熱斗「学園都市?」 (250)

今蘇らん

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361163467

CAPC○M


バトルネットワーク≫
 ロックマンエグゼ
  サイエンスサイド


[≫はじめから


*時系列は大体5から6の間です。
こことかあれとかが違うだろ!いい加減にしろ!
って所があったらごめんなさい。
発売ハードはニンテ○ドー3DSの設定です。

PPPPPPPPP……

PPPPPPPPP……

「っとくん……」

「っとくん……!!」

「熱斗(ねっと)くん!朝だよ!!」

ガバッ!!

熱斗「ふぁ〜あ…なんだよ〜ロックマン、もうちょっと寝させてくれよ〜」

ロックマン「ダメだよ熱斗くん!
今日は学園都市(がくえんとし)を見て回るって
昨日言ってたじゃない!」

熱斗「あっ!!そうだったそうだった!!そうと決まればさっさと準備するか!!」

ロックマン「もう、熱斗くんったら……」

熱斗「えーと、ちずはもったし、財布もオッケー、きょかしょうもあるし…」

ロックマン「ちょっと!熱斗くん!大事なものを忘れてるよ!」

熱斗「おっ、そうだそうだ!!一番大事なものを忘れるところだったぜ!!」

熱斗は、携帯情報端末、「PET」をゲットした!

熱斗は、擬似人格型ナビゲーションプログラム
「ロックマン.EXE」をゲットした!

熱斗「おはよ!ロックマン!」

ロックマン「おはよ!熱斗くん!」

熱斗「さーて、それじゃあ準備も出来たし、学園都市探検にしゅっぱーつ!」

ロックマン「おーっ!!」

熱斗「ママ!オレ、これから学園都市の探検をしに行ってくるよ!」

ママ「あら、気を付けてね」

熱斗「うん!」

オレの名前は光熱斗!
本当は秋原町って所で暮らしているんだけど、パパの仕事の都合で
学園都市、っていう科学技術がすっごく発達したところに
夏の間だけ引っ越す事になったんだ!
って言っても、何がどうすごいのか、よくわからないんだよな……。
だからそれを探りに探検に行くことにしたんだ!

熱斗「えーっと、ロック、どこから見て回る?」

ロックマン「うーん……『学区』が多すぎて、どこから見ればいいのかさっぱりだね……」

熱斗「それじゃあ、ラッキーセブンの7にしようぜ!」

ロックマン「そ、そうだね……」

熱斗「えーっと、電車に乗ればいいのか……?」

第七学区

熱斗「うーん……」

ロックマン「学生寮に、病院……特に、見る物はなかったね、熱斗くん……」

熱斗「ラッキーのはずなんだけどなぁ……」

ロックマン「うん……」

熱斗「ま、いいか!ちょっとそのへんの人に学園都市について聞いてみるか!」

ロックマン「そうだね!熱斗くん!」

「お、PETかい?学園都市じゃあめっきり見なくなったなぁ……
『外』では必需品らしいけど、学園都市はPETがなくても、なんでもできるんだよなぁ」

「あーっ、PET!昨日授業で習ったよ!
学園都市はロボット技術が外を追い抜いたせいで、
PETよりもロボットに仕事を任せた方がよくなったから、
ネットワーク技術が衰退して、PETがいらなくなったんだって!
でも、『外』よりかはネットワーク技術はある、とかなんとか……」

「あら、キミ、もしかしてその年で修理やさん?
アハハ、そんなわけないか、今時PETなんて専門の人しか持ってないもんね」

熱斗「こ、これは……カルチャーショック……ってやつだぜ……」

ロックマン「う、うん……ここでは、PETがいらないくらい、技術が進歩しているんだね……」

熱斗「もしかして、電脳世界すら、ないとか……」

ロックマン「ま、まさか……」

熱斗「……」

ロックマン「……」

ワー!ワー!

熱斗「ん?なんだか、あっちのほうが騒がしいぞ?」

「いってみよう!熱斗くん!」

ピーガガガピー!
ガガガガピー!

「や、やめてくれえ!」

「キャーッ!わたしのケータイがーっ!」

「うわあーっ!」

「な、なんで清掃ロボが暴れてるんだっ!
アンチスキルでも、ジャッジメントでもいいから、早くなんとかしてくれ〜っ!」

熱斗「せ、せいそうロボ!?あれが!?」

ロックマン「そうみたいだね……どうする?熱斗くん?」

熱斗「さっきの話を聞いて自信がないけど、きっとプラグインできる所があるはずだ!」

ロックマン「………………あった!」

熱斗「よっし!ロックマン!準備いいか?」

ロックマン「うん!お願い!熱斗くん!」

———プラグ・イン!
ロックマン.EXE!トランス・ミッション!

[せいそうロボの電脳]

熱斗「ふぅ…よかった、一応電脳世界はあるんだな……」

ロックマン「安心するのはまだ早いよ!熱斗くん!」

メットール「ピギー!ピギギー!」

プログラムくん「ワー!ヤメテクダサイ!シゴトノジャマヲ、シナイデクダサ〜イ!」

熱斗「メットールだ!」

ロックマン「熱斗くん!急いでプログラムくんを助けよう!」

熱斗「ああ!いくぜ!バトルオペレーション・セット」

ロックマン「イン!」

熱斗「えっと、まずはバトルチップの選択だな」

熱斗「今出てる5枚のチップの中で一緒なのは…………
お![キャノン A]と[キャノン B]か!
同じチップは一緒に選ぶ事ができる、ウイルスバスティングの基本だな」

熱斗「ロックマン!バトルチップ、転送するぜ!」

ロックマン「うん!お願い!」

ロックマン「いっけぇーっ!キャノンッ!」

ドンッ!

メットール「ピギーッ!!」

熱斗「よっしゃ!デリート完了!」

ロックマン「まだだよ!熱斗くん!」

メットール×2「ピギピギ!!」

熱斗「うげ!まだいたのか!」

ロックマン「来るよ!熱斗くん!」

熱斗「今度は二体か……
えーっと、バトルチップは……あ、いっけね、忘れてたぜ!
同じチップじゃなくても、同じコードどうしなら、一緒に選ぶ事が出来るんだった!
ってことは……[エリアスチール S]と[ワイドソード S]が使えるな!」

熱斗「エリアスチールは、敵のエリアを奪って進めるようになるけど、
その分敵に近づく事になるから注意しないとな!
ワイドソードは目の前をソードで切るチップだ!
この二枚のチップを組み合わせて、エリアスチールで近づいて、ソードできる!
名付けてエリスチソードさくせん!いくぜ!」

ロックマン「エリアスチール!」

バシュウ!

メットール「ピギギ!?」

ロックマン「そして……ワイドソードッ!」

ズバッ!

メットール「ピギーッ!!!」


ロックマン「2体同時に倒す、ダブルデリートだね!熱斗くん!」

熱斗「ああ、これでウイルスも……」

メットール×3「ピギギギギ……」

ロックマン「ま、まだいるみたいだね……」

熱斗「え、え〜と……いくぜ!ロックマン!」

ロックマン「う、うん!」

熱斗「よし、こういう時はフルシンクロを狙っていくか!
敵が今まさに攻撃する!って時に攻撃を当てると、フルシンクロできるんだよな!
狙うのは難しいけど、敵もマヒするからいいんだよな〜。
それに一度フルシンクロすれば、敵が攻撃するときに赤く光るようになるんだ!
フルシンクロ……マスターしたいぜ!」


熱斗「フルシンクロが狙いやすいように……[エアシュート *]を2枚と[バルカン1 S]を1枚だ!」

熱斗「あ、そういえば、チップのコードが*だと、どんなチップでも
一緒に選べるんだったよな……うっかりしてたぜ」

ロックマン「よし、それじゃあいくよ、熱斗くん!」

メットール「ピギ……」

ロックマン「メットールがツルハシを持ち上げた……」

熱斗「今だっ!」

ロックマン「エアシュート!」

バスンッ!

メットール「ピギギギーッ!」

ロックマン「ナイスオペレーション!熱斗くん!」

熱斗「ネットナビとの息の合ったコンビネーションがフルシンクロのカギだぜっ!」

ロックマン「フルシンクロの効果で、次のチップの攻撃力が2倍になったよ!」

熱斗「よっし!連続フルシンクロだ!」

ロックマン「エアシュート!」

ロックマン「そして、バルカン!」

メットール「ピギィ……」

ボボボボボ……シュゥゥ……

熱斗「よしゃっ!デリート完了っ!」

ロックマン「お疲れ様!熱斗くん!」

熱斗「ああ、まるでロックマンと一緒に戦ってるような感じだったぜ!」

ロックマン「うん!次もこの調子でお願い!」

熱斗「よし、ロックマン!プラグアウトだ!」

ロックマン「了解!」

ロックマン「プログラムくんも、気を付けてね!」

プログラムくん「ハ〜イ!アリガトウゴザイマス!」

熱斗「ふぅ……なんとか治ったみたいだな」

ロックマン「そうだね……でも、なんで学園都市のロボットが
急に暴走したんだろう?」

熱斗「科学技術の発達した学園都市なら、ウイルスくらいちゃちゃっと
デリートする、え〜と……」

ロックマン「自己防衛プログラム?」

熱斗「そうそれ!そういうのがあってもいいと思うんだけどな……」

ロックマン「うん……」

バシュン!

熱斗「ん?なんだ?今の音?」

???「そこの貴方!」

熱斗「へ?俺?」

???「ジャッジメントですの!」

???「器物破損の現行犯で逮捕ですの!」

熱斗「は?ジャッジマン?ってか、え〜っ!?」

???「話は署で聞きますの!両手を前に出して!無駄な抵抗はせずに!」

熱斗「ちょ、ちょっと!勘違いだって!俺は何も悪い事なんて……っていうか!
むしろこの清掃ロボを直そうと」

???「問答無用ですの!」

熱斗「ちょちょ、引っ張るなよ!ロックマン!お前も何かいっ『ピシュン』…………えっ?」

ロックマン「ね……熱斗くん!急に周りの景色が!」

???「あら、PETですの?ずいぶん古風な物をお持ちですのね」

熱斗「そ、そうじゃなくて!ついさっきまで俺たちがいた場所と、違う所にいないか!?」

???「…?もしかして、外の方から?」

熱斗「そ、そうだけど……」

???「通りで……自己紹介が遅れましたわね、わたくし」

黒子「白井黒子(しらい くろこ)、『空間転移(テレポーター)』のレベル4ですわ」

熱斗「テレ……ポーター……?」

黒子「ま、自己紹介はさておき、後の話は署のほうで……」

熱斗「ちょ、だからオレは『バシュン』ちが『バシュン』まって『バシュン』」

ロックマン「そ、そんな……信じられない……」

ロックマン「僕たちの座標が……これじゃあまるで……瞬間移動だ……」


……
………
第一七七支部

熱斗「だから言っただろ?俺たちがやったんじゃないって」

黒子「面目ありませんの……」

???「そうですよー白井さん、急に男の子一人連れて来たと思ったら
『連続ロボット暴走事件の犯人を捕まえましたのー!』って
遠隔操作でロボット内の操作がオンラインになったのを私が確認してなかったら
今頃どうなっていたか……」

熱斗「いや〜助かったよ……えっと、初春(ういはる)さんだっけ?」

初春「ええ!初春飾利(かざり)!風紀委員(ジャッジメント)です!」

熱斗「その、風紀委員って、なんなの?よくわからないんだけど……
よかったら、教えてくれない?」

初春「いいですよ!風紀委員っていうのは、まあ簡単に言えば
生徒によって形成された警察みたいなものです。
と言っても、ゴミ拾いとか見回りとか、簡単な見回りとかが主な任務ですけど。」

コソコソ

初春(ひそひそ……でも白井さんはこういう事件に首を突っ込みたがるから、
いっつも始末書をたくさん書かされてるんですよ!)

熱斗(ひそひそ……へぇ〜、そうなんだ……)

黒子「なぁ〜にをひそひそ喋っているんですの」

初春「あ、アハハ〜、なんでもないですよ〜」

黒子「はぁ……まぁ何でもいいですわ」

黒子「それよりも、先程の非礼、重ねてお詫びしますわ……
犯人と勘違いした挙句に支部まで連行するとは……」

熱斗「全然いいって!それより、オレ初めて超能力者が見られて、うれしいんだ!」

黒子「はい……?」

熱斗「だってテレポートだぜ!?色んな場所に好きな時にいけるんだろうな〜」

ロックマン「ボクも信じられなかったけれど……GPS機能を使っても、
明らかにボク達は瞬間移動していました。」

黒子「ああ……お二人は『外』のお方でしたものね」

黒子「もしかして、学園都市がどういう街か、そもそもご存じない……?」

熱斗「うん、だからオレたち、学園都市を探検してたんだぜ!
なあロックマン!」

ロックマン「そうなんです、だからもしよろしければ、学園都市について
詳しく教えて頂けませんか?」

黒子「ええ、構いませんの」


……

熱斗「ってことは、オレも能力開発を受ければ、超能力に目覚めるかも、ってこと!?」

黒子「まあそうなりますわね」

熱斗「ロ、ロックマン!今すぐその能力開発を受けに行こうぜ!」

ロックマン「ダメだよ熱斗くん、聞いてなかったの?
基本的に学園都市の生徒しか能力開発を受ける事が出来ないし、
一度開発を受けたら外部に研究結果を漏らさない為に
学園都市から出るには厳重なチェックを受けないといけなくて、
もし熱斗くんがパパに会いに科学省に行こうと思っても、
何か月も待たないといけないかもしれないんだよ?」

熱斗「そ、そうなんだ……」

ロックマン「もう……」

熱斗「ちぇっ、せっかくオレも超能力を使えるようになったかもしれないのになー」

黒子「それに、能力は誰しもが使えるようになるとは限りませんの
わたくしは『レベル4』ですが、学園都市のほとんどの生徒が『レベル0』
いわゆる無能力者ですわね。それか『レベル1』『レベル2』がいい所ですの。」

熱斗「ってことは白井さんみたいな『レベル4』の人って、すっごく少ないの?」

黒子「そうですわね、大体の数はわかりませんが、少ない事には間違いないでしょう」

熱斗「へぇ〜っ、白井さんってすごいんだなぁ」

黒子「で・す・が!
わたくしよりも強く美しい、常盤台中学のゥエーッスッ!
そしてわたくしの永遠のお姉さまである御坂美琴お姉さまは
もっともっと、すごいんですのよ!」

初春「御坂さんは『レベル5』ですもんね〜」

熱斗「『レベル5』?それってすごいの?」

初春「すごいなんてもんじゃないですよ!学園都市にも7人しかいない『レベル5』
のうちの1人なんですから!」

熱斗「えっ、7人しかいないの!?」

黒子「それだけ『レベル5』はすごいって事ですわ」

熱斗「その、御坂さんは、いったいどんな能力を持ってるの?」

黒子「『電撃使い(エレクトロマスター)』の『レベル5』であるお姉さまは例えば
上空から雷を落としたり、電撃を飛ばしたり、」

初春「電磁石の力を使ってビルの間を飛んだり……」

黒子「極めつけはコインを音速の三倍で弾き飛ばす『超電磁砲(レールガン)!』
お姉さまの二つ名にもなっている必殺技ですのよ」

熱斗「エ、エレキマンもビックリだな……」

ロックマン「そうだね、熱斗くん……」

ピンポンパンポン
———完全下校時刻になりました、生徒は速やかに……

熱斗「ん?なんだこれ?」

黒子「あら、もうこんな時間ですの」

黒子「要するに『もういい時間だから良い子は家に帰れ』ってことですわ」

熱斗「へー」

初春「というわけで、白井さん、熱斗くんを家まで送り届けてあげてくださいね!」

黒子「わかりましたの」

熱斗「あ、お茶、ありがとうございましたっ初春さん!」

ロックマン「お話聞けて、楽しかったです」

初春「こちらこそ!ロックマンさんも、機会がもしよろしければ私のHPに遊びに来てくださいね!
ネットナビのお友達が出来たのは初めてなので……」

熱斗は、初春のHPのパスをゲットした!

黒子「さて、少々距離がありますので、連続テレポートになりますわ。
気分が悪くなるかもしれませんが、まあそこは我慢してくださいな」

熱斗「ぜんっぜん!むしろテレポート大歓迎だぜ!」

ロックマン「ハ、ハハハ……」

熱斗の家

……
ビシュン!

ママ「きゃっ!?」

熱斗「ママ!ただいま!」

ママ「え、え?ど、どこから帰ってきたの?熱斗?」

熱斗「へへーん、なんと、テレポートして帰ってきたのです!」

黒子「無事、到着ですの。
熱斗さん、もしよろしければまた、支部に遊びに来て下さいな。
今日の非礼も兼ねて、学園都市の案内等をさせてもらいますわ。」

熱斗「ホント!?ありがとうっ!白井さん!」

黒子「これも風紀委員の務めの一つですわ、それに……初春が
ロックマンさんを見る目が……その、輝いていましたので」

ロックマン「ぜひ、お邪魔させていただきますね」

黒子「そう言ってもらえるとうれしいですの、それでは、わたくしはこれにて……」

熱斗「バイバイ!白井さん!」

ロックマン「また今度!」

ビシュン!

ママ「き、きえたっ!?」

熱斗「だからテレポートだって言ってるじゃん」

ママ「ほ、本当にテレポートしてきたのね……」

熱斗「へへへ、すごいでしょ」

ママ「ママもテレポートしてみたいわ……」

熱斗・ロックマン「!?」

熱斗の部屋

……
熱斗「いやぁ、すごかったなぁ、学園都市!」

ロックマン「ホントだね!」

熱斗「もしかしてパパも、超能力の研究に関する仕事で
学園都市に呼ばれたのかなぁ?」

ロックマン「もしかしたらそうかもしれないね」

PPP!PPP!

ロックマン「パパからメールだよ!」

熱斗「え?なになに?」

タイトル・元気にしてるか?
「学園都市にはもう慣れたか?熱斗。
明日、熱斗に見せたい物があるんだ。
よかったら、パパのオフィスまで来てほしい。
場所はメールに添付しておいた。
きっと見たら驚くと思うぞ。」

ロックマン「———だって!」

熱斗「見せたい物かぁ……久々にパパに会えるし、明日は楽しみだな!」

ロックマン「うん!それじゃあ熱斗くん、もう寝ちゃう?」

熱斗「おう!」

ロックマン「PETに今日の出来事をセーブする?」

[≫はい
いいえ

ロックマン「お休み!熱斗くん!」

データライブラリ#1

セイソウロボ T Y S D *

敵エリアにセイソウ
ロボ!エリアを
ソウジする!

耐久力100の置物型サポートチップ
敵エリアの左上に出現し、敵エリアを時計回りに掃除していく。
掃除されたパネルはノーマルパネルに変化する。
ストーンキューブや岩石を吸い込んでしまうと
処理能力の限界を超えて大爆発を起こしてしまう。
その時は敵エリアに炎属性の100ダメージの爆発が巻き起こる。

データライブラリ#2

シライクロコ 60 S *
シライクロコEX 80 S
シライクロコSP 100~180 S


敵のいるマスにきん
ぞくの矢をとばす!

メガクラス、黒子が現れて金属の矢を敵のいるマスに出現させる。
ガードブレイクを持ち、使い勝手がいい。

翌朝

熱斗「いよっし!パパのオフィスに行くぞ!」

ロックマン「メールが届いてるよ!後でチェックしておいてね!」

……
タイトル・連続ロボット暴走事件!
送信者・学園都市デイリーメール
「学園都市デイリーメールです。このメールは学園都市在住の人全員に
送信されています。学園都市のホットなニュースをお届けするデイリーメール。
今日のニュースは、連続ロボット暴走事件。
最近、学園都市の清掃ロボットや電子機器が異常動作を起こす事件が
たびたび発生しています、この事件を受け学園都市は
ロボット内セキュリティの強化や、一時的な清掃ロボ撤去をも検討しているとの事です。
なお、現場付近では通常より多めの電磁波が観測される事から
『電撃使い』の能力使用による影響とも見て、捜査を進めています。
以上、学園都市デイリーメールでした。」

タイトル・謎の道具
送信者・伝説マニア

「アナタハ、コノハナシヲ、シンジラレマスカ…?
学園都市にまつわる都市伝説を紹介する『伝説マニア』
今回紹介する都市伝説は『レベルアッパー』
なんでも、使うだけで自分の能力のレベルがあがるとか、あがらないとか…?
でも、使っていると、レベルを上げた代償を請求しに
『死神』が来るとか、こないとか…?信じるも信じないも、アナタしだい……」

タイトル・やっほー
送信者・桜井メイル

「やっほー、熱斗、元気してる?
学園都市って、よくわからないけど、ロボットがすっごい
たくさんいるのかな?帰ってきたら、学園都市の事、教えてね。
熱斗ってよく、色んな事件に巻き込まれるから、お守りを添付しておいたよ!
学園都市、楽しんできてね!」

熱斗は、バトルチップ『ロール R 』をゲットした!

熱斗「ふーん……」

ロックマン「『レベルアッパー』……ねえ、熱斗くん、コレって……」

熱斗「ああ……まるで『ダークチップ』みたいだな……」

ロックマン「でもネビュラは僕たちがかいめつさせたはず……」

熱斗「たぶん、気のせいだとおもうぜ?たまたま似たような都市伝説が
あった!ってだけさ!」

ロックマン「そうだといいけれど……」

熱斗「それより、早くパパの所へ行こうぜ!」

ロックマン「…………そうだね!熱斗くん!」


……
………
熱斗「えーっと、ここでいいのか?」

ロックマン「うん、そうみたいだね」

熱斗「でっかい研究所だなぁ……迷子になりそうだぜ」

ロックマン「…………あ!誰かこっちに来るよ!」

「おや、キミはもしかして光はかせの息子さんかな?」

熱斗「そうですけど……誰ですか?」

「失礼、私は光はかせと一緒に研究をしている者です
休憩をしに外出したのですが、丁度よかったですね。
もしよろしければ、光はかせの部屋までご案内しましょう」

熱斗「ホント!?ありがとーございますっ!」

ロックマン「………………」

熱斗「ん?どうかしたか?ロックマン?」

ロックマン「……ううん」



「それでは、私はここで」

熱斗「ありがとうございます!」

ロックマン「……見せたい物ってなんだろうね、熱斗くん」

熱斗「なんだろうな〜、オレ、ちょっとワクワクしてきたかも!」

コンコン!コンコン!

「はい、どうぞ」

熱斗「パパ!」

祐一郎「熱斗、久しぶりだな、元気にしていたか?」

熱斗「うんっ!」

祐一郎「ロックマンも、いつも熱斗をサポートしてくれてありがとう。」

ロックマン「はい!」

祐一郎「積もる話もあるが、まずは熱斗に見てもらいたい物があるんだ」

熱斗「そうそう!オレに見てもらいたい物って、なに?」

祐一郎「その前に、パパの同僚を紹介しよう。」

祐一郎「木山(きやま)さん!ちょっとこちらへ来て頂けますか?」



木山「こんにちは、木山春美(はるみ)だ、以後よろしく」

祐一郎「彼女は大脳生理学(だいのうせいりがく)を専門に研究している。
今回の実験に協力してもらうため、学園都市側に派遣してもらったんだ。」

木山「大脳生理学と言っても、専攻はAIM拡散力場(かくさんりきば)でね、主にそちらがメインだ。」

熱斗「???」

木山「ああ、済まない、専門用語ではわかりにくいな」

木山「AIM拡散力場というのは、学園都市に住む能力者が放つ
びじゃくな力のあつまり、だと思ってくれればいい」

祐一郎「彼女の持つAIM拡散力場を扱う技術と
『とある』技術を組み合わせて『とある物』を作ってみよう、というのが今回の仕事なんだ」

ロックマン「その技術、というのは?」

祐一郎「……熱斗、コサック博士を覚えているか?」

熱斗「フォルテの、産みの親……」

ロックマン「そして、『パルストランスミッションシステム』を作り上げた人……」

祐一郎「そう、彼が作り上げ、危険すぎるために封印された
『パルストランスミッションシステム』……その理論を使う」

熱斗「で、でもアレは!」

祐一郎「大丈夫だ、熱斗。技術を応用するだけで、あの時のような危険性はない」

熱斗「ホッ……」

木山「熱斗くんには少し難しい話になるから、簡単に説明しよう」

木山「能力者が発する力場が集合して出来たAIM拡散力場は、
力場を発する能力者によって、若干特性が異なるんだ。
AIM拡散力場をある程度刺激してやると、発火能力(パイロキネシス)なら温度、
水流操作(ハイドロハンド)なら水分……といった、特性に合った物が
生成される事が、私の研究で分かった」

木山「学園都市には230万もの生徒がいて、それぞれの生徒が
強弱入り混じった力場を発している……当然、能力もさまざまだ」

木山「そこで、だ」

木山「『パルストランスミッションシステム』は人間の脳波をデータ化して
電脳世界に送り込む技術だが、逆に、電脳世界で活動する、ロックマンさん達のような
ネットナビのデータを、AIM拡散力場に『リターンパルス・イン』させて、
私が開発した『AIMコントローラー』でAIM拡散力場に、こう呼びかける。」

木山「ネットナビ『ロックマン.EXE』を現実世界に作り出せ、と」

熱斗「そ、それってつまり……」

木山「ああ、この実験が成功すれば、ロックマンさんが、われわれが今いる
この現実世界に呼び出せるかもしれない、という事だ」

熱斗「す、すげぇ……」

ロックマン「す、すごいけど、そんな事が本当に出来るんでしょうか……」

祐一郎「心配には及ばないぞ、ロックマン。既に何回か実験して
データの実体化に成功している。」

熱斗「え!?そうなの!?」

祐一郎「ああ、実を言うとな、熱斗を案内してくれた研究員の人……
彼は人間の姿を真似たネットナビなんだ」

熱斗「ええええええーっ!?」

ロックマン「…………やっぱり!」

祐一郎「おや、ロックマンは気が付いていたのかい?」

ロックマン「はい、なんだか、人間というよりも、僕たちナビのような雰囲気がしました」

木山「さすがだな」

熱斗「なんだよ〜ロックマン、気が付いてたのなら教えてくれればよかったのに」

ロックマン「でも、まさかネットナビが現実世界を歩いているなんて思いもよらなくて……」

木山「私たちの実験の成果を実感してもらえたようで何よりだ、という事で、これを君に渡そう」


熱斗は『AIMコントローラー』と『リターン・パルスインシステム』をゲットした!


木山「AIMコントローラーを使えば、リターン・パルスインにもっとも適した
空間を表示してくれる。薄い紫色のもやもやとしたような場所があればそこだ。
通常プラグインするように『R』ボタンを押せば、その場所にロックマンさんが生成されるはずだ。」

木山「注意する事は、プラグアウトに当たる行為が出来ないから、もし
プラグアウトをしたい場合は、直接PETに触れないといけない、そこだけは注意してくれ」

木山「実験でAIM拡散力場を集めていたから、今この部屋でも実体化は出来るだろう、試してみてくれ」

熱斗「ほ、ほんとにロックマンが現実世界に……?」

ロックマン「……熱斗くん」

熱斗「……準備はいいか?ロックマン」

ロックマン「……うん!」


熱斗「もやもや……お、これか!」

熱斗「いくぜっ!」

———リターン・パルスイン!
    ロックマン.EXE!トランス・ミッション!

ピキーン!!

熱斗「うわぁっ!」


……
………

熱斗「うっ……」



熱斗「ロ、ロックマン……」

ロックマン「ねっと、くん……」


木山「実験成功だな」

祐一郎「ああ……」

熱斗「オ、オレ、夢みたいだ……ロックマンが、目の前にいるなんて……」

ロックマン「ボクも、信じられないよ……」

熱斗「さ、さわってみてもいいか?」

ロックマン「うん!」

熱斗「……あったかい」

木山「なるべく人間に近づけるよう設定した、人のぬくもりは、大事だからな……」

熱斗「ロックマンの手、大きいや……」

ロックマン「ボ、ボクも、さわっていいかな?」

熱斗「うん……」

ロックマン「熱斗くんも、あったかいね……」

熱斗「うん……」

熱斗「…………」

熱斗「……彩斗(さいと)兄さん」

ロックマン「………………」熱斗「オレ、泣きそう……」

ロックマン「…………泣いてもいいんだよ、熱斗」

熱斗「…………うっ」

ロックマン「やっと……本当の意味で、会う事が出来た」

熱斗「…………ううう〜っ」





木山「……私は少し、席を外すとしよう」






祐一郎「…………学園都市に来ることが出来て、本当に、本当に、よかった……」


……
………

ロックマン「もう大丈夫?熱斗くん」

熱斗「ああ!バッチリさ!」

木山「実験も無事に成功した、感謝するよ、熱斗くん、ロックマンさん」

ロックマン「こちらこそ、感謝してもしきれないくらいです」

熱斗「本当にありがとう!木山さん!」

木山「先程渡した『AIMコントローラー』と『リターン・パルスインシステム』は君にあげよう」

熱斗「えっ、いいの!?」

木山「AIM拡散力場がある学園都市でしか使えないが、もう私には不要な物だからな」

熱斗「……?とにかく、ありがとうございますっ!」

木山「礼を言うならば、キミの父親に、だな」

熱斗「パパも!ありがとう!」

祐一郎「ああ、ありがとう、熱斗。
……実は学園都市でする仕事は、これで終わりなんだ」

熱斗「え?ってことは……」

祐一郎「ああ、夏休みの間、皆と過ごせると思う」

熱斗「やったぁ!!」

祐一郎「木山さんも、実験に付きあっていただきありがとうございました」

木山「いやなに、8割がた祐一郎さんが元々考えていた事に手を加えたにすぎません。
私も今回の研究でより一層、私が目標とする未来に一歩近づく事が出来ました、礼を言うのはこちらのほうです」

木山「では、私はこれで……っと、熱斗くん、一つ言い忘れていたことがあった」

熱斗「なんですか?」

木山「ロックマンさんが実体化していてもチップの類は使えるはずだ、
もしもの事がない、とは言い切れないが、有事の際はチップを活用してくれたまえ」

木山「では、失礼するよ」


……
祐一郎「さて……これからどうする?熱斗」

熱斗「う〜ん……」

祐一郎「予定がないなら、服を買いにいかないか?」

熱斗「ふく?」

祐一郎「ロックマンの服を買おうと思うんだ」

ロックマン「い、いいんですか?」

祐一郎「AIMコントローラーを使えば、ロックマンを構成するAIM拡散力場をいじって、
服を着たように見せかける事も出来るが……本物の服を買ってあげたくて、な」

熱斗「パパ……」

熱斗「うん、そうしよう!大賛成だよ!」

祐一郎「木山さんに、『セブンスミスト』という店がオススメだと言われたから、そこに行ってみよう」

熱斗「あ……でも、ロックマンの格好、目立たないかな?」

祐一郎「そういう時はAIMコントローラーだ、ロックマンの見た目が表示されているだろう?
そこに好きな服を着させてやれば、今のロックマンも同じ様な見た目になるはずだ」

熱斗「それなら……よし!これだ!」

ピピッ!実体化データの内容を変更中……完了しました!

ロックマン「これは……」

祐一郎「熱斗とペアルックか、よく似合ってるよ、ロックマン」

熱斗「へへっ!」

ロックマン「……ありがとう、熱斗くん!」

熱斗「これくらいラクショーだぜ!」

熱斗「よーし、それじゃあ準備もできたし、セブンスミストにしゅっぱーつ!」


……
………


「ねぇママー?おんなじお兄ちゃんが二人いるよー?」

「違うわよ、あの二人はふたごっていうのよ?」

ロックマン「ある意味、目立っちゃってるね……」

熱斗「いいっていいって!俺たちの中の良さを見せつけてやろうぜ!」

ロックマン「ア、アハハ……」

祐一郎「おいおい、パパは仲間外れかい?」

ハハハハハハハ……

祐一郎「それじゃあパパはここにいるから、ロックマンと一緒に服を見てきなさい」

熱斗「うん!」

熱斗「気になる物がたくさんあるな……」


『防火ようのシャッターだ。
火事の時には、自動でシャッターがしまり、火災が広がるのを防いでくれる。
パネルから操作できそうだが、カバーが付いていてプラグインできそうにない』

『夏に向けての大セール!と大きく書かれている……
Tシャツ一枚980ゼニー、一般市民に良心的な価格設定だ。』

『子供向けにデザインされたパジャマが陳列されている。
さすがに熱斗はこんなデザインのパジャマを着る気にはなれない。』

『洋服を着せられたマネキンが、ポーズを決めている。
顔が全くないマネキンは、しょうじき不気味だ。」

『小さめのぬいぐるみが放置されている、誰かの忘れ物だろうか?』

『ゴミ箱がある。
清掃ロボが活躍する学園都市といえども、
ゴミをゴミ箱に捨てるのは大事なマナーだ。
…………?ゴミ箱の中にキラリと光る物が落ちている。』

熱斗は『HPメモリ』をゲットした!

熱斗「う〜ん、どれもよさそうにみえるなぁ……」

ロックマン「熱斗くん、これとかどうかな?似合うと思う?」

熱斗「え〜っ?こんな格好、まるで炎山みたいだぜ?」

ロックマン「そうかなぁ?」

ピンポンパンポン〜

熱斗「ん?」

『ただ今、セブンスミスト内に爆発物が発見されました、お客様は、落ち着いて、
速やかに、スタッフの指示に従って避難してください、繰り返します……』

熱斗「なんだって!?」

ロックマン「大変だよ熱斗くん!」


熱斗「パパ!?今の放送聞いた!?」

祐一郎「ああ、急いで避難するぞ」

ワーワー!キャーキャー!

???「落ち着いて行動してくださいまし!非常階段はこちらですの!」

ロックマン「この声は……!」

熱斗「白井さん!?」

黒子「貴方達も早く…って、熱斗さんに……えっと、どなたですの?」

祐一郎「熱斗の父です」

黒子「ああこれはご丁寧に…白井黒子と申しますの……して、もう一人の殿方は……」

ロックマン「ロックマンです」

黒子「……はい?」

黒子「ロックマン、さん?ロックマンさんはネットナビのはずですが……」

ロックマン「少し事情があって……それより、白井さんはなぜここに?」

黒子「いえ、風紀委員のほうに『セブンスミストにばくだんが仕掛けられた』との
通報がありまして……現在調査中及び避難誘導中ですわ」

熱斗「そうだったんだ……」

黒子「そんなことよりも、ささ、早く貴方達もここから避難を……」

ウーッ!ウーッ!

熱斗「こ、今度はなんだ!?」

火災を検知しました!防火用シャッターが閉まります!

熱斗「なんだって!?火事なんて起きてないぞ!?」

ガシャン!ガシャン!

ワー!ワー!

「おい!いったいどうなっているんだ!早くここから出してくれ!」

「いやーっ!爆弾が爆発するまえに、早くーっ!」

「うわーん!うわーん!」

ロックマン「熱斗くん!」

熱斗「ああ、これはウイルスの仕業に違いないな!」

ロックマン「一度PETに戻るよ!」

熱斗「オッケー!———リターンパルス・アウト!」

黒子「先程の殿方がPETの中に……信じられませんわ」

祐一郎「熱斗!」

熱斗「パパ!」

祐一郎「気を付けるんだぞ……」

熱斗「うん!大丈夫だよ!」

ロックマン「熱斗くん!近くにプラグインできる所がないか探してみて!」



『防火ようのシャッターだ。
火事の時には、自動でシャッターがしまり、火災が広がるのを防いでくれる。
パネルを保護していたカバーが壊れてしまっている……プラグインできそうだ!』

熱斗「よし!見つけた!」

ロックマン「熱斗くん!お願い!」

———ロックマン.EXE!トランス・ミッション!

シャッターの電脳

プログラムくん「アッ、ネットナビノカタガクルナンテ!オネガイシマス!タスケテクダサイ!」

ロックマン「いったい何があったの?」

プログラムくん「ジツハ、ダレカガシャッターヲカッテニソウサシタミタイデ、
シャッターヲウゴカスコトガデキナクナッテシマッタノデス!」

プログラムくん「イチドシャッターヲサゲルト、ボウエイプログラムガサドウシテ、
ファイアウォールヲトッパシナイト、シャッターソウサヲウケツケナクナッテシマウノデス」

プログラムくん「コレヲオワタシシマス」

ロックマンは『アトミックボンバー』をゲットした!

プログラムくん「オオキナカサイヲケスニハバクハツガイチバン!
ファイアウォールノマエデツカエバ、ファイアウォールヲフキトバセマス!」

プログラムくん「ソノカワリ、バクダンセッチチュウハ、ボウエイプログラムガ
コウゲキヲシカケテキマスノデ、ジュウジキーデコウゲキヲヨケナガラバクダンヲセッチシテクダサイ!」

プログラムくん「ソレデハ、ガンバッテクダサ〜イ!」

ロックマン「よし、行こう!」


……

ゴォォォォォォ!!

ロックマン「す、すごい炎だ!」

熱斗「それがファイアウォールだ!」

ロックマン「よし、バクダン設置開始!」

ピピッ!ファイアウォールへの脅威を発見しました!攻撃を開始します!

熱斗「ロックマン!よけろ!」

ロックマン「よっ、ほっ、はっ!」

熱斗「よしっ!攻撃がやんだ今のうちに設置だ!」

ロックマン「……よし!完了!」

チッチッチッチッチッ……ドカーン!

ロックマン「道が開いたよ!熱斗くん」

熱斗「よし!先をいそごう!」


……
………

ロックマン「これで三つ目!」

熱斗「操作パネルはどこだ……?あ!あれか!?」

ロックマン「そうみたいだ!」

………ピピピッ!

ロックマン「シャッターを開けたよ!」

熱斗「よし!プラグアウトだ!」

ロックマン「了解!」

「やった!開いたぞ!これで出られる!」

「わーん!助かったよぉ〜!怖かったよぉ〜!」

黒子「な、あっという間にシャッターを……」

熱斗「へへっ!これぐらい当然さ!」

祐一郎「よくやったな!熱斗!」

熱斗「うん!」

ピピピッ!

黒子「はい、白井ですの……なんですって!?はい、はい、わかりましたの!」

熱斗「どうしたの?」

黒子「今のシャッターは罠ですの!」

熱斗「どういうこと?」

黒子「シャッターの誤作動や、そもそもの『爆弾がある』
という通報も実はウソ!すべては私たち風紀委員を分断させるためだったんですの!」

黒子「実は私以外に、初春が先行して客を避難させていて……犯人の狙いは彼女ですわ!」

熱斗「そ、それじゃあ!」

黒子「初春が危ないですの!わたくしはテレポートして初春を探しに行きますわ!」

熱斗「待って!オレも連れて行ってくれ!」

黒子「危ないですわ!」

熱斗「初春さんが危険なんだ、黙ってみてらんないよ!」

黒子「ですが……」

祐一郎「熱斗、その初春さんとは、知り合いなのか?」

熱斗「うん、お茶をごちそうしてくれたんだ……」

祐一郎「熱斗、助けに行くなら、必ず助けて、自分も無事に戻ってきなさい」

祐一郎「それが約束できるなら、行ってもいいぞ」

熱斗「……うん!約束する!」

祐一郎「よし…男の約束だぞ。……白井さん、お願いします」

黒子「……わかりましたの、では熱斗さん、お手を失礼」

ピシュン!

祐一郎「熱斗……いい目をするようになったな」


ピシュン!ピシュン!ピシュン!

黒子「くっ、どこですの!?初春!?初春!?」

熱斗「初春さーん!?」

ロックマン「いったいどこに……」

ロックマン「……!あそこ!」

介旅「くそっ、どいつもこいつも、俺の事を虫けらを見るような目で見やがって……」

介旅「それもこれも、お前ら風紀委員が役立たずなのが悪いんだぁっ!」

初春「うぅっ……」

黒子「初春っ!」

熱斗「初春さん!」

介旅「な、なななんだお前らは!そそそそれ以上こっちに来るんじゃない!
僕の能力『量子変速(グラビトン)』でここ一帯を爆発させるぞ!!」

黒子「くっ……」

介旅「……お前、そうか、お前も役立たずの風紀委員だな!?
ちょ、丁度いい機会だ!ソイツもろとも爆発させて、見せしめにしてやる!!」

熱斗「マズイっ!?」

ロックマン「熱斗くん!『リターン・パルスイン』だ!」

熱斗「!そうか!AIMコントローラー!起動!」

熱斗「アイツからは見えない位置にAIM拡散力場の塊があるぜ!」

ロックマン「そこに『リターン・パルスイン』して!赤外線なら届くはずだよ!』

熱斗「よしっ!」

———リターン・パルスイン!
    ロックマン.EXE!トランス・ミッション!

熱斗「転送完了!」

介旅「おい!お前!さっきからこそこそと何をやっている!」

熱斗「ゲッ!オ、オレは別に何も……」

介旅「嘘をつけ!さてはお前も、風紀委員だな……!」

介旅「みんなみんな爆発させてやる……『レベルアッパー』の力を得た僕は、強いんだあああ!」

黒子「『レベルアッパー』……?」

ロックマン(熱斗くん!相手の裏を取ったよ!)

熱斗(よし!やれ!ロックマン!)

介旅「消飛べ…!けしとんでしまええええ!」

ロックマン「そうはさせるもんかっ!!エアシュート!!」

介旅「ぐわあっ!!」

熱斗「白井さん!今だ!」

黒子「承知しましたわ!」

ピシュン!

介旅「なっ」

黒子「初春!わたくしの手をつかんで!」

初春「っ!はいっ!」

ピシュン!

初春「白井さん……」

黒子「形勢逆転、ですわね」

介旅「く、くそぉ……役立たずのくせに、役立たずのくせにいいいい!」

ロックマン「熱斗くん!彼を止めよう!」

熱斗「ああ!いくぜ!」

———リアルオペレーション!セット・イン!

介旅「くらえっ!」

ヒュッ

熱斗「ジュースの缶?」

黒子「彼の能力は『量子変速』!早い話がアルミを爆弾に変える力ですわ!」

熱斗「ってことは…マズっ!バトルチップ・バリア!スロットイン!」

ドカンッ!

ロックマン「よし、ノーダメージ!ありがとう、熱斗くん!」

介旅「くそおおお!僕はレベル4なんだぞおおおおお!」

熱斗「ロックマン!一気にたたみかけるぞ!」

熱斗「エリアスチール!ガッツパンチ!スロットイン!」

パシュン!

介旅「な、いつの間に前に!?」

ロックマン「ガッツ……パンチ!!」

ドガッ!

介旅「ぐわあああああっ」

バタッ……

熱斗「やりぃっ!」

う……うぅ……

介旅「ゆ、ゆるさないぞ……」

介旅「僕の全力だ……みんな、けしとべ……」

ロックマン「熱斗くん!あそこ!お店の隅のぬいぐるみ!」

ギュルギュルギュルギュル!!

熱斗「な、なんだ!?空中でねじれて……!」

介旅「あれにはアルミが大量に含まれている……みんな消飛ぶぞ……ふふふ……」

熱斗「ロックマン!」

ロックマン「ダメだ!間に合わない!」

黒子「危ないっ!」

初春「っ…………!」


キィィィィィィィィィィッ!!


???「ま、ヒーローは遅れて登場する、ってトコかしらね?」

???「ヒロイン、かもだけど」

???「『超電磁砲(レールガン)!!』」

ドガアアアアアアアアアアアアアン!!

熱斗「………なんだ、今の」

ロックマン「ぬいぐるみどころか、壁がみんなあとかたもなく……」

黒子「お、お姉さま……」

初春「御坂さん……」

介旅「ハ、ハハハ、なんだよ、ソレ、ハ、ハハハ……」

バタッ



御坂「ふぅ……遅れてごめん、黒子」

黒子「……おっ」

御坂「お?」

ピシュン!

黒子「姉さまあああああああああんっ!」

御坂「ちょ、抱きつかないでよ!暑苦しいっ!」

黒子「ん゛〜ま゛っ!やっぱりお姉さまは素敵ですわ!颯爽とピンチに現れるその御姿!
黒子は!黒子はまたもお姉さまに惚れ直してしまいましたわ〜!」

御坂「も、もう!やめなさいよ!みっともない!」

熱斗「な、何がどうなってるんだ……」

ロックマン「さぁ………」


こうして『虚空爆破事件(グラビトンじけん)』は解決した。
介旅って人は、いじめられていた時に、風紀委員が助けてくれないからって
その時の逆恨みであんなことをしたんだって!
でも、その後の取り調べで、シャッターの誤作動には関与していない
事がわかったんだ、ウイルスが侵入していた事も、全然知らなかったらしい。
あ、初春さんは、軽い怪我をおっただけで、大事には至らなかったみたい、本当によかったよ!

それから、事情聴取とかがあったけれど、なんとか
家に無事に帰る事が出来たんだ……。


……
………
熱斗「今日は色んな事があったなー」

ロックマン「ホントだね、熱斗くん」

熱斗「明日はさ、ちょっと一七七支部に行こうかなって思うんだ」

熱斗「初春さんの事とかも、ちょっと気になるし」

ロックマン「そうだね、たぶん、怪我をして気分が落ち込んでるだろうし、元気づけてあげようよ!」

熱斗「そうだな!そうと決まれば、寝るか!」

ロックマン「うん!」

ロックマン「熱斗くん!今日の出来事をPETにセーブする?」

[≫はい
  いいえ

ロックマン「おやすみ!熱斗くん!」

データライブラリ#3

アルミボム1 A G J P * 100
アルミボム2 A I O U   180
アルミボム3 A E Q Z  260

3マスまえにアルミ
かん!しばらくする
とだいばくはつ!

3マス前にHP5のアルミ缶を投げる。
3秒程経過すると周り1マスを爆発させてダメージを与える。
アルミ缶は上のマスに乗られるだけでも、潰れて消えてしまう。


P.A.メモ#1

アルミボム1 A
アルミボム2 A → グラビトンボム 600
アルミボム3 A

3マス前にぬいぐるみを
なげる!しばらくすると
だいばくはつ!

HP50のアルミ詰めぬいぐるみを3マス前に投げる。
3秒ほど経過すると周り1マスを爆発させてダメージを与える。
アルミボムと違って、踏みつけられて無効化されない。


かがくプログラム#1

シンクロトロン


アルミを使った攻撃から受けるダメージを下げる(レベル1)

アルミを使った攻撃から受けるダメージをさらに下げる(レベル2)

バトルチップ、アルミボムが敵に踏まれても潰れなくなる。(レベル3)

バトルチップ、アルミボムが敵に踏まれても潰れなくなり、アルミを使った攻撃から受けるダメージを下げる(レベル4)

チャージショットがアルミボムになる。
チャージとチップのアルミボムが敵に踏まれても潰れず、アルミを使った攻撃から受けるダメージをさらに下げる(レベル5)

介旅初矢との戦いに勝利すると覚えられるプログラム。
どのプログラムも、レベル3からその能力の本領発揮となるので
どの能力をメインとするかで、フォルダの内容を変えて行こう。



ウイルスデータ#1

アルミ HP80 攻撃力30
アルミン HP160 攻撃力90
アルミカン HP260 攻撃力200
スチールン HP350 攻撃力300

ジュースの缶のような形をしたウイルス。
エリアを前後に移動しつつ、飲み口からアルミ缶型の爆弾を飛ばして攻撃してくる。
アルミ缶は踏みつぶせば爆発しないので、攻撃されたら早めに処理してしまおう。
強くなる程、移動スピード、攻撃スピードが速くなるので注意しよう。

ttp://i.imgur.com/BVVWZm2.jpg
ttp://i.imgur.com/2keraAR.jpg

???「ふむ……ロックマンと光熱斗……なかなかやるじゃないか」

???「あの力を利用すれば、私の目標が達成できるはずだ……」

???「フフフ……ハハハハハハ!」





熱斗「ん、ふぁ〜ぁ!もう朝か!」

ロックマン「おはよ!熱斗くん!」

熱斗「それじゃ、準備が済んだら一七七支部にいくか!」

ロックマン「うん!」

ロックマン「メールが届いてるよ!後でチェックしておいてね!」

タイトル・電脳犯罪に注意!
送信者・学園都市デイリーメール

「学園都市デイリーメールです。このメールは学園都市在住の人全員に
送信されています。学園都市のホットなニュースをお届けするデイリーメール。
今日のニュースは、最近ひんぱつしている、電脳犯罪についてです。
ロボット技術の発達により、PETが不要となり、ネットナビを学園都市から
見ることがなくなって早数年ですが、最近、ウイルスや
悪意を持ったネットナビと思わしき犯行が多発しています。
学園都市側は、サイバーテロ特殊部隊を編制し、事件の調査にあたっていますが、
ネットナビの減少を理由に、外部からウイルスバスティングの専門家を招く事を決定しました。
今後も、変な動作や、怪しい動きをしている電化製品、ロボットを見かけたら
すぐに近くの『風紀委員』や『警備員(アンチスキル)」に連絡しましょう。
以上、学園都市デイリーメールでした。」

タイトル・ありがとうございます
送信者・セブンスミスト

「昨日の事件では、誤作動したシャッターを修理して頂いたとの事で、
ささやかながら、お礼の品を添付させていただきました。
今後とも、セブンスミストをよろしくお願いします。」

熱斗は『セブンスミストHP』のパスを手に入れた!

タイトル・忘れていた
送信者・木山春美
「やあ、熱斗くん。実は君に、昨日渡しそびれていたものがあったんだ。
実験の片手間に作っていたものだが、きっと役に立つと思う、是非活用してくれ。」

熱斗は『ナビカスタマイザー・エボルヴ』をゲットした!

熱斗「ナ、ナビカスタマイザー!?」

ロックマン「そうみたいだね……トレーニング用プログラム、起動するよ!」

ヒューン……

木山「やあ、熱斗くん。外ではネットナビを強くするために
ナビカスタマイザーを用いて、自分でネットナビを改造するようだが、
私が作った『ナビカスタマイザー・エボルヴ』も一緒の物だと思ってくれて構わない。」

木山「もちろん君のパパの許可もとっている、安心したまえ」

木山「それではまずは基本から説明していこう。」

木山「ナビカスタマイザー……ナビカスと同じように、基本ルールは変わらない。
まずは四角形の形をしたプログラム領域に、さまざまな形のデータブロックを設置していく。
この時注意しなければいけないのが、透けた十字の入っている『プラスパーツ』は
プログラム領域中央を流れる『コマンドライン』上には置いてはいけないということだ。」

木山「ためしに、ロックマンさんのバスター攻撃力を上げる『アタック+1』を設置してみたまえ』

熱斗「えっと……こうか!」

木山「うむ、上出来だ。次はバスター連射力を上げる『ラピッド+1』だ」

熱斗「コマンドラインに気を付けてっと……楽勝だぜ!」

木山「うむ、この時注意しなければいけないのが、『同じ色のパーツどうしは隣り合ってはいけない』
という事だ、なぜいけないのか、と言われてもプログラム上の都合だから仕方がない、バグの原因になるからやめたまえ。
……『アタック+1』と『ラピッド+1』はピンク色と白色だから、大丈夫だな」

熱斗「あ、そういえばそうだったっけ」

木山「そして、ロックマンさんに新たな能力を追加する『プログラムパーツ』は
『必ずコマンドライン上に1マスだけでも乗せる』のが鉄則だ。
こうしないと、プログラムを読み込まないから、せっかくのプログラムが無駄になるし、
バグの原因にもなる、ロックマンさんを強くしたいのなら、肝に命じる事だ」

木山「HPが残り1以下になっても、HP1で耐える『アンダーシャツ』を持っているな、
早速、コマンドライン上に設置してみたまえ」

熱斗「『アンダーシャツ』は白色だから、同じ白色の『ラピッド+1』に触れないようにして……よし!」

木山「うむ、問題ない。……そして、ここから私が改良を加えた
『ナビカスタマイザー・エボルヴ』の機能を説明しよう」

木山「画面下に『エボルヴ』と書かれたボタンがあるだろう、そこをタッチしてみたまえ」

熱斗「これか?」

ピヒュン!

熱斗「わ!なんだこれ!」

木山「ふふふ、画面右側を見てみたまえ」

熱斗「ん?シンクロトロン?なんだこれ?」

木山「ほう、既に『能力者』と戦闘をしたか、接触をしたようだな」

熱斗「どういうこと?」

木山「君はおそらく、ロックマンさんが現実世界にいるときに
シンクロトロンの能力を持つ人間と戦闘をしたか接触をしたはずだ。」

熱斗「戦闘…………あっ!介旅!」

木山「うむ、ロックマンさんが実体化しているときは、体を構成している物質はほぼ『AIM拡散力場』で出来ている。
その状態だと、学園都市の生徒が持つ能力が発する『AIM拡散力場』をとても受信しやすいようになっているんだ。
その時に学園都市の生徒の能力に触れる事で、能力を分析し、その力をプログラム化する事が出来るんだ!」

熱斗「ええーっ!それってスゴイじゃん!」

木山「ただ、もちろん初めは完全には分析できないから、プログラム化は完全ではない。
使える能力も限定されるから、何度も同種の能力者や、似たような力を持つウイルス、果てはその力を使った戦い等で
解析を進める事で、プログラムもより完璧な物になっていくだろう。」

木山「更には、他の能力をプログラム化する事で、同時に二つ以上の能力を使えるようにもなる」

木山「今は『シンクロトロン』しかないが、そのうちに『パイロキネシス』や『ハイドロハンド』
といった能力を合わせて使う事もできる!」

木山「戦いの中で成長する、『ナビカスタマイザー・エボルヴ』!是非、使いこなしてくれ!」

木山「おっと、注意事項を忘れていた」

木山「エボルブ内で生成されたプログラムは『かがくプログラム』に分類される。
これは『エボルヴ』内のプログラム領域にあるコマンドライン上に設置する事で機能を発揮するぞ。」

木山「その他のルールは基本的なナビカスと一緒だ、たまに、解析が終了すると『エボルヴ』
専用『プラスパーツ』も生み出したりするから、チェックしてくれたまえ。」

木山「解析した能力は、初めは『レベル1』プログラムが生成される。
それから解析が進むたびにレベルがあがり、その都度プログラムや『プラスパーツ』が生成される。
注意してほしいのは、プログラムの『レベル』が合計で『5』を超えてはいけないということだ」

木山「それ以上レベルが増えてしまうと、ロックマンさんに負荷がかかり、
生半可ではないバグが発生してしまう、注意してくれ。」

木山「行き過ぎた成長は自らの崩壊を招く……科学に限らないことだぞ、熱斗くん」

木山「……今は『シンクロトロン』の『レベル1』しかないようだな、設置してみるんだ」

熱斗「えっと…………よし!」

木山「これでナビカスとエボルブの設定は終了だ、最後に『RUN』……
ロックマン.EXEというプログラムを起動する作業、画面下の『RUN』をタッチして、終了だ」

熱斗「よし、RUN!」

≪INFORMATION≫

RUN……アンダーシャツ……OK
EVOLVE……シンクロトロンLV.1……OK

熱斗「よっし!RUN完了!」

ロックマン「ん……ふぁ……おはよ、熱斗くん」

熱斗「ど、どうだ…ロックマン?何か変わった所はないか?」

ロックマン「うん……なんだか、前よりも力がみなぎってくるみたいだ!」

熱斗「よし!プログラム成功だな!」

ロックマン「熱斗くん、おつかれさま!」

ロックマン「ナビカスタマイザー・エボルヴを終了する?」

[≫はい
  いいえ

熱斗「よし、木山さんにいい物もらったし、一七七支部へ行くぞ!」

ロックマン「今度木山さんに改めてお礼をしにいこうね!」

熱斗「ああ!もちろんだぜ!」



熱斗「パパ!ママ!いってきます!」

ママ「いってらっしゃい」

祐一郎「あまり遅くならないようにな、熱斗」

熱斗「はぁーい!」


……
………

一七七支部

ピンポーン……

熱斗「こんにちはー!誰かいませんかー?」

初春「あ、熱斗くん!ようこそいらっしゃいました!中へどうぞ〜!」

ピピッ!ガチャッ、ロックを解除しました!

熱斗「ここを出る時はテレポートだからわからなかったけど、かなり厳重なトビラだな……」

ロックマン「指紋・静脈のパターンを調べて、利用者と一致しないと通れない仕組みみたいだね」

熱斗「さすが学園都市だぜ……ICカード一つでどこでも行ける科学省とは大違いだな!」

ロックマン「科学省の皆さんに失礼だよ!」

熱斗「えへへ、じょうだんだって!」

熱斗「おじゃましま〜す」

初春「こんにちは!一七七支部へようこそ!」

熱斗「うん……あ、初春さん、怪我の具合はどう?」

初春「かすり傷程度なので平気です!心配してくれてありがとう、熱斗くん」

熱斗「それならよかったぜ……ん?」

熱斗「今日は白井さんは?」

初春「白井さんは巡回パトロールの時間なので、今は出かけています。それで、その……あのですね……」

熱斗「どうしたの?初春さん」

初春「ロ、ロックマンさんは……いらっしゃいます……か?」

ロックマン「はい!こんにちは、初春さん!」

初春「ここ、こんにちは!ロックマンさん!」

初春「あの……わわ、私と一緒に、ネットサーフィンしていただけませんでしょうか!」

ロックマン「えっ?」

初春「学園都市からPETとネットナビが消えて早数年!私は幼い頃からずーっと、
ずーっとネットナビと一緒に、ネットサーフィンをしたいと思っていたんです!
でも、今の学園都市でPETを持っているのは、修理屋さんぐらいしかいませんし、
PETを売っているお店だって、学園都市にはないんです!」

熱斗「そ、そこまでPETも、ネットナビも消えていたのか……」

初春「ですから、ぜひ!ロックマンさん!私と一緒にネットサーフィンしていただけませんか!」

熱斗「ど、どうする?ロックマン」

ロックマン「うん……僕は、かまいませんが……」

初春「な、ならいいですよね!それなら早くしましょう!ね、ロックマンさん!」

ガシッ!

熱斗「うわわっ!」

ゴソゴソ…ゴソゴソ…

熱斗「うは、うわはは!初春さん、ど、どこさわって、うひゃひゃ!」

初春「あった!」

熱斗は、『PET』と『ロックマン.EXE』をうばわれた!

熱斗「ちょ、ちょっと初春さん!」

初春「すみません!失礼なのはわかってるんですが、どうしても我慢できないんです!なにせ私………………」

熱斗「わたし…………?」

初春「リミッター解除ですからっ!!」

メラメラメラメラメラッ!!

熱斗「熱ぅっ!」

ロックマン「パイロキネシスト!?」

初春「さぁさロックマンさん!いざ!目くるめく電脳世界へ!」

———プラグイン!ロックマンさん.EXE!
         トランス・ミッション!ですっ!

ロックマン「さんはいらないよ!初春さん!」

熱斗「……も、もうどうにでもしてくれ」

初春のHP
(全体的に、植木鉢から花が咲いた形のようなマップ。
個人制作のHPのはずなのに、セキュリティはとても頑丈。)

初春「うふふ♪うふふー♪それじゃあロックマンさん、どこか行きたいところはありますか?」

ロックマン「え、え〜っと……初春さんのオススメの場所で……」

初春「はーい♪それじゃあまずは『ヒグレヤ・ドットコム』でウインドウショッピングしましょう!」


……

初春「わーっ!『ジャンゴ D』じゃないですかっ!再入荷したんですね〜……いいなぁ」

熱斗「お、こないだ売り切れたと思ったらもう再入荷してるなんて、日暮さんも仕事が早いなぁ」

初春「え?日暮さんって……もしかして、ヒグレヤの店長さんと知り合いなんですか?」

熱斗「ああ!オレの住んでる秋原町にお店があるんだ!
……それにしても、初春さん、ネットナビがいないのに、バトルチップには詳しいの?」

初春「えへへ、恥ずかしながら、ネットナビの事を調べているうちにあれよあれよと……」


……

初春「え、えーっと?こういう時は『ミニボム B』を選んだほうがいいですか?」

ロックマン「初春さん、前に選んだ『キャノン A』と『ミニボム B』はコードが違うから、
連続してチップを転送する事はできないよ!」

初春「ええっと、それじゃあ『アースクエイク1 A』を選べばいいんですか?」

ロックマン「そう、その調子!」

初春「ふふふ……メットールめ!覚悟してくださいっ!」

メットール「ピギギギ!」


……

初春「ああ、こんなにネットナビとネットサーフィンをするのが楽しいだなんて、思ってもみませんでした!」

ロックマン「ふふふ!」

ロックマン「(……おかしい、これだけインターネットを歩き回っているのに、
ネットナビを一人も見かけない。巡回のプログラムくんはいても……これじゃあまるで、ゴーストタウンだ。)」

初春「さーて、それじゃあ次はミュージックショップで新曲のチェックでも……あれ?」

ロックマン「どうしたの?初春さん」

初春「前にこのサイトを見に来た時には見かけなかったリンクがあるんです」

初春「サイト限定公開の新曲ですかね?」

ロックマン「……少し怪しいね」

熱斗「初春さん、ゴメン!ちょっとだけオペレートを変わってくれる?」

初春「あ、はい……」

熱斗は『PET』と『ロックマン.EXE』をなんなくとりかえした!

熱斗「どう思う?ロックマン」

ロックマン「……最近、学園都市では電脳犯罪が多発してるって、メールで言ってたよね?」

熱斗「じゃあ、このリンクはもしかしたら、ってことか!」

ロックマン「どちらにせよ、見つけちゃった物はしょうがないから、一度調査してみようよ」

熱斗「そうだな……誰かが悪さをしているんだったら、通報もしないといけないし」

ロックマン「よし、それじゃあいくよ、熱斗くん!」

熱斗「ああ!」

ピシュン!



???の電脳

ロックマン「……これは、ミステリーデータ?」

熱斗「気を付けろ、ロックマン!罠かもしれない!」

ロックマン「…………どうやらただの音楽データみたいだよ」

ロックマンは『レベルアッパー』を手に入れた!

熱斗「『レベルアッパー』?それって都市伝説メールで言ってたやつか?」

初春「ちょ、ちょっと待ってください!それって『レベルアッパー』なんですか!?」

ロックマン「そうみたいだけど……」

初春「そ、それは!」


ピシュン!


黒子「最近巷で流行っている、レベルを上げる魔法のアイテムですわ」

熱斗「うわぉう!」

初春「ひゃああっ!」

黒子「まったく、せっかく熱斗さんがいらして下さったというのに
二人してパソコンにかじりついてると思えば、こんな……」

初春「しし、白井さん!驚かせないで下さいよ!……そ、それよりパトロールはどうしたんですか?」

黒子「ネットサーフィンをして遊んでいるどこかの初春さんと違って、わたくしは
しっかりとパトロールを終わらせて帰ってきたところですのよ……?」

初春「……返す言葉もありません」

黒子「まあこのことに関しては、あ・と・で、た〜っぷりとお話を伺う事にして……
初春、そしてロックマンさん、この『レベルアッパー』をどこで手にいれたんですの?」

ロックマン「初春さんとネットサーフィンをしていて、ミュージックショップのHPに
なぞのリンクがあったんです、その先に置いてあったんですが……」

黒子「お手柄ですわ、ロックマンさん。実は最近、その『レベルアッパー』を使った事件が多発して
いまして、『レベルアッパー』の出所を調査していたところですの」

熱斗「じゃ、じゃあこれがその……」

黒子「ええ、『レベルアッパー』はわたくし達能力者のレベルを
代償もなしにあげてくれるという、まさに学園都市の生徒からすれば喉から手が出る程欲しいアイテムですわ」

黒子「ですが……」

ロックマン「……代償がない、なんていうのは大ウソ、ですね?」

黒子「ご名答ですの」

黒子「『レベルアッパー』は使えば、少なくとも使用者のレベルを1以上引き上げる……
ですが、使い続けていると、とある日、急に……意識不明の重体に陥りますの。
原因は不明、『レベルアッパー』の噂が広まり始めて、恐らくはそれを使ったであろう
『武装無能力集団(スキルアウト)』らしき、意識不明の患者が、ここの所ものすごい勢いで増えていますわ」

熱斗「……ロックマン」

ロックマン「……うん、形式は違うけど、間違いないよ!これはダークチップだ!」

黒子「ダークチップ?」

初春「聞いたことがあります、なんでも、強大な力を持つチップですが、使い続けていると
ネットナビの心が闇に支配され、体を蝕んでいく闇のチップだとか……」

ロックマン「初春さんの言った内容でほぼ間違いありません、でも、ダークチップを製造していた
ネビュラは、僕と熱斗くん、そしてたくさんの仲間たちと協力して壊滅させたはずなのに……」

黒子「ともあれ、そのデータは解析してみる必要がありますわね」

熱斗「よし、ロックマン!プラグアウト……」

???「キキキ!そう急がなくてもいいんじゃないかな?ロックマン!」

ロックマン「誰だ!?」

???「忘れたとは言わせないよ……われわれダークロイドは、ヤミさえあれば、いつだって蘇るのさ!」

ロックマン「お前は……シェードマン!!」

シェードマン「キキキ!久しぶりだね、ロックマン……」

熱斗「おい!シェードマン!なんでお前がここにいるんだ!」

シェードマン「『レベルアッパー』の監視を任されていてね……
ここのデータはコピーにすぎないけど、私の雇い主が『ここにいれば
必ずロックマンに出会う事が出来る』なんていうものだから……キキキ!」

ロックマン「なんだって!?」

シェードマン「さあ…ロックマン、いい機会だ、君との決着をつけるとしよう。
この『学園都市』で新たな力を手に入れた私に勝てるかな?」

ロックマン「……熱斗くん!」

熱斗「ああ!いくぜ!」

———バトルオペレーション!セット・イン!

シェードマン「キキキ……ロックマン、お前のエネルギーはとても美味そうだ!」

熱斗「吸血攻撃だ!ロックマン!バトルチップ・ワイドソード!スロット・イン!」

シェードマン「キキィ!」

ロックマン「いまだっ!でやぁっ!」

ズバッ!

シェードマン「おっとっと、危ない危ない」

熱斗「くっ!」

シェードマン「流石はロックマンとそのオペレーター、並みのナビでは
到底真似できないような反応速度だ……
ならば、学園都市で手に入れた新しいチカラをお見せしよう!」

シェードマン「『肉体変化(メタモルフォーゼ)!』」

ロックマン「シェードマンの姿が変わっていく!」

熱斗「なんだかよくわからないけど、ロックマン!ロックバスターだ!」

ロックマン「うん!くらえっ!」

ピシュピシュピシュピシュ!

シェードマン「キキキ……この姿のナビには相当苦労したみたいだね」

キキキキキン!

ロックマン「はじかれた!?」

熱斗「……その姿は!クイックマン!?」

シェードマン「『読心能力(サイコメトリー)』でロックマンのメモリーから、
今まで戦ったナビの姿を読み込んだ!」

熱斗「ロックマン!シェードマンがクイックマンと同じナビになったなら、遠距離攻撃は無意味だ!
アームガードで全て防がれる!」

ロックマン「うん!」

シェードマン「さあ、このスピードについてこられるかな?」

シュ……シュ……シュシュシュシュシュシュシュシュ!

ロックマン「は、はやい!」

シェードマン「くらえ!クイックブーメラン!」

ズバァッ!

ロックマン「うわぁっ!」

熱斗「ロックマン!」

シェードマン「キキキ!まだまだだ!」

ズバァッ!ズバァッ!

ロックマン「ぐっ……くぅっ!」

熱斗「くそ……どうすれば!」

初春「ロックマンさん!援護します!」

熱斗「初春さん!?」

初春「サポートプログラム起動!エネミースロウ!」

ズゥゥゥウゥ……

シェードマン「キキッ!?う、動きが……遅く!」

初春「敵の動きを遅くするプログラムを作りました!今のうちに!」

熱斗「ロックマン!今ならシェードマンはガードできない!」

ロックマン「うん!」

熱斗「『ソード S』『ワイドソード S』『ロングソード S』スロットイン!」

ロックマン「プログラム・アドバンス!ドリームソード!」

ロックマン「いっけええええええ!」

ギュバッ!

シェードマン「グアアアアアアア!」

シェードマン「グッ……キ……キキキ……こんなはずでは……。
今日の所はこれで引き返すとするよ……ロックマン、近いうちにまた会うだろうね……キキキ!」

ロックマン「ま、まて!」

シェードマン「メタモルフォーゼ!」

シェードマン「キキキキーッ!」

ロックマン「シェードマンが、まるでヘリコプターのような姿に…あ、あの姿は!」

バラバラバラバラバラバラ……

シェードマン「ハハハ!さらだばロックマン!光熱斗!」

ロックマン「そ、そんな……ジャイロマンにまで変身できるなんて」

熱斗「逃げられちまったな……」

ロックマン「でも、危なかった……初春さんが助けてくれなかったら、どうなっていたか」

熱斗「うん……初春さん、ありがとう!」

初春「い、いえ!私に出来るのはこれくらいなので……」

黒子「わたくしも見ている事しかできませんでしたが……
ロックマンさんと熱斗さんはまさしく一心同体(いっしんどうたい)ですわね」

熱斗「へへへ……でも、あんな短時間で、プログラムを作ることが出来るなんて、初春さんってスゴイんだね」

初春「こう見えてもわたし、ジャッジメントになるための試験は
この情報処理能力だけで突破したようなものですから!」

ロックマン「ネットナビとはいえダークロイドのシェードマンの
動きを遅くさせるんだもの、凄腕のプログラマーだよ!」

初春「そ、そんなに褒められると、困っちゃいますよぅ……」

熱斗「いよっ!にっぽんいち!」

初春「いやぁ……」

ロックマン「ウィザードきゅうハッカー!」

初春「えへへ……でも私的にはクラッカーのほうが……」

黒子「そこ!いつまで漫才を続ける気なんですの!?」

初春「ひゃうっ」

熱斗「アハハハハハ!」

ロックマン「無事に『レベルアッパー』のデータも手に入れられた事だし、熱斗くん、プラグアウトお願い!」

熱斗「おう!」


……

黒子「それではこのデータは我々『風紀委員』が預かり、とある研究機関に解析してもらいますわ」

ロックマン「よろしくお願いします」

黒子「後日、解析が終わり次第熱斗さんに連絡いたしますわ、最早一般市民である
熱斗さんも、この事件に深く関わっていらっしゃいますし……えぇと、『ダークチップ』、ですわね?」

熱斗「ああ」

黒子「それを使った症状が、『レベルアッパー』と似ているとの事ですので、
お二人の意見もぜひ、聞かせてほしいですわ。事件解決のため、ぜひご協力をお願いしますの」

熱斗「もちろんだぜ!ここで通用するかどうかはしらないけど、『外』じゃあ
一応、『市民ネットバトラー』の資格を持ってるしな!」

黒子「???」

ロックマン「ネット犯罪を解決するために、ネットバトルが許可されている民間のネットバトラーの事です」

黒子「なるほど……ネットワーク技術が主流の『外』ではそういった資格も存在しますのね」

初春「へえ〜……熱斗くんってすごいんですね……」

熱斗「オレ達のコンビなら向かうところ敵なしだぜ!」

ロックマン「んもう!またそうやってすぐ調子にのる!」

熱斗「へへへ!ゴメンゴメン!」

ピンポンパンポン
———完全下校時刻になりました、生徒は速やかに……

黒子「あら」

初春「あれ?もうこんな時間ですか?」

黒子「そりゃああれだけ楽しそ〜〜〜にネットサーフィンをしていれば、時間が早くすぎるのも当然ですわね」

初春「し、白井さぁん……」

ロックマン「ま、まぁまぁ白井さん……」

黒子「冗談ですの、それよりも、時間も遅いのでわたくしは熱斗さんをご自宅までお届けしますわね」

熱斗「ホント!?」

ロックマン「たびたびすみません、白井さん」

黒子「いえいえ……では、お手を拝借」

初春「あ、ロックマンさん!」

ロックマン「はい?」

初春「その……今日はとても、と〜っても!楽しかったです!」

初春「また……遊びに来てください、ね♪」

ロックマン「もちろん!」

ボソボソ…

黒子「(まったく……ネットナビの事となるとまるで恋する乙女のようですわ)」

熱斗「(も、もしかしてロックマンに惚れちゃった、とか?)」

黒子「(かもしれませんわね)」

ロックマン「(ええっ!?)」

熱斗「(ロックマンを譲ってくれ、なんて言われたらオレ、どうしよう……)」

黒子「(その時はわたくしが初春をしばき倒すので問題ありませんわ)」

熱斗「(あ、あはは……)」


……

熱斗「白井さん!テレポートありがとな!」」

黒子「ええ、それではごきげんよう」

ピシュン!


熱斗「ふぅ……っと、ただいま〜!」

祐一郎「おお、熱斗、お帰り。…熱斗、すまない、パパは嘘をついてしまった。」

熱斗「え?どうしたの?」

祐一郎「ついさっき、木山さんから電話があってな……とある重要な『データ』
の解析にぜひ来てほしいとの事で、明日から出かける事になった」

熱斗「そう……なんだ」

祐一郎「すまない、だがなるべく早く終わらせるつもりだ」

熱斗「ううん!オレ、大丈夫だから、仕事頑張ってね!パパ!」

祐一郎「ああ……」

熱斗の部屋


……

熱斗「……」

ロックマン「熱斗くん……」

熱斗「……」

ロックマン「仕方ないよ、パパにも仕事の都合があるし……」

熱斗「そうだな……ロックマン」

熱斗「……まあ、仕方ないさ!かんがえててもしょうがないしな!」

ロックマン「……それじゃあ、熱斗くん、今日はもう寝ちゃう?」

熱斗「ああ!」

ロックマン「熱斗くん!今日の出来事をPETにセーブする?」

[≫はい
  いいえ

ロックマン「おやすみ!熱斗くん!」

データライブラリ#4

スロウライン G *

自分がいるヨコ
1れつをスロウ
パネルに!

メガクラス、自分と同じ横1列をスロウパネルにする。
スロウパネルを通るありとあらゆる物、攻撃のスピードが2分の1になる。
パネルリターンと組み合わせて相手のエリアにだけ
スロウパネルを残すような戦い方をしよう。

かがくプログラム#2

サイコメトリー


敵一体の次の攻撃がチップとして表示される、レベルがあがるほど
相手の行動が読みやすくなる。(レベル1〜レベル5)

敵の頭上にチップ、画面右上に技名とダメージが表示されるようになる。
レベルが低いと、ほとんど攻撃直前にチップが表示されるが、レベルがあがると
事前にチップが表示され、相手の行動がわかりやすくなる。

通信対戦ではレベルの数だけ、タッチパネル上に相手のカスタム画面のチップデータを表示できる。
表示できるチップは毎回ランダムに変化するので
「相手のカスタムオープンが5枚」「サイコメトリーレベル5」ならすべてのチップを
「相手のカスタムオープンが8枚」「サイコメトリーレベル3」なら
8枚のうちランダムで3枚だけ、チップデータを表示できるようになる。

かがくプログラム#3

メタモルフォーゼ

自分の見た目をメットールに変化させる、ためうちショックウェーブ、B+←でメットをかぶる(レベル1)

自分の見た目をガルーに変化させる、ためうちヒートショット、ファイアボディになる(レベル2)

自分の見た目をビリーに変化させる、ためうちサンダーボール、エレキボディになる(レベル2)

自分の見た目をアーバルボーイに変化させる、ためうちトレインアロー、アクアボディになる(レベル2)

自分の見た目をマッシュに変化させる、ためうちで回り1マスにバッドスパイス、ウッドボディになる(レベル2)

自分の見た目をドリームビットに変化させる。
ファースト100ドリームオーラ、ためうちレーザービーム(レベル5)

レベル2で一旦成長の止まるプログラム、レベル5を出現させるには、各変化状態で
チップを使わずにウイルス、又はナビ戦を合計して30戦ずつこなさなければならない。
別の変化プログラムと合わせて使う(メットール+ガルー等)と
必ずバグが発生するから注意しよう。

熱斗「ふぁ〜あ!」

ロックマン「おはよう!熱斗くん!」

熱斗「……ん〜」

ロックマン「どうしたの?」

熱斗「昨日、ミュージックショップのHPにあったなぞのリンク……気にならないか?」

ロックマン「たしかにね……シェードマンは雇い主がいる、って言っていたけど、
もしかしたらその雇い主が、最近はやりの電脳犯罪を引き起こしている犯人、かも……」

熱斗「パパは仕事でいないし……よし、今日はインターネットをちょうさしてみるか!」

ロックマン「うん!賛成!」

熱斗「よし、そうと決まれば!」

———プラグイン!ロックマン.EXE!
     トランス・ミッション!


……
………

???「こ、これはどういう事ですか!」

???「申し訳ない、これも私の目的の為なんだ」

???「では、あの研究は……!」

???「あの研究で得られた成果は副産物のようなものだ、だが……なかなかどうして、使えそうじゃないか」

ククク……ハハハ……ハーッハッハッハ……。


……
………
ガクエントシ-1

熱斗「ここにも人影はなし、か……」

ロックマン「初春さんとネットサーフィンをした時もそうだけど、
どこを見ても、ネットナビの気配すら感じないんだ」

熱斗「誰かに話を聞いて情報をえる、っていうのは期待できそうにないな……」

ロックマン「仕方ないよ……ここ学園都市では、ネットナビはもはや『かせき』みたいな物らしいし」

熱斗「う〜ん……あ、そうだ!『犯人は現場に必ず戻ってくる』って知ってるか?」

ロックマン「えっと……刑事ものでよくある、犯人探しのコツ?」

熱斗「そうそう!きっとシェードマン、それかシェードマンの雇い主ってヤツも、昨日の
隠しリンクを見に戻ってくるはずだぜ!」

ロックマン「そんなにうまくいくかなぁ……?」

熱斗「大丈夫だって!どろぶねに乗ったつもりで、オレにまかせておけって!」

ロックマン「ね、熱斗くん、それはおおぶねだよ……」

ガクエントシ-2

熱斗「あ、初春さんのHPだ……そっか、ここらへんにミュージックショップのHPがあったんだな」

ロックマン「それにしても閑散としてるね……事務処理のプログラムくんは忙しいみたいだけど」

熱斗「ああ……オレたちは、ネットナビと一緒にインターネットで買い物をしたりするけど、
学園都市はネットナビがいないから、きっとパソコンからワンクリックで物が買えたりする
システムが作られてるんじゃないか?」

ロックマン「そうかもね……ちょっと、悲しいかな」

熱斗「ああ……っと、感傷にひたってる場合じゃなかったな!目的地に到着だぜ!」

ロックマン「うん!」

ミュージックショップのHP

熱斗「よし、ロックマン!誰か怪しいヤツが現れるまで『張り込み』だ!」

ロックマン「うん、了解!」




熱斗「……………………」

ロックマン「……………………」


……

熱斗「キャノーダム」

ロックマン「ム……ムラマサ!」

熱斗「サ…サ…サテライトレイ!」

ロックマン「……イアイフォーム!」

熱斗「ム……ムラマサ……ブレード……」

ロックマン「ズルイよ熱斗くん!」

熱斗「うるせっ!」


……
………

熱斗「…………………………………」

熱斗「あーっ!もうっ!なんで誰も現れないんだよっ!」

ロックマン「やっぱり犯人も警戒してるんじゃないかな……」

熱斗「うーん……しょうがない、ここにいてもラチがあかないし、いったんプラグアウトするか!」

ロックマン「りょうかい!熱斗くん!」



熱斗「でも、これじゃあ何も手がかりがないぜ……」

ロックマン「そうだね……」

熱斗「うーん、悩んでてもしょうがない!街に出かけてみるか!」

ロックマン「捜査の基本は聞き込みにあり、だね!」

熱斗「おう!」


第七学区

「おじさんは最近、ここの学区の地下街にある料理屋さんを
めぐるのがマイブームなんだ!特にオススメはお酒の種類がたくさんある
すき焼き屋さんだ!でも、キミにお酒はちょっと早いかな?ナハハ!」

「あら、ローラースケートはいてるの?
新発売の『オートスケート』なら走る必要すらないわよ!」

「ここから見える『窓のないビル』、噂じゃあでんせつの
『虚数学区』がある場所らしいんだけど……うむむ、気になる」

「レベルアッパー?欲しいけど、噂でしょ?無いものねだりはよくないよ」

「あー不幸だ……今月も食費がピンチですよ……トホホ」

熱斗「???」

ロックマン「聞こえてないみたいだね……他の人に話しかけてみよう」

「最近ネット犯罪が多発してるから、私も『外』から
PETとネットナビを取り寄せたんだ、自分の身は自分で守らないとね」

『セブンスミストだ……グラビトン事件から数日も経っていないのに、
ビルは元通りになっている……学園都市は建築技術も
『外』の数段上をいっているのだろう……』

『自動販売機だ……『熊のスープカレー』『いちごおでん』
『ヤシの実サイダー』と独創的なジュースが並んでいる……
あまり飲みたいと思える物が少ないのは気のせいだろうか』


……

熱斗「うーん……何も手がかりはなし、か」

ロックマン「そうみたいだね……」

「あ!アンタ!やっと見つけた!」

熱斗「ん?」

「げ!ビリビリ中学生!」

「ビリビリっていうな!」

ロックマン「どうしたんだろう?行ってみよう、熱斗くん!」

「いったい何の用だよ?」

「何の用だよ、じゃないわよ!勝負よ!しょ・う・ぶ!
今日こそアンタをコテンパンにやっつけて、私の方が強いって証明してみせるんだから!」

「あのー御坂さん?それならもっと別の広くて安全な場所とか
路地裏のしずかーなところでやったほうがよろしんではないでせうか……」

「うるさいわね!今日の私はホンッとに頭にきてんだから!」

「うぇえっ!!」

熱斗「御坂?そういうばそんな名前を最近きいたような……なんだっけ」

ロックマン「ほら、この間のグラビトン事件!」

熱斗「ああ!」


……
ワーワーギャーギャー

熱斗「うーん……こういうの、痴話ゲンカっていうんだっけ?」

ロックマン「熱斗くん、どこでそういう言葉覚えてきたの……?」

御坂「……ああもう!とにかく!問答無用よッ!」

バリバリバリバリバリバリバリバリッ!

熱斗「うわあっ!?」

ロックマン「も、ものすごい電力だ!」

「ちょ、マジかよっ!?」

ビリビリビリッ!

『ピピピッ!エラー!エラー!イジョウナデンアツヲカンチ!
セイギョフノウ!セイギョフノウ!』

「うわあああああ!清掃ロボが暴れだしたぞー!!」

「自動販売機から炎がふきだしてるわ!誰か助けてー!」

「お、おいビリビリ!やめろって!」

ロックマン「熱斗くん!彼女を止めよう!」

熱斗「あ、ああ!」


熱斗「ちょっと!おねーさん!」

御坂「なによ!」

熱斗「おねーさんのそのビリビリで周りが迷惑してるんだ!
いますぐ止めてくれよ!」

御坂「うるさいわね!通りすがりはすっこんでなさい!」

熱斗「ムッ……」

ロックマン「理由はわからないけど、かなり怒ってて話が通じる状態じゃないね……」

熱斗「こうなりゃ力づくだ!いくぜ!ロックマン!」

ロックマン「うん!」

「お、おい!君が誰だか知らないけど、離れないとあぶねぇぞ!?」

熱斗「大丈夫だよ!ツンツン頭のお兄さん!」

熱斗「いくぜ!」

———リターン・パルスイン!
    ロックマン.EXE!トランス・ミッション!

熱斗「ロックマン!ひとまずおねーさんを落ち着かせるんだ!」

ロックマン「うん!」

御坂「あれ?アンタこの間のセブンスミストで……まあいいわ!
邪魔するっていうなら、相手になってあげる!」

熱斗「ロックマン!ロックバスターだ!」

ロックマン「りょうかい!」

御坂「ふんっ!無駄よ!」

キンキンキン!

熱斗「ロックバスターが効かない!?」

ロックマン「どうして!?」

御坂「私はレベル5の『超電磁砲(レールガン)』電気だけじゃなく磁力だって操れるの、
だからこうやって、鉄くずを集めて盾を作る事だって出来るわ」

熱斗「く……!」

御坂「もうおしまい?それならこっちの番よ!『電撃の槍!』」

ロックマン「うわぁぁっ!」

熱斗「ロックマン!」

ロックマン「な、なんて威力なんだ……」

「おいビリビリ!」

御坂「手加減はしてあるわよ、悪くても1日体が動けなくなるだけよ」

「だからってなあ……」

御坂「あら?ずいぶん余裕そうね?この子の心配より自分の心配をしたほうがいいんじゃない?
アンタには本気の一撃をお見舞いするつもりでいるから」

「げぇっ、不幸だ……」

御坂「さて、邪魔者もいなくなったことだし、ぞんぶんに……」


「悪いが、そこまでだ」

「公共物の破壊、一般人への暴力、街中での能力の使用……どれも許せるものではない」

「この街での『やり方』も、『外』とは変わらないらしいな……フッ」

「オフィシャルネットバトラー……いや」

炎山「ジャッジメントだ!現行犯で逮捕する!」

ロックマン「……ええっ?」

熱斗「え……炎山……?」

炎山「フン……相変わらずのようだな」

熱斗「ど、どうして炎山がここにいるんだよ!?」

炎山「学園都市からオフィシャルに要請があった……。
学園都市で増加傾向にあるネットワーク犯罪に対抗するため、ウイルスバスティングの
専門家を派遣してくれ、とな」

ロックマン「じゃあ、メールに書いてあった外部の専門家って……」

炎山「無論」

ブルース「炎山様とこのブルースだ」

熱斗「そうだったのか……」

炎山「学園都市で動きやすいよう、ジャッジメントに所属する事が決まったその日に
『第七学区で、【電撃使い】が暴れている』という通報があった。
まさか、光……お前がいるとは思いもよらなかったが。」

熱斗「俺だってびっくりだよ!」

ピシュン!

黒子「まったく……【電撃使い】と聞いてもしや、と思いましたが……そのまさかとは」

御坂「黒子!?」

黒子「せっかく外部からお招きしたからには歓迎会でも……と思った矢先にこれですの。
ほんと、お姉さまには困ったものですわね」

炎山「心遣い感謝する、が、気遣いは無用だ。」

黒子「あらら、お堅い方ですのね」


……
………

黒子「なるほど、また例の猿人類が原因でこのような事態に……」

御坂「そ、そうよ!アイツがいつまでたっても決着を付けようとしないから…ってあれ?
アイツはどこいったの?」

熱斗「アイツって、あのツンツン頭の人の事?」

御坂「そうよ」

熱斗「それなら、炎山と白井さんが来てからすぐにどこかにいっちゃったけど……」

御坂「……あ、アイツ……!!」

黒子「まあそれはともかく、お姉さまは、例の無差別昏睡事件とは
無関係であることが証明されましたわね。」

炎山「そのようだな」

熱斗「無差別昏睡事件……?またブッソーな名前だな……」

黒子「ええ、近頃、能力者が無差別に昏睡状態に陥る事件が多発してますの。
情報規制が敷かれているから、この事はオフレコでお願いしますわ」

炎山「被害者は皆、LV0からLV3の無能力者と能力者が中心……そして、決定的な共通点がある。」

炎山「それは」

黒子「レベルアッパーを使った事がある……」

熱斗「!!」

黒子「『レベルアッパー』を使った事によって、なんらかの悪影響が出たのでしょうが、依然、調査中ですわ」

炎山「目撃情報によれば、被害者が昏睡する前に、まるで見えない『何か』に
襲われるようなそぶりをした後、一瞬で意識を失ったそうだ」

御坂「何よそれ……えらく物騒な話ね」

黒子「先日熱斗さんからお預かりした『レベルアッパー』も、とある研究機関に預けて
分析してもらっている所ですわ」

黒子「この事件はジャッジメント、ひいてはアンチスキルの管轄ですのでお姉さまはくれぐれも……」

御坂「な、なによ!まだ何もしてないじゃ……」


……

炎山「(光、ちょっとこっちに来い)」

熱斗「(ん?ナイショばなし?)」

炎山「(『レベルアッパー』について、光、お前の意見を聞かせろ)」

熱斗「(え?……うーん……まるで、ダークチップみたいだなって、思ったぜ)」

炎山「(力と引き換えに、ココロを闇に奪われ、体を蝕まれる……
レベルアッパーを使った者が犯罪に走り、昏睡状態に陥るこの状況、
ダークチップの再来ではないかと俺は考えている)」

熱斗「(……実はつい最近、シェードマンに会ったんだ!!……アイツ、
『レベルアッパー』のプログラムが隠されていたエリアの監視をしてたんだ!
戦ったけど、逃げられちゃって……)」

炎山「(!!やはりな……ダークチップに酷似した『レベルアッパー』の出現に伴う
ダークロイドの復活……何か、裏がありそうだ。)」

炎山「(今後、俺は独自に調査を始める事にする……光、くれぐれも気を抜くなよ)」

熱斗「(コクッ!!)」


……

黒子「というわけで、お姉さまはくれぐれも公衆の面前で能力の使用は控えるように!」

御坂「……わかったわよ」

黒子「そして熱斗さんも、近頃は物騒ですのでお気を付け下さいまし!」

熱斗「……え?あ、ああ!うん!」

黒子「では、私はこれから炎山さんと今後の予定について話し合いますので、皆様ごきげんよう」

御坂「ん、またね、黒子」

熱斗「またね!白井さん!」

黒子「では炎山さん、お手を拝借……」

炎山「……ああ」

黒子「それでは」

ピシュン!

ロックマン「……いっちゃったね」

熱斗「んー……なんだか、かなり物騒な話になってきたなあ」

ロックマン「でも、『レベルアッパー』の手がかりがゲットできたよ!」

熱斗「そうだな、まあ無駄足じゃなかっただけよしとするか!」

御坂「……ねえ、キミ、光君だっけ?この間はセブンスミストで
初春さんを助けてくれて、ありがとね」

熱斗「人として当然の事をしたまでだよ!なあロックマン!」

ロックマン「それにあの時は他のお客さんも危険にさらされていたんです」

御坂「そう……さっきはごめんなさいね、ロックマンくん……でも、光君。」

熱斗「うん?」

御坂「私がこういうのもなんだけど、無茶だけはしないでね……
人は、死んじゃったらそれまでなんだから……」

熱斗「やだなぁ、大げさだよ!」

御坂「……そうね、ちょっと大げさだったかしら。
でも、ホントに無茶はダメよ?」

熱斗「心配してくれてありがとう!御坂さん!」

御坂「どういたしまして!……さて、私もちょっと用事があるから帰るわね。
あ、それと……これ、お礼ってわけじゃないけど、どうぞ」

熱斗は、『常盤台中学盛夏祭チケット』を手に入れた!

熱斗は、『常盤台中学HP』のパスを手に入れた!

熱斗「??せいかさい……?」

御坂「私の行ってる中学で、今度学園祭みたいな物をやるのよ。
招待用のチケットが一枚余っちゃったから、光君にあげるわ。
もしよかったら遊びに来て頂戴」

熱斗「へー!!うん!ロックマンと一緒に遊びに行くよ!!」

御坂「ホントは、チケットを渡したいヤツがいたんだけどねぇ……はぁ」

熱斗「それって、さっきのツンツン頭の人?」


御坂「……………………」

御坂「そっ、そそそんなわけななないじゃない!!あははは何いってるのよ
もーまったくもって違うんだから私があんな奴にチケット渡すわけないじゃない!!」

ロックマン「ズボシ」

熱斗「だね!」

御坂「……う、うるさいわね!とにかく、私は帰るから!」

スタスタスタ……

熱斗「あっ!!御坂さーん!!チケット、ありがとう〜!」

ロックマン「ははは、ちょっとイジワルだったかな?」

熱斗「でも、あんな反応してたらバレバレだぜ!」

ロックマン「そうだね!」

熱斗「さて……どうするロックマン?俺たちもやる事無くなっちゃったけど」

ロックマン「とりあえず、ウチに帰る?」

熱斗「そうすっか!ひとまず『レベルアッパー』の事は炎山と白井さんに任せておくか!」


……

熱斗「ただいまー」

ママ「おかえり、熱斗」

熱斗「パパは……今日も、仕事忙しいの?」

ママ「ええ……とっても忙しいみたいで、メールもすごく短かったのよ」

ママ「すまない、仕事が忙しくてしばらく帰れそうにない」

ママ「だけだったのよ……」

熱斗「そうなんだ……まあ、仕方ないよ!」

ママ「そうね……」

熱斗「学園都市でもパパは大忙し、かあ……」

ロックマン「熱斗くん……」

熱斗「そのうちまたパパと遊べる時がくるさ、な?ロックマン」

ロックマン「うん、きっとそうだよ!」

熱斗「よーし、それじゃあ明日に備えて寝るとするか!」

ロックマン「PETに今日の出来事をセーブする?」

[≫はい
いいえ

ロックマン「お休み!熱斗くん!」


データライブラリ#5

サテツソード S T U * 100

タテ3マスをきり
つけ、サテツを
ばらまく!

攻撃した3マスに砂鉄が散らばる。
砂鉄に触れると一瞬だけ動きが鈍くなる。
トップウ等風系チップで吹き飛ばして当てても動きが鈍くなる。
回り1マスにマグネットパネルが存在すると、そのパネルに砂鉄が吸い寄せられる。


P.Aメモ#2

サテツソード S
   "     T → タマハガネボディ
   "     U

サテツが身をつつみ
ロックマンがタマハガネ
のボディに!

20秒間、ブレイク属性以外の攻撃を全てガードするタマハガネボディになる。
ブレイク属性の攻撃を受けるとボディが解除され、ロックマンの周り1マスに
砂鉄が広がってしまう。
Bチャージがサテツソードになる隠し効果がある。
攻撃チップが一転、防御チップ化するのでクセのあるPA
ブレイク属性を持たない相手にはめっぽう強い。
ブレイク属性で解除されると一気に不利になるから気を付けよう。

炎山の受難1

炎山「……」

ブルース「炎山様、どうしました?」

炎山「……テレポート」

ブルース「ハッ?」

炎山「案外、怖いものだな……」

ブルース「もしや、通報があった時にわざわざ走っていかれたのは……」

炎山「……光とロックマンには黙っていろよ」

ブルース「……ハッ!」




PPPPPP!PPPPP!

ロックマン「熱斗くん!熱斗くん!朝だよ!」

熱斗「う、う〜ん……あと5分……」

ロックマン「もう、熱斗くんってば、今日は常盤台中学の盛夏祭に行くんじゃなかったの?」

熱斗「……いっけね!そうだった!それを先に言ってくれよ!」

ロックマン「まったくもう……」


……
………

熱斗「よし、準備万端だぜ!」

ロックマン「ええっと、常盤台中学は第七学区にあるみたいだね」

熱斗「第七学区……あ、だから御坂さんもあんなとこにいたのか」

ロックマン「意外と近くだったみだいだね」

熱斗「それじゃ、ママ!行ってきます!」

ママ「はーい、暗くなる前に帰ってくるのよ〜」



熱斗「はー、それにしても盛夏祭ってなんなんだろう?」

ロックマン「ちょっとまってね……えっと、常盤台中学はいわゆる『お嬢様学校』で、
入学するためには最低でも『レベル3』に達していなければ、一国のお姫様であろうとも入学を断るっていう
超エリート校なんだって!」

熱斗「えっ!それってチョーすげーじゃんか!」

ロックマン「その常盤台中学が年に一度、招待客限定で外部に開放される文化祭みたいなイベントなんだって。
生徒が作った生け花やシュガークラフト、チャリティーオークションなどなど…だって!」

熱斗「ふーん……お嬢様学校かぁ、メイルへのいい土産ばなしになりそうだなぁ」

ロックマン「このさいだから、いろいろ教えてもらって、メイルちゃんをあっと言わせてみたら?」

熱斗「ダメダメ!きっとメイルは優しいから、ちょっとはほめてくれるかもしれないけど、
やいとに鼻で笑われて、デカオにバカにされるに決まってるぜ!」

ロックマン「確かに熱斗くんにはちょっと似合わないかもしれないね!」

熱斗「……わかっていても、ちょっと傷つくぜ、ロックマン……」

ロックマン「え?あ、あれ?」



……
………

熱斗「ここが」

ロックマン「常盤台中学……」

熱斗「で」

ロックマン「…で」

熱斗「でっけーーーーーー!!」

ロックマン「でかすぎる……」

熱斗「うおー!スゲー!!やいとの家といい勝負してるぜ!」

ロックマン「ほんとだね……これが一つの学校だなんて……」

「あら、熱斗くんじゃない!」

熱斗「あっ、御坂さん!……って、何?そのカッコ」

御坂「……まぁちょっといろいろあってね、この格好で手伝いしてる最中なの」

ピシュン!

黒子「それはメイド服ですわ、熱斗さん」

熱斗「あ、白井さん、おはよう!」

黒子「おはようございますわ、本日は常盤台中学女子寮盛夏祭にお越し頂き、ありがとうございますの」

熱斗「ううん、こっちこそ!……それにしても、御坂さんのメイド服を見てると
マリンハーバーのウェイトレスさんを思い出すなぁ」

御坂「??」

熱斗「ううん、こっちの話」

ロックマン「……あの、白井さん」

黒子「?どうかされましたか?ロックマンさん」

ロックマン「今、常盤台中学女子寮盛夏祭って言いましたか?」

黒子「ええ、それが?」

ロックマン「……ってことは、ここは常盤台中学、ではなく、常盤台中学の寮……なんですか?」

黒子「ええ、招待状にもそう書いてあるはずですわ」

熱斗「えっ!?じゃあココって、学校じゃなくて、タダの寮なの!?」

御坂「そうよ?あれ、もしかして知らなかった?」

ロックマン「ス、スケールが違いすぎる……」

熱斗「こりゃいい勝負どころの話じゃないな……」

御坂「??」

黒子「??……まあとにかくせっかくいらしたのですから、常盤台女子寮を案内して差し上げますわ。
私、今日は記録係ですので撮影のついでで申し訳ありませんが、よろしければおつきあいくださいまし。」

熱斗「ありがとう、白井さん!」

黒子「では、招待状を拝見して……」

熱斗は、『常盤台中学盛夏祭チケット』をていじした!

黒子「はい、たしかに!それと、今後の手間を省くために、今日中は
いつでも寮と外を行き来できるようにタグ付しておきますわね」

ピピッ!

黒子「それではお姉さま、私は熱斗さん達を案内して参りますので、
くれぐれもお逃げになったりなさらぬよう、常盤台のエースとしての自覚を持った
品位ある行動を徹底してくださいますよーに!」

御坂「……わかってるわよ」


……

ロックマン「御坂さん、行っちゃったね」

熱斗「ああ……」

黒子「お姉さまのメイド服姿を見ていられないのは心苦しいですが、そこはぐっと我慢して。
……熱斗さん」

熱斗「ん?」

黒子「単刀直入に言いますわね……今日、常盤台を襲撃すると、犯行予告のメールが届きましたの」

熱斗「な、なんだって!?」

黒子「お静かに!」

熱斗「あっ、ゴメン!!」

黒子「歩きながら説明致しましょう」

黒子「先日、お姉さまが『レベルアッパー』について知ってしまった事が原因ですの」

黒子「お姉さまはその能力を活かして電脳空間に接続、インターネットからありとあらゆる
『レベルアッパー』の情報を集めて回っていたようですの」

熱斗「……御坂さんって人間だろ?なんでそんなネットナビのような真似ができるのさ?」

黒子「お姉さまは自らの精神データを電気信号に変え、インターネット上に接続できる程、すぐれた
【電撃使い】という事ですわ」

熱斗「……??」

ロックマン「つまり、『パルストランスミッションシステム』が自分ひとりで出来るってことだよ」

熱斗「スゴイってもんじゃねーな……」

黒子「話を戻しますわね、して、お姉さまのその情報収集速度に恐れをなしたのか、
『レベルアッパー』をネット上にバラまいていたと思われる人物から
ジャッジメントにメールが届きましたの」

『これ以上我々の邪魔をするようならば、
明日に行われる常盤台中学女子寮盛夏祭において
罪なき子のナゲキの声が響きわたるであろう……』

黒子「なんとまあ勿体ぶった言い回しではありますが……
この機に乗じて、テロを起こそうとしている犯人を捕まえるのが、我々『風紀委員』および『警備員』の任務ですわ」

熱斗「で、それを俺に話したっていうことは……」

黒子「理解が早いようで助かりますわ、お察しの通り有事の際にはお手をお借りするかもしれない、という事ですの」

熱斗「もちろんだぜ!もしかしたらその犯人が、シェードマンの雇い主ってやつかもしれないしな!」

黒子「ありがとうございますの……あと、もう一つお願いがあるのですが」

熱斗「いいよ!俺に出来る事なら!」

黒子「ええ……このことはお姉さまには秘密にしていただきたいんですの」

ロックマン「それは…一体どうして?」

黒子「お姉さまは本日、寮中央にある野外ステージにてバイオリンの演奏をする予定がありますの。
今日に向けて私にばれないようコッソリと練習していた上に、今も平静を装ってはいるものの
内心ドキドキして、緊張しているのが手で取るようにわかりますわ……
ですから、余計な心配はかけたくないんですの、せっかくのお姉さまの晴れ舞台を、台無しにしたくはありませんの」

熱斗「白井さん……」

黒子「ですから熱斗さん、くれぐれも、よろしくお願いしますわね……」

熱斗「オッケー!まかせてよ!」

黒子「では、私は別の仕事がありますので、ここらで失礼致しますの」

熱斗「うん……ってあれ!?案内は!?」

黒子「敵を欺くカモフラージュですのよ!お〜ほほほほほほほ!!
ああもう我慢の限界ですの゛!!お゛姉さまぁぁぁ〜〜〜!!
そのかわいらしい御姿を私のキャメラの中のフィルムすべてに
余すところなく写させて下さいましっ!!!!!!」

ピシュンッ!ピシュンッ!ピシュンッ!


「あれ?黒子アンタ熱斗くんの案内ってちょ、キャ、やめ、くろこおおおおおおおお!!」

ビリビリッ!!

「あばばばばばばばばば」


熱斗「………………」

ロックマン「………………」

熱斗「帰っていいかなぁ、俺」

ロックマン「…………とりあえず、いろいろと見てまわろっか」

熱斗「……うん」

『立て看板だ……
ここはサトウ細工のコーナーです。
季節の花々、かわいらしい人形を砂糖でつくりました!と書いてある』

熱斗「へぇ〜!これ全部サトウで出来てんのか!?すっげー!」

ロックマン「すごく丁寧につくられているね…ほら、この花びらなんて本物そっくりじゃない?」

熱斗「お、ホントだ……すごいなー」

『ひまわりだ……
茎から、鉢の中の土にいたるまでがサトウで出来ている、細かい気配りが光る一品だ
もし全てを食べてしまったらと考えると、胸やけがおきそうになる……』

『小型テレビには、サトウ細工をつくる常盤台の学生の姿が映し出されている。
実物の植物や人形を前に、悪戦苦闘する姿がほほえましい。
…………プラグインできそうだ!』

初春「あ、熱斗くん!来てたんですか?」

熱斗「初春さん!こんにちは!」

ロックマン「初春さん、こんにちは」

初春「ロックマンさんもこんにちは!
……えーっと、ここだけの話なんですが。
もしかして、例の事件がらみですか?」

熱斗「あ、ははは……ちょっとちがうけど実はそうなんだ」

初春「そうですか……熱斗くんには盛夏祭を楽しんでほしかったんですけど
そういう理由ならしょうがないですね……。
もしもの時は頼りにしてますよっ!」

ロックマン「ええ、僕たちが必ず犯人を食い止めてみせます!」

初春「ロ、ロックマンさん……」

……ぽっ

熱斗「う、初春さん、急にくねくねしてどうしたの?」

初春「ハッ!な、なななんでもないです!
そそれじゃあ私は友達を待たせているので、これにて失礼しますね!」

熱斗「……行っちゃった、なぁロックマン、初春さんどうしちゃったんだろう?」

ロックマン「さぁ……」

ロックマン「あれ?初春さん、何か落としていったみたいだよ?」


熱斗は、『初春のハンカチ』を手に入れた!


熱斗「ハンカチか……」

ロックマン「後で返してあげようよ!」

熱斗「ああ!」


『部屋の片隅に置かれた観葉植物の鉢には、[この観葉植物はサトウ細工ではありません]
と注意書きが書かれている。……おや?[観葉植物君は全てを見ていた……?]
誰かのいたずら書きだろうか……?』

『室内環境を調整できるパネルだ。
学園都市だけあって、タッチパネル対応。
修理の為のプラグイン機能も付いているようだ。
今はテロ対策の為に操作が制御されているが、それを知るのは
熱斗を含めた僅かな人だけだ。』


……

『[こちらの展示は、常盤台生徒による絵画です。]
と書かれている。
……看板のウラに何か書いてある。[68043290]』

『有名な音楽家の肖像画が飾られている。
熱斗も知っている中世の音楽家だ。
彼が作曲した曲は、ありとあらゆる場所で演奏されている。』

『御坂美琴の肖像画だ……まるで本物そっくりで、鬼気せまる怨念を感じる一品だ。
作者、[白井黒子]……ある意味納得だ。』

熱斗「うーん、実は白井さんって、スゴイ……?」

ピシュン!

黒子「実はでもなくスゴイですわよ?イ・ロ・イ・ロ、と」

ピシュン!

熱斗「わひゃっ!?白井さんっ!?」

シーン……

熱斗「あ、あれ!?ええ!?」

ロックマン「白井さん……」



熱斗「ここは中庭か……」

ロックマン「えっと……午後からここで
常盤台女子寮代表生徒によるバイオリン演奏会があるみたい」

熱斗「なるほどな……」

ロックマン「……もしかしたら、犯人はその時を狙ってテロを起こすかもしれないね」

熱斗「だとすると、ちょっとマズいな……
せっかく御坂さんが必死に練習してきたバイオリンなのに、
テロなんかで台無しにしたくないな」

ロックマン「それに、御坂さんのバイオリンを聴く為に
多くの人が訪れるとしたら、それこそやっかいだよ」

熱斗「だったら、午後になったらここで何か起きないか見張ってみるか!」

ロックマン「うん!」

熱斗「となると……」

グゥゥゥゥ〜……

熱斗「まずは腹ごしらえだな!
腹が減っては戦はできぬってやつだ!」

ロックマン「ちょっとまってね……熱斗くん、食堂でバイキングをやってるみたいだよ!」

熱斗「マジで?よっし、それじゃあ食堂に行くとするか!」


……

熱斗「うっひゃ〜!ごちそうだらけじゃん!」

ロックマン「熱斗くん!みっともないマネはしないでね!」

熱斗「ムカッ!バカにすんなよな〜!俺だってマナーの一つや二つくらいわかってるってば!」

熱斗「ちゃんと順番通りに並んで、見苦しくない程度に欲しい分だけっと」

熱斗「さ〜て、どれにしようか……ん?」

炎山「すみません、このタマゴサンドはもうないのですか?」

「丁度材料を切らしていて……作り次第、お持ちいたしますね」

炎山「ありがとうございます……ん?」

熱斗「よっ!炎山!」

炎山「……光、お前には召集はかかっていなかったはずだが」

熱斗「ちょっと成り行きでさ……まぁ御坂さんに招待されたからなんだけど」

炎山「フン、まぁ戦力が増えるに越した事はないな」

熱斗「ちぇっ、相変わらずいけすかないやつ!
……それはそうと、炎山、例の調査、進んでるの?」

炎山「…あまりいいとは言えないな
あまりにもネットナビが少なく、ブルースのみでの情報収集にも限界がある。
加えてケイジバンの情報も信ぴょう性に欠ける、いちいち総当たりしていてはキリがない。
初春さんの協力も得られたが……」

熱斗「……?なんだよ?」

炎山「彼女がやたらとブルースをオペレートしたがってな……
正直言って、少し参っている」

熱斗「……ぷっ、ははっ、ははははははっ!」

炎山「何がおかしい」

熱斗「いや、はははっだって、ははっ、そ、そうかっ、はははははっ!」

炎山「うるさいぞ光!さっさと自分の欲しい物を取って昼食にするぞ、他の人の迷惑だ」

熱斗「わ、わかったからまっ、ひひひっ!」


……

熱斗「ひゃー!うまかった!ごちそうさま!」

炎山「まあまあだったな」

熱斗「ふぅ……で、どうするんだよ?
俺とロックマンもいろいろ調べたりはしてるけどさ」

炎山「サーチマンかナンバーマンがいれば楽だろうが、さすがにそうもいかん。
『外』から人が入るには多数の手続きが必要で、恐らくすべての手続きが
終了する頃には事件は終わっている」

炎山「……ない物ねだりをしても始まらん、今あるものでベストを尽くすまでだ」

熱斗「……そっか」

炎山「それに、いうほど絶望的、というわけでもない」

熱斗「どういうことだよ?」

炎山「やはりレベルアッパーにはダークチップの様な
『ヤミ』の力が込められている事がわかった。
加えて、レベルアッパーを使い昏睡状態に陥った被験者たちは
皆、脳の働きがマヒしているという共通点も発見できた」

熱斗「脳の働きがマヒって……それ、ヤバいんじゃないの?」

炎山「命に別状はない、安心しろ。
ダークチップに関しては俺と光以外にこの学園都市で詳しい物はいないだろう。
だか脳に関してはお手上げだ、だから前日、学園都市側に
脳に詳しい人物に助言を頼もうと、人員を派遣してもらった。」

熱斗「なるほどな……まあ、それなら『レベルアッパー』の件はひとまず置いておくか」

炎山「今は目先の、常盤台襲撃を予告した犯人を捕まえるのが先決だ」

熱斗「おうっ!」

炎山「……さて、俺はまたパトロールに戻る
光、何か怪しい物を見つけたりしたら、すぐに俺に連絡しろ」

熱斗「おう、炎山も気を付けてな!」

炎山「……フッ」






炎山の受難2

炎山「待つんだ初春さん」

初春「すいませんちょっと!ちょっとだけ!さきっぽだけでいいですから!」

ブルース「…………」

炎山「いいですか、ブルースは私専用のカスタマイズを施してあって、普通の人には
まともにオペレーションすることは出来ないんです」

初春「で、でも!ほんとに!ほんとに少しだけ!少しだけでいいんです!
だ、だってあの憧れの、ブルース!ブルースさんですよ!?ブルース.exeさんをオペレーションできうる
一生で一度の機会かもしれないんですよ!?」

炎山「いやですから」

ブルース「…………」

初春「すみません!何でもしますから許してください!お願いします!」

炎山「初春さん、困ります」

ブルース「……ん?ミステリーデータか……500Z……貰っておくか」

炎山「ブルース、ランダムミステリーデータを拾うのはやめろ」

ブルース「ハッ、申し訳ありません、炎山さま」

初春「えんざんさああああああん」

炎山「…………クッ、誰か助けてくれ」

ブルース「…………」

かがくプログラム#4

サーマルハンド

自分がいるマスのマグマパネル、アクアパネル、アイスパネルが自動で消滅しなくなる(レベル1)

かがくプラスパーツ・ウォークマグマをゲット(レベル2)

自分のエリア全体のマグマパネル、アクアパネル、アイスパネルが自動で消滅しなくなる(レべル3)

かがくプラスパーツ・ウォークアクア、ウォークアイスをゲット(レベル4)

自分と相手エリア全体のマグマパネル、アクアパネル、アイスパネルが自動で消滅しなくなる(レべル5)


初春飾利のハンカチを拾うと習得できる。
マグマパネル、アクアパネル、アイスパネルの時間経過による消滅を防ぐ事が出来る。
あくまで時間経過の消滅を防ぐだけなので、火属性を持たないキャラクターがマグマパネルの上に乗ったり
マグマパネルへの水属性攻撃や、アイスパネル上の敵への水属性攻撃で相手を凍らせた時等はパネルが通常に戻る。

ウォーク系パーツは、ロックマンの歩いたパネルが変化するというもの。
基本的にはメリットがないが……?


かがくプログラム#5

テレポート

←+Bのコマンドで自分のエリア内をランダムに瞬間移動する、移動できない場所には移動できないが……(レベル1)

かがくプラスパーツ・テレポートマークをゲット(レベル2)

←+Bのコマンドで自分のエリア内をタッチパネルで指定した場所に瞬間移動する。(レベル3)

←+Bのコマンドで自分のエリア内をタッチパネルで指定した場所に瞬間移動する、
さらにバスターをヒットさせた置物、ウイルス、ネットナビを相手エリアにランダムで飛ばす(レベル4)

←+Bのコマンドで自分のエリア内をタッチパネルで指定した場所に瞬間移動する、
さらにバスターをヒットさせた置物、ウイルス、ネットナビをタッチパネルで指定した場所に飛ばす(レベル5)


とある条件を達成しないとレベル4以上にレベルアップしないかがくプログラム。
全てのレベル共通で、移動先が穴あきパネルの場合、エアシューズを装備していないと移動に失敗する。
また、最後方で1マス左に移動……という事もできない。
更に、移動先に設置物や置物、岩などがあるとロックマンが大ダメージを受ける上に
心的トラウマを背負ってしまい、そのバトル中テレポートが使えなくなってしまう。
よって、自分のエリアに障害物がある時にレベル1を乱用すると……。

テレポートマークは、ネットワークで任意の場所にしるしを付けると
そこまでの簡易リンクを熱斗のホームページに張り付ける事が出来る。
2か所まで簡易リンクを張り付ける事ができる。

白井黒子がテレポートを使いこなす事がどれほどすごいかを教えてくれるプログラム。
レベルアップするには彼女に教えを請おう。


……
それから2時間ほどたったあと……
中庭では、御坂美琴のバイオリンを聴こうと、たくさんの人が訪れていた……



熱斗「……いよいよだな」

ロックマン「うん……」

『えー、本日は盛夏祭にお越し頂き、ありがとうございます!
我々常盤台女生徒は、日々、社会に通用する人材としての教育を……』

炎山「……隣、邪魔するぞ」

熱斗「炎山!」

炎山「お前も、この場に犯人が現れるであろうことを予想していたのか」

熱斗「オレだってこれくらいかんがえつくって!」

炎山「フッ……せいぜい目を光らせておけ、いつ犯人が何をしでかすかわからんからな」

『……では、これより常盤台生徒、御坂美琴によるバイオリンの演奏をお聴き下さい!』

炎山「む、始まったか」


御坂「……ったく、あのバカ、なにしにきたんだか」


熱斗「ん?今御坂さん何て言ったんだろ?」


御坂「……すぅ……はぁ……よしっ!」

〜♪〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜♪

ロックマン「きれいな音色だね……」

熱斗「すげえ……」

炎山「…………」

〜〜♪〜〜〜〜〜♪


……

黒子「(お姉さま……ああ……なんとお美しく……優雅な演奏ですの……
わたくし……もう……気絶してしまいそうですの……)」

初春「はえ〜……御坂さんすごいなぁ……」

〜〜〜〜♪〜♪

「……もがもがもが、ここのお料理は、むぐ、すっごくおいしいんだよっ!」

「おいおい、どんだけ食べれば気がすむんだよ……」

「むごご、ほんはおいひいひょうひは、むぐ、全部食べないともったいないかも!」

「はぁ……いつまでここにいる羽目になるやら……不幸だ」



「……にしても、このバイオリンの演奏、本当に上手だな……」



〜〜〜♪

御坂「……これで、私の演奏は終わりです、ご清聴、ありがとうございました!」


パチパチパチ……

パチパチパチパチパチ!!

熱斗「やば……オレ、かなり感動したかも」

ロックマン「胸にジーン、ときたね……」

熱斗「なぁ、炎山もそう思うだろ!?」

炎山「…………おかしい」

熱斗「なっ、おい!おかしいってどういうことだよ!」

炎山「違う、そういう意味ではない。
犯人が行動を起こさない事がおかしいと言ったんだ」

熱斗「あっ!そう言えば!」

炎山「どういう事だ……?狙いは女生徒じゃなかったのか……?」

熱斗「……よくワカンナイけど、何事もなかったなら、それでいいんじゃないの?」

炎山「………………」


『それでは、これにて演奏会を終了とさせて頂きます、引き続き、常盤台有志による
チャリティーオークションを開催させていただき……』



『キャーーーーー!!』

熱斗「今の声は!?」

炎山「光!行くぞ!」

熱斗「おう!」

ダッダッダッダッ

熱斗「あ!炎山!あそこに倒れている人が!」

炎山「……大丈夫ですか?何があったか教えて下さい」

『わ、私、中庭から寮に戻ろうとして、建物に入ったら、み、みんな、倒れてて……』

『それで、様子を見に行った友達も、戻ってこなくて…』

『わたしも、様子を見に行こうと思ったら……うぅ』

バタッ

熱斗「だ、大丈夫!?」

炎山「……大丈夫だ、眠っているだけだ」

熱斗「よかった……」

炎山「どうやら相手が仕掛けてきたようだが……何故今……?……ハッ!!」

ピッピッピッ……

炎山「………………やはり、か」

熱斗「どうしたんだよ!?」

炎山「建物内に控えていたアンチスキル、及びジャッジメントととの連絡が途絶えた」

炎山「演奏会の最中は中庭に警備が集中する、そのスキに警備が手薄になった建物全体を叩かれたようだ」

熱斗「ど、どうするんだよ炎山!」

炎山「今こちらから打って出るのは無謀だ、さっきの女生徒を見る限り、
おそらく建物中に睡眠ガスが充満しているとみて間違いない。
なんの装備も持っていない俺達では手の出しようがない。」

熱斗「なら今のところは様子を見て……」

「そんな必要はないわよ」

ピシュンッ

炎山「っ!?」

黒子「どうやらまんまと、ハメられた、ってところですわね?」

御坂「あたしたちにケンカを売る事の恐ろしさをみっちり叩き込んであげるわ」

初春「そうですよ!こんなこと許せません!」

熱斗「御坂さん!白井さん!初春さん!」

炎山「……ダメだ、睡眠ガスが充満している以上、何の対策もせずにつっこむのは無謀すぎる」

御坂「じゃあどうしろっていうのよ!
このまま中にいる子たちを前にして、ボーっとしてろっていうの!?」

炎山「しかし…………」

熱斗「くそっ、何かいい考えはないのか!?」

ロックマン「……そうだ!熱斗くん!リターン・パルスインだ!
ネットナビの僕の体なら、催眠ガスも平気だよ!」

熱斗「そうか!さえてるぜ!ロックマン!」

ロックマン「熱斗くん、覚えてる?リターン・パルスインをしたい時は
AIMコントローラーを起動して、パルスインできる場所を探すんだ。
パルスインできる所は紫色のもやもやした所でRボタンを押せば
僕の体を現実世界に呼び出すことが出来るよ!」

熱斗「オッケー!楽勝だぜ!」

熱斗「AIMコントローラー、きどう!
えっと…………あった!御坂さんがいた舞台の上だ!
よし、いくぞ、ロックマン!じゅんびはいいか!?」

ロックマン「うん!」

———リターン・パルスイン!
    ロックマン.EXE!トランス・ミッション!

ロックマン「よしっ!」

炎山「これが、リターン・パルスイン……」

黒子「おおぉ……先日のアレですわね」

御坂「へぇ〜、PETってこんなこともできるの?」

ロックマン「みんな!僕はこれから中に入って、
ガスがなんとかなるか見てきます!」

熱斗「頼んだぜ!ロックマン!ムチャするなよ!」

ロックマン「うん!」

初春「私は外部と通信が取れないかどうか試してみます!」

タッタッタッ…

黒子「それにしても、なんといったらいいのか、熱斗さんとロックマンさんは、まるで兄弟のように似ていますわね」

熱斗「そ、そう?」

御坂「言われてみればそうね……」

御坂「(ホント……そっくりね、『私達』みたいに)」



……
タッタッタッタッ…

ロックマン「……ハッ!倒れている人がいる!……だいじょうぶですか!?」

「う、う〜ん……」

ロックマン「…………よかった、眠っているだけみたいだ
とにかく、今はいっこくを争う事態なんだ
どこかに空調システムがあるはずだから、まずはそれを探そう」

……

ロックマン「このガス……」

スッスッ

ロックマン「ガスの塊として目で見えるのに、触る事もできない……おまけに」

シュー……シュー……

ロックマン「ガスの塊からガスが漏れる音が聞こえる!
窓が空いているのにガスが外に出て行かないのはこのせいか……」

『緑色のガスが塊となって浮いている。
空中でちらばらずに、形を保っているのがとても異様だ……』

『カンのようなものが落ちている。
おそらくこのカンから睡眠ガスが発生したのだろう。』

『室内環境を調整できるパネルだ。
学園都市だけあって、タッチパネル対応。
修理の為のプラグイン機能も付いているようだ。
緊急を知らせるランプが点灯していて、タッチパネルの操作が出来なくなっている。』

ロックマン「あった!よし、熱斗くん!プラグインして!僕がなか……で……」

ロックマン「し、しまった!僕は今電脳世界じゃなくて、現実世界にいるんだ……!!」

ロックマン「プラグインするには、いったんPETに戻らないといけないのに、このガスじゃあどうしようもない!」

ロックマン「ど、どうすれば……とにかく、いったん熱斗くんたちの所に戻ろう!!」

『待て』

ロックマン「!!」

ロックマン「誰だ!?」

『フン……この程度の困難も切り抜けられないのか……』

ロックマン「どこにいる!?姿を見せるんだ!」

『おっと、残念だけどそれは無理なハナシだ』

『俺は雇い主から、お前、ロックマンの事を……おっとっと、これ以上はオフレコだったか』

ロックマン「!雇い主だって!?まさか、シェードマン!?」

『ん?ああ、お前が考えてる『雇い主』と俺の『雇い主』は別人だよ』

ロックマン「なんだって……?」

『ま、それはさておき、俺らにとってはロックマン、お前がこの程度の困難も切り抜けられない
だなんて判断されると困っちまうんだよな』

『俺らは俺らでまた事情があってな……ま、そういうわけでヒントをやろう
……おい、送ってやれ』

ピシュンッ!!

ロックマン「わっ!何もない所から小さい箱が出てきた!これは、まさかテレポート!?」

『ほう、察しがいいな!という事はテレポーターとは接触済みか……
ま、なにはともあれその小箱の中身がヒントだ、せいぜいがんばるんだな!ロックマン!』

ロックマン「まて、キミは一体……!」

…………

ロックマン「……考えても仕方がない、罠かもしれないけれど、この小箱を調べてみよう」

ロックマン「熱斗くーん!」

熱斗「ロックマン!中のようすは!?」

ロックマン「それが話すと長くなるんだけど……とりあえず、熱斗くん!このバトルチップをスロットインして!」

熱斗「スイコミとトップウ?こんなもの何に使うんだよ?ロックマン」

ロックマン「説明はあと!熱斗くんはやく!」

熱斗「わぁーってるよロックマン!そうせかすなって!
スイコミ!トップウ!スロットイン!」

ゴトッ!ゴトッ!

御坂「なに?このヘンテコな扇風機みたいなの」

初春「あ、これはですね、トップウとスイコミっていう置物系チップで
トップウは風を巻き起こして相手を吹き飛ばし、
スイコミは風を吸い込んで相手を引き寄せ……あっ!」

ロックマン「うん、僕はAIMコントローラーでAIM拡散力場に『僕の体を作り出せ』
って呼びかけてるんだ、それを応用してバトルチップも現実世界に呼び出す事が出来るから……」

熱斗「じゃ、じゃあこれで建物に充満したガスを吸いだそう、ってことか!?」

ロックマン「そういうこと!」

炎山「フン、まあ悪くはないな……その作戦でいくぞ!」

ロックマン「廊下のガスはだいぶ薄まっているけど、特に部屋の中がひどかったから
熱斗くんは部屋の入口でスイコミを構えてて!
そこに僕がトップウでガスの塊を吹き飛ばすから!」

熱斗「オッケー!」

黒子「それでは参りましょう!作業中の熱斗さん、ロックマンさんの安全は私とお姉さまがお守りいたしますわ!」

初春「わ、私もがんばりますっ!」



……

常盤台・てんじしつ

ロックマン「よし、ちょっと確認しておこう」

ロックマン「ガスの塊のそばで、Aボタンでトップウを起こすと、ボクの向いている方向にガスの塊を壁まで吹き飛ばす事ができる。
そうやって熱斗くんのスイコミに一直線にガスの塊を飛ばせば、
スイコミプラストップウのパワーで一気にガスを吸い取れるはずだ!

もし、ガスが部屋の隅に行って、どうしようもなくなったら、熱斗くんの所にいって
スイコミとトップウを交換してもらって、ガスを吸い込もう。

スイコミだけの力だから、その時はAボタンを連打しないと吸い取れないみたいだね。
スイコミに負荷がかかるから、1部屋3回までが限度、ってところかな……?

あまり時間をかけすぎると、熱斗くんが睡眠ガスを吸い過ぎて寝てしまうかもしれないから、
そうなる前にガスを全て吸い出そう!」


ロックマン「うん!これでバッチリかな?」


[[>バッチリ!
もう一回、かくにんしておこうかな?
ちょっとまった!

ロックマン「この部屋のガスの塊は全部で4つか……」

ロックマン「えっと、あの中央にあるガスを熱斗くんの場所へもっていくには……」

ロックマン「まず、熱斗くんのほうの壁際まで塊を吹き飛ばして」

ビュウウウウウウ!

ロックマン「それから、壁沿いに熱斗くんの所へシュート!」

ビュウウウ!
ギュオオオオオオ……スポンッ!
ガスを吸い込んだ!

熱斗「ナイスだぜ!ロックマン!」

ロックマン「この調子でガンガンいこう!」

御坂「しかし便利ねぇ……これって、もしかしなくても
何か欲しい物があれば、それをバトルチップの形式に変えてしまえば
いつでもどこでも呼び出せるってことじゃない?」

初春「言われてみればそうですね〜、それじゃあ私が欲しかったあのノートパソコンも、タダで……」

黒子「この非常時に何を言ってますの!」

炎山「…………データの実体化、か」

ブルース「炎山さま?」

炎山「……いや、なんでもない」


……
………

常盤台・砂糖細工のてんじしつ

ロックマン「これでっ……ラストッ!」

ガスが全て取り除かれた!

熱斗「よっしゃ!」

黒子「これでじき、みな目が覚めますわね」

初春「あ、外部との通信が復旧しました!おうえんを要請しますね!」

御坂「でも、私達がガスを取り除いてる間、誰も襲いに来なかったわね」

炎山「眠ってしまっていた生徒たちも、誰一人誘拐されているといったこともなかった」

炎山「犯人の目的は一体なんだ?ただのゆかいはんにしては手が込みすぎている」

熱斗「きっと白井さんと御坂さんに恐れをなして逃げたんじゃねえの?
なんたって、レベル4と、学園都市に7人しかいないレベル5のコンビだしな!」

黒子「フッ、きっとそうかもしれませんわね!
なんたってお姉さまときたら……」

御坂「はいはい、それはいいわよ
……でも、油断は禁物よ、おうえんが到着するまで、しっかり警戒しておきましょう」

ロックマン「…………」

熱斗「そのあと、結局外部からの応援が到着するまで、何も起こらなかったんだ」

熱斗「空調システムにプラグインしてみると、思った通り誰かがシステムをハッキングして、
プログラムをストップさせていたんだ。
ロックマンに頼んで解除してもらったけど、中にウイルスが潜んでいた、なんてこともなかったんだ。」

熱斗「常盤台の子で、何人かは具合が悪いって言って病院にいったりもしたけれど、
命に別状のある子は一人もいなかったみたい」

熱斗「ただ、今回の事件で、『風紀委員』や『警備員』の厳重な警備にもかかわらず
アッサリと犯行に及ばれた事で、後でみっちり事情聴取やら反省会だのがありますわ!
って白井さんが言ってたかな」

熱斗「オレも色々考えたんだけど、やっぱり、よくわかんなかった」

熱斗「でも、本当は、オレたちの知らないところで、色んな事が起きていたんだ……」


……

熱斗「ただいまぁ!」

ママ「あら熱斗、おかえりなさい」

熱斗「今日も、パパかえってきてないの?」

ママ「ええ、そうね……メール送ったんだけど、返事もなくて……そうとう忙しいのね」

熱斗「そっか……」

熱斗の部屋

熱斗「はぁ…………」

PPP! PPP!

ロックマン「熱斗くん!白井さんからメールだよ!読んでみるね!」

「えーと……緊急ですので、要点だけお伝えしますの。
先日熱斗さんからお預かりした、『レベルアッパー』のデータが盗まれてしまいましたの……ってうそ!」

熱斗「ええぇっ!?」

「とある研究機関にデータをお預けしていたのですが、今日の事件と同時刻に
研究機関のサーバーへハッキングが行われ、『レベルアッパー』のすべてのデータが盗まれていたそうですの」

「せっかく熱斗さんとロックマンさんに手に入れてもらった『レベルアッパー』のデータを……面目ありませんわ
現在、総出で調査に取り掛かっていますので、続報があれば追って伝えますの。」

熱斗「そんな……」

ロックマン「それじゃあ今日の事件は、このための『おとり』だったのかな……?」

熱斗「絶対にそうだぜ!ロックマン!きっとシェードマンが
どこからか『レベルアッパー』の情報を手に入れて、盗みにいったんだ!」

ロックマン「まんまとやられたってところだね……」

熱斗「くっそーー!」


……

熱斗「はぁ、くやしいけど、やられちまったのはしょうがないか」

熱斗「とにかく今日は寝て、明日からまた『レベルアッパー』についての情報を集めていこうぜ!」

ロックマン「そうだね……」

熱斗「なんだよ、元気ないなロックマン!ポジティブにいこうぜ!」

ロックマン「う、うん」

ロックマン「(あの謎の声の人……ボクが困難に立ち向かえるかどうかとか言っていたけど、なんだったんだろう)」

ロックマン「……それじゃあ、熱斗くん、今日はもう寝ちゃう?」

熱斗「ああ!」

ロックマン「熱斗くん!今日の出来事をPETにセーブする?」

[≫はい
  いいえ

ロックマン「おやすみ!熱斗くん!」


???「例の計画に必要な分の『レベルアッパー』は十分学園都市に出回ったな?」

???「……よし、現状の『レベルアッパー』リンクを全て削除しろ」

ピピピッ!……リンク削除、完了しました。

???「これでもう新しい『レベルアッパー』は生まれない
私の作った『レベルアッパー』はコピーすると超能力のレベルを上げる事はできず、何の意味もない音楽データになってしまうんだ」

???「その結果、いったいどうなるか?
今まで『レベルアッパー』を欲しがっていた連中はどうやって
『レベルアッパー』を手に入れる?……無論だな、奪い合いが始まるんだ……さぁ、学園都市よ、この混沌を前にしてどう出る!?
暴徒と化した超能力者たちを、お前はどうするんだ!?『学園都市』!!」

祐一郎「……そんな事をしても、何も変わらないぞ…っぐあっ!」

???「黙っていたまえ、祐一郎氏……これは、これは私の、学園都市に対する復讐なんだ!」

???「もはや…もはや誰も止められない!」

「ん?『レベルアッパー』のリンクが無効になってんじゃねえか
……ここもダメ、ここもダメ……はぁ!?ここもダメか!?
オイオイ『レベルアッパー』仕入れできねえじゃねえか……どーすんだよ……」

「なぁ、知ってるか?もう『レベルアッパー』手に入らないらしいぜ」

「どうやって手に入れんだよ」

「持ってる奴から奪うしかねーのさ……コピーじゃ意味ねえからよ」

「や、やめろ!俺は『レベルアッパー』なんて持ってねぇ……グハッ!!」


ワーワーワーワー……




かがくプログラム#6

エレクトロマスター

雷属性のチップの攻撃力を+10する(レベル1)

雷属性のチップの攻撃力を+20する(レベル2)

雷属性のチップの攻撃力を+20する。雷属性の攻撃を受けた時、バリアが発動する、マヒを無効化する(レベル3)

雷属性のチップの攻撃力を+30する。雷属性の攻撃を受けた時、ダメージが半分になり、バリアが発動する、マヒを無効化する。(レベル4)

???????????(レベル5)



御坂美琴と、常盤台の危機を救うと習得できるプログラム。
とある条件を達成しないとレベル5には到達できないようだ……。

の一部を加筆修正して再び再開
トリップは忘れたから付け直した


面白いな

乙。ああ、やっぱりそれだったか。お帰り!


再現度高いな、凄い面白い

待ってた!
ずっと待ってた!!

戻ってきたのか
前にエタったときは残念だったけど、今回は完結まで頑張ってほしい

おおー…チームオブカーネル以降してなかった俺にはなんと丁度嬉しいSS
新しいネットナビでねーかなぁ

おおエクゼと禁書か→あれ?前に無かったっけ?→>>1を見る→リザレクション

ともあれ乙

新参だがこれは俺得で面白い

熱斗君が主人公だけど上条さんにも頑張って欲しい


設定が細かい

フォルテコピーをボコってたら真フォルテにボコられる一通さん


またエグゼやりたくなったわ……

乙!
すげぇリアルにゲームのドット画面が出てくるわwwwwww
期待してる

PPP!PPP!

ロックマン「熱斗くん!起きて!朝だよ!」

熱斗「ん〜〜……」

ロックマン「もう!相変わらずねぼすけなんだから!」

熱斗「ハイハイ起きるって!」

ロックマン「んもう……」



熱斗「さて、どうすっかなぁ〜」

ロックマン「そうだね……とりあえず、『一七七支部』に行ってみない?
白井さん達が、もしかしたら何か情報をつかんでいるかもしれないよ」

熱斗「おっ、そうだな!とりあえず『一七七支部』に行ってみるか!」


PPP!PPP!

ロックマン「熱斗くん!メールだよ!後でチェックしておいてね!」


タイトル・外出をひかえましょう
送信者・学園都市デイリーメール
「最近、無能力者による窃盗、暴行、恐喝といった犯罪が増えています。
生徒の皆さんはなるべく早く家に帰り、午後6時以降の外出はひかえましょう。
怪しい話を聞いたり、変な人を見かけたら、すぐにもよりの『警備員』か『風紀委員』に連絡しましょう
学園都市デイリーメールでは、不審者の情報等の募集も行っています。
心当たりのある人は学園都市デイリーメール宛にメールを送って頂ければ、すぐに対応します。
みんなでつくろうあかるい学園都市!」



タイトル・驚愕!白昼堂々幽霊騒ぎか!?
送信者・伝説マニア

「アナタハ、コノハナシヲ、シンジラレマスカ…?
学園都市にまつわる都市伝説を紹介する『伝説マニア』
今回紹介する都市伝説は『突如空間に現れる青い人影』
先日、『伝説マニア』の読者の方が、とある学区にて能力者同士のケンカを
見学中、いきなり何もない空間から青い人影が現れたのを見た!というタレコミがありました。
実はこのタレコミ、一通だけだなく、とあるデパートで見た、とある裏路地で見た…と、何通か同じ内容のお便りをいただいています!
もしかして、本当に幽霊?はたまた、8人目のレベル5の能力だとか…?信じるも信じないも、アナタしだい……」

タイトル・オッス!
送信者・大山デカオ
「よう熱斗!元気でやってるか?
こっちはお前がいないから、ヒマでしょうがねぇぜ!
心配しなくても、秋原町のナンバーワンはこの俺様が守ってるからな!
学園都市のみやげばなし、まってるぜ!」


タイトル・元気でやってるかしら?
送信者・綾小路やいと
「光くん、久しぶりね。
どうせアンタの事だから、学園都市でも元気にやってるんでしょ!。
今日、みんなで話をしていたら光くんの話になって、せっかくだから
私たちで光くんにメールしましょう、って事になったのよ。
ま、学園都市は私も行った事があるから大して面白い話もできないでしょうけど、期待しないでまってるわ!」


タイトル・最近、どう?
送信者・桜井メイル
「えっと、最近どうかな?
熱斗なら、きっと友達なんかもすぐできると思うんだけど。
……ううん、そんな事が言いたいんじゃなくって……。
ごめん熱斗、せっかくメールしたのに、何書いたらいいのか、まとまらないの。
……一緒に私のお守りも添付しておいたから、よかったら使ってね?」


熱斗は、バトルチップ「ロールV2 R」を手に入れた!

熱斗「みんな……へへっ」

ロックマン「後でメールを返信しておこうね!」

熱斗「ああ!」

……
………

【一七七支部】

ピンポーン!

熱斗「こんにちは〜!」

「あっ、熱斗さん!今開けますね!」

ピーッ!ガチャッ!

熱斗「やっほ!」

初春「よく来てくれました!実は、熱斗さんに支部まで来てもらえないかとメールしようとしてた所なんですよ!」

熱斗「それじゃあグッドタイミングじゃん!」

初春「お話したい事もありますので中にどうぞ〜」

熱斗「おじゃましま〜す」





初春「白井さ〜ん、熱斗さんが来てくれましたよ!」

黒子「あら、手間がはぶけましたわ」

御坂「あら、熱斗くんじゃない、いらっしゃい」

「その子が、例のネットバトラーの?」

初春「はい!オペレーティングの腕はすごいんですから!」

「自己紹介するわね」

固法「私の名前は固法美偉(このりみい)、ここ、一七七支部の……まぁ、部長みたいなものかしら?よろしくね、熱斗くん」

熱斗「よろしく!オレの名前は光熱斗!んで……」

ロックマン「始めまして、ロックマンです」

固法「へぇ、ネットナビってこういう感じなのね……よろしく、ロックマンくん」

熱斗「それはそうと白井さん、昨日のメールの事なんだけど……」

黒子「ええ、その事なんですが…」

初春「私から説明しますね」

初春「先日の常盤台女子寮襲撃とほぼ同時刻、『レベルアッパー』のデータを預けていた
とある研究所にハッキングが行われ、『レベルアッパー』の研究データが全て持ち出されていた。
という事は白井さんからのメールで知っていると思います。」

初春「ただ、調べてみてわかったんですけど……その、とても手際がよかったんです。」

熱斗「手際がよかった?」

初春「ええ、よすぎるぐらいに。加えて、普段から常駐している対ハッカー用のファイアウォールや
防衛プログラムが、その当時だけ全て機能が停止していたんです!」

ロックマン「……つまり」

固法「……内部から手を引いていた者がいる可能性が、とても高いのよ」

熱斗「スパイってこと!?」

黒子「現在初春に頼んで、当時のアクセスログや当直の人間、研究に当たっていた人の身元を調査中ですわ
本来、こういう話は関係者以外にはしてはいけないのですけど……」

御坂「……何よ黒子、その目は」

黒子「はぁ……お姉さまはこういう事を知ってしまうと、いつも先走ってトラブルに首を突っ込むからお伝えしたくなかったんですの」

固法「まぁまぁ、私としても白井さんと同意見だけど、少しでも人手が欲しいものね?」

ガチャッ

炎山「失礼します、伊集院炎山、見回りより帰還しました。」

熱斗「よっ炎山!じゃましてるぜ!」

固法「あっ、お帰りなさい炎山くん!道には迷わなかった?大丈夫だった?本当は一人では行かせたくなかったのだけど……」

炎山「心配は無用です、固法さん。光がいる、という事は例の話は既に?」

固法「ええ、先に済ませてしまったわ、ごめんなさいね」

炎山「いいえ、気にしないでください」

熱斗「ヒソヒソ……(なんだぁ?炎山のやつ、ちょっと変な感じだな……)」

ロックマン「ヒソヒソ……(そう?普段と変わらないと思うけど?)」

固法「そうだわ!外は暑かったでしょ?丁度冷やした牛乳があるから、熱斗くんも炎山くんも飲んでいったら?」

熱斗「おっ!サンキュー!固法さん!」

炎山「ありがとうございます」

ゴクゴクゴク……

熱斗「プハーッ!いきかえるぜ!」

固法「ウフフ、私のオススメ、ムサシノ牛乳よ?」

固法「ああ、そうそう、『レベルアッパー』の解析を頼んだのはね」

固法「大脳生理学専門チームの『木山春美』って人の研究所よ、もし調べたい事があったらそこを訪ねてみるといいわ」

熱斗「ぶっ!!」

ロックマン「なんだって!?」

固法「あ、あら?知り合いだったかしら?」

熱斗「知り合いもなにも……」


……
……

固法「なるほど……」

黒子「あの『リターン・パルスインシステム』は木山先生と、熱斗さんのお父様との協力のすえ、生まれたものだった、と……」

初春「あ、じゃあ今ここでもロックマンさんは現実世界に出てこられるんですか!?」

熱斗「えっと……ここではダメみたい」

初春「そんなぁ」

御坂「ん?何でよ?AIM拡散力場の力を利用するっていうのなら、私や黒子、固法さんに初春さんもいるのよ?」

ロックマン「ただ単にAIM拡散力場が必要、という事じゃないんです、
学園都市の山のような能力から、少しずつ必要な物を貰って、実体化するんです」

御坂「つまり、私達だけじゃあ必要なパーツが足りないのね?」

ロックマン「そういうことです」

御坂「ふぅん……」

固法「ともかく、木山先生と知り合いなら話は早いわね、もし気になるなら、木山さんのところに行ってみるといいわよ」

熱斗「うん!固法さん、サンキュー!」

固法「いえいえ」

熱斗「あ、そうだ、この部屋の中、ちょっと見学していってもいい?」

固法「ええ、もちろん!」

「ムサシノ牛乳、学園都市の農業学区で生産されている
無調整の牛乳だ、牛乳をしぼってわずか30分でお店に並ぶので
とても新鮮、かつお腹を壊しにくい、まさに未来の牛乳だ。
とある理由からじょせいに人気が高いらしい」

「初春飾利のノートパソコンだ。
スミのほうに二人の女の子が映ったプリクラが張ってある。
「サテンサン!」「ウイハルー!」プラグインできそうだ!」

「初春飾利の机だ、パソコンとモニターが何台もあり、
この一角だけ別の空間のようになっている。
学園都市制だけあって、見た事もないOSで動いているようだ。
制御用プラグイン端子のカバーが、外されたままになっている。」

「臨時にもうけられた炎山の机だ。
まだ真新しいジャッジメント用の腕章が置いてある。
……書類の下にキラリと光るものがある!」

熱斗は「炎山のHPメモリとレギュラーUP3」を手に入れた!

ロックマン「ダメだよ熱斗くん!それはどう見ても炎山くんのだよ!」

熱斗「……ちぇっ」

熱斗は「炎山のHPメモリとレギュラーUP3」を元の場所に戻した!

炎山「…………フン」

……

熱斗「それじゃあ、オレそろそろ帰るね!」

固法「ええ、またいらっしゃい、熱斗くん」

ガチャッ

熱斗「ふぃ〜外はあっちぃなぁ」

ロックマン「…………ねぇ、熱斗くん」

熱斗「ん?どうかしたか?」

ロックマン「たしか、今パパと木山さんって一緒に仕事してるんだよね?」

熱斗「ああ、そういやそうだったな」

ロックマン「だったら、ちょっとヘンじゃない?」

熱斗「何がさ?」

ロックマン「木山さんと一緒に仕事してるはずなのに、パパからは
木山さんのハッキング被害について、何もメールを貰わなかったじゃない」

熱斗「そうかぁ?ただ仕事が忙しくて、メールする暇もないだけじゃないか?」

ロックマン「……そうだといいんだけれど」

熱斗「もーロックマンはしんぱいしょうだな!じゃあ木山さんの所にいって、話を聞いてみようぜ!」

ロックマン「…うん」


……

熱斗「そういえば、ココに来るのは『リターン・パルスインシステム』をもらった時以来だっけか」

ロックマン「そうだね、あの時は変装したネットナビに案内してもらったけど……」



熱斗「ひとっこひとりいやしないぜ?」

ロックマン「静かすぎる……」

熱斗「受付にも誰もいないし……あの!すみませーん!だれかいませんかー!?」

………

熱斗「っかしいなぁ、今日は休みなのかな?」

パタパタパタパタ

「はっ、はぁっ、すまないっ、ちょっと手が離せなくてね」

熱斗「あっ!」

木山「やぁ、よくきたね、熱斗くん」

木山「いや、それにしても空調が効いていないとこうも暑いのか……」

ゴソゴソ

熱斗「ちょっ!」

ロックマン「木山さん!何をしてるんですか!?」

木山「うん?いやなに、暑いから上着を脱いで涼もうと思ってな」

熱斗「お、お願いだから服を着てよ!オレ、うしろむいてるからさ!」

木山「……?ああ、私の部屋なら空調が効いているものな、服を脱ぐ必要もなかったか」

木山「私の部屋はこっちだ、ついてきたまえ熱斗くん」

熱斗「うぷっ……はなぢでるかと思った……って!まだ服きてないの!?」

木山「今この研究所には私一人しかいないし、私の起伏に乏しい体を見て劣情を催すような人はいないよ」

熱斗「あ、あたまがクラクラするぜ……」


……

木山「ああ、なるほど、先日のハッキングについて聞きたい事があって、ここに来たというわけだな?」

ロックマン「はい」

木山「ふむ……それなら安心したまえ熱斗くん、『レベルアッパー』のデータなら、ここにある」

キラッ!

熱斗「あっ!ってことは……」

木山「なに、敵をあざむくにはまず味方から、というじゃないか
悪いと思ったがジャッジメント諸君には、嘘をついたわけだ」

ロックマン「でも、なんでそんなマネを……」

木山「……学園都市には、君たちが想像もつかないような『ヤミ』がいくつもある。
今回の『レベルアッパー』はそういった、学園都市の『ヤミ』から生まれ落ちたようなものなんだ。
彼らは、その汚れた手で罪もない子供たちをかどわかし、『ヤミ』へと引きずり込む……
その上、何も証拠を残さない、だから私が研究した『レベルアッパー』のデータを抹消しようとやっきになっているんだよ」

木山「わたしなりに考えがあったのさ、誤解させるような真似をして済まなかった」

ロックマン「そうだったんですか……」

熱斗「それにしても、学園都市にも『WWW』や『ネビュラ』みたいなのがいるんだなぁ」

木山「…………」

熱斗「あ……もう一つ聞きたい事があったんだけど、パパって元気?」

木山「ん?祐一郎氏か?彼は元気にやってるよ、ああ、『元気』にな」

熱斗「でも、ここには木山さんしかいないみたいだけど……」

木山「……ここは、先立っての不祥事で閉鎖されることが決まってね、新しい研究所にみんな引っ越したんだ」

熱斗「なーんだ!じゃあそれでゴタゴタしてるから、パパはメールもできなかったんだ!」

ロックマン「…………」

木山「さて、そろそろ完全下校時刻になる、おやごさんを心配させる前に帰りなさい」

熱斗「はーい!ありがと!木山さん!」

木山「ああ、帰りは気を付けるんだよ」


………

木山「玄関モニター、起動しろ」

……ピピッ

「ほら、心配する事なかったじゃん!」

「……うん、そうだね」

木山「フッ……子供とは、純粋なものだ、私達、汚れた大人と違って、な」

木山「システム、ドアのロックを解除しろ」

ガチャッ!

木山「久しぶりに聞いた我が子の声はどうだった?祐一郎氏?」

祐一郎「…………」

木山「そう睨まないでくれたまえ」

祐一郎「……なぜだ、わからない、私には貴女の過去を聞いていて、なお、こんな行動をした意味が……」

木山「わからなくても結構だ、これは私と『学園都市』との戦いなのだからな」

……ツウシンガハイリマシタ

木山「だせ」

「フハハ!見ていたよ木山春美!堂々と嘘をつくその姿勢!人間にしておくにはもったいないな!」

木山「連絡が遅いぞ、シェードマン、して、報告は?」

シェードマン「おお怖い怖い!……『レベルアッパー』を使って昏睡状態におちいった人間は、既に9000人を突破した。
学園都市の監視カメラの電脳に、私のシェードバットを潜らせて監視させたが、思った通り
『レベルアッパー』のオリジナルを奪い合う人間どもが争うさまが、映っていたよ!」

木山「思うとおりに事は進んでいるな……後もう少し、パーツが足りないと言ったところか」

シェードマン「そうそう、木山春美、君が言っていた、例のアレは計画には使わないのかい?」

木山「……私はリアリストでね、実際に目にしたモノでしか使えんよ、あれはただの与太話にすぎん」

木山「それに、だ、君と私は一蓮托生なんだ、勝手に出歩いてもらっては困るんだがな」

シェードマン「キキッ、確かに君には一つ貸があるが、それとこれとは話が別さ!」

木山「フン……勝手にしろ」

シェードマン「それじゃあ、私はこのへんで失礼させてもらおうか!」

……ツウシン、シュウリョウシマシタ

木山「ふぅ……まあいい、祐一郎氏、私のなすべき事が終わる頃には君を解放する」

木山「それまでの一時の辛抱だ、すまないね、こんな窮屈な思いをさせてしまって」

祐一郎「まて!きみは、きみはダークロイドと、どうして一緒に」

木山「システム、ロックしろ」

ピーッ…………ガチャッ

木山「……」

木山「……もう少し、もう少しだからね、みんな」


……
………


熱斗「……もー、さっきからなんだよロックマン!」

ロックマン「ゴメン熱斗くん、どうしても、違和感が消えないっていうか……」

熱斗「ロックマンの悪いクセだぜ?『レベルアッパー』はしっかり木山さんが保管してるんだから、後は研究結果を待つだけだろ?」

ロックマン「そうだけど……」

熱斗「それよりもさ……ん?」

ビュオオオオオッ!

熱斗「わぷっ!すっげぇ風!」

「う……ウソ……!わたし、ほんとに能力が使えちゃったの……?」

「すごいよるいこ!私達、レベル0じゃなかったんだ!」

熱斗「ん?向こうから声が聞こえるぞ?」

ロックマン「なんだろう?様子を見てみる?」

熱斗「そうだな……」




熱斗「4人くらいの女の人……中学生の人かな?」

「ぬぬぬぬぬぬぬ……!えぃっ!」

フワッ……

「うわぁ!アケミはテレキネシスなんだね!」

熱斗「おおっ、空き缶が空中にういたぜ!」

ロックマン「超能力のれんしゅうかな?」

「やった!やったよ!るいこ!ほんとにありがと!」

「……そんな、私は別に、何もしてないよ」

ワーワーワー!

熱斗「やっぱり超能力を見てると、オレも使ってみたくなるなぁ」

ロックマン「それなら、今からでも学園都市の生徒になってみる?熱斗くん」

熱斗「やだよ!皆と会えなくなるほうがつらいぜ!」

ロックマン「ふふっ!」

「?あそこにだれかいるよ?」

「えっ!?」

熱斗「あ、ひとりこっちにくるぞ?」

熱斗「やあ、お姉さん!こんにち」

「きみ!今の…………みた?」

熱斗「え?何が?」

「私たちが……その………を……ってるとこ」

熱斗「?ああ!超能力ね!すげえじゃん!オレも使ってみたいよ!」

「……何も見てないの?」

熱斗「ん?だから、見たよ!あれってテレキネシスっていうんだよね?」

「……そっか、みてなかったんだ、よかった」

佐天「ごめん、私が勘違いしてたみたい。私の名前は佐天涙子(さてんるいこ)、君は?」

熱斗「オレ、光熱斗!んでこっちが」

ロックマン「ロックマンです」

佐天「わ!ネットナビだ!初めてみたぁ〜!」

熱斗「もうこの反応も慣れたもんだぜ」

ロックマン「ほんとだね!」

佐天「???」


……
………


熱斗「そっか、おねーさんたちは能力の練習をしにきてたんだ」

佐天「……う、うん、そうなんだ」

熱斗「佐天さんはどんな能力が使えるの?」

佐天「わたしは……『空力使い(エアロハンド)』っていうらしいんだ、まぁレベル0だったんだけど……」

熱斗「レベル0って、能力が使えない人の事だよね?でも、佐天さんは能力を使ってたみたいだけど……」

佐天「あ……それはね!練習!練習したから!さっきやっと成功したんだ!」

熱斗「へぇ〜!すごいじゃん!それじゃあこれでレベル1になったってことだね!」

佐天「……うん、そう、だね」

佐天「でも、わたしの友達って、レベル高い人ばっかりで……なんか、自分が何の力も持ってない、弱い人間みたいだなって思ってさ」

佐天「あ、ゴメンゴメン!出会ってばっかの君に変な事いっちゃったね」

熱斗「そんなことないよ!」

熱斗「オレ、夏休みの間だけ学園都市に来てるだけだから、能力なんて持ってないんだ!」

熱斗「だからオレから見たら、佐天さんのその力だけでもすごいと思うよ!」

佐天「……そう、ありがと、熱斗くん、わたし、ちょっと元気でたよ」

熱斗「ううん!どういたしまして!」

佐天「さっ、そろそろ完全下校時刻だよ?熱斗くんも帰らなきゃ」

熱斗「あっ!そうだった!やべっ!」

熱斗「またね!佐天さん!」

佐天「うん、またね……」



佐天「………ううん、熱斗くん、私、全然すごくなんてないの」

佐天「………『レベルアッパー』の力がないと、私、何もできないんだよ……?」



……

熱斗「ただいまぁ」

ママ「おかえり、熱斗」

熱斗「ふわー、なんか今日は疲れたなぁ、さっさと寝ちゃおうかな」

ロックマン「それじゃあ、熱斗くん、今日はもう寝ちゃう?」

熱斗「ああ!」

ロックマン「熱斗くん!今日の出来事をPETにセーブする?」

[≫はい
  いいえ

ロックマン「おやすみ!熱斗くん!」

炎山の受難3

炎山「……固法さん、時間ですので、見回りにいってきます」

固法「あっ、炎山くん一人で大丈夫?ハンカチ持った?ティッシュは?すいとうは?
よかったら帽子があるからこれかぶっていってね?今日は日差しが強いから。
そうだ!熱中症予防に、ハイ、塩あめ。それと緊急連絡用の……」

炎山「大丈夫、大丈夫ですから固法さん」

固法「そう……?」

初春「ヒソヒソ……(固法さん……いつもと様子が違いませんか?)」

黒子「ヒソヒソ……(なんといいますか、その……過保護、ですわね)」

御坂「ヒソヒソ……(子供が好きなだけなんじゃ……)」


………炎山が支部に戻って、熱斗が帰った後……

固法「炎山くん牛乳はもういい?まだまだたくさんあるわよ?
あっ、外でて汗かいたなら、ここにもシャワールームがあるから使っていいわよ?」

炎山「…………」

………

固法「あ、その書類の書き方はね……」

むにっ

炎山「…………」

初春「ヒソヒソ……(む、むね!むねを押し付けてますよ!)」

御坂「ヒソヒソ……(いや、ただの偶然じゃあ……)」

黒子「ヒソヒソ……(どっちかと言えば子犬に対して接しているような感じですの)」

………

固法「……でね、…………だから…………なの」

炎山「…………」

初春「ヒソヒソ……(もう2時間も隣でつきっきりですよ!)」

黒子「ヒソヒソ……(流石にちょっと引きますの……)」

御坂「ヒソヒソ……(アンタが言うなアンタが)」

炎山「……少し外の空気を吸ってきます」

固法「あっ」

ガチャッ

……

炎山「…………この調子でもう5日目か」

ブルース「炎山さま……お気をたしかに!」

炎山「なんとしても事件を早々に解決するぞ、ブルース」

ブルース「ハッ!」

かがくプログラム#7

クレアボイアンス

かがくプラスパーツ、アントラップを入手(レベル1)

かがくプラスパーツ、アンブラインドを入手(レベル2)

かがくプラスパーツ、シークレットビューを入手(レベル3)

かがくプラスパーツ、ミリオネアを入手(レベル4)

かがくプラスパーツ、コレクターズアイを入手(レベル5)

固法美偉から貰ったムサシノ牛乳を飲むと解析可能になる能力。
プラスパーツしか手に入らないが、独特な性質をもった物が多い。

アントラップ・組み込むと透視能力によって、サブチップ、アントラップ状態になりミステリーデータに潜むウイルスを除去できる。
アンブラインド・透視能力によって、ブラインドの効果を無効化し心の目で敵が見えるようになる。
シークレットビュー・隠し通路が見えるようになる(見えなくても移動はできる)
ミリオネア・透視能力によって、敵との戦闘後貰えるデータの中からゼニーだけを見つけ出す。
コレクターズアイ・透視能力によって、敵との戦闘後貰えるデータの中からチップだけを見つけ出す。

ウイルスデータ#2

カウ     160 攻撃力40
カウベル   220 攻撃力100
モーカウベル 300 攻撃力200
トウギュウ  360 攻撃力300

エリアの同じ場所に居座り続ける牛型のウイルス。
ダメージを受けると怒って、一度だけ曲がる突進をしかけてくる。
時々、ムサシノミルクを仲間に飲ませてパワーアップさせる。
パワーアップはHP回復、攻撃力アップ、無敵のどれか。


http://i.imgur.com/9HN4BRf.jpg



データライブラリ#6

ムサシノミルク1 - G M Q *
ムサシノミルク2 - C J P
ムサシノミルク3 - L S W

ぐいっといっぱい!
しんせんなミルクが
パワーをつける!

スタンダードチップ、使うとロックマンがどこからともなくムサシノ牛乳をとりだし
一気飲みする、飲みきるとチップに応じた効果が発動する
飲んでいる間に攻撃をくらうと、必ずカウンターヒットになってしまう。
ミルク1・HPが300回復する。
ミルク2・10秒間無敵になる。
ミルク3・フルシンクロになる。

どこにいっていくら払えばこのゲームは買えますか?

カプコンは流星4もそうだけどこれも作って売るべき

ロボット技術が発達した社会って、まさにワイリーが求めていた世界だな

このスレ見てたらエグゼしたくなってきた…流星買うかなぁ…
つうかムサシノミルク強えwww

懐かしいし再現度高いな
ゼロみたいにエグゼコレクション出ないかな

コレクションじゃなくても、3か6にWi-Fi対戦つけてくれれば…

熱斗「………むにゃむにゃ」

ロックマン「熱斗くん!朝だよ!起きて!」

熱斗「ううん……」

………

熱斗「さってと、今日はどうしようかなぁ」

ロックマン「そうだね……用事がないなら、また『一七七支部』に行ってみる?」

熱斗「んー、そうだな!またおじゃましにいくか!」

熱斗「それじゃ、ママー!いってきまーす!」

ママ「あら、今日も出かけるの?気を付けていってらっしゃい」

熱斗「はーい!」


……


一七七支部

初春「あ、熱斗さん……変なタイミングの時にきちゃいましたね」

熱斗「ん?どういうこと?」

初春「それが……」


「ですから!ジャッジメントは決して誰にでも勤まる簡単な仕事ではなく!」

「何よ!私だってジャッジメントの仕事くらい簡単にできるわよ!」


熱斗「…ケンカ?」

初春「それが、ちょっと『ジャッジメントの仕事』の事で話をしていたんですが、ささいな事から
二人ともだんだん熱くなっちゃって……今じゃあんなことに」

熱斗「ありゃりゃ……」

固法「ハイハイ二人ともそのへんでストップストップ」

黒子「む……」

御坂「むぅ」

固法「御坂さんもそこまで言うなら、実際に『ジャッジメント』を体験してみればいいんじゃないかしら?」

黒子「て、手続きとかはどうするんですの?」

固法「新人研修とかでっちあげちゃえばいいわよ」

黒子「そんなむちゃくちゃな!」

固法「それに、ウチならデータの改ざんなんてお茶の子さいさいよ、ねえ?」

初春「あー、いや……そのぅ……悪い事は、よくないと」

固法「大丈夫よ、今日一日だけだから、終わったら元に戻せばいいの、簡単でしょ?」

御坂「いいじゃない、上等よ!『ジャッジメント』の仕事なんてカンタンに終わらせちゃうんだから!」

黒子「もう!どうなってもしりませんの!」

固法「ああ、ついでに熱斗くんの分も用意してあげましょう」

熱斗「えっ!?オレ!?」

固法「聞いたわよ、なんでも夏の間しかいないそうじゃない?思い出づくりだと思って、ね?」

熱斗「うーん……どうしよっかなー」

ロックマン「いいんじゃない?こういう経験も、将来のためになるよ!」

熱斗「そうだな!いっちょやってみるか!」

固法「決まりね、それじゃあこれをどうぞ」

熱斗は、「ジャッジメントの腕章」を手に入れた!

熱斗「これは?」

固法「この腕章とライセンスがあれば、ジャッジメントの権限を使えるようになるわ」

固法「今は臨時だから、大した権限はあげられないけど……」

固法「一応『ジャッジメント』である、という証拠を見せておかないと後々面倒な事になるのよ」

熱斗「ふーん……」

固法「じゃ、御坂さんと熱斗くんにやってもらうのは……うん、丁度一つあるわね」

固法「ジャッジメント支部には、学園都市生徒から大小さまざまな仕事の依頼が届く事もあるのよ」

固法「ペットが行方不明になったから探してほしい、とかそんな感じかしら?」

固法「依頼は私が管理してるから、新しい依頼の確認をしたい時は私に話しかけてね」


固法「熱斗くん、依頼の確認にきたの?」

[>>はい
  いいえ



「まいごのみーたんをさがして!」

わたしのたいせつなみーたんが、いなくなっちゃったの!
いっしょにさがしてください!おねがいします!

固法「この依頼を受けるの?」

[>>はい
  いいえ

固法「あ、依頼を受けた時は、その依頼が終わるまで他の依頼を受ける事はできないわよ、注意してね」

固法「それじゃ御坂さん、熱斗くん、がんばってきてね」

熱斗「は〜い」

御坂「フッ!これくらいソッコーで終わらしちゃうわよ!」

黒子「……知りませんの!」


……

御坂「まったく!黒子ったら!」

熱斗「………」

御坂「何よ!人が心配して私も一緒に「ジャッジメント」の仕事を手伝う、って言ってあげたのに!」

熱斗「そうなんだー、あ、アハハ(ちょっときまずいぜ……)」

御坂「何よ…………はぁ……でも、黒子の言う事も、わからなくはないのよね」

熱斗「ん?どういうこと?」

御坂「黒子なりに私の事心配してるんだろうなって事よ」

御坂「私はたしかにレベル5よ?そんじょそこらのチンピラには絶対に負けない自信だってあるわ」

御坂「でも、私はよく色んな事に首突っ込むタイプだから、黒子は私の事心配で仕方ないのかもしれないなぁ……」

御坂「……それか、私が心配がらせるような事してるのかな」

熱斗「……よくわかんないけどさ、とにかく御坂さんは白井さんに心配してほしくないんでしょ?」

熱斗「だったらさ、この依頼もすぐ終わらせて、白井さんをあっといわせちゃおうよ!」

御坂「…そうね、ありがと!熱斗くん」

ロックマン「……あ、依頼人って、あのこじゃない?」

御坂「こんにちは!私達ジャッジメントから来たんだけど……君が「まいごのみーたん」を探してほしいこ?」

「うん、そうなの」

熱斗「みーたんって、なに?ペットとか?」

「えっとね、みーたんはわんちゃんなの」

御坂「そっかぁ、どのあたりでいなくなったとか、覚えてる?」

「うーんと……」


……

固法「二人ともうまくやってそうじゃない」

黒子「なんでこんなストーカーじみた事しなくちゃいけないんですの!」

固法「いいじゃない、あなたも御坂さんの事、ちょっと言い過ぎたかなって気にしてるんでしょ?」

黒子「う……」

「こちら初春〜、二人が移動を始めました、おーばー!」

固法「はい、了解よ。さ、私達も後を追いましょうか」


……

熱斗「あの子によると、マダラもようの、ちっちゃくて、コーヒーガムが好きなイヌっていってたな」

ロックマン「コーヒーガムがすきだなんて、珍しいイヌもいるんだね」

御坂「ここには学生が研究目的で作った、変な料理も多いからね、たぶんコーヒー味のドッグフードとかを食べたんじゃない?」

熱斗「あー……、でもオレ、このあいだ飲んだ『ヤシの美サイダー』はかなりイケたよ!」

御坂「あら奇遇ね、私もそれよく飲むのよ」

熱斗「ホント!?」

御坂「実は、一つ壊れかけの自動販売機があってね、ケリを入れるとお金を入れなくても出てくるのよ!」

熱斗「マジで!?あ、でも警備ロボットに怒られたりしないの?」

御坂「平気よ、むしろあの自販機、紙幣型ゼニーを入れると逆に飲み込んだりするんだから!
ああ、あのゼニーを飲みこまれたって言ってた時のアイツったら……」

熱斗「ん?アイツって?」

御坂「あ、その、ごめん、こっちの話よ、あは、あははははは」

熱斗「?」


……

熱斗「御坂さん!そっちにいったよ!」

御坂「オッケー!」

キャンキャンキャンキャン!!

御坂「さあ捕まえっ……キャッ」

熱斗「ああ〜、何やってんの御坂さん!」

御坂「くっ……なかなかやるわね、あいつ」

ロックマン「熱斗くん、あっちに行ったみたいだよ!」

熱斗「追いかけよう!」

御坂「ええ!」



……

熱斗「ぜえぜえ……なんで捕まえられないんだ……?」

御坂「はあはあ……なんでかしらね……」

ロックマン「熱斗くん、ボクも手伝うよ」

熱斗「そ、そうだな……2人よりは3人のほうがいいな……」

熱斗「えーと、AIMコントローラーで服装を変えて、と……このへんかな?」

———リターン・パルスイン!
    ロックマン.EXE!トランス・ミッション!

ロックマン「……ふぅ」

御坂「洋服着てると、ほんと双子みたいにそっくりなのね……」

熱斗「へへっ!」

ロックマン「それで、イヌの事なんだけど、ボクにちょっと考えがあって……」

御坂「なになに……?」



……


御坂「…………あっ、いたわよ!」

ロックマン「熱斗くん!あっちだ!」

熱斗「よーし!」

キャンキャン!

御坂「逃げられるわ!熱斗くん!お願い!」

熱斗「オッケー!バトルチップ「カミングロード」スロット・イン!」

キャフンッ!?

ロックマン「ちょっと強引だけど、おいで!」

熱斗「さらにバトルチップ「グリーンロープ」スロット・イン!」

ロックマン「せいっ!」

クゥーン……

熱斗「やりぃ!ツタで縛って捕まえたぜ!」

御坂「後はどうやってあの子の所まで連れていくかだけど……」

ロックマン「とりあえずグリーンロープを解除するから、熱斗くん、しっかり抱きかかえてあげてね」

熱斗「おう!」

熱斗「ほーら怖くない怖くない……」

グルルルルル……ガブッ!

熱斗「いてっ!」

タッタッタッタッ……

熱斗「は、はなしちゃった……」

ロックマン「もう熱斗くんってば!」

熱斗「また捕まえればいいって!……って、ヤバッ!あのイヌ、道路の真ん中に!」

御坂「!トラックが!」

ダッ!!

ロックマン「御坂さん!危ない!!」

御坂「捕まえた!後はにげっ……!」

ププーッ!!

ロックマン「まずい!」

熱斗「いちかばちか、まにあえっ!バトルチップ「エスケープ」を御坂さんに、スロット・イン!」

御坂「(この距離じゃ間に合わないっ!仕方ないけどここは……)レールガ……!」

ピシュウン……

御坂「ン……って、あれ?トラックは?」

熱斗「よかった……ロックにしか使えないと思ったけど、他の人にもサポートチップは有効みたいだな」

ロックマン「ほっ……」

御坂「もしかして、今のは熱斗くんが?」

熱斗「へへ、ちょっとかけだったけどね!」

御坂「そっか……かりを作っちゃったわね、ありがと、熱斗くん」

熱斗「ううん!御坂さんこそ怪我がなくてよかったよ!それにイヌもね!」

ワンワン!ワンワン!

御坂「あ、こら、なめないの!きゃ、あは、あはは!」

ロックマン「今のですっかりなつかれちゃったみたいだね!」

御坂「ひゃ、うひゃひゃ、わわ、きゃあっ!」

ザバーンッ!!

熱斗「あちゃー、ふんすいのなかに……」

御坂「うう……ぬれぬれのぐちょぐちょじゃないの……」

ワンワン!ワンワン!ワンワン!


……

固法「いちじはどうなる事かとヒヤッとしたけど、無事に終わってよかったわね」

黒子「ほ、ほんとうですわ……」

固法「さ、私達は先に帰っておきましょう」

黒子「ええ……」

ピシュン!

熱斗「バトルチップ、「ネップウ」スロット・イン!」

御坂「は〜、本当に便利ねぇ〜……あ、効果切れたわよ、熱斗くんもう一回!」

熱斗「バトルチップ、「ネップウ」スロット・イン!」

御坂「夏場とはいえ、けっこう水冷たいのよね〜」

ロックマン「う、腕がつかれるよ……」

熱斗「まぁまぁ、便利なものは使わないと!」

御坂「そうよ、科学ばんばんざいね!あ、もう服は乾いてきたから、次は冷たいのがいいな」

熱斗「それじゃあ……バトルチップ、「アイスキューブ」スロット・イン!」

御坂「ひゃぁ〜、冷たい〜♪」

ロックマン「もう!本当はこんな使い方するものじゃないんだからね!」

熱斗「はいはいわかってるって、でもロックマンも暑いだろ?すずもうぜ!」

ロックマン「……う、たしかにそれは否定できないけど」

熱斗「だろ〜?ということで、そらっ!みずかけっ!」

ピチャッ!

ロックマン「……熱斗くん、やったね?」

ピチャッ!

熱斗「……そっちこそ!」

ピチャッ!ピチャッ!ピチャッ!

熱斗「ははははははっ!」

ロックマン「あはははははっ!」

御坂「……二人とも、ほんっと、仲がいいのね……」

アハハハハハハ……




その後、オレとロックマンはさんざん水かけをしあってビチョビチョになっちゃったけど
乾かす間に御坂さんが、屋台からクレープを買ってきて食べさせてくれたんだ。
なんでも1個1000ゼニーもするんだって!
ちゃんとお礼を言って食べたけど、すっごくうまかった!

その後、ちゃんと依頼主の子にペットを返してあげたんだ。
とっても喜んでたみたいで、いいことをした後って気分がいいよな!

それで、一七七支部に戻ったんだけど……



御坂「御坂美琴、光熱斗ペア、ただいま帰還しまし」

黒子「お゛ね゛ざまああああああ」

御坂「げっ、黒子アンタ何泣いてんのよ!」

黒子「く、くろこがまちがっておりましたの!身を危険に投じてまであのような振る舞い!くろこは、くろこはああああ!」

ガシッ

御坂「こら!離れなさい!……って、ちょっと待ちなさいよ、なんでアンタが私が危ない目に遭ったってしってんの?」

黒子「あ゛」

御坂「………」

黒子「てへっ」

御坂「……えいっ」

ビリビリビリッ!!

黒子「あばばばばばばば」

御坂「……固法さん?」

固法「………………」

御坂「初春さーん?」

初春「…………よ、ようようちぇけらっちぇ、今の私はDJカザリ・ウイハルだぜよぅよぅ」

御坂「……はぁ、まぁいいわよ」

熱斗「ん?なに?どういうこと?」

御坂「いいのいいの、心のどこかでこうなる事態は予想できてたから」

熱斗「???」

御坂「まあそれはいいとして、固法さん、私これお返ししますね」

固法「あら、腕章じゃない、よかったの?」

御坂「はい……私、今日ジャッジメントの仕事をしてみて、簡単そうに見えても、難しいんだな、ってわかりましたから」

御坂「それに……あんまり、黒子に心配かけてるようじゃ、先輩としてなさけないものね」

黒子「お、お姉さま……」

御坂「調子に乗らない!」

黒子「あぅ……」

御坂「ま、でも……心配かけてごめんね、黒子」

黒子「……はいっ!」

初春「うぅ〜、いい話ですねぇ〜」


ピンポーン!


初春「あっと、はいはい、どなたですか〜?」

「伊集院炎山です、見回りより帰還したのですが……」

初春「?どうかしましたか?」

「やっほー!初春!げんきぃ〜?」

初春「あっ佐天さん!遊びに来てくれたんですね!」

「ほら〜ちゃんと私の事知ってるじゃん!だからここには何度か来てるんだってば!」

「…………どうやらそのようだ、ロック解除」

ガチャッ

佐天「おーっす!初春、遊びにきたぞ〜!」

初春「佐天さん!いらっしゃい!」

炎山「部外者ばかり増えていく……どうなっているんだ、まったく」

黒子「あらまあ」

御坂「佐天さんじゃない」

固法「あら、久しぶりね」

佐天「やー毎度毎度おさがわせしてます、佐天涙子にございます!」

熱斗「あ、佐天さん!」

佐天「ん?おや君は昨日あった熱斗くんじゃないか!一日ぶり!」

熱斗「やっほ!」

初春「あれ?佐天さん、熱斗くんと知り合いだったんですか?」

佐天「うん、昨日ちょっと会ってね〜」

佐天「いやぁ〜それにしてもマズイ事になってね、うんうん」

黒子「?どうかしたんですの?」

佐天「うん、それが本当に困ったんだ、熱斗くんは否定しているけど、昨日の光景を見られたらもう私はおしまいなんだなうんうん」

御坂「……?何を……」

炎山「……みんな離れるんだ、様子がおかしい」

佐天「いやぁ失敗失敗、なんせ私が『レベルアッパー』使ってるところを見られたら私、逮捕されちゃうじゃん」

佐天「逮捕、逮捕、たいほ、たいほ、タイホタイホタイホタイホ」

佐天「ああああああああああ!いやだいやだいやだいやだ!そんなの絶対イヤ!」

佐天「私は家族に!無理いってまで学園都市にきたのに!何の成果も残せないなんて!イヤ!」

佐天「私が、私が、がんばるためには!『レベルアッパー』がないとダメなの!」

佐天「だから……だから……『レベルアッパー』を使う私を見た……」

佐天「熱斗くんは……始末しないと……ダメ……」

佐天「ダメなんだああああああああああああああああああああああああああああああ!」

熱斗「佐天さん!いったいどうしちゃったんだよ!」

炎山「光!この女、話が通じる状態ではない!」

熱斗「そんな事いったって!」

佐天「しまつするの!しまつしまつしまつ!しまつしなきゃだめなの!」

ゴオオオオオオアアッ!!

ロックマン「危ない!熱斗くん!」

ドガッ

熱斗「う……ロックマン!オレの身代わりに……」

ロックマン「ぐ…………す、すさまじいパワーだ……」

黒子「お姉さま、佐天さんはたしか『レベル0』のはずでは……?」

御坂「……これはもうレベル4相当よ」

固法「『レベルアッパー』はそれほど強力だっていうの!?」

初春「さ、佐天さん!いったいどうしちゃったんですか!?」

佐天「ん?初春、私は大丈夫だよ?熱斗くんを始末したら、また普段の私に戻れモドレもドレドレドレモモモモモモモモモモモレレレレッレレ」

炎山「……くるぞ!」

御坂「……………………佐天さん」

黒子「お姉さま!」

固法「御坂さん、危険よ!」

佐天「あれれれれれれ?御坂さんどどどううううしたですかですか?くるぶしですか?」

御坂「どうして佐天さんがそうなったのか、私にはわからない」

御坂「だけど……」

ギュッ……

佐天「うぬぬぬぬぬ?だきつき?だきつき?御坂さんって私の事好き?好き好き?でも私は嫌い?」

御坂「佐天さんをこんな状態にしたやつを、私は許しはしない!」

ビリッ……

佐天「あ…………」

ドサッ

初春「佐天さん!!!」

御坂「大丈夫、電気ショックで、一時的に気絶させただけだから」

黒子「……佐天さんのポケットに、音楽プレイヤーが入っていますわね」

固法「『レベルアッパー』に間違いないわね」

炎山「……ブルース、ドアのロックと、救急車の手配をしろ」

ブルース「ハッ!!」

固法「『レベルアッパー』は我々で保管します、この事は部外秘よ」

黒子「了解しました」

御坂「途中から佐天さんの言動が怪しくなっていたわ、恐らく『精神系能力者』の仕業か、あるいはってところね」

初春「……んで」

黒子「『書庫(バンク)』からデータを探ってみましょう、初春!」

初春「なんで」

初春「なんでみんなそんなに冷静でいられるんですか!!」

パンッ!!

初春「あ……」

黒子「しっかりおし!初春!!佐天さんの親友の貴女が!冷静でなくてどうしますの!!」

初春「だって……だって……」

黒子「わたくしだって……冷静でなど……いられませんわ……」

………ピーポーピーポーピーポー


オレは、ただ何が起きてるのか、ぜんぜんわからなくて

ついさっきまで、楽しい一日だと思っていたのが

急に黒い『ヤミ』に塗りつぶされていくようで……

怖くなったんだ……


……

黒子「ええ……はい、そうですの……わかりましたわ、初春は佐天さんと一緒にいてあげなさい」

御坂「どうだって?」

黒子「どうやら、佐天さんは『レベルアッパー』使用者特有の、昏睡状態に陥ったようですわ」

御坂「………」

黒子「初春にはそのまま佐天さんのそばにいるよう命じましたわ」

固法「ええ、そうしてあげましょう」

御坂「……どこのどいつよ!こんな『レベルアッパー』なんてものを作ったのは!!」

黒子「……お姉さま、落ち着いてくださいまし!」

炎山「……光、今日の所は帰れ」

熱斗「で、でもオレ……」

炎山「後の事はまかせておけ」

ロックマン「熱斗くん、一度家に帰ろうよ」

熱斗「なんだよロックマン!お前まで!佐天さんが心配じゃないのかよ!」

ロックマン「心配だよ!!」

ロックマン「でも、今はひとまず落ち着こう、僕たちにできる事は、今はないんだよ……」

炎山「ネットナビにさとされるようでは頼りにならんぞ、光」

熱斗「……わかったよ」

熱斗「でも、何かわかったらメールしてくれよな!オレだって、何かしてあげたいんだ!」

炎山「……フン、無論だ」


……

ママ「あら、熱斗おかえり……?どうかしたの?」

熱斗「ううん、なんでもない」



熱斗「…………」

熱斗「オレ、どうしたらいいんだろう」

熱斗「佐天さんの為に何かしてあげたいけどさ……」

熱斗「オレ……すごくこわかったよ、ロックマン」

ロックマン「熱斗くん……」



熱斗「なぁ、ロックマン」

ロックマン「うん」

———リターン・パルスイン!
    ロックマン.EXE!トランス・ミッション!

ロックマン「……パジャマ?」

熱斗「今日は一緒に寝ようぜ」

ロックマン「いいけど……」

熱斗「……怖いユメみちゃいそうなんだ、だから……」

ロックマン「……そっか、じゃあ、一緒に寝ようか?」

ロックマン「熱斗くん、今日の出来事をPETにセーブする?」

[≫はい
  いいえ

ロックマン「おやすみ……熱斗くん……」

木山「例の被検体のレベルの推移は?」

シェードマン「0から4といった所かな?これは最高記録だろう?木山春美」

木山「ふむ……ココロの憎しみ、恐怖、悲しみと言った負の感情を増大させた結果、能力を飛躍的に成長させたというところか」

シェードマン「やはり『ヤミ』にまさる力などない!人間なんぞにはもったいないチカラだ!」

木山「フン……流石は『ドクター・リーガル』といったところか」

木山「人間の脳どうしをネットワークで接続、ココロとココロの意思疎通を可能にする夢の技術『ココロネットワーク』……」

木山「かつての光正(ひかりただし)教授とドクターワイリーの合同研究で生まれたこの理論……」

木山「そして私の、同じ能力者同士の脳波を同調させ、能力を強化させる『レベルアッパー』……」

木山「くく……同じ理論なら、同じように扱えるのも、当たり前か」

木山「なればこそ、私の脳波に接続された末端の『レベルアッパー所持者』を、コントロールできるのも、また道理だな」

シェードマン「しかしなぜその力で、学園都市を混沌におとしいれない?今のお前ならばできるではないのか?」

木山「……それをすれば子供たちを容赦なく『学園都市』は処理しにかかるだろうな」

木山「私の目的は『学園都市』への復讐であって、いたずらに子供たちを傷つけるわけではない」

シェードマン「……ふん、偽善者め。」

木山「好きに言え……実行予定は翌日だ、お前も、ロックマンへの復讐の為に力を養ったらどうだ?」

シェードマン「そうさせてもらうとするよ!」

木山「……フン」

木山「っ!ぐ、ぐあっ、ああっ!」

木山「はぁはぁ……大量の脳波を受けているせいか、頭痛がひどいな……」

木山「だが……あと少しだ……あと少しで……!」

かがくプログラム#8

エアロハンド

風系チップの攻撃力を+10する。(レベル1)

風系チップの攻撃力を+20する。(レベル2)

風による影響でマップを移動しなくなり、風系チップの攻撃力を+20する。エアシューズ状態になる。(レベル3)

風による影響でマップを移動しなくなり、風系チップの攻撃力を+20、エアシューズ状態になる。
チャージショットに吹き飛ばし効果がつく(レベル4)

風による影響でマップを移動しなくなり、風系チップの攻撃力を+30、エアシューズ状態になる。
B+左でスイコミ効果発生、チャージショットに吹き飛ばし効果がつく(レベル5)

佐天涙子から解析できる能力。
風系攻撃力上昇の影響を一番受けるのはチップ「トルネード」、それ以外の恩恵は薄い。
スイコミ効果や吹き飛ばし、風の影響無効化で相手をほんろうしていこう。


データライブラリ#7

ミサカミコト  100 M *
ミサカミコトEX 140 M
ミサカミコトSP 180〜260 M

めのまえに
らいげきのやり
をなげる!

自分のいるマスから、横一直線に雷撃の槍をはなつ
高めの威力とマヒ効果が付いているので、コンボ向け。
問題はコードか。


『学園都市の壊れかけ自動販売機』
100ゼニーを入れると飲み物が出てくる。
たまに『HPメモリ』や『レギュラーアップ』が出る事もある。1個出ると2個目は手に入らない。
『とても運が悪そうなツンツン頭の人』がいる時に飲み物を買おうとすると出てこないので

熱斗「ムッカー!なんだよ!飲み物が出てこないじゃんか!」

[≫むかつく!けってやれ!
 ちぇっ、仕方ないなぁ……

を選んで蹴ると、『スピンパープル』が自動販売機から出てくる。
と同時に警備ロボが『とても運が悪そうなツンツン頭の人』、を犯人だと勘違いして追いかけまわしてしまう。

「ぼくのかんがえたさいきょうのぷろぐらむ・ちっぷ・のうりょく」
にしない程度にチップとか考えてる瞬間が一番楽しい

科学プログラムはレベル5を越えるとバグが発生する。ならばあのプログラムがあれば・・・。

おかえりー!
いつの間に復活したんだ

おつー
とあるキャラのドット絵が脳内再生されるw

おおお復活してる!ある日突然落ちてたのを見た時は悲しかったぞ
それにしても所々にホモ臭い記述があるんですがそれは・・・

御坂さんが動物に懐かれる日がくるとは…

アンダーシャツでHP1→ミサカ→右連打でムラマサブレードを確実に当てるとこまで妄想した

でも横一列ってうっかり外しそうで怖いんだよなぁ
フラッシュマンはやっぱり強い

なにこれとんでもなくおもろい

熱斗「………ん」

ロックマン「おはよう熱斗くん!嫌な夢はみなかった?」

熱斗「……ああ、ロックマンのおかげで、バッチリ眠れたぜ!」

熱斗「でも、別にPETに戻らなくてもよかったのに」

ロックマン「いや……さっきまでは現実世界にいたんだけど……」

ロックマン「急に恥ずかしくなっちゃって……」

熱斗「なーにいってんだよ!俺とロックマンの仲だろ?」

ロックマン「ごめんごめん!それより朝ごはん食べにいこうよ!」

熱斗「おう!」

………

ママ「………」

熱斗「ん?どうしたのママ?TVに何か変なのでも映ってた?」

「———です、繰り返しお伝えします。
現在、多くの場所でスキルアウトによる暴動が発生しています。
ジャッジメントやアンチスキルによる安全が確保されるまで、皆さまは外出をひかえ———」

ママ「ぶっそうだわ……」

熱斗「なんかすごい事になってるな……」

ママ「熱斗、危ないから今日は家にいなさ…」

バガンッ!!

ママ「キャアッ!!」

熱斗「な、なんだっ!?」

「ヘヘ、お宅拝見コーナーっとくらぁ!」

「おうおう、痛い目に遭いたくなきゃ、ありがねぜんぶよこしな!」

熱斗「スキルアウト!?」

ロックマン「熱斗くん!『リターン・パルスイン』して!」

熱斗「おう!」

———リターン・パルスイン!
    ロックマン.EXE!トランス・ミッション!

「うおっ!なんだテメェ!どっからわいてきやがった!」

「ヘッ!そんなの関係ねぇよ!邪魔すんなら、やっちまうぜ!オルルララァ!」

ロックマン「熱斗くん!」

熱斗「ああ!バトルチップ!「ディスコード」!スロット・イン!」

「あぁ?なんだぁそのヘンテコなラッパは?」

「へっ、こいつの能力だろうよ!でもてんで大した事なさそうだな!」

「おいガキ、変な事考えるんじゃねえぞ?なんせ俺はレベル4の『パイロキネシス』だからな!」

ボッ!

ロックマン「で、でかい火の玉だ!」

熱斗「ママ!後ろに隠れて!」

「ん?どうだ?いまならありがねぜんぶに土下座くらいなら許してやってもいいぜ?」

「ギャハハハハ!」

熱斗「うるせっ!誰がしたがうもんか!」

テレレテレレ!テレレテレレ!テレレテレレ!

「……そうかよ、じゃあお前はここで死んじまいな。
にしても、なんだぁ?そのラッパ、ヘンテコな曲流すだけでてんで役にたちゃしねぇ。お前、能力者としては失格だな」

「ちげえねえ!バハハハハ!」

「おらよっ!黒焦げになっちまいな!」

ビュンッ

うわああああああああっ!!あついっ!あついよぉっ!

「ハハハ!燃えろ燃えろ!」

「ハハハハハハハ!!ざまあねえなクソガキ!さあて次はてめぇだぜ?ママー?」

…………バブルショット!!

「…………あ?」

「おい、俺はクソガキに向かって炎を投げたはずだぞ」

「なのになんで俺の相棒が黒焦げで倒れてんだよ!?」

ロックマン「……ディスコードの曲を聴くと、頭が混乱して、正しく行動できなくなるんだ、だから君が放った炎はその人に当たった」

ロックマン「でも、君が放った炎は、本当に人を殺す力をもっていた」

ロックマン「ボクがバブルショットで火を消さなかったら、その人は死んでいたんだ!」

「あ?だからなんなんだよ?」

ロックマン「……熱斗くん!」

熱斗「……ああ!こんなやつ、このままにしておくわけにはいかないぜ!!」

「あぁ!?ナマいってんじゃねえぞクソガキがあああ!」

熱斗「バトルチップ『オオツナミ』スロット・イン!」

ロックマン「でやあああああ!」

ザバンッ!

「ハッ!「ハイドロハンド」の能力者だってか?だがな、こんなモン……意味ねぇんだよ!!」

ゴアアアアアッ!!

ジュワアアアア……

ロックマン「な、『オオツナミ』をじょうはつさせた…?」

「レベル4ともなりゃあ、この程度はなんてことねぇんだよ!!それにな……工夫次第で、こんなこともできんだぜ?」

ボオオオオオッ

「炎の剣だ!!くたばりやがれ!」

熱斗「よけろ!ロックマン!」

ロックマン「くっ」

「オラオラ!避けるだけか!?切れちまうぞ!?」

ズパッ

ロックマン「!!冷蔵庫がまっぷたつに!!」

「そこだっ!」

ロックマン「うわっ!」

ドサッ

「転ぶとは情けねえな!、だがこれでテメエも終わりだな!」

熱斗「マズイ!!成功するかわからないけど……バトルチップ「シラハドリ」!スロット・イン!」

「しにやがれっ!!」

ロックマン「……っ!!そこだっ!!」

「な、俺の剣を両手で受け止めただと!?」

ロックマン「でぇっ……りゃあっ!!」

ズバババッ

「グハァッ!!」

ドサッ……

ロックマン「あ、あぶなかった……」

熱斗「やったぜ!!」


……
………

「ご協力感謝します!……さぁ、来るんだ!」

「チッ……」

「あにきぃ……熱いよぉ……いてぇよぉ……」

「重度のやけどだ、今すぐ病院へ連れて行ったほうがいいな」

ピーポーピーポー……

熱斗「……ふぅ、ママ、もう大丈夫だよ」

ママ「うん……ありがとう、熱斗、ロックマン」

ピシュン!

黒子「熱斗さん!ご無事ですの!?」

熱斗「うおわっ!?白井さん!?」

黒子「急いでいたものでして、直接家の中にテレポートさせていただきましたわ」

ママ「ママもびっくりしたわ……」

……

黒子「今、各地でスキルアウトによる暴動が多発していて、『ジャッジメント』も『アンチスキル』も
てんやわんやな状態ですの……そのさなか、初春が『熱斗さんの家から通報があった』と連絡が入ったものでしたから」

熱斗「そうなんだ……ありがとう、白井さん」

黒子「礼には及びませんわ、この地域は安全と踏んでいたのに……読みが甘かったですわね」

熱斗「…ねえ白井さん、俺達にも、手伝わせてくれないかな?」

ママ「熱斗!」

黒子「いけません、危険すぎますの!」

熱斗「そんなのわかってるよ!でもさ、さっき、あのスキルアウトと戦ったけど……アイツ、人を本気で殺そうとしてた」

熱斗「オレ、学園都市が好きなんだ!だから、あんなやつらが好き勝手してるなんて許せないんだ!」

黒子「熱斗さん……」

熱斗「それに、オレには頼りになるロックマンがついてるからさ!」

ロックマン「……うん、熱斗くんには、傷一つつけさせないよ!」

黒子「……ですが!」

ママ「熱斗、いいの?これはとても危ない事よ?」

熱斗「……うん、わかってる」

ママ「……そう、ならもう止めません、どうせ止めたって、きっと熱斗は一人でも行っちゃうわよね?」

ママ「ロックマン、いいえ、彩斗……熱斗を、よろしくね」

ロックマン「……はい」

熱斗「ママもこう言ってる事だしさ、白井さん!」

黒子「…しょうがないですわね、熱斗さん、ロックマンさん、一緒にこの事件を解決しましょう!」

熱斗「おう!」

ロックマン「はい!」

黒子「ですが!原則私と必ず同行する事!それが条件ですわ!」

熱斗「オッケー!」

黒子「えー……初春?」

『はい!こちら本部、初春です!どうぞ!』

黒子「これより臨時ジャッジメントの光熱斗さんを連れて一度帰還します、オーバー?」

『えっ!?あっ、はい!りょうかいしました!アウト!』

黒子「では、熱斗さん、お手をどうぞ」

熱斗「うん!」

ピシュン!

ママ「熱斗……」

ピシュン!

黒子「白井黒子、ただいま帰還しましたの。それで初春?今の状況は?」

初春「はい!……炎山さんと固法さんが向かった第9学区は、ほとんど制圧できたようです。後は……」

ピピッ!ガー!ガガーピー!

初春「っ!?誰ですか!?応答してください!?」

「……ろこ……」

「くろこ……きちゃ……だめ……これは……わな……」

ブツッ……

黒子「今のはまさか……お姉さまでは!?」

初春「……今の信号は御坂さんの物でした、場所は、第10学区です」

黒子「こんな不自然な通信、きっとお姉さまに身に何か起きたんですわ!!こうしてはいられませんの!!
初春!わたくしと熱斗さんは第10学区まで先行します!初春は本部からサポートを!」

初春「はい!了解です!」

黒子「熱斗さん、第10学区までは距離がありますので、連続テレポートで移動する事になりますの。
準備しておきたい事があれば、先に準備してから私に話しかけてくださいまし」

初春「第10学区は治安が悪い事で有名なんです、熱斗さん!気を付けて!」

熱斗「うん!」

ロックマン「この先何が起きるかわからない!しっかり準備していこうね!」


……

熱斗「よし、チップフォルダも、プログラムもオッケーだな!」

黒子「熱斗さん、準備完了ですの?」

[>>はい
  いいえ

黒子「手をつないで下さいまし……では、行きますの!」

ピシュン!ピシュン!ピシュン!


……

ピシュン!

黒子「……到着しましたわね」

熱斗「……はっ、はあっ、はあっ」

ロックマン「熱斗くん、大丈夫?」

黒子「テレポート酔いですわね、連続してテレポートした結果、目まぐるしい視界の変化に脳の処理が追いつかず酔ってしまうんですの」

熱斗「うっぷ…………はあっ、なんとか、大丈夫だぜ」

黒子「辛い所でしょうけど、ここはもう敵地、ゆっくりしているヒマはありませんわ」

熱斗「ああ……そうだな、いつ敵が襲ってくるかもわからないし、ロックマンをリターン・パルスインしておこう」

———リターン・パルスイン!
    ロックマン.EXE!トランス・ミッション!

ロックマン「油断しちゃダメだ……何かの気配を感じるよ!」

黒子「初春!最後にお姉さまから通信があったポイントはどこですの?」

『はい!……そこから北に800メートル付近です!ルートを送信します!』

黒子「行きますわよ!熱斗さん!ロックマンさん!」

熱斗「おう!」

ロックマン「はい!」

……
………

「ハバラハバラバー!くたばっちまいなっ!」

熱斗「くっ!バトルチップ『バブルスター 2』スロット・イン!」

ロックマン「やあっ!」

「ああん?なんだこりゃ、ヒトデか?へっ、ガキのオモチャじゃあるまいし……」

パチンッ!

「ぐわばっ、アワに包まれて、身動きがとれねえ!」

「ギヘヘヘヘヘ!なさけねえな!もっとスマートにやるんだよ!こうやってな!」

熱斗「白井さん!危ない!」

「オラアアアアア!」

黒子「遅いっ!足払いっ!」

ドサッ!

「グエッ!」

黒子「ごめんあそばせ、わたくしこう見えて、少々足ぐせが悪いんですの」

黒子「く・わ・え・て、手癖も悪いんですのよ?『鉄の矢!』」

シャシャシャシャッ!!

「ぐっ、てめぇっ」

ドドドドドドドッ!!

「のわああっ!?服に金属の棒が!?クソッ、うごけねぇ!」

黒子「そうやって地面に縫い付けられているほうがお似合いですわ」

熱斗「ヒェーッ、すさまじいな……白井さん」

ロックマン「うん……」

黒子「体内に鉄の矢を転移されなかったことを感謝してほしいくらいですわね、それにしても敵が多い……」

熱斗「あちこちから襲いかかられて、これじゃあキリがないぜ!」

ロックマン「加えて、彼らの能力の強さ……」

黒子「ええ、皆、最低でもレベル3はあると踏んだ方がいいでしょう」

黒子「『レベルアッパー』の報告では、ほとんどがレベルをせいぜい1から2まで上昇させる程度だと聞いていたのですが」

黒子「彼ら『スキルアウト』の構成員はレベル0がほとんど……このレベルの高さはいささか異常ですの」

熱斗「これだけの能力者が相手となると、さすがの御坂さんも危ないはずだ!いそごうぜ!」

黒子「賛成ですの!」

「おおっと!」

「この先にはいかせねぇぜ!」

ロックマン「くっ、また敵かっ!?」

黒子「ええい!次から次へと……!」

熱斗「こうなりゃ、逃げるが勝ちだ!バトルチップ『ユカシタ』トリプルスロット・イン!」

ヒュッヒュッヒュッ!

「なっ!?消えた!?」

「クソが!どこにいやがる!」

「きっとヤツのテレポートだ!他の仲間に連絡しろ!」

黒子「な、これは一体……」

熱斗「シッ……静かに!」

ロックマン「今ボクたちは、地面の中にいるんです!相手に攻撃を仕掛けないかぎり、地面の中に隠れる事ができるんです!」

黒子「なるほど……後は初春のナビ通りに進めば、敵に見つからずに目的地へたどり着けますわね!」

熱斗「そういうこと!……それにしても、『土の中を走る』って、すごくヘンテコだなぁ」

ロックマン「僕は何度か経験してるから、そうでもないけど……」

黒子「それどころか、呼吸も問題なくできて、何の抵抗もなく土の中を掘り進めるほうが問題ですの、まったく……何でもありですわね」


……

『目的地周辺に到着です!白井さん、大きな古い倉庫が見えますか?』

黒子「……アレですわね」

黒子「大きなドアの前にふたり……彼らをどうにかしないといけませんわね」

熱斗「そういうことなら、オレたちにまかせてよ!」



「……たく、めんどくせえ」

「だよなー、いくらなんでもたかが2人のガキ相手に、こんな人数でかかるなんてリーダーも大人げねえよ」

「まったくだぜ」

ロックマン「やい、お前たち!」

「敵だ!!」

「おいおい、先に行った奴らは何してたんだ!?」

ロックマン「こっちに来るんだ!」

「クソガキめ!」

「ぶっころしてやる!」

熱斗「バトルチップ『ブラインド』スロット・イン!」

ビカアアアアッ!!

「ぐわあっ!?」

「め、めが!なにもみえねえ!」

黒子「今ですの!」

ドスッ、ドスッ

「ぐ……」

バタッ……

熱斗「おっし!」

黒子「後は身動きできないように壁に貼り付けて……と」

ロックマン「この中に、御坂さんがいるんでしょうか……」

黒子「どちらにしろ、『スキルアウト』が暴れている以上、中に突入せざるをえませんわ。準備はよろしくて?」

『気を付けて下さい!!初春、通信終わります!!』

熱斗「ああ!」

ドカッ

黒子「お姉さま!」

熱斗「御坂さん!」

…………

ロックマン「誰も……いない?」

黒子「まさか……そんなはずは……ハッ!」

「う…………」

御坂「くろ………こ………?」

黒子「お姉さま!!黒子が助けに参りましたの!!」

ピシュンッ

御坂「バカッ!!ダメよッ!!これは罠なのっ!!!!」

黒子「えっ」

「いまだ、やれ」

キィィィィィィィィィィィィ

黒子「ぐっ……ぐあっ……ああああああっ……こ、この音は………」

御坂「うぐっ…………」


熱斗「白井さん!御坂さん!二人ともどうしちゃったのさ!」

ロックマン「この変な音が流れ出した途端に……もしかしてこの音が!?」

パチパチパチパチ……

「ハハハ、さすがは光熱斗とロックマン、あれほどの障害をなんなく乗り越え、ここまで到達できるとは」

熱斗「誰だ!?」

「フフフ、この私を忘れてもらっては困るな……光熱斗!ロックマン!」

ロックマン「お前は!!」

熱斗「シェードマン!?」

シェードマン「そうだ……中々、現実世界というのも悪くはないな」

熱斗「なんで、なんでシェードマンが現実世界にいるんだよ!?」

シェードマン「おやおや、自分たちが使っている技術の事を忘れてしまったのかい?」

ロックマン「まさか……『リターン・パルスインシステム』……」

シェードマン「その通りだよロックマン……このシステムのおかげで、忌々しい太陽の光も克服できたが……
しかし、ミサカとかいったかな?彼女をとらえるにはなかなか苦労したよ」

シェードマン「遠慮なく電撃をまきちらしてくれたおかげで、可愛い私の部下たちがほとんど全滅してしまったじゃないか」

熱斗「じゃあ、オレ達を襲ってきたスキルアウト達は、シェードマンの部下だったっていうのか!?」

シェードマン「もちろんだよ、私の新たな能力『メタモルフォーゼ』を忘れたわけではないだろう?
この能力を使い、『ビッグスパイダー』のリーダーだった男の姿をコピーしたのさ!」

ロックマン「そうだったのか……」

シェードマン「めいどの土産にもう一つ教えてあげよう、この音はね、『キャパシティダウン』という機械が
能力者たちの演算能力を下げる、特殊な音波を発生させているのだよ。
私の力とこの機械の相性はとてもよくてね……このように、出力をいくらでも変えられるのさ!」

ギィィィィィィィ!!!

黒子「あぐっ、ああああっ!あたまが、われ、る……」

御坂「くっ、ううっ………、い、いや……」

熱斗「こいつ!!」

ロックマン「やめるんだ!!シェードマン!!」

シェードマン「フハハハハ!!ニンゲンとはなんとひ弱な生き物だろう!音一つで身動きもとれなくなるとは!!」

ロックマン「許さないぞ……!!シェードマン!!」

シェードマン「フン!それはこちらのセリフだ!!ロックマン、お前に敗北し、ヤミの中で長い間復活を待っていた……」

シェードマン「かかってこい!今度こそ、お前のデータを1ビットも残さず吸い尽くしてくれる!!」

ロックマン「熱斗くん!!」

熱斗「ああ!

シェードマン「『レベルアッパー』でさらなる力を得た私には、決して勝てない!!」


———リアルオペレーション!セット・イン!


シェードマン「まずは小手調べといこうか!!『死角移動(キルポイント)』!!」

ロックマン「消えたっ!?」

熱斗「ロックマン!!後ろだ!!」

ロックマン「ハッ!?」

シェードマン「遅い!!」

ガブッ

ロックマン「ぐわあっ!!」

シェードマン「フフフ……エネルギーを吸い尽くされて、データの『ちり』となれ!!」

熱斗「バトルチップ『バーニングボディ』スロット・イン!」

ロックマン「せやあああああっ!!」

シェードマン「ぐううっ!?」

ロックマン「はあっ……はあっ……」

シェードマン「翼が少し焦げてしまったじゃないか……まったく、酷い事をする」

シェードマン「キサマだな……?いまいましいニンゲンめ……光熱斗、まずはお前を始末したほうがよさそうだな!!」

シェードマン「ゆけっ!!シェードバット!!」

キキーッ!!

熱斗「来るぞ!ロックマン!!」

ロックマン「ロックバスター!!」

バシッバシッ!!

ボシュウッ

ロックマン「熱斗くん大丈夫!?」

熱斗「ああ……でも、シェードマンの姿が消えたぜ!?」

ロックマン「熱斗くん、僕から離れないで……」

………
………

熱斗「……ゴクリ」

ロックマン「…………」

…………グアッ!!

ロックマン「下だ!!」

熱斗「バトルチップ『ブロンズフィスト』スロット・イン!」

ロックマン「せいっ!!」

ガキィンッ!!

シェードマン「その程度かい?ロックマン!!」

ズバァッ!!

ロックマン「うわぁっ!!」

熱斗「ロック!!」

ロックマン「う……間違いなく、当たったはず……」

シェードマン「ああ、もちろん当たっていたよ、だが『空気風船(エアバッグ)』のおかげでダメージは最小限に抑えられた」

熱斗「ど、どうすりゃいいんだ……」

御坂「う……アンタ……なんでよ……」

シェードマン「ほう、まだ意識があったのか?」

御坂「普通、能力は一人に一つのはず……アンタが使った能力は……もう3つ目じゃないの……」

シェードマン「ニンゲンにしてはいい目の付け所だな、キキッ!特別に教えてあげようじゃないか!!」

シェードマン「『レベルアッパー』はニンゲン同士の脳波を同調させ、同じ能力者同士の演算能力を底上げするためのデバイスだ」

シェードマン「なら、『レベルアッパー』を使った人間の脳波を一つの脳波に集中させるとどうなるか……」

シェードマン「その脳波を支配すれば、『レベルアッパー』を持つ能力者の能力、全てが支配できるのさ!!」

御坂「じゃあなんでアンタは……『キャパシティダウン』の影響を……受けないのよ……」

シェードマン「私は君たちニンゲンのように脳もなければ脳波もない。だから
『レベルアッパー』が集めた脳波データと共にリターン・パルスインすれば、『キャパシティダウン』の
影響を受けずに、能力が使えるということさ!
感覚としては、能力をチップデータ化し、必要に応じてチップを使っているような物かな!」

御坂「むちゃくちゃじゃないの……そんなの……」

シェードマン「フフフ……今の私とロックマンの間には、能力者1万人分の戦力差があるのさ……」

熱斗「一万人だって……!?」

ロックマン「たとえ、一万人分だろうと……ボクたちは、負けるわけにはいかない!!」

シェードマン「フン……『エアロハンド』!!」

ビュオオオオオオオッ!!

ロックマン「うわあああああっ!!」

熱斗「ロックマン!!」

ドカッ

熱斗「うわあっ!!」

ロックマン「ぐ……熱斗くん……」

熱斗「ロックマン……これくらい……へっちゃらだぜ……」

シェードマン「あっけないものだね、かつてあれほど苦戦したロックマンが、これほど弱く感じてしまうとは」

シェードマン「そして…………」

「せやあああああああっ!!」

シェードマン「陰でコソコソと様子を見ていたようだが……」

ズバッ!!!

シェードマン「君もまた同じだよ……伊集院炎山!!」

ドカッ

炎山「ぐあああっ!!」

熱斗「炎山っ!!」

シェードマン「ニンゲンとはよくわからないものだ、リターン・パルスインシステムによって、ナビの力も借りられないというのに
その弱いチカラで、この私に傷一つ付けられると思っていたのか?」

炎山「ぐ……光、何をしている……戦え……」

熱斗「で、でも!!」

炎山「俺にかまうな……光、お前にしかコイツは倒せん……」

シェードマン「無駄口を叩いているヒマがあると思ってるのかい?」

ズバッ

炎山「ぐううっ!!」

炎山「ハア……ハアッ……能力者が立ち向かえない以上、今この場を収められるのは……お前だけだ、光……!!」

シェードマン「ペチャクチャと……少し黙っててもらおうか!!『念動力(テレキネシス)!!』」

グググググッ

炎山「うぐううっ、ぐっ……ぐああああああっ!!」

熱斗「え、炎山……」

熱斗「そうだ……こんなやつ……放っておいたら、どうなるかわからない!!」

ロックマン「ボクたち……二人の力で……」

熱斗「あいつを……」

ロックマン「シェードマンを……」

ロックマン・熱斗「「倒すんだ!!!!」」

ピカッ!!

シェードマン「キキィッ!?なんだこの光は!?」

炎山「ぜぇっ……ハアハアッ……フッ……遅いぞ、光…………」

ロックマン・熱斗「「おおおおおおおおおおおっ!!!!」」

………
………

シェードマン「……キサマ、その姿は」

ロックマン「「……シェードマン!!今ここで、決着をつける!!」

シェードマン「まさか、電脳世界ではなく、現実世界で『フルシンクロ』したというのか……!?」

ロックマン「「いくぞ!!『フミコミザン』!!」」

シュッ

シェードマン「消えただとッ!?」

ズバアッ!!

シェードマン「グハアアッ!!……な、なんだ……ざんげきが、見えなかった……」

シェードマン「グ……だがしかし、相手の位置から座標を割りだし、背後に出現する『キルポイント』ならば……!」

シェードマン「『キルポイント』!!」

ロックマン「「…………『イアイフォーム』!!」」

ズバアッ!!

シェードマン「ギギィィッ!?」

ロックマン「「同じ手は通用しないぞ!!シェードマン!!」」

シェードマン「な、ならばこれはどうだ!?『偏光能力(トリックアート)!!』」

ロックマン「「させない!!『ギガキャノン』!!」」

ドゴンッ

シェードマン「キキキ!!はずれだよ!!」

ロックマン「「どういうことなんだ……?今確実に、シェードマンにヒットしたはず……」」

シェードマン「私の周りの光を捻じ曲げた!!君が目にしているのは、私の虚像さ!!」

シェードマン「さあ食らえ!!クラッシュノイズ!!」

ロックマン「「ぐううっ……」」

シェードマン「ハハハハ!!これで私の勝ちだ!!そのまま倒れるまで、攻撃し続けてやる!!」

ロックマン「「ぐっ……」」

ガクッ

シェードマン「どうしたどうした!!これで終わりかい!?」

「いいや……終わるのはお前のほうだ、シェードマン」

シェードマン「何っ!?」

炎山「お前が俺に構っててくれたおかげで、ブルースが難なく『キャパシティダウン』のプロテクトを突破できた……」

シェードマン「まさかキサマっ、わざわざ私の前に出てきたのは……」

炎山「フッ……今更気が付いたのか、シェードマン」

ピピピッ……

「炎山様、任務完了です」

炎山「ご苦労、ブルース」

シェードマン「いかん!!『キャパシティダウン』が!!!」

ヒウゥゥゥゥゥゥゥン………

………

「ふぅ…………」

御坂「……まだちょっとつらいわね、まぁ60%ってとこかしら?」

黒子「……わたくしは40%ってとこですけど、お姉さまに危害を加えた事に対する怒りをプラスして、100%ってとこですかね」

シェードマン「ググッ……キサマら……!!」

固法「二人とも!大丈夫!?……私、『キャパシティダウン』のせいで近づく事もできなくて……ごめんなさい」

炎山「かまいません、後方に控えてもらう事で、万が一の脱出が楽になりますから」

固法「……そういってもらえると助かるわ」

『本部に戻った炎山さんたちに、おうえんに向かってもらったんです、グッドタイミングでしたね!!』

黒子「初春、おかげで助かりましたわ」

『えへへ……みなさんご無事で何よりです』

御坂「アンタ、今見えている姿とは別の位置に本体があるそうね……」

御坂「なら、私がここ一帯を、電磁波で覆い尽くして、いぶりだしてあげるわよ?」

シェードマン「チッ……仕方ない、ここは一旦引くか」

シェードマン「命拾いしたな!ロックマン!『メタモルフォーゼ』!!ジャイロマンに変身だ!!」

バラバラバラバラ……

ロックマン「「まて……ぐぅっ、シェードマン!!」」

御坂「はぁ……ヘリだかなんだか知らないけどね」

御坂「私を相手にその選択肢は、愚かとしか言いようがないわ」

御坂「…………蚊トンボみたいに、墜ちなさい!!!!」

バリバリバリッ!!

シェードマン「ギギギギギィィッ!!?」

ドガッ

シェードマン「ぐ……おおお……小娘が……この私に……」

黒子「お姉さまの本気の電撃を受けて、まだ立つ気力があるとは……」

シェードマン「こうなれば、キサマら全員、道連れにしてくれる……!!」

グオオオッ

ロックマン「「いけない!!ヤミの穴を開くつもりだ!!」」

シェードマン「ククク……あの時は他のナビしか引き込めなかったが……今度はお前だ、ロックマン!!」

ロックマン「「させるものか!!プログラム・アドバンス!!『パイルドライバー』!!!」」

ジャキン!!ジャキン!!

ロックマン「「太陽の光は、お前が思ってる以上に強いんだ!!」」

ロックマン「「たいよぉぉぉぉぉぉー!!」」

ジュアアアアアアアッ

シェードマン「ぬおおおおっ、何故だっ、太陽の光は、克服したはずなのに!!」

シェードマン「グアアアアアアアアアアアアア…………」

ロックマン「「やったかっ!?」」

シェードマン「グッ……どうやらここまでのようだ……だが……ダークロイドは闇さえあれば蘇る……!!」

シェードマン「『学園都市』の『ヤミ』よ…………私を………うけ………いれろ………」

シュウウウウウ………

ロックマン「「……シェードマン」」

炎山「消滅したか……」

ドサッ

固法「ロックマンくん!!……えっ!?」

熱斗「う……」

ロックマン「うう……」

炎山「フルシンクロがとけたか……」

黒子「ふぅ……もう今更驚きませんの、まったく、とんでもない人たちですわね!」

炎山「初春さん、本部から回収班をよこしてくれ」

『ラジャーです!』

固法「熱斗くん、ロックマンくん……二人とも、お手柄ね」

御坂「………………」

御坂「『レベルアッパー』は、使用者の脳波を全て同一にする性質があった、シェードマンはそういってたわね」

黒子「え?ええ、そうですが……それが何かしましたか?お姉さま」

御坂「……調べてみたい事があるの」

黒子「……?」

御坂「もしかしたら、『レベルアッパー』を作ったヤツの尻尾をつかめるかもしれないわ」

ピーポーピーポー……
ウー……ウー……


……
………

ロックマン「……とくん」

熱斗「……ん?」

ロックマン「……熱斗くん!」

ガバッ!!

熱斗「…………ここは」

固法「一七七支部よ、熱斗くん」

熱斗「オレ、あれから……」

固法「ええ、気を失っていたから、ここまで運ばせてもらったわ」

熱斗「…そうだ!ロックマンは!?」

固法「ロックマンくんなら、ここにいるわ」

ロックマン「熱斗くん!大丈夫!?」

熱斗「ああ……PETの中にいたのか、うん、大丈夫だよロック……」

ロックマン「よかった……」

熱斗「……あれ?固法さんだけ?他の人は?」

固法「……そうね、話すと少し長くなるわ」

固法「だから、話をする前に、今まで何が起きていたのか整理しておくといいわ」

固法「今までに起きた事、PETにセーブしておく?」

[>>はい
  いいえ

固法「オッケー?それじゃあ、話すわね……」

データライブラリ#8

ドレインバイト1 A L R 30
ドレインバイト2 C O V 60
ドレインバイト3 F S W 90

めのまえ1マスに
きゅうけつこうげ
き!HPをうばう!

ロックマンが1マス前にとびかかり、ウイルスやナビがいればチップダメージ*3回分
相手にダメージを与え、ダメージを与えた分だけロックマンのHPが回復する。
吸血の失敗や、吸血中は無防備なので考えて攻撃しよう。
攻撃はのけぞり判定なので、スーパーアーマー相手には逃げられてしまう。



P.Aメモ#3

ドレインバイト3 S
ドレインバイト3 S  →  ヴァンパイアナイト
シェードマンSP S

ヴァンパイアたちが
めざめる
ヤミのせかい!

シェードマンとハクシャクが現れる。
シェードマンはひっかき攻撃(150*2)
ハクシャクは相手に吸血攻撃(1ダメージずつの攻撃を、300ダメージ分与える)をしたあと
ロックマンの上に、相手の血がしたたりおち、ロックマンのHPが300回復する。

>>154
なんのこったよ(すっとぼけ)

乙 やっぱりホモじゃないか(呆れ)
位置サーチ系のPAは強いよな 最終的にインビジゲーになるのはご愛嬌

乙。
久しぶりにEXEやりたくなってきた。
2は5回くらい最初からやり直して繰り返しやったなぁ。
プラネットマンをバスティングレベルSで倒すのに苦戦したのも今では良い思いでです。


プラネットはプリズムフォレスト使えないもんなぁ

そういう時はスタイルバグのチャージショット使うんだよ(ゲス顏)

自分は今のとこ実機(アドバンスSP)でEXE5しか持ってないのよね。
1~6全部やったんだけど、小遣いの少なかった僕は1が終われば1を売り2をプレイ
2が終われば3を…てなカンジだったので、手元に残ったのは5だけとなってしまった
なぜ5を残して6を売ったのか、それは今の僕にはわからないけど
この箱を見ると泣きそうになる。今開けたら説明書も折曲りすら一か所もなかったよ。

http://i.imgur.com/AFqqe7k.jpg

一応3DSを持ってるから、手遅れになる前に流星三部作もチャレンジしてみたいね。
(手遅れっていうのは現状のように、入手困難になる前に。例・エグゼ6新品がアマゾンで2万5千円)

新作はぜひ出してほしいけど、現状はとても厳しいと思う。
「ロックマン」のキャラデザ、「エグゼ」のシリーズプロデューサーだった
金ドブ稲舩がカプコンから離れたから、カプコンとしてはエグゼとか関係なく
ロックマン自体の新作がとてもだしづらいんだと思う。

事情を知らないのに、ここであれこれ言っても詮無い事なんだけど……。
エグゼ新作、やりたいよね。
やれないからここに妄想した事全部ぶちまけてるよ、ホント。

エグゼはこのまえ1のソフトだけ売ってたから買ったわ
5もカーネル版をソフトだけ売ってたのを前に買った

エグゼは一通りやったけど流星はやってないなぁ
あまりいい評判を聞かないのと、俺の中でエグゼがすごく美化されてるせいで手を出しにくいというかなんというか

流星も悪くはないんだけど、2だけ雑魚とのエンカウント率が異常だった記憶があるな……

流星はゼロ4だったかゼクスを買った時についてきたDVDで面白くなさそうだったからパスした
噂では1,2はエグゼから入った人からするとクソゲー、3が普通に面白いらしい
エグゼが思い出補正で神ゲーレベルになってるから手を出しにくいんだよね

ヴァンパイアナイトはツインリーダーズみたいにハクシャク*ドレインバイトSシェードマンSPSとシェードマン*ドレインバイトHハクシャクSPHのがいいんじゃないかと思いました
まぁどうせ本編でないだろうしどうでもいいんだけどね、ナビチップはさすがに本編で使わないな

流星はエグゼと比べると戦闘は似て非なるシステムだし違和感がある人もいるかも

個人的には流星は1,2,3良作だと思うけど

流星は1,2だけやったな
3が良作と結構聞くが

エグゼと比べるなんてことしないで普通にやってれば面白いよ>>流星
エグゼと流星は別の物なんだから比べる方がおかしいんだけどもさ

もうあんまり関係無いかもしれないけど木山せんせーの名前「春生」だった気が

何これ面白いってレベルじゃねぇぞ
こんなにワクワクするのは久しぶりだ

ちなみに質問なんだけど、それぞれの現実世界の攻撃手段のダメージってどれ位?
アルミ缶爆弾の爆発をバリア20?30?で防いてノーダメージって考えるとレールガンが200位かなーと思ってるんだけど

バリアはゴスペルだろうと一撃は防ぐから関係ないんじゃね?

25kワロタ

6だけやってなくていつかやろうと思ってたけど2万以上するのかよ…
加えてアドバンスも死にかけだし、3DS辺りで熱帯つけて再販してくれねーかな…

カセットだけの中古探せばいくらでも安く買えると思うよ

エグゼの中古は内蔵電池切れてるのが多い
OSS出る前に中古のエグゼ1買って、フォルテ遭遇まであとチップ2種類ってとこで電池切れてセーブ不可になった

いや自分で交換すれば済むんだろうけど

固法「えーっと、どこから話せばいいかしら……そうね、みんなでここまで戻ってきた所から話しましょうか」


……

御坂「ふひゃぁ〜……疲れたぁ……」

固法「そういう時はムサシノ牛乳!牛乳よ!」

御坂「冷えてますか〜?」

固法「バッチェ冷えてるわよ〜」

御坂「くぅ〜っ!」

黒子「……して、お姉さま、先程の話なのですが」

御坂「……うん、『レベルアッパー』は、使った人間の脳波を同一にすることで、演算能力を高める効果があるって言ってたわね」」

御坂「ってことは、その『レベルアッパー』を使った時の脳波と同じ脳波の人が、事件の黒幕だと思うの」

黒子「……なるほど、人間の脳波を使わざるをえない以上、脳波データを探ればおのずと犯人も見つかるという寸法ですわね」

炎山「ネットナビにすぎないシェードマンに、一つの脳波パターンに一万人もの能力者の脳波を同調させたデータを
組み込ませたヤツこそが……『レベルアッパー』を作りあげた犯人だろうな」

御坂「で、そのシェードマンが現実世界に出現していた理由が、ロックマンくんと同じ技術の『リターン・パルスインシステム』、よね?」

炎山「そして『リターン・パルスインシステム』は、光祐一郎氏と木山春生氏の協力の元、作られたものだと光は言っていた」

御坂「ここまで言えば大体想像つくと思うけど……」

炎山「そうだな」

御坂「  [>>木山さんが怪しいわね
        祐一郎さんが黒幕だと思うわ
        真犯人は佐天さんよ!!   」

御坂「私は木山さんが、この事件の犯人じゃないか、と思うの」

炎山「……断言はできないが、調査する必要はあるだろうな」

御坂「簡単よ、だって消去法じゃない、熱斗くんのお父さんが、まさか罪を犯すとは思わないし……」

炎山「そういった可能性もすべて調査してこその『ジャッジメント』だ、そうでしょう?白井さん」

黒子「ええ……そうですわね」

初春「でも……どうするんですか?木山さんとはずっと連絡もとれず、研究所も閉鎖されたそうですし……」

御坂「閉鎖されたって言っても、まだパソコンとか研究資料が残ってるかもしれないじゃない?
研究所にじかに出向いて、証拠を探るのよ!」

黒子「ですが、木山さんが仮に犯人だとして、そうやすやすと捕まるような証拠を残していくとは思えませんの……」

炎山「だが、今ここでじっとしていても何も変わらない事には間違いない、俺は賛成だ」

初春「……私も行きます、木山さんが『レベルアッパー』を作ったのかどうか、佐天さんの為に知る必要があります」

黒子「昨日の今日で辛いでしょうに、初春にそこまで言わせたとあってはわたくしもご一緒するしかありませんわね」

炎山「決まりだな……固法さん、俺達が留守の間、光とロックマンを頼みます」

固法「えぇ……みんな、気を付けるのよ」


「「「「りょうかい!!」」」」



……
………

御坂「ふぅ………いてて」

黒子「お姉さま、どこか痛みますの?」

御坂「んー、まだちょっと頭がね」

初春「うぅ……ドキドキします」

御坂「木山さんとこの研究所まではまだまだ距離があるわよ、深呼吸深呼吸」

初春「そ、そうですね……すぅ〜っ……」

炎山「木山春生がこの事を想定して、ワナをしかけている可能性もある、気を抜くなよ」

初春「ぬっふぇ!!けほっ、けほっ、もう!落ち着かせたいのかハラハラさせたいのかどっちですか!!」

御坂「ゴメンゴメン!」

炎山「…………すまない」



……

御坂「で、到着したわけだけど……」

黒子「やはりといいますか、誰もいませんわね」

炎山「…………ただの杞憂だったか?」

御坂「とりあえず、入ってみましょうか」



黒子「警報の類もなし、監視カメラですら動いている様子はなし、と」

御坂「……もしかして、私の勘違いかしら?」

初春「……あっ、あそこ!木山さんの研究室みたいですよ!」

炎山「中を調べてみるか」

木山春生の部屋


御坂「くろこ〜?そっちはどう?」

黒子「ん〜、どうにもめぼしいものはなさそうですわね」

初春「パソコンのほうは……あ、電源入りました、ちょっと調べてみますね」

ブルース「炎山様、私達も何か見つからないか、調べてみましょう」

炎山「そうだな」


『来客用のソファーだ。
薄くホコリがかかっており、しばらくの間
使われたようすはない』

『木山春生の机だ。
大脳生理学、AIM拡散力場、パーソナルリアリティ……
脳や超能力に関する資料が、山のように積まれており
背のちいさな人が机に座ったら、それ以外見えなくなりそうだ』

『木山春生のパソコンだ。
学園都市のパソコンは、どのパソコンもひじょうに高性能で
学園都市で20年前のモデルが、外の最新モデルと
同じ性能である、という話もあるほどだ……』

炎山「初春さん、何か証拠となるようなものは見つかりましたか?」

初春「はい……この部屋の監視カメラにアクセスして、何か映ってないか探しているところです」

炎山「ありがとうございます、初春さん」

初春「いえ、これくらいなら……あっ!」

黒子「どうかしましたの?」

初春「一週間ほど前の監視カメラの映像なんですが……」


……

『やあ、いきなり呼び出してしまい申し訳ありません、祐一郎さん』

『いえいえ……ところで、れいの『データ』というのは……?』

黒子「木山さんと、祐一郎さんじゃありませんの!」

『ああ、その事なのだが、実は『データ』なんてありはしないんだ』

『……どういう事です?』

『貴方はとても優秀な科学者であり、私と共に研究をした以上、『レベルアッパー』の事はすぐに感づいてしまう
…………だから、貴方を拘束させてもらおうと思ったのんだ』

『……!!』

『そして、貴方を招き入れた以上、逃がしはしない』

スチャッ

『ガスマスク!?まさかっ!!』

『ご名答』

シュ〜……

『うっ……木山さん……なぜ……』

バタッ

『……さて、彼をどう運ぶか…………』

ザザッ、ザザッ

初春「あ、あれ?」

ザザザーッ……

初春「お、おーい?もしもーし?」

ボフンッ!!

初春「きゃあっ!?」

御坂「初春さん大丈夫!?」

初春「だ、大丈夫です……びっくりしたぁ」

炎山「データ消去用のプログラムがしかけてあったんだろうな」

黒子「ですが、これでハッキリしましたわね」

御坂「ええ、木山さんが犯人で間違いなさそうだわ」

初春「でも……祐一郎さんを拘束するって、木山さんは言ってましたよね?」

炎山「そうだな、何か痕跡が残ってるかもしれない、もう少し周りを探してみよう」

……

黒子「それにしても、壁一面の本棚ですわね……少々、圧倒されますの」

御坂「こういう本棚ってさ、マンガやアニメだと、一か所だけ違う色の本があって、それを動かすと本棚が動いたりするのよね」

黒子「お姉さま……またそのような」

御坂「い、いいじゃないの!それにホラ!この赤色の本なんか怪しいと思わない!?」

カチッ

黒子「ん゛?」

御坂「えっ、ホントにっ?」

ズズズズズ……

初春「うひゃあ、本当に本棚が動きましたよ!!」

黒子「……納得できませんの」

炎山「こういう仕掛けはよくあることだ」

御坂「ホラみなさい!」

黒子「……納得できませんの」

炎山「……隠し部屋、か……ロックがかかっているな」

御坂「ちょっと見せて頂戴?」

ビリビリッ

ピピッ!

御坂「……よし、解除できたわ」

ガチャッ……


「う………」

炎山「祐一郎さん!!」

祐一郎「君は……炎山君……か?……なぜここに……」



……
………

炎山「と言うわけなんです」

祐一郎「そうか……という事は、木山さんはもう動き出している可能性が高いな」

御坂「動き出している?どういう事ですか?」

祐一郎「彼女が作った『レベルアッパー』は、元々は大勢の人間の脳を、一つの脳にまとめる事で
高度な演算能力を得ようとする事が目的に作られたもので、能力のレベルがあがるというのは
副作用に過ぎないんだ」

祐一郎「彼女は……過去に、どうやっても救えなかった子供たちがいた、と言っていた。
その子供たちを助けるために、この『学園都市』が誇る『樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)』
という超高性能コンピューターの使用許可を、得ようとした……だが、それは叶わなかった。』

祐一郎「23回目の申請を断られ、途方に暮れた彼女は、『ココロネットワーク理論』を
シェードマンから教えられ、『レベルアッパー』の着想を得たと言っていた」

祐一郎「彼女は、一万人の能力者の演算能力を使い、自らがコンピューターの代わりになって、
演算処理を行おうとしたんだ、だが一万人分もの脳波を受けて無事でいられるはずがない……
彼女の精神は今、とても不安定なんだ……きっと、何をしでかすかわからない」

黒子「そうだったんですの……」

祐一郎「そうだ……熱斗は無事か?」

炎山「ええ、今はジャッジメント支部にいますが……」

祐一郎「そうか…よかった」

御坂「ともあれ、これでハッキリしたわね、事件の犯人は木山さんよ」

黒子「早速本部に連絡しましょう、捜査網を敷いて……」

「いや、その必要はないな」

炎山「っ!?」

「そうか、シェードマンはやられてしまったか……」

初春「う……木山……せんせい……」

黒子「初春!!」

木山「連絡がないからと戻ってみれば……なるほど、君たちは優秀だな」

御坂「木山さん……初春を離して下さい」

木山「いいや、残念だがそれはできない、彼女は私の人質になってもらうよ」

炎山「く……」

木山「それに、あまりおしゃべりしている余裕も私にはなくてね」

木山「今も私の頭脳を駆け巡る、一万人分の脳波が、出口を求めて私の中で暴れまわっている」

木山「何かの拍子に……能力が暴走して、彼女を傷つけてしまうかもしれないだろう?」

炎山「……仕方がない、今はいかせてやれ」

御坂「ちょっと炎山くん!!」

炎山「初春さんの身の為だ」

木山「懸命だな……では『テレポート』」

ピシュン!!

炎山「……クソッ」

炎山「済まない、注意を怠った」

御坂「炎山くんのせいじゃないわ……でも、マズイわね、初春さんが人質になるなんて……」

黒子「アンチスキルとジャッジメントに捜査網を敷いてもらいましょう、いずれは木山さんも見つかるはずですの」

祐一郎「……木山さんを追うというのなら、炎山くんに渡したいものがあるんだ」

炎山「なんですか?」

祐一郎「彼女は今、一万人分の能力を持つ、いわば『多才能力(マルチスキル)』だ、彼女と戦う事があれば、きっと役に立つだろう」


……

固法「……と言う事なの」

ロックマン「そんな……パパが誘拐されていたなんて」

熱斗「じゃあパパからママへのメールは、偽装だったのか!」

固法「今は、街全体にアンチスキルとジャッジメントが捜査網を敷いて、木山さんを捜索中よ」

固法「私も行きたい所だけど、君たちの面倒を見ないといけないし、部署に一人はいないと連絡ができないから、仕方なく、ね」

熱斗「そっか……」

ロックマン「木山さん……どうしてこんなことを……」

固法「私にはわからないわ、でも……そうせざるを得ない理由が、きっとあったんじゃないかしら?」

固法「でも、それは当然許される事ではないわ、どんな理由があったとしてもね」

『……ザッ……ザザッ……』

固法「通信かしら?」

『全ジャッジメント、アンチスキルに連絡……木山春生の乗ったスポーツカーが、学区間ハイウェイを通過しているところが
監視カメラに映っているのを発見……ただちに現場に急行せよ……』

ロックマン「……今の聞いた?熱斗くん」

熱斗「ああ……こうしちゃいられない、オレ達もいこう!!」

固法「さっき言った通り、私はここに残らなくちゃいけない、だから……気を付けてね、熱斗くん」

熱斗「うん!」



ロックマン「メールが届いてるよ!!」

タイトル・元気?
送信者・桜井メイル
「暑さがすごいけど、熱斗は平気?
私、今日夏バテで家で休んでるんだ……
病気になっちゃうと、気がめいっちゃってブルーになるけど
熱斗の事思い出したら、ちょっと元気でてきたかな?
お礼じゃないけど、よかったらこのチップで、熱斗も元気だしてね!」

熱斗はバトルチップ『ロールV3』を手に入れた!


……

「そこまでだ!!木山春生!!」

木山「む?」

「今すぐ車を止めて、人質を解放するじゃん!!」

木山「アンチスキルか……面倒だな」

キキーッ!!

初春「木山さん……やめましょう、こんなこと……」

木山「済まないね、大人のわがままに付きあってもらって、だが止めるわけにはいかないんだ」

バタン!!

初春「木山さん……」

チャキッチャキッチャキッ!

「よし、そのまま両手をゆっくりとあげるじゃん!!」

木山「6人程か……まあこれくらいならなんとかなるだろう」

「何をしているじゃん!!今すぐ両手をあげないと……」

木山「いいや、断るよ」

「なにっ!?」

木山「『質量増加(ウェイトプラス)』」

ズズン!!

「ぐわっ!!」

「がはっ!!」

「な、なんなんじゃん……これは……」

木山「君たちの装備に含まれる、鉄や炭素といった物質の質量を増やして重くした」

木山「質量保存の法則もなんのそのだな、私が言うのもなんだが、めちゃくちゃだ」

「くは……木山……やめる……じゃん」

木山「まだ動けるのか、大したものだ」

ブゥゥゥゥゥゥン……

木山「む?車?」

キキーッ

祐一郎「木山さん!!」

木山「おや、祐一郎博士……それに、御坂くん、白井くん、炎山くんか……光君はいないのかね?」

炎山「木山春生、キサマには関係のない事だ」

木山「それもそうだな、それで……君たちは私を止めにきた、そうだな?」

御坂「そうよ!木山さん、一万人分の演算力を得たとしても、そんな方法じゃ、あなたが助けられなかったっていう
子供たちは救えない!その子たちも、きっと木山さんがこんなことをするなんて望んでいないはずよ!」

木山「……知ったような口を利いてほしくはないな」

黒子「問答無用ですわ、木山春生、貴女を器物損害、暴行、誘拐……ええい!とにかく逮捕しますの!」

木山「やれやれ…『殺人空気(キリングエアー)』

シュー…シュー…

御坂「……なに?」

ドサッ

黒子「…………」

御坂「黒子!?」

祐一郎「白井さん!!な、何が起こったんだ……?」

木山「人間は、構造上10分も息を止めている事が可能になっている。
だが……酸素濃度が極限に低い場合、たった一度息を吸い込んだだけで、たちまち失神してしまう」

木山「とある医学書で読んだ事があってな……なに、仕掛けは単純だ、彼女に酸素のない空気のかたまりを吸わせたんだ」

炎山「っ!!」

木山「ああ、心配せずとも、動いていない人間くらいにしか当たらないよ、こんなものは。
ただ、私としては白井くんが一番の強敵だと思ったからな、早々に退場してもらったというわけだ」

御坂「あら、私も随分と安く見られたものね……」

炎山「……フン、俺を最初に止めなかった事、後悔してもらうぞ、木山春生」

木山「ほう?」

炎山「いくぞ、ブルース!!」

ブルース「ハッ!!」

———リターン・パルスイン!
    ブルース.EXE!トランス・ミッション!

木山「……なるほど、祐一郎さん、あなたの仕業だな?」

ブルース「炎山様にあだなす者は……きる!」

炎山「祐一郎さん、ここは危ない、白井さんを連れて離れて下さい!!」

祐一郎「ああ、わかった!」

御坂「木山さん、貴女に勝ち目はないわ、おとなしく投降して」

木山「言葉を返すようだが、私を安く見ているようでは足元をすくわれるぞ?」

御坂「どうだか!!やってみないとわかんないわよ!!」


……
………

熱斗「ひー!!さっきのハイウェイってどこだよ!!」

ロックマン「もう!今からでも支部に戻って、固法さんに聞いてくる?」

熱斗「でも、もう駅まできちゃったしさぁ……」

『へいへいそこの兄ちゃんまつにゃー!!』

熱斗「え?オレ?」

ブゥゥゥン

『その通りだにゃー!見た所お困りのご様子!よかったら乗せてくぜい?』

ロックマン「……熱斗くん、真っ黒のバンに乗った、サングラスかけて金髪アロハシャツの人なんて、見るからに怪しい人だよ」

熱斗「そうだな……ここはさっさと別の所にいったほうがよさそうだぜ」

『ま、まってほしいぜよ、ぜんっぜん怪しくないって!俺は正義の使者なんだにゃー!』

熱斗「怪しい……」

『たしかに初対面だからにゃー、信用ないのはたしかたぜい、でもな……』

『ロックマン、お前とは一度会っているぞ?』

ロックマン「!!……もしかして、あの時の……」

熱斗「ロックマン?知ってるのか?」

『ま、こんだけ言えば十分だろ?信用するか信用しないかは別としてだがねい』

ロックマン「……熱斗くん、乗ってみよう」

熱斗「マジかよロックマン!!」

ロックマン「信用ならないのは確かだけど……彼には一度助けてもらった事があるんだ」

熱斗「……ロックマンがそういうなら」

『話はまとまったか?それじゃあさっさと行くから、早く乗ってほしいぜよ〜』

熱斗「……ところでお兄さん、名前はなんていうのさ?」

『俺か?俺の名前は土御門元春(つちみかどもとはる)だ、よろしく頼むぜい』

ブロロロロロ……

熱斗「それでさ、土御門さんは……」

土御門「ノンノン、つっちーって気軽に呼んでくれにゃー」

熱斗「つ、つっちーはさ、どうしてオレ達が行きたい場所とか知ってるの?」

土御門「んー、それは残念だけど今は答えられないにゃー」

熱斗「なんで?」

土御門「俺とお前の身の安全の為だ」

熱斗「………」

土御門「まっ、そう身構える事もないぜよ!」

熱斗「やっぱり乗るの止めればよかったかも……」

土御門「まぁまぁそう言わずに!」

PPP!PPP!

土御門「はいはーい、コチラ『赤豚ァ』!どうかしたかにゃー?」

土御門「…………りょうかいだぜい」

土御門「光熱斗!木山春生と御坂美琴、伊集院炎山が戦闘を開始したようだぜい」

熱斗「なんだって!?」

土御門「こりゃチンタラ走ってると、こっちが追いつく前に祭りが終わっちまうぜい!
飛ばすぞ!!シートベルトをしっかり締めて、どこかにつかまってろよ!!」

熱斗「わっ、ちょっとまって!!」

ブウウウウウウウン!!

土御門「いっくぜーい!!」

熱斗「おわわわわわわわ!!」


……
………

炎山「バトルチップ『エリアスチール』スロット・イン!」

ブルース「きるっ!!」

ズバァッ!!

木山「……ぐっ」

御坂「ナイス!今度は私の番よ!!『雷撃の槍』!!」

バリバリバリッ!!

木山「がれきよ、集まれ!!」

ボシュウ……

御坂「(テレキネシスでがれきを集めて盾にしたのかしら……厄介ね……)」

木山「……ハッ!!」

ビーッ!!

ブルース「!!」

炎山「レーザーかっ!?」

ブルース「リフレクト!!」

ガギギギギギ……

ブルース「炎山様、お怪我はありませんか」

炎山「すまないブルース、恩にきる」

ブルース「御坂美琴!ヤツが釘付けになっている今がチャンスだ!!」

御坂「ええ!『稲妻落とし』!!」

バリバリバリッ!!

木山「ぐはあっ!!」

ガクッ

木山「はぁ……はぁ……」

御坂「……終わりよ、木山さん」

木山「はぁ……っはぁ……いや、さすがだな……レベル5と……世界最高レベルを誇るネットバトラーのコンビは……」

木山「……しかし……まだ終わりではない……」

スチャッ……

木山「これは使いたくはなかったんだが……そうも言ってられないな」

御坂「PET?PETなんて取り出していったい何を……」

祐一郎「いけない!!みんな離れるんだ!!」

木山「……ダークチップ『ダークステージ』スロット・イン」

……ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

御坂「な、なに!?空が急に黒く……いえ、周りが、黒くなっているの!?」

炎山「まさか……ダークチップを現実世界に呼び出したのか!?」

御坂「それは一体なんなの!?」

炎山「『ヤミ』の力が集まり生まれたダークチップは、一枚一枚がそれぞれとても強力な力を持っている……
だが、ダークチップを使うと、使用者のココロと体を『ヤミ』が浸食していき、最後には『ヤミ』に取り込まれる、凶悪なチップだ」

炎山「だが……木山が使った『ダークステージ』は、俺がかつて見た『ダークステージ』とは違う!!気を付けろ!!」

ボコッ!ボコッ!

御坂「地面から黒い塊が出てきたわよ!?あれが炎山君の言ってた『ヤミ』だっていうの!?」

木山「集まれ!!『ヤミ』たちよ!!私に力を貸せ!!」

ギュオオッ!!ギュオオッ!!

炎山「『ヤミ』を吸収した……!!」

木山「……ふふ……これはすごいな……あれほどの傷を負ったというのに、力がみなぎるようだ」

御坂「なんだかよくわからないけど、このまま放っておくのはあまりよくなさそうね!!
食らいなさい!!『稲妻落とし』!!」

………………

御坂「あ、あれっ!?なんでっ!?『稲妻落とし』!!」

………………

御坂「う、うそでしょ!?」

炎山「『ダークステージ』はもともと、自分のエリアを有利に、相手のエリアを不利にするチップだった……
つまり、今稲妻を呼び出せられなかった事も、もしかすれば……!!」

御坂「その不利な状況、だっていうの!?」

炎山「おそらくは、な」

木山「この辺りを包んだ『ダークステージ』は君たちの力を弱める効果を持つようだな。
祐一郎さんは……逃がしたか、まあそれはいいとしよう。2対1でも、これでやっと対等になったというところかな……?」

木山「…ふっ、私の体に入り込んだ『ヤミ』が、傷口をふさいで……いや、浸食しているのか?
まぁ、痛みを感じないのならばどちらでもかまわんが」

木山「シェードマンから譲り受けた時は半信半疑だったが、なに、『使ってはいけない』というだけはあるな」

炎山「シェードマンの置き土産か……通りでダークチップを所持しているはずだ」

木山「さあ、勝負はまだまだこれからだ!!」

木山「ダークチップ『ダークバルカン』スロット・イン!!」

ジャキッ!!

御坂「ガトリングガン!?」

炎山「いかん!防御しろ!!」

木山「いくぞっ!!」

バララララララララララッ!!

炎山「バトルチップ『メタルシールド』スロット・イン!!」

御坂「『砂鉄の壁』!!」

ガガガガガガガッ、キュインッ、バキュッ!!

ブルース「く……凄まじいパワーだ……!」

御坂「何よアレ!!ものすごい勢いで壁が削り取られていくわよ!?」

炎山「クソ、このままではじり貧だな」

御坂「何か打つ手はないの?」

炎山「………耳を貸せ」


……

ガガガガガガガガガガ………キュウゥン………

木山「……土煙がひどいな、『エアロハンド』!!」

ブワッ

ブルース「…………」

木山「全身ボロボロだな、『ダークバルカン』を全て受け止めて、なお立っていられるのには驚くが……」

木山「……?御坂君はどこへ消えた?」

炎山「それよりも自分の心配をしたほうがいいんじゃないか?」

ブルース「『ソニックブーム』!!」

ギュオオオオッ

木山「無駄だ!!」

ガキィッ

ブルース「俺の斬撃を、手ではじいただと!?」

炎山「ひるむな!攻撃を続けるんだ!!」

ブルース「ハッ!!」

ガキィッ、ガキィッ

木山「君は、ソードをメインとしたネットナビだそうじゃないか、丁度おあつらえむきのチップがあるぞ」

木山「ダークチップ『ダークソード』スロット・イン」

ギュアアッ!!

ブルース「早い!!」

ガキッ!!

ブルース「……く」

炎山「ブルース!!」

木山「この一撃を受け止めるか……さすがだな」

木山「だが……」

ググググ……

ブルース「……重い!!」

木山「『ダークステージ』の効果で、私は人間としての性能が極限まで引き上げられている。
私のような非力な女でも、君をこのまま断ち切る事は……たやすいぞ」

炎山「受け流せ!ブルース!!」

木山「遅いっ!!」

ズバアッ!!

ブルース「か……は……」

バタッ

木山「……さて、これで残りは御坂くんかな……?」

ザッザッザッ

木山「炎山君、私は君を斬りたくはない、だからこれ以上何もせず、じっとしていたまえ」

炎山「………フッ」

木山「……?何がおかしい……?」

炎山「木山、お前はブルースを切ったつもりでいるようだが……はたしてそうかな?」

木山「なに……?」

バッ!!

木山「こ、これは、人形か!?」

炎山「バトルチップ『カワリミ』だ!!ブルース!!」

ブルース「ハッ!!」

木山「上か!?」

ブルース「カワリミシュリケン!!」

シュシュシュッ!

木山「ぐあっ!!」

炎山「さらに、『カワリミ』に『ホワイトカプセル』を装備させている!!」

木山「か、体がしびれて……うごけ……ん」

炎山「いまだ!!」

木山「なに……まさ……か……」

グググ……

御坂「炎山くんが時間をかせいでくれてる間、私は『インビジブル』でアンチスキルの車両まで近づくことができたわ」

御坂「そして車に乗っている『バッテリー』の電力を、吸収させてもらったわ!」

バチバチバチバチッ!

御坂「今ならフルパワーの『レールガン』を撃てるわ、降参するなら今のうちよ、木山さん」

木山「ぐ………こと……わ………る!」

炎山「マヒの効果時間が切れる!急げ!!」

御坂「……木山さん、ごめんなさい」

ピィン

ブルース「コイン……?」

御坂「……つらぬけ!!」

カッ!!

『レールガンッ!!!!!』


………

土御門「な、なんだ……あれは……!!」

熱斗「道路の上が、黒いドームみたいなのでかこわれてるぞ!!」

土御門「ちっ、御坂美琴と伊集院炎山のペアなら楽勝だと!?ありゃあ科学技術どころの騒ぎじゃないぞ!?」

熱斗「……あっ、あそこにいるの、パパじゃないか!?」

ロックマン「ホントだ!!つっちーさん!車を止めて下さい!」

土御門「さんはいらない!!」

キキーッ!!バタンッ

熱斗「パパ!!」

祐一郎「!熱斗……無事だったか!」

ギュッ

熱斗「パパ……」

祐一郎「ロックマンも、熱斗を守ってくれてありがとう」

ロックマン「はい!!」

土御門「感動の再開はいいが……光祐一郎、これは一体なんだ?」

祐一郎「これは……」

……

土御門「ダークチップ、か……」

熱斗「じゃあ中では炎山と御坂さんが!?」

祐一郎「私だけ外に追い出されて……何度か侵入を試みたんだが、何をやってもはじかれてしまったんだ」

ロックマン「………!?」

熱斗「どうした?ロックマン」

ロックマン「な、なにかものすごいパワーが、この中から感じ取れるよ!!」

祐一郎「ものすごいパワー?」

ロックマン「例えるなら……そう、いかづちみたいな……」

土御門「おいおい、まさか、御坂美琴の奴は『レールガン』をぶっぱなそうとしてるんじゃ……」

……………

祐一郎「伏せろ!!」

熱斗「っ!!」

………ピカッ

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………


……
………

熱斗「う……」

ロックマン「熱斗くん、大丈夫?」

熱斗「ああ……ちょっと、気をうしなってたみたいだな」

ロックマン「…!さっきまであった黒いドームが消えてるよ!!」

熱斗「ってことは……」

熱斗「炎山!御坂さん!」

炎山「……フン、遅いぞ光……今回お前の出番はナシだ」

御坂「……さすがに、全力の『レールガン』は効いたみたいね」

木山「…………」

土御門「……ふぅ、一時はどうなる事かと思ったが、さすがは『レールガン』、一件落着ってとこかにゃー」

御坂「全力全開でやっちゃったから、もうガス欠よ……っていうかアンタ誰?どこかで会ったかしら?」

土御門「通りすがりの正義の使者だにゃー」

御坂「……もう疲れたからどうでもいいわ、それより……黒子は?」

祐一郎「ああ、御坂さん、彼女ならここに」

御坂「……よかった、元気みたいね」

祐一郎「一時的に気を失っているだけだから、しばらくすれば目を覚ましますよ」

御坂「黒子の事、逃がしてくれてありがとうございます」

「ちょ、ちょっとちょっと!」

炎山「ん?」

初春「私の事忘れないでくださいよぉ!!」

御坂「……あ」

初春「みなさんがドンパチしてるあいだ、誰も私の事気づかないし、しまいには
周りが黒くなったかとおもったら木山さんがランボーみたいになるし……
わ、わたし、怖かったんですからぁ……」

御坂「あはは……ごめん、初春さん」

炎山「……フッ、さて…今のうちに木山の身柄を拘束しておかねば……む?」

木山「ぐ……うが……ぎ……」

炎山「まだ意識が!?」

木山「ぐごご……ぎう……があ……」

祐一郎「木山さん!どうしたんですか!!」

ロックマン「こ、これは……木山さんの中で、ダークチップの『ヤミ』の力が暴れているんだ!
かつてダークチップそのものを体の中に入れられた事があるから、わかるんです!!」

熱斗「木山さん!しっかりしてよ!」

木山「……ぐあああああああああっ!!」

ずろろろっ

「…………ギギィ」

土御門「何か出てきたぞ!?」

初春「………赤ちゃん?」

木山「あああああああっ!!」

「ギギギギギギィィィィィィ!!!!」

熱斗「っ!?」

ビュンッ

御坂「飛んで行った……?」

「ギウゥギギャアアアア!!!」

ググググ……グチャ……グチャ……

祐一郎「だんだん大きくなっていく……あれは……?」

木山「う………」

熱斗「木山さん!大丈夫!?」

木山「熱斗くん?……そうか、私は、負けて……」

熱斗「木山さん!さっき、木山さんから赤ちゃんみたいなのが飛び出して行ったんだけど、あれってなんなんだ!?」

木山「赤ちゃん?……う……あれは……」

ロックマン「わかるんですか!?」

木山「あれは……おそらく、私の『レベルアッパー』で集めた……能力者の脳波ネットワークが
『ダークチップ』の負荷に耐え切れず……私の制御下を離れ、暴走してしまったがために生まれた、いわば『AIMバースト』だ……」

木山「脳波ネットワークを制御できなくなった以上……アレを抑える事はできん……」

木山「負の感情に身を任せ、ありとあらゆるものを破壊しつくすだろう……」

熱斗「なっ……!」

御坂「それなら先手必勝よ!!『雷撃の槍』!!」

バチバチバチッ!!

「ピギィイイイイイアアアアア!!!」

御坂「命中っ…………?」

「ギグウウウアウアアアア!!」

熱斗「き、きいてないみたいだよ!?」

木山「無駄だ……脳波ネットワークを停止させなければ……あれは消える事は、ない」

ロックマン「そんな……」

御坂「……ちょ、ちょっと!あの化け物が向かってる場所、原子力発電所じゃないの!?」

土御門「マズイな……アレが発電所を爆破でもしようものなら、平成始まって以来の大惨事が引き起こされるぞ」

祐一郎「……いや、まだ希望はある」

熱斗「ホント!?」

祐一郎「あれが『レベルアッパー』の脳波ネットワークの暴走によって生まれたのなら、『AIMバースト』
自体がネットワーク構造で作られているはず……だから『AIMバースト』本体にプラグインして、
内部からネットワークを破壊できるかもしれない!!」

初春「で、でもそんな事をしたら、『レベルアッパー』を使った人の脳波は……佐天さんはどうなるんですか!?」

祐一郎「……おそらく、ネットワークの破壊とともに、脳波自体も、メチャクチャになる可能性が高い」

初春「そんな……ダメです……そんな事……」

木山「……いや、それならば……これを使いたまえ」

炎山「これは?」

木山「ワクチンソフトだ……本来なら、事が終わってからネットワーク上に拡散しようと思っていたのだが……ごふっ
これを『AIMバースト』本体にインストールすれば、皆の脳波をメチャクチャにせず、ネットワークを正常化できるはずだ」

御坂「……オッケー、私がアイツの足止めをするから……熱斗くん、炎山くん、二人はプラグインをお願いするわね」

炎山「……だそうだ、光、おじけづいたのなら、俺だけでもいいが?」

熱斗「へっ!誰が逃げるかってんだ!」

炎山「フッ……」

祐一郎「熱斗……『AIMバースト』にプラグインする前に、渡しておきたいものがある」

祐一郎「熱斗なら、きっとうまく使いこなせるはずだ」

熱斗は、バトルチップ「レールガン R」を手に入れた!

熱斗「パパ!ありがとう!」

祐一郎「二人とも……気を付けてくれ」

御坂「準備はいい?ここから先、戦闘が激しくなってセーブできなくなるかもしれないけど、大丈夫?」

[>>オッケー!
  ちょっとまった!

御坂「よし……それじゃあ、いくわよッ!!」

データライブラリ#9

レールガン R 400


ギガクラスチップ。
御坂美琴の必殺技『レールガン』を封じ込めた強力なチップ
自分のいるマスに御坂美琴が現れ、縦3マスをカバーするレールガンを画面端までぶっぱなす。
レールガンの通ったマスは全てひびわれる。対ブレイク、ユカシタ性能。
単純明快で分かりやすいが故に強力、だが高すぎる威力の為マヒ効果は消えてしまっている。


かがくプログラム#8.1

レールガン(エレクトロマスターLV5)

バスターが当たるとサテツパネルに変化、チャージショットが暗転しないレールガン(ダメージ200、チャージ4秒)に変化
HP‐30%、カスタムオープン時ダメージ(50)バグ、カスタム中HP減少(小)バグ、カスタムオープン-1枚バグが発生する。


御坂美琴とAIMバーストを倒すと解禁される化学プログラム。
非常に強力だが、HP-30%とカスタムバグが痛い。
カスタムバグはバグストッパーでどうにかなるが、HP-30%はプログラム自体の仕様なので
レールガンを組み込む場合は、バグストッパーは基本としてHPプラスを多めに組み込みたい。

レールガン R 400

レールガンで
すべてをつらぬく
ひっさつのいちげき!

チップ説明が抜けてるじゃないか(憤怒)


そう言えば最終決戦前にはギガチップ貰えるんだったね


これが終わってもフォルテさんが出てきそうだな

次回作でダークレールガンがギガチップになるんですね分かります
それにしてもコードネーム赤豚はどう考えてもおかしいよなあ?YO!

シナリオだけならため撃ちレールガンだけでクリアできそうな勢いだな
対人やSランク取るのはきつそうだけど

土御門は名人枠か

あれ?
サポートチップが他人にも適用されるんだったら、美琴にエレキ+30ありったけ積めば…

ここまでようやく読み終わったぜ…

このソフト欲しいけど対人戦でゲームスキルさらに必要になりそうだな。黒子のテレポートとかすごいことになりそうだ。

ダブルポイント×2→テレポートバスターで自分の横2マス前に配置→トルネード+アタック30+ホワイトカプセルで
(20+60×2+30)×6×2=2040
バグ改正されても1020、対人戦なら1撃だな、うろ覚えの計算だが。

他にはレールガンにアンインストールで相手ナビカスは死んでしまうな。コードMで御坂PAを作った方がいいのでは…

http://i.imgur.com/JFy5BUt.png
支援

思わず吹いた。そして三度見してしまった……すげぇ

すげー

ようやるなあ すげえ・・・

これはすごい

やべえや…

ぱないのー

これ見てロックマン×流星のロックマンしてるけどこれってリメイク……だよね?

>>234
オペレートシューティングスターだったらエグゼ1の実質移植
リメイクって言うには改変部分がちと少ない
でもSSロックマンは使い勝手いいし、下画面にマップが表示されるのは便利だと思う


細かいネタだと、エグゼ1で「今日は第3土曜日!学校あるよ!」って台詞がOSSだと「今日は金曜日!学校あるよ!」に変わってたりする
発売当時はまだ土曜日全休じゃなかったんだよなぁ

支援絵レールガンの完成度に震えた

まだかな

流星買おうかなぁ

>>238
1と3をやるべき
2は遣らなくても問題ない

流星2はブラザーありきすぎ、ロックマンブライは性能微妙だし、今からじゃ厳しいだろうな
タッチコマンド入力で壊れ性能に早変わりするが

流星1よりは出来る事の幅広がってるし、ストーリーもまあ好き

続きマダー?

まだかな

再就職が決まってやっと落ち着けるようになったのでそのうちアップします
たしか一か月ルールみたいなのあったよね?
セーフかな?

セフセフ

1ヶ月ルールはまだだね
今は2ヶ月放置で落とされる

このロックマン 幻想殺しで一発の気がする・・・

エグゼは1、2以外やったけど、これは面白いな。

友達にエグゼ3貸したら、フォルダが初期状態に、予備のバトルチップが全部メットガード1になって帰ってきたのは、いい思い出。

あ、メットガードには1とかないんだった…

>>248
エグゼ4にメットガード1、2、3あるよ

>>249
マジ?だったら、3と4が混ざっちまったか。

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