海未「怪談で想像力を鍛えます!」 (123)

海未「……」カリカリ

海未「……」ピタ

海未「……」ウーン

海未「」クシャクシャ

海未「…ダメですね、最近は歌詞がスランプ気味です」

海未「という訳で」

海未「>>3(キャラ)に>>5(キーワード)の怪談をしますね!」

>>3「えぇ…なんで…?」



※ルール説明
・キャラの安価のコンマがそのキャラのSAN値となります

・キーワードの安価のコンマによって、怪談の長さが変わります
00-33:ショート(1レス)
34-66:ミドル(3レス)
67-99:ロング(5レス)

・怪談の最終レスのコンマがその怪談の怖さとなり、キャラのSAN値を削ります

・SAN値が残れば再びキーワードを募集して繰り返し、SAN値が0になれば安価で次の人を呼びます

・なお、ルールは変更となることがあります


遅筆ですが、どうかごゆるりとお付き合いください


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1472130197

理事長無理なら絵里

リョウメンスクナ

>>3理事長 SAN値58 採用

>>5リョウメンスクナって元ネタあるし再安価

安価↓で

海未「理事長にμ'sの10人目の話をしますね!」

理事長「えぇ…なんで…?」

理事長(急に理事長室に来たと思ったら何を… 園田さん、いえ、海未ちゃんどうしちゃったのかしら…)

理事長「」ピタ

理事長「え?10人目?」

海未「はい その人のことを今から話しますね…」

理事長(うそ、わたしラブライブには9人のグループで登録しちゃってるわよ)ダラダラ




怪談其の1『実は10人目がいる』コンマ82:ロング


廃校を何とかしたいと思った穂乃果がUTXのA-RISEに着想を得て、3人から始まり

6人に増え、正式な部となり、部長を迎え、そして衝突もあった生徒会ともわかりあえてμ'sのメンバーは集まりました

穂乃果、ことり、私、真姫、凛、花陽、にこ、希、そして絵里

現在、μ'sは9柱の女神にその名を由来する、この9人のグループをさしています

希と絵里が加入した時、名付け親である希も言っていました「μ'sは9人が集まってこそ完成形だ」と

ですが私はそのときふと考えたんです

この9人で完成形ならば

もしμ'sが9人でなくなったら、不完全な存在になってしまうのではないでしょうか

もちろんそのときは、すぐにその考えを振り払いました

希と絵里が加入したすぐあとで考えることにしては縁起が悪すぎですしね

しばらくして、μ'sには最大の危機が訪れました

理事長に面と向かって言うのも恐れ多いというか、普通に失礼なことなのですが

ことりの留学騒動のことです

あれは、そもそも色々な出来事と、ある種の不幸が重なった結果でしたが

感情などを抜きにして事実だけを述べれば

ことり1人が抜けたことを受けて穂乃果と私も脱退

聞いた話ですので詳しいことはわかりませんが、真姫、希、絵里も練習に出なくなったようでした

つまり、一人の脱退がグループの半壊を招いた、ということです

もちろん、今はわだかまりもありませんし、むしろ今まで以上の絆を感じています

そしてそれは私だけではありません

興味深いのはそのときのことです

μ'sのメンバーが実質にこ、凛、花陽の3人だったとき

にこの元に入部の申請があったそうです

学年もクラスもバラバラでしたが、『6名』だったそうです

まぁ、元が9人なのですから、合計が9人になるように、入部希望者たちが調整したのかも知れません

その話をした時、にこが思い出したように

「…そう言えば、あたしがμ'sに加入した時も、入部の申請があったわね」

と言って、ファイルからひらりと用紙を取り出しました

――『2枚』の用紙を

…これも偶然の一致かも知れません

そう思っていたんですが、この前凛はこう言っていました

「凛たちがμ'sに入ったときにも、凛たちのクラスからμ'sの練習に参加したいって言ってた子たちがいたよ」

「―――『3人』も」

このとき、私の疑念は確信に変わりました

「μ'sは9人に、完成形になろうとしている」と

ひょっとしたら、無我夢中だった私たちが気付かなかっただけで、穂乃果とことりと3人だったときも、6人の志願者がいたのかも知れませんね

名は体を表す、私は不思議なこともあるものだ、と思いましたね

さぁ、前置きが長くなってしまいました

μ'sは、メンバーとしては9人ですが、実は志願者もたまにいるんですよ

その方々はたいてい、練習がきつすぎて体験の段階で諦めてしまうのですが、今までに3人、それでも10人目になろうとした方々がいました

ですが、理事長もご存じでしょうが

一人は家の階段から転げ落ちてアキレス腱に大怪我

一人はご両親のお仕事の都合で、急に転校が決まりました

そしてもう一人は



今理事長が書類整理に追われている、一昨日交通事故に遭った――さんです



これらを受けて、私の認識は恐怖に満ちたものに変化しました

μ'sというグループは、9人でなくてはならず、何があっても10人目を許さない存在だ、と

ですから、私が理事長室に来たのは、これの掲示許可を頂くためなのです

『アイドル研究部への入部の募集を停止します! 皆さんはμ'sの支援者という10人目、是非とも外側から私たちのことを見ていてください! アイドル研究部部員一同』

…長くなりましたね

要するに、μ'sの10人目は新たなメンバーではなく、この音ノ木の生徒全員だ、ということです

>>16のコンマ28が理事長のSAN値から削られます

SAN値:58-28=30にdown

海未「……」

理事長「……」

海未「……」

理事長「…あの、どこまで本当なのかしら? これ、海未ちゃんの想像力を鍛えるのが目的のはずよね?」

海未(敬語が外れて、海未ちゃん呼びになってますね それなりに怖がってくれたんでしょうか)

海未「えっと、拡大解釈や大袈裟な表現はありますが、一応嘘は言っていません」

理事長「…え? 本当なの?」

海未「ただこの書類はただの生徒会の予算案です」

理事長「嘘ついてるじゃない」

海未「すみません …それで、次にどんな話を聞きたいとかありますか?」

理事長(逆になんでその願望があると思ったのかしら)

理事長「まあ、そうね… >>21とか聞きたいかしら」

>>21は、怪談のキーワードでお願いします

弓道場

理事長「まぁ、そうね…」

理事長(落ち着いて 所詮は海未ちゃんの作り話、ここで怖がっていると思われるのはなんだか嫌だし…)

理事長(ここは気がすむまでいっそ付き合ってあげて、大人の余裕を示したいところね)

理事長「…弓道場の話とか聞きたいかしら」

海未「はい、了解です」

海未(理事長も楽しんでくれてます! 想像力を鍛えるためにも、全力でお応えしなくては!)



怪談其の2『弓道場』 コンマ95:ロング


私がアイドル研究部と兼部している弓道部

厳密には、弓道部に所属しており、かつアイドル研究部に兼部ですけどね

部員の皆さんで競い合い、高め合い、大会で結果を残すべく、日々研鑽を積んでいます

その部活動の場所、弓道場のお話なのですが、少しばかり前置きを

弓道には、いえ、弓道に限らずとも日本発祥の武道には、ある基本理念が存在します

理事長ももちろんご存じですよね?

……

はい、正解です いわゆる『心・技・体』ですね

これらを鍛練で磨き、すべて欠かすことなく本番で披露することができて初めて、武道として認められます

弓道で言えば、美しい姿勢を保つ体、正確に的を射抜く技、そして結果に揺れることのない、研ぎ澄まされた心が要求されています

そして、武道を審査する場合、通常は3人以上が審査にあたります

これは、よほどの達人でもなければ、一瞬の所作を見ただけでは心技体のうち、何が欠けているかということが把握できないためです

要は役割分担ですね

こと弓道においては見るべきところが多いですから

大会や審査が近づくと、部員全員で一人ひとりの動作の確認をすることもあります

そういう時は、自分ではできているつもりでも、人からすればまだまだ、ということを感じるばかりです

…話がそれてしまいました

つまり、一人だけの練習では上達が厳しい、ということです

私も、μ'sの練習が長引いたりすると一人で弓道の稽古となってしまうので

弓道部の誰か、もしくはμ'sの誰かにお願いして見て貰うようにしています

実はですね

一人では上達が難しい、ということ以外にももうひとつ、私が一人で稽古をしない理由があるんです

その原因となった弓道場での出来事について話しますね

はじめのうちは、μ'sの練習後に一人で稽古をしていました

やはり自分の都合だけで人の手を煩わせるのは気が引けましたし

それに、私は集中すると周りが見えなくなる節があるので、その人を少なからず蔑ろにしてしまいますから

ということで、備品のビデオカメラを活用した練習を行っていました

一射一射を録画し、10本射るごとに矢の回収と動作の確認をする、というものです

まぁ、この形の練習方法になるまでに、鏡を使ってみたり先輩に相談したりと色々やりましたが

その練習にも慣れてきたころのことです

ビデオを停止し矢を回収して、その日何度目かの動作の確認をしていた時

録画した映像が11本になっているのを見たんです

1回1回録画は消すようにしていたので、少し不思議に思いましたが

まあ消し忘れただけだろうと考えて、11本の映像を見ることにしました

左手の位置は安定している、5本連続でいいところに当たったことに喜びを隠せていない、このときは少し引きすぎか…

などと、自分なりに考察しながら見進めて行きました

そして11本目を見てみると、なんと私の頬に飛んできた虫がとまったのです

さすがに若干気分が悪かったですが、映像の中の私は虫を一切気に留めず、何もなかったかのように平然と矢を構えて、射っていました

集中すると周りが見えなくなるどころではなくて、自分に呆れさえ感じました

録画を削除し、それから一応水で顔を洗ってきて、練習を再開しました

頭の中で先程の11本の映像から修正点を洗い出し、その姿をイメージ?それが明確になってくると、深呼吸をしてから場所を移動、矢をつがえます

引きすぎないことを改めて意識し、右手をゆっくりと引いていくと―――





―――頬に、虫がとまりました





寒気を感じました
吐き気を催しました
心の底から真っ黒い恐怖が沸き上がってきました

逃げ出したいと思っても、足は姿勢をくずしません

悲鳴を上げようとする口も開くことはなく、きゅっと結ばれたまま

自分の体が全く思い通りにならない恐怖を抱きながら、私は矢を射ました

私は心が欠落したような気分で録画を止めると、矢をつがえる私がサムネイルとなっている23本の動画があるのを見て、気を失いました

そしてそれから私は、無人の弓道場に一人で入ることすらできなくなりました

それ以来、その他に不思議な体験はしていませんが、あれは一体なんだったんでしょうね?

>>30のコンマ25が理事長のSAN値から削られます

SAN値:30-25=5にdown

あるんです ではなくて あるのです 

海未「…と、これで以上です」

理事長「……」

海未「…その、あんまり弓道場がメインにならなくてすみません」

理事長「そ」

理事長「そそそそそそそうよまったくうみちゃんてばまじめなのにちょっとうっかりさんなところとかむかしからかわらないのねもうきゅうどうじょうのはなしをおねがいしたのにほとんどびでおかめらのかいだんばなしじゃないのよほんとにもう」

海未「えっと本気でごめんなさい」

海未(ていうかこれもうほぼアウトですよね… 後でネタばらししてなんとかなるんでしょうか)

理事長「ほらほらおばさんはまだまだぜんぜんへいきでだいじょうぶだからがんがんはなしてくれていいのよそうあの>>35のはなしとかしてくれたらむしろぎゃくにどうなるんだろうねえどうなるの」

海未(これはもう早く楽にして差し上げましょう)

理事長「うふふるるふふふふふすふふ」

※キーワード安価です
※なるべくショートをねらってください俺のために


http://imgur.com/861VkUu.png
なら書くなゴミクズ

>>32すまない 脳内保管よろしくです

>>35おっしゃる通りだわごめん 安価にコンマなんだから何があろうと書く覚悟が必要だったな
言葉は慎むようにします

>>35は「見てはいけない画像」でもいいかなと思ったがどうだろう
それからまだ画像を見ていない人、普通にグロ画像なので耐性ない方はご注意を

アンケート>>35のキーワードは
1死体
2手術
3見てはいけない画像
4その他

気に入ったのに投票 最初に2票入ったもので行きます

>>38脳内保管→脳内補完です



怪談其の3『手術』 コンマ85:ロング


理事長は、大きな手術の経験はおありですか?

私としてはそのようなことはなかったと記憶していますが…

手術…厳密には特に外科手術の話ですが、それがどのよつな手順で進んでいくのかご存じでしょうか

簡単に流れをまとめると

まず、自分が受ける手術の日程や概要などの説明があり

手術の日を迎えたら部分的なり全身なりの麻酔を受けます

このとき、麻酔を効率よく浸透させるために局所麻酔と全身麻酔を併用したり

体の反射による反応が大きい部位については、麻酔のための麻酔として、弱い麻酔を使用したりすることもあります

そして、麻酔が効いてきたら実際に施術となります

医療技術、関連機器、薬などの進歩によって、患者にかかる身体的な負担は極めて小さくなってきています

今でこそ、大きな手術も麻酔があれば乗り切れますが

もちろん昔は、手術は患者に多大な苦痛を伴うものでした

現代のような麻酔がろくになかったのですから当然ですね

当時の手術では、麻酔の代用品としてのお酒を飲ませたり、塗りつけたりして痛みを和らげようとしていました

または痛みに対する処置は一切せず、包帯や丈夫な布を口に含み、ただただそれを噛みしめて耐えさせるというやりかたもあったそうです

日本でも有名な話ですが、江戸時代の歯医者がとった虫歯に対する治療法は、ただ引っこ抜くだけだった、と聞きます

想像するだけで痛いですね

では、もっと大きな手術の際、文字通り身を切られるその痛みと感覚が直接伝わってくる壮絶さとは、どれほどのものなのでしょうか

今度は、もはや想像すらつきません

まぁ、リアルに想像したくない、ということが原因のひとつでもあるのでしょうが

とにかく、昔は麻酔がなく、あってもその効果は薄いものでした

ですから、命を救うための手術の最中であるにも関わらず、死んでしまう患者も少なくありませんでした

死因は余りの痛みに耐えきれなくなったり、拘束具が意味をなさないほど暴れたために出血が酷くなったり

また、舌を噛みきってしまう人も多かったと聞きます

余談ですが、口に布を含ませる処置は、これを防ぐ目的もありました

さすがにこれでは本末転倒、自分たちの意味がないと医者たちは大いに頭を悩ませました

ですが、そんな時代も終わりを迎えます

現在麻酔と呼ばれるレベルの麻酔が発見されたのです

その麻酔は、通常は遅効性の睡眠薬として用いられていたものであり

発見者もまた、実際にその薬を服用していた一人の医者でした

医者、患者を問わず、人々はとても喜びました

今までの地獄のような手術ではなくなるのですから当然のことでしょう

麻酔の特性上、緊急の手術には用いることができない、という欠点こそありましたが

それまで手術を受けることをためらっていた患者の後押しとなり、色々な人が手術を受けるようになりました

やがて、ある男の番が巡ってきました

麻酔を打たれ、次に目を覚ましたときは手術はもう終わっているでしょうと告げられ、暫くして眠りにつきました

しかし、程なくしてぼんやりとした意識が戻ってきました

この男は普段から睡眠薬としてこの麻酔を使用していたため、効力が薄かったのがその理由でした

手術を受けた人々はみな、医者と同じように寝ている間に全て終わっていた、と言っており

実際、手術中に目を覚ましたのはこの男が初めてでした

男もそういった言を信じていたため、もう手術が終わったものと考えました

それを肯定するかのように、意識が戻ってきてから、ずっと自分に語りかけてくる声が聞こえます

早く起きなければ、手術は成功だったのだろうか、といったことを考えているうちに、意識が徐々に覚醒してきました

そこで聞いた声は、どうやら耳元で繰り返し囁き続けられていたようでした

なんとなく意識を耳に集中させ、その男が聞いたのは

「あなたは痛みを感じない」
「あなたは痛みを感じない」
「あなたは痛みを感じない」
「あなたは…



実は、麻酔にはあくまで睡眠薬としての効力しかなく、これを麻酔たらしめるのは無意識下における暗示だったのです

その暗示がうまくかからなかった男は、手術中に舌を噛みきって死亡してしまいました

これを受けて、その麻酔は廃止されたのですが、ひとつ不安に思うことがあります

私たちは、麻酔を基とする手術を、そして医者を、どこまで信頼してもいいのでしょうね

>>50のコンマ25が理事長のSAN値から削られます

SAN値:5-25=0にdown

理事長を倒しました おめでとうございます

海未「……」

理事長「」ヒクヒク

海未「…ふむ、やり過ぎましたねこれ」

理事長「」シロメ

海未「…でも、まだまだ大丈夫とか言っていた理事長もきっと悪いですから」ボソッ

海未「取り敢えずこのまま放ってはおけませんね 目を覚まして、正気に戻るまで介抱しましょう」

海未(想像力を鍛える良い手だと思いましたが…考え直す必要もあるでしょうか)

海未「とにかく今は理事長です …本当にすみませんでした」

海未「それでも、もうしばらく続けるのも悪くないかも知れませんね」

海未「というわけで、>>57の話をしようと思うのですが」

>>55「えぇ…なんで…」

>>55はキャラクター、>>57はキーワードでお願いします
※二人目につき、キャラのSAN値はコンマを二倍したものとなります
※あと、夜に来るとか言っておきながら遅くなってすみませんでした

花陽

黒猫

海未「黒猫の話をしようと思うのですが」

花陽「えぇ…なんで…」

海未「ですから、歌詞がスランプ気味ですし、ここはひとつ怪談でもして頭を柔らかく、そしてリフレッシュしようかと」

花陽「えっと、そうじゃなくて…」

花陽(どうしてそこで怪談になるの、ってことなんだけどなあ… ていうか)

花陽「あの、海未ちゃん? 理事長先生はもう大丈夫なの…?」

海未「え? ええ、よくわかりませんがおそらく大丈夫でしょう」

花陽「うーん、ならいいの、かな?」

海未「…それで、その、嫌なら強制はしませんが、良ければお付き合いしてもらえませんか?」

花陽(断りたい、けど… これでも海未ちゃんは真剣なんだもんね)

花陽「…うん、花陽でよければお話聞くよ?」

海未「本当ですか! ふふ、ありがとうございます あのですね…」



怪談其の4『黒猫』 コンマ28:ショート


黒猫にまつわる話として、極めて有名なものがあります

いわゆる、黒猫が前を横切るとよくないことがおこる、というやつですね

しかし、あまり知られていませんが、黒猫がどう動いたかということは、重大な意味を持っています

右から左への移動か、左から右への移動か

片方は不幸まっしぐらですが、もう片方は後に救いのある不幸なんです

実は、『右から左』はセーフですが『左から右』ならば、救いはありません

詳しい説明は省きますが、簡単に言えば右側は不変の象徴であり、左側は変化の象徴、そして黒猫は不幸の象徴だからです

ですから、訪れる不幸が不変のものなのか、もしくはこれから変化しうるものなのかが左右で違っているのです 知らなかったでしょう?

…あ、言い忘れていましたが、黒猫を想像するのはやめた方がいいですよ

右とか左とか以前に、不幸をあなた自身の中に呼び込むことに等しいですから

>>61のコンマ96が花陽のSAN値から削られます

SAN値:120-96=24にdown

花陽「…さ」

海未「はい?」

花陽「最初に言ってよぉ!!」ガタン

海未「」ビクッ

花陽「思いっきり右から左と左から右の両方想像しちゃったよぉ… うぅ…」グスグス

海未「えっと、すみません… ですが安心してください、所詮は作り話ですよ」

花陽「うあう、なんか寒気がするような… 誰か助けてぇ…」

海未「聞こえてませんね…」

海未(…ふむ、ここまで怖がりなのに協力してくれるあたり、本当に優しいですね)

海未「まぁまぁ、次の話をしましょう 黒猫のこともきっと忘れられますよ それで忘れてしまえば不幸なんて起こりませんって」

花陽「」ピク

花陽「…ほんとう? …じゃあ、>>66、とか聞いて忘れたいです」

海未「ほう、夢ですか… 最近何か気になる夢でも見たんですか?」

花陽「え? ううん、そういう訳じゃないけど… どうしたの?」

海未「ああいえ、そうであればそれに絡めた話にしようかと思っただけです」

花陽(見てなくてよかった… 花陽は眠りの深い自分に感謝します)

海未「まあ、それでは一般受けしそうなお話になるように心掛けましょうか」



怪談其の5『夢』 コンマ26:ショート


夢に関するお話は、昔から不思議なものばかりです

予知夢や夢占い、初夢の一富士二鷹三茄子、怪談で例をあげれば猿夢が有名でしょうか

他にも、昔話にも夢がキーとなるお話は多いですし、夢の神秘性は誰もが認めるところでしょう

さて、夢の中には、見てはいけない危険な夢というものが存在します

それは、夢の中の自分が眠る夢です

何が危険かと言えば、目が覚めても、そこはまだ夢の中の世界なのです

しかし、もちろんそんな自覚はありませんから、目が覚めたと思い込みながら、本当の自分は眠り続けてしまうのです

そして、その世界でまた当たり前のように眠りにつき、目覚め、日々を過ごしていきます

…まるで、そこが本来の自分の生きる世界であるかのように

ああ、なんだか不安になってきました
本当にここは、現実ですか?

>>70のコンマ58が花陽のSAN値から削られます

SAN値:24-58=0にdown

花陽を倒しました おめでとうございます

海未「…本当にここは現実ですか?」

花陽「え? 花陽はちゃんと、ここでお話してて、あれ? でも夢の中かもしれなくて…?」グルグル

海未(目を回してますね… 相当混乱しているようです)

海未(というか黒猫のこと忘れてもなんの意味もないじゃないですか)

海未「…あの、さっきと一緒でこれは作り話ですので、そこまで真に受けなくても…」

花陽「いや、でも、なんか今日の海未ちゃんちょっと変だし、じゃあここはやっぱり夢の中? だけど…」ブツブツ

海未「……」

花陽「もういっそここで寝る? ああでもそんなことしても起きたときまだ夢の中で…」ブツブツ

海未「てい」ビシッ

花陽「はうっ」バタン

海未「…一旦眠って落ち着いてもらいましょう 隣の部屋が空いていますね、ちょうど良いです」

花陽「うーん…だれか…たすけてぇ……」

海未「…今は、どうかゆっくり休んでくださいね」

理事長のとき軒並み低かったコンマが今度は目茶苦茶高いですね

では次の人とキーワードの安価です
キャラ:>>75 キーワード:>>77

※3人目につき、キャラクターのSAN値はコンマの三倍の値となります

矢澤

居ない家族

>>75のコンマ34より、にこのSAN値は102となります


ガチャ

海未「!」

にこ「入るわよー…って、あんただけ?」

海未「えーと、はい まぁそんなところです」

にこ「何よ、歯切れ悪いわね… 誰かサボったりしてんの?」

海未「いえ、そういう訳でもないんですが、私に責任があると言いますか…」

にこ「…? それってどういう…」

海未「それより、少し頼みたいことがあるんですが、協力してもらえませんか?」

にこ(…なんかこう、変な感じね うまく言えないけど)

にこ「…海未っぽくない」ボソッ

海未「?」

にこ「こっちの話 ほら、にこに話してみなさいよ」

海未「ええ、実はですね――

海未「――ということなのですが…」

にこ「…あんたってたまにものすごい暴走するわね」

海未「そう、ですか?」

にこ「ほら、山が絡んだときとか」

海未「山…? 私は海未ですが…?」

にこ(会話成立しないんだけど… 暴走してる自覚はないってことね めんどくさ…)

海未「…それで、引き受けてくれますか?」

にこ「えっと、理事長を気絶させたような話をにこにもするってことよね…?」

海未「いえ、普通に怖い話をするだけですよ?」

にこ「だから普通なら気絶なんかしないのよ! …とにかく、悪いけどにこはイヤ 後で希とでも語り合いなさい」

海未「そう、ですか…」

にこ「そうよ」

海未「……」

にこ「……」

海未「……」シュン

にこ「…あーもう、わかったわよ! 聞けばいんでしょ聞けばぁ!」

海未「」パアァ

にこ「えっと、テーマ、いやキーワードだっけ? だったら…そうね、家族の話でもしなさい」

海未「ふふ、分かりました! よろしくお願いしますね」

にこ「はいはい」



怪談其の6『居ない家族』 コンマ17:ショート


だいたい10年前くらいのこと、お父様は剣道の審査委員で、お母様は日舞の公演があって、私は家に一人残されました

お母様は泊まりがけでしたが、お父様はその日のうちに帰ってくるとのことだったので、夜遅くまで一人で起きて待っていました

ですが、昔から早寝の習慣があった私は、結局諦めて寝ることにしました

半分寝ぼけながら道場の戸締まりを確認し、自分の部屋へ向かおうとした時、急に明かりが消えてしまったのです

そして、月も出ていなかったその日、私は自分の部屋までどう行けばいいか分からなくなりました

そのままでもいられないので探り探り歩いていると、そのうちに誰かに手を引かれて、自分の部屋にたどり着くことができました

すぐに寝ようと思ったのですが、さっきまで手を握られていたことで一人で寝るのが心細くなり、無理を言って私が寝るまでお父様にそばにいるようにお願いしました

そうしてお父様の視線を感じながら、安心した気持ちで私は眠りにつきました





しかし、翌日の寝覚めは、本当はお父様も泊まりがけの用事だったと判明したことで、最悪なものになりました

家族が居ない夜、私は誰に手を引かれ、誰にずっと見られていたのでしょうね

>>84のコンマ41がにこのSAN値から削られます

SAN値:102-41=61にdown

にこ「……」

海未「……」

にこ「……あ、えっと、終わり?」

海未「はい、終わりです いかがでしたか?」

にこ(理事長が気絶って聞いたから身構えてたけど… 案外そうでもないわね)

にこ「こう、ぬるっと終わるのね… ていうか、これあんたの想像力がどうたらって言ってたわよね? じゃあこれも作り話?」

海未「あ、これは実話です」

にこ「じ、実話だったの…そ、そう…」

海未「はい でもちゃんとお祓いもしましたし、それからは特になにも起きていません」

にこ「それは、まあよかったじゃない」

海未「はい、ありがとうございます」

にこ「……」

海未「……」

にこ「…いや考えたやつ話しなさいよ!」クワッ

海未「」ビクッ

にこ「歌詞のスランプ脱却のために怪談を作って頭を柔らかくするんでしょ!?」

にこ(もう正直この時点でなんかおかしいけど!)

にこ「なのに普通に体験談話して何になるのよ! 海未の記憶力を試してるだけじゃないこれ!」

海未「確かに…!」ハッ

にこ「はぁ…はぁ… とにかく、やるならちゃんとやりなさいよ μ'sの歌詞担当は海未な訳だし、あんたが調子でないならちゃんと付き合ったげるから」

海未「…ふふ、優しいのですね ありがとうございます」

にこ「ふふん、スーパーアイドルのにこにーは、困ってるファンにはいつだって手を差しのべるものにこ!」

海未「ということはつまり、私の気がすむまで付き合ってくれる、ということですね!」キラキラ

にこ「なんたってにこは……」ピタ

にこ(痛恨のミスにこぉ…)

海未「さあ! 次のお題をください! 今度はちゃんと考えて怖がらせますよ!」フンス

にこ(もうこうなったら、とことんやってやろうじゃない!)

にこ「じょーとーよ! 次のキーワードは>>89! やれるもんならやってみなさいよ!」

ほくろ



怪談其の7『ほくろ』 コンマ19:ショート


ほくろ、は漢字ではどのように書くか知っていますか?

……おお

ああいえ、馬鹿にしている訳ではないのです あなたは美容については皆より一段と詳しいですしね

そうですね、『黒くて小さいもの』という意味で『黒子』と書きます お見事です

しかし、これは本当にその意味で解釈していいのでしょうか?

というのも、古い字を用いると、ほくろは『厭うべき黒いもの』として『黶』と書き表されるのです

なんだか嫌な雰囲気ですが、それもそのはず、日本では昔から黒いものは不吉だとされてきました

不吉の象徴である黒が身体に発現したものがほくろですから、ほくろは呪いだと考えられ、この字が当てられました

さあ、それでは『黒子』は本当はどういう意味なのでしょうか

もしかしたら、『これから大きく育つ呪い』という意味かもしれませんね

>>93のコンマ34がにこのSAN値から削られます

SAN値:61-34=27にdown

にこ「…ふーん、まぁまぁね」

にこ(って強がってみるけど、正直ちょっと気分は良くない)

海未「そうですか… お題が難しいと考えがいはありますが怖くはなりませんね…」

にこ(…まぁ、にこがお肌の話に明るいから、ある程度安心して聞けたっていうのはあるけどね)

にこ「…そんな悲観することもないと思うわよ 凛あたりなら慌てて自分のほくろの数とか数えだしそうだし」

海未「いえ、ですが話す側としてはやはり目の前の人に怖がってほしいのです」

にこ「ああそう…」

海未「というわけですので、早速次にいきましょう!」

にこ「わかってるわよ…」

にこ(正直今の海未と二人きりはなんか嫌だわ もうはやく誰か来ないかしら…)

にこ「…じゃあ、キーワードは>>97で」

海未「分かりました!」

パーティー



怪談其の8『パーティー』 コンマ27:ショート


立食パーティー、誕生日パーティー、カクテルパーティー…

パーティーとは、一般に大人数で楽しむものとして知られています

そもそも、パーティー…partyという単語が「part:一部分、欠片」+「y:集合体」から成り立っているので、当然といえば当然ですね

ちなみに同様の英単語には「poetry:詩集」や「scenery:風景」などが挙げられます

さて話を戻すと、パーティーは、実は心霊現象が極めて起こりやすいものなんです

なんでも、人が多いと霊が寄り付いてくるため、だとか…

人は死んでも楽しいことが好きだからなのでしょうか、はたまた、楽しげな人々が恨めしくなるからでしょうか

あるいは



霊魂という人の「欠片」が「集まり」、再び形を成そうとしているから、なのでしょうか

真偽の程はわかりませんが、パーティーの参加時には十分にご注意を

>>102のコンマ56がにこのSAN値から削られます

SAN値:61-56=5にdown

にこ「」

海未「…あの? 終わりましたよ?」

にこ「」コクン

海未「えっと、さっきより怖くできましたか?」

にこ「」コクン

海未「そうですか! ふふ、やはり誉められると気分がいいですね…!」

にこ「」フルフル

海未「誉めている訳ではないんですね… すみません」

にこ「」

海未「それでは、やはりもう一度お話しして、あなたに誉められるような怪談をしましょう」

にこ「」ブンブン

海未「もう、そんなに首を振ってもダメです! 自分の発言には責任を持つべきです」

にこ「」ブンブン

海未「ふむ… では、>>107のお話をしますから、ちゃんと聞いてくださいね?」

にこ「」ブンブン


>>107はキーワードでお願いします

ビデオ



怪談其の9『ビデオ』 コンマ13:ショート


呪いのビデオと聞けば、何が思い浮かびますか

多くの人は、『リング』に出てくる、山村貞子のビデオを思い浮かべるかもしれません

しかし、それ以外にも多くの呪いのビデオが存在しており、ホラーは映像と何らかの関わりがあると言われています

さて、今回は心霊映像が本物であるかどうか見分ける方法をお話ししましょう

大まかに言うと、起きた霊的な現象や、写り混んだ何かが動くかどうかでその判別が付きます

さぁ、どちらが本物、もとい危険な映像でしょうか?

正解は、その何かが全く動かない方です

理由はいくつかありますが、個人的に納得したものを挙げれば

強すぎる怨念が、映像のフィルムにまで浸り、染み込み、影を為し、深く、暗く、黒く、それを蝕んでいったために映像に残るから

ですね

ああ、決して、動く怨念が本物だとは認めたくない、というような消極的な理由ではないのですよ?

…ふふふ

>>113のコンマ37がにこのSAN値から削られます

SAN値:5-37=0にdown
にこを倒しました おめでとうございます

海未「…と、いうことなのですが… あら?」

にこ「」

海未「終わりですよー」フリフリ

にこ「」

海未「もう、最後までつきあっていただけるかと思っていましたのに…」

海未「感想が聞けなければどうしようもないではないですか!」プンスコ

海未「はぁ… しかし、さっきとは違って話だけでこうなったと考えれば、私の想像力もついてきたということでしょうか…!」

海未「それを確かめることも含めて、次来た人に怪談をお話しなければ!」フンス

次のキャラ:>>118 キーワード:120

※四人目につき、キャラのSAN値はコンマの値を四倍したものとなります
※長いことほったらかしですみませんでした 恥を承知で戻ってきた次第です、どうぞご容赦を

乙おかえり

安価まきちゃん

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