鹿島「堀先輩、帰りどこかで食べましょうよ!!」 (25)

堀「今日か?」

鹿島「はい!! ここ最近行ってないじゃないですか!! だから偶には……」

堀「お前、バイトは?」

鹿島「今日は休みです!」

堀「そっか……じゃあ今日は近くのレストランにでも行くか」

鹿島「わーい!!」

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堀「……んじゃ、ここでいいか?」

鹿島「はい!! ……あ、ここってビールありますか?」

堀「あるだろ……なんでだ?」

鹿島「飲みたいんです!!」

堀「! ああ、そっか」

堀「お前ももう……20歳なんだよな」

鹿島「はい!!」

鹿島「私、20歳になってから一回も先輩とビール飲んだことないんです!!」

堀「そういやそうだったな」

鹿島「ていうかビール飲んだことないです!! さぁ早く行きましょう!!」

堀「押すな押すな」













堀「生一つとウーロン茶一つ」

店員「かしこまりました」

鹿島「えっ!? なんで一つなんですか!? 先輩は飲まないんですか!?」

堀「ああ」

鹿島(そ、そんな!!)

鹿島(堀先輩が酔った状態になれば私をめちゃくちゃ褒めてくれるのに……!!)

鹿島「の、飲みましょうよ!! 初のビールは先輩と一緒に飲みたいです!!」

堀「俺は一杯でハメを外すからな……悪いが飲まねえ」

堀(それより俺はお前がビールを飲む姿がどれぐらいイケメンなのか楽しみで仕方ねぇ)

鹿島(顔が嬉しそうだなぁ……)

鹿島「ビールってどんな味なんですか?」

堀「最初は変な味って思うけど慣れると美味いぞ」

鹿島「へー……」

店員「お待たせしました」

鹿島「来た!!」

堀「そんじゃ、お前のビールデビューを記念して……」

堀「……乾杯!!」

鹿島「かんぱーい!!」

鹿島「……」ゴクゴク

堀「どうだ?」

鹿島「……美味しいです!!」

堀「……ちげえだろ」

鹿島「へ?」

堀「もっと角度を上にだ、そんでもっと美味しそうに」

鹿島「演技指導ですか!!?」

堀「ほら、早く」

鹿島「は、はい!!」













鹿島「……うま~い///」グビッ

堀「!! あまり無理すんなよ? 大分飲んでるんじゃないか?」

鹿島「大丈夫ですよ!! 自分がどこまで飲めるか試してみたいし!!///」

堀「……わりいな、ちょっとやりすぎた。 このまま酔ったら俺がおぶんねぇといけなくなるからな」

鹿島「抱っこじゃないんですか?」

堀「どっちでもいいだろ」

堀「……ったく、お前は……」シュボッ

鹿島「あ、タバコ」

堀「……そういや20歳っつーことはタバコも吸えるんだよな……タバコも吸う気か?」

鹿島「いやー……タバコはいいかなーって。 はい、灰皿です」

堀「おう、サンキュー」

鹿島「……そういえば先輩は何をキッカケにタバコを吸い始めたんですか?」

堀「まぁ……ストレス解消の為、だな」

堀「タバコ吸い始めるやつは大抵そうだな」

鹿島「かっこいいから吸い始める人もいませんか?」

堀「ああ、確かにそっちの方が多いかもな」

堀「……!!」

鹿島「どうしたんですか?」

堀「……吸うか?」

鹿島「えっ!?」

堀(こいつのことだから吸ってる姿もイケメンだよな)

鹿島「いやー……流石にタバコは私には合わなさそうですね……」

堀(確かにお前のいつもの台詞とタバコは合わねぇかもな)

鹿島「そういえばストレス解消の為って言ってましたけど……何が原因で溜まったんですか?」

堀「……そりゃあどっかの誰かさんが俺に会う度にイラッとさせるようなことばっか言うからな?」

鹿島「……大学の先生」

堀「お前だよ」グリグリ

鹿島「いたたたた!!!」

堀「……ったく、お前は俺に何回こういうことやりゃせりゃあ気がすむんだ」

鹿島「すいません……」

堀「……」スパーッ

鹿島「……」

鹿島(そうだ!! いいこと思いついた!!)

鹿島(飲まないんだったらスキをついて飲ませればいいんだ!!)

鹿島「堀先輩」

堀「なんだ?」

鹿島「もう就職先とか……考えてるんですか?」

堀「俺か? いや、まだはっきりとは決めてねーよ」

堀「けどまぁ……高校とか大学での経験を活かせる仕事だったらなんでもいいけどな」

鹿島「じゃあ舞台俳優ですね!!」

堀「……いや、その業界まで行こうとは思わねえな」

鹿島「なんでですか!? 絶対いいと思うのに……」

堀「……そういうお前はもう決めてんのか?」

鹿島「私ですか? 私はですね……」

堀「……」

鹿島「……これです!!」ドバァ!!

堀「ごもっ!?」

鹿島「ほら先輩!! 一回口つけたから飲んじゃってください!!」

堀「ご、ごもぉ……」

ゴクン

堀「……」

鹿島「……」ワクワク

堀「……鹿島ぁ///」

鹿島「はい! なんでしょう!!」

鹿島(褒められる!!)

堀「いきなり何やってんだてめぇは!!///」グリグリ

鹿島「あたたたた!!?」

堀「てめぇ今どんなことされたのか分かってんのかぁ!! あぁ!!?///」

鹿島「ご、ごめんなさい!!」

堀「てめぇも俺と同じ思いを味合わせてやる!!///」

鹿島「う、うわあっ!!?」

堀「オラ!! 飲め飲め!!///」

グビッ

鹿島「ちょっとまっ……ぐもぉ」

ゴクゴクゴクゴク











鹿島「……先輩のバカァ///」

堀「お前が悪いんだぞぉ///」

堀「鹿島ぁ!!///」

鹿島「なんですかぁ!!///」

堀「お前よぉ……俺よりも何倍も頭良いのによぉ……」

堀「なんでよぉ……なんでよぉ……」

鹿島「……」

堀「なんで俺と同じ大学に来たんだよぉ……」

堀「お前だったらもっと上目指せてただろうがよぉ///」

鹿島「……先輩が」

堀「ん?」

鹿島「先輩がその大学にいたからですよ」

堀「……お前さぁ、そんなこと言われて嬉しくないわけねぇだろぉ///」ナデナデ

鹿島「わーい! なでられたー!///」

堀「だからよぉ……俺は申し訳ねぇんだよ」

鹿島「へ?」

堀「俺の所為でよぉ……お前の大学選ばせちゃってよぉ///」

堀「行きたい大学あっただろうにごめんなぁ……」

堀「本当……本当ごめんな……」

鹿島「……私の行きたかった大学は」

堀「?」

鹿島「堀先輩のいる大学です!!」

堀「鹿島ぁ!!///」

堀「お前いいやつだなぁ!! 本当になぁ!!///」

鹿島「ありがとうございます!!///」

堀「おーし!! もっと撫でてやるーー!///」

鹿島「わーい!!」

鹿島「先輩!! 私可愛いですか!? 自慢の後輩ですか!?」

堀「可愛いに決まってんだろ!! 自慢の後輩に決まってんだろ!!///」

堀「鹿島ぁ!!///」ナデナデ

鹿島「堀先輩!!」

堀「鹿島鹿島ぁ!!!///」ナデナデ

鹿島「堀先輩堀先輩!!」

堀「鹿島鹿島鹿島鹿島鹿島鹿島ぁ!!!///」ナデナデナデナデ

鹿島「堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩!!!」

堀「お前よぉ!! 本当イケメンだよなあ!!///」

鹿島「ありがとうございます!!」

堀「俺はよぉ!! お前にタバコ吸わせたかったのはよぉ!! タバコ吸ってる姿がイケメンかどうか見たかったからなんだよぉ!!///」

堀「あとウーロン茶頼んだ時にニヤニヤしてたのはよぉ!!/// お前の飲んでる姿を見るのが楽しみで仕方なかったんだよぉ!!///」

鹿島「そうだったんですか!!?」

堀「でもそこで俺が口にしたら調子に乗りそうだから敢えて言わなかったんだよぉ!!///」

鹿島「大丈夫です!! 調子に乗らないからどんどん言っちゃってください!!///」

堀「鹿島ぁ!!///」ナデナデ

鹿島「堀先輩!!」

堀「鹿島鹿島ぁ!!!///」ナデナデ

鹿島「堀先輩堀先輩!!」

堀「鹿島鹿島鹿島鹿島鹿島鹿島ぁ!!!///」ナデナデナデナデ

鹿島「堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩!!!」

堀「お前よぉ!! こんなにイケメンなのになんで彼氏とか彼女とかいねぇんだよぉ!!///」

鹿島「分かりませえん!!///」

堀「よーし!! 俺がなんとかしてやる!!///」

鹿島「ええっ!?」

堀「みなさーーん!! ここにイケメンがいますよぉ!!!///」

鹿島「せ、先輩!!?」

堀「ほらほらほらぁ!! このイケメン、今フリーっすよーーー!!///」

鹿島「す、ストップ!! 先輩ストップ!!」

客「なんだあの人……」

堀「おっ!! お兄さん!! この子いかがっすかぁ!!?///」

客「い、いや……」

店員「お客様、ほかの方のご迷惑になるので……」

堀「……あぁ!?」

堀「なんでよぉ!!/// 誰もうちの鹿島がイケメンなの分かってくれねえんだよお!!///」

鹿島「堀先輩!! これ以上はまずいですよ!!」

帰り道

堀「鹿島ぁ……///」

鹿島(まさか私が先輩をお姫様だっこするとは……)

堀「鹿島ぁ……俺は一人で歩けるぞぉ///」

鹿島「大丈夫ですよ、無理しないでください」

堀「……なぁ鹿島よぉ///」

鹿島「なんですか?」

堀「お前さ……もしかして就職先も俺についてくる気か?」

鹿島「はい!!」

堀「無理だろぉ……」

鹿島「なんとか頑張ります!!」

堀「……お前さ、俺がどこに行ってもついてくるのか?」

鹿島「はい!!」

堀「……そっかぁ///」

鹿島「……?」

堀「……じゃあずっと一緒にいられるな///」

鹿島「!」

堀「後にも先にもお前程のイケメンなんていねぇよぉ///」

堀「俺がさ……どこに行ってもついてくるんだったらよ」

堀「……その顔見放題じゃねえか!!///」

鹿島「……あっ!! 確かに!!」

堀「鹿島ぁ!!///」ナデナデ

鹿島「堀先輩!!」

堀「鹿島鹿島ぁ!!!///」ナデナデ

鹿島「堀先輩堀先輩!!」

堀「鹿島鹿島鹿島鹿島鹿島鹿島ぁ!!!///」ナデナデナデナデ

鹿島「堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩堀先輩!!!」

堀「よぉし!! じゃあ就職先も一緒にするか!!///」

鹿島「はい!!」

堀「お前はどこにするんだぁ!!?///」

鹿島「決まってないです!!」

堀「決めろぉ!!///」

鹿島「はい!!」















鹿島「本当に覚えてないんですか!!?」

堀「ああ、全く覚えてねえ……」

鹿島「うーん……私、ああ言われて嬉しかったのになぁ」

堀「……わりい」

鹿島「でも全然気にしてないですよ!! 大事なのは今です!!」

堀「!」

鹿島「だって……」

鹿島「今、こうして同じ劇団にいられるだけで私は幸せですから!!」

堀「……そっか」

堀「……なぁ鹿島、本当に俺はそう言ってたのか?」

鹿島「? はい」

堀「……そっか、もしそれが本当だとしたら……」

鹿島「したら……?」

堀「それは俺の本心だ」

鹿島「!!!」

堀「……ありがとな、俺について来てくれて」

鹿島「……ついて来てくれたのは堀先輩の方じゃないですか。 だってこの業界に行く気はないって……」

堀「……そうだな」

劇団員「練習始まるよー」

鹿島「はーい!! 今行きまーす!! ……先輩!」

堀「ああ、行くか」

鹿島「……」

鹿島「そうだ!! これ終わったら先輩用のハイヒール買いに行きましょうよ!! 先輩にお似合いの!!」

ドゴォン!!

その日、私は空高く飛んだ。

~終わり~

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