【ガルパン】みほ「白雪姫です!」 (20)

昔々、ある山奥にみほ雪姫というそれはそれは可愛いらしい娘がおりました。

みほ「うーん、今日もいい天気だなぁ」

みほ雪姫は美しい白い肌を持っていたのですが、今は阿蘇の山奥でこんがりと小麦色になっていました。

小人達「はいほー♪はいほー♪」

みほ「あ、みんな帰ってきたみたい」

梓「みほ雪姫、ただいま帰りました!」

やってきたのは一緒に暮らす7人の小人達。名前はアズサ、アユミ、カリナ、ユキ、アヤ、サキ、アリスと言います。

みほ「おやつのマカロンがあるからみんなで食べようね」

みほ雪姫は小人達と幸せに暮らしていました。



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ところ変わってオオアライにあるお城ではお妃様が鏡に向かってモテカワポーズを決めていました。

沙織「うん、今日もバッチリ☆鏡よ鏡、世界で一番可愛いのはだぁれ?」

鏡「ピーガガガ、世界デ一番可愛イノハ西ノ森二住ムみほ雪姫デアリマス!」

沙織「キーッ!なんでわたしじゃないの!ヤダモー!!」

お妃様は鏡に毎日問いかけては同じ答えを繰り返され、みほ雪姫が憎くて憎くてしょうがありません。

沙織「おのれぇ!みほ雪姫ぇ!」

お妃様は今日も八つ当たりに鏡を叩き壊してしまいました。

鏡「西住殿ぉお!!」パリーン

沙織「こうなったらみほ雪姫をどうにかするしかない!」

お妃様はお城にあったリンゴの一つに魔法をかけて、眠り毒リンゴにしてしまいました。

ある日みほ雪姫がお洗濯物を干していると一人の魔女が現れます。

沙織「おぉ、なんと可愛いみほ雪姫。ってあれ?みぽりん日焼けした?」

みほ「う、うん、思ってたより日差しが強くて.....じゃなくて、沙織さん、セリフセリフ!」

沙織「あ、そうだった。可愛いみほ雪姫にはこの毒リンゴをプレゼントしよう」

みほ「わぁ、美味しそうなリンゴ!って、あれ?」

カンペ『気にせず続けて』

沙織「ごめんね、やだもーわたしったら。さぁ、新鮮なうちに食べておくれ、たくさんあるからね」

みほ「ありがとう。むしゃむしゃ.....あれ?」

哀れみほ雪姫は悪い魔女の毒リンゴで深い深い眠りについてしまいました。

小人達「はいほー♪はいほー♪声を揃え♪」

小人達が狩りから戻るとみほ雪姫が倒れていました。

梓「どうしたんですか?みほ雪姫」

あゆみ「こんなところで寝たら風邪ひきますよ」

桂利奈「あぁっ!これは毒リンゴ!」

優季「これは一大事かもぉ」

紗希「......」

愛里寿「とにかく、みほ雪姫をベットへ運びましょう」

小人達は力を合わせてみほ雪姫をベットへ運びます。

梓「うんしょ、うんしょ.....って、あれ?西住隊長本当に寝てない?」

あゆみ「本当だ。疲れてたのかな?」

愛里寿「みほさん?みほさん?」

沙織「えぇ?!嘘?みぽりーん?」


えぇっと.....え?このまま?はい、分かりました。

みほ雪姫は呼びかけにも目を覚ましません。

そこへ一人の王子様が白馬に乗って現れました。

桃「む?どうしたのだ?」

桂利奈「あぁ、王子様!みほ雪姫が毒リンゴを食べて眠ってしまったんです!」

桃「どれどれ......本当に眠っているな。それにしても可愛いらしい娘だ。キスをしてしまいたい」

そう言うと王子は、思わず顔をみほ雪姫に

???「まっ↓たー!↑」

桃「誰だ!!!」

優季「この展開前にも見たようなぁ.......」

まほ「隣のクロモリミネ帝国の王子だ!」

カチューシャ「同じくプラウダ連邦の王子よ!」

優花里「オオアライ王国の王子であります」

桃「またお前らか!」

まほ「前回はうまく逃げられたのでね。みほには眠ってもらった」

優花里「体に害はないのでご安心ください!」

みほ雪姫を狙う王子が四人、みほ雪姫の元に集いました。

まほ「さぁ、みほとキスをするのはわたしだ!」

カチューシャ「それともわたし?」

優花里「さぁ、あとは我々に任せてください、うさぎさんチームの皆さん、島田殿」

愛里寿「.......分かったわ。ただし条件がある」

まほ「条件だと!?」

愛里寿「ここからさらに西に向かった先に我々小人達に伝わるありがたい戦車がある。それを持って帰ってきてほしい」

カチューシャ「西の国の戦車ね!任せなさい!」

優花里「我々四人にかかれば朝飯前です!」

こうして四人の王子は西の国のありがたい戦車を取りに行く旅に出ることになりました。

桃「待て!わたしも数に入っているのか?!」

四人の王子はあてどもなく砂漠を旅します。

カチューシャ「待って、西の国の名前は?」

桃「ガンダーラだな」

優花里「これ西遊記じゃないですか!タイトル詐欺だ!!」

まほ「西遊記ってどんな話だったかしら......?」

カチューシャ「知らないわよ。あんたは知ってる?」

桃「さぁ?猿と犬と雉を連れて鬼退治に行く話じゃなかったか?」

優花里「それは桃太郎です。三蔵法師と孫悟空、猪八戒、沙悟浄が天竺へお経を取りに行くんですよ」

まほ「なるほど、ドラゴンボールか」

カチューシャ「違うわよ」

その頃森の中では小人達が目を覚まさないみほ雪姫の周りで悲しんでいました。

あゆみ「おぉ、みほ雪姫。目を覚ましてください」

桂利奈「死なないでー」

あや「桂利奈、今そのセリフ縁起でもないから」

優季「でもぉ、本当に目を覚まさなかったらどうしよぉ?」

紗希「......」ちょんちょん

あゆみ「紗希?どうしたの?」

紗希「......毒リンゴ。調べて解毒剤」

優季「そっかぁ!わたしたちで解毒剤を作ればいいんだぁ!」

あや「さすが紗希!」

こうして小人達は解毒剤を作るため毒リンゴを調べ始めます。

桂利奈「でも、解毒剤なんてどうやって作ればいいんだろう?」

小人達が困っていると......

ナカジマ「そう言うことなら」

スズキ「ウチらにお任せだよ!」

ホシノ「いや、さすがに専門外なんだけど」

オオアライの博士達が小人達を助けます。

ナカジマ「いやぁ、実はリンゴは調べ終わってて解毒剤渡すだけなんだけどね」

スズキ「ほらツチヤ、解毒剤を.....ツチヤ?」

ツチヤ?「......こんな言葉を知っているかしら?『疑いは智の始まりである』」

スズキ「お前、ツチヤじゃないな!」

偽ツチヤ「ご明察。しかし少々遅かったですわね!」バッ

ダージリン「隣国の王子です。お見知りおきを」

桂利奈「何をする気だ!」

あゆみ「あ、西ず....じゃなくて、みほ雪姫のところに!」

ダージリン「この薬、経口でないと飲めませんの」

あや「つまりどういうこと?」

ダージリン「お姫様を起こすには王子様の口づけが必要ってことよ」

あゆみ「あ!隊長にちゅーする気だあの人!」

優季「きゃあ!だいたぁん!!」

あや「優季、テンション上げてる場合じゃないと思う」

ダージリン「さぁ、お姫様。今あっつぅいベーゼを!」

紗希「......大ピンチ」

愛里寿「そうは!」

梓「させない!」

あゆみ「あぁっ!姿が見えないと思ったら!」

優季「やったぁ!助かったぁ!」

愛里寿「みほさんとキスするのは!」

梓「わたしです!」

あや「違う、余計ピンチっぽい!」

ダージリン「くっ、そう言えばいましたわね」

愛里寿「さぁ、その薬をこちらに渡せ!」

梓「さもないと!」

ダージリン「さもないと?」

梓「.....どうしよう?」

あゆみ「そこはもうちょっと頑張ろうよ.......」

みほ「ふぁ......あれ?ここは?」

あや「あ、普通に起きちゃった」

みほ「えぇっと、確かわたしシンデレラ役で.....」

あゆみ「それ前回です」

みほ「あ、そうだっけ?.....そうだ、白雪姫だ」

ダージリン「......どうやらここまでですわね」

桂利奈「あっ!逃げた!」

ダージリン「戦略的撤退ですわ。それではごきげんよう」

あや「なんだかよくわかんないけど」

優季「助かったみたぁい」

あゆみ「ふぅ、よかった」

愛里寿「......」

梓「あの!」

愛里寿「なんだ?」

梓「わたし、負けません!恋も、戦車も!」

愛里寿「.......受けて立つわ!」ピシッ

みほ「あれ?どうなってるの?」

紗希「.......ハッピーエンド。多分」

その頃、天竺では
桃「どうやらここからはわたししか進めないらしい」

まほ「くっ、わたし達が妖怪だからと差別するなんて!」

カチューシャ「モモーシャ、必ずありがたい戦車を持ち帰りなさい!」

優花里「健闘を祈ります!」

桃「皆、ありがとう。これまでの努力、無駄にはしない!」

柚子「ごめんね、桃ちゃん。そのことなんだけど......」

桃「柚子ちゃんと呼ぶな!柚子、どういうことだ?」

柚子「ありがたい戦車なんてここにはないの」

一向「「「「な、なんだってぇ!」」」」

桃「そんな、これまでの苦労は一体......」

柚子「落ち込まないで桃ちゃん」

まほ「帰ろう。あの森へ」

カチューシャ「そんな!手ぶらでなんて帰れないわよ!」

まほ「いや、手ぶらではないわ」

優花里「どういうことです?」

まほ「わたし達はこの旅で強い絆を手に入れた。それはどんな戦車よりも強く、そして尊いものではないだろうか?」

カチューシャ「.......ふん、たまにはいいこと言うじゃない」

優花里「そうですね!その通りです」

まほ「さぁ、それでは

杏「はい、ちょっと待った。おかえりはこちら」

そど子「......」

杏「三人とも、ちょっと反省してもらうから」

まほ「」

カチューシャ「て、撤退!」

優花里「▽しかしまわりこまれてしまいました」

桃「そうだ!元はと言えば貴様らが!」

柚子「桃ちゃん!」

桃「柚子ちゃん!」

桃柚「「Yes,Folling Love!!!」」

こうして、みほ雪姫は7人の小人達と、王子様と天竺の柚子姫は仲睦まじく幸せに暮らしましたとさ。
三人の王子はしばらくこわーいおしゃかさまのお説教です。

まほ「おしゃかさまというより」

カチューシャ「えんま様じゃない!」

優花里「トホホ.......」

終わり

終わりです。HTML依頼出してきます。ちゃんとPCのアドレス貼ってたんだけどな......

前回HTML化のアドレス間違い教えてくださった方、ありがとうございます。全く気付いてなかったです。

前回:【ガルパン】みほ「シンデレラです」
http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1471049719

鏡の声:【ガルパン】ケイ「できたわ!オッドポールロボよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1470398989

上のもよろしくです

おまけ
ペパロニ「いやぁ、今日も盛況っすね!姐さん」

アンチョビ「いやぁ、出店許可を出してもらえて本当に良かった」

カルパッチョ「でも、よろしかったんですか?他校は乱入上等、みたいな雰囲気でしたけど」

アンチョビ「わたしはこっちで出店をやっている方が性に合っているからな。目で満足、耳で満足なら、我々は鼻と腹に満足を提供だ!」

ペパロニ「流石っす姐さん!」

アンチョビ「よし、もう一踏ん張り頑張るぞ!」

アンツィオ生「総帥!総帥!」

蚊帳の外の一幕 おしまい

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