八幡「人を殺したくなる衝動を抑えきれない。」 (13)

ニュース「続いてのニュースです。本日未明、千葉県○○高校に通う高校二年生の女子が遺体で発見されました…」

小町「また殺人だって…お兄ちゃん怖い世の中になったね…これで12人目だよ?」

八幡「JKだけじゃなくて男子高生も殺されてるからな。犯人の目的が分からん。」

小町「どういう事?」

八幡「ほら女子高生をレイプして[ピーーー]とかいう事件は言いたくはないが結構な頻度であるだろう?でも無差別でここまで殺されるのは珍しいって事だ。」

こんな事を妹の小町に語っているが犯人はこの俺だ。何時からか突然、人を殺してみたいという衝動が沸き、遂には我慢出来なくなって
去年、初めて人を殺した。最初は罪悪感で胸がいっぱいになったが何時しかそれ以上に人を殺したいという衝動が強くなり、
案外犯人だとバレない事から俺は殺人を続けている。

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その日の夜…

相模「はっ!?ちょっとどういうつもり!?まさかウチの事殺すつもり!?」

八幡「悪いな…別にお前を恨んでいるとかそういう事じゃないんだ。たまたま人を殺そうと思っていたらお前が通りかかっただけだ。」

相模「ちょっと!?頭おかしいんじゃないの!?」

八幡「安心しろ…女としての痛みは与えない。ただ殺すだけだ…俺はレイプする趣味はないからな。」

相模「お願い!助けて!ウチ今までの事反省するから!お願い!ウチまだ死にたくない!」

八幡「小便、漏らすなよ…まぁいいや…じゃあな」

翌日~奉仕部

結衣「ねぇヒッキー聞いた…さがみんのこと?」

八幡「相模…誰だっけ?そいつがどうしたんだ?」

結衣「さがみんが…誰かに殺されちゃったみたい…またあの事件の被害者かもしれない。」

八幡「由比ヶ浜…いくら嫌いだからってそういう冗談は良くないぞ?」

雪ノ下「警察がまだ公にしてないけれど学校はその噂で持ち切りね。」

八幡「犯人は一体何が目的なんだ?俺には理解できん。」

結衣「何か現実感が沸かないというか…凄い心が痛い。正直、さがみんは嫌いだったけど」シクシク

八幡「由比ヶ浜は優しいんだな…」

俺はこの時、また別の感情を覚えてしまった。それは大切なものを自らの手で壊して永遠に誰にも汚せないという欲望。

結衣「ちょっとヒッキーどういうつもり!?大切な話をするって言ったのに何で私を縛ってるの?」

八幡「お前がワックで飲んだドリンクには睡眠薬が入っていたんだ。」

結衣「私をどうするつもり!?」

八幡「殺すよ…でも勘違いしないでくれ…お前が憎いから殺すんじゃない。大切だから殺すんだよ。」

結衣「意味わかんないし!それに連続殺人の犯人って!?もしかしてヒッキー!?」

八幡「由比ヶ浜…そろそろ時間だ。お前には感謝してる。こんなボッチな俺を気に掛けてくれたなんて…お前みたいな清純な奴は汚れる前に永遠に清純でいるべきだよ…」

数日後~葬儀

八幡「クソッ!由比ヶ浜!何でだ!何でだよおおおおお!」

雪乃「比企谷くん、落ち着きなさい…気持ちは分かるけれどご遺族の前よ…」

結衣母「ヒッキーくんとゆきのんちゃん…いつも結衣と仲良くしてくれてありがとうね。いつも楽しそうに二人の事を話していたわ」

八幡(多分、この母親は一生、由比ヶ浜を失った悲しみを背負っていくのだろう…ならば由比ヶ浜に出来るだけ早くに会わせてやろう…汚れてしまう前に…)

翌日

由比ヶ浜母「ヒッキーくんなの!?結衣を殺したのは!?ねぇどうして!?」

八幡「汚れてないから永遠に汚れない様にしただけですよ。お母さんには感謝して欲しいくらいですよ。」

由比ヶ浜母「感謝!?ふざけないで!?結衣を返して!」

八幡「そんなに取り乱さなくてもすぐに由比ヶ浜に会えますよ…」

雪乃「比企谷くん!私をどうするつもりなのかしら!?もしかして由比ヶ浜さんや相模さんを殺したのって貴方なのかしら!?」

八幡「そんな臭い芝居するなよ。俺に自白させるつもりなんだろう?ここに警察が来るのなんて予想済みだよ。」

雪乃「流石サイコパスね…でも警察が来るのは事実よ貴方に逃げる事なんて出来ないわよ…」

八幡「雪ノ下…俺はお前を愛している。だからこそ殺したくなるんだよ…この殺したいという感情は由比ヶ浜以上のものだよ…」

雪乃「そんなの嬉しくないわね。貴方みたいな狂った人間は私の手で終わらせてあげるわ…」

八幡「その縛られた状況で何が出来るというんだ…」

雪乃「比企谷くん…私は貴方の事が好きよ?今の貴方だって受け入れる事が出来るわ。一緒に海外に逃亡しましょう。貴方にピッタリの場所があるわ。」

おしまい



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