげながら猛然と城に向かって走り始めたナウンコ・・・


その時の、ナウンコを目撃した村人や、トルメキア兵たちは… その様は人が走っているというより、まるで一陣の青い風が吹き抜けるようだったと、あとで語った…


サワヤ「ウェひひひひひひひひひひっひひひひひひひひっっwww!!!」ダダダダダダダダ・・・


しかし… そんなナウンコの頭の中は、救うべき女王のことなどはかけらもなく、めくるめくユキのアラレもない姿でいっぱいだった…






~その時、城内最高階・女王の間…~


 シャキィッ! ……


チカコ「・・・・・」


風の谷の国王、チカコは… 病のため動けぬそのベッドの上で、無言で護身用の剣を鞘から抜いた…

外の騒ぎの音… そして窓の外にチラリと見えたトルメキアの巨大戦艦の船影…

自分に命の危険が迫っていることは分かっていた。

>>25



>>85

サワヤ「ふぁっ?!」ギョッ

ヒサ「ナウンコ? あなた、明日トルメキアに出発なんでしょ? 荷物の積み込みとか終わったの?」

サワヤ(ヒサ先生…? ったく… やっかいな人に見つかったな…)チッ

サワヤ「え、いや… ユ、ユアンたちが、全部おまかせ下さいって、言ってくれた、からさ・・・」シドロモドロ

ヒサ「ふぅん…? …で、ユキのとこなんかに、何の用で来たのよ」ジトォ・・・

ユキ「ヒサ様、それは、姫様が私に…」

サワヤ「あ―――っ! そ、そうそう! いや、実はユキに見せたいもんがあってさ! あ、ヒサ先生も良かったら来てよ!」

ヒサ「見せたいモノ?」

ユキ「…?」


サワヤ(…くそったれ… でもしょーがない… ここはとりあえず仕切り直しだな…)

サワヤ(でもユキ、私はお前のおもちをあきらめねーからな…? とりあえず、うんこに対するその間違った認識を、改めてもらわねーとな…)

サワヤ(うんこがどんなにすばらなモノなのかを知ってくれれば… ちょっとうんこもらしたくらいで、私をdisることはねーはずだ…!)テクテクテク・・・


ナウンコは、ユキとヒサを、城の地下・・・ 普段はほとんど人が立ち入らない基部の、とある一室へと案内した・・・

>>21








>>89

ヘビケラ「ギギィ、 ギギギギィ・・・・」グルウゥ~~・・・!


あまりの速さに一瞬目標を見失ったヘビケラだったが、真下に逃げていったナウンコとテルを目ざとく見つけ、グルリとその長い体をひねってメーヴェを追い始めた…


テル「ぐっむぅ…!」ガシィッ


高速で落下しながら、ナウンコに引き寄せてもらってなんとかメーヴェの操縦把をつかんだテル・・・


サワヤ「…よーっし、しっかりつかまってな!」ニッ


ナウンコは軽く微笑むと、地面にスレスレまで迫っていたメーヴェの機首をグイッと上げた。


 バウゥッ! ッシュウウウゥゥ―――――――――ッ!!


今度は一気に上空へと上がっていくメーヴェ・・・


テル「…お、お前は…?」

サワヤ「…ふふっ、私はな、風の谷の・・・!」


サワヤ「ナウンコだっ!!」カッ


>>117





>>27

・・・ パラ、パラパラァ・・・・


落下したメーヴェは、網の目のようになっている石化した樹木の層を突き破り… その下のやわらかい砂地に墜落していた…


テル「う、うぅ・・・」ググ・・・

砂の上で上半身を起こしたテル…


 パサッ


テル「!!」

そのテルの目の前に、ナウンコがつけていた瘴気マスクが落ちてきた。


テル「……?」キョロキョロ


そのマスクをつかんで、周りを見渡すテル…

ナウンコは、テルから5mほど離れた所で、砂に半分埋まった状態で仰向けに倒れていた。 まだ、気を失っている…


テル「よし…」タタタタタタタ・・・・

テル「うっ?!」ズボォッ!


ナウンコに駆け寄ろうとしたテルが、突然… 腰まで砂に埋まってしまった。


テル「ぐ・・・?! りゅ、流砂だっ!!」

>>68

>>3

サワヤ「・・・ユ、ユキ、すぐ戻ってくるから、ジッとしてろよな!」ダッ


ユキが心配で後ろ髪引かれる思いだったが、踵を返し、城へと走り出したナウンコ・・・

しかし!!


サワヤ「!?」ゾクッ!


その時ナウンコは、今までの人生で一度も味わったことのない、何とも形容しがたい次元を超越した変態的気配を察知し、全身に鳥肌が立つのを感じた。

あわてて後ろを振り返ると、そこには・・・


クロ「むほほほほほほほほほ・・・ww こんな所にケガをして動けないロリ美巨乳おもちがありますねぇ~~~・・・www」グフォフォフォフォ・・・・

クロ「ふんふむ、私は実にウンがいい! これだから、弱者を陵辱できる戦争はやめられないのですよ!!ww」グヒヒヒヒ・・・

ユキ「っひぃ…?!」


足をくじいて動けないユキに、恐るべき魔の手を伸ばす凄まじく妖しげな少女・・・

丸腰だが、コイツもトルメキアの兵士だろうか?


サワヤ「おい!キサマァ!! 私のおもちにナニをするんだっ!!」クワッ


・クロにドロップキック >>32
・パウチカムイ召喚 >>94





>>6

音もなくリュウカの背後から現れた、妖しげなナース服の少女…!


ケイ「巨チン兵の造り方なら、この本にちゃんと書いてあるんやでーぇ♪」ニコニコ


いかにも古めかしい、獣の皮がカバーになっている分厚い本を見せる、トルメキアの軍医・ケイ…


リュウカ「ケイちゃん…! その本は…?」

ケイ「1000年前… “火の七日間”の前に書かれた貴重な前時代の遺物… 俗に言う“糞海文書”ですよーぅ」

トキ「な…? あの伝説の“糞海文書”…!? 実在したんやな…」

ケイ「この城の地下倉庫で見つけたんや♪」

リュウカ「ほ、ほんまかいな…? やれやれまったく… あの大型運搬船がこの谷に落ちてしまったんも、もしかして神の思し召しやったんかな…?」


・・・巨チン兵の心臓は、ぺジテ市にある旧世界の遺跡から発掘された…

スパイの密告によってそれを知ったトルメキア帝国大王ヒロエは、他国が強大な武力をもつことになるのを危惧し、大軍をぺジテに投入して巨チン兵の心臓を強奪・・・

しかし、心臓とぺジテの捕虜を本国へ輸送しようとした大型船は、その心臓の想像以上の重さに耐えきれず糞海に一時不時着・・・

なんとか再発進したものの、その時に船体にまとわりついた蟲たちによって、結局風の谷に墜落してしまっていたのだ・・・

>>14









>>73

サワヤ「…よぉーっし、こうなったらコイツで…!」ガシッ


ナウンコは、なぜかそこに置いてあった道路工事に使うような掘削機を手にした。

そして…


サワヤ「おりゃっ! 出てこい巨乳おもちぃ!!」バッ


 ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオォォッ!!!


床に据え付けた石に向かって、掘削機のエンジンを全開にしたナウンコ・・・

すると!


?「・・・むわぁ――っ! やっかましいですよーっ!!」ブワァッ

サワヤ「は?!」


突然、ナウンコの目の前の空間に大きな「穴」があき・・・ そこから、とてつもなくロリッロリなツルペタ痴女巫女が飛び出してきたのである・・・!


ハツミ「うるさいですよー! 部屋の中で掘削機なんか使う人がありますかーっ!!」クワッ=3

サワヤ「・・・な、な、なんだなんだお前ぇ・・・?」

ハツミ「私は姫様をお守りする“聖母石”の精霊の一人ですよー」

サワヤ「…へ? セイボセキ…??」

>>50


>>12

サワヤ「・・・ ゑ?」ジョバナアアァァ~~…!

リュウカ「その股間の水や! い、一体ナニやっとるんや!!」=3

サワヤ「そりゃ、まあ、これは、その・・・  プ、プレイ?」ジョジョジョジョジョジョオオォォ~~~…!

リュウカ「は?! プ、プレイ?!?」

サワヤ「そ、そうそう、最近流行りのさ、“セルフおもらしプレイ”・・・ 知らねーの?」プッショワアアアアアッァァ~~…!!

リュウカ「知るかいそんなイカレタ性癖…! てかこんなとこでプレイすなっ! 靴が汚れるやろがっ!!」


そう… 全く衰えることなく放射されるナウンコのセイント・ウォーターは… 既に部屋の中に立派な池をつくり、ジワジワとリュウカたちに迫りつつあった。


リュウカ「くっ、こ、この・・・! 余計な殺しはしたくなかったんやが… イズミィ! 撃ち殺せぇ!アイツをォ!!」

イズミ「え? あ、はい…」チャキッ

サワヤ「!?」ジョバアアアアアァァ――・・・!!


まだおもらしナウだというのに、黒光りする銃口を向けられてしまったナウンコ・・・!


サワヤ(…チッ! クソッタレ、しょーがねーな・・・!)グッ


 ・・・  パァ―――ンッ・・・・!


イズミのかまえた銃の筒口が火を噴き… 城内に乾いた銃声が鳴り響いた。

>>35



>>44

サワヤ「ユキ・・・ あのなぁ・・・・」ゴゴゴォ・・・

ユキ「?」

サワヤ「うんこもらしの何がいけねーんだよっ!!」ガシィッ!!

ユキ「はぁ?!」


ユキの両肩をつかみ、壁に押し付けたナウンコは・・・ 唾を飛ばしながら猛然とまくしたてた。


サワヤ「知らねーのか? 歴史上の人物で、ここぞという時にうんこをもらしたレジェンドはいくらでもいるんだぞ?」クワッ

ユキ「は、はあぁ・・・??」

サワヤ「一番有名なのは、江戸幕府を開いた徳川家康・・・ 彼は、武田軍との合戦の時、馬上で豪快にうんこをもらし… 部下に『と、殿!? な、なんですかその尻についている茶色いモノは??』って聞かれた時、『ふふ・・・ これは、握り飯からこぼれた味噌じゃよw』って事も無げに答えたナイスガイだ!!」

ユキ「……」

サワヤ「それに、あの明治維新の立役者でイケメンの剣豪でもあった桂小五郎なんか・・・ 新撰組に捕まりそうになった時、わざと脱糞して相手をひるませて、そのスキにうんこをもらしながらダッシュで逃げて生還したことがあるんだぞっ!!」=3

ユキ「ちょ・・・ちょっと、唾を飛ばさないでくださいよ…」キタナイ・・・

サワヤ「じゃかましゃあっ! それだけじゃねえ! あのヤマタノオロチを退治したことで有名な日本神話最大の英雄・スサノオノミコトが、天照大神の神殿で思いっきり脱糞してそのうんこを投げまくったことは、超有名な事なんだぞっ!!」=3=3

サワヤ「つまりだっ! “うんこもらしはステータス”なんだよ! “うんこもらしこそは偉人の証”なんだっ!!」

ユキ「………」


?「ちょっと、何やってんの、あんたたち…?」スッ

>>78



>>74





同時刻…

ナウンコたちが着水した湖から、南に約12kmの場所…

あのぺジテの赤紫色のガンシップが墜落し、ゴォゴォと炎と煙を吐き出していた…

そして、そのすぐ側で・・・


テル「・・・くっ!!」ガーンガーン!!


銃を撃ちながら、襲いくる津波のような蟲たちから逃げている少女がいた…


テル「くそ…! キリがない…!!」タタタタタ・・・


走って逃げるテルの後ろから、まるでクワガタのような“牙”を持った、1mくらいもある巨大なイモムシたちが数十、数百と追いかけてくる・・・!

モゾモゾと地を這うこの恐るべき蟲は、ヘビケラの幼虫・・・「ミノネズミ」と呼ばれる地蟲の大群である。


テル「・・・し、死んで、たまるか・・!」ハアハアハア・・・


必死にミノネズミの群れから逃げるテル・・・  しかし、その足がピタリと止まった。


テル「っぐぅ・・・!!」


テルの目の前は、底が見えないほどに深い奈落のように切り立った崖になっていた…

>>13

>>105

 ザ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ァァァ ・・・・・!!!!!


サエ「わっ?!」

ナルカ「ひっ!?」

クルミ「げっ、これ・・・!!」


ナウンコが叫ぶと同時に… 青い湖の水面全体が、突然真っ赤に染まり… ガンシップのすぐ横に、王蟲の巨体をはるかに超える・・・まるで東京ドームのように巨大な赤い海坊主のようなモノが現れたのである…!


サワヤ「よっしゃ! 頼んだぞアッコロ!!」ピョンッ

王蟲'S「「「「「ギギ・・・!  グゴゴゴゴゴゴオォ・・・??」」」」」モゴ、モゴモゴモゴモゴォ・・・・・


ナウンコがアッコロの頭に飛び移ると同時に、十匹近くはいた王蟲たちが皆、ブクブクと水の中に沈み始めた・・・


サエ「こ、これは…?」

サワヤ「アッコロが水の中で下肢で王蟲を引っ張ってくれてるんだよ! ホラッ! 今のうちに逃げろっ!!」

>>52













>>99

サワヤ「ありがとな、大事に食べるからな…」ギュ・・・


三人の幼女を優しく抱きしめるナウンコ…


綾「姫姉さま、早く帰ってきてね…」

ギバード「帰ったら、また面白いうんこ話聞かせてよ…!」

ひな「お土産も期待したい所存…」


スズ「おい、急げ! 出発するぞっ!」


別れを惜しむナウンコたちを、搭乗口から顔を出したおでこの広い兵士が声をかけて急かした。


ナウンコ「じゃ、行ってくるな。 すぐ帰ってきてやるからさっ!」

ギバード「ホントに…?」ウルウル・・・

ナウンコ「私がウソついたことなんてあったか?」

綾「・・・姫姉さまが言うことの9割くらいは、ウソかメチャクチャなうんこ話…」

ひな「むしろまともなことを言う方が少ないと思う所存…」

ナウンコ「うるせーな! さっ、あぶねーから早く向こう行ってろっ!」


促され、見送りの群衆の方へと走って戻っていく三人に手を振りながら、ナウンコは船に搭乗した。


そう・・・ 身の振り方次第で、巨大な鉄の棺桶へと化けることになる、その恐ろしい船の中へ・・・・

>>11

>>101

テル「ナメるなぁ! この私の聖剣で・・・!!」シャッ!

テル「ほわぁっ??!」

ヘビケラ「?!?」


腰にさげていた剣をサヤから抜いたテル・・・

あぁ、しかし・・・・・!!

テルがその右手に持っていたのは、剣ではなく、なんと、綺麗なバラの花束だった・・・


テル(ああぁシマッタ!)

テル(かくし芸大会で使う予定だった手品の剣を、間違えて持ってきちゃってた…)


これにはさすがのヘビケラも目を丸くして一瞬カタまり・・・テルの体を真っ二つに切り裂くはずだった二つの牙は、空を切っていた・・・

そして!


 キイイイイイィィィ―――――――ン・・・・・  シュンッ!!


テル「うぁっ?!」


真上から超高速で滑空してきたナウンコが、テルの右手首をガッチリとつかんでいた。

>>79





>>4

一気に加速してバージのすぐ左舷へとガンシップを寄せていくナウンコ…


ユアン「お…おいっ! あんまり無茶すっとホントに機体がバラけるぞ?」

サワヤ「オーイみんなァ! 生きてっか?!」


ユアンの忠告を無視して、バージに声をかけるナウンコ…


ナルカ「あ、姫様?!」

トヨネ「わあぁ姫様・・・来てくれたんだっ!」


狭い乗員室の窓からモゾモゾと顔を出すナルカたち・・・


サワヤ「ちょっと待ってろっ! 今ロープを伸ばすから…」

ユアン「うぃっ?! 姫様!この状態でバージを牽引するのは無理だっつーの!!」

サエ「姫様… ごめんね、フックが壊れてるのよ。 空中収容は無理ですっ!」


運転席のサエも顔を出す…


クルミ「燃料ももう切れそうなんだ…」

ナルカ「糞海に降りたらもう助かりません!」

トヨネ「蟲たちに食べられちゃうのはイヤだよーぅ!!」

サエ「・・・護身用の手榴弾で、私たち、もうひとおもいに自爆します… 姫様、離れて下さい!!」

>>113

>>62

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー


サワヤ「 ブォファハハハハハハハハハハハハハハハハ八ッッ!!!wwww」ガバァッ!

テル「!?」ビクッ


突然、大笑いしながらハネ起きたナウンコ・・・

隣で様子を見守っていたテルも、さすがにビックリした顔で少し後じさりした・・・


サワヤ「・・・ あー・・・  ん? なんだここ?」キョロキョロ

テル「…おはよう。 気分は… 大丈夫みたいだね」

イケダ「一体どんな夢を見てたんだし…」


テルの隣に、戦闘中はポシェットに隠れていたイケダリスもいた。


・・・しかし、そこはなんとも不思議な場所だった。

石化した青い巨木が何本も立ち並び・・・ はるか上の方で、枝がからまり合って天井のようになっており、そこから陽の光がうっすらともれて、薄暗いこの空間を照らしていた・・・

サラサラと水の流れる音もする… 近くに川もあるようだった。


ナウンコ「… なんだぁ? どこなんだよここ? マジで?」

>>26



>>7

サワヤ「・・・ こいっ!!」

セーラ「え?!」

サワヤ「全員だっ!! 3人みんな乗せてやるから早く飛び乗れ!!」カッ

ユアン「はぁ?? ひ、姫? 何言ってんだっ! どうして敵を助けるんだよっ! それに5人も乗れるわけねーだろがっ!!」

サワヤ「うるせええぇっ!! 敵だろうと味方だろうと命の重さはすべて同じだっ!! さぁ早くこいっ!!」

ユアン「・・・!」


セーラ「ナウンコ… 恩に着るでっ! よし、ほんじゃスズ! お前先に行って、トキを受けとめるんや!」

スズ「あ、はい! はいはい!」ピョンッ


スズがガンシップに飛び乗り、下でトキを受けとめ… それぞれ、ユアンとナウンコの操縦席の足元のわずかなスペースに潜り込んだ…


スズ「へ、へへ… お、お世話になります…」モゾモゾ・・・

ユアン「… チッ…! 何が面白くて敵を助けなきゃいけねーんだ…!」


サワヤ「…よしっ! いいぞ! お前も降りてこいっ!」


失神したままのトキを自分の足元に寝かせたナウンコは、上を見上げ、セーラに声をかけた…


セーラ「…いや、俺はいい。 ここに残る! 早く行け!!」

サワヤ「は?!」

>>71


>>46


セーラ「・・・クッ、イズミ、お前ぇ・・・!!」ギリッ・・・


息を引き取ったイズミを抱きしめ、悔しそうに歯を食いしばる将兵長セーラ…

その周りはもうすでに炎の海になっており、戦死した兵士たちが何人もゴロゴロと転がっていた…


ユアン「くっそ…! この船も落ちるぞ?」

サワヤ「………」スッ


燃え盛る炎と横たわる戦死者たちの中、スックと立ち上がったナウンコ・・・!


ユアン「ひ、姫様? 何を?」


・コックピットの外に出て「やめろぉーっ!」と叫んでみる >>70

・船体下部に積んであるガンシップで脱出を試みる >>72
















>>81

サワヤ「出でよぉっ! 淫欲の神! パウチカムイイィ―――ッ!!」ブワァッ!

クロ「?!」


ナウンコの背中からヌラリと現れた、本物のサキュバス・パウチカムイ・・・!!

しかし… そのパウチカムイが、クロの体にまとわりついたと思った、その、刹那・・・


クロ「ふっっ!!」ピカァッ!

パウチカムイ「?!?」ビビクンッ!


一瞬、クロの右手が光ったかと思った次の瞬間には、パウチカムイは地面に横たわってその身を痙攣させていた。


サワヤ「は? んなぁ?!」

クロ「クククク・・・ww この私におもち揉み勝負を挑むなど・・・百億光年早いですのだww」

サワヤ「?! ば、バカな…? こいつ、パウチカムイを、逆にイカせたのか…??」

クロ「なかなか良い揉み具合でしたのだwww」グフォフォ・・・


サワヤ「コンチクショウ! かくなる上は…!」ダッ

>>32








>>31





…   ラン・・・♪   ランララランランラン♪  ラン、ランラララーン・・・♪ (♪ナウンコ・レクイエム)


サワヤ「……」


 “ナウンコ・・・”


サワヤ「…?」


 “ナウンコ、 ナウンコ・・・!”


・・・誰かが私を呼んでいる・・・・


それは、幼いときの私の記憶のようだった。

・・・まるで、絵本の中のような世界・・・

真っ黄色な草原のまん中で、まだ小さい頃の私が、かがんで何かしてる・・・

あぁ・・・ うん、思い出した、アレは… アリの巣穴にオシッコをぶっかける洪水ごっこをしてる私だ…

うん、そう… ちっちゃい子どもって、やたら残酷だから… あんなことしても、気に病まねーんだよな・・・


 “ナウンコ・・・!”


そんな小さい私を呼んでいるこの声は・・・ まだ病気にかかってなかった時のおふくろだ・・・


“チカコ「 おいで、ナウンコ・・・!」”

>>62


>>51

ケイ「ほらトキちゃん、酸素吸入器ですよーぅ」スッ

トキ「あ… 助かるわ、ケイちゃん…」シューシュー

リュウカ「トキ…」


トルメキア本国は、風の谷よりは、糞海からずっと離れた位置にあり、瘴気が原因で病になる者など殆どいない…

しかし、生まれつき病弱なトキの体には、徐々に糞海の毒が浸透しつつあり…

このままではあまり長生きできないのではないか、という見方をする医者が多かった…


ケイ「トキちゃんは、いったん本国へ戻ったほうがええで… 巨チン兵のプロジェクトは、うちらでちゃんと進めとくから」

トキ「そうさせてもらうわ… リュウカ、頼んだで」

リュウカ「も、もちろんや! トキが次この谷に来た時には… 糞海なんか全部焼き払っといてやるからな!」

リュウカ(糞海さえ焼いてしまえば・・・ この世に瘴気なんちゅうもんは無くなって、トキが安心して暮らせる世界になるはずや…)

リュウカ(そして、この地に新しく国家を建設して、トキと二人でその国を治めて幸せに暮らすんや…!)

リュウカ(巨チン兵さえ復活させて、意のままに操れれば、世界を牛耳ったのと一緒や… そうなれば、本国のヒロエたちも手は出せへんはずやからな!)


風の谷の住民の前では、あのようにいかにもみんなのため、人類の未来のため、といった調子で話をしたリュウカだったが・・・ 内心は、トキの病気を治して、安心して二人で暮らしたい・・・ ただその一心だったのである。

>>18







>>60

ヒサ「愛・・・??」

ユキ「な、何を言ってるんですか、姫様…?」

サワヤ「あのなぁユキ… うんこにも植物にも“心”があるんだぜ? こんな話、聞いたことねーか?」

ユキ「?」

サワヤ「同じ花を二株用意して… 片方には、『キレイだね、かわいいね、いいニオイだね』って、毎日ポジティブな言葉をかけてあげる…」

サワヤ「そしてもう片方には、毎日『このボケカスインキンヤローが! 死ね! 消えろ! 生まれたことを恥じながら死にやがれっ!!』ってかんじで、ネガティブな言葉をかけ続ける…」

サワヤ「すると、二つとも同じ条件で育てても、ポジティブな言葉をかけてる方は元気に育つけど、ネガティブな言葉をかけてる方はすぐに枯れちまうんだぜ」

ヒサ「そんな…? それって都市伝説かなんかでしょ?」

サワヤ「いえ… 科学的な理由は証明されてないけど、多くの実験で確かめられた事実ですよ。 つまり…」

サワヤ「うんこだって花と同じで、愛してあげれば悪いことはしないんです。 うんこが毒や瘴気を出すのは、私たちがうんこに対して悪意の気持ちを向けるからなんですよ?」

ユキ「……」


当然… ヒサとユキが、こんなイカレた論理を信じるはずはなかった…

そう… 近い未来、このナウンコの変質的うんこ愛が、世界を救うことになる・・・ などと、思うわけはなかったのである・・・

>>56








>>113

サワヤ「……」モゾモゾ

ユアン「…ん? な、ナニやってんだ? 姫様?」


操縦席で立ち上がり、瘴気マスクを取って、サエたちの方に向き直ったナウンコ・・・


ナルカ「ひ、姫様? な、ナニを?」

クルミ「え、何やってんの?」

トヨネ「ひ、姫様! マスクをしてよー!!」

サエ「ちょ! 死ぬわよ? 早くマスクをして!姫様!!」


ここは殺人的な強烈な瘴気が渦巻く糞海の最深部… 一呼吸で死にかねない毒の森である…

そんな中、ナウンコは決死の思いで、息を吸わないように声を張り上げた。


サワヤ「みんな、落ち着いて聞けぇ! 必ず助けるから… 私を信じて積み荷を捨・・・・!」

サエ「?」

サワヤ「・・・す、す、す、す、 す・・・・」

クルミ「す?」

サワヤ「す、す・・・・   ぶぇっくしょおぉいいぃっ!!」=3=3

ナルカ「ふぁっ!?」


言葉を言い終える前に… 鼻の穴にホコリでも入ったのか、豪快なクシャミをしたナウンコは、その反動で思わず深呼吸をしてしまった・・・


サワヤ「 ぶぉはぁっ!! 」ドバァッ!!

サエ「は?!」


大量の毒を肺に入れたナウンコは、すぐさま吐血・・・!

そのまま操縦席から転げ落ち、アッケにとられるサエたちの前で、糞海の底へと吸い込まれていった・・・


サエ「な、何やってんのあのヒト・・・??」

トヨネ「ちょーワケ分かんないよー…」


~GAME OVER~

>>56

見守っていた群衆から、三人の幼女が走り出て、搭乗口に足をかけていたナウンコに抱きついたのである。


サワヤ「おわっ!? な、なんだ、どうしたんだよお前ら?」

ギバード「こ゛れ゛… チンコの実… 姫姉さまにあげりゅ…」スッ


半泣きの桜子が、ナウンコに小さな布袋を差し出した。


綾「ちょっと、桜子! “チンコの実”じゃなくて“チコの実”だよ?」

ひな「船の中で食べて欲しい所存…」

サワヤ「… マジか… お前ら… よくこんなにたくさん集めたな…!」


チコの実とは、風の谷の森の中に自生している桑科のツル植物の実で、数は少ないが極めて美味で滋養強壮・精力増強等に効果があるので重宝されている果実である・・・

ナウンコは、村人たちからは小バカにされることが多かったが、どういうわけか子どもたちからだけはやたらと慕われていた。

>>88















>>3>>116

サワヤ「…よっと!」グッ

ユキ「!?」


立てないユキを、お姫様ダッコで抱え上げたナウンコ…


ユキ「姫様…? わ、私は、いいですから…!」

サワヤ「うるせーな… ちょっと黙ってろって。 いくらおふくろのピンチっつったって、お前をほっとけるわけねーだろ?」

ユキ「え…?」キュン・・・


ナウンコは、畑の脇の、農具の置いてある小屋までユキを運ぶと、敷きワラの上に優しくその体をおろした。


サワヤ「ここならトルメキアの奴らも来ねーだろうからさ… ここで静かに待ってな」

ユキ「姫様・・・///」

 
 ワーワァ――ッ  ニガスナァーッ!  キャ――ッ!!  ミンナシロヘイケェーッ!  ウオオォ――ッ!


外からは、トルメキアの兵士たちの怒鳴り声と、村人たちの悲鳴… そしてバタバタと大地を踏み荒らすたくさんの足音が聞こえてきていた。

兵士はやはり皆、城を目指しているようだ。

>>19








>>13

まるでスカイツリーのてっぺんから飛び降りたかのように、落下していくテル・・・!


テル「いっ?!」


さらに、その落ちていく空中のテルに襲い掛かってきた蟲があった・・・

体長50mはあろうかという凄まじく巨大な蛇のような羽蟲・・・!

横に伸びた二つの牙だけでも、長さ3mはあろうかというミノネズミの成虫・ヘビケラである・・・!!


テル「うおわああぁっ?!」=3


ダンプカーのように大きなヘビケラの頭が近づいてくる・・・

そして… テルの目の前で、その大きな大きな口が ガバアァ―――ッ と開いた・・・

テルをひとのみにするつもりなのだ・・・!


テル「っくぅ!!」


テル、どうする? ・渾身のコークスクリューブロー >>58
         ・腰の剣を抜いて応戦 >>89











>>36
サワヤ「な、な、なんだぁ、お前・・・??」

ハル「私は… “聖母石”を守る精霊の一人、ハル…」ポリポリ

サワヤ「? へ? セイボセキ…??」

ハル「そう… 俗に言う賢者の石…」

サワヤ「…あ、あのさ、賢者の石だのセイボセキだのって、この黒い石は、一体なんなんだよ?」

ハル「… それは…」

?「ちょっと、ハルル! 勝手に出ちゃダメですよ!」ボワワァン

サワヤ「?!」


さらに白い煙を湧き立たせて、今度は赤く長い髪の、メガネをかけた巫女が現れた…


トモエ「・・・あなたが“生命の聖母石”の今の持ち主ですか? これはまた…頭の悪そうなヒトですねぇ…」

サワヤ「へ?!」

トモエ「この石は、絶対に壊れたりすることはありません。 そして… 使いようによって、この世界を滅ぼすことにも救うことにもなる強大な力を持った石なんです」

トモエ「あなたのような脳内お花畑みたいな人が持っていい物ではないんですよ。 早く誰か、もっと賢い人に渡して下さいね。 さ、ハルル、行きますよ!」スウウゥ―・・・


そう言い残すと、トモエもハルも、アッという間に透明になり、消えてしまった…


サワヤ「・・・な、なんだよあいつら・・?」

バカにされたことについては納得できなかったが、ナウンコはとりあえずコマキを外に出すことはあきらめ… ポシェットにその石をしまったのだった…

>>114


>>47

 ザザザザザアァ・・・・! ザザザザザザザザザザザザザザザザザアアアァァァ・・・・・!!!


ガンシップの正面に現れた一匹に続いて、二匹目、三匹目と、次々と浮かび上がってきた王蟲たち・・・


ナルカ「あ、あ、あわわわわわわ・・・」ブルブル

トヨネ「か、かこまれちゃったよー…?」

クルミ「こ、ここは王蟲の巣だったんだ…」

サエ「さ、さわいじゃダメよ! 静かに、静かに…!」カタカタ


スズ「う…! く、来るな、来るな!」チャキッ

サワヤ「バカヤロッ! 銃はしまえ! 発砲なんかして怒らせたらオシマイだぞっ!」


あわてふためく人間たちを、青い静かな目でジッと見つめてくる王蟲たち…


ナウンコ(… 私たちを調べてんな… よし…!)

ナウンコ「みんな動くなよ… 私がなんとかしてみる!」スッ

ユアン「え?」


ガンシップのへさきの砲の上に立ったナウンコは、王蟲に・・・

・「王蟲ごめんな。 お前たちの巣をさわがして…」と謝る >>59
・スキをついてアッコロカムイを召喚する >>105





>>63


テル「くぅっ?!」ギュインッ


思わずひるんだテルは、機首を右に回頭…


 ゴオオオオオオオオオォォォォォッッ!!


そのまま、ナウンコの左ななめ前を通過・・・

と、その時、


 ダダダダアァンッ!! ・・・ドッゴオオオオオォォ―――ンッッ!!!


サワヤ「あっ?!」


ガンシップの後ろを追尾していたコルベットが、迫撃グレネード弾を数発連射・・・

そのうちの一発が、ついにガンシップを直撃したのである・・・!


  ヒュウウウウウウウウウウウウゥゥ・・・・!  ギイイイイイイイィィン・・・・・・


もうもうと真っ黒な煙を吐きながらテルのガンシップは墜落… 

ボッという音をたてて、雲海の下へと消えていった…

>>66






>>103

サワヤ(・・・おい、ユアン!)ヒソヒソ

ユアン「は?」


王蟲の方を向いたまま、後ろのユアンに話しかけたナウンコ…


サワヤ(フックの方は、もう直ったのか?)ヒソヒソ・・・

ユアン(あ、ああ… 一応な。 まだワイヤーつないでねーけど…)ヒソヒソ・・・

サワヤ(いいか、よく聞けよ… 今から私が王蟲たちの気を引くから… そのスキに、急いでワイヤーを接続して、空中に脱出するんだ…!)

ユアン(お、おう… 姫様は?)

サワヤ(私はあとで一人で脱出する… バージの翼の格納庫に私のメーヴェがあるはずだから、それを降ろしといてくれ…!)

ユアン(…分かった。 必ず生きて会おうな! 姫様!)

サワヤ(たりめーだ! よっし・・・!!)ゴゴゴォ・・・

サワヤ(王蟲たち… ちょっとビックリさせるけど、悪く思うなよ…!)

サワヤ(ここが水場で良かったぜ… 見せてやるっ! 私の最大の奥義を・・・!!)ブワアアアアァァッ・・・!


サワヤ「出でよぉっ! 北海最強のカムイ! アッコロオォォ―――――ッ!!」ボゥワアァンッ!


王蟲'S「「「「「!?!?!」」」」」

>>87





>>39

ユアン「!? チカコ様が?!」


 ザワザワザワァ・・・ッ!!  ガヤガヤザワザワワワアァッ!!


イチゴのこの言葉が与えた、村人たちの衝撃は、ナウンコが縛られて現れた時とは比較にならなかった。


サエ「こ、国王様が、死んだ・・・?」

クルミ「そんな… チカコは病気だったのに!」

トヨネ「病気の女王様を殺しちゃうなんて… ちょーひどいよぉーっ!」

エイスリン「デテケ! コノヒトデナシ!!」=3=3


口々にリュウカたちをののしる村人たち…

サエやエイスリンは、足元にあった小石を拾い上げ、兵士たちに向かって投げ始めた。


 ワァーッワァ――ッ!  フザケンジャネェーッ!  カエレコノヤロォ――ッ!  デテケコノヒトデナシガーッ!


サワヤ(・・・チッ、やべえな。 このままじゃ、暴動が起きて… 全員殺されるかもしれねー…)

サワヤ(なんとかしねーと…!)

・「みんな待て! 私の話を聞け!!」と叫んでみる >>57
・混乱に乗じて一人だけ逃げ出す >>76








>>76

村の外に出る橋の上に立っていた、チョココロネを頭に二つくっつけたようなトルメキア兵士が、駆けてきたナウンコに気づき、銃をかまえた…


ユウコ「な、アンタ、どこに行くのよー?」チャッ

サワヤ(…チッ! 見張りがいたか…! クソッタレェ!!)ダダダッ


進路を変え、川沿いを走り始めたナウンコ…


ユウコ「止まるのよー! 止まらないと撃つのよー!!」タタタタ・・・


しかし、後ろから黄色いチョココロネが追いかけてくる・・・!


サワヤ(… ドチクショウ…! 両手を縛られてるから早く走れねー…!)

サワヤ(こんままじゃ捕まる…! えぇい! ままよっ!)バッ


 ヒュ――ンッ! ボチャッ!


ユウコ「は?!」


なんと自分から川に飛び込んだナウンコ… だが…!


サワヤ(…あれ? ここ、こんなに深かったっけかゴボゴボォ・・・??)ブクブクブク・・・


服を着たまま… しかも両手を縛られたまま泳ぐなど、当然素人にできることではない…

沈みゆく中、ナウンコの耳に、ユウコの“ナニヤッテンノヨー!”という声が届いた。

それが、ナウンコの聞いた最後の声だった。

~GAME OVER~

>>66

コックピットから螺旋階段をを降りて格納庫の飛び降り搭乗口にたどり着いたナウンコとユアンが、眼下に見たものは・・・

業火の海と、その中で穴だらけのボロボロの機体をさらしているガンシップだった・・・


ユアン「… ダメだ… くっそ…! こんなとこで死ぬのかよ…!」ギリッ

サワヤ「いや、待て。飛べるかもしれない!」バッ

ユアン「は、はあ…?」


二人乗りガンシップの前部座席に飛び乗ったナウンコ・・・


サワヤ「おいユアン! 早く来い!!」

ユアン「… お、おう!」バッ


ナウンコに続いて後部座席に飛び乗ったユアン…


サワヤ「行くぜこのボロクソエンジンがぁ…! 動いてみせろコンニャロオオオオォォッ!!」グォッ!!


 ・・・ ボッ! ドゥルルルルルルルルルルルrr・・・・・!!


ユアン「う、動いた!」

サワヤ「よっしゃ! ユアン! 砲で扉を破るぞっ!! ・・・あ?!」


後ろを振り返って指示を出したナウンコの目の端に、人影が映った・・・

上を見上げると、3mほど上の飛び降り搭乗口に、トキを背負ってこちらを見おろしているセーラの姿があった・・・

>>7

>>16

スズ「ぐはぉ あっ!?」=3=3


イズミに続いてうんこを顔面にくらったトルメキア兵士・スズは、銃を取り落として悶絶・・・!


サワヤ「おらおらおらおらっ!!w 本番はこっからだぜっ!!ww」ブンブンブンッ!


手をゆるめることなく、次々とうんこを投げ始めたナウンコ・・・!


 ワアァーッ!?  クッセェーヨオォ――ッ!!  ウワァメガアァ――ッ!  タスケテクレエェーッ!  ヒャアアアァ――ッ!!


うんこにより、ちりぢりになってバッタバッタと倒されていくトルメキア兵たち・・・!

参謀のリュウカもよけるだけで精一杯である…


リュウカ「な、なんやお前たち? うんこごときにヤラれてどうするんやっ!」


否・・・!

うんこをナメてはならない・・・!!

古来より、あらゆる戦場において、ゲリラ戦や篭城戦において多用されてきたうんこは、敵の戦意をいちじるしく削ぐことのできる非常に有効なウェポン・・・!

しかも調達も非常に簡単なことが、「うんこは弱者の核兵器」とまで言われる所以なのである・・・!!

>>33







>>8

アッという間に、1番艦とコルベットだけになってしまったトルメキア軍・・・


ユアン「た、たはは…w なんつーモロい船だよっ!」

サワヤ「・・・あっ?!」


窓から後方を確認していたナウンコが悲痛な声をあげる…

その視線の先には、フラリフラリとヨロめきながら雲の中に隠れていくバージの姿があった。


サワヤ「ドチキショウ! さっきの爆発で… 接続ワイヤーが切れやがった!!」


 キイイイィィ―――ン・・・!  ギュオオオオオオオォォ―――――ンッ!!


そのバージをかすめるようにして、さらに迫り来るぺジテのガンシップ・・・!


サワヤ「・・・チッ!」バッ


突然胸元のボタンをはずし、襟を大きく開いたナウンコは、肩のイケダリスに声をかけた。


サワヤ「おいっ! イケダァ!!」

イケダ「は? なんだし!」

サワヤ「次こそはこの船が攻撃される… お前は私のムネの谷間に隠れてろっ!!」マナイターン・・・


イケダ「・・・・・・  ・・・・・・・・・   は?」

>>46


>>43

ユキ「姫様、あなたという人は・・・!!」ギリッ


恐怖や怒りというより、心底情けないという侮蔑の表情でナウンコを見上げるユキ・・・

その冷たい視線に、一瞬、ナウンコの心はチクリと痛んだが… ユキを押さえつけているその手の力はゆるまなかった。

ここまでキタら・・・ ヤルしかないのだっ!


サワヤ「…へ、へへ… いいから、いいから、いいからいいから……ww」


何がいいのか全く分からないが、ナウンコは相変わらず締まりのない笑みを浮かべながら、身動きのとれないユキの襟下に手を突っ込み、その豊満なおもちを直に揉みしだいた。


ユキ「んっ! ぁん…!///」

サワヤ「ふひ、ひ…w イイ声出せんじゃんよww」ハアハア


もはや… 一国の姫どころか、人間そのもの失格というゲスな笑みを浮かべるナウンコ…

しかし、ナウンコが、ユキの服を引き裂こうと、襟元に両手をかけた、その時だった。


?「何しとるんや!!」

>>48









>>37

サエ「…ねぇ、それにしてもさ… おかしいと思わない?」クルッ


運転席でハンドルを握っていたサエが、後ろを振り返った。

クルミ「何が?」

サエ「トルメキアの連中の船よ・・・ なんでこんなに密集して飛んでるの?」

クルミ「…確かにヘンだね… まるで、襲撃におびえてるみたい…」





バージの前方、ナウンコとユアンの乗ってる船では…


トキ「ああぁもうアカンわ! なんなんやこの鋼鉄みたいな太モモは! フザケとるんか?!」=3

セーラ「はぁ? 文句言うなや! 俺にリュウカの代わりなんかできるわけないやろっ!」


ヒザマクラ愛好家である司令官トキは、かわるがわる脚を取り替えて寝そべっては、兵士たちに文句を言っていた…


ユアン「はぁ… お気楽だな、トルメキアの奴らは… ん? 姫様、さっきから何見てんの?」


ナウンコは、眼前に広がる雲海を身じろぎもせずジッと見続けていた。


サワヤ「・・・雲の下だよ… すげえ瘴気の渦があるぜ…」

ユアン「あー… そりゃな、ここは糞海のド真ん中だからな… 雲の下は多分地獄みたいな景色なんじゃねーの?」

サワヤ「墜落したらまず助かんねーなww」

ユアン「縁起でもないこと言うんじゃねーよ…」 >>5

>>90

普段は冷静なサエだが… もう助かる見込みは無いと思っているのか、半ば取り乱しているようだった。

他の3人も悲痛な表情でナウンコを見るだけである…


サワヤ「バカヤロォッ! とりあえず積んでる荷物を捨てて高度をたもて!」

トヨネ「姫様さようならぁーっ!」

サエ「谷のみんなによろしく伝えてね…」

クルミ「姫様のバカ顔見るのもこれが最後か…」

ナルカ「チカコ様にお元気でと、伝えて下さいね…!」

サワヤ「はぁ? 何言ってんだよお前らだから落ち着けって! いいから積み荷を前部捨てろォ!!」


 サヨォーナラァー!  オゲンキデェー!  ウワァンシニタクナイヨォー!!  ソコ!ミグルシイ!


サワヤ(…? なんだコイツら…? ったく、こんくらいでテンパリやがって…)

サワヤ(それとも私の声がちゃんと聞こえてねーのか?)


ユラユラと高度を下げていくバージ… このままでは5分ともたずに墜落するだろう。


どうする? ・ユアンに「エンジン音が邪魔だ! 切れ!!」と指示する >>64
      ・瘴気マスクを取って直接呼びかける >>98









>>50>>102

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー

その夜・・・

~風の谷城内、大広間~


リュウカ「間違えんなや・・・ うちは相談をしとるんとちゃうでっ!」


トルメキア軍参謀・リュウカは、集めた風の谷の幹部たちをギロリとにらみつけた。


サエ「…で、でも… 姫様をトルメキアに連れていくなんて…」

クルミ「人質5人に、ガンシップに食糧だなんて…」


司令官トキが急遽トルメキア本国に戻ることになったため… 反乱防止のために、ナウンコを含めて6人を人質として連れていくというのである…


リュウカ「人質の人選はまかせるで。 明朝の出発までに準備しといてな!」

サワヤ「みょ、明朝? マジかよ??」


幹部たちは皆、ナウンコのお供につくことを嫌がったが… 国王チカコが間に入って指示してくれたおかげで、結局、ユアン、ナルカ、サエ、クルミ、トヨネの5人が、ナウンコについてトルメキアに行くこととなった…

>>10







>>33

鼻の両穴にティッシュをつめて部屋に入ってきたその少女・・・

豪奢な衣服を身に着けており、どうも司令官のようである。


リュウカ「ト、トキ…!」

トキ「リュウカ… うちが来る前に全部制圧しといてくれるんやなかったんか?」

リュウカ「う…! いや、あの赤毛のヘンタイが、いきなりうんこ・・・ あっ?!」ギョッ


ナ・うんこ「」ゴオオオオオォォッ!!



嗚呼! 南無三・・・!!

トキの後ろに素早く回りこんだナウンコが、高校球児のように大きく振りかぶり、剛速球うんこをトキの後頭部目がけて投げつけてきたのである・・・!!


リュウカ「あかん!! トキイイイイイィィッッ!!!」=3


トキ「!!」


>>54










>>32

クロ「えっ?!」

サワヤ「……?」


突然響き渡った凛とした声・・・

ナウンコが、まんぐり返し状態のままその声の方に目を向けると、そこには・・・

信じられないほどすばらなおもちをおもちの、なぜかマフラーを首に巻きつけている美少女が、緑色の瞳でクロをにらみつけていた。


クロ「お、おねーちゃん・・・」

ユウ「クロちゃん… 武器を持っていない人を攻撃するのはダメって、何度言ったら分かるのかな?」ゴゴゴォ・・・

ユウ「それにリュウカちゃんが、船を降りたらまずすぐにお城に向かうようにって言ってたでしょ?」

ユウ「あんまりそうやって勝手なことばかりしてると… せっかく入れてもらえた軍隊から除名されちゃうよ?」

クロ「・・・うぅ・・ ご、ごめんなさい、おねーちゃん…」スゴスゴ


いさめられたクロは、仕方なく姉について城へと向かっていった…


サワヤ「・・・ ユ、ユキ、大丈夫か?」


なんとか立ち上がってユキに声をかけたナウンコ…


ユキ「姫様、ユキは大丈夫です。 あの人たちはきっと国王様を襲う気です! 早く城に向かって下さい!」

サワヤ「……」

・ユキを安全な場所に避難させてから、城に向かう >>100
・ドサクサにまぎれてユキを・・・ >>43

>>79
上空へとうまく切り返して加速したナウンコだったが、ヘビケラも負けじとあとを追ってくる…!


サワヤ「…チッ、しつけーなあいつ…」

サワヤ「これも全部アンタが蟲を殺しすぎたせいだぜ?」

テル「……」

サワヤ「こうなるともう光弾も蟲笛もきかねーよ…」

ヘビケラ「ギ、ギギ、 ギギギギィ・・・!」パカアァー…!


再びナウンコたちの真後ろまで迫ってきて、メーヴェもろとも呑み込もうと口を開くヘビケラ・・・


テル「お、おい! 来てるぞっ!!」

サワヤ「分かってるよ! まかせとけっ!!」グイッ!


 ブワアアアァァ・・・・・   スカァッ!


ヘビケラの牙が両側から閉じてくる瞬間に、ナウンコはメーヴェを90度傾け・・・ 牙のスキ間をスリ抜けるようにして上に回避した。


 ズオオオオオオオオオオォォ――――――・・・・・ッッ!!


そしてそのまま、ヘビケラの背中の上をすべるようにして後ろに下がっていった、その、時…!


 バシィッ!!

サワヤ「 ぅあっ!? 」

>>27

>>26
テル「すまなかったね… 私は、妹を看取ってくれた人を殺してしまうとこだったんだな…」

サワヤ「はは、マジでな…w 危うくとばっちり食うとこだったよ」

テル「・・・トルメキアの奴らは、平和のために巨チン兵の心臓を海に沈めようとした私たちを、女子供老人も関係なく殺したんだ。 あんな奴らはこの世界にいないほうがいい…」ゴゴゴォ・・・

サワヤ「… 巨チン兵って、そんなにやべーモンなのか…?」

テル「ナウンコも“火の七日間”は知ってるでしょ? あんなモノが復活したらこの世界は確実に滅びることになる…」

サワヤ「……」


目をふせてトツトツと話すテル・・・

その表情には、想像もできないほどの深い苦しみと悲しみを乗り越えてきたような、一種の凄み… 重み、迫力が感じられた。


イケダ「おいナウンコ、あと、アレを渡さなきゃだろ?」キキッ

サワヤ「へ? アレ?」

イケダ「ほらあの、黒い石…」

サワヤ「あ、そうそう! これさ… サキちゃんから、“私のおねーちゃんに渡して”って頼まれたモンなんだけど・・・」ゴソゴソ・・・スッ


<コマキ「zzzzz… …」スースー・・・


ポシェットの中から出したその石の中で… 巫女服の少女はいつもと同じように気持ちよさそうに寝息をたてていた…

しかし、それを一目見たテルの表情が一変した。


テル「うっ?! ソレは・・・!!」


<~風の谷のナウンコ~ 第二ステージクリア> >>119 



第二ステージはこれでカンです。

最終第三ステージは書き途中ですが、遅くとも今月中には投下したいと思います。

書けたらこちらにもリンクを貼ります。

クリアした方、良かったらお気軽にご意見、文句、感想、批判、注文等してもらえると助かります。(読みやすいかどうか等、気になるので)


第三ステージ書き終わったので、下に貼ります↓

爽「“風の谷のナウンコ”…ですか?」咏「だねぃ」(第三ステージ)
爽「“風の谷のナウンコ”…ですか?」咏「だねぃ」(第三ステージ) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474795263/)

予定変更で、第四ステージまで書くことにしました。


爽「テスト」

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