【艦これ】提督「言い訳の達人」【安価】 (489)


提督「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」タッタッタ

提督「(この廊下、こんなに長かったか……!?)」

提督「(ダメだ、後ろから奴が追ってきている……!)」

提督「ど、どこか適当な部屋に!」ガチャガチャ

提督「あ、開かない!? 誰かー!!」ドンドンドン


 タッタッタ……


提督「(ッ! ち、近付いてくる……!)」

提督「ここじゃ駄目だ……ど、どこか違うところに!」ダッ


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・・・・・・

~工廠~


明石「よしアクセス成功! これが明石得意の早業よ。見てろぉベイビースカートの横からチョロッと手を入れて一気に濡れたアソコへターッチ!!」


 ガンガンガン!!


明石「ん?」ガチャッ

明石「提督じゃないですか。もう夜の2時ですよ? こんな時間になんですか今月分の金なら払ったでしょう」

提督「明石、聞いてくれ、助けてくれ!」

明石「すみません今装備強化の途中なんですけど」

提督「そんなこと言わずにかくまってくれ!!」


明石「ええ……なにかやらかしたんですか?」

提督「ああ。非常にまずいことになった」

明石「ええっ!? 命を狙われていて犯人は東南アジアかアフリカかそれともテログループかですか?」

提督「いや、命を狙われてるってほどじゃ……とにかく、追ってきているのはウチの艦娘だ」

明石「なんだまたですか」

提督「またってなんだ!! いいから入れろ!!」


提督「いいか? 艦娘に鎮守府内の行動の自由が与えられているのは知っているな?」

明石「はい。外での行動の制約がキツい分鎮守府内では自由にさせてメンタルケアとする……ってやつですよね」

提督「そのせいで艦娘は上官である俺にも多少の無礼が許されている。ビンタや爆撃、命を奪わないことなら黙認される」

明石「いいじゃないですか。こんな可愛い娘達とひとつ屋根の下ですよ?」

提督「正確にはひとつじゃないぞ」

明石「揚げ足をとらなでください」


 コンコンコン


提督「ひぇっ!」

明石「はーい?」

提督「馬鹿野郎なに返事してやがる!」

明石「え? だって工廠のドアを叩くってことは私に用があるってことじゃ……」

提督「そ、そうか……とにかく! ここに俺はいない! その辺に隠れてるからちゃんとかくまえよ!」

明石「はいはい……今空けますよ~」


 ガチャ


明石「あれ、>>7


 ・持ってない艦(キャラ安価で選べない艦)

大鯨・矢矧・酒匂・秋月・TERU月・野分・舞風・朝霜・清霜・U-511・雲龍・天城・葛城・瑞穂
ポーラ・アイオワ・神風・春風・海風・親潮・高波・風雲・沖波

朝潮


明石「朝潮ちゃんじゃない。どうしたの? 強化?」

朝潮「あの、ここに司令官が来ませんでしたか?」

明石「提督? ああ提督なら」

提督「(明石ーーーーーー!!)」ギロッ

明石「…………提督なら、どこかに行っちゃったみたいだけど……」アセアセ

提督「(ふぅ……)」

朝潮「そうですか……」


明石「(というか、こんな時間になんで朝潮ちゃんが起きてるんだろう……)」

朝潮「司令官を見かけたらすぐ出頭するよう言ってください」

明石「随分なことね。提督ったら何かやらかしたの?」

朝潮「そうなんです! 司令官は酷い人です……」

明石「な、なにをやらかしたの……」

朝潮「司令官、>>12

イタズラされました


朝潮「司令官に…………司令官にイタズラされたんです……!」ウルッ

明石「イタズラ? 改二も実装されてこれからメディアに出ずっぱりになりそうな予感がする艦娘NO.1の朝潮ちゃんに?」

朝潮「はい! 改二も実装されてこれからメディアに出ずっぱりになりそうな予感がする艦娘NO.1の私の頭を毎日撫でたり」

朝潮「改二も実装されてこれからメディアに出ずっぱりになりそうな予感がする艦娘NO.1の私の郵便物に爆弾を仕掛けたり」

朝潮「改二も実装されてこれからメディアに出ずっぱりになりそうな予感がする艦娘NO.1の私に毎日セクハラの言葉を投げかけてきたりと酷いんです!!」

明石「な、なんてこと……」

提督「そんなことはしてないだろうが!!」バッ

朝潮「あ」

明石「あ」

提督「あ」


朝潮「司令官!! 見つけましたよ!!」

提督「し、しまったあぁ!!」

朝潮「どうもこの部屋はくさかったんですよ」

明石「ごめん……」

朝潮「あ、いやそういうのじゃなくて、司令官がいるかなーって」

提督「そんなに俺くさいのか……」

朝潮「そうじゃないです!! 推理的な意味です!!」


提督「クッ、朝潮め……ここに俺がいると踏んであることないこと言いやがったな……!」

朝潮「イタズラは本当でしょうが!」

明石「具体的にどんなイタズラをされたの? あんまり理不尽だとこんな時間に提督を追ってる朝潮ちゃんを怒らなきゃだよ」

朝潮「ご心配なく。数秒後に私と明石さんで司令官をボコボコにする未来が見えます」

明石「じゃあ、どんな?」

朝潮「>>18

アニメ二期の主役に抜擢と嘯かれた


朝潮「司令官が、『改二も実装されてこれからメディアに出ずっぱりになりそうなお前だからきっとアニメ2期の主人公はお前だろう』って……!」

明石「は? アニメ? なにそれ私が出ていないメディアの話は知らないよ?」

朝潮「その言葉を真に受けた私は、アニメの主人公としてみっともない姿は見せないように、と……頑張りました」

朝潮「3-2突破にも貢献しましたし、日々の遠征もこなし、密売人のアジトも片付けました」

朝潮「なのに! そろそろ製作会社からクランクインのお達しが来てもいいはずなのに全然来ないんですよ!!」

朝潮「吹雪とかいう奴は劇場版の主役確定で調子に乗るし!!」

提督「あ、ああ…………」

明石「よし、提督をボコボコにしよう」

提督「ちょっと待てや!」


提督「(落ち着け俺……確かに改二実装だし人気あるしでアニメ2期の主人公になるかもなとは言った)」

提督「(だけどそれをまさか朝潮があんなに真に受けるとは……)」

提督「(ここはいい感じに言い訳をして朝潮の怒りを鎮めるしかない)」

提督「(何を隠そう俺は言い訳の達人だ。舌先三寸で上司はうまく躱してきたし口先で深海棲艦の進行を止めたこともある)」

提督「(俺の手に……いや舌にかかれば朝潮などすぐに『なんだそうだったんですかー司令官大好きです!』と抱き着いてくるに違いない!!)」


提督「朝潮、よく聞け」

朝潮「なんですか……」

提督「>>24


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

愛してる朝潮
結婚してくれ


提督「朝潮、俺がかけた何気ない一言がお前の重荷になっているなんて……まったく知らなかった」

朝潮「そうですよ! おかげでこんな時間まであなたを追いかけ見つけ出して殺すことに夢中になってしまいました」

提督「だが!! それはお前を愛するが故の言葉!!」

朝潮「は?」

提督「ずっと言えずにいたが、俺はお前を愛しているんだ朝潮! 結婚しよう!!」

朝潮「………………」

明石「(キャー! プロポーズ!! キャー!!)」

提督「どうだ、この話……受けてくれるか?」

朝潮「…………」モジ

朝潮「考えましょう」

提督「!!(ヨッシャ、言い訳成功!)」

朝潮「でも、それとこれとは別ですよね」

提督「え?」


朝潮「今言われても言い訳ごまかしにしか聞こえませんよ!」

明石「そ、そうですよ提督! プロポーズならもっと夜景の素敵なレストランとか、月が見守る浜辺とか、クリスマスツリーの前とか! 色々シチュがあるはずです!!」

朝潮「というわけで司令官、覚悟はいいですね? 吹雪さんに自慢ようとしてされ返されたときの屈辱……ここで晴らします」

提督「いや、まて……な? 朝潮よ。アニメの主人公になれなくてもお前は俺の提督業というストーリーの主人公で――」

朝潮「問答無用!!」

提督「明石助けて!」

明石「テメェはもう終わりだぁ!」

提督「テメェ!!」


・・・・・・

~翌日~


大淀「だ、大丈夫ですか?」

提督「腕の骨が折れた……」

大淀「まぁ腕が折れようが首が折れようが執務は減りませんが」

提督「もうちょっと労え!」

大淀「人間には215本も骨があるんですよ。1本くらいなんですか」

提督「キツいジョークだ……」

大淀「今日の秘書艦は>>32さんですよ。もうすぐ来ます」

阿武隈


阿武隈「今日は阿武隈が秘書艦努めますよー!」

提督「一気に室内が明るくなった気がするな」

阿武隈「ん? なにその包帯」

提督「気にするな」

大淀「では私はこれで」ガチャッ

阿武隈「じゃあ朝ご飯いただきます」

提督「ここで食べんの!?」

阿武隈「そういえば今日朝潮ちゃん見かけませんでしたけど」

提督「朝潮なら今朝逮捕された。鎮守府の提督をヤッちまって」

阿武隈「え、その怪我……朝潮ちゃんが?」

提督「さ、執務執務!」


阿武隈「ふんふふーん♪ 今日も前髪キマッてるぅ」

提督「よし、午前の執務はこの辺で」

阿武隈「ランチ行く?」

提督「そうだな。今日は苦情も無いし突然追加の仕事が舞い込んでくることも――」

阿武隈「苦情? あ、そうだ!!」

提督「どした」

阿武隈「私、提督に苦情があるんです!!」

提督「なんだどうした?(どうせシャワーのお湯がいつもより熱いとかその程度だろははは)」

阿武隈「>>40

シャワーのお湯が冷水だった


阿武隈「さっき朝シャンしてたら、シャワーが急にお水しか出さなくなっちゃったんですよ!!」

提督「マジでシャワーか」

阿武隈「この季節だからまぁよかったですけど、冬だったらもっと酷かったもん!!」

提督「はは、ごめんな阿武隈。明石か夕張に修理しておくように言っておくよ。夜までには直ってるだろう」

阿武隈「お願いしますよぉ……?」

提督「(ああ……平和だ……そうさ、言い訳の達人だからって年がら年中言い訳してるような生活送ってたらハゲる)」

阿武隈「さーて、今日のランチは~」


 バァン!!


阿武隈「ひゃっ!?」

提督「なんだ誰だノックくらいしろ!!」

>>45「……」フーッ!

憲兵


憲兵「テメェ!」

提督「なんだよ今朝ぶりだな」

憲兵「お前がしばらく預かってくれと言ってきたあの長い黒髪の艦娘、アレなんなんだよ!」

提督「だってお前達があきつ丸とまるゆに続いて艦娘作りたいとか言ってちょっとでいいから貸してくれと言ってたし……」

憲兵「オーイエイエイエふざけんなこんなのアリかよマジで契約違反だ。書類にバッテンつけて頼んだのにあんな野郎寄越しやがって。ピザのトッピングにカナディアンベーコン頼んだらジャーマンソーセージ乗っけてきたようなもんさ詐欺だよ詐欺」

提督「朝潮がなにか?」

憲兵「凶暴すぎる! 既に40人病院送りだ!!」

提督「えええぇぇぇぇ!?」


憲兵「なんか誘拐されたのかと思ったのだろう。鎮守府に返せと喚きながら周りの壁やら床やらを艤装に変えて乱射してやがる! アルター使いかお前んとこの艦娘は!!」

提督「(ああそういえば朝潮はゆうべ気絶させたそのままでコイツに引き渡してたなぁ……)」

憲兵「陸軍であるウチも艦娘を所有したことのある団体だから艦娘の行動の自由が認められ、法的に咎められないんだぞ!!」

提督「(クソめんどくせぇ……適当にあしらっときゃいいか陸軍なんぞクソっくらえだ)」

提督「>>49

 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

ちょっとした手違いだから…(震え声)


提督「ちょ、ちょっとした手違いだから……説得すればなんとかなるって……」

憲兵「もう遅いわ!! このことは上層部に報告させてもらうからな」

提督「ええっ!!? ちょ、勘弁してくれよぉ!! 小学校からの付き合いだろぉぉ!?」

憲兵「うるせぇ! 俺の手には負えねぇんだよ!!」

提督「なぁ頼むよ~~助けてくれよ~~!!」

憲兵「助けてほしいのはこっちだよ!!」

提督「ぐぬぬ……じゃあ阿武隈、お前行け!」

阿武隈「ええっ!? わ、私!? い、いけるけど……ランチ……」

提督「今度奢るから!」

阿武隈「行きます!!」

提督「コイツなら朝潮に何をしようと艦娘間の喧嘩ってことで片付くだろ」

憲兵「よし、ついてきてくれ!」

阿武隈「はい!」

憲兵「あ、上層部への報告はするからな」

提督「テメェェェェェ!!」


・・・・・・

~食堂~


提督「ああ……報告されてどうなるんだろう……陸軍に迷惑かけたことで減俸降格……い、いやそんなことにはならないはずだ……」

鳳翔「いらっしゃいませ」

提督「カレーサラダセットで」

鳳翔「辛さはどうなさいますか?」

提督「鳳翔さんの年x辛で」

鳳翔「17辛にしておきますねー」

提督「2辛で」


提督「……」モグモグ

「ねえ聞いた? 朝潮ちゃんが深海棲艦に攫われたって」

「えー!? 私の聞いたところによると陸軍が実験動物にするために秘密裏に引き渡されたって聞いてるけど……」

「ざまぁないっぽい」

「明石さん、その現場に居たらしいけど……なんでもないって言ってるね」

「というか提督が遠征に行かせたって言ってたし大丈夫でしょ?」

提督「(噂が独り歩きしている気が……)」

>>59「ちょっと!」

提督「ん?」

朝雲


朝雲「司令、朝潮が今朝から行方不明なんだけど!」

提督「深夜3時限定ママ!」

朝雲「すみません人違いでした」

提督「おいおいおいおい待てよ待てったらぁ、ほんと朝潮型は怒りっぽいんだから!」

朝雲「それより、ウチの姉が行方不明なのはどうして? 皆変な事言ってるし……」

提督「ああそりゃな、色々あってな」

朝雲「今度公開する映画の名前を言っても騙されないんだからね!」


朝雲「それで、明石さんに聞いても話を濁すばかりで……司令なら知ってるんでしょ!」

提督「ああそれは――」

提督「(ッ、今ここで本当のことを言ったら朝潮型にボコボコにされるんじゃ!? ただでさえ利き腕を折られないでよかったって思ってたところにまた折られたら介護が必要な生活になる!)」

朝雲「それは?」

提督「それは……」

提督「(満潮や霞あたりは罵倒で許してくれるかもしれない……だが荒潮や山雲は…………想像しただけでも恐ろしい)」

朝雲「それは何よ先を言いなさいよ」

提督「>>66

 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗


提督「朝潮なら今朝アニメ2期の撮影に入ったんだ。だからロケに行ってて」

朝雲「え、そうなの?」

提督「ああ。だけど急なクランクインだから突然姿を消したと思ってたんだろうな」

朝雲「なーんだそうだったの」

吹雪「どういうことですかそれは!!!!!!!!!!!!!!」バンッ

提督「ひっ!? ふ、吹雪!?」

吹雪「司令官、嘘ですよね? アニメの主人公はこの特型駆逐艦吹雪型一番艦、吹雪にしか与えられない特権だと……そう言っていたじゃないですか!!」

提督「ま、まて吹雪誤解だ!」


吹雪「そもそもアニメのロケなら他の子も誰かしら一緒に行くはずですし、明石さんだって言葉を濁すことはありません!!」

朝雲「あ、それもそうね……どうなの? 司令」

提督「おいおい主人公には色々ソロシーンもあるだろ」

吹雪「ただでさえ人数の多いアニメにソロシーンなんてそうそうありませんよ! 私の時もちょっとしかなかったでしょ!!」

提督「うぐ…………」

吹雪「…………」バッ


 ボシュッ、ドンッ!


「わぁぁ床がえぐれた!」

「私のご飯が消えたあぁぁぁ!?」


吹雪「納得のいく説明をお願いします。私のいないアニメに価値があると、そう仰るのでしょうか」ジャキン

提督「ばっかやろうこんなところで艤装を出すな!」


朝雲「早く答えなさいよ! 食堂がドンパチ賑やかになっても知らないわよ!」

提督「………………じ、実は」


阿武隈「提督ぅ~ただいま~」

朝潮「」ボロッ


提督「あ、阿武隈!?」

朝雲「朝潮!」

阿武隈「よいしょ、おんぶ疲れたー……早く朝潮ちゃん入渠させてよ~大破させちゃったから」

吹雪「何故大破?」

阿武隈「ああそれはね、提督が皆に内緒で陸軍に朝潮ちゃんを貸し出しちゃって、でも色々トラブルがあったってことで私が連れ帰ってきたの」

提督「おいそれじゃ聞こえが悪いだろ! 朝潮は上官に刃向かってきたから罰として憲兵に引き渡し…………あ」


吹雪「なーんだそうだったんですか。失礼しました」スタスタスタ

朝雲「………………」

提督「あ、朝雲……?」

朝雲「司令」

提督「は、ハイッ」

朝雲「私、冗談って嫌いなの」

提督「ええ分かっていますとも。だからそう、振りかぶるのやめて。今腹パンされたらカレー出ちゃう」

朝雲「フンッ!」バキッ

提督「ぎゃあああぁあぁぁぁあぁぁぁぁ!!」

朝雲「朝潮が何かしでかしたにしても、姉妹である私達にくらい教えなさいよ! 今日、すっごく心配してたんだから……!」グスッ

提督「腕の骨が折れた……」


・・・・・・

~夕方~


提督「あ、その紙には承諾って書いておいて」

阿武隈「はーい」

提督「その欄にはこのハンコを押して」

阿武隈「はーい」

提督「…………ジュース飲ませて」

阿武隈「はーい」スッ

提督「……」ゴクゴク

阿武隈「にしても提督もドジですねぇ~両腕を折るなんて」

提督「正確には『折られた』だ……」シクシク


提督「それより、このままでは執務はおろか日常生活がヤバイ。阿武隈、介護してくれ」

阿武隈「ええー……私だって遊ぶ時間欲しいんですけど」

提督「頼むよぉー!」

阿武隈「それなら提督の介護をしてくれる人を募集すればいいじゃないですか! なんやかんや皆提督のこと大好きですし、誰かしら来てくれますよ」

提督「ホントかなぁ……じゃあちょっと館内放送で……阿武隈頼む」ポチッ

阿武隈「それくらい自分でやってくださいよ」

提督「自分から頼むのってなんか恥ずかしいじゃん」

阿武隈「もう……仕方ないなぁ」


 ピンポンパーン


阿武隈「えー、提督が両腕を折っちゃったので、介護してくれる人を募集してまーす。してもいいよって人は執務室に来てくださいねー」


阿武隈「こんな感じ?」

提督「うむ。いい放送だった。ホントは頭を撫でてやりたいがこの手じゃな……」

阿武隈「むっ、髪型崩れるからいいですもんねーだ」


 ドドドドドッ


阿武隈「あ、誰か来たんじゃないですか?」

提督「速いな。俺も愛されているということか……」ジーン

>>79「提督が両腕ブチ折って無様晒してるってマジ!?」

五月雨


五月雨「提督がドジっちゃったって本当ですか!?」

提督「今すっげぇ失礼なこと言ってたよな? 言い直しても無駄だぞ?」

五月雨「ひっ、そんなこと言ってないですよぉ……」プルプル

阿武隈「提督、五月雨ちゃん怖がらせちゃダメ」

提督「わ、分かってるよ……五月雨、俺の介護に来てくれたのか?」

五月雨「はい! 提督が困ってるって聞いて笑いに……お助けに来ました!」

提督「阿武隈、まず面接から始めてさ……」

阿武隈「五月雨ちゃんは優しいからね、提督、断るなんてしないよね?」

提督「ハイ……」


・・・・・・

~夜~


阿武隈「提督、全部終わりました!」

五月雨「こっちも判子つけ終わりました」

提督「サンキューな2人とも。それじゃあ阿武隈はもういいぞ。今日1日すまんな」

阿武隈「いえいえ、今度ランチ奢ってくれる約束は忘れないでくださいね!」

五月雨「ランチって?」

提督「色々ゴタゴタがあって阿武隈にカリを作っただけさ。五月雨も今度飯でも奢ってあげるよ」

五月雨「そうだったんですかぁ、ありがとうございます!」

提督「さて、介護だが……まぁ俺の手の代わりをやってくれればいいよ」

五月雨「これからどうすれば?」

提督「>>84を頼みたい」

kskst


提督「よっ、夜のお世話を……ムフフ」

五月雨「夜のお世話? お風呂に一緒に入ったり添い寝したりですか?」

提督「あ、ハイ……(そうだ、この鎮守府も色々規律が厳しくなり、艦娘にそういったことがやすやすとできなくなってたんだ……)」

提督「(いやでもさ、抜け道はあるよね? とある全年齢向けPCゲームでも指をくわえてもらったり絵さえなければ服の隙間に手を突っ込んで胸を触るという手法をとっていた。そのゲームは今期絶賛放送中であるが)」

五月雨「あ、夜ご飯とか……アーン……したり……」

提督「そうだな……頼んだ。ところで五月雨」

五月雨「なんですか?」

提督「ちょっと洗面器に水を張って持ってきてくれ」

五月雨「は、はい」


五月雨「も、持って来ました……!!」ゼーゼー

提督「よし、それをこの机に置いて」

五月雨「は、はい……!」ソー

提督「なんでそんなに疲れてるんだ」

五月雨「実は……ここまで何かを持ってくるのに転ばなかったの初めてで……」

提督「(あっ)」

五月雨「私、ついにドジっ子を脱却しました!!」

提督「うむ、じゃあこの水で手を洗って……拭いた後アルコールで消毒してっと」

五月雨「どうしたんですか?」

提督「この指をくわえてほしい」

五月雨「………………はい!?」

提督「おっと、腕が折れてるのになんで手が洗えてるかって質問はナシだぜ。手首から先は別に包帯ぐるぐる巻きではない」


五月雨「それで、なんで提督の指を……?」

提督「一口では言えん、とにかく俺を信じろ」

五月雨「意味が分かりません!」

提督「(ムムッ、指だというのに強情な奴……まぁいきなり指を咥えろってのもおかしな話だったかなぁ……い、いや、そんなことはないはずだ!)」

提督「(ひとつここは達人として説得してみるか)」

五月雨「どうして提督の、指を……」

提督「それはな、>>91

傷には唾をつけると早く治るって良く言うだろ


提督「傷には唾をつけると早く治るっていうだろ? 今も腕が痛くて仕方ないんだ」

五月雨「いや、傷って骨じゃないですか……」

提督「五月雨は癒し属性があるからさ、頼むよ」

五月雨「もう……仕方ないですね」スッ

提督「(おおおお……! やはり俺の口先は間違っていない……今までが間違っていたんだ)」

五月雨「じゃあ……失礼しますよ」

提督「それじゃあこっちにきてくれ。机越しだと腕を伸ばしっぱなしでつらいから」

五月雨「分かりました」

提督「お、おう……(椅子に座った俺の前に膝をついた五月雨の吐息が指の先端にかかるのを感じる)」

五月雨「……はむっ」

提督「うひん!?」

五月雨「へ、変な声出さないでください!」


五月雨「ほんあんれいいれふ?」

提督「そうだなぁ、もっとアイスを食べるみたいに」

五月雨「ふぁい」ジュルッ

五月雨「レロッ、ピチャッ……チュルッ」

五月雨「ん、こぼれちゃう」

提督「どうした?」

五月雨「提督の指、おっきくて……たくましくて……こんな手で私の頭をいつも撫でてくれてたんだなぁって……あ、唾、こぼしちゃいました……」

提督「……」ジーン

五月雨「?」

提督「い、いやなんでもない。続けて」

五月雨「はい」コクッ


 ガチャッ


>>96「すみません提督の介護が必要って」

春雨


春雨「司令官、介護が必要って……え?」

提督「あ」

五月雨「?」

春雨「し、ししししっししししっしし」

春雨「しれいかぁぁぁぁん!!」カァァ

五月雨「は、春雨お姉ちゃん!?」

春雨「>>直下」


 コンマ一桁奇数→五月雨ちゃん、私の司令官になにを!?
 コンマ一桁偶数→司令官、私の妹になにさせているんですか!


春雨「五月雨ちゃん! 私の司令官になんてえっちなことをぉぉぉぉ!!」

五月雨「ひっ!? ご、ごめんなさ……」

提督「私の?」

春雨「ッ、べ、別になんでもないです……なんでも…………今のは言葉のあやです……」

提督「そ、そう……」

春雨「って、指をくわえてるだけ……?」

五月雨「こうすると腕の痛みがやわらぐからって……」

提督「そ、そうだよ。春雨もする? もう1本空いてるけど」

春雨「しっしません!」


提督「ふぅ……もういいぞ五月雨。ありがとう」

五月雨「ど、どういたしまして?」

春雨「五月雨ちゃんがいるんじゃ介護は必要ない、ですか?」

提督「いやいや夜はこれからだし五月雨と一緒に介護してほしいなーって」

五月雨「じゃあ夜ご飯でも……っと、ととと!?」グラッ

提督「ん? ふぐっ!!?」

春雨「きゃあああぁ!! 2人とも大丈夫!?」

提督「だ、大丈夫……五月雨の頭が俺の腹にクリーンヒットしただけ……」

五月雨「ふぇええぇぇん……すみません……」


・・・・・・

~食堂~


春雨「司令官、はいあーん」

提督「あーん」モグモグ

五月雨「提督、こっちも」

提督「ありがとう」アーン

五月雨「あ、手が滑って」

提督「あーだだだだだ! そこは鼻だ!!」

五月雨「すみませーん!!」


「提督、両手に華ね」

「ケッ、おもしろくねぇ」

「鉄槌を」


提督「(うーむ、2人に介護されるなら骨折り損の白露型儲けってところか)」


提督「さて、平和に飯を終えて風呂でも入ろうじゃないか」

五月雨「は、はい」

春雨「ええっ!? お、お風呂!?」

提督「ああ。介護の一環で背中でも流してもらえないかって」

春雨「だ、駄目ですよそんなの!」

提督「五月雨はいいって言ってくれたよ」

春雨「えええっ!?」

提督「(ここは白露型サンドといきたい!! よし、ここは華麗に春雨を説得するか)」

提督「>>106


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

朝潮ちゃんかわいい


提督「ほら、朝潮ちゃん可愛いじゃん?」

五月雨「は?」

春雨「は?」

提督「お前達も朝潮ちゃんに負けず劣らず可愛いからさ、可愛い子と一緒にお風呂に入りたいって思うのは当然だろ?」

五月雨「……」

春雨「…………司令官」

提督「どうした?」

春雨「私、そろそろ失礼しますね」

提督「え!?」

五月雨「私も……」

提督「ちょっと!?」

春雨「そんなに可愛いなら朝潮ちゃんと入ってくればいいじゃないですか! 司令官のバカ!」

五月雨「そうですよ! バーカ!!」ガタッ

五月雨「あっ」ツルッ


 バシャッ


提督「あっっつぁぁぁぁぁ!!」

五月雨「ああっ、スープが!! す、すみませ…………いや、いいや。それでは」

提督「おい! せめて拭いていってくれよ! おーい!!」


提督「うううう……食い終わってるからいいものの、このままでは風呂にも入れん……流石に風呂に入らないのは厳しいし」

提督「仕方ない、食堂に居る誰かに頼むか」

提督「…………」キョロキョロ

提督「よし、春雨達がデカイ声を上げてしまったからどうなるもんかと思ったが俺を女の敵みたいな目で見てる奴はいないな!」

提督「てことで、>>112、ちょっといいか?」

朝潮


提督「可愛い可愛い朝潮、お前の力が必要だ」

朝潮「死ね」

提督「そう言わずにさ、な? 黙って憲兵に引き渡しのは謝るからさ」

朝潮「今の私にあるのは、怒りと憎しみのみですよ……誰に対してか分かりますか? 司令官ですよ!!」

提督「ごめんって! だけどなぁお前だって俺の腕を折ったんだぞ! あとお前の妹達にこっちの腕もやられた!!」

朝潮「自業自得です! ふーんだ!!」

提督「あぁこの償いはする! 損した分は返すから! 2倍でも3倍でも払うよ、2倍でも3倍でも絶対損はさせねぇ! だから何とか介護を……」

朝潮「嫌です。私に近付かないでください、司令官と関わるのはもう御免です」

提督「(今日だけで結婚を承諾しそうになるレベルの好感度が随分下がってしまった……)」


朝潮「……まぁ、朝雲がそっちの腕を折ったというのは聞いています。妹の不始末くらいは……私がなんとかしましょう」

提督「おぉ……! 天使かお前!」

朝潮「それで、介護すればいいんですね」

提督「ああ。今日はあとお風呂に入っておしまいだ」

朝潮「…………お、お風呂?」

提督「こんな腕じゃ洗えないからな」

朝潮「ッッ……わ、分かりました……」

提督「(あれ? 意外と素直だ)」


提督「じゃあお風呂に行こうか」

朝潮「はい……」


・・・・・・

~翌朝・執務室~


提督「ふぅー……昨日はなんとか乗り切ったがこんな生活があと1ヶ月は続くのかぁ」

提督「朝潮がお風呂介護してくれて助かった」

提督「さて、今日の秘書艦は……」


 バンッ!!


提督「おいおいドアにも寿命があるんだからもう少し優しく……って、なんだ秘書艦業務遅刻しそうになって急いできたのか?」

>>118「……」ゴゴゴゴゴ

夕張


夕張「提督ぅ」

提督「おお来たか夕張。悪いがこんな手なんで、政務を任せきりになってしまうんだが」

夕張「え? 私今日秘書艦じゃないですよ」

提督「え?」

夕張「今日は提督を問い詰めにやってきたんですよ!」

提督「お、おいおいどうした……俺なにかしたか?」

夕張「何かしたかぁ!? 本気で言ってるんですか!?」

提督「ええぇ……」


夕張「提督、身に覚えはありませんか?」

提督「夕張がそんなに怒ることを……俺が?」

夕張「………………」

提督「………………」

夕張「思い出せませんか?」

提督「……すまん」

夕張「じゃあ思い出させてあげますよ。この自慢の主砲でねぇ!!」ジャキン

提督「ぎゃあああああああぁぁ落ち着け夕張!! 言葉でも思い出せるから言葉をぶつけろ!!」

夕張「提督、>>122したじゃないですか!!」

魔改造ドラム缶を廃棄した


夕張「私が汗水たらして1年かけてようやく完成させた四次元ドラム缶を……よりによってあのドラム缶を普通のと混ぜて廃棄させたじゃないですかぁぁぁ!!」

提督「ええっ、あのスーパードラム缶を!?」

夕張「もう許しません……この1年を返してくださいよ……提督ゥ!!」ジャキン

提督「ままままててまてまて!!」

夕張「あれさえあれば、遠征で1回各10000持って帰ることも夢じゃなかったのに……! 私の夢をぉぉ!!」

提督「マジで怒っているな? 気に入った」


夕張「言い訳があったら聞きましょう! その口ごとふっ飛ばしてあげますよぉ!!」

提督「ヒィィィ!」

提督「(お、落ち着け俺! 言い訳の達人である俺ならこんな状況、ピンチの内に入らん!)」

提督「(夕張をクールダウンさせ、満足した笑顔でこの執務室から出す名言い訳を繰り出してやるよぉ!!)」


提督「>>128

 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

明石の仕業


提督「実は、廃棄業務をやっていたのは俺ではない!!」

夕張「!?」

提督「鎮守府内の装備廃棄等に関しては……明石に一任してあるんだ」

夕張「なっ!!?」

提督「つまり、お前の宝であるドラム缶が廃棄されたのも、明石って奴のしわざなんだ」

夕張「なんだって!? それは本当ですか!?」

提督「奴はただ工作艦の力を楽しんでいる」

夕張「…………ゆ、許さない……おのれ明石!! アニメでクラフト担当の地位を奪われた腹いせなの!?」

提督「(すっげー……うまくいったよ)」

本日はここまで
言い訳の達人はどんな状況だって切り抜ける


夕張「今すぐ明石を海にドボンさせてきます!」

提督「おい殺すなよ! 分かったな!!」

夕張「ええ、この腕が許せばね!」


 バタン!


提督「ふぅ~……はは、やったぜ。流石は俺。どんな苦難も乗り越えられる」

提督「…………腕、なんか痛いなぁ……」ジンジン

提督「というか、このままではマジで執務が……早く来てくれないかなぁ」

提督「>>143の奴、今日秘書艦担当だって忘れてないよな……?」

あきつ丸


 コンコンコン


あきつ丸「提督殿、今日はあきつ丸が秘書艦であります」

提督「おう、よろしく」

あきつ丸「……その腕は?」

提督「ちょっと転んで」

あきつ丸「左様でありますか」

提督「冷たくない?」

あきつ丸「折ってしまったのは済んだこと。自分がいかに心配しようと提督殿の腕は治らないのであります」

提督「むむ、確かに」

あきつ丸「ですから、自分が精一杯手助けする……というのが今日の業務でありますね?」

提督「いい奴だ……頼む」


あきつ丸「…………」カキカキ

提督「(あきつ丸は真面目な艦娘だ。まぁ言うまでもないが)」

提督「(彼女のおかげで事務仕事は滞りなく終わった)」

あきつ丸「提督殿、この書類の印はどういたしましょう?」

提督「ああ、それは……ここの欄に」

あきつ丸「では押します」ポン

あきつ丸「これで全部であります」

提督「サンキュ」

あきつ丸「ではこちらが今日の苦情であります」

提督「ええっ、あるの!?」


あきつ丸「なんかさっきこの苦情の手紙を渡してくれと、とある陸軍艦娘から受け取ったのであります」

提督「おい、それまるゆだろう」

あきつ丸「まるゆではありません」

提督「え、だって陸軍艦娘ってまるゆじゃなかったらお前しか……」

あきつ丸「…………」ジー

提督「(お前からかぁぁぁ!!)」

あきつ丸「とりあえず黙って読むであります」

提督「お、おう……」

提督「(あきつ丸め、直接言えよ……)」ピラッ


 苦情の内容……>>148

きもちわるくて生理的に無理


『親愛なる提督殿へ
 自分、ぶっちゃけ提督殿が気持ち悪くて生理的に受け付けないであります
 もちろん顔がとか体型がとかではなく、生物としてであります
 他の艦娘達にはよく慕われている、素晴らしい提督であることには変わりないのでその辺は自信を持ってください
 というわけで、出来れば他の鎮守府への異動を考えているのでありますが、できますか?
 なるべく早く』


提督「」

あきつ丸「…………」ジー

提督「俺、泣いていいんだよな? 俺は今、泣いていいんだよな?」

あきつ丸「しったこっちゃねぇであります」


提督「お前今朝めちゃくちゃいい感じに接してきてたじゃん! というか、今まで普通だったじゃない!?」

あきつ丸「ずっと言おうと思っていたのですが、なかなか機会が無く」

提督「」シクシク

あきつ丸「というわけで、長い間お世話になったであります」

提督「待て! ちょっと待て!!」

あきつ丸「なんでありましょうか」

提督「あ、えと…………具体的に、どの辺が受け付けない? 生理的ってさ、言ってもさ、あれじゃん。きっと理由あるじゃん」

あきつ丸「>>153

富士額


あきつ丸「その、提督殿の……おでこの生え際が……」

提督「え? 生え際?」

あきつ丸「ちょ、見せないでほしであります!!」

提督「ええっ!?」

あきつ丸「帽子して!」

提督「はい」

あきつ丸「うっ、自分……富士額の人を見ると……吐き気が……」

提督「ええぇぇぇぇ…………」

あきつ丸「だから提督殿が帽子を取る時に遭遇したら、もうたまったもんじゃないであります」


提督「お、俺そんなにM字ハゲ?」

あきつ丸「いえ、M字ハゲと富士額は似て非なるもので、提督殿はハゲてはいません。まぁそれが被り物でなければの話でありますが」

提督「ちょ、違うからな!?」

あきつ丸「というわけで、私は富士額じゃない、ハゲかフサフサの提督のもとで働くであります」

提督「ま、待て! お前がいないとイベント進行どうする!?」

あきつ丸「そんなこと言ってイベント以外ではロクに出撃もさせないくせに!」

提督「仕方ないだろ!!」

提督「(このままでは本当にあきつ丸が他の鎮守府に行ってしまう!)」

提督「(額で艦娘が出ていくなんて笑い話にもならねぇ! ここはなんとか引き止めねば)」

提督「あ、あきつ丸! >>157


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

俺は好きだぞ


提督「お、俺は自分でこの富士額気に入ってるんだぞ!」

あきつ丸「いや無理であります」

提督「それに俺はお前のことも好きだ! 決してイベント要員だとか大発製造機とかなんて決して思っていない!」

あきつ丸「その話はもういいであります!!」

提督「それにな、この鎮守府から出ていくというのは、皆と分かれるということになる。お前のことを好きな奴とお別れすることになってもいいのか!?」

あきつ丸「う……」

提督「俺だってお前のことが好きだ! 俺のような気持ちの奴は他にもここに沢山いる!」

あきつ丸「好き好き言わないでほしいであります……」

提督「だ、だから……えっと……だから…………あれだ、お前もこの額のことを好きになって欲しいというか」

あきつ丸「いや無理であります」


あきつ丸「し、しかし……その額を見ないように気を付けて……みたいであります」

提督「おお!」

あきつ丸「確かに、自分の都合で提督殿や他の方々に迷惑はかけられませんね……申し訳ないであります。生理的に無理な物を日頃見続けたせいでどうかしていたであります」

提督「おお……」

あきつ丸「そろそろお昼でありますね」

提督「ああ。まぁ、あきつ丸は今日はもういいよ……生理的に無理なんだろ……?」

あきつ丸「ご、誤解しないでほしいのが、提督殿自体が無理とは言っていないのであります」

提督「ありがと。今度飯でも奢るよ」


・・・・・・

~廊下~


提督「あ、やべ。今日も誰かに食べさせてもらわないと」

提督「適当に誘うか……」


 タッタッタ


提督「ん?」

>>162「覚悟ーーーーッ!!」

テッカニン

無理なら白装束に般若面で刀を持った神通


神通「はぁぁぁぁーーーーっ!!」

提督「ヒイイイィィィィッ!?」バッ

神通「クッ、外した……」

提督「お、おおたたおおたたおたおたとおおととおたたたお助けええぇぇ!!」

提督「って、神通かお前!? なんで白装束に、般若面被って刀で斬りかかってきた!?」

神通「不意打ちは趣味じゃありませんから……声をかけてから斬りかかりました」

提督「聞いてねぇよ!!」


神通「ではここで、成敗ッ!!」

提督「待て神通! いくら艦娘といえど俺を殺したらお前だって罪に問われるぞ!!」

神通「構いません、あなたを殺して私も死にます!」

提督「まてまてまてまて!! せ、せめてそのお面取って!!」

神通「顔を直接見ると、決心が鈍ります」

提督「お願いします!!」

神通「…………じゃあちょっとだけ」

提督「なんか口元だけ見えてどっかの棲姫に見える!!」

神通「というわけで、お覚悟を!!」チャキッ

提督「うわー! 助けてー! 110番ー!! 助けてー!!」


川内「やめないか神通!」デーレーデーレーデッデデデッ

提督「せ、せんだいぃぃぃ!! 助けてぇぇぇ!!」

神通「川内姉さん、止めないで……! これは、私がやらないといけないの!!」

川内「神通、どうしてそんなことを……!?」デーレーデーレーデッデデデッ

提督「そ、そうだ! まず訳を話せ! 話せば分かる!」

神通「…………」チャキッ

川内「神通! 神通は理由も無しにそんな真似はしない……もし話さないなら、私が相手になるよ!」デーレーデーレーデッデデデッ

神通「………………>>167

提督が阿武隈を放置して朝潮さんに求婚したから(お節介な友人並感)


神通「…………提督」

提督「あ、ああ……」

神通「朝潮さんに求婚したというのは本当ですか?」

提督「え?ああうん」

川内「えっ!?」

神通「そうですか……ならば処します」

提督「待て!! さらなる訳を話せ!!」

神通「……では阿武隈さんは?」

提督「え、阿武隈? なんで阿武隈に求婚を?」

神通「………………成敗ッ!」

川内「ちょっと待ちなって! なんでそれが成敗につながるのさ!」

提督「川内、頼むから助けてくれ! お願いだー! まだ死にたくないよー!!」


神通「提督、何故阿武隈さんというものがありながら朝潮さんに先に求婚を!!」

提督「だからなんで阿武隈なんだ!!」

神通「だって!」


~回想~


阿武隈「あ、神通さん!」

神通「阿武隈さん、秘書艦のお仕事は終わったんですか?」

阿武隈「うん、最近は戦闘も少なくなってきたし事務仕事もちょっとは軽くなったって提督が」

阿武隈「そうそう、提督ってば今日面白かったんです!」

神通「ふふっ、阿武隈さんは本当に楽しそうに提督の話をするんですね」

阿武隈「そうかなぁ?」

神通「もしかして、提督の事が好きとか?」

阿武隈「うん! 大好き!」

神通「おお……!(これは応援しなければ!)」


~回想終わり~


神通「というわけです」

提督「それ違くね? 好きの意味がさ」


神通「いいえ、違うはずがありません! 今の阿武隈さんは恋する乙女……なのに、なのに気付いてあげられないあなたは玉無しバッテリー野郎です!!」ブォン!

川内「クッ!」バシッ

神通「なっ、白刃取り!?」

川内「提督今だよ、逃げるかなんかして!」

提督「(クッ、ここで逃げても奴は追って来る……)」

提督「(というか神通の奴、仮に阿武隈が俺に恋心を抱いているならそれは俺に話すべきじゃないだろ!)」

提督「(というツッコミをする暇はない……なんとか神通に鎮まってもらわないと昼飯どころか一生飯が食えなくなる)」

川内「そういや神通、この鎮守府で初めて出来た友達が阿武隈だったって言ってたね……まぁ、応援したくなる気持ちは分かるけどこんなことはナシだって!」

神通「放してください姉さん!」

提督「(ええい、別に問題の解決にならなくてもいい! とにかくこの場を乗り切る言い訳だ!!)」

提督「ハッ!」カッ

提督「神通、>>174!」


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

阿武隈に今からみんなで聞きに行ってみよう!


提督「そ、そんなに気になるなら阿武隈に今から聞きに行こう!!」

神通・川内「は?」

提督「仮に阿武隈が本当にそういう感情を抱いているのなら、俺はそういう認識であいつに接する! だがもし恋愛ではなく、上司とか仲間として好きだった場合……神通、お前は俺の腕が治るまで介護係だ!!」

神通「…………」

川内「て、提督……いいのかなそれ」

提督「え、なにが」

神通「分かりました……そう仰るのでしたら今から阿武隈さんに聞きに行きましょう」チンッ

提督「よかった……(ほんとに)」


提督「今は昼時。あいつはおそらく食堂にいるだろう」

神通「ですね。早速行きましょう」

提督「…………その前に神通、着替えてくれないかな、その恰好で皆の前に出たら最悪気絶者が出る」

神通「あっ……」カァァ

提督「今更顔を赤らめてもときめかんぞ!! この辻斬り野郎!!」

川内「まぁまぁ」


・・・・・・

~食堂~


阿武隈「ふんふふーん、今日のご飯は~っと」

鳳翔「今日はマグロ定食がおすすめですよ」

阿武隈「じゃあそれで!」

提督「あ、やっぱりいた」

阿武隈「提督! 腕はどんなです?」

提督「こっちへ来て確かめろ」

阿武隈「いいや結構、遠慮しておきます」

神通「阿武隈さん……」

川内「鳳翔さん、私もマグロ定食!」

阿武隈「2人もどうしたんですか?」


提督「立ち話もなんだし、食いながら話したいことがある。ちょっとお話しようじゃないか」

阿武隈「いいですけど……神通さん、なんでそんなに殺気だってるんですか?」ビクビク

神通「お気になさらず」

提督「よ、よーし! ちょうどあそこに誰も座っていないテーブルがある! 食おう!」

提督「(ここで下手をしたら首を切られる……本物の首をな)」

神通「(あ、刀部屋に忘れた……)」


・・・・・・


提督「さて……」キョロキョロ

提督「よし、誰も聞き耳は立てていないな」

阿武隈「どうしたんですか?」

提督「神通から話があるそうだ」

神通「えっ、私に振るんですか!?」

提督「ギャーギャー喚いてるのはお前だろ。とっとと聞け」

神通「くっ……ムードというものが……」

提督「……じゃあ俺はちょっと席を外す。その方が阿武隈も話しやすいだろうし、ちょっとしたら戻るよ」

提督「川内、ちょっと見張っててくれ」ヒソヒソ

川内「オッケー」


神通「……さて、阿武隈さん」

阿武隈「?」

神通「単刀直入に聞きます。提督の事は好きですか?」

阿武隈「うん、大好きだけど……?」

川内「ああ、好きかっていうのはね、恋愛的な意味でってことなんだけど」

神通「そうです……阿武隈さんは提督のことを男性として好き――愛しているんですか?」

阿武隈「>>183

も、もちろん愛してます!


阿武隈「も、もちろん愛しています!」

神通「…………」コクッ

川内「(あちゃー……提督、頑張って)」

神通「これで決まりですね」

川内「だね……」

阿武隈「あはは~提督好き好き~!」

川内「(とはいえ、阿武隈……妙にアッサリしすぎ? こういう恋愛事に関して、普通ならもっと恥じらったり言いにくそうにしたりかと思ったけど……)」

阿武隈「もう愛しすぎて愛が止まりませんよ~!」

神通「ありがとうございます。それが聞きたかったんです!」

川内「(……なんでいかにも愛してますアピールなんだろう…………って、私ってば阿武隈を疑わしい目で見ちゃった。別に誰がどう恋愛しようといいよね)」

神通「これで阿武隈さんが提督のことを男性として好きな事は分かりました。では早速提督に教えましょう」

阿武隈「えー本当ですか? 嬉しいなぁ」ニヤッ


提督「ただいま~」

神通「おかえりなさい」ニコニコ

提督「お、おう(なんだ、妙ににやついて……ま、まさか)」

神通「提督、なんというかその……ガンバ!」

提督「なに!?」

神通「阿武隈さんは提督の事が恋愛として好きだということです」

提督「なっ、阿武隈が……マジで俺をそんな風に見ていたのか……!」

提督「確かに初めての軽巡で阿武隈とは色々な時間を過ごしてきたが……気付かなかった」

神通「というわけで、阿武隈さんにはいい返事をもらえますね?」

提督「ああ…………まぁ、考えとく……」

神通「考えとく?」ギロッ

提督「ヒィッ! って、肝心の阿武隈は?」

川内「食べ終わってどこかに行っちゃったよ。恥ずかしかったんじゃない?」

提督「そっか……」


神通「私としては阿武隈さんが幸せになってくれればそれでいいです」

提督「おい神通、ひとつ言いたかったんだがな」

神通「はい?」

提督「阿武隈が友達だからそれを応援したいというのは分かる。だが俺の気持ちはどうなる?」

神通「まさか、阿武隈さんが嫌いだと?」

提督「そういうわけじゃない。ただそういう押しつけはよくないぞって」

神通「…………そう、ですね……すみませんでした。頭に血が登っていたようです」

提督「まぁ、分かればいいんだが」

川内「今からプロポーズしに行くの?」

提督「いや流石に午後の仕事が残ってるから……また会った時にでも色々聞くよ」


提督「というわけで神通、俺にあーんして飯を食わせろ」

神通「はい?」

提督「この腕じゃ食えんだろ」

川内「私がしてあげよっか?」

提督「じゃあ川内」アーン

川内「はい!」

提督「うまい」モグモグ

神通「(でもよかった……これで阿武隈さん…………)」

神通「ん? あ、そういえば提督」

提督「ん?」

神通「朝潮さんは?」

提督「朝潮?」

神通「朝潮さんはどうするんですか?」

提督「(ぶっちゃけ朝潮のアレは腕を折られたから断りと考えてもいい気がするよ……)」

提督「まぁそれは追々、な」


提督「にしてもお前が急に命を狙ってくるなんて思わなかったよ」

神通「い、言わないでください……」

川内「にしても提督、意外と命狙われてるよね」

神通「そういえば確かに」

提督「えっ!? 嘘だろ!?」

川内「この前>>192が『ぶっ殺してやる!』って言ってたし」

秋津洲


提督「え、ええっ!? あ、あの秋津洲が!?」

川内「この前だって『提督が苦しみに耐えきれずに泣き叫びながら右往左往する様を見たい』って」

提督「ヴァーッハッハ! 本当かええ!?」

神通「提督、泣きながら笑うのは……」

提督「俺だって泣きたくて泣いてるわけじゃない……」

川内「なんでそんな恨みかってるの?」

提督「俺が聞きたいよ」


神通「あ、そういえば…………」

提督「何か知ってるのか?」

神通「いえ、この前秋津洲さんが私に愚痴を言ってきたんです。提督のことについて」

提督「それだ! その愚痴の内容を知ることができればなんとかアイツに許してもらえるかも!」

川内「そんなんで許してくれるかなぁ?」

提督「俺を誰だと思ってる、提督だ司令官だ!」

提督「(それに俺は言い訳の達人。今日もそれだけで乗り切ってきた)」

提督「それで神通、アイツはなんて愚痴ってきたんだ?」

神通「確か、>>199

二式大艇のおまけといわれた


神通「『二式大艇のオマケとか言われてガチでへこんでるかも』と……」

提督「………………」

川内「…………うわぁ」

提督「ああ、言ったわ…………酔った勢いで」

提督「あと演習相手に高レベル秋津洲1隻のみの相手がいるとラッキーとも言った」

神通「提督…………それはいけませんよ……」

提督「いや、二式大艇って当時からしたらすげえんだよ? 詳しくはWikiで見れば分かるけど、すげえんだよ」

川内「はいはい。でも流石に秋津洲にそんなことを言うのは……」

提督「だな、ここは素直に謝りに行くよ。アイツなら今頃部屋で二式大艇の整備をしてるだろう」


提督「なぁお前達、ついてきてくれないか?」

川内「ええーめんどう」

神通「私の提督への用事は終わったので、部屋に戻ってドラマの再放送を見たいんですが」

提督「まぁ落ち着け、秋津洲とはいえ相手は艦娘だ。機銃を突き付けられちゃビビッて話もできねぇ」

提督「これからちゃんと謝れるかはお前達次第だ。俺に死んでほしくなければ、俺に協力しろ。OK?」

川内・神通「>>直下」


 コンマ一桁奇数→OK!(ズドン)
 コンマ一桁偶数→嫌だ!(ズドン)


川内・神通「Wrong!」ズドン

提督「ぅうぐあっ!」ドテッ


「あれ、提督……?」

「そこの床で伸びてる奴はなんなんだい」

「ここに住んでる」


・・・・・・

~秋津洲の部屋~


提督「クッソー……まぁいいや、謝ってとっとと執務に戻ろう」

提督「この腕じゃノックもムズイな……足でチョンチョンとドアを叩くか」


 ドンドン


秋津洲「はいかもー!」ガチャッ

提督「よ、よぉ」

秋津洲「チッ」


秋津洲「提督、何しに来たんですか?」

提督「いや、その……ちょっと、謝ろうと思って」

秋津洲「謝る~? 別に提督は何も悪いことしてないかも~~~~~二式大艇のオマケの秋津洲は謝られる理由が無いかも~~~~~~」

提督「うぐっ」

提督「(相当怒ってる……まぁそうだよな、多くの奴らに『可愛いだけが取り柄』と言われた秋津洲だ。いや可愛いだけで十分なんだが、それ以上に艦娘としての存在意義を傷つける発言を俺はしてしまった)」

提督「(ここに言い訳はいらない。ああちょっぴりいる)」

提督「(とにかく謝ろう)」

提督「秋津洲、>>212


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

鎮守府一かわいい


提督「秋津洲、済まなかった……可愛いお前を傷つけるような発言をして…………撤回する」

秋津洲「…………はぁ?」

提督「お前は鎮守府一可愛い! その可愛さがあれば、戦闘になんて出向く必要はない。俺が戦い以外の道を一緒に探すから、秋津洲、どうか許してくれ!!」

秋津洲「………………提督……」

提督「秋津洲!」パァァ

秋津洲「寝言言ってんじゃねーよかも」ペッ

提督「」ベチャァ


秋津洲「秋津洲は艦娘……戦いの役に立たないなら、ここにいる意味は無いかも!!」

提督「お、落ち着け秋津洲!」

秋津洲「どうせ私は二式大艇ちゃんのオマケかも! 今日も基地建設頑張るかも!!」

提督「あぁ、ああ…………あぁぁぁ……」オロオロ

秋津洲「どうせあれが提督の本心かも! もう、もういいもんー!!」ダッ

提督「あっ、秋津洲ー!!」

秋津洲「うわぁぁぁぁん!!」ダダダダダ

提督「い、行ってしまった…………」

提督「……仕方ない、また出直そう…………」


・・・・・・

~午後の政務~


提督「あきつ丸は返しちまったし、仕方ない。判を押すくらいならできるかなぁ」プルプル

提督「お、できる……よし、押すだけなら……」ポンポン

提督「…………って、やっぱり判を押すだけの仕事じゃなよなぁ……」

提督「仕方ない……また介護放送するか」


 ピンポンパーン


提督「えーっと、提督からお願いです。今俺は両腕が使えないので、代わりにちょっと手伝ってくれる人募集」

提督「…………よし、まぁ誰かしら来てくれるか」


『ほんでな、これがドバーン!』

『なんでやねん!』

提督「あはははは!!」

提督「執務中に見るテレビは面白いなぁ!」


 コンコンコン


提督「やべ」ピッ

提督「手伝いに来たのかな? どうぞー」

>>219「……」ガチャッ

朝霜

知らない子ですね…………(血涙)
ごめんなさい持っていないので直下

今日はここまで
夕雲型の灰色タイツペロペロ(半分くらい揃っていない)


武蔵「邪魔するぞ」

提督「おお武蔵、助けに来てくれたのか?」

武蔵「貴様が仕事をしないと、他の者に示しがつかんだろうしな」

提督「マジで助かる……ありがとう、ありがとう……!」

武蔵「泣くほどか!?」

提督「というわけでこの書類の山を片付けてくれ」

武蔵「お、おう……(軽い気持ちで来てみたが意外と多いな)」


武蔵「ひとつひとつは大したことないが、こう量があると参るな」カキカキ

提督「提督業なんていいことは無いよ。深海棲艦にイボに、早漏に補給ドカ食いに、深海棲艦に」

武蔵「それはもう言ったよ」

提督「ああ分かってる言うな。2回言うくらいあいつら酷いんだよ」

武蔵「疲れが溜まっているな……なんなら私がほぐそうか?」

提督「なんだマッサージできるのか?」

武蔵「多少は、な。大和には好評だったぞ?」

提督「じゃあお願いしようかな」


 武蔵のマッサージ中に起こる提督のビッグミステイク……>>229

提督の主砲がコンニチハ


武蔵「じゃあそのソファにうつ伏せになれ」

提督「こうか?」

武蔵「上着は脱いでおけ。しわが出来るから肌着だ」

提督「ヘイ」

武蔵「では、まず肩から」グッグッ

提督「お、いい感じ……うまいね」

武蔵「まだまだこんなものではないぞ。次は背中から腰だ」

提督「あ゛あ゛ぁ~ええなこれ」


武蔵「気持ちいいか?」

提督「ああ……今なら天にも昇るな」

武蔵「カードの暗証番号は?」

提督「お前の魂胆がよく分かったよ。そこに座れ粛清してやる」

武蔵「冗談だ冗談。次は脚だ」

提督「おおぉぉ~(裏声)」

武蔵「よし、じゃあ次は仰向けだ」

提督「え、正面から?」

武蔵「こうするとツボをよく付ける」ダキッ

提督「うおおおお!?」


提督「む、武蔵なにを!」

武蔵「悪い、少し息苦しいだろうが耐えろ。こうして腕を回すと丁度背中のこのツボを深くつけるんだ」

提督「おおんのおぉ……き、気持ちいいなこれ…………」

提督「(前から柔らかい感触、背中にはなんかいい感じのマッサージ……)」

武蔵「武蔵のマッサージ、どうだ? 良いだろう」

提督「『良い』だと? 『最高』だよ」

武蔵「そうかそうか。ならよかった…………ところで提督よ、さっきから私の腹になにか当たっているのだが」

提督「え゛っ!?」

武蔵「……………………」


 武蔵は……>>直下

 コンマ一桁奇数→照れていた
 コンマ一桁偶数→怒った


武蔵「…………提督よ、仮にも私は部下で艦娘だぞ」ギロッ

提督「ハイ……(わ、忘れてた……武蔵はそういうことが嫌いというか、女子特有のアレというか、とにかく怒るんだ!)」

武蔵「まったく! この武蔵がせっかく癒してやっていたというのに貴様はこんなところばかり元気――」

てーとく「ズボンの中からこんにちはー! てーとくだよ!」

武蔵「」

提督「(バッ、なんでこんな時に限ってチャック閉め忘れてんだよ俺ぇぇぇ!!)」

武蔵「う、うううわぁぁぁぁっ!!」

提督「バカやめろ武蔵ィィ! お前のパンチなんか喰らったら確実に折れる! だから腕を振りかぶるなぁぁぁ!!」

武蔵「うわあぁぁぁぁ!!」ドカッ

てーとく「ぶわぁぁぁかめぇぇ!! 俺の太くて固いビッグマグナムに拳なんか通用するわけねーだろ!」

武蔵「なっ……! まさに鋼鉄、だと!?」

提督「(嘘でしょおい)」


てーとく「太いんだよぉ、固いんだよぉ、暴れっぱなしなんだよぉ!」

武蔵「こ、この変態がぁぁ!! 大和に言いつけてやる!」

提督「待っ、待って! ホントに待って!」

武蔵「嫌だ! 貴様は死ね!」

提督「(そもそもお前がおっぱいを俺に押し付けてきたからこうなったんだろうが!)」

提督「(――とは言えない……ここは武蔵に落ち着いてもらわねば)」

提督「武蔵!」

武蔵「なんだ!」

提督「>>239


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗


提督「いいか武蔵、これはな、ここに血がたまると大きくなる。海綿体って言ってな」

提督「だからだな、こんな風になったのは武蔵の見事なマッサージによって血行がよくなったからでな」

提督「あのな、えっとだな、だからこうなったのは武蔵の責任だから、責任を取ってほしいんだよ」

武蔵「フンッ!!」ドゴォッ

提督「ごはぁっ!」

武蔵「このド変態が!!」

提督「(ば、馬鹿な……俺の読んだ薄い本ではこうすればしっぽりムフフと……)」

武蔵「そうなったのが私のせいだという言い分だけは信じてやる。だから人には言わん……だが、今度同じようなことになればそれとバイバイだ」

提督「ヒエッ」

武蔵「あとの書類は貴様の判子がいるものだけだ。手が使えなくても口で押せ。いいな!」ガチャッ、バタン

提督「殺生な……」


提督「仕方ねぇ」パクッ

提督「口で押してやるぜ!!」ポン

提督「あっ」ポロッ

提督「ああああ! ゆ、床に……判子、判子やーい」

提督「くそぉ……手で拾えないから這って探すしかねぇ……」


 ガチャッ


提督「どこだぁぁ……」

>>245「床を舐めてる……」

速吸


速吸「て、提督さんどうしちゃったんですか!?」

提督「その声、翔鶴か?」

速吸「速吸です!」

提督「ああすまんすまん。ちょっと判子を――」

速吸「新手のプレイですか!?」

提督「違う!!」

速吸「良い目の付け所です。床舐めという屈辱的な体勢は……まさに……」ハァハァ

提督「おい、話を聞け。お前そんなキャラじゃないだろ」

速吸「そうだ、靴も舐めてみますか? 服従してる感がとてつもないですよ」グイグイ

提督「やめろ! 上官の顔を足蹴にするな!」


速吸「すっ、すみません……提督さんも同志になったのかと思って……私……」

提督「分かればいいんだ分かれば」

速吸「では何故地べたを這い回っているのですか?」

提督「ちょっと判子を落としてな。手が使えないからこうして口で拾うしか――」

速吸「口で吸う!? て、提督さん……提督さんがそれをするのは一部の特殊な趣味の持ち主しか喜ばない気がします……」

提督「何を言っとるんだお前マジで」

速吸「私は得意ですよ。なにせ速吸ですから。速く吸えます」

提督「オヤジギャグだ! って言ってる場合じゃない。手伝ってくれないか」

速吸「はい!」ガバッ

提督「お前は手で拾え!!」


速吸「ふぅ、提督さん、終わりました」

提督「悪いな。探すの手伝ってもらった上に執務まで手伝わせちまって」

速吸「両腕が塞がっているのもお辛いと思います……明石さんのところに行って治してもらったらどうですか?」

提督「明石の治すは『直す』だ。サイボーグにされるにはまだ心の準備が足りない」

速吸「そうですか? 艤装に色々ねじ込まれるときのあの感触は…………その、クセになりますよ」ハァハァ

提督「(何故だ、何故速吸はこうなっているんだ)」

速吸「そうだ、一緒に行ってあげますからダメ元で頼んでみましょうよ」

提督「歯医者に行くのとは違うんだぞ!」

速吸「はいはい~いい子でちゅから行きましょうねぇ~」

提督「いーやーだ!!」

提督「(クッ、このままじゃ実験材料にされる……! 明石のことだ、朝潮の件で俺に揺さぶりをかけてくるに違いない! とにかく速吸には俺は行きたくないと伝えねば)」

提督「は、速吸、>>251


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

言い訳の天才に任せとけ


提督「言い訳の天才に任せとけ」

速吸「はい?」

提督「いいか速吸。俺は言い訳の天才だ。仮にこの腕を周りにどうこう言われようとすべてを説き伏せてやる」

提督「『おいおい提督君、腕が折れているよ?』と言われれば『ははは元帥、これはファッションですよ』と返してごまかす」

提督「『大丈夫ですか!?』と心配されれば『テメェのせいだ朝潮』と返してブチのめす」

提督「誰が言ったか俺は言い訳の達人。だからお前の気持ちは嬉しいが、急いで治すより自然治癒の方が後々に響かなくていいと思うんだ」

速吸「な、なるほど……では明石さんのお世話にならなくてもいいと?」

提督「そういうことだ。気持ちだけ受け取っておくよ。ありがとな速吸」

速吸「いえ! 提督さんがそれでいいのなら!」

提督「(ふふははははははは!! これ自体が詭弁だと気付かぬ速吸よ、うい奴じゃ!)」


提督「とは言えこの腕じゃまともに執務もできないのも事実。速吸、治るまで俺の腕になってくれないか?」

速吸「提督さんの腕、ですか?」

提督「ああ。こんなことを頼めるのはお前くらいだからな……どうだ?」

速吸「いえ、遠慮しておきます」

提督「なんで!?」

速吸「提督さんは右手が恋人というやつですよね。そんな提督さんの腕になれってことはつまり恋人になれってことじゃないですか!」カァァ

速吸「駄目です駄目です! 恋人というのはもっと段階を経て、ムードを重視すべきだと速吸は進言します!」

提督「べっ、べべべつに俺右手が恋人なわけじゃねーし! 恋人いるし!」

速吸「へっ? いるんですか?」

提督「お、おおおおうよ。過去に3……2~3人かな。今もいるし!」


速吸「誰ですか!?」ズイッ

提督「やめてくれ。その追撃は俺に効く」

速吸「今いる恋人って誰ですか!」

提督「い、言う必要は無い……速吸には関係ないだろ!」

速吸「あります!」

提督「何故だ!?」

速吸「>>259

私は提督さんと結婚する運命なんですから


速吸「だって、私は提督さんと結婚する運命にあるのですから!」

提督「」

速吸「い、言っちゃった……」

提督「速吸、お前さん病気だ医者に行こう、なぁ?」

速吸「そうですね、恋の病……ですね」

提督「うまいこと言ったつもりか!」

速吸「そんな私の恋敵……知っておかねば……破壊しなければ」

提督「待て待て待て待て。そもそも何故お前は俺と結婚する運命なんだ?」

速吸「…………あれはこの鎮守府に着任したばかりのころ」

提督「(何か始まった――!)」


速吸「私が大破して帰って来た時、提督さんは私を思い切りひっぱたいてくれました」ハァハァ

提督「あ、ああ……懐かしいな。あの時はつい……(その後抱きしめて俺の指揮が悪かったと謝罪した覚えもあるが)」

速吸「痛いの大好きな私の趣味を知っていたんですよね、そうですよね?」

提督「」

速吸「そんな私のツボを突いてなおかつ、その後で熱い抱擁をくださりました……あんなアメとアメで落ちない方がどうかしています」

提督「ちょっと医者に行ってくる……どうやら病気なのは俺なようだ。幻覚と幻聴が」

速吸「明石さんのところに行きます?」

提督「いや、俺はやはり健常者だった。以上なのはお前だ間違いない」


速吸「分かったんです。この人はきっと私の運命の人なんだと。そして決めたんです。この人を守るためなら、命を惜しまないと。全身全霊でこの人の道を拓くと」

提督「良いセリフだ、感動的だな……後半だけ」

速吸「ですから、提督さんの道に転がる石は私がどけなくちゃいけないんです」

速吸「というわけで言ってください! 誰なんですか恋人って!」ズイッ

提督「うっ(ま、まずい……腕が使えないから抵抗もできないし……ここは嘘だったと言っておこう)」

提督「(待て待て、俺は言い訳の達人だ。適当な奴を挙げてごまかしてもいいし、この鎮守府の外の人間でも挙げれば艦娘である以上速吸は手を出せない)」

提督「(なんといっても艦娘の行動の自由が認められているのはあくまで鎮守府内。外であれば誰かを殴っただけでお縄だ)」

速吸「さぁ、言ってください。誰なんですか! 私の知っている人ですか!?」

提督「>>265

幼馴染のAちゃん


提督「幼馴染のAちゃんだ。速吸は知らなくて当然だが、この鎮守府の人間ではない」

速吸「ッ――!」

提督「……すまない。好きだという気持ちを持つことは大切だ」

速吸「私、気持ちを押し付けてましたか?」

提督「そんなことはない。だが運命の人だなんだと言われちゃ、誰だってお前を意識してしまうさ。可愛い女の子に好かれるのは男として無条件にうれしいことだからな」

速吸「提督さん…………」キュン

提督「(いい話にしめた……やはり俺は言い訳の)」

速吸「す、すごいです……心が痛い…………体が痛めつけられる以上に、興奮します!」

提督「(今速吸に土下座したらこれまでのやりとり全部忘れてくれるかなぁ)」


速吸「でも、仕方ありません……私の提督さんへの気持ちは一方通行…………でもいいんです。私は提督さんの恋を応援します」

提督「(さっきまで右手が恋人とか痛いのが大好きとか言ってた奴の言葉とは思えん!)」

提督「だがこのことは誰にも言うなよ? 絶対だぞ?」

速吸「え、何でですか? 鎮守府の皆で提督さんを応援してあげたいです……」

提督「ややこしくなる奴がいるんだよ……例えば朝潮、阿武隈、神通なんかに知れたら俺は身の破滅。世界の終わりだ」

速吸「そうなんですか?」

提督「ああ。だから誰にも言うなよ? 絶対だぞ! 絶対だ!!」

速吸「分かりました!」


 速吸は3人の内……>>269

 そのレスのコンマ一桁奇数→バラした
 そのレスのコンマ一桁偶数→バラさなかった

全員


・・・・・・

~翌日~


提督「おはよう朝潮、今朝は冷えるなええ? 『朝』潮だけに」ブハハ

朝潮「ペッ」

提督「来いよ、足下よく見てから唾を吐けぃ」ピキピキ


阿武隈「フンフフーン」スタスタ

提督「……」コソコソ

阿武隈「ん? 提督のにおい!」

提督「ッ!」ビクッ

阿武隈「なんちゃって」スタスタ


神通「提督、阿武隈さんには」

提督「明日言う」


提督「どうやら速吸はちゃんと守ってくれたようだ」

提督「さて、今日は出撃だったな……」

提督「とりあえずオリョールだ。3年経ってもこれは変わらん。鉄板というものだ」


 ゴーウィゴーウィヒカリヘー


提督「電話? 誰だまったく」ピッ

提督「もしもし、提督は今執務中です。御用のある方はピーという発信音と共に」

元帥『やあ提督君、今いいかね?』

提督「ご用件を言ってください。ピィィィィィ!!」

元帥『うるさい!!!!』


提督「何の用ですか師匠」

元帥『おお、言い訳の師匠たるこのワシをまだ師匠と呼んでくれるか』

提督「師匠から伝授された言い訳術には今まで幾度となく助けられましたから。打者で言えば十割ホームランです」

元帥『そうだろうそうだろう。っと、要件を言わねばな。今日は君に忠告するために電話した』

提督「忠告?」

元帥『言い訳を使いすぎるとな、身を滅ぼすぞ』

提督「また妻に浮気がバレたんですか」

元帥『そうなんだよ~! 言い訳しても問答無用でさ~! 今回は両腕の骨を折られてさ~~!!』

提督「……」ダラダラ

元帥『というわけで、危険はどこからやってくるかわからん。気を付けろ。例えば君の後ろにいる>>274とか、君に不満を持ってそうじゃないか』

卯月

今日此処迄感謝


提督「え……?」

卯月「しれーかん!」ダキッ

提督「うおっ、卯月! 急に首にしがみつくなよ」

卯月「えへへー」

提督「まったく可愛い奴め。今日は何をしようって?」

卯月「司令官はいいにおいがするぴょん」スンスン

提督「普通のにおいでしょ。というか体臭がキツいとか言われなくてよかったぜ」


卯月「ねぇねぇ司令官、卯月のこと好きぴょん?」

提督「はっはっは、どうした卯月。好きに決まってるだろう?」

卯月「本当!?」

提督「もちろん。大事な艦娘だ、娘のように思ってるよ」

卯月「そっかぁ……なら、なんで>>直下」


卯月「皐月ちゃんを解体したぴょん?」

提督「え………………?」

卯月「うーちゃん、司令官の部屋の前を通りかかったときに聞いたぴょん」


 卯月『ルンルルン』スタスタ

 提督『――!』

 大淀『――!』

 卯月『ん? 司令官部屋にいるぴょん。ちょっと驚かせてやろうかなぁ……』

 提督『解体』

 大淀『駄目ですよ! 皐月ちゃんがかわいそうです!』

 卯月『………………え?』

 提督『いやだ! 解体解体!』


卯月「って」


卯月「うーちゃん、そういえば最近皐月ちゃんを見てないなーって……」

卯月「司令官、正直に言ってほしいぴょん」

提督「お、おいおい……卯月、首を締めながら聞くことか、ななななななっだだだ!」

卯月「騒いだら首の骨を折るぴょん」

提督「(く、くそ……俺が皐月を解体!? 改二目指してるんだからそんなことするわけねーだろ!!)」

提督「(落ち着け、俺が解体という単語を口にするなんて滅多に無い……ましてや皐月など…………ん?)」

提督「(そういえばあの時……)」


 提督『なぁ大淀、水無月も来たところでそろそろ睦月型にも水着グラが用意されるべきじゃないか?』

 大淀『なんですか唐突に』

 提督『お前から大本営に言ってくれよォ、皐月のマイクロビキニが見たいんだよォ!!』

 大淀『何言ってるんですか! ロリのマイクロビキニは確かに魅力的ですが駄目です!』

 提督『いや、むしろ俺が買ってやる』

 大淀『はぁ?』

 提督『買いたい!』

 大淀『駄目ですよ! 皐月ちゃんがかわいそうです!』

 提督『いやだ! (皐月にマイクロビキニを)買いたい買いたい!』


提督「(…………ってやりとりをしたような気が……)」


提督「うっ、卯月! 誤解だ! 俺は『解体』ではなく、『買いたい』と言ったのだ!」

卯月「やっぱり解体って言ってるぴょん!!」

提督「買うの方! buy! 購入!!」

卯月「か、買う?」

提督「そうだから! ね!? 首から手を放して!!」

卯月「………………分かったぴょん」パッ

提督「ぐ、はっ…………ゼェゼェ……」


卯月「でもひとつ納得できないぴょん」

提督「なにが?」

卯月「なんで最近皐月ちゃんの姿が見えないぴょん?」

提督「ああそれは――」

卯月「それは?」

提督「(なんでだ? まぁ適当になんか言えば卯月も納得するか)」

提督「………………>>292


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

阿武隈が見た目がかぶるから「解体」って...


提督「えーっと、阿武隈と見た目が被るから解体…………ハッ」

卯月「……………………」ジャキン

提督「あ、間違えた! 嘘嘘! 嘘だって今のはジョークだよ卯月!」

卯月「ボールをふっ飛ばしてやる!」ダァン!

提督「ぎゃああああ!! ちょ、待て!! 当たったらヤバイって!!」

卯月「司令官、皐月ちゃんを返してぴょん!」

提督「俺もどこにいるか分からないんだよ!」

卯月「え?」

提督「ハァッ、ハァッ…………本当だよ」


皐月「2人ともどうしたの?」

提督「え?」

卯月「え?」

提督「皐月!」

卯月「皐月ちゃん! 解体されたんじゃ……」

皐月「ボクが解体!? 縁起でもないよ!」

提督「マジでどこにいたんだ皐月!」

皐月「え? 休暇で有明に行ってたんだけど」

提督「ハァァァ!?」

皐月「休暇届は大淀さんに渡したけど……知らなかったのかい?」

提督「(アイツ……)」


皐月「いい収穫があってね、はいこれ! ポーラさんがお酒に酔って司令官に迫っちゃう本!」

提督「バッ、ここでそんなん出すな! ウチにはポーラいないんだぞイヤミか貴様ッ!」

卯月「な、なぁんだ…………よかったぁ……」ヘナヘナ

提督「とんだ勘違いってやつだ。卯月、誰かに言いふらしたりしてないよな?」

卯月「う、うん……」

提督「ならいい。俺の首を絞めあげた挙句股間の近くに鉛玉をぶち込んだことは大目に見てやるからもういいぞ帰れ、帰れって言ってんだ」


皐月「卯月、なにかあったの?」

提督「なんもないよ。それより皐月……随分焼けたな……」

皐月「壁に並んでると日光直撃だからね」

提督「………………なぁ、マイクロビキニって興味あるか?」

皐月「ごめん、スリングショットの方が好きなんだ」

提督「そうか……」


・・・・・・

~昼~


提督「あーあ……朝からひでぇ目に……」

提督「午後は出撃かぁ。確か編成は神通に川内に那珂に……」

神通「あ、提督」

提督「神通か。今日は頑張ってくれ」

神通「はい。それはいいんですが……実は駆逐艦の>>300が出撃したくないって部屋から出てこなくて……」

提督「えっ!?」

神通「水雷戦隊での出撃ですから、彼女がいないと駄目ですよね?」

望月


神通「他の子はもう出撃ドックに揃っているので、あとは望月ちゃんだけなのですが……」

提督「また睦月型か! まったくアイツらは問題児揃いだよ!!」

神通「えっ、皆いい子じゃないですか」

提督「ああまぁそうなんだけどね、さっきちょっとひどい目にあってね」

神通「?」

提督「まぁいいや。望月の部屋に行くぞ」


・・・・・・

~望月の部屋~


提督「おーい望月ー」


 コンコンコン、コンコンコン、コンコンコン、ココン


「合言葉は」

提督「ジングルベル、バッドマンは滑る」


 ガチャッ


望月「……」ソロー

神通「望月さん」

望月「!」バタン

提督「おい閉めんな! ドアを開けろ!!」


望月「何しに来たの司令官」

提督「ドア越しかよ……まぁいいや。お前今日の出撃サボる気か?」

望月「あたし以外にもいるだろ駆逐艦くらい……」

提督「上官の人事には従いなさい」

望月「いーやーだ」

提督「……なにか理由でもあるのか?」

望月「……」

提督「出撃したくないワケがあるなら言ってみろ。聞いてやるぞ」

望月「……>>305

出撃したら死んでしまう病にかかっている


望月「…………出撃したら死んでしまう病に」

提督「嘘こけお前!! 出てこい!!」

望月「ほんとーですー! 司令官にもあるだろぉ? 無性にどうしても学校とか会社に行きたくない日」

提督「嘘じゃねぇか!」

神通「仕方ありません……ここは扉を破って力ずくで」ジャキン

提督「待て! こんなところで艤装を使うな!」

神通「しかしこのままでは出撃する時間になります」


望月「あたしを出そうっての? 死ぬよ? 本当だよ?」

神通「ここは死んでも出てもらわなければなりませんよ」

提督「なんでそう物騒な考えに行きつく! ここは俺に任せろ。説得は得意中の得意よ」

神通「……そうおっしゃるなら」

提督「ゴホン! 望月よ」

望月「なに?」

提督「>>直下」


 そのレスのコンマ一桁奇数→説得成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→説得失敗


提督「もし今回出撃して全戦闘S勝利だったら…………PS4買ってやるよ」

望月「もう持ってる」

提督「」

望月「というわけで、三日月あたりにでも代わりを頼んでね」

神通「………………」

提督「(い、イカン……! 神通がお怒りだ!)」

提督「(どうしよう……>>直下でいいか)」


 コンマ一桁奇数→神通を置いてこの場を去る
 コンマ一桁偶数→三日月に頼む


・・・・・・


提督「お願いします!!」

三日月「いいですよ」

提督「やっぱすげえよお前は」


提督「というわけで三日月を連れて行ってくれ」

神通「…………帰ったら望月さんのところへ行きます。三日月さん、協力してくれますね?」

三日月「いいですよ」

提督「軽いなお前! イエスマンかよ!」

提督「(恐らく神通は三日月を使って望月の部屋のドアを開けさせ、そこを突くつもりだろう……望月よ、明日生きていたらジュースくらい奢ってやる)」

提督「(無性に休みたい日くらい誰にでもあるしな)」


・・・・・・

~夕方~


提督「パンツ」

浜風「つ、ツアー」

提督「Iカップ」

浜風「ぷ、プッシー」

提督「尻」

浜風「リオ(デジャネイロ)」

提督「おっぱい」

浜風「い、インドネシア」

提督「朝潮」

浜風「もうやめてください! しりとりしようって言うから付き合ってるのにセクハラなんて!」


浜風「なんで出る単語出る単語エッチな言葉なんですか!」

提督「あ、あはは(浜風にセクハラすると面白いからとは言えない)」

提督「そうだ、今度はガンプラ作るか。アサシオーライザーがあるんだけど」

浜風「この前カゲロオーライザー作ったばかりなので」

提督「じゃあ資料の整理を手伝ってくれ」

浜風「初めからそれを頼むために呼んだのではないですか?」

提督「あはは……ほら、いきなり仕事を頼むのもね。会話にはウィットなクッションがどうたら」

浜風「その腕なら仕方ありません。お手伝いします」


提督「そういえば最近陽炎型の中で俺に不満を抱いている奴とかいるか?」

浜風「どうしました急に」

提督「部下は不満を直接上司に言いにくいものだろ。お前ならそういうことを話しやすい感じあるから姉妹から相談受けてないかな~って」

浜風「相談ですか……」

提督「なんでもいいよ。聞いてソイツをどうするとかじゃないし、俺が改善できることならするだけだから」

浜風「そうですね……>>」


 ○○(名前)が××(不満の内容)という風に

安価指定ミス 直下


浜風「不知火が……」

提督「不知火か……恐ろしいな。あの目で俺に不満を抱いていると思うとゾッとする」

浜風「最近、提督が構ってくれないと愚痴をこぼしていました」

提督「…………ん?」

浜風「そうなんですか?」

提督「……そういえば確かに最近不知火と話してないな」

浜風「はぁ……今日も私ではなく不知火を呼べばよかったのに……」

提督「いや、まさかそんな不満というか悩みだったとは……」

浜風「じゃあこの整理途中の書類は置いていきますね」

提督「え?」

浜風「後は不知火にやってもらってください」

提督「……意外と気が利くんだな」

浜風「姉思いのあるいい妹ですから」

提督「自分で言うかね……まぁいいや。じゃあ不知火を呼んできてもらってもいいか?」

浜風「分かりました」クスッ

今日はここまで 夏コミは豊作でしたね


・・・・・・


不知火「司令、不知火をお呼びですか」

提督「ああ。この書類の整理を頼みたい。1人じゃなんとも、な」

不知火「分かりました。取り掛かります」

提督「よろしく」

提督「(さて、不知火に来てもらったのはいいけど……なかなか空気が気まずいな)」

提督「(色々顔には出さない不知火だが、書類を取り落としそうになったりと体は正直だぜって奴だし)」


提督「…………なぁ、不知火」

不知火「なんでしょうか」

提督「いや、最近あまりお前とこうして話したりする時間とか無かったなぁって……」

不知火「っ、お気になさらず。不知火と話しても楽しいことなどありません……」

提督「おいおい自分で何言ってるんだ」

不知火「事実ですから」

提督「(ぐぐぐ……結構気にしてるみたいだ…………ここは言い訳――ではないが、口先で生きてきた男として、不知火と楽しく過ごすか。それが不知火の不満解消につながるはずだ)」

提督「(適当に雑談をして心をほぐすぞ)」


 なんの話をするか……>>326

 そのレスのコンマ一桁奇数→場を盛り上げることに成功した
 そのレスのコンマ一桁偶数→盛り上がらない。不知火は悲しそうな顔をして書類整理を終えた

最近陽炎とはどうよ?


提督「そうだ不知火、最近陽炎とはどうなんだ?」

不知火「陽炎と?」

提督「ああ。小説もクランクアップして久しいが、まだイチャイチャとしてるのかなって」

不知火「……イチャイチャとは…………?」

提督「あれ、イチャイチャじゃないのか?」

不知火「どう見たらイチャイチャなんですか」

提督「えーそっか……そうだ、確か陽炎の好きな缶詰を貰ったからさ、お前から渡しておいてくれないか」

提督「(ふふふふはははは、さり気なく陽炎に対して不知火に良い恰好させる俺のイケメン作戦だ!)」

不知火「…………分かりました」

提督「(あれ、そんなに喜んでない)」

不知火「……書類、これで片付きましたので。失礼します」

提督「お、おう……」

不知火「………………私については、何も聞かないんですね」ガチャッ、バタン

提督「あ」


提督「……………………」

提督「俺、本当に達人なのだろうか」

提督「いやいやいやいや! 諦めるな俺! 俺はできる! やれる!!」

提督「よし、とりあえず明石にこの前の落とし前つけてもらうか」

提督「そもそも朝潮から俺を庇ってくれれば腕の骨が折れることも無かったんだ。八つ当たりと言われようと明石に俺の腕を治してもらうかロボットアームとかつけてもらうぞ」

提督「いつ艦娘に襲われてもいいように護身用の刀を持って行こう。腕が振れないから使えないけど」


・・・・・・

~夜・工廠~


提督「たのもー!」

明石「すわ同情破りか!?」

提督「俺だよ俺」

明石「提督? どうしたんですかこんな時間に…………ハッ! この時間にここを訪ねてくる……まさかまた朝潮ちゃんに追われてるんですか?」

提督「違うよ。お前に相談だ」

明石「相談?」


提督「そろそろいい加減にこの腕じゃ執務はおろか日常生活が……」

明石「ああ、それで私に改造手術を頼みに来たと」

提督「違う! お前なら骨とかすぐ回復させるような秘薬とか、腕が使えなくても日常生活が送れるアームとか持ってるだろ!」

明石「ああ、秘薬ならありますよ」

提督「あるのかよ!!」

明石「まぁ……物事そんなにうまくはいかないというか、当然の如く副作用があるので今までは黙っていたんですけど」

提督「副作用?」

明石「はい。骨は治ります。が、手癖が悪くなります」

提督「手癖が悪いってなんだ? スリが上手くなるのか?」

明石「端的に言うと、手の伸びる範囲の人に>>334してしまいます」

セクハラ(超絶テク


明石「朝潮ちゃんも真っ青な超絶テクなセクハラをしてしまいます」

提督「待ってくれ。まず茶でも飲んで落ち着こう」

明石「はい、お茶です」

提督「ありがとう。流石に腕が治るかわりに皆に白い目で見られるようなことはなぁ……」ズズッ

明石「じゃあ頑張ってくださいね」

提督「え?」

明石「そのお茶に入れておきましたから。薬」

提督「そこになおれ! 斬り捨ててくれるわ!!」

明石「ぎゃあああああなんで刀!?」


提督「確かに骨が治ったようだ! 両腕に力が溢れてたまらんぜ!!」チャキッ

明石「ほら、よかったじゃないですか!早くその刀を捨ててください!」

提督「だがそのひでぇ薬を俺に無断で飲ませた罪は相殺されんわぁぁ!!」ズバッ

明石「きゃああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」


 ドタドタドタ!


>>339「悲鳴が!!」ガチャッ


曙「ちょっと、大丈夫!? ………………へ?」

提督「ハッ……お、俺は何を……」

明石「うう…………まさかここまでとは……」グスッ

曙「んなっ……!?」

提督「あっ曙!? ち、違うんだこれは!」

曙「クソ提督が刀で明石さんの服を下着だけ残してビリビリに!!?」

提督「曙! 話を聞いてくれ!」

曙「へ、変態!! 近付かないで!!」

提督「やめろーーーーーー!! その中破した谷風みたいな顔をするのはやめろおおおおおお!!」


提督「(俺は明石を少し脅かすために柄に手をかける程度で済ますつもりだった……なのに、手が勝手に明石の服を、五右衛門みたいに!!)」

明石「(こ、これが薬の副作用…………!! 超絶テクって、そっち!? 剣術!?)」

提督「待ってくれ曙、俺は別に明石にエッチなこととか、セクハラなことをしていたのではない!」

曙「そんなこと言われて信じられるわけないでしょ!!」

提督「(ぐぬぬ……だ、だよな……こんな場面に出くわせば誰だって変質者扱いするよな)」

提督「(だが俺は言い訳の達人だ! ここは口先で曙を凌ぐ!!)」

提督「曙、よく聞いてくれ。>>346


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

これが俺の会得した剣術の流派の奥義、人を切らずに物だけを切る活人剣だ!


提督「これは俺が長年研究していた、剣術の流派の奥義……人は斬らず、装備や服のみを斬る活人剣だ!」

曙「か、かつ……?」

提督「明石にはその技の修行のために協力してもらっていたんだ!!」

曙「本当なの?」

明石「んなわけあるかぁ!! このド変態野郎が急に剥いてきたんですよ!!」

曙「クソ野郎……!!」

提督「せめて提督呼びしろ! なぁ信じてくれ曙――」シュンッ

曙「へ?」

提督「あ……!!」

明石「わぁ、曙ちゃんの服を下着だけ残してビリビリに」

曙「い、い、い…………い、いやあああああああぁぁぁぁぁ!!」ダッ

提督「ま、待てえええぇぇぇぇ!! 頼む!! 戻ってきてくれええぇぇぇぇぇ!!」


提督「(ま、マズイ!! 非常にマズイ……色々マズイが、明石が俺を簡単に裏切ったのが今一番マズイ!)」ギロッ

明石「ヒッ! て、提督、提督ってなんか刀が様になってますね。かっこいいです」

提督「テメェ!!」

明石「ぎゃあああ!! も、もう斬る物無いですよ! これ以上斬ったら倫理委員会にしょっぴかれて臓器を売られますよ!!」

提督「ぐっ……こ、こんな刀!」パッ

 
 ガシャ、カラン……


提督「刀さえ無ければ、服を斬ることもできない! この刀は置いていくから、怪我しないよう保管しとけ!」

明石「提督、どこに行くんですか?」

提督「聞け、遠くから奴らがやって来る……!」

「ごー主人様ー!! 死にたいそうなので望み通りブチ殺してあげますよー!!」ダダダダ

「今なら巨大蟹の餌で許してあげますから出てきてくださいー!!」ダダダダ

提督「腕さえ治ればこんなところに居られるか! じゃあな!」ダッ


提督「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」タッタッタ

提督「(この廊下、こんなに長かったか……!?)」

提督「(ダメだ、後ろから奴らが追ってきている……!)」

提督「ど、どこか適当な部屋に!」ガチャガチャ

提督「あ、開かない!? 誰かー!!」ドンドンドン


 ドドドドドド……


提督「(ッ! ち、近付いてくる……!)」

提督「ここじゃ駄目だ……ど、どこか違うところに!」ダッ


提督「(あいつらから匿ってくれて、なおかつ俺が飲んだ薬の副作用とかを説明して信じてくれる優しい奴…………そんな奴は……)」

「野郎、どこに!?」

「影も形も無い……」

提督「やべ、近い……!」

提督「とにかく、曙が俺を好意的に説明するわけがない! 見つからないように…………」

漣「見つからないように?」

提督「逃げ……………………る、んです、はい……」

漣「……」ニコッ

提督「……」ニコッ

漣「いたぞおおおおおおおお!! いたぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

提督「ああああああああああああああああああああああああ!!」

漣「待ちやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

提督「(死ぬ! 弁明の余地なく、セクハラの余地もなく死ぬ!! こうなったら>>355の所へ! アイツならきっと匿って……!!)」

瑞鳳


・・・・・・

~瑞鳳の部屋~


瑞鳳「数は少ないけど、こうしてキチンと手入れをすればきっと皆生き残れるよね」カチカチ


 ドンドンドンドン!!


瑞鳳「ひいいいいいいい!!?」

提督「開けて!! 開けて!!!!!!!」ドンドンドンドン

瑞鳳「わ、わぁぁぁっ!? だ、誰ですか!?」

提督「俺だ、提督だ!! 開けてくれ!! 頼むぅぅぅ!!」

瑞鳳「わ、分かりました!!」ガチャッ


提督「あ、ありがとう…………」ゼーハー

瑞鳳「ひどい汗! はい、タオルです!」

提督「ありがとう……ありがとう…………」フキフキ

瑞鳳「お水もあります。ゆっくり飲んでください」

提督「ありがとうありがとうありがとうありがとう…………」ゴクゴク

瑞鳳「どうしたんですかこんな時間に……もしかして、廊下に……ゆ、幽霊とか……」

提督「幽霊ならまだよかったが…………」

瑞鳳「へ?」

提督「ワケあって、第七駆逐隊に追われてるんだ……」


瑞鳳「追われてるって、何をしたんですか?」

提督「………………言うより、見た方が早いか……」

瑞鳳「え?」

提督「(大丈夫だ……俺は言い訳の達人。セクハラをした後にいくらでも説明すればきっと瑞鳳も早く状況を理解してくれるハズだ)」

提督「(さぁ俺の両手よ、解放しよう!)」

提督「あー、手が(マジで)勝手にー!」

瑞鳳「へ?」


 瑞鳳へのセクハラ……>>361

 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

格納庫まさぐる


瑞鳳「ひゃ、ひゃあぁっ!?」

提督「か、格納庫か……まぁセクハラをしてしまうのだから仕方ない……」

瑞鳳「な、なんですかセクハラってぇぇっ!」

提督「んー? 随分小さい格納庫だなぁ。こんなんで艦載機は本当に入るのか?」

瑞鳳「入り、ますっ……! 小さいけど、ちゃんとっ……! んっ……」

提督「(イカン、ノリノリになってしまった。とりあえずこの辺りでやめておくか……)」ワキワキ

提督「…………って、止まらん!?」

瑞鳳「ひううっっ!」

提督「うおおおおおおおおおおおお!!」バキィッ!


瑞鳳「ぁ…………ぅ」ドサッ

提督「いってぇぇぇぇ……!! まだ自分の意のままに動く腕でもう片方をぶっ叩くと止まるんだな……」ゼェゼェ

瑞鳳「ひどい、です…………提督………………私の、格納庫拡げて……」

提督「あ、ま、待ってくれ瑞鳳! これには理由があるんだ」

瑞鳳「セクハラに理由なんてあるわけないじゃないですか!」

提督「聞いてくれ!! ……………………聞いてくれ……!」

瑞鳳「う…………き、聞くだけなら」


提督「かくかくしかじか」

瑞鳳「フムフム…………なるほど………………」

提督「急にこんな話をして、頭がおかしくなったと思われても仕方ない……だが、現に明石に薬は飲まされたし曙に酷いことをしてしまったんだ……」

瑞鳳「提督…………」

提督「だけど、俺はなにがあっても第七駆逐隊に捕まりたくない。捕まったら確実に殺されるからだ」

瑞鳳「自業自得感ありますけど……でも、提督はいつも真面目で、優しかったから……信じます」

提督「っっっっ!!!! ず、瑞鳳ーーーーー!!」ダキッ

瑞鳳「ひゃあああああ!!? ま、またセクハラですか!?」

提督「これは感謝だ! ありがとう……ありがとう瑞鳳……お前だけが俺の理解者だ…………!!」


瑞鳳「今日はここで寝てください。私は床で寝るので……」

提督「なに言ってんだ! 女の子が床で寝るなんていけません! 俺が床で寝る」

瑞鳳「そんな上司を床で寝かせられませんよ!! ………………じゃあ…………よいしょ」ポンポン

提督「ん?」

瑞鳳「い、一緒に…………寝ますか?」

提督「寝りゅううううううううううううううううううう!!」

提督「(よかった……瑞鳳の所に駆けこんでよかった…………これなら無事に夜を明かせそうだ…………)」

瑞鳳「…………」


・・・・・・

~翌朝~


提督「ん…………朝………………よかった……生きてる、俺」

瑞鳳「スゥ……」Zzz

提督「瑞鳳を起こすのは悪いしな……ありがとう、瑞鳳」ナデナデ

瑞鳳「ん………………」


 ガチャッ


>>369「瑞鳳起きてるー?」

大鳳


大鳳「起きてるなら一緒にちょっと艦載機を…………………………え?」

提督「げ………………」

大鳳「…………………………!!」ボフン

大鳳「しっ、ししししし失礼しました!! お、おおおおお楽しみだったとは……!!」カァァ

提督「あ、ちがっ、これ違うよ!!」

大鳳「お気遣いなく!! 私も鈍感ではないつもりです!!」

瑞鳳「んんぅ…………ん?」ムクッ

提督「瑞鳳! 瑞鳳からも言ってくれ!!」

大鳳「い、いいんです! その、そういう関係とは思わなくて!」アセアセ

瑞鳳「え、ど、どういう!?」


提督「俺がお前を起こさないよう部屋を出ようとしたら大鳳が来て……勘違いし始めて……」

瑞鳳「ああ……」

大鳳「いいの! 別に2人の邪魔はしないし、もし今からまたお楽しみならまぁ、ね……艦載機の手入れは1人でするから……」

提督「瑞鳳からも言ってくれ!」

瑞鳳「分かりました……大鳳さん」

大鳳「なっ、なに?」

瑞鳳「>>373

提督のこと好きなんです


瑞鳳「私、提督のことが好きなんです」

提督「え!?」

大鳳「知ってるわよ! 好きでもない相手と一夜を過ごすわけ……」

瑞鳳「というわけで、皆にもそう言ってくださいね♪」

提督「え!?」

大鳳「自分で言うのは恥ずかしいものね……分かったわ。提督と瑞鳳がその、男女の関係であると……それとなく皆に広めてくる!」

提督「ま、待って! 速っ! おい待てってぇぇぇ!!」

瑞鳳「ふぅ」

提督「ふぅじゃねぇ!! 瑞鳳、一体……」

瑞鳳「良い機会だと思って」

提督「え?」

瑞鳳「ここって邪魔者多いじゃないですか」

提督「(瑞鳳…………俺、お前のこと全然知らなかったよ…………お前、そんな……黒かったんだな……)」

今日WAここまで


・・・・・・

~廊下~


提督「………………」ゴゴゴゴゴ

提督「(瑞鳳の部屋を出て、執務室を目指しているところだが……)」

提督「(総員起こしまであと10分。真面目な奴ならもう起きてるだろうが、まさか廊下にまでは出ないだろう)」

提督「(早起きして助かったぜ)」

提督「(今の俺の『手の届く範囲の女性にセクハラをする』というこのクソ厄介な薬の副作用のせいで、俺自身が爆弾のようなもんだ)」

提督「(ここは誰にも会わずに執務室に……)」


提督「(もうすぐ執務室だが、ここで慢心してルンルン気分で行くと確実に誰かしらに遭遇して手が出てしまうんだ。知ってるぞ、俺は詳しいんだ)」

提督「(だが俺はそんなヘマはしない。なんだっけ、愚者は経験で学んで賢者はどーたら。それだそれ)」


「起きろー! いつまで寝てんだよヴォケ!」

「おはよー!」

「ふああ、まだねむーい」


提督「(む、もう総員起こしかかったか。遠くから騒がしい声が聞こえてくる)」

提督「(まぁ今のところ俺に近いところで誰の気配もしないからいいが)」

提督「(ふふん、もうすぐ執務室だ。さて、今日はなるべく誰も寄せ付けずに――)」

>>382「……」スッ

大鳳


大鳳「提督」

提督「ぎゃあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」バッ

大鳳「ッ!? な、何故飛び退くのですか?」

提督「今の俺に近付くな! さっきは俺の手の届く範囲にお前が入らなかったからよかったが、それ以上近付けばお互い良い思いをしない!」

大鳳「は、はぁ?」

提督「(コイツ、気配を感じさせることなく俺の後ろに……)」


提督「というか、何故お前がここに? 瑞鳳と艦載機の手入れをしてたハズじゃ」

大鳳「あ、はい。実は提督に用がありまして」

提督「用?」

大鳳「用というか、伝えたいことというか」

提督「ああいいぞ。もうすぐ飯を食って執務を始めなきゃいけないから手短にお願いしたい」

大鳳「では――>>直下」


大鳳「瑞鳳に言われた通り、会った人片っ端から提督と瑞鳳のことを広めて回ったんです」

提督「あっ」

大鳳「そしたら祥鳳さんや鳳翔さん達が『めでたいからお祝いしよう』と言って」

大鳳「瑞鳳が『善は急げ』だと言って」

大鳳「ケッコンパーティーが今日の夜にされることになりました」

提督「」

大鳳「少し早いですが、おめでとうございます」ニコッ

提督「」


提督「(やややややばい……大鳳は何も知らないから笑顔で祝いの言葉をくれるが、一部の奴の耳にこれが入ったら……いや、時間の問題だ)」

大鳳「提督、大丈夫ですか? さっきから白目をむいて……お体でも」スッ

提督「(いっそ逃げるか……それとも瑞鳳を説得してなんちゃってってことにするか……ん? なんか大鳳の手の感触をおでこに感じる…………ッ! まずい!)」

提督「」バッ

大鳳「どうやら熱は無――へ? きゃっ!」


 大鳳へのセクハラ……直下

 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

失礼言葉足らず。言い訳失敗として、セクハラの内容を直下


提督「」ガシッ

大鳳「え、あ……てい、とく?」

提督「(バカ! 俺の手のバカ!! なんか大鳳を思い切り抱きしめちゃってるんだけど!! 大鳳も何されたのか理解できてないし!)」

提督「(…………にしても、大鳳いい匂いするな。抱きしめたから大鳳の頭が俺の胸のあたりに来て、髪の毛から大鳳の匂いが)」クンカクンカ

提督「(いい匂いだ)」スーハー

大鳳「なに、してるんですか?」

提督「あ、え、えあーこれはだね。えっと、アレだよアレ」

大鳳「アレ、とは?」

提督「アレだよ」

大鳳「………………」バシン!

提督「……」ヒリヒリ

大鳳「提督、瑞鳳には黙ってますから……今だけこう言わせてください」

大鳳「最低」

提督「」


・・・・・・

~執務室~


大淀「――以上です。目立った報告はありませんね…………あのー」

提督「なに?」

大淀「その頬のモミジは?」

提督「ああ色々あって」

大淀「はぁ……? あと、この柵は一体?」

提督「俺と皆を守る壁だ。諸事情により、しばらく皆との物理的な距離を置く」

大淀「そ、そうですか。まぁ執務が出来れば文句はありませんが」


大淀「あ、そうそう。今夜なにやらささやかなパーティーがあるようですよ」

提督「知ってるよ…………」

大淀「夜に食堂で行われるらしいのですが、何のパーティーでしょうね」

提督「さぁ…………」

提督「(今のところ危険なのは神通だ。阿武隈に何も伝えてない上に突然瑞鳳とのケッコンを発表してしまえば…………間違いなく斬られる)」

提督「(朝潮? ああ大丈夫大丈夫。どうせ俺が何か言えばチョロッと騙される。多分)」

提督「(故意ではなかったとはいえ、曙には悪いことをした。今頃第七駆逐隊の連中は武装して執務室に向かってそうな)」


 バァン!!


漣「たのもー!!」

朧「提督にお尋ねしたいことが!」

曙「ぶっ殺してやる!!」

潮「皆落ち着いて……」


提督「や、ややややぁ。おはよう」

曙「クソ提督! 昨日は取り逃がしたけど、今日こそは!!」ジャキン

提督「うわぁぁ待て待て待て撃つな撃たないでくれ!」

提督「(クッ、他の七駆の顔を見るに昨日の事は知れてる…………!)」

提督「お、大淀……」

大淀「では」ガチャ、バタン

提督「あの野郎!!」

漣「ご主人様~もうこれは逃げられないですね~」ニコニコ

朧「にわかには信じ難かったですが……」

潮「うぅ……」カァァ

提督「(ぐぬぬぬ……! 落ち着け俺。しっかり説明すればこいつらも分かってくれるハズ……! 特に朧や潮は話が分かる! 漣? あの顔を見ろ! 俺が困ってる顔を見て楽しんでる!!)」

提督「皆、俺が曙にしてしまったことは事実だ。だが聞いてほしい。>>396


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

それが俺の愛なんだ


提督「それが俺の愛なんだ! どっかの天使も言ってたろ!? でーもそれって、僕の愛なの~ってOP!!」

朧「何故そこで愛ッ!?」

提督「確かに服を切り刻んでしまったことは謝る。お前をあられもない姿にしてしまったことも謝る! だが、俺なりにお前とスキンシップを取ろうとして……」

漣「ご主人様……」

潮「流石に無理があるかと……」

提督「え?」

曙「………………ふーーーーーーーーーん、そう。それがアンタの愛なんだ」

提督「っ! 信じてくれるか!」

曙「じゃあこれが私の愛よ!!」バキッ

提督「ぐえぇ!」


曙「フンッ、本当なら風穴開けてやりたいとこだけどこれくらいで勘弁してあげるわ」

潮「曙ちゃん、照れてる?」

曙「はぁぁぁ!?」

漣「もしかして愛だのなんだの言われたのが実は心に響いてるとか~?」

曙「そんなわけないでしょこんなクソ提督なんかに!」

朧「用が済んだら行くよ。なんか今日は鳳翔さんのお手伝いするって皆言ってるし」

潮「提督、失礼しました」

提督「」ピクッ、ピクッ


提督「まさか、俺の言い訳が通じない相手がいるとは……世の中は広いなぁ」

提督「今まで百発百中だったのに」

提督「………………あ、そうだ。明石に刀返してもらわなきゃ。もし神通に狙われたら身を護る武器は必要だし」ピポパ

提督「ああ俺だ。工廠に繋いでくれ」


 ガチャ


明石『……はい工廠』

提督「おお明石。突然で悪いんだが俺の刀を返してくれないか。取りに行きたいのは山々なんだが執務で手が離せなくて」

明石『嫌です』

提督「おいおい頼むよ。今日は秘書艦無しの日だから取りに行かせることもできないんだ。俺の命を守ると思って!」

明石『……分かりました。とはいえ私も忙しいですから、できれば自分で持って行きますけどもしかしたら誰かに頼むかもしれないです。…………あの』

提督「ん?」

明石『昨日の、その……覚えてます?』

提督「忘れたよ。何かあったっけ?」

明石『ほ、本当に忘れました!? 私の……』

提督「忘れた忘れた。だから早く持ってきてくれな」


・・・・・・

~お昼前~


提督「………………」カキカキ

提督「ん~~」ノビ


 コンコンコン


提督「はいはい、開いてるよ」

提督「やっと来てくれたか明石――」


 ガチャッ……


 直下コンマ00~02→神通が来た
 直下コンマ03~05→明石が来た
 直下コンマ06~09→どっちも来た


 ん?コンマ表記の出し方を間違えた……けど、多分伝わっているはず


明石「提督、刀届けに来ましたよー」

提督「おう明石。ありがと――」

神通「……」ギラッ

提督「明石ィィィ!! その刀を早く俺に投げろォォォォ!!」

明石「え?」

提督「早くしろおおお!!」

神通「……」チャキッ

明石「は、はい!」ポイッ

提督「うおおおおおお!!」パシッ

神通「はぁぁぁぁっ!!」ブォン


 ガキィン!


提督「(あああああ……それなりに名刀なのにこんな乱暴にぶつけちゃって……)」


提督「なんで神通は刀を使うんだ……」

神通「我々川内型は陸上でも戦えるようにしてあります。姉さんが短刀、那珂ちゃんが仕込みマイク、私が刀です!」

提督「待て待て! そもそも阿武隈には――」

神通「阿武隈さんではありません。私が聞きたいのは瑞鳳さんのことですよ!」

提督「(クソッ、知ってやがった……)」

神通「はぁぁぁっ!!」

提督「くっ!」キィン

神通「提督! Youヘッドボロンしてみぃ!」

提督「するか!」

提督「(くそ強えぇ! こうなったら……どうにかして神通を止めるしかない! 1回成功したんだ。川内も居ない今、俺の力でとめなくては!)」

提督「神通! >>406!」


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

瑞鳳は最初に練度99になったし結婚するのは当然だ

今日はここまで
今回成功した言い訳 0


提督「神通! この鎮守府で最初に練度が99になったのは誰か覚えてるか!?」

神通「決まっています! 瑞鳳さん――――ハッ!」

提督「そうだ! だから最初にケッコンするのは当たり前だ!」

神通「問答無用! フンッ!!」ズバッ

提督「ガハッ!?」

神通「リューツイ! ショーセン! リューカンセン旋!! 凩!! 嵐!!」ズバババッ

提督「ぐえええぇぇ!!」ドサッ

明石「弱えぇーー!!」

神通「……峰打ちです」チャキン

提督「ぐふっ……知ってるか神通…………峰打ちでも、鉄の棒でブッ叩かれたら人は死ぬ」

神通「提督ならこの程度で至らないでしょう。反省してください」

提督「見逃してくれるのか!?」

神通「いえ。次会うまでに阿武隈さんと話を付けておかないと…………命があるかは分かりかねますが」

神通「この際、瑞鳳さんの方が好きだった……というのなら、もう私にこれ以上できることはありません。阿武隈さんの気持ちを知ったうえで彼女の事を断るならハッキリ断ってあげてください。阿武隈さんとなぁなぁにしつつ瑞鳳さんとくっつくのは許しません」

提督「どちらにしろ、阿武隈と話をしろと……いうことか……」

神通「はい」


明石「提督大丈夫ですかぁ~?」プクク

提督「ぐぬぬ……野郎、セクハラするぞ」

明石「ふっ、地に伏した提督にそんなことはできないでしょうが」

提督「ああ……神通にも、奴が速すぎて手が出なかった」

明石「つまり、提督が常に動けない状態ならセクハラも起きないということですよ!」

提督「馬鹿野郎! そしたら仕事できなくなって本末転倒だろうが! 何のために折れた腕を治したと思ってんだ!」

明石「いや~私にあんな酷いことをした提督がこう無様だと気分がいいですねぇ」

提督「テメェ……元はと言えばお前の薬のせいだろうが」

明石「じゃあまた夜に~」

提督「あっオイ待てぃ! …………クソッ、行きやがった」

提督「動けるようになったら仕事全部片付けよう……」


・・・・・・

~夕方~


提督「ふぅ。終わった終わった……皆が言ってたパーティーまでまだ時間があるな……」

提督「うう……行きたくねぇ……でも俺が行かないとすっげえややこしくなるし」

提督「瑞鳳は調子に乗るし」

提督「阿武隈にも色々言わなきゃいけないし」

提督「神通は怖いし」

提督「どうしよう……パーティーが始まる前に>>421


 1.瑞鳳に会いに行く
 2.阿武隈に会いに行く

1


提督「そうだ、そもそもノリノリの瑞鳳と勘違いした大鳳が皆に言いふらしたのがマズいんだ」

提督「確かに瑞鳳はウチで最初に99になった艦娘だが、阿武隈もウチに一番最初に来た軽巡だ」

提督「阿武隈を邪険にはできない……ここは瑞鳳に言って全部無かったことに………………できるのかなぁ」

提督「最近、俺の言い訳が通用してない気がする…………俺って本当に達人なのだろうか」

提督「………………い、いや!」

提督「俺は言い訳の達人だ! 思い出せ……深海棲艦を説得して鎮守府壊滅を回避したあの日を……」


 提督『頼む、殺さないで! お願い命だけは……』

 ヲ級『ウルセェ!!』ドカッ

 提督『ぐええぇぇ!!』

 ヲ級『物資ダケ奪ッテ帰還スル!』


提督「そうだ。俺の口先で深海棲艦は物資だけ全部奪うだけで済ませてくれた」

提督「ここは華麗に瑞鳳を説得するぜ!!」


提督「よーし瑞鳳はどこにいるのかな」ピッ

大淀『はい任務室』

提督「あ、大淀。今瑞鳳はどこにいるか分かるか?」

大淀『少々お待ちを…………』

提督「(この時間だし自分の部屋か? いや、食堂で皆と準備をしてるのかも)」

大淀『提督、分かりました。瑞鳳さんは>>425にいます』

阿武隈の部屋

シュユラバヤ海戦必死…


大淀『阿武隈さんの部屋にいますね』

提督「」

大淀『どうやら2人きりのようですが…………提督、どうしましたか?』

提督「」

大淀『提督? 提督ー』

提督「あ、ああ……ありがとう。それじゃ」ピッ

提督「…………」

提督「何してんだよ……マジで、何してんだろ。嫌な予感しかしない」

提督「行きたくねぇ……いっそ行かないとか」

提督「い、いや……まとめて説得するチャンスじゃないか。上手くいけばすべて丸く収まるかもしれない」

提督「これも俺の神の舌先にかかっているわけだ。まぁヌルゲーってやつだな。はははは」


提督「どうしよう。単身乗り込むのもいいけど、もし2人がややこしいことになってたら武器を持たない俺じゃ止められない。むしろ2人にノックアウトされる可能性もある」

提督「ここは仲間を連れていくか……俺に協力してくれそうな……」

提督「…………朝潮! なんだかんだいい奴だ!」

提督「…………川内! なんかこの前守ってもらったし頼んだらついてきてくれるかも!」

提督「後は……うーん」


 誰を連れてく?……>>430

 1.朝潮
 2.川内
 3.今まで登場した誰か(キャラ名記載)


提督「川内を連れて行こう」ピッ


 ピンポンパンポーン


提督「あー川内、すぐに執務室に来るように」

提督「これで来てくれるだろう。奴には一応全部話しておくか……」

提督「アイツにまでセクハラ云々で騒がれたら流石に俺も死ぬ」

川内「提督ー来たよー」ガチャッ

提督「よく来た。お前には重要な任務を頼みたい」

川内「任務? ハッ、もうすぐ夜……まさか、夜戦で敵棲地に突撃!?」

提督「ああそれとは違うんだけど、まぁ一緒に来てくれ」


・・・・・・

~廊下~


川内「へぇ~大変だね」

提督「この野郎他人事だと思って」

川内「それなら自分で行けばいいのに」

提督「さっき神通とじゃれあって刀がボロボロになったから武器が無いからな……何かあったら守ってくれ」

川内「了解ー安い仕事だね」

提督「あと俺にはあまり近付くなよ。勝手に手が出てしまうようだからな」

川内「こんな感じで近付いたら駄目なの?」

提督「あ、バカ!」シュッ

川内「……」シュンッ

提督「!?」

川内「大丈夫大丈夫! 提督なんかに捕まる私じゃないから!」

提督「そ、そうか……」


・・・・・・

~阿武隈の部屋~


提督「ここだ」コンコンコン

「はーい」

川内「どうする? 既にどっちかが血の海に沈んでたら……」

提督「縁起でもないこと言うな!」

川内「でも話を聞く限り、どっちかを選んでもどっちかが泣いちゃうね~」

提督「ううむ……そこなんだよなぁ。だからいい感じに説得するんだ」

川内「頑張ってね。私は影から見張ってるから」

提督「ええっ!? 一緒に来てくれないの!?」

川内「私が居ちゃできない話もあるでしょ。警戒心を与えないためにも、ね」ドロン

提督「ぐぬぬ……まぁいいや」

「すみませーん、今手が放せないんで、鍵は開いてるので」

提督「ああ。入るぞ」ガチャッ


 中の様子……>>435

kskst


提督「よう。って2人して何してるんだ?」

阿武隈「提督、いらっしゃい!」

瑞鳳「今ちょうど2人で提督のお話してたんですよ!」

提督「へぇ、俺の(よかった……修羅場じゃない)」

瑞鳳「はい! 提督、子供は何人欲しいですか?」

提督「え?」

阿武隈「私達で提督をお支えするんだから、何人でもいいけど、私的には沢山の方がOKですよ!」

提督「え、あ、待ってなんの話……」

阿武隈「え、私と瑞鳳ちゃんとで提督のお嫁さんになる話ですよぉ!」

提督「えええええ!?」

川内「(なんだ、私いらないじゃん)」コソコソ


瑞鳳「どうせなら男の子と女の子、同じ数欲しいよね!」

阿武隈「サッカーできるくらい!」

提督「(修羅場じゃなくてよかったが……2人ともませてるなぁ)」

提督「(って瑞鳳、邪魔者多いだのなんだの言って結局分け合うのか!! やっぱり天使か!!)」

瑞鳳「でも提督が欲しい人数がいいなぁ」

阿武隈「うんうん。将来は音楽家になってほしいかも」

瑞鳳「名前ももう決めなきゃ!」

提督「(………………なんか、勝手に上手くまとまってくれた気がする。俺の説得いらなくない?)」

提督「(いや待て! 俺はまだ結婚する気は無い! まだ完全に平和になったなんて言えないんだ。2人はもしかしたら年頃故のそういう憧れに焦がれているだけの可能性もある)」

提督「(……神通にも同じ言い訳してりゃよかったかも)」

提督「2人とも、楽しそうにしているところ悪いが、今のところ結婚は――」

阿武隈・瑞鳳「え?」

提督「うぐっ……(この純真な2人を泣かせるのは心苦しいが……将来はもしかしたらするかもしれない。だが今は我慢してもらおう。それに今この2人が俺とケッコンするなんて大々的に発表してみろ。朝潮や速吸達にした言い訳も水の泡となる)」

提督「えーゴホン! >>441


 そのレスのコンマ一桁奇数→説得成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→説得失敗

俺本当は高雄みたいな胸の大きい人が好みなんだ
だからケッコンは無しということで

じ、実は大本営から提督と艦娘はケッコン(ガチ)の禁止が秘密裏に通達されているんだ


提督「俺は本当は、おっぱい星人なんだ!!」

阿武隈・瑞鳳「!?」

提督「だから、高雄のはちきれんばかりのバストとか、高雄の柔らかそうなおっぱいとか、高雄の母性あふれた胸とか、高雄の全てを包み込むバブみある双丘のファフナーとか、高雄の縦に入れても根元まで入りそうな乳とか、とにかく大きいのが好きなんだ!!」

阿武隈「そっ……そんな……」ヨロッ

提督「だから済まない……俺には、お前達とケッコンする権利は……」

瑞鳳「待ってください!」

提督「瑞鳳……」

瑞鳳「提督がおっぱい星人なのは分かりました……だけど、私達の胸が育たないということもありません!」

阿武隈「っ! そうです! 今はまだ……ですけど、きっと大きくなりますから!」

窓の外<そうやそうや! ええこと言ったで!


瑞鳳「そうです……72でケッコンなんて、小さすぎます」

窓の外<オーイエイエイエふざけんな

提督「ッッ、お前達……」

阿武隈「もし、私達のおっぱいが大きくなったら、ケッコン、してくれますか?」

提督「ッ!(お前達……そんなに俺の事を……)」ジーン

瑞鳳「権利が無いのは私達の方だったんです……だから、その、提督……私達のおっぱいが大きくなるまで、待てりゅ?」

提督「待てりゅうううう!!」

川内「(…………なんだこの茶番)」


提督「と、とりあえず瑞鳳。レベル的にケッコンできるが、まぁ、なんだ……今回はケッコンパーティーじゃなくて、いつも頑張ってる皆を労うパーティーだったということに」

瑞鳳「はい!」

阿武隈「よかったね! おっぱい大きくなれば結婚してもらえるよ!」

瑞鳳「うん!」

提督「ふぅ……それに俺はまだ誰ともケッコンする気はないしな」

阿武隈「え、そうなんですか?」

提督「ああ。色々落ち着いたら考えようと思う」

RJ…(´;ω;`)ウッ


・・・・・・

~夜・食堂~


 \ワイワイ ガヤガヤ/


「これ美味しいね」
「テキーラを持ってこい!」
「うめぇっぽい!」
「ああああ食べ過ぎちゃううう」


提督「(なんだかんだ皆楽しそうでなによりだ)」


朝潮「ケッコンパーティー……」ボソッ

神通「…………」ギロッ

速吸「……」ハァハァ


提督「(………………何も見てない見てない見てない)」


瑞鳳「アーゴホンゴホン、マイクチェック」

阿武隈「聞こえるよ」

霧島「マイクチェック!? それは私の仕事のはずじゃ……」

金剛「残念デースね、トリックだよ」


瑞鳳「皆さん、今回は私のケッコンパーティーでした!」

大鳳「……でした?」

瑞鳳「えっと、あの……でも、色々あって、提督はしっかり者さんなので、平和になるまでケッコンはしない、と言って、まぁ、フラれちゃいました」エヘヘ

「ええーっ!?」
「じゃあこのパーティーは!?」
「残念会?」

阿武隈「私も瑞鳳ちゃんと一緒に提督とケッコンしたかったんですけど、同じ答えをもらいました」

神通「えっ……そうだったんですか」

提督「まぁ、うん。半端な状態でケッコンしてもな」

神通「そうですか……数々の無礼を……」

提督「ああいいよ。練度が高くなる艦娘も増えてきてこう発表するのは丁度良かったし」


大鳳「ってことは、私の早とちり?」

瑞鳳「い、いえ……そんなことは」

提督「よーしマイク貸せ瑞鳳」

瑞鳳「あっはい」

提督「聞いての通り、俺がケッコンするときは、深海棲艦との戦いを終わらせた時だ! 2人には待ってもらうことになった!」

朝潮「はい! はーい!!」ピョンピョン

提督「はい朝潮君」

朝潮「あの、この前私に結婚だ云々言ってきたのはなんだったんですか!?」


 \ざわ……/


提督「(忘れてた)」

提督「えーと、その、あれだよあれ。>>451


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

お遊びだよ

失敗残当


提督「残念だったなぁ、お遊びだよ」

朝潮「ふざけやがってぇぇぇ!!」ドゴッ

提督「ごふっ!」

朝潮「これから死ぬ気分はどうですか司令官ンン! テメェはもう終わりだぁ!!」ドカバキ

提督「ごめんなさいごめんなさい!! 許して!!」

明石「皆、提督をやっちまえ!!」

吹雪「オオオオオ!!」

夕張「あ、明石! そういえばよくも……!」

明石「え?」

夕張「問答無用!」バキッ

明石「ぎゃっ!? よくも!」


 \ギャーーー!! ワーーーーー!!/


阿武隈「提督になんてことするの!」

朝潮「ギャアアアアアアア!!」大破!

瑞鳳「ねぇねぇ、朝潮ちゃんも提督の事が好きなら、一緒に大きくしよ?」

朝潮「な、なにを……」ガクッ

明石「朝潮ちゃんがやられた!」

夕張「逃がさんぞ明石ィ!」

提督「ヒィィィなんだこのジブリみたいな乱闘!!」ズルズル

提督「(乱闘騒ぎのどさくさに紛れてこのまま今日は逃げよう)」


大淀「あっ提督!」

提督「ヒッ、大淀! シーッ!」

大淀「それどころではありません! 深海棲艦の一隊がこの鎮守府に向かってきているんです!!」

提督「なんだってぇぇ!?」

大淀「どうしますか……今なら皆さんいますし、防御を固めて……」

提督「………………いや、みんなこのパーティーを楽しんでるんだ。邪魔をしちゃ悪い」

大淀「ではどうするんですか?」

提督「俺が説得する。向こうも言葉を話すんだ。意思疎通はできる」

大淀「そんな甘ちゃん主人公みたいな台詞言って……」

提督「もし俺がやられたら、あとは頼むぜ」

大淀「鎮守府を爆破して道連れですね!」

提督「怖いよ! そんなことするなよ!? 絶対だぞ!!」


・・・・・・

~鎮守府目前の海上~


戦艦棲姫「マサカコウモ容易クココマデ来レルトハ……」

ヲ級「コノママ、侵略!」

戦艦「ソウネ……ン? ボート?」

提督「おーい! 待ってくれー! おーい!」

ヲ級「人間!」

戦艦「戦ウ、トイッタ様子デハナイミタイネ」

提督「ああよかった……行ったかと思ったよ」

ヲ級「ソノ服、鎮守府ノ提督ダナ!」


提督「ああそうだ! だけど撃たないでくれ! お前達と話をしに来た!! この通り1人だ!」

戦艦「ヘェ……提督サンガ、私達ニ何ノ用? 今カラ鎮守府ヲ攻撃スルツモリダケド」

提督「そりゃもちろん、その攻撃をやめてもらいに来た」

ヲ級「フザケルナ! 我々ガ人間ノ言ウコトヲ聞クモノカ!」

提督「(うわぁ……戦艦棲姫にフラヲに重巡と駆逐……アカン編成だ)」

提督「(なんとしても帰ってもらわねば!)」

提督「>>459!!」


 そのレスのコンマ一桁奇数→説得成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→説得失敗

ksk

俺が世界最強の帝督だ
すでにおまえたちのアジトは壊滅している
仲間を助けたいならすぐに引き返すことだな


提督「フッフッフ……そんな言葉を使っていられるのも今の内だ!」

ヲ級「ナニ!?」

提督「よく聞け! 俺が世界最強の帝督だ! 既にお前達のアジトは壊滅している。仲間を助けたいなら、すぐに引き返すことだな!!」

ヲ級「ナ、ナンダッテ!?!?」

戦艦「…………」ピッ

港湾棲姫『ハイ』

戦艦「元気ー? アジトデ何カ変ワッタコトトカナイ?」

港湾『皆元気。今日ノ晩御飯ハ、麻婆豆腐』

戦艦「ソウ。ジャアモウスグ帰ルカラ」

提督「」


戦艦「トイウワケデ、嘘ネ」

提督「ハイ」

戦艦「………………」

提督「………………」

戦艦「………………」

提督「あの」

ヲ級「フンッ!」ドカッ

提督「ぎゃああ!!」

戦艦「コノママ進行。鎮守府ヲ攻撃スルワ」

ヲ級「ハイ!」


提督「お、お願いやめて! ちょっと待ってー!!」

提督「…………クソッ、行きやがった」

提督「あ、大淀」ピッ

大淀『はい?』

提督「……ゴメン、迎撃よろしく」

大淀『準備は整ってます』

提督「え?」

大淀『言葉でなんとかなるなら私達いりませんから。それに提督が説得に成功するとは思ってなかったですし』

提督「ええええええええ!? 酷くない!?」

大淀『あ、提督を拾ってる余裕は無いので自力で帰ってきてくださいね』ピッ

提督「あ、ちょっと! 大淀、大淀ーーーーー!!」


・・・・・・

~数分後~


提督「クソッ、ボートのエンジンがかからない!」ガチャガチャ

提督「鎮守府の方からドンパチ賑やかな音が聞こえるんだけど……皆大丈夫だよな?」

戦艦「クッ……マサカ艦娘ガアソコマデヤルトハ……」ボロッ

ヲ級「不覚……」ボロッ

提督「あ」

戦艦「ア」

提督「…………も、もしかして……撤退してきたの?」

戦艦「………………ソウヨ」

提督「ふぅ……よかった」

ヲ級「コノクズ! アンナ強イナンテ聞イテナイゾ!」ドカドカ

提督「痛い痛い!! 杖で叩くのやめて!!」


戦艦「ソウダワ、コノ男ヲ捕マエテ人質ニシマショウ」

提督「え゛!?」

ヲ級「コイツヲ?」

戦艦「鎮守府ノ提督ナラ、金ヲガッポリセシメラレルデショウネ」

提督「資本主義者め……」

戦艦「トイウワケデ、オ縄!」

ヲ級「ハイ!」

提督「あああああちょっと待って待って! 俺を掴めても意味はない!!」

戦艦「ソンナワケナイデショウ!」

提督「(クッソー!! こんなところで捕まってたまるか!!)」

提督「(もう見逃してもらえるとかそういうのはいい! とにかく時間を稼げば皆が助けてくれるはず!)」

提督「>>469


 そのレスのコンマ一桁奇数→説得成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→説得失敗

>>460


提督「劇場版の主役にするから許して!!」

戦艦「ッ!?」ピクッ

ヲ級「コイツ、コノ期ニ及ンデ……」

戦艦「待チナサイ!!」

ヲ級「?」

戦艦「………………ソレハ、本当?」

提督「え?」

戦艦「劇場版ノ、主役……ッテ」

提督「あ、ああ、はい」

提督「(適当に言ったのに、食いついてきた!?)」


提督「今回の劇場版の舞台は鉄底海峡……つまりアイアンボトムサウンドだ」

戦艦「!!」

提督「勿論敵キャラである深海棲艦にもスポットは当たるだろう」

戦艦「ソ、ソレハ……」ドキドキ

提督「そう、君だ!!」

戦艦「!!!!」

提督「この劇場版ならきっと戦艦棲姫も大物になれる! ヲ級や港湾棲姫の人気に届くのも夢じゃない!」

戦艦「ヤッパリソウネ、私モズット前カラソウ思ッテタ!」

提督「というわけで、劇場版出演のために色々書類とかが必要なんだけど」

戦艦「家ニ帰ッテ、履歴書ト印鑑ト……アッ、証明写真」

提督「ああ。また諸々持参して鎮守府まで来てくれ。1人で」

戦艦「イイワ。ジャア明後日クライニ」

ヲ級「戦艦棲姫様!?」

戦艦「イイワヨネ、アナタハテレビデアンナニ活躍シタンダカラ!」

ヲ級「イヤ、ソレハ……」


戦艦「帰ッテ演技練習ヨ!!」

ヲ級「戦艦棲姫様ー!!」

提督「……………………行ったか」

提督「あ、ボートのエンジンかかった」

提督「クソッ、結局あいつら助けに来ねぇじゃねぇか!!」

提督「ま、まぁアイアンボトムサウンドなら戦艦棲姫が主人公と言っても過言ではない、よな?」

提督「映画の公開、来月だけど……」


・・・・・・

~港~


提督「あー疲れた……」

瑞鳳「提督ー!」ダキッ

阿武隈「心配したんですよ!」

提督「ああすまんな。だが戦艦棲姫の脅威は無くなったぞ」

大淀「え? その戦艦棲姫にさっき攻め込まれたんですけど」

提督「俺の説得術でな、色々と話をつけた」

大淀「えええ!?」


・・・・・・

~数日後~


吹雪「これで倒した……」ゼェゼェ

戦艦「イエ……深海棲艦ハマダ残ッテイルワ。ココニ」

大和「まさか、あなた……この溶鉱炉に飛び込むつもりじゃ……」

戦艦「私ガ居テハ、イケナイ…………オ別レネ」

吹雪「ええっ!? 嫌だ、行かないでください!」

戦艦「…………艦娘ガ何故泣クカ分カッタ……私ニハ涙ヲ流セナイガ……」

吹雪「…………」グスッ

戦艦「…………ジャアネ」b

大和(モノローグ)「そう言って、戦艦棲姫はマグマの中に沈んでいきました……」

吹雪(モノローグ)「運命なんてものは無い。未来は、自分の手で作るもの……あの人が教えてくれたんです」


「はいカット! 戦艦棲姫さん良い演技だったよー!!」

戦艦「アリガトウ」

「これでクランクアップだ! 公開が楽しみだねぇ!!」

提督「(本当に主演になっちゃった……)」


提督「(まぁそれもこれも俺の舌先のお陰だな!)」

阿武隈「提督、おっぱい大きくするために……必要なことが……」

提督「揉みません」

阿武隈「ちっ」

瑞鳳「提督ー! 1cm大きくなりました!」

提督「マジかよすげえな!!?」

提督「(ちなみに上層部は深海棲艦を説得した功績から俺を外交官にしたいとの声があるらしい)」

提督「(フッ、まぁ言い訳の達人である俺には、そんな席すら生ぬるいがな)」

提督「(そう、俺は言い訳の達人! 俺の言い訳成功率は100%だ!!)」

明石「提督、夕張にあることないこと言ったらしいですね」

提督「>>478


 そのレスのコンマ一桁奇数→言い訳成功
 そのレスのコンマ一桁偶数→言い訳失敗

真実を言ったまでだ


提督「真実を言ったまでだ」

明石「まさか提督が知っていたなんて……誰にも分からないように捨てたハズだったのに!」

提督「お前マジで夕張のドラム缶捨てたんか!?」

明石「ぐぬぬ……!」

提督「ふ、フンッ、俺を責めようなど1000年早いんだよ!!」

明石「すぐですね」

提督「(今ので証明された通り、俺の言い訳成功率は100%だ)」

提督「(俺はこの口先で、退役するまで生き残ってやるぜ!!)」

大淀「提督、深海棲艦をみすみす鎮守府に進行させた警備の甘さで上層部がお怒りですが」

提督「」

おしまいです
1年くらい経つのに過去スレ知ってる人がいたのが一番の驚きだ

劇場版の艦これ面白かったですね
液体金属になった深海棲艦がエレベーターこじ開けて来るシーンとかチビりましたし、まさか吹雪が人類抵抗軍の指導者になるなんて思いませんでした
特に好きなシーンを挙げるとしたら、やっぱり戦艦棲姫が親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくラストシーンは劇場で思わず泣いちゃうくらい良いので見てない方は劇場へ急ぎましょう


まさかのネタバレ \(^o^)/

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