【ガルパン】愛里寿「みほ警察よ!!!」 (34)

エクレール「え?あの、どなたかしら?」

愛里寿「みほ警察よ!!!」

エクレール「え、あ、はぁ......」

愛里寿「マジノ女学院二年生、エクレールね?」

エクレール「はい、そうですが.....あの、見学に来た中学生かしら?」

愛里寿「だからみほ警察よ!!!あとわたし大学生です」

エクレール「え?大学生?えぇっ?!」



愛里寿「

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愛里寿「気を取り直して、エクレールね。あなた、何をしているのかしら?」

エクレール「はぁ、戦車道の戦術について研究を......」

愛里寿「エクレール、あなたはフランス戦車で機動戦などと出落ちの新戦術研究に邁進している場合ではないわ!」

エクレール「.......聞き捨てなりませんわね。確かに結果は伴っていませんが、この方針が間違っているとは思いません」

愛里寿「えぇ、間違ってはいないわ。間違ってはね」

エクレール「でしたら、

愛里寿「間違っているのは研究方法よ!」

エクレール「!?」

愛里寿「あなた、研究のために何を見ていたのかしら?」

エクレール「何って、過去の試合の映像ですわ」

愛里寿「そうね、過去のマジノ女学院の試合を何度もなんども......」

愛里寿「はっきり言って無駄よ」

エクレール「なんですって!......っつ」キリキリ

愛里寿「いい、過去の試合の反省点を振り返るのは大事なこと。だけどそればかりに目を奪われていてはあなたの考える新しいマジノ女学院の戦術は生まれないわ」

エクレール「そんなこと......」

愛里寿「言われなくても分かってるでしょうね。わたしの指摘に図星を突かれて胃を痛めているくらいですもの」

愛里寿「つまり、あなたが必要としているのはこれ!」ドンッ

エクレール「こ、この記録媒体はまさか......」

愛里寿「そう......みほよ!!!」

エクレール「.....え?」

愛里寿「聞こえなかったかしら?みほさんの生活を記録したドキュメンタリービデオよ!」

エクレール「え?みほ?.....みほ?えぇっ......」

愛里寿「知ってるでしょう?今年度戦車道大会の優勝校大洗女子の隊長、西住みほさんよ」

エクレール「大洗.....あぁ、はい、西住流の」

愛里寿「そう!みほさんよ!」

エクレール「あの、それでこのビデオには大洗女子の試合の映像が入っているのよね?」

愛里寿「無いことはないけど、ほとんどがみほさんのプライベートよ」

エクレール「え?」キリキリ

愛里寿「いい?みほさんの私生活を知ることで、日常から新たな発見を見つける方法を知り、戦術眼を身につけることができ、また、みほさんを見つめることによって日頃のストレスを和らげ胃痛も治るわ」

エクレール「胃痛が」

愛里寿「あと、一緒に島田流の開発した胃薬を置いて行くわ」

エクレール「え?島田流って、あの?」

愛里寿「漢方だから体にも優しいわ。それでは、良いみほライフを」

エクレール「あの、あなたは.....」

エクレール「行ってしまったわ。......みほ警察、一体何者なのかしら?」

愛里寿「みほ警察よ!!!」

エミ「きゃあ!誰よ!」

愛里寿「中須賀エミね。あなたはカタログを見ながら新しく欲しい戦車を見繕っている場合ではないわ!」

エミ「だからあんた誰よ!中学生?」

愛里寿「大学生よ!あ、通う高校を探したりもしているけど」

エミ「え?大学生?先輩?ん?あれ?大学生なのに通う高校を探して?え???」

愛里寿「飛び級だから。今13歳」

エミ「分かった。アンタわたしのことバカにしてるでしょう?」

愛里寿「わたしのことはいいの。それより、あなたに必要なのは新しい戦車じゃなく

エミ「いいわけないでしょう。ちょっと座りなさい」

愛里寿「痛い痛い頭掴まないで」

エミ「アンタ、大人をからかうんじゃないわよ?どこの中学から来たの.....っていうか中等部の子かしら?」

愛里寿「わたし本当に大学生で.....」

エミ「嘘おっしゃい!で、名前は?あと先輩には敬語!」

愛里寿「ひゃ、ひゃい!」

まほ「様子を見にきてみればひどい有様だな」

エミ「今度は誰....ってあなた!」

まほ「みほ警察だ!!!」

エミ「西住ま.....はぁ?」

まほ「中須賀エミ、キミはカタログを見ながら新しい戦車の導入を考えている場合ではない!」

エミ「え?ちょっと」

愛里寿「本家が何の用よ!スピンオフはわたしの担当って言ったでしょ!」(涙目

まほ「そのザマで何を言うのか」

まほ「とにかく、キミが導入を検討すべきもの、それはこれだ」

エミ「何よこれ.....『西住みほファンクラブ会員証』?」

まほ「そうだ。みほのファンクラブの会員証だ」

愛里寿「今加入すれば、特別にゴールド会員からスタートよ」

エミ「これ、公認ってついてるけど、みほが本当に許可したの?」

まほ「公認だぞ。姉であるわたしの」

エミ「つまり本人は知らないのね」

まほ「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」

まほ「それで、入るだろう?ファンクラブ」

エミ「いや、興味ないので」

まほ「え?お前、お友達の柚本瞳だって加入しているんだぞ!」

エミ「瞳何やってんのよ......」

愛里寿「プラチナ会員よ」

エミ「さっきからゴールドとかプラチナってなんなのよ」

まほ「会員レベルだな。貢献度で種類が変わって、通常、ゴールド、プラチナの順で待遇が良くなる」

エミ「それで、会員になるといいことあるの?」

まほ「ファンクラブの情報交換サイト『MIHOクラブ』へのアクセスが可能になる他、西住流、島田流で取り扱う商品の一部が会員価格でご購入いただける」

愛里寿「みほさんの使うシャンプーや化粧品がこの価格」

エミ「高っ!割引でこの値段なの?!」

まほ「これでも3割引だぞ。プラチナなら半額だ」

エミ「あと、これみほのファンクラブの会員証の話よね?」

まほ「?」

まほ「そうだが?」

まほ「それで、入るのか?ファンクラブ」

エミ「遠慮しとくわ」

まほ「何故?!」

エミ「わたしは、みほさんとはライバルでいたいんです。お互いの戦車道を見つけて、闘って、助け合って。だからわたしはみほの友達だけどファンにはならない」

まほ「.....そうか、すまなかったな。キミは昔からいい目をしていた。菊代さんが目をつけたのもわかる気がするよ」

まほ「では、わたしは失礼しよう。みほの良き強敵(とも)であってくれ」

エミ「.......」

エミ「とりあえず、みほにファンクラブのこと教えなきゃ。あと瞳は事情聴取ね」

まほ「みほ警察だ!!!」

鈴「ひゃぁ!?」

まほ「楯無高校の松風鈴だな」

鈴「え?あれ?黒森峰の!!」

まほ「その節はどうも。対戦楽しみにしている」

鈴「わざわざご丁寧に.....あれ?ここわたしの家じゃ......」

まほ「さて、松風鈴。キミはリボンの子にどうすれば戦車以外でも足蹴にしてもらえるかを妄想している場合ではない」

鈴「ひぇっ?!そ、そんな、別にそういう趣味は......」

まほ「いや、この前試合を観戦させてもらったがあの表情は言い訳できないだろ.....」

鈴「やだ!引かないでください!!」

スミマセン、今日一旦中断します。明日の昼頃にきます

まほ「キミが考えるべきこと、それはみほだ!」

鈴「え?みほ?」

まほ「そうだ。大洗の隊長の西住みほだ」

鈴「え?地名でなく?」

まほ「人名の方だ!」

鈴「え?どうして.....?」

まほ「どうしてって、みほって言ったらみほだからだろう?」

鈴「え?えぇっ???」

まほ「いいか?キミは大洗の戦車道を見て戦車に乗りたいと思ったのだろう?」

鈴「は、はい」

まほ「それがいつからかリボンの子に乗られたいという何か邪な考えに変わってしまっている」

鈴「ひゃぁ!?」

まほ「キミたち高校生だろう。もうちょっと健全なお付き合いを考えてはどうだ?」

鈴「あ、あの、べべべ別にわたしはしずか姫の馬になりたいとは思ってないというか」

まほ「そこでみほの出番と言うわけだ」

鈴「へ?あれ?」

まほ「キミは何も最初からそういう子だったわけじゃないだろう?」

まほ「つまり、原点回帰だ。キミがみほへの憧れを取り戻すことで普通の女の子に戻り、戦車への純粋な気持ちが蘇り、操縦技術と整備能力が上がるというわけだ」

鈴「な、なるほど?」

まほ「まぁ、その前に足を広げて乗るならズボンをはけと言いたいところだが、その辺りはみほと戦車に乗れば恥じらいも身につくだろう」

鈴「み、みほさんと戦車に?」

まほ「それでは、タンカスロンの練習頑張ってくれ。黒森峰も、公式にとはいかないのが残念だが全力でお相手しよう」

鈴「......あれ?でもテケって二人乗りだから三人だと.....」

みほ(妄想)『三人で乗るとぎゅうぎゅうだね』

鶴姫(妄想)『強く密着するのも仕方あるまい』

みほ『もっと、くっつかないと』

鶴姫『もっと腿で顔を挟まねば』

鈴「あぁ......あぁっ!!!!!!」

愛里寿「みほ警察よ!」

澤「きゃぁあ!」

愛里寿「澤梓ね。何をしているの?」

澤「え?何って.....ここ大洗の更衣室で、その、愛里寿ちゃんこそ何を.....」

愛里寿「澤梓、あなたはこんなところでただタンクジャケットに着替えている場合ではないわ」

澤「え?あの、何に着替えればいいのかな?」

愛里寿「あなたは着替えている場合ではないの!」

澤「え?えぇっ......」

愛里寿「あなたがいますべきこと、それはこれよ!」

澤「それって、制服?もう着てるけど......」

愛里寿「そう、みほさんの脱ぎたて制服よ!」

澤「え?隊長の?あ、本当だ。西住って......」

愛里寿「あなた、これを見ても何をすべきかわからないの?」

澤「え?えぇっと、ちょっとよくまだ......」

愛里寿「......はぁ」

澤(ため息!?)

愛里寿「これはもうみほ刑務所に入ってもらうより他ないわね」

澤「み、みほ刑務所???」

???「まっ↓たー↑」

梓「みほ弁護士です!」

澤「」

愛里寿「みほ弁護士が何の用かしら?」

澤「きゃ、きゃ、キャァぁああああああああ!!!」

梓「どうしたの、わたし?悲鳴なんてあげて......」

澤「わ、わ、わ、わた、わたしが」

梓「うん、別時空のわたしだよ?」

澤「ひ、ひ、ひぃ.....」

愛里寿「それで、みほ弁護士の澤梓、この澤梓をどう弁護するのかしら?」

梓「被告人澤梓は無罪です」

愛里寿「ふぅん。この脱ぎたて制服にも反応しない澤梓が?」

梓「はい」

澤「あの、なんで、わたしが、二人、助けて......」

梓「そうだよ、わたしはわたしを助けに来たの!」

澤「何それこわい.....」

梓「怖くないよ!」

梓「それじゃあ、質問に答えてね?制服を見せられた時、どう思った?」

澤「どう思ったって?」

梓「ほら、着る、以外にどうするか、だよ」

澤「着る以外でって普通は.....っていうか、普通じゃないのは今この状況だよ......」

梓「普通じゃないかもだけど質問に答えて?」

澤「普通じゃない.....あ、匂いを嗅ぐ、とか」

愛里寿「?!」

梓「お聞きの通りです。以上のことからこちらの澤梓もみほ二ストであることが分かります」

澤「分からないよ......」

愛里寿「でも、誰もいない更衣室でみほさんの匂いを嗅ごうとしなかったのは少々不自然じゃないかしら?」

梓「その点に関しては不自然ではありません。なぜなら.....制服では"薄い"からです」

愛里寿「薄い?匂いが、ということかしら?」

梓「そうです。なので狙うべきは練習後、汗をかいた後のタンクジャケット」

澤「タンクジャケット」

愛里寿「なるほど、弁護人の主張は分かったわ。ただ警察としても納得できない部分もある。ここはみほ裁判長の判断に委ねましょう」

澤「みほ裁判長」

瞳『みほ裁判長です』

愛里寿「裁判長、審議内容はお送りした通りです。警察側はみほ懲役3ヶ月を求刑します」

梓「弁護側は無罪を主張します」

瞳『判決は.......無罪で』

愛里寿「っく!」

梓「よかったね、わたし!無罪だよ!」

澤「むざい?もう何が何だか.....」

愛里寿「!?みほの気配!澤梓、撤収よ!!」

梓「はい!」

澤「あれ?いなくなっちゃった......」

みほ「澤さん大丈夫?悲鳴とか聞こえたけど!」

澤「あ、たいちょぉ......隊長ぉ!!!」ダキッ

みほ「ど、どうしたの?」

澤「わたしもう怖くて怖くて」グスッグスン

みほ「何があったの!?」

澤(あれ?先輩の匂い、なんだか、落ち着く......)スンスン

世の中にはたくさんの可能性がある。

それは、正史では語られなかったり、過去や未来であったり、あるいはまた別の競技への挑戦であったり、日常であるかもしれない。

道を歩むかぎり、可能性は広がり、それぞれの輝きを放ち続けるのである。

それは、そう、戦車道のように!

THE END

終わりです。HTML依頼出してきます。

今回はスピンオフ作品中心ということで一部酉を変えてスピンオフっぽさを出してみようと思いましたが、よくよく考えたらこれは何かしらルールに引っかかるのか?とも思いました。二つの酉は同一人物です。

関連
エクレール(激闘!マジノ戦です)
中須賀エミ(リトルアーミⅡ)
松風鈴(リボンの武者)
澤梓(もっとらぶらぶ作戦です)

毎回最初に貼り忘れるみほ警察

まほ「みほ警察だ!!!」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1467259570

まほ「みほ警察だ!!!」小梅「ピーッ!」
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【ガルパン】オレンジペコ「交流会です」
https://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1468500314

よろしければ過去作もどうぞ


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