女「やめなさいよ」(17)

女「いじめなんてカッコ悪いわよ!」

金髪「あ?」

ピアス「なんだって?」

男「女…」

女「さっきから見てりゃ…消しゴムを小さくちぎったのを投げたり、みんなでクスクス笑ったり…ガキ臭ぇイタズラばっかしてるんじゃあないわよ!」

金髪「おめーにゃ関係ないだろ」

ピアス「それともなにか…おめー、こいつの事が好きなのか!?」

女「な、なにを…」

男「お、女…」

まだ?

まだですか

女「確かに男と私は幼なじみだし付き合い長いけど…そ、そそそそ、そんなんじゃないわよ」

カオマッカ

金髪「顔が真っ赤だぜ…あンた…やっぱり…」

ピアス「惚れてやがンな…」

ニヤニヤ

女「う、う~~~」

男「お、女…」

男「…」

男(そうだったのか…女は俺に惚れているのか…知らなかった…だが、それなら!)

ダッ

女「!?」

男「キス、しようぜ」

女「!」

この男は気持ち悪いw

女「せ、積極的…」

男「キス、しようぜ」

ピアス「や、やろう…やりやがるぜ…」

金髪「あんな男前な行動を見せられちゃあ、な…」

スッ

金髪「仕方ねぇ、邪魔者はきえるとすっか」

ピアス「おう。じゃなあなお二人さん」

テクテク

女「…」

女(金髪とピアスが教室から出たところで…まだまだ周りには人がいるわ)

男「なぁ…キス、しようぜ」

女「…」

スッ

男「どうして顔を背けるんだ?」

女「…」

女(口くっさ)

男「?」

女(まるでドブの泥を三日三晩煮詰めたような…なま暖かい吐き気を催す臭い…これはたまらん)

男「どうした、急に無口になって…見つめ合うと素直にお喋りできない性格なのかい?」

女(このまま息を止めている訳にはいかないわ…かといって息をしたら死ぬ…私はどうすればいいの…)

男「?」

女(もはや一刻の猶予も無い…こいつを…こいつを殺すしか!)

男「?」

―その時である―

―女の脳裏に―

―ありし日の男との記憶が―

―フラッシュバックのように―

―次々と現れては消えた―

『俺、男ってんだ!よろしくな』

『あはは、楽しいな』

『バッタの手足をもいで…』

『なぁ女、ずっと友達だよな』

『俺、実は…』

『ハリガネムシ…?』

『やめろ…そんなものは早く捨てろ!』

『ぐっ、こんな痛みくらい…』

『なんたって俺はヒーローだからな』

『女…』

『女!』

随所に不穏なワードがwwww

フワァァァ

女「…」

女(そうだった…私は…私はずっと…男の事が!)

男「…」

女(口の臭さなんか関係ないわ…私は!)

男「…」

女「…ねぇ」

男「うん?」

女「いいよ」

見つめ合って素直に口臭いって言えよ

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