咲「猫ちゃんかーわいいーっ!」 和「……」 (191)

初めに
猫=池田ではありません
日常系ですが、咲和要素あります

完全な思い付きですが、ひっそり書いていきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469892118


【清澄高校 麻雀部部室】



咲「あぁ……可愛い…」ナデナデ

猫「にゃー?」スリスリ

咲「可愛いよぉ~!」ナデナデ

和(……)


和(突然ですが)

和(我が部室に、猫がやってきました)


咲「ほら、ごろごろ~♪」

猫「にゃぁ~」ゴロゴロ

咲「えへへ、良くできたねー♪」ヨシヨシ


和「……」

和(……あれはそう、今から三日前の事です。丁度、雨が降っていましたね)

和(インターハイを無事優勝で終え、穏やかな日々が続いていました)

猫「にゃぁ……」チラッ

和「!!」

猫「……」フッ

和(そう……)


和(この泥棒猫が来るまではッッ)ギリッ


【三日前】



和「こんにちは」ガチャ

優希「おっ、のどちゃん参上だじょ!」

和「ゆーきだけですか。部長と染谷先輩は?」

優希「染谷先輩はお家の手伝いで帰った!部長はいつものだじぇ」

和「染谷先輩、最近は大会で忙しくて家のお手伝いが出来ていませんでしたしね」

和「部長は……まったく、いつも寝ていますねあの人は」ハァ


優希「あははっ、まあまあ。部長は最後の大会で気を張ってたみたいだし、今くらいは休ませてあげるのが優しさだじぇ!」

和「それもそうですね……」ニコッ



京太郎「おーっす。すっげえ雨だな」

優希「おい犬!貴様、ご主人様よりも遅く出勤とはいい度胸だな!表にでろ!逆さに吊るしてやる!」

京太郎「俺を吊るしても雨は止まねえよ……つうか、逆さに吊るしたらダメだろ」

和「これで、あと来ていないのは咲さんだけですか」ウズッ

優希「のどちゃんはホントに咲ちゃんが好きだなー?」


和「なっ……!/////」


京太郎「目が違うもんな、咲を待ってる時の」

和「須賀君は黙ってください!」

京太郎「厳しいな!?」


和「コホン、ですが少々心配ですね。いつもなら既に部室へ来ている時間なのに……」

優希「雨凄いからなー、少し止むまで校舎で雨宿りでもしてるんじゃないかー?」

和「それなら良いんですが……」

京太郎「案外、他の生徒の傘に入れて貰ってたりしてな」

和「な、何ですって!?」クワッ


優希「あー、インハイ終わってから咲ちゃん大人気だもんなー」

優希「惚れる女は数知れずだじぇ!」

京太郎「誰かさんと違ってな」

優希「私はたった一人にだけ惚れて貰えればいいのよ?あ、な、た!」

京太郎「せやな」


和「そ、そそそそそんなオカルトありえません!!咲さんがどこぞの泥棒猫に……」アワアワ



京太郎(おい、冗談のつもりだったんだが?)コソコソ

優希(まあでも、案外本当にそうかもしれないじょ?)コソコソ

京太郎(あの咲が?ははっ、ないない)コソコソ




咲「すみません!遅れましたー!」ガチャ



和「!!咲さ……」

優希「噂をすれば咲ちゃん登じょ……?」


京太郎「??咲、なんか胸でかくなったk?」

優希「ふんっ」ゲシッ

京太郎「いてぇ!?」

和「グッジョブです優希。優希がやっていなければ、須賀君の首が飛んでいました」

京太郎(こえぇ…… )



和「そんな事より咲さん!制服がびしょ濡れじゃないですか!あぁ、こんなに濡れて……(あ、透けてる……)」ゴクリ

咲「えへへ、途中から走ってきたから 」

和「ほら、風邪を引いてしまいますから制服を脱いでください!それとも私が脱がせましょうか!?」

咲「じ、自分で脱げるよっ!/////」

和「……そうですか」(´- ?-`)ショボン


優希「ていうか、咲ちゃん胸の中に何しまってるんだー?それとも、本当に大きく……?」

和(巨乳咲さんですか……うーん、ナシですね)


咲「あっ!?そ、そうだった!!皆、大変なんだよ!」アタフタ


優希「なんだ咲ちゃん、小鍛治プロとエンカウントでもしたのか?」

咲「ううん、そうじゃなくて……」

咲「ほら、出ておいで~」


『……』モゾモゾ


咲「んっ、くすぐったいよぉ」

優希「さ、咲ちゃんの胸が!!」

和「う、動いてる……!?」



和(そんな、あんなに動くほど無いハズです!!)

和(SOA!そんなおもち、ありえません!!)



『……』モゾモゾ

優希「ん?これって……」

和「生き物……?、」

咲「んしょっ」バッ

猫「にゃー」



和 優希「「……猫?」」



猫「にゃぁ~」スリスリ

咲「ふふっ、そんな所に顔擦り付けたらくすぐったいよー」クスクス


京太郎「まさかとは思うけど、その猫」

咲「うん、ここに来る時にダンボールに入れられてるのを見つけて」ヨシヨシ

猫「にゃぁ……」

和「それは可哀想ですね……」

優希「こんな小さい猫を捨てるなんて、どこの外道だ!」

咲「そんな訳で、放っておけなかったから連れてきちゃって……くしゅんっ!」


咲「うぅ……」ズズ

和「なるほど、傘を差していては早く走れないから子猫を胸にしまって走ってきたんですね……」

咲「うんっ」

優希「それで咲ちゃんが風邪引いたら意味ないじぇー!」

和「そうですっ!とりあえず、その猫は私が見ておきますので、着替えてください!」

咲「うん、そうするよ。じゃあちょっと見ててくれるかな」つ猫

和「はい」つ受け取り

優希「じゃあ私は温かいお茶でも淹れてくるじぇー!」

京太郎「なら手伝うわ」



和「……」

猫「……」

和(それにしてもこの猫……見た所メスの様ですが……)チラッ

猫「にゃっ」ピクッ

和(私の咲さんの胸に触れるなんてなんと羨ま……妬ま……羨ましい……)ギリッ

猫「……」フッ


和「なっ!?」


和(こ、この猫!!今私を馬鹿にしましたね!?)

猫「にゃぁ~」

和(アナタがまだ触っていない胸に私は触ったんだにゃー!とでも言ってるんですか!?)

猫「にゃー?」フンス

和(この猫……っ!!)

和(捨てられた境遇には同情しますが、少し咲さんに優しくされた位で調子に乗らないでもらえます!?)

猫「にゃー」フッ

和「良いですか?咲さんは私の……」



咲「私がどうかした??」ヒョコッ



和「咲さん!?」

猫「にゃー!」ヒョイッ

咲「きゃっ!急に飛びついて……あははっ、くすぐったいよぉ~!」

猫「にゃー♪」ペロペロ

咲「んふふ、唇舐めちゃダメだよー」キャー

猫「にゃ……」ビクッ



和「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



和「咲さん……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

咲「えっ、どうしたの?和ちゃん?」

和「ネコの肉って美味しいんでしょうかね……?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

猫「にゃ、にゃぁ」プルプル

和「その猫で試してみましょうか……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

咲「もー和ちゃん!よく分からないけど、そんな事いったら」


咲「めっ!だよ!」メッ!

和「はい!すみませんでした咲さん!」ニパー





京太郎(おい、和のやつなんで猫にムキになってんだ?)ヒソヒソ

優希(女の戦いってやつだじぇ)


書き忘れましたが、のどっちだけIPSモードです

主は猫飼ったことありませんので、想像で書いていきます(飼育関係の描写なあまりありまけんが)

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」 
↓ 
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか? 
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ 
いちいちターキー肉って言うのか? 
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」 
↓ 
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。 
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋 
↓ 
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw 
んな明確な区別はねえよご苦労様。 
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」 
↓ 
>>1「 ターキー話についてはただ一言 
どーーでもいいよ」 
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです 
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ! 
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469662754/)


余談
7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:06:48.44 ID:10oBco2yO
ターキー肉チーッスwwwwww
まーたs速に迷惑かけに来たかwwwwwwwww

9 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:12:33.84 ID:LxY8QrPAO
>>7
はいNG設定


この速さである
相変わらずターキー肉くん=>>1という事を隠す気も無い模様

31 ◆xmciGR96ca4q sage saga 2016/07/28(木) 12:50:19.79 ID:g6WSU+sH0
昨夜寝ぼけてスレ立てミスったんで憂さ晴らしも兼ねて久々のロイミュ飯でした。書き溜め半分残り即興なんで色々アレかもしれませんがアレがアレなんでアレしてください何でもシマリス(熱中症

建てたら荒れると判ってるスレを憂さ晴らしに建てる
つまり>>1は自分の憂さ晴らしにs速を荒らして楽しんでる

うーん、いつも通りのクズ>>1で安心するわー



咲「さて……」ナデナデ

猫「にゃぁ」←膝の上


咲「この子、どうしよう?」

和(雨が止んだら元の場所に戻してこれば良いんです)

和(この猫、危険です)

優希「うーん、意外と捨てネコなんて漫画でしか見たことないからなぁ」

京太郎「飼い主を探すか?」


和「捨てられたんでしょう?仮に探し出せたとしても、また捨てられるのがオチです」

咲「何だか和ちゃんの機嫌が悪いねー。どうしたんだろうね?和ちゃんは笑ってる方が可愛いにゃー」ネコノテフリフリ

猫「みゃぁ」テフラレ

咲「ふふっ♪」


和(か、可愛いーッッ/////)

優希「なんか、咲ちゃん嬉しそうだじょ」

京太郎「あー、咲って昔から犬とか猫とか好きなんだよ。よく居るだろ?猫とかに猫語で話しかけたりする猫好きな人。それみたいなもん」

優希「咲ちゃん、小さい子供とかも好きだし、子猫って所もポイント高いのかもなー」


久「うぅん……騒がしいわね……」フワァ

咲「あ、部長!」

久「おはよ……あら?打ってないのね?」

咲「それが……」


……………………………………………………


久「へぇ~?捨て猫ね」スッ

猫「にゃっ!」∥彡サッ

咲「猫ちゃん?」

猫「ふしゅー」

久「あら……嫌われちゃったかしら?」

優希「本能で危険な人だって分かるんだじぇー」


久「失礼ね!!私のどこが危険なのよ?」

京太郎「この猫、メスっすからねー」

久「……なるほど」

和「納得するんですか」

久「まあ冗談は置いといて」



久「その猫、元の場所に戻してきなさい」


咲「えぇっ!!?」

優希「そんな!」


和「まあ、それが妥当でしょう」

咲「の、和ちゃんまで……」

久「捨て猫、確かに可哀想だわ。私だって何とかしてあげたいと思う」

咲「じゃ、じゃあ」

久「分からない?可哀想、だけで拾ってきて、咲はその子に何ができるの?」

久「この中にその子を引き取ってあげられる人がいるなら、何も言わないけど」


和「……私の家は……厳しいかと」

久「そうね。私の家もだわ」

京太郎「俺ん家は両親共働きで面倒見れねえな…」

優希「うっ……ウチはペット禁止だじょ…」


久「それで、咲の家は?」

咲「……お父さんが猫嫌いです…」

久「まこの家は論外だわ。仮にも飲食もする場所だし、雀卓に飛んできて山とか崩されたら溜まったもんじゃないしね」

久「つまりは、そういう事よ。何の考えも無しに拾ったってその猫を二度突き落とすだけだわ」

久「だからせめて、情が薄い今の内に元の場所に戻して来た方が傷は浅く済むわ」

久「ほら、丁度雨も止んできたし」

和(よしよし、いい調子です。こんな泥棒猫はさっさと……)チラッ

咲「……」シュン



和「……」



咲「うぅ……」グス

猫「みゃぁ……」ペロペロ

咲「ふふっ、ありがと……」ヨシヨシ


和(……)フゥ

久「ね?咲、辛いのは分かるけど」


和「ちょっと待ってください」

咲「和ちゃん……?」


久「何かしら?」

和「この部室の使用権は麻雀部に託されてるんですよね」

久「ええ、そうね。施錠だけはしっかりするっていう条件はあるけれど」

和「その猫は見たところ子猫ですが、そこまで幼い訳ではないでしょう」

和「飼い猫だったっぽいですし、躾もしっかりされています」

咲「和ちゃん……?」


和「部室で飼っても……いえ、飼うまではいかなくても、しばらく置いておいて誰か飼い主を探すくらいはしてもいいのでは?」

久「……和は否定派じゃなかったのかしら?」


和「ええ、まあそうですね。部長の言ったことにも納得しましたし、むしろ置いてくる方が当然かと」

久「それに、この部室で?この子を一人で?それは少し可哀想じゃないかしら?」

和「この猫がどうあろうが私は関係ありませんが、もう1度戻してくる方が可哀想でしょう。情はまだ薄いかもしれませんが、それでも情は情です」

和「関係を持ってしまった以上、置いてくるなんて出来ないですよ。咲さんなら尚更」

和「それに、猫は比較的自由を望むと聞きます。この猫がどうかは知りませんが、この旧校舎ならぴったりな環境では?」

久「珍しいわね、和がそんなに真剣になるなんて……愛着でも湧いたのかしら?」

和「二度言わせないでください。この泥棒猫の為を思った訳ではありません。」

久「ならどうして?」


和「……私は、咲さんの笑顔が見られる方が良いですから」

久「……そう」フフッ


咲「えっ?そ、それってどういう……/////」

久「はぁ……何だかこれじゃあ私が悪者みたいね」ヤレヤレ

猫「みゃぁ…」スッ

咲「あっ、猫ちゃん」


猫「にゃー!」ピョンッ

和「きゃっ」ダキッ

優希「おぉ、おっぱいにダイブだじぇ」

京太郎「羨ましいなぁ……」

優希「ふんっ!」ゲシッ

京太郎「いってぇ!?」


久「良いわ。部長が許可します。その猫をここに置いても構わないわ」

咲「ほ、本当に良いんですか……?」

久「けど、しっかりエサやら何やら、飼うための道具を揃えなきゃダメよ?」

咲「は、はいっ!!」

咲「やった!やったよ和ちゃん!ありがと!大好き!」ダキッ

和「さ、ささささささ咲さん!?/////」ギュ

咲「和ちゃんのおかげだよぉ!」ニコッ

和「あ、当たり前です!咲さんの望みならなんでも叶えます/////」


久「あー、イチャついてる所悪いんだけど私だって、元々本気で拒否するつもりなんて無かったわよ」

久「なんかこのままだと私だけ悪者で終わる気がするから言うけど」

咲「えっ?」スッ

和「ぁ……」

和(離れてしまいました)ショボン

久「可愛い後輩のお願いを無碍にする訳がないでしょう?」

久「それに、知らない?私、猫って大好きなの。ずっと飼ってみたいなーって」

優希「や、やり方が回りくどいじょ……」

和「つ、つまり、自分からここで飼いたいという案を出すのが照れくさかったから、誰かが言い出すよう仕向けたって事ですか?」


久「そんなに深くは考えてなかったわよ?1人くらい反対意見出した方が面白くなりそうだなって思っただけで」

久「けどまぁ……」ニヤリ

和「な、なんですか」

久「和の言葉には、思わず痺れたわ」

和「……なっ」



京太郎「私は、咲さんの笑顔の為ならなんでもします」キリッ

優希「ひゅー!のどちゃんやーるじぇー!」ヒューヒュー

和「ーーーーーッッッ/////!!」カァァ

和「か、からかわないでくださいっ!!それと須賀君!!そんな事は言っていません!!!」

優希「きゃー!のどちゃんが怒ったー!」キャーキャー

京太郎「羨ましいぜ咲……俺もそんなに想われてみてぇ……」

咲「/////」ボッ

猫「みゃぁ♪」


久「ふふっ、これからしばらく更に賑やかになりそうね」クスクス


【回想終わり】


和(まあそれから、猫用のエサを買ったりおトイレ用の道具を買ったりして、一応環境は整えた訳ですが……)


咲「ほらっ、猫ちゃんこれ食べる?」スッ

猫「にゃー♪」パク

咲「あぁぁ~!可愛いぃ!」ウズウズ

和(あの泥棒猫が来て以来、咲さんが私に構ってくれません)ムス

和(この猫は生意気にも、私を小馬鹿にした態度を取りますし……っ!)

和(やっぱり、部長の意見に賛同してあんな猫置いてくるんでした)

和(……って、部長は元からここに置くつもりでしたか)


和「……はぁ」


猫『やぃ、和ちゃん』

和「えっ……」

猫『何をため息なんてついているんだにゃー』

猫『和ちゃんは私の事撫でてくれないのかにゃー?』


和「何やってるんですか……咲さん」



咲「てへへ、バレたかにゃー!」

和(か、可愛い……ッッッ/////)

和(咲さんの猫語が聞けただけで、お前がここに来た意味はありました!!グッジョブです!)グッ

猫「にゃ?」クビカシゲ

咲「でも驚いたなー、本当だったらおトイレとかここでしなさいっ!って教えなきゃいけないんでしょ?」


和「えぇ、そうみたいですね。この子は、元が飼い猫だったおかげか教えずに済みましたけど」

咲「偉いねー」ヨシヨシ

猫「みゃぁ♪」スリスリ

和(私だっておトイレくらい一人でできますよ咲さん!)

咲「私達がここにいない時、外に出られないのは可哀想だけど」

和「ベランダ……というか、屋根上には出られますし充分では?」

和「そんな事より咲さん」


咲「うん?なにー?」

猫「にゃー?」

和(くはっ……、猫とシンクロする咲さん可愛い……ッッッ!!猫ではなく!咲さんが!!)

和「い、色々とやるべき事はあると思いますが、まずはその泥ぼ……猫の名前を決めてあげては?」

咲「あっ、それもそうだね!」

咲「いつまでも猫ちゃんじゃあ可哀想だ!」

和「部長たちが来たら、一緒に考えてみましょうか」

猫『それがいいにゃー!和ちゃんさすがだにゃー!』

和「……気に入ったんですか、咲さん」

咲「えへへ////」


【名前を決めよう!】


久「名前?猫じゃダメかしら?」

咲「えっ?い、良いんですか?」チラッ

和「いやダメでしょう……面倒くさくならないでください部長」ハァ

久「あははっ、ごめんごめん」

まこ「にしても、本当に猫を部室で飼うなんて驚きじゃ」

咲「ごめんなさい、染谷先輩がいない時に勝手に決めちゃって…」

まこ「もう一人部員が増えたみたいで賑やかじゃけぇ、気にしとらんよ」


京太郎「にしても名前か」ウーン

猫「にゃー」チラ

京太郎「」ジーッ

京太郎「……タマとかどうだ?」

優希「京太郎は麻雀のセンスだけじゃなくてネーミングのセンスも欠片もないな!」

京太郎「ひでぇ言われよう!」

咲「あはは…でも、タコス作りのセンスは凄いから、京ちゃんも自信もって!」グッ

優希「まあ、そこは認めてやる!」

京太郎「お、おう……ありがとな?……うん?これって喜んでいいのか?」

久「はいはい!話が進まないから漫才はそこまで」パンパン


まこ「名前っちゅうんは結構大切じゃけえ、しっかり決めんとな」

久「一応、咲が拾ってあげたんだし、咲が決めても良いわよ?」

京太郎「まあ、今んとこ咲に一番懐いてるし、その方が喜ぶかもな」


咲「名前……名前……」ウーン

和「私はペットなどを飼ったことが無いので分からないんですけど、こういう時って何を基準に名前をつけるんですか?」

久「そうねぇ、猫や犬なら毛並みの色とか、模様とかかしら?」

久「私も飼ったことないんだけどね」

咲「毛の色は……白?ですかね?」

和「模様とかはとくにありませんね」


猫「にゃっ!」ヒュッ

咲「あ、こら、雀卓に乗ったらダメだよー」

猫「にゃー」コロコロ

優希「牌で遊び出したじぇ」

まこ「こらこら、間違えて飲み込んだら大変じゃ、やめんさい」スッ

猫「みゃぁ!」

咲「ふふっ、そんなに気に入ったの?」

和「触っていたのは……白ですね」

咲「白……はくかぁ……」ウーン



久(……まさか)

優希(この先の展開、なんとなく読めたじょ)

まこ(まあ、それも運命じゃけえ)


和「咲さん?」

猫「にゃー?」

咲「……よしっ!決めました!」ニコッ

咲「毛並みは白!模様特になし!そして、牌の白を気に入った!」

咲「と言うことで、この子の名前は……」



咲「シロちゃんにしましょう!」


猫「にゃー!」

久「ふふっ……い、良いわね!それじゃあそうしましょうか」

まこ「あんたの名前はこれからシロじゃ」

優希「よろしくなっ!シロっ!」


和(…私も咲さんに名前、つけて欲しいですね……)


和『和ちゃん♪私の物っていう証に、和ちゃんに私から名前つけてあげるね』

和『は、はい!お願いします!』

和『じゃあ、宮永和とか……どう?』

和『咲さん……!!』

和『ふふっ、和ちゃんおいで?』

和『はいっ、可愛がってください……!』



和(……アリですね)



京太郎(なあ、シロってタマと同じくらいベタじゃね?)コソコソ

優希(なら咲ちゃんに言ってみるがいいじょ。思い付いた時、あんなに嬉しそうな顔をしていた咲ちゃんに。私は無理!)

京太郎(……それもそうだな)クス

少しずつですみませんが、投下していきますよー
レス嬉しいです(ペッコリン)

――――――――――――――――――――

【シロと和】


和「おはようございます」ガチャ

シーン


和「……一番乗りでしたか」

和「そういえば、今日は遅くなると言っていましたね」

和「…ネトマでもしてましょうか」テクテク

和「……」ホゥ

和「……あ」

シロ「にゃぁ」←パソコンが置いてある机の上

和「……」スワリ

和「シロ、どいて貰えますか?そこに居られると画面が見えないので」


シロ「みゃぁ」ピョンッ ポフ

和「あ、こらっ、エトペンの上に……」

シロ「みゃぁ……♪」

和「……はぁ」

和「まあ好きにしてください。エトペンで爪を研がないでくださいね」

シロ「にゃっ!」


和「……」ポチポチ

シロ「にゃぁ」スリスリ

和「……」ポチポチ ロン!!



和(いい感じですね)

シロ「うにゃぁ」フワァ

和(……ん?思えば、この猫は咲さんに抱きしめられたり胸の中に入れられたりしている訳ですよね?)

和(つまり、全身咲さんに包まれたという訳で、それはつまりこの猫は咲さんそのものに近い個体って事ですか?)

和(それはイコール、私は咲さんを抱いて打っていると)

和「……」

猫「……」スヤスヤ



和(……なんだか興奮してきましたね)ポチポチ



…………………………………………………


優希「どーん!片岡優希、ここに見参!」

咲「こら優希ちゃん、ドアはゆっくり開けなきゃ危ないよ」

優希「咲ちゃんは心配性だなーって、誰もいないのか?」

咲「んー……あ、和ちゃんとシロちゃん」

シロ「…」スヤスヤ

和「……」スースー

優希「おおぅ、のどちゃんがエトペンとシロをおっぱいで挟んで寝てるじぇ」

咲「ふふっ、待たせちゃってごめんね…」

咲「いつの間にか仲良くなったんだね、シロちゃんと和ちゃん」クスクス


優希「ネトマ打ってたっぽいなー」カチャ

咲「あ、本当だ。牌譜残ってる」

優希「どうせのどちゃんの圧勝だろうけど……」カチッ

優希「……!?」

咲「どうしたの?……って、ええっ!?」


のどっち 和了り役

・嶺上開花
・嶺上開花
・嶺上開花
・嶺上開花……etc.



咲 優希((な、何があったの!?(んだじぇ!?)))



和「ふふ……さきさんをだいてうってるみたいです……」ムニャムニャ


【小さいのが好み?】


優希「どーん!リーチ一発ツモ!オヤッパネ!」

和「またですか…」フゥ

まこ「速すぎじゃぁ」

久「全国で揉まれて、一番雀力が伸びたのが優希ね」

優希「我最強なり!」

まこ「こりゃあ、うかうかしてられんわ」



シロ「みゃぁ!」モゾモゾ

咲「こら、ダメだよー?シロちゃんは私とここで遊んでよう?」ヨシヨシ

シロ「にゃぁ…」マルクナル


京太郎「にしても、こいつが来てからもう1週間か」

咲「うん。もうすぐ夏休みも終わっちゃうね」

京太郎「早えなぁ」ハァ




優希「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ガバッ

和「こらゆーき、対局中に立つのはマナー違反ですよ」

咲「ど、どうしたの優希ちゃん?」

優希「た、大変な事を忘れてたじょ……」

京太郎「はんっ、大方まだ夏休みの課題が全く終わってないんだろ。そんで、今の咲の言葉でその事を思い出した」


優希「なんで分かった京太郎!?」

京太郎「テンプレだろ」

久「いつも道理ね」フフッ


和「……ゆーき?」ゴゴゴゴゴ

優希「げっ、のどちゃん…」ビクッ

シロ「にゃっ……」プルプル

和「私、言いましたよね?今年の夏はインハイで忙しくなるので、早めに課題を終わらせておくように、と」ワナワナ

和「私も手一杯なので、宜しくお願いしますよ、と」ワナワナ

優希「の、のどちゃん…」

和「一緒に作りましたよね?計画表を……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



優希「ひっ!さ、咲ちゃん……」ウルウル

咲「ま、まあまあ和ちゃん!落ち着いて?」マァマァ

咲「優希ちゃんだって、インハイのための練習頑張ってたんだし、これくらいで……」

和「咲さんはゆーきを甘やかしすぎです!」ビシッ

咲「ええっ!?」

和「その理屈が通るなら、インハイの勉強も頑張って、宿題もきっちり終わらせた私の事を褒めてください!さぁ!さぁ!」

シロ「にゃ、にゃぁ……」ヒキッ

和「優希を甘やかすのは小さいからですか!小さいのが好みなんですか!!その猫同様、小さいのが良いんですか咲さん!」ガシッ

咲「あわわわわわわわ」

優希「小さっ!?」ガーン


まこ「ちょ、和はちょっと落ち着きんさい!」

久「……っっ……くくっ…」プルプル

まこ「あんたも笑っとらんで止めんか!」

和「今ほど己の身体を恨めしく思った事はありません……!!」

和「ゆーき!図書室へ行きますよ!!夏休み中はずっと開放しているはずです!」グイッ

優希「の、のどちゃん!?ち、ちなみに何をしに……?」

和「決まってます……課題でしょう?」(ニッコリ)

優希「えぇっ!?そんな、ちょっ、のどちゃん引っ張らな、力強!?」グググ

優希「ていうか、部活はどうするんだ!」

和「大丈夫ですよ。幸いにも今はお昼前です。そうですねぇ……日が落ちるまでには終わりますよ」(ニッコリ)


和「という訳で、すみませんが少々失礼します!」グイグイ

優希「ちょっ、咲ちゃん、部長助け―――――」


『嫌だじぇええええええええ!!』


バタンっ



咲「い、行っちゃいましたね……」

久「大会で雀力が一番伸びたのは優希だけど、色々と良い方向に吹っ切れたのは和ね」クスクス

まこ「あれはいい方向っちゅうんか?」

久「まあ、ね。大会中は良い意味でも悪い意味でも、ピリピリしてたから」

久「肩の荷が下りたみたいな、あんな和は久しぶりじゃない?」


まこ「……そうじゃね」チラッ

咲「久々に怒った和ちゃん見たねー」ナデナデ

シロ「にゃぁ……」ソウデモナイ

咲「でも、課題に付き合ってあげる所とかはやっぱり優しいんだよー?」フフッ

シロ「にゃっ!」

京太郎「咲お前……一人でシロに話しかけて中々シュールだぞ」

咲「むっ、うるさいよ!」

久(咲もお姉さんと仲直りして、どこか明るくなったし…)フフッ

久「さぁ!二人抜けちゃったし、二人とも卓に着きなさい?」

咲「はいっ!」

京太郎「うっす!」

一応酉付けました
レスありがとうございます。一期の優希のテスト勉強を手伝う回みたいな日常をアニメで観たいですね


【猫雀士?】


~対局中~


ドラ 1m

咲「ポン!」

久(咲が鳴いた……)チャッ

久(おろ、流局間際のここで2索?もう聴牌はしてるけど……)チラッ

久「……」つ西

まこ(こりゃあ、咲が嶺上で和了るかいのぉ?)タン

京太郎(良く考えてみたら、俺って滅茶苦茶贅沢な卓で打ってるよな)タン

咲「……」チャッ

咲(来たっ、この牌で……)スッ


シロ「にゃっ!」ソレダメッ

咲「ん?シロちゃんどうしたのー?」ヨシヨシ

シロ「にゃー!」

咲(加槓せずにそのまま切れってことかな?聴牌は残せるけど……)

咲「でも、もう数巡で流局だよ?」

シロ「にゃっ!」ゼッタイッ

咲「もー、分かったよー」つ 3索


久「あら」




京太郎「ノーテン」

まこ「ノーテンじゃ」

咲「テンパイです」パラ


久「テンパイ」パラ

咲「なっ!?」



久 手牌

111m 24 678s 345p 西西




咲(あのまま加槓してたら、槍槓ドラ3喰らってた……)

久「んもう、シローはまた咲の味方ばっかりしてー」

まこ「お前さん、槍槓にドラのみで和了ろうとしてたんか……」

久「咲が加槓しそうだったから狙ってみたんだけど……そのまま切られたし、リーチしとけば良かったわね」

久「私の悪待ちも、シロの咲愛には敵わなかったわ」クスクス


シロ「みゃぁ!」スリスリ

咲「シロちゃん、麻雀分かるの?」

シロ「にゃー!」デキルッ

咲「凄い!凄いよシロちゃん!猫雀士だねっ」ナデナデ

まこ「さすがに偶然じゃろ?」コソコソ

久「さて、どうかしらね?」クスクス



咲(その後も、シロちゃんが示した牌でリーチを掛けると、待ち牌は少ないのに一発でツモれたり、放銃率がほぼゼロになったため、宮永咲シロを抱いて対局禁止令、が発令されました)

咲(なんで私だけ?と聞くと、私以外にはアドバイス(?)をしないから、だそうです)


咲(そして後日)



シロ「にゃっ!」ピョンッ

和「こら、集中できないので咲さんの腕の中へ戻ってくださ……」

シロ「にゃぁ…」スリスリ

和「……」

和「……」発情モード

和「カン、ツモ嶺上開花」

和「カン、カンツモ嶺上開花」

和「カン、リーチ、ツモ6000オール」

和「カン、カン、カン、ツモ嶺上開花」


優希「じぇっ!?」

久「これは驚きね……」

まこ「な、何じゃ?こりゃぁまるで……」


咲(シロちゃんを抱いて打った和ちゃんが、あの時のねっとまーじゃんの様な打ち方を続けたため、和ちゃんシロちゃん抱いて打つの禁止令、も発令されました)


咲(和ちゃんに、どうしたの?と聞いても、何故かはぐらかされてしまいました)


咲(そんなこんなで、私たちは楽しくやっています!)



【シロと京太郎】


京太郎「……」カチカチ

ロン!! 48000!!

京太郎「あー!また飛ばされちまった…」

京太郎「中々上手く行かないもんだなぁ」フゥ

シロ「にゃー?」

京太郎「あぁ、咲たちか?あいつらなら午後から来るってよ」

シロ「にゃにゃ?」

京太郎「なんでも、午前中は龍門渕の人達からプールに誘われたらしい」カチカチ

シロ「みゃぁ?」

京太郎「ははっ、清澄の皆だけならまだしも、他校の人がいる中に男の俺が一人で行くのはちょっとな」

シロ「にゃー」ナルホド


京太郎「つーわけで、もうしばらく俺と二人だけど我慢な」

シロ「にゃぁ……」

京太郎「おい、露骨に嫌な表情されると俺も傷つくっつーの」

京太郎「……シロは人間に例えると訳の分からん性格だよなぁ」

シロ「にゃ?」

京太郎「咲に対してはデレデレだろ?和に対してはなんかライバル心抱いてるみたいだし、部長に対してはツンツンしてるし」

京太郎「……いや、別に訳分からん性格ではないか」

シロ「……にゃぁ」ナニイッテンダコイツ

京太郎「まあいいか。うっし!良い気分転換になったわ、サンキューな」ナデナデ

シロ「にゃ」フイッ

京太郎「よし、これで俺も和ばりにネトマ上手く……」

ロン!96000!



京太郎「」

シロ「みゃぁ……」ヤレヤレ


【プールにて】



衣「ほぅ、化け猫か」

咲「化け猫じゃなくて普通の猫だよ、衣ちゃん」

衣「ちゃんではなく!」プンスカ


久「そろそろ夏休みも終わっちゃうし、どこか引き取り手を探さないといけないわね」

咲「ええ!?ず、ずっとあそこで飼うわけには……」

久「何言ってるの、そんな訳にはいかないでしょう?」

久「学校が始まったら、今みたいに朝から夕方までずっと見ている訳にはいかないんだし」


咲「で、でもシロちゃんは1人でも我慢できてますよ?」

衣「まあ落ち着け咲」

咲「衣ちゃ……さん」

衣「清澄の部長が言う事も理にかなっているだろう」


衣「いくら咲と、そのシロちゃんとやらが相思相愛の関係を築いていようと、いつまでも1匹で過ごさせていては何があるか分からん。それに、甘えたい時に誰も居なかったら、それはあんまりだ」

衣「今を誰かと幸せに過ごさせるだけよりも、将来を見据えて末永い幸せを掴ませてやった方が懸命ではないか?」

咲「で、でも飼い主が見つからなかったら……」

衣「その時はその時で考えれば良かろう。しかし、これは決断を後回しにしてもいい、という意味では無いぞ」

衣「今から始められる事は、今始めなければならない。長引かせればそうするほど、咲が辛くなるだけだからな」


咲「そんな事……」

衣「聞くに、シロちゃんを拾ってからまだ2週間ほどと言うじゃないか。その期間でさえ、もう別れるのが辛いのだろう?」

衣「ならば、数年後に引き取り手が現れた時、咲がどうなるかなど想像に難くな……」




咲「うぅ……」グスッ


衣「えっ……さ、咲?泣いているのか……?」

咲「ふえっ……だって……っっ…」グス

衣「ま、ままま待ってくれ咲!衣が言いすぎた!」アワアワ

衣「うむ!咲が飼いたいのなら清澄の部室で飼うと良い!なんなら、エサ代などは全て衣が負担しよう!」オロオロ

衣「そうだ!いっその事ハギヨシに命じて、部室で飼えるよう改造させよう!」アワアワ


久「それはダメね」キッパリ

衣「き、清澄の!空気を読まぬか!」

咲「ふぇぇぇ!!」ヒグッ

衣「さ、さき…」オロオロ

衣「さきぃ……なきやんで……」グスッ

咲「うぅぅぅ……」グスッ

衣「ふぇ……さき…」ポロッ

久「ちょ、天江さん?」

衣「うわぁぁぁぁん!!」ビェェ


久「え、ちょ、待って!?どうして天江さんまで……」


久「こ、こんな所和たちに見られたら……」


優希「片岡優希!水着で参上!!……って」

和「ああ!?ちょ、部長!私たちがいない間に何咲さんを泣かせてるんですか!!」

透華「衣!?どうしましたの!?なんで泣いてますの!?お腹が痛いんですの!?」

純「おいおい……面倒事はごめんだぜ……?」

優希「おいノッポ!面倒事とはなんだ面倒事とは!」ウガー

智紀「何があったの」

まこ「さぁのお……」

一(宮永さんと衣が一緒に泣いてる……あれ?なんでボクはこんな時にドキドキしてるんだろう?)ドキドキ

久(タイミング悪!!)


和「部長!!」

透華「竹井久!!」

久(私が泣きたいわよぉぉぉぉ!!)


――――――
―――――――――――
―――――――――――――――――


【シロと京太郎②】


京太郎「…はい、失礼しまっす!」ピッ

シロ「にゃぁ?」

京太郎「くはっ…あっはっはっ!!」

シロ「にゃ、にゃぁ……?」ヒキッ

京太郎「ふふっ…ああ、すまんすまん」

京太郎「今、ハギヨシさんっつー龍門渕の執事さんから電話が掛かってきてよ」

京太郎「長野の魔物、宮永咲と天江衣がお前の事で泣いたんだってよ」アッハッハ

シロ「にゃにゃ?」ナンデ?

京太郎「さあな。詳しくは知らねえけど、天江さんに気難しい言葉で諭されたんじゃねえ?」

京太郎「にさてもあの2人だぞ?魔境長野の2大魔王とか呼ばれてるあの2人が……くくっ…」ヨイショッ

シロ「にゃぁ!?」モチアゲラレ


京太郎「お前みたいなちっちゃい猫の為に泣くなんて、信じられねえだろうなぁマスコミとかは」クスクス

京太郎「……良かったなぁ、お前。咲に拾われてさ」ヨシヨシ

シロ「……」フイッ

シロ「にゃっ!」ガリッ

京太郎「いって!?ちょ、いい話風にしてやったのに!」

京太郎「あ、もしかして掴んでた場所が胸辺りだったからか?はっはっ、猫の癖に気にすんなy」

シロ「にゃぁぁ!!」ガリッ

京太郎「またかよっ!?」


シロ「……にゃぁ」ムスッ

京太郎「……ま、ここに居たけりゃ居りゃ良いさ。つっても、咲とは卒業の時には嫌でも離れる事になるけど」

京太郎「咲のお姉さんとお袋さんが帰ってきたら、お前を飼って良いって言うかもな」ヨシヨシ

京太郎「親父さんと違って、その2人は猫好きらしいし」

シロ「にゃー?」フラグ?

京太郎「さあな!っと、サボってねえで打つとすっか」ポチポチ

シロ「……にゃぁ」マルクナル


【プールにて、その後】



咲「ごめんなさい、取り乱して……」メガアカイ

衣「衣も、すまなかったな……」メガトッテモアカイ

久「はぁ……一時はどうなる事かと思ったわ」

和「全く、部長はもう少し時と場合を考えてから言葉を発してください!」

咲「ううん、和ちゃん良いの。私が聞き分けのない子供みたいな事言ったから……」

衣「衣も……お姉さんなのに大人気ない態度を取ってしまった……」

咲「……」

衣「……」


咲 衣「うぅ……」ジワッ


透華「もう、泣くんじゃありませんわ」

透華「まったく…2人とも鼻が出てます、ほらチーンしてくださいまし」スッ

咲「ごべんなさい……」チーン

衣「とーかぁ……」チーン

純(本当にこれが、あの嶺上魔王と海底覇王かよ……)

一(宮永さんと衣……可愛いなぁ…)

透華「でも困りましたわね……ウチはペット禁制で、お役に立てそうにありませんわ…」

和「いえ、わざわざお父様にまで掛け合ってくださって、ありがとうございます」ペコ

透華「は、原村和の為ではありませんわっ!あくまでも、衣の親友である宮永さんの為ですからっ!/////」

智紀「ツンデレ乙」

透華「ともきー!!」

智紀「(≧ω・)v☆テヘ」


久「まあ、私にもアテが無いわけでは無いし、時が来たら探してみるわ。ありがとう」


衣「咲……どうやら衣では役に立てないようだ……すまぬ…友達なのに……」グス

咲「ううん、衣ちゃん。ありがとう!」ナデナデ

衣「ふにゅ……撫でるなぁ…」テレテレ

一(この光景以上の絶景があるだろうか?いや、ない)


衣「しかし、咲」

咲「うん…?」


衣「もしもシロちゃんがいなくなって動物が恋しくなる事があれば、衣の元に来るが良い」

衣「衣も、その、耳がついているからな!少しくらい気が紛れるだろう///」チラッ

咲「……!!」

咲「うんっ!ありがとう、衣ちゃん!」

衣「えへへ///」





和(なぜでしょう、咲さんがNTRれようとしているのに心がほんわかです)

久(あらー、良いもの見せてもらったわ)

優希(タコスが甘く感じるじぇ…)

智紀(咲衣(゜∀゜)キタコレ!!)

一(ボクも混ざりたい……)

あとは、咲シロ→飼い主探し→オチ(?)→その後
で終わります。
扉絵の咲さんと衣が手繋いで歩いてる絵はいつ見ても良いですね。咲和も早く次のステップに移行して欲しいです


【咲とシロ】




咲「おはようございますっ」ガチャ

シーン


咲「……あれ、皆?」

シロ「にゃっ!!」ピョンッ

咲「おっと!えへへ、おはよシロちゃん」ナデナデ

咲「皆はまだ来てない?」

シロ「にゃぁ!」ピラッ

咲「うん……?紙切れ?」つ受け取り

シロ「にゃー」


咲「これ、置き手紙……和ちゃんからか」

咲「えっとなになに」



咲さんへ

この手紙を読んでいるという事は、私はもうこの世にいな


すみません、上のはゆーきがふざけて書きました。新しい紙もないというのに、困ったものです。

ゆーきがタコスを忘れた、ないと生きていけないと言うので共に買ってこようと思います。染谷先輩は例の如くお店のお手伝いで遅刻、須賀くんは少し遅刻、部長は進路相談後に来るそうです。

一人にしてしまい申し訳ありません。すぐに、すぐに戻ってきますので何卒!

原村和より




咲「なるほど……ていうか、染谷先輩のお家最近忙しいのかな…?今度お手伝いに行こう」

咲「了解しました!気をつけてね、和ちゃん」

咲「っと、シロちゃんもありがとねー」ナデナデ

シロ「にゃっ!」フフン


咲「んー……暇だし、偶には紅茶でも淹れようかな」テクテク

シロ「にゃー」スリスリ

咲「ふふっ、歩きにくいよー」ニコニコ

咲「~♪~♪」カチャカチャ

咲「和ちゃんがね?最近紅茶淹れる時、鼻歌っていうの?ハミング?を口ずさみながら淹れてるから、なんでだろーって思ってたけど」

咲「今なら何となく気持ち分かるかも。こう、なんて言うのかな、優雅な午後を満喫してるって感じがして良いねっ」

シロ「にゃー?」イマアサダヨ

咲「あれ、お湯がないや……これって、ココマデの所まで入れれば良いんだよね」

シロ「にゃぁ」ソウジャナイ?


咲「んしょっと」ジャーッ

咲「沸くまで休憩だね」クスクス

シロ「……」ジー

咲「待ち時間にお話でもしよっか」ナデナデ

シロ「にゃー」スル

咲「んー、じゃあ和ちゃんの話なんだけど」

咲「和ちゃんね、インターハイで負けちゃったら引越しするぞ!ってお父さんに言われてたんだ」

咲「まあ、その事を知らされたのは決勝戦の時なんだけど、それは置いておいて」

シロ「にゃぁ……」

咲「そのせいか、何処と無く、こう、なんて言うのかな。ピリッとしてたんだよね。思い返せば、私が入部を決める前からそうだったかも」



シロ「にゃぁ?」イマモダヨ?

咲「あははっ、今もだよって?ちっちっち、甘いぞーシロちゃん」ナデナデ

シロ「ふにゃぁ…」デレデレ

咲「今の和ちゃんは……あれ?言われてみたらそうかも……」

シロ「にゃ!」デショ?

咲「なーんてねっ。今の和ちゃんは、何の重荷も感じずに麻雀を楽しんでると思うの 」

シロ「にゃぁ」フーン

咲「麻雀っていうか、部活自体かな。だから、部活中に楽しそうに紅茶淹れてる和ちゃんを見ると、優勝できて良かったなって思うんだ」

シロ「……にゃ」ムス


咲「あれ?話がすごく脱線しちゃったけど、和ちゃんいっつもピリピリ説は否定出来なかったね……」

咲「ふふっ、和ちゃんには内緒ね」ナデナデ

シロ「みゃぁ」

ピーッ!

シロ「にゃっ!?」ビクッ

咲「あ、お湯沸いた。お湯飛ぶと危ないから離れててねー」カチャカチャ

咲「輝いて~♪ここ一番~♪」フンフフーン

シロ「……」ジーッ

咲「運命がーまわりだすー♪なーに?シロちゃん?そんなに見つめてもオヤツは出ないよー」クスクス

シロ「にゃぁ」ツーン


咲「さてと、紅茶も用意したし、皆来るまで読者でもしてようかな」

シロ「にゃっ!」ピョンッ

咲「ふふっ、膝の上に居ても良いけど上から本落としちゃったらごめんね?」つでっかい本

シロ「にゃ!?」ビクッ

咲「冗談だよー」クスクス

シロ「にゃ……」ジトー

咲「あははっ、ごめんごめんっ」ナデナデ

シロ「……にゃぁ」ニヘラ



咲「……」ペラ

シロ「……」ジーッ

咲「……」ペラ ペラ

シロ「……」フワァ アクビ


咲「!!」チラッ

シロ「……」スヤスヤ

咲「……ふふっ」パタン

咲「……」ナデナデ

シロ「……」スヤスヤ

咲「……」ウト

咲「…………」ウトウト


咲「…」スヤスヤ



優希「どーん!咲ちゃんごm!?」ムグッ

和「静かに、咲さんが寝ている空気を感じます」

優希(えっ、どんな空気……?)

優希「あ、本当だじょ」

和「……」

優希「??のどちゃん?」



和「まさに、絶景ですね……!!」ジーッ

優希「うん?あぁ、確かに……癒されるなこれは……」ジーッ



久「全く、あのハゲ教師!話なっがいのよ……」

久「ん、何これ?」


貼り紙

注意!咲さん睡眠中につき、お静かに


久「この文字は……和ね」

久「悪わねー、遅れたわ」シズカニー




まこ「ふぅ…店の手伝いはよ上がらせてもろうて、感謝せんとな…」

まこ「ん、なんじゃこの貼り紙?」


注意! 咲さん睡眠中につき、お静かに
部長命令よ!



まこ「前文は和の文字じゃが、後半は部長の文字?」

まこ「遅れてすまんのー」ガチャ


京太郎「ふぅ、ハギヨシさんに新しいタコスの作り方教わってたら遅くなっちまった」

京太郎「……なんだこれ?貼り紙?」

京太郎「咲が寝てるから静かにって…赤ちゃんみたいだな」

京太郎「うーっす、遅くなりました」ガチャ

京太郎「……?」



和「……」ホッコリ

優希「……」ホッコリ

久「……」ホッコリ

まこ「……」ホッコリ

咲「んぅ……」スースー

シロ「……」スヤスヤ


京太郎「え、なんだあれ怖っ!?なんで皆して咲のこと見つめてんだよ…」



京太郎(その後、起きた時見つめられていた事に気付いた咲は、顔を真っ赤にしてしばらく再起不能になっていましたとさ)

【優希とシロ】

~あの屋根の上のくつろぎ場所~


ポン! チー!
ア、ソレカン カンナシ! キョーチャンソレハムリダヨ
24000ネ マジカヨッ!?


優希「あーあ、私の番が回ってくるまで暇だじょー。タコスでも食べよ…」パクパク

優希「うん、今日も良いタコスの味だな!」ムシャムシャ

優希「……ん?」

シロ「にゃぁ」ピョン

優希「おおう、この優希様の膝を選ぶとは、さては貴様!呪われたタコス族の末裔だな!」

シロ「……にゃ?」

優希「あははっ!それで、珍しいなシロが咲ちゃんの所にいないなんて?」ナデナデ


シロ「にゃー……」フゥ

優希「あぁ、そう言えば対局中はシロを抱いちゃダメだったなー」

優希「それで、私の元へ来てくれた訳かー」

シロ「にゃ!」

優希「思い返せば、シロと2人きりって中々無かった気がするじょ」

シロ「にゃぁ?」イヤダ?

優希「いや、嬉しいじぇ?ただ、私は咲ちゃんや、のどちゃんみたいに凄い人間じゃないからつまんないかもしれないじょ」アハハ

優希「……」フゥ

シロ「……にゃ?」

優希「咲ちゃんを初めて見た時はおったまげたもんだじぇ。嶺上開花、±0、四暗刻に、5巡くらいで国士無双出来てたりなー」

優希「こんなに強いなら、さぞ麻雀が楽しいんだろうって思った」ナデナデ

シロ「にゃぁ……」


優希「でも、実際はお姉ちゃんとか色んな事で悩んで戦ってたんだじょ。それでも、最後には自分の力で解決して、試合にも勝ってみせた」

優希「のどちゃんだってそうだじょ。負けたら引越しなんて条件でインハイに出て、私だったらもう無理だって弱音吐いちゃう」

シロ「……」

優希「けど、のどちゃんは一つも弱音なんて吐かずに、むしろいつも強気だったんだじぇ。」

優希「その二人の事を思うと、私がどれだけちっぽけな雀士かって。マントで大きく見せたって、私は普通の、なんの凄みもない雀士でしかないんだじょ」

シロ「……」ハァ

優希「でも……」

シロ「にゃ?」

優希「でも、だからこそ、あんな凄い二人に、優希ちゃんなら大丈夫!ゆーきはやれば出来る子って言われる事が誇らしいじぇ」

優希「だから私は、頑張るんだ。いつか、あの二人と肩を並べられるようにな」ナデナデ

シロ「にゃぁ!」


優希「……なんか私のキャラじゃないな、こんな話!」

優希「なんでこんな話したかっていうとな、シロは偉いなって言いたかったんだじぇ」

シロ「にゃん!」フンス

優希「お前がこの部に来てから、皆の笑顔がよく見えるんだじぇ」

優希「ああ、別にこの部が暗かったって事じやないじょ?インハイ終わってからは皆つっかえが取れたみたいに明るくなったじぇ」

シロ「にゃ?」ドユコト?

優希「まあ、特に咲ちゃんは、インハイ期間中にあんまり楽しそうに笑ってなかったからさ」

優希「お前がこの部に来て、今咲ちゃんはたくさん笑ってくれてるから、まさにプラマイゼロだな!ってそう言う話だよ馬鹿たれ!」コチョコチョ


優希「簡単に言うと、咲ちゃんが沢山笑ってくれて癒されるってこと!」コチョコチョ

シロ「にゃー!」

優希「あー、なんでこんな恥ずかしい話したんだっけ……まあ良いよな、だって……」



「優希ちゃーん?次入らないー?」


優希「おう!今行くじぇ!」




優希「夏の高校生、なんだからな!」


シロ「……にゃぁ」イミワカラン


【貰い手を探せ①】


咲「部長、少し良いですか?」

久「ん、どしたの咲?」

咲「えっと……この前プールで言われたこと、考えてて…」

久「…そう、決めたのね?」

咲「はいっ、この子の、シロちゃんの貰い手を探しましょう」

シロ「にゃ……?」

和「さ、咲さん!良いんですか?」

和「もう少し一緒に過ごしてからでも……」


咲「ううん、ありがと和ちゃん。でも、今決意を緩めたら、一生固まらない気がして」


和「咲さん……」

京太郎「拾った本人が決めたことだ、力貸してやろうぜ」

優希「うぅ……私も寂しいけど、全力で宛を当たるじぇ!」

まこ「ウチの常連にも聞いてみるとするけえのお!」

シロ「にゃぁ…」スリスリ

咲「大丈夫……心配いらないよ」ナデナデ

久「よし、そうと決まれば……」ピッピッ


プルルルルルル プルルルルルル

和「電話?」

久「言ったでしょ?私にもアテが無いわけじゃないって」

久「どうせ貰ってもらうなら、知り合いの方が安心でしょう?」


咲「もしかして……」

久「あ、もしもし清澄の竹井久です。……うん、そうなの。そういう訳で、清澄に来てもらえる?」

久「うん、悪いわね旅行中に……ん、それじゃあよろしく」ピッ

優希「どこに掛けてたんだー?」

久「ふふっ、それは来てのお楽しみよ」

咲「部長……ありがとうございます」ペッコリン

久「まだお礼を言うのは早いわよー?電話相手には、頼みたいことがあるーとしか言ってないもの」

久「受け取ってくれるかどうかは分からないわ。まあ、数件アテはあるから気楽にいきましょ」

和「こういう時は頼りになりますね、本当」

咲「ふふっ、だね!」

シロ「にゃぁ……」

久「それ、微妙に褒めてないわよね」


――――――――――――――――――――

『ごめんくださいだよー!』コンコン

久「あら、早かったわね」

咲「この声は……」


ガチャ



豊音「来たよー!」

白望「だる……」

胡桃「こら!来て早々失礼でしょ!」ピシッ

塞「へぇ、本当に旧校舎に部室があるのか」

エイスリン「!!」← ボロい家の絵


和「宮守の……どうしてこんな所に?」

久「地元をこんなとこて」

咲「でも本当に驚きました!鶴賀や風越の方が来るかと……」

久「近場はいつでも行けるから後回しだわ」

和「そういえば、旅行中って……」



塞「豊音の希望でね。インハイに出場してない学校にも、注目してる選手がいるからってサインを貰って回ってるんだ」

白望「日本横断とか……ダルすぎる……」

胡桃「そんな事言って、シロが一番最初に賛成してあげたくせに!」

シロ「にゃ?」ピクッ

エイスリン「ツンデレ!」

白望「……だる」


和「な、なるほど……それで、丁度長野に居た、もしくは向かっていたという訳ですか」

咲「部長はなんでそんな事知ってたんだろう……」

久「ま、その辺は部長の力ってことで」


豊音「えへへー!ほらっ、天江衣さんと南浦数絵さんのサインも貰ったよー!」

豊音「あ!できれば、清澄の人には皆からサイン貰えたらなーって思うんだけど……」

咲「私たちもですか?」

豊音「うんっ、宮永さんと原村さんのはもうあるけど、今度のは6人の寄せ書き?みたいな感じにして欲しいなーっ!」

久「それは勿論いいけど、ごめんなさい」

久「優希とまこと須賀くんは、電話でした頼みごとの件で今はいないの」


豊音「そうなんだー……」ショボン

久「だから、帰ってきたら皆で書いて宮守女子に配送しておくわ」

豊音「!!!ホントですか!?ありがとうだよー!」ワーイ

白望「……感謝するよ」

塞「良かったね、豊音。帰った時の楽しみまでできて」クスクス

豊音「うんうん!!ちょー嬉しいよー!」キャッキャッ

咲「ふふっ、変わってませんね」




久「で、本題なんだけど……」

胡桃「頼みごと……分かったよ!この学校の風紀の乱れを私に……」

エイスリン「!!」←お口チャックの絵

胡桃「エイちゃん酷い!」プンスカ

久「ふふっ、仲が良いわね。実は……」


――――――――――――――――――――


塞「捨て猫……酷い事する人もいるもんだね」

胡桃「そんなヤツ死刑!!」

白望「ダルすぎる……」

咲「その猫って言うのが、この子なんですけど……」

シロ「にゃぁ」



豊音「か、か、か、可愛いーー!!!」ダキッ

シロ「にゃっ!?」ビクッ

豊音「ちょー可愛いよー!!そうだ!サイン!サインくださいっ!」スリスリ


シロ「にゃ、にゃぁ!!」ジタバタ

エイスリン「トヨネ!」←児童誘拐の絵

和(先程からエイスリンさんの書く絵が絶妙ですね……)

豊音「はっ……!」

豊音「ご、ごめんねー?私、猫を見るの初めてで」

シロ「にゃ、にゃあ……」ゼェゼェ

シロ「みゃぁ…」スリスリ

咲「いえ、少し驚いただけだと思いますので大丈夫ですよ」ナデナデ


豊音「うぅ、ほんとにごめんねー」

シロ「にゃっ」ユルス

塞「その猫、名前とかあるの?」

咲「あ、はい!もちろんです!」

久(あ、そういえば……)

和(これは中々の偶然ですね)


咲「この子の名前は、シロちゃんです!」


白望「………………」



白望「………………え」

シロ「にゃあ!」ハイッ


――――――――――――――――――――



豊音「あはははっ!シロが2人……いや、1人と1匹いるよー!」アハハ

胡桃「ぷぷっ、可愛いよ!シロ!」

塞「ふっ……シロとシロ…くくっ…」

エイスリン「ダブルシロ!」←白望(猫化)の絵

白望「ダルすぎる……」

シロ「にゃ、にゃあ…」on the シロヘッド



咲「す、すみません!!拾った猫に白望さんと同じ名前を付けるなんて……!」

和(この人の名前はシロではなく白望ですよね?)

白望「いや、気にしてないけど……」

シロ「にゃぁ?」ペロペロ

白望「くすぐったい……だるい…」


塞「はー、笑った笑った」

豊音「でもそっかー、引き取り手を探してるんだねーシロちゃんの」

咲「はい……」

胡桃「うんうん、宮永さん偉いよ!しっかり決断して!お姉さんが褒めてあげる!」トテトテ



胡桃「うーーーん!」グググ

エイスリン「!!」←背伸びの絵

咲「えっと……?」

胡桃「と、届かないからしゃがんで!」

咲「は、はい!」シャガミ

胡桃「偉い偉い!」ナデナデ

咲「あ、ありがとうございます…///」


豊音「なんだか姉妹みたいだよー!」

白望「もちろん胡桃は妹……」

エイスリン「!!」←姉妹の絵

塞「むしろ親子?」

胡桃「う、うるさいそこ!!/////」

久「それで、どうかしら……?」

咲「……」ゴクリ

和「……」

豊音「うん、さっき皆で話してたんだけどー」


―――――
―――――――――
――――――――――――――

【貰い手を探せ②】


咲「ダメ、でしたね」

久「そうねぇ、いい感じだと思ったんだけど」

和「まあ、いきなり頼みがあると呼び出されて、猫を貰って欲しいと言われても、困りますよ」

シロ「にゃぁ」スリスリ

久「まあそうね……よしっ!切り替えて次に行くわよ!」ピッピッ

プルルルルルルルル プルルルルルル

久「あ、もしもし。清澄の竹井久ですけど……」

…………………………………………………………


咲「こ、今度は誰が来るのかな」ドキドキ

シロ「にゃーにゃにゃー!」

咲「ふふっ、豊音さんにはビックリしたねー」ナデナデ

久「そろそろかしら?」

『し、失礼します!』

『何をそんなに緊張しているんですか…』


ガチャ


和「え?」

咲「あれ」

久「悪いわね、急に来てもらっちゃって」



煌「いえいえ、元よりここには来るつもりでしたので!お呼び頂き感謝です!」スバラッ

マホ「こ、こんにちはですっ!」カチコチ


和「は、花田先輩!」

咲「マホちゃんも!」

煌「和、お久しぶりですね」

煌「そして宮永さ……、これではチャンピオンと区別が付きませんね。咲さんと久さん、花田煌と申します。スバラなお招き感謝です!」

咲「こちらこそ!」

久「花田さんは、夏休みにこっちに帰省して来ていて、丁度夢乃さんや和に会いに来るって話だったから来てもらったのよ」

マホ「あ……ま、マホは!つ、付き添いで!」カチコチ

和「??マホ、どうしてそんなに緊張しているんですか?」

マホ「えと……その、宮永先輩が…」チラッ

咲「えっ……わ、私何かしたかな……?」アセアセ

マホ「い、いえ!そんなこと無いです!」アウアウ

煌「この子は、インターハイでの咲さんのスバラな闘牌を見て、咲さんに憧れているようでしてね。緊張しているんです」

煌「憧れ、スバラな感情です!」


マホ「は、花田先輩!」カオマッカ

久「あら、良かったわね咲?」

和「しかし、何も今日初めて会う間柄でも無いのですし、そこまで緊張する事はないのでは?」

咲「そ、そうそう!そんなに緊張されると、こっちまで緊張しちゃうから」

シロ「……にゃぁ」ジロッ

マホ「そ、そうですよね!ごめんなさいです!えっと、はい!」

久「さて、あんまり長居させても悪いからさっそく本題なんだけど……」

煌「頼みごと……でしたか?私に力を貸せることであるならば、慎んでお受けしましょう!」

マホ「ま、マホも、宮永先輩の頼みなら!」

シロ「にゃぁ」ジロッ

咲「あはは、ありがとう。……?こらこらシロちゃん、何睨んでるの!」ナデナデ



――――――――――――――――――――




煌「なんと……捨て猫ですか…とってもスバらくないですね…」スバラクナイィ

マホ「可哀想です……」

咲「うん、シロちゃんって名付けたんだけど…」

マホ「こ、ここでずっと飼う訳にはいかないんですか?ほら!ムロ先輩も私も清澄に入る予定ですし、あと5年くらいなら……」

咲「うん…できたら、ずっとここに置いておくよりも、もっと安心できる場所で飼って欲しいなって」

久「それに、もしも今後この麻雀部に猫アレルギーなんて子が入ってきたら、ね」

マホ「ですよね……すみませんです」

煌「しかし、素早い決断、スバらですよ咲さん。別れとは辛いものです。しかし、別れがあれば出会いもある。シロちゃんには、スバラな出会いが待っていることでしょう」

咲「だと、良いんですけど……」ナデナデ

シロ「みゃぁ」ゴロゴロ

和「それで、マホ、花田先輩。引き取る事はできませんか?」



煌「頼って貰いながら大変心苦しいのですが……」ショボン

マホ「マホも、ペットは飼っちゃダメってお母さんが……」シュン

シロ「にゃぁ」ペロペロ

マホ「あははっ、くすぐったいですっ」

煌「優しい子ですね」ナデナデ

久「気に病む必要はないわ。むしろ、時間を割いてもらってありがとう」

咲「ありがとうございますっ」ペッコリン

煌「しかし、そういう事ならこの案件、新道寺に持って帰りましょう!」

煌「部長や姫子、部の皆さんにアテがないか聞いてみます」

マホ「ま、マホも!信用できる中学の友達に聞いて回ってみますです!」

咲「ありがとうっ」ニコッ

久「それは頼もしい限りだわ。和、ここは私と咲で受け持つから、花田さんとゆっくりしてきなさい」


和「えっ?いや、でも……」

咲「うん、そうして?花田さんが長野に来る機会って、そうそう無いんでしょ?」

和「……」

シロ「にゃっ!」

和「…では、お言葉に甘えます」

煌「スバラな気遣い、感謝します」ペコ

マホ「あ、あのあの!マホ、何となくですけど上手くいく気がするです!」

咲「ふふっ、ありがとう」ニコッ

煌「では、貰い手にアテが見つかったらご連絡しますね」

久「ええ、本当にありがとう」


和「……」

咲「和ちゃん?」

和「いえ……これで今日中にシロの貰い手が見つかれば、もう会うことは無いのだと思うと少し、地獄単騎ほどですが、物寂しいなと思いまして」ジーッ

久「和……」

咲「……」ニコッ

シロ「……」テクテク

シロ「にゃっ」ペロペロ


和「……何するんですか、私の唇を舐めていいのは咲さんだけ、ですよ…」ナデナデ

シロ「…にゃぁ」ペロペロ

和「…っっ……」ウルッ


和(仕方のない泥棒猫です……まったく……)ギュッ


――――――
――――――――――
――――――――――――――――


【貰い手を探せ③】

久「いつの間にか、和もシロにベタ惚れだったのね」

咲「…はい。ちょっと妬けちゃいますね」ナデナデ

シロ「にゃぁ」ペロペロ

咲「こらこら、シロちゃんは誰にでもぺろぺろするの?部長みたいになったらダメだよー?」クスクス

久「咲が私のことどう思ってるか分かったわ」ムスッ

咲「ああっ!ごめんなさい、冗談……いや、だって……ねえ?」

久「冗談って言いなさいよ!……まったく、あの頃の素直で可愛い文学少女咲ちゃんはどこに行ってしまったのかしら?」

咲「あーっ!どう言う意味ですかそれ!」プンスカ

久「ふふっ、冗談よ。今でも可愛いから安心しなさい」ニコッ

咲「……部長はやっぱり私の言った通りです」プイッ

久「さて!次行くわよ次!」

シロ「にゃっ……」

咲(一体どれだけ電話するんだろう…)



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――


コンコン

久「おっ、来たわね」

咲「ど、どうぞー」



『失礼します』

『失礼すんなら帰ってやー』

『いや、つっ込むにしても主将のセリフやあらへんやろ』

『それもそうやんな』


『ちょっと、はよ入り!』

『セーラ連れてこんで良かったわホンマ…』



咲「は、入ってくるまでが長い……」

シロ「にゃぁ…」ウンザリ

久「あはは、賑やかねやっぱり」



ガチャ


恭子「無駄に長引かせてしもて、申し訳ありません。主将が謝るんで許してください」

洋榎「なんでウチやねん!あと、主将呼びは部活中だけっちゅう約束やろ」

竜華「ホンマ、姫松はうるさいわぁ……なぁ?」

怜「少しくらい元気を分けてもらう訳にはいかんやろか…」

洋榎「何言っとんねん!お宅のセーラお嬢ちゃんの方が騒がしいっちゅうねん!」



ギャーギャー
ワーワー


咲「ぶ、部長ぉ……」オロオロ

久「さすがの大阪魂ね……次々と会話が展開していって付け入る隙がないわ」

シロ「にゃにゃ……」ウルサイ


怜「すまんなぁ、竜華と洋榎は顔合わせるといっつもあぁなんねん」

恭子「セーラが居る時はそっち行くんやけどな」

咲「あ、末原さんと……園城寺怜さん」

恭子「久しぶりやな宮永」

怜「おおぅ…あのチャンピオンの妹にしては随分とまぁ可愛らしいやん……」ジーッ

咲「あ、あの……?」タジッ

怜「ふふん、太ももに関しては竜華のが上やな」フフン

咲「ふ、太もも!?」バッ

久「ウチの後輩をいやらしい目で見ないでもらえるかしら?」

咲「い、いやらしいっ!?/////」

シロ「ふしゅー!」オコダヨ

怜「けど、中々素質はあるで。気ぃ落とさず精進しいや」トン


咲「え?あ、はい…。ありがとうございます?」

恭子「いやお礼言うとことちゃうやろ……。怜は大人しそうに見えて中身おっさんなとこあるから気抜いたらあかんで」

怜「失礼やな!」プンスカ

咲「ぶ、部長!中々話ができません!」コソコソ

久「少し見くびってたわ……」コソコソ

シロ「にゃぁ」


~数十分後~



洋榎「そんで?大阪から国麻選抜の練習で遠征しに長野に来てたウチらを呼び出した理由はなんなん?」

咲(すごい説明口調で長野にいる理由教えてくれた……)

シロ「にゃにゃ」ヤットカ


久「まずは、急な電話に応じてウチの学校に寄ってくれたことに感謝します」

咲「あ、か、感謝しますっ」ペッコリン

久「さっそく(来てからかなり時間建ったけど)本題なんだけれd」



竜華「うわ、なんやあれ!ペッコリンやて!ペッコリン!めっちゃかわええー!」キラキラ

怜「チャンピオンはコークスクリューやったけど、妹の方はペッコリンすれば役満和了れるとかなんやろうか……」

恭子「いや、宮永にそんな癖はあらへんよ。あるのはカンする少し前に山を見るってだけで」

怜「いや、誰もそないな事聞いてへんやん」



洋榎「ふむ、なんかのギャグに使えそうやな……せや!」チラ

竜華「!!」コクッ チラ

末原「……」コク チラ

怜「……」フリフリ サンニンデヤレ



咲 久「???」




洋榎「……この漫画、来週はまた休載になってしもうてん!ほんま、すんません!」ペッコリン

恭子「ペッコリンで済まへんがな!」ベシッ

竜華「コークスクリュー貰いたいんかぁ!」

洋榎「それだけは勘弁や!ほら、このとうり!ペッコリン!ペッコリン!」

恭子「口で言うとるやないかい!もうええわ!」ベシッ

3人「どうも、ありがとうございましたーペッコリン!」ペッコリン


咲(は?)

久(訳が分からないわ…)


洋榎「……これ、宮永姉妹でやったら相当受けるんちゃう?」

恭子「お笑い日本一も夢や無いかもですね」




怜「何やっとんねんアンタら……」ゲッソリ


咲「ぶ、部長……話が進みません……」

久「一発殴ってきても良いかしら……」

シロ「……」スヤスヤ


―――――――――――――――――――――――


~呼んだ理由を説明しました~


洋榎「ほーん、今時捨て猫なんておるんやなぁ…」

恭子「捨てるなら飼うなっちゅう話やわ」

竜華「ほーら、ゴロゴロ」

シロ「みゃぁ……」スリスリ

竜華「んんんんーーー!!かわええーー!!」ジタバタ

怜「何やっとんの竜華……」

久「可愛いのが好きなのかしら?」



竜華「……決めたで、ウチが飼ったる!!」

咲 久「!!」


咲「ほ、ホントですか!?」

竜華「当たり前だのクラッカーや!」

咲「良かった…」

久(古いわね…)

怜「いやいや、叔母さんに聞いてからやろ」

竜華「大丈夫大丈夫!オッケーしてくれるで!」ピッピッ

竜華「まあでも一応確認しとこか」プルルル

プルルルルルル プルルルルル



久「良かったわね、咲」

咲「はいっ!」ニコッ

怜(あぁ……余計な期待を…)


咲「~~~♪」

洋榎「にしても、少し意外やったわ」

咲「何がですか??」

洋榎「あんさんの、インハイでのどえらい闘牌見て、もっとえげつない子かと思っとったから」

洋榎「優しい子なんやなって思ってな」

久「ちょっとちょっと!咲はいい子よ?」

洋榎「だからそう言っとるやん」

恭子「どちらかと言えば、竹井さんの方が悪いイメージありましたわ」

怜「ダイナミックツモな」クスクス

久「あ、あれは仕方ないじゃない!癖なんだもの!」


怜「どんな癖やねん!」ビシッ

恭子「先に突っ込まれてもうた」

咲「まあ確かに、少し自重した方が……」

久「まさかの裏切り!」

咲「あはは…」

シロ「にゃぁぁぁ」 ヒマダヨ

咲「あー、ごめんねーシロちゃん。今、清水谷さんが聞いてくれてるからもう少し待っててねー」ヨシヨシ

シロ「にゃん?」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――

怜「そんで結局……」

竜華「ほんっっっっまに、ゴメン!!」ペッコリン

咲「あ、いえっそんな!頭上げてください!」

洋榎「誰も突っ込まんからウチも断腸の思いで黙っとったけど、竜華ん家既に猫おるしな」

怜「しかも3匹……」

恭子「ウチからも謝るわ。頼ってもらったんに、役に立てんで申し訳ない」

咲「あ、あの大丈夫ですからっ!」アセアセ

久「清水谷さんみたいに、飼うのを検討してくれる人が居るのが分かっただけでも大収穫だわ」

怜「全く竜華は……もうちょい落ち着いて行動せなアカンわ」

竜華「うぅ…」

咲「あ、あんまり怒らないであげてくださいっ!その、お気持ちは本当に嬉しかったですから」


咲「清水谷さん、ありがとうございます」ニコッ

竜華「大天使サキエルがおる……」

怜「ええ子過ぎやろ……」

恭子(普段はこんな感じなんか)

洋榎「そんじゃあ、ウチらはそろそろ」

竜華「えー!もうちょっとだけ!」ジタバタ

怜「竜華……」ハァ

恭子「シロの事に関しては、姫松戻ったらアテを探してみますわ」

怜「ウチらも、千里山で聞いてみよか。意外とセーラとか好きそうやん」

久「えぇ、そうしてもらえると本当に有難いわ」

咲「有難うございます皆さん」

洋榎「ええってええって。ウチら姫松と清澄の仲やん?」

竜華「なにそれ!どんな仲なん!?」

洋榎「そりゃ、インハイで戦った仲やろ」


竜華「ズルッ!!そんなら、私らは咲ちゃんのお姉さんと戦った仲や!」バチバチ

洋榎「おっ?やるんか?」バチバチ


怜「あの二人は何意味の分からん争いしとるん?」

恭子「もう突っ込むのも面倒やわ」

咲「ぶ、部長!ツッコミってどうやるんでしょう?」ワクワク

久「咲はツッコミキャラじゃないから覚えなくて良いのよ」

怜「それに、あの2人相手にツッコミなんて素人の咲ちゃんじゃ死んでまうわ」

咲「えぇー…」ショボン

久(憧れてたのかしら)ププッ



怜「シロちゃん」

シロ「にゃ?」

怜「あんま心配せんでもええと思うで。なるようになるわ」

シロ「にゃぁ」セヤナ


――――――――――――――――――――
【その頃他の清澄部員】


和「あの、お父さん」

恵「ん?どうしたんだ和?部活中では無かったのか」

恵「まさかサボりか?それは褒められた事じゃないが」

和「違いますっ!!もう、お父さんでは話になりませんね、お母さんはどこですか?」

恵「母さんなら仕事でつい先程出掛けて行ったが」

和(……仕方がありませんか)

和「あの、お父さん実は……」


………………………………………………………

―――――――――――――――――――――――

優希「弱ったじぇ……協力するって言って出てきたのにアテが一つもないじょ」トボトボ

優希「ていうか、やっぱり部室でもうしばらく飼う訳には……」

優希「って、ダメだじょ!咲ちゃんが固めた決意だじぇ。私がこんな事思ってどうする!」

優希「あぁ…でも、思えばタコスも食べてないし、なんだか元気が無くなって……」



「おら、タコス女」トンッ

優希「じょ?」

「ほれ、これ食えよ」つ タコス

優希「!!タコス!って……」


純「よう」

優希「ノッポ!お前何でこんな所に!」

純「たまたまタコス買って散歩してたらお前が死にそうにしてたってだけだ」

優希「ふーん……まあ、そういう事にしておくじぇ」

優希「タコス、有り難く貰っておくじょ」

一「純君ったら素直じゃないんだから」

純「一!?おま、来てたのかよ!」

一「ふふっ、片岡さん。ボクたちも手伝うよ」

優希「何だかよく分からんけど、宜しくお願いするじぇ!」


…………………………………………………………



――――――――――――――――――――――――

まこ「やっぱし店で飼うのはアカンかったか」

まこ「どうしたもんか……」

まこ「ははっ、弱気になってもおれんな。」

まこ「よし、可愛い後輩のためじゃ!ちったぁカッコイイ所見せんとな」

未春「あれ、清澄の染谷さん?」

まこ「おう、久しぶりじゃね。ちと相談があるんじゃが……」






京太郎「やっぱ無理か?」

男子A「あぁ、悪い」

男子B「にしても、よく頑張るよな。麻雀部って女子ばっかだろ?」

京太郎「どゆこと?」

男子A「いや、お前初めの頃はよく愚痴ってたやんけ。男子一人で居づらいとかなんとか」

男子B「そのお前が今は部員が拾った猫の為に頑張ってんだもんなー」

京太郎「ははっ、まあ仲間の為だからな」

京太郎「んじゃ、俺はもうちょい頑張ってくるわ」

男子A「……おう、頑張れよ」クス

男子B「帰りにラーメンでも食い行こうぜ」

京太郎「おう!じゃあ後でな!」タッタッタ

京太郎(思えば、シロを渡すにしても咲が信用できる奴じゃないとダメか)

京太郎(……それって女子しかいなくね?)



~須賀京太郎、戦力外通告ッッ!!!!~



――――――――――――――――――――――――――


【決着】



咲「……ふぅ」

久「大丈夫?咲」

シロ「にゃぁ?」スリスリ

咲「あ、すみません。溜息なんて」

久「まあ気持ちは分かるわ。今回は私も期待してしまったし」

咲「あ、いえ!それは関係なくて」

咲「えっと…シロちゃんを拾った事に後悔は無いですし、とっても良かったと思ってるんですけど」

咲「そのせいで、部員の皆や県外の人にまで迷惑掛けちゃって、その、申し訳な」

久「咲?私だって怒ることくらいあるわよ?」

咲「えっ」

久「私も、他の部員もシロの為を思って動いているの。それに、来てくれた人達に1人でも迷惑がった人が居たかしら?」

咲「それは……」

久「ありもしない事を勝手に思い込んで、好意を申し訳なく思うなんて、あってはいけない事だわ」

咲「ごめんなさい……」


久「全く……違うでしょ?」


『咲、私はあの日に教えたはず。ごめんなさいではなく、ありがとうだと』


咲「へ?」

久「来たわね」


ガチャ


「申し訳ない、迷っ……えっと、久々の長野の自然に見蕩れていたら遅くなってしまった」

久「いや、良いタイミングだわ」クスクス

咲「へっ!?え、どういう事……?」

咲「お、お姉ちゃん!」

シロ「……」

照「久しぶりだね、咲」



シロ「……」ピクッ


――――――――――――――――――――

咲「お、お姉ちゃん!今日から国麻の合宿じゃ……」

照「うん、だから長野に来たんだよ?」

咲「え、どういう事…?」

照「私は東京に住んでは居るけど、出身は長野だから。こっちでの出場権を貰ったの」

久「そゆこと♪」

久「これで、長野選抜のメンバーが揃ったわね」クスクス

照「私たち姉妹と天江衣。他2人は対局相手によって変えていくと聞いている」

久「私、和、優希、龍門渕さん、ゆみ、モモ、美穂子、南蒲さんね。」

咲「ちょ、ちょっと待ってください!頭がこんがらがって……と、とにかく、シロちゃんの事から話しませんか!」アウワウ

久「ふふっ、そうね」


照「その子が言っていた猫?」チラッ

シロ「……にゃぁ」タジッ

照「……」ジーッ



照「照魔鏡……」ズズズズズ



シロ「にゃっ!?」ビクッ

照「……いや、やめておこう」フフッ

咲「お姉ちゃん?」

シロ「にゃぁ!」スリスリ

咲「ふふっ、くすぐったいよ」ナデナデ

久「それで、シロの件なんだけど」

照「うん、分かってる」


照「咲、そんなにその子が飼いたいの?」

咲「えっ?いや、飼いたいと言うか……幸せにしてあげられる人の所に行かせて上げたいなって……」



照「嘘、本当は誰かの所になんて行かせたくないんでしょ?」

咲「……」

照「どう?」

咲「……我が儘を、言っていいなら……その、うん…でも、お父さんが……」


照「うん、分かったよ」

咲「え……?」

照「ずっと離れてて、我が儘の一つも聞いてあげられなかったから、叶えてあげる」

咲「それは、東京のお姉ちゃんの家で飼ってくれるってこと?」



照「ううん、正しくは長野の私達の家、だね」

咲「!!!!!!」


咲「そ、それって……!?」

照「うん、私は白糸台を卒業したら長野でプロになるから……それまで待っててくれるかな」

咲「卒業したら……帰ってきて……くれるの……?」

照「うん、もちろん、お母さんもね」ニコッ

照「だから、それまで、来年の4月まではこの部室に置いて貰ってもいいかな」

久「えぇ。大丈夫よ」

咲「…………」ジワッ

久「ほら、咲」ニコッ

咲「はい……!」



咲「お姉ちゃん、ありがとうっっ!」ニコッ


【事の行方】



~次の日、部室前~


和「……はぁ」チラッ



To 和 優希 まこ 京太郎(一斉メール)

From 部長

…………………………………………

シロの貰い手は無事決まったわ。
皆の協力に感謝します。


明日は定刻通りに部活を行うから、遅刻しないように!


………………………………………………


和(仕方がありませんよね)

和(……)

和(……咲さん独り占め権が戻ってきた訳ですし、喜ぶべき事じゃないですか!)


和(そうです、今日から咲さんとイチャラブ生活再開です!)

和「……」



ガチャ


和「おはようございます!」



咲「あぁー!シロちゃん可愛いよぉ~♪」ナデナデ

シロ「ふにゃぁ」デレデレ

咲「えへへ、可愛いなぁ!本当に可愛い!」スリスリ

優希「咲ちゃん!次は私だじぇ!」

まこ「いや、ワシじゃろ!」

シロ「にゃぁ~」

久「いや、私だわ!」

京太郎「いや、俺じゃね?」

シロ「ふしゅー!!」

久 京太郎「相変わらずだわ!?(だな!?)」




和「な、なななななななななななな」パクパク


咲「あ!和ちゃん!おはよっ!」

シロ「にゃぁ!」ピョンッ

和「なんで居るんですか!?シロ!」ダキッ

シロ「みゃぁ」フフッ

和「お前が居ては、私と咲さんのイチャラブ生活が戻って来ないではないですか!!」

シロ「にゃっ」サセナイ

和「そうだ、私も猫耳をつけます!そうすれば私の事も可愛がってくれますよね!?」

まこ「いかん、和が暴走しとる!」

久「なんだかんだで楽しそうなのよね、和も」クスクス

優希「のどちゃんも来た事だし、さっそく打つじぇー!」

和「ほら!猫耳ですよ!咲さん!」←衣の話を思い出して持ってきた

京太郎「おお……」

優希「ふんっ!」ゲシッ

京太郎「あべしっ!?」



咲(なんやかんやあったけど、私達清澄高校麻雀部、7人は今日も楽しく過ごしています!)


咲「カン!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【宮永家とシロ】



界「げっ!?おい咲!シロが俺のスーツに!」

シロ「にゃぁ?」

咲「私今忙しいから自分でソファーに移してあげてー!」

界「はぁ!?ちょ、無理なんだが!」

母「情けないわね、その歳になってもまだ猫が嫌いだなんて」ヨイショ

シロ「みゃぁ」スリスリ

母「あぁー!可愛いよシロ!」スリスリ

界「仕方ねえだろ!ガキの頃引っ掻かれて以来トラウマがだな……」

母「はいはい、こんな弱虫お父さんは放っておきましょうね~♪」

界「ぐぬぬぬ……!!」

母「あ、シロ、照を起こしてきてくれる?あの子、今日からプロ入りだっていうのに何やってるのかしら……」ハァ

シロ「にゃ!」テクテク




咲「もう!お姉ちゃんそろそろ起きないと……!」

照「いや、まだ春休み……春休みに早く起きる必要は無いはず……」スヤスヤ

咲「このやり取り何回目!?お姉ちゃんはもう学生じゃないんだから!春休みじゃないから!」ググググ

咲「私だって部活あるんだから早く起きてよー!」

照「……それでも眠いものは眠い……」

咲「こら!寝ないの!もー、お姉ちゃんー!」

シロ「にゃぁ!!」ピョンッ



照「ぐえっ!!」

咲「ナイス!シロ!」

照「シロ……あの時の恩を仇で返すとは……いい度胸だね」オキル


咲「もう、何言ってるの?今日からプロ入りなんだから、早く起きて!ああ、もう、髪もこんなに乱れて……」

咲「シロちゃんは功績に免じて、好きなお魚を食べさせてあげるからねー」ヨシヨシ

照「シロ、魚好きなんだね」

シロ「にゃぁ」スキ!

咲「あ、お姉ちゃんはもう遅刻しちゃうから朝ご飯無しね?」

照「そんな馬鹿な……!」

シロ「にゃぁ……」ヤレヤレ


咲(我が家に家族が一人増えた。白い毛並みに、人懐っこい性格、お魚が好きなのは猫だからかな?)


咲「それじゃ、行こっかシロちゃん」ニコッ

シロ「にゃぁ!」ピョンッ



もういっこ、カン!!


更新が遅くて申し訳無かったですが、これにて終わりです。
レスをくれた方々、ありがとうございました!

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