悟空「オラの?」緑谷「ヒーローアカデミア!」爆豪「No.4」 (404)

前作等々

悟空「オラの?」緑谷「ヒーローアカデミア!」
悟空「オラの?」緑谷「ヒーローアカデミア!」 - SSまとめ速報
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悟空「オラの?」緑谷「ヒーローアカデミア!」轟「No.2」
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悟空「オラの?」緑谷「ヒーローアカデミア!」 八百万「No.3」
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「とりあえず3回も見てきた人ならここの注意事項は分かっているだろう!」

「そしてここからは完全オリジナルストーリーだ!」

「原作と全然設定とか違ーじゃねえかとか…ってか2学期以降の展開同じだったら怖いから!」

「そういうアンチは御法度だぜ?」

「それじゃ今回も早速…」

「更に向こうへ!PLUS ULTRA!!!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1472648170

(オールマイト殺害)

(雄英高校消滅)

(この2大ニュースは瞬く間に世界へ広がり衝撃を与えていった)

(これで世間がどれほどの影響を受けたか計り知れない)

(特に日本では8月の犯罪発生件数は7月の2倍に相当するという)

(更には裏社会では脳無の取引や密輸なども起こっているらしい)

(誰もが憧れ輝いていたヒーロー社会)

(それが今、崩れ始めていた…)



「離れて!兎に角離れて!」

ウウウウゥゥゥ

「…なんだ?」

「キャァァ!」

ズドォォォッ

チンピラα「ヒヒヒヒヒ。いいねえいいねえ!」

チンピラα「カス共が怯え、逃げ惑う!」

チンピラα「最っ高におっもしれえ!」

脳無「…」

チンピラα「流石怪人。噂以上のパワーだ…」

チンピラα「あのジイさんもいいものくれるじゃぁん?」

「待て!!」

チンピラα「あ?」

シュタッ

ヒーロー「器物破損、傷害…」

ヒーロー「派手にやってくれたじゃないか敵…」

チンピラα「あ~?何偉そうな口叩いちゃってんの?」

チンピラα「こちとら最近気分悪くてさ?」

チンピラα「今の内なら見逃さない事もないぜ?」

ヒーロー「………」スッ

チンピラα「…駄目だこりゃ」

チンピラα「おい、脳無ちゃん」クイッ

脳無「…」

ズドッ

ヒーロー(こいつ…まさか脳無…)

シャッ

ヒーロー「速っ…」

ズドォッ

ヒーロー「か…はっ…」

脳無「……」

ヒュゥゥ…

ドゴオオッッ…

ヒーロー「く…そが…」

チンピラα「アヒヒヒヒ…クソで結構結構!!」

チンピラα「テメェラみてぇなよ…正義感ぶる奴は見てるとすっげえムカつくんだ」

チンピラα「ああん?」

ヒーロー「がはっ…」

ヒーロー「たった…1発でこんな…」

チンピラα「あーもういい。殺そう、殺しちゃおう」

チンピラα「でもただ殺すのはつまらないなぁ?」

市民「ううっ…」

ヒーロー(!避難し遅れた人が…)

チンピラα「まずはか弱い市民を目の前で見殺しにする絶望、味わってもらおか!!!」

脳無「ッッ!」

ダッッ!

市民「…」グダッ

ヒーロー(駄目だ…建物が更に崩れれば瓦礫の下敷きに…)

ヒーロー「やめろぉっ!!」





ピタッ

チンピラα「あ?」

脳無「…」

ヒーロー「動かない…というより…」

ピクピク…

ヒーロー「怯えてる…?」

ヒーロー(おかしい…脳無には感情が無かった筈じゃあないのか?)

ヒーロー(話が違う…)

「よっこら…」ガシッ

ズズッ

「…大丈夫ですか?」

市民「………?は、はい…」

「よかった…さ、早く」

市民「え…あ、ありがとうございます!!」

ダダッ

チンピラα「チッ…なんだテメェは!?」

チンピラα「見た所ガキみてえな背丈だが?」

「…」スタスタ…

ヒーロー「?…な、なん…」

「ごめんなさい」

ストンッ

ヒーロー「!?」

ガクッ

チンピラα「ハァ?なんでそいつ気絶させたんだ?」

「……」ガシッ

<そう派手にやらないでね?さっさとケリつける事

<尻拭いをするのはこっちなんだからねー

「分かってます」ピッ

バッ

「…」

ドサ…

チンピラα「………?」

チンピラ(こいつの顔…どこか…見覚えが…)

大物『そいつの強さは保証する』

大物『そこらにいる並のヒーローじゃ相手にならない』

チンピラα『ヤッホーイ!サンキューなジイさん!助かったわー』

大物『もうそいつはお前さんの所有物になった…別に俺があれこれ言う必要はねえが…』

大物『こいつにだけは注意しろ』ピラッ

チンピラα『あ?なんだこの餓鬼』

大物『今は無き、雄英高校の生徒さんよ』

大物『こいつは要注意人物だ』

大物『まず、その個体じゃ倒せない』

チンピラα『なんだと!?』

大物『それ位優秀な子だ』

大物『特徴を予め伝えておく』





「…」

チンピラα 大物「『…そばかすと…』」

チンピラα 大物「『緑色の髪と…』」

大物『んま…なんか地味っぽい感じの奴!』

チンピラα「…」

大物『名を…』






チンピラα「み、緑谷…出久…!?」



緑谷「うわっ…やっぱり知られてる…」アセアセ

緑谷「はっ、恥ずかしい…もう3ヶ月以上も前の話なのに…」

緑谷「雄英ってすごいなぁ…」ウルウルッ…

チンピラα「何もんだテメェ!」

緑谷「ん?」

チンピラα「こんな貧弱なガキが脳無より強い!?」

チンピラα「写真でもそうだったが、期待はずれだぜ!」

緑谷「写真…?まさか僕の情報を…」

チンピラα「フン!テメェは1度見た事あるかもしれねえが」

チンピラα「この脳無はそこらの雑魚敵とはワケが違うんだよ!」

チンピラα「行け、脳無!奴をぶっ殺せ!!」

脳無「…ッ」ズドッ

緑谷「…」

シャッ

チンピラα「!?消えた…」

脳無「…」キョロキョロ

チンピラα(脳無でも捉えきれねえ速さだってのか!?どんだけ速えんだよ…)

チンピラα(これじゃさっきのを再現してるような…)

ドガァァァァッ!!!

脳無「!?」

チンピラα「なっ…!」

緑谷「…っ」

緑谷「りゃああっ!!」

バキィッッ!!

脳無「~ッ!」ドサッ

緑谷「だぁっ!」ズドォォォッ!!

脳無「ッッッ!」ドバッ!

チンピラα「ハァァァ!?」

クルクルッ…

シュタッ

脳無「…ッ…」ググッ…

緑谷「…」スタスタ…

脳無「ッッッ!!!」ダッッ!

ダダッ…

脳無「ッ~!!」ブンッ

ドッッ!

チンピラα「ヒヒッ!モロくらいやがっ…」

ググッ…

緑谷「………」

脳無「…~!!?」

ビリビリッ

緑谷「ワン・フォー・オール…フルカウル」

バギィィッッッッ!!!

脳無「ッッ!?」ゴォォッ

ダンッ

緑谷「DETROIT…」

グッ

緑谷「SMASHHHHH!!!」

ドガァァァアアッッッ!

脳無「ーーッッッ~…」

ドオオオオオオオンッッッ…

チンピラα「なぁぁあああにぃぃぃ!?」ゴォッッ…

シュタッ

緑谷「ふぅ…」

緑谷「1発だと被害がでかくなると思ったけど…」

緑谷「5発は打ちすぎたかなぁ?」

チンピラα「……は………?」

緑谷「…」ギロッ

チンピラα「ヒ、ヒヒッヒッヒヒッヒヒヒ…」

チンピラα「すいやせんでしたぁぁあ!!!?」ダダダダダ…

緑谷「…逃げた…かな?」

<全く…登下校中だろうがなんだろうがお構いなしだねぇ

<君先月これ3回やったからね?

緑谷「すみませんすみません…ほら…放っておけなかったし」

<まぁ…もう直ぐ仮免とるだろうし、少しは言い訳できるかもだけどねえ

<これが最後であってほしいね

<ほんじゃね、人が集まる前にさっさと行っちゃってね

緑谷「はい!」

ダダッ…




緑谷「なんとか着いたぞ!」

緑谷「遂に来た…第二の高校生活の幕開けだ…」

緑谷「ここが…志優学校!」




相澤『…で、今後の緑谷君の志望校についてでふが…』

相澤『この三校の中から選んでいただきます』

デクママ『…え?この3つだけ?』

相澤『ええ…と言っても、分散させてしまっては生徒の安全を確保できなくなるためです」

相澤『加えて、雄英生徒…特に1年は爆破テロの犯人として疑われています』

相澤『その意味もあり、このような形をとらせていただきました…』

デクママ『…』

相澤『因みに、参考程度…』

相澤『この中にある志優高校…』

相澤『ここは、根津校長がかつて通っていた高校だ』

緑谷『え!?校長先生が…』




緑谷「…」

相澤『テメェが決める事じゃねえ、子どもの将来は子どもが決めるんだ』

緑谷(正直あの言葉は嬉しかった…)

緑谷(けど自分に責任がないわけじゃない…)

緑谷(言われて当然の事をした)

緑谷(オールマイトも…悟空さんも…もういない…)

緑谷(これからは自分1人で壁を越えなきゃいけないんだから…)スタスタ…

緑谷「…あ」

上鳴「あ」

轟「お」

緑谷「上鳴君…それに轟君!」

上鳴「ひっさしぶりじゃねえかよ!おい!」

上鳴「おめえもやっぱここ選んぶんだなぁ?な!?」

轟「緑谷…お前背ェ高くなったな」

緑谷「え、そ、そう?1ヶ月じゃそんな…」

上鳴「とりあえず教室行こうぜ」

上鳴「もう皆いる頃だろ!」

ガラッ

緑谷「失礼しま…」

爆豪「あ?」

バタン!

緑谷「………」

ガラッ…

爆豪「おい…とりあえずドア閉めた理由聞かせてもらおうか…なぁデク…」ボボッ

緑谷「い、いやいや!これはその…」

緑谷「そう!手が滑ったんだようん!」

緑谷「ほら!これちょっと押しただけですぐ閉まる!」バタン!

爆豪「ああそうかいそうかい…💢」ボボッ

緑谷(うう…まぁ絶対この展開だとは思ってたけどやっぱりこうなるのか…)

緑谷(皆一校に集まらないように志望校についてクラスで話すのは固く禁じられていた…)

緑谷(この為、誰がどこに入るのか把握できないわけだトホホ…)

上鳴「お、爆豪!お前もか!」

爆豪「ドブ野郎テメェもか」

上鳴「それお前!」

轟「入るぞ」スタスタ…

緑谷「お…結構いるいる」

峰田「おー!緑谷よく来たな!」

耳郎「げっ…上鳴あんた来てたのかよ…」

上鳴「まーた一緒だなハハッ!」

切島「うおおおお!A組地味に多ぉぉっ!」

切島「時間的にゃこれで全員揃ったのかな?」

八百万「緑谷さん…貴方もここへ?」

緑谷「あ、八百万さん!奇遇だね」

緑谷「また一緒に勉強できると思うと嬉しいよ」

八百万(ああ…なんてありがたきお言葉…///)

八百万(私…今なら死ねますわ…)

八百万(いや死にましょう)

緑谷「?」

轟「」

峰田「轟がショートしましたwww」

上鳴「誰が上手い事言えとwww」

拳藤「よ、デク」

緑谷「!」

拳藤「久しぶり!」

八百万(また!)ギロッ

緑谷「拳藤さんもここへ?」

拳藤「うん。なんたって雄英高校校長の出身校だからね」

拳藤「行くっきゃないっしょ」

緑谷「だね!」

上鳴「いいなぁ相変わらずあんな可愛い子と仲良くしてて」

峰田「相変わらずモテるなぁ」

上鳴「お?」ガシッ

耳郎「…」グイイッ

上鳴「いてててててえええ!?」

バチンッ

上鳴「何してんのよサァ!?」

耳郎「べっつに~?」ホジホジ…

物真(くっそ…あのそばクソ野郎が…)

物真(なんでああも人前で堂々とイチャイチャできるもんだねえ?)

物真(見せびらかして何したいんですかぁ?)

物真(単細胞ですかー?あ、あいつミジンコだった)

物真(とりあえず死ね!!)

唯「んー…?」

切島「よ」

雄「よ」

切島「俺切島だよろしくな!」

唯「ん」ガシッ

峰田(伝説の…超一文字少女だと?)

峰田(イイなぁ!)

緑谷「……それにしても…」

緑谷「ここ…空き席がありすぎじゃない…?」

拳藤「確かにねぇ…」

拳藤「あたし達みたいな数が編入するから何かしら嫌な予感はしてたけど…」

八百万「…どうやら…あの御三方以外は転校なさったみたいですわね」

緑谷「…………」

少女「……」

緑谷「…あの…」

少女「……」

緑谷「君は…」

少女「……」

緑谷「……」

少女「…」ペラ…

緑谷(読書中ですねぇ…)


緑谷「…」

少年「……」

緑谷「あの…」

少年「邪魔だ」

緑谷「……えと」

少年「邪魔だと言っている」

緑谷「あ、ああ…うん。ごめんね」

切島(人間に触角って生えてたっけ)ヒソヒソ…

上鳴(別に今の時代珍しくねえさ)ヒソヒソ…


緑谷「あの…」

「ふむふむ」

緑谷「あのー」

「成る程成る程、ここがこうなって?うんうん」

緑谷「あn」
「それでここのパーツがああしてんでドリルでガガガして最後にウィンガシャンて」

緑谷「あのっっ!?」

「うわわっ!お、驚かさないでよ…」

緑谷「いや…3回くらいは声かけたんだけど…」

「え、そう?ごめんごめん。本読むのに集中してて…」

緑谷(よかった…この人はまとも?そうだ)



「紹介が遅れてしまった」スチャ…

土岡「僕は土岡堀助」

土岡「よろしく」

緑谷「よろしくね」

峰田「なんかオーラが緑谷と全く同じだな…」

上鳴「キャラ被ってるやん」

轟(飯田→四角、ミッドナイト→三角、こいつ→丸………?)

土岡「それじゃそこの2人にも挨拶してもらおうか」

土岡「おーい風華ちゃーん」

少女「!」ビクッ

土岡「ちょっと雄英生の皆に挨拶してくれないかな」

少女「…いいわよ」

緑谷(反応した!)

香久山「…香久山風華よ」

香久山「呼び方は好きで構わないわ」

香久山「以上」

緑谷「あ、僕は緑
香久山「貴方の事は興味ない」

緑谷「」

八百万「まぁ…なんて失礼な…」

香久山「ごめんなさい。まだ本が読み切ってないのよ、話なら後にしてくれる?」

切島(怖)

峰田(あれがいわゆるツンか!)

土岡「ま、まぁその内慣れてくるよ…」<……多分

土岡「ああいう子なんだよ…」

緑谷「へ、へぇ…」

土岡「それじゃ次に…」

ギロッ

土岡「ひっ!?」

少年「またお前か眼鏡」

土岡「き、きき君が初対面からそそそんな反応するから編入生が怖がってるじゃなななないか…」ガタガタ…

(あんたがな…💧)

少年「ふん。何が自己紹介だ」

少年「仲良しごっこでもあるまいし」

土岡「うう…」

少年「俺はお前らと馬鹿げた事に付き合うつもりなどない」

スタスタ…

切島「なんだよ感じ悪いなあいつ…」

土岡「滑草笛郎」

土岡「クラス中の嫌われ者さ」

土岡「ま、今じゃ嫌う者すら居なくなったけどね」

緑谷「…」

緑谷(平和の象徴が死んた…)

緑谷(更に僕らの多大なる被害…)

緑谷(ヒーローは容赦なく殺害対象)

緑谷(そう突きつけられちゃヒーローの道を諦めるのも無理はないだろう)

緑谷(本人がその気でなくとも親が許さないだろうし……)

緑谷(皆…いなくなったのか…)

拳藤「この後は対面式か?」

土岡「いや、今日は他の1年と2、3年で始業ミーティングらしい」

土岡「多分後日じゃないかなぁ」

拳藤「ふーん…」

土岡「まぁ初日だし、自己紹介とか、先生の話とかで終わりだと思うよ?」

土岡「さっきチャイムも鳴ったしそろそろ来るはずなんだけどなぁ…」

耳郎「言われてみれば…」

上鳴「来るの遅えな…」

「なにしてるんだろうねーせんせー」

緑谷「そうだ…」

緑谷「ね!?」

土岡「嘘だろっ…」

耳郎「いつの間に教室に…?」

上鳴「いやそれよりも…」

峰田「何だあの先生…ロ、ロロロ…」

唯「おー」

切島「お、おい今ドア開ける所誰か見た?もしくは音とか…」

轟「ドア見てたが変化もなかったし動く音なんてしなかった…」

物真「な、なんで…」ガタガタ…

爆豪「あんたが…」

「あっらーモノちゃんにバクちゃん、いちだんたくましくなったじゃん?」

「せんせーうれしー!」

緑谷「あ、会ったこと…あるの…?」

物真「しょ、職業体験の時に……」

爆豪「まさかこんな形で再会する事になるなんてな…」

爆豪「今日は厄日だぜ…」ガタガタ…

「なになに、まるでそれじゃあたしがさいなんみたいないいかたじゃん!」

「しつれいしちゃうね!」プンプン

緑谷「貴方は一体…?」

「?わたし?わたしはね…」

「きょうからしゆうがっこう1ねんヒーローかのたんにんをつとめる…」

「心は80」

「体は10!」

瞬「まばたき ときよ(瞬斎与)だよ!よろしくね!」

緑谷「…」

「はあああああ!?」


一旦お休み

の前に…

ここでオリキャラの簡単な説明だけしときましょう

まず香久山風華ちゃん

イメージ的には暁○ほ○らみたいな感じ

ロングヘアはなんとなく、いなかったから

後こういうクールなヒロインもA組にはいなかったからなぁ

八百万<ワタクシハ!?

その次、土岡堀助君

イメージ的には……ええと…

丸井くん、うん、あれ物知り博士

え?分からない?

それじゃの○太でいいよ野比で!

狸<適当だなぁ

はい、次は滑草くん

…………

名前から察しろ!!

…というよりバラしたくないが本音

………いやもう現時点で皆さん分かりますよね?どういうキャラか、てか名前が露骨s

最後にNo.2からずっと引き伸ばしてたこの子、瞬ちゃん

毎回ひらがなにしようすると間違えるのがお約束

ある意味誤字フラグ…恐ろしい子

…キャラを作る為にひらがなだけにしてあふだけなので

読みづらいのであれば普通に漢字変換します

このまま続行するというのが濃厚ですが

で、肝心のイメージ像は人吉瞳ちゃん(?)ですな、可愛いは正義

とりあえずBBAといった人には怒りの鉄槌が下されます

元ネタの人的には針千本かも…

大体どんなキャラかは把握できましたか?

本来ならば設定画的な絵を自分で書いて見せるのが手っ取り早いですけど

残念ながら私には絵の才能など皆無に等しいので諦めてください

?努力しろ?

無理

個性などは後ほど明らかにしていく予定です

まぁもうほとんどが予想つきそうな名前ですが…

それではしばらくグッバイ

追記~

香久山風華(かぐやまふうか)

土岡堀助(つちおかほりすけ)

滑草笛郎(なめくさてきろう)

瞬斎与(まばたきときよ)

読みはこうなります

私の余りのネーミングセンスに草生えないね、しょうがないね

特に滑草の読み方がだいぶ怪しいよなこれ…

というわけで再開






瞬「はいはいはーい!」

瞬「というわけではつHRはじめていくよー!」

緑谷「…💧」

緑谷(何が何だか…)

緑谷(心は80、体は10?)

緑谷(確かに僕らより背がかなり小さいが…)

緑谷(そういう個性なのか?)

瞬「とはいってもなにもはなすことないんだよねー」

瞬「なにしよっか」

緑谷(考えてないの?)

瞬「そーだ!わたしのこと、ぜんぜんしらないだろうからはなしたげる!」

瞬「ことしでげんえき60ねんめ!こんなにながいひとはめったにいないんじゃないかな?」

瞬「それとプロとなりうるたまごをようせいするしごともやってたりするの」

瞬「たしか30にんいじょうせけんにおくりだしたきがする」

切島「へ、へぇ…すげぇすね……」

切島「30人!?」

上鳴「たった1人で!?」

瞬「まぁねえ!」

土岡「どんなプロヒーローがいたんですか?」

瞬「そうだねぇ…きみたちがしってるひとたちのなかなら…」

瞬「エクトブラズムとギャングオルカと…ベストジーニスト…」

緑谷「な、No.4ヒーローまで!?」

耳郎「すっげえ…」

峰田(別に小学生に興味はないなぁ)

瞬「あと、そこのないぶせいならわかるとおもうけど」

瞬「あたしがここにふにんしてくるのはきょうがはじめてなの」

緑谷「…?」

瞬「…わたしはねづのどうりょうよ」

瞬「ここまでいえばなんであたしがきたか…」

瞬「わかるはずよ…」

緑谷「…」

瞬「ゆうえいしゅうげき…ほすじけん…らち…」

瞬「もうあなたたちじしんはあくしてるとおもうけど…」

瞬「ねらわらているのよ、ヴィランれんごうに」

瞬「じたいはきゅうをようするわ」

瞬「そのため…あなたたちにはらいねんの3月…すなわちこんねんどちゅうに」

バンッ

瞬「ゆうえいこうこうヒーローかのかていをしゅうりょうしてもらうわ」

切島「か、課程修了って…まさか…」

拳藤「残りの6、7カ月で2年半分のカリキュラムを受けろと…」

瞬「そゆこと!」

上鳴「ま、まじかよ…どんだけハードなんだ…」

瞬「だーじょぶだーじょぶ!いままでさまざまなかべをのりこえてきたきみたちならおちゃのこさいさいよ」

瞬「…そこの3にんは…」

土岡「…」

香久山「…」

滑草「ふん。ぬるいな、その2倍は欲しい」

轟(余裕こいてやがる…)

瞬「けいけんのさはあれど、じつりょくじゃきみたちとタメはれるぐらいのチカラはもってるよ」

耳郎「…」

爆豪 物真「」ガタガタ

耳郎「何してんの?」

瞬「とまぁ…きょうはあたしのじこしょうかいとこんごのほうしんをはなしたとこでおわりかな」

瞬「このあといちぶのひとは『にもつせいり』があるだろうからね」

瞬「それじゃあこれにてHRしゅーりょー!みんなきをつけてかえってねー」

フッ

緑谷「き、消えた…」

八百万「なん…でしたの?」

上鳴「テレポートか?すげえ個性だなぁ」

峰田「ん?机の中に何か置いてあるぞ?」

緑谷「?」ゴソゴソ…

緑谷「…『渡しそびれてしまいましあ。この書類は後で各自確認しておいてね…』……」

耳郎「ね、ねえ…これって…」

切島「い、いま書いたやつ…だよな?」

緑谷「……💧」



緑谷(こうして謎が多いまま第二の高校生活1日目は終わった)

緑谷(幼い老人…)

緑谷(あの3人の個性…)

緑谷(……滑草君は……)

緑谷(神様のご家族…なのかなぁ…)


緑谷(…)

緑谷(予想以上に早く終わっちゃったなぁ…)

緑谷(今日学校に行った意味あったのか💦?)

緑谷(まぁおかげで…)

緑谷(荷物整理の時間ができたからいいか…)

緑谷「ここが今日から僕の家かぁ…」



緑谷(というものの…)

緑谷(この志優学校…)

緑谷(家から2時間半もかかる場所だったのだ)

緑谷(仕方なく…その高校の寮に入る事に決めた)

緑谷(………)

緑谷(まぁここも…)

緑谷(ある意味監視しやすいからいい…のかな)






カランカラン…

店員『イラッシャイマセー』

店員『お客様1名でよろしいでしょうか?』

緑谷『あ、いや…その…』

<おーい緑谷くーんこっちこっちー

緑谷『あ』




『僕チョコレートパフェ1つ』

緑谷『そ…それじゃ僕はチーズケーキで…』

店員『かしこまりました』

スタスタ…

『ここは僕の行きつけの店でねー…』ガチャ…

『味は保証するからね』

緑谷『はぁ…』

緑谷『それはいいんですけど…』バタン…




緑谷『わざわざ喫茶店のこんな個室で話す事も…』

『いやいや警察署とか物騒な場所で物騒な事話すよりかはこうリラックスできるような場所で話したらいいかなぁ…なんてね』

緑谷『あ、あんまりリラックスできませんけど…』

『だよねー』

『じゃ、とりあえず自己紹介しとこかね』

雨良『僕の名前は伊井戸雨良(いいど・うりょう)』

雨良『君の秘書兼監査員だからね』

雨良『つー訳でよろしくね』ガシッ

緑谷『え…ええ…』

雨良『ん…まぁ』パクッ

雨良『早い話ね、君にはこれからこれから言う高校にね、潜入調査をしてもらいたいわけだがね』

緑谷『は、はぁ…』

緑谷『つまりそこが1番犯人のいる可能性の高い…』

雨良『うん』

緑谷『な…なんでですか?』

雨良『…君が1番行きそうな場所だったからね』

緑谷『!』

雨良『実際君もここに希望を入れようとしてたよね?』

雨良『相澤先生はわざとあの情報を流したんだろうね』

雨良『最高峰のトップ…根津元校長の出身校』

雨良『君が惹かれないはずがない』

緑谷『…ま、まぁ…確かに』

雨良『後ば…………』

雨良『はいっか別に』

緑谷『?』

雨良『それとヒーロー科生徒が1番多く入る可能性が高いからね』

雨良『次のターゲットにもうってつけなわけだねえ』モグモグ…

緑谷『…』<パフェウメー

緑谷『あの…僕がそこに入るのってその理由もあるんですよね?』

雨良『?ああ…そだね』

雨良『人数が多ければそこに犯人が潜り込んでる可能性が高いからね』

緑谷『…でも…』

緑谷『それってやっぱり僕達を疑っての話ですよね…』

緑谷『確かに夏季合宿中なら大半の生徒なら殺せますが…』

緑谷『それだけで僕らに容疑をかけるのはムシが良すぎませんか?』

緑谷『他の科の人達で学校にいなかった人もいるし…』

緑谷『それに…全員殺したいならわざわざ夏休みの時じゃなくて職業体験の時の方が都合がいいはず…』

雨良『…』パクッ

雨良『そうだねえ…1つ挙げるとするならば』モグモグ…

雨良『USJの件かね』

緑谷『USJ?』

雨良『うん』

雨良『緑谷君も知ってるよね?USJの規則』

雨良『本来あの場はヒーロー養成の為にある』

雨良『だからヒーロー科しか使えないはずなんだよねぇ』

雨良『ちゃんと校則にも「行く場合は教員の引率が必要」って書いてあるしね』

雨良『そして2、3年のヒーロー科は全員死亡』

雨良『結果、消去法でいくと答えは君達に辿り着くんだ』

緑谷『なる…ほど』

雨良『ん…まぁ』パクッ

雨良『早い話ね、君にはこれからこれから言う高校にね、潜入調査をしてもらいたいわけだがね』

緑谷『は、はぁ…』

緑谷『つまりそこが1番犯人のいる可能性の高い…』

雨良『うん』

緑谷『な…なんでですか?』

雨良『…君が1番行きそうな場所だったからね』

緑谷『!』

雨良『実際君もここに希望を入れようとしてたよね?』

雨良『相澤先生はわざとあの情報を流したんだろうね』

雨良『最高峰のトップ…根津元校長の出身校』

雨良『君が惹かれないはずがない』

緑谷『…ま、まぁ…確かに』

雨良『後ば…………』

雨良『はいっか別に』

緑谷『?』

雨良『それとヒーロー科生徒が1番多く入る可能性が高いからね』

雨良『次のターゲットにもうってつけなわけだねえ』モグモグ…

緑谷『…』<パフェウメー

緑谷『あの…僕がそこに入るのってその理由もあるんですよね?』

雨良『?ああ…そだね』

雨良『人数が多ければそこに犯人が潜り込んでる可能性が高いからね』

緑谷『…でも…』

緑谷『それってやっぱり僕達を疑っての話ですよね…』

緑谷『確かに夏季合宿中なら大半の生徒なら殺せますが…』

緑谷『それだけで僕らに容疑をかけるのはムシが良すぎませんか?』

緑谷『他の科の人達で学校にいなかった人もいるし…』

緑谷『それに…全員殺したいならわざわざ夏休みの時じゃなくて職業体験の時の方が都合がいいはず…』

雨良『…』パクッ

雨良『そうだねえ…1つ挙げるとするならば』モグモグ…

雨良『USJの件かね』

緑谷『USJ?』

雨良『うん』

雨良『実はテロの時…』

雨良『そこにも仕掛けられてたんだよね、爆弾』

緑谷『!?あれは爆発に巻き込まれたんじゃ…』

雨良『調べた所爆弾の残骸の様なものが発見された』

雨良『犯人はUSJにも入ったんだ』

雨良『多分13号が残る事を恐れたんじゃないかな』

雨良『彼は校舎にいる時間よりナUSJにいる時間の方がよっぽど長いからね』

雨良『彼が異変に気付けばすぐさま助けるはずだからねえ』

雨良『13号先生が生きていれば数十人は助かったと思うね、僕は』

《わーー!私好きなの13号!!》

緑谷(13号…)

雨良『緑谷君も知ってるよね?USJの規則』

雨良『本来あの場はヒーロー養成の為にある』

雨良『だからヒーロー科しか使えないはずなんだよねぇ』

雨良『ちゃんと校則にも「行く場合は教員の引率が必要」って書いてあるしね』

雨良『そして2、3年のヒーロー科は全員死亡』

雨良『結果、消去法でいくと答えは君達に辿り着くんだよね』

緑谷『なる…ほど』

雨良『まぁね…信じられないのも分かるけどね』

雨良『これらの情報から考えちゃうと君達が怪しいと思うのも無理ないんだよね』

雨良『だからって会見の時のアレはどうかしてると思うけどねぇ』ボソッ

緑谷『………』

雨良『それと…職場体験の時やらなかったのは…』

雨良『悟空さんがいたからじゃないかねぇ…?』

緑谷『といいますと?』

雨良『あの人戦闘の経歴さえ見れば超人の域をはるかに超えてるからね』

雨良『オールマイト級のパワーをもった脳無をあっさり蹴散らしたしね』

雨良『古い言い伝えだと大魔王から人々を守ったとも言われてる…』

緑谷『へぇ…』

緑谷(大魔王?)

雨良『…ま、その話は置いといて…』

雨良『本題だ。ここに来させた理由を話すね』

雨良『監査員と言っても僕は24時間君を監視するのはほぼ不可能と言っていい』

雨良『そこでこれだね』

緑谷『時計…?』

雨良『その時計にはちーーーーっちゃなモニターが付いててね?』

雨良『これで君の周りが見えるわけだ』

雨良『万が一君が怪しげな行動しても僕には筒抜けって訳だね』<入浴するときもつけてね

緑谷『僕の監視カメラでもあるんですか…』

雨良『当然。君はAFOを殺すなんて前代未聞の事をしでかした少年だからね』

雨良『ただでさえヒーロー殺しを瀕死状態までに追い詰めたってだけで大ニュースなのにね』

緑谷『あ、ああ…その事については…反省しかありません…💧』

雨良『この時計は通話機能もついてる』<兼携帯みたいなもんだね

雨良『そこで僕が許可を出せば………』

雨良『敵は駄目だな、脳無まで』

雨良『脳無を撃退してもいいよ』

緑谷『え?』

雨良『最近、脳無は人目に触れすぎている』

雨良『存在を知った者が交渉して闇取引される可能性が高いんでね』

雨良『野放しにしておく事は出来ないからね』

雨良『資格はなくとも君には力があるしね』

雨良『それに、これは君を信頼してでの話だからね』

雨良『人を救うには…君の力も必要なんだ』

緑谷『………』





緑谷「……」

雨良『ただし乱用はしないでねー』

緑谷「💦」

緑谷「行くか…」

スタスタ…



「その影は、闇の如し!」

「その速さ、風の如し!」

「か弱き市民達の為」

「悪しき者をいざ成敗!!」

シロガネ「シロガネ!」

クロガネ「クロガネ!」

シロガネ クロガネ「我らビビットヤイバーー!」

「…………」

シロガネ クロガネ「……」

シロガネ「キャーー!今日もセリフ決まったわよ蔵ちゃん!」ダキッ

クロガネ「僕らの愛の力さ、ミッちゃん」

シロガネ クロガネ「愛の力ってスバラシーーー!!!」

爆豪(ここまで来ると同情したくなる)

峰田(こういう奴らに限ってすぐ別れるんだよね、分かります)

緑谷「わぁぁ…ビビットヤイバだ!」

緑谷「その華麗な忍法で多くの人々を救けてきた若手実力派!」

緑谷「エッジショットを除けば1、2を争う忍者ヒーローだ!」

クロガネ「説明サンキュー!おかげで自己紹介省けたよ!」

クロガネ「どーも編入生諸君!よく来てくれた!」

クロガネ「寮長の新竹分蔵(しんたけぶんぞう)だ」

(個性はコピー!あらゆる物体の分身を作るぞ!)

クロガネ「そして僕の彼女の水野瑞樹(みずのみずき)だ!」

シロガネ「皆よろしくねー」

(個性は水!体の様々な箇所から水を生成するぞ!)<彼曰く宇宙1美味しいとか

クロガネ「最初の内は慣れないと思うが」

クロガネ「徐々に寮の皆と打ち解け合えるだろう!」

クロガネ「最高の志優生活になる事を祈る!」

ガチャ…

緑谷「ここが僕達の住処かぁ…」

上鳴「なんつーか…狭えな部屋」

上鳴「しかも一部屋2人とか…」<プライベートもクソもねえな

緑谷「まぁ…雄英と違ってそんな大きい学校じゃないからね」

緑谷「一々1人ずつなんて多く提供できないよ」

上鳴(ここじゃオカズ食えなさそ)

緑谷「…にしても…」

緑谷「校長先生が卒業した高校…」

緑谷「といっても…」




シロガネ「そんな実感わかないよね」

シロガネ「痕跡すら残ってない」

シロガネ「かつては日本有数のヒーロー科高校として名を上げてたって言うのに…」

シロガネ「今となっては目も向けてくれない」

シロガネ「なんでここ職員5人しかいないの~」

クロガネ(僕が分身の術使えば解決する話だからだよなぁ)

クロガネ「時代が時代だからね」

クロガネ「そんな騒がれてたのは2、30年前…」

クロガネ「僕達が生まれた頃から雄英はあったんだ」

クロガネ「今の雄英はね…」

シロガネ「オールマイトが現れてから25年…」

シロガネ「志優…雄英…」

シロガネ「果たして次はどうなるか…」

クロガネ「次の世代でも現れるのかなぁ…」

シロガネ「…でもさ」

シロガネ「面白い子達が来たんじゃない?」

クロガネ「…うん。確かに」

クロガネ「ただでさえ雄英の子が来るってだけで驚いちゃったからなぁ」

シロガネ「くぅぅ…明日から忙しくなるよぉ~蔵ちゃん!」

クロガネ「頑張って2人(+3人)で切り盛りしていこう…ミッちゃん」




緑谷「……」

緑谷「監視ねぇ…」

雨良<寝てるねえ

緑谷「だって何もする事ないんですもん」

雨良<見られたくない事シたいんだったら1分モニター切るけどね?

緑谷「変な事想像してますね」

雨良<はっはっは。なんせ君の日常生活観察し放題だからね

雨良<これでも恋バナとか興味あったりするんだよね

雨良<ねえねえ好きな人とかいないの、ねえねえ

緑谷(女子か)

雨良<部屋に引きこもるのは体に毒だからね?

雨良<もう皆夕食食べ終わったし

雨良<多分暇してる人が多いんじゃね?

緑谷「そうですかねぇ…皆部屋の整理とか明日の準備とか…」

雨良<準備て…明日から1週間オリエンテーション期間で授業ないんだよね?しかも午前中のみって…

雨良<このゆとりめ!僕なんか睡眠時間毎日12時間しかないんだからね!?

緑谷(それはおかしい…)

緑谷(え、て事は他の人も見てるのこれ…)

緑谷「で、でもきっと仮免試験の事も兼ねてこの週は授業がないだけでしょうし…」

緑谷「暇なら尚更その時間利用して練習とかしてますよ」

雨良<……君はする必要なしだからなぁ

緑谷「門限すぎてなければ『彼処』にでも行ったんですけどねぇ…」

雨良<8時って今時早すぎだよねえ

緑谷「まぁ僕達の場合夜中1人で出歩くのも危ないですし」

雨良<……

緑谷「……」

雨良<外出よ!中もっとじっくり見たいからね!!

緑谷(本音出た)

緑谷(さてと…)

緑谷(出るって言ってもどこに行こう…)

緑谷(施設内だと…)

緑谷「とりあえず談話にでも行くか…」



緑谷「えー…と」

緑谷「談話コーナーは…」

緑谷「ここか」

緑谷「?」

>>30「あ」

八百万

八百万「み、緑谷さん…///」

緑谷「八百万さんじゃないか!」

雨良(うわー…この子すっごいデカイねー)

雨良(この子と毎日キャッキャウフフやってるのか…)

雨良(羨ま死ぃねぇっ!!!)

緑谷「八百万さんも暇潰しに来たの?」

八百万「え…あ、まぁ…」

八百万「今ここにある本を読んでいますの」

緑谷「本?」

八百万「本はあらゆる情報を与えてくれます」

八百万「少しでも知識を蓄え、多くの物質を創造できればと思い…」

緑谷「……」

緑谷「すごいなぁ八百万さんは」

八百万「えっ!?」

緑谷「だってどんな空き時間でも有効活用してるもん」

緑谷「こうぶらぶら歩いてる僕とは段違いだ」

八百万「いや…それは…その…///」

雨良(………)

雨良(う、うーん…)

雨良(そうですか…そっち系のパターンなんですねはい…)

緑谷「今どういう本読んでるの?」

八百万「え、あ、そ、そうっ…ですね!」

八百万「こ、ここれは少々面白い随筆でして…」

緑谷「うんうん」

チャキ…

緑谷「……」

八百万「…………えっ………と……」




香久山「…まさか偶然、ここで会えるなんてね」

八百万(あれは日本刀………)

緑谷「な、何そんな物騒な物持って出歩いてるの…?」

香久山「何、別に誰か殺す為に持ち込んでるわけじゃないわよ」

緑谷「…じゃあ一体なんなのさ?」

香久山「………」

香久山「1つ、手合わせ願うわ」

緑谷「手合わせ……?」

雨良(学校と寮でそれぞれ体育館あるのね…)

雨良(贅沢だねー)

緑谷「…」

バキバキッ

香久山「…」

スチャ…

八百万「み、緑谷さん…」

緑谷「…始める前に1つ聞きたいんだけどさ」

緑谷「なんで僕なんかと手合わせしたいの?」

香久山「簡単な理由よ」

香久山「最高峰の実力とやらを確かめたいから」

緑谷「……だったら体育祭優勝の轟君につけてもらえばいいじゃないか」

香久山「興味がわいたからよ、貴方に」

緑谷「興味?」

香久山「質問は1つと言った筈よ」

緑谷「…そんな揚げ足取らないでよ…」

緑谷 香久山「……」

ビュォッッ…

緑谷(な、何この風…時代劇じゃあるまいし…)

緑谷(…体育館…なんだよな?)

緑谷(なんで風が…)

八百万「…」

八百万(……どちらが先に攻めるかと言えば…)

香久山「……」チャキ…

緑谷(あっちか!)

ブオッ

緑谷「……」

緑谷「?」

八百万(素振り?)

緑谷「……」

緑谷「い!?」ヒョッ

八百万「え?」

スパッ

緑谷「………」

シュゥゥ…

緑谷「き、斬跡……」

八百万「飛ぶ斬撃…しかも…見えない?」

ス…

緑谷「くっそ…かすった…」

緑谷「そういう事かい?」

緑谷「今のは…」

緑谷「鎌鼬か…!」

八百万「鎌鼬…?」

緑谷「ああ…というか…旋風と言ったほうがいいか…」

緑谷「さっきの風といい今の旋風といい…」

緑谷「…君は…」

緑谷「風を操る個性か…?」

香久山「当たりよ、その通り」

八百万「風を起こす個性ですって…?」

緑谷「じゃなきゃこんな空間じゃ風は起きない」

緑谷「それに一瞬、空間の歪みが見えた」

緑谷「あれがなかったら今頃首斬られてた…」

香久山「まだ斬られるチャンスはあるわよ」

ブブオッ!

緑谷「な…」

ヒョッ…

ヒョッ…

緑谷「複数出してきたか…」

ゴッッ!

緑谷(しかも追尾かよ…)

緑谷(くっ…見えないから尚更避けづらい…)

緑谷「だけど…」

ダッ…

八百万「抜けた!」

緑谷(これなら鎌鼬が来るまでに間に合う!)

緑谷「だああっ!」

ブンッ

香久山「!!!」

スカッ

緑谷「え」

八百万「嘘…」

八百万(外れた…)

八百万(なんで!?)

緑谷(風…タイミング…方向…)

緑谷(まさか…)

八百万「っ!緑谷さん後ろ!!」

緑谷「あっ…」

ズババッ…

八百万「っ…」

緑谷「………が……」

フラッ…

香久山「……おやすみなさい」

ドサッ…

八百万「緑谷さん!?」

香久山「…」

緑谷「……いちちち…」

緑谷「あーいたた…」

緑谷「切り傷数カ所できたかも…」

香久山「…あまり効いてないのね」

緑谷「いやうん痛い」

香久山「…」<いちち

緑谷「驚いた驚いた…」

緑谷「まさか攻撃の寸前に風を前方に送って僕の体を後退させるなんて…」

緑谷「これじゃ当たらないわけだ…」

香久山「鋭いじゃない。それも当たりよ」

緑谷「なら…風も影響されないくらいの攻撃なら…」

緑谷「どうかな」バキバキッ

香久山「……」

香久山「さぁ?」チャキ…

ブオッブオッブオッ…

緑谷「!?」

八百万(ここからでも見える…)

八百万(緑谷さんの周りの空間が…全部歪んでる…)

八百万(どれだけの数の鎌鼬を放ってるの…)

香久山「旋・乱風」

緑谷「か、囲まれた…!?」

香久山「貴方に逃げ場はない」

香久山「2個や3個じゃ効かないようなら…」

香久山「2、300個ならどうかしら」

緑谷(マジかよ…!)

香久山「はぁぁっ!」ブンッ

ゴッッ!

緑谷(!!)

香久山(さぁ来なさい。動いた瞬間が貴方の負けよ…)

緑谷(……)

緑谷(ここだ!)

ゴッッ…

香久山(……あれ…動かな…)

スカッ

香久山「当たっ…た筈なのに消えてる!?」

八百万「…なるほど…」

緑谷「こっちだ」

香久山(う、後ろ…」

香久山「!?」ガッ!

八百万「絞め技…!」

八百万「残像拳で隙を作って至近距離まで近づいた!」

ギュゥゥ…

香久山「か…はっ…」

緑谷「この密着状態なら風は送れない」

緑谷「後は気絶するまで絞めるだけ…!」ギュゥゥ

香久山「で…も…まだ…」

緑谷「ごめん、もう終わり」

ゴキッ

香久山「あ…」

ガクッ…

緑谷「おっとと…やり過ぎちゃったかな」

緑谷「結構手こずっちゃったなぁ…」

雨良<肩慣らしにはなったんじゃないかねぇ…

緑谷「ですね」

雨良<にしてもわざわざ近づかなくても良かったんじゃないの?

雨良<衝撃波でスドーンとかね、かめはめ波でドカーンとかのほうが手っ取り早い気もしたがねぇ

緑谷「それでもいいんですけど被害が大きくなりそうだったので…」

雨良<あー確かに

八百万「………」

緑谷『すごいなぁ八百万さんは』

緑谷『こうぶらぶら歩いてる僕とは段違いだ』

八百万(……私が凄いなら貴方はなんなのですか…)

八百万(……超凄い?)

緑谷<あれ、この会話ってここでしちゃまずいんじゃ…
雨良<ま、まぁ小さい音量だし大丈夫じゃね?

緑谷「や、八百万さん?」

八百万「…あ、はっはい!とってもその…」

八百万「か、かこよかったでふわ…」

緑谷「?」

八百万「な、なんでもありませんわ!」

緑谷「…ま、いっか。それじゃ早速部屋に…」

緑谷「……あ、鎌鼬…」

緑谷「放置してたから…」

八百万「え?」チラッ

八百万「あ」

緑谷「ポロポロ…」

緑谷 八百万「………💧」



緑谷(翌日先生の説教地獄が待っていたのは言うまでもない…)

久々のポロポロ貰いましたありがとうございますw
というわけで寮編でした

寮は特にイベントも滅多にないので安価でなんか遊ぶみたいな感じです
今日みたいなのは珍しい
とりあえずキャラ紹介とかは明日にします
もう限界…

後戦闘シーンとかやっぱり分かりづらいかなぁ
特にオリキャラとか動きが想像しづらいかもしれません
やっぱりイメージ画でも書くべきなのか…

とりあえず今日は以上

緑谷(朝食を食べ荷物をまとめた僕らは…)

緑谷(とうとう2日目を迎える…)



土岡「昨日寮で派手に暴れたって?」ヒョコッ

土岡「さては雄英の人達に何かしでかしたね?」

香久山「貴方には関係ないでしょ、土岡君」

土岡「関係あるんだけどなぁ…」

土岡「もしかして…緑谷君に挑戦したのかい?」

香久山「ぇっ!?何故分かったの!?」

土岡「いや、昨日まともに話したのは緑谷君しかいなかったからさ」

香久山「…そう…」

土岡「いい加減他の人とも会話しときなよ」

土岡「この後文化祭だってあるんだしここでコミュニケーションとれなかったら…」

キーンコーンカーンコーン…

土岡「うあっ…もう時間か」

切島「………眠ぃ……」

上鳴(休みの生活リズムが直らね…)

峰田(1~2時まで起きてたからなぁ…)ゴシゴシ

爆豪(早く帰りてぇ)

物真(拳藤かわいい)

瞬「おはようしょくん!」フッ

爆豪 物真「」ビクッ!

耳郎(一々ビビってて草)

瞬「えーと…にっちょくとかってきめてなかったっけ…」

瞬「あ、それどころかやくしょくすらきまってないか…」

瞬「きょうはなしあわないと…」

緑谷(とりあえず挨拶しないかなぁ…)

瞬「えー…あ…じゃあHRはじめます」

瞬「きょうから1しゅうかんはこのがっこうになれてもらうためのオリエンテーション………」

瞬「というめいもくのもと。かりめんしけんまでのじゅんびをおこないます」

轟(そいやそんなのあったな)<夏季合宿の目的忘れてた

緑谷(仮免かぁ…)

緑谷(緊急事態のみに限りヒーロー活動を許される免許…)

緑谷(これがあればかなり活動の許容範囲が広がるぞ…!)グッ

緑谷(…一々証拠を揉み消す必要もないしね…💧)

瞬「これはじんめいにちょくせつかかわるせきにんじゅうだいなしかくよ」

瞬「とうぜんしけんもきびしく、れいねんしゅとくりつは5わりきるとかなんとか」

峰田「うぇぇ…そんな大変なのかよ…」

瞬「そのため、この1しゅうかんはごぜんちゅうはわたしのしどう+α、ごごはじしゅくんれんというスケジュールでやってくわ」

瞬「ごごはあそぶためにあけてんじゃないのよー」

瞬「とりあえず、そのくわしいないようはごじつはなすとして…」

瞬「これから1しゅうかんのよていをはなすよ」

今日 対面式・役職決め・学校オリエンテーション・その他諸々
3日~8日 特訓
9日 本番

緑谷「ちょっと配分おかしくないですかね、先生」

瞬「いいのいいの!こんなぎょうじなんかにじかんとってるひまないの!」

緑谷(行事というかなんかその…まぁいいやぁ…)

瞬「HRがおわりしだいたいめんしきのへやにしゅうごう…か…」

瞬「じゃ、みんなさっそくしゅっぱつしよー!」

(ノリに乗れない…)




「ウオオオッ!!」

緑谷(こ、こりゃ…たまげた…)

緑谷(歓迎ムードが半端ない…)

「キャーー!轟君轟君!体育祭優勝した人!」

「かっこいー!」

轟(うるせ…)

「お、おい…あれが爆豪って奴か!?」

「ヘドロ事件とかですげえ騒がれた奴!!」

爆豪「…?」

八百万(改めて雄英はどんな学校か実感できますわね…)

拳藤(雄英生ってだけでこんなちやほやされるからなぁ)

唯「ん」

「よろしくね緑谷君!」

「おい地味男!俺とLINE交換しようぜ!」

ワイワイ…

緑谷「え、あ、はい…あよろしく…」

緑谷(ひぇぇ…)

緑谷(もはや式じゃなくなってる~!?)




切島「いやぁすげーな!俺達あっという間に皆の注目の的だぜ?」スタスタ…

上鳴「ああ!雄英の知名度半端ねえなおい」

上鳴「こりゃ意外とすぐ寮で遊び仲間ができるかもな!」

上鳴「雄英でもA組以外の奴とは親交なかったからなぁ…」

峰田(いい娘もいっぱいいたなぁ)<ハァハァ

緑谷「……」スタスタ…

轟「なぁ…緑谷」

緑谷「?何?轟君」

轟「おかしいと思わないか?あれ」

緑谷「……君も?」

轟「ああ…ありゃちょっとリアクションが過ぎてる」

轟「普通ならあんな風に俺達を快く迎えるわけねえよ」

轟「考えてもみろ。この間まで敵の襲撃を受けていた学生達だ」

轟「今や敵連合のターゲットと見てもいいだろう」

轟「そんな輩が自分達の学校に来て災い以外の何になる」

轟「恐らく大半は俺達を軽蔑してるんだろう」

轟「ここの学校も今となっちゃヒーロー教育を推し進めてるってわけでもなさそうだし」

轟「…あらゆる意味で雄英よりも過酷な生活になるかもしれないな」

緑谷「そう……かな……」



瞬「はい!というわけでさっそくクラスいいんきめてこーー!」

瞬「まぁまだぜんきのだんかいだけどもうすぐこうきにはいっちゃうから」

瞬「じっしつ1ねんのおわりまでやってもらうことになるんだけど…」チラッ

シーン

瞬「……あ、あれ?💧」

「……」

緑谷「…」

八百万「……………」

瞬(誰も挙げない…)

瞬(こんな積極的な子達なら立候補の1人や2人出るとは思ってたけど…)

瞬(……無理ないか)

瞬(あれだけ敵と遭遇してきたもの)

瞬(どんな状況でも皆をまとめ上げ…対処できるのか)

瞬(精神面にも肉体的にも強くなきゃ務まらないし)

瞬(何より皆からの信頼が厚い人でなければ話にならない)

瞬<ダレモイナイ?

切島(正直今の俺に1学期の緑谷や八百万みたいに皆を支えられる自信がねえ…)

上鳴(初めの頃は自身のアピールとかそういう事考えて挙手してたけど…)

耳郎(あんな事あった後じゃあたしには荷が重過ぎる役職だよ…)

唯(ん………)

瞬「……いなさそうね」

八百万(な、何をしているの八百万百…)

八百万(ここで勇気を出さず挙げずにどうするっていうの…?)

瞬「しかたない。ならりっこうほじゃなくてすい…」

八百万(う…でも…やっぱり…)

八百万(私には…挙げられ…)



スッ…

瞬「…3にんでたわね」

緑谷「え」クルッ

拳藤「あ」

爆豪「げ」



爆豪「だぁかぁらぁ!なんでテメェと組まなきゃならんのだ俺が!!」

緑谷「だ、だって…ほら…拳藤さんがわざわざ君の為に譲ってくれるらしいじゃないか…」

拳藤「別にその…あたしは絶対!ってわけじゃないからいいんだけどさ…」

爆豪「とにかくコイツト組むのだけは断固拒否する!」

緑谷「そんな事言ってたら話し合い進まないじゃないか!」

爆豪「俺には否定する権利がある!」<HAHAHA

緑谷「権利とかそういう話じゃなくてっ!」

瞬「……らちがあかん」

瞬「じゃんけんしなさい!」

緑谷 爆豪 拳藤「え」

瞬「それならもんくないでしょ!?」



緑谷「ろっく」

爆豪「ぺーぱー」

拳藤「しざーす」

緑谷 爆豪 拳藤「こー」

爆豪「なっ…!」

瞬「えーバクちゃんが石でほかのふたりがかみだから…」

轟「2人パー勝ちか」

拳藤「うおおっ…デクと一緒かぁ…」

拳藤「これから頑張ろ、な!」

緑谷「…あの…その…」

拳藤「?」

爆豪<ジャンケンで負けた…デクに…1発で…

爆豪<は、はは…HAHAHA…

拳藤「……………」

八百万「」

物真「」

耳郎「保健室連れて行った方がいいんじゃ…」

轟(助かった…)

上鳴「またあの娘と一緒かよ、羨ましー」

峰田「だなー」

土岡「……」

香久山(挙げてなくてよかった)

滑草「…フン」

瞬「さーてそれじゃあ…」

瞬「こっからのしんこうはクラスいいんさんにたのもうかなー」

緑谷 拳藤「え」

緑谷「ええっと…それじゃ…あの…役職決めますはい…」

緑谷「まずええっと…」

緑谷<ナニカラキメレバイイノ?

拳藤<ナンデモインジャナイ?

緑谷「ぶ、文化祭実行委員を決めます…はい」

切島「文実!?今更!?」

峰田「つーかこの状況で俺達文化祭出れるわけねえだろ…」

瞬「このがっこうはクラスでさいていでもだしものひとつするってきそくだからねえ」

瞬「ぶんかさいへのさんかはぎむづけられてるよ」

耳郎「え…つまり残り2ヶ月で出し物決めて準備しろっつーの?」

物真「無茶振りにもほどがあるじゃないか」

土岡「いや…もう出し物は変更できない…」

土岡「人数がどれだけ1学期と違おうが、今更変えられないしね」

上鳴「1番ダルいパターンじゃねえかよおい…」クルッ

上鳴「誰かその3人の中で文実入ってるやついねえの?」

土岡「…いや…まぁ風華ちゃんが一応現文実だけど…」チラッ

香久山「…」ギロッ

上鳴(俺無理だわ)クルッ

爆豪(そういうのやるのダルい)

轟(八百万の所以外には行かないぞ俺は)

瞬(これも出ないかぁ…)

瞬(1人だけでいいから出ないかな)

緑谷「……」

緑谷「あの…誰もいないなら…僕やりましょうか?」

「……え?」

八百万「」





香久山「なんで貴方なんかとやる羽目に…」

緑谷「あははは…まぁその…ごめんねなんか勝手に来ちゃって」

香久山「メッセージが来てから30秒以内に返信しなさい」

香久山「でなければ不在中とみなすわ」<1、2時間は携帯開かないわよ

緑谷「え、ええ~!?」

八百万「……なんでしょう…これは私に対する天罰なのでしょうか…」

耳郎(なんてフォローすればいいのこれ…)

瞬「えー…とこれでひとまずきめるべきことはきめられたかな」

瞬「それじゃさっそくしゆうこうこうオリエンテーションをはじめるよー」

緑谷(オリエンテーションか…)

緑谷(…って言っても何やるんだろう…)

緑谷(学校案内?…校舎内周るのって結構時間かかるぞ?)

瞬「まーオリエンテーションっつってもわたしのはなしをちょーっときくだけなんだけどさ」

瞬「まずいっておきたいのはここのこうそく…というか…」

瞬「コンセプト、かな」

緑谷「コンセプト?」

瞬「そそ!たぶんゆうえいでもいわれてたとおもうんだよね」

瞬「あるいじんのおことば」

切島「ああ…確かナポレオンの…」

切島「ええと…」

物真「真の英雄とは、人生の不幸を乗り越えていく者の事である」

物真「…ですっけ」

瞬「さっすがモノちゃんおぼえてるねぇ」

瞬「それでゆうえいはプルスウルトラだったんだけど…」

瞬「じつはそれ、ウチのうけうりなの」

「ええ!?」

瞬「あ、いやその…完全パクリってわけじゃないのよ…」

瞬「ウチはオマージュがナポレオンだとかはいってないし…」

瞬「ねづがぼこうのリスペクトをしたかったんでしょうねー」

緑谷「それで…この学校のコンセプトっていうのは…」

瞬「ま、プルスウルトラよりなんというか…たんじゅんにナポレオンの文をようやくしてみたってかんじ」

瞬「ほんこうのコンセプト…それは…」

瞬「Get Super(ただ乗り越えていけ)よ」

上鳴「ゲット…」

耳郎「スーパー?」

瞬「いみあいとしたらPlus Ultraとおなじだけど」

瞬「こっちはこっちでしっくりくるでしょ?」

八百万「シンプル・イズ・ベストですものね」

瞬「さぁ!きょうからみんなでこれをさけぼー!」

瞬「せーの!r

「Get Super!!!」

キーンコーンカーンコーン

瞬「そんじゃ、またみんなあしたね!」

瞬「あしたからほんかくてきにくんれんするからコスチュームもってきてよー」

緑谷「…」<ハーイ

緑谷(…そうだ…コスチューム…)フッ

緑谷(発目さんが改良してくれた母製スーツγ…)

緑谷(明日は一暴れするぞ~)ニッ…

上鳴「うっしゃー午後暇だぜー!」

上鳴「峰田!外どっか出かけるか!」

峰田「いいな!」

八百万「ちょ、ちょっと…娯楽に興じる暇などありませんわよ?」

上鳴「自分追い詰めすぎるのも体に悪いぜ?たまには休息も肝心」

切島「とりあえず帰ろうぜ、腹減った!」

香久山「じゃあまた学校でね、土岡君」

土岡「君も寮の人と仲良くやりなよ?」

香久山「…ええ」

緑谷(土岡君と滑草君は通学生なんだよなぁ)

緑谷(話したい事とかもあったのに)



スタスタ…

緑谷(改めて見ると雄英と内装も偉い違ってるなぁ…)

緑谷(廊下が意外と汚い…)

緑谷(さてと…この後は…)

ガシッ…

緑谷「………」

緑谷「何の用ですか、斎与先生…」

瞬「えへへ…見てないのにバレちゃった」

瞬「ちょっと付き合ってくれないかな?」

緑谷「………」




緑谷「……」

瞬「よっ…ほ…」

緑谷(昨晩といい今日といい…)

緑谷(なんだ?ここの学校は初対面の人に決闘をするのが掟なのか?)

瞬「ごめんねえ、時間取らせて~」

瞬「でもね、見ておきたいんだ。君の実力は」

瞬「早速昨日トラブル起こしちゃったみたいだし」

瞬「私の力がどれだけ通用するか…」

緑谷「…」

瞬「とは言っても昨日風華ちゃんがやったようなガチンコバトルはしないよ」

瞬「貴方が1発でも私に攻撃できれば勝ち」

瞬「それだけよ」

緑谷「……え…いいんですか?ルールそれだけで」

瞬「私にとってはその位のハンディキャップ関係ないからね」

緑谷(……)

緑谷(斎与先生の個性…)

緑谷(見た感じ瞬間移動…テレポート系かと思ったけど…)

緑谷(いくら瞬間移動といえど攻撃する寸前に避けて反撃すれば…)

緑谷「……」スッ…

瞬「行くよ」

ドガァッッ!

緑谷「がっ!?」

緑谷「くっ…」

瞬「お、意外と効いてる効いてる」

緑谷(なんだ今の…合図と同時に攻撃した!?)

緑谷(移動に気付けなかった…!)

瞬「じゃあも1発!」

緑谷「!?」ズドッッ!

緑谷「ぐぁっ…」

瞬「いいねぇ…でもそっちも攻撃してくれないと張り合いないぞ♪」

緑谷「言われずとも…!」

ズドッッ!

緑谷「………え」

バキィッッ!!

緑谷「うぉっ…」ズザザッ…

緑谷「はぁ…はぁ…」

瞬「あれ?攻撃してくるんじゃなかったの…?」

緑谷(なんて個性だ…信じられない…)

緑谷(きっと攻撃のモーションと同時にテレポートしてるんだ…)

緑谷(…それにしてもさっきから反応できないのは否めないな…)

緑谷(……)



瞬「それじゃもっといくよ!」

緑谷「くっ…」ガッ

ドガァッッ!!!

瞬「後ろガラ空き!」

緑谷「がぁ…」

緑谷(駄目だ…ガードしても後ろに回り込んでしまう…)

緑谷(なんとか態勢を…)

雨良<…ね、ねぇ…緑谷君?

緑谷「え?…ど、どうしました?」

雨良<さっきから瞬間移動とかなんとか言ってるけどねぇ…

雨良<そんな技一個も使ってないんだけどねぇ

緑谷「!?」

瞬「?どうしたの?」

緑谷「そ、それってどういう…」コソコソ…

雨良<僕にはどちらかというと…

雨良<君が一時停止してるように見えたね

雨良<先生が攻撃する直前まで君動かないだからね

緑谷「え、え…つ、つまり…」

瞬「誰と何喋ってんのー!」

ズドォォォッ!

緑谷「ごはっ!?」

雨良<ほら今のもー…

雨良<…て、あれ?聞いてる?

緑谷「え、あ…聞いてますけど…」

雨良<……そうなのかねぇ…

緑谷「……」

緑谷(…待てよ…つまり…)

瞬「よく通話してる余裕なんてあるねぇぇっ!」

緑谷(攻撃自体は…いやまぁ痛いけど大した事は…)

緑谷(今は時計に集中しろ!)

緑谷(針の位置…!)

ドゴォッッ!!

緑谷「がっ………」

瞬「そろそろきつくなってきたんじゃない?」

緑谷(…あれは…)

緑谷(針の動きが速い…!)

緑谷(いやこれは…まさか…!)

ズザザッ…

瞬「…意外と大した事なかったわね…」

瞬「まぁ『初見』じゃ仕方ないか」

瞬「ほんじゃまそろそろ終わらせますか…」スッ…

緑谷(初見じゃ駄目…ねぇ…)

緑谷(ありがとうございます斎与先生…!)

緑谷おかげで確信を持てましたよ!)

緑谷(答えがはっきり分かったぞ!)

ドボォォオッッッ!!!

緑谷「……うごぉあっっ…」

ガクッ

瞬「あちゃ…もう堕ちちゃった?」

瞬「そんなに気持ちよかったかなぁ…」

緑谷「………」

緑谷「ええ……気持ちいい…一撃でしたよ…」

瞬「!?」

ガシッ

緑谷「ようやく捕まえられましたよ…右腕」

緑谷「ここなら…確実にあなたを攻撃できる…!」

瞬(え、あ、バレちゃった…?)

緑谷「さてと…そろそろ…」

緑谷「さっきまでのお返しをしませんとね…!!!」

緑谷「TEXAS…」

瞬「ひ、ひぃぃ…」

緑谷「SLAPPPPPP!!!」ベチベチベチベチベチベチ…






瞬「……ん…」

瞬「あ…ん?」

緑谷「気付きましたか?」

瞬「ぅぅ…いたたた…そんな超高速ビンタなんて卑怯だよぉ…」

緑谷「す、すみません…」

瞬「…にしてもいつ分かったの?私の個性」

瞬「私の個性を知る手段なんてないと思ったけど」

緑谷「……時計の針ですよ」

瞬「針…?」

緑谷「ええ…その針が1秒後に動く距離を記憶して攻撃された後どの位動くか見てみたんです」

緑谷「思った通り、その3倍の距離は移動してました」

瞬「なるほど…それで自分の時間だけ動いてないってわかったのね」

緑谷「ええ…おそらく…貴方の個性は…」

緑谷「対象の物の時を止める…ですかね」

瞬「ご名答。よく分かってるじゃん」

瞬「まぁ厳密には時を過ぎ操るだから他の事も出来るんだけどね」

瞬「いやぁ…この歳ともなると中々対象多くするの難しくてねぇ…」

瞬「精々毎回君らの時を止めテレポートしてるように見せかけてるアレ、その人数が限界かなぁ…」

緑谷「あの…それでなんとなく予想はついたんですけど…それも個性の?」

瞬「あー体は10ってやつ?」

瞬「そうだね。10歳の時古くから伝わる書に不老法ってのがあってね」

瞬「面白半分で試してみたら成長が止まっちゃってね…」

緑谷「それで…70年間?大変ですね…」

瞬「まぁ自業自得だよ、面白半分にやった結果だし」

瞬「一歩間違えばそれ程危ない力って事だね」

緑谷「…」

瞬「久々にいい運動したー!」

瞬「ありがとねー。やっぱり君強いや」

緑谷「あ、いや…それ程でも…」

瞬(……君なら…)

瞬(『あの技』も出来るかもしれない…)

瞬(…ま、なんにせよ後での話だし)

瞬「よし!きょうのほしゅうはここまで!」

緑谷(補習なんだ…)

瞬「おつかれさま!さぁかえったかえった!」

瞬「りょうのひとたちがかえりをまってるよ!」

緑谷「はい!」

本当は寮の安価もしたかった…
でも時間的に厳しいね

今日はここまで
明日もよかったらみてください

因みに先生が漢字を使うようになったのは仕様です。ミスじゃないです

スタスタ…

雨良<…ん…なんというかね君…

雨良<女運あるんじゃない?

緑谷「な、なんですかそれ…」

雨良<昨日からやたらと可愛い娘と絡まれてるからね

雨良<最後のはロリBBAなのはおいといて

緑谷「…」

雨良<で、やっぱり学校の方は慣れそうかねえ?

緑谷「あ、まぁ…」

緑谷「…でも1つ気になる事が…」

雨良<?

緑谷「ここの監視は僕がしていますけど…」

緑谷「残りの2校はどうなんですか?」

緑谷「やっぱり僕とは別の人で監査員がついていたり…」

雨良<まぁね。

雨良<ただ、相手もそれを熟知してる

雨良<先生の誰かが自分らを調査しているかもしれない…

雨良<きっと敵側もそれ位の予想はしてるだろーね

雨良<ま、だからこそ雄英生が紛れて監視してるなんて思いつきもしないだろうしね

雨良<君をその役割にしたのはそういう利点もあるからだ

緑谷「…相手だってその1人なんだから少しは疑うとは思いますけどね…」

雨良<ねえねえ、君あのクラスと長い付き合いしてるんだろ?

雨良<おおよそ誰が犯人って予測つかないもんかねぇ?

緑谷「ええええ!?」

緑谷「そ、そんな…僕にはげ、現時点ではそんな皆怪しいとは思えないし…」

雨良<世の中には半信半疑って言葉があってだね…💧

雨良<いいかい?確かにね、仲間を信じる事はとても大切だってのはそら当たり前の話だけどね

雨良<その反面ね、疑う事も大事になってくるんだよ?

緑谷「…」

雨良<友達だから~。家族だから~。

雨良<そんな奴らが全員善人ってわけじゃないからね

雨良<人間そんなできた生物じゃないからね

雨良<それを逆手に相手を騙したり利用したりなんて事は日常茶飯事な訳ね

緑谷「そう…でしょうか?」

雨良<社会に出ればそんな事いくらでも起こりうる

雨良<お生憎だがね…1学期を通してね

雨良<内通者がいる事位誰だって想像がつくしね

雨良<今どこかで誰かが君を疑ったりしてるかもしれない

緑谷「……」

雨良<……まぁ、君はなんというかいろいろやらかしてるからそんな風には思われないと思うけどね

雨良<君も犯人の可能性のある1人なんだから

雨良<そこら辺はよく考えておかないとね

緑谷「はぁ…」

雨良<でさでさ、君の中で今1番疑わしいと思われる人物って誰がいるのかね?

雨良<別にそこの学校の人じゃなくてもいいからさぁ

雨良<君の意見で犯人探しがかなり進展する可能性もあるしね

雨良<今の所の意見言ってみてよ

緑谷「え、ぇぇ…」

雨良<参考にしたいんだ

緑谷「……う、…ううう…」

緑谷(…そもそもの所、まずあの中に爆弾を仕掛けた張本人がいるとは思えない…)

緑谷(皆一緒に様々な困難を乗り越えてきたんだ)

緑谷(その中に裏切り者がいるなんて到底思えない…)

緑谷(とするとB組か…?いや自分の他のクラスのを疑う事自体おかしいだろそりゃ…)

緑谷(実際そんな人がいるとも思えない…拳藤さんも然り、鉄哲君も然り…)

緑谷(…1人…1人挙げるとするなら…)

緑谷(今1番怪しいと思う人は…)

>>57

透明になれる葉隠

緑谷「……」

緑谷「そう…ですね」

緑谷「僕はそんな事信じられないし、疑いたくもない」

緑谷「でも…あえて言うなら…」

緑谷「葉隠さん…とか」

雨良<へぇ…

雨良<んじゃ根拠を聞かせてもらおうかね

緑谷「まず、透明になる個性」

緑谷「これはかなり隠密行動に適しています」

緑谷「誰にも気付かれず爆弾を仕掛ける事も可能ですし…」

緑谷「何より…USJでの行動…」

緑谷「どうやら、一緒にいた様な事を言ってましたが」

緑谷「肝心の本人は姿が見えなかったと聞いてます」

緑谷「そして…2つ目にガスの影響」

緑谷「葉隠さんと耳郎さんが気絶し、眠っていましたが…」

緑谷「先に葉隠さんが起きたらしいです」

緑谷(耳郎さんが目覚めたのはその数時間後…)

緑谷(意識が戻る時間に差がありすぎる…)

緑谷「想像したくはないけど…あの人なら…」

緑谷「可能…かも…」

雨良<ふむふむ…

雨良<なるほどなるほど

雨良<確かにそれなら人目を盗んでUSJに仕掛けるのも容易いしね…

雨良<可能性は高い

雨良<中々いい線いってるじゃないの

緑谷「い、いやでも…僕はそれでも…あの人がそんな事する人には…」

雨良<……ま。まだ始まったばっかだしね、気長に探せばいいと思うけどね

雨良<僕自身もね、そんな早く解決できる問題じゃないってのは百も承知だから

緑谷「そうですかね…」



雨良「………」

雨良「…いいじゃない。僕も丁度同じ事を考えていたところだ」

雨良「葉隠透…常日頃から姿を見せないってだけでも随分不思議な娘じゃないか」

雨良「僕としても同意見なのだが…」

雨良(少し引っかかる点がある…)

雨良(果たしてあの娘に電波を遮断できるような術はあるのか?)

雨良(それとも向こう側にそういう個性を持つ敵でもいるのか?)

雨良(その点で行くと上鳴君や八百万さん辺りが怪しくなってくる)

雨良(それに……)

雨良(何故わざわざ毒ガスを吸う必要があったんだ…)

雨良(味方と裏づけさせる為のフェイク…か?)

雨良(………)

緑谷「今日の午後は空きかぁ…」

緑谷「…また彼処いってもいいんだけど…」

緑谷「疲れるんだよなぁ…」

緑谷「それにこれ以上体の感覚を壊す訳には行かないからなぁ…」

緑谷「轟君にも背伸びたって言われたし…」

緑谷「…筋トレでもしようかな…」

ピロン

緑谷「ん…」ピッ…

緑谷「葉隠さんからだ…」

雨良(うわっ…今度はLINEですか…)

葉隠 お久ー
葉隠 元気してる(・ω・)?

緑谷「…ええと…」ピッピッ…

緑谷 元気だよ
葉隠 そか
葉隠 私もー(^-^)/
葉隠 来週仮免試験だねー

緑谷「…」

緑谷 そうだね!一緒に頑張ろう!
葉隠 うん!
葉隠 って言っても今は別の所の学校だけどね
葉隠 緑谷君には負けないよ!

緑谷「………」

緑谷 僕も!

緑谷(……いや…)

緑谷(…ないだろ…そんな事)

緑谷(何言ってるんだ自分は…)

緑谷「…さてと…会話終了」

緑谷「この後はなにしよっかなぁ…」

>>60

引き続きLINEで葉隠に探りをいれてみる

緑谷「…」

緑谷(…どうかな…)

緑谷(試す価値はあるかもしれない…)

ピッピッ…

緑谷「なんで…学校に…」ピッピッ

緑谷 なんでそこの学校に決めたの?

緑谷(…ちょっと唐突すぎたか?)

緑谷(まぁ少し気になってはいたからなぁ…)

緑谷(これでどういう返答が来るか…)

ピロン

緑谷「…」

葉隠 そっちにも行こうと思ったけどさ
葉隠 距離が遠いから少し難しいかなと(・ω・)
緑谷 寮に入ればよかったんじゃ
葉隠 それでもよかったんだけど
葉隠 お母さん達にこれ以上心配かけたくなかったから

緑谷「!」

葉隠 一度死にかけたから
葉隠 これ以上泣かせたくなかった
葉隠 手の届かない範囲じゃ怖いと思ったから

緑谷「……そっか」

緑谷 そっか




緑谷「…ううん…」

緑谷「どう考えてもこの中の誰かが犯人だとは思えないなぁそうだよそう決めつけるのはまだ早い確か1回マスコミが侵入した時があったじゃないかその時に紛れて爆弾を仕掛けた可能性あても流石に数ヶ月も経てば爆弾の1つや2つぐらいすぐ見つかるかならやっぱり直前にやらないとああもう実はその時誤作動で開いちゃいましたとかないかなぁて流石にそんなザルな警備システムなわけあるか」ブツブツ…

緑谷「駄目だ…思いつかない…」

緑谷「まずは数日間は様子見だな…」

緑谷「それから考えよう」ガタッ

緑谷「今日は疲れたから後は休もうかな…」

緑谷「結局筋トレも何もできなかったな…」




緑谷(そして翌日…)

緑谷(とうとう本格的に訓練が始まった…)


瞬「ではこれからとくべつくんれんはじめるよ~」

瞬「こころしてかかるように♪」

「はい!」

上鳴「へへ…なんか緊張すんな…こうも久々だと」

瞬「きのうもいったとおりかりめんってのはそうよういにしゅとくできるようなしかくじゃないし」

瞬「そもそもれいねん2~3ねんがうけるしけんだからあなたたちは尚更ハードルたかいわよ」

峰田「ひぇぇえ…」

瞬「だからきょうからみんなには…」

瞬「『必殺技』をつくってもらうわよ」バチン

拳藤「必殺技?」

瞬「ひっさつわざ……っていってもさまざまなバリエーションがあるわ」

瞬「きみたちはこれからしけんまでに…」

瞬「さいていでも2つのひっさつわざをあみだしてほしい」

切島「学校っぽくてそれでいて、ヒーローっぽいのキタァァァ!!」

八百万「必殺技ですか…一言で言われてもあまりパッと思い浮かびませんわね」

轟「飯田の『レシプロバースト』なんかいい例だろ」

緑谷(やってきました必殺技!)

緑谷(この日の為に何個の技を用意してきたか…)

緑谷(ちゃんとオールマイトのものじゃないオリジナルのも作ってきたからな…)

瞬「…まぁ…きょうはほんのウォーミングアップよ」

瞬「まずはあなたたちのことをよくしらないとね…」

緑谷「?」

瞬「とりあえず私に攻撃してみな」クイックイッ

瞬「話はそれからよ」

30分後

緑谷「……」<ウワー!

緑谷「…💧」<ギャー!

緑谷(皆頑張ってるなぁ…)

緑谷(やっぱり個性が判明してない以上は対策のしようがないか…)

緑谷(昨日は雨良さんの『矛盾』のおかげで勝てたようなもんだからなぁ…)

緑谷「…」チラッ

香久山「…」ペラッ…

(香久山風華、個性ウインド)

(風を利用した技で戦うぞ)

土岡「…」フキフキ…

(土岡堀助、個性ドリル)

(体の様々な部分がドリルになるぞ)

滑草「…zzzz」

(滑草笛郎、個性…)

(無し)

緑谷(この3人はあっさり合格したな…)

緑谷(僕が出てから数分後…)

緑谷(特に、滑草くんが1番先に出た)

緑谷(初見だったら僕だってそんな早く攻略できないぞ…?)





瞬「はいはい。これでぜんいんそろったわね」

瞬「みんなあたしのこせいわかったー?」

「は、はい……💧」

瞬「いやーとくにみどりやくんとそこのないぶせい3にんはえらいはやかったね…」

瞬「もしかしてまえからわたしのこせいはあくしてたのかな?」

(瞬 斎与、個性時間干渉)

(対象の物体の時を操る事ができるぞ!)

(ただし対象個数と使用時間に限度アリ!)

上鳴「で、次はいよいよ必殺技の考案っスか!?」

瞬「ん…そだね」

瞬「だいたいきほんはわたしとけいこして…それでひっさつわざがかんせいしたらひろうしてもらうってかたちかな…」

瞬「ただし、それだけじゃつまらないから…」

ズドッ

緑谷「え」

瞬「かめのこうら(20kg)をせおいながらかつどうしてもらうよー」

瞬「これでどうじにからだもきたえられていっせきにちょー♪」

「はぁぁぁぁぁ!?」

瞬「だいじょぶだいじょぶ。なれればべつにたいしたことじゃなくなるって!」

緑谷(に、20kgって…ずっとお米の袋2個担いでいらようなもんじゃないか…)

緑谷(鍛え方がまるで悟空さんみたいだ………?)

緑谷「ふぅ…」ヌギヌギ…

緑谷「疲れたねー今日」

緑谷「まさか重りつけて特訓するなんてね、しかも20kg」

緑谷「おかげで肩がくたくただよ…」

上鳴「おい…緑谷…それにしては…体力…有り余って…ね?」プルプル…

峰田「もう…動けません…」

爆豪「ふん。この程度でガタがくる程度じゃ体がなまってる証拠だな…」

上鳴 峰田「?」

爆豪「俺なんかまだピンピンしてるぜ…」<ゼェハァゼェハァ…

物真「息荒いぞ…」<ゼェハァゼェハァ…

緑谷(かっちゃんでも今日の特訓はハードだったか…)

緑谷(そりゃいきなり負荷20kgって方が無理あるよなぁ…)

轟「何時間動いても顔色一つ変えねえからな………」

轟「お前達は」

緑谷「……」

滑草「…この位の重量じゃ重りの役目を果たさん」

滑草「ただの飾りだ」

スタスタ…

切島「くぅぅ…悔しいけどやっぱすげえよなあいつ…」

土岡「まぁ…ね」

土岡「純然たる強さでいえば彼の右に出る者はいないよ」

緑谷(滑草君…か)

緑谷(あの気の大きさは尋常じゃない…)

緑谷(あの肌の色といい触角といい…)

緑谷(彼も神様と同じ宇宙人なのか?)

滑草「……」スタスタ…






緑谷「…」

緑谷「うーん…」グイッ

緑谷「今日の勉強はここまでにしておくかな…」

緑谷(今週は授業ないけど予習するに越した事はないからね)

緑谷(たまには頭も鍛えないと…)
.
緑谷(……さてと…)

緑谷(また暇になっちゃったぞ…)

>>66

精神統一、座禅をしてみる

緑谷「よし。こういう斎こそ精神統一だ」

緑谷「心も鍛えなくちゃな…」

緑谷「…………」

緑谷「…………」

上鳴「…」ピコピコ…

緑谷「…………」

上鳴「ぬぉっボスか…」ピコピコ…

緑谷「…………」

上鳴「がぁぁぁ死んだぁぁぁ」

緑谷(やべえすごい気になる)



緑谷「駄目だ…余計疲れる…」

緑谷「他の事しよう」

>>68

滑草と交流

滑草「…」

滑草「………」ゴゴゴ…

滑草「…」

コンコン…

滑草「………何の用だ貴様…」

「……」

滑草「…」

滑草「用件があるならさっさと入れ」

滑草「緑谷出久」

緑谷「あははは…ばれちゃった?」ガチャ…

滑草「俺は今忙しいんだ。妨害しに来たのなら容赦はせんぞ」

緑谷「い、いやいや決してそんな…」

緑谷「ただ…僕は君と話がしたくて…」

滑草「話だと…?」



緑谷「…それにしても滑草君ってすごいよね」

緑谷「確かここの学校で1、2を争う実力者…だったっけ?」

滑草「1、2を争う?」

滑草「最初からこの学校に俺より強い者はおらん」

緑谷「す、すごい自信だね…」

滑草「…そんな世間話をしに来たなら今すぐ帰ってもらおうか」

緑谷「そそそんなぁ…!も、もう少し一緒に話そうよ…」

滑草「話?何故俺が貴様のたわいもない話をせねばならんのだ」

緑谷「タワイナイ…」

緑谷「…君にとぅてはそうかもしれないが、こっちにとっては重要な事なんだ」

緑谷「数分もいらない。それが終わればすぐ帰るから聞いてほしい」

滑草「……」

緑谷「………君」

緑谷「ナメック星人なんだろ?」

滑草「!?」

緑谷「確か5年くらい前に異常気象が起きてここに命からがら逃げてきたとか…」

滑草「貴様…何故…それを…」

滑草「いや…その前に…何故神に…」

緑谷「…これで少しは興味か湧いたかな?」

滑草「…道理で気の扱い方がなってるわけだ」

緑谷「君の事も知りたいと思ってね…」

緑谷「何があったのかな」

緑谷「それにどうして雄英じゃなくてここに来たのかな…」

滑草「…貴様に話す義理はない」

滑草「故に話す事もない」

滑草「以上だ」

緑谷「…」

滑草「ただ一つ…言わせてもらう」スク…

緑谷「?」

滑草「俺の前に立とうする者は…」

滑草「何人たりとも容赦はせん…」

滑草「それだけだ」

緑谷「そうかい……………」

ズドッッ!!!

滑草「………」ググッ…

シュゥゥ…

滑草(なんて力だ…)

緑谷「僕も元よりそのつもりさ」

滑草「……フン」

ババッ!

滑草「来週の仮免試験…」

滑草「どうやら退屈しのぎ位にはなりそうだ」スタスタ…

緑谷「…ああ」ニッ






八百万「ぐや゛じい゛」

八百万「ぐや゛じい゛ぐや゛じい゛ぐや゛じい゛ーー!!」ドドドド…

耳郎(1時間前からずっとこんな様子だよ)<床壊れるわ

耳郎(相当クラス委員になりたかったんだなぁ…)

耳郎(というより…)

耳郎「…ねえ、八百万」

八百万「え?」ドバババ

耳郎「あんた緑谷好きなんでしょ」

八百万「ええっ!?///」

八百万「い、いいいえ!ご、誤解ですわ耳郎さん!」アセアセ…

八百万「私は別にお慕っている方はいらっしゃいませんし!」アセアセ…

八百万「それにこれといって恋愛にも興味とかその…ありませんし!」アセアセ…

耳郎「そ、そうなん?💧」

耳郎(ってか緑谷ってモテモテだよな~)

耳郎(この数カ月で3人も女堕としてるもん)

耳郎(そばかす恐るべし)

耳郎「でも恋愛興味ないってのは嘘っしょ?」

八百万「い、いいいいいいえと、特に!全く!これっぽっちも!」

耳郎「だって学校で本読みながらニヤニヤしてたから何かと思って見たら」

耳郎「『10日間で彼氏つk
八百万「やめてぇぇぇ!話さないでぇぇぇ!!」

耳郎「あと七夕の時の短冊の願い事が」

耳郎「『赤ちゃんをつk
八百万「お願いします!これ以上は言わないでぇぇぇ!!!」

八百万「はぁ…はぁ…」

耳郎「ね、緑谷じゃないかもしれないけどさ」

耳郎「好きな男はいるんでしょ?」

八百万「……………」

八百万「…ハイ…」ボソッ

耳郎「別にそんな恥ずかしい事じゃないって…」

耳郎「人間だれでも恋に堕ちるもんだよ?」

八百万「~///」カァァァ…

八百万「っそっそういう耳郎さんは想い人いらっしゃらないんですか!?」

耳郎「えっ…あ、あたし!?///」

八百万「誰でも恋するって言ったのは耳郎さんですわ!」

耳郎「そ、そりゃ…学生の内に経験するとは限らないし…」

八百万「~」

耳郎「………」

耳郎「ああ!いるよ!うん!好きな人!」

八百万「ええっ!?何方なのですか!?その方は!」

八百万「もしかして…クラスメイト?」

耳郎「んん…ま、まぁ…///」

八百万「えーーーーーーっ!?」

八百万「誰ですの!?一体誰がお好きなのですか!?」

耳郎「そらはっきりとは言えないけど……///」ポリポリ…

耳郎「こう…男前で…優しくて…」

耳郎「かっこよくて…それでいて…あ、明るい…性格みたいな?」

八百万「な、成る程…」

八百万「!!あああああっ!」

八百万「分かりましたわ!耳郎の好きな方!!」

耳郎(な、何っ!?そんな特定できるほど細かい事は言ってないぞぉぉぉ…!?)

耳郎(やめろ!言うなァァァァ)

八百万「瀬呂さんですわね!」

耳郎(ァァァぁぁぁぁぁああああ…)

耳郎「ああ…あ?」

八百万「え、ち、違いました!?」

八百万「では、轟さんですか!?」

耳郎「違う」

八百万「では切島君!?」

耳郎「違う」

八百万「まさか峰田君…!?」

耳郎「違ぇわぁぁぁっ!!!」

Q.寮の部屋に行った的な感じで書いてたけど滑草君通学生じゃないの?
A.土岡君に教えてもらいました
そして直接家に向かうまではカット
インターホンなんて付いてません

Q.八百万さんの呼び方がさんから君
A.それ以上いけない

結論:深夜のノリで書くのは危ない





緑谷「…」シュッシュッ…

緑谷「っ」ババッ

緑谷「…」シュバババッシュッシュババッ…

緑谷「っぁぁあっ!」

ゴッッ!

シュゥゥ…

緑谷「…上出来っ」ニッ

緑谷(なんせ相手は他校数百団体…)

緑谷(どんな人達が潜んでるか分かったもんじゃない)

緑谷(…これなら…!)グッ…






ブロロロ…

キィィ…

瞬「みんな!ついたよー」

スタスタ…

緑谷「お、おおお…」

瞬「ここがしけんかいじょう」

瞬「そのなも『国立多古場競技場』」

耳郎「緊張してきたぁ…」

土岡「多古場でやるんだね」

峰田「試験て何やんだろう…ハー仮免とれっかな…」

瞬「とれるかじゃない!とるんだみねちゃん!」

峰田(あんたに励まされても嬉しくねー…)

瞬「このしけんにごうかくして、かりめんきょをしゅとくできれば」

瞬「きみたちたまごははれてヒヨッコ…セミプロへとふかできる」

瞬「なにごともGet Superよ」

切島「っしゃああっ!熱くなってきたぁぁ!」

切島「なってやろうじゃねえか!ヒヨッコによ!」

切島「いつもの1発決めてこうぜ!」

切島「Get Super もとい…」

「あ」

切島「Plus…」

「…」ワクワク…

切島「Ul
「Ultra!!!」

切島「………え?」

緑谷「?」

轟「!」

「勝手に他所様の円陣に加わるのは良くないよ?」

「イナサ」

八百万「イナサ!?」

緑谷「知ってるの?八百万さん」

八百万「知ってるも何も…」

イナサ「ああしまった!!」

イナサ「どうも大変」グオッ
イナサ「失礼」ガッ…
イナサ「致しましたああっ!」ガンッッ!!!

緑谷(ヒィィィィ!?)

唯「おー」

香久山「ダイナミックお辞儀」

上鳴「な、なんだこのテンションだけで乗り切る感じの人は!?」

上鳴「まるで飯田と切島を足して2乗したみたいな…」

緑谷「ん…待てよ…」

ザワザワ…

「お、おいあの制服って…」

「マジかよ」

「あれ!西の有名な!!」

爆豪「東の雄英」

緑谷「西の……士傑?」

瞬「かずあるヒーローかのなかでもゆうえいにひってきするほどのなんかんこう」

瞬「じっしつげんじてんでにほんいちのヒーローかをほこっている…」

瞬「『士傑高校』ね」

イナサ「一度言ってみたかったっス!プルスウルトラ!!」

イナサ「自分雄英高校大好きっス!」ドロッ…

イナサ「雄英の皆さんと競えるなんて光栄の極みっス!」<血出てるよ

イナサ「よろしくお願いします!!!」<放っとけ

切島「すごい前のめりだな」

切島「よく聞きゃ言ってる事は普通に気の良い感じだ」

八百万「夜嵐イナサ…」

八百万「昨年度の推薦入試…」

八百万「つまり私達が受けた同じ試験でトップの成績で合格したにも関わらず」

八百万「推薦を拒否した方ですわ」

緑谷「え?今雄英がどーのこーの…て」

八百万「私も詳しいことまでは知りませんわ…」

緑谷(嘘だろ!?推薦を蹴った!?)

緑谷(しかも僕らと同じ…って事は轟君より…)

轟「…」

緑谷(実力が上…?)

瞬「へー。そりゃやばいやつとあたったんじゃないのー?」

瞬「かいしまえからそうそうついてないわね、おなじかいじょうなんて」

土岡「ああでも本物か…マークしといた方が良いね」

土岡「にしてとやっぱり一目で分かるくらい顔が広いんだね雄英生」

緑谷「ま、まぁ…ね」

トントン…

緑谷「…?」クルッ

麗日「ひひひ~」

緑谷「う、麗日…さん!?」

飯田「久しぶりだな、緑谷君」

緑谷「飯田君…皆も…!」

瀬呂「いやーこの形でまた全員集合するなんてなー」

蛙吹「峰田ちゃんが何かやらかしてないかしら?」

峰田「や、やらかしてねえわ!バァカ!」

飯田「今回は別高校のライバルとして受験しに来てるが…」

飯田「同じ高校になろうがそうでなかろうが関係ない」

飯田「この1ヶ月ただ憂鬱に過ごしていただけじゃない」

飯田「それは君達も俺達も同じ事だろう」クルッ…

緑谷「……」

飯田「特訓の成果…とくと見せてもらおうか」

緑谷「勿論…こちらこそ」

スタスタ…

麗日「じゃ…またね、デク君」

緑谷「うん」

緑谷(……)

緑谷(まさか麗日さんや飯田君と敵対する事になるとはなぁ…)

緑谷(いや…体育祭でもあったけどさぁ…)


「ねー轟君サインちょーだい!体育祭かっこよかったんだぁ」

峰田「オイラのサインもあげますよ」

轟(こういうピッチとは付き合いたくないな)

瞬「うーん…だんだんざわついてきたわね…」

瞬「とりあえずてっしゅう!」

フッ…

「え、消えた?」

ダダッ…

切島「…実際やってみると案外してる事がしょぼく感じるなぁ…」

瞬「なにかいった?♪きりちゃん」

切島「な、なんでもないっス…」

緑谷「…」ダダッ…

雨良<……

雨良<担任ロリBBAは何も言ってないのかねぇ…




ザッ…

緑谷「お、多い…」

八百万「多い…ですわね」

八百万「この中には私達より上の世代もいるのでしょうね…」

上鳴「かーっ…そっか同世代だけじゃなくて先輩方とも競い合わなきゃいけねえのか…」

緑谷「あ、出てきた」

「…え…ではアレ」

「仮免のやつ……………」

「やります」

「あー………………」

目良「僕ヒーロー公安委員会の目良です」<よろしくね

目良「好きな睡眠はノンレム睡眠……」

目良「仕事が忙しくてろくに練れない!」ガッ

目良「人手が足りてない!」ガッ

目良「眠たい!」ガッ

目良「そんな信条の下ご説明させていただきます」

(疲れ一切隠さないな大丈夫かこの人💧)

目良「ずばり、この場にいる受験者1540人一斉に勝ち抜けの演習を行ってもらいます」

峰田(まぁそうなりますよね)

「ざっくりだー」

「マジか」

目良「現代はヒーロー飽和社会と言われ」

目良「ステイン逮捕以降ヒーローの在り方に疑問を呈する向きも少なくありません」

緑谷(ヒーローとは見返りを求めてはならない…)

緑谷(自己犠牲の果てに得うる称号でなければならない…か)

緑谷(彼のやり方がどうであれ…)

緑谷(ヒーロー殺しの思想は必ずしも間違っているってわけじゃない)

目良「まぁ…一個人としては動機がどうであれ命懸けで人助けしてる人間に」

目良「『何も求めるな』は現代社会に於いて無慈悲な話だと思うわけですが…」

目良「とにかく、対価にしろ義勇にしろ」

目良「多くのヒーローが救助・敵退治に切磋琢磨してきた結果」

目良「事件発生から解決に至る時間は今ヒくくらい迅速になってます」

目良「君達は仮免許を取得し、いよいよその激流の中に身を投じる」

目良「そのスピードに付いて行けない者」

目良「ハッキリいって厳しい」

目良「よって試されるはスピード!」

目良「条件達成者先着100名を通過とします」

「ええええええええええっ!!!???」

「お、おいおいおい待て待て待て!!」

「せ、1540人だぞ!?それ5割どころじゃねえぞ!?」

目良「まぁ社会で色々あったんで…」

目良「………………運がアレだったと思ってアレしてください」

「マジかよ……!」

目良「んでその条件というのがこれ」

飯田「玉と…」

麗日「なんだろあれ」

目良「まずターゲット。これは1人3つ配られます」

目良「配布されたら体の好きな場所に取り付けてください」

目良「ただし足裏や脇など発見しにくいような場所にはつけないでください」

目良「常に3個とも他の受験者に見えるように」

目良「そしてもう一つ…このボールを3つ携帯してもらいます」

目良「先ほど説明したターゲット」

目良「それにボールを当てるとターゲットが光るという仕組みがあります」

目良「3つ光った受験者はその時点で失格とさせていただきます」

目良「逆に、受験者のターゲットにボールを投げ」

目良「2人失格者を出す…まぁ要するに6つですね」

目良「ターゲットにボールを当てて光らせた者を条件達成とみなします」

目良「ルールは以上です」

緑谷(入学試験と似てる…いや…)

八百万(対人や対ロボじゃまるで話が違う…)

轟(ボールの所持数は合格ラインぴったり)

轟(3つ目のターゲットをかすめ取るとか…そういう策を推奨しているのか?)

爆豪(入試以上に…苛烈なルールだ)

目良「えー……じゃ展開後、ボールとターゲットを配っていくので…」

目良「全員に行き渡ってから1分後にスタートとしたいと思います」

轟「展開?」

ウィィ…

目良「各々苦手な地形…好きな地形…」

目良「あると思います」

目良「自分を活かして頑張ってください」

シュゥゥ…

切島「な、なんじゃこりゃ…」

物真「まるでUSJじゃないか…」

緑谷「無駄に大掛かりだなぁ💧…」

目良「一応地形公開をアレするっていう配慮です」

目良「まぁ無駄です」

目良「こんなもののせいで睡眠が…」


瞬(さてと…どう行くかねぇ…)

瞬(どこの学校も曲者揃い…)

瞬(まぁバラバラになるってのもアリかもしれないけど…)


緑谷「先着で合格なら…同校で恐らく潰し合いはない」

緑谷「寧ろ手の内を知った仲でチームアップが勝ち筋…!」

緑谷「皆!あまり離れず一かたまりになって行こう!」

爆豪「フザケろ。遠足じゃねえんだよ」ダダッ

切島「バッカ待て待て!」

轟「俺も。大所帯じゃ却って力が発揮できねえよ」ダダッ

滑草「同意だな」ダダッ

香久山「…」ダダッ

緑谷「あ…ご、5人も離脱した…」

峰田「緑谷時間ねえよ早く行こう!」

緑谷「単独で動くのは良くないと思うけど…」ダダッ

峰田「なんで?」ダダッ

緑谷「だってホラ…僕達はもう手の内バレてるんだ」

「4」

瞬(例年形式は変われどこの仮免試験には一つの慣習に近いものが存在する)

「3」

緑谷「さっき僕が言った勝ち筋は他校も同様なワケで…」

緑谷「学校単位での対抗戦になると思うんだ」

「2」

雨良(全国の高校が競い合う中で唯一『個性不明というアドバンテージ』を失ってる高校)

雨良(体育祭というイベントで個性はおろか弱点・スタイルまで割れたトップ校…)

雨良(まぁ…バラバラだから一点集中されないのは不幸中の幸いか…)

「1」

峰田「可愛いクラスなら言ってあげればいいのに!」

瞬 雨良((毎回まず初めに行われる…))

「START!!!」

瞬 雨良((雄英潰し))

↑あ、ジョークの台詞を入れてしまった…
峰田のコマに台詞があったから峰田の台詞かと思ってしまった…

緑谷「!」

真堂「自らをも破壊する超パワー…」

真堂「まぁ…」

真堂「杭が出てりゃそりゃ打つさ!!」ブブブンッ…

瞬(特別理由があったわけじゃないけど)

瞬(言ったところでやる事は変わらないし)

瞬(それに…)

緑谷「皆離れて…」

キキィィィ…

真堂(玉が止まっ…)

ゴオオオオオッッッ!!

「跳ね返ってきたぁぁ!?」

瞬「それはあのこたちがいちばんりかいしてる」

瞬「ただのりこえていくだけだよ」





緑谷「超能力…なんちゃって」シュゥゥ…



雨良「そもそも個性晒すなんてねプロになりゃ前提条件だしね」

雨良「雄英は他より少し先を見据えてやってるね」

緑谷「締まって行こう!!!」

瞬(通過条件は受験者の中から脱落者2名を出す事)

瞬(つまりボールを最低で2回最高で6回当てなきゃいけない)

瞬(かなりボールの数が制限されているみたいに見えるけど…)

瞬(最初の所持数が6つなだけで相手から強奪するのも可能だったりするのよね…)

瞬「いっけんせめたものがちみたいないんしょううけるけど…」

雨良「なんせ個人戦に限った話じゃないからねこれ」

雨良「寧ろ単独は危険と見るね」

雨良「団結・連携・情報力」

雨良「先着100名に惑わされ焦って取りに行くと…」

雨良「返り討ちに遭っちゃうね」



緑谷「皆当たってないな!?」

拳藤「ふ、触れずに吹っ飛ばしちゃった…すご…」

「なんだ今の…サイコキネシス?」

真堂「元雄英生だ。一筋縄じゃいかないか…」

「だがまぁ…見えてきた」グッ…

緑谷「?」

(ボールを硬く…)

(コンクリ以上に硬く…!)ガチッ!

切島「……なんでこんな被るんだろうなぁ」

物真「硬化系の個性か」

「任せた」ポイポイッ

「任された」ガシッ…

峰田「今度はなんだ…?」

「これうっかり僕から一抜けすることになるかもだけど」スッ…

「そこは敵が減るって事で大目に見てもらえるとありがたいかな」

(軌道…弦月…)

(ターゲットロックオン!!!)ブンッ

ゴオオオッッ!

耳郎「ボールが地面に!?」

(狙いは定めた)

(地中に軌道を隠す事で君らは反応出来ないのさ)

緑谷「土岡君!出番!!」

土岡「分かってる!!」

「!?」

ズドドオオオッッ!

「なっ…」

真堂「地面から人がっ!」

土岡「君らのボール返しとくっ…」ギュルルル…

土岡「よ!!!」ズドドドド!!

「うわ!」ボコッ

上鳴 峰田「うああああ上半身がぁぁぁぁぁ!!!」

「ふー…強い」ポコッ

上鳴 峰田(顔だけ出してるかわいい)

真堂「あいつは…体育祭にいなかったな」

「何にせよ厄介な奴だって事には変わりなさそうだが」

目良<えー…現在まだどこも膠着状態…

目良<通過者0です

目良<あー情報が入り次第

目良<私がこちらの放送席から逐一アナウンスさせられます

緑谷(させられますって…💧)

緑谷(…気があるないじゃ脱落者が何人かは分からないな…)

緑谷(これを頼りにするしかない…0人か…)

緑谷(装着したターゲットってのは要はその人の弱点ってことになる)

緑谷(皆が皆そこを守りながら戦うわけだから運任せに投げても当たる可能性は低い)

緑谷(今は様子見の段階…!)

緑谷(相手の弱点や個性の使い方を見る段階)

緑谷(恐らく戦いは…加速する)

真堂「よぉし…」

真堂「離れろ!!彼ら防御は固そうだ!」バッ

真堂「割る!!!」

八百万「!」バッ

真堂「最大威力……」グッ

真堂「震伝動地っ!!!」

ドガァァアアアッッッ!!!

緑谷「うおおっ!?」

峰田「無茶苦茶するなぁぁぁあ!?」

唯「お、おー…」

真堂「そっちは必殺技編んでないのかな…?」

上鳴「してるわ!!」

真堂「っ…」ビリビリッ

「無理しないで揺!」

真堂「ああ…問題ない…」

緑谷「やばっ…」

八百万「緑谷さん!!」

緑谷(僕は大丈夫だけど…)

緑谷(皆がバラバラに!)

緑谷(振動…強力だ…!)

目良「さて…そろそろ通過者の1人や2人…」

目良「出てきてもいいんじゃないでしょうか」<眠…

グラグラ…

砂藤「…!地震!?」

芦戸「また緑谷か誰か暴れてんじゃないの!?」

円場「とにかく今は…」

円場「目の前に集中しろぉおっ!!」

ドオオオォォッッッ!!!

轟「退け!!」バキィッッ!

「がっ…」

轟「ちっ…」ダダッ…

轟(どこも混戦状態か…これじゃ状況把握もクソもねえ…)

轟(とにかくアイツを…)

「くっ…そ…」

ブオオオッ…

「やばっ!風でボールが!?」

轟「!?」

轟「まさか…」

ギュルギュルギュル…

「竜巻?」

「お、おい…あれ見ろよ…!」

「ボールだけ…巻き上げられてく!?」

イナサ「俺!ヒーローって!!熱血だと思うんです!!!」

イナサ「皆さんの戦い!!熱いっス!!」

イナサ「俺熱いの好きっス!!!」

「士傑高校!?1人かよ!」

「何言ってるんだ!?」<いやまぁ分かるけど

「待てボール取られたら俺ら何も…」

瞬「………」

瞬「いや…たしかにボールのしょじすうにせいげんないっつったけどさぁ…」

イナサ「この熱い戦い!!俺も混ぜてください!」グオッ…

轟「皆避けろっっっ!!!」

葉隠「?轟…」

イナサ「よろしく…」ギュルルル…

イナサ「お願いしまっスッッッ!!!」

ズオオオオッッ!!!

「え」

葉隠「ひええええ!?」



目良「あ、ようやく1人目の通過が…」

目良<うおっ!?

轟「……っぶねえ…」

目良<脱落者120名!!

目良<1人で120人脱落させて通過!!!

イナサ「やったぁ!!!勝てた!!」

目良<えー…さてちょっとびっくりして目が覚めて参りました

目良<ここからドンドン来そうです

香久山「…地震といい竜巻といいなんなのさっきから…」

香久山(見た感じ私と同じ個性?)

香久山(でも巻き込まれてたのがボールだけだった…)

香久山(ダイナミックイナサ…どれ程の実力が…)

「おいおい余所見してる場合か!?」

香久山「?」

「300発の弾丸を避けきれるかな!?」

「まぁ少々弾のサイズはでかいがな?」

ズドドドド!

香久山「面倒くさいわね貴方…」

キンッキンッキンッキンッ

「嘘だろボール全部切ってやがる…!」

「おい!これ50人分もあるんだからな!?」

「分かってらぁ!」

ズドドドド…

香久山「…」キンッキンッ

キンッ

香久山「!」

ダッッ…

「突っ込んできやがった…」

「諦めたか!?」

香久山「…香久山流」

フッ

「消えた!」

「ど、どこ…」

香久山「忌突(いみづき)……」

ズッッ!!!

「ぎゃあああ!?俺特製スペシャルハイパーアルティメットバーストバズーカがあああ!」

香久山「そのネーミングセンス嫌いじゃないわ」

香久山「でも…」

ズババッ…

「うおっ……」

ドサッ

香久山「私には勝てないわ」

香久山「さてと…」

香久山「わ…大量大量」

香久山「思う存分もらって「いきますか」」

香久山「!?」クルッ

「駄目ですよ、ボーっとしてたら」ダンッ

ブンッ

香久山(この距離じゃ避け切れ…)

バシッ!

香久山「!」

緑谷「ギリセーフ…っ!」

ゴロゴロ…

キキィィィ…

緑谷「っと…」

香久山「なんで貴方がここに…」

緑谷「皆とはぐれちゃってね…」

緑谷「たまたまここに来た」

緑谷「言っただろ?単独は危険だって…」

香久山「別にあんなの避けられたわよ」

緑谷「……」

「ふ~ん。びっくりした」

「どこから出てきたのかな」

緑谷「君は士傑の所の…」

「ごめんね?ちょっと取り込み中なんだ」

「終わってから相手するから」

「あ、でも2人同時でも構わないよ」

緑谷「……香久山さん、逃げろ」

香久山「?何言ってるのよこいつは私を…」

緑谷「いいから!」

香久山「!」

緑谷「……行ってくれ…」

香久山「……分かったわよ」

ダダッ

「へぇ~。女の子庇ってあげるんだ」

「今でも結構追い詰められてるのに」

緑谷「……」

緑谷「ご親切にどうも」ニッ

「あははっ。笑ってる」

「変なの」

「カッコいいねえ」

緑谷(……またこうなるのか…)





八百万「…く…」ズズッ…

八百万「いたた…なんて強引な分断…」

八百万「死者でも出す気ですの…?」

八百万「…皆別の所に行ってしまいましたわね」

八百万「テレパシーが使えない以上気を探って行くしかないですわ…」

八百万「幸いそれほど離れてはいない…」

八百万「多対一を避ける為にもまずは緑谷さん達と合流を…」

八百万「こういう時こそ冷静に慎重に…」

女「こういう乱戦が予想される試験だとまず情報の多いとこを狙うみたいな発想する人もいるらしいのだから雄英が早めに脱落してしまう可能性を考えて会いに来たのせっかく強豪校との交流チャンスだし貴方達の事もっと知りたくて」ペラペラ…

緑谷「……よく喋りますね」

女「皆に言われるよ」


雨良『…ん…なんというかね君… 』

雨良『女運あるんじゃない? 』


緑谷(……)

緑谷(あながち間違ってはない…かな)

緑谷(これ…前にも似たようなもの感じたな…)

緑谷(そう…まるで拳藤さんみたいな…)

女「一緒にお話ししましょう?」

緑谷「…今はそんな場合じゃ…」

女「つれないなぁ」ブンッブンッ

緑谷(すぐに他校が束になってやってくる…)

緑谷(そんな悠長に話してる暇はないって事くらい分かってる…よな?)

緑谷(仲間のサポートがあるか、はたまたよっぽどの自信家か…)

緑谷(って…今はそれどころじゃないだろ!)ダンッ!

緑谷(仕方ない…やられないようにしないとな…)チラッ…

緑谷「!?」

緑谷(消えた…!?)

女「…」シュタッ…

緑谷「っ!」クルッ

女「こんなんボールで殴ればいいじゃんね」ブンッ

スカッ…

女「お?」

緑谷(成る程すばしっこい)

緑谷(目を離した瞬間に見失う)

緑谷(だけど気を感じれば関係ない!)バッ …

女「あ」

緑谷「もらっ」スカッ…

緑谷「た……?」

女「前から貴方に興味沸いててね」

緑谷「っそだろ…!」

ドサッ…

女「君の技練習したんだ、苦労したんだよ?」

緑谷「そうですか…!とりあえず退いてください」<立てない

女「だーめ。私と話してくれるまで離れない」

女「ねえ…なんで貴方はヒーローを志してるの?」

女「名誉?誇り?誰の為?」

緑谷「………………」

女「貴方の事をもっと知りたいな」

緑谷「………そうですか」

ボォッ!

女「わわっ!」

緑谷「今度ゆっくりお話しましょう!今はそれより
緑谷「もっ!!?」ドバァァッ!

「士傑もいるよ…」

「やだな…」

女「むぅぅ…」

緑谷「やっべえ…」

緑谷(最悪だ!)

緑谷(誰とも合流できず大勢に狙われる!)

緑谷(さっき考えた最悪を実現してしまった!)

緑谷(もうここで全員やっとくか!?いや…八百万さん達が心配だ…!)

緑谷(ああ来るぞ避けろ避けろとにかく)

緑谷(避けろ!!!)ダダダンッ…

緑谷(くっそキリねえええええ…)

ボボォォォッ!

緑谷「気弾!?」

ドオオオンッ…

「くそっ!前が!」

<緑谷さん!!!

緑谷「!」

八百万「大丈夫ですか!?」

八百万「こっちに!早く!!」

緑谷「ありがと…!」ガシッ…

緑谷「煙幕のおかげで一時的に身を隠せた」バッ

八百万「でもすぐ来てしまいますわね」

緑谷「安心してくれ、策はある」

八百万「?」

「くそっ!あいつらどこ行った!」

緑谷「行くぞ!」スッ…

緑谷「はぁぁあっ!!」

「あっちか!」

ボオオオオッッ!!!

「光…奴のレーザーか!」

「でも何で上に…」

緑谷「いけえええっ!!」

ゴオオッッ…

「か、拡散弾!?」

「離れ…」

ドドドドドオオオオオオンッッッ…

緑谷「周りに敵が大勢いる時に有効な技だ」

緑谷「まぁその中に味方がいたら危険な技だけど」

八百万「すごいですわ緑谷さん…」

八百万「おかげで私も助かりましたわ」

緑谷「いやいや、八百万さんが隙を作ってくれたからこの結果になったんだ」

緑谷「ありがとう。ここまで来てくれて」ナデナデ…

八百万「ふぇっ…」

緑谷「今度は一緒に皆を探そう」

緑谷「多分大体やられたと思うけどな…」

緑谷「念には念を。静かに行こう」

コロコロ…

八百万「あ…1つ落としましたわよ?」ガシッ…

緑谷「え?ああ…ありがとう…」

緑谷「…まだいるかなぁ…」キョロキョロ…

八百万「……」

八百万「…」スッ…

緑谷「うーん…ここにもあそこにも…」

八百万(……ふふ)

バシッ!ガシッ!

八百万「!?」

緑谷「あっ………拳藤さんじゃないか」クルッ…

拳藤「おー…またまた奇遇だね」

八百万「…何故私の腕をを叩いたのですか?緑谷さん…」

八百万「私は貴方にボールを…」

緑谷「そういう冗談はやめてくれないか、八百万さん…いや」

緑谷「士傑の方…」

八百万「…?何の話ですの?」

緑谷「惚けないで下さい。まだ八百万さんは…」

緑谷「気弾を扱えてない」

八百万「…!」

緑谷「……いや、気を扱えるのならいつもの気と違うからすぐに分かるって思うんですけどね普通は…」

八百万「…気付いてて…演技したって事は利用しようとしてたのかな?」ドロッ…

拳藤「っ…」

緑谷「いえ…もしあの時無視して自分1人で逃げてたら貴方の身が危なかった」

緑谷「それに……まず周りの敵を倒してから貴方の相手をしようとも思った…」

緑谷「邪魔者がいない方がいいんでしょう?」

八百万「…成る程…それが君の理由なんだね…」



女「もっと教えて欲しいな君のこと」ドロッ…



緑谷(し、試験の後じゃダメなのか?)

緑谷「……っ…」

女「悲しいなぁ。私の頭撫でてくれたのもフリだったんだね」

緑谷「変身…それが貴方の個性ですか…」

女「他にも色々変われるよ?」

女「でも私は貴方になりたいな」

緑谷「僕に…?」

女「そう…だから」

拳藤「…デク…ここはあたしに任せてくれないか?」

緑谷「………この人は強いよ?」

緑谷「2人で退けよう、その方が安全だ…」

拳藤「……………」

緑谷「分かったよ…副委員長のワガママを聞こうじゃないか」クルッ

拳藤「ありがと」ニコッ

緑谷「……無茶しないでよ?」

拳藤「私を信用してないの?」

緑谷「…いや…」

緑谷「そんな心配しなくてもよかったね…ごめん」

ダダッ…

女「あ…逃げないで…」

拳藤「待ちな」ザッ

女「なんで私の邪魔するの?私はただお話ししたいだけだよ?」

拳藤「…安心しな。あたしが代わりに相手してやるよ…」






目良<えー…通過者既に10名以上出ています

目良<まだ始まったばかりです。焦らずとも合格するチャンスはありますよー

切島「ふぅ…粗方片付いたな」

爆豪「へっ。結局大した事はねえな」

切島「そうか?流石に数十人一斉にかかってこられちゃ対応しきれねえわ…」

爆豪「このくれえの数ならもうUSJで体験しただろ」

爆豪「こっちの方がよっぽどぬりいわ」

切島「…でも他の奴ら何してるんだろうな…」

爆豪「別に気にする必要はねぇよ」

爆豪「なんだ?心配で仕方ねえくらい弱いと思ってんのか?」

切島「い、いやそりゃねえけど…」

爆豪「だったら待ってりゃいいだろ。俺らが出張る必要なんてねえ」

切島(くぅぅ…こういう時に限って冷静でいられるよなぁこいつは…)

八百万「…緑谷さんの気が動き始めましたわ…!」

八百万「早く行かないと追いつけなく…」ダダッ…

八百万「っ!!」

「いたぞ!雄英生!」

「ラッキーだな1人だけじゃんか!」

ザッ…

八百万「……囲まれた…」

八百万(数は2、30人といったところ)

八百万(創造を使って武器で応戦できるかどうか…)

八百万(どうする…逃げる?どうやって?それとも戦うか…)

「やれえええっ!」

ダダッ…

八百万「来る……」

ゴオオオッッ…

「ん?」クルッ…

「いいい!?」

「玉がこっち飛んできた!?」

ドドドド…

八百万「だ…誰?」

「八百万さん!!」

八百万「!」

麗日「大丈夫!?」

八百万「麗日さん!」

「仲間駆けつけてきやがった」

「数人やられたよ!」

「だが女子2人!この程度問題な…」

ブスッ

「いっでえええ!」

八百万「?」

「誰だ今カンチョーした阿保は!?」

「俺じゃねえよ!」

「テメェ後ろにいただろ!」

ゴンッ!

「いたぁいっ!?」

「頭ぶついたな今!」

「ちげえ!誤解だ誤解!」

ドガッバキッ…

「皆落ち着け!!」

八百万「助かりましたわ。混乱に乗じて逃げられました」シュタッ…

葉隠「百ちゃん久しぶり!」

八百万「ご無事でなによりでしたわ、お二人共」

ダダッ…

麗日「どんどん来ちゃうね…」

八百万「やむを得ませんわ」

葉隠「よーし!暴れるぞー」




上鳴「ッンメゴラァッ!」

バキィッッ!ズドッッ!!

峰田「でりゃあああっ!!」ギュルギュル…

ドガッ!!

峰田「クソッタレ…倒しても倒しても出てきやがる…」

「たった2人だ!数で押しゃなんてことねえ!」

上鳴「そうでもねえさ?」ガシッ

峰田「あちょ俺の…」

上鳴「離れんなよ峰田!触れるのも困るけど!!」ベタッ

上鳴「くらいやがれ、俺と峰田の友情技…!」ビリッ…

上鳴(エレクトリックヴィザード!!)

ゴッッゴッッゴッッ!

「があああっ!電気が…!?」バチィッ…

ドサッドサッ…

峰田(おお…俺の髪を利用して攻撃と同時にターゲットに当てやがっ…)

峰田(万が一外れても当たった部分にくっついてあいつの電撃の餌食…)

峰田「すげえよ上鳴…!」

上鳴「うっしゃ!条件クリア!」

上鳴「峰田もさっさとやれ!その為にターゲット残り一つの奴2人作ったんだからな!」

「あう…」

峰田「GJ!」ダダッ




「いた!ありゃB組か!?」

物真「来た来た」

唯「ん」

「いけええっ!」ダダッ

「そう簡単に行かせるかっつーの…」スッ…

(音響増幅ジャック…)

ガッ

「ん?」

(ハートビートファズ!!!)

ドガガガッッ!!

「地面が崩れっ…」

「そんな個性だったか!?2人共違う筈…」

「今っ!」

ドサッ…

物真「よっ」ブンッ

唯「ほっ」ブンッ

「…ん?なんだこのカス…」

唯「ん」クイッ…

ゴッッ!

「いいっ!?ボール!?」

「でけぶ…」

ピカッピカッ…

物真「5、6人は潰れたね」

耳郎「足下から見上げるってのも異様な光景…」

耳郎「唯すごいね」

唯「ん…」

(小大唯。個性サイズ)

(物質の大きさを自由自在に変えられるぞ)




ズバッ…

「う…」

香久山「…」ドサッ…

香久山「さてと…」

香久山(2人脱落はぬるかったわね)

香久山(10人以上じゃなきゃ張り合いないわ)

ボコッ!

土岡「ふぅ…暑い暑い」

土岡「ずっと地面に潜るのも楽じゃないな」

香久山「土岡君…合格したの?」

土岡「うん」

土岡「滑草君は何してるんだろうね」

香久山「さぁ…」

香久山「あのポコピーの事だからもう100人は脱落させてるんじゃない?」

ゴオオオッッ…

土岡「…騒がしいな…あそこは…」

香久山「さっき竜巻が発生したところ…」

土岡「どうやらそっちも既に終わったみたいだね」

ドサッ…

物真「よっ」ブンッ

唯「ほっ」ブンッ

「…ん?なんだこのカス…」

唯「ん」クイッ…

ゴッッ!

「いいっ!?ボール!?」

「でけぶ…」

ピカッピカッ…

物真「5、6人は潰れたね」

耳郎「足下から見上げるってのも異様な光景…」

耳郎「唯すごいね」

唯「ん…」

(小大唯。個性サイズ)

(物質の大きさを自由自在に変えられるぞ)




ズバッ…

「う…」

香久山「…」ドサッ…

香久山「さてと…」

香久山(2人脱落はぬるかったわね)

香久山(10人以上じゃなきゃ張り合いないわ)

ボコッ!

土岡「ふぅ…暑い暑い」

土岡「ずっと地面に潜るのも楽じゃないな」

香久山「土岡君…合格したの?」

土岡「うん」

土岡「どうやらそっちも既に終わったみたいだね」

土岡「滑草君は何してるんだろうね」

香久山「さぁ…」

香久山「あのポコピーの事だからもう100人は脱落させてるんじゃない?」

ゴオオオッッ…

土岡「…騒がしいな…あそこは…」

香久山「さっき竜巻が発生したところ…」

轟「ちっ…」ズドォッ!!

イナサ「うお!」キキィィィ…

イナサ「や~…数ヶ月前とは段違いに強くなってるっス!轟君!」

轟「それはテメェも同じだろっ…!」

ボォッ!!

イナサ「!!」

ゴオオオッッ…

轟「………っ!!」

イナサ「……まぁ、俺も負ける気さらさらないっスけど」ギュルルル…

轟(炎まで防ぎやがった…)

轟(ほぼ攻撃無効かよ)ダンッ…

イナサ(ん?後退した…)

シュタッ…

ガシッ

グシャッ

イナサ「?なんスか?またクザンさんの真似でも?」

轟「いいや…今回は…」

轟「剣じゃねえ」カチカチ…

轟(クリスタル・コメット…!)ブンッ…

ビュッ…

イナサ「氷の破片を投げるだけって…」

イナサ「単純すぎじゃないっスか!?」スッ…

轟「…」

クイッ

イナサ「!?」

イナサ(後…)

轟(そんな技でお前を倒せるわけわけないたろ…)

轟(軌道変え…狙いは後頭部!)

イナサ「…っと」

ゴオオオオオオッッ!

轟「!?」

轟(後ろから風が!?)

イナサ「前後左右360°…」

イナサ「ちゃんと防御できるようにはしてるっス」トントン…

轟(……スーツに空いている穴はその為か)

イナサ「こんな事もできるっスよ…」

轟「!?」グオッ

ゴオオオオッッッッ…

轟(引き寄せられ…)

イナサ「歯ァ食いしばるっス…」グッ…

イナサ「よっっっ!!!」ドガアアアッッッ!

轟「がっ…!!」

ドガァアッ…

イナサ「…」

ドサッ

轟「く…」

イナサ「俺の真骨頂はまだまだこんなもんじゃないっスよ!」

イナサ「行きまっス!」

轟「……」

轟「俺だって…この数ヶ月ずっとぬるま湯に浸かってたわけじゃねえんだよ…」

スッ…

イナサ(地面に手ェつけて何をしようと…)

ボボォォッ!!

イナサ「あちっ!?」

イナサ(地面から火柱が…!?)

轟「お前を倒せない俺じゃトップヒーローどこらかプロにすらなれねえからな…」ニッ

轟(グランドイラプション…)




緑谷「…」ダダッ…

緑谷「ここから近いのは…」

緑谷「轟君…かな」

ドオオオォォッッ…

緑谷「衝撃が激しいな…」

緑谷「大きい気を感じる…まさか夜嵐君とか!?」

緑谷「急がないと…」

ボオッッ!

緑谷「!」ヒョイッ

緑谷「……君は…」

滑草「…どこで道草食っているかと思えば…」

滑草「その様子じゃ…まだ2人も脱落させてないようだな」

滑草「だがまぁ都合がいい。お前を倒せば丁度100人目」

滑草「せいぜい楽しませてくれ…」

緑谷(マジ?)

ゴッッ!

緑谷「!」ブオッ

滑草(速い!)

緑谷「だっ!」

ズドォオッ!

滑草「!!」

緑谷「………」

滑草「ククク…予想以上だ…」

緑谷(あまり効いてなさそう…)

八百万「…」

ドガッバキッ…

八百万「まずいですわ…轟さん。イナサさんと交戦中…」

八百万「これではここから動くのは至難ですわ」

葉隠「う~ん…私達も加勢できればなぁ…」

麗日「相手は轟と互角以上に渡り合える人なんでしょ?」

麗日「むしろ迷惑かかっちゃうよ…」

八百万「しかしここでやり過ごせるのも…」

葉隠「時間の問題だよね…」

轟「っ…」ズザザ…

イナサ「よっ」ズザザ…

ダンッ!

轟 イナサ「ああああっ!!」

ズドオオオッ!!

八百万「どうすれば……」

八百万(?)

ドガガァァァアッ!!!

八百万「!」

ゴト…

ドゴォオオッ!

緑谷「はぁ…はぁ…」

ドゴォオオッ!

滑草「ぜぇ…ぜぇ…」

八百万「緑谷さん!」

葉隠「…と誰?」

ドドドッッッ!

轟「っだぁぁっ!」

イナサ「ウオオオッ!!」

「見つけた!」

「あっちに雄英いる!」

ダダッ

麗日「気付かれた!?」

八百万(まずい…)

八百万(な、何から手をつければ…)

緑谷 滑草「…」

ダッッ!

シャッ

轟 イナサ「!?」

轟(いつの間に…)

イナサ(背後に…?)

緑谷 滑草「邪魔だああああっ!!」

ズドオッ!

緑谷「……っ…」

イナサ「ご…」

滑草「…ちぃっ…」

轟「あっ…」

ヒュゥゥ…

ゴオオオオッッッ…

八百万「…え?」

麗日 葉隠「え?」

「え?」

ズドッ…

緑谷「おおおおっ…」グッ

ズドッ…

滑草「はあああっ…」グッ

ガッッッッ

目良「!?」

瞬「わっ…」

雨良「これは…」




ゴオオオオオ…






目良「…………ん……」

目良「…ようやく…見え…」

目良「!?」

雨良「うっわすごいね」

雨良「大半が平地になっちゃったね…」

瞬「ナメックvsOFA…」

瞬「さぁて…おてなみはいけんといこうか」

目良「せ、せ…せ…」

目良「脱落者…1200人!?」

「1200人~!?

「そ…それって夜嵐の10倍…」



緑谷「……へっ」ニッ…

滑草「さっさと始めるぞ」






きょ、今日中に戦闘を書くのはちと無理があった…
明日は第一次終わらせます
(結局キャラ紹介できてね…)

「おいおいおい…」

「な、なんでいつの間にか残り2人になってんだよ…」

「これって……」



緑谷「……」

滑草「これでもう邪魔者は消え去った」

滑草「さっさと始めるぞ」

「受験者にテロリスト混ざってんぢゃねーか」

「いやもう中止した方が良いってば…」

雨良(いや~派手にやったねー)

雨良(まぁ君の事だから人にも被害が及ぶ程のパワーは出してないと思うけどね)

瞬「きは….きえてない」

瞬(という事は気絶してる…のかしら)

瞬(なんにせよ生きてるだけまだよかったわ)

「止めなくてもよろしいのでしょうか?」

目良「え…あ……うん…」

目良「とりあえずはいいんじゃない?続行で」

「え💧」

緑谷「だあっ!」

滑草「ちぇあっ!」

ガッ!

緑谷「ぐ…」ググッ…

滑草「う…」ググッ…

ミシミシ…

緑谷「がああああっ…」

ズザザッ…

「おお!地味な奴が押してる!」

滑草「………」

滑草「フッ」

緑谷「!?」ギュオッ!

緑谷(腕が伸びた!?)

滑草「っ……」ギュルギュルッ…

緑谷「うわわ…」

滑草「ああっ!」ブオッ!

ゴオオオッ…

緑谷「うおっ…」

キキィ…

緑谷「あ、危ない危ない」

緑谷「?」

滑草「うああっ!」ガッ!

グオオッ

瞬「あれは…さっきデクちゃんがやった技…」

「まるで超能力者のバーゲンセールかよ…」

緑谷「ごっ…」

緑谷「にゃろっ!」ダンッ!

雨良「天井を蹴り飛ばした」

滑草「そう来なくちゃ面白くない…!」

緑谷「…」

ズドオオオッ!

「どういう着地の仕方だよ…」

シュゥゥ…

滑草「………」

ドゴオォッ!!

滑草「ぐはっ…!?」

緑谷「捉えた!」

ガッ!

滑草「ちっ……」

滑草「舐めるな!」

ドガァッ!

緑谷「っあ!」

緑谷 滑草「がああああっ!」

ドガガガッ!

「どちらも一歩も引かんな…」

「力はほほ互角と見た」

「大体、実力が五分五分の戦いじゃ勝敗がつく大きい要因といや…」

瞬「どちらがよりしょうりにうえているかね」

瞬(いい例で言えば体育祭の時の爆ちゃんみたいな感じね)

瞬(舐めプってのは相手の力量が推し量れない奴のやる事であって…)

瞬(…いやあの子に言っても説得力ないんだけどさ)

瞬(そんでどちらがその執念が強いかっつぅと…)

ズドオオッ!

瞬「やっぱナメちゃんかな~?」

ズザザッ…

緑谷「っとと…」

滑草「どうした…その程度か…」

滑草「手を抜いている貴様と戦ったところでこの戦闘は意味を成さない」

緑谷「…」

滑草「その気がないのならすぐにでも終わらせよう」

シャッ!

緑谷(消え…)

ゴオゥッ…

緑谷「危な…」

緑谷(掠ったぞ今!)

滑草「避けてばかりでは何も進まんぞ」

滑草「ああっ!」

ズドォッ!

緑谷「うあっ…」

ズザザッ…

緑谷「くっ…」ブンッ

ガッ

緑谷「お?」

緑谷(弾かれ…)

ゴッッ!

緑谷「っだ…」

バキィィッ!!

緑谷「がっ…」キキィィィ…

「おお…」

「今んところ緑の奴の方が優勢だな」

緑谷(僕の攻撃を一つ一つ的確に対処してる…)

緑谷(なら…)

シャッ

「消えた!?」

「どこいった!」

ザワザワ…

滑草「騒々しい奴らだ…」

滑草「ちぇあっ!!」ブンッ

ガッッ

緑谷「っ…」

滑草「よくこれを防いだな」

「上!?」

「いつの間に飛んでたのかよ…」

クルクルッ…

シュタッ

緑谷「はぁ…はぁ…」

滑草「どうした。俺はまだ傷一つ付けられてないぞ」

緑谷「滑草君…さっきから…攻撃するまでに構えてるけど…」

緑谷「もしかして…先読みしてる?」

瞬「さきよみ?」

滑草「…何」

滑草「ただ耳が音に敏感なだけだ」

滑草「足音…風…」

滑草「そして貴様の呼吸の変化…」

滑草「これ程の情報量ならばどんなバカでも次の攻撃を予測できる」

緑谷「そう…かなぁ?」

緑谷「じゃ…こういうのとかも平気なのかな?」

シャッ

滑草「諦めの悪いヤツめ…」

瞬「……」

目良「……」

ビュオッ…

滑草「そこだっ!!」ブオオッ

スカッ

滑草「何!?」

シーン…

「外した!?」

「というか…」

キョロキョロ…

「見失ってね?」

滑草(だ…駄目だ…何も聞こえん…どこにいる…)

滑草(微かに気を感じるが…)

緑谷「こっちこっち」トントン…

クルッ

滑草「き、貴様いつからそこに…!」

緑谷「0.12秒位前かな?」

滑草「…どんな手品だ…」

緑谷「簡単さ…」

緑谷「心を無にした」

緑谷「空の様に静かに」

緑谷「雷よりすばやく」

緑谷「士傑学校じゃ常識……」

緑谷「いや…それの上級版って言ったとこか…」

滑草「ポポの…やはり貴様…何故あそこを…」

緑谷「まぁ…巡り合わせというか…なんというか…」

緑谷「とりあえず」

緑谷「そんなお喋りしてる暇はないって事は分かったよね?」

滑草「無論…」

滑草「そのつもりだ」



真堂「…たた…」

真堂「なんだ今のは…地震?」

「妨害しちゃ駄目だよ揺」

真堂「違うよ…俺はしてないしてない」

真堂「…それにしても…外の状況が分からないな」

「そういえばさっきから全然来ないね通過者…」

真堂「どうなってるんだ?」

お久しぶりです。>>1です
一ヶ月更新できずに申し訳ありません
ここ最近忙しい身だったのであたふたしておりました
まぁ時間の合間を縫って絵の作成に励んではいましたが
描いてる途中に思ったのは
「あまりに類似してると著作権的にノーじゃね?」
というわけでそれは一旦中断しました
さらにトリップの後の言葉も忘れて慌てふためいて一ヶ月ようやく再開できる態勢までには整いました
結論から言うとエタりません。展開的には詰んではいませんし
ただオリジナルのキャラクターについては今後対処していきたいと思います。読み難いと思われるのは承知の上ですが出来る限りベストを尽くします
それでも読みたいという方だけどうぞ

緑谷「ああっ!!」バギイッ

ゴォォッ…

緑谷「だっ!」ダダッ!

滑草「チッ…」ズズッ

ボォォッ!

緑谷「!気弾っ…」

ドオオンッ!

緑谷「げほっ…!?」

ドゴオォッ!!

緑谷「ぐぅっ…」ズズッ…

滑草「わだだだだだっ!!」ボボボ…

緑谷「!」

ドオオオオッ!!

「わあああっ!?」

目良「ちょ…衝撃…」

緑谷「ぐあああっ…」

滑草「苦しめ苦しめ…」

滑草「?」

グッ…

緑谷「TEXAS…」ボボボ…

ダダ…

滑草「何!?」

緑谷「SMASH!!!」

ズドオオオッ!!

滑草「っ……!!!」

ゴキゴキッ

滑草「ぐあお…あああっ…」

瞬「うで…?」

雨良「へぇ~。わざと狙いやすい体勢にさせて腕を一本持ってった」

雨良「こりゃきつい一撃だねー」

滑草「があ…」

緑谷「片腕だけじゃまともに戦えないだろ…」

緑谷「今なら止める事もできるぞ?」

滑草「……ふふ…」

滑草「舐められたもんだ」ガシッ…

ブチィッ!

緑谷「!?」

滑草「うぉ…ああああっ!!」

ズボッッ!

滑草「はぁ…はぁ…」

緑谷「再生…した」

滑草「ふん…骨の1本や10本折ってみるがいい」

滑草「その程度俺にとっては無意味だ」

滑草「それにしてもその妙な個性が厄介だな」

滑草「貴様も神に多少なりとも鍛えてもらっている様だからな」

緑谷「………」

緑谷「なんで…なんで君みたいな人がここに居るんだよ?」

滑草「ん?」

緑谷「だって君はナメック星人だろ?」

「ん?いきなり動かなくなったな…」

「何か話してるぞ」

瞬「…」

緑谷「確かナメック星は一回破壊してその後新しい星ができたんじゃ…」

滑草「…そうかそうか」

滑草「どうやら神の野郎は何も教えてやってないらしい」

滑草「いいだろう。俺から説明してやる」

滑草「数年前の話だ。ナメック星に巨大隕石が落ちた」

滑草「大地は割れ、海は荒れ、津波によって村はほぼ壊滅状態にされていた」

滑草「後数日もすれば惑星が崩壊する程の危機に陥った」

滑草「だが、一つだけ逃れる方法があった」

緑谷「……宇宙船?」

滑草「そうだ」

滑草「だが俺達の文明じゃ住民全員が乗れる様な宇宙船を作る技術も、時間も無かった」

滑草「だが、星の命が尽きる前に小さな宇宙船が完成した」

滑草「まぁ、1人乗れてやっとってところだが」

緑谷「まさか…それが…」

滑草「そう、俺だ」

滑草「その時俺はまだ数歳のガキだったからな」

滑草「だから他のナメック星人は俺を気絶させ無理矢理宇宙船に乗せて脱出させたんた!」

緑谷「…」

滑草「起きた時にはもう遅かった」

滑草「宇宙船には俺宛に手紙が置いてあったがそんな事はどうでも良かった」

滑草「俺は仲間を呼び続けた」

滑草「来る筈がないと言うのに…」

滑草「結局俺は諦めてどこかの惑星に着くのをただ待つしか無かった」

滑草「そして地球に辿り着いた」

滑草「だがどうだ」

滑草「ここに来てからもロクな事はない」

滑草「誰かに会えば悲鳴を上げられるか、化物と言われるか」

滑草「挙句の果てには大魔王の子孫と恐れられる…」

緑谷「…!」

雨良『古い言い伝えだと大魔王から人々を守ったとも言われてる…』

緑谷(あの大魔王の事か…)

滑草「何故だ?何故奴らは俺を1人生かした?」

滑草「何も知らずに一緒に死ねば良かったのではないのか?」

滑草「俺は勝手に運命を決められた!!」

滑草「それがこのザマだ!生きていたって苦しむだけなんだ!!」

滑草「所詮生き延びても俺に未練は無かったんだ!!」

緑谷「……!!!」

滑草「……だが死人をどうこう言ったって仕方があるまい」

滑草「考え方を変える事にした」

滑草「この星の奴らはどうやら未知の生命体を信用する事は出来んらしいからな」

滑草「ならば認めさせるまでだ」

緑谷「まさか…だから…?」

滑草「トップに成り上がれば誰も俺に口出しできない」

滑草「当たり前だ。この世界は弱肉強食」

滑草「オールマイトになればここの奴らにも見返してやれる」

緑谷「……」

滑草「まぁ、本来ならば今年雄英に入荷する予定だったのだがな」

滑草「神の野郎に別のヒーロー科に行けと言われたもんでここにしたという訳だ」

緑谷(そらそうだ…いきなりオールマイトに喧嘩でも売ったら大問題だ…)

緑谷( 全盛期ならまだしもあの時のオールマイトならこいつはやりかねない!)

滑草「…結果それも果たせず終い」

滑草「俺の目標は無くなってしまった」

滑草「…………が」

滑草「今日、実に運がいい」

滑草「まさかその後継者を殺すチャンスが与えられるとはなぁ…?」

緑谷「……」

緑谷「お前は…認められたいから…」

滑草「…?」

緑谷「認められたいからヒーローになりたかったのか…?」

滑草「ああ。その通りだ」

緑谷「…そんな理由でヒーロー目指してたのか…?」

滑草「………」

緑谷「…………」

緑谷「だったら根本的に無理だ」

滑草「!?」

緑谷「それじゃヒーローにはなれない」

滑草「何っ…だと!?」

緑谷「……」

滑草「ほざけえええっ!!」ボォッ!!!

緑谷「っ!」

滑草「貴様に…」

滑草「俺の何が分かるっ!?」

ボボボ…

緑谷「…く…」

滑草「俺はただただ修行した!!」

滑草「強くなる事!それが俺の唯一無二の生きる理由なのだ!!」

滑草「それまで無くせば俺は…俺は…!!」

滑草「何の為かも知らずにただひたすら生きなければならない!!!」

滑草「生きる理由を俺から奪うな!!!」

ボオオオッッ!!!

緑谷「!!」

ドオオオオンッッッ……



緑谷「……」

ミシミシ…

滑草「流石は現世界最強。俺の爆力魔波を食らってもまだ死なんとはな」

滑草「だが流石にそろそろ戦う力も気も失せただろう」

滑草「冥土の土産に…」

滑草「俺の新技でとどめを刺してやる…」

バチバチッ

「おいやべえよマジで」

「あいつ殺す気だ!?」

瞬「……」

雨良「……」

滑草「さらばだっ!!!」


ガシッ

滑草「!?」

緑谷「この至近距離…」

緑谷「これなら決められる…!!」

滑草「何っ…貴様まさか殆ど…」

緑谷「こんな攻撃…悟空さんや神様の修行に比べれば屁でもない」

緑谷「ここらで終わらせよう…」

グッ…

緑谷「LIGHTNING……」

滑草「クソッ……」ガシガシッ…

緑谷(両腕掴まれた!?)

滑草「ぐおおおっ!!」ブンッ

グオオッ…

緑谷(伸ばした…そういう事
緑谷「がっ!?」 ガッッ!

滑草「フン…文字通り手も足も出まい」ブンブンッッ!

緑谷「ぐああっ…」

ガガガガッッ…

緑谷(それだけ言うなら出してやるよ足も…!)

緑谷(気の剣を…!!)

ダンッ

「飛んだ!?」

緑谷(何っ…)

グオオッ

滑草「だっ!!」

グルグルッ…

緑谷「うおっ…」ギュッ

瞬「あら…」

雨良「あっちゃ…足を触手かのように伸ばし両足に絡ませて動けなくしちゃったか…」

雨良「万事ったかな?ん?」

緑谷「くっそ…」

滑草「貴様に俺は倒せん!」

滑草「俺はこのまま負け続ける訳にはいかんのだ!」

緑谷「だからそんな事したって…!」

滑草「今の内に始末してやる…!」

グオオッ…

「腕が縮み始めた!」

「どんどん近づいてくぞ…」

滑草「喰らえ!!」カパッ…

緑谷(口の中から気功波を出す気か…!)

グオオッ…

緑谷(多分一撃必殺を狙おうとしたら再生されるだけだ…)

緑谷(あの技を出すならやっぱり…)

緑谷「……君は勘違いしてる!!」グググッ

滑草「?」ボボ…

緑谷「オールマイトを倒したってお前はNo.1ヒーローになれる訳じゃないんだ!!!」

滑草「今更何を…!!」

緑谷「強いから皆に信じられる訳じゃないんだよ……!!」

緑谷「皆から……」

緑谷「沢山の人から託されるから強くなるんだぁぁぁっ!!!」

滑草「抜かせぇぇっ!!」ボボ!

「危ねぇっ!!」

「ひいいっ!?」

緑谷「うおおっ………」グググッ…

滑草「!?」

ブォッ…

滑草「ぐっ…」

滑草(奴め…力を直前で抜いてその反動で……!?)

雨良「切島君と戦った時の戦法か」

ググッ…

緑谷「LIGHTNING SMASH!!!」

滑草(ただの正拳1発で俺を……)

ズドオオッ!!

滑草「ぐぼぉぉっっ…!?」

緑谷(狙いは口ぃいいいっ!!)

ボオオオッッ…!

シュル…

緑谷(緩まった…!)

滑草「ぶごっ……」

ヒュゥゥ…

ズドォォッ…


滑草「…………」

緑谷「っと」シュタッ…

緑谷「ふぅ…」

緑谷(流石はナメック星人…地球人の何十倍の戦闘力を誇ってる)

緑谷(今思えば、確かにナメック星が残ってるならそこに行ってドラゴンボールをもらえばいいだけだからなぁ…)

緑谷(知らない間に神様の故郷でそんな事が…)

緑谷(悟空さん…これ知ってたらどうしたのかな…)

緑谷「滑草君……」

滑草「………」

滑草「っ!!」キッ!

緑谷「え…」

滑草「魔貫光殺砲!!!」ギュオオッ!

ズドッッ!!

緑谷「ぐあっ…!?」

目良「ふあ?」

滑草「へへ…相打ちには…してやった…ぞ……」

ガクッ

緑谷「痛て…ててて」

緑谷「これは…急所………」

ドサッ…

「……」

「全員…倒れちまった」

ザワザワ…

「どうすんだよこれ…」

「もう続行できないんじゃ…」

「だからって十数人のまま二次に行くのは……」

目良「…………」

目良「あーえー…」

目良「そう…ですね」

目良「ただいま通過した者以外の全受験生が気絶しております」

目良「ま、運も実力の内と言いますかなんというか…」

目良「とりあえずアレですね、ええ」

目良「今失格になっていない42名」



目良「全員通過って事でどすか」

「……………」

「ええええええええええっ!?」

「…さん…」

「緑谷さん…」

八百万「緑谷さん!?」

緑谷「ん…っ」

緑谷「八百万さん…?」

八百万「ご無事で何よりでしたわ…」

緑谷「それはこっちの…」

緑谷「あれ…ここって…」

八百万「一次試験通過者の控え室ですわ」

緑谷「通過……あ…終わったのか」

緑谷「………」

緑谷「八百万さん…?」

八百万「え…?」

緑谷「皆は!?皆通過したの!?」ガバッ!

緑谷「それに拳藤さん……」

八百万「お、落ち着いて下さい!私達のクラスは全員合格していますわ…」

八百万「ご安心を」

緑谷「そうか…良かった」

八百万(…何故拳藤さんを真っ先に心配したのでしょうか?)

緑谷「とりあえず他の人にも声掛けてくるよ」

緑谷「心配してるだろうし…」スタッ…

八百万「あ…でもまだ…」

ズキズキ

緑谷「くっ…」

八百万「どうなさいました!?」

八百万「まさか…貫通している所が…」

緑谷「い、いや…大丈夫…」

八百万「…手?」

緑谷(…副作用か…)

緑谷(ライトニングスマッシュは気を開放した状態から気の集中を無理やりする捨て身の技…)

緑谷(腕の周りに気を纏わせ)

緑谷(パンチと同時に相手に気功波をぶつける)

緑谷(簡単に言ってるがこれは結構な博打で)

緑谷(強力な分腕が暫く痺れる…)<感覚無くなる位に

緑谷「あの技はあまり使いたくなかったんだよな~…」

八百万「?」

緑谷「誰と会話しよう?」

>>130

心配した拳藤さん

緑谷「拳藤さん…」

拳藤「…お、デク起きたん?」

緑谷「大丈夫だった?さっきの」

拳藤「え…まーうん」

拳藤「どうにかした」

緑谷「その手…大丈夫?」

拳藤「ちょっと切られちゃっただけだよ」

拳藤「唾でもつければすぐ治る」

緑谷「…そっか」

緑谷(あの人…やっぱり…)

緑谷(拳藤が手こずる程の実力者か…)

緑谷(何であれ厄介な事に変わりない)

拳藤「それよりデクこそ怪我は?」

緑谷「いや…まぁ痛くないって言ったら嘘だけど…」

緑谷「動けないって程でもないから平気だよ」

拳藤「ふーん…」

目良<ただいまより2次試験を開始致します

目良<受験生の方は係員の指示に従って下さい

緑谷「あ、もう始まるのか」

拳藤「行こ、デク」

緑谷「あ…うん」

スタスタ…

八百万「またもや出し抜かれた…!!」ゴゴゴ…

轟<何やってんだ八百万こっちだぞ
八百万<ちょっ…

緑谷「拳藤さん…」

拳藤「…お、デク起きたん?」

緑谷「大丈夫だった?さっきの」

拳藤「え…まーうん」

拳藤「どうにかした」

緑谷「その手…大丈夫?」

拳藤「ちょっと切られちゃっただけだよ」

拳藤「唾でもつければすぐ治る」

緑谷「…そっか」

緑谷(あの人…やっぱり…)

緑谷(拳藤が手こずる程の実力者か…)

緑谷(何であれ厄介な事に変わりない)

拳藤「それよりデクこそ怪我は?」

緑谷「いや…まぁ痛くないって言ったら嘘だけど…」

緑谷「動けないって程でもないから平気だよ」

拳藤「ふーん…」

目良<ただいまより2次試験を開始致します

目良<受験生の方は係員の指示に従って下さい

緑谷「あ、もう始まるのか」

拳藤「行こ、デク」

緑谷「あ…うん」

スタスタ…

八百万「またもや出し抜かれた…!!」ゴゴゴ…

轟<何やってんだ八百万こっちだぞ
八百万<ちょっ…

緑谷「拳藤さん…」

拳藤「…お、デク起きたん?」

緑谷「大丈夫だった?さっきの」

拳藤「え…まーうん」

拳藤「どうにかした」

緑谷「その手…大丈夫?」

拳藤「ちょっと切られちゃっただけだよ」

拳藤「唾でもつければすぐ治る」

緑谷「…そっか」

緑谷(あの人…やっぱり…)

緑谷(拳藤が手こずる程の実力者か…)

緑谷(何であれ厄介な事に変わりない)

拳藤「それよりデクこそ怪我は?」

緑谷「いや…まぁ痛くないって言ったら嘘だけど…」

緑谷「動けないって程でもないから平気だよ」

拳藤「ふーん…」

目良<ただいまより2次試験を開始致します

目良<受験生の方は係員の指示に従って下さい

緑谷「あ、もう始まるのか」

拳藤「行こ、デク」

緑谷「あ…うん」

スタスタ…

八百万「またもや出し抜かれた…!!」ゴゴゴ…

轟<何やってんだ八百万こっちだぞ
八百万<ちょっ…

緑谷「ここか…」

緑谷「随分少なくなったなぁ…」

拳藤「通過者60名だからな~」

緑谷「60!?それって5割どころか4%にも達していないじゃないか…」

拳藤「ま、まぁ色々あったんだよ💧」

拳藤(自覚あるんだよ、な?)

緑谷「そっか…」

拳藤「これから何すんだろ」

目良「えー皆様。第一次試験突破おめでとうございます」

目良「どの方も迅速そして臨機応変に対応できていたと思われます」

目良「まぁちょっとしたハプニングは起こった訳ですが」

緑谷 滑草「???」

(自覚あるんだよ、な?)

目良「兎にも角にもこの様な生存競争というのは私達にとっては日常茶飯事みたいな事であって」

目良「実際今の所ヒーロー活動だけで食っていけるのは」

目良「40人中1人とされています」

「!?」

目良「残りの39人は1、2年経だずに辞職…」

目良「まぁ、経済的な理由じゃないケースも幾つかありますが…」

目良「今の割合だと20~30人中に1人と言った所でしょうか」

目良「ヒーロー問わず社会はこれ程甘くはないという意識を持って今後試験を受けて頂ければ幸いです」

麗日「ふむふむ」

麗日(ただでさえ安定した収入を得るだけでも至難ってのに…)

麗日(道は険しいんやなぁ…はは)

目良「ではこれより第二次試験を行いたいと思います」

目良「お手元にある資料をご覧下さい」

切島「ん?資料なんて…」

切島「うおっ!?いきなり現れた!?」スッ…

緑谷(雨良さんってこれに関わっているのかな)ピラッ…

雨良「流石にこんな大量の資料を一斉送信は骨が折れるね…」

目良「まず今から貴方達には15のチームに分かれてもらいます」

目良「1枚はそのチームの名前が書かれているかと思います」

緑谷(D……AからOか)

目良「そのチームに分かれたら記載されている番号の部屋に向かって下さい」

目良「係員に聞けば案内してくれると思います、多分」

(多分!!)

目良「それじゃ早速お願いします」



緑谷「ここか…」

緑谷「随分少なくなったなぁ…」

拳藤「通過者60名だからな~」

緑谷「60!?それって5割どころか4%にも達していないじゃないか…」

拳藤「ま、まぁ色々あったんだよ💧」

拳藤(自覚あるんだよ、な?)

緑谷「そっか…」

拳藤「これから何すんだろ」

目良「えー皆様。第一次試験突破おめでとうございます」

目良「どの方も迅速そして臨機応変に対応できていたと思われます」

目良「まぁちょっとしたハプニングは起こった訳ですが」

緑谷 滑草「???」

(自覚あるんだよ、な?)

目良「兎にも角にもこの様な生存競争というのは私達にとっては日常茶飯事みたいな事であって」

目良「実際今の所ヒーロー活動だけで食っていけるのは」

目良「40人中1人とされています」

「!?」

目良「残りの39人は1、2年経だずに辞職…」

目良「まぁ、経済的な理由じゃないケースも幾つかありますが…」

目良「今の割合だと20~30人中に1人と言った所でしょうか」

目良「ヒーロー問わず社会はこれ程甘くはないという意識を持って今後試験を受けて頂ければ幸いです」

麗日「ふむふむ」

麗日(ただでさえ安定した収入を得るだけでも至難ってのに…)

麗日(道は険しいんやなぁ…はは)

目良「ではこれより第二次試験を行いたいと思います」

目良「お手元にある資料をご覧下さい」

切島「ん?資料なんて…」

切島「うおっ!?いきなり現れた!?」スッ…

緑谷(雨良さんってこれに関わっているのかな)ピラッ…

雨良「流石にこんな大量の資料を一斉送信は骨が折れるね…」

目良「まず今から貴方達には15のチームに分かれてもらいます」

目良「1枚はそのチームの名前が書かれているかと思います」

緑谷(D……AからOか)

目良「そのチームに分かれたら記載されている番号の部屋に向かって下さい」

目良「係員に聞けば案内してくれると思います、多分」

(多分!!)

目良「それじゃ早速お願いします」



緑谷「ここか…」

緑谷「随分少なくなったなぁ…」

拳藤「通過者60名だからな~」

緑谷「60!?それって5割どころか4%にも達していないじゃないか…」

拳藤「ま、まぁ色々あったんだよ💧」

拳藤(自覚あるんだよ、な?)

緑谷「そっか…」

拳藤「これから何すんだろ」

目良「えー皆様。第一次試験突破おめでとうございます」

目良「どの方も迅速そして臨機応変に対応できていたと思われます」

目良「まぁちょっとしたハプニングは起こった訳ですが」

緑谷 滑草「???」

(自覚あるんだよ、な?)

目良「兎にも角にもこの様な生存競争というのは私達にとっては日常茶飯事みたいな事であって」

目良「実際今の所ヒーロー活動だけで食っていけるのは」

目良「40人中1人とされています」

「!?」

目良「残りの39人は1、2年経だずに辞職…」

目良「まぁ、経済的な理由じゃないケースも幾つかありますが…」

目良「今の割合だと20~30人中に1人と言った所でしょうか」

目良「ヒーロー問わず社会はこれ程甘くはないという意識を持って今後試験を受けて頂ければ幸いです」

麗日「ふむふむ」

麗日(ただでさえ安定した収入を得るだけでも至難ってのに…)

麗日(道は険しいんやなぁ…はは)

目良「ではこれより第二次試験を行いたいと思います」

目良「お手元にある資料をご覧下さい」

切島「ん?資料なんて…」

切島「うおっ!?いきなり現れた!?」スッ…

緑谷(雨良さんってこれに関わっているのかな)ピラッ…

雨良「流石にこんな大量の資料を一斉送信は骨が折れるね…」

目良「まず今から貴方達には15のチームに分かれてもらいます」

目良「1枚はそのチームの名前が書かれているかと思います」

緑谷(D……AからOか)

目良「そのチームに分かれたら記載されている番号の部屋に向かって下さい」

目良「係員に聞けば案内してくれると思います、多分」

(多分!!)

目良「それじゃ早速お願いします」



おうう…何故か知らんがOMOI…

連投あったらすみません

拳藤「デクは?」

緑谷「僕はDだね」

拳藤「そっか、私はG」

緑谷「まぁそりゃ同じ出身の人をチームには入れないよね」

目良(あみだで決めたなんて言えない)

拳藤「残念。私の出番はなさそうかな?」

緑谷「大丈夫大丈夫。さっきみたいなヘマはしないから」

拳藤「ま、精々頑張りな?」

拳藤「じゃ」

緑谷「……」スタスタ…

緑谷(また借り一つできちゃったなぁ…)

緑谷(拳藤さんにはホント、助けられてる)

緑谷「…」

緑谷「いっ!?」ポンポン

緑谷(さっきの…!)クルッ…

麗日「デ、デク君どったの?」

緑谷「う…麗日さんか…」

緑谷「何でもないよ」

麗日「ねぇ、もしかしてデク君ってDチーム?」

緑谷「?なんで分かったの?」

麗日「い、いや…乙女の勘っていうかなんというか…」

麗日「Dはデク君のDだからね!」

緑谷「…ははっ」

緑谷「流石麗日さんだ。敵わないや」

麗日「???」

緑谷「15…って事は後2人居る筈だけど…」

「おーいDの人いますかー?」

緑谷「あ!あっちにいるな」

麗日「はーい!」ダダッ…








緑谷「………」

士傑娘「………」

傑物娘「………」

麗日「………」

緑谷(どうしてこうなった)

緑谷(なんでよりにもよって女子しかいないんだよぉっ!?)

緑谷(せめて知らない人でもいいから男の生徒来てーー!)

緑谷(しかも1人はさっきの女の子!)

緑谷(また尋問される~)<ヒィィ

緑谷「…ええと…その…」

士傑娘「また一緒に頑張りましょうね!」ダキッ

緑谷「ぎゃっ!?」

麗日(大胆!)

緑谷(麗日さんタスケテ…)

傑物娘「と、とりあえず自己紹介しとこっか、始まる前に」

傑物娘「私は『凸川凹美(とつがわへこみ)』」

凹美「よろしくね!」

緑谷「よ……よろしぷ…」

士傑娘「おっと。挨拶が遅れたわね」バッ

緑谷<やっと拘束から外れた

士傑娘「『幸愛結美(ゆきのけみ)』だよ、よろしく!」

緑谷「よ、よろしくね…結美さん……」

麗日「2人はその…知り合いなの?」

緑谷「いいいいや!あのその…さっき!」

結美「さっき知り合ったの、ねー」

緑谷(ひぃぃぃっ!?)

麗日「?そ、そうなんだ…」

目良<zzz…マイクのテスト中…zzz…

4人「………」

目良<皆様無事仮想街に着きましたか?

凹美「あ、眠い人だ」

目良<ではこれから二次試験の説明をさせていただきます

目良「えー、ではまず貴方方に把握してほしい事は2つ程あります」

目良「1つは試験に行うにあたっての設定です」

香久山「設定?」

目良「話は至ってシンプル。街に監禁されている人物が2人います」

目良「その人達を救出すれば二次試験通過となります」

緑谷(救助訓練か…)

目良「ただし先程も述べた通り、ヒーローに必要とされるものの一つに」

目良「如何に迅速に行動出来るかというものがあります」

目良「この試験の制限時間は10分とさせていただきます」

目良「10分経つと監禁場所が爆発します」

上鳴「お、おお…」

耳郎「ありがちなシチュエーションだ」




へい今日の更新始めるザマス
今日は特に閲覧注意…

目良「まぁ究極的に言うと爆破テロが起こる前に被害者を救出せよって事ですな」

目良「ただまぁ悠長に敵が待ってくれている訳でもなく積極的に妨害してきます」

目良「それらの障害を見事掻い潜ってください」

目良「最後にこちらから判明している情報を一つ報告しておきます」

緑谷「?」

目良「模擬戦闘とは言え1から情報収集をするのでは10分を軽くオーバーしてしまうでしょう」

目良「そこで一つ重要な情報を与えておきましょう」

目良「地図に書いてある交差点付近に錠の鍵が落ちています」

目良「それを使って監禁されている者を解放してあげましょう」

目良「以上ルール説明でした」

目良「何か質問のある方がいらっしゃるのであれば係員に申しつけてください」

目良「では1分後に始めます」

麗日「渡された資料は4つ…」

結美「この仮想街の地図とチームの名前が書かれた名前…」

凹美「後………」

緑谷「ち、チー………」

緑谷「チーズ?」

凹美「あのーなんでチーズの写真が配られてるんですか?」

係員「その質問にはお答えできません」

凹美<えー

緑谷「……黄一…イ番?」<四字熟語?

結美「なんかの暗号かな?」

麗日「というかウチのと違うね」

緑谷「うーん…」

緑谷「あの…最後に一つ確認ですけど…」

緑谷「この試験の通過条件というのは……」

係員「被害者を爆破時間までに解放する事…つまりは…」

係員「錠で鍵を開けた者を指しますね」

緑谷(つまりただ救出すればそのチーム全員クリアって訳じゃないのか……?)

緑谷(…鍵…被害者…)

緑谷(………何か嫌な予感が……)

係員「ではご武運を祈ります」

凹美「よーし皆張り切ってこー!」

目良<3

麗日(ノリ軽いなぁ…)

目良<2

結美「…ふふ」

目良<1

緑谷「………」

目良「GO!!」

まぁ本編に入りたいとこなんですが実際に見ないと分かりにくいと思うんで
さぁ皆も暗号解読してみよー

結美 ロ高イイ
麗日 ガビアル
凹美 看高板層
緑谷 黄一イ番
(多分難易度超易)

そしてこれから例の仮想街地図も貼ります
(つーか写真を貼り付けした事ないから成功するか心配)
最低限必要な箇所だけ書いたんで雑とかなコメントはしないでね

https://imgur.com/gallery/oRgyo

http://imgur.com/gallery/oRgyo

左北
右南
上東
下西
ですな(一応設定上)

緑谷「とりあえずさっき言った鍵のある場所に移動しよう!」

麗日「うん!」ダダッ…

結美「思ったより緩いルールね」

凹美「ねー。これって結局10分以内に被害者を探し出すだけの事だもん」

凹美「なんで10分も時間が要るのかなぁ?」

緑谷「ま、まぁ移動時間とその被害者の位置特定の事を考えるとそれ位の時間になるんじゃないかなぁ?」

凹美「そっかぁ」

緑谷「……」

緑谷「よし…ここだな!」

緑谷「鍵がどこかに隠されてる筈だ!見つけよう!」

麗日「あるというか…」

麗日「彼処に堂々と置かれてるけど…」<箱

緑谷「ええええっ!?」

緑谷(てっきり謎解きやらパスコードやらで時間稼ぎするのかと思った…)

緑谷(なんでそうも簡単に…?)

結美「とにかく開けてみましょう」

緑谷「そ、そうだね」

スタスタ…

緑谷「………」

緑谷「開けた瞬間ボカンってのは無いよね?」

麗日 結美 凹美「どうぞどうぞ」

緑谷(こうなるよね)

緑谷(仮定の話をしてたらそれこそ時間がもったい無い)

緑谷(最悪反射で避けられる自信はある!)パカッ

緑谷「…………え」

麗日「どう…だった?」チラッ

結美 凹美「」チラッ

麗日 結美 凹美「…………え」

緑谷「鍵…2個しか無い」

係員『被害者を爆破時間までに解放する事…つまりは…』

係員『錠で鍵を開けた者を指しますね』

緑谷(わざわざアナウンスしてくれる位なんだ。恐らくこれ以外にあるとは考えにくい…)

麗日(つまりこれって…)

緑谷「………必ず誰か…」

緑谷「2人は脱落する?」

係員『鍵で錠を……?』

係員『錠で鍵を開けるんだよな?』

このミスは酷い
今日は意外と時間がかかってしまった
展開的に丁度いいのでここまで(2レスだけェ…)

↑別のグループ(通過しやした)

目良「残っている半分の生徒が元雄英」

目良「しかもA組は全員通過と来ましたね」

目良「相変わらず偏ってますね~」<大体予測はついてたけど

目良「まぁ構いませんけどね」

目良「多分これで半分減らすから」




緑谷「………必ず誰か…」

緑谷「2人は脱落する?」

麗日「嘘…」

凹美「ぇぇ…え…」

結美「…」

緑谷(…お、落ち着け落ち着け)

緑谷(これはつまりあれか…?)

緑谷(残り2つの鍵を10分以内に探せって事なのか?)

緑谷(そんなのほぼ無理だろ…!)

緑谷(いくら狭い敷地だとしても建物一軒一軒調べられる訳ないじゃないか…)

緑谷(…どうする…)

緑谷「みっ…みん…」

凹美「…」

結美「…」

麗日「…っ…」

緑谷(まぁ皆考える事は同じだよな…)

緑谷「え…ええっと…」

ガッ!

緑谷「っ…!」

凹美「………」

ボコボコッ

麗日「ちょっ…待っ」

ピョーーーンッ

結美「おー飛んだ飛んだ」<バネみたい

麗日「デッデク君追わなくていいの!?」

緑谷「ここで騒ぎを起こしたら仮想敵がやって来るかもしれない」

緑谷「深追いはできないよ」

緑谷「それに………」

緑谷「ああするのが普通なんだ」

麗日「普通って…」

緑谷「これは鍵争奪戦じゃない。そんな事皆分かってる」

緑谷「だけど最終的にこの鍵を使って錠を開けるのには代わりない」

緑谷「恐らくこの町の中から探し出すんだろうけどこうもしてる間に時間は刻一刻と迫ってる」

緑谷「だったら先手を取った方がいいだろ…?」

麗日「……」

緑谷(…迂闊だった…)

緑谷(わざわざ同校の人を連れてくるのはチーム同士で争わせる為だったのか…)

緑谷(多分僕達が2個独占する可能性があって凸川さんは奪ったんだろう)

緑谷(…ここで僕がすべき選択は…)

緑谷「……麗日さん。幸愛さん」

緑谷「鍵か僕か選んでくれないか?」

麗日「!!」

結美「…」ニヤッ…

麗日「え、選べって…」

緑谷「僕はすぐにそんな逃げ道には走りたくない」

緑谷「どちらかというと2人のどちらかに保険をかけたいんだ」

緑谷「多分クリアしようがなんだろうが後数分はこのフィールド内だから最悪戻ってきて協力してくれても構わない」

緑谷「けど…もしもの事があった時…」

緑谷「犠牲は少なくしておきたい」

麗日「で、でも…」

緑谷「頼む…鍵を持ったまま3人不合格なんてしたくない」

緑谷「どちらか先に…行ってくれ…」

結美「……」

結美「じゃあ私
麗日「私が行くよ」

結美「!」

緑谷「麗日さん…」

麗日「私だって本当はデク君にそれ託したいけど」

麗日「デク君は私の事知っててそう言ってくれたもんね…」

麗日「その気持ちを踏みにじる訳にはいかないよ」

麗日「逆に失礼だしね」

緑谷「……」

結美「あ、私はいいわよ、別に」

結美「同じクラスメイト潰し合うのはお互い気が引けるものね」

緑谷「……決まりかな」

緑谷「麗日さん、任せた!」

麗日「任された!」

麗日「戻れるならすぐそっち行くから!!」

ゴォォッ…

緑谷(これでいい…)

緑谷(後は残ってる可能性に賭けてみるだけだ)

緑谷(大丈夫!2人で協力すれば何とかなるさ!)

緑谷(……とはいえ…2つの鍵を見つけて尚且つ被害者も探さないと行けないとなると…)

緑谷(……後6、7分…)

緑谷「…………」

緑谷「……あ」

緑谷(やばい。致命的なミスを犯してしまった…)

緑谷「…………え………と…」クルッ

結美「やっと…2人になれたわね」

緑谷「………」

緑谷(麗日さぁぁぁぁん!?)

結美「嬉しい…もしかして私とお話したくてここに残ったの?」

緑谷「い、いいいいえ別にそんな…」

緑谷(マジかよ…1分1秒時間無駄にできないってのに!)

緑谷「今それどころじゃないんですよ!」ダダッ

結美「待ってよ」

ダダッ…

緑谷(速っ…!)

結美「私はただ貴方と…」

緑谷「だから試験後でお願いしますってばぁぁぁっ!!」




緑谷「ふ…ふぅ…」

緑谷(建物の陰でやり過ごそう)

緑谷(くそっ….後5分弱…)

緑谷(ああは言ったもののそんな容易に探せるる様なモンなのか!?)

緑谷(だがまず分かる事は10分以内にクリアできる試験なのだから片っ端から探すという事は絶対に無いはずなんだ!)

緑谷(とするとやっぱりキーになってくるのは…)

緑谷「……」

緑谷「黄色…1…?黄い1番……」

緑谷(…これだけじゃ分かる訳無いだろ…っ!)

緑谷(何とかしないと何とかしないと…)

結美「悩んでるなら手貸すよ?」

緑谷「ぐあああっ!?」ババッ

結美「びっくりした…」

緑谷「こっこここっちが驚いたよ!!」

結美「うーん…そんなに私とお話するの嫌なの?」

緑谷「というか…なんで僕と話さないといけないんだ?」

緑谷「この試験中じゃないと駄目な事でもあるの?」

結美「…………」

結美「なんとなく」

緑谷(なんとなく!)

緑谷(そろそろ我慢の限界なんだが…💧)ギュッ

結美「そうだなぁ…」

結美「じゃ一緒に恋話しよ?」フッ

緑谷「!?」クルッ

緑谷「こ、恋話…ってあのコイバナ?」

結美「うん」

緑谷「い、いや…その…そういうのは普通女子同士での会話なんじゃ…」

結美「………」

緑谷(後5分も無い…こんな事してる場合じゃない…)

緑谷(そんな事分かり切ってるけど…)

緑谷(何故か…何故か知らないけど)

緑谷(身体が動こうとしない…)

結美「……君」

結美「好きな子いるでしょ」

緑谷「………!」

緑谷「す、好きな人っ………て」

緑谷「何を根拠に…」

結美「…私分かっちゃうんだ」

結美「一目見るだけで、ああこの人はそういう感情を持ってるなぁ…」

結美「そういう顔してる」

緑谷「…別に…そんな…」

緑谷「そ、そもそも女子とお近づきになる事さえままならないのに…」

結美「そうやって誤魔化しても無駄だよ?」

結美「本当は…内心はそう思ってない」

緑谷「なんで…」

スッ…

結美「心拍数上がってる」

結美「ほら…ドクンドクン言ってる」

緑谷「…な、な…にを…」

結美「………私ね」

ガシャン

緑谷 結美「ん」

仮想敵「………」

緑谷 結美「……………」

緑谷「がああああっ!?」グイッ

結美「きゃっ///」

ダダッ

目良<後5分~

緑谷「クソォォォオオッ!?」

結美「手繋…//」

緑谷(そんなの気にしてる場合じゃねぇぇぇぇ!?)

緑谷「っ……」ダダッ

緑谷「波ぁぁああっ!!」ボオオッ!

ドオオオッッ

緑谷「はぁ…はぁ…」

結美「助けてくれてありがとう」

結美「やっぱり闘ってる時の貴方は素敵ね」

緑谷「だから…今は…」

緑谷「ん?」

ゴォォッ…

凹美「あ!見つけた!!」

緑谷「あの子は…!さっきの!」

シュタッ…

凹美「…お、お願い!助けて!」

緑谷「た…助けてって…鍵はもう…」

緑谷(もしかして被害者…)

凹美「それが………」

凹美「捕まってる人!手錠だけじゃなくて足錠もされてたの!!」

緑谷「!」

凹美「このままじゃ皆不合格に…!」

緑谷(成る程…そういうカラクリか…)

緑谷(抜け駆けした人が被害者を探してる間残されている人達は鍵を探し始める…)

緑谷(そうやって分散する様計算してたのか…!)

緑谷(完全に読まれてる)

緑谷「そりゃ言われている情報は一部の鍵の場所だけで鍵が何個か、被害者は何人か、錠は何個なのかなんて事一度も話されてない!これを10分で攻略するなんて…ほぼ無理なんじゃ無いのか…?後4、5分だ…その間にどうやって探す?麗日さんが来たところでどうなる?状況は変わらない…」ブツブツ…

結美「困ったわ…」

結美「恋話する時間が後ちょっとしかない!」

緑谷(そういう問題かぁぁぁっ!!)

緑谷(どうするどうするもう時間は無い…)

緑谷(どうすればいい…!)

緑谷(……)

緑谷(ここで諦めてたまるか…!)

緑谷(そうだ…皆繋いでくれたんだ)

緑谷(簡単に捨てられるかよっ…!)

結美「うーん…せめて全員集まれば対策練られるんだけどな」

凹美「うぅ…」

緑谷(そうだ…全員…)

緑谷(………分散……)

緑谷「ああっ!?」

緑谷「迂闊だった…」

緑谷「そういう事か!」

結美「?」

緑谷(これは鍵争奪の心理戦での仲間割れが目的じゃないんだ…)

緑谷(いや…それもあるけど…そうこれは…)

緑谷(自動的に仲間を分散させる為にこんな試験を出したんだ!)

緑谷「そういう事なら話は早い!」

緑谷「はぁぁあっ!!」ボオオッ!

凹美「え、え…なんでいきなりビーム…」

緑谷「麗日さんを呼ぶ為さ!」

緑谷「多分そう遠くない所に…」


ゴォォッ…

麗日「デク君!?」シュタッ…

緑谷「ほら来た!」

麗日「いきなり個性出すから驚いたよ…どうしたの?」

緑谷「麗日さん…鍵は開けた?」

麗日「え…あ、まぁ」

緑谷「それじゃその時の状況を詳しく説明してくれ」

麗日「じょ、状況って…?」

緑谷「些細な事でもいい…時間が無い!」

麗日「ええと…そうだな…」

麗日「まず被害者は手錠と足錠されてて…」<赤い服着てたな

麗日「後なんか知らんけどチーズの写真も」<うちらのと撮ってた方向逆やったけど

緑谷「…………」

緑谷「なるほど…」

緑谷「ようやく全てのロジックが繋がった」

麗日「ロジック…?」

緑谷「この四文字の言葉、そしてこの写真の謎!」

緑谷「解けた…!!」

緑谷「時間が無い。簡潔に話すよ」

緑谷「まず、3人共あの4つの文字が書かれた紙を見せてくれ」

麗日 結美 凹美「???」

緑谷「そして並べると」

緑谷 黄一イ番
結美 ロ高イイ
凹美 看高板層
麗日 ガビアル

緑谷「こうなる」

結美「うーん…無理やりやれば文にできなくはないけど…」

緑谷「いえ…皆見落としがちなポイントがある」

緑谷「どうやら被害者によって着ている服が違うみたいなんだ」

凹美「服って…あ!」

凹美「そういえば…こっちは青だった!」

麗日「えっ!?」

緑谷「これは1文字目と3文字目が赤、2文字目と4文字目が青となっている」

緑谷「即ち正しくはこう読む!」

黄イ一番
ロイ高イ
看板高層
ガアビル

麗日「あ…これ…」

緑谷「一番高イ高層ビル…」

緑谷「これでもう1つ…青服の被害者の鍵の居場所が掴めた」

結美「でも赤い人の鍵が分からないわね…黄色い看板ががあるだけじゃなんとも…」

緑谷「そう…1番分かりにくい所がここ」

緑谷「誤植という事で見逃してるかもしれないがこやこにあるはずのるがない」

緑谷「じゃあどこに行ったか?」

緑谷「答えは…地図だ」

凹美「地図…?」

緑谷「うん。二人共、さっき見たチーズの写真ってのは今僕達が持ってる物と反対の向きに撮られてたんだよね?」

麗日「うん…………ってまさかデク君…」

緑谷「そのまさか…洒落にならないシャレって言った所かな」

緑谷「地図の見方は逆。南を上にする」

結美「でもそれだけじゃなんとも…」

緑谷「皆一回空に行こう」

緑谷<よいしょ

凹美<わわっ

麗日<おんぶいいなぁ

結美<おんぶいいなぁ

緑谷「…やっぱりだ」

緑谷「屋根や屋上に赤いペンキで塗られてる所がある…!」

結美「所々見あたるわ」

麗日「でもこれが何の…」

緑谷「少し待ってて!」ゴォォッ

麗日 結美「?」

緑谷「……ここと…後…」カリカリ…

凹美「……あ!!」

緑谷「よしっ…一旦戻ろう!」



シュタッ…

麗日「で…何か書いてたけど…」

緑谷「これ見て」

結美「ん…」

凹美「ル…3パツヤ!」

麗日「黄色い看板がある散髪屋さん!?」

緑谷「そう!もう1つの鍵の行方はここにある3つの散髪屋のどれか!」

結美「つまり残り3分で最大4つも回らないといけないの…?」

凹美「鍵と被害者の場所が分かったとしてもそんな簡単には…」

緑谷「……いや、多建物内は捜索しなくてもいいと思う」

緑谷「一々隅から隅まで探す時間はそもそも10分間じゃほぼ無理だ」

緑谷「多分さっきみたいに屋上とかに箱があるオチなんじゃないかな」

緑谷「…結美さん」

緑谷「先…青の方の監禁場所に向かってくれ」

結美「え…鍵は…?」

緑谷「鍵は…」

緑谷「2分以内に2つ共探し出す!」

緑谷「時間はもうそんな残っていない…」

仮想敵「…」

緑谷「敵はお願いします!麗日さん!凸川さん!」

麗日「うん!」

凹美「任せなさい!」

緑谷「それじゃ幸愛さん!!」

結美「承知!」

緑谷「っ!!」ゴォォッ…






目良「通貨したのは…今の所2チームですか…」

雨良「んー…まぁこれからが本番ですからね」

雨良「ラストスパート…どうなるかね」




緑谷「あった!1個!!」

緑谷「これを先に!!」ゴォォッ



目良<後100秒

緑谷「幸愛さん!!これ!!」

結美「ありがと」

結美「健闘祈るわよ」

緑谷「ああ!」

ゴォォッ…

結美「……」

結美「…やっぱり……」



緑谷「ここも違う!くそ…後は…」

目良「後1分!」

雨良「……」



緑谷「ここか!!」

緑谷「この箱…」パカッ

緑谷「やった!ビンゴ…!」

緑谷「後はこれを…」

緑谷「……どこだっけ」

目良「後30秒!!」

瞬「……」




ダダダダ

緑谷「居た!!」キキーッ

緑谷「無駄に可愛い人形!!」<へのへの顔!

緑谷「これを…!」スッ…

麗日「デク君…」

目良<後10秒!!

緑谷「くそ…鍵が…!」カチャカチャ

目良<5!4!3!

緑谷「よしっ!開けられた!」

目良<2!1!

緑谷「ん」



ドオオオオンッッ…

凹美「ええええっ!?」

麗日「爆発って架空の設定じゃ無かったのーー!?」

目良<いや…こっちの方が醍醐味あるかなと💧

結美「二人共!」

麗日「あ、幸愛さん…」

結美「あの子は…?」

麗日「……」

結美「………そっか…」

麗日「デク君…」


「はぁ…はぁ…」

麗日「!?」クルッ…

緑谷「な…何とか間に合ったー…っ」ドサッ

麗日「デク君……」

目良<……

目良「おやおや…10チームとは…」

目良「これまた予想外に多く残りましたな」

雨良「それ程今回は優秀な種がいたんでしょうね」

雨良「結果だけ見れば取れ高は例年より低いですがね」

目良「終わりと始まりの世代……か」

目良「何にせよこの40人が台風の目となるのは確実でしょうな」

八百万「緑谷さん!」

緑谷「八百万さん…」

八百万「緑谷さんも合格なさったのですね?」

緑谷「まぁ…」

緑谷(後0.0001秒遅かったらお陀仏だったけど…)

緑谷「他のメンバーは?」

八百万「……まだ何とも」

緑谷「そっか…」

目良「zzz…zzz…」

緑谷「………」

八百万「………」

目良「ふぁ……」

目良(あ、もう始まってる感じこれ?)

目良「え~………」

目良「皆さんおはようございます」

「おはようございます…💧」

目良「二次試験通過おめでとうございます」

目良「正直これ程までに高い確率で残るとは思いませんでした」

目良「自己利益を第一優先に考える…」

目良「それはこのヒーロー社会で最も論外な思考と言えましょう」

目良「そして1人の力だけでは解決できない…」

目良「その時どう対応するか…一次試験でも二次試験でも」

目良「チームワーク…コミュニティ能力を試すというコンセプトがありました」

目良「君達はまだ芽。これからも様々な困難が待ち構えているでしょう」

目良「ですが断言させていただきます」

目良「貴方方の様な人間…少なくとも生存競争を勝ち抜きこの場に残った受験生40名全員には英雄になる資格と素質はある!」

目良「……とまぁ私個人の見解ではありますがお話させていただきました」

目良「道は拓かれた…後は…」

目良「貴方自身で決まるのです」

目良「自分の夢を…希望を叶える為に」

目良「……では3次試験の内容を発表致します」

上鳴「ちょ…まだあんのかよ…!」

葉隠「あんまりだぁ~!?」

目良「3次試験は………………」

緑谷「……」

八百万「内容は…?」



目良「面接です」

「……………」

「?????💧」

目良「…………」

目良「面接です」

「!!!???」

緑谷「…なんというか」

緑谷「これで…終わりなのかな?仮免試験て」

八百万「お、恐らくそうです…わね」

緑谷「一気に緊張感が抜けたけど…まぁ」

緑谷「そっか…これで皆…仮免許取れるのかな」

八百万「仮とは言え…半年でヒーロー活動が公認になるとは思いもしませんでしたわ」

緑谷「状況が状況だ。オールマイトが殉職しちゃったんだから」

緑谷「早く若い芽を紡がなきゃならない」

八百万「果たして私達にそれ相応の活躍が出来るのか…」

緑谷「……気楽に…とまでは言わないけどそんなに気負わなくてもいいよ」

緑谷「まだ僕達が先陣切って戦う訳じゃないからね」

緑谷「兎に角今は力をつける事だけ考えよう」

緑谷「僕ら子供が出しゃ張る訳にはいけない」

八百万「……そうですよね」

緑谷「……」

八百万「…?どうなさいました?緑谷さん…」

結美『……君』

結美『好きな子いるでしょ』

結美『…私分かっちゃうんだ』

結美『一目見るだけで、ああこの人はそういう感情を持ってるなぁ…』

結美『そういう顔してる』

緑谷(……)

緑谷(今もそんな顔してるのかな…)

緑谷(今までそんな事一度も意識した事無かったけど…)

緑谷(…八百万さんと話してると胸の所が何かもやもやする…)

八百万(緑谷さんったらこっちを見つめてどうしたのかしら…)

八百万(も、もしかしてこちらに気が…?)

八百万(い…いやいや!そんな事は…)ブンブン

八百万「……」チラッ

緑谷「……」ジーー

八百万(え…脈あり?///)

<受験番号318の方どうぞー

緑谷「あ、呼ばれたみたいだ」

緑谷「それじゃまたね八百万さん」

八百万「………え、あ!はい!」

スタスタ…




結美「………」


緑谷「失礼します…」

緑谷「………」シーン…

緑谷「誰もいない…?」

<はいはい面接官は僕ね僕

緑谷「あ…雨良さん…」

雨良<お疲れ様。一先ず試験はこれで終了

雨良<合否は一週間後出されるけどね、まぁここまで来て免許皆伝無しってオチはないだろうね

緑谷「そうですか…」

緑谷「はぁ……」

雨良<お、流石のオールマイトも1000人相手はきつかったかね?

緑谷「いや…まぁそれもそうなんですけど…」

緑谷「というか…僕ってなんで一次試験合格したんですかね」

雨良<ん?

緑谷「ほら…僕滑草君と戦った時に多大なる被害を及ぼした気が…💧」

雨良<ああ…あれは少し議論したけどね

雨良<確かにね、敵を倒しゃいいって話じゃないし

雨良<人命助けたから結果オーライじゃ済まないのがヒーローだからね

緑谷「…」

雨良<ただ…君達の場合は人に被害がこれっぽっち及んでない」

雨良<普通あんな衝撃が出るなら死人の1人や10人は出てもおかしくはない

雨良<それと………

雨良<君達は少なくとも1人は受験生を救助してた

雨良<そういう点もあってのこの結果だろうね

雨良<多分普通なら即失格だったろうね

緑谷「な…成る程…」

緑谷(助けた……って結美さんの時のか…)

緑谷(滑草君は一体誰を助けたんだ?)

緑谷(僕の知り合いなら後で礼言っとこ)
葉隠<へくち

雨良<さてと…まぁね仮免の話は置いといてね…

緑谷「………嫌な予感はしてましたけど…」

緑谷「わざわざ出てくるって事は…」

雨良<……

雨良<敵連合に新たな動きが見られた

雨良<…どうやら、ある敵と協定を結んだらしい

緑谷「ある敵……?」

雨良<………

雨良<先代神の候補者の1人……

雨良<その子孫

緑谷「神の候補者…?何故そんな」

雨良<かつて先代神とその座を争っていた魔族だ

雨良<結果神に認められずそれそれを不服とし戦争を起こした元凶でもある

緑谷「え…そんな奴が…?」

雨良<…とはいえこれ1200年以上前の話だけどね

緑谷(1300………悟空さんが居た頃の更に300年前か…)

緑谷「つまり…その魔人の生まれ変わりが…」

雨良<ああ…名はガーリックJr

雨良<これ以外の情報は何も掴めていないね

雨良<だが敵連合絡みとなるとロクでもない事になりそうだしね

雨良<気をつけてね、もしかすると…

雨良<街の1つや2つ消えかねない戦いが起こるかもしれない

緑谷「………」





上鳴「A組全員合格したってよぉぉぉっ!?」

峰田「よいしょおおおっ!」

<ウォォッ

緑谷「皆喜んでるね」

八百万「当然ですわ…まさか20人揃って念願の免許取得が出来ましたもの」

切島「これで晴れて俺達はプチヒーローっつー訳だな!」

瞬「みんなおつかれー」

瞬「きょうはもうじゅぎょうないからここでかいさんね」

瞬「たぶんなかにはたこうのひととこうりゅうしたいってこもいるだろうし」

緑谷(……他校の人か…)

瞬「じゃ、きょうはここまで!」



緑谷「八百万さん、すぐ帰る?」

八百万「あ…私はもう帰りますが…」

緑谷「そっか」

八百万「轟さんはやはり夜嵐さんの所へ向かいましたわね…」

緑谷「ふーん……」

八百万「緑谷さんはどうしますの?」

緑谷「僕はまぁ…」

緑谷「……ちょっと行ってくる」

スタスタ…

八百万「?」

緑谷「………」

スタスタ…

緑谷「………君は……」

緑谷「君は一体何者なんだ?」

緑谷「幸愛さん」

結美「……?」

結美「あ、さっきの人!」

結美「恋話の続きしに来たんだね」

緑谷「御託はいい。質問に答えてくれ」

結美「つれないなぁ」

結美「何者って…そうだな」

結美「貴方のファンよ、ファン」

緑谷「ふぁん?」

結美「そ」

結美「貴方はやっぱり私の思った通りの人だったわ」

結美「今日1日見て分かったわ」

緑谷「……そうだよね」

緑谷「1次試験の前からずっと見張ってるからね」

結美「えへへ…バレてたかぁ」

緑谷「……なんで僕を追ってる?何が目的なんだ?」

結美「だから…もう何度も言ってるでしょ?」

結美「それとももっとはっきり言った方がいいのかな?」

緑谷「?」

結美「…………」







結美「私は貴方の事が好きなの」

緑谷「……!?」

結美「必死になって皆を助けようとする」

結美「貴方のそんな姿が好き」

結美「世界一格好いい」

緑谷「な、な…」

結美「貴方の顔も…体も…」

結美「全部綺麗」

結美「一瞬で虜になっちゃう」

緑谷(こ、これはあれなのか?世に言うあれなのか?)

緑谷(こ、ここここっこっくっこここっ…)

結美「……もしかしてされるのは初めてなのかな?」

結美「えへへ…緑谷君の初めてもらっちゃった…」

緑谷「…っ……」

雨良<………

雨良(こいつモテるよなぁ……)

緑谷「だ…だってさっきっ…僕には好きな人かは居るって…」

結美「好きな人がいる人に恋しちゃいけないの?」

緑谷「っ…そ、それに…僕と君は今日会ったばっかりで…」

結美「初対面の人を愛したらいけないの?」

緑谷「いや…そのっ…」

結美「……」

緑谷「……///」

緑谷(そんなに見つめないでくれぇぇぇ!!)

結美「私だって貴方を想う気持ちじゃ誰にも負けないよ?」

結美「だから一緒に居よ?」

緑谷「え…あ…へ」

結美「私と付き合いたく…ないの?」

緑谷「っ…別に…そういう訳じゃ……」

結美「…そうだよね」

結美「好きな人の事すぐに諦めきれないよね」

緑谷「………」

結美「今きっと迷ってるのよね」

結美「心の中で想いを馳せている人…」

結美「貴方には2人いるもの」

緑谷「…………!」

緑谷(…そう…なのかな)

緑谷(確かに…八百万さん以外で…)

緑谷(もやもやする場面は何度かあった…………)

緑谷(かもしれない)

緑谷(…………)



緑谷「……そ、そんな簡単に決めていい話じゃ…ないと思う…」

緑谷「本当は嬉しいんだ…僕の事こんなに見てくれる人がいるんだって…」

緑谷「でも…僕…そういうのは…まだよく分からないというかなんというか」

結美「……?」

緑谷「えええっと…」

結美「つまり…OK……って事?」

緑谷「あ、いやそ
結美「やった~~!!」

結美「これから恋人同士ねよろしくね!」

緑谷「は、はい………?」

緑谷(なんか流された…)

緑谷(保留って選択は…なかったか)

緑谷(こ、恋人ってあれだよな?)

緑谷(つまり…一緒に手繋いだりしたりする…)

結美「…」スッ…
緑谷「ひゃび!?」

緑谷(お。女の子にこんな間近に…)

緑谷(しかも顔触られてる…)

緑谷(これは八百万さんの時と同じ……)ドキドキ…

結美「私が貴方をどれだけ愛してるか…」

結美「試してもいいんだよ?」

緑谷「え…」

結美「…」

緑谷(ちょっあ…顔近づけ…)

雨良(見たら負けだ見たら負けだ見たら負けだ)チラッチラッ…

拳藤「あっ、デク居た!」

緑谷「ぎゃぁぁぁっ!?」

拳藤「……どうしたの奇声上げて」

緑谷「い、いやいやいや!何でも?💧」

緑谷(キスされそうになった!み、見られたか!?)

拳藤「何してるかと思ったら…なんださっきの奴か」

結美「どーもどーも」

緑谷「け、拳藤さんはどうしたの?」

拳藤「ああ、ちょっと話したい事があって…」

拳藤「……取り込み中だったかな?」

緑谷「…あ~うん…そういう訳でも…」

結美「おっと…もうこんな時間。そろそろ帰らないと」

緑谷「え」

結美「ごめんね~本当はもっと話したかったんだけど…」

結美「また今度。ね」

緑谷「……う、うん」

結美「それじゃまたね出久君」

結美「一佳ちゃん」ニコッ

緑谷「……」スタスタ…

緑谷(ああ~怖かった…)

緑谷(…ま、まぁ可愛かったけど…)

緑谷(……さっき紹介したから僕は良しとして)

緑谷(なんで幸愛さんは拳藤さんの名前知ってたんだ?

緑谷(………………)

緑谷(体育祭で準々優勝した人だもんな…)

緑谷(そりゃまぁ眼中に入らない訳ない…か)

拳藤「…………」

緑谷「拳藤さん?」

拳藤「……あ、どした?」

緑谷「何か少し今固まってたけど」

拳藤「ん~ちょっと気にかかっただけ」

緑谷「…それで、話したい事って?」

拳藤「え…………あ~……」

拳藤「…その……」

拳藤「あいつと何話してた?今」

緑谷「?」

緑谷「あいつって…今の?」

拳藤「……」

緑谷「あ…そ、そうだな…」

緑谷(あんな内容話せるか!!)

緑谷(な、なんて言えば誤魔化せるかな)

緑谷「その…仮免試験の話を…」

拳藤「ふーん……」

緑谷「………もしかして拳藤さんって…」

緑谷「幸愛さんと知り合いなの?」

拳藤「…ま、そんな感じのヤツかな?」

緑谷「へ、へぇ…」

拳藤「…………

…く…た」ボソッ

緑谷「?」

拳藤「な、なんでもないない!」

緑谷「ならいいんだけど」

拳藤「……そうだ!デク、今日一緒に帰らない?」

緑谷「へ?」

拳藤「いや~何だ…」

拳藤「試験終わりでパーっとなんかしたいっつーの?」

拳藤「どうよ」

緑谷「…僕は構わないよ?」

拳藤<どっか喫茶店寄ろか

緑谷<イイネ





「ええ…はい」

「1日見た限り特に怪しい様子は見えませんでした」

「あの人達もちゃんと仕事こなしてるみたいで安心しましたよ僕」

「それにしてもカッコよかったよ」

「特に最後不意打ち食らった所なんかさ…」

「最っ高に興奮した」

<………

<ああうん。とりあえずよく分からないけど

死柄木<そいつの声聞くと無性にイラつくから止めろ

緑谷「てへへ」

緑谷「そんなに似てたかなぁ」

死柄木<気味悪くなる位一致してるぞおい

死柄木<よくそんな血を集められたな

緑谷「たまたま良い具合に戦いを長引かせて傷つけてくれたんですよ」

緑谷「お陰で簡単に摂取する事に成功しました」

緑谷「これが緑谷君の体かぁ…」

緑谷<ここがこうなってあそこが…

死柄木「……JKってこんなもんなの?」

荼毘「俺に聞くな聞くな」

死柄木<…まぁ喜ぶのはお前の勝手なんだけど

死柄木<兎に角そっちが上手くやってくれてんならいいんだ

死柄木<安心したよ

緑谷「………」

死柄木<そんじゃ早くこっち戻ってこいよ

死柄木<こちとらテメェ待ちなんだからな

死柄木「じゃなきゃ折角来て下さった客様に失礼だろ?」

緑谷<あ、もしかしてもう来てるの?

死柄木「ったりめぇだ。お前がのんびり遊んでる間にもつ来ちまったんだよ」

「まぁそう急かすな」

「我々は特別これといって時間に追われる様な事はないからな」

「忙しい身だろう。焦らなくてもいいのだぞ」

死柄木「という訳だ。ま、堪忍袋が切れる前にさっさと帰ってこいってこった」

緑谷<らじゃー

トガ<それじゃ帰還しまーす

ピッ

死柄木「ったくあのメンヘラにも困ったもんだぜ」

荼毘「恋話したら1時間は止まらねぇからな」

死柄木<……したのか



塚内「……」

塚内「なんだい、急に僕を呼び出したりして…」

塚内「何か情報でもお探しかな?」

塚内「イレイザーヘッド」

相澤「……ご無沙汰です」

相澤「出来ればこの様な形でお会いしたくは無かったのですが…」

塚内「……仕方ないさ」

塚内「あれからヒーローも教師も辞職しちゃって…」

塚内「まぁあれだけの事があって責任が追及されないのもおかしな話だが」

塚内「…哀れなもんだ」

塚内「お互い苦労してるよ」

相澤「……」

塚内「………で、聞きたいのは例の?」

相澤「ええ」

相澤「マイクの死因について聞かせてくれませんか」

塚内「何度も言ってるだろう」

塚内「プレゼントマイクは刃物による刺殺」

塚内「揺るぎない事実だ」

相澤「本当にそうなんですか?」

塚内「何故疑う?」

相澤「……調べてたんですよ」

相澤「夏季合宿の間に」

塚内「夏季合宿の?」

相澤「あそこまでの事仕出かしておいてウチらが不在の時何も仕掛けてこないとは思っていませんでしたよ」

相澤「だから念の為ですが周辺の環境データをとっていたんですよ」

相澤「そしたらあら不思議」

相澤「……爆発以前からもう紫外線が他の場所と比べて強かった」

塚内「何が言いたい?」

相澤「塚内さんはわざと公表しなかったのでしょう」

相澤「当たり前です」

相澤「死因がバレたら途端に犯人が誰だか分かってしまう」

塚内「………!!」

相澤「マイクの本当の殺害方法は……」

相澤「感電死…………ですよね」

塚内「…」

塚内「……居たよな、金髪の子」

塚内「思い当たる節でも?」

相澤「……いえ」

相澤「実際他者でも可能な事ではあります」

塚内「…まぁそもそも内通者がやったという証拠すらないからな」

塚内「死因がどうとかでどうにかできる範囲じゃないだろう」

塚内「まぁだが…」

相澤「最低でも2人は怪しまれますよね」

塚内「………」

塚内「上鳴君と物真君か」





拳藤「~」

拳藤「んまー///」

緑谷「そ、そう?なら良かった」

拳藤「ケーキ最高ー!」

モグモグ…

緑谷「……」

雨良<チーズケーキ♪チーズケーキ♪

緑谷(出費が)

緑谷「はぁ…」

拳藤「ねぇデク。これ何円だっけ」

拳藤「今日手持ち少ないからさ」

緑谷「え、僕が払うよ君の分も」

拳藤「え」

拳藤「ちょっ…悪いってそれは…」

拳藤「私が言い出しっぺなのに払わないって…」

緑谷「いいからいいから」

緑谷「今日のお礼も兼ねて」

緑谷「それに……」

緑谷「………いいや、なんでもない」

拳藤「???」

緑谷「気にしないで?」

拳藤「……あ、ああ」

死柄木「さてと…」

荼毘「…」

トガ「…」

死柄木「役者は揃ったみたいだな」

トゥワイス「…」

Mr.コンプレス「…」

黒霧「では早速始めましょうか」




ガーリックJr「敵連合の皆の衆ご機嫌様」

ガーリックJr「私はガーリックJrという者だ」

ガーリックJr「以後よろしく」

トガ「へー…魔人って聞いたからどんな化物かなって思ったけど」

トガ「案外チビなんだね」

トゥワイス「いや俺はイカしてると思うぜこのボディー!」

トゥワイス「耳もキモいし肌も緑だし気味悪い!!」

黒霧「なっ…貴様ら…」

ガーリックJr「ああ止せ止せ。大抵の奴は皆そう反応するさ」

ガーリックJr「まぁ普通はそんな事嫌でも言わんが」

ガーリックJr「貴様らからは恐怖が感じられない」

ガーリックJr「私がかつて神と対立したあの魔凶星人と知っておきながら尚平然とその様な態度を取れるとは…」

ガーリックJr「大した度胸だ。嫌いじゃない」

死柄木「とりあえず俺らと手ぇ組むって事は」

死柄木「あんたらだけじゃ手厳しい案件があるから手伝え……」

死柄木「そういうことだな?」

ガーリックJr「大体主旨は合ってるな」

ガーリックJr「正直私達だけで手が足らんことも無いが…」

ガーリックJr「…気になる情報を得たんでな」

ガーリックJr「恐らくこれは貴様らにとっても利益のある話だと思うぞ?」

死柄木「どういう事だ?」

ガーリックJr「我々はある『物』を探している」

Mr.コンプレス「物?」

ガーリックJr「その通り。地球上には決してない筈の物質だ」

荼毘「どういう事だ?」

ガーリックJr「その名を『太陰石』」

死柄木「?」

ガーリックJr「………この事実を聞けば、貴様らもこの石を欲しくなるだろうな」

ガーリックJr「これは……………………







拳藤「…悪いなぁ奢ってもらっちゃって」

緑谷「いいよ…気にしなくて」

拳藤「後でちゃんと返すからな」

緑谷「い、いや…返す必要は…というか返したら…」

拳藤「?私が返しちゃいけない理由でもあんの?」

緑谷「……ないです」

拳藤「にしても彼処のケーキ美味しかった~」

拳藤「次モンブラン食べたいな」

緑谷「……」

拳藤「…あたしさ…」

拳藤「実は友達誘って遊ぶって機会結構無くてさ」

緑谷「?」

拳藤「雄英ん時はさ皆A組に負けないぞーって張り切ってて内篭もりきりでさ」

拳藤「今思えばB組はA組程仲深めてなかったからこういう差開いたのかなぁ……って気もするんだ」

緑谷「…」

拳藤「…だから楽しかった」

緑谷「そっか………それを言ってくれるだけでも嬉しいよ」

拳藤「………とか言ってたら寮到着~♪」

緑谷「今日はここまでか」

拳藤「んじゃ、また明日!」

緑谷「うん」

スタスタ…

緑谷「……」

拳藤「…」スタスタ…

緑谷「…………」

緑谷「待って!!」

拳藤「?」

緑谷「け、拳藤さん……」

緑谷「誕生日……おめ…でとう」

拳藤「……………」

拳藤「っ…まさかデク……」

緑谷「……その…昨日小大さんから聞いたから…」

緑谷「プレゼント…とかは用意できなかったけど」

緑谷「僕……クラスの皆に凄いお祝いされたから…」

緑谷「1番嬉しかった誕生日プレゼントだった」

緑谷「だから…その分皆に返そう……みたいな」

拳藤「…………」

拳藤「……誕生日ケーキ……貰ったの数年振りなんだよね」

緑谷「え?」

拳藤「ありがと…デク」

緑谷「…???」

今日はちょこっとだけ…

少々準備に手間がかかってしまった…

現在…9月中旬

残暑が激しいです

上鳴「………」

上鳴「あ、あぢぃ…」

切島「2学期始まってもう数週間経つってのに…」

切島「気温が下がる気が一向にしねぇ」

耳郎「それどころか…最近暑くなってきてない?」

八百万「地球温暖化ですか…恐ろしいですわね」ゴォォッ…

上鳴「あの…八百万さん?」

上鳴「できればその扇風機我々にもお貸しいただければ…」

緑谷「って言ってるし八百万さん…」

八百万「生憎全員分の機械を作る程糖分は残っておりませんので」

八百万「ほら、緑谷さん」ゴォォッ…

緑谷「あ、ありがとう…」

爆豪「何甘っちょれぇ事言ってんだテメェらは…」ダラダラ…

轟「俺が冷やしてやろうか」

拳藤「ったく…だらしねぇな」

拳藤「暑さぐらいでなよなよして!それでもお前ら男か!!」

土岡「ごめん女でいいや」

滑草「…」

香久山「風くらい自分で起こしなさい」

ゴォォッ…

上鳴(個性使ってるだけだろうに……)

上鳴「がぁぁぁっ!くっそ!これだから夏は大嫌いなんだよ!!」

峰田「何を騒いでいる上鳴氏」

上鳴「峰田!?」

峰田「夏が大嫌い?貴様それでもDKなのか?」

上鳴「テメェ今俺の事馬鹿にしたな!?」

峰田「ドン○ーコン○じゃねえよ!!」

峰田「いいか!?夏ってのはあれだそう!暑い!」

上鳴「だから何だよ!暑いから過ごしにくいつってんだろ!?」

峰田「いいや。違うね」

峰田「夏の醍醐味!それは!!」

瞬「はーい。きょうはすいえいでーす」ガラッ

上鳴 轟「」ガタッ

峰田「夏の季節にだけ与えられた特権よ」

緑谷(季節感無いなんて言えないなぁ)<今11g(ゲフンゲフン

緑谷「?」

香久山「………」



香久山「ここからは私のターンよ」

つー訳で今週中にはオリキャラ設定画を描く予定です
ヒロイン度々変わるからねこのSS
多分オリキャラいきなり出されてもヨクワカラネェ!って人が多いと思うから
せめてキャラのイメージは掴めてほしい
…………まぁ描き始めて1、2ヶ月の奴にエ○い絵を求められても……ねぇ?
可愛さは保証しない!!
ん?他のキャラ?


随 時 描 い て く (いつ描くかは言っていない)<制服のデザインとか決めてないから雄英verにするつもりだしウヘヘ

後まぁ…こっからサービス回なわけなんすが…
気が向いたら誰か描くかも?

くっさ

>>195オリジナルで厨二くさいのは自覚してる(´・_・`)
臭すぎて耐えれないなら見なくていいよ

上鳴「迂闊だった….!そうだ」

上鳴「本編でも取り上げられてなかったからこんなお楽しみイベントあるとは思わなかった」

峰田「とりあえずメタ発言はやめろ、な?」

切島「プールか…そういや今年海行ってねぇなぁ」

轟「事態が事態だったからな」

轟「今年の夏休みはワイワイやる暇はなかっただろ」

土岡「僕陸上専門なんですよ」

滑草「首の骨をへし折られたくなかったらさっさと来るんだな」

土岡「はい💧」

緑谷「土岡君は苦手なの?泳ぐの」

土岡「ん…まぁ、ね」

土岡「いや、自分が泳ぐ事自体はいいんだけど」

緑谷「………??」



耳郎(はぁ…憂鬱…)

耳郎(確かにこんなクソ暑い中水浴びできるってのはすごい嬉しいんだけど…)チラッ…

ボインボイン…

耳郎「…」ペタペタ

耳郎(こればっかりは白黒付いちゃうからなぁ…)

轟(ヤオヨロッパイが1つ、ヤオヨロッパイが2つ…ヤオヨロッパイがぁぁぁっ!?)

香久山「……」プルプル…

緑谷(どうしたんだろう…さっきといい、今といい)

緑谷(香久山さんの脚が震えてるけど)<武者震い?

瞬「それじゃ…まずきょうはクロールからいってみよか」

瞬「ほらならんだならんだ」

緑谷(水泳なぁ…中学までは全く泳げなかったけど)

緑谷(悟空さんのお陰で何とか解消はできたな…)



緑谷『%#\$*♪〆!?』ゴボゴボ…

悟空『そんなんじゃ水中でも戦えねぇぞ…』



緑谷(代わりに新たなトラウマが生まれたかもしれないけど)

瞬「でははじめるよ~」

瞬「よーい…」

瞬「ドン」
ザバァァァッ!!!

緑谷「ふぅっ」

上鳴「」

物真(また1番乗りか…)<化物か


切島「っかー畜生!」

切島「また抜かされた」

緑谷「流石に蛙吹さんには敵わないけどね」

峰田「ぷはぁっ」

上鳴「お、峰田タイム上がったんじゃね?」

峰田「オイラがこの1ヶ月ただ腑抜けていただけだと思うなよ?」

峰田「バッチリ猛特訓してきたぜ」<必殺技もある

緑谷(……やっぱり1学期より皆気が大きくなったな)

緑谷(その証拠にタイムが3~5秒縮んでる)

唯「お」バシャァアッ

峰田「お!?」ビクッ

緑谷「さてと…これで全……」

緑谷「?」

香久山「…」

緑谷「ありゃ?」

轟「おい…まだスタート地点にいる奴が1人…」

八百万「どうなさいました!?早く泳…」

滑草「無駄だ。言っても聞かないぞ」

土岡「はぁ…」

香久山「…」プルプル

タッ

香久山「……」バシャバシャ…

タッ…

「……」

タッ

香久山「……」バシャバシャ…

タッ…

(あ、そういう)

瞬「カナヅチか……」

八百万「…っ…と」ヌギヌギ…

八百万「今日も気持ちよかったですわ」

拳藤「ああ」

拳藤「やっぱり八百万は早いな」<私越された

八百万(私だって貴方ばかりに良い所を見せる訳には行きませんわ)

八百万(最近緑谷さんと親しく接せていますもの!!)

八百万(このチャンス逃す手はない!!)メラメラ…

耳郎「燃えてるなぁ」

耳郎「……」ペタペタ…

唯「む?」

拳藤「?ああ…これ?」

拳藤「このストラップな……」

耳郎(牛乳でも飲めば大き)<上鳴から貰ったんだー

耳郎「!?」クルッ

拳藤「いやー昨日夜呼び出されてさ…」

拳藤「まさかあたしの誕生日覚えてくれてる男子が2人もいたなんて…」

耳郎(…お、オイオイ)

耳郎(何焦ってんだ私💧)

耳郎(まるで嫉妬してるみたいじゃん…)

耳郎(にしても2人…?あと1人は…)

耳郎(なんだ物真か)

ガラ…

香久山「…」<でさ…

バタン



物真<け、けけけ拳藤と一緒にっ!?

上鳴<おおおおお茶しただとぉっ!?

緑谷<ちょっ苦し…

緑谷「え?海?」

葉隠<うん

葉隠<仮免試験全員合格祝いって事で

葉隠<皆で海水浴行かないかって

緑谷「マジか!行きたいな」

葉隠<皆同じクラスの人も呼ぶつもりだけど

葉隠<まぁ雄英組だけならそれでもいいし

緑谷「分かった。来週の土曜日ね、うん」

ピッ

緑谷「……」

緑谷「」ドバァァッ…

土岡<滝!?

緑谷(ああ…なんと心地いいんだろう)

緑谷(まさか気楽に海行こーぜみたいな約束交える様になるとは…)

緑谷(悟空ありがとう…ぼっちじゃなくなったよ…)

峰田「おい…上鳴、轟ぃ…」

峰田「言いてぇ事、分かるな」

上鳴「ああ」

轟「無論だ」

峰田「こんなでかいビジネスチャンス滅多にねぇ…」

峰田「一生に一度あるかないかのビッグイベントだ」

峰田「我らが一丸となり美女達の水着写真を撮りに撮って撮りまくりオイラ達のオイラ達によるオイラ達のための超大作を作ってやろうではないか!!!」

峰田「高1の夏最高の思い出にするぜぇぇぇ!!」ボォォッッ

上鳴 轟「オオオオッッ!!」ボォォッッ

香久山「ハレンチエアコン…ハレンチビリビリ…ハレンチグレープ…」

切島(何ちゅうあだ名…)<ハレコン、ハレビリ、ハレープか

八百万「…あの3人は相変わらずですわね…」<早速買い出しに出かける!あとに続け!

耳郎「内の1人が異色なんだよなぁ…」<ハイッ!

八百万(ですが彼らの言う通りですわ!)

八百万(高校生で1番ゆとりを持てる最初の1年の夏の時期!)

八百万(ここで何とか緑谷さんにフラグを立てなければ…!!)

物真(フフフ…海かぁ…)

物真(一緒に砂浜走ったり…泳いだり…)

物真(後は…2人で仲良く焼きそばとか食べたり…)

物真「うへへぇ…」チョンチョン

物真「?」クルッ

唯「ん」

緑谷<ええっ!?海行けない!?

拳藤<ちょっと外せない用事があってな…

物真「」

緑谷「そっか…残念だ」

拳藤「くっ~あたしも行きたかった!」

拳藤「たこ焼きいか焼き焼きそばかき氷後…」

緑谷(そっちメインすか)

拳藤「…それに………」

拳藤「折角ならデクと一緒に泳ぎたかったなって」

緑谷「………」

緑谷「え」

拳藤「?え、あたし何か変な事言った?」

緑谷(さらっととんでもない事言われたぞ)

緑谷(一緒に泳ぎたい……か)

緑谷「///」プシュゥゥ

拳藤「どうした?デク」

緑谷「い、いや何でも…」

緑谷(………待てよ…一緒に…)

緑谷(まさか!?)

結美『いっずくくん♡』

緑谷(全部筒抜けだったぁぁぁっ!?)

緑谷(やばいやばいそれは誤解解かないと!)

緑谷「あのっ…拳藤さ…」

物真<なんで来れないの拳藤~
拳藤<ごめんごめん…また今度

緑谷(あ、うん。本当にすみません)

緑谷「後は……」

爆豪「……」

滑草「……」

緑谷「…………」

緑谷「あn
爆豪 滑草「行かねぇ」

緑谷「……せめて用件は聞かない?」

滑草「ふん。貴様らの様に道草食っている程暇ではないのでな」

滑草「そんな余裕があるなら修行する」

爆豪「今回ばかりはこのナメクジ野郎と同意見だよ」

緑谷(分かってはいたけど…特にかっちゃんは結構ダメージ来るなぁ)

爆豪「………」

爆豪(あいつ…去年までビート板無けりゃ泳げねえ程下手だったのに…)

爆豪(やっぱりおかしい…何か隠してやがんなデク…)

爆豪(今だってそうだ…テメェはそうヘラヘラ笑って…)

爆豪(本来オールマイトが殺られて1番悲しくなるのは……)

爆豪(…テメェだろ)

爆豪(なんでだよっ!?おかしいだろっっ!)

爆豪(お前の憧れだったんだろ!?)

爆豪(お前の英雄だったんだろ!?)

爆豪(だけど俺はあれ以降…)

爆豪(お前が泣いている顔を1つたりとも見ていない!!)

爆豪(見栄張ってるだけだ…本当は…)

爆豪(あの場に行けなかったお前が1番悔しかった筈なのに…!!)ギュッ

爆豪(………それとも)

緑谷「ー…」

爆豪(お前は…笑わないといけない理由でもあんのか……?)

雨良「……」

雨良(バクゴー君ね、うん)

雨良(なんでも完璧主義…何をやらせても一流の超天才)

雨良(この子のポテンシャルは計り知れないねぇ……)

雨良(………どうやら情報によれば…)

雨良(このクラスの中の雄英組で断ったのは拳藤さんだけ…ね)

雨良(他の校にいる人でもそういうのはいるけどね…)

雨良(やはりこれだけの情報で判断するのは厳しい物がある…)

雨良(万物を創造する事ができる八百万百、マイクの死因に直結するであろう上鳴電気…)

雨良(毒ガスの原理を颯爽と理解した拳藤一佳、正体不明の神出鬼没の葉隠透…)

雨良(もしくは上記等の人物に疑いを掛けるために仕組んだとして物真寧人…)

雨良(挙げればキリがないし…そもそも敵が気をコントロールできるとなれば…)

雨良(実際誰でも可能になる)

雨良(兎に角爆豪君は警戒してもらいつつ…)

雨良(こちらは他校の生徒から情報収集するのが妥当か…)

緑谷「……」

緑谷(多分雨良さんと考えてる事は殆ど同じだろう…)

緑谷(そう…これは決して遊びで行くんじゃない…)

緑谷(散らばった雄英の皆の化けの皮を剥がしてやるんだ!)

緑谷(前言っていたガーリックJrについてもきになる)

緑谷(そして何より…)

緑谷(幸愛さん…)

緑谷(あの人…何か引っかかる…)

緑谷「…」

緑谷「ま、でも表向きとしてはただ海に来た観光客って事にしておくから…」

緑谷「大した調査はしないけど」

土岡「はぁ…だるいだるい」

土岡「モグラが海水浴ってどうなの」<スーツの改造もしたいのに

土岡「まぁでも…緑谷君達の元クラスメイトには挨拶位しときたいからなぁ」

土岡「……風華ちゃんは行くの?」

香久山「!?」

緑谷「……」スタスタ…

緑谷「母さん…何してるんだろうな…」

雨良<お、流石に一週間も離れちゃ恋しくなるかね?

緑谷「え…まぁそれもあるんだろうけど…」

緑谷「どちらかというと母さんが心配です」

雨良<そっち!?

緑谷「相手が相手ですからね」

緑谷「勿論僕を殺すのが1番手っ取り早いけど…」

緑谷「身内を人質にされる可能性だって無くはない」

緑谷「これまで然程目立つような事はしてなかったけど」

緑谷「ヒーロー殺し、脳無数十体、AFO…」

緑谷「これだけ派手に暴れたらそりゃ目付けられます」

緑谷「……恐らく調査対象は僕だけじゃない筈…」

緑谷「もし母さんに万が一の事があれば…」スタスタ…

雨良(……)

緑谷「今まではすぐ駆けつけられたけど…」

緑谷「これも…敵連合の策略だったら…」

雨良<………

雨良<ん~とりあえずそれは気にしない方がいいと思うね

雨良<そこら辺も抜かりはないから

緑谷「そうですか…ね」

雨良<それにね、母親より自分の心配しろっての

雨良<あくまでターゲットは君なんだから

緑谷「……」

バシャバシャ…

緑谷「?」

雨良<水の音だね…水泳部か何かかい?

緑谷「いえ…確か今日は違ってた筈…」

雨良<覗けば?

緑谷「っな、ななな何を…」

雨良<どーせ中からはバレないって

緑谷「……💧」



緑谷「…」ジィィ

雨良(結局見るんだね…ああは言っても年頃の男の子か?)

雨良「これで男だったら笑ってやるね」

ザバァッ

雨良「お、出てき……」



香久山「………ふぅ」

緑谷「……」

雨良<………

香久山「…駄目」

香久山「まだ…こんなんじゃ…」

雨良<……………

緑谷「香久山さん…練習してたんだ」

雨良<惚れた

緑谷「?」

雨良<な、何でもないからね

緑谷(そっか…来週の……)

緑谷(だからか…)

バシャバシャ…

緑谷「……凄いな」

雨良<何が?

緑谷「僕は意地でも皆と一緒に泳ぎたかった訳じゃないから…」

緑谷「どうせ自分には出来ないってそう言い聞かせて練習する気も起こさなかった」

緑谷「でも…あんな風に必死に努力して…」

緑谷「カッコいいなって」

雨良<…




香久山「っぱあ」ザバァッ

香久山「はぁ…はぁ…」

香久山「……」
「」ソロ~リ

香久山「何しに来たの」
「!」ビクッ

緑谷「いや~どうも…」

香久山「」ジャッ

緑谷「ち、違う違う!そんないかがわしい事しに来たんじゃないの!」

香久山「冗談よ」

緑谷(この間ぶっ刺そうとしていた人に言われても説得力ないよ…💧)

香久山「で、用件は」

香久山「大方『泳げない私が可哀想だから練習に付き合ってやる』……」

香久山「そんな所かしら」

緑谷「いやそれも違う」

香久山「じゃあ何だっていうの」

緑谷「ん……」

緑谷「一緒に泳ぎたかった…じゃ駄目かな」

香久山「……」

香久山「フン」

香久山「…勝手にしなさい。私の邪魔をしなければ何でもいい」

緑谷「はいはい」

緑谷「……」

バシャバシャ……




緑谷<もうちょっと腕を大きくかk
香久山<うるさい

緑谷<顔もう少し水n
香久山<黙れ

緑谷「……」




轟「……」


峰田『な、ななっ…拳藤にプレゼント!?しかも!?』

上鳴『お、俺とお揃いの……』

峰田『貴様!勝手に人の妻を!!』

上鳴『いっいつ峰田の嫁になったんだよ!お前の嫁は八百万だろ!?』

峰田『そういう事言ってんじゃねえ!』

峰田<つーかEカップ以上は全員俺の嫁だよ!!
上鳴<さらっとキモい事言ってんじゃねえ!!

轟『………』


轟(上鳴の奴……)

轟(本格的に攻め始めて来たな)

轟「それも正しいのかもな…」

轟「そりゃ親父みてぇに強引に引っ張れなんて言わねぇが」

轟「ウジウジしてたって相手には何も伝わらねぇ」

轟「……アピールするのも大事か」

轟「でもなぁ…」

轟「あいつは………」

轟「……」ミーンミンミンミン……

轟(何黄昏てんだ俺…)

轟(外の空気吸いに来ただけなんだけどな)

轟(あぁ…八百万と話したい)

轟「って言っても来る訳ねぇよな」スタスタ…

轟「ふぅ…」ミーンミンミンミン……

八百万「あら…轟さん」

轟「………」

轟「………八百万……?」パチパチ…

八百万「奇遇ですわね。何をなさっていますの?」

轟「あ…ああ…俺はただ……///」

八百万「……?」

轟「八百……万」

八百万「……はい」

轟「……きょ、今日は……つ…つき……」チラッ

轟(って月出てねぇぇぇっ!?)

八百万「?月……今夜は月は出ていませんわよ?」

轟「あ…いや…な、何でもない!」

八百万「???」

轟(馬鹿~俺の馬鹿~💧)

轟(月が綺麗ですって言った日には殺されるのに決まってるのに…!!)

轟(い…いや案外行けるのか?行けてしまうのか?)

轟(まさか知らずに俺のメッセージをスルーしたりってのは…)

轟「……っ…///」

緑谷「八百万さん!」スタスタ…

轟「!」

八百万「っ…み、緑谷さん…!」

緑谷「ご…ごめん…待たせちゃった?」<5分前だけど

八百万「いいいいえ!私も丁度今来た所ですわ!!」

緑谷「?そ、そう…」

緑谷「あ、轟君」

轟「よ…よう緑谷」

轟「どした」

八百万「緑谷さんと待ち合わせしていましたの」

緑谷「ちょっと一緒にお勉強会……的な」

八百万<お勉強会とは違うのでは?
緑谷<まぁ似たようなものだし

緑谷「それじゃ!」

八百万「ご機嫌様」

轟「……」スタスタ…

轟(そう…だよな)

轟(八百万は緑谷を………)

轟「…まだ月は見えない……か」

ここがお絵かき掲示板じゃなくて小説投稿スレだってのは無論分かって言う事なんですが…

こいつをどう思う?
http://imgur.com/gallery/76VBl

八百万「………」

八百万「これを描いていたから投稿できなかったなんて言い訳は出来ませんわよ」

八百万<あと汚い

<ヒィィィ

「………まぁ絵は…ね」

少しでも可能性あるならやろうとしたけどまぁうん…

しゃーんなろー(涙)

ああうん小説書いてやるよゴラァァァッオリキャラとか知ったこっちゃねぇヨォォォォ
(投稿が遅くなってすみません(・ω・)クソ絵騒動で下がったモチベ上げてやる…)

ザーッ……

香久山「参った…今日は雨か」

香久山「仕方ない。イメトレで何とか補うしかないか…」

香久山「……」スタスタ…

……バシャバシャ……

香久山「……?………」

香久山(気のせい…じゃ無さそう)

香久山(まさか…この雨の中泳いでる奴が……)

ヒョコッ

香久山「……」

香久山「!?」


緑谷「…っ……」

緑谷「この時はこうして…後は…」

雨良<………

雨良<見てるこっちが寒くなるわ

香久山「……あいつ……」

バシャバシャ…

緑谷「う~ん…」

スタスタ…

緑谷「?」

香久山「貴方…何してるの」

緑谷「あ…香久山さん」

緑谷「今日も来たんだ」

緑谷「でもそれじゃ風邪引くよ?」

香久山「こっちの台詞よ」

香久山「なんで貴方はそこまでするの」

緑谷「いや…まぁどうせ濡れる事に変わりないし…」

緑谷「……それに少しでも君の役に立ちたいんだ」

香久山「…私の?」

緑谷「僕さ、去年まで全然泳げなかったんだ」

緑谷「筋金入りのカナヅチでビート板無しじゃ1秒も持たなかった」

緑谷「泳げないって人の気持ちも泳げる人の気持ちも理解している…つもり」

緑谷「溺れたら怖いって気持ちは今も変わらないし、実際完全に克服できたってわけでもない」

緑谷「でも……」

緑谷「だから…折角なら皆で楽しみたいんだ」

香久山「……………はぁ」

香久山「……後ろ」

緑谷「?」

香久山「背向ける」

緑谷「え、あはい」クルッ

ヌギヌギ

緑谷「……」

緑谷(あれ…これってもしかして…)

雨良「ちょっ…み、見せなさい!」

雨良「何ちゃっかりおいしい役取っちゃってるの!?」ガンガン

雨良<水はいいから!ね!ねえ!?

緑谷「……あ…あの…香久山さん?」

緑谷「更衣室で着替えた方がよろしいのでは…」

緑谷「体調も崩れちゃうし…」

香久山「どちらにせよこの天候じゃびしょ濡れに決まってるじゃない」

香久山「聞かずとも自分から行動してるじゃない」

緑谷「…仰る通りでございます……」





バシャバシャ…

香久山「っぱぁ…」ザバァッ

緑谷「ふぅ…何とか間に合ったかな…」

香久山「ど………どう?」

緑谷「……うん!合格!」

香久山「や…やた…った…」ガクッ

緑谷「僕自身海に行った事無いから何とも言えないけど」

緑谷「少なくとも皆と同レベルまでには泳げる筈だ」

香久山「ふぅ…」

緑谷「…良かったね。これで胸張って皆と一緒に海行けるよ」ニコッ

香久山「………あり……」

緑谷「?」

香久山「あり…あ、ありが…」

香久山「ありが踏まれるでしょ!!!」ドガッッ

緑谷「そっち!?」

ドサッ

雨良<2日前にしてようやくマスターしたか…

雨良<これはあの子の成長幅が広いのか、或いは緑谷君がこういう事に長けていただけなのか…

雨量「何にせよ1週間ちょいであそこまで鍛えられるとはね…」

雨良「どっちも相当な根性あるね」

緑谷「~っかぁ疲れた…」

上鳴「ここ最近お前ため息つくの多いな」<どした?

緑谷「ああ…や、ただちょっと疲れただけだよ」

緑谷「最近授業もハードになってきたし」

上鳴「ああ…確かに」

上鳴「………つーかお前ここ1週間遅くまで何やってんの?」

上鳴「後髪濡れてるし」

緑谷(あ)

上鳴「それでいて塩素の匂いがする……」

上鳴「ま…まさかお前…!!」

上鳴「拳藤と一緒にプールでイチャイチャしてたのかぁぁぁっ!?」

緑谷「いや違う!断じて違う!」

上鳴「嘘つけ!じゃ何で濡れてるんだよ説明しやがれ!」

緑谷「ほ、ほら…窓からプールに誤って」

上鳴「誤らねえわ!!」

緑谷「……」

緑谷「か…上鳴君…もしかして嫉
上鳴「嫉妬してるわ!ダァホ!!」

緑谷「……」

上鳴「………あ」

緑谷「上鳴君って拳藤さんs
上鳴「それ以上イケナイ!」

上鳴「はぁ…はぁ…」

緑谷「……」

上鳴「………悪いか」

上鳴「悪いかよーーーっ!?」

上鳴「青春の1つしたって文句ねぇだろがぁぁぁっ!」

緑谷「も、文句なんて無いよ… 」

上鳴「……緑谷はいいよなぁ」

上鳴「お前は1学期からあいつと仲良くやってるから」

上鳴「正直羨ましいぜ」

緑谷「…そんな事ないよ」

緑谷「ただ僕は何時も彼女に助けられてる」

緑谷「命の恩人でもある」

上鳴「…」

緑谷「逆に緊張しちゃうよ。一緒にクラス委員になるなんて思わなかったから」

上鳴「……………」

上鳴「内心は嬉しく思ってるだろう」

緑谷「そ、そんな事ないよ…」

上鳴「でもよ、緑谷お前…」

上鳴「あいつと話す時顔下げるだろ」

緑谷「え…?」

緑谷<マジ?
上鳴<マジ

上鳴「いくらけしからんとはいえPPOPに視線を向けるのはレディーに失礼だぞ」

緑谷「向けてないよ!!」<PPOPって何!?

上鳴「冗談冗談」

上鳴「でも好きな人と顔を合わせる時真っ先に下を向くってデータがあるんだなこれが~」

緑谷「そ、それは流石に…」

上鳴「何だよ~お前も漢なら嫁候補の1人や2人作ってみろって…」

緑谷「よっ…嫁って…」

緑谷「そ…そんなの考えた事ないし…///」

上鳴「小のガキみてぇな事言うなよ…」

緑谷「そういう上鳴君はなんで拳藤さん好きになったんだよ?」

緑谷「まさかPPOPじゃ…」

上鳴「冗談つったろ!!」

上鳴「………いやその…あれだ」

上鳴「出会った瞬間惚れた」

緑谷「…………それだけ?」

上鳴「ふふ…これに至るまでには衝撃的なドラマがあってだな…」

上鳴「ま、それは後程のお楽しみっつー事で!」ガチャ

緑谷「えっ…ちょ…ずるいよ!自分は話させておきながら!」

バタン…

緑谷「む…もったいぶって…」

雨良<……

雨良(上鳴電気…体育祭にて拳藤同様3位にまで上り詰めた人呼んで-雷神-…)

雨良(が、それ以降目立った活躍は特にしていないね…)

雨良(特にその雄英1年の5本の指にも入る実力者であったにも関わらず期末試験では赤点という結果で終了)

雨良(…確かに特殊な試験ではあったが…)

雨良(彼の実力を持って知れば突破も可能だった筈だけど………ね)

雨良(校長が大人気なかったか…)

雨良「或いは……」

~当日~

緑谷「……っ……」

緑谷「さて…行きますか!」

<オー!

峰田「いやっはぁぁぁっ!夏だ!海だ!!JKだあああッ!!!」

轟(今日のノルマは八百万の写真50枚)

切島「すげえ熱気…皆これ程かってほど待ちわびてたんだな…」

耳郎「少なくともあの破廉恥3人衆は別目的だけどね」

上鳴「破廉恥とは失敬な!俺らはこれから1つの芸術作品を創造するんだよ!!!」

耳郎「Hな本のどこが芸術的なんだよ!!」

上鳴「お前らで言う所のアーッ♂みたいな芸術だよ!!!」

耳郎「私腐女子じゃねえから!!」

上鳴<マジ?
耳郎<マジ!

緑谷(…毎度思うけど上鳴君と耳郎さんって仲良いよなぁ…)

緑谷(上鳴君って耳郎さんとお似合いだと思うけど…)

八百万「それにしても本当に爆豪さんを置いていってよろしいのですか?」

緑谷「あの人は自分で1度決めた事は意地でも曲げないからなぁ…💧」

八百万「……いや…それもそうなのですが…」

緑谷「………」

緑谷「大丈夫だよ。かっちゃんなら心配いらない」

緑谷「いざとなったら物真君もいる」

八百万「あ」




物真「」ズゥゥン…




八百万(そういえば彼も来ていませんでしたわ…)<ワスレテタ

雨良<逆にいえばこれを隙と見るかもしれないけどね

緑谷「雨良さん…!」

雨良<もしもの話だけどね

緑谷「頼みますから今行くって時にそんな縁起でもない事を言わないでくださいよ…」

雨良<いやいや…実際ありえる事だし

雨良<それにこれから君は外部調査を行うしね

雨良<場合によっちゃ即帰舎もあるって事は入れておいた方がいい

緑谷「そう…ですね」

雨良「他に合流出来なかった者に関しては監視が付いている…」

雨良「恐らく殺される者はその真犯人と同一人物の監視者1名のみ…」

雨良「かなり危険な博打だが…」

雨良「さぁ…どう動く…」

雨良「………」




「キャー!」

「あははー」

雨良「………」

雨良「核爆弾投下してやりたい」

雨良「あ、やば。他のモニターも見ないとね」



緑谷「あっつ…9月の中旬…まだ残暑が厳しいな」

峰田「残暑っつーか普通に夏だよなコレ」

峰田「ったく女の着替えの時間ってのは長いな…」

上鳴「だが美の宝庫だここは!ここで稼ぎに稼ぎまくってやるぜ!!!」

上鳴「うーん…いいね」パシャパシャ…

上鳴「うーむ…」パシャパシャ…

結美「……」

上鳴「うーん……?」

ドガッッ!!!

上鳴「☆%#\$…」

轟「上鳴!!」

緑谷「?……」

緑谷「げっっ」

ダダダッ…

緑谷「ごあっ」ダキッ

結美「久しぶり、出久君」

緑谷「ちょっ…ゆ、幸野さん…止め」

峰田「お、おい上鳴!また緑谷がナンパを!!」

上鳴「何っ!?」ガバッ

緑谷「してないよ!!ってか1度もした事ないし!」

結美「そうよ!出久君はナンパなんかしてないわ」

結美「私が望んで抱いてるだけよ!!!」

緑谷「それはそれで別の誤解が生まれる!!!」

轟「望んでって緑谷お前……」

緑谷「こ、これには深い訳が…」

轟「………作るのは勝手だがヤるのは少し…」

緑谷(セフレじゃないよ!!)

切島「何だ何だ?緑谷お前ガールフレンド作ってたのかよ!」

切島「よっ!この幸せ者!!」

緑谷「だから違うってばァァァァッッッ!!!!」











耳郎「………」

八百万「…何を話していますの?緑谷さん達は」

耳郎(今のは幻聴……だなうん)

耳郎「か、仮免試験の話してたよ……💦」

八百万「そ、それならいいのですが…」

八百万<てっきり彼女ができたのかと…(ホッ

耳郎(ヒィッ)





緑谷(や、やばいやばいこれは…)

緑谷「ね…ねぇもう各自行動でいいんじゃないかな…」

切島「でもまだ女子が来てないぜ」

峰田「オイラ達は構わないぜ?」

上鳴「ここは我らのユートピア、ピチピチビーチ」

轟「クラスメイトでなくともターゲットはごまんといる」

土岡「………逆に監視したh
緑谷「はい解散!!!」

峰田<早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞ!!(ダダダッ…

土岡「…………」





緑谷「うおおおおっ!!」ダダダッ…

結美「待ってよ~」

緑谷「なんでいっつも僕を追いかけるんですか!?」

結美「何って私達カップルじゃない」

結美「一緒に泳ぎましょう?」

緑谷「くっそおおおっ!!」

緑谷「あまりこういう手は使いたくなかったが…!」クルッ…

スッ

結美「?」

緑谷「太陽拳!!!」

カッッ

結美「まぶっ……」


結美「………ん…っ」

結美「…どこか行っちゃった…」

結美「気も消えたし…完全に見失った」

結美「まぁでも…」

ピッ…ピッ…

結美「追えるからいいや♪」




緑谷「はぁ…はぁ…」

緑谷「なんでこんな所に幸野さんが…」

緑谷「いや…というよりタイミングが…」

緑谷(まるで僕らがここに来る時間帯を知っているみたいに…)

緑谷(……)

緑谷(そんな事無いか…)

緑谷「何にせよ撒けたからいいや」

緑谷「…という事はもしかして士傑学校の皆も…?」

緑谷(轟君……また戦ったりしないよな?)

緑谷「さてと…ここで考えたって始めない」

緑谷「幸い僕は気を感知できるから誰がどこにいるかはすぐに分かる」

緑谷「何をしよう」

雨良<何って…聞き込み調査に決まってるでしょうが

緑谷「聞き込み?」

雨良<他の学校に散らばった子と対面できる機会なんてもうそうそう無い

雨良<今のうちに話したい事があるならした方がいい

雨良<まぁ、もう大体目星をつけたのならそいつと話してもいいけど

緑谷「はぁ…今日来てない人って誰なんですか?」

雨良<ええっと……

雨良<蛙吹、常闇、塩崎、泡瀬……

雨良<……後は拳藤かな

緑谷「……成る程」

緑谷(どうせなら常闇君や蛙吹さんとも話したかったけど…まぁ仕方ないか)

緑谷(今はここにいる皆から探り出さないと…)

緑谷「……誰と話そう」

緑谷(どうしても話したい人がここにいないなら電話して対応してもらおう)

>>242

寧ろ、居るキャラが誰か教えて欲しい
安価下

緑谷「………」

緑谷「やっぱりまずは…八百万さんに会ってくるか…」

雨良(やっぱりってのはよく分からないケド……)

雨良(……確か八百万はね……)

雨良(目の引くものとしては体力テストで彼に続いて2トップ…って事くらいかね)

雨良(後は…緑谷出久とクラス委員を努めていた……)

雨良(話によればもう彼女にはOFAの事も話しちゃったとか)<軽く口外破ってんぢゃねーか

雨良(それほど信頼のできる仲間と見れるね)

雨良(……わざと近づいてる…ってのは無いよね?)

雨良(駄目だ駄目ださっきから疑う事しかしてないね)

雨良(とりあえずしばらくは好きにさせておくか)






八百万「…緑谷さん!」

緑谷「すまない八百万さん…ちょっと先行っちゃってて…」スタスタ…

八百万「構いませんわ。私も遅くなってしまいましたし」

八百万「他の方々に挨拶はしましたか?」

緑谷「いや…まだ」

緑谷「ただ…最初に君と話したかったからさ」

八百万「………え///」

緑谷「少し歩きながら喋ろっか」

八百万「は、はい…っ!?」ギュッ

緑谷「行こ?」ニッ

八百万「へ。へひ……」

雨良(これ素なんだよな?天然なんだよな?)



八百万「…内通者…ですか?」

緑谷「ああ…本当はこんな事言いたくはないんだけど」

緑谷「雄英生徒に紛れてる可能性が非常に高い」

八百万「!」

緑谷「授業のカリキュラム奪取、USJ襲撃、夏季合宿での電波遮断+奇襲……」

緑谷「そして爆破テロ」

緑谷「今までの行動を見る限りとても外部者だけでどうこうできる範囲を超えている」

八百万「緑谷さんは…他の方を疑いますの?」

緑谷「決してそういう訳じゃない…ただ…」

緑谷「特に夏季合宿関連は当日までは職員のみしか知らないはずのトップシークレットだった」

緑谷「尚更…ウチが黒いんだよ…」

八百万「………」

緑谷「多分…薄々気がついてると思うんだ皆…」

緑谷「クラスの誰かがやったのかもしれないって…」

緑谷「今回ばかりは……情報が少なすぎる」

外出組
緑谷 轟 峰田 上鳴 土岡
八百万 耳郎 唯 香久山
麗日 飯田 瀬呂 青山 芦戸
葉隠 砂藤 尾白 口田 障子
円場 骨抜 庄田 鉄哲 発目
夜嵐 結美


爆豪 滑草 物真 拳藤
蛙吹 常闇 塩崎 泡瀬

表にしてみた
B組あたりで忘れがちな奴らが…

八百万「でも!」

緑谷「少し誤解が生じるから言っておくが僕が言っているのは『その可能性がある』って事だけで」

緑谷「クラスの誰かを疑ったりはしていない」

緑谷「ただ…今皆ここに集まってる……って事を認識しながら接してほしい」

八百万「……ええ」

緑谷「皆は元より僕は八百万さんの心配をしてるだけなんだ」ポンッ

緑谷「君の事はこれっぽっちも怪しいと思ってないし、寧ろ信頼してるから今こうして話してる」

緑谷「君は危険な目に会わせたくない」

八百万「は…はい…///」

八百万(頭!頭から手離して…)

緑谷「…それで八百万さんはこれからどうするの?」

八百万「わ…私、は…」

緑谷「……」

八百万「っ……み…」

八百万「峰田さんに用事がありましたのでーーー!!」ピューーッ

緑谷「……」

緑谷「行っちゃった」<速

緑谷「もしよければ一緒に周ろって言ったのにな…」

緑谷「…まぁ仕方ないか」

緑谷「さてと….じゃあ本格的に聞いていくか…」

緑谷「誰に聞こう?」

>>249

オリキャラはキャラ把握できていないし、この中で頼りになるのは轟だけど……このスレの轟くんじゃ期待できないんだよね。正直
飯田君は色々面倒だし
安価下

上鳴「…」パシャパシャ…

上鳴「うひょー!なんて強烈…」

上鳴「うーん」パシャパシャ…

緑谷「上鳴君上鳴君」ヒョコッ

上鳴「うおっ!緑谷かよ!」

上鳴「頼むから折角のシャッターチャンスを奪ってくれるなよ…」

緑谷「あ…ごめん」

上鳴「お前もしかしてソロ?」

緑谷「いや…ん…まぁ…適当に廻ってるだけだけど…」

上鳴「つまらねぇな……」

上鳴「ほらもっと…こういう時こそ好きな女子と戯れたいとか無えのかよ?」

緑谷「え…で、でも…そんな…」

上鳴「でも……でも!?」

上鳴「まさかお前拳藤目的で来たんじゃ無えだろうな!?」

緑谷「ストップストップ!!違うから!!」

上鳴「驚かすなよ…」

緑谷「そんなつもりは全然無かったんだけど」

緑谷「……上鳴君こそ誰かと一緒に居ないの?」

上鳴「轟と峰田は一緒に写真撮るとまとめて女子に吊り上げられちまうからな」

上鳴「互いの利害の為にわざと分散させてる」

上鳴「それに今日は拳藤来てないしな」

緑谷「で…でも…ほら、耳郎さんとか」

上鳴「?ああ…耳郎?」

上鳴「あいつは…………」

緑谷「??」

上鳴「いや…なんでも無えよ」

上鳴「話はそれだけか?それとも…」

上鳴「俺と一緒にこの聖地の自然を堪能するか?」

緑谷「あ、結構です」

上鳴「ちっ…つれねぇな。ま、いいよ」

上鳴「いつでも参加は大歓迎だからよ…来たい時に来な」

緑谷「うん……」




緑谷「……」

雨良<…あまり収穫は無かったぽいね

雨良<何故緑谷君は上鳴君に話を…?

緑谷「…少し気にかかっていたので聞こうとしましたけど…」

雨良<?

緑谷「………」


上鳴『でもさ、確かに怖えけどよ』

上鳴『尾白動画見た?アレ見ると一本気っつーか執念っつーか…』

上鳴『かっこよくね?て思っちゃったわね?』

緑谷(保須事件後のあの発言)

緑谷(…最初は冗談半分に受け流してたけど…)

緑谷(今思えば)

緑谷(あの言葉からそんな可愛らしいモノは感じられなかった…)

緑谷(……下らない嘘を言っている様な風には見えなかった)

緑谷「………」

緑谷(もし感化されたとしても)

緑谷(彼はそんな事する様な人じゃない…)

緑谷(思い違いに決まってる)

緑谷「……とりあえず他の人にも聞いてみましょう)

雨良<とすると?

緑谷「………」

緑谷(他に誰に聞くべきだろう?)

>>254

葉隠

緑谷「そうだ。葉隠さんと久しぶりに会おう」

雨良<例の透明少女だね

緑谷「透明…って言っても服が浮いてるからすぐに分かりますけどね」

緑谷「………う、うーん…」

雨良<どうしたの?

緑谷「それが…」

スッ

「だーれだ」

緑谷「うわわっわ!!」

ドサッ…

緑谷「いってて……」

葉隠「へっへへ…ドッキリ大成功ー」

緑谷「は、葉隠さんか…というか何回ドッキリさせれば気が済むの…」

葉隠「まぁまぁ良いではないかー」

緑谷「……あれ、葉隠さん。水着は?」

葉隠「ん?着てるよ!ほら」プラーン…

緑谷「紐!!」

雨良「紐ビキニとかなんて大胆な……」

雨良「……」

緑谷「丁度良かった。僕も今探してた所なんだ」

葉隠「ふふふ…そんな簡単に見つかったらつまらないよ」

緑谷「葉隠さん…あのさ………」

葉隠「緑谷君!早速泳ごうよ!」

緑谷「え…あー…」

緑谷「でもそのまっ…!」グイッ

葉隠「いいからいいから」



麗日「わわっ」

芦戸「よっ!」バシャバシャ

麗日「やったなー」バシャバシャ

芦戸「ぎゃっ!」

芦戸「あっはっは!びしょ濡れだわ!」

麗日「ひひー」

芦戸「久々にこう皆集まって遊ぶってのもいいねぇ」

麗日「うん!」

芦戸「そういや麗日って緑谷に会わないの?」

芦戸「またいつものイチャイチャ話聞いてみたいよぅ」

麗日「ん…まぁ…そうだ」<イチャイチャしてへんよ

麗日「……今頃デク君は八百万さんとイチャイチャしてるよきっと」

麗日「あたしが水差したらあかん」

芦戸「…麗日…」

芦戸「……?」

麗日「え…な」

バシャァァッ!

葉隠「ぱぁっ」

緑谷「うぼっ!」

緑谷「な…なんでいきなり飛び込むの葉隠さ…」

麗日「……デク君」

緑谷「あ…う、麗日さん…また会っ
葉隠「よーし!じゃんじゃん泳ごー!!」

バシャバシャ…

麗日「……」

芦戸(……)

芦戸(あたしみたいなのが珍しいのかな…)<皆青春してるなぁ




緑谷「げぇ…ぜぇ…」

葉隠「さ、流石にはしゃぎ過ぎたかな…もう動けない…」プカプカ…

緑谷「ほ、本当だよ…」

緑谷「……でも…楽しいね」

葉隠「……」

緑谷「皆と泳ぐ海ってのがこんなに楽しいモノだって実感したの初めてだった」

緑谷「最近はドタバタしてたから…」

緑谷「尚更嬉しい……!」

葉隠「……そうだね」

緑谷「葉隠さんは?」

葉隠「んー…私は勿論皆と海に来た自体楽しいけど」

葉隠「………それよりも…」スクッ

緑谷(?なんで立った…)

葉隠「緑谷君と一緒に泳げた事がとっても嬉しいな」

緑谷「え……」

スッ…

緑谷「…え…えっと…葉隠さ…ん?」

葉隠「でも…これじゃ物足りない」

緑谷(な…何言ってるんだ…)

緑谷「や、止め…」

葉隠「嫌だ」

緑谷「ちょっ…顔…近……」

葉隠「……」











ピピピ…

緑谷「……」

緑谷「へ?」ピピピ…

緑谷「….で、電話…?」

葉隠「………」

葉隠<む~

緑谷(だ、誰だか知らないがラッキー!)

緑谷「ご…ごめん。誰かから呼ばれちゃった。また後でね!!」

ゴオオッッ…

葉隠「……」

葉隠「チッ」






緑谷「……えっと…?」ピッ…

緑谷「母さんか…」

緑谷(…なんで母さんから電話?)

緑谷(ま…まさか敵に…!?)

ピッ…

緑谷「母さん!?」

デクママ<う…うう…

緑谷「ど、どうしたの!?」

デクママ<い、出久………か、母さん…母さん

デクママ<感激(ドバァァアッッ

緑谷「………」

緑谷「へ」

デクママ<貴方いつの間にか彼女なんか作ってたの?

デクママ<まさかもうデキてるとは…

緑谷「あの…母さん?」

<ちょっ…違いますっておばさん!

緑谷「………い、今の声ってまさか…」

デクママ<しかも話によればこの間出久を助けてくれた子じゃないの!?

デクママ<お母さん1回お礼言いたかったの!!


緑谷「…な……なんで拳藤さんが?」

デクママ<家を通りかかった所つかまえたのよー…

デクママ<何でも買い出しの帰り際だったっていうから

緑谷「あ…へぇ…」

緑谷「母さん…あの……」

デクママ<ん、何々?

デクママ<え?えええっ!?出久が友達と海に!?

デクママ<更に感動ッッッ(ドバァァアッッ

緑谷(……一応此間も言ったんだけどなぁ…)

緑谷「え…ん…じゃあ切るからね」ピッ…

雨良「……」

緑谷「………頼むからびっくりさせないでくれよ…」

緑谷(とりあえず無事なら良かった…)

緑谷(でも…)

緑谷(なんで家に?)

緑谷(確かに前僕の家に来た事はあるが…)

緑谷「………」

雨良「1回戻った方がいいんじゃないかな?」

緑谷「!」

雨良「このタイミングで君の家に潜り込むってのはかなり怪しいと思うけど」

緑谷「………」

緑谷「…いや…そんな事は…無いです」

緑谷「彼女も僕は何度も助けられてきた」

緑谷「僕を傷つける根拠がない」

雨良(…まぁそう言うよね)

雨良「……うーん…困ったねぇ」

雨良「あの子等に付けてた監視カメラ…」

雨良「全部同時に壊れたんだよね……はは」

雨良(笑えねー)

雨良(迂闊に行動は危険かも…ね)

緑谷「……」

緑谷「どうしようかな…」

緑谷「後誰と話そう」

>>260

耳郎

緑谷「……そういえば…」

緑谷(肝試しで一緒のペアでもあったし…)

緑谷(上鳴君ともよく接してもいた…)

緑谷(耳郎さんは双方に接点を持ってるぞ…)

緑谷「1回話を聞くのもいいかもしれないな…」





緑谷「……」

耳郎「………」

耳郎(えっと……)

耳郎(どったの八百万)

緑谷「…耳郎さん」

緑谷「ちょっと話したい事があるんだけどいいかな?」

耳郎「……え………」

緑谷「……」

耳郎(えっと……)

耳郎(あっそういう?)

耳郎「…あー…私で良ければ答えるけど」

緑谷「恩にきる!」

>>259
突然雨良さん移動してますね、普段通話中は<使います
緑谷「彼女も僕は何度も助けられてきた」 は正しくは
緑谷「彼女にも僕は何度も助けられてきた」


耳郎「肝試しの時の葉隠?」

緑谷「うん」

耳郎「…うーん…」

耳郎「というか…私等毒ガス食らってすぐ倒れちゃったから記憶が曖昧なんだよね」

耳郎「……でも確か……」

耳郎「先に葉隠が倒れた気がする」

緑谷「……そっか」

緑谷「それとさ…耳郎さん……」

耳郎「…?」

緑谷「その…最近…上鳴君とど
耳郎<ブシャァァ

緑谷「じ、耳郎さん?」

耳郎「げっげぇぇ…」

耳郎「な、なな何言わせようとしてんの…」

緑谷「いや……耳郎さんって上鳴君と仲良いイメージがあるからさ」

耳郎「……」

耳郎「マジ?」

緑谷「…え…いや…はい」

耳郎「……………」

耳郎「いや、別に」

緑谷(あっさり否定されたー!)

耳郎「別に私はあの馬鹿と仲が良かった訳じゃないし…」

耳郎「……それに」

緑谷「?それに…?」

耳郎「最近あいつとあまり話さないし」

緑谷「え……」

緑谷「でも今日の朝だって…」

耳郎「轟や峰田とよく連んでからは話すタイミングが合わなかったり…」

耳郎「後……」

耳郎「私自身の感覚からでしか答えらんないけど…」

耳郎「あいつ…自分から私と距離置いていると思うんだ」

緑谷「距離?」

耳郎「うん」

耳郎「前みたいにやたら絡んで来なくなったんだ」

耳郎「まるで私からわざと離れているような感じで…」

緑谷「……うーん…」





緑谷「………」

緑谷「結局考えまとまらずかぁ…」

緑谷「大体絞り込めた気もするけど…」

雨良<まぁ一先ず休んでもいいんじゃない?

雨良<大分聞けたしね

緑谷「いいんですかね?」

雨良<うん

雨良<君から得た情報とても参考になった

雨良<今の所皆に不穏な行動は見られないから後はパーっと楽しんでね

緑谷「…了解です。じゃ、海水浴満喫します!!」

ピッ

雨良「……」

雨良「さてと…じゃあ」

雨良「僕も準備するとしようかね…」





土岡「………へー…凄い凄い」

土岡「ここをこうして…ああして…ふむふむ」

緑谷「何見てるの?」ヒョコッ

土岡「わわっ…てまた君か…」

緑谷「あ…何ともメカメカしい💧」

緑谷「作り方が複雑すぎる…」

緑谷(そういえば…初対面の時もこういう本読んでたな…)

土岡「いや…これはまだ簡単な方だよ」

土岡「もっと酷いのはコンマ1ミリずれただけで結構価値落ちちゃうからね」

土岡「業界的にも複雑なんだよ」

緑谷「土岡君って…もしかしてサポート科…みたいな専門?」

土岡「まぁ雄英的に言えばそうだね」

土岡「戦闘よりもコスチューム作る方がよっぽど楽しい」

緑谷「いや…戦闘って楽しむモノじゃないけど?」<ってか泳げよ

土岡「僕はあらゆる部分が好きなサイズのドリルに変わるからね」

土岡「24時間どこでも作業可能なのさ」

土岡「試しに何かしら改造を施してあげようか?」

土岡「コスチューム、アイテム、ウェポン、ロボット、etc…」

土岡「何でもござれ。可能な限りご所望の商品を作成してあげよう」<ドラ○○んは半年かかるが

緑谷「……え…ああ…いいよ。僕コスチュームなら夏休み友達にちょっとばかしいじってもらったからね」

土岡「へぇ…やっぱり雄英のサポート科は優秀な人がお揃いで?」

緑谷「まぁね」

土岡「是非とも会ってみたいね」

緑谷(……サポート科の大半も亡くなった…もんなぁ)

緑谷(…………そういえば…)

緑谷(なんでこの2人は…雄英の試験に合格できなかったんだ?)

土岡「……雲行きが怪しくなってきたな」

緑谷「あ…確かに」

緑谷「雲がさっきより大分大きくなってる」

土岡「帰りの途中でどしゃ降りになりそうだ」

緑谷「……」

緑谷「あ、そうだ…香久山さん…」





峰田「ひゃー!中々集まったぜー!」

峰田「2桁台後半は下らねえよコレ!!」

峰田「おい轟!お前は何枚撮れた?」

轟「7枚」

峰田「うっお少ねぇっ!?なんでそんだけ!?」

轟「俺は八百万一筋だからな」

峰田「お……おう…」

轟「この7枚の内1枚を毎晩枕の下に置く」

轟「これからその厳選を行う」

峰田「そ。そりゃご苦労なこった…」

峰田「八百万は固いぞ~?なんだかんだ言って緑谷と仲良いからな…」

轟「覚悟の上だ」

峰田「……緑谷かぁ…」

峰田「そいやあいつ今何してんだ?」

轟「さぁ?あれ以降は見かけてないぞ」

峰田「………この頃さ、緑谷ってなんか怪しいよな」

轟「怪しい?」

峰田「ああ…何というか…」

峰田「何か隠してるような気ィすんだよ」

峰田「夏休み前のあれだってさ」

峰田「その数時間前まで重傷負ってた奴には見えなかったし」

轟「あいつは元々回復早いやつだしな」

峰田「……それにあのオールマイトをぶっ殺した奴も納得いかねぇよ…」

峰田「相打ちしたっ…つうけどその間カメラ回んなかったんだぜ?」

峰田「そもそも正体分からずのまま終わっちまったしよぉ…」

轟「……」

轟「もしかして峰田…お前」

轟「緑谷が内通者だと思うのか?」

峰田「……可能性はあるだろ」

峰田「あいつオールマイト殺されたって聞いてどうだった?」

峰田「そうなんだって…肩落としただけだぞ?」

轟「………そりゃあまりの事でショックに…」

峰田「あのヒーローオタクがそれ聞いてすんなり受け入れると思うのかよ!!」

峰田「あいつオールマイトにめっちゃ憧れててここに来たんだろ!?」

峰田「だったらあっさり肯定するのかよ!?」

峰田「普通なら意地でも否定し続けるだろ!」

峰田「あのオールマイトが殺されたんだぞ!?」

峰田「尚更じゃねえかよ!!!」

轟「それ以上言うな峰田」

峰田「……」

轟「……確かにあいつは1学期から何かと単独行動取ることも多かったし」

轟「怪しい節はいくらかあったかもしれねぇ」

轟「何より俺は今みてぇな事考えた事も無かったわけじゃない」

轟「でもよ…」

轟「結局、俺にはそんな緑谷想像できなかった」

峰田「……あれが演技だって事もあり得るんだぜ?」

轟「逆にあそこまで命張って演技見せるか?」

轟「俺なら峰田、お前を捨ててるぞ」

峰田「……」


緑谷『皆ヒーローになりたい一心でここに来てるんだ!』

緑谷『それをお前1人で勝手に踏みにじるのは許せないぞ!』


峰田「…そうだよな」

轟「………それに」

轟「緑谷を裏切者って仮定しちまえば」

轟「今の自分を否定する事になるぞ」

峰田「………」

轟「…まぁ別にその可能性が100%無いなんて俺は断言できねぇし…」

轟「まずそもそもこんな奴を探し当てるなんて雲を掴むようなもんだ」

轟「この際内通者なんてどうでもいいんだよ」

峰田「!?」

轟「奇襲?結構結構」

轟「なら、それにも怯まない程度の力をつけるまで」

轟「今はその調査よりこっちの方が先決だ」






八百万「……はぁ……」

耳郎「…何というかさ……」

耳郎「もしかしてまた自信無くなってきてる?」

八百万「……」

耳郎「あんたは緑谷と数ヶ月学級委員で一緒になってたし」

耳郎「あいつ自身八百万に助けられた事だって何度もあるんだから」

耳郎「フラグの1つや2つ立ってるのにさぁ…」

八百万「…いえ…そういう訳では…」

耳郎「んじゃどういう訳なのさ」

八百万「……最近、緑谷さんは拳藤さんと行動する事が多くなってる気がしして…」

八百万「何か…喋りづらいというか…」

耳郎「そんな事言ってちゃ好きな人横取りされちゃうよ?」

八百万「それにここ数日放課後に緑谷さんに会おうとしても…」


緑谷『ごめんね…少し用事があって……』


八百万「そう言って断っていましたし…」

八百万「……もしかしたらって」

耳郎「まさか…そんな事無いって」

耳郎「だったら尚更早くアプローチしないとじゃん」

八百万「でも…どうやって?」

耳郎「ふ…こんな事があろうかと特別プランを考えてきた」

耳郎「耳貸して八百万」

八百万「え…ええ」

耳郎「……ー……」ゴショゴショ

八百万「!!??」





緑谷「……」

香久山「」バシャバシャバシャバシャ

緑谷「……….お、おお…」

雨良<見違える程上手くなったね…あの子

緑谷「ガンガン泳いでますね」

雨良<凄いね…カナヅチを2週間足らずであそこまで成長させるとは

雨良<君、もしかしたら教師に向いてたりね

緑谷「教師て…」

緑谷(…ヒーロー兼教師…)

緑谷(自分のヒーロー知識を後世に語り継ぐ…か)

緑谷(それはそれでいいかも…)

緑谷「……」

ゴオオオッッ…

緑谷「お…そろそろ天気がヤバそうだ」

緑谷「後一泳ぎしてさっさと帰るか……」



<ワーワー

緑谷「ふぅ」ザバァッ

緑谷「気持ち良かったー」

緑谷「…そろそろ帰った方がいいか…」

緑谷「皆を呼ぼう」

緑谷「ん?」

香久山「…」キョロキョロ…

緑谷「どうしたんだ…?」

バシャバシャ…

緑谷「何してるの?香久山さん」

香久山「……何でもないわよ」

緑谷「何か探してる様に見えたけど…」

香久山「…」

緑谷「僕も手伝うよ?」

香久山「………ント」

香久山「ペンダント」

緑谷「ペンダ…あ」

緑谷(…言われてみれば…そんな感じの付けてたな…)

緑谷「分かった…僕が探す」

緑谷「君はここで皆が来るのを待ってて」

香久山「でも…」

緑谷「大丈夫。すぐ戻ってくるから」

ザバァッ

香久山「……」






葉隠「……うーん…」

葉隠「残念。居るなら声を掛けようと思ったんだけどな…」

葉隠「まぁいいや…緑谷君は後でも」

葉隠「さーてと…」

スッ

葉隠「………不思議~」

葉隠「どんな手品か知らないけど…」

ジャキ…

葉隠「ワオ」

「……爆発物使用罪…個性濫用罪…及び殺人罪の疑いで逮捕しますねっと…」

雨良「葉隠透君」

葉隠「いつの間に私の背後に…全く気を感じなかったよ?」

葉隠「あ、それとここ女子トレ」

雨良「はいはい話を逸らさないでね」

雨良「大人しくすれば優しくしてあげるし」

雨良「言う事聞かなきゃそれなりのお仕置きが待ってるんだけどね…」

雨良「てな訳で早速ついてきて貰おうか?」

葉隠「早速無茶なお願いが来たね…」

雨良「当然。そこにあるちょーっと危なっかしい物体も回収しないとだし」

雨良「ま、抵抗するならするでこっちにも手はあるしね」

葉隠「怖いなぁ」

雨良「平然とそうやって人を殺せる君の精神の方が怖いね、僕は」

葉隠「……はいはい、分かりました~。ついて行きますよー」

葉隠「…今はしないけどねっ」

雨良「?」

ジャキ…

雨良「………」

「………」

雨良「なるー。そういう事か」

雨良「僕はまんまと囮にかかっちゃった訳だね」

葉隠「ふふふ…どうやらその銃はワープさせる事は出来ないみたいだね」

雨良「……」スッ…

葉隠「黒霧さんとは違った個性かぁ…」

雨良「やはり…内通者か!」

葉隠「なんでわかったの?」

雨良「緑谷君が言ったろう…気を感じなかったってね…」チラッ…

雨良「気を扱えない筈の君が何故…」

葉隠「………ぷっ」

葉隠「ハッズレー。私じゃないよ」

雨良「何…っ!?じゃあ何故黒霧の事を…!」

葉隠「…ーん…そもそも勘違いしてるから言わせてもらうけど」

葉隠「私、葉隠透じゃないよ」

雨良「…………は?」

雨良「何の冗談だ…だったら君は何だって言うんだ?」

葉隠「さぁ?」

雨良(口調からして渡我被身子…?いや彼女は変身しか出来なかった筈だ…)

雨良(もしや他の者の個性…?)

雨良(いずれにしろ今の内に叩いておきたいね)キョロキョロ…

「……何の映像?それ」

雨良「?……何って」

雨良「女子トイレ」

葉隠「「!?」」

フッ…

雨良「こっちこっち」

「っいつの間に…」クルッ…

雨良「さーどうする?あっという間に形成逆転だー」ジャキ…

緑谷「……」ゴボゴボ…

緑谷(とはいえ…どう探す?)

緑谷(というかペンダントってどんな飾りだったっけ)

緑谷(勢いで来ちゃったからなぁ…)

緑谷(せめて分かりやすい特徴とかないかな…)

緑谷(例えば光ってる石とかっ!)

緑谷(…てある訳ないか…)

緑谷「……?」

キラキラ…

緑谷(え…光っ…)

緑谷(あ…段々小さく)

緑谷(行かせるか!!)




香久山「………」

切島「緑谷の奴おっせぇな…」

上鳴「あいつから呼んどいて待たせるたぁどういうこった」

八百万「他の方は皆来たのですが…」

ポツポツ…

唯「んー?」

ザァァァ……

峰田「げっ…雨が降ってきやがった…」

耳郎「とりあえず雨宿りした方がいいね」

土岡「だね」

スタスタ…

轟「……?」

香久山「……」

轟「何してる…ずぶ濡れに」ガシッ

香久山「………」ザァァァ…

轟「ここで…待ちてぇのか?」

<止めて!私の家族が!!!

轟「?」

ライフセーバー「ちょっ…落ち着いて下さい!」

ライフセーバー「この悪天候の中捜索は困難かつ危険極まりない!」

ライフセーバー「貴方も溺れてしまう!!」

「私の弟がまだ居るの!!!」

轟「…なんだ?遭難者?」

「嫌…嫌だ…死んじゃうよ!!!」

ライフセーバー「万に1つ死なない可能性があるのならばそれを信じるべきだ…っ!!」

「そんな簡単に見捨てられるかぁ!!」

香久山「っ」キッ…

パシッ

轟「かっ…香久山!?」

雨良「大変だったんだよ?何せ1万以上の数の中からここの監視カメラの映像を探してたんだからね」

雨良「流石の僕でも30秒かかった」

「……」

葉隠「へぇ…」

葉隠「大体貴方の手品のタネは見抜けたかも…」

葉隠「つまり…貴方の個性は見ている『モノ』を見ている『場所』に転送する」

葉隠「一見使い方に困る個性だけど…」

雨良「どんな能力も磨けば磨く程その真価を発揮する」

雨良「君達も実践済みの筈だよね…」

雨良「さぁ…そろそろ拘束させてもらえないかな」

葉隠「……嫌だって言ったら?」

雨良「……はぁ、仕方ない。じゃあ強行手段に出るしかないね」

雨良「とりあえず…」

雨良「…ん?」ピッ…

ザーッ

雨良(……ハッキング?)

「………」

「態々来てくださったのですから…」

「折角なら私のドッカワイイベイビー達を見ていって下さいよ」

雨良「……はっ。そういう事かよ…」

「……」ニッ

♪~

雨良「……」

「……」

葉隠「………お?」

葉隠「ごめんごめんちょっとお呼び出し…」ピッ…

<……何をしている、渡我

<我々が今回成すべき目的は『太陰石』の発見だった筈だ

<貴様、何処で道草を食っている

葉隠「ん~いや…ちょっと手間を省こうと…」

<大方またここ一帯を爆破して敵の戦力の減少を図ってたのだろうが…

<相手はあのOFAだぞ?

葉隠「え~。でもこの場には君もいるんだし、3対1なら殺れるんじゃ」

<Drの命令だ。反抗するのか?

葉隠「はいはーい。聞きますよっと」ピッ

葉隠「って事だから、帰るよメーちゃん」

「了解です」

雨良「ま…待て!」

葉隠「今回は逃しちゃったけど…緑谷君はまた今度貰いに行くよ」

葉隠「楽しかったよ、また遊ぼ?」フッ…

雨良「…っそが…!」

雨良「……何?」

ドサッ

雨良「うおっと」ガッ

雨良「…?」

葉隠「………」

雨良「……今黒霧のワープで逃げ出した」

雨良「なら何故葉隠は転送しなかった…」

雨良「…分からん」

葉隠「………ん……」

雨良「お……」

葉隠「んん…」

葉隠「ここは……」

雨良「…気がついたかい?ここはWC……」

雨良「あ」

葉隠「………っ……」

葉隠「キャァァァァ変質者ァァァァッ!!!」

雨良「勘弁してくださいねもぉぉぉっ!!!」




香久山「っは…」バシャバシャ…

香久山(!)

「…」

香久山「見つけたっ…!」

バシャバシャ…

香久山「もう大丈夫だよ」

香久山「さっ、早くお姉ちゃんと…」ガッ…

香久山「!?」

「…………」

香久山(意識が無い!早く浜辺に…)

香久山「っ…」バシャバシャ…

カッッ

香久山「あっ…」ゴロゴロ…

香久山(雷…さっきより酷くなってる…!)

香久山(急がな…)

ゴオオオッッ

香久山(!?波……)

ザバァッ…

チチ「悟空さ!」ズチュグチュ

悟空「チチぃ!!」パンパン

悟空「チチの乳はオラ好きだぞ」

チチ「悟空さ!」ズチュグチュ

悟空「チチぃ!!」パンパン

チチ「悟空さ!」ズチュグチュ

悟空「チチぃ!!」パンパン
チチ「悟空さ!」ズチュグチュ

悟空「チチぃ!!」パンパン
チチ「悟空さ!」ズチュグチュ

悟空「チチぃ!!」パンパ
ンチチ「悟空さ!」ズチュグチュ

悟空「チチぃ!!」パンパン

チチ「悟空さ!」ズチュグチュ

悟空「チチぃ!!」パンパン

悟空「チチオラも、もう・・・ッ」

チチ「いいだよ悟空さ」



ドュルルルルル

チチ「悟空さ・・・///気持ちよかったぞ」トロォ

香久山「っ…」

ゴボ…

香久山(このままだと流される…!)

香久山(早く態勢を…)

香久山「………っ…っ」

香久山(駄目……息が持たな…)

「………」

香久山「……」」




ガシッ…

香久山(!?)

ザバァァァッ!

香久山「………な…」

緑谷「……」

香久山「なんで…」

緑谷「しっかり掴まってろよ!」

ゴオオッッ

「おおーー!」

「飛んだ…」

ゴロゴロ…

「やばい!雷が…」

緑谷「………」

カッッ

緑谷「!」シャッ

「消えた!!」

轟「…」

緑谷「よっ」シュタッ

香久山「…あ…」

緑谷「ほら…もう大丈夫」

弟「…あ、ありがどう…」

弟「わわっ」ガシッ

姉「わぁぁん!」

姉「ごめんね…ごめんね、助けられなくて…」

弟「ね…姉ちゃん…痛い…」

姉「本当にありがとうございます!後少し遅かったら…」

姉「この御恩は忘れません!!」

緑谷「い、いえ…そんな大した事は…」

姉「……?あれ…貴方」

姉「もしかして何処かで会った…?」

緑谷「え……た、多分これが初対面かと…」

姉「そっそうですよね!すみません…勘違いしちゃいました…」

緑谷「はは…別に構いませんよ」

香久山「……」

緑谷<今度は迷子になるんじゃないぞー
弟<うん!

香久山「……はぁ…」

緑谷「香久山さん…無事かい」

香久山「お陰様で」

緑谷「後…これ」スッ…

香久山「……!」

緑谷「何とか見つけられたから良かったよ」

香久山「……」

緑谷「それじゃ行こ?こんなびしょ濡れじゃ風邪引くし」

香久山「」コクリ…

スタスタ…

轟「……ったく…」

轟「テメェはガキでも出来る事をしねぇのか」

香久山「っ!」

轟「それともできねえのか?」

香久山「……っ…」

緑谷「?」

香久山「……た…」

香久山「助かった……ありがとう」

緑谷「……」

緑谷「ああ…どういたしまして!」ニッ …

雨良「……」

雨良「今回は捕獲失敗か…」

雨良「まぁそう上手く捕まえさせてくれないよね~」

雨良「今回はまだ敵連合の情報を手に入れただけマシか…」

雨良(…こんな事もあろうかと盗聴器を付けておいて正解だったね)

雨良「……それとこれは……」スッ

ウィンウィン…



ガタンゴトンガタンゴトン…

上鳴「zzz…」

峰田「おっぱいイッパイ……」

八百万「どんな夢を見ているのかしら…?💧」

八百万「皆さん1日中はしゃいでましたものね」

緑谷「……」


緑谷<スミマセン雨良さん

緑谷<これそちらに転送させてもらってもいいですか?

雨良『ん?どれどれ…』


ガタンゴトンガタンゴトン…

緑谷(あれは…昆虫系の小型ロボット…?)

緑谷(一体誰が…)

緑谷「……」

八百万「緑谷さん…?」

緑谷「……ん?どうしたの?八百万さん」

八百万「いえ…ただ何か考え事をしていた様ですので…」

八百万「私で良ければ手伝いますわ」

緑谷「…ううん。ただ少しぼうっとしてたみたいだ」

緑谷「最近ドタバタしてたから…」

八百万「そう…ですか」

緑谷「八百万さんは今日楽しかった?」

八百万「え、ええ!勿論ですわ!」

八百万「皆で美味しい物を食べたり、広い海で泳いだり…」

八百万「私こういう経験した事あまりないので」

緑谷「そっか」

八百万「………」

緑谷「八百万さん?」

八百万「…緑谷さん」

八百万「来週の火曜日…って何か予定が入っていますの?」

緑谷(火…って確か創立記念日だったっけ…)

緑谷「あ…空いてるけど…」

八百万「もし…よろしいのであれば……その…」

八百万「一緒に…お出かけでも…しませんか?」

緑谷「え」

※八百万の誕生日を間違って記憶していた事もあって少し日数おかしくね?ってなってるかもだがまぁ気にせんでくれ(涙)
……あやっべ言っちまった








緑谷(……いきなりその日にお出かけって…)

緑谷(なんでかなぁ…そりゃまぁ嬉しいけど…)

緑谷(……来週…23……)

緑谷(あ)

緑谷(八百万さんの誕生日だ)

緑谷(尚更断る理由が無いな)

緑谷「OK、僕は構わないけど…」

緑谷「出かけるって言ってもどこ…」

八百万「これを」スッ…

緑谷「え…」ピラッ

緑谷「こ…これって…」



耳郎『こいつは私が通りかかった商店街でやってたくじ引きでたまたま当たった』

耳郎『USJのペアチケット』

耳郎『使い道に困ってたとこなんだよね』

八百万『こ…こんな物もらってしまっても良いのですか?』

耳郎『全然全然!私一緒に行くような相手いないし…』

耳郎『捨てるよかよっぽどいいよ』

耳郎『ただこのチケットをドブに捨てるような結果にしたら許さんからな…』ゴゴゴ…

八百万(やはり使いたいのでは…)

八百万(だけど折角もらったチャンス)

八百万(最大限まで有効活用しなければ…)ギュッ





緑谷「……こ、これってどうやって…」

八百万「通りかかった商店街でやったくじ引きでたまたま当たりましたの」

八百万「ですから何方か1人に渡そうと思っていましたが…」

緑谷「……」

緑谷(あ…あまりにも出来すぎている…)

緑谷(相手が誕生日の時に…遊園地で…男女ってこれじゃまるで…)

緑谷(デデデデデッ…)

緑谷「///」プシュゥゥ…

八百万「…それで…お付き合いしていただいてもよろしいでしょうか?」

緑谷(お、お付き合い…!?いやいや!この用事に付き合うって意味だろ自分の馬鹿!!)

緑谷「う…うん。、ありがたく使わせていただくよ…///」

八百万「それでは…その日に…」

緑谷「お…おーけー///」

八百万(………せ…成功…し…た…)





カタカタカタ…

塚内「……ふむ」

塚内「成る程。こりゃ大手柄じゃないかい?」

雨良「そう…ですかね」

雨良「そんな大それた事をした覚えはないですけどね」

塚内「お陰で2つ程判明した事がある」

塚内「まず盗聴器の解析の結果…」

塚内「その敵連合から思わぬ発言があった」

雨良「……それって合計3人…って所ですか」

塚内「ああ。これは裏を返せば『私達の他には1人しか味方が居ませんよ』みたいな言い方だ」

塚内「つまり…少なくとも判明した・不在だった者を除いて内通者は1人しかいない」

塚内「これは極めて重要な情報だ」

雨良「でも…敵前でそんなご丁寧に教えるうっかりさんなんているのかどうか…」

塚内「さぁ…確かにその可能性があるけど…」カタカタカタ…

塚内「ただ聞いた感じそんな嘘をついている様な感じはしなかった」

雨良「ほー?そりゃ長年事件を追い続けてる警官の勘ってやつかね」

塚内「…まぁ勘というか個性というか」

塚内「声質は全く変わってないし脈拍数も同様」

雨良「『超聴力』ねぇ…僕も是非使ってみたいものだ」

雨良「それあれば大抵の事件は解決できるしね」

塚内「失敬な…当然心理学も使ってるんだぞ?」

塚内「それに…必ずしも当たる訳じゃないしな」

塚内「結局の所推測止まり…まぁ常人にしてみたら異様に高い確率で当たるけど」

雨良「…というか個性使って尋問したら早い気がするけどねぇ…」

塚内「勘弁してくれ。相手にも僕のデータが割れてるってのに…」

塚内「当たった瞬間お陀仏だ」

雨良「9割方そのオチでしょうね」

塚内「ただでさえ今切羽詰まってる状況なのに…」

塚内「どの面下げてオールマイトに会いに行けって言うんだか」

雨良「……同僚の仇…ですか?」

塚内「仇というか…色々託されちゃったからな」

塚内「緑谷君達は全面的に協力してあげないと…」

雨良「……」

塚内「そして2つ目は監視カメラ…音声からでも言える事だが」

塚内「あそこに居た内通者の1人は発目明だという事だ」

雨良「あって数秒で僕のネットワークをハンキングするとは…」

雨良「多分片手で数え切れる位の人数だと思いますね」

塚内「驚きなのは内通者がA組でもB組でもない所」

塚内「ヒーロー科じゃなきゃ監視ってのも無理があるような…」

雨良「………それに体育祭や1学期の成績を見る限り…」

雨良「それ程の能力があるとは思えない」

雨良「ま、少なくともこいつを作る位の技術はありそうだけど」

塚内「小型ロボットか…」

雨良「どうやらこれにも監視カメラが付いていたみたいですね」

雨良「緑谷君の情報によればこの機械はある石を奪って海底に潜んでいたそうな…」

塚内「ある石…?」

雨良「ええ。実際は本人に返しちゃって手元に無いけどね」

雨良「何でも光っていた…とか」

塚内「……」

塚内「まだ気になる事は山の様にある」

塚内「マイクの死因…今回同行しなかったヒーロー科達の動機…」

塚内「引き続き、調査を頼むよ」

雨良「はい」

塚内「警察も出来る限り尽力していく。何かあれば言ってくれ」



Dr.ウィロー「……」

「…先日調査したデータの解析が終了しました」

Dr.ウィロー「そうか」

Dr.ウィロー「やはり例の?」

「ええ。地球には存在する物質では無いですね」

「恐らく…それかと」

Dr.ウィロー「なんとも物騒な石を形見にしてるものだ」

Dr.ウィロー「…元来月は日光の反射によって輝いていると言われている」

Dr.ウィロー「だが古来からの言い伝えによれば滅びた文明が口先々に言う言葉は決まってコレらしい」

Dr.ウィロー「今日はとても美しい満月だと」

Dr.ウィロー「つい昨日まで新月や三日月だったにも関わらずだ」

Dr.ウィロー「月も最期は輝しく命を絶つらしい」

Dr.ウィロー「何故だと思う?」

「……」

Dr.ウィロー「……最も…1番私が驚いた事は…」

Dr.ウィロー「何故地球人風情がこんな代物を持ってるかという事だがね」

上鳴「はぁぁぁ!?」

上鳴「八百万と明日出かけるだってぇぇぇっ!?」

緑谷「うん」

上鳴「おっま…それってまさかデー
緑谷「違うよ!!」

上鳴「お…おう」

緑谷「明日八百万さんの誕生日なんだ…折角だから何か振舞ってあげたいからね」

上鳴「へー…お前が八百万にねぇ…」

上鳴「んで、どこ行くんだ?」

緑谷「……ゆ…ゆーえすじぇ…」

上鳴「テンメッ結局ただのイチャラブデートじゃねえかアァン!?」グイグイッ

緑谷「くっくるし…やめて死んでしまいます」

上鳴「いいよなモテ男は休日にカップルで遊園地行けんだからよ?」

緑谷「モテ男じゃないし…後付き合ってない…」

上鳴「そんな事言って内心はスゲェ嬉しい癖してよぉ」

緑谷「べ…別にそんな…///」

上鳴「図星かなー?」ニヤニヤ…

緑谷「……た、確かに楽しみ…ではあるけど…」

緑谷「で…デデデートなんてそんな大げさな…」

上鳴(こいつら両想いなんだよなぁ…多分打ち明ければ即効成立するんだが)

上鳴(……デートねぇ…)

上鳴(俺も行きてぇな)

雨良<………




八百万「これもいいし…あ、でもこっちも…」

八百万「あ~でも…やっぱりそれかな…」

八百万「いや、意外とこれもいいかも?」

耳郎「……」

耳郎(数十着って…デパートじゃあるまいし…)

耳郎(普通ぱっと見て服なんか3分で決まるもんじゃないの?)

耳郎(まぁ私がデリカシーないってだけかもしれないけど…)

耳郎「……30分もかかる?普通……」

八百万(明日は緑谷さんとあんな事やこんな事を~♪)

八百万(そして最後に……)

八百万(そ…想像しただけで気絶しそうですわ…)

八百万(ですがこの時の為に模擬練習や文献調査はバッチリ行ってきましたわ!)

八百万(抜かりはないですわ!!)

耳郎(…………ま、ギャルゲーに手出さなかっただけまだマシか…)

上鳴「いいよなぁ緑谷。八百万とお出かけの予定があるんだとよ」

峰田<何ーー!?

上鳴「しかもマジもんのUSJ」

峰田<ビャァァァッ!?

上鳴「2人の仲かなり進展したよなぁ…」

上鳴「そう思わんかね?轟君」

轟<…………

上鳴(やべぇ…完全にショートしちゃってますわ)

轟<いや別に(ボオオッ

上鳴「頼むから殺気剥き出しの炎出すのはやめてくれません!?」<燃える!





上鳴<それでよ、明日緑谷達に尾行しようかと思って…

峰田<いいな!写真撮りまくってタイムラ○ンに貼り付けたろ!

轟「…」

上鳴<勿論2人共空いてるよな!?

峰田<おう!

轟「…すまねぇ。俺…ちょっと野暮用があって…」

上鳴<え…

轟「断る訳にもいけねぇ。ある奴と会う約束がある」

轟「お前ら2人だけで行ってくれ」

上鳴<わ…分かった…

ピッ

轟「……」

ピラッ……

轟「果し状か…」

九月二十三日正午某公園にて決闘申す
轟焦凍殿

轟(まさかどさくさに紛れて海水浴に来ていたとは…)

轟(…仮免の時の決着か……)

轟「上等だっ……!」

コケコッコ~

緑谷「………」

ジリリリ…

緑谷(結局眠れず終いだったなぁ……)ジリリリ…

緑谷(だって女子と水入らずのお出かけなんて初めてだもんなぁ…)ジリリリ…

緑谷(ってか僕の人生でこんな恋愛沙汰が起こるとは…)ジリリリ…

緑谷(しかも15の身空でなぁ…)<あ、16だった

上鳴<うっせ
緑谷<あ、ごめん





八百万「………」

八百万(来るの早過ぎた)

八百万(やはり念のため5分前行動の15分前に集合場所に来たのはまずかったかなぁ…)

八百万(後……6。あ、5分になった…)

八百万「……」

スタスタ…

八百万「!」

緑谷「おはよー……」

緑谷「……あ、待たせちゃった?」

八百万「いっいいえ!そんな事は…」

緑谷「……」

八百万「……」

緑谷(綺麗な服…あ、後香水も)

八百万(ラフな格好…でも襟もあるし意外とシャキッとしてる…)

緑谷(……可愛い…)
八百万(……カッコいい……)

緑谷「……あ、じゃ…じゃあ早速行こっか…早く行かないと混むし…」<

八百万「え、ええ!そうしましょう!!」

緑谷<ははは

八百万<おほほ…



上鳴「ターゲット確認ターゲット確認ポイント23応答せよ」

峰田<えーこちらポイント23、ターゲット特に異常なし

上鳴「了解。そのまま任務を続行せよ」

峰田<………あのさぁ

峰田<なんでオイラ達轟に付いてってるの?

轟「……」スタスタ…

上鳴「なんでって…バッキャロー」

上鳴「轟が八百万関連の用事を断ったんだぞ?あの轟がだぞ?」

峰田<そりゃ諦めたor飽きたんじゃ…

上鳴「いや…数日前まであんなに熱心にヤオヨロッパイ総集編を作っていたんだ」

上鳴「あいつにそんな変化は起きてないはずだ」

峰田<じゃあなんで尚更…

上鳴「だからだよ。そこまでして重要な案件って果たして何ですかって話」






緑谷「……」<ワーワー

八百万「……」<ワーワー

緑谷 八百万((本当に来てしまった…))

緑谷「すごい人数…」

八百万「流石は日本で1、2を争うテーマパークの事だけはありますわ…」キョロキョロ…

緑谷(あ)

八百万(あ)

男「」イチャイチャ…

女「」イチャイチャ…

緑谷「……」

八百万(……きょ…今日は…私達が…)

緑谷(今の人達……みたいに?)

八百万(い…いやいや!こ、これはお出かけ!そう!単なる外出!)

緑谷(今日は八百万さんの誕生日!それを祝う為に来たんだ!)

緑谷 八百万((決してデートではない!!!))

緑谷「……」

八百万「……」

緑谷(い…今シンクロしたような…)

八百万(気のせい…ですわよね?)

緑谷「と…とりあえず何乗ろっか!!ほ、ほら…早く決めないと楽しむ時間減っちゃうし!」ピラッ

八百万「そうですわね!そ、そうしましょう!!」

緑谷「ふむふむ…」

八百万「ふむふむ…」

緑谷 八百万((顔近))

緑谷「…先八百万さん決めていいよ?」

八百万「え……わ、分かりまし…た」

八百万「それじゃ………」

八百万「……」

ガタン…ガタン…

八百万(……勢いにのってジェットコースターに乗ってしまいましたわ…)

八百万(あれ…これって乗ったら死ぬ?)

緑谷(じぇ…ジェットコースターかぁ…)

緑谷(中学までは苦手だったけど…)

緑谷(あ…あんな激しく修行してこんな強くなったんだ)

緑谷(こ、こんな衝撃ぐらいどってこと…)

グオオオッ

緑谷 八百万「「いいいいっ!?」」

ゴオオオオッッ…

八百万「キャァァァァ!」

緑谷「ギャァァァ!?」




緑谷「」

八百万「………」

緑谷「……ジェットコースターやめない?」

八百万「…はい(涙)」






緑谷「わわっと…」

八百万「過度に回さないようにしませんとね」

グルッ

緑谷「ヤッホー!」

八百万「ははは…」

グルグル…



「ウ゛ア゛ア゛…」

八百万「ひっ…」

八百万「キャァアッ!!!」バンバンバンッ

「」

八百万「……ん?」

緑谷「す…すごい八百万さん…1人で全滅させちゃった…」

八百万「お、おほほ……これでも狙撃は得意なので…」

八百万(は…恥ずかしい…)

スタッフ「な…なんて奴だ…!」





緑谷「え…エルモだ」

緑谷「写真撮ってもらおうか?」

八百万「是非!」

エルモ(リア充爆ぜろ!!)パシャパシャ

緑谷「……結構乗ったねー…」

八百万「ええ…少々はしゃぎ過ぎてしまいましたわ」

緑谷「いいよいいよ。この位のテンションの方がかえって楽しい」

緑谷「でも、そろそろ昼ご飯にしようか」<もう11時半だ

八百万「はい」

<ワァァァ…

緑谷「…何だ?騒がしいな」

八百万「あれは……」

「はーい!皆ー!」

「今日も私のライフ見に来てくれてありがとー!!」

「今回は超特別にUSJに来ちゃいましたー!」

緑谷「…ヒーロー?アイドル?」

八百万「見た事ありませんわね…」

八百万「すみません。あの方って…」

「え、君達ポップステップ知らないの?」<♪~

緑谷「ポップステップ………あ」

緑谷「居たな…そんな人」

八百万「ご存知ですの?」

緑谷「あぁ…巷じゃフリーアイドルで有名な女性だよ」

緑谷「ま、最近じゃ兼自警団って噂だけどね」

八百万「自警団……それってつまり…」

緑谷「悪い言い方で言えば非合法的ヒーローだ」

八百万「……」

八百万「というか…何故緑谷さんはそんなに知っていますの?」

八百万「まさか…貴方もファンなのですか?」ゴゴゴ…

(うおっ!?)

緑谷「え…違うけど」

八百万「そ…そうでしたか…」

(い、今何か恐ろしい気配を感知したぞ…)

(そ…そうだ…今はポップステップ…)

緑谷「っと…話が逸れた」

緑谷「じゃご飯は何処で食べようか」

八百万「うーん…」



轟「……」ザッ…

「…ジャスト10分前…」

「いや~流石はエリート高校生。10分前行動は心掛けてるんスか?」

轟「そういう訳じゃねぇよ」

轟「こっちだってテメェが思ってる程暇じゃねぇんだよ」

轟「大体、そっちは学校あるんじゃねぇのか?」

「仮病使ったっス!」

轟「…よくもそんな開き直れるもんだなぁ…」

轟「そんなに早く俺とケリつけたかったのか?」

「……平日のこの時間帯なら人も少ないでしょ…」

轟「…あっそ」

轟「相変わらずお前の考えてる事は想像つかねぇな」

轟「イナサ」

イナサ「………」

イナサ「…というか仮免の時はそっちから仕掛けてきたんスけどねぇ…」

轟「まさか…あそこ以外での場所で会うとは思わなかったからな…」

轟「本当はそこで決着をつけたかった」

轟「元はと言えば、イナサが雄英推薦を蹴った原因を作ったのも…」

轟「俺だからな」

イナサ「…」




上鳴(木に隠れてる

上鳴「……お、おい見たか?」

峰田「ああ…何だありゃ…」

上鳴「あいつあのダイナミックDKと話してるぜ…」

峰田「でもなんで…」

上鳴「八百万の話によりゃ確か雄英の推薦試験で轟抜いてトップの成績だったって奴だ」

峰田「それを…蹴ったのか」

上鳴「………まさか轟お前……」

上鳴「そっち系だったのか」

峰田「なんで腐思考になるんだよ!!」

上鳴「とにかく…そのDK二乗と何かしらの関わりがあるのは間違いない…」

上鳴「こりゃ胸アツだぜ…」

峰田「………分かりにくいからそのあだ名やめねー?」




轟「そろそろ時間だ…」

イナサ「鐘が開始の合図っスよ…」

店員「お…お代金…53万円となります…」

緑谷「割って25万か…」

八百万「札束が100枚あるので出しにくいですわね…」

店員「……」

「……えっと…千円100枚…って事だよな」

「そんな持ってんなら両替するだろ普通…」

「後それだと足りない」

雨良(僕の収入どの位だと思う?)<1割くらい分けてるよ

ウィィ…

<ありがとうございましたー

緑谷「美味しかった…思い切って60品も頼んじゃったよ」

八百万「私もデザートを沢山食べてしまいましたわ」

緑谷「お腹も膨れたし、ちょっと買い物でもする?」

八百万「あ、そういえばお土産も頼まれていましたし…」

八百万「丁度いいですわね」




八百万「ここもまた混んでますわ…」

緑谷「少し離れても迷っちゃいそうだね…」

ギュッ

八百万「えっ///」

緑谷「ほら…手を繋いでおけば離れないよ」

八百万「は…はい……///」

緑谷(……)

緑谷(何してるんだろう自分…///)

緑谷「………?」

緑谷「っわ…綺麗な飾り…」

八百万「タイムターナーネックレス…と言うみたいですね」

緑谷「えーっと…?あの有名なハ○ー・ポ○ターの登場人物が付けていたネックレスでこれは…」

八百万「緑谷さん!似合いますか?このネックレス」

緑谷(話聞いて)

緑谷「………」

緑谷(夢中になる程欲しいのかな?)

緑谷「八百万さん。お店の物を勝手につけちゃ怒られるよ」

八百万「あ…ご、ごめんなさい」

緑谷「……でも似合ってるよ。滅茶苦茶可愛い」

緑谷(あ…)

八百万「………はっ!」

八百万「///」

緑谷(何言っちゃってんだよ自分~!?)

緑谷(い…いや…実際…そうですし?)

緑谷(さらっと言ったから顔赤らめてるよ!そりゃ恥ずかしい!!)

緑谷(畜生ぉぉぉ!でも…)

緑谷(やっぱり…可愛いなぁ)

緑谷「……じゃ、じゃあそれ…僕買おうか」

八百万「え!?そんな悪い…私が払いますわ」

緑谷「いいからいいから!今日は君の誕生日!日頃の感謝を込めて君にプレゼントしたいしさ」

八百万「でも……」

緑谷「……それじゃ、2人で一緒に買う?」

緑谷「お揃いのネックレス…何だか照れ臭いけど…///」

緑谷(……さっきから言いたい放題言いやがって…自分の馬鹿野郎……)

八百万「…あ…い…お…う……」

八百万「……分かりました。そうさせていただきます」ニッ

緑谷(………)

緑谷(まぁ…喜んでくれるならいっか)

緑谷「後…」

緑谷「折角なら誰かにお土産買っておくか?」

緑谷「……誰にしよう」

>>303

二人とも大食いだな、サイヤ人の末裔なんじゃないのか?

>>305

耳郎

緑谷「……」

緑谷(突如何か耳郎さんに買わなければならない衝動に駆られてしまった…)

緑谷(後この間協力してくれたからそのお礼も兼ねて…)<というかそっちメインだがな

緑谷<蛙チョコ!面白いな

八百万<えるもち…



ガッシュ「……」

ガッシュ「よし。もう直ぐ作戦決行だ」

ガッシュ「準備は整ったか」

明「ええ勿論♪」

「……」

ガッシュ「正直貴様なぞがいなくてもこの俺1人で片付くんだがな」

「Drの命令だ。本当は私だって行きたくないんだぞ」

「第一立場としてもこちらが上の筈だ」

ガッシュ「果たして貴様の様な雑魚が役に立てるかな…?」

「試してみるか?」

ガッシュ「いいぜ。その言葉後悔させてやる」

明「まぁまぁ、とりあえずその決闘は後にして今は任務に集中しましょう」

ガッシュ「ハッ。たった1匹の餓鬼の処理などたわいもない」

「……」






轟「……っ!」ダダッ…

イナサ「距離を取っても無駄っスよ!!」

轟(また吸われ…)

ゴオオオッ!

轟「チィ…!」ボオオッ

イナサ「氷だろうが炎だろうが…」

イナサ「吹き飛ばすだけっス!」

ゴオオオッ

轟(くっそ…火が…)

イナサ「また1発入れるっス……」

イナサ「よ!!!」ブオッ…

ドガァァッ!

イナサ「……?」

轟「く…ぐぐ…」ギギッ…

イナサ「…へぇ。焼けた髪で氷の刃を…」

轟「…っ…」ギギッ

バッ

クルクルッ…

轟「…」シュタッ

イナサ「意外と器用…っスね」

轟「…やっぱりその個性厄介だな」

轟「【吸収・放出】」

イナサ「……」

轟「あらゆる物体を名の通り吸ったり逆に放ったりするが…」

轟「その余りの風力の強さに台風も起きると言われる…」

轟「なんつー当たり引きやがって」

イナサ「君も大概じゃないっスか。轟君」

イナサ「半冷半熱なんて個性2つ持ちって言ってる様なもんス」

イナサ「本当に…君が羨ましいっスよ」

轟「お前はそうやって…ずっと俺の事追っかけてたもん…な」

イナサ「…………」






イナサ(……轟君とは小学生の頃からの知り合いっス)

イナサ『……』

轟『……』

イナサ(最初、轟君と隣になった時は緊張し過ぎて挨拶の1つもまともに出来なかったっス)

イナサ(でも…あれは遠足の時…)

ピキッ

イナサ『…?』

ズッッ

イナサ『!!』

イナサ(1人逸れて崖から落ちそうになったんス)

イナサ『ひっ…』

ガシッ

轟『…大丈夫?』

イナサ『へ…』



イナサ『ありがと…後ちょっとで落ちちゃったかもしれないよ』

イナサ『なんで僕がここにいるの分かったの?」

轟『匂い』

イナサ『そんなにくさい?』

イナサ『………あの…その…本当に…あり…がとう』

轟『気にするなって。俺達友達だろ?』

イナサ『………』


イナサ(あの日から…君に憧れた)

イナサ(だから沢山努力して…轟君の様な…カッコいい男になろう…)

イナサ(カッコいいヒーローになろうと思ったっス)

イナサ(まぁ、結局いつも轟君と並んでベスト2って結果で終わってたっスけどね)

イナサ(でも…その数年後…)

イナサ(中学3年の時っス)

イナサ『いや~雄英かぁ…行ってみたいっスねー!』

イナサ『轟君はどう思うっスか?』

轟『ああ』

轟『プロになりてぇなら必須条件だろ』

イナサ『まぁ俺達は推薦受けるから少しは余裕持てるかもっスけど…』

イナサ『……やっぱり轟君みたいなスゴイ人達がゴロゴロ居るんスよね…』

イナサ『俺もそんなレベルについていけるのかな…』

轟『……イナサなら行けるさ』

轟『お前は強ぇ』

轟『それに頭も切れてるし、正義感ある』

轟『俺が保証する』

イナサ『いやぁそこまで褒められると照れるっスよ~』

イナサ『推薦試験の成績で、今度こそ轟君を抜かしてやるっスよ!』<覚悟しろ!

轟『面白ぇ。上等だ』




イナサ(……結果)

イナサ(俺は轟君に勝ったっス)

イナサ『……嘘…』

轟『してやられたな…俺もまだまだか』

イナサ(最初は信じられなかったっスよ…夢にも思わなかったから…)

イナサ(でも…自分だって…努力すれば…)

イナサ(轟君と同じ土俵に立てるって……)

イナサ(そう思い上がってたっス)



『スゲーよな。轟と夜嵐が雄英ダブル合格だってよー』

イナサ『?』

『まぁあいつらただのチーターだからなぁ』<次元が違うよ次元が

『しかも夜嵐が成績1位だったんだろ?』

『マジか!轟超えたんか!?』

イナサ(ふふ…やっぱり皆も驚いてるっスねぇ…)

『でもさぁ…聞いた話によると』

『轟の奴、半冷だけ使って合格したんだってさ」

イナサ『!!??』




イナサ(…轟君は…手を抜いていたっス…)

イナサ(半分の力しか出してない轟君に何とか勝っただけなんス…)

イナサ『どういう事っスか!?』

イナサ『なんで…なんで右しか使わなかったんスか!!』

轟『これまでの傾向から考えた結果、それだけで充分だったってだけだ』

イナサ『ちょ…い…意味分かんないっスよ!!』

イナサ『雄英って…あのオールマイトが通っていた日本一のヒーロー科高校っスよ!!』

イナサ『何故そんな舐めプレイをしたんスか!?』

イナサ『それとも…君の雄英にかける思いってのはそんなちっぽけなモンだったんスか!?』

轟『……』

轟『お前には関係ねぇだろ』

イナサ『!?』

轟『お前は俺を越してトップの成績で入れるだろ…』

轟『良かったじゃねぇかよ』

イナサ『………………』



イナサ(……その時ようやく思ったんス…)

イナサ(そもそも俺にそんな対等に話す権利なんて無かったって…)

イナサ(俺は初めからずっと…遥か遠くから見下されてただけだって…)

イナサ(何に怒りを覚えたって…手を抜いた轟君じゃなくて…)

イナサ(それについて行く事だけで必死だった自分に……!!!)





轟「……」

イナサ「エンデヴァーの事とか…君の身内の事は全然知らねぇっスし」

イナサ「今更知りたいとも思わないっス…」

イナサ「俺が目指すのはただ一つ…」

イナサ「君を超える事…それだけだ」

轟「……そうか」

イナサ「正直がっかりしたんスよ?雄英があんな簡単に破壊されて…」

轟「……」

イナサ「轟君の腕も…落ちちゃったんスかね…?」

轟「……」

轟「だから?」

イナサ「!?」

轟「御託はいいんだよ…お前は結局俺より強くなったのか否か」

轟「そうだろ」

轟「俺だってこの数ヶ月ただ怠けていた訳じゃねぇんだよ…」

轟「こちとら軽く死ねる位の修羅場何度も潜り抜けてんだよ」

轟「ここらで躓くようじゃオールマイトなんてなれっこねぇ」

轟「ましてやプロヒーローにさえもだ!!」

轟「お前がその気なら…」

轟「俺もそれに応えられるだけの力を見せなきゃならねぇ」

轟「覚悟しろよ…数ヶ月前の俺とは…」

轟「重さが違えよ…!!!」

緑谷「……」

八百万「次はどこに向かいましょう?」

緑谷「お腹が膨れたからできれば激しく動くのは避けたいなぁ」

緑谷「後結構荷物出たし」

八百万「そうですわね…」

緑谷「……」

八百万「♪~」

緑谷「…楽しそうだね、選ぶの」

八百万「緑谷さんは楽しくないのですか?」

緑谷「あっ…いやそういう事じゃないけどさ…」

緑谷「アトラクション乗る時だけじゃなくてさ…ここに来る時も、行列で待ってる時も」

緑谷「飽きなさそうに待ってるからさ」

緑谷「…もしかして遊園地来るの初めて?」

八百万「…………」

八百万「……私の父はある企業の社長を務めていて…」

八百万「母もその秘書として働いてました」

八百万「私は八百万家の名に恥じぬように幼い頃から英才教育を受けて来ましたわ」

八百万「ですので娯楽や流行等は固く禁じられていましたの」

八百万「……私嬉しいです」

八百万「羽をちょっと広げたら、こんなにも楽しい世界があったなんて思わなかった」

八百万「今…こうしている事がとっても幸せで…」

緑谷(……)

緑谷(そっか…そうだよな)

緑谷(八百万さんはウチ1番の大富豪で世間知らずだ)

緑谷(だったら…)

緑谷「…ああ、僕もだ」

緑谷「また、来たいな遊園地」

八百万「……ええ」

緑谷(もっと一杯…楽しい事を教えてあげよう…)

緑谷(それが僕が今出来る精一杯の恩返しだ)

緑谷「次はディ○ニーとかどうかな…」

八百万「あ、いいですね!私ダッフィーに是非会いたかったですのよ!」

緑谷「それだとシーの方になるね…そうだな…彼処は…」

緑谷「って…気が早いな…まだUSJだって周りきってないのに」

八百万「ふふ…いえ……」

八百万「とても…楽しみでつい…」

八百万「………」

八百万「……私…友達とこんなに沢山接したの…緑谷さんが初めてです」

八百万「いつも…私の隣に居てくれる」

八百万「………緑谷さん…」

緑谷「…え…や、八百万…さ…」

八百万「私………私……あ…貴方の事…が……」

緑谷(ちょ…八百万さん…それってまさ…)

イナサ「重み…?」

轟「…」

イナサ「…目つきが中学の時と変わってるっスね」

イナサ「まるで…霧が晴れたような…」

イナサ「一体君の身に何が起こっていたのか」

イナサ「気になるっスが今はまず…」

イナサ「この勝負のケリをつけるのが先っス!!!」

ゴオオオッ…

轟「ぐおっ…!」ゴオ…

イナサ「どうっスか!俺の個性は!!」

イナサ「使用範囲に制限も無い!ただ君は吹っ飛ばされるか吸われるかされるまま!!!」

轟「同じ技何度もやるたぁ…芸の無ぇ」

イナサ「負け惜しみは聞きたくないっスね…」

イナサ「それに…今回は違う…」

轟「!?」

イナサ(とどめは拳が当たった瞬間放出に切り替えて空の彼方まで吹き飛ばしてあげるっスよ…)

イナサ(さーて…何キロ飛ぶかな人間ロケット)

轟「……」

轟(今まで俺は親父に報復する為にヒーローを目指してきた…)

轟(でも…なりきれなかった…本当は心の隅でほんの少しだけ拒絶していたんだ…)

轟(とんだ勘違いをしてた……!!!)

轟「……っそういうのを…!」

バッ

イナサ(左手を後ろに…)

轟(なりたいモノを全力で……!)

轟(俺の親父も…オールマイトもそうだった!!)

轟(それが俺の…ヒーロー主義だって……!!!)

轟「個性にかまけた馬鹿ってんだよ!!」

轟(借りるぞ爆豪…)

轟「爆速!!!」

イナサ「!!」

轟「ターボッ!」ボオオッ!

イナサ(炎の勢いに乗って加速した!?)

イナサ(すぐに放出に…)

轟(この至近距離で…)

轟(間に合うと思うかぁぁぁ!!!)カチカチ…

イナサ「!?」

ドゴオオオオッッ!!!

轟「……グラス………スマッシュ…」

イナサ「かはっ……」

上鳴(デケェ氷の塊で殴られた…ありゃ痛ぇ)

ドサッ

轟「……」

イナサ「はぁ…はぁ…」

イナサ「…やっばり…轟君には敵わないっスねぇ…」

イナサ「……あんなに努力したのになぁ…」

轟「……士傑お得意の空気戦法は使わなかったのかよ」

イナサ「使うタイミングが図れなかったスねぇ…」

イナサ「……轟君。俺は後どの位頑張ったら…超えられるっスか…」

轟「…一生かかっても駄目だな」

イナサ「へっ。どうせそんな答えが返ってくると思ってたっスよ……」

轟「……」スッ…

イナサ「……」

ガシッ…

峰田 上鳴(……イイハナシダッタナー)







ドォオオオンッッッ!

八百万「はっ…」

緑谷「な…何だ…?」





ズドッ…

脳無「~」





轟「…ところでさっきからこっちを覗いてる奴らがいるんだが」

イナサ「偶然っスね…俺も同じ事思ってたとこっス」

峰田 上鳴(バレターーー!?)

轟「そこの3人組、出てきやがれ」

イナサ「盗撮は立派な犯罪っスよー」<盗撮とは決まってないがな

峰田「え」

上鳴「3人…?」

「………ふふははは…」

「バレてしまったか…恐ろしいガキ共だ…」

「いいだろう…相手をしてやる」

ザッ…






タード ビネガー ゾルド「 ……我等魔族四天王成り!!!」

轟「……」

イナサ「……もう1人は?」

ダダダダ…

「キャァァァァ!」

「ヴィ…敵だっっ!!」

緑谷「な…何だ…!何が起こった!?」

八百万「でも……かなり大きな気を持つ者が複数居るのは確かですわ!!」

八百万(それにしても何というタイミングで…💧)

緑谷「八百万さん!向かおう!!」

八百万「はい!!」

ゴオオッッ!




脳無「~!!」

ポップ「ちょっ…何あれ…!」

「あ…あれニュースにあったバケモンじゃねぇかよ!!」ダダダダ…

「うわ~生で見たわ写真撮らねえと…」ダダダダ…

「そんな呑気な事言ってる場合か!!」

脳無「ッッッ!!!」ボオオッ

「火ぃぃぃぃ!?吐いたぁぁあっ!?」

「おお凄い凄い」

ガシガシッ…

ポップ「くっ…!」

ダンッ!

ボオオッ!!!

「あ…あぶねぇえ…助かりますた!!!」

ポップ「何ぼさっとしてんのよ…」

シュタッ…

ポップ「私があの敵を引きつけとくから…その内に!!」

「わ、分かりやした!!」

<逃げるどーー!
<ちょ…もっと撮らせて…

ガサガサ…

緑谷(木に隠れてる)

緑谷「…嘘だろ…なんでここに奇襲を…」

八百万「しかも1体じゃない…3体居ますわね」

緑谷「面倒くさい事になってきたぞ…というかポップの個性初めて見た」

緑谷「跳躍か…」

八百万「時間稼ぎって…そんな事したら…」

緑谷「警察が来ようがプロが来ようが被害が拡大するだけだ…」

緑谷「やるなら今の内にケリをつけておきたい」

八百万「でも私達には……」

緑谷「あるよ…資格なら」

八百万「………あ」

八百万「仮免許…」





相澤『仮免許……緊急時にのみ許可されるヒーロー資格だ』

相澤『まぁ、元々ヒーロー資格自体余程の事態が起こらない限り濫用は禁物な訳だが』

芦戸『仮免許……って言っても何が違うの?』<モノホンと

相澤『そうだな…』

相澤『やっぱりその使用範囲が狭い所か』

相澤『プロヒーローは市民が敵に襲われる・または襲われそうになった場合に独断で活動できるが…』

相澤『仮免許の場合、まず既に被害が出ているかという前提条件が現れる』

切島『え』

瀬呂『そ…それってつまり…襲われそうになっただけの場合は…助けちゃいけないのか?』

相澤『ま、そういう事になるな』

蛙吹『殺されそうになっている人間を見捨てるってのは少し納得いかないわね』

蛙吹『それに自分が被害者側になったら、わざわざ今回取る必要性が無いわよね』

相澤『そこは正当防衛にもよるから何とも言えないな』

相澤『大概、この免許は第三者が襲われたという状況を想定する』

相澤『そもそも、その現場に鉢合わせた場合自分も被害が及ぶ可能性は超高いからな』

相澤『もしその敵(仮)が被害を出しておらず、違法行為してない者だったら…』

相澤『誤って武力行使してしまった時にはその責任を当事者が取らなきゃならねぇ』

相澤『本当にその敵が街の被害に干渉していたのか…という立証が可能である時初めてこの仮免許の使用が許可される』

相澤『あくまでこれは例外のケースを想定して作った資格だ。大抵は皆使用せずに本免許まで行くよ』

相澤『それ程お前達は今相当ヤバい状況に陷ってる事を自覚しておけ』

緑谷『…』

相澤『そしてさっきの条件に加え、プロヒーローまたは警察が対応できない状況下でなければならない』

相澤『例え前述の条件だけクリア出来たとしてもそこにプロが居るなら話は別だ』

相澤『第一プロ達の加勢に入っても邪魔になるし、何より本来個性の使用が出来るのはプロヒーローだけなんだ』

相澤『仮免許は援護が来るまでの時間稼ぎと思ってくれてもいい』

相澤『敵が暴れて八方ふさがりの際にのみ使える人命を救ける為の最終手段だ』

相澤『頼むから私怨関連で仮免許使うのは止めてくれよ』

相澤『学校的にも手に負えなくなるからやられると』

緑谷 飯田 轟(反省してます)





緑谷「今回はもう負傷者も出てるし僕達も狙われてる!」

緑谷「法には反しない」

八百万「…ですがもし殺害してしまったら…」

八百万「そう簡単に倒れてくれるような相手でもないですし…」

緑谷「そこは気絶させて捕獲するよ」

緑谷「八百万さん。アレ作れる?」

八百万「アレって……」

八百万「……はい。多分可能ですわ」

緑谷「よし。ありがとう」

緑谷「雨良さん、例の。転送できます?」

雨良<勿論。スタンバイOKだ!

雨良<今からそっちに送るからね!

雨良<程々に戦うようにね

緑谷「はい」

八百万「……」

八百万(誰と話してるのでしょう?)

緑谷「…ここをこうして…」ピッピッ

緑谷「ほい」ピッ…

バシュゥゥ…

八百万「くっ…け…煙?」

八百万「……え」





脳無「~!!」

ドガァァッ!

ポップ「っぷな…」

ポップ(じ…地面割ってる…!)

脳無「ーッ!!」ダダッ!

ポップ「は…速……」

脳無「ッッッ」プンッ…

「待て!!!」

脳無「!?」

「…私が来た!」

ポップ「え……」

ポップ「だ、誰よ……」クルッ

「…私の名前を教えてやろう」

「悪は絶対許さない!」バッ

「正義の味方…!!」ババッ…

緑谷「グレートサイヤマンだっ!!!」

ポップ「……グレートサイヤマン?」

八百万「……確か……」

雨良<ま、コスチュームに多少手を加えてヘルメットつけただけなんだけどねー

雨良「緑谷出久という人間は余りにも世間に名を轟かせてしまった」

雨良「それは裏社会にも然り。敵達にとっては第一危険人物としてブラックリストに載ってる程に至る」

雨良「彼が姿を晒したまま、戦うのは様々な危険が伴ってくる」

雨良「だから何かしらのカモフラージュが必要だった」

雨良「そこで自警団だ」

雨良「コスチュームを装着し、ごく普通の自警団の1人として活動すれば!緑谷出久という事を隠し通せる!」

雨良「マスコミでその正体を露わにされる心配も無い!!」

雨良「これはいわば唯一政府公認の自警団!!!」

雨良「グレートサイヤマンΔだ!!!」

雨良「グレートサイヤマンは大昔に出現したヒーローの原点とも言える存在からMr.サタン同様に伝説の戦士と語り継がれてるけど」

雨良「それに関する資料等が少なすぎる為、今じゃ都市伝説程度の話になって誰も信用してないしね」

雨良「知らないのが多数だ」

雨良「一応、過去のデータ的には4代目って事になるね」

雨良「少し前まではこの処理がいかんせん大変だったからねぇ」

雨良「でも、仮免許なら正当な手段として始末できるからこちらの作業の手間も幾らか省ける」

雨良(まぁ…言ってしまえばこの子、既に何度も犯罪行為しちゃってるからなぁ)

雨良(そこら辺は突っ込まない方がいっか…)

雨良「さぁ…脳無狩り開始だ!」





緑谷「だぁぁぁっ!!!」バキィッッ!

脳無「!?」

ドサッ…

脳無「「ッッッーー!!」」

緑谷「…」スッ……

ドガァァッ!

脳無「カッ…」

緑谷「…ハァァッ!!!」ズドォォッ!!

脳無「~……ッーー…」

ドサッドサッ…

緑谷「いっちょあがり…」

ポップ「…あ…ありがと」

緑谷「あ…お怪我はありませんか?」

ポップ「え…ま、まぁ…」

緑谷「良かった…とりあえず、脳無は僕が何とかしておくので貴方も避難を…」

ポップ「は…はい!」

ダダッ…

八百万(…な、何あれ…緑谷さん。いつの間にあんなスーツを…)

八百万(今の名乗り方もとてもカッコ良かったですわ!!)

八百万(……それにしてもグレートサイヤマン…どこかで聞き覚えが…)

緑谷「八百万さん!今の内にあれを!」

八百万「あ、はい!!」

パチパチ…

八百万「!?」

緑谷「誰だ!」

ガッシュ「いやはや、お見事お見事」

ガッシュ「何処の馬の骨かは知らんが、まさかこの怪物共を一撃で墜とすとは…」

ガッシュ「どうやらターゲットとは違う人間の様だが…どの道邪魔者には変わりなさそうだ」

緑谷「ターゲット…?」

ガッシュ「だが態々この俺が手を下すまでも無い」スッ…

緑谷「……何だよそれ」

ガッシュ「このドラッグはトリガーと言って個性の能力を極端化する代物だ」

ガッシュ「ま、俺もこれの説明を詳しく聞かされてないが…」

プシュゥゥ…

脳無「!!」

ガッシュ「要は打たれた奴は凶暴化する…そういう事だ」

脳無「ガァァアッ」メキメキ…

緑谷(うっわ…気がかなり大きくなったよ…)

八百万【だ…大丈夫ですの?緑谷さん】

緑谷【ん……ちょっと…面倒くさい事になったかもね…】



明「個性因子誘発物質?」

「ああ。それを摂取した者は細胞が活性化され、個性がより強力になる」

「いわゆるドーピングだな」

明「へーすごい!」

明「どの位の効果があるんですか?それ」

「個体にもよるが…大抵、摂取した場合は2~3倍程度戦闘力がアップする」

明「なら、なんで最初から脳無にそれを打たないんですかね」

「それは制御が効かなくなるからだ」

「トリガーは個性を一時的に発達させる代わりに使用者の理性を弱める」

「そうなれば脳無に指示を出す事も出来なくなってしまう」

「まぁ、今回の様な【使用目的】なら話は別だが」

「ほら、早く作業を進めろ」

「でなければ奴に妨害される」

明「え、ガッシュさんはやられる前提何ですか?」

「当たり前だ。あの程度の者では囮になれる実力すらない」

明「可哀想ですよ」

「事実だ。だから念の為トリガーも渡しておいてやったんだからな」

「まぁ……AFOを倒した者にとっては脅威でも何でも無いかもしれないが」




緑谷「はぁ…はぁ…」

脳無「…ッッ…ッ」

八百万「つ…強い…」

ガッシュ「フッ。所詮人間風情が。やはりこの程度か」

ガッシュ「お遊びはそこまでだ。脳無」

ガッシュ「破れ」

脳無「!!」シャッ

緑谷「!?」

ズドドドッ!!

緑谷「ぐおあぁぁっ!!?」

ドガァァッ!

八百万「緑谷さん!?」

ヒュゥゥ…

ズザザ…

緑谷「……っ…」

ガッシュ「フッ。下等種族が…粋がるからこうなる」

ガッシュ「我々魔族に敵うわけ無いだろう!!」

ガッシュ「ハッハッハッ」

緑谷「よっと」シュタッ

ガッシュ「ハッ!?」

緑谷「コスチューム結構汚れちゃった…」パンパン

ガッシュ「……何……」

緑谷「……で、個性をどうするドラッグって?」

ガッシュ(馬鹿な…深手どころか…ダメージすら与えられていない…!?)

ガッシュ(この俺よりも数倍強い怪物になった筈だぞ…?)

ガッシュ(どういう事だ…)

緑谷「さてと…あまりゆっくり話す時間も無い」

緑谷「とっとと終わらせるぞ…!!」

脳無「「「オオオッッッ」」」シャッ…

八百万「また来る…!!」

緑谷「……」

脳無「ーッッ!!!」ゴオオオッッ

緑谷(前方から2人…後方から1人…)

緑谷「ならっ!!」バッ

ガッシュ(あの速さで見えるのか…!?)

緑谷「はぁああっっ!!!」

ボオオオッッ!!

脳無「「「!!??」」」

ドオオオンッッ!!!

八百万(なんて気功波…!!)ゴオオオッッ…

緑谷「八百万さん!!」

八百万「ええ!!」ブンッ

ガシッ

緑谷「ナイスッ…!」

ヒュッ!

脳無「~……」シュルッ…

カチッ…

ボオオオッ!!

脳無「「「ッッッーー!!」」」ギチィッ!!

緑谷「捕縛完了!!」

八百万「期末試験の成果がこうも役立つとは……」スタスタ…

緑谷「エチノール合金か…凄いな…」

ガッシュ「…き…貴様ら…一体何者なんだ…?」

緑谷「……まずその前にお前らが答えるべきなんじゃ無いのか?」

緑谷「先に僕らが質問したきりなんだが…」

ガッシュ「……」

ガッシュ「これはこれは。挨拶が遅れてしまっていたな」

ガッシュ「私の名前はガッシュ。ガーリックJr様に仕える魔族四天王の1人だ」

八百万「が、ガーリックJr…?」

ガッシュ「貴様らが知らないのも無理は無い。太古から君臨している偉大なる神なのだからな」

八百万「神…?一体何を…」

緑谷「……」

緑谷「それ…本当ですか?」ボソッ

雨良<うん。恐らく後2、3分で準備完了といったところだろう

緑谷「……」

緑谷【……八百万さん】

八百万【どうしました…?緑谷さん」

緑谷【本当はこいつから色々聞き出したい所なんだけど】

緑谷【緊急事態だ。今すぐ離れないといけなくなった】

八百万【緊急事態?それって…】

緑谷【今は話す時間が無い。兎に角相手は今僕らに怯えている】

緑谷【出来ればこいつを足止めする様時間稼ぎをしてほしい…】

緑谷【…できるかな】

八百万【…………】

八百万【何が起こっているかはさっぱりですが……分かりましたわ】

八百万【何とかしますわ】

緑谷「辱い!!!」ゴオオオッ!!

ガッシュ「なっ…」

ガッシュ「奴め…まさか狙いが分かって!?」

ガッシュ「逃がすか!!」

八百万「そうは行きませんわね」ザッ…

ガッシュ「……邪魔するな、女」

八百万(……)

明「♪~」

明「セット完了!」

明「後は発射するだけですね~」

明「さぁ…何人の人に影響が及ぶのでしょうか…」

明「ワクワクする~」

ザッ…

明「ん」

緑谷「……」

明「…誰?」

緑谷「ここは関係者以外立入禁止だった筈だ…」

緑谷「こんな所で何してるんだ、発目さん」

明「……あ!その声!それにそのコスチューム…緑谷さんじゃないですか!!」

明「どう?どう?どうですか!?私の仕立てたコスチューム!以前の物より数倍軽やかな動きが可能になったでしょう!?それもその筈!このコスチュームのレッグパーツはまず
スッ…

明「……」

緑谷「御大層に解説どうも…」

緑谷「お前は何者か…答えてもらおうか」

明「や…やだなぁ…そんな物騒な剣?突き立てて……」

緑谷「……」

明「発目明ですって…覚えていないんですか?」

緑谷「覚えてるから言ってるんだろ…それにさっきも言った」

雨良「君らがここに来ている事に気付いたのは数分前だ」

雨良「念の為死角だった所に監視カメラを付けたら映ってた」

雨良「だから君達の体に盗聴器を付けていた訳だねぇ」

雨良「まぁ最も、残りの2人は付けて数秒でバレて壊されたんだが…」

緑谷「……最後の忠告だ」

緑谷「そのアクアミスト発生器を離せ。そして大人しく投降しろ」

明「あっちゃ…じゃあ私達の作戦丸聞こえだったって事ですか…」

緑谷「……」

明「………わ……マジだよこの人」

ズドオオッ!!

明「うわっ!?」

緑谷「チッ…避けた」

雨良<あまり激しく戦うな!騒がしくなったら人が来るからね!!

緑谷「分かってますよ…!」ブンッ

ギィッ!!

発目「っとと…危ない危ない…」ギギ…

緑谷「ダガーナイフか…!」

緑谷「本物の発目さんはどこにいる!?」ギィッ!

明「だから正真正銘私が発目明なんですよ!?」ギィッ

明「逆に何故私を否定するんですか!?」ギィッギィッ!

緑谷「明らかに気が違う!!いつもの発目さんじゃ無い!!」ギィッギィッ!

ギィッ!!!

緑谷「それに何より…発目さんはゴーグル外したまま戦闘をしない……!!」ギギギ…

緑谷「何故付けない!!」

明「…!」

緑谷「簡単だ。それは癖じゃ無くなってるからだよ!!」

ギィッ

明「ッ……」

緑谷「はあああっ!!」

ズバァッ!!

明「!?」

カラン…

明「あら…ダガーが綺麗に真っ二つ……」

シャッ

明「あっ…」ガッ…

緑谷「しばらく…眠っていてもらおうか……!」

ギリギリ…

明「が……」

緑谷「………っっ!!!」ギュッ!

明「…ぁぁ……」ギリギリ

明「………ぎ、ギブギブ…首痛い…」

緑谷「………」

ギュッ!

明「いったぁ!?」

バッ

緑谷「……な、なんで何とも無いんだ…」

緑谷「窒息どころか…上がりすらしない…」

明「…痛たた…全く…」

明「そんな強く締めたら首千切れちゃいますよ…」

明「ま、首千切れた所で別に困りはしませんけどね」

緑谷「!?」

明「……私達は元々呼吸する必要なんて無いんですよ」

緑谷「……言ってる意味が理解できないぞ」

雨良<………

雨良「まさか…奴ら…」

スッ…

緑谷「2本目かよ……っ?」

ブンッ

ザシュッ

緑谷「……は」

プシュゥゥ

明「そりゃ驚きますよね…人が自分の腕切る所なんて見るの初めてでしょ」

緑谷「な…何してるんだお前は…」

明「…っ」

シュゥゥ…

明「でもほら、元通り」

雨良<……お前達は人間なんかじゃない

雨良<人造人間…アンドロイドか…!

明「アンドロイドなんて人聞きの悪い」

明「私達は有機物100%のクローンですよ」

緑谷「…ク…クローン……」

雨良(何てこった…という事は紛れている内通者も或いは…)

雨良(……最悪の可能性が提示された…!!)

雨良(もしそいつが最初からその為に作られたとしたら…)

雨良(つまりそれは個性の原理について理解したという事に繋がってしまう…)

雨良「世界一の科学者…と呼ばれてはいたらしいけど」

雨良「まさかそこまでぶっ飛んだ野郎だとは思ってもみなかったね」

明「ふふ…」

明「凄いでしょう?私のDrは…」

明「人間…ましてや超人にすら叶わない不老不死を平然と作り上げてしまうのだから…」

緑谷「そんな事可能…なのか」

雨良<そういうのは2次元とかコミックとかでしかあり得ない話だと思うね…というか思いたい。少なくとも僕は

緑谷「……なら尚更早く倒した方が良さそうだ…」

明「さっき言ったばかりですよ…不老不死って」

緑谷「そんな事したら裏切った場合の処理が出来ない」

緑谷「何かしらの方法で消滅は可能な筈だ」

明「そういう前向きな所嫌いじゃないですよ」

明「でも友達をそんな乱暴に扱うのは…」

緑谷「お前は違うだろォッ!!!」

ダダッ!

ギィッッ!!

上鳴「はぁ…はぁ…」

タード「ふふふ…」

ゾルド「ははは……」

ビネガー「少しは期待していたが…」

ビネガー「所詮ただの人間じゃこの程度か」

轟「っだ…こいつら…」

イナサ「そんじょそこらの敵じゃ無いっスね…」

イナサ「余りにも強すぎる…!!」

峰田「殺される…皆殺される…」

上鳴(そんな…通りすがりたった1人のおっさんにこうも…)

上鳴「へへ…ガキだからって舐めてっと足元すくわれるぜ、兄ちゃん…!」ビリビリッ…

ビネガー「何…」

シャッ

ビネガー(速い!?いつの間に目の前に…!!)

イナサ「体育祭でやってた超必っスか…」

上鳴(まず1人畳んじまえば士気は下がる筈…!!)

上鳴「っらぁぁっ!!!」

バキィッッ!

グラッ……

タード「…見ろ」

ゾルド「よろけた……蹴り1発で」

上鳴「へっ…雷の速度で顔面クリーンヒットじゃ骨もボロ…」

ガシッ

上鳴「何っ!?」

ビネガー「調子に乗るな小僧がァァッ!!!」

ズドォォッ!!

上鳴「がっは……」

ヒュゥゥ…

上鳴「っくそ……!!」ズザザッ…

上鳴「うっ…お」

上鳴(やっべ…今にも吐きそ…)

上鳴(なんつー威力の腹パンだよ……!!)

ビネガー「今のは効いたぞ……」

ビネガー「いいマッサージになった」

轟「嘘だろ…全然ダメージが……」

ビネガー「褒美に…貴様から先に死ぬ権利を与えてやろう!!」

峰田「や…やめろぉっ!!」

タード「まずは1人目…」

ビネガー「ちぇあっっ!!」ブンッ

上鳴「……」

キィィィッッ

ビネガー「なんだ…」

轟「バイク……?」

ガッッ!!

ビネガー「ぬっ…」

キキィィィッ…

上鳴「だ、誰…だ?」

「……ったく…せわのやけるこたちね…」

「こちとらきょうひばんだってのに…」

スポッ…

上鳴「……あ、あんた……!?」

ゾルド「へ…また餓鬼か…しかも女」

ビネガー「誰だ貴様…」

ビネガー「小娘に用は無いんだが」

「あららら…そんなよびかたされたのもなんねんぶりかな…」

「きょういくなってないんじゃないの?あんたらのボス」

「めうえのひとにたいするれいぎってもんがないんじゃないの?」

ゾルド「何をベラベラと…」

「…ま、おいたをするこにはおしおきしないとね……」

瞬「ガキだのこむすめだのオトナバカにすんじゃねぇよ」

瞬「青二才」

ビネガー「なっ…あ、青二才…!?」

瞬「……4代目亀仙流師範」

瞬「瞬時与」

瞬「さぁ…逝く前に覚えられるかなぁ?」

八百万「…っ…」ダダッ

ガッシュ「逃げ回ってばかりでは相手にもならんぞ…!」ダダッ…

ガッシュ(しめた!この女なら十分に始末できる!さっさとこいつを殺して…)

八百万(緑谷さんの言葉も気になるけど…)

八百万(まずは何としてもこの敵を退けないと……!)

八百万「……」ダダッ

八百万(方法は1つか…)

ガッシュ「いい加減下らん鬼ごっこは終いだ!!!」ダッ!

八百万「……っ」ピッ…

カッッ!

ガッシュ「ぐおっ…」

ガッシュ「目が…くっ…」

八百万(今の内に…!)ダダッ…

ガッシュ「っ……」

ガッシュ(そろそろ…戻りそうだ…)

ガッシュ「くっ………!?」パチ…パチ…

ガッシュ「どこに行きやがった…」

ガッシュ(気が感じられない…あの女も気の使い手だったか…!)

ガッシュ「だが…然程遠くにも行ってない筈だ…」

ガッシュ「貴様の匂い…足音…全ての感覚を研ぎ澄ませばたわいもない…」スタスタ

スタスタ…

ガッシュ「…あの建物の中か…」

スタスタ

ガッシュ「鬼ごっこの次は隠れんぼか…呑気なもんだ」

ガッシュ「貴様がここにいる事は分かってるぞ!大人しく出てこい!!」

ガッシュ「……ま、返答無しだよな」

スタスタ…

ガッシュ「……」

……ダダッ……

ガッシュ「そこかぁぁっ!!」

八百万「はぁ…はぁ…」

ガチャ…

ガッシュ「逃げられると思うなよ!!」ダダッ!!

バタン

ガッシュ「バリケードのつもりか知らんが…」

ガッシュ「つぁああっ!!」

バギイッッ!!

ガッシュ「……追いついた」

ヴヴ…

ガッシュ「見つけたぞ」

八百万「………」

ガッシュ「……」スッ

スカッ

ガッシュ「…人間の科学力には全く…驚かされる」

ガッシュ「ここまで立体的な映像を投影出来るのだからな…」

ガッシュ「大した種族だ」

八百万「………」

ガッシュ「灯台下暗し……か」

ガッシュ「暗闇で物陰に隠れてもバレバレなんだよォォッッ!」ダッ!!

ゴオオッッ

八百万「あっさり挑発に乗ってきましたわね」

ダダッ

ガッシュ「何っ!?」

八百万(まともに闘りあっても勝ち目が無いのは分かっていますわ…)

八百万(でも…不意打ちで気絶位なら…!!)バチバチッ

ガッシュ(こ…この距離は…!?)

八百万「万国吃驚掌ッッッ!!」ズッッ!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年12月04日 (日) 10:58:58   ID: TN2H-eFY

これはやばい、>>1が痛すぎる

2 :  SS好きの774さん   2016年12月06日 (火) 02:42:52   ID: qHPPOQiv

なろう作家臭がする

3 :  SS好きの774さん   2017年01月01日 (日) 02:46:11   ID: zo0BM7MQ

オリキャラ率何パーセントだよ
原作クラスメイト降ろしてまで出すキャラかよ

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