リンク「トライフォースっちゅうのを手にいれればいいんだな?」 (339)


ハイラル王国に広がる深き森。
その森を守り続けてきた大木を、人はデクの樹と呼んでいた……。
この森にはコキリ族という子どもたちが住んでいて、彼らはそれぞれ自分だけの妖精を持っていた。
だが、たったひとりだけ妖精を持っていない少年がいた。
少年の名は……


十年前


デクの木サマ(以後デク)「……何か嫌な気を感じる……」

デク「天空の遥か彼方……大宇宙から……何かがやってくる」

デク「小さく……それでいて生命の輝きを持つ何かが」


ちゅどぉおおおおおおおん!


デク「!?」

デク「何かが落ちた」


これは……玉?


一人用のポッド(プシュウウウウウウウ)


十年後


???「ん~むにゃむにゃ……オラもうちょっと食えるぞ……」


――――て! なさい!


???「ん……サリアそれおかわりもらうッぞ……」ムニャムニャ

ナビィ「起きなさい! もーなんてねぼすけなのかしら!?」

ナビィ「起きなさい! はーやーくー!」

???「ふぁあああ~よく寝た……オラもう腹ペコだぞ」

???「ん、なんだオメェ? どこの妖精だ?」

ナビィ「ナビィはナビィよ! デクの木サマが呼んでるの、一緒に来て!」

???「じっちゃんが? 一体何のようなんだ?」

ナビィ「来れば分かるわよ! ええと…?」

???「ん? オラの名前か? まぁそっちもしてくれたしオラも自己紹介すっぞ」



リンク「オッス! オラ リンクだ!」



トライフォースZ(ゼルダ)


第一章 出発! 摩訶不思議アドベンチャー!








SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471596620



コキリの森


リンク「ん~いい天気だ~」

ナビィ「のんびりしてないで早く来て!」

リンク「つったってよ、まだ飯も食ってねえぞオラ腹減っちまっただ!」

ナビィ「ごはんなんて後よ後!」


リンク~!


リンク「ん?」

サリア「おはようリンク! 今日もいい天気ね!」

リンク「おーサリアか、どうしたんだこんな朝っぱらから」

サリア「どうせまだごはん食べてないんでしょ?」

サリア「ほら、色々木の実持ってきたの。一緒に食べよ!」

リンク「ははっこりゃありがてぇ! んじゃちょっくらオラん家に」

ナビィ「リンク!」

サリア「あら?」

リンク「ん? オメェまだいたんか?」

ナビィ「さっさと来なさいって……言ってるでしょーがあああああ!」

ドン!

リンク「おわちち……! いや~わりぃわりぃすっかり忘れてただ!」

ナビィ「あなたねぇ! デクの木サマを待たせる気!? 早く行くわよ!」

サリア「リンク! スゴいわ! とうとうリンクの所にも妖精が来たのね!」

リンク「ん……? おお?」

サリア「それにデクの木サマに呼ばれるなんて、スゴいメーヨな事なのよ!」

リンク「メーヨ? なんだそれ食えるんか?」

サリア「私はここで待ってるから早く行かなきゃ! 頑張ってね♪」

リンク「よくわかんねえけどがんばれっちゅうんならオラがんばるぞ」

ナビィ「や、やっと話が進んだ……」





ミド「やい! しっぽ付きの妖精ナシ! どこ行く気だ!」

リンク「うん? あーミドじゃねえか。何怒ってんだ?」

ミド「うるさい! おれはお前が気に食わねえんだ!」

ミド「こっから先はデクの木サマのとこだぞ! お前みたいな猿ヤロウが行っていい場所じゃないんだ!」

リンク「つったってよ、オラそのじっちゃんに呼ばれてんだ」

ミド「は!? う、嘘つけ!」

リンク「ウソじゃねえぞ、ほら、コイツ」

ナビィ「ハロー! そういうことだから通してね♪」

ミド「ふ、ふざけるな! 何でこのコキリ族のボスであるミド様を差し置いててめえが呼ばれるんだ!」

ミド「あ、頭に来るヤロウだぜ!」

リンク「おめえちょっとしつけえぞ? オラ急いでんだ。わりーけど通してもらうぞ」

ぐい

ミド「うおっ! 力づくか!? 面白い! このエリートコキリ族の圧倒的パワーを見せてや」

リンク「おりゃ!」

ミド「ふぉおお!?」

キーン ドーン

ナビィ「だいじょうぶかしらあの子、岩にめり込んだわよ」

リンク「手加減したからだいじょうぶだあ。たぶん」



リンク「なあ、まだ着かねえんか?」

ナビィ「もう少しよ! ……でも、変ね」

リンク「何がだ?」

ナビィ「感じない? なーんかスゴくイヤな空気」

リンク「そいやなんかえれえ暗い感じだな」


ずぼっ!


リンク「わ!?」

ナビィ「きゃ!?」


デクババ「シャアアアア!」


リンク「なんだこいつ。えれえまずそうだな」

ナビィ「デクババよ! で、でもなんでこんな場所に」

デクババ「シャアアアア!」グワ

ナビィ「あぶない! リンク!」

ガブゥウウウ!

ナビィ「リンク~!」


リンク「なんだコイツ、オラとじゃれたいんか?」

ナビィ「!?」

デクババ「シャ!?」ガジガジ

リンク「ちょっといてぇぞオメェ、離れろ!」

ブッピガァン!

デクババ「ぎゅぴっ!?」

ナビィ「す、スゴい。素手でたおしちゃった」



広場


デク「ナビィ、よく戻ってきた……そして、リンクよ、よくぞ来てくれた」

リンク「オッス! じっちゃん! なんか顔色わりいけどでえじょうぶか?」

デク「ふふ、お前に隠し事はできんな。確かにわしは体調を崩しておる」

デク「お前に頼みたいことは他でもない。わしの体の中にいる魔物を退治してほしいのじゃ」

リンク「いいっ!? じっちゃんなんかわりいもん食ったのか?」

ナビィ「違うわよ! 寄生虫よきっと!」

デク「お前は最近、毎日のように恐ろしい夢を見ているはずじゃ」

デク「その夢は、今この世界に忍び寄る邪悪な気配そのもの……。お前は、それを感じたのじゃ」

リンク「ん? いやオラぜんぜんそんな夢見てねえぞ?」

デク「」ガクッ

ナビィ「」ズッコケ

デク「ま、まあよく聞けリンクよ……、今、ここでお前の勇気をためさせてほしい。ワシは呪いにかかっておる。
お前の知恵と勇気でその呪いを解いてほしいのじゃ。その覚悟があるかな……?」

リンク「よくわかんねえけどじっちゃんの体に変なやつがいるんならオラそいつを追い出してやるよ!」

デク「……お前は本当にやさしい子じゃ……」

リンク「?」

デク「お前の勇気……確かめさせてもらうぞ」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ……



次回予告

オッス! オラ リンク!

じっちゃんの体にいる魔物っちゅうやつをやっつけるためじっちゃんの中に入ったんだけど、そこはスッゲエ迷路になってたんだ! オラびっくりしたぞ!

そんでもって一番奥には何か……

けえっ気持ちわりい! やだおめえ!


次回、トライフォースZ!


大激突! 甲殻寄生獣ゴーマ登場!

見てくれよな!



みなさんどうもお久しぶりです

最近ドラゴンボール熱と時オカが再燃したので書いてみます。
一応ラストまでのプロットはできてるのでよろしくお願いします。

もうちっとだけ続き



First Dungeon  

デクの木サマの中




ホワンホワーン 



ナビィ「い、意外と明るいのね……もっと真っ暗かとおもってたけど」

リンク「……」

ナビィ「どうしたの? リンク。むずかしい顔して」

リンク「ナビィの言う通りだ。なんだかでっけえパワーみたいなもんが下から感じるぞ」

ナビィ「デクの木サマの魔力じゃないの?」

リンク「いや、ちげえ。じっちゃんの魔力はもっとあったけえけど、オラが感じた魔力はもっと冷たくておっかねえもんだ」

リンク「どうやらスゲエバケモンにとりつかれちまってるらしい」

ナビィ「……!」ゴクリ

リンク「それよりナビィ」

ナビィ「な、何!?」

リンク「オラ腹減っちまった!」

ナビィ「あら~!」ズッコケ






テニイレロ! トライフォース!

セカイデ イットー テゴワイチャンス

オイカケロ! トライフォース!

セカイデ イットー イカシタドラマ

ハイラルハ デッカイ タカラジマ

ソウサ イマコソ アドベンチャー♪


大激突! 甲殻寄生獣ゴーマ!


ナビィ「それじゃ、下に行くの?」

リンク「いや、さっきから探してっけど行く道がねえ」

リンク「あるとしてもほら、こんなんだ」ネバネバ

ナビィ「クモの巣……?」

リンク「下を見てみたらよ、スッゲエんだこれが!」

ナビィ「スゴい! 水道がある!」

リンク「これオラの力でもビクともしねえからさ、上から飛んで破ろうと思うんだけど」

ナビィ「でも、けっこう高い場所から飛ばないと。だいじょうぶ?」

リンク「でえじょうぶだ! オラ体はデクの盾より頑丈だぞ!」



リンク「んじゃ行くか!」

ぴょんぴょん

ひょいひょい

ナビィ「身軽ね! お猿さんみたい!」

リンク「オラよく言われっぞ。猿ヤロウとかしっぽ付きとか」

ナビィ「しっぽ付き……?」

リンク「オラしっぽがあるんだ! ほら!」

フリフリ

ナビィ「そ、それダサいアクセサリーじゃなかったの!?」

リンク「ひでえなあ、オラ物心ついた時からずっとあんだけど、みんなにはねえんだよなあ。何でだ?」

ナビィ「さ、さあ?」


スタルウォール「ギギッ!」


ナビィ「あ、気をつけて! 壁に張り付いてる時そいつは」

リンク「邪魔だぞ、おりゃ!」

ごすっ

スタルウォール「ギャアアアア!?」

ナビィ「……」



リンク「かてえけどオラほどじゃねえな!」

ばこーん!

スタルチュラ「ギャアアアア!?」

リンク「またオメェか! だりゃああああ!」

ばきいいいいん!

デクババ「ピギャアアアア!?」

リンク「オメェ人に物ぶつけちゃダメだぞ」

ぼっこーん!

デクナッツ「ひどいッピー!」

ナビィ「……」

ナビィ「あれ? あたしの存在意義?」



リンク「さっきとっちめた奴から聞いたけど、やっぱり下にワルいヤツがいるみてえだ」

ナビィ「ねえ、このパチンコいらないの? それにマップもコンパスも」

リンク「普通に投げたほうが楽だからいらねえぞ」

ぶんっ!

ひゅーん

ぼかっ!


ギャァアアアアア


ナビィ「……」

リンク「んじゃ行くかぁ! おりゃああああああああ!」

ピョーン!

ナビィ「あ、待ってリンク!」


ひゅーん


ばしゃああああああん



リンク「うーちべてえ……きれいだけどこりゃきついなあ」

ナビィ「ねえねえ! 見て! 金色のスタルチュラがいるわよ!」

リンク「おっ! 珍しいな! 持ってくか!」

モコモコ
ぴしぴしし

リンク「ん?」

バキバキ

幼棲ゴーマ「ぎぎゃあああああ!」

リンク「うわっ! なんだコイツ!」

ばきぃいいいん!

幼ゴーマ「ぎゃっ!?」

ナビィ「こ、こんなモンスター見たこと無いわ」

ナビィ「でも、このイヤな感じ……デクの木サマに取りついて魔物と関係あるのかしら?」

リンク「コイツはさすがに食えねえだろなあ」

ナビィ「ダメよ! 拾い食いなんて!」




我の可愛い子を害したのはキサマらか?


ナビィ「へ?」

リンク「お?」


カサ
カサカサカサカサカサ

ガササッ!
ズドォオオオオオオオオン!

「キサマらか……? このムシケラどもめが」

GYUIIIIIAAAAAAAAAAAA!!!


甲殻寄生獣 ゴーマ


テレレーン! テレレーン! テーン!


ナビィ「ででででっかいムシ!?」

リンク「かあっ! 気持ちわりい! やだおめえ!」



ナビィ「こ、コイツがデクの木サマに寄生してたモンスターよ!」

ナビィ「どう見てもあのおっきな目玉が弱点だから慎重に」

リンク「だぁあああああああ!!」

ナビィ「って話をきけぇええええええ!?」

ゴッ!
ガスッ!
バキッ!

リンク「だだだだだだだだだだ……!」


ズガガガッガガガッガガガガガガガ!!


ナビィ「す、スゴい! なんて攻撃」

リンク「だりゃああああ!!」

バキィイイイイン!

リンク「……」

ゴーマ「……」

ナビィ「や、やった!?」



リンク「いってぇ~! コイツなんて固さだ!?」

ナビィ「だぁああああああ!?」ズッコケ

ゴーマ「痒いぞ小僧。こんな攻撃が効くものか」

リンク「いや~、効くかどうかどうしても確かめたくってな!」

リンク「それにしてもオメェつええな。オラびっくりしたぞ」

ゴーマ「ふん、命乞いをしても今更許さんぞ?」

リンク「んじゃオラも本気出すかあ!!」

ナビィ「え!?」

ゴーマ「なに?」


リンク「だぁりゃああああああああああああ!!」


ナビィ「ただのパンチ!? でもそれじゃ」

ゴーマ「バカめ! 血迷ったか? 返り討ちにしてや」


ゴギャアアアアアアアアアアア!


ゴーマ「ごおっ!? お!?」

リンク「へへ、どうやら効いた見てえだな!」

ゴーマ「お、おのれ小僧!」

ブウンッ!!

ナビィ「あぶない! リンク!」

リンク「でえじょうぶだ!」

ひょいっ!

ナビィ「か、軽々と避けて……!!」

リンク「弱点はここかあ!」


ジャン拳




リンク「チョキ!」


グサッ


ゴーマ「ぎ、ぎぃええええええええええ!?」 






リンク「んでもってとーどーめーのー!」

ぐるぐる……

ゴーマ「ま、待て! 降参だ! 出てくから殺さないでくれ!」

リンク「……」

ゴーマ「頼む! この通りだ! もう悪さはしないから! 見逃してくれえ!」

リンク「……ホントに悪さしねえって約束すっか?」

ナビィ「リンク!?」

ゴーマ「あ、ああ。約束する」

リンク「じゃ、いっか! 早くじっちゃんから出てったらもう悪さすんじゃねえぞ!」

ゴーマ「ああ、わかってるさ。さっさと出てく」




ゴーマ「わけねえだろうがああああああああ!!」



バッキィイイイイイイイン!!



リンク「ぎゃっ!?」

ナビィ「リンク!? あ、あいつ!」



ゴーマ「まさか苦し紛れの命乞いにひっかかるとはな……正直唖然としたぞ」

リンク「あ、あぐぐ……!!」

ナビィ「リンク! しっかりして!」

ゴーマ「だがもうここまでだ! ジワジワとなぶり殺しにしてやる!」

バキッ! ゴッ!

リンク「ぎゃあ!」

ナビィ「こ、この卑怯者! やめなさい!」

ゴーマ「バカめ! 殺し合いに余計な情をかけたコイツがマヌケなんだ!」

ゴーマ「そら、止めだ!」

ゴォオオオオオッ!

ナビィ「リンクゥウウウウウウ!!」




ヒューーーーーーーーン


ごすっ


ゴーマ「あいたっ!?」

ナビィ「へ?」

リンク「う、ああ?」

リンク「なんだあれ……デクの棒があいつの頭に」


リンク
リンクよ、聞こえるか?


リンク「じっちゃん……?」


リンク……敵に情けをかけるお前の心の広さにわしは感動した……

しかしだリンクよ、お前のやさしさは美徳じゃが、同時に一番の弱点でもある。そのやさしさにつけこむ輩はいくらでもいることを忘れるな。

ワシの最後の生命力をその堅木に託した……それを使って魔物を打ち倒すのじゃ。

さあ立て小さな勇者よ、世界を、この星を守るために!


リンク「じっちゃん……!」


がしっ!


『デクの堅棒を手に入れた!』ごーまーだーれー!

とっても硬いデクの棒
絶対折れない曲がらない
でも火には弱いぞ注意しろ!




ゴーマ「あ、あのオイボレが! よくも……」

リンク「おい、よそ見すんなよ」

ゴーマ「はっ!?」



ガッツン!



ゴーマ「おごぉっ!?」

ナビィ「うわ、痛そうな音」


リンク「オメェはもう謝っても許さねえぞ」

すたすた

ゴーマ「く、来るなバケモノ!」

リンク「オメェが言うな!」


リンク「ホームランだぁああああああ!!」




ガキィイイイイイイイイイイイン!!




ゴーマ「あぎゃあああああああああああ!?」




デーンデーン

デッデッデーン デーン

デーン デーン 


ポゥウウウウウウウ


ナビィ「やったわ! やっつけた!」

リンク「この赤いのはなんだ?」

ナビィ「それはハートのうつわ。戦闘力が上がる優れものよ!」

リンク「ふーん、じゃ、もらっとくか」

デレレレレレレレ
デレレレーン!

ポゥウウウウウウウ-ン……

リンクの体を青い光が包み、上昇していく……




広間


デク「よくやったリンク……。お前はワシの願いをたくすにふさわしい少年であった」

リンク「へへっ! そう言われるとなんだかくすぐってぇぞ!」

ナビィ「もう、調子に乗らないの!」

デク「ワシに死の呪いをかけた者は黒き砂漠の民じゃ……」

リンク「黒き砂漠のたみ?」

デク「あの者は邪悪な魔力を操り、ハイラルのどこかにあるという聖地を探し求めておった。
なぜなら聖地には、神の力を秘めた伝説の聖三角、トライフォースがあるからじゃ……」

リンク「トライフォース? なんだそりゃ」

デク「トライフォースは、触れた者の心を写す世界を作る力を持っておる。
心正しき者が触れればハイラルは善き世界へと変わり、心悪しき者が触れれば、世界は悪に支配されるのじゃ」

ナビィ「そんなものがハイラルにあったなんて……」

デク「あの黒き砂漠の民をトライフォースに触れさせてはならぬ!
悪しき心を持つあの者を聖地へ行かせてはならぬ!」

リンク「じ、じっちゃん? どうしたんだ? なんだかこええぞ」




デク「あの者はワシの力を奪い、死の呪いをかけた……。お前はワシの呪いを解いてくれたが命までは戻らぬようじゃ」

リンク「え? え?」

デク「リンクよ……、ハイラルの城に行くがよい。城には神に選ばれし姫がおいでになるはずじゃ」

リンク「じ、じっちゃん……やだよ、死んじゃやだよ!」

デク「その姫にこの石を見せよ……。あの者がワシに呪いをかけてまで欲したこの石を……」


リンク「じっちゃんっ!!!」


デク「……ありがとう、リンクよ。お前と共にあった十年間。楽しかったぞ……」


パァアアアアアアアアアアア!!

デーン
デーンデーンデーン
デレレー
デーンデーンデーン


ナビィ「あれは……!」


――――森の精霊石!!






デク「ナビィ……リンクの力になってやってくれ……あの子は純粋すぎる。誰かが支えてやらねばならんのだ」

ナビィ「……はい! わかりました!」

デク「たのむぞ、リンク……。お前の勇気を信じておる……」






ゴゴゴゴ ゴ ゴ  ゴ    ゴ


リンク「じっちゃん」




リンク「じっちゃーーーーーーーーん!!」



次回予告

オッス! オラ リンク!

じっちゃんの言葉の通りにハイラル城ってとこに行くことになったんだけど、コキリ族は森から出たら死んじまうって言うしどうすりゃいいんだ!?

へ? サリア、オラに話ってなんだ?


次回、トライフォースZ

さらばコキリの森! 別れのオカリナ!

見てくれよな!

オッス オラ 作者!

今日はとりあえずゴーマを打倒で占めました。

悟空……じゃなくてリンクの戦闘力はおおむね原作通りです。

ただこれから死にかけるような戦闘を繰り返して強くなっていきます。

大猿出るよ!

かめはめ波出るよ!

でわおやすみなさい



テニイレロ! トライフォース!

セカイデ イットー テゴワイチャンス

オイカケロ! トライフォース!

セカイデ イットー イカシタドラマ

ハイラルハ デッカイ タカラジマ

ソウサ イマコソ アドベンチャー♪


さらばコキリの森! 別れのオカリナ!


リンク「ううっ……ぐす、じっちゃあん……」

ナビィ「リンク……もう行こうよ」

リンク「でもよぉ、こんなのってねえよ……」

ナビィ「あたしだって悲しいわよ。でも、デクの木サマの遺言を忘れた訳じゃないでしょ?」

リンク「遺言……」

『リンクよ……、ハイラルの城に行くがよい。城には神に選ばれし姫がおいでになるはずじゃ』

リンク「この精霊石をその姫ってやつにみせりゃいいんか?」

ナビィ「そうそう、悲しいのはわかるけど何時までもくよくよしてちゃダメ! 泣き虫はデクの木サマに笑われるわよ!」

リンク「じっちゃん……」

『頼むぞリンク、お前の勇気を信じておる』

リンク「……そうだな! ナビィの言う通りだ! オラもう泣かねえぞ!」

ナビィ「そうよ! それでこそ男の子よ!」

リンク「よし! そんじゃ行くかぁ! そのハイラルって城によ!」

後にハイラル最強の戦士とうたわれる緑衣の勇者と、その親友、盟友の妖精

その二人の旅立ちの時である。



森の出口

「おい、待て! 森から出ちゃいけないんだぞ!」

リンク「まあそうかてえ事言うなって! ちょっと御使い行ってくるだけだぞ」

「おまえ、知らないのか? コキリ族は森から出たら死んじゃうンだぞ」

リンク「いいっ!? そうなんかナビィ?」

ナビィ「そう言えばデクの木サマが仰ってたわね……」

リンク「参ったな~、オラまだ死にたくねぇぞ」

ナビィ「でも……それでも外へ行けって言われたから、何か理由が……」

ナビィ「……」

リンク「ん? どうしたナビィ?」


『猿ヤロウ』
『しっぽ付き』
『妖精ナシ』


ナビィ(リンクはコキリ族じゃないのかも。デクの木サマもそれを知ってて……だからあんな物凄く強いんじゃないかしら?)

ナビィ「行こう、リンク」

リンク「で、でもよ」

ナビィ「デクの木サマを信じましょ?」

リンク「ん~、ま、じっちゃんの言うことならだいじょうぶだよな!」

「ま、待て! だから勝手に出ちゃいけないって」

リンク「あ、デクの木サマ!」

「何!?」

ごすっ!

リンク「これで静かになったな!」

ナビィ「えげつない……」





リンク「へ~、迷いの森に繋がってたのか! オラぜんぜん気づかなかったぞ!」

ナビィ「この橋、いっつも見上げるだけだったからね」

サリア「行っちゃうんだね……」

リンク「うひゃあ! ……ってなんだ、サリアじゃねえか」

サリア「リンク、森から出るんでしょ?」

リンク「ん? ああ! じっちゃんのおつかいに行くんだだ!」

サリア「おつかい……ううん、ちがうよ、リンクはいつか森を出て、色んな所に行くのかなってなんとなく思ってたの」

サリア「いつかこんな日が来るんじゃないかって……はじめて会った時から」


『こんにちは! あたし、サリア! あなたは?』

『オラ リンクだ! よろしくな!』

『……んん? オメェ……』

『な、なに?』

ぱんぱん

『ひゃああっ!?』

『おお! やっぱオメェ女かぁ! オラはじめて見たぞ!』


サリア「あの日からずっとあたしたち、友だちだったよね」

リンク「そんなこともあったなあ。へへっ!」

ナビィ「乙女になにしとんじゃおのれはああああああ!!」

スパーン

リンク「あだぁ!?」





サリア「このオカリナ、あげるね! リンク、私のオカリナの音が好きだって言ってくれたし」

サリア「これをあたしだと思って大切にしてね……」

リンク「お、サンキュー! オラ笛は苦手だけどがんばって練習すっぞ!」

サリア「うん、ありがとう、リンク……」


『妖精のオカリナを手に入れた!』ごーまーだーれー!


サリアとの思いでの品
試しに吹いてみよう!



ナビィ「これって告白なんじゃ……いや、リンクはまるでわかっちゃいないわよね……」


サリア「オカリナ吹いて、ときどき思い出してね♪」

リンク「おう!」



ハイラル平原


リンク「おお~、だだっ広ぇな! これが外の世界かぁ!」

ナビィ「これが外の世界……」

リンク「んじゃさっそく城に行くか! ナビィ案内頼むぞ!」

ナビィ「え、あたしも知らないけど」

リンク「へ? そうなんか? ……ま、いっか、てきとうに歩いて行こっか!」


???「それには及ばないぞ少年よ」

ナビィ「だ、誰!?」


ケポラゲポラ「ホーウこっちじゃー!」


リンク「フクロウがしゃべった!?」

ゲポラ「フクロウではないぞ、ケポラゲポラじゃ」

ゲポラ「リンクよ、ついに外へ出たのう。宇宙から来たときはどうなるかひやひやしておったが……」

ゲポラ「ワシもびっくりのいいこに成長してくれた!」

リンク「オメェオラのことしってんのか?」

ゲポラ「知っておるとも、お前の望むハイラル城の場所もな」

ゲポラ「この歩道をまっすぐ行けば見える。安心して進むことじゃ」

リンク「そうなんか! サンキューなゲポラのじっちゃん!」

ゲポラ「ホッホッ。ただ、これだけは言っておくぞ、遊び過ぎると夜が来る、生ける者を欲して亡者が噴き出し、お前を襲うだろう。しかし何よりも」


真円を描く月だけは見る出ないぞ






リンク「?」

ナビィ「?」

ゲポラ「ま、お主ならなんとかなるかもな、なんたって勇者じゃからのう!ホッホッホーウ!」

バッサバッサ

リンク「行っちまったなあ」

ナビィ「なんだったのかしら? 真円を描く月? それってもしかして満月のこと?」

リンク「そういや森じゃ満月なんて見たことなかったなあ」

ナビィ「え、そうなの?」

リンク「じっちゃんが言ってたんだ。満月の夜はおっかねえ猿のバケモノが現れるからぜってえ外に出ちゃダメだって」

リンク「オラ結局そんなバケモン見たことねえけどな!」

ナビィ「猿の……バケモノ」

フリフリ

ナビィ「……まさか、ね」

リンク「なあ、それよりなんか暗くなって来たんじゃねえか?」

ナビィ「あら、ほんとね、もう日没かしら」


アオーン

リンク「すっかり暗くなっちまったなあ」

ナビィ「今日はもう野宿かしらね」

リンク「オラ腹へっちまったんだけどな……どっかに四つ足とかいねえかな?」


ボコボコッ!


リンク「! さがれナビィ!」

ナビィ「きゃっ!?」





スタルベビーx3「ぎゃっぎゃっ」


ナビィ「モンスター!」

リンク「亡者ってのはコイツらか! よーしいっくぞー!」

リンク「じっちゃん! オラに力を貸してくれ!」

リンク「デクの棒ーーーーーっ!」

ばっこーん!

ベビー「ぎゃ!」

ナビィ「リンク! そいつらは脆いけど一撃で倒さなきゃ面倒よ!」

リンク「おーしわかった! 一気にやる、ぞ……」

リンク「……」

ナビィ「リンク!? どうしたの急に黙って!?」

ナビィ「リンク……! あっ!?」




満月




ナビィ「し、真円を描く月」

ナビィ「リンク! 月を見ちゃダメ!」

ナビィ「リンk」

リンク「ごぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああああああ!!!」




次回予告

オッス! オラ リンク!

満月の夜にバケモノが出たってよ! なんだかすげえ事になっちまったなあ!

でもオラバケモノなんか見てねえぞ? 一体どこに現れたんだ?

ん? なんだオメェ乳なんか飲むんか?

次回、トライフォースZ

到着! ハイラル城下町! かわいいあの子は牧場娘!

見てくれよな!

オッス! オラ 作者!

今日はここまでです

いやあ時オカは面白いですね
水の神殿とか最初は嫌だったのに今じゃお気に入りですよ

それではまた



テニイレロ! トライフォース!

セカイデ イットー テゴワイチャンス

オイカケロ! トライフォース!

セカイデ イットー イカシタドラマ

ハイラルハ デッカイ タカラジマ

ソウサ イマコソ アドベンチャー♪


到着! ハイラル城下町! かわいいあの子は牧場娘!


ナビィ「こ、こんなことって……!?」

リンク「アアアアアアアアアアア!!」


メキメキバキバキバキ!


大猿リンク「ゴアアアアアアアアアアアアアア!!」


スタルベビー「ぎゃっ!?」

大猿リンク「グルル……!」ギロリ

大猿リンク「バァアアアアアアアアアアアア!」


プチッ


ナビィ「い、一撃で踏みつぶしちゃった」

ボコボコッ!

ナビィ「こ、今度は何!?」


スタルベビーs「ぎゃーす!」

スタルベビーs「ぎゃあああああ!」


ナビィ「いっぱい沸いてきた!? 知能が低すぎでしょ!?」

スタルベビーs「「「ギャギャアアアアアア!!」」」」

わらわら

大猿リンク「ググ……!」

大猿リンク「ご……ご……!」

キュオオオオオオオオ

ナビィ「な、なに? 口が光って」

カッ!

大猿リンク「ボアアアアアアアア!」

ポーヒー!

ナビィ「なんか光を吐いた!?」


デデーン!


ナビィ「あ、あんなにいたのに……一瞬で……」



大猿リンク「ゴッホゴッホ!!」

ドドドドドドドド!(ドラミング)

ナビィ「ど、どうしようあれ。このままじゃ……」

大猿リンク「ボアアアアアアアア!」

ポーヒー!
ポーヒー!

ちゅどおおおおおおん!


ナビィ「ハイラルが火の海になっちゃう!」


ボコボコッ!


ナビィ「またスタルベビー? でもいまさら……」


巨大スタルベビー「ぎゃああああああああす!!」


ナビィ「でっかいのが出た!?」

※スタルベビーは一定数倒すとでかいのが出るぞ!まあこいつは規格外だけどな!


大猿リンク「グルァ!?」ギロリ

巨大スタルベビー「ぎゃあ……」ギロリ


「「しぎゃああああああああああ!!」」


二匹の大怪獣が激突する!


ナビィ「わーっ! もうダメだー! おしまいだー!」



ちなみに大猿リンクはデクの木サマ特製のコキリの服を着ているぞ!
巨大化しても破れない優れものだ!
まるでベジータの戦闘服みてえだな!


大猿リンク「ギャギャアアアアアア!!」

巨大スタルベビー「ブルァアアアアアアア!!」


ズドオオオオオオン!
ドゴォオオオオオン!


ナビィ「ひぃいいいい!! もうむちゃくちゃ!」

ナビィ「な、なんとかしてリンクだけでも元に戻さなきゃ。でもどうやって」


この時、ナビィの脳裏に電流走る
元々ナビィはモンスターの弱点を冷静に見極める才能が備わっている。
その灰色の脳細胞が大猿と化したリンクの弱点を見抜いた

ナビィ「しっぽ……!! あれをなんとかすれば……!!」

ナビィ「ええと、確かこの辺に」キョロキョロ


ピーハット「zzz」

ナビィ「いた!」

ナビィ「こらー! そこのノータリンのウスノロ猿!!」

大猿リンク「グガ?」

ナビィ「よし! ヘーイ! 図体ばっかりおっきいおさるさん! こっこまでおいでーww あんたのかーちゃんでーべーそ!」

大猿リンク「……!!!」ブチブチブチ

大猿リンク「ギシャアアアアアアア!!」

ナビィ「かかった!」

さっ

ズドオオオオオオン!

ピーハット「ピギィイイイイイ!?」




ピーハット「#」ブゥウウウウン

ナビィ「よし、これをうまく誘導すれば」

空中ピーハット「#」フヨフヨ

ナビィ「はずれだった!? ちがう! あんたじゃないの!」

大猿リンク「ボアアアアアアアア!!」

ポーヒー!

デデーン!

ナビィ「ご、ごめんなさい……」



ナビィ「こ、今度こそ! ルック! そんなウスノロパンチ当たりっこないわよこのマヌケー!」

大猿リンク「ブルァアアアアアアア!!」

ナビィ「お願い! 今度は当たって!」

ボコオオオン!

ピーハット「ピギィイイイイイ!?」


地上ピーハット「#」クルクルクル

ナビィ「よし、当たり!」

ちょっと休憩
小学生の時ピーハットになぶり殺されたあの頃が懐かしい



ナビィ「あ、後は上手く……そう、こっちよリンク!」

大猿リンク「グァア!」

巨大スタルベビー「ぎゃあああ!」

大猿リンク「」イラ

大猿リンク「バァアアアアアアアアアアアア!!」

ポーヒー!

巨大スタルベビー「ぎゃ……」

デデーン!

ナビィ「ひ、ひえ~、さっきよりすごい」

大猿リンク「グルル……」

くるり

ナビィ「!! 今よ!」

ピーハット「#」クルクルクル!

ザシュッ!


大猿リンク「!!!???」


ナビィ「やった!」



大猿リンク「ぎゃ、ぎゃ、ぎゃ?」

しゅうううううぅぅぅぅぅ

ナビィ「やっぱり! しっぽを切ったらどんどん元に戻ってくわ!」

ピーハット「ピギ?」

ひゅうううううううう

ズシーーーーーン!

ピーハット「ピギャ!?」プチッ

ナビィ「あ」



リンク「」スゥ スゥ



ナビィ「………ハァー、な、なんとかなったわ」

ナビィ「リンク……あなた一体何者なの?」



翌朝


リンク「う~、んん! ふぁ~よく寝たぞ!」

ナビィ「は、ハロー、リンク」

リンク「んん? どうしたんだナビィそんな遠くにいて」

ナビィ「あ、あなた昨晩の事何も覚えてないの?」

リンク「なんのことだ? オラぜんぜん覚えてねえぞ? ってかやけに尻がヒリヒリするなーって……」

リンク「あーっ!! オラのしっぽがない!」

ナビィ「そ、それね! べ、別に取れても大丈夫じゃない! うん」

リンク「ナビィ、なんでそんなにどもってんだ? 何かしってんのか?」

ナビィ「なななにも知らないわよ!? うん!」

リンク「そっか? ま、いっか! なくなっちまったもんはしょうがねえよな」

ナビィ(ほっ)

リンク「それよりハラ減ったな! なんか食うもんでも……」

リンク「おっ! ちょうどいいとこに果物があるじゃねーか!」


ピーハットの残骸は美味しく食べられました。






紆余曲折を経て、ようやく城下町に辿り着きました


ハイラル城下町


リンク「うっひょー! すっげえなあ! こんなに人がいる場所オラはじめてだぞ!」

ナビィ「私もはじめてよ! 見て見てあれ! 大人っていうんじゃないの?」

リンク「のっぽだなあいつ。森じゃ大人っていねえからな」

リンク「おっ、なんかうまそうなもん置いてあっぞ!」

「ぼっちゃんお一ついかが?」

リンク「くれんのか? サンキューおっちゃん!」


ガツガツ……






「50ルピーだよ」

リンク「ルピー? ルピーってなんだ?」

「はっはっは、ぼっちゃん大人をからかっちゃいけないよ」

リンク「オラマジメだぞ」

「……もしかしてお金持ってないの?」

リンク「カネ? カネってなんだ? ナビィ知ってっか?」

ナビィ「んー、聞いたような聞かなかったような……?」

「無線飲食たぁいい度胸だなクソガキ!」

リンク「わわっ!? なんで怒ってんだオメェ!?」

「ルピーも知らねえ田舎もんかよ! 衛兵に突き出してやる!」

リンク「わっ! いてえじゃねえか! 離せよ!」

「うるせえ! しこたま食いやがって! こっちに来いっ……てあれは」



活気溢れる城下町だが、ここ最近は妙に治安が悪い。
その理由は他でもない砂漠の盗賊王ガノンドロフがハイラル王に忠誠を誓い、騎士の称号を得た為である。

例え大悪党であってもとりたてて貰えるチャンスがある

そう確信したハイラル全土の浪人、悪党等が仕官を求めハイラル王の膝元に集結した。

中でも六月にやって来た八人連れは
人目なくば斬り剥ぎも日常茶飯事という
不逞の輩である

「ハイラル王ってのは身分に拘らない御方でな」

「腕さえありゃわしらみたいなもんでも取り立ててくれるそうな」

「あのガノンドロフだって出来たんだ。わしらの腕も他の凡百とは違うってのを見せてやろう」

「お、いいところにツマミがあるじゃねえか。オヤジ、もらうぞ」ヒョイ

「へ、へえ。あの、お侍さん方、お代の方を……」



「……おお、忘れておった」


リンク(……! あいつ……!!)



「受けとれ、お代だ」

ブンッ!

ぱしっ

「!?」

リンク「オメェこんなもん人に向かって振っちゃダメだぞ」

ナビィ「あ、あぶない……鉄扇なんて当たったら死んじゃうわよ」

「な、なんだこのわっぱは」

「いつの間に?」

リンク「よくわかんねえけどそれ食ったらカネってのをやんなきゃダメみてえだぞ」

「オヤジ、貴様のガキか?」

「ちちち違います! おい、チビ! はやく謝れ! 酷い目にあわされるぞ!」

リンク「ん? おっちゃんコイツらの友だちじゃないんか?」

「んなわけあるかっ! こんな浪人者と仲良いわけねえだろっ!」

リンク「ナビィ、浪人者ってなんだ?」

ナビィ「さあ? 知らないわ?」

「お、妖精じゃねえか! こいつは高く売れるぜ!」

「おいガキ、その青妖精置いてきゃ先の無礼は許してやるぜ」

リンク「ナビィ、なんだかオメェが欲しいって言ってっぞ?」

ナビィ「嫌よ! 売られるなんて!」





「あのな、ガキ。痛い目にあいたくなかったらそれ置いてけっていってんだよ」

リンク「ナビィはオメェらについてくのはヤダつってっぞ」

「つべこべ言わねえでとっとと従わねえか!」

スラリ

(ひいっ! お、往来で刀抜きやがった! あのチビ殺されるぞ!)

リンク「……なあ、ナビィ、もしかしてコイツら悪い奴らか?」

ナビィ「みたいね」

リンク「んじゃ、やっちゃってもいいか?」

ナビィ「うん。激しくプロレスごっこしてあげなさい!」




リンク「おっしゃ! オラやるぞ~!」





「このガキ、なめた口聞きおって」

「よほどしにたいらしがっ!?」

ガツン!

リンク「デクの棒ーーーーっ!」

「やりやがった!」

「構わん! 殺れ!」

ナンダ
ケンカダ ケンカダ!
チビヒトリニ ハチニンガカリダ!

「お、おい! おまえあのチビの連れだろ!? いいのかほっといて!」

ナビィ「んー、ダイジョウブよ、ダイジョウブ」



--



数分後


「「「「「「「「」」」」」」」」

死屍累々である


リンク「なんだ、てんで大したことねえな」

「う、うそ……?」
「うおおー! あのチビやるじゃねーか!」
「カッコいいぞ少年ーーーーっ!」


リンク「ぶいっ!」V



リンク「わりいなおっちゃん、オラ カネっての持ってねえんだ」

「あ、ああ、うん。……いいよ、タダにしとくよ」

リンク「許してくれるんか?」

「……おう、また来いよ。今度はカネ持ってこいよ」

リンク「わかったぞ! じゃあな!」

「……ふしぎな子どもだなあ」





「へー! すごいわあの子!」



リンク「にしても動いたからまたハラ減ったな」

ナビィ「あなたっていつもお腹空いてるわよね」

リンク「だってよ、見たこともない旨そうな飯がいっぱいあるんだぞ! 見てるだけでヨダレが出てきちまった!」

「ねえねえキミ! さっきはすごかったね!」



リンク「うん? 誰だオメェ?」

マロン「あたしマロン! ロンロン牧場のマロンよ!」

マロン「キミ、スッゴク強いんだね! あたしずっと見てたけど感動しちゃった!」

リンク「オラ体力には自信あんだ」グキュー グルル

リンク「は、はは。腹の虫がなっちまった」

マロン「お腹空いたの? だったらはいコレ!」


『ロンロン牛乳を手に入れた!』ごーまーだーれー!

飲むとライフが回復する!
空きビンは記念にもらっておこう!

リンク「ん、なんだこれ、白いぞ」

マロン「牛乳よ! 見たことないの? うちのは絶品だって評判なんだから!」

リンク「うめえならオラ大歓迎だ!」

ごくごく



リンク「……っぷは~! うめえなこれ!」

マロン「でしょ! ……ねえ、それで聞きたいんだけど、キミってどこから来たの?」

リンク「オラ森から来たんだ! ナビィと一緒にな!」

マロン「ナビィ?」

ナビィ「ハロー! お嬢さん!」

マロン「うわー! ホンモノの妖精! あたし感動しちゃったわ!」

ナビィ「そ、そう? ま、まあ悪くない気分かも」

リンク「オラここの城にいる姫ってやつに会いに来たんだ」

マロン「ゼルダ姫様の事? そういう人は多いけど……」

リンク「ゼルダ姫?」



マロン「あたしのお父さんがちょうどお城に行ったから、もしかしたら会えるかも」

リンク「そうなんか? じゃ、お城の場所教えてくれよ」

マロン「あれよ、ほら、見えるでしょ」


マロンの指差す方向には
城下町を見下ろす様にそびえるハイラル城の姿があった。

リンク「あれが城か? すげえでっけえぞお!」

マロン「キミ、お城に行くんでしょ? お父さんに会ったら早く帰るように言ってね♪」

リンク「ああ! わかった! ……ところでよお、マロン」

マロン「ん? 何かしら?」


ぱんぱん


マロン「はあんっ!?」ビクッ

リンク「おお、やっぱオメェ女だったか! 当たったぞ!」

マロン「」パクパク

リンク「んじゃな! また会おうぜマロン!」

マロン「う、うん」ドキドキ




ナニヤッテンノヨリンク!
アイテッ ナビィナニスンダヨ








マロン「おまた、さわられちゃった///」



次回予告

オッス! オラ リンク!

とうとうハイラル城についたんだけど怪しいやつは入れないって通してくれねえんだ!
でもじっちゃんのお使いしねえといけねえし、オラどうすりゃいいんだ!?

ん? オメェが姫ってやつか? オラ リンクだ! よろしくな!


次回! トライフォースZ

運命の出会い! ハイラルの王女ゼルダ!

見てくれよな!

オッス! オラ 作者!

途中で寝ちまったけどなんとかできた
遅くの投稿申し訳ないです

ここでちょっと意見を聞きます

カカシのソウルに響かせるならどんな歌がいい?

・静かな歌

・楽しい歌



テニイレロ! トライフォース!

セカイデ イットー テゴワイチャンス

オイカケロ! トライフォース!

セカイデ イットー イカシタドラマ

ハイラルハ デッカイ タカラジマ

ソウサ イマコソ アドベンチャー♪

運命の出会い! ハイラルの王女ゼルダ!

衛兵「私はマジメな公務員! 怪しいやつは通さない!」

リンク「オッス! オラ リンクだ! おっちゃんここ通してくんねえか? ゼルダ姫ってやつに会わなきゃなんねえんだ」

衛兵「んー、一応聞くが通行許可証とか持ってる?」

リンク「そんなの持ってねえぞ」

衛兵「じゃあダメだ。おとなしくお家に帰んな」

リンク「えーなんだよケチ! ちょっと話するだけだぞ!」

衛兵「私もクビがかかってるからねー。まあそういうことで」


--


リンク「まいったなー、通れなくちゃ姫ってのに会えねえぞ……」

ナビィ「こうなったらこっそり入っちゃいましょ!」

リンク「ん、でもどこから……」

リンク「……!」

ナビィ「どうしたの? リンク」

リンク「こっちから魔力を感じっぞ……!」

ナビィ「え……!?」

リンク「ス、スゲェ……! こんなでけえ魔力はじめて感じた……!」




ナビィ「……ホントだ。でもなんだろう、この魔力、懐かしいような……」

リンク「こっから感じたぞ。でもでっけえ岩があって通れねえな」

――――ボウヤがここに来るのはまだ早いわ

リンク「ふぁ!? 誰だ!?」

――――もう少し気の扱いができたらいらっしゃい。鍛えてア・ゲ・ル♪

――――さあ、ここを迂回しながら行けば見つからずに入れるわ。

リンク「なんだかよくわかんねえけどサンキューな!」

ナビィ「ウーン、誰だったかしら?」






ハイラル城 中庭入口


リンク「ほへー、近くで見るとキレイだなあ」

ナビィ「白くてピカピカね!」


ぐおー……ごー……


ナビィ「? リンク、またお腹空いたの?」

リンク「オラ今は別にハラ減ってねえぞ」

ナビィ「じゃあ誰が……ってあれは」


ヒゲのオヤジ「むにゃむにゃ……ぐおー……」


リンク「なんだあのおっちゃん、こんな所で寝てっぞ」

ナビィ「この箱……ミルクが入ってるわ」

リンク「マロンにもらったのと同じだな! ……んん?」クンクン

リンク「なんかこのおっちゃんからマロンと同じにおいがすんな」クンクン

ナビィ「え!? じゃあもしかしたらこの人がマロンのお父さん?」

リンク「かもしんねえな、オーイおっちゃん! ちょっと起きてくんねえか!」

ヒゲのオヤジ「ぐおー……ごああ」

ナビィ「起きないね……」

リンク「しょうがねえなあ……ナビィ、ちっと耳塞いでろ」

ナビィ「?」




リンク「すぅうううううう!………おっきろーーーーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!」





ヒゲのオヤジ「ほわあああ!? なんだーよ!? せっかくキモチよく寝てたのに」

リンク「オッス! やっと起きたなおっちゃん!」

ヒゲのオヤジ「んー? ボーヤは誰だ?」

リンク「オラ リンクだ。おっちゃんマロンの父ちゃんか?」

タロン「おお、オラはタロンだ。それよりなんでマロンのこと知ってるだ? 確かにマロンはオラの娘だ」

リンク「マロンおっちゃんのこと心配してたぞ」

タロン「へ? ……ほわあああ!? オラすっかり寝過ごしちまっただ! マロンにどやされるだ~!」

ずどどどど……

リンク「なんかおっちょこちょいだなあ」

ナビィ「リンク! このスキマから入れそうよ!」

リンク「お! みてえだな! んじゃ入っっかあ!」



城の中庭


「……また、あの男が来ている」

「誰も私の話を聞いてくれない……でも……このままじゃハイラルはあの男に……」




リンク「よっ! オメェがゼルダ姫か?」

ゼルダ「え? あっ……」




リンク「やっと会えたな! いや~ここまで来んの大変だったぞ!」

ゼルダ「あ、あなた、どうやってここに?」

ナビィ「うわー、かわいい子ね!」

ゼルダ「え、妖精……? それにその緑の服……」

ゼルダ「もしかしてあなた、森から来たのですか?」

リンク「ん? おう、オラコキリの森から来たんだ」

ゼルダ「! で、ではあれを持ってますか? 翡翠……森の精霊石を!」

リンク「ん? オメェなんでじっちゃんの形見のことしってんだ? ほら」

ゼルダ「やっぱり!」

ナビィ「こ、この子、笑うとさらにかわいいわね……」

ゼルダ「あ……失礼しました。私はゼルダ、ハイラルの王女です」

リンク「オッス! オラ リンクだ!」

ゼルダ「リンク……? ふしぎ……なんだか懐かしい響き……」




リンク「オメェオラのこと知ってんのか?」

ゼルダ「あなたが来ることは前からわかってました……夢のお告げで」

ナビィ「お告げ?」

ゼルダ「ハイラルがまっ黒な雲におおわれてどんどん暗くなっていきますが、ひとすじの光が森からあらわれました」

ゼルダ「光は雲を切りさいて大地をてらし、妖精をつれて緑に光る石をかかげた人の姿に変わったのです」

リンク「そいつがオラなんか?」

ゼルダ「はい……あ、あの、私の話を信じてくれるんですか?」

リンク「信じるもなにもこうして会ってんだからオラ信じっぞ」

ゼルダ「本当ですか? ありがとう!」

リンク「あ、オラも一つ聞きてえことがあったんだ」

ゼルダ「なんですか? 私に答えられることでしたら」


ぱんぱん


ゼルダ「ひあっ!?」

リンク「おーオメェも女か! オラだんだん男と女の区別がついてきたぞ!」

ゼルダ「あ、あの、その」

リンク「オラぱんぱんしねえといまいち男と女の区別がつかなくてな!」

ナビィ「一国の姫様になにしてんじゃおのれはあああああああ!!」

バシバシ!!

リンク「い、いて! いたた!? ナビィやめろって!?」



ちょっと休憩

よいこのみんなはぱんぱんしちゃダメだぞ



ナビィ「ごめんなさい! ごめんなさい! この子ちょっと世間知らずなだけなんです!」ヘコヘコ

リンク「いちち……」ぼろっ

ゼルダ「い、いえ、いいのです。悪気はなかったみたいですし」

ゼルダ「それより、あなたがその石を持っていることを誰にも言ってはいけませんよ?」

リンク「え? 何でだ?」

ゼルダ「その理由は……ちょっとこちらへ来てください。この窓から……」

リンク「んん……? わ、なんだアイツ、すっげえ悪い顔してんな」

ゼルダ「あれが西の砂漠から来た盗賊王、ガノンドロフです」

リンク「西の砂漠? それってじっちゃんの言ってた」

ナビィ「黒き砂漠の民よ!」

ゼルダ「お告げに出たハイラルを覆う黒い雲、私はあの男がそうだと思っています」

ゼルダ「今はお父様に忠誠を誓っていますが……きっと嘘でしょうね」

リンク「なあ、オメェの父ちゃんはオメェの話は聞いてねえのか?」

ゼルダ「お父様は……私の話は聞いてくれませんでした……子どもが口を挟むことではないと……」





ゼルダ「ガノンドロフの狙いは恐らく……トライフォースでしょう」

リンク「トライフォースっちゅうのはじっちゃんが言ってた何でも願いが叶う三角形だっけか」

ゼルダ「知ってましたか、そう……聖地におさめられたトライフォース。それを手に入れるために、ハイラルにやって来たのでしょう。そしてハイラルを ……いえ、この世界そのものを我が物にしよと……」

ゼルダ「私は怖いのです、あの男がハイラルを滅ぼしてしまう……そんな気がして」

リンク「そんじゃ先にそのトライフォースっちゅうのを手にいれればいいんだな? どこにあんだ?」

ゼルダ「あ、あなたは……怖くないのですか? それどころか頼んでもいないのに私に手をさしのべるのですか?」

リンク「んなこと言ってもオメェさっきから泣きそうな顔してるし、アイツがトライフォースを手に入れたらまずいんだろ? オラ別にやることねえから探してやっぞ!」

ゼルダ「リンク……! ありがとう……!」



ナビィ「こ、こいつ……無自覚に女を落としやがった……! な、なんてやつだ……!」





ゼルダ「さて、トライフォースのある場所ですが……リンク、三人の女神様の伝説はご存知?」

リンク「んーと、そいやじっちゃんが歌にして教えてくれたような。確か力と知恵と勇気の三人が世界を作った話だっけか」

ゼルダ「そうです、そして、女神様はハイラルを創造した後にあるものを残されました」

――――神々の去りし地に 黄金の聖三角残し置く  
 この後 その聖三角を 世の理の礎とするものなり  
 また この地を聖地とするものなり



ゼルダ「三人の女神様は、ハイラルのどこかに、神の力を持つトライフォースを隠されました。その力とは、  
トライフォースを手にした者の願いをかなえるものでした」

ゼルダ「心正しき者が願えば、ハイラルは  
善き世界に変わり、心悪しき者が願えば、世界は悪に支配される。そう伝えられてきました」

ゼルダ「そこで、いにしえの賢者達は、心悪しき者からトライフォースを守るため、時の神殿を造られ ました」

ゼルダ「そう……時の神殿とは、この地上から聖地へ入るための入口なのです。でもその入口は、  
『時の扉』と呼ばれる石の壁で閉ざされています。そしてその扉を開くためには、三つの精霊石を  
集め、神殿に納めよ、と伝えられているのです」


リンク「みっつの精霊石っちゅうとオラの持ってるこれもその一つなんか?」

ゼルダ「ええ、その通りです。しかし、精霊石を集めただけでは時の扉は開きません。さらにもう一つ……王家が守ってきた宝物……それが」



ゼルダ「時のオカリナです」



リンク「オメェもオカリナもってんのか? オラもだ!」

ゼルダ「そうなんですか? ふふ、それじゃ今度吹いてみせて下さいね♪」

リンク「へへ、まだあんまし上手くねえけどな!」



リンク「そんじゃさっそく他の精霊石を探しに行くぞ!」

ナビィ「まってよリンク、精霊石がどこにあるかわからないでしょ?」

リンク「あ、そうだな。まいったぞオラ外に出たばっかでなんも知らねえ……」

ゼルダ「大丈夫です。精霊石の在処はわかっています。……恐らくガノンドロフも知ってるでしょうね」

リンク「……! それじゃじっちゃんに呪いをかけたのはアイツか!」

ナビィ「ゆ、ゆるせないわ……! よくも……! よくも……!」

ゼルダ「お、落ち着いて下さい。それに、もう日も傾いています。今日はここに泊まっていって」

リンク「そういやオラ腹減っちまったぞ!」

ゼルダ「ふふ、おいしいものならたくさんありますよ♪」



ゼルダ「インパ、彼を部屋にお連れして」

インパ「わかりました、ゼルダ様」

リンク「わわっ! 誰だオメェ!」

ゼルダ「彼女はインパ、私の乳母と護衛を兼ねている武術の達人よ」

ゼルダ「インパ、このリンクがコキリの森からの使者です。ほら、前からお話してた……」

インパ「なるほど……未熟ながら清廉とした魔力を持っていますね……」

リンク「あ! オラ今度はぱんぱんしなくてもわかったぞ!」

インパ「?」

リンク「オメェ男だrナビィ「天誅!!」

パッコーン!

リンク「いってえ~! ナビィ何すんだよ!」

ナビィ「それはこっちのセリフよ!」

ゼルダ「ふふ、仲が良いですね」

ゼルダ「インパ、今晩はリンクを晩餐にご招待するわ。たくさんおいしいものを用意して」

インパ「承知しました。……ところで少年」

リンク「なんだ?」

インパ「晩餐まで時間があるからな、少し揉んでやろう」






修練場


衛兵「ふーっ! 今日の鍛練終了っと……」

衛兵「まったくこう毎日基礎ばっかで参るよなあ」

衛兵「まあそうぼやくな、シーカー流は一にも二にも体力がなきゃやってられんからな」


インパ「みんな、よくやってるな」


衛兵「インパ様! 今日の公務は終了ですか?」

インパ「うむ、それと面白いものを拾った」

衛兵「はい?」

リンク「おー、なんか面白いことやってんなあ」

衛兵「その子どもは?」

インパ「ゼルダ様のご友人だ、失礼の無いようにな」

衛兵「はっ!!」



リンク「オラここで何すんだ?」

インパ「お前は未熟ながら魔力を感じることができるらしいな。それに体術もけっこうやる方だろう?」

リンク「ああ! じっちゃんに鍛えられたからな!」

インパ「だがそれだけに惜しい。魔力の扱いはそれこそ基礎の基礎だ、開放もコントロールもできないみたいだ」

リンク「魔力の開放とコントロール?」

インパ「本来なら強靭な肉体と併せて始めてできる技術だ。こんな風にな」

ババッ!

衛兵「! おい! インパ様がアレをやるぞ!」

衛兵「マジか!? おい見ようぜ!」

リンク「な、なんだあ皆? 一体……」

リンク「!?」

ナビィ「リ、リンク……あの人」

リンク「ああ……! 魔力がどんどん上がってるぞ……!」



インパ「魔力を開放し、爆発させればこんなこともできる!」

インパ「ハァアアアアアアアア!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!





インパ「ハイラルフラァアアアアアッシュ!!!」




ズァオッ!!

ズドオオオオオオオオオン!





リンク「ス、スッゲェ~~~~!」

ナビィ「巨岩どころか壁まで吹っ飛んだ……!!」



インパ「これがシーカー流奥義、ハイラルフラッシュだ」

ナビィ「すごいけど、なんかネーミングがいまいちね」

インパ「おい今なんと言った青妖精」

リンク「なあなあ! そのハイラルなんとかってオラにもできるんか!?」

インパ「ハイラルフラッシュだ! これは今のお前では出来ん。厳しい修行を積んで始めてできる奥義で……」


リンク「ハァアアア……イィイイイイ……」

インパ「聞いてないな……だから魔力の扱いがなってなければこれは」

インパ「……!?」


ギュイィイイイイイイイン……!


インパ(な、なんだこの小僧!? どんどん魔力が上昇して……まさか!?)

リンク「ラァアアアア……ルゥウウウウ……!!」




リンク「ぐぎぎ……なあ! インパのばっちゃん!」

インパ「ば……!?」

リンク「ハイラルなんだっけ!?」

インパ「そ、それは……」

ナビィ「覚えられないなら"波"でいいんじゃない?」

インパ「は」

リンク「おし! オラそれなら覚えられっぞ!」




リンク「波ーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!」





ブワァアアアアオオオオオオオオオッッッッッッ!!!









ちゅどぉおおおおおん!


衛兵「う、嘘だろあの小僧」

衛兵「ハイラルフラッシュを撃ちやがった」



インパ(ま、まさかこれ程とは……! もしかするとこの少年、とんでもない逸材なのでは……!)



リンク「ふひぃ~! つ、疲れた……! これメチャクチャ腹が減っぞ」




『奥義、ハイラル波を覚えた!』ごーまーだーれー!

魔力を開放し、爆発させて放出する!
敵は木っ端微塵だぞ!
ただし魔力の消費には気をつけろ!



リンク「ばっちゃん! オラなんとなくだけど魔力の開放ってやつがわかったぞ!」

インパ「う、うむ、そうか。それと私はばっちゃんなんて歳ではないぞ、インパと呼びなさい」

ナビィ「すごいすごーい! リンクカッコいいわよ!」

リンク「へへ……! ぶいっ!」


インパ(緑の服……ま、まさか数百年に一度ハイラルに現れる伝説の……)

インパ(い、いや、アレは確か金色の髪だったはず……やはりおとぎ話だ……しかしこの少年の力は必ずやゼルダ様の力になる)


インパ「少年、確かリンクと言ったか」

リンク「おう!」

インパ「お前にシーカー流を教えてやる。勇者に相応しい力をつけろ!」

リンク「へ!?」



晩餐会


リンク「がつがつがつがつがつむしゃむしゃむしゃむしゃ!! ん~うめえぞ!」

ゼルダ「よく食べますね……」

インパ「ありえん……とっくに胃袋の許容範囲を越えているぞ……!?」

リンク「ふーっ!」

ゼルダ「お、終わりましたか?」

リンク「すんませーん! これおかわりお願いしまーす」

ゼルダ「」ガクッ

インパ「大概にしとけ、城中の食料を食い尽くす気か?」

リンク「ん? ま、いっか! 腹八分目って言うしな」

ナビィ「」ガクッ

ゼルダ「それよりインパ、リンクに修行をつけるって本当なの?」

インパ「はい、リンクはもっと強くなる。それこそこの私よりも遥かに」

ゼルダ「まあ、すごい! リンク、インパがお弟子をとるなんて滅多にないのよ!」

リンク「そうなんか? オラ強くなれるんなら何でもやっぞ!」

インパ「とはいえ教えてやる時間は残念ながら無い。よってシーカー流に伝わる修行方法を授ける」

リンク「その修行ってなんだ?」

インパ「明日になればわかる……それとお前に伝える物もな」






翌日


ゼルダ「これは私のサインが入った手紙です。これがあれば大抵の門は通してくれるでしょう」

リンク「わかった! オラ頑張って精霊石を集めてくる!」

ゼルダ「あなたの行く道が光に照らされることを祈っています……お元気で」

リンク「じゃあな! ゼルダ!」




城門



インパ「私がお前に伝えるのは二つ、一つは王家に伝わる曲、子守歌だ」

リンク「子守歌?」

インパ「これはいわば王家の証……聖なる三角……つまり王家の紋章の前でこれを奏でれば身の証になる。覚えておけ」

リンク「わかったぞ!」

♪~♪♪~ ♪~♪♪~


『ゼルダの子守歌を覚えた!』


インパ「それとシーカー流の修行方法を……」

リンク「お! 待ってました!」

インパ「こっちはオマケなんだがな、まあいい」

インパ「今日からこれを着けて生活しろ」




『特注ハイリアの盾を手に入れた!』ごーまーだーれー!



重い! 重すぎる!
通常の二十倍の重さを持つハイリアの盾
体を鍛えるにはもってこいだ!



リンク「いいっ!? これを背負って生活すんのか!?」

インパ「魔力を高めるにはそれに平行して体も鍛えねばならん。お前にはそれくらいがちょうどいいだろう」

インパ「戦闘中も出来るだけ着けていろ、むろん食事中もだ」

ナビィ「す、すごいスパルタ……! 大丈夫リンク?」

リンク「だ、大丈夫だ! オラもっと強くなりてえからな!」


ズシッ!


インパ「城下町を出て西へ向かえばカカリコという村に着く、そこのさらに上に聳えるのが霊峰、デスマウンテンだ。そこに精霊石がある……」

リンク「わかった! デスマウンテンだな!」

インパ「……一つ聞きたいが、何故強さを欲する? 敵を……殺すためか?」

リンク「ん? 何でそんな事しなけりゃなんねぇんだ? オラ誰にも負けたくねえだけだぞ!」

インパ「……ふっ! そうか、ならば頑張るがいい! 応援してるぞ!」

ナビィ「いきましょ! リンク!」

リンク「ああ! バイバイ インパ!」




インパ(伝説の勇者か……まさかな)


次回予告

オッス! オラ リンク!

デスマウンテンにある精霊石を探しに城を出たんだけど、つええ魔力をたどったら大妖精様ってのに会ったぞ!
これがメチャクチャつええんだ! ただのケバいばっちゃんじゃねえみてえだな!

次回! トライフォースZ

華麗!? 美しき大妖精様!!

見てくれよな!

オッス! オラ 作者!

ついにかめはめ波を会得しました
そして亀仙流の亀甲も
ハイリアの盾背負ったリンクはなんか見たことあるな~って思ってたけどなるほど、亀仙流の亀甲にそっくりだったんですよね

それではまた今度



テニイレロ! トライフォース!

セカイデ イットー テゴワイチャンス

オイカケロ! トライフォース!

セカイデ イットー イカシタドラマ

ハイラルハ デッカイ タカラジマ

ソウサ イマコソ アドベンチャー♪


ハイラル城に着いたリンクとナビィは、ハイラルの王女、ゼルダに出会う。
ゼルダから三つの精霊石を集め、トライフォースをガノンドロフの手から守ることを約束したリンクは精霊石の在処の一つ、デスマウンテンに向かう事となった……


華麗!? 美しき大妖精様!


ナビィ「デスマウンテンかあ、ここからでも見えるけどスッゴい大きいわね」

リンク「なあナビィ、そいやオラ気になってたんだけどよ、ここに来る前にでけえ魔力を感じたよな? ちょっと行ってみねえか?」

ナビィ「え、いいけど……でもおっきな岩があったんじゃないの?」

リンク「大丈夫だ! ハイラル波もあるしオラ自信あるぞ!」

ナビィ「うーん、ハイラル波はエネルギー消費が激しいからあまり使っちゃダメよ?」



リンク「ハ~、イ~……!」

ナビィ「リンク~! ムチャしちゃダメよ~!」

リンク「わかってる! ラ~! ル~……!」


リンク「波ーーーーーーーーーーーーーッッッ!!」


ブワァアアアアオオオオオオオオオッッッ!!


ズドオオオオオオオオオン!!


リンク「ふーっ! やったぞ!」

ナビィ「入り口があるわ。入ってみましょ!」



大妖精の泉


ナビィ「……やっぱり! 妖精の気配がするわ。それも強い魔力を持った……」

リンク「ああ、じっちゃんと同じかそれ以上の魔力だ!」

ナビィ「でも、気配はあるけどどこにもいないわ」

リンク「ん? この足下の三角、トライフォースじゃねえか?」

ナビィ「あ、これってインパさんが言ってた王家の紋章じゃないの?」

リンク「これのあるとこで子守歌を吹けばいいんだな? よーし」


♪~♪♪~ ♪~♪♪~


ゼルダの子守歌を吹いた!

ピロリロリロリリン♪


※注意!※
トラウマのある人は紙袋を用意しろよ!オラどうなっても知らねえぞ!


???「ウッフッフッフ……」



ケバいばっちゃん「オーーーーッホッホッホ!!」


ナビィ「あ、あの方は……!」

ナビィ「大妖精さmリンク「出やがったな妖怪変化!!」

ナビィ「は?」

妖怪変化?「よく来たわねリンク……私は魔法の大妖精」

リンク「うそつけ! おめぇみてえなバケモノがナビィと同じ妖精なわけねえだろ!」

大妖精「ボーヤ? ちょっと話を聞きましょうか」

リンク「問答無用! オラが退治してy」


大妖精「ディンの炎~♪」


ゴォアアアアアアアア!!


リンク「うぎゃっ!? あちちちち!」



ナビィ「リンク! 頭が高いわよ! この方は正真正銘の大妖精様なの!」

リンク「いいっ!? このケバいばっちゃんが」



大妖精「誰が何ですって?♪」


キュオオオオオオオオオ



ナビィ「謝らんかこのバカ猿!?」

バシバシ

リンク「あいたたた!? わかった! わかったからいてえぞナビィ!」


--


大妖精「想像以上に魔力の扱い方を覚えたみたいね♪ これならディンの炎を授けられるわ」

リンク「ディンの炎ってのはあの炎のことか?」

大妖精「正確には魔力の放出よ、広範囲を攻撃できる必殺技……」


大妖精「俗にいう"ズアッ!"ね♪」


ナビィ「ズアッ?」

大妖精「ついでにあなたの潜在能力を少し引き出してあげるわ」

フォオオオオオオオオン……


『ディンの炎を覚えた!』
『潜在能力を少し引き出してもらった!』


リンク「おー、なんか力がみなぎってくっぞ!」

大妖精「このハイラルには私の仲間があちこちにいるわ。探してみたらいいことがあるかもね♪」

リンク「うぇえ……ばっちゃんみてえなのがいっぱいいんのか……」

ナビィ「大妖精様でしょーが!」

リンク「あだだだだ!? わ、わりい! 大妖精様!」

大妖精「ウフフ……いいわ、元気な子は好きよ♪」

大妖精「戦いに疲れたらいつでもいらっしゃい」



大妖精「オーーーーッホッホッホ!!」



シュウウウウウウウウウン



リンク「な、なんか色々すげえやつだったぞ」

ナビィ「あたしはリンクの失礼っぷりに肝が冷えたわよ……」

リンク「じゃ、もうそろそろ行こっか! デスマウンテンってとこによ!」

ナビィ「うん!」


--


ハイラル平原


リンク「えーっと門から西へっつってたから……右か」

ナビィ「左よ左! もう、道に迷っちゃうわよ」

リンク「あーそうだった! わりいなナビィ」

???「そこの少年……その亀のような盾は野生の証かな?」

リンク「んん? 誰だおめぇ」

マラソンマン「私はマラソンマン……ケモノの心を求め、ハイラルを走破する求道者」

マラソンマン「そして兎仙流(うさせんりゅう)免許皆伝の持ち主」

ナビィ「兎仙流?」

マラソンマン「君を一目見た時からなにやら因縁めいたものを感じたよ」

マラソンマン「一つ、デスマウンテンまで私と競争してみないか?」

リンク「おもしれえな! オラ走りにはじしんがあるぞ!」



マラソンマン「では君からお先にどうぞ」

リンク「いいのか? オラはええぞ」

マラソンマン「ふふ、これくらいのハンデは必要さ」

リンク「むっ、後でいいわけすんなよな!」

ばひゅーん!

マラソンマン「おお、なかなかの速さだ……」

マラソンマン「これは久しぶりに楽しめそうだ!」


--


ナビィ「ねえリンク、あの人来ないね」

リンク「もう大分はなしちまったかな?」

くるり

マラソンマン「やあお久し振り」

リンク「げえっ!? お、おめぇいつの間に!?」

マラソンマン「じゃあね、先に行ってるよ」

ばひゅーん!

リンク「ま、まけるか!」

ばひゅーん!



ナビィ「リ、リンク! だんだん離されてるよ!」

リンク「しょ、しょうがねえ! 本気出すぞ!」

リンク「よーい!」

リンク「どん!」

ずおっ!

どどどどどどどどど

マラソンマン「むお! まさかついてこられるとはな!」

マラソンマン「ならば私も野生の力を引き出そう」


うさぎずきん装☆着


マラソンマン「フォオオオオオオオウ!!」


ずどどどどどど!





一日後

マラソンマン「フゥ フゥ フゥ き、きみ、なかなかやるじゃないか」

リンク「は、はええなおっちゃん、とてもかなわねえ。オラもう走れねえぞ」

ナビィ「あ、あなたたちに追いついたあたしがイチバンスゴいわよ」ゼェゼェ

ナビィ「でもリンク、何で盾をおろさなかったの?」

リンク「だってこれ外したら修行になんねえぞ」

マラソンマン「はい?」

ズシン!

リンク「ふーっ! 軽い軽い~♪」

マラソンマン「き、君、それどんだけ重いの?」

リンク「よくわかんねえけど通常の二十倍だってよ」

マラソンマン「にじゅっ!?」

リンク「じゃあなおっちゃん! 楽しかったぞ!」

マラソンマン「う、うむ! 更に精進したまえ」


カカリコッテトコデナニスルノ?
トリアエズメシダ メシ!



マラソンマン「……ひさしぶりに鍛え直すか」



カカリコ村


リンク「ここがデスマウンテンの麓のカカリコ村か」

ナビィ「城下町に比べるとひなびた感じだけどいいとこね」

リンク「よし! 今日はここで一泊したらデスマウンテンに登るぞ!」

ナビィ「それはそうとリンク、ルピー持ってるの?」

リンク「あ……いけねえ、オラカネ持ってねえや」



「どうしよう、コッコが全部にげちゃった……」



リンク「どうしたんだおめぇそんなに慌てて」

コッコ姉さん「コッコが逃げ出しちゃって……でもあたしアレルギーだからさわれないのよ」

リンク「コッコってあれか、フライドチキンにするとうめえトリだよな」

姉さん「た、食べちゃダメよ!?」

リンク「ならオラが探してやるよ」

ナビィ「人がいいわねえ」

姉さん「ほんと? ありがとうボーヤ!」



--



リンク「えーと、後一匹……お、いたいた」

ナビィ「ずいぶん高いとこにいるね」

リンク「しょうがねえな……よっと」

この時、バランスを崩した際にハイリアの盾の重さに耐えきれず、思わずぐらついてしまった。

ぐらっ

リンク「お、お!?」

コッコ「コケ?」

プチ

ナビィ「あ」

コッコ「」ピクピク

リンク「わ、わりい、オラついうっかりこけちまった」

コッコ「……#」

リンク「ん?」

コッコ「コケコッコー!」

リンク「いい!?」



コケー!
コココ!
コケー!コココ!
コケコッコー!

バサバサ バサバサ
バサバサ バサバサ


ナビィ「ぎゃあああああ!? いっぱい出てきた!?」

リンク「あだ!? あだだだだ! まてちょっと落ち着けって」

バキィイイイイイイイン!

リンク「ふぉおおっ!?」

キーン

ドーン

ナビィ「な、何でコッコがあんな戦闘力を持ってるのよ!?」

リンク「」ピクピク


※コッコは怒らせっと大変なことになッぞ! いじめるならエポナで踏むのが安全だぞ!



姉さん「全部集めてくれてありがとう! でも大丈夫? なんかぼろぼろだけど」

リンク「は、はは……結構いい修行になったから平気だぞ」

ナビィ「ま、まさかこっちの攻撃がかすりもしないなんて……」

リンク「疲れたけどしょうがねえか、このままデスマウンテンに行くぞ!」

姉さん「え! アンタそんななりであの難所に行くの? 自殺行為よ?」

リンク「んなこと言ってもオラカネ持ってねえから宿に泊まれねえぞ」

姉さん「んー……じゃあアタシの家に泊まりなさい」

ナビィ「いいんですか?」

姉さん「恩人をほっとく程薄情じゃないよ♪」

リンク「ほんとか! サンキュー!」



親方の家


親方「おめぇいい食いッぷりだな! 気に入ったぞ!」

リンク「がつがつがつがつ! おばちゃんこれおかわり!」

おばちゃん「あらあらこれで10杯目だよ」

リンク「ここのメシすげえうめえな! いくらでも食えっぞ!」

姉さん「すごいわねーアンタ」

ナビィ「もう私はなれちゃったけどね」

リンク「おっちゃんも泊めてくれてありがとうな!」

親方「おう! しっかし元気な小僧ッ子だなあ! ウチのぼんくらやロクデナシどもとは大違いだぜ……くぅう……おめぇが俺のムスコだったら老後も心配ねえのにな」



イチロー「ひっどーい! 親方ったらアタシたちだって頑張ってるじゃな~い!」

ジロー「そーよ! ヒーキよヒーキ!」

サブロー「見てよこの指! 白魚みたいだったのにささくれ立ってて台無しよ~!」

親方「うるせえこのオカマども! ったく何だって俺の弟子は揃いも揃ってこんなんばっか……」

姉さん「ねえ、やっぱりアニキは……」

おばちゃん「今日も帰ってないよ。まったくあのドラムスコは」

おばちゃん「近頃は墓地で幽霊が出るから夜はあまりうろつくなって言ってるのに」

リンク「ん? ユウレイってなんだ? つええのか?」

ナビィ「強いかどうかはわからないけど、普通じゃないのは確かね」

リンク「つええならオラ戦いてえぞ!」

姉さん「あら、アンタ勇気あるじゃない。でも子どもはそろそろオネムの時間だよ」

姉さん「ほら、そろそろオフロに入りな。アタシも一緒に入ってあげるから」

リンク「オラ別に行水くらい一人でやれっぞ」

姉さん「遠慮しないの! どうせよく洗ってないんでしょ?」

ナビィ「子どもの特権よね、それにリンクには邪心が全く無いから……」

規制食らった……レスお願いしやす


オフロ♪


姉さん「はい、ばんざーいしなさい」

リンク「ばんざーい!」

姉さん「はいゴシゴシ……ん、やっぱりちゃんと洗えてないわよ」

リンク「じー」

姉さん「ん? どしたの?」プルルン

リンク「女って変だな! ムネにでかいタマぶら下げてんだもんな!」

姉さん「」ガクッ

姉さん「これはタマじゃなくておっぱい! アンタおっぱいも知らないの? お母さんのは知らない?」

リンク「お母さんってなんだ? オラじっちゃんとかサリアは知ってっけどそんなの知らねえぞ」

姉さん「……アンタ、もしかして……」

リンク「でもみんながいるからオラお母さんっちゅうのがなくても平気だぞ!」

姉さん「」キュン

この時、リンクの純粋さがコッコ姉さんの母性本能をくすぐった。

姉さん「……もうちょい寄りなさい」

リンク「なんだ? むぎゅ!?」ぱふ

姉さん「気持ちいいでしょ? これがお母さんよ」

ぱふ ぱふ

リンク「なんかふわふわしてんな」

ナビィ「リンク……」ホロリ



深夜00:00


ナビィ「ね、ねえリンク、やっぱり帰ろうよ……」

リンク「オラどうしてもそのユウレイっちゅうのに会いてえんだ!」

ナビィ「触らぬなんとかにって言うけど」

リンク「怖ええならここにいてもいいぞ?」

ナビィ「わ、分かったわよ、アタシも一緒に行く!」


--


墓地


リンク「なんだ、なにもねえなあ」

ナビィ「ねえ、何だか嫌な雲が出てきたよ? もう帰ろうよ」

リンク「ああ、もうちょっと奥へ行ってみっか……ん?」



王家の紋章が刻まれている……


リンク「これ、大妖精様のとこのと同じじゃねえか?」

ナビィ「そうみたいね、子守唄を吹いてみれば?」

リンク「よし!」

♪~♪♪~ ♪~♪♪~

ゼルダの子守唄を吹いた!


ピカッ!
ゴロゴロ……

ピシャァアアアアアアン!


リンク「わっ!?」

ナビィ「きゃあ!?」

リンク「な、なんだあ? 穴が空いたぞぉ!?」

ナビィ「こ、これってもしかしなくても……でも罠の可能性も……」

リンク「だりゃああああ!」

ピョーン!

ナビィ「って待ちなさいリンク~!?」



王家の墓穴


ナビィ「こ、これは……ハイラル王家のお墓!?」

リンク「ひゃ~! ぞっとするほど涼しいな!」


ヴォォォォォォン……


ナビィ「ひぃっ!?」

ナビィ「何!? なんなの今の音!?」

リンク「なんかの声みてえだな、人でも住んでんのか?」

ナビィ「お、お墓に人が住んでるわけないでしょ!? ここここれってもしかして」

リンク「なんか奥に誰かいんな~!」

ナビィ「少しは危機感を持ってお願いだから!?」

ナビィ「……!!??」





リーデッド「ヴォォォォォン」





ナビィ「ぎゃあああああ!?」



※みんな大好きリーデッドだ!オラここで一回詰みかけたぞ!


リーデッド「ヴォー」

リーデッド「ヴォォォォォン」


リンク「なんか顔色わりいなあいつら。メシ食ってんのか?」

ナビィ「どうみてもモンスターよ! オバケ! ユウレイ!」

リンク「あれがユウレイっちゅうのか! でもなんか弱そうだぞ」

リーデッド「ヴォー」

ふらふら

リンク「お! オラと戦うんか!? よーしオラ負けねえぞ!」

リーデッド「キャァアアアアアアアア!!」

リンク「ういっ!?」ピタッ

ナビィ「リンク!?」

リンク「か、体が動かねえ……!?」

ナビィ「声か眼力で動きを止めた!? リンク! しっかりして!」

リーデッド「ヴォー」ガジガジ

リンク「イタタタタタ! こいつ噛んでくる!」

ナビィ「リ、リンクの体が硬いからなんとかダメージはないけど……」

リーデッド2「ヴォー」
リーデッド3「ヴォー」

ナビィ「い、いっぱい寄ってきた! このままじゃ……」

ナビィ「リンク! 魔力で動きを止められてるならこっちも魔力で対抗して!」

ナビィ「開放して爆発させるの!」

リンク「わ、わかった! オラやってみる!」

リンク「ハァァァアアアアアア……!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ




リンク「さっそく使うぞ! 大妖精様!」


リンク「ずあっ!」


どぉおおおおおおん!


爆炎が周囲を吹き飛ばす!



リーデッド「ボァアアアア」メラメラ
リーデッド「ウボァー」メラメラ


ナビィ「今のうちよ!」

リンク「よし!」


--


墓穴の最奥



ナビィ「ここがイチバン奥ね……でもどうしよう、帰りもアイツらがいるし……」

リンク「魔力にも色々使い方があんだなあ」

ナビィ「気楽よねリンクは……うん? なにかしらコレ」


この詩を 王の一族に 捧ぐ


のぼる太陽 やがて 沈み
生まれし命 いつか 消えゆく
太陽は 月に… 月は 太陽に…
生ける 死者には、安らかな 眠りを


ナビィ「なかなかいい詩ね……」

リンク「これがその歌みてえだな」

ナビィ「ちょっと吹いてみる?」


♪♪♪! ♪♪♪~!


『太陽の歌を覚え……』


リンク「……!?」

ナビィ「どうしたの? リンク」



リンク「あ、アチい! 体が燃えるようにアチいぞ!?」

ナビィ「何!? なんなの一体!?」

リンク「お、音符が体ん中に入ってくみてえだ!」


ゴォオオオオオオオオオ!


ナビィ「こ、これはまるで……」



――――太陽!!



リーデッド「ヴォォォォォン」

ナビィ「き、きた! リンク! その熱さを一気にアイツらに向かって放って!」

リンク「は、放つったってオラわかんねえぞ!」

ナビィ「それはきっと歌に込められた魔力がリンクに吸収されたのよ! もうその歌は完全にリンクのモノよ! 自分を信じて!」

リンク「く、くっそぉおおお! 破れかぶれだ!」





リンク「太陽拳!!!」



カアアアアアアアアッ!!!



リーデッド「ギャァアアアアア!?」



ナビィ「スゴい……! この輝き、太陽の光そのものよ!」


『奥義・太陽拳を覚えた!』ごーまーだーれー!


輝く閃光が相手の目を眩ます!
不意討ちに絶大な効果を発揮するぞ!


ナビィ「今よリンク!」

リンク「おう! デクの棒ーーーーーッ!」


バッコーン!


リーデッド「ウボァー!」

リンク「だりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」

ガガガガガガガガガガガガガガ!!!

リンク「だぁりゃああああああ!」

バキィイイイイイイイン!


リーデッド「ギャァアアアアア!!」


ナビィ「やった!」



翌朝


姉さん「リンク! アンタどこ行ってたのよ!」

リンク「へへ……ごめんな、ユウレイと戦ってたぞ」

姉さん「バカ! 心配かけてもう……!」

ぎゅっ

コッコ姉さんにぎゅっしてもらった!


リンク「はは、なんかあったけえなあ」

ナビィ「……これ完全に落ちたわ」


--


姉さん「もう行っちゃうの?」

リンク「ああ! オラやんなきゃいけねえことがあるからな!」

親方「男の使命ってやつか! それでこそ俺の見込んだ小僧だ!」

姉さん「気が向いたらまた来なよ、ぱふぱふしてあげるからね♪」

親方「お、おめぇ!?」

姉さん「あら口が滑った」

リンク「じゃあな姉ちゃん!」

姉さん「気をつけなよー!」

ナビィ「……なんだろ、コレからもっといろんな女の人とお近づきになる気がする……」


カカリコ村での小さな冒険を終えたリンクはついにデスマウンテンに足を踏み入れる。
しかし、そこでは更なる厳しい戦いが待ち受けていた!

次回予告

オッス! オラ リンク!

デスマウンテンのゴロンの里ってとこに着いたんだけど、岩ばっかしかなくってオラ腹減っちまったぞ!
それにダルニアってのはなんだか怒ってるし……
あれ? 何だか聞いたことある歌が聞こえっぞ!?

次回、トライフォースZ!


ゴロンの里滅亡の危機!? 再会のサリア!


見てくれよな!

オッス! オラ 作者!

規制食らって一時はどうなるかと焦ったけどなんとか投下出来ました。
コッコ姉さんの本名はアンジュです
でもタルミナとは違うので姉さんで通します。

太陽の歌は太陽拳にパワーアップしました。
使い方は似てるから大丈夫なはず。

それではまた

ゴロンの里じゃなくてゴロンシティだった
それはタルミナの方だったちくしょう!



テニイレロ! トライフォース!

セカイデ イットー テゴワイチャンス

オイカケロ! トライフォース!

セカイデ イットー イカシタドラマ

ハイラルハ デッカイ タカラジマ

ソウサ イマコソ アドベンチャー♪


カカリコ村で助けたコッコ姉さんの家に泊まったリンクたちは楽しい食事やぱふぱふの後、こっそり入った王家の墓で新技、太陽拳を覚えた!
そしてついにデスマウンテンに登る!


ゴロンシティ滅亡の危機!? 再会のサリア!


デスマウンテン登山道


リンク「ひゃー! こんな険しい坂道登るんか!」

ナビィ「リンク、その盾を背負ったままで平気なの?」

リンク「いや、修業にはちょうどいいよ! これなら充分鍛えられッからな!」



三十分後


リンク「はあ! はひ! ふぃ~! ま、まだ半分も行ってねえよな!?」

ナビィ「リンク、がんばって!」

リンク「だ、だけどこれじゃ日が暮れちまうなあ……ん!?」

赤テクタイト「きー!」びょん びょん

ナビィ「テクタイトよ! 体当たりに気を付けて!」

リンク「へえ! 陸にカニがいるなんてな! ちょうどいいや腹減ってたとこだ!」

赤テクタイト「ぴ?」

リンク「おりゃっ!」

ばっこーん!

赤テクタイト「ぴー!?」

ばらばら

リンク「よし、晩めしはカニだな!」

ナビィ「たくましいわねえ」






リンク「もぐもぐムシャムシャ、しっかし山ってのは岩ばっかだな、オラ野菜も食いてえんだけど」

ナビィ「デスマウンテンは活火山だから植物が育ちにくい環境なのよ」

リンク「そういえば何て言うか殺風景だな……ってあれ! 花があるぞ!」

ナビィ「あれ、ホントだ。でもなんか変な花ね」

リンク「まるっこくて旨そうだな! 食べられるかな?」

すぽっ

プシューーーーー!

リンク「ありゃ? なんか火が着いたぞ!」

ナビィ「なんかイヤな予感が」

ゴロン「お、おめえはやくそれを捨てるゴロ!」

リンク「なんだおめぇ、これ食いたいんか?」

ゴロン「バカ!? あ、あぶねえからさっさと捨てるゴロ!」

リンク「そうなの? ほい」

ぽい

ゴロン「お、おばか! もっと遠くになげなきゃだm」


ドカァアアアアアアン!


リンク「」ぷすぷす

ナビィ「」ぷすぷす


ゴロン「」ヤムチャシヤガッテ



ゴロン「観光客はバクダン花にさわっちゃダメゴロ! これは天然記念物ゴロ!」プンスカ

リンク「けほっ! いや~、まさかあんな花があるなんて思わなかった!」

ナビィ「ごめんなさい、リンクは好奇心が強いから……」

ゴロン「まあ分かればいいゴロ! にしてもこんな不景気に観光なんて珍しいゴロ」

ナビィ「不景気?」

ゴロン「オラたちが住んでるゴロンシティは良質なバクダンとゴロン刀を売って暮らしてるゴロ、ハイラル王家の御墨付きゴロ」

ゴロン「だけど最近はすかんぴんゴロ、それどころか食いものにも困ってるゴロ……」

リンク「食いもんがねえなら町に降りればいいんじゃねえか?」

ゴロン「オラたちゴロン族は岩しか食べれないゴロ、それもしっかりした鉱物が入った岩石限定ゴロ!」

リンク「へえ! 岩を食うんか! 変わってるなお前!」

ゴロン「オラから見りゃアンタも結構変わってるゴロ」

ナビィ「それは……言い返せないよね……」



ゴロン「だから悪いけどお客さんには何ももてなし出来ないゴロ」

リンク「いや、オラ岩なんか出されても食えねえし別にいいよ」

ナビィ「ねえリンク、鉱物を取り扱ってるなら精霊石のことも何かわかるんじゃない?」

リンク「あ、そっか。なあおめぇこんな感じの石ころってそのゴロンシティにないか?」

ゴロン「お、旨そうな石ころゴロ……あら、そいやこーんな感じの石ころどっかで見たような……?」

ナビィ「知ってるの?」

ゴロン「……ああ! アニキが持ってたゴロ! ……それに最近来たアイツも欲しがってたゴロ」

ナビィ「アイツ?」

ゴロン「めちゃくちゃ悪い顔したイヤな感じのヤツゴロ」

ナビィ「それって……やっぱり」

リンク「ガノンドロフか! やっぱアイツも来てたんだな!」



ゴロン「アニキは義理と人情にアツい男だゴロ、どんなにイヤなヤツでも筋を通して接するゴロ」

ゴロン「だからできるだけ丁重にお断りしたのに……あんな事になるなんて」

ナビィ「あんな事って?」

ゴロン「まあ着いてくるゴロ、詳しい話はアニキから聞くゴロ」


--


ゴロンシティ


リンク「なんかみんな元気ないな」

リンク「血走った目で壁を睨んでるわ……ちょっとコワイ」

ゴロン「もう何週間もマトモなメシ食ってないから気が立ってるゴロ! 中ゴロンなんて余りの飢えから暴走してるゴロ!」

ゴロン「ほら、ここがアニキの部屋ゴロ! ……だけどまずは身分を証明するゴロ」

リンク「身分? なんだそりゃ」

ゴロン「アニキは素性の怪しいヤツには会わないって決めたゴロ、ガノンドロフの件もあったから尚更ゴロ」

ナビィ「リンク、ほら、王家の証って言えばあの歌よ」

リンク「子守唄か! それにしても良く使うなあ」



♪~♪♪~ ♪~♪♪~


ゼルダの子守唄を吹いた!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


リンク「お、開いた! おもしれえな!」

ゴロン「じゃあオラはここでサヨナラゴロ。……今のアニキおっかないし」

ナビィ「?」


--


ダルニアの部屋


ダルニア「王家から使者が漸く来たと思えば……なんだこのドチビは! バカにしてるんか!?」

リンク「オッス! オラ リンク! おめぇがゴロン族のエライヤツか?」

ダルニア「如何にも俺がゴロンの長のダルニアだ。おめぇはなんなんだチビ」

リンク「チビじゃなくてリンクだって。ゼルダから精霊石集めてって頼まれたんだよ」

ダルニア「ジョーダンはその跳ねまくった黒髪だけにしな! 今はそれどころじゃねえんだ!」

ダルニア「おめぇとほぼ同じことを抜かしたガノンドロフの野郎を追い返したら」

ダルニア「あの野郎採掘場に使ってた洞窟をドドンゴだらけにしやがった!」

ダルニア「今のゴロンシティは食料不足で干上がる寸前! おめぇの相手をしてる暇はねえゴロ!」

ナビィ「……リンク、行こう」

リンク「しょうがねえな」



リンク「参ったな、話をぜんぜん聞いてくれねえぞ」

ナビィ「結構深刻だからね、本当にそれどころじゃないのよ」

ゴロン「あー、やっぱりダメだったか」

ゴロン「アニキ、一度ヘソを曲げたら当分話を聞かないゴロ」

ナビィ「なんとか機嫌を直してもらえないかしら」

ゴロン「ん~、森から聞こえるあの歌を聞かせればもしかしたら」

リンク「森の歌? なんだそりゃ」

ゴロン「ゴロンシティは迷いの森に繋がってるゴロ、そこから聞こえる歌はアニキのお気にゴロ」

ナビィ「意外と繊細な趣味ね」

リンク「森の歌かあ、そいやサリアが迷いの森でよくオカリナ吹いてたな」

ナビィ「ホント? どんな歌か思い出せる?」

リンク「えっと確か……?」



♪♪♪~……?


リンク「はは、わりいな、これしか覚えてないや」

ゴロン「あー確かそんな感じゴロ! ちょっとこっち来るゴロ!」


--


ゲート前


ナビィ「ホントだ! 森の懐かしい感じがする!」

リンク「迷いの森に繋がってるのはホントみてえだな!」

ゴロン「おねがいだからそのサリアって子から歌を聞いてきて欲しいゴロ、アニキの機嫌を直さないとオラ達まで困るゴロ」

リンク「わかった! ちょっくら行ってくる!」


シュィイイイイイイイン!


--


迷いの森


ナビィ「わあ、何だか久しぶりね!」

リンク「ナビィ、あんまり離れんなよ。まよっちまうからな」

ナビィ「リンクは平気なの?」

リンク「オラは大丈夫だ! すんすん……よし! こっちだな!」



森の聖域


リンク「ここに来んのもひさしぶりだなー」

ナビィ「聖域に迷わず来れるなんてリンク位よね!」

ナビィ「よく神殿に遊びに……」

ナビィ「あれ?」

ナビィ(なんだろ? 奥の奥、もっと奥から何か感じる。あたしもパワーアップしたから感じ取れたのかな?)

ナビィ(何て言うか……森にあっちゃいけないような……作り物みたいな何かイヤな気を感じる)

リンク「ナビィ、どうしたんだ黙って」

ナビィ「へ、あ、ううんナンでもないよ」

ナビィ(……なんだろ、このイヤな気、どこかリンクの気と似てる……?)

ナビィ(そういえばデクの木サマが言ってた……聖域の奥のさらに奥、神殿の最奥に隠したモノには近づいちゃダメだって)

デク『ナビィ、もしもお前がそれを見つけても触ってはいけない』

デク『あれは天からの災厄……ともすればこの世界を滅ぼす切っ掛けになりかねん』

ナビィ(黙っておいたほうがいいよね、リンクが知ったら面白がって近づきそうだし)

リンク「行くぞナビィ!」

ナビィ「うん」



ウルフォス「アオーン!」

リンク「くそっ! うまく動けないからやりづれえ!」

ウルフォス「アオッ!」ローガフーフーケーン!

ドババババババババ!

リンク「うわっ! コイツやるなあ!」

ナビィ「落ち着いてリンク! 足下がお留守よ!」

リンク「あ、ホントだ! よく見たら隙だらけだな!」

ウルフォス「アオッ!?」

リンク「ていっ!」

ぶぉんっ!

ばこーん!

ウルフォス「きゃいん!?」



リンク「ふうっ! なんとか倒した!」

ナビィ「リンク、だんだん動きが良くなってきたね!」

リンク「おう! 登山道でだいぶ鍛えられたからな! もう少しで慣れると思うぞ!」



「ふふ、ひさしぶりだけど元気そうだね、リンク」


リンク「あ!」

サリア「やっほー、リンク♪」


--


サリア「へえ、外の世界ってそんな風なんだ、あたしも行ってみたいな……」

リンク「うめえ飯がたくさんあってよ! 特にゼルダんとこの城の飯はいくらでも食べれたんだ!」

サリア「ゼルダ? 誰?」

リンク「城のお姫様だ! それにマロンからもらった牛乳ってのも旨かったぞ!」

ナビィ「おいバカそれ以上」

サリア「マロン?」

リンク「カカリコ村ってとこの姉ちゃんちの飯も旨かったぞ! 帰りにまた行こっかな?」

サリア「へえ、リンクったらずいぶん楽しそうね」

ナビィ「だ、大丈夫……まだ大丈夫」



サリア「やっぱりリンクは森の中じゃ収まらなかったんだね、今のリンク、とっても楽しそう」

リンク「……ああ! オラ外に出て良かったって思ってる」

サリア「だけど、時々でいいから森のこと……あたしのことも思い出してね?」

リンク「ん? オラ自分んちのこともサリアのこともずーっと覚えてるぞ?」

サリア「ホント? あたしのこと……その、忘れないでいてくれる?」

リンク「ああ! だってオラたち友だちだもんな!」

サリア「……………うん、そうだね♪」


ナビィ(せ、切ない……)



サリア「この歌……あたしの一番好きな歌。リンクに教えてアゲル」

サリア「ずっと友だちだからね、リンク♪」

リンク「おう! オラも少しはオカリナ上手くなったからな、一緒に吹こっか!」

サリア「うん♪」


♪♪♪~ ♪♪♪~


『サリアの歌を覚えた!』


サリア「この歌を吹けばいつでもあたしと話ができるから……」

サリア「行き詰まったらあたしに聞いてみて、何か力になれるかもしれないから」

リンク「わかった! そんときは頼むぜ!」

リンク「じゃ、オラそろそろ行くよ」

サリア「また来てね、リンク」

リンク「またな! サリア!」

ナビィ「じゃあね、サリア」


だだだだだだ……


サリア「……行っちゃった。ホント、変わらないなあ、リンクは……」

サリア「……………」



サリア「やだよ……リンク……さみしいよ……」

サリア「ひとりにしないでよ……リンク……」



リンクとサリアが再び出会うにはこれより更なる年月を要する事になるとは、この時誰も思わなかった……。




リンク「あとはダルニアのおっちゃんに歌を聞かせりゃ機嫌直してくれるかな?」

ナビィ「とてもそんなにノリがいいとは思えないけどね……」


「ホーウ! 森の子から歌を覚えたようじゃの」


リンク「あ、ゲポラのじっちゃん!」

ゲポラ「久しぶりじゃなリンク。ずいぶん逞しくなyたのう」

ナビィ「ちょっと! しっぽの事を言うのが遅すぎよ!?」

リンク「しっぽが何だって?」

ゲポラ「ナンでもないぞよ。……お前はまだまだ強くなる……そしていずれは己が生い立ちに向き合う時も来よう」

リンク「おいたち?」

ゲポラ「聖域は……神殿はそのカギとなろう。お前
が真の勇者ならば宿命をはね除けられるはずじゃ」

ゲポラ「さらばじゃリンク、お前の勇気を信じておる……」

バッサ バッサ



ゴロンシティ


ダルニア「まーたおめぇか! 何度来てもムダだとわからねえか!」

リンク「ま、そう固いこと言うなって♪ ほら!」


♪♪♪~ ♪♪♪~


『サリアの歌を吹いた!』


ダルニア「……!!!」



※ダルニアのダンスは実際にプレイして見てみような! オラ最初見たときフリーズしたぞ!



ダルニア「いやー最高の歌ゴロ! やっぱりやな気分の時はこれに限るな!」

ナビィ「スゴいノリノリだったね」

リンク「おっちゃん機嫌直してくれたか?」

ダルニア「おう! しっかしすまなかったな! 俺もちょっと大人げなかったゴロ」

ダルニア「……でもおめぇに精霊石をやるかと言ったらそれは出来ねえ」

リンク「え!? なんでだ!?」

ダルニア「これは王家との誓いの証だ、そう簡単に手放しちゃ仁義が廃るってもんだ」

ダルニア「どうしても欲しかったらおめぇも俺にそれなりの仁義……まあ誠意を見せねえとな」

リンク「ジンギスカン? オラ羊ってあんま食ったことねえけどおっちゃんはあんのか?」

ダルニア「」ガクッ

ダルニア「あー、なんだ……つまり男を見せろって事だ」

リンク「なんだそうならそうと早く言ってくれよ」


ごそごそ
ぺろん


リンク「ほれ、オラ男だぞ」フルチン


ナビィ「ちがうわぁあああああっ!?」

ダルニア「誰がチンとタマを出せといったゴロ!?」



ダルニア「お、おめぇはなかなか肝が座ってるゴロ……それを見込んで洞窟のドドンゴ退治を頼みてえ」

リンク「ドドンゴってなんだ? 食えんのか?」

ナビィ「聞いたことあるわ、確かおっきなトカゲだったかしら」

リンク「トカゲかあ! ちょっとクセがあるけど焼くとうめえんだよな!」

ダルニア「は、はは……おめぇ面白いジョーダン言うゴロ」

リンク「んじゃその洞窟に行けばいいのか?」

ダルニア「ああ、見事ボスを退治すれば精霊石をやるゴロ!」

リンク「わかった! オラ行ってくる!」


ダルニアからドドンゴ退治を引き受けたリンクとナビィ……果たして洞窟に住むボスとは……?

次回予告

オッス! オラ リンク!

ドドンゴの洞窟ってとこはあっちもこっちも暑くてかなわねえな!
それに火を吹くトカゲや剣を持ったトカゲとか変なやつらがいっぱいいるぞ!
こりゃそろそろ盾を降ろす時が来たみたいだな!

次回、トライフォースZ!

熱戦! 猛炎古代竜キングドドンゴ!!

見てくれよな!

オッス! オラ 作者!

ね、ねみい
オラもう限界だぞ……
ではまた今度



テニイレロ! トライフォース!

セカイデ イットー テゴワイチャンス

オイカケロ! トライフォース!

セカイデ イットー イカシタドラマ

ハイラルハ デッカイ タカラジマ

ソウサ イマコソ アドベンチャー♪


ゴロンシティに到着したリンクたちは食料危機に陥ったゴロン族を救うため、ドドンゴののさばる洞窟に向かった……


熱戦! 猛炎古代竜キングドドンゴ!!


--


ドドンゴの洞窟


リンク「あっち~……なんかじりじりしててやだな」

ナビィ「リンク、マグマに落ちたらダメージがあるから気を付けてね」

リンク「ああ、それにしてもなんかやけにイヤな魔力が満ちてんな」

ナビィ「きっとガノンドロフの魔力が洞窟をおかしくしてるのよ、早く元にもどさなきゃ!」

リンク「そうだな!」



ベビードドンゴ「キー!」
ベビードドンゴ「キキー!」

リンク「わあっ! なんだコイツら!?」

ナビィ「これはドドンゴの幼生よ! 叩くと爆発するから気を付けて!」

リンク「こんにゃろ! こっちくんな!」


バキィイイイイイン!


ベビードドンゴ「ぴぎっ!?」

リンク「おめぇは向こうだ!」

ぽいっ!


ドカァアアアアアアン!


ベビードドンゴ「ぴぎゃ!?」
ベビードドンゴ「ぴっ!?」


ドガガァアアアン!


ナビィ「やった! 連鎖で倒した!」

ファイアキース「キシャアア!」

ナビィ「わっ! 危ないじゃない!」

バキッ!!

ファイアキース「キー!?」

リンク「お、やるじゃんかナビィ!」

ナビィ「リンクに付き合ってたら強くなるわよ!」


--


「ギギ……騒がしいな、また命知らずのゴロンが飢えに耐えきれずにやって来たか?」





洞窟中部


ナビィ「あれがドドンゴよ」

ドドンゴ「……」

リンク「なんかとぼけた顔してんなあ」

ナビィ「あれでも獰猛だから油断しないで」

ドドンゴ「」かぱっ

きぃいいいいいん……

ナビィ「来るわ!」

リンク「おし!」


ゴォオオオオオオオ!


ドドンゴ「グル……」シュウウウウ


リンク「上だーーーーーっ!」


ドドンゴ「!!?」

リンク「デクの棒を食らえっ!」

バキィイン!

ドドンゴ「ギャッ!?」

ドカァアアアアアアン!


ナビィ「リンク、その盾を背負っててあんなに跳べるなんてね」

リンク「なんかよくわからねえけどオラ元気が有り余ってるんだ!」

リンク「まるで毎日パワーアップしてるみてえだ!」

ナビィ(確かにお城を出てからのリンクのパワーアップはスゴい……)

ナビィ(まるで戦えば戦うほど強くなってるみたい。人間ってみんなそうなのかな?)


「ギギ! なんだ、ゴロンじゃなくてチビじゃねえか」


リンク「!! 誰だ!」


リザルフォス「チビ、運が無かったな。俺の剣の錆になりな!」



リザルフォス「俺の動きについてこれるか!?」

ババババッババ!

ナビィ「は、速い!」

リンク「……そうかなぁ?」

ナビィ「え?」

リザルフォス「死にな!」

ぶぉんっ!

がきっ!

リザルフォス「は!?」

リンク「あんた大したことなさそうだね」

リザルフォス「お、俺の剣を受け止めた……ぼうっ切れも使わずに!?」

リンク「せいっ!」

ドコォッ!

リザルフォス「おうっ!?」


ナビィ(速い! 一瞬のうちに五発……いや六発!!)


リザルフォス「こ、か……か……」

リンク「オラ弱いものいじめは好きじゃねえから早く降参しろよ」

リザルフォス「こ、降参!? ふ、ふざけやがって……!」

リザルフォス「だったらこっちも本気をだしてやるぅうあああああああ!」



リザルフォス「ぬぅううううおおおおおおお!!!」

バババババッバババババババ!

ナビィ(さっきより速い……でも)

リンク「お! ちょっとましになったな!」

ズガガガガガガガガガガガ!

ナビィ(ぜ、全部の攻撃を紙一重で受け流して……ありえないわ、だってリンクは重い盾も背負ってるのに)

リンク「ほいっ!」

バキィイン!

リザルフォス「おごっ!? ば、ば、バカな……!! こんな事が……!!」ワナワナ

リザルフォス「お、俺はガノンドロフ様にここを任されたエリート戦士だぞ……!? その俺がこんなガ……ガキに……!」

リザルフォス「負けるはずがなーーーーーーーい!!!!!」


ぐわっ!


リンク「む!」

ナビィ「気が膨れ上がった!?」

ズシン!

ナビィ「え!? 何……あれ? ハイリアの盾」


リンク「おりゃああああああ!!!!!」


ぶぉっ!


リザルフォス「ばっ……!!!?」
ナビィ「み、見えな」



ズガンッ!







リザルフォス「おごあっ……!」

リンク「おーっ! 軽い軽い! 体が羽みたいだ!」ピョンピョン


ナビィ(強すぎる! 出会った頃とは比べ物にならない! 成長が速すぎる……!!!)


リザルフォス(あ、ありえん……!! この強さ、ガキにしては不自然過ぎる……!!)

リザルフォス(はっ!? ま、まさか……!!)

リザルフォス「き、貴様が伝説の勇者なのか!?」

リンク「は? 伝説の勇者? なんだそれ」

リザルフォス「す、数百年に一度……ハイラルに現れると言われる伝説の超戦士……! その拳は大地を割り! 剣は空を裂き! 輝く光は夜闇すら黄金に染めると言われる……!」

リザルフォス「く、くだらないおとぎ話だと思っていたが……まさか…!?」

リンク「オラそうなんか? ナビィ?」

ナビィ「うーん、なんか嘘くさいわね」




リザルフォス(み、認めたくはないがここは逃げて……い、いや、ダメだ! ガノンドロフ様に殺される!)

リザルフォス(あ、あれを使うしかあるまい! この洞窟の最終兵器を……!!)


ばっ!!


ナビィ「あ! 逃げた!」

リンク「このっ! まてーーーー!」


リザルフォス「いい気になるのもここまでだ小僧! キングドドンゴで消し炭にしてやる!」


リンク「何!?」



--



最奥部



リザルフォス「く、くそったれ……! まさかこいつを使う破目になるとはな……!」

ドクン
ドクンドクン……!

リザルフォス「き、聞こえるぞ! 悪魔の鼓動が!」

リザルフォス「さあ目覚めろドドンゴの王よ!」つバクダン花


ドカァアアアアアアン!


???「グォオオオオオオ……」






リンク「……!!!」

ナビィ「ね、ねえ、リンク、この魔力って……」

リンク「ああ、とんでもねえでかさだ! これがダルニアのおっちゃんの言ってたボスか!」


ズシン

ズシン ズシン

ズシン! ズシンッ!!


「グォオオオオオオ……!!」

リザルフォス「さあやれ!! キングドドンゴ!」



キングドドンゴ「ギシャァアアアアアアア!!!!!」



猛炎古代竜 キングドドンゴ


デレレテーッテン! デレレテーテーテーテーン!

デレレレ デンデンデンデンデンデンデンデン

デンデンデンデンデンデンデンデン

ちょっと休憩

ドラゴンボールっぽい台詞回しってなんか楽しい

続きます



デーンデーンデデデ デデデデーン!
デーンデーンデデデ デデデデーン!


キングドドンゴ「ブォオオオオオオ!」

リンク「来るぞおおおおお!」

ナビィ「きゃーーー!?」

ゴロンッ!
ゴロゴロゴロゴロ……!!

リンク「ういい!?」

ナビィ「はやっ……!?」


ドゴオオオオオオ!


リンク「あ、あっぶね~! もう少しでぺちゃんこだった」

ナビィ「サイズが違いすぎるわよ、どうやって戦おっか?」

リンク「うーん」

リザルフォス「ふはははは! いいぞ! その圧倒的パワーで踏み潰してしまえーーーーーっ!」

キングドドンゴ「グォオオオオオオ!」

リザルフォス「へ、ま、待て! こっちに来るんじゃない!」

キングドドンゴ「ごおおおおお!」

リザルフォス「やめ………!」

ドウッ!
ズシンッ!

ぷち


リンク「な、なあ、あいつ仲間踏んづけちまったぞ!?」

ナビィ「どうやらオツムは宜しくないみたいね!」



キングドドンゴ「」キュィイイイイイイン


ナビィ「! 魔力が充実していくよ!」

リンク「わかった!」


キングドドンゴ「ゴアアアアアア!」

ポーヒー!
ゴウウウウウウ!

キングドドンゴの火炎放射は洞窟の壁を吹っ飛ばした!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……


リンク「あ、あぶねえなあ……!」

ナビィ「あんなの食らったらチリも残らないわよ」

リンク「でも大体動きは読めたぞ!」

ナビィ「えっ!?」

リンク「あいつ、パワーはスゴいけどノロマだ!」


バシューーーン!


ナビィ「リンク!? 後ろに回って……」


がし


リンク「へへっ……! おめぇつええからな! 本気を出しちゃうもんね!」

ナビィ「しっぽを……まさか!」

リンク「ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!」

キングドドンゴ「グオ……?」

ナビィ「無茶よ! 持ち上がるわけ……」

でも、なんでだろう、心のどこかでリンクなら出来てしまう。
あたしはそう思っていた。


リンク「ごああああ!!!」

ごっ!



ナビィ(大猿!?)



グワッ!


キングドドンゴ「グオ!?」



リンク「ぬあああああ……!」

ぶおんっ!

キングドドンゴ「オオオオオオ!?」

リンク「だりゃあああっっ!!」

しっぽを掴んでぶんまわし、壁に激突する!



どっがああああん!



ナビィ「すご……!」

リンク「ふーっ! どうだ!」


キングドドンゴ「」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……


ナビィ「動かないわね、死んじゃったかな」

リンク「んん? おっかしいな、まだかなりの魔力が残って」


ビュオンッ!


リンク「へっ!? ぶほっ!!」

ナビィ「リンク!?」

バシンッ!
ヒューーーーーーーン

ドゴオオオオオン!!


しなるしっぽがリンクを吹っ飛ばし、岩盤に叩きつけた!


ナビィ「リンク! 大丈夫!?」

リンク「あ、あがが……! ゆ、油断しちまった……! あいつ、まだこんなパワーを残してたんか」

ナビィ「……! リンク、足の骨が……!」

リンク「いちち……! だ、大丈夫だ! デクの棒で……!」

デクの棒を使ってなんとか立ち上がるが、気がつくと目の前には


キングドドンゴ「……」


リンク「あ、あはは……」

ナビィ「逃げてーーーーーーっ!!」


キングドドンゴ「ゴアアアアアア!!」






リンク「太陽拳!!!!!」




カッ!!!!!



キングドドンゴ「ギャアアアアアア!!?」

ナビィ「きゃっ!?」


閃光が洞窟内を埋め尽くす!


リンク「い、今のうちだ! ナビィ!」

ナビィ「う、うん!」

リンク「ずあっ!!!」


ドーーーーーーン!!


キングドドンゴ「ゴアッ!?」


ディンの炎で吹き飛ばし、なんとか距離を開く!


ナビィ「リンク!」

リンク「も、もうちょっとだ……よし!」

索でデクの棒を足に縛り付け、なんとか立ち上がった!

リンク「じっちゃん……もうちょっと無茶するけど耐えてくれよ」

ナビィ「リンク! 来るよ!」

リンク「!! よし! 行くぞ!」



リンク「フルパワーだ!!!!!」




リンク「ハ……! イ……!!」

ナビィ「全力のハイラル波……!!」

リンク「ラ……!! ル……!!!」

ギュイイイイイイン……!!!!



キングドドンゴ「オオオオオオ!!!」

キュィイイイイイイン……!



ナビィ「ま、また火炎放射が来るわ!」



リンク「……へへっ、あいつも本気を出したってことだな!」

ナビィ「リンク……?」

リンク「な、なんでだろうな……? これからおっちんじまうかも知れねえってのに……」




リンク「オラ ワクワクしてきたぞ!!!!!」




ナビィ「リンク……」

ナビィ(この子、戦いを楽しんでいる)

ナビィ(心の底から……!!!!)


キングドドンゴ「ゴォオオオオオオオ!!!」


ゴアアアアアアアアアアア!!!







リンク「波ーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!」



ブワアアアアアアオオオオオオオオオオオオ!!!!!

















ズドォオオオオオオオオオオオオ!!!



2つの超エネルギーが激突した!



リンク「ぐ、ぎ、ぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!」

キングドドンゴ「オオオオオオ!!」

ナビィ「だ、ダメ! リンクが押されてる……!!」

ナビィ(足を折ったせいで踏ん張りがきかないんだ……このままじゃ……!!)


リンク「ふぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!


ナビィ「ど、洞窟が……!! 洞窟そのものが!!!」


『ナビィ……聞こえますか、ナビィ……』


ナビィ「こ、この声は、大妖精様!?」


『私はデスマウンテンの大妖精……。リンクを助けてあげられるのはあなたしかいないわ。大丈夫、あなたの潜在パワーは上がっている……自分を信じて』

ナビィ「わ、わかりました……!! やってみます!」




バシューーーン!!


ナビィ(そうよ! いくら強くってもリンクはまだこども……! 誰かが支えてあげなきゃつぶれちゃう!)

ナビィ(心のどこかで思ってた! リンクにあたしは必要ないんじゃないかって……だけど違った。そうですよね? デクの木サマ!)


デク『ナビィ、リンクの力になってやってくれ……』


ナビィ「あたしはナビィ! 勇者リンクの無二の相棒よーーーーーーーーーーーーっっっ!!!」


キングドドンゴ「グオ!!!?」


ナビィ「ずあっ!!!!!」


ドーーーーーーン!


キングドドンゴ「オオオオ……!!!」

ぐらっ


リンク(パワーが下がった!?)


ナビィ「今だーーーーーーーーーーーーっっっ!!」

リンク「だああーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」




ド ウ ッ !!!!!




キングドドンゴ「!!!!!?????」


ズワオオオオオオオオオオオオ!!!


キングドドンゴ「ギ、エ、エエエエエ……!!!!!」




デーンデーン

デッデッデーン デーン

デーン デーン 


ポゥウウウウウウウ


リンク「オラたちのパワーが勝ったーーーーーーーーーーーーっっっ!!!」










次回予告

オッス! オラ リンク!

ついにドドンゴをやっつけたぞ! 精霊石も手に入れたしあと一つだな! そいやダルニアが言ってたんだけど、デスマウンテンの頂上には大妖精様がいるんだってよ! うひゃー、今度は崖登りか! でもオラがんばるぞ!


次回、トライフォースZ!


登れリンク! デスマウンテン制覇!


見てくれよな!

オッス! オラ 作者!

ドラゴンボールの劇場版を見直してるけど『この世で一番強いヤツ』と『百億パワーの戦士たち』が面白い!

戦闘シーンが熱くて物足りなさを感じる位の尺の長さがちょうどいいのがドラゴンボールの映画のいいところだと思います。



テニイレロ! トライフォース!

セカイデ イットー テゴワイチャンス

オイカケロ! トライフォース!

セカイデ イットー イカシタドラマ

ハイラルハ デッカイ タカラジマ

ソウサ イマコソ アドベンチャー♪


洞窟のボス、キングドドンゴを撃破したリンクとナビィ、デスマウンテン最強の戦士が決まった!
これで精霊石をもらえるぞ!


登れリンク! デスマウンテン制覇!


ナビィ「やった……! キングドドンゴを倒した!」

リンク「…………」

ナビィ「リンク! あたしも役にたったよね?」

リンク「……んん」

ナビィ「リンク?」


どさっ


リンク「パ、パワーを全部使いきっちまった……動けないや」

ナビィ「ええっ!?」

リンク「ま、まいったな~……ここままじゃオラドドンゴの餌になっちまう」

ナビィ「ま、待って! 確かハートのうつわが……」


ポゥウウウウウ


ナビィ「あった!!」



ナビィ「ふぎぎぎぎ!!! 重いぃいい……!!!」

リンク「む、無理すんなよナビィ。おめぇの体じゃオラを動かせねえよ」

ナビィ「あ、あたしがハートにさわったら意味ないでしょ……!! あたしだってパワーアップしてるからこのくらい……!!」

リンク「……ダメだ、指一本動かねえや」


「おいおい、この山の勇者が情けねえ事言うなゴロ」


リンク「あ! おめぇは!」

ダルニア「おめぇの勇姿はしっかり見ていたゴロ! おめぇこそ男の中の男ゴロ!」


がしっ
ぽいっ!


ナビィ「わわっ」

リンク「うわっ!?」


ハートのうつわを手に入れた!


リンク「…………うひゃあ! 力がみなぎってきたぞ!」



デスマウンテン登山道


ナビィ「ありがとうダルニアさん、お陰でリンクが元気になったわ!」

ダルニア「何、こっちも無茶言ったってのにきっちり筋を通してくれたんだ、これでも感謝したりねえよ!」

ダルニア「まさかドドンゴを倒すどころか吹っ飛ばしちまうとはな! すげえヤツゴロ!」

リンク「へへっ! サンキューなおっちゃん!!」

ダルニア「おめぇにならこの石を託せるゴロ! さあ、受け取りな!」


パァアアアアアアア!

デーン
デーンデーンデーン
デレレー
デーンデーンデーン

炎の精霊石……ゴロンのルビーを手に入れた!

ダルニアから託された精霊石、これであと一つだ!!



ダルニア「おめぇならデスマウンテンの頂上の大妖精様にも会えるかもな」

ナビィ「やっぱりあの時の声は大妖精様だったのね」

リンク「頂上かあ、オラ登ってみてえな」

ダルニア「大妖精様に認められれば更なる力を授けられるらしいゴロ、頑張れよ兄弟!」

ゴロン「キョーダイ!」
ゴロン「キョーダイ!」

わらわら


ナビィ「あ、あはは、それじゃ頂上目指そっか?」

リンク「そうだな! バイバイみんな!」













リンク「おっと、これ忘れてたぞ」

特注ハイリアの盾を装備した!!



ドーン!
ズドーン!


リンク「ひえーーーーっ! 山が爆発してら!」

ナビィ「火山弾に気をつけて!」

リンク「よし! 行くぞ!」

リンク「うりゃああああ!!」


バコン!
ドゴン!


ナビィ「弾いた!? また無茶を……」

リンク「これもいい修業だ!」


--


リンク「ひい! ひい! ナ、ナビィ! まだ崖は終わらねえか!?」

ナビィ「まだ半分よ! 下見ちゃダメだからね!」

リンク「お、重てぇ……!! やっぱ盾降ろせばよかったかな……?」

リンク「それにだんだん暗くなってきた……! 早く登んねえと!」



リンクはその日一晩中崖を登り続けた……


--


頂上



ナビィ「もう少しよリンク!」

リンク「ぐ、ぐぎ、ぎ! あと、ちょっと……」

赤テクタイト「キー!!」

リンク「邪魔だぞ!」

がん!

赤テクタイト「ぎゃ!?」


リンク「…………やった! 頂上だ!」

ナビィ「お疲れリンク!」



リンク「やっぱりここにも大妖精様の魔力を感じるな」

ナビィ「んと、この色の変な壁とか怪しくない?」

リンク「おし、ちょっと離れてろ!」


リンク「だりゃあああああ!!」


バゴン!


ナビィ「やっぱり、ここが入り口ね」


--


大妖精の泉


大妖精「いらっしゃい、リンク。待ってたわよ」

リンク「ありゃ、この前みたいに子守唄吹かなくてもいいの?」

大妖精「ウフフ……今回はあなたに修業をつけるつもりだったからね♪」

リンク「修業を? ほんとか!」

大妖精「あなた、お山で一番強くなったんでしょ? ちょっと私と試合しましょ♪」

ナビィ「大妖精様!?」

リンク「よーし、なら最初っから全力で行くかんな!」



ナビィ「い、いくら大妖精様でもキングドドンゴを倒したリンクのパワー相手じゃ……」

リンク「行くぞ!」


ブォッ!


大妖精「あら、消えた。どこいったのかしら?」


大妖精「ここかしら♪」


バ キ ッ !


リンク「ぶげっ!?」

ナビィ「え?」


大妖精「あら~当たったわ♪ まぐれかしら♪」

リンク「いぢぢ……! そ、そっか! マグレか!」

リンク「今度はマグレは通用しねえぞ!」

大妖精「はいはいかかってらっしゃい♪」


リンク「だりゃっ!」

大妖精「えい♪」

ばこーん!

リンク「おぶっ!?」

ナビィ「うわ、顔面にカウンター……」



リンク「おうっ!? おうっ!?」ジタバタ

大妖精「ん~……あまり強くないわねあなた」

リンク「オ、オラが弱い!?」

大妖精「ええ♪」

リンク「んも~、ちっちっち……まいったな~なめてもらっちゃこまるよ……」


リンク「ガァーーーーーーーっ!!!」

ナビィ「あ、あの力……大猿!」

大妖精「」ブォン


すか!


リンク「いいっ!?」

ナビィ「残像!?」

大妖精「う、し、ろ♪」


バキィイイイイン!


リンク「ぎゃっ!?」

ナビィ「ま、全く相手にならない……実力が違い過ぎる……」



大妖精「あなた、凄いパワーを持ってるけどまるで使いこなせてないわね。動きに無駄が多すぎるわ」

リンク「」ガーン

大妖精「そもそも読みやすいのよあなた。落ち着きが無いから動きが丸わかり♪」

大妖精「もっと心を無にしなきゃ」


すーーーー………


リンク「す、すげえ……ほんとに静かだ……全く気配を感じない」

ナビィ「か、勝てなくて当たり前よ……次元が違う……」

大妖精「空のように静かにかまえ、雷よりも速く動きなさい。それが出来てやっと半人前よ」

シュン!!

ナビィ「いつの間に後ろに……!!」

リンク「つ、つええんだな大妖精様……オラびっくりした」

大妖精「こんな事もできるわよ♪ あなた今右手で顔触ったでしょ♪」

リンク「え!? 何で見ないでわかったんだ!?」

大妖精「目で動きを読むんじゃ無いの♪ 空気のわずかな動きや相手の力の動きを感じるのよ」

リンク「すっげー! なあ! オラもそういうのできるか!?」

大妖精「修業しだいね~♪ ま、ここなら好きなだけ修業してもいいわよ♪」

リンク「おっしゃ! オラ修業するぞ!」



10分後


リンク「ハーッ!? ハーッ!? お、おかしいな……? オラそんな動いて無いのに……」

ナビィ「あのタフなリンクが息切れ……?」

大妖精「ここはハイラルで一番高い山の頂上よ? 空気が薄いから考えて動かないとすぐに息切れを起こすわよ」

大妖精「まだまだ動きに無駄がある証拠♪」

リンク「そっか……オラってまだまだだったんだな」

大妖精「キングドドンゴを倒して天狗になっちゃったみたいね、自分が一番強いと過信し、自分より強い存在がいることを忘れた……若い子にはありがちな事よ」

大妖精「ま、あなたって前向きそうだし、もうワクワクしてるんでしょ?」

リンク「おうっ! オラ今スッゴクうれしいんだ! オラよりつええヤツがいっぱいいるってわかったからな! オラもっと強くなりてえぞ!」

ナビィ「前向きね~。……でも、そこがリンクのいいところね♪」

大妖精「そういうこと♪」


精霊石探しは一事休み、リンクは己を鍛えるべくデスマウンテンに留まる事となった……

休憩

実は神様の所の修業がベジータとの決定的な差なんじゃないかと思っている。

それからの修業はリンクにとって初めてのものばかりだった。

大妖精「あたしと鬼ごっこよ♪ 捕まえてご覧なさい」

リンク「わかった!」


--


大妖精「ナビィ、あなたもついでに鍛えてあげるわ♪ あなたのパワーもだいぶ通常の妖精とは一線を画してるみたいだしね」

ナビィ「は、はい! お願いします!」


--


リンク「な、なあ、こんなじーっとしてるだけでいいんか?」

大妖精「パワーだけじゃダメなの。勇者は心もつよくなくっちゃ。まずは落ち着くことを覚えなさい」

リンク「オカリナ吹いてる時ってそういえば落ち着いてる気がすんな」♪~♪~

--

大妖精「せめて国語と算数くらいできるようになりなさい! これは生きていく上で必要な事よ♪ 頭も鍛えて文武両道よ」


ナビィ「16×55は?」

リンク「え~と、ろくごさんじゅうだから……」

28

ナビィ「……なにこれ」

リンク「へへへ? 当たってる?」



このあとの出来事は言うまでもなし



アギャアアアアア!

コノ ドテイノウガーッ!



一ヶ月後(?)



リンク「だっ! りゃっ! はっ!」

バババババババババババ!

大妖精「へえ! 随分やるようになったわね!」



ナビィ「あの、大妖精様、あたしたちもう一ヶ月位ここにいる気がするのですが」

リンク「はー、そういやもうそんなに経ったのか」

大妖精「大丈夫よ♪ この泉は外界とは時の流れが少ーし違うの」

大妖精「多分外じゃまだ1日位しか経ってないわよ」

リンク「へーっ! ふしぎだな!」

大妖精「でももうそろそろいいかもね……基礎の基礎は叩き込んだつもりよ、後は実戦で鍛えなさい!」

リンク「オッス! わかりました!」

ナビィ「今までありがとうございました!」

大妖精「謙虚な心と向上心を忘れないようにね♪ 武術と言うものは突き詰めれば自分との戦いよ、己に負けないように精進しなさい」

「「はい!」」


『大妖精様の修業をクリアした!』ごーまーだーれー!


大幅にパワーアップしたぞ!

『残像拳を覚えた!』
『頭が良くなった!』
『ハートの最大値が増えた!』



デスマウンテン山頂


リンク「へ~! ほんとだ! 入ったときとあんまし変わってねえや」

ナビィ「じゃあ私達ほんとにたった1日でパワーアップしちゃったのね」

リンク「これならちょっとやそっとじゃ堪えないぞ!」


ゲポラ「ホッホッホ! 大妖精の修業をクリアしたようじゃの」


ナビィ「あ!」

リンク「ゲポラのじっちゃん!」

ゲポラ「そのパワーはこの世界でも有数のもの……使い方を誤るでないぞ」

リンク「うん! オラ悪いことには使わねえぞ!」

ナビィ「悪さしたらあたしがしばいてあげるわ!」

ゲポラ「ホホッ! 逞しいのう、それでこそ勇者じゃ」

ゲポラ「わしはこれからカカリコに戻るが、送ってやろうか?」

リンク「うーん……いいや! オラ自分の力で下山するよ」

ゲポラ「ほう、なかなか言うのう、それではお前にヒントをやるとするかの」

ナビィ「ヒント?」

ゲポラ「最後の精霊石は水に関連する。以上!」

リンク「へ? それだけ?」

ゲポラ「考えるのも冒険じゃよ、それに今のお前ならハイラル中を動き回っても疲れんじゃろうからな!」

ゲポラ「ではさらばじゃ!」

バサッ バサッ



リンク「水か~、つってもイマイチピンとこねえな」

ナビィ「うーん、水……川とか湖かな? とにかく一旦カカリコに戻って情報をあつめましょ!」

リンク「よし! そんじゃ戻るか!」


ぴょん!

なんの躊躇いもなく崖から飛び降りた!


リンク「次はどんなつええヤツがいるんかな!? ワクワクしてきた!」




パワーアップを遂げたリンクとナビィ
精霊石探しもいよいよ大詰めとなった……!

次回予告

オッス! オラ リンク!

最後の精霊石を探しにハイラル中をはしってんだけどなかなか見つかんねえなー!
ちょっと寄り道したロンロン牧場ってとこにはマロンがいたぞ!
そしてハイリア湖畔に着いたらゾーラってのに会って……え? 人を探してる?


次回、トライフォースZ!


人探し! ゾーラのお姫様!


見てくれよな!

オッス! オラ 作者!

今日は二本立てだぞ!



デスマウンテンの大妖精の修業を終え、リンクとナビィは大幅なパワーアップを遂げた……いよいよ最後の精霊石を探しに下界へと降りる!


人探し! ゾーラのお姫様!


カカリコ村


姉さん「」ぽーっ……

シロー「親方、あの子今日も……」

親方「お、おう、リンクが山に行ってからずっとああだ」

親方「よっぽど気に入ったんだなあ……男っ気の無いアイツがなあ」

ジロー「でもロマンチックよね~! 歳の離れた姉弟みたいな二人のロマンス!」

イチロー「キャー! ステキ!」

親方「こういう話には食いつきがいいなおめぇら……」


「おーい!」



姉さん「!」

親方「お?」


リンク「帰ったぞ~!」

姉さん「リンク!」



親方の家


親方「へえ! 大妖精様の所で修業を! おめぇ大したヤツだな!」

リンク「ガツガツ……んん、ああ! すっげえ強かったよ! パワーだけじゃダメだって教えてくれた!」

姉さん「美味しい? もっと食べな♪」

リンク「おう!」

おばちゃん「作るのはあたしだけどね……あんたいつまで経っても料理上手くならないんだから」

姉さん「う、うるさいわね! あたしだってたまには」

おばちゃん「スープ作るのに何故かチャーハンが出来上がるへっぽこの言う台詞じゃないね」

姉さん「うぐっ!?」

リンク「オラチャーハン好きだぞ!」

姉さん「リンク……!! いい子ねアンタ……!」

だきっ

リンク「わわっ、ムネおしつけんなって!」

姉さん「今日も一緒にオフロ入ろっか♪」



オフロ♪


姉さん「はい、ばんざーい♪」

リンク「ばんざーい!」

姉さん「はい、ごしごし……やっぱり火山灰だらけよアンタ、よく洗わなくっちゃね♪」

リンク「あはは! くすぐってえぞ!」

姉さん(それにしても不思議ね、たった数日見ないだけなのに随分逞しくなったような……)

姉さん(あの幼いけど男らしい手で触られたら……)

姉さん「」ゾクゾク

姉さん「ね、ねえ、リンク……」

リンク「ん?」

姉さん「あたしも洗ってくれない? その……前を♪」



リンク「ここか? いいぞ! ごしごし~!」

姉さん「んっ! んんっ! あっ! そ、そう……そこよ♪」

姉さん「もっとほら……おっぱいの先、膨らんできたでしょ? そこも……」ポー

リンク「変なヤツだなぁ、顔赤いぞ?」

姉さん「リンクの手が気持ちいいから……もっと、ね? おねがい……」

リンク「よーし、ならもっと頑張っちゃうぞ! それごしごし~!」

姉さん「ああああああああんっ!」




ナビィ「大人の階段は……早いわよリンク……」



※二人はやましいことはしてません、あくまでスキンシップです、OK?



翌日


親方「水に関係ある場所? そったらおめぇ、ハイリア湖畔かゾーラ川だな」

姉さん「あたし、ハイリア湖畔のみずうみ博士の所にコッコの研究しに行ってるから聞きたいなら博士に聞いてみれば?」

ナビィ「みずうみ博士?」

姉さん「ハイラル一の博士よ、ちょっと変わり者だけどね」

リンク「そいつなら何か知ってるかもな……よし! ハイリア湖畔に行くぞ!」

親方「……なあおめぇ、その御使いってのが終わったらウチに住まねえか?」

リンク「へ?」

親方「おめぇさえ良ければその、なんだ、コイツもおめぇの事気に入ってるし」

姉さん「おとうさん! いいのそう言うことは!」

姉さん「ごめんねリンク、さっきのは忘れて?」

リンク「お、おお?」

親方「でもよ、おめぇの気持ちは」

姉さん「リンクはこんな田舎で燻っていい子じゃないの! ……だけど、たまには遊びに来なよ♪」


ちゅっ♪


『姉さんにちゅっしてもらった!』


リンク「おお? なんだ今の」

ナビィ「リンク、とりあえずありがとう言いなさい」

リンク「へ? 何でだ?」

ナビィ「いいから」ゴゴゴゴゴゴゴ

リンク「わ、わかった……!? サンキューな、姉ちゃん!」

姉さん「また来てねリンク、今度はもっとイイコトしようね♪」




完全に年下趣味に目覚めたコッコ姉さん
その日の夜のアレは最高に燃え上がったと言う……



ハイラル平原


ナビィ「ハイリア湖畔はここからだとかなり遠いね!」

リンク「修業してなかったらもっと時間かかってたけど今のオラたちならすぐに着くな!」

ナビィ「じゃあ少しゆっくり行こうかしら? ……あら?」

リンク「ん? なんかでっけえなあ? なんだありゃ」

ナビィ「えーと……タロンとマロンのロンロン牧場……はて? どっかで……」

リンク「ああ、マロン! 牛乳くれた! いや~一ヶ月も修業してたからすっかり忘れてた!」

ナビィ「寄ってく? お礼したいしちょっと面白そうだし」

リンク「そうだな! うめえもんあるといいな!」



ロンロン牧場


ハイラル王お墨付きの牧場
畜産による経営の外観光地としても有名。
栄養満点のロンロン牛乳の販売、優秀な騎馬の調教など王家にとっても重要な施設である。
その半ば国営の牧場を一手に担うのが……


インゴー「このハイラル随一の雇われ人インゴー様だ!」どーん

リンク「オッス! オラ リンク! おっちゃんちょっと見学するよ!」

ナビィ「お邪魔しまーす」

インゴー「ふん! 子どもは気楽でいいな! こっちは毎日忙しいってのによ!」

インゴー「まあ邪魔しねえなら好きに見ていきな! ほら、あっちが放牧場だ!」シッシッ

ナビィ「ぶっきらぼうだけどいい人ね」

リンク「オラ ステーキや馬刺しが生きてる所見るの初めてだ!」

ナビィ「あらら」ズッコケ



マロン「♪♪♪~ ♪♪♪~」

ナビィ「いた、マロンよ」

リンク「オッス! 久しぶりだな!」

マロン「……? キミ、誰?」

リンク「へ? オラ リンクだぞ?」

マロン「リンク……? 知らない」

ナビィ「忘れられちゃったかしら?」

リンク「うーん困ったな…?」

マロン「……ぷっ、あはは! 冗談よ! 冗談!」

リンク「へ、冗談?」

マロン「このまえのおかえし! びっくりしたんだから!」

ナビィ「おかえし?」

マロン「あたしのおまた、ぱんぱんしたでしょ? 妖精クンのえっち!」

リンク「あー、そいやオラおめぇにぱんぱんしたっけか」

マロン「でもおとうさんを呼んでくれたから許してあげる! ようこそロンロン牧場へ!」



タロン「おーい、マロン、そろそろ飯だぞ」

マロン「あ、おとうさん! リンクが遊びに来たわ!」

タロン「リンク……ああ、この前城で会ったボーヤか、よく来たな~!」

リンク「おっちゃん久しぶりだな!」

タロン「礼と言っちゃなんだけど飯でも一緒に食べるか?」

リンク「いいのか? サンキュー!」

マロン「あ! あたしリンクと一緒に食べる! お外で!」

タロン「そうか? んじゃふくろで持っていきなさい」

マロン「はーい!」

ナビィ「なんだか随分楽しそうね」

インゴー「お嬢さんはいつも牧場で一人だからな、同い年の子どもなんて滅多に来ねえから浮かれちまってんだろ」

インゴー「……できるだけ仲良くしてやってくれねえかな? あんなに楽しそうなお嬢さんは久しぶりに見たんだ」

ナビィ「リンクならその点は大丈夫よ! 誰とでも仲良くなれるからね」



リンク「モグモグばくばく……! うめえな! これ全部マロンが作ったのか?」

マロン「そうよ、ここの炊事はぜーんぶあたしがやってるの! はい、これも!」

リンク「お、これロンロン牛乳じゃねえか、これ飲むと元気がでんだよな」

マロン「でしょ?でしょ? みんな美味しいって言ってくれるのよ! リンクにもわかってもらえて嬉しいわ」


パカポコ……


リンク「ん? なんだコイツ」

マロン「あ、あれはエポナって言うの、あたしの友達よ! リンクにも紹介したげる」

エポナ「ブルル」

リンク「オッス!」

エポナ「ヒヒン!?」

ナビィ「あら?」

マロン「だめだわ。リンクのこと、恐がってるみたい。あたしにはよくなついてるのに……いい子  
なんだけど……」  

リンク「うーん、三日前くらいにサクラ食ったのがまずかったかな?」

※サクラとは馬肉のこと。脂身が少なくて食べやすい。馬刺しにすると旨い。


エポナ「」ガタガタ

ナビィ「余計怖がっちゃったわね」

マロン「そうだわ!」




マロン「エポナの好きな歌があるの。これならエポナも安心するわ。他の人には教えないけど、リンクにだけは教えてあげる」


♪♪♪~ ♪♪♪~


リンク「なんか優しい歌だな! よし!」


『エポナの歌を覚えた!』


マロン「これ、お母さんが作った歌なの。お母さん、あたしが小さい頃に死んじゃったけど、この歌は ずっと覚えてるんだ。エポナもこの歌が好きだから、『エポナの歌』って題にしたのよ」

エポナ「ヒヒン♪」

リンク「お! おめぇオラが怖くねえんか?」

エポナ「♪」スリスリ

リンク「あははくすぐってえって!」

マロン「エポナもリンクの事気に入ったみたいね! 良かった♪」


--


マロン「ねえ、リンクっていままで何やってたの?」

リンク「んーとそうだなあ、カカリコ村行ってデスマウンテン登ってドドンゴ倒して……大妖精様の所で修業してた!」

マロン「へ~、リンクって色んなところに行ってたのね、あたしなんて牧場と城下町位しか知らないわ」

リンク「オラもつい最近まで森しか知らなかったけど、外に出て良かったぞ! うめえ飯やつええヤツがいっぱいいるからな!」

マロン「……なんか、いいなあ。あたしもそんな冒険してみたいなあ」

マロン「ねえ! 今夜は泊まっていってよ、あたしリンクのお話もっと聞きたいわ」

リンク「別にいいぞ!」

マロン「やった♪ それじゃあたし晩ご飯の用意してくるね♪ いっぱい美味しいの作ったげる♪」

リンク「サンキュー! マロン!」



夜 アオーン


リンク「ひゃー食った食った! マロンの飯ならオラ毎日でもいいな!」

ナビィ「その台詞は本人の前で言ってあげなさい」

リンク「どういう意味だ?」


コンコン


ナビィ「ほら、来たわよ」

マロン「リンク、寝ちゃった?」

リンク「オラならまだ起きてっぞ?」

マロン「ちょっとだけいい? 見せたいものがあるの」

リンク「?」



馬小屋


リンク「狭いなあ、どうしたんだこんな所で」

マロン「しっ! インゴーさんに気付かれちゃうわ。……ほら、来た」


インゴー「ほら、こっちだ」
馬「ブルルッ……!」


リンク「なんかあのウマ様子が変だな」

マロン「今日は滅多に見れないからね……スゴいんだから、アレ」

ナビィ「アレ?」

マロン「お薬の入ったエサを食べさせて興奮させてるの。この先にいるのは……牝馬よ」

ナビィ「そ、それって……! もしかして」

マロン「うん♪」




マロン「ウマのた・ね・つ・け♪」






ナビィ「ブーーーーーーーッ!?」

リンク「たねつけ?」

マロン「うん♪ いっしょに見よ♪」

リンク「おもしれえんかそれ?」

マロン「うん、見てると体があつくなって、おまたがもじもじしてくるの」

ナビィ(こ、この子……!!)


――――ませてやがる!!!


ナビィ「だ、ダメよ! 子どもはもう寝る時間よ!」

リンク「ナビィ、ちょっと声おっきいぞ?」

マロン「そうよ、バレちゃったら怒られるわよ」

ナビィ「あ、あなたたち……!!」



種牡馬「ブルル!」
牝馬「ブルッ」


リンク「へーっ! ウマのちんちんってあんななんだ、でっけえなあ」

マロン「あ、ほら、のしかかって……あ」ドキドキ

ナビィ「す、スゴい迫力」ドキドキ


--


リンク「アレどこに入れてんだ?」

マロン「……それは……んっ! リンクのえっち……んんっ!」ゴソゴソ

リンク「マロン、何で向こう側向いてんだ?」


--


マロン「――――んんんっ! ……ふぅ」ビクビクッ

ナビィ「……」

マロン「すごかったあ……それに、いつもより興奮しちゃった」

マロン「リンク、どうだった?」

リンク「ぐがああああZZZ……」

マロン「……むう……」






マロン「途中で寝ちゃうなんてひどいんだから」

リンク「わりいな! ちょっとオラには退屈だった」

ナビィ「んん、まあリンクならこうなるわね」

マロン「あたしね、将来は白馬に乗った王子さまが迎えに来て、その腕に抱かれるのが夢なの」

マロン「いつかその時のためにって……アッチの知識はいっぱいあるの」

ナビィ(ませてるなあ)

リンク「アッチ?」

ナビィ「リンクにまだ早いわよ!」

マロン「……でもね、一人じゃ練習できない事もあるの」

リンク「なんだそれ?」

マロン「……ねえ、リンク」

マロン「あたしとチューの修業しない?」



ナビィ「な……な!?」ガタガタ

リンク「修業? どんな修業なんだ!? オラ興味あるぞ!」

マロン「とっても気持ちよくて……ふわふわして……イイコトよ……♪」

リンク「その修業で強くなれるんか?」

マロン「強くなれるよ……。いっぱいね♪」

リンク「よし! オラそのチューって修業やるぞ!」

ナビィ「ま、待ってリンク! チューは修業でもなんでもな」

マロン「あなたは黙っててね♪」

ナビィ「むぎゅ!?」



マロン「目を瞑って……あたしの肩を抱いて……そう、そうよ」

リンク「こうか?」

マロン「うん♪ そのままゆっくり……口を近づけて……」

リンク「ん~~~~」

マロン「……!」ドキドキ




リンク「……!!! マロン! 離れろ!」


ドンッ


マロン「きゃ! なにするのよ!」


びゅおっ!

マロン「ひっ、な、何?」

ナビィ「リンク!」

リンク「ああ! 気が複数……、取り囲まれてる……!」

マロン「え、え?」

リンク「来るぞ! 今度はオラから離れるなよ!」


グエー「ギャア! ギャア!」リアジュウ
グエー「ギャース!」シスベシ
グエー「ギャアアアア!」ジヒハナイ





グエー「ギャース!」SINE!

マロン「リンク! 危ない!」

リンク「遅い!」

バシッ

グエー「ぎゃ!?」

マロン「え、は、速い……?」


グエー「ガガ?」
グエー「ギャ……?」


リンク「おめえらじゃ相手にならねえ、とっとと帰れ!」

グエー「ギャアアアア!」ホザケー
グエー「ギャギャ!」シネー

リンク「オラ帰れって言ったぞ! だりゃっ!」

バキィイイイン!

グエー「ぎゃっ!?」

リンク「だだだだだだだ!」

ズバババババババババ……!

リンク「ハァアアアアッ!」

ド ゥ ン ッ!

グエー「ギャーーーーッ!?」



マロン「あ……何十羽もいたのに……やっつけちゃった」

ナビィ「リンク、また速くなったね」

リンク「マロン、ケガはねえか?」

マロン「え、あ……う、うん、ないわよ」ドキドキ

マロン(リンク…あたしを助けてくれた?)ドキドキ

マロン(それに、さっきの顔……いままでと違ってすごく真剣でかっこよかった……)ドキドキ




リンク「そっか! よかったな!」

マロン「!!!!!」ドキンッ!






ナビィ「リンク、このグエーやっぱり変な魔力を感じるよ」

リンク「ガノンドロフか……ちぃっとばかしゆっくりしすぎたかな」

リンク「マロン、わりいな! オラもう行く!」

マロン「え?」

リンク「おっちゃんたちによろしくな! また来るから!」

マロン「ま、待って! リンク!」

マロン「ぜったい……ぜったいまた来てね! そしたら……」





マロン「あたしをお嫁にもらってね!」




リンク「なんだ!? くれるんならもらうぞ!」

マロン「約束だからね!」

リンク「おう!」

ナビィ「ちょ、ま……はあ、しょうがないなもう……」



ガノンドロフの悪を感じたリンクは急いでロンロン牧場を後にした……
次の目的地、ハイリア湖畔を目指して……


マロン「行っちゃった……」

マロン「……ぜったいだからね……」


マロン「……んっ! あああっ!」クチュクチュ

熱い、体が熱い
こんな気持ちいいの初めて……

マロン「リンク……! ああんっ!」


おませな少女、マロン
その日のアレは普段の何倍も燃えたと言う……

お早うございます

そして休憩

マロンの扱いが良いのは作者のお気に入りだからです



ハイリア湖畔


水の神様を祀る聖域の一つ
ハイラルの水はここから流れてここに戻る
清廉な水は汚れがほとんどない


リンク「わー! でっけえ水溜まりだな!」

ナビィ「ここなら確かに精霊石があるかもね」

リンク「っじゃ早速人に聞いて……」

リンク「ん?」

ボヌール「は~退屈だぜ……だれか俺のソウルを奮わせるミュージシャンはいねえかな?」

ピエール「まあそう言うなよ相棒……気長に行こうぜ、人生は長いんだからよ」

リンク「オッス! おめぇ変わってるな? 地面に刺さってるぞ」

ボヌール「お? なんだボウズ、俺たちカカシを知らないのか?」

ナビィ「随分とおしゃべりなカカシね」

ピエール「おれはさすらいのカカシピエール……コイツは相棒のボヌール、互いに魂を揺さぶるミュージックを求める者だ」

ボヌール「ボウズ、最近の流行りとか知らねえか? 退屈してんだ」

リンク「流行り……? よくわかんねえけどこんなんでいいか?」


♪~♪♪♪~♪♪♪~♪♪♪~


ボヌール「おっ! 即興か!?」

ピエール「それにしちゃあ完成度が高いな」

リンク「オラよく口笛で吹いてたんだ、サリアの真似してるうちにできたんだ!」


『口笛の気持ち(オカリナバージョン)を吹いた!』

♪~♪♪♪~♪♪♪~♪♪♪~
♪~♪♪♪~♪♪♪~♪♪♪~



ボヌール「う、上手い!」びよんびよん

ピエール「いい歌だ~! 感動したぜ!」びよんびよん

リンク「へへ、そう誉められると恥ずかしいな」

ピエール「お前になら俺のドリームを託せそうだ……」

ナビィ「ドリーム?」

ボヌール「相棒は今歴史に残る名曲を作ってんだ! もし完成したら間違いなくミリオンセラーだぜ!」

ピエール「ある日天からびびっときた……俺は無我夢中で作曲したが、今挫折しかかってな」

ナビィ「なんで?」

ピエール「手がねえし楽器も吹けねえんだ……!!」

ナビィ「あらー」ズッコケ

ピエール「さわりだけは出来てるんだ……!! 頼む、もう少しオカリナを吹いてくれないか!? インスピレーションが欲しいんだ!」

リンク「い、いいけどよ……」


♪~♪♪♪~♪♪♪~♪♪♪~


ピエール「うおおこのメロディ! きたきたきた!」びよんびよん


『ピエールのインスピレーションを刺激した!』

『いい曲が作れるかな? いつの日か出来るといいなあ』


ピエール「ありがとよボウズ、もし完成したらこの曲をお前に捧げよう」

ボヌール「俺はお前にダンスを捧げるぜ!」ぼよんぼよん

リンク「オラ曲より飯のほうがいいんだけどな」

ナビィ「リンクらしい答えね……」


『カカシブラザーズと契約した!』




みずうみ研究所



ハイラル一の研究者、みずうみ博士の研究所


博士「ワシはハイリア湖畔の水と変なものを混ぜて研究をしておる」

博士「薬屋の婆さんもワシの弟子みたいなもんじゃ! ふぉっふぉっふぉ!」

リンク「なあじっちゃん、精霊石って知らねえか?」

博士「ほう、精霊石……知っているとも、森、炎、水の三種類存在する聖なる石……」

博士「それぞれ森、山、そして泉にあると言う」

ナビィ「泉? 湖じゃなくて?」

博士「左様、泉……すなわちゾーラ族がそれを持っているというウワサじゃ」

リンク「そのゾーラ族ってのは何処にいるんだ?」

博士「彼等は水の一族……ここより遥か上流のゾーラの里に住んでおる。ま、正反対じゃな」

ナビィ「えー! 反対?」

リンク「うーん、めんどうだけど戻るしかねえな」

博士「いや、ウワサだとこのハイリア湖にはゾーラの里に繋がるヒミツの水路があるらしい」

リンク「じゃ、それを見つけりゃいいんだな!」

博士「ま、がんばりなさい。見てないようでワシは見ている、無論、他人の努力もな。応援しとるよ」

リンク「サンキューなじっちゃん! バイバイ!」

博士「ふぉっふぉっふぉ!」



リンク「でもその水路って何処にあるんかな?」

ナビィ「この広さじゃ探すのも大変ね……」

ゾーラ「もし、そこの君」

リンク「うん? なんだ兄ちゃん」

ゾーラ「ここらで可愛いゾーラの女の子を見なかったかな?」

ナビィ「女の子? いえ、見てませんけど……」

ゾーラ「そうか……何処に行ってしまったんだ姫様は……」

ザブン

リンク「なんか青っちろいヤツだったなあ」

ナビィ「もしかしてあの人がゾーラ族かな? 誰を探してたんだろ」


キラキラ……


ナビィ「アレ? なんか落ちてるよ」

リンク「空きビンじゃねえか? ラッキー! ってなんだ? もうなんか入ってるぞ」


『助けてたもれ! わらわはジャブジャブ様のお腹で待っておる。 ルト』

『追伸 父上にはナイショゾラ!』


ナビィ「これって……SOSよね」

リンク「ジャブジャブ様ってなんだ?」

ナビィ「そういえばデクの木サマが仰ってたわ、確かゾーラの守り神だって」

リンク「へーっ! そのジャブジャブ様ってのもじっちゃんみてえにお腹の中入れんのか!」

ナビィ「いや、それは……うーん、どうなんだろ?」





ナビィ「ここら辺で見つかったなら近くに水路があるんじゃない?」

リンク「かもな……ちょっと潜ってみるか!」

ザブン

盾のお陰で深く潜れる!

リンク「ブクブクブク……あっふぁふぉ!」

ナビィ「これがヒミツの水路ね」


しゅいいいいいいいん!


--


ゾーラの里


リンク「ぶはぁっ! 着いた!!」

ナビィ「ここがゾーラの里……! キレイね!」

リンク「んじゃさっそくジャブジャブ様のとこに行こうか!」



キングゾーラ「余のかわいいルト姫……何処に行ってしまったゾラ……」

リンク「オッス! おっちゃんちょっとジャブジャブ様ってのに会わせてくんねえか?」

キングゾーラ「なんじゃ子ども……今余はそれどころではないのじゃ……余のかわいいルト姫が行方不明なんじゃ……」

ナビィ「アレ? ルト姫ってこの手紙の……」

キングゾーラ「む、おおお!? 何とこれはルトの筆跡! 間違いない!」

キングゾーラ「ふむ、ふむ……何と! ジャブジャブ様のお腹に!? これは一大事じゃ!」

リンク「なあおっちゃん、オラジャブジャブ様に用があるからついでにそのルトってヤツを探してきてやろっか?」

キングゾーラ「まことか!? ウーム、本来ならば我々で捜索したいところじゃが、生憎捜索隊は出払っておる……」

キングゾーラ「よし! そこな子どもよ、そなたにわが娘の捜索を頼むぞ!」

リンク「いいよ! 任しとけ!」

キングゾーラ「ではワシはここを動くとしよう」


※TASさんのイライラタイムだ! 飛ばせねえぞ!



ゾーラの泉


ジャブジャブ「……」

ナビィ「わわっ! おっきなサカナ!」

リンク「オッス! オラ リンク! わりいけどジャブジャブ様、ちょっと口開いてくれねえか?」

ジャブジャブ「……」

ナビィ「反応がないね……」

リンク「おーい! 聞こえてッか~!」

ジャブジャブ「……」

リンク「しょうがねえな……よっと!」


ぐいぐい


ジャブジャブ「……!?」

ナビィ「リンク!? 余り失礼しちゃダメよ!」

リンク「大丈夫だって! ちょっと腹ん中入るだけだから!」


くぱぁ……


リンク「開いた! それ、侵入~!」

ナビィ「わわっ待ってよリンク!」


ジャブジャブ様のお腹に入ったリンク達。ルト姫は何処にいるのだろうか……?

次回予告

オッス! オラ リンク!

じっちゃんのようにジャブジャブ様のお腹に入ったけどぶよぶよしててキモチワリイな~!
そんな時会ったルト姫っちゅうのがえれえワガママでオラ大変だぞ!
そんでもってイチバン奥に居たのは……!?


次回、トライフォースZ!


ビリビリ! 電撃旋回虫バリネード!

見てくれよな!

オッス! オラ 作者!

もうちっとだけ続くんじゃ
スペシャルってやつだな!




テニイレロ! トライフォース!

セカイデ イットー テゴワイチャンス

オイカケロ! トライフォース!

セカイデ イットー イカシタドラマ

ハイラルハ デッカイ タカラジマ

ソウサ イマコソ アドベンチャー♪


ゾーラの姫君、ルトはどうやらジャブジャブ様のお腹にいるらしい。助け出せば精霊石をくれるかも知れないと思ったリンクは強引にジャブジャブ様の口をこじ開け、お腹に侵入した……


ビリビリ! 電撃旋回虫バリネード!


ジャブジャブ様のお腹


リンク「うっひゃー! ぶよぶよしててきもちわりいな~!」

ナビィ「色がドギツイわ……うぷ、気分が……」

リンク「はええとこルトを見つけて出ねえとな! ……ん?」

ビリ「ヴイィイイン……ヴイィイイン……」

ナビィ「モンスターよ! ……でも、なんで守り神のお腹に邪悪なモンスターが?」

リンク「考えんのは後だ! 来るぞ!」



ビリ「ヴイィイイン……」

リンク「コイツ、おせえぞ! だりゃっ!」

ナビィ「あ、まってリンク!」

バチッ!

リンク「ぎゃっ!?」

バリリリリリリリリ!

リンク「ぎゃーーーーっ!?」ビリビリ

ナビィ「そいつは電撃を纏ってるわ! 迂闊に触っちゃダメよ!」

リンク「あばば……! す、すまねえ。でもどうしよっかな、攻撃できねえぞ」

ナビィ「ねえリンク、大妖精様から習ったアレを使ってみれば?」

リンク「……ああ! アレか! 確かに効きそうだな!」

ビリ「ヴイィイイン」

リンク「今度は負けねえぞ!」


すっ……


リンク「ハアアアアアアア……!」

リンク「気合い砲だ!」

ドゥン!

ビリ「ぴぎっ!?」

ナビィ「よし! 効いた!」



テールパサラン「ヴィヴィヴィヴィヴィ」

ナビィ「おかしいわ! いくらなんでもモンスターだらけよ!」

リンク「やっぱりガノンドロフの仕業か! いっくぞー!」

リンク「ハーーーーーーッ!」

ナビィ「あたしだって!」

ナビィ「ずあっ!」

ドーーーーン!


テールパサラン「ぎゅいいいい!?」
ビリ「ぴぎいいっ!?」


--


リンク「ふーっ! 思ったよりたくさんいたな!」ムシャムシャ


焼きオクタ「」


ナビィ「リンク、こっちも焼けたよ」

リンク「おっ! サンキュー!」



「い、いいにおいじゃ……ごはん……」


リンク「ん?」



「も、もう一週間も何も食べておらん……お、お腹がすいたのじゃ……」

リンク「なんだおめぇ、これ食いたいんか?」

「そ、それをよこすのじゃ!」

がしっ

ナビィ「わっ」

「はむ! ふもも! ふむ! う、う、旨い……」

リンク「ははっ! おめぇいい食いっぷりだなあ」

「……はっ! こ、こほん。その方のお陰で助かった。礼を言うぞ」

リンク「別にいいけどよ……おめぇ誰だ?」

「わ、わらわを知らぬのか!? このゾーラのプリンセス、ルトを!」

ナビィ「え、あなたがルト姫……!?」

リンク「へーっ! おやじさんと全然似てねえな!」



ルト「む、そなた父上を知っているのか?」

リンク「おめぇの事心配してたぞ? 早く帰ってやれよ」

ルト「その方には関係ない! ヨケイナお世話じゃ!」

リンク「むっ、なんだよーせっかく来てやったのによ!」

ルト「わらわは頼んだ覚えはない! 大体なんじゃそのぶれいな口のききかたは! 畏れ多いぞ!」

ナビィ「あらら、今まで会ったことのないタイプの子ね……」

リンク「ナビィ、コイツすっげえわがままだぞ」

ルト「人を指差すなブレーモノ! わらわは探し物があるのじゃ! それを見つけるまでは帰れないのじゃ!」

リンク「なんだよその探し物って」

ルト「だからその方には関係ないと言っておろう! もうよい! わらわは一人で行く!」

スタスタ……
ツルッ


ルト「あ」

リンク「あ」

ナビィ「あ」



ルト「あーれー!」

ヒュウウウウウ

ナビィ「……」

リンク「アイツ、落ちちまったぞ? どんくさいやつだなあ」

ナビィ「でもほっとけないよ、後を追いましょ!」

リンク「そうだな! でやっ!」

ぴょん!


--


ルト「あたた……うぅ、なんでわらわがこんな目に」

ヴイィイイン……

ルト「ひっ!?」


ビリ「ヴイィイイン…」
ビリ「ヴイィイイン…ヴイィイイン」
ビリ「ヴイィイイン…」


ルト「あ……あ……囲まれて……」


ビリ「ヴイィイイン」バチバチッ

ルト「いやっ……!」

リンク「伏せてろ!」

ルト「え?」


リンク「ハーーーーーーッ!」


ドゥンッ!


ビリ「」パンッ!
ビリ「ぴぎっ!」パンッ!
ビリ「ぴっ!?」パンッ!



ルト「そ、そなた……」

リンク「あぶなかったなおめぇ、もうちょっとで黒こげだったぞ」

ルト「……ううっ……! うるさいうるさい! 遅すぎるわバカモノ~!」

リンク「わっ! なんだよいきなり」

ルト「わ、わらわをバカにしておるのじゃろう! そうじゃ! さっきも飢えて死にそうだったのも全部わらわがドジだったせいじゃ! それでも……わらわだって……ぐす」

ナビィ「あー、泣かしたー」

リンク「オ、オラのせいか!? な、なー泣くなよおめぇ……」

ルト「うるさい……しもじもの者に慰められるなど……どうせわらわなんて」

ズキッ

ルト「いたっ!」

リンク「あらら、おめぇ足挫いてるじゃねえか! しょうがねえな~」

リンク「よっこらしょ」

ルト「!?」

リンク「ほら、飛ばすからしっかり捕まってろよ」

ルト「そ、そなた……!?」

リンク「オラ リンクだ、そなたなんかじゃねえぞ」

ルト「う……ふ、ふん! まあよい! そこまでわらわが気になるならわらわを運ぶメーヨを与えてやろう! しっかり運ぶのじゃぞ!」

リンク「うへえ……偉そうだなー」

ナビィ「ある意味大物ねこの子……」





ルト「そもそもリンク、そなたはなんなのじゃ? こんな所に来るとはただの子どもではあるまい

リンク「水の精霊石ってのを探しに来たんだ! おめぇ知らねえか?」

ルト「なんと……それはわらわの母上の形見じゃ……ゾーラのサファイア……わらわと共に生きる者に与えるえんげーじりんぐ……」

リンク「えんげーじりんぐ? なんだそれ?」

ルト「子どもにはわかるまいの……とにかくわらわにとってイチバン大切なものじゃ……なのにわらわはドジを踏んで……」

ナビィ「なくしちゃったのね」

リンク「ははっ、おめぇドジだなあ」

ルト「うるさいブレーモノ! 黙って運ばんか!」ポカポカ

リンク「いてて……」



オクタロック「ぶおっ」

ルト「ひ、モンスターじゃ」

リンク「まあそう怯えんなって!」

ルト「そ、そなた怖くないのか? 両手だって塞がってるのに」

リンク「ナビィ、頼めるか?」

ナビィ「任せて! だああああ!」


バキイイイイン!


オクタ「ぎゃーーーーっ!?」

ルト「……」

リンク「なっ! つええだろオラたち」

ルト「そなたたちは一体何者なんじゃ……?」


--


リンク「……んで、そのガノンドロフっちゅう悪いヤツからトライフォースを守るために精霊石を集めてんだ」

ルト「このサファイアにそんなヒミツが……」

リンク「また城に行くのが楽しみだぞ! インパやゼルダに会うのも久しぶりだかんな!」

ルト「ゼルダ姫……そなたあのゼルダ姫と知り合いなのか?」

リンク「ああ、一緒に飯食った仲だ。いいヤツだったぞ!」

ルト「…………ふん!」ぷい

リンク「あれ? なんで怒るんだ?」

ルト「うるさい……なんでもないのじゃ……」

ルト(な、なんでわらわは怒っておるのじゃ……? なんで……)



リンク「んー……どこにもねえなあ……ほんとにここらで落としたんか?」

ルト「間違いないのじゃ……確かにこの辺りに……」

ナビィ「青い石だからすぐ見つかると思ったけどなかなか見つかんないね」

リンク「んじゃ次はあっちに……むっ」

ルト「ど、どうしたのじゃ?」ドキッ

リンク「ちょっと下がってろ」

ルト「う、うむ」ドキドキ

ルト(ま、またじゃ……またこの顔。普段は気の抜けた顔をしておるのにこんな風に急に凛々しく……)ドキドキ

ルト(ってなんでわらわがこんな庶民にドキドキしておるんじゃ!?)ドキドキ



ナビィ「イヤな気ね……それに大きい」

リンク「魔力もでっけえぞ……キングドドンゴ以上にやべえ……」


バリ「……」


ナビィ「バリが一匹? おかしいわね……」

リンク「……いや、奥だ!」


バリ「」バチッ
バリ「」バチバチ
バリ「」バチチッ

ゴゴゴゴゴゴ

がしんっ!
がしがしがしがしんっ!

リンク「ジャブジャブ様をおかしくしてたのはコイツか!」



バリネード「ギョオオオオオオ!」


電撃旋回虫 バリネード


テレレーン テレレーン テーン



リンク「コイツやべえぞ! 今までの敵と違う!」

ナビィ「こ、こんなヤツがいたのになんで気がつかなかったの……?」

リンク「ジャブジャブ様の気と完全に同化してたんだ! 見かけより器用なヤツだ!」

リンク「全力で行くぞ!」

ズシン!

ルト「あ、あやつ……あんな重い盾を背負って動いてたのか……?」

リンク「ナビィ! 魔力を開放しろ!」

ナビィ「うん!」


「「ハァアアアアアアッ!!!」」


ズ オ ッ !


ルト「ひいっ!? な、なんじゃ!?」

リンク「行くぞ!」



リンク「ハァアアアアアアッ」

ズドドドドドドドド!

ナビィ「連続魔力弾……!! やるわね!」

リンク「……」

カッ

リンク「ダメだ! よけろ!」

ババッ!

ナビィ「くっ」

ズバァアアアア!

ナビィ「び、ビームを撃ってきた……でも、どこから」

リンク「あぶなかったな~! 油断しないで良かったぞ……」


大妖精『いい? リンク、この技は効果的だけど隙も大きいから使った後は絶対油断しちゃダメよ♪』

リンク『でも大妖精様、こんだけ撃てばちっとは効くんじゃねえか?』

大妖精『格上に効くとは限らないわ。死亡フラグを立てたくなかったら気を抜かないようにね♪』


ナビィ「グミ撃ちの法則……まさにその通り」



ナビィ「リンク! バリが盾のように本体を守ってるのよ!」

リンク「んじゃアレをひっぺがす必要があるみてえだな……でもなんでバリがあんなかてえんだ?」

ナビィ「きっと……あの天辺の触手が魔力を吸いとッて……」

ナビィ「ここはあたしに任せて!」

ぎゅーーーん!

ナビィ「ずあっ!」

ドォンッ!

ぶちっ

バリネード「!?!?!?」

ナビィ「これで魔力の供給は絶ったわ!」

リンク「へ~! アイツやるなあ」


バリネード「#」ブォンブォン

バチチッ!

リンク「またあのビームか!」

ズバァアアアア!

リンク「当たらねえぞ!」

ナビィ「ダメ! 危ない!」

リンク「へっ!?」

ドゴオオオオ!

リンク「が、はっ……バ、バリを……ぶつけてきやがった……!」

ドサッ

ナビィ「リンク!」




バリネード「」

バチッ
バチチッ
バチバチ

ナビィ「来るよ! リンクお願い立って!」

リンク「ぐ、ぐぐ! いいとこ当たっちまった……! 上手く動けねえ……!」

ナビィ「そんな……!?」


ズバァアアアア!


リンク「ぎゃっ!?」


ズバァアアアア
ズバァアアアア!

リンク「ぎゃあああああ……!」

ナビィ「リンクーーーーーッ!」

ドドドドド……!



ルト「あ、あわわ……あやつ、し、死んじゃったんじゃ……」

ルト「……!?」


ゴゴゴゴゴゴ


リンク(上半身裸)「ま……まだだ!」


※ドラゴンボールお馴染みの服破けだぞ! 何があってもズボンは破れねえけどな!


ルト「リンク……なんで……あんなにボロボロなのに」


リンク「……へへへ、おめぇつええなあ……楽しくなってきたぜ」


ルト「あんなに楽しそうに……なんで……」

カッコイイのじゃ……?


リンク「行くぞ! 今度はオラの番だ!」






リンク「空のようにかまえ……!」

バリネード「」

バチチッ!

ズバァアアアア!

リンク「はっ!」

シュン!

ナビィ「消えた! 完全に……」

ルト「は、速すぎて見えぬ……」


バッ


ナビィ「上よ!」


リンク「雷よりも速く動く!」


リンク「波ァーーーーーーーッ!!」


ブワアアアアオオオオオオオオ!!

バリネード「ギョオオオオオオ!?」

ナビィ「ハイラル波! いつのまに……」

リンク「どうだこんにゃろ! 至近距離だ!」


シュゥウウウウ……


びゅるるっ!


リンク「触手……!?」

がしっ

リンク「しまっ!?」

バリバリバリバリバリ!!

リンク「うぎゃあああああああ!!」

ナビィ「リンク!? ……しまった! そういうことか!」



ルト「ど、どういうことじゃ!?」

ナビィ「アイツはリンクを次のエネルギー源に選んだのよ! リンクの持つけた外れの生命エネルギーを吸収して更にパワーアップを……!」

ルト「そんな……それではリンクは」

ナビィ「このままじゃ吸いとられて死んじゃう! そんなことはさせない!」

ぎゅーーーん!

ズバァアアアア!

ナビィ「きゃああああ!」

ルト「だ、ダメじゃ! 攻撃が激しくて近寄れぬ……!」

バリバリバリバリ!

リンク「ぎゃああああああああ……!」

リンク「うわああああああああ!!」



リンク「…………あ」

がく


ナビィ「リンク! そんな……」

ルト「あ……そ、そんな……」

ナビィ「く、くそったれ~! よくもリンクを……!」ワナワナ

ナビィ「この寄生虫ヤロウがーーーーーッ!!」

ドォオッ!!

ルト「ま、待て!」

ナビィ「ずあっ!」

ばしゅーん!

ドゴオオオオ!

ナビィ「はぁ、はぁ……!」


バリネード「」無傷


ナビィ「だ、ダメか……ちくしょう」

バリネード「」バチチッ!

ナビィ「ごめんねリンク……」



リンク「」



リンク「……」


ゴゴゴゴゴゴ……!


ボンッ!

バリネード「!?」

ナビィ「え……?」



ババババババババ……!


バリネード「!?!?!?」


ナビィ「ま、まだ吸収を……? いや、エネルギーが残って……!?」

ナビィ「リンク!?」

ルト「ヤツが苦しがっておるぞ!」


バリネード「ギュ、ギュルルル……」

しゅるしゅる……
がしっ!

バリネード「ぎゅっ!?」


リンク「あああああああ!!」


ババババババババ!!


リンク「ずありゃあああああああ!!」


カッ!!



ドッガアアアアアアアアン!!



ルト「爆発した!」

ナビィ「吸収しきれなかったのよ……! な、なんて生命エネルギーなの」


リンク「オ、オラのパワーを甘く見たのがまちがいだったみてえだな……!」

バリネード「ギュオオオオオ! ゴオオオオオ!」

リンク「ま、まだ動けるんか……! どうやら二度と悪さできねえようにするしか、ねえみてえだな……!」

ズオオッ!!

リンク「オラのありったけを……! この右手に……!」

リンク「ハァアアアアアア……!!」

ポゥウウウウウ……!

ナビィ「魔力波……! もうあれだけしか……あれが最後のチャンスよ!」

バリネード「ギョオオオオオオ!!!」

びゅるるっ
びゅるっ!

がしっがしっ!


リンク「ぐ、あああ……!」

ルト「また触手で……! くっ、わらわはまた見てるだけしか……!」

コツン

ルト「ん? なんじゃ、宝箱……!?」

ルト「こ、これは!?」



バリネード「ギョオオオオオオ!!」

リンク「へ、へへ、ムリだ、も、もうあきらめろってか……? で、でもな……!」



リンク「ムリとわかっていてもやらなきゃなんねえ時だってあるんだあああああああ!!!」



ぐぐぐ……!



リンク「あああああああ!!!」



ギュルルルルルルル!
ズ バ ン ッ !!!


バリネード「!? ッギュ……!?」


ルト「ハァ、ハァ……ブ、ブーメランじゃ……!」


ルト「やれ! リンク!」
ナビィ「行けーーーーーッ!!」


リンク「うわああああああああああああああ!!!」


ブチッ!!


リンク「だりゃあああああああああああ!!!」


ポーーーーーーーーヒーーーーーーーーー……!!


カッ!!


バリネード「ギョ……ゴオ……!?」


ドッガアアアアアアアアアアアアアン!!!


バリネード「ギャアアアアアアアアア!!!」



デーンデーン
デッデッデーン デーン
デーンデーン

ポゥウウウウ


リンク「か、勝ったぞーーーーーッ!」

次回予告

オッス! オラ リンク!

とうとう全部の精霊石を集めたぞ! 後は城に戻って……え!? お、おめぇは……!?


次回、トライフォースZ!


最終回! 伝説の聖剣マスターソード!



こ、これでおわっちまうのか……!?


オッス! オラ 作者!

寝落ちしちまっただ
次回で最終回です



テニイレロ! トライフォース!

セカイデ イットー テゴワイチャンス

オイカケロ! トライフォース!

セカイデ イットー イカシタドラマ

ハイラルハ デッカイ タカラジマ

ソウサ イマコソ アドベンチャー♪



ジャブジャブ様に寄生していたバリネードをリンク、ナビィ、ルトの三人で撃破した!


最終回! 伝説の聖剣マスターソード!


ルト「そなた! しっかりするのじゃ!」

リンク「はは……サンキューなルト……おめぇがいなかったら負けてたぞ……」

ルト「は……? と、当然じゃ! わらわはプリンセスゆえな!///」

ルト「そ、そなたもなかなか良い働きだったぞ! ……ちょっぴりかっこよかったゾラ」ボソ

リンク「へへ、そうか、オラかっこよかったか」

ルト「なっ!? は、速くワープしろこのバカモノ!」


どん


リンク「わたた! も、もちっとやさしく押せよ……」

ナビィ「リンクに難聴は無縁ね……」


ハートのうつわをてにいれた!


ポゥウウウウ……



ゾーラの泉


ルト「それにしても結局サファイアは見つからなかったのじゃ……」

リンク「ん? ああ、それならほれ」


リンクはゾーラのサファイアを取り出した!


ナビィ「リンク!? いつのまに!?」

ルト「お、おお!? そなた!?」

リンク「あのボスが持ってたからさ、ついでに取っちゃった!」

リンク「ほれ、ルトのお母さんってのの片身なんだろ? 今度はなくすなよ」

ルト「あ……」

ルト「……………」

リンク「どうした?」

ルト「……やる」

リンク「へ?」

ルト「そなたに……この石をやると言ったのじゃ」

ナビィ「いいの? だってそれエンゲージ……」

ルト「黙っておれ妖精。……つまりそういうことじゃ♪ わらわは……そなたが気に入ったゾラ」

リンク「お、おお……?」

ルト「リンク……そなたはまるで伝説の勇者じゃな……強くて、かっこよくて、やさしい……」

ルト「い、今までの無礼、許してやる。だ、だから、そそそそなたは、わらわと……///」

リンク「オラと?」

ルト「う、うう……」プシュー

ルト「こ、この話はまた今度じゃ! さあ! 父上の所に戻るぞ!」

グイグイ

リンク「わっわっ! なにすんだよ」

ルト「うるさい! 男は黙って歩け!」

ルト(わらわをこんな気持ちにさせおって……)

ルト(責任……とってもらうぞ///)

ナビィ「やれやれだわ」




ナビィ「それにしてもあのブーメラン、あそこに都合よくあるなんて不思議ね」

ルト「あれはゾーラに伝わる武器、里にあるならともかくお腹の中にあるとはのう……」


それはワシがそちに与えたのじゃ、ゾーラの姫よ


ルト「こ、この声は……! ジャブジャブ様!?」


あの虫がわしから一時的に離れたお陰で正気に戻れた……だからこそ姫にブーメランを渡せたのじゃ。

リンクよ、よくぞわしのお腹に巣食う虫を倒してくれた、礼を言う

リンク「へへへ、よかったなジャブジャブ様!」

……だが、残念だがお主の安息はまだ先じゃ、リンク、ゼルダ姫を頼むぞ、彼女は世界を救う使命を背負っておる……

リンク「ゼ、ゼルダが!? ほんとか!?」

ルト「……む」

勇者リンク、お主の行く道に水神の加護があることを祈っておるぞ……

リンク「おう! ありがとなジャブジャブ様!」




リンク「よし、そうと決まればとっととゼルダんとこへ帰らねえとな!」

ババッ!

ルト「待たんか」

びたーん

リンク「わぶっ!? ったた……なんだよいきなり!」

ルト「そなた、随分ゼルダ姫と仲が良いようじゃの? 確か食事を一緒に採ったとか?」

リンク「え? そうだけど」

ルト「ならわらわとも一緒に食事するのじゃ! 恩人に礼もせずに還すなどゾーラの恥じゃ」

リンク「飯食わせてくれるんか! あー、でもなー、オラ急がねぇとなー」

ルト「そなた魚は好きか? とれとれピチピチの新鮮な魚料理を馳走するぞ?」


リンク「……ごくり」


ナビィ「リンク、お言葉に甘えましょ? それにゴハン食べないとリンク力が出ないでしょ」

リンク「それもそうだな! んじゃ一泊だけ泊まってくか~!」

ルト「そ、そうか! 泊まっていくか!」パァア

ルト「こうしてはおられぬ! 父上に頼んで最上級のご馳走を用意しなければ!」

リンク「うひょ~! 最上級だってよ! オラ楽しみだ~!!」



リンク「がつがつもぐもぐむしゃむしゃばくばく……! ん~! うめぇ!」

キングゾーラ「よく食べるのう」

ナビィ「お、お見苦しい所申し訳ありません……」

ルト「うふふ♪ これこれ、そんなに急いでは喉に詰まるぞ?」

ルト「ほれ、刺身はどうじゃ?」

リンク「ふぉ? ふぁんふゅー!」モゴモゴ

ルト「ウフ♪ そなた、いい食べっぷりじゃの♪」

キングゾーラ「あ、あのルトがあんな楽しそうに……?」

ナビィ「……ライクライクね」

キングゾーラ「?」

ナビィ「名前の由来を知ればなんとやら、よ」



寝室


リンク「あしたいちばんで出発すっからな! はええとこ寝るぞ!」

ナビィ「はあ、なんかあっという間の旅だったね、修行したりモンスター倒したり……」

ナビィ「ね、リンクは旅が終わったらどうするの?」

リンク「そうだなー、森に帰るのもそうだけど折角蘇との世界に出たんだし……」

リンク「オラもっと世界中回ってつええヤツと戦いてえぞ!」

ナビィ「……うん♪ リンクらしい答えね、だったらその旅にあたしも着いてっていい?」

リンク「ああ! なんたってナビィはオラのいちばんの相棒だからな!」

ナビィ「これからもよろしくね♪ リンク♪」

リンク「ああ!」



翌朝


ルト「うう、ぐす、必ずまた来るのじゃぞ? ぜったいだからの?」

リンク「ああ! そんときはまたうめぇ飯食わせてくれよな!」

ルト「当然じゃ……ゼルダ姫なんかには負けぬからの」

リンク「え? なんでゼルダが出てくんだ?」

ルト「わらわにとっての一番のライバルだからじゃ……」

すっ

リンク「ん? どうしたルト顔がちけえぞ」

ちゅっ

リンク「お」

ルト「つつつ続きはオトナになってからじゃ! そそそそなたは、わらわのフィアンセじゃからの!」

ルト「で、ではさらばじゃ! 達者での!」

リンク「ああ! バイバイルト姫!」



ハイラル平原


リンク「なあナビィ! フィアンセってなんだ?」

ナビィ「お子様には早いですよーだ」

リンク「? じゃあオトナになったら教えてくれんのか?」

ナビィ「はいはいオトナになったらね」

リンク「そっか、じゃ、いいか! …………ん!?」

ナビィ「どうしたのリンク………!?」

ナビィ「な、なにこれ……この邪悪な気は……」ガタガタ

リンク「こ、この気は覚えがある……! ガ、ガノンドロフだ! ちくしょう! アイツあん時は抑えてやがったな!」

ナビィ「お城の方角よ……こ、こんなに隠してないってことは……!」

リンク「ナビィ! 急ぐぞ! ゼルダが危ねえ!」



ハイラル城下町正門


ゴゴゴゴゴゴ……
ピカッ ゴゴゴ……


ナビィ「雨が……」

リンク「くそっ! 間に合ってくれ……!」

ドドッドドッドドッ!

リンク「ん!?」


ゼルダ「リンク……!」
インパ「ゼルダ様! 顔を伏せて!」
ゼルダ「くっ! ……えい!」

ポイッ!

ドドッドドッドドッ!


ナビィ「あれは……ゼルダ姫とインパさん」

リンク「な、なんであんな急いで……」


リンク「む!」
ナビィ「あ!?」


ゴゴゴゴゴゴ……!




ガノンドロフ「小僧、ここを馬が通らなかったか?」






ナビィ「あ……あ……!」ガタガタ

リンク「なんだおめぇは!」

ガノンドロフ「ここを白馬が駆けていったはずだ……素直に話せ」

リンク「知ってても教えてやらないよーだ!」

ガノンドロフ「ほう、その目……俺とやる気か? 面白い! 気に入ったぞ!」

バチチッ!

リンク「む!」

ガノンドロフ「ふんっ!」

ズバッ!

リンク「りゃっ!」

ビュン!

ガノンドロフ「避けただと……?」

リンク「おめぇなんか棒でも食らってろ!」

ぶぉんっ!
がきっ!

リンク「ぐぐっ……!」

リンク(こ、コイツ……つええ!)

ガノンドロフ「俺に剣を抜かせるとはな……それに」

ズシン!

ガノンドロフ「まさか小僧相手に馬から降りる事になろうとはな」

リンク「へっ! そうこなくちゃ!」

ズシン!

ガノンドロフ「む、貴様超重量の装備を……」

リンク「おめぇはここでぶったおす!」



ガノンドロフ「面白いな貴様、どうだ、俺の部下にならんか?」

リンク「じょーだん言うなよ! オラ悪いヤツの仲間になんかならねえ!」

ガノンドロフ「なら死ぬしかないな……小僧!」

リンク「行くぞ!」

リンク「ハァアアアッ!」

バキッ!
ドカッ!

ガノンドロフ「む、ぐ……!」

リンク「だあああああ!」

ドガガガガ!

ナビィ「スゴい、リンクが押してる……」

ナビィ「だ、だけどなんで? 押してるのに……アイツに勝てる気がしないのは……?」



リンク「だりゃっ!」

バキィイイン!

リンク「ハアッ! ハアッ! ど、どうだ!」

リンク(み、妙だ……全然手応えがねえ)

ガノンドロフ「……くっふふふふ、できるとは言え所詮ガキか」

リンク「く!?」

ガノンドロフ「では次はこっちの番だ……」

ガノンドロフ「ばっ!」

ずあっ!

リンク「やべえ!?」

ドゴオオオオオオン……!

ナビィ「あ……は、速い……!?」

リンク「ぎゃ、あ、ああああ……!?」



ガノンドロフ「クク、どうした? さっきの勢いは何処へ行った?」

リンク「ち、ちくしょう……!!」

リンク「デクの棒ーーーーーッ!」

ガノンドロフ「下らないな」

ゴアッ!

リンク「あっ!?」

メラメラ……

ナビィ「デクの棒が……燃やされた……!」

リンク「て、てめぇ……!! よくもじっちゃんの形見を……!」

ガノンドロフ「どうした? もう終わりかガキ」

リンク「うるせえ! これでも食らえ!」

リンク「ハ……! イ……!」

ガノンドロフ「む、魔力が膨れ上がって……」

リンク「ラ……! ル……!!!」



リンク「波ァーーーーーッ!!!」



ブワァアアオオオオオオオオオン!!!



ガノンドロフ「カーーーーーーーーーッ!!」


バチィイイイインッ!!


リンク「な……!?」

ナビィ「ハ、ハイラル波を、片手で弾いた……」


ガノンドロフ「よくやったな小僧、だが、ここまでだ……」

ガノンドロフ「褒美に俺の技を見せてやる。クク、冥土の土産だ」

ガノンドロフ「ハァアアアアアア……!」

ゴゴゴゴゴゴ

リンク「す、すげえパワーだ……! オラじゃとても……!」

ナビィ「リンク! 逃げてーーーーーッ!」



ガノンドロフ「死ね……!!」

ガノンドロフ「ばっ!」

ズオオオオオッ!

リンク「ぐっ!!」

ナビィ「避けた!」


ガノンドロフ「空に逃げたな……?」ニヤリ

ガノンドロフ「波ァーーーーーッ!」


ド オ ッ !


リンク「しまっ……!」

ズドンッ!

リンク「がっ……!?」

ひゅーーーん
ドサッ

ナビィ「リ、リンク……?」

ガノンドロフ「死んだな、心臓をやった……」

ナビィ「リンク! リンクーーーーーッ!」

ガノンドロフ「さて、追うとするか……」


ドドッドドッドドッドドッ………


リンク「」




ナビィ「リンク……! うう、そんな……」

ナビィ「せっかく……二人で旅しようって約束したのに……!」

ナビィ「リンク……、うううぅぅぅぅ……」



リンク「――――が、はっ!」



ナビィ「え!?」

ナビィ「い、息が戻った!? なんで……」

ナビィ「あ!?」

ナビィ「コ、コキリのヒスイが胸に……! だから助かったのね、よかった……」

リンク「み、水……」

ナビィ「水ね! 待ってて! 城門の水でいいかしら?」



--



リンク「ぶはっ! ハアッ! ハアッ! し、死ぬかと思った……!」

ナビィ「リンクーーーーーッ! よかった……!」

リンク「あ、アイツ……つええなんてもんじゃねえ……ま、まるで歯が立たなかった……!」

リンク「い、今のオラじゃとても叶わねえ……! ち、ちくしょう……!」

ナビィ「ゼルダ姫、大丈夫かな?」

リンク「インパが着いてるから大丈夫だとは思うけどよ……」

リンク「……そういやゼルダ、なんか投げなかったか?」

ナビィ「そう言えば確かに……あ!」

ナビィ「あれじゃない? 水に落ちてるわ!」



リンク「あれは……オカリナじゃねえか? 青くてキレイだな」

がしっ


『時のオカリナを手に入れた!』ごーまーだーれー!


しゅいいいいいん!


リンク「わっ!?」



--



ゼルダ『リンク……あなたがこのオカリナを手にしたとき、私はもういないでしょう』

ゼルダ『ガノンドロフがとうとう反乱を起こしました……あと少し、間に合わなかった……』

ゼルダ『私では聖地を守ることはできません……あなたに、全てを託します……』

ゼルダ『聖地の扉を開くこの時の歌と共に……』


♪~♪~♪~ ♪~♪~♪~


リンク「……!」


『時の歌を覚えた!』


ゼルダ『リンク……トライフォースを守って……』



ナビィ「リンク……」

リンク「……ごめんなゼルダ、オラがもう少し早く着いてれば……」

リンク「行くぞナビィ! 時の神殿だ!」

ナビィ「うん!」


--

時の神殿


リンク「ここにトライフォースが……」

ナビィ「リンク、扉があるわ。たぶんあの前の台に精霊石を納めるのよ」

リンク「よし!」


精霊石を納めた!


リンク「これで……」

ナビィ「時の歌を……!」



♪~♪~♪~ ♪~♪~♪~



『時の歌を吹いた!』


ゴゴゴゴゴゴ……!

ナビィ「扉が開く……!」

リンク「い、いよいよお出ましか……!」

リンク「ってあれ? なんだありゃ?」




コォオオオオオオオ……




ナビィ「これは……伝説の剣」





ナビィ「マスターソード!」





リンク「剣がなんでこんなとこにあんだ?」

ナビィ「たぶん、これが聖地への鍵なんだと思う……」

ナビィ「この剣は心悪しき者には触れることさえ出来ない退魔の剣……リンク!」

リンク「おう! やってみっか!」


がしっ!


リンク「触れた……!」


テーテーテーテーテー


リンク「ハアッ!」


テーンテーンテーンテーーーーーーン…………


キィイイイイイイン…………



な、なんだ……光が溢れて……か、体が言うことをきかねえ……

……!? ガ、ガノンドロフ……!? なんでおめぇが……! な、なに笑ってんだ!?



……ち、ちくしょう………

眠く、なっ……て………………



………………………




ゲポラ「勇者は眠りにつき、魔王は世界を支配する……か」

ゲポラ「デクの木よ、お前が託したあの子はどうやら真の勇者であったらしい……あの時のお前の決断は間違ってはいなかったぞ」


--


十年前


ゲポラ「正気かデクよ……! この赤子を育てるとな……!?」

デク「うむ……コキリ族として育てるつもりじゃ……」

ゲポラ「お前も知っているだろう、この赤子からは邪気しか感じぬ、もしこのまま大きくなったら森はおろか、世界を破壊する存在に成長するやも知れんぞ」

デク「記憶は封じれば良い……それになゲポラよ、ワシはこの赤子が、いずれ世界を救う存在になると言う確信があるのじゃよ……」

ゲポラ「世界を救う……?」

デク「コキリ族でもハイリア人でもない……宇宙からの侵略者、サイヤ人の超パワーがいずれこの世界を救ってくれる……ワシにはその未来を感じた」

ゲポラ「信じられん……ワシにはとても……」

デク「ここはワシを信じてくれないか……? それにしても可愛い寝顔ではないか……のう、カカロット……いや」






デク「リンクよ…………」









リンクは真の勇者としてマスターソードに認められた。
しかし、その与えられた力に対し体は幼すぎた……

勇者に相応しい体になるまで、リンクとナビィは深い眠りにつく

いずれ目覚めたとき、絶望の未来を救うために……


エンディング

HERO(キミがヒーロー)


燃えろ HERO(ヒーロー) 時を越え

君が HERO(ヒーロー) 嘘じゃない!

未来なら(未来なら) つかみとれ!……you're the hero guy!

作者「知っての通りじゃがもうちっと続くんじゃよ」



新番組





超トライフォースZ!!



お楽しみに!!

オッス! オラ 作者!

と言うわけで次のスレに行きます

最後までお付き合いしてくれたら嬉しいです

HTML依頼出しました
次スレもよろしくお願いします

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom