【ミリマス】765学園物語HED √UU A (154)

高等部2年の12月、俺は田中琴葉、高坂海美の2人と同時に付き合うことになった

2人で俺を取り合うのでは無く俺を共有することで皆が幸せになれる道を探すそうだ

最初はぎこちなかったが今では2人仲良く俺を共有している

しかし不満もあるようで…

月日は流れ高等部3年の9月

そろそろ琴葉や俺がプロダクションから退く日が近付いていた

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そんなある日

海美「演劇?」

放課後の事務所、書記候補の七尾百合子がそんなことを言いだした

百合子「はい!去年私のクラスでやったんですけど…」

琴葉「百合子ちゃんのクラス、確かに演劇をやってたわね、確かマイティーヒーローズ…だったかしら」

百合子「はい!世界征服を企む悪の組織、デストルドーとそれを阻止する正義の味方、マイティーセーラの戦いの物語です」

琴葉「見回りで立ち寄ったけれど、中々ストーリーが凝っていて面白かったわ」

百合子「私と仲の良い杏奈ちゃんが脚本を書いてくれたんです」

P「で、その杏奈ちゃんが続編をやりたいと?」

百合子「はい、それで海美先輩と琴葉先輩に主役として出て欲しいなって思いまして」

琴葉「出ること自体は構わないけれど…」

海美「なんで私達?」

百合子「それは…」

百合子がちらりと俺を見る

P「?」

百合子「お二人はなんだかライバル!って感じですから!」

茜「あっ(察し)」

亜利沙「なるほどなるほど」

可憐「…」

茜、亜利沙、可憐の3人は百合子の言葉の意味が分かったらしい

琴葉「?」

海美「?」

琴葉も海美も意味が分からず首をかしげている

P「演劇をするのは良いけど、どこで披露するんだ?」

百合子「それはもちろんインターネッツです!」

P「配信するのか?」

百合子「はい!私達の劇が世界中に配信されそれがやがて隠れている悪の組織の目に止まり秘密を知ってしまった私達は悪の組織に消されそうになるんですけど寸前で私や海美が正義の力に覚醒して襲い来る敵を打ち倒しやがては宇宙からやってくるのヮの星人と星間戦争を…」

P「落ち着け」

いつものように暴走モードに入った百合子のほっぺたを引っ張る

百合子「いふぁいれふ」

この対処法は亜利沙に教えて貰った

琴葉「…」

海美「…」

P「なんにせよ演劇か…セットとかは?」

百合子「伊織さんが機材から何から何まで用意してくれるそうです」

P「OK」

伊織が手配するならなんの心配もいらない

百合子「私と杏奈ちゃんで今脚本を書き上げているので完成次第練習したいです」

P「楽しみにしてる」

茜「茜ちゃんは?ねえねえ茜ちゃんの出番は?ねえねえねえってば!」

百合子「え、えーっと…未定、です」

茜「がーん!」

海美「ライバル関係…」

琴葉「一度白黒つけるのも…」

琴葉と海美は何やら考え込んでいた

P「それじゃあ帰るか」

他の社員もみんな帰宅し、俺達も帰り支度をする

俺が立ち上がると待っていたと言わんばかりに海美と琴葉が両腕に抱き付いてきた

1年近く繰り返していることで、もはや慣れたものだ

P「演劇か…」

琴葉「私、演劇に興味があったからとても楽しみ」

海美「みんなで何かやるって良いよね!」

3人で笑い合いながら帰路を歩く

この演劇がまさかあんなことになるなんて、この時は思いもしなかった

一旦ここまで

数日後

百合子「脚本が完成に近付いてきたのでそろそろ練習したいと思うんです」

P「ふむ、琴葉、プロダクションの仕事って今何かあったっけ?」

琴葉「今は…ないかな」

琴葉「伊織ちゃんが優秀だから」

海美「いおりん凄いよね!」

琴葉「ええ、私より良いプロデューサーになってくれそう」

P「琴葉は最高のプロデューサーだよ」

琴葉「Pくん…」

海美「私も褒めて褒めて!」

百合子「あの…話を続けて良いですか?」

百合子「前作は昨日ビデオで見て貰ったとおりです」

P「そういや律子先輩や風花先生も出てたな…」

百合子「お二人とも暇だったそうで、ノリノリで参加してくれました」

琴葉「風花先生が暇なのは良いことね」

百合子「それで今回のシナリオなんですが」

百合子「まずは私、マイティセーラーが前作で消えたデストル刀を探すところから始まるんです」

百合子「そんなデストル刀を探すマイティセーラーの前にデストルドーの総帥が姿を現します」

百合子「デストルドー総帥は琴葉先輩にお願いします」

琴葉「私が総帥?」

百合子「はい」

百合子「そして私と琴葉先輩が戦うんですが、デストルドー総帥の圧倒的な力の前にマイティセーラーは為す術もなく敗北します」

P「前作主人公があっさりやられるのか」

百合子「総帥に敗れたマイティセーラーはどこかに連れ去られてしまう…まずはこの辺りまで練習したいと思います」

海美「私の出番は?」

百合子「海美先輩は主役を演じてもらいたいのでもう少し後です」

海美「ちぇー」

百合子「それじゃあ琴葉先輩、シアターに行きましょう!」

琴葉「ええ」

P「俺達も見学に行くか?」

海美「うん!」

シアター

百合子「あ、あれ?スカートがちょっとキツいような…」

琴葉「百合子ちゃん、どうしたの?」

百合子「な、なんでもないです!」

琴葉「なら良いけど…」

P「ところで琴葉」

琴葉「どうしたのPくん?」

P「その衣装、よく似合ってるな」

琴葉「そ、そう?嬉しいな」

海美「うん、似合ってるよ琴葉!格好いい!」

琴葉「」ありがとう海美

百合子「それじゃあ練習を始めます!」




マイティセーラー「デストル刀の気配が近くにある!」

紗代子「前回の戦いの後、行方知れずとなっていたデストル刀を探していたマイティセーラーはとうとうデストル刀の在処を突き止めた」

P「ナレーションも入ってるのか」

マイティセーラー「デストル刀は…!?」

紗代子「デストル刀の気配を追っていたマイティセーラーが見たモノは、デストル刀を手に取り佇む女性だった」

マイティセーラー「この力は…デストル怪人!?まだ残っていたなんて!」

紗代子「相手が敵だとわかり、戦闘態勢をとるマイティセーラー」

マイティセーラー「デストル刀を放しなさい!」

紗代子「相手に降伏を求めるマイティセーラー、しかし」

琴葉「ふふ…」

紗代子「相手はただ不気味な笑いを浮かべるだけだった」

マイティセーラー「逃げ場はないわ!いくらデストル刀を持っていてもあなたに勝ち目は」

琴葉「本当にそう思っているの?」

マイティセーラー「え?」

琴葉「そんな甘い認識で私に降伏を迫るなんて…愚かね」

紗代子「デストル怪人はデストル刀を抜刀すると…」

琴葉「封印されし刃よ、真の力を!」

マイティセーラー「!?デストル刀が、形を変えていく!」

紗代子「目の前のデストル怪人が力を増幅させていく」

紗代子「その圧倒的なパワーに戦慄するマイティセーラー」

マイティセーラー「このパワー…それにその瞳…あなたは一体!?」

琴葉「ふふふ、マイティセーラー、本当の暴力を教えてあげる」

マイティセーラー「!」

紗代子「次の瞬間、マイティセーラーは壁に叩き付けられ意識を刈り取られた」

杏奈「…カット」

いつの間にか隣に女の子が立っていた

杏奈「…二人とも…良い…演技だった、よ?」

百合子「ありがとう杏奈ちゃん」

琴葉「…」

琴葉は手に持った武器をじっと見ていた

P「琴葉、お疲れさま」

琴葉「Pくん」

海美「いやー迫力あったよ!」

琴葉「…」

P「琴葉?」

琴葉「あ、うん、何?」

P「いや…」

琴葉「百合子ちゃん」

百合子「あ、はい、何ですか?」

琴葉「さっきのシーン、もう一度やってもいい?」

百合子「さっきのシーン?」

琴葉「私が、百合子ちゃんを、壁に叩き付けらるところ」

百合子「はい、良いですけど…」

琴葉「それじゃあお願いね」

百合子「はい」

マイティセーラー「このパワー…それにその瞳…あなたは一体!?」

琴葉「ふふふ、マイティセーラー、本当の暴力を教えてあげる」

マイティセーラー「!」

百合子が再び壁に叩き付けられる

琴葉を見ると、心なしか楽しそうに見えた

琴葉「もう一回」

百合子「え」

琴葉「ね?」

百合子「は、はい」

三度百合子が壁に叩き付けられる

琴葉「…あは♪マイティセーラー、口ほどにもありませんね」

そしてアドリブを入れ始めた

一旦ここまで

その後も練習は続いた

琴葉「マイティセーラー、私の前に跪きなさい」

マイティセーラー「うあぁぁ!?」

紗代子「マイティセーラーがデストルドー総帥の圧倒的な力の前に為す術もなく敗北する」

琴葉「これが本当の暴力の力、マイティセーラー…あら、意識を失いましたか」

マイティセーラー「」

琴葉「デストレイピアを使うまでもありませんでしたね」

紗代子「琴葉がデストレイピアを振るうと闇の鎖がマイティセーラーを拘束する」

百合子「えっ!?」

琴葉「ふふ…マイティセーラーを手中に納めた今、世界を制圧するなど容易いこと…」

紗代子「そう言いながらマイティセーラーの頬を撫でる琴葉」

マイティセーラー「」ドキドキ

琴葉「世界を暴力で支配してあげましょう」

紗代子「琴葉は踵を返すとその場から立ち去った」

紗代子「後に残されたのは絶望的なまでの破壊の跡だった…」



杏奈「…カット」

杏奈「…うん、いいかも…脚本…ちょっと変えるね…」

百合子「あ、杏奈ちゃん、鎖とか私聞いてないんだけど」

杏奈「…?」

百合子「いや、首をかしげても…」

杏奈「…百合子さん…鎖…似合ってる、よ?」

百合子「え、そ、そうかな…」

杏奈「…ちょろ」

P「琴葉、お疲れさま」

海美「お疲れー」

琴葉「ありがとう」

P「役にはまり込んでたな」

琴葉「私、前から演劇には興味があったから…結構楽しい」

P「好きなことが出来るって良いよな」

海美「うんうん!」

海美「あ、それよりも琴葉!」

琴葉「?」

海美「Pったら百合子の衣装すっごく意識してたんだよ!」

P「ちょ」

琴葉「…へえ」

海美「百合子が吹き飛ぶシーンなんて膝を曲げたりしてたよ!」

琴葉「……Pくん?」

俺の前にデストルドー総帥がいた

練習が終わり、三人で帰宅する

今年になってから琴葉は一人暮らしを始めていた

場所は俺や海美の家から徒歩1分といったところだ

俺と海美は琴葉に呼ばれたので琴葉の家にお邪魔することにした

P「しかし琴葉の演技凄かったな」

琴葉「ふふ、ありがとう」

P「海美はどう思った?」

海美「うん!美味しい!」

P「そうか」

明日は休み、ということで俺と海美は琴葉の家に泊まることになった

二人の後に風呂に入る

海美は夏に部活を引退した

琴葉も俺ももうすぐプロダクションを定年退職する

だから最後に楽しいことがやれるなら、それに越したことはない

最後に一発打ち上げて、伊織や百合子達に次代を任せよう

そして最後まで楽しむために、俺は俺なりのやり方で演劇を成功させないとな

琴葉の寝室に戻ると突然琴葉が正面から抱き付いてきた

P「こ、琴葉?」

そしてそのまま足払いされ

P「えっ」

布団の上に押し倒され馬乗りされる

P「こ、琴葉!?」

琴葉「ねえPくん、私今日わかったの」

P「何を…」

琴葉「私、人を支配するのが好きかも…って」

琴葉「百合子ちゃんを壁に叩き付けた時凄くぞくぞくして気持ち良かった」

P「あー…」

百合子って凄く加虐心くすぐるからなぁ

琴葉「だから、それを確かめたいの」

P「なん!?」

いつの間にか足元を海美にがっつり押さえられていた

琴葉「ねえ、Pくん?」

琴葉は俺を見下ろすと

琴葉「そこに跪いて?」




デストレイピアを酷使した

一旦ここまで
久しぶりにプロデュース()した気がする

武道館3日目にことうみが見れそうで昂ぶる

翌日以降も練習が続いた

琴葉「さあ…目覚めない、マイティセーラー百合子」

紗代子「デストルドーのダークパワーを注ぎ込まれたマイティセーラー百合子は、闇の戦士として覚醒してしまった」

百合子「…」

琴葉「ふふ、ダークパワーを持ったヒーローズは光と闇が両方備わり最強に見えるわ」

琴葉「さあ、百合子、貴女のご主人様は?」

百合子「…こトはさマ…デす」

琴葉「良い子ね、では命令します」

琴葉「貴女のかつての仲間…私に楯突く忌々しいヒーローズを皆殺しにしなさい」

百合子「ハい、こトは様の仰せのままに…」

海美「~」

海美は暇そうに足をばたばたしている

スカートでそれをやるのはやめてほしい

杏奈「ん…良い、よ…」

杏奈ちゃんが休憩のサインを出し、ようやく休憩となった

P「お疲れ」

琴葉「このお話、結構面白くて好きかも」

P「そうだな、なかなか面白い」

海美「ん~」

海美がシアターの二階席の手摺りで懸垂をしていた

P「海美、スカートでやると見えるぞ」

海美「見たい?見たいなら見せてあげるよ!」

琴葉「う、海美!ずるい!私は捲るくらいしか出来ないのに!」

変なところで張り合わないで欲しい

杏奈「ん…次の場面…撮る、よ…キャストチェンジ…」

P「次の場面は…まつり先輩からの連絡を受けて海美達が出動するところか…」

P「おーい海美-!出番だぞー!」

海美「ほんと!?すぐ行く-!」

海美は二階席から飛び降り、こちらに走ってきた

あずさ「海美ちゃん、こっちよ~」

海美「今行きまーす!」

P「海美、頑張れよ」

海美「うん!」

琴葉「しばらく海美達の場面を撮るみたい」

着替えてきた琴葉が隣に座る

P「そっか」

琴葉「ねえPくん」

P「ん?」

琴葉「少し疲れたから、肩、貸して貰って良いかな?」

P「ん、良いよ」

琴葉「ありがとう」

そう言って琴葉は頭を預けてきた

あずさ「…そう、わかったわまつりちゃん…無事でいてね」

紗代子「ヒーローズの中でも最強と呼ばれるマイティセーラーズの本拠地、そこで一人の女性が頭を悩ませていた」

あずさ「…百合子ちゃんは行方不明、他の支部のヒーローズも連絡が途絶えている…」

あずさ「それにまつりちゃんからの通信…デストルドーの動きが想像以上に早いわね…」

紗代子「先手を打たれ、マイティセーラーズ以外のヒーローズはほとんど壊滅状態となっていた」

あずさ「唯一連絡がついたのはウルトラの馬場とジャイアント木下の二人…後は私達マイティセーラーズしかいないみたいね」

紗代子「彼女は立ち上がると緊急収集ボタンを押した」

あずさ「緊急事態発生、高坂海美、伊吹翼両名は指令室へ、他の者は街の防衛を」

海美「あずささん!一体何が!?」

翼「緊急収集って…何かあったんですか?」

P「おふっ」

マイティセーラーの移植を身に纏った海美が出て来た

エロイ

そして海美の隣にいる子…伊吹翼は色々と凄かった

胸とか太股とかヘソとか

思わず食い入るように見てしまう

しかも跳ねるように動くものだからスカートの中が見え…見え…

琴葉「Pくん?」

底冷えするような声が隣から聞こえてきた

P「ひいっ!」

琴葉「見るならせめて海美にして、ね?」

P「は、はい…」

あずさ「百合子ちゃんは行方不明、各支部のヒーローズとも連絡が途絶えたわ」

あずさ「よって第2種戦闘配置を発令します」

海美「第2種戦闘配置って…」

翼「かなりやばいですか?」

あずさ「ええ、この先一切の油断は出来ないわ」

紗代子「前回の幹部・響とダークセーラー紗代子との戦いが第1種戦闘配置だったことを考えると今の状況が如何に危険かがわかる」

あずさ「…今回の戦い、私も出るわ」

海美「あずささんが!?」

あずさ「それほどの相手なの…」

紗代子「そんなとき、一つの通信が入った」

まつり「…ほ?繋がっているのです?」

あずさ「!まつりちゃん」

紗代子「情報を集めていたスパイのまつりが、とんでもない情報をもたらした」

まつり「大変なのです、北米の第三艦隊が敵の手に落ちたのです」

あずさ「何ですって!?」

まつり「そのうえデストルガスを積んだミサイルと…U+2622のUnicodeのあるミサイルも積んでいるのです」

あずさ「なっ…!」

まつり「Unicodeのミサイルはまだ発射まで時間があるのでまつりがなんとかするのです、けどデストルガスミサイルは発射が秒読みに入っていてまつりには止められないのです」

あずさ「…わかった、デストルガスミサイルはこっちで何とかするから…そっちをお願い」

まつり「まつり姫にお任せなのです!」

あずさ「どうか…無事で」

まつり「無事に帰ったら一杯やるのです」

あずさ「良い店を知ってるわ、一緒に行きましょう」

まつり「では、行ってくるのです」

紗代子「そして、通信が途絶えた」

あずさ「…海美ちゃん、翼ちゃん、行きましょう」

あずさ「これ以上デストルドーの犠牲者を増やすわけにはいかないわ」

海美・翼「はい!」

紗代子「立ち上がったザ・ファーストとマイティセーラーズ、いよいよヒーローズの反撃が始まる」

一旦ここまで

海美「たああああ!」

紗代子「海美の拳がデストル怪人に突き刺さり、蒸発する」

海美「よし、次!」

紗代子「襲い来るデストル怪人をちぎっては投げちぎっては投げの大奮闘」

海美「せりゃ!」

海美がシアターのステージを動き回る

この1年で身体能力が更に上昇し、もはやスタント要らずとなっていた

P「しっかし…」

翼VSエミリーの時も思ったが、あの衣装で跳ね回っていると本当にハラハラする

というより絶賛見えまくりだ

琴葉「ねえ、Pくん」

P「ん?」

琴葉「目隠しして良い?」

P「断る」

琴葉「むう…」

少ししてから杏奈ちゃんが琴葉を呼びに来た

琴葉「ちょっと行ってくるね」

P「ああ、頑張って」

紗代子「無双する海美とあずさの前にデストルドー総帥が姿を現す」

琴葉「やりますね、ヒーローズ」

海美「お前は!?」

あずさ「このプレッシャー…そう、貴女がデストルドーの総帥なのね」

琴葉「しかしお前達の抵抗もここまでです、ようやく調整の完了したこれを使い…」

紗代子「琴葉の後ろから誰かが姿を現す」

百合子「…」

海美「そ、そんな!」

あずさ「…」

琴葉「お前達を真の絶望へと誘ってあげる」

琴葉「行きなさい新たなダークセーラーよ、その力でヒーローズを倒すのです」

百合子「はい、琴葉様」

紗代子「操られた百合子が海美とあずさに襲い掛かる」

海美「百合子!なんで!」

百合子「琴葉様に楯突く者は、誰であろうと倒す」

海美「私達は仲間だったのに!」

百合子「正義も、友情も、仲間も…そんなモノは必要ないと、琴葉様が仰った」

紗代子「操られた百合子を相手に中々力を発揮できない海美、次第に追い詰められていく」

海美「…っ!百合子、ごめん!」

百合子「え?」

紗代子「海美のパンチが百合子の顔を掠めるが百合子は表情一つ変えずに反撃に出る」

百合子「」ガタガタガタガタ

P「うわぁ…」

あずさ「う、海美ちゃん!百合子ちゃんは私に任せて貴女は総帥をお願い!」

海美「は、はい!」

紗代子「あずさと交代し、琴葉と交戦する海美」

百合子「ぐすっ、ぐすっ」

あずさ「百合子ちゃん、怖かったわね~もう大丈夫よ~」

海美「デストルドー!よくも百合子を!」

琴葉「ふふ、彼女も悟ったのです、暴力こそが正義だと」

海美「百合子はそんな子じゃなかった!」

琴葉「ですが彼女は私に敗れた…正義は常に勝利者のもの、敗れた彼女に正義はなく、勝利した私が正義なのです」

海美「違う!暴力で人を支配するなんて間違ってる!」

琴葉「ならば証明してみるがいい!」

紗代子「琴葉と拳を交わす海美、しかし琴葉の力は海美の想像をはるかに上回っていた」

琴葉と海美がステージを駆け回る

百合子はあずさ先生に連れられ舞台袖に消えた

琴葉も海美について行けるほどの身体能力を得ており、最近は体力が有り余っているようだ

そのおかげでこっちの体力が持たない日が多いんだが…

海美「はあ…はあ…」

琴葉「ふふ、その程度?」

海美「まだまだ!」

海美が琴葉にハイキックする

P「!」ガタッ

その後も二人は激しくぶつかり合った

俺としては色々見ることが出来て割と眼福…というか立てない

そして二人が戻ってきた

海美「楽し-!」

琴葉「ええ、体を動かすと気持ちが良い」

P「お疲れ」

二人に水を手渡した

海美「美味し-!」

琴葉「ふう…」

P「二人とも凄い動きだったな」

海美「鍛えてるからね!」

琴葉「ところでPくん、どうして座ったままなの?」

P「えっ」

琴葉「ふふ、それとも…座っていないと駄目な理由でもあるの?」

P「え、あ、いや」

琴葉が隣に座る

海美も俺の隣に座り、両脇を固められた

海美「我慢は良くないよね!」

P「べ、別に我慢なんて」

海美「Pは正直だから」

琴葉「正直な人には…ご褒美が必要よね?」

P「ちょま」




ミサイルハッチが開いてミサイルを発射した

一旦ここまで

ミサイルを格納し、ぐったりしているとシアターの上では別の場面の撮影が行われていた

紗代子「百合子と対峙するあずさ、いくらザ・ファーストと言えどもダークパワーを得た最強のマイティセーラーを相手に、中々に厳しい戦いを強いられていた」

あずさ「くっ」

百合子「無駄な足掻きを…ダークキネティックパワー、出力限界」

紗代子「更に力を増す百合子、あずさに冷や汗が浮かぶ」

あずさ「百合子ちゃん、力だけが全てじゃないわ…それを教えてあげる」

百合子「マイティセーラーズの創始者、ザ・ファースト…時代遅れのロートルに私を倒すことなど…杏奈ちゃん、この台詞いる?」

杏奈「ん…」

あずさ「時代遅れのロートル…あらあら~」

あずさ「私も本気を出すわね」

百合子「で、デストルドーの暴力の前に散るが良い!」

紗代子「全力でぶつかり合う百合子とあずさ」

紗代子「熟練の技と力の塊のぶつかり合いは常人には踏み込めない領域であった」

…百合子は床に倒れ伏してるけどな

あずさ「あ、あら~やり過ぎちゃったかしら」

百合子「」

百合子は意識を失っていた

P「…ん?」

気が付くと琴葉と海美がいなくなっていた

再びシアターに目を向けると

琴葉「ふふ、私の勝ちですね」

海美「何!?」

琴葉「もうまもなく第三艦隊が到着します、この地を貴女たち毎更地にしてあげましょう」

海美「待て!」

紗代子「琴葉を追おうとする海美」

あずさ「海美ちゃん、待って!」

海美「!」

あずさ「貴女に…これを託すわ」

海美「これは…百合子のアミュレット?」

紗代子「あずさが海美に託したのはマイティセーラーズの象徴のアミュレットだった」

あずさ「…正直危険な賭けだと思うわ」

海美「…うん」

紗代子「アミュレットにはそれぞれマイティセーラー固有の力が宿っており、他の者は使用出来ない」

紗代子「しかし本人が何らかの理由で戦えなくなった時、アミュレットの力を引き出すことが可能であると言われている」

あずさ「海美ちゃん、力に飲まれないでね」

海美「…うん、私は力に溺れないよあずささん」

海美「だって私は、百合子の想いを受け継ぐんだから」

紗代子「あずさからアミュレットを受け取り、海美は琴葉を追った」

紗代子「一方その頃、琴葉は765大橋の上で苛立っていた」

琴葉「くっ、ヒーローズめ…」

紗代子「第三艦隊をジャイアント木下とウルトラの馬場に制圧され、デストルガスミサイルも防衛に回っていたマイティセーラー翼に墜とされている」

琴葉「エミリー、なんて使えない…」

紗代子「第三艦隊を担当していた幹部のエミリーも翼と一騎討ちをし、敗れたと報告された、完全に作戦失敗だ」

琴葉「一度退くしかないというの…?」

海美「追い詰めたよ、デストルドー!」

紗代子「追いついた海美が戦闘態勢をとる」

琴葉「ヒーローズ…どこまでも邪魔を…!」

紗代子「琴葉が忌々しげに海美を睨みつける」

海美「お前達の野望もここまでだよ!」

琴葉「ふ…貴女を倒せばどうとでもなるわ」

紗代子「琴葉がデストレイピアを抜く」

海美「百合子、私に力を!オーバーブースト!


紗代子「海美が二つのアミュレットの力を限界まで引き出す」

琴葉「デストルドー総帥、琴葉の名を胸に刻みながら散るがいい!」

海美「マイティセーラー海美の名前を覚えて反省しなさい!」

紗代子「二人は睨み合い」

琴葉「はああああ!!」

海美「やああああ!!」

紗代子「激突した」

二人の戦いは壮絶だった

杏奈ちゃんが好きに戦って良いと言ったからか、二人は手加減なしでぶつかり合っていた

琴葉「昨日は私がPくんと一緒に寝る日だったのに!」

海美「仕方ないじゃん!寝落ちしちゃったんだから!」

海美「大体琴葉だってこの前は私の番だったのに潜り込んできた!」

琴葉「し、仕方ないじゃない!我慢できなかったんだから!」

海美「それに一昨日はいつもより長くお風呂入ってたし!」

琴葉「海美だって三日前の朝のジョギングがいつもより長かったしいつもより汗掻いてた!」

海美「そ、そんなことない!」

琴葉「そんなことある!」

海美「ない!」

琴葉「ある!」

琴葉「…海美いぃぃぃぃ!!!」

海美「琴葉ぁぁぁぁぁ!!!」

聞いてる側としては凄く恥ずかしい

というかやめてマジで

P「穴があったら入りたい…」

雪歩「わ、私の穴…入り用ですか?」

P「あー…お願いしようかな」

穴掘り出張サービスの萩原さんがいつの間にか側にいた

そしてシアターから飛んでくる凄まじいプレッシャーに俺は恐怖したのだった

一旦ここまで~
後少しで終了予定

海美「はあ…はあ…」

琴葉「はあ…はあ…」

お互いに不満をぶつけきったのか、膝をついて肩で息をしている二人

物語もいよいよ終幕だ

海美「…これで決めるよ」

琴葉「…」

対峙する二人、そして…

琴葉「デストレイピア…ファイナル・トルネェェド!」

海美「キネティックパワーツインドライブ!キネティックパワー…ビクトリィィィ!!」

二人の必殺技が放たれた

勝者は…

琴葉「そ、そんな…!?」

海美「…」

海美の拳が、琴葉の腹部にめり込んでいた

琴葉「かはっ」

琴葉が喀血する

…小道具だよな?演技だよな?

琴葉「何故…私のファイナル・トルネードを見切れたの…?」

海美「百合子の想いが、無念が、私にその技の軌道を見せてくれた…」

海美「これが私の切り札、私達の絆パワー」

琴葉「絆パワー…?そんなものに…」

海美「そう、絆を軽視するデストルドーには…理解できない力だよ」

琴葉「そんな不確かなものに…」

海美「…終わりだよ、琴葉」

紗代子「デストルドー総帥、琴葉はゆっくりと地面に倒れ伏した」

海美「やったよ、百合子…仇は討った、安らかに眠ってね…」

<死んでません!

琴葉「ふ…ふふ…」

紗代子「倒れた琴葉が笑い声をあげる」

琴葉「ヒーローズ…これで勝ったと思わないことね…私が敗れても、第二第三のデストルドーが必ず…」

紗代子「そういうと琴葉は事切れたように動かなくなった、琴葉だけに」

海美「…何が来たって負けないよ」

海美「私達は…ヒーローなんだから」

杏奈「ん…凄く…よかった、よ?」

杏奈「特に…アクションシーン…」

百合子「お二人とも本当に凄かったです!」

海美「ありがとー!」

琴葉「海美と張り合うには力をつけないと駄目だったから…でも、嬉しい」

P「みんな、お疲れさま」

P「琴葉、海美、その…凄く良かったぞ」

激闘の影響か、服が破れ露出の増している二人から目を逸らしながら言う

海美「えへへ…」

琴葉「うん…!」

杏奈「琴葉先輩…は…後1シーンだけ…ある、よ?」

琴葉「あ、じゃあ準備するね?」

杏奈「ん…さっきみたいに…橋の上で…倒れてほしい…」

琴葉「わかったわ」

海美「じゃあ私は着替えてくるねー」

紗代子「橋の上で倒れた琴葉に、誰かが近付いた」

「あっちゃあ…琴葉負けてんじゃん」

紗代子「琴葉を見下ろしているのは裏切りの仮面と呼ばれる白と黒の仮面を被ったデストルドーの幹部、デストコロー」

恵美「しょうがないなぁ…よっと」

紗代子「彼女は琴葉を持ち上げると、目の前の空間をねじ曲げた」

恵美「次はヒーローズに勝てるように、調整しないとね」

恵美「次に戦うのを楽しみにしてるよ、ヒーローズ」

紗代子「そう言い残すと、デストコローは琴葉と共に事件の狭間へと消えたのだった…」

紗代子「TO BE CONTINUED…」

P「え、続編あるの?」

杏奈「ん…未定…です」

百合子「良くあるじゃないですか、思わせぶりなことをすればファンが勝手に考察して盛り上がってくれること!」

P「ああ、そういう…」

杏奈「P先輩…はい…」

P「これは?」

杏奈「この演劇の…映像…P先輩…編集が得意って…百合子さんに聞いた…から」

P「そういうことね…了解」

杏奈「杏奈も…手伝うから…」

P「ああ、よろしく」

一旦ここまで~

それから編集作業が始まった

P「わかってはいたけどやっぱりほぼ全面編集だな」

杏奈「ん…パンツとか…色々見えてたり…台詞抜けとかあるから…仕方ない、です」

P「期日とかはある?」

杏奈「先輩達が…定年退職する前には…配信したい…」

P「了解、ありがとうな杏奈ちゃん」

杏奈「それほどでも…ない…」

P「改めて見ると凄い衣装だな…」

杏奈「チラリズムを…追求してみた、よ?」

P「素晴らしい」

杏奈「えへへ…P先輩も…こういうの…好き?」

P「大好物だ」

杏奈「杏奈も…可愛いから…好き」

P「しかしこの編集ソフト凄いな」

杏奈「…水瀬グループの…映画部門が使ってるって…伊織さんが…言ってました…」

P「いおりんマジ太っ腹、今度オレンジジュースを持って行くとするか」

杏奈「編集…楽しい、ね」

P「ああ」

海美「P、そろそろ帰ろ!」

P「先帰っててくれ、俺達はもうちょっと残るよ」

海美「それなら私達も残るよ!」

P「琴葉、海美を頼んだ」

琴葉「うん…」

海美はまだ駄々をこねていたが、頭を撫でてやると大人しく帰った

P「さーて、続けるか」

杏奈「P先輩…いい、の?」

P「可愛い後輩が俺達のために頑張ってくれてるのに俺が何もしないわけにはいかないだろ?」

P「それに俺は劇に参加してたわけでもないし、このくらいはな」

杏奈「ん…そうじゃないけど…大丈夫?」

P「大丈夫大丈夫」

俺は気付いていなかった、杏奈ちゃんの心配と俺が考えていることの食い違いを

そして何より

あの二人を放っておくことの意味を

編集開始から1週間が過ぎた

ようやく完成の目処が立ち、久しぶりに居残りせずに帰ってくると琴葉の家の電気が消えていた

P「寄り道でもしてるのかな」

鍵を開けようとしてあることに気付く

…鍵が開いている

P「…」

俺は慎重に扉を開け、中を覗き込む

特に荒らされた様子はないが…用心するに越したことはない

P「琴葉?海美?」

呼び掛けてみるが返事はない

P「鍵を閉め忘れたのか?」

寝室に足を踏み入れた瞬間

海美「確保-!」

P「ぬわー!」

突如後ろから突き飛ばされ、布団に頭から突っ込んだ

海美「琴葉!今だよ!」

琴葉「闇の鎖を!」

俺の手足に鎖が巻かれ、身動きが取れなくなる

P「また拘束プレイかよ!」

海美「ようやく捕まえたよ」

P「何だってんだ…」

明かりがつくと、そこに立っていたのはそれぞれが劇で纏っていた衣装だった

P「どうしたんだそれ」

海美「貰ってきた!」

琴葉「記念にって杏奈ちゃんがくれたの」

P「で、なんでそれを着てるんだ」

海美「それはもちろん」

琴葉「ヤる為に」

P「琴葉さんストレートに言うようになりましたね」

海美「1週間もほっとかれたからもう我慢出来ないの!」

琴葉「放っておかれるだけならまだしもずっと杏奈ちゃんと一緒に…」

P「あ、あー…」

不味い、編集に夢中になりすぎたか

杏奈ちゃんの心配はこれのことだったんだな

P「わかった、俺が悪かった!」

P「だから仕方ない、二人まとめて掛かってこい!」

琴葉「最初から」

海美「そのつもり!」





H EROにキネティックパワーを残さず吸い尽くされた

一旦ここまで

P「…よし」

杏奈「完成…」

編集開始から二週間、ようやく完成だ

本当は二三日前に完成する予定だったのだが、途中で体力が尽きてしまったのだ

理由としては琴葉と海美が満足してくれなかったからだ

1週間放置の代償はあの程度で何とかなるものではなく、文字通り1週間かけて支払わされた

杏奈ちゃんにはやっぱりという顔をされたので少し恥ずかしかった

P「それじゃあ関係者を集めて」

杏奈「…上映会」

再びシアターを借り、スクリーンモードで完成した演劇を鑑賞する

アクションシーンは謎の光や煙を入れた以外はノータッチなのにも関わらず、ど迫力だった

P「やっぱりすげえ」

杏奈「ん…杏奈も…そう思い、ます」

P「やっぱり765学園の生徒ってハイスペだなぁ」

杏奈「杏奈は…低スペ…」

P「そんなことないって、杏奈ちゃんもハイスペだよ」

杏奈「だったら…嬉しい…」

客席からプレッシャーが…

上映会が終わった

翼「私の出番マイティセーラーの中で一番少なくないですか?」

杏奈「防衛側だから…仕方ない…」

翼「うー、もうちょっと活躍したかったなー」

あずさ「海美ちゃんと琴葉ちゃんの戦い、凄かったわね~」

琴葉「お互い手加減抜きでしたから」

海美「琴葉と本気でやり合うのは楽しいからね!」

琴葉「じゃあ今日も?」

海美「もちろん!」

P「勘弁してくれ」

百合子「ヒーローが闇堕ちって王道ですよね!」

P「最近パラディンから暗黒騎士にジョブチェンジしたlilyknightさんは言うことが違うな」

百合子「暗黒騎士強いですし…」

杏奈「結構…好評…」

P「だな」

百合子「これならインターネッツに流しても大丈夫ですね!」

P「みんな、ネットに流して大丈夫か?」



反論はなかった

P「よし、それじゃあ…」

俺は動画の投稿サイトへ、アップロードした

動画が上がったのを確認し、そのままお開きとなった

今、何時もの三人で帰り道を歩いている

琴葉「楽しかった」

海美「うんうん!」

3年は文化祭やクリスマスパーティーといった行事に大した出し物は出来ない

町を出て進学や就職をする生徒への配慮だそうだ

だからこそ、高等部での最後の思い出として今回の演劇は全力を尽くせた

琴葉「みんなで集まって何かをやるのはとても素晴らしいことだと思う」

海美「だから楽しい!」

琴葉「そうね、私もみんなの…二人のおかげでそれを知ることが出来た」

琴葉「昔は堅物って言われてちょっと疎まれてたから…」

琴葉「だから二人とも、私に楽しい時間をくれてありがとう」

P「琴葉…」

海美「うん!」

三人で手を繋ぐ

P「これから先、もっと楽しい事があるさ」

海美「どんなことがあっても三人で…増えるかも知れないけど、三人で!」

琴葉「うん、どんなことがあっても乗り越えていきましょう」

俺達は互いの心を確認し合い、未来へ向かって歩き始めた

尾張

それから数か月

琴葉や俺、他の社員が定年退職し、プロダクションは伊織や百合子、朋花様などに引き継いだ

そんなある日、百合子が琴葉を訪ねてきた

百合子「琴葉さん、演劇の評価、見ました?」

琴葉「そういえば…見てないかも」

百合子「かなり好評で、スレッドも建ってますよ」

P「マジか、帰ったら確認してみる」

家に帰りPCを立ち上げる

動画サイトを確認すると、再生数が100万を越えていた

P「…」

流れているコメントにはこんなことが書かれていた

これHEROじゃなくてEROじゃね?

俺も琴葉様に壁に叩き付けられたい

俺はこの服をデザインしたデザイナーと親友になりたい

百合子ちゃん…お腹が前作より引き締まってて残念だ

謎の光邪魔

これアクションシーンはやっぱり合成?

そりゃそうだろ

むふふ…アクションシーンは合成じゃないですよ

などなど沢山のコメントがついていた

P「本当に好評だな」

続けて俺は百合子に貰ったURLをコピペし、スレを覗いてみた

マイティヒーローズを語るスレpart765

122 以下、名無しにかわりましてidolがお送りします sage 20xx/12/14(木) 19:38:56.62 ID:Nao916
マイティヒーローズの続編があるって聞いたから見てみたらなんでマイティセーラーが敵になってるんだよ!
信じてたのになんで!なんで!

123 以下、名無しにかわりましてidolがお送りします sage 20xx/12/14(木) 19:45:28.69 ID:winterhorse
負けたからだろ

124 以下、名無しにかわりましてidolがお送りします sage 20xx/12/14(木) 19:58:36.18 ID:Nao916
ヒーローだぞ!?ヒーローが負けて闇堕ちなんて…

125 以下、765にかわりまして961がお送りします sage 20xx/12/14(木) 19:38:56.62 ID:961
この演劇は素晴らしい、配役、シナリオ、小道具など全てが完璧だ

一旦ここまで

126 以下、名無しにかわりましてidolがお送りします sage 20xx/12/14(木) 20:11:43.09 ID:AT15
子供向け番組に何をムキになってるんですか、クールじゃないです

127 以下、名無しにかわりましてidolがお送りします sage 20xx/12/14(木) 20:13:48.99 ID:Norisan
でも戦闘は滅茶苦茶気合入ってたよね!見ていて鳥肌立ったよ

128 以下、名無しにかわりましてidolがお送りします sage 20xx/12/14(木) 20:20:26.18 ID:ARISA
マイティセーラーズのお腹ぷにぷにしたい

129 以下、765にかわりまして961がお送りします sage 20xx/12/14(木) 20:28:56.62 ID:961
主役の海美ちゃんも素晴らしかったし敵役たる琴葉ちゃんも狂気が滲み出ていて素晴らしかった

P「…」

絶賛されていた

100%の賞賛ではないが、それでも9割近くが楽しかった、面白かったと言ってくれている

P「…やって良かった」

高等部で俺達が打ち上げた最後の花火は、電脳の海で綺麗に弾けたのだった

休日、公演に出掛けたら環や他の子供に

環「ことはさまー!あれやってあれ!ファイナル・トルネェェド!」

と言われ顔を真っ赤にするハメになるのだがそれは別のお話

尾張名古屋

アイドルヒーローズリベンジを見たらマイティセーラーと総帥でコスプレしたくなるじゃん?だから俺は悪くない!
流石に三本抱えるとどれも中途半端になるってわかったから多くても二本連載にします

実はこれ
【ミリマス】リリィナイトと天空の騎士団
【ミリマス】リリィナイトと天空の騎士団 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1470922405/)

リリィナイトのほうは765学園は全く関係ないから百合子ルートはちゃんと別に用意してますん
酉つけなかったのも同じ理由

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