ユーリ・ローウェル(43歳)「フレン、また良かったら5000ガルド貸してくれや」 (34)

テイルズオブヴェスペリアSS

キャラ崩壊はご了承くださいでござる

フレン「ユーリ…君はまだ定職にもつかずに…」

ユーリ「下町の清掃業クビになっちまってよ、酒買う金もねーや、だからよお、貸してくれよおぉ…」

フレン「いい加減にしないかユーリ!!!もう何歳だと思ってるんだ!お世辞にも僕達は若いだなんて言えないんだぞ!」

ユーリ「分かってるよ…倍にして返すって!」

フレン「相変わらず博打三昧か…」

ユーリ「な?貸してくれ…」

フレン「返さなくていい…その代わり条件がある」

ユーリ「おっほ!さすがは親友だねぇ!」

フレン「5000Gやる代わりに次会う時は就職すること、いいな?」

ユーリ「わーったよ…いちいち小うるさいやつだなぁ…元騎士団長さんは…」

フレン「今の仕事だって僕は十分やりがいを感じているんだ…」

ユーリ「そうか…俺なんかよりは余程マシだわな…」

フレン「帝都が運営する介護職…良かったら君も…」

ユーリ「いや、介護職だけは勘弁だ…と、とりあえずまたなフレン!」

フレン「あ…また23号室のお爺さんから呼び出しだ…それじゃあなユーリ、次はちゃんと仕事見つけるんだぞ」

ユーリの回想

あれから何年経ったろう…

俺たちはデュークとの戦いからフレン以外とは殆ど疎遠になった…

カロルはギルド凛々の明星を運営していて軌道に乗っていたが、後で入ってきた我侭な女(姫)、いわゆるギルドブレイカーにより解散するハメに…

ジュディスは居酒屋を経営しているが度重なる俺の『つけ』が原因で入店禁止、以後疎遠となった。

レイヴンことおっさんはなぜか都合よく生きており元気に暮らしている。正直見下していたが今のあいつが一番幸せそうで非常に腹が立つ。

そしてリタだが魔導器(ブラスティア)の恩恵が無くなったこの世界で活躍の場が狭くなり、あまり良い研究成果が出せずに3流研究員へと成り下がった。
今では飲み仲間になりたまに家に泊めてもらう仲だ、こいつに至っては一番性格が丸くなったであろう…俺も驚いている。

そしてこんなクズな俺に対して今でも親友をしてくれるフレン。
かつては騎士団長にまで上り詰めたザーフィアスの英雄だったが、エステルとの恋愛がばれ、皇族に許されるはずも無く解雇された。
解雇されてからしばらくは俺と同じく浮浪者になっていたが、最近国が運営する介護職に採用されて日夜働いている。
年寄りからの評判は良いらしい。

エステルは相変わらず帝国のお姫様だ。一時期はハルルで絵本を書いて暮らしていたが、その横着な生活がたたってか体重が激増。
今は見るにも無残な関取姫だ。
フレンと一時期交際していたものの、帝国の陰謀で二人の関係は無残にも引き裂かれたが、今のエステルの体系と年齢を見てフレンは引き裂いてくれた帝国に感謝している。

居酒屋

ユーリ「今年で俺も43歳か…もうあの頃は戻ってこないんだよな…」

リタ「何辛気臭い顔して飲んでるのよおっさん」

ユーリ「お、リタか。フレンから5000G借りて今酒飲んでたんだよ」

リタ「はぁ…、ダメでしょ?いい歳して働きもしないで友達にたかってちゃ…フレンだって困るわよ」

ユーリ「わーってるって…近いうちにまた就職しますよっと」

リタ「清掃員クビになったそうね…」

ユーリ「ああ…ちょっと経営者と揉めてな」

リタ「何があったの?話なさいよ。あ、マスター、私も彼と同じやつで」

ユーリ「掃除した後のゴミを下町の用水路に捨てようとしやがったんだよあいつ…それで頭に着て喧嘩になっちまって…」

リタ「何歳になってもあんたって変わらないわよねそう言うところ…」

ユーリ「そういうお前はずいぶんと優しくなったのな。びっくりするよ」

リタ「大人になったって言って頂戴。本職では落ちぶれたけど、それでも食べていける分の生活費は稼いでいるつもりよ」

ユーリ「へいへい、俺なんかより立派ですよ」ゴクゴク

リタ「もう相変わらずひねくれ物なんだから」ゴクゴク

リタ「ねえ、仕事に困ってるならさ、あんたアスピオで私の助手しない?」

ユーリ「助手って…お前の研究のか?ダメダメ、俺そういうの空っきしだよ。お前の足引っ張るだけだ」

リタ「大丈夫よ、あんたが手伝うのはおもに力仕事とか雑用よ。頭を使うような仕事じゃないわ」

ユーリ「それって住み込みなのか?」

リタ「まあね、だって下町からアスピオまで毎日通うの大変でしょうに、別に私の家に住んでもいいわよ」

ユーリ「そうだけど物騒だろうよ。こんなおっさんがお前と暮らすなんてよ」

リタ「あのね、もう私、今年で37歳よ?こんなおばさん、あんたでももう襲わないでしょうに」

ユーリ「そんなに自分を悪く言うもんじゃねーぞ。お前さんの容姿ならまだまだ美人だし結婚だって出来るだろうに」

リタ「婚期なんてとっくに逃したわよ。もう諦めてるわ…」

ユーリ「ふーん。まあ良いけどな」

リタ「本当?じゃあ明日からでも私の家に来なさいよ。給料は日当払いにしてあげるから!」

ユーリ「いいよ、そんな気を使わなくても」

ユーリ「エステルとかには頼まないのか?」

リタ「エステル…あぁ、久々に名前聞いたから一瞬忘れかけてたわ…最近あってないのよねえ」

ユーリ「その…ずいぶんとふくよかになったよなあいつ」

リタ「最後に会った時喧嘩別れになっちゃったのよね…」

ユーリ「そうなのか?」

リタ「あいつ、ハルルでの生活がふしだらすぎてね…毎日のように落書きしながら寝転んで菓子食べて…丁度ぶくぶく太りだした時の事だったわ…」

ユーリ「うへぇ」

リタ「私が以前開発したプロペラで空を飛ぶ、人力浮遊機でハルルに行ったんだけどエステルが乗せてっていったのよ」

ユーリ「ほうほう」

リタ「で、あの子の体重に耐え切れず壊れちゃってね…少しは痩せろって言っちゃったのよ…そしたら私の機械が欠陥品なんだって言われて喧嘩になっちゃって…」

ユーリ「真のデブは自分が太っているという自覚も無いからな…無理もない…」

リタ「あの子の事は別に良いとして、最近カロルがダングレストで焼き鳥屋をやってるの知ってた?」

ユーリ「いや、まったく…ギルドの姫にG壊されてからうつ病で引きこもりになってる事しか知らなかったよ」

リタ「ギルド崩壊と同時に幼馴染のナンは別の男と結婚しちゃうしで居た堪れなかったわよねぇ」

ユーリ「やめてくれ、こっちまで胸が痛くなるぞ」

リタ「でもまあ、最近はカウンセリングに通って精神が落ち着いたとかで焼き鳥やを経営しながら頑張ってるみたいよ?」

ユーリ「そっか、カロルも頑張ってるんだなぁ…それに比べて俺は…」

リタ「はぁ、あんたさ、ジュディスに居酒屋の付け、払ってなかったでしょ?」

ユーリ「ん?あ、あぁ…本当は清掃業の給料でまとめて返そうとは思ってたんだけどな…」

リタ「あんたの付け、私が払っといたわよ」

ユーリ「おいおい…何もそんな…」

リタ「ユーリを甘やかしちゃだめよってジュディスには言われていたんだけどね、あんたの事情を話したのよ…」

リタ「就職がまた決まったら一杯奢ってあげるからまた飲みに来なさいだってさ」

ユーリ「ったく…ジュディスまで俺に気ぃ使いやがって…」

リタ「レイヴンは最近胸の魔導器の接触が悪くて倒れたり転換みたいな症状が出てるのよ」

ユーリ「そういやおっさんの胸にはめ込まれた魔導器だけなぜか動いてるんだよな」

リタ「永久機関みたいな構造になってるのよあれ、でも結局は部品が劣化してしまえば機能も低下するし、年齢ももう爺だし丁度良いんじゃない?」

ユーリ「時折若い頃のリタになるなお前」

ユーリ「そういやパティってどうなったんだっけか」

リタ「若返りの薬が切れてばあさんに戻ったわよ」

ユーリ「そ、そうか…」

リタ「パティ曰くこんな私でもユーリはきっと抱いてくれるって言ってたわ」

ユーリ「やめてくれ…」

リタ「あんたはもう少し落ち着いて結婚して家庭を持ってると思ったんだけどねぇ…」

ユーリ「幻想を抱きすぎだ。俺にそんなもん似合わねーよ…」

ユーリ「さて、明日はアスピオに行かなきゃになっちまったし今日はもう寝るわ、それじゃあな」

リタ「ええ、楽しみに待ってるわよ、雑用君」

ユーリ「もう助手扱いかよったく…おやすみ」

リタ「お休み、ユーリ」


リタ「ユーリ…(シュン…」


飲み屋の隅っこの席

デューク「ユーリ…(シュン」←だいぶ禿げてる

アスピオにて

リタ「そうそう、その機械をテーブルに置いて」

ユーリ「これで良いんだなっと…よいしょ」

リタ「何よ、おっさんの癖にまだまだ力があるじゃないの~」

ユーリ「何いってんだ。調子こきすぎると腰だしちまうから程ほどに頼むぜ」

リタ「ふふ」

ユーリ「なんだよ笑って…」

リタ「本当歳は取ったけど子供っぽい部分が残ってるわよねあなたって」

ユーリ「そりゃ、お前と違って学も教養もねーからな、まっ、こんな俺に職をくれたリタには感謝するぜ」

リタ「ずっと働きたければ。ずっとここに居ても良いわよ?私は困らないし」

ユーリ「力仕事は確かに大変だが、上司がお前なら働きやすくていいかもな」

リタ「そうよー?ご飯だって三食でるし夜はお酒までつけるんだから。悪くはないでしょ?」

ユーリ「ひょっとしてそれって国の税きn」

リタ「せ、正当な研究の経費よっ!さあ、仕事仕事っ!」

そして…


リタ「ふう、お疲れ様。疲れたでしょ?」

ユーリ「久々に働いたよ。お陰様でくたくただ…」

リタ「さあ、夕飯の支度しましょうか」

ユーリ「ん?ああ、良かったら俺が作るぞ?」

リタ「そういやあんた料理得意だったわね…でも」

リタ「残念ながら私も今は料理が得意なのよ、歳取ってから自炊に力が入っちゃってね」

ユーリ「へぇ、リタが料理か…そりゃすげぇ」

リタ「そうね…今夜は肉じゃがでも作りましょうか…」

ユーリ「マジか…!」

リタ「あんたは先にお風呂でも入ってきなさいよ。その間に準備しとくから」

ユーリ「あ、ああ、悪いな」

リタ「別に一人分も二人分も変わらないわよ」

………

……

ユーリ「ごちそうさん。美味かったよ」

リタ「お粗末様っ。喜んでくれてよかったわ」

ユーリ「って言うかなんか申し訳ない気分だな…こんな生活させて貰って給料まで貰うなんてさ」

リタ「良いのよ、私一人じゃ難しい仕事もあんたがいりゃ捗るんだし。おつりがでるくらいよ」

ユーリ「そうか…」

リタ「もちろん休みたい時は休んで良いわよ。あんただって予定あるでしょうし」

ユーリ「ねーよ。ふらついてるおっさんにそんなもんは」

リタ「ふふ、でしょうね」

ユーリ「ったく分かってるなら言うなっつーの…」

リタ「さあ、明日も仕事頼むわよ。今日はもう寝ましょう」

ユーリ「ああ、そうだな。明日は何をさせるんだか」

リタ「ふふ、覚悟してね」


………

……

こうして俺はリタの家に居候し、研究の手伝いおよび雑用係をする事となった

リタは俺に給料を払い、俺はリタの手伝いをする。

最初は良かったものの、かつての仲間にこのような施しを受けている自分に罪悪感を感じ始めていた…

きっとリタにとっても俺は仲間と言うより同情の対象なのであろう。

そう言った気持ちが心の中で浮き沈みし、正直辛いと思うことも多くなってきたのだ。

そう…自分が情けないと。


ダングレストにて


カロル「いらっしゃいませ~焼き鳥屋台、凛々の明星へようこそ」

ユーリ「ぼんじり4本と生ビールひとつ…」

カロル「その声…その見た目…ユーリじゃないか…元気してたかい?」

ユーリ「はは…この年齢でふらふらしちゃっててさ、今更ながら付けが回ってきた感じだ…」

カロル「ユーリも色々あったんだね…まあ座りなよ。今作るから」

ユーリ「ああ…」

嫁「あら、あなたのお友達?」

カロル「ああ、うん。紹介するよ。彼はユーリって言って僕の大切な友達なんだ」

嫁「カロルの家内です、沢山食べていってくださいね」

ユーリ「ああ、どうも…ってお前結婚してたのか」

カロル「まあね、一時期は自殺まで考えたけど。彼女のお陰で今こうやって生活していけてるんだ」

カロル「ギルドを解散してから、俺は何をするにも無気力になってね。そんな俺を見てナンには軽蔑され他の男と結婚。本当にあの時は死のうかと思ったよ」

カロル「でも死ぬ勇気も無い俺はただひたすら引きこもって自分の殻に閉じこもっていたんだ…」

カロル「そんな時にカウンセラーの彼女と出会ったんだ…こんな僕と真剣に向き合ってくれて…時間は掛かったけどようやく僕も自分の人生に1歩踏み出すことが出来たよ」

ユーリ「そっか…立派だぜカロル。本当に…」

カロル「はは、これでも昔はユーリに憧れてたからね。それにユーリは今でもかっこいいじゃないか」

ユーリ「んなことねぇよ。今はリタのところで世話になってるんだ」

カロル「へぇ、付き合ってるとか?」

ユーリ「いいや、俺さ、前まで仕事を失っちまって。食うのに困ってたんだけど丁度リタが一緒に仕事しないかってな」

カロル「そっか!良かったじゃないか!ユーリだって上手くやってる!」

ユーリ「いや…最近自分が情けなくなっちまってな…」グビグビ

カロル「ユーリ?」

ユーリ「結局働いてるっていうのは表面上だけで俺はリタに食わせて貰ってるだけだ…」

カロル「…」

ユーリ「前の仕事を辞めたのだって聞こえは良いが結局俺が逃げ出したのも一緒だ…俺は結局あの頃と何もかわっちゃいねぇ…俺だけが…」

カロル「ねえユーリ…」

ユーリ「ん?」

カロル「リタに迷惑を掛けたくないなら、うちで働いて見ない?」

カロル「売り上げが良くてさ、そろそろまた従業員を追加しようと思ってたんだよ。ここで働けば自分で稼いでるって実感もあるだろうしリタにも迷惑を掛けてるって罪悪感が少しでも消えるんじゃないかな?」

ユーリ「焼き鳥屋か…たしかにこのダングレストは下町っぽい雰囲気あるし俺にはぴったりかもな…」

カロル「うん、ユーリとまた一緒に働けるなんてギルドの頃を思い出してとても嬉しいよ!」

ユーリ「ああ、アスピオに戻ってリタに相談してみるよ。久々に会ったのに悪いなカロル」

カロル「ううん、気にしないで、あとお金は良いよ。再開したお祝いってことで」

ユーリ「なんかその…色々とすまん…」



アスピオにて

リタ「あら、今日は遅かったじゃないの。何処へ行ってたの?」

ユーリ「ああ、ちょっとカロルん所にな」

リタ「どうよ?あいつ元気だった?」

ユーリ「ああ。結婚して嫁さんまで居たよ」

リタ「へえ、あのカロルが…ってまあ結婚してて当たり前の歳か…」

ユーリ「なあリタ…折り入って相談があるんだが」

リタ「へ?何かしら?」

ユーリ「俺さ、このままお前に世話になんのが良くない気がしてな」

リタ「どういうこと…?」

ユーリ「確かにこの生活をしてればきっと俺は食い扶持に困らない…でもそれって結局はリタに養って貰ってるのと同じなんだ…」

リタ「…」

ユーリ「この生活をして見て思ったよ。結局俺はお前の役に殆ど立ててない。誰にでも出来るような雑用をこなしているだけだ」

リタ「…」

ユーリ「だからさ、俺、カロルのところで焼き鳥屋を…」

リタ「駄目よ…」

ユーリ「え…?」

リタ「あんたが出て行ったら、また私は一人じゃない…」

ユーリ「いや、また時折顔は出すし一緒に飲みでも」

リタ「そう言う事じゃないのよ…!」

ユーリ「え…?」

リタ「ごめんなさい…本当はね、あんたを誘ったのも…下心があってのものだった」

ユーリ「お、おいリタ…」

リタ「毎日のように研究研究…もちろん好きでやっていたわ…でも天才魔導師なんて呼ばれていたのははるか昔のこと。今じゃ平凡な研究員よ…」

ユーリ「…」

リタ「けどね、最近になって私は一人ぼっちって気づいたの…最近になってまたあんたと会うようになって、一緒に飲むようになってね…私、楽しみだったのよ…あんたと会うのが…」

リタ「禿げたレイヴンやデューク、白髪が少し増えつつも一生懸命仕事に勤しむフレン…そんな彼らと同じように私も歳を取ってしまった…」

リタ「37歳…こんな年齢で私、あんたを愛おしく思うようになったのよ…」

ユーリ「おいおい冗談だろ…俺なんて43歳だぞ…こんなおっさんのどこに…」

リタ「何歳になってもあんたは昔のままよ。ぶっきらぼうだけど優しくて…何かあればすぐ駆けつけてくれて…」

ユーリ「俺はそんな…」

リタ「ふふ、気持ち悪いわよね。こんな年齢になった私にこんな事言われて…ごめんなさい…忘れて頂戴…あなたのしたいようにすればいいのよ」

ユーリ「お前は…いいのかよ?今後ずっと俺がお前の家に暮らしても…」

リタ「ええ…願わくばずっと居て欲しかったわ、朝起きてあんたが居てくれて…本当にここ最近毎日が楽しくて楽しくて…」

ユーリ「何度も言うが…俺は…」

リタ「もうここまでくれば互いの年齢なんて関係ないわよ…まああんた達男は若い子のが良いでしょうけど」

ユーリ「何言ってるんだ、お前元々童顔だからまだ20代くらいにしかみえねーっての」

リタ「そんなユーリはうっすら老けたわよね…ほら、白髪1本発見…」

ユーリ「こら、髪の毛さわんな…!それに白髪とか見つけてくれんなよ…泣きたくなる」

酒が飲みたくなったので休憩します。

続きは数分後に

それでは…

リタ「一緒に居てよ…また一人ぼっちになるのは嫌…」ぎゅ

ユーリ「37歳のおばさんが何言ってんだか」なでなで

リタ「馬鹿っ!そこは黙って抱き返しなさいっての!!!」

ユーリ「こう言うシーン初めてだから俺もどうしたら良いのかわかんねーんだっつーの…」ぎゅ

リタ「ふふ、私だってそうよ…」

ユーリ「ったく。でも不思議と嫌な気持ちじゃねーな…」

………

……







                  リタ「この後滅茶苦茶、以下省略!」



そしてまたしばらく時間が経った

ジュディスの居酒屋にて

ユーリ「今まで悪かったなジュディス。安定した収入が入るようになったからこれ、お詫びの金だ、受け取ってくれ」

ジュディス「あら、それは受け取れないわ。貴方のその気持ちは喜んで受け取るけどね」

ユーリ「何でだ。やっとお前にお詫びが出来ると思ったんだがな」

ジュディス「リタから受け取ってるって言ったでしょ、それに貴方にそういう気持ちがあるだけでも私は嬉しいわ」

ユーリ「そっか…いつも悪いな…」

ジュディス「このお金は使い道があるはずよ、リタも37歳で出産なんて大変でしょうし、ね?」

リタ「でっかい声で年齢を暴露すな!」

レイヴン「まさかリタっちとユーリがおめでた婚とはね~おっさん寂しいわ~」

カロル「でも良かった、二人とも幸せそうで…」

レイヴン「もう少し若けりゃラブラブカップルなんだけどね~なんせ二人とももうおっさんとおばさn」

リタ「そういうあんたは爺でしょうが!」ゲシ

レイヴン「うぎゃ!」

ユーリ「あ、またおっさんの心肺機能が停止した」

リタ「叩けば直るわよ!」ガン!

レイヴン「今一瞬三途の川が見えたわよ!」

フレン「それと…もう一つ報告があるんだ」

ユーリ「なんだフレン?」

フレン「まずはユーリ、リタ、おめでとう!」

リタ「ありがとう、フレン…」

ユーリ「何歳になっても照れるなこう言うの…」

フレン「実は僕、今日付けで介護施設の長を任される事になったんだ」

カロル「へぇ!そりゃすごい!」

レイヴン「騎士団クビになってから心肺してたけど、上手くやってんのね」

ユーリ「大出世じゃねーか」

フレン「ああ、ありがとう…それで…」

ジュディス「言いづらければ私から言うけど…」

フレン「ううん、僕の口から言うよ…結婚式はユーリとフレンの後になるけど…今度ジュディスと結婚することになったんだ」

レイヴン「えぇぇぇ!?!?!?嘘でしょおお!」

ユーリ「お前ら何時の間に出来てたんだよ…」

リタ「まったく知らなかったわ…」

カロル「むしろ接点なんて殆ど無いと思っていたなぁ」

ジュディス「彼、最近になってうちの店を利用してくれるようになってね」

ジュディス「なんでも夜な夜な太った女性にストーカーされるようになって、ここへ相談に来るようになったのよ」

ユーリ「誰かは聞くまい…」

リタ「相談を受けてる間に意気投合ってやつね」

ジュディス「ええ。彼の切実な態度、仕事の真剣さに私が惹かれてしまったのよ…」

レイヴン「ジュディスちゃん年齢とは別に見た目はあの頃のままだしうらやましいわフレンちゃん!」

ジュディス「年齢のこと次聞いたらぶっ飛ばすわよ?」ゲシ

レイヴン「」

ユーリ「また機能停止した」

リタ「叩けばなおるわ」ガン

レイヴン「だから歳よりはもっと大事に扱いなさいって!」

カロル「この雰囲気、懐かしいなほんと…」



飲み屋の隅っこの席

デューク「ユーリ…(シュン」←だいぶ禿げてる

ユーリ「リタ、帰る前に少し寄り道いいか?」

リタ「別に良いけど何処?お腹の子に響くから遠出はできないけど…」

ユーリ「あぁ、ラピードの墓だよ」

リタ「あ、そっか、まだラピードに教えてなかったもんね」

ユーリ「もうあいつが居なくなって10年前だ…お前も号泣してたもんな」

リタ「そりゃそうよ…私、なんだかんだでラピード大好きだったしね」

ユーリ「こいつも天国でそれを聞いて喜んでるだろうよ、リタ」

リタ「ラピード、びっくりしてる?私のお腹にユーリの子供が居るのよ?」

ユーリ「名前はまだ決まってないけどなっ」

リタ「そう言えばそうね…」


………

……

こうして俺とリタはそのまま流れるように結婚し、現在でもアスピオで暮らしている。

ジュディスは居酒屋の拠点を下町に移住し、フレンも介護の仕事を頑張っている。

レイヴンはなんとかリタの調整により調子を取り戻し、相変わらず騎士団で頑張っているそうだ。

そしてカロルは一足お先に嫁が子供を出産した。

そして…エステルは…

エステル「ユーリが…リタと…嘘ですよね?」

兵士「本当です」

エステル「フレンがジュディスと…嘘ですよね?」

兵士「本当です…」

エステル「ふぎぃぃぃぃ!なんで!私はずっと二人の間に居たかったのに!」ボリボリムシャムシャ…

兵士「お言葉ですがエステリーゼ様…また少し太られましたか?」

エステル「へ…?」

兵士「結婚したお二方のお妃は大変綺麗でした…エステリーゼ様ももう少し容姿を気遣われていれば…」

エステル「痩せればユーリやフレンがもう一度私を見てくれるんです?」

兵士「そもそも前者は特に意識してなかったような…」

エステル「分かりました…私、ダイエットしてもう一度ユーリやフレンと会って見ます!」

兵士「辞めたほうが…」

そして1年後


エステル「運動と野菜中心の生活…お陰で20キロも痩せました!かなり無茶をしましたが…さあ、まずはユーリに会いに行きましょう!」




アスピオにて

リタ「ほら~もう甘えん坊なんだから~」

ユーリ「リタ似だな、お前は~」

リタ「そうかしら、こことここ、ユーリに凄く似てる」

ユーリ「しばらくリタは子育てに専念してくれ、俺に指示してくれれば俺が仕事フォローするから」

リタ「パパが仕事手伝ってくれてたすかりまちゅね~♪」



エステル「…ユーリ…リタ…」

デューク「ユーリ…(シュン」←だいぶ禿げてる

エステル「とてもじゃないけど踏み込めなかった…フレンにもユーリにも…結局は私の自業自得…」

エステル「とりあえず今日はピザとポテチとハンバーガーと焼きそばと牛丼とカツ丼とラーメンでも食べながら今後どうすれば良いか考えましょう!」



レイヴン「いや痩せた体系維持しろよ」







オチが微妙ですみません。


ヴェスペリアってヒロインはエステルなんですがユーリとくっつく要素が見当たらず
何も考えずに書いてたらこんな内容になってしまいました。

それでは。

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