【艦これ】提督さんと比叡さんは大親友 (62)

比叡「司令ー 仕事終わったらご飯行きましょうご飯! あとシンゴジラ公開日です!」

提督「マジで? 今日だっけ? 行く行く、仕事即終わらすから待って」

比叡「40秒で支度しな」

提督「できるかー!」

比叡「手伝いまーす♪」

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比叡「よーし 気合い! 入れて! ……英語?」

提督「アイオワの報告書は英語だろそりゃ。」

提督「金剛どころか多摩でも読めたぞ。さぁはよ はよ」

比叡「私、一応国産戦艦なんですってばー」

提督「んじゃお茶いれて」

比叡「まっかせてー!」

提督「肩揉んで」

比叡「はーい」

提督「背中掻いて」

比叡「お客さーん ここですかー」

提督「あっあっあっ」

提督「よっしゃ終わった 行くべ行くべ!」

比叡「手伝った分ポップコーンは司令持ちでー」

提督「男気ジャンケン ジャーンケン」

比叡「ひぇー それ手伝った意味なーい」

提督「嘘嘘 キャラメル味のL買って半々な」

比叡「えー 普通のほうがおいしいですよー」

提督「お前に味覚を語られたくない」

比叡「ひどーい」

提督「ってそうだ思い出した こないだプロレス行った時チケットおごったじゃん」

提督「夕食そっち持ち お寿司か焼肉か~」

比叡「ひぇー」

提督「なーんちゃって ラーメンで勘弁するよ。マシマシがつーんと」

比叡「やったー 司令ー愛してますよー♪」

提督「おう 俺も愛してるぜ」

比叡「イエーイ♪」ハイタッチ

提督「ってお前背低いからハイタッチしにくい」

比叡「むー 司令だって霧島よりチービチービ」

提督「あれは奴がデカイんだ」

金剛「…相変わらず比叡は提督と仲良しネー」

榛名「ボディタッチ多くて羨ましいです」

霧島「いいんですか? お姉さま方は」

金剛「比叡は異性と見られてないからセーフ 私のライバルは…」ジトー

榛名「榛名! こればっかりは譲れません!」

金剛「NO 提督のハートは私が貰うネー だから夜這いとかするの止めるヨ」

榛名「そっちこそ裸にリボンdeプレゼントとか昭和のお誘いはやめるべきです!」

金剛「しょ、昭和ァー?」

霧島(まーた取っ組み合いが始まった)

霧島(しかし本当に比叡お姉さまと司令は仲良しですね)

霧島(…男女間に友情は成り立つのでしょうか)

提督「お前のほうがチービチービ!」

比叡「あー チビっていうほうがチビなんですよー」

提督「ひゃ、165はあるし…」

比叡「ひゃくww ろくじゅうww ごwwwwwwww」

提督「てめぇ やっぱラーメン止め! 焼肉! 焼肉おごりな!」

比叡「って、ひえ~っ!?」

霧島(両方精神年齢低ければOK?)

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提督として着任して思ったこと。

正直なところやたら愛を向けてくる艦娘たちは付き合いにくい。

色々期待されていることが伝わってきて緊張する。

それは自分だって男だもの。きれいなねーちゃんに好かれれば嬉しくもあるが毎日ステーキだと飽きる

もっと気を使わない会話がしたい。

こうギャルゲーで言う親友ポジ。気軽に話せる奴はいないかと思っていた。

だが他に男はいないしさすがに……と諦めたあたりで喧嘩になったのが比叡。

金剛を巡る恋敵認定された。

弁解しつつ色々話しているとなんとなく付き合いやすかった。

会話していて構えるところがなく、明るくてどこかしら間の抜けている性格のせいだろうか

長身巨乳という自分の好みとは外れていたからだろうか

男の子っぽい髪型のせいだろうか

あまり性別を気にせず雑談ができた

趣味も合ったこともあり気がつくとよく一緒に遊びに行く間柄になっていた。

いつしか一緒にいてくれないと寂しいほどの友情が生まれていた。

比叡「なんだったんですかね! 進撃の巨人ってなんだったんですかね! シンゴジラ最高ー すげー」

提督「イェー!!! やばいよやばいよ」

提督「迫力も脚本も演出もなにもかも最高だよ! 語ろう! 大声出せる場所! 焼肉屋やめ!」

比叡「はい! もうこの比叡も発電所です! うぉおおおおお!!!」

比叡「スーパーで肉と酒買い込んで私の部屋…は金剛お姉さまが居るから提督の部屋で」

提督「TUTAYAでガメラ借りていこうぜ」

比叡「ゴジラvsメカゴジラも借りましょう! あとビオランテも!!」

提督「ビオランテは買った」

比叡「さすがー!!」

提督「っていうかシンゴジラでセリフ聞きとれないとこ結構なかった?」

提督「あ。ホットプレートその棚な?」

比叡「ええ マッドマックス以来の映画館再訪問が必要です!!」

比叡「えーと。菜箸ここだったっけ…あ、あったあった」

提督「V8を称えよ!」

提督「よーし 肉焼け! ビールあけろ!」

比叡「かんぱーい!」

別に比叡が家に来るのは初めてではない。

怒りのデスロードの上映会したこともあるし、朝まで飲み明かしたことも3,4度は

感覚的には男友達が来るのと同じ

だから掃除もしないし あちらも気にした様子もない

別段特別なことがあったわけでもない 

比叡がウチで酔いつぶれるのだって2回目。

なんでこの日に限ってあんなことをやってしまったのか そんな気持ちになってしまったのか

後で思い返しても理解ができなかった

比叡「もーなんちぇいううんでしゅかねー あのチェーま曲が流れたら感動しちひぁいましはおyわたひは」

提督「わかるー あとあの理解できないけどすげー 的な感覚ー 感動した」

比叡「ひょでひゅね ひょうでひゅね」

提督「なーに言ってるのきぁわかんねーよ 寝ぼけてんの?」

比叡「寝てまひぇん 寝てまひぇ……zzz」

提督「寝てんじゃんwwwwww よっしゃタオルケットくらい」


なんであの時。親友を女体として見てしまったのだろう

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最初は金剛お姉さまに卑猥な目を向ける敵だと思った。

男の人とはあまり話したことはなかったが霧島曰く『全員飢えた獣』と聞いていたからだ。

だからお姉さまと引き離そうとして、その過程で司令とはよく口論をするようになった。

そして腹を割って話したら案外いい人だった。

部下には手を出さない。という信念も持っていた。

「なーんだ 男も女もあんまり関係ないのかな?」と思って友達になった。

友達になったらウマが合って週に1回は遊びに行くようになった。

家にお邪魔したのも初めてではない。

ホームシアターが素敵でブルーレイ買ったら見に来たりしてた。

司令が居ない時に上がり込んでスターウォーズ1から最新まで見ちゃったこともある。

気がついたら一番の親友になっていた。

愛する人 お姉さまとは全然タイプが違うけれど…

親友と好きな人に求めることは違うしね?

だから今日も特別なことは思わず普段通りに遊びに来ただけなのに…

「ハァ… ハァ… ハァ…」

生暖かい息を感じて目が覚める。

あれ? 司令? なんでそんな近くに。と思っていると司令の右手が私の服の袂に入り込む

今日は戦闘ではないのでさらしは無い。

必然的にその右手はそう大きくもないが小さくもない標準サイズのものを揉み撫でる。

声を上げそうになるが「金剛お姉さまを起こしてしまう」と思い押し殺…

ってここお姉さまとの部屋じゃない

司令の家だからお姉さま居るわけが… あれ? そうだ誰もいない

男の人と二人きりでその人は私の服の下に手を入れてて、でもそれは司令で司令は男の人で

あれ? あれ? あれっ?

ひぇっ?

混乱しながら司令を見ると、いままで見たこともないような血走った目をしていた。

「起きたか?」

司令が訊ねてきたのでコクリと頷く。

これってなんのドッキリですか? と口に出そうとしたらいきなり塞がれた。

ファーストキスはレモンの味じゃなくて焼肉のタレの味だった。

「一人暮らしの男の家に来る方だからいいんだよな それに嫌なら比叡のほうが力強いんだし」

とブツブツと呟きながら司令が私の服を脱がそうとしてくる。

理解が追い付かない。

強引に跳ね飛ばす腕力はある。

でもそれを上官にしてもいいのか

そんなことしたら怪我させるんじゃないか 

本気で攻撃したら友達じゃいられなくなるんじゃないか

確かに一人暮らしの男の家に来るってそういうことだって榛名が持ってた漫画で見た

だったらしょうがないの?

しょうがなかったらしちゃうの?

確か保険体育の授業でおしべとめしべがじゃなくて

色々考えて考えて考えているようで考えられていない堂々巡りをしていると

提督「こんな奇麗な体してたんだな」

司令がこっぱずかしいことを言う 

いつのまにか服はほぼ脱がされていた。

赤みが差すのを感じたので自分の両手で顔を覆うと全身が無防備な姿勢となって

そしたら司令が私の上に覆いかぶさってきた。

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やってしまった。

我に返ったのは完遂後。

比叡はコトが終わり、10分ほど茫然とした後

「部下には手を出さないって言ったじゃないですか…」

とだけ言い、部屋から出ていった。

これって……憲兵とかいうレベルじゃないよな

なんせ寝込みを無理やり襲ってしまったのだから。

「相手の方が力が強い」「一人暮らしの男の部屋で寝た」「下着をつけていなかった」

『だからいいんだ』と行為に及んだ時に頭を支配した言い訳が憎たらしい

いいわけないだろ……

一時の欲望で親友を失ってしまった後悔で胸が苦しい。

あの無邪気な子を汚してしまった自分が憎たらしい。

もし比叡が告訴すれば刑務所もの

それで当然だろう

明日執務室に行くのが怖い

酒に逃げようと思ったが酔ってやってしまった犯罪。ということを思うとそれもできなかった。

無論酒だけのせいにはできないが

結局一睡もできず

翌朝、死刑囚のような心持ちで執務室に行くと比叡が秘書艦として待機済。

緊張した面持ちで彼女はこう言った。

「ももももう一回…し、しましょう」

ひえっ?

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やられてしまった。

行為の後、話し合う勇気がでずそのまま逃げ出してしまった。

「この後…どうすればいいのかな?」

体は痛いし、頭は真っ白だけどとにかく考える。

最初に浮かんだ憲兵という単語は即座に抹消。

司令は私の親友。牢獄なんかに行かせるわけにはいかない

相談ということも抹消。司令のことを愛しているお姉さまや榛名には言えない。

霧島だって…実はそうなのは知っている。

だから気軽に会話できていたのは私だけだったんだ。

自分で考えなければいけない

あまり頭がいい方ではないので考えるのは得意じゃない

頑張る方向が決まれば我慢も努力もできるのだけれども

とりあえず今後どうしたいのか……

で考えて結論としては今まで通り司令と仲良く遊べる関係に戻りたいということでした。

ちょっと痛かったけどこんなの砲弾と比べたらなんでもないし

お姉さま達に好かれてるのに私なんてちんちくりん目当てなわけもないし

酔っぱらった勢いでこう…

なんか気の迷いだったんだろうと思おう うん

「ただそんな1回の間違えで親友を失いたくない…よね はい!」

自分に向かって呟きます。

さて方針は決まりました。

そのためにならどんな我慢も頑張りも…

それで思いついたのが

「ももももう一回 …し、しましょう」

比叡「い、言いたいのは昨日のことは気にしてないってこと」

比叡「真剣に考えるから大変なだけで 皆やってることで」

比叡「でも口先だけで気にしてないって言っても説得力無いし、いつ憲兵に言うか保証もないですし」

比叡「このまま気まずいまま距離が空くの嫌で」

比叡「だったら……合意でその…友達として」

比叡「スキンシップでした実績を作れば今後告訴もできないし。気にしてないのも伝わるかなぁ…って」

考えた自分が一番我慢する方法を提案してみると司令は無言で執務室の鍵を閉めた。

それから司令とは仲良くお話ができる親友に戻った

行為自体は経験を重ねてもそれほど楽しいとは思えない

元々一人での行為もしないことはないが、めったにない。

そちらに興味自体もさほどない。

私はあまり性の分野に適正があるほうではないのだろう。

司令とならスポーツしたり、ゲームをしたりくだらない話をしている時間のほうがずっと楽しい。

でも親友との関係を壊したくないので拒んだりはしない。

気を使って自分から誘ってみたりもする。

別にそれほど楽しくないだけでどうしても嫌 というわけではない。

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比叡の申し出により執務室で二回目を行ってから彼女との関係は今まで通りに戻った。

違う点としてはたまに身体的接触が起きるだけ。

正直なところ、あの初回の罪悪感。

自らの過ちを思い起こしてしまうので「積極的にしたい!」と執着するほどは楽しくない。

体だけの付き合いならばもっと好みの体型をした艦娘を誘えばいいし

比叡とは一緒に遊んで楽しい間柄であって性的関係を求めていたわけではなかった。

しかし、一度目はこちらが襲ったのだ。

さらに二回目は彼女から誘ってきたのだ。

お互いの合意が取れているのに「まったくない」というのは相手に失礼になる

女性としての魅力を認めていないように取られてしまうのが怖くて

一度したら飽きた。とか思われるのが怖くて

遊びに行くとたまにそういったことになる

だったら遊びに行かなければいいと思うのだが気の合う親友など得難いし

それと遊ぶなんて楽しくて我慢できない。

あっちから飲みや映画やスポーツ等々、誘ってきたらなおさらだ。

また、比叡個人の人格に性的捌け口を求めていないだけで、肉体的にはそれなりに発育していて魅力はある。

男性としてやはりそこは嬉しく、行為自体に支障はない。

そんなことを繰り返していたある日。

ついにホテルへと入る現場が青葉により見つかってしまった。

そして金剛達に泣かれ、土下座し

最終的に責任を取る形で比叡とケッコンを行い、同居することにした。

比叡(新妻)「どーですか? 夕食の感想をぜひ ぜひ」

提督「素直に普通」

比叡「普通かー 前みたいに気合い入れたアレンジは?」

提督「それだけは禁止!」

提督「しかし最初はどうなるかと思ったがアレンジしなきゃ料理は普通」

提督「洗濯掃除に破綻はなく、家庭に入っても違和感はないタイプだったのね」

比叡「あーっ。ひどーい」

比叡「こう見えても女性ですってばぁ」

比叡「一通りはできます」

提督「女性? てっきり金剛3姉妹の弟かと」

比叡「ほっほー よーし。コントローラー持って。ボッコボコにしちゃうんだからぁー」

提督「ホイきた」

~1時間後~

比叡「あーん。やっぱり格ゲーは司令のほうが強いかぁ 次はマリオカート!」

提督「よーしかかってこい」

比叡「負けた方が明日のゴミ出し担当ですね!」


結婚生活はうまく行っていると思う。

退役させた比叡を嫁に迎えてみると料理を含んだ家事もそれなり

たまに料理を作っていたころはスゲー気合という名の謎アレンジ入れていた

毎日作らせると惰性なので普通にレシピ通り作ってくれる。

嬉しい誤算だった。

一緒に居て違和感はないし、2人で間が持たないということもない。

ただ

やっぱり彼女に対して湧くのは友情なり仲間意識なり。男女間の愛情ではないと思う。

どうもあちらもそんな感じ。

やっぱり世間一般の新婚のような目でこちらを見てはくれない。

べたべたはしないし寝室も別。

でもイベントだの記念日だので過激なことしなくてもいいしこれはこれで楽。

そんな惰性でも丸1年ほど継続すれば子供もできた。

比叡「ママでちゅよー いないいなーい ばぁ」

提督「ほら パパって言ってみてパパって」

比叡「0歳児が言うわけないじゃないですかぁー」

提督「確かに(笑)」

出産後もそれなりに。相変わらず愛だの恋だのはないが子育てもきちんと役割分担。

問題なくこなして大きな喧嘩もなく数年が経過

比叡「この子がもう小学校入るなんてー 早いですねー」

提督「だなー」

比叡「あっ。今日はお祝いに外食しましょうよー」

提督「ウチの母親が料理を作って持ってくると」

比叡「oh 嫁姑問題?」

ケッコン6,7年経過してもそんな問題はない。

「姑の肩を持つ~」とか嫉妬されることもなくて楽でいい。

提督「ところでうちと同時期に結婚した同期の○○提督。離婚したらしいよ」

比叡「ひえ~っ あんなに熱々だったのにー」

提督「熱々と言えばあそこの提督も あっちの提督も夫婦仲冷めきってるらしくて」

比叡「どっちの奥さんもあんなに提督LOVEだったのに?」

比叡「確か20人くらいの競争で妻の座を勝ち取ってたような…」

提督「世の中わかんないよなー」

比叡「まぁ頑張って根詰めすぎると長続きしないですからねー」

提督「そういや凄かったね。気合い満タン入れた昔の料理」

比叡「…また入れます?」

提督「遠慮しときます」   終わり

なんかRとは程遠いと思ってたらアレみたいなので予定変更

当初の予定はエロじゃないけど下ネタなのでお蔵入り

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