めう「ひなひなとドライブ」 (42)

◆ひなビタ♪SSです
◆今週の週末は倉吉打吹祭りです
◆やっぱりめうめうのお誕生日が8月5日なのは「はんこ」だからなのでしょうか

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日向「やっと免許取れたよめめー」

めう「ひなひなすごい、めう!」

日向「でしょー、倉野川で車は必要不可欠だからね」

めう「車はもうあるめう?」

日向「暫くは家族のを借りる事になるかなあ」

めう「車があれば、遠くまで行けるめう!」

日向「そうだねえ……あ、そうだめめ」

めう「むに?」

日向「これからドライブしよう?」

めう「むきゅーん!?」

めう「ひ、ひなひな、唐突……」

日向「わはは、やっぱりそう?いや?」

めう「い、嫌なんかじゃない、めう!寧ろとっても嬉しいめう!」

日向「そっかー、やっぱり最初の運転はめめと一緒がいいかなあって思ったからさ」

めう「ひ、ひなひなといっしょ」

日向「具体的にどこ行くかは決めてないけど……なんかリクエストとかある?」

めう「と、特にないめう」

日向「そう?」

めう「ひなひなの気の向くままでいいめう!」

日向「そっかー」

日向「じゃあ早速車に乗ってよめめ」

めう「むう、黒色のワンボックスめう」

日向「ファミリー向けでさ、ちょっと寸胴だけど、大勢で乗るには便利だよ」

めう「おおぜい……」

日向「大丈夫だよめめ、今日は二人だけだから」

めう「ひ、ひなひな///」

日向「めめはボクと一緒にお出かけするの、好きだもんね」

めう「うん!」

めう「ねえひなひな、助手席乗っていいめう?」

日向「勿論さ」

めう「えへへー、ひなひなのとなりー」

日向「めめったら喜んじゃって、可愛いんだから」ナデナデ

めう「えへ」

日向「最近のめめはよく皆から可愛いって言われるだろー?」

めう「うん」

めう(でも言われて一番嬉しいのは……)

日向「えーっと鍵を差し込んでっと」

ブルルル

めう「おおう」

日向「ハイブリット車ならもっと静かに動き始めるのかなー」

ガチッ

めう「あ、動いためう!前に進んでるめう!」

日向「あんまり車通が激しい訳じゃないから、ボクみたいな初心者でも安心だねー」

めう「じゃあ早速ごーごーめう!」

日向「おー」

めう「もちゃちゃより、ずっと早いめう!」

日向「自転車だっけそれ?そうだねー」

めう「ところでどこ行くめう?」

日向「うーんと、まずはそんなに遠くない場所がいいかな」

めう「遠くない場所?」

日向「一応路上を教習以外で走るのは初めてだし、慣れた道の方がいいでしょ」

めう「でもひなひな、運転上手なりよ?」

日向「そう?ありがとーめめ」ナデリ

めう「う、嬉しいけど運転中は運転重点でいて?」

日向「取り敢えずチャスコに来たよ」

めう「めうっ!音ゲーするめう!」

日向「やっぱり」

めう「最近のトレンドはぎたどららめう!」

日向「めめはそういうの上手いもんね」

めう「ひなひながきっかけなりよ?」

日向「そうだったっけ?でも一人でここに来ることだってあるだろ?」

めう「うん」

日向「昔のめめはそうしなかっただろうなあって思うよ」

めう「む、昔の事はいいめう」

めう「ひなひな、一緒に弐寺やるめう!」

日向「弐寺?いいよ」

めう「ひなひなも結構上手いなりよね?」

日向「まあ多少はね、でもめめはもっと上手いだろ?」

めう「むひゅひゅ、最近だぶぶでも皆伝になっためう」

日向「ボクはDPはちょっと無理かなあ」

めう「今の目標はちあとれにはどどを付けることめう」

日向「SPは簡単な方なのにねえ」

めう「たまにDPはああいうのがあるからやっかいめう……じゃあ早速するめうー!」

日向「うん」

日向「いやあめめ、本当に上手いんだねえ」

めう「えへへー」

日向「もうボクじゃ決して敵いそうにないね」

めう「ひなひな超えめう!」

日向「わはは、じゃあ、ボクはこっちを得意にしようかな」

めう「くれーんめう?」

日向「あの大きなクッションが数回で取れたら凄いと思わない?」

めう「すごいめう!」

日向「じゃあちょっとだけ待ってね」

めう「めうーっ!ひなひな本当に取っためう!すごいめうーっ!」

日向「わはは、そうだろ?」

めう「ひなひなってもしかしてこういうの……」

日向「まぁ台の設定にもよるけど……はい、めめ」

めう「めう?くれるめう?」

日向「うん、ふかふかしてるよ、それ」

めう「めうう、ひなひな、ありがとめう」

日向「どう致しまして」

日向(実はとある部分を掴めば確実に持ち上がる、というトリックについては黙っておこう)

日向「ついでにお昼も済ましちゃおう」

めう「えっとねえっとねー」

日向「なんでもいいよ」

めう「うーんと、ちくわを使ったメニューがいいめう!」

日向「ちくわ?めめはちくわが好きだよねえ」

めう「好きめう!」

日向「そうだね、ボクも好きだよちくわ」

めう「えへへ、おそろい」

日向「好みが合うっていうのはいいことさ」

日向「めめは最近喫茶店に行ってるみたいじゃないか」

めう「うん!シャノワールめう!」

日向「商店街では結構前からある喫茶店だね、飲食店はあそこしかないから……」

めう「えへへ、気になってたから、一人で行ってみためう」

日向「ふうん」

めう「とーっても美味しかっためう!」

日向「わはは、そっか」

めう「今度一緒に行くめう~」

日向「うん」

……

日向「さて次はどうしよっかなー」

めう「今日はあんまり遠くには行けないめう」

日向「そうなんだよね、うーん、あ、そうだ」

めう「めう?」

日向「めめ、温泉とかどう?歩くのには遠いけど、車なら楽だよ」

めう「めうっ!そうするめう!」

日向「じゃあ一回着替えを取りに行かなきゃね」

めう「うん」

めう「えへへ、ひなひなとおふろー♪」

日向「そんなにニヤニヤしちゃって、めめは可愛いなあ」

めう「だって、久々めう!」

日向「そうだったっけ?」

めう「そうめう!」

日向「ふうん、じゃあ背中とか流してあげようね」

めう「えへー、めうもひなひなのお背中流すめうー!」

日向「わはは、それは楽しみだなあ」

めう(それに、ひなひなとは……)

日向「えーっとこっちだっけ……」

めう「行くときはバスとかが多いから分かりにくいめうね」

日向「そうだよねえ、高をくくって地図とか買わなかったけど、大丈夫かな」

めう「ちょっと迷うくらい平気めう!きっと大丈夫めうっ!」

日向「ふふ、最近のめめはポジティブだよね」

めう「む、昔もそんなにねがねがしてた訳じゃないなりよ?」

日向「わかってるさ」

めう「い、今のめうは、昔とは違うめう」

日向「んー、そうだね」

~30分後~

日向「思ったより遠かった……」

めう「というか、迷わなかったらもっと早く着いてたんじゃ……」

日向「ま、まあ慣れない道だったからね!それより温泉行こ温泉!」

めう「うん!」

日向「穴場っぽいのがあれば……あ、あれがいいかな」

めう「銭湯『10』めう?」

日向「割と新しいけど、そこにしよっか」

めう「めうはひなひなと一緒ならどこでもだいじょーぶめう!」

日向「それにしても一緒にお風呂なんて久々だね?」

めう「そうめう?」

日向「昔はよく一緒に入ってたけど」

めう「む、昔はいいめうってば!」

日向「なんかすっかり独り立ちしちゃってね?」

めう「めう」

日向「まぁ、最近はボクもあんまり構ってあげられなかったからなあ」

めう「い、忙しかったんだから、しかたないめう」

日向「ううん」

ガラーッ

日向「うわー、なんかガラガラだね」

めう「むひゅひゅ、かしきりめう!」

日向「広い銭湯にふたりきりってのは結構楽しいよね」

めう「めう!ひなひな、背中流してあげるめう」

日向「そう?じゃあボクも流してあげなくっちゃね」

めう「むきゅ!」

日向「あ、でもシャンプーハットは用意した方がいいの?」

めう「だ、大丈夫めう、たぶん」

日向「たぶんかあ」

めう「ひなひな、銭湯は先に身体を洗うのが礼儀って聞いためう!」

日向「おやめめ、詳しいね」

めう「だからひなひな、背中」

日向「ふふ、じゃあ甘えちゃおうかなー」

めう「ひなひなのせなか、おっきーめう!」

日向「そうかな」

めう「そうめう!じゃあさっそく……」ワシワシ

めう「ごし、ごし、めう!」

日向「おー、いい力加減だよめめ」

めう「ひなひなのせなか、すべすべめう」

日向「そうかなー」

めう「そうめう!」ゴシゴシ

日向「そっかー」

めう「ごし、ごし」

日向「……」

日向(それにしてもちょっと力が弱いような……別にいいんだけど)

日向(なんというか念入り?まぁ丁寧にやることは悪い事じゃないよ)

日向(ただ、なんていうのかな……うーん)

日向「さ、めめ、今度はボクのばん」

めう「あ、ひなひな」

日向「相変わらずめめはちっちゃいなあ」

めう「こ、これから大きくなるなりよ、というよりひなひなが大きいめう!」

日向「まあ背は高いけど……ふふ、めめの肌、すべすべだね」ナデナデ

めう「むにに……あ、あんまり撫でちゃだめ、めう」

日向「えー、触り心地いいのにー、しょうがないなー」ワシワシ

めう「ん……」

めう(撫でられたのが背中だったのは、よかった、かも)

日向「次は髪洗ってあげるよ」ワシワシ

めう「えへへ、ひなひなの洗い方、めう好きめう!」

日向「そう?嬉しいなあ」

めう「ただやっぱりシャンプーハットがないから泡がぼろぼろ」

日向「目瞑っててよ」

めう「うん」

めう(ひなひなが見えなくなっちゃう……)

日向「この桃色の髪も結構滑らかだよね」

めう「お手入れしてるめう!」

日向「よしよし、えらいえらい」

めう「えへえ」

日向「よーし、きれいになった」

めう「ひなひな、ありがとめう」

日向「なになに、いつものことだろ?」

めう「じゃあ今度はめうがひなひなの髪洗うめう!」

日向「めめが?届くかな」

めう「流石にだいじょーぶめう!」ワシワシ

日向「本当だ」

めう「ひなひなの髪もさらさらめう!」

日向「結構気を使ってるんだよー」

めう「そりにしてもひなひな、髪切っちゃうなんて」

日向「ちょっとしたイメージチェンジさ、短髪もいいもんだね」

めう「めうは長い金髪も好きだっためうよ?」

日向「そう?」

めう「でもひなひなならなんでも大好きめう!」

日向「わはは、そうか」

日向「そんな事言ったらボクだって黒髪のめめは……」

めう「ま、また昔の話めう?」

日向「やっぱり一番長くめめと触れ合ってた期間だから、真っ先に頭に浮かぶんだよね」

日向「洗い終わった?」

めう「うん」

日向「じゃあ一緒にお湯に浸かろっか」

めう「うん」

日向「わはは、ボクとめめしかいないからひろーく使えるぞー」

チャポン

日向「ふう……」

めう「はー……」

日向「なかなかいい湯加減だね」

めう「うん」

めう「……」ギュ

日向「おやめめ、広い湯船なのにボクにくっつくの?」

めう「うん」

日向「相変わらず甘えん坊だなあ」ナデナデ

めう「甘えん坊でも、いいもん」

日向「おや?」

めう「だってひなひな、もうすぐ都会の大学行っちゃう、めう」

日向「うん」

めう「そうなったらめうはひなひなと会えなくなっちゃって……」

日向「めめ」

めう「めう、さみしい……」ギュ

めう「ううう、ひなひなぁ……」

日向「そっか、だからなんかくっついてきてたんだね」

めう「ひなひながいなくなっちゃやだもん……」

日向「よしよし、めめ」ナデナデ

めう「うー」

日向「でもねめめ、ボクはね、ちょっと安心してたんだよ」

めう「あんしん?」

日向「だってさ、今のめめは昔みたいにずーっとボクに引っ付いてる
   臆病で人見知りで引っ込み思案な女の子じゃなくなってるんだもん」

めう「そ、そりはイメージチェンジしたから、がんばって……」

日向「ボクからしたら、それだけで成長なんだよ」

日向「昔は何をするにもボクがいないとダメだったでしょ」

めう「……」

日向「けど今は一人で喫茶店にも行けるし、ゲームセンターにだって行けるでしょ?
   ゲームに至ってはやたら上手くて、ギャラリーがつくとかつかないとか」

めう「そう、なり?」

日向「それでお友達も出来てさ」

めう「……」

日向「前から仲良くしたかった子とはどう?話しかけられた?」

めう「こ、これから、めう」

日向「そっか、めめなら、きっと大丈夫さ」

めう「ひなひな」

日向「だから、あんまり寂しがらないでよ」

めう「うう、でも」

日向「長期休暇の時はこっちに戻ってくるし、メールだって頻繁にしてあげるからさ」

めう「むう……」

日向「だから、もうすぐボクはこっからいなくなっちゃうけど……お見送り来てくれる?」

めう「うん」

日向「なら、笑顔で見送って欲しいな?びーびー泣いちゃダメだよ?」

めう「う、うん、がんばる」

日向「わはは、めめはよいこだね」ナデリコ

めう「むにに……」

日向「さーて、そろそろ上がらなくっちゃ」

めう「時間、大丈夫めう?」

日向「えっと、まあまだ平気かな?」

めう「ならいいめう」

日向「お風呂あがりには牛乳だよね、めめは何がいい?」

めう「め、めうはいちご牛乳がいいめう!」

日向「じゃあボクはコーヒー牛乳にしよっと」

めう「お風呂あがりはおいしいめう!」

日向「わはは、そうだね、どうせなら一口飲み合いっ子する?」

めう「うん!」

日向「はい、めめ」

めう「ひなひな、ありがとめう!ごくごく」

日向「ふう、やっぱりいちご牛乳はこの酸味と牛乳の甘さがいいね」

めう「ひなひな、レポーターみたいなり」

日向「そうかな?はい、返すよ」

めう「コーヒー牛乳も美味しかっためう!」

日向「そっかー」ゴクゴク

めう「あ」

めう(こ、これってもしかしなくても間接キス……)

日向「やっぱこっちのが甘いなー」

めう(……ひなひなは気にならないみたいめう)

日向「ふう、お風呂あがりだから外の風が気持ち良いね」

めう「うん」

日向「爽やかな気持ちだよー」

めう「……」

日向「……めめ」

めう「めう?」

日向「またさ、こうやってドライブして、温泉入って、そんな感じの事ができたらいいね」

めう「!」

日向「あ、それとも遠出したい?せっかくの車だし……」

めう「い、いいめう!めうはじもとが好きめう!」

日向「わはは、そっかー」ナデナデ

めう「めうう」

日向「じゃあ、約束するね、また、車でこうやって」

めう「デートめう?」

日向「そう!」

めう「えへへ、約束めう」

日向「うん、指切りげんまん」

めう「嘘付いたらちくわ百本口に押し込むめう!」

日向「もったいないなあ」

めう「指きった、めう!」

日向「じゃあめめ、そろそろ帰ろう?」

めう「うん」

日向「手、繋ぐ?」

めう「うん!」

日向「わはは、めめの手のひらはぽっかぽかだなあ」

めう「ひなひなも、あったかあったかめう!」

日向「それはお風呂あがりだからだよー」

…………
……

……

めう(ありから少し後、ひなひなは都会に行ってしまっためう)

めう(確かに連絡は来るけど、直接会えないのはやっぱり寂しくて……)

めう(……でも、今日はひなひなと会えるめう)

めう(だって今日はめうのお誕生日めう!)

めう(ひなひなと会えるっていうだけで胸がどきどきめう!)

めう(もう何度目かのひなひながここからいなくなっての事だけど)

めう(あの時と違う事は、めうにはお友達が増えて、このキャラも板についてきて)

めう(あと、ひなひなとの関係も……)

日向「おーい」

めう「!」

めう「めうーっ!ひなひなめう!」

日向「そんなにはしゃいじゃって、可愛いなあ」

めう「えへー」

日向「めめ、お誕生日おめでとう」

めう「えへへ、ありがとめう!」

日向「それで今日はどうしようか考えたんだけど……めめはどうしたい?
   やっぱりめめに直接聞いた方がいいかなってさ」

めう「んー、めうは」

日向「めめは?」

めう「めうは、ひなひなとドライブデートがしたいめう!」

おわり

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