奥田愛基「地獄の使者たち」 (16)

これは、まだ日本がアメリカと戦争をしていた頃のお話です____


昭和28年八月、日本軍最前線地のとある半島____、そこにある連合軍基地に二人の日本兵が捕虜として捕らえられていました。



奥田愛基「捕虜になって何日経つのかな……」

安倍晋三「………」

奥田「仲間は大尉の作戦を無視して敵に斬り込んで行って全滅、残ったのは自分と安倍大尉だけ……。こんなことならみんなと一緒に玉砕してればよかった」

安倍「奥田よ、私はそうは思わんよ。たとえ敵の手中にあろうと最後の最後まで生きて戦うのが日本男児というものだ」

奥田「大尉殿……」

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安倍「それにな、奥田よ。俺はお前と一緒ならどんなに辛くとも笑って堪えられるぞ」

奥田「安倍大尉殿……///」


…………チュ


ガチャッ

兵A「ソラ、食事ダ」

安倍・奥田「ッ!?」ビク

兵B「オイオイ、コイツラゲイダゼ!」

兵A「コイツハ面白イ、大佐ガ知ッタラ見モノダゼ!」

兵達「「へへへへへへへ……」」



それから数時間後、

ガチャ

バリグサー大尉「ごきげんよう安倍大尉殿、私はバゥアーズ最高司令官の副官でバリグサー大尉と申します。戦争は終わりました。我々連合軍の勝利です」

安倍「なん……だと……」

奥田「日本が負けたッ!?」ガク



大尉「我々は明日本国へ帰還します。今夜帰還前の前夜祭を開くこととなったのですが

安倍「前夜祭だよ。ふん、勝戦国はめでたいことだな」

大尉「ええ、それで聞けばあなた方はゲイだとか……」

奥田「何が言いたい?」

大尉「バゥアーズ大佐はあなた方のホモセックスを見たいと言っておられるのです……フフッ」

奥田「くそ、日本が敗けただなんて!」
カベドーン

安倍「それよりも、俺たちは今夜殺されるぞ」

奥田「えッ!?」

安倍「ここの最高司令官であるバゥアーズ大佐は情け容赦のない氷のような男として有名なんだ。用済みになった俺たち捕虜を米国へ連れて帰るとは思えない。おそらく、今夜の前夜祭で我々が交情を晒しているうちに……」

奥田「……大尉殿、自分に任せてください!」

ゴソゴソ…

奥田「これです!」っ

安倍「そ、それは!?」

奥田「捕虜になった時に隙を見て掠め取ったダイナマイトですよ! これを使って奴らをこの基地ごと木っ端微塵にしてやるんだ!」

安倍「……残念だが、それは無理だ」

奥田「大尉殿!?」

安倍「そのダイナマイトは導火線が短すぎる。奴らの隙をついて我々だけ逃げれる保証はない。それに、私は敵の武器で生き延びようとも思わんよ」

奥田「なら一体どうすれば!? 自分らはこのまま殺されるのを待ってるだけなんですか!?」

安倍「……いや、私に考えがある」

そして前夜祭となり____


コンコン

大尉「どうぞ」

ガチャ

兵A「ヒャッホウーー!」

兵B「ジャパニーズイエローモンキー!」

大尉「バゥアーズ大佐、安倍大尉以下一名、連れてまいりました」

バゥアーズ大佐「フフフ……」

奥田(こ、これが最高司令官のバゥアーズ大佐か。なんて威圧感なんだ……!)

大佐「……ヤレ!」

大尉「それでは始めてください」

安倍「その前に、タバコを一本吸わせて欲しい」

大尉「ゴニョゴニョ……」

大佐「ククク……最後ノ一本ダ、吸ワセテヤレ」

安倍「ふぅ……」( ̄- ̄)y─┛~~

奥田「安倍大尉殿……」

安倍「よし、奥田よ! 日本男児の心意気を見せてやろうじゃないか!」

奥田「ハイッ!」

ヌギヌギ、バサッ


兵A「へへへへ……」

兵B「フフフフ……」

安倍「………」ドガッ!

兵達「!?」

安倍「ンンッ……、オウ……」
ヒクヒク、スパァ

兵A「オーーウ! ファンタスティックwww」

兵B「ハハハww アナルニタバコ咥エテ吸ッテヤガルゼwww」

奥田「大尉殿……///」

パクッ、
ジュポッジュポッ…クチュクチュッ…ジュポッ…

安倍「おうッ……///」

大佐「………」ググッ

安倍「奥田……イ、イクぞぉ!」

ズニュッ、ズズズズ……!

奥田「アォォォォーーーーー///」

兵達「うわぁ……………」

安倍「ハァハァ……クゥッ!」パンパン

奥田「アァーーーーーーッ♂」


大尉「~♪」

大佐「……バリグサー」

大尉「……イエッサー」

ヌギヌギ

大尉「どうぞ……」

大佐「ふ、ふつくしい……」

パクッ

大尉「オォウ///」

大佐「カモン///」

ズニュズニュ……グググ


大佐「イイゾ、モット動ケ///」

大尉「オォォォォォーーーーーーウッ////」

奥田「ハァ…ハァ……大尉……どの///」

安倍「…………」


ジッ、ジジジィィィーーーー

安倍「どうやらタバコの火が導火線についたらしい。ケツの中で湿ってなければこのまま爆発する。あとは気付かれないのを祈るばかりだ」

奥田「…………」

安倍「怖いか?」

奥田「……いいえ。いいえ、大尉殿と一緒なら……」

安倍「奥田よ、お前を愛していたよ。お前と出逢えたおかげで俺の短かった人生も悔いなくとじることができる……///」

奥田「……た、大尉殿///」

安倍「あの世で、また逢おう……」



ジジジジジジジ…………ジッ!!




奥田「安倍大尉殿……愛しておりました」




END

Rの方にも載せました。
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssr&dat=1472296868

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