【モバマスSS】「棟方愛海の超個人的ドリームフェスティバル10番勝負!」 (42)

おはようございます。オリPです。
オリックスは破竹の4連勝。まさにおりほーです。
今日から西武3連戦。がんばって最下位を突き放してほしいです。

では次スレからスタートします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1470964647

棟方愛海(以下 愛海)「プロデューサー!山の日の記念にあたし主役のテレビの企画があるって本当!?」


モバP「おう。お前がやっていた個人的ドリフェスがテレビ局の製作班にバカウケしたらしくてな。ぜひうちもとオファーがあったんだ」


愛海「いいねいいね!やっぱりお山はロマンだよね!やっとよき理解者にめぐりあえた気がするよ」


モバP「で、今回はうち所属のアイドルと10番勝負をしてもらう。勝てたらご褒美。負けたらその無様な画がお茶の間行きだ」


愛海「ご褒美ってもちろん…」


モバP「…まあ、期待に任せるとして、相手は相当強い連中を用意した。大方の予想は全敗だから気合入れていけよ」


愛海「もちろん!まさかテレビでお山のぼりがオッケー出るなんて、センザイイチグウの大チャンスだからね!」


モバP「じゃあ、最初の挑戦者カモン!」パンパン

>>2 訂正 ×モバP「じゃあ、最初の挑戦者カモン!」パンパン
      ○モバP「じゃあ、最初の挑戦者ののところへ行くぞ!」


モバP「最初の相手は綾瀬穂乃香だ」


愛海「おおー!まさか綾瀬さんがきてくれるなんて夢にも思わなかったよ!」


モバP「人選は気合入れてるって言ったろ。楽屋で待機しているから、そこをお前はこの口上を叫びながら襲撃するんだ」


愛海「ふむふむ。オッケー!なんだか気合が入ってきたよ!」


モバP「襲撃のタイミングはお前に任せるから、行って来い!」


愛海「うん!――よーしまっててね!すぐにお山のぼり始めるからね!」ダダダダ


モバP「」ニヤリ


棟方愛海の超個人的ドリームフェスティバル10番勝負!


バトル1 挑戦者 綾瀬穂乃香


――穂乃香の楽屋前


愛海「じゃあ、いきますよ!」


バぁん!


穂乃香「!?」


愛海「やあやあ!346プロダクション所属、綾瀬穂乃香!私の野望達成のために、貴様に対決をもうしこーむ!」


穂乃香「わかりました!その対決受けて立ちましょう!対決内容は柔軟対決です!」


愛海「!?え!?対決はじゃんけん3本勝負って…」


穂乃香「さあ、まずは前屈からいきますよ!」


愛海「え!?いやこの結構動きにくいから…あ、やめて…それ以上は前にいかないから…」


愛海「んほー!」


バトル1 柔軟対決

○ 綾瀬穂乃香 戦闘不能 ×棟方愛海

――愛海の楽屋


愛海「ちょっと!プロデューサー!」


モバP「どうした?泣きそうな表情で。対決のほうはどうだった?」


愛海「じゃんけん勝負じゃなくて、柔軟勝負させられて私の身体が変な方向に曲がったよ!これってあたしをハメ――」


モバP「愛海。お前の襲撃が穂乃香に気取られていたかもしれんぞ?だから穂乃香はお前が有利な戦いを出す前に、向こうに戦いの種目を選ばれてしまったんだ」


愛海「つまり、相手が出す前にこっちが出せば勝てるってこと?」


モバP「そうだ。襲撃もうまくやれば相手はパニックになっている。そのうちに対決種目を出すんだ。いいな?」


愛海「うん!分かった!待ってろお山!今すぐ上りにいくからね」


モバP「その調子だ。次は上条春菜だ!気合入れていけよ!」


愛海「うん!」


モバP「チョロイな…」

棟方愛海の超個人的ドリームフェスティバル10番勝負!


バトル2 挑戦者 上条春菜


――春菜の楽屋前


愛海「じゃあ、いきますよ…」ヒソヒソ


バぁん!


愛海「やあやあ!346プロダクション所属、上条春菜!私の野望達成のために、貴様に対決をもうしこーむ!」


ガラーン


愛海「って誰もいないじゃん!ちょっとどうなってるの!?」


上条春菜(以下 春菜)「愛海ちゃん!対決内容はいかにメガネを顔につけられるか勝負です!制限時間は一分!スタート!」


愛海「ええ!?背後になんでいるの!?それよりもメガネつけ勝負って意味が分からないよ!何でそんなにめがね持ってきてるの!」


春菜「メガネストの私ですよ!愚問ですね!」スチャスチャ


愛海「もう顔中メガネだらけだー!放送事故だー!」


ディレクター「はいそこまで!計測します!」


――計測中。しばらくお待ちください…。


ディレクター「愛海ちゃん5個。春菜ちゃん24個!よってメガネつけ対決は春菜ちゃんの勝利です!」


春菜「メガネアイドルをなめないでください!」ドヤァ


バトル1 メガネつけ対決

○ 上条春菜  ×棟方愛海

――愛海の楽屋


愛海「ちょっと!プロデューサー!」


モバP「どうした?対決のほうはどうだった?」


愛海「春菜さんに背後を突かれて、逆襲撃されちゃったよ!やっぱりこれってあたしをハメ――」


モバP「愛海。背後を突かれたって、お前、ちゃんと春菜が楽屋にいること確認したか?」


愛海「うぐっ…。そういえば怠っていたかも…」


モバP「いいか?相手がいないのに口上したって意味がないぞ」


愛海「そうだったね。それでその隙に背後を突かれて襲撃されちゃったんだね!」


モバP「そうだ。だから今度は楽屋にアイドルがいることを確認してから、しっかり口上を言うんだいいな?」


愛海「うん!分かった!待ってろお山!今すぐ上りにいくからね」


モバP「その調子だ。次は大原みちるだ!気合入れていけよ!」


愛海「うん!」


モバP「チョロイな…」

>>5 訂正 バトル2 メガネつけ対決

○ 上条春菜  ×棟方愛海


棟方愛海の超個人的ドリームフェスティバル10番勝負!


バトル3 挑戦者 大原みちる


――みちるの楽屋前


愛海「みちるちゃんは楽屋でのんびりしてますね。じゃあ、いきますよ…」ヒソヒソ


バぁん!


大原みちる(以下 みちる)「来ましたね。対決はこのバケット一本早食いです!ヨーイスタート」


愛海「やあやあ!346プロダクション――って口上すら言わせてくれないのー!?」


みちる「」フゴフゴ


愛海「ふええ…。硬くて噛み切れないよぉ…」モグモグ


みちる「あー」テレマーク


ディレクター「勝負あり!パン早食い対決、勝者大原みちる!」


愛海「んほー…」パクパク


みちる「まだ足りないですね!愛海さん。それもらっていいですか?」


愛海「!?」


みちる「フゴフゴ。ごっくん。美味しかったですね。またいつでも食べにきてください!では」バタン


愛海「…あたし、何しに来たんだっけ?」


バトル3 バケット早食い対決

○ 大原みちる 制圧勝利 ×棟方愛海

ちょっとお昼休憩…。また午後にでも…


スレが2個立っていて、本当に次の「スレ」から始まってるよ

>>9報告ありがとうございました…。1レスだけの方を申請しました。こちらのスレで進めて参ります。


――愛海の楽屋


愛海「ちょっと!プロデューサー!」


モバP「どうした?対決のほうはどうだった?」


愛海「みちるさんが待ち受けていて、迎撃されちゃったよ!やっぱりこれってあたしをハメ――」


モバP「愛海。よーく考えろ。待ち受けていたということは、相手は愛海が来るって思われていたと思う」


愛海「え?どういうこと?」


モバP「向こうだってこの話を聞いているだろう?だから、愛海が来たイコール対決ってなるはずだ」


愛海「た、確かに!」


モバP「油断をさせるんだ。別のアイドルを先に楽屋入りさせたり、話しかけて――」


バァン!


日野茜(以下 茜)「やあやあ!やあやあ!346プロダクション所属、棟方愛海!貴様に対決をもうしこーむ!」


愛海「え!?ちょっとあたしが仕掛けるんじゃないの!?――って、プロデューサーなんで逃げるの!?」


茜「さあ、対決内容は運動対決です!まずは腕立て100回から行きましょう!」


愛海「ひゃ、100回!?無理だよ!あたしのか弱い腕が丸太になっちゃう!」


茜「やってみなければわかりません!さあ、セット!1!」

――100回やり切りました


愛海「も、もうダメ…。腕がパンパンだよぉ…」


茜「ふっふっふ。中々やりますね!愛海ちゃん!第2ラウンドは腹筋100回です!」


愛海「んほー!お腹破れちゃうーーー!」


バトル4 逆奇襲!運動対決

○ 日野茜 腹筋45回目でリタイア ×棟方愛海


モバP「大丈夫か愛海!?」


愛海「お、お腹痛い…。明日、絶対に起き上がれない…」


モバP「しかし、腕立て100回はよく耐えたな。日ごろのレッスンの成果がここで実を結んだな」


愛海「う、裏切者~。自分だけはそそくさと逃げ出して~」


モバP「さあ、なんのことかしら?取引先の電話が『たまたま』来たから席を外しただけだ。裏切り者だなんて悪い言い方だぞ」


愛海「う~」


モバP「さて、少し休憩入れたら今度こそ襲撃させよう。今度はかな子なんてどうだ?」


愛海「かな子さん!あのふんわりとした体形から来るボリューミーなお山はぜひ登ってみたいですぞ!」ガバッ


モバP「おい。マジであぶねーやつみたいだぞ…」

愛海「かな子さんに悪いけど、情報はたんまり頂いたよ。今日はマドレーヌを作ったから、その隙に対決を申し込めば…ふふふ。ようやく初勝利だね!」


愛海「かな子さーん!マドレーヌ食べに来ましたー!」


三村かな子(以下 かな子)「あっ、愛海ちゃん!そうなんだ。食べて行ってよ!」


愛海「おお~!美味しそう!それじゃ遠慮なくいただきまーす!――美味しい!」モグモグ


かな子「よかった~。次からもっと作ってこようっと」


愛海「――よし、それじゃあ。やあやあ――」


かな子「愛海ちゃん。マドレーヌお代わりどうぞ」コト


愛海「へ?あ、ありがとう。いただきます」モグモグ


愛海「――よし次こそ!」


かな子「もう食べちゃったんだ。お腹空いてるんだね。もっとどうぞ」コト


愛海「い、いや、もう――」


かな子「私のマドレーヌ美味しくなかった?そうだよね…。私の手作りマドレーヌは愛梨ちゃんに比べると美味しくないよね…」


愛海「そ、そんなことないですよ!美味しいなー!いくらでもいけちゃいます!」モグモグ


かな子「本当!よかった~。まだまだお代わりあるからたくさん食べてね!」


愛海「――もう無理です!」モグモグ


バトル5

○ 三村かな子 不戦勝 ×棟方愛海

――愛海の楽屋

愛海「も、もう無理…。マドレーヌはもう文字も姿も見たくない…」


モバP「30個も食いやがって…。お前、この収録終わったらマストレさん直行だな」


愛海「かな子さん酷いんだよ!もう食べれないのに、美味しくないんだ。って悲しむんだよ!あんな表情されたら誰だって良心が痛むよ!」


モバP「お山のぼりの時に良心は痛まんのか」


愛海「お山登りは神聖なものです。あたしは修験者でございます」


モバP「次のロケは修験道体験な」


愛海「それで次の対戦相手は?」


モバP「次は七海だ。だが、あいつは今ロケで沖に出ているんだ」


愛海「ほうほう。沖ということは船の上だね!いいよいいよ!この波の揺れに乗じてお山のぼり!アクシデントだから仕方ないね!」


モバP「さて、行くとするか」

――沖合


愛海「準備は良いね?ここは拡声器で真正面から襲撃だよ!」


船長「あの船だよ」


愛海「よーし!――やあやあ!346プロダクション所属、浅利七海!私の野望達成のために、貴様に対決をもうしこーむ!」


浅利七海(以下 七海)「愛海さーん!数釣りれすねー!まけないれすよー!」


愛海「ちっがーう!」


七海「サイズ勝負れすね~」


愛海「もう我慢ならん!乗り込んでやる!」


愛海「高くそびえる山に向かって、さあいこう!」ピョーン


七海「あ、かかったれす~。――きゃ!」


魚「」ビターン


愛海「うがぁ!」サパーン


七海「ああー。愛海さんがお魚さんに体当たりされて落ちちゃったれす~。救命具すぐにだしてくらさ~い!」


バトル6 洋上対決

○ 浅利七海&魚 KO ×棟方愛海

訂正 バトル4が抜けておりました。5,6をそれぞれ4、5と訂正します。



愛海「――はっ!あたしは…」


七海「あ、よかったれす~。愛海さん、お魚さんに体当たりを受けて落ちちゃったんれすよ~」


愛海「そうだったんだ。七海ちゃん。船員さんごめんなさい…。迷惑をかけちゃって」


船員「気にすることねえよ。今日は嬢ちゃんたちのおかげで大漁だったし、一緒に釣り上げたから問題なしよ!」


愛海「へ?釣り上げた?」


船員「まあ、キチンと救命胴衣付けてたから網で魚と一緒にな。嬢ちゃんが良いエサになってくれたらしく大漁だったからな。ほらコレお礼にやるからよ!」


七海「事務所で皆でたべましょう~!」


――愛海の楽屋


愛海「お魚は美味しかったけど、結局勝負にならなかったな…」


モバP「洋上で、隣の船に飛び移る行為は危険だからな、絶対にやらないこと」


愛海「ごめんなさい…」


モバP「しかし、戦いは5敗か…」


愛海「後半、まともに勝負してないんだけど、それも負け扱いなの?」


モバP「当然。残っている相手はかなり手ごわいぞ。果たして勝てるかな?」


愛海「もちろん!あたしの野望のため必ず勝つよ!」

モバP「さて、次の相手は五十嵐響子だ」


愛海「響子さんなら楽勝だね!今までの相手がその分野でおかしかったけど、響子さんは大丈夫だね」


モバP「そうか。では健闘を祈る」


――響子の楽屋


愛海「さ、行くよ――――やあやあ!346プロダクション所属、五十嵐響子!私の野望達成のために、貴様に対決をもうしこーむ!」


五十嵐響子(以下 響子)「愛海ちゃん。対決ですか?どんな勝負ですか?」


愛海「えーっと。今回の対決はお絵かき勝負!相手の描いた絵を多く答えた方が勝ちだよ!」


響子「お絵かきなら自信ありますよ!」


愛海「響子さんが先行です!行きますよ!」


――響子回答中


ディレクター「そこまで!響子ちゃんは7ポイントです!」


響子「愛海さんの絵が分かりやすくて多く解けちゃいました!」


愛海「8ポイントで勝利だね!さあこい!」


響子「はい!」


愛海「うーんと?猫?」


響子「うさぎです」ブッブー


響子「はい!」


愛海「これはキツネだ!」


響子「これは猫です」ブッブー


響子「はい!」


愛海「え?タ、タヌキ?」


響子「もう!レッサーパンダですよ!」


愛海「――どれも同じにしか見えない!」

ディレクター「はい。終了!愛海ちゃんは0ポイントでした」


響子「愛海ちゃん!いくらバラエティだからってひどすぎですよ!」


愛海「えっと…。ごめんなさい…」


響子「でも、お絵かき勝負は私の勝ちですね!いつでも勝負待ってますから!」


愛海「――何か納得いかない!」


バトル6 お絵かき対決

○ 五十嵐響子 7-0 × 棟方愛海

――愛海の楽屋


愛海「なんだかなー」


モバP「そんなにお絵かき対決が納得いかないのか?フリップの裏に答え書いてあっただろ?」


愛海「そうだけどさあ…。どれも全部同じなんだよ。それが猫とかうさぎとかレッサーパンダって…」


モバP「諦めろ。次の相手は堀裕子だ」


愛海「ユッコちゃんかあ…」


モバP「前評判では堀が一番勝ちやすいだろうと出ていた」


愛海「ユッコちゃんは意外とグラマーなのよね…。そのお山確かめねばね!」


――裕子楽屋前


愛海「今回は部屋に普通に入って、油断した隙に口上を言って襲撃よ!」


愛海「ユッコちゃーん?いますかー?」


堀裕子(以下 裕子)「あ!愛海ちゃんお疲れ様です!今日はどうしたんですか?」


愛海「ちょっと暇だからユッコちゃんとお話をしようと思って」


裕子「良いですね!私も暇だったので大歓迎です!どうぞ入ってください!」


愛海「おじゃましまーす。相変わらずサイキックの練習?」


裕子「はい!エスパーユッコは日夜練習を欠かせませんから!」


――サイキック談義中


愛海「そろそろやりますか?」


裕子「え?何をやるんですか?」


愛海「やあやあ!346プロダクション所属、堀裕子!私の野望達成のために、貴様に対決をもうしこーむ!」


裕子「対決ですか!分かりましたよ!対決種目はずばりエスパー対決ですね!」


愛海「いやいや、そんな曖昧な対決方法は――って合ってるー!」


裕子「エスパーユッコにかかれば、対決種目くらいあっさりわかりますから!そして偶然あるスプーンの山!スプーン曲げ対決です!」

ディレクター「よーい、スタート!」


愛海「フン!あれ?全然曲がらない…」


裕子「このスプーンはサイキックパワーがなければ曲がりませんからね。――あれ?曲がらない」


愛海「――地味に放送事故じゃない!?」


――その後二人のスプーン曲げ(物理)は続き


――30分経過


裕子「ぬおおおお!サイキックパワァァァー!」


グニッ


裕子「やりましたよ!スプーン曲げ成功です!」ゼーゼー


愛海「顔真っ赤にしてもはやサイキックじゃないって丸わかりだね…」


裕子「これぞエスパーユッコです!編集さん、30分経過とか入れず、すぐに曲がったように編集してくださいね!」


愛海「絶対、ユッコちゃんの言うとおりにならないな…」


バトル7 スプーン曲げ対決


○ 堀裕子 1-0 × 棟方愛海

――愛海の楽屋


愛海「ちょっと!プロデューサー!」


モバP「どうした?対決のほうはどうだった?」


愛海「油断させてもユッコちゃんのサイキックパワーでばれちゃってたよ!やっぱりこれってあたしをハメ――」


モバP「うーん。たまに当たるサイキックパワーが当たったんだな。相手が悪かったんだ。しょうがない」


愛海「そうだよね。ユッコちゃんのもたまには当たるから仕方がないね…」


モバP「気を取り直して、次の相手だが、財前時子――」


愛海「無理!お山を登る前に出荷されちゃう!」


モバP「木場さんや柳さん相手にも果敢に挑んできて敗れたお前だ。何とかなるんじゃないか?」


愛海「絶対無理だって~!大体何で勝負するの!?運動?勉強?勝てる要素一つも――」


バタン!


財前時子(以下 時子)「来たわよ。豚。それに愛海じゃない。――ああ、今日の相手は愛海なのね」


愛海「あれ?この感じ、どこかで見たことがあるような。――プロデューサー!また逃げないで!」


時子「あたしに奇襲を仕掛けようとしていたなんてずいぶんいい度胸してるじゃない。その度胸に免じてきてやったわ」


愛海「わざわざ出向くことしなくても良かったのに…」


時子「何か言ったかしら?」


愛海「何でもないです!」


時子「そう。――対戦種目は調教よ。どちらが先に屈服するかよ。簡単でいいでしょう?」


愛海「――絶対負ける!でもノーとは言えない!」


愛海「かくなるうえは。…ええい!ままよ!」

バトル8 逆奇襲!調教対決

○ 財前時子 1R15秒KO × 棟方愛海


――愛海の楽屋


愛海「ちょっと!プロデューサー!」


モバP「どうした?対決のほうはどうだった?」


愛海「あれが対決に見える?やっぱりこれってあたしをハメ――」


モバP「…相手が悪かった。時子相手に勝てる相手はいなかったな。しかも奇襲されたらなおさらな…」


愛海「身体の底から声を出すってあんな感じなんだね…。体験したくなかった…」


モバP「――あまりにもテレビ用の画ではないから、これはカットだな…」


愛海「それで次の相手は誰なの?」


モバP「次はな。鷹富士茄子だ。種目は神経衰弱だ」


愛海「記憶力は自信ないけど、神経衰弱なら勝てると思う!茄子さんは結構すごいし、登りがいがありそうだなあ…」


モバP「決まりだな。行って来い!」

――茄子の楽屋


カメラマン「今回はどう動くんですか?」


愛海「うんとね。茄子さんでしょ。あの人の幸運は並はずれてるから、もう真正面から行くよ」


バアン!


愛海「やあやあ!346プロダクション所属、鷹富士茄子!私の野望達成のために、貴様に対決をもうしこーむ!」


鷹富士茄子(以下 茄子)「あら。愛海さん。お疲れ様。今日は対決ですか?」


愛海「そうだよ!この神経衰弱で茄子さんをたおーす!」


――準備完了


愛海「どっちが先行にしますか?」


茄子「愛海さんが先行でいいですよ」


愛海「え?そうなの?じゃあ、遠慮なく…」


愛海「――ふふふ。茄子さん。悪いけど、このトランプ実はマジック用のトランプでね。マークとナンバーが分かるようになってるんだよね」


愛海「さーてと、最初は運だよね…。これと、これかな!――ハートの6とクラブの6…」


ハートの6 クラブの6


愛海「やったー!いきなり当てた!これは運が良いぞぉ~!」

愛海「さぁ~てと2組目も当てちゃおうかな~」


愛海「これと、これだ!――これはクラブのKとハートのK!」


ハートのK クラブのA


愛海「あれ?――間違った!?そんなハズは…」


茄子「じゃあ、次は私の番ですね」ニッコリ


――怒涛の茄子ラッシュ!


茄子「後はこれと、これですね」ペラリ


ダイヤ2 ハート2


茄子「あ、これで最後はこれですね」


ジョーカー ジョーカー


茄子「数は…。数えなくてもいいですよね?」


愛海「――な、何で?なんでマジックカードが間違ったの?」


茄子「あ、愛海ちゃん。このカード、ごみが付いてましたよ?これでナンバーがずれていたのかもしれませんよ?」


愛海「全部ばれてた~!」


バトル9 神経衰弱対決


○ 鷹冨士茄子 26-1 × 棟方愛海(マーキングカード使用のため反則負け)

今日はこの辺で…。明日で完結させます。

更新します。

――愛海の楽屋


愛海「…」


モバP「どうした?対決のほうはどうだった?」


愛海「ダメだった…。茄子さん対策にちょっとイカサマトランプ使ったけど、バレた上で完敗でした…」


モバP「うーん。やっぱり茄子さんには運勝負は勝てないか…」


愛海「茄子さんに勝てる勝負ってあるの?」


モバP「…調教勝負とか?」


愛海「茄子教作ったら、時子さんも目じゃないと思うよ…」


モバP「もう終わったことだ。次が最終戦だぞ!」


愛海「もう10戦目か…。次も勝てないんだろうな…」


モバP「最終戦はお前の因縁の相手だ」


愛海「因縁の相手…。それってもしや…」


モバP「楽屋で待っている。行くぞ」

――楽屋前


愛海「何でここだけ名前入ってないの?」


モバP「ギリギリまで秘密だからな」


愛海「よーし行くぞ!」


バァン!


愛海「やあやあ!346プロダクション所属、誰かさん!私の野望達成のために、貴様に対決をもうしこーむ!」


ヘレン「待っていたわよ。愛海」


愛海「最後の相手はヘレンさんだったの!?」


ヘレン「貴女とは2度の対決があったからね。貴女と私は切っても切れない宿命ということよ」


愛海「確かに…。最終戦の相手に不足なし!――やあやあ!346プロダクション所属、ヘレン!私の野望達成のために、貴様に対決をもうしこーむ!」


ヘレン「良いわよ。愛海。その対決受けて立つわ!対決種目は、山登りよ!」


愛海「山の日だからね!受けて立つよ!――ん?山登り?」


ヘレン「世界レベルの奥深さ味あわせてあげるわ。場所はMt.Fujiよ!」


愛海「うそでしょー!」

――富士山


愛海「な、何でこんなことに…」


ヘレン「良い服装よ。前回の巴の服装で十分ね」


愛海「リアル山登りとは…。でも、富士山はやっぱり大きいね」


ヘレン「そうね。これを登りきることであなたは日本レベルに到達できるのよ」


愛海「あたしにその能力があると?」


ヘレン「ええ。貴女は世界レベルである私に何度も挑んできてたわ。貴女にはその力が宿っているはず。その力を解放させる時が来たのよ!」


愛海「何言っているのかよく分からないけど、登頂できたらあたしの勝ちでいいの?」


ヘレン「ええ。貴女は日本レベルを冠するに相応しい人間よ!」


愛海「よぉーっし!やってやるぞー!」


ヘレン「貴女は山登り初心者だから、私のペースについてきなさい」


愛海「うん!」

愛海「はあ…。はあ…。さすが山登り…。坂道ばっかりで膝が上がらないよぉ…」


ヘレン「さて、ちょうどいい休憩場所があったわ。休憩しましょう!」


愛海「あー。やっと休める…。疲れたー!」


ヘレン「これを食べなさいチョコレートよ。この先体温が冷えるのを事前に防ぐ世界レベルの食べ物よ」


愛海「ありがとう。ヘレンさん!――あまーい!」モグモグ


ヘレン「まだまだ先は長いわよ!」


――8合目


愛海「はあ…。はあ…。気温も酸素も少し薄いかも…」


ヘレン「これを使いなさい。チョコレートと酸素缶よ」


愛海「シュコーシュコー。少し楽になったかも…」


ヘレン「もう2000メートルも後半。少し遠回りして身体を適応させていなかったら、高山病でリタイヤしていたわよ」


愛海「そうなんだ…」


ヘレン「素人はすぐに頂上を目指したがるけど、急激な環境の変化は異変をもたらすの。それを起こらせないようにしなくてはいけないのよ」


愛海「さすがヘレンさん…」


ヘレン「さあ、少しずつ行きましょう!もうすぐあなたの勝利よ!」

愛海「ヘレンさんの背中を追いかけて…。離れないように気力で何とか…」


愛海「あの人…。全然歩くペース落ちないな…。アレが世界レベルなんだね…」


愛海「あ…止まってあたしを見ている…。手招きも…」


愛海「はあ…。はあ…ようやく追いついた…」


ヘレン「見なさい。これが日本が誇る世界レベルの一日の始まりよ」


愛海「え?――わぁぁ…」


ヘレン「いつ見ても綺麗ね。この日の出。東の空から上がる太陽は、まさに日いづる国ね」


愛海「…ということは?」


ヘレン「おめでとう。ここがMt.Fujiの頂点。山頂よ」


愛海「やったー!あたし、ついに登りきったんだね!」


ヘレン「ええ。おめでとう愛海。これで貴女も日本レベルよ」


愛海「ヘレンさん!勝利を祝って、世界レベルの登山をアタシにー!」


ヘレン「まだ早いわよ。山登りは下りるまでが山登りよ。ご褒美はそれが済んでからにしましょう」


愛海「うん!――世界レベルのお山登り。これはもう期待するしかありませんな!」


バトル10 登山対決


× ヘレン 判定勝ち ○ 棟方愛海

――下山完了


愛海「さあ、ヘレンさん!帰って来たから、そのご褒美頂戴!」ガバァ!


ヘレン「甘いわよ」ドスッ


愛海「ふぐぅ…」ドサッ


ヘレン「ふう。長い茶番だったわね。運んでちょうだい。報酬はいつもの所よ」


モバP「えっと、ユウチョ銀行の普通口座×××です。お願いします」


――


愛海「ここは?」


及川雫(以下 雫)「あ、おはようございます~。富士山登頂おめでとうございます~」


愛海「あれ?雫ちゃん?ここは?ヘレンさんは?」


雫「さあ~?愛海ちゃんだけがここに来たんですよ~」


愛海「!そういうことか!つまりご褒美は346が誇る世界レベルのお山の登頂というわけね!さすがヘレンさん!ご褒美も世界レベル!」


雫「どうしましたか~?」


愛海「では遠慮なく!いっただっきまーす!」


雫「あぶない!」ガシッ


愛海「うわ!あたしが空を飛んでる!?宙に浮いてる!」


雫「えっと、棟方愛海の超個人的ドリームフェスティバル10番勝負のご褒美は…」


雫「及川農場の乳牛の1日乳搾り隊長でーす!パチパチ~」


愛海「このオチもどっかで使ったことある~!」



劇終!

以上です。
たまにはこういうのもいいよね。
今日も勝つぞ。バファローズ。

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